JP2013198982A - 樹脂成形品の製造方法、樹脂成形品の製造装置、および樹脂成形品 - Google Patents

樹脂成形品の製造方法、樹脂成形品の製造装置、および樹脂成形品 Download PDF

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Abstract

【課題】樹脂成形品の外観品質の向上を図るとともに、生産性の向上を図り得る樹脂成形品の製造技術を提供する。
【解決手段】樹脂成形品50の製造方法は、木質加飾部材60の加飾面67に重ねた表層をなす透明樹脂層70を成形型10の成形面12に向かい合わせて配置する工程と、木質加飾部材の裏面69に溶融した芯材用の樹脂材料80を射出する工程と、を含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、樹脂成形品の製造方法、樹脂成形品の製造装置、および樹脂成形品に関する。
車両用の内装部品等の見栄えを向上させるために、意匠外観を構成する表面に加飾面が形成された加飾部材が用いられることがある。加飾部材の加飾面に透明な樹脂層を形成することによって、光沢を備えた高級感を演出する技術が知られている。透明な樹脂層の形成には、加飾面に樹脂塗料を塗布する方法を採用することが可能である。ただし、この方法を採用する場合、平滑で光沢のある樹脂層を形成させるために、樹脂塗料の塗布後に削りや磨き等の作業を行うことが必要になる。このため、作業工程数の増加および作業の煩雑化に伴う製造コストの増加を招いてしまう。
特許文献1は、突板等の木質の加飾部材に透明な樹脂層を形成させた樹脂成形品の射出成形方法を開示している(特許文献1を参照)。加飾面に向けて透明な樹脂層を形成するための樹脂材料を射出させる射出成形方法を採用することによって、製造作業の効率化を図っている。
特開平03−30922号公報
上記従来技術にあっては、流動性を備える高温の樹脂材料を加飾面に直接的に接触させるため、加飾面の炭化や変色を引き起こしてしまう。加飾面に耐熱塗料等を予め塗布する準備工程を行うことによって炭化や変色が生じることは防止できるが、工数の増加を招くため、樹脂成形品の生産性の向上を図ることが難しくなっている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、樹脂成形品の外観品質の向上を図るとともに、生産性の向上を図り得る樹脂成形品の製造技術を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明の樹脂成形品の製造方法は、表面に加飾面が形成された木質加飾部材に表層をなす透明樹脂層を重ね、透明樹脂層を成形型の成形面に向かい合わせて木質加飾部材および透明樹脂層を配置する工程を含む。さらに、木質加飾部材の裏面に溶融した芯材用の樹脂材料を射出して、木質加飾部材と、透明樹脂層と、芯材用の樹脂材料とが一体化した樹脂成形品を成形する工程を含む。
本発明によれば、溶融した芯材用の樹脂材料が加飾面に接触することを防止することによって、射出成形に伴って生じ得る加飾面の炭化や変色を防止することができる。これにより、樹脂成形品の外観品質の向上を図ることができるとともに、加飾面に耐熱塗料等を塗布する準備工程を省いて生産性を向上させることができる。
実施形態に係る樹脂成形品の断面図である。 図2(A)は、実施形態に係る木質加飾部材を簡略化して示す斜視図であり、図2(B)は、実施形態に係る透明樹脂層を簡略化して示す斜視図である。 図3(A)は、木質加飾部材と透明樹脂層とを仮接合させた状態を簡略化して示す斜視図であり、図3(B)は、仮接合させた木質加飾部材および透明樹脂層に対して曲げ成形を行った後の状態を簡略化して示す斜視図である。 図4(A)、(B)はそれぞれ、仮接合させた木質加飾部材と透明樹脂層に対して曲げ成形を行う方法を説明するための一部拡大断面図である。 実施形態に係る樹脂成形品の製造方法を説明するための図であり、木質加飾部材と透明樹脂層を成形型に配置する工程を示す断面図である。 実施形態に係る樹脂成形品の製造方法を説明するための図であり、成形型に芯材用の樹脂材料を射出する工程を示す断面図である。 