JP2013197149A - テープ貼付装置およびテープ貼付方法 - Google Patents

テープ貼付装置およびテープ貼付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 テープ貼付装置およびテープ貼り付け方法を提供する。
【解決手段】 本発明に係る貼付装置1は、第一テープ71に貼り付けられて一体保持されたウェーハ61およびリングフレーム62の第二面61b,62bに第二テープ72を貼り付けるテープ貼付装置1であって、ウェーハ61を支持するウェーハ支持テーブル21と、リングフレーム62を支持するリングフレーム支持テーブル22と、第二面61b,62bに粘着面72aが向くよう第二テープ72を配置するテープ配置手段と、第二面61bが第二面62bと同一面となるか、または第二面62bから突出するよう、ウェーハ支持テーブル21を相対的に移動させる移動手段と、第二面61bが第二面62bから突出した状態で、第二テープ72の粘着面72aをウェーハ61の第二面61bおよびリングフレーム62の第二面62b両方に密着させて押圧する押圧手段51とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、テープ貼付装置およびテープ貼付方法に関し、特に、半導体製造の際にウェーハとフレームとを一体保持するために貼り付けられるテープの貼付装置およびテープ貼付方法に関する。
一般に半導体のウェーハは、その表面に多数の素子の回路パターンが形成された後、バックグラインドと呼ばれる裏面からの研削あるいは研磨加工により、所望の厚さに調整される。バックグラインド中は、ウェーハが動かないよう保持する必要がある。そのため、ウェーハには円形のバックグラインド用テープが貼り付けられ、そのバックグラインド用テープの縁が環状のリングフレームに貼り付けられることにより、ウェーハはリングフレームに一体保持され、バックグラインド中はリングフレームが固定支持される。なお、バックグラインドにおいて加工対象はウェーハの裏面であるため、バックグラインド用テープはウェーハの表面に貼り付けられる。
薄化されたウェーハは、次にダイシングと呼ばれる分割工程を経てチップに分割される。バックグラインドと同様に、ダイシング中も、ウェーハが動かないよう保持する必要がある。そのため、ウェーハには円形のダイシング用テープが貼り付けられ、そのダイシング用テープの縁が環状のリングフレームに貼り付けられることにより、ウェーハはリングフレームに一体保持され、ダイシング中はリングフレームが固定支持される。なお、一般的にダイシングはウェーハの表面から加工する必要があるため、ダイシング用テープはウェーハの裏面に貼り付けられる。
上述の通り、バックグラインド用テープとダイシング用テープとは、ウェーハにおける貼付面が異なる。そのため、ダイシング用テープを貼り付ける際には、ウェーハの表面にバックグラインド用テープが貼り付けられた状態で、貼り付け作業を行う必要がある。この時ウェーハの厚さが薄いため、バックグラインド用テープの粘着面とダイシング用テープの粘着面とが接触しやすい状態となる。もしも粘着面同士が接触すると強力に貼着するため、剥離しようとするとウェーハを破損させるおそれが生じる。そのため、ウェーハにテープを貼り付ける際に粘着面同士が接触するのを回避するような、テープ貼付方法が考えられている(特許文献1,2)。
特許文献1に開示されるテープ貼付方法について、図7に基づき説明する。特許文献1に開示のテープ貼付方法は、バックグラインド用テープ171に貼り付けられて一体保持されたウェーハ161およびリングフレーム162の上に、リングフレーム162とは別のリングフレーム163にその縁が予め貼着されたダイシング用テープ172を載せて押圧し、ダイシング用テープ172の粘着面をウェーハ161に貼着させるよう構成されている。
この方法によれば、バックグラインド用テープからダイシング用テープに貼り替えるのに二つのリングフレーム162,163が必要となり、さらにダイシング用テープ172をリングフレーム163に予め貼っておかねばならないため、作業工程が増加するという問題がある。また、ウェーハ161の上にリングフレーム163を載せる際に、正確な位置決めを必要とするという問題がある。
一方、バックグラインド用テープからダイシング用テープに貼り替えるのに必要なリングフレームが一つである方法として、特許文献2に開示される方法が挙げられる。特許文献2に開示されるテープ貼付方法について、図8に基づき説明する。この方法は、一つのリングフレーム262を用い、ウェーハ261およびリングフレーム262の、バックグラインド用テープ271が貼り付けられている面と反対側の面に、ダイシング用テープ272を、ローラ251を転動させながら押圧することで貼り