実施形態に係る樹脂成形品の製造方法を説明するための図であり、芯材用の樹脂材料を射出した後の状態を示す断面図である。 図8(A)は、変形例に係る木質加飾部材を簡略化して示す斜視図であり、図8(B)は、変形例に係る透明樹脂層を簡略化して示す斜視図である。 変形例に係る樹脂成形品の製造方法を説明するための図であり、透明樹脂層を成形型に配置する工程を示す断面図である。 変形例に係る樹脂成形品の製造方法を説明するための図であり、木質加飾部材を成形型に配置する工程を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明を各実施形態に基づいて説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
インストパネルやドアパネル、コンソールパネルなどの車両用内装部品に適用される樹脂成形品の製造方法に係る実施形態を通して本発明を説明する。
図1および図2を参照して、実施形態に係る樹脂成形品50は、概説すれば、表面に加飾面67が形成された木質加飾部材60と、木質加飾部材60に重ねられた表層をなす透明樹脂層70と、木質加飾部材60の裏面69に射出された芯材をなす樹脂材料80とを一体化させて形成している。木質加飾部材60は、外周部分65を裏面69の側へ折り曲げて形成された第1リブ61を備えている。透明樹脂層70は、外周部分75を木質加飾部材60の裏面69の側へ折り曲げて形成された第2リブ72を備えている。木質加飾部材60が備える第1リブ61には、透明樹脂層70が備える第2リブ72を重ねて配置させている。木質加飾部材60の第1リブ61の端面63は、芯材用の樹脂材料80によって覆わせている。芯材用の樹脂材料80を介して木質加飾部材60と透明樹脂層70とを接合している。
樹脂成形品を構成する各部材について説明する。
図2(A)を参照して、木質加飾部材60には平板状の突板を利用している。突板が元々備える木目および色彩を残して模様を形成している。この模様が付された表面によって加飾面67を構成させている。図中省略するが、木質加飾部材60の裏面69には、剛性を高めるための裏打ち材を取り付けている。
図2(B)を参照して、透明樹脂層70には平板状に成形したPMMA樹脂(ポリメタクリル酸メチル樹脂)を利用している。透明樹脂層70は、木質加飾部材60の加飾面67に光沢を付加し、加飾面67を目視した際の見栄えを向上させる機能を発揮する。
透明樹脂層70を構成する樹脂材料は、PMMA樹脂のみに限定されるものではなく、その他の熱可塑性樹脂等を利用することも可能である。例えば、メタクリ樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、アイオノマー樹脂、ポリカーボーネートなどを利用することが可能である。例示した中でも、特に、光線透過率が80%以上の樹脂材料を選択することが望ましい。加飾面67に付された模様を明瞭に目視することが可能となるようにするためである。
図3(A)を参照して、射出成形に先立って、木質加飾部材60と透明樹脂層70とを仮接合させて予備成形体90を作製している。仮接合は、熱可塑性樹脂からなる透明な接着剤95を利用している(図4(A)をも参照)。加飾面67と透明樹脂層70との間に介在させた接着剤95は、加飾面67を目視した際の屈折率を大きくさせる機能を発揮する。これにより、突板が備える木独特の照りや深みを加飾面67において表現させることが可能になっている。仮接合に先立って、透明な接着剤95を加飾面67に予め塗布しておき、木質加飾部材60の内部に浸透させた状態で準備しておくことも可能である。
透明樹脂層70の厚さw2は、木質加飾部材60の厚さw1よりも大きく形成している。予備成形体90にリブ61、72を形成するために行う曲げ成形において、木質加飾部材60に割れが生じることを防止するためである。図4を参照しながら木質加飾部材60の割れを防止する原理について説明する。
図4を参照して、予備成形体90に対する曲げ成形は、ポンチ41およびダイス43を備える曲げ成形用金型40を利用して行っている。曲げ成形用金型40のポンチ41を木質加飾部材60に接近させて押圧すると、予備成形体90の内表面側には主に圧縮応力(図4(B)中の矢印aで示す)が発生し、予備成形体90の外表面側には主に引っ張り力(図4(B)中の矢印bで示す)が発生する。木質加飾部材60に対して圧縮力および引っ張り力の両方が大きく作用すると、木質加飾部材60に割れが発生し易くなる。
そこで、図4(A)に示すように、透明樹脂層70の厚さw2を木質加飾部材60の厚さw1よりも大きく形成し、木質加飾部材60の上面をなす加飾面67を予備成形体90の厚み方向の中立軸cよりもポンチ41側に位置させている。このように配置することによって、予備成形体90の外表面側に位置する透明樹脂層70に対してより大きな引張り力を作用させて、予備成形体90の内表面側に位置する木質加飾部材60に作用する引っ張り力を低減させることが可能になる。木質加飾部材60に対しては、圧縮力が主に作用することになるため、割れが発生することが好適に防止されることになる。木質加飾部材60に割れが発生することが好適に防止されるため、R部分の曲率を比較的大きく設定して曲げ成形を行うことが可能である。
木質加飾部材60の厚さw1は、特に限定されないが、例えば、0.15mm〜1.0mm程度に設定することが可能である。また、透明樹脂層70の厚さw2は、例えば、0.5mm〜3.0mm程度に設定することが可能である。このような寸法例の範囲内において透明樹脂層70の厚さw2を木質加飾部材60の厚さw1よりも厚くすることによって、曲げ成形時に木質加飾部材60の割れが発生することを好適に防止することが可能である。
図1を参照して、芯材用の樹脂材料80にはABS樹脂を利用している。芯材用の樹脂材料80には、ABS樹脂以外のものを利用することも可能である。例えば、樹脂成形の芯材に一般的に利用されるその他の熱可塑性樹脂、および複数の熱可塑性樹脂等を混合させたものを適宜利用することが可能である。
芯材用の樹脂材料80には、木質加飾部材60の色と類似した色を備えるものを利用することが望ましい。経年変化等によって木質加飾部材60の加飾面67に芯材用の樹脂材料80が染み出るような場合に見栄えの低下が招かれることを防止するためである。
実施形態に係る樹脂成形品の製造装置について説明する。
図5〜7を参照して、樹脂成形品の製造装置5は、透明樹脂層70を向かい合わせて配置する第1の成形面12を備える第1の型11と、第1の型11との型締めによって木質加飾部材60の裏面69の側にキャビティ33を形成する第2の成形面22を備える第2の型21とからなる成形型10を備えている(図6を参照)。第2の型21には、溶融した芯材用の樹脂材料80をキャビティ33へ導くゲート部31を設けている。
成形型10の第2の型21は、第1の型11に対して接近離反移動自在にして設けている。第2の型21を第1の型11へ接近移動させることによって、成形型10の型締めを行うことが可能になっている。また、第2の型21を第1の型11から離反移動させることによって、成形型10の型開きを行うことが可能になっている。
木質加飾部材60および透明樹脂層70は、仮接合せた状態で成形型10に配置している(図5を参照)。木質加飾部材60と透明樹脂層70を成形型10にセットした状態で型締めし、キャビティ33を形成させている(図6を参照)。型締めした後、ゲート部31からキャビティ33内へ溶融した芯材用の樹脂材料80を射出させている。
成形型10には金型を利用している。第1の型11の第1の成形面12には鏡面加工を施している。芯材用の樹脂材料80の射出温度、および射出圧を設定することによって、鏡面加工された面形状を透明樹脂層70に転写することを可能にしている。例えば、芯材用の樹脂材料80の温度を透明樹脂層70のガラス転移温度よりも高い温度に設定して射出を行う。透明樹脂層70を軟化させつつ、射出圧を利用して第1の型11の第1の成形面12に透明樹脂層70を押し付けることが可能になる。押し付けられた透明樹脂層70に鏡面加工された第1の成形面12の面形状が転写される。これにより、透明樹脂層70の外表面を平滑で光沢のある面形状に成形することができる。
例えば、ガラス転移温度が110℃程度のPMMA樹脂を透明樹脂層70の材料に利用する場合には、芯材用の樹脂材料80には、例えば、溶融温度を260℃程度に設定可能なABS樹脂を利用することが可能である。この場合、射出圧を40MPa程度に設定することによって透明樹脂層70の外表面に鏡面形状を好適に転写することが可能になる。
図4を参照して、樹脂成形品の製造装置5は、木質加飾部材60および透明樹脂層70に対して曲げ成形を行うための曲げ成形用金型40を有している。曲げ成形用金型40によって製品形状に近似した所定の形状を賦形している。
曲げ成形用金型40は、木質加飾部材60および透明樹脂層70を載置させるダイス43と、ダイス43に対して接近離反移動自在に設けられたポンチ41とを有している。
曲げ成形は、ダイス43に木質加飾部材60および透明樹脂層70を載置し、ポンチ41をダイス43に接近移動させて行っている。図示するように、木質加飾部材60および透明樹脂層70の両方に同時に曲げ成形を行うことも可能であるし、木質加飾部材60、または透明樹脂層70の一方に対して曲げ成形を行うことも可能である。
次に実施形態に係る樹脂成形品の製造方法について説明する。
図3(A)を参照して、木質加飾部材60の加飾面67に透明樹脂層70を重ねる。この際、加飾面67に予め塗布しておいた透明な接着剤95によって仮接合させて予備成形体90を作製する。
次に、製品形状に近似した形状を賦形するための曲げ成形を行う。
図4(A)を参照して、曲げ成形用金型40のダイス43に予備成形体90を載置する。
図4(B)を参照して、ポンチ41をダイス43に対して接近移動させて予備成形体90を押圧する。予備成形体90を構成する木質加飾部材60の外周部分65および透明樹脂層70の外周部分75をそれぞれ折り曲げる。予備成形体90の厚み方向の中立軸cよりも木質加飾部材60の上面をなす加飾面67をポンチ41側に設定しているため、曲げ成形時に木質加飾部材60に作用する引っ張り力bを低減させることができる。これにより、木質加飾部材60に割れが発生することを好適に防止することができる。
図3(B)を参照して、木質加飾部材60には裏面69の側へ折り曲げた第1リブ61を形成させる。透明樹脂層70には、第1リブ61に重ねられる第2リブ72を形成させる。
次に、芯材用の樹脂材料80を射出する射出成形を行う。
図5を参照して、予備成形体90を成形型10に配置する。第1の型11の第1の成形面12に透明樹脂層70を向かい合わせて配置する。木質加飾部材60と透明樹脂層70を仮接合して一体化させた状態で成形型10への配置作業を行うため、位置決め作業を容易に行うことができ、作業効率を向上させることができる。
図6を参照して、予備成形体90を配置した後、成形型10の型締めを行う。型締めによって木質加飾部材60の裏面69の側にキャビティ33を形成させる。型締めした状態において、木質加飾部材60の第1リブ61の端面63と透明樹脂層70の第2リブ72との間に空間sを区画形成させる。
溶融させた芯材用の樹脂材料80をゲート部31からキャビティ33内へ射出させる。木質加飾部材60の裏面69に芯材用の樹脂材料80を射出させる。流動した高温の樹脂材料80が加飾面67に接触することが防止されるため、加飾面67に炭化や変色が生じることを好適に防止することができる。
芯材用の樹脂材料80からの熱によって透明樹脂層70が軟化する。軟化した透明樹脂層70に対して芯材用の樹脂材料80の射出に伴う射出圧を付与する。鏡面加工された第1の型11の第1の成形面12に透明樹脂層70を押し付けて鏡面形状を転写させる。透明樹脂層70の外表面を平滑で光沢のある面形状に成形することができる。
図7を参照して、キャビティ33内に芯材用の樹脂材料80を充填させる。この際、木質加飾部材60の第1リブ61の端面63と透明樹脂層70の第2リブ72との間に区画形成した空間s内にも芯材用の樹脂材料80を充填させる。木質加飾部材60の第1リブ61の端面63を芯材用の樹脂材料80で覆わせて隠蔽させる。これにより、第1リブ61の端面63から吸湿が生じることを防止することが可能になる。樹脂成形品50の製品品質を長期にわたって維持することが可能になる。
区画形成した空間s内に充填させた芯材用の樹脂材料80と透明樹脂層70とが接触する。透明樹脂層70が溶融し、芯材用の樹脂材料80との界面において混合しながら密着する。芯材用の樹脂材料80によって木質加飾部材60と透明樹脂層70とを接合させる。内部に木質加飾部材60を保持し、かつ、賦形した製品形状を維持した樹脂成形品50を成形することができる。成形型10を型開きした後、樹脂成形品50を取り出す。
以上の各工程を行うことによって、加飾面67が形成された木質加飾部材60と、木質加飾部材60の加飾面67を覆う透明樹脂層70と、芯材用の樹脂材料80とが一体化された樹脂成形品50を取得することが可能になる(図1を参照)。
上述したように、本実施形態に係る樹脂成形品50の製造方法によれば、木質加飾部材60の加飾面67に重ねた透明樹脂層70を第1の型11の第1の成形面12に向かい合わせて配置し、芯材用の樹脂材料80を木質加飾部材60の裏面69に射出させるため、溶融した芯材用の樹脂材料80が加飾面67に接触することを防止することができる。射出成形に伴って生じ得る加飾面67の炭化や変色を防止でき、樹脂成形品50の外観品質の向上を図ることができる。加飾面67に耐熱塗料等を塗布する準備工程を省くことが可能になるため、樹脂成形品50の生産性の向上を図ることができ、製造コストを低減させることができる。
木質加飾部材60と透明樹脂層70とを仮接合して一体化させた状態で成形型10への配置作業を行うため、位置決め作業を容易に行うことができ、作業効率を向上させることができる。
透明樹脂層70の厚さw2を木質加飾部材60の厚さw1よりも大きく形成し、予備成形体90の厚み方向の中立軸cよりも木質加飾部材60の上面をなす加飾面67をポンチ41側に設定している。曲げ成形時に木質加飾部材60に作用する引っ張り力を低減させることができ、木質加飾部材60に割れが発生することを好適に防止することができる。
木質加飾部材60の第1リブ61の端面63と透明樹脂層70の第2リブ72とによって区画形成した空間s内に芯材用の樹脂材料80を充填させている。充填させた芯材用の樹脂材料80を介して木質加飾部材60と透明樹脂層70とを接合させることができる。木質加飾部材60の第1リブ61の端面63を芯材用の樹脂材料80で覆わせて隠蔽しているため、第1リブ61の端面63から吸湿が生じることを防止でき、樹脂成形品50の製品品質を長期にわたって維持することができる。
木質加飾部材60の第1リブ61の端面63が芯材用の樹脂材料80によって覆われるとともに、芯材用の樹脂材料80を介して木質加飾部材60と透明樹脂層70とが接合された樹脂成形品50を取得することができる。
(変形例)
次に、上述した実施形態の変形例について説明する。本変形例にあっては、木質加飾部材60と透明樹脂層70とを仮接合させずに、曲げ成形工程および成形型10への配置作業を行っている。このような点において、仮接合させた予備成形体90に対して曲げ成形工程および成形型10への配置作業を行う前述の実施形態と相違する。上述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、説明を一部省略する。
図8(A)を参照して、木質加飾部材60を準備する。木質加飾部材60に曲げ成形を施して賦形を行う。
図8(B)を参照して、透明樹脂層70を準備する。透明樹脂層70は、例えば、鏡面加工が施された成形面を備える透明樹脂製造用の成形型を利用して製造することができる。図示例にあっては、透明樹脂製造用の成形型を利用した射出成形によって第2リブ72を予め形成させている。
図9を参照して、成形型10を型開きした状態で透明樹脂層70を配置する。第1の型11の第1の成形面12に向かい合わせて配置する。
図10を参照して、透明樹脂層70に加飾面67を重ねて木質加飾部材60を成形型10に配置する。成形型10を型締めした後、木質加飾部材60の裏面69に芯材用の樹脂材料80を射出する。木質加飾部材60、透明樹脂層70、および芯材用の樹脂材料80を一体化させた樹脂成形品50を成形する。
木質加飾部材60と透明樹脂層70を仮接合させる工程を省いているため、上述した実施形態と比較して、作業工程数をさらに削減することが可能になっている。
上述した実施形態と同様に、射出成形時に木質加飾部材60の加飾面67に炭化や変色が生じることを防止でき、樹脂成形品50の外観品質の向上を図ることができる。加飾面67に耐熱塗料等を塗布する準備工程を省くことが可能になるため、樹脂成形品50の生産性の向上を図ることができる。変形例においても木質加飾部材60の第1リブ61の端面63と透明樹脂層70の第2リブ72との間に空間sを区画形成し、空間s内に芯材用の樹脂材料80を充填することによって、第1リブ61の端面63を隠蔽した樹脂成形品50を取得する構成とすることも可能である。
実施形態における説明では、突板の木目が残された面を加飾面として利用する形態で説明をしたが、加飾面は、例えば、模様が付されたフィルム等を木材等に貼り付けて形成させることも可能である。また、模様は木目模様のみに特に限定されるものではなく、使用用途に合わせて適宜変更することが可能である。木質加飾部材を構成する木材等の材質や種類も特に限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。また、樹脂成形品の用途は、車両用の内装部品に限られるものではなく、家具やその他の意匠外観を構成する部材等に対して広く適用することが可能である。
5 樹脂成形品の製造装置、
10 成形型、
11 第1の型、
12 第1の成形面、
21 第2の型、
22 第2の成形面
31 ゲート部、
33 キャビティ、
40 曲げ成形用金型、
41 ポンチ、
43 ダイス、
50 樹脂成形品、
60 木質加飾部材、
61 第1リブ、
63 第1リブの端面、
65 外周部分、
67 加飾面(表面)、
69 裏面、
70 透明樹脂層、
72 第2リブ、
75 外周部分、
80 芯材用の樹脂材料、
90 予備成形体、
95 接着剤、
s 区画形成された空間、
w1 木質加飾部材の厚さ、
w2 透明樹脂層の厚さ。

Claims (6)

  1. 表面に加飾面が形成された木質加飾部材に表層をなす透明樹脂層を重ね、前記透明樹脂層を成形型の成形面に向かい合わせて前記木質加飾部材および前記透明樹脂層を配置する工程と、
    前記木質加飾部材の裏面に溶融した芯材用の樹脂材料を射出して、前記木質加飾部材と、前記透明樹脂層と、前記芯材用の樹脂材料とが一体化した樹脂成形品を成形する工程と、を有する樹脂成形品の製造方法。
  2. 前記木質加飾部材および前記透明樹脂層を前記成形型に配置する工程を行う前に、前記木質加飾部材と前記透明樹脂層とを仮接合させる工程を有する請求項1に記載の樹脂成形品の製造方法。
  3. 前記透明樹脂層の厚さが、前記木質加飾部材の厚さよりも大きく形成されており、
    前記木質加飾部材と前記透明樹脂層とを仮接合させた状態で前記木質加飾部材および前記透明樹脂層のそれぞれの外周部分を前記木質加飾部材の裏面の側へ向けて折り曲げてリブを形成させる曲げ成形工程を更に有する請求項2に記載の樹脂成形品の製造方法。
  4. 前記透明樹脂層に形成したリブの長さを、前記木質加飾部材に形成したリブの長さよりも長く形成し、
    前記木質加飾部材および前記透明樹脂層を前記成形型に配置した状態において前記木質加飾部材のリブの端面と前記透明樹脂層のリブとの間に区画形成される空間に前記芯材用の樹脂材料を充填し、前記木質加飾部材のリブの端面を前記芯材用の樹脂材料によって覆わせるとともに、前記芯材用の樹脂材料を介して前記木質加飾部材と前記透明樹脂層とを接合させる請求項3に記載の樹脂成形品の製造方法。
  5. 木質加飾部材の表面に形成された加飾面に重ねられる表層をなす透明樹脂層が向かい合わせて配置される成形面を備える第1の型と、前記第1の型との型締めによって前記木質加飾部材の裏面の側に芯材用の樹脂材料を充填するためのキャビティを形成する第2の型と、を有する成形型と、
    前記成形型に設けられ、溶融した芯材用の樹脂材料を前記キャビティへ導くゲート部と、を有する樹脂成形品の製造装置。
  6. 表面に加飾面が形成された木質加飾部材と、前記木質加飾部材に重ねられた表層をなす透明樹脂層と、前記木質加飾部材の裏面に射出された芯材用の樹脂材料とが一体化された樹脂成形品であって、
    前記木質加飾部材は、外周部分を裏面の側へ折り曲げて形成された第1リブを有し、
    前記透明樹脂層は、外周部分を前記木質加飾部材の裏面の側へ折り曲げて形成されるとともに前記第1リブに重ねられる第2リブを有し、
    前記木質加飾部材の第1リブの端面が前記芯材用の樹脂材料によって覆われるとともに、前記芯材用の樹脂材料を介して前記木質加飾部材と前記透明樹脂層とが接合された樹脂成形品。
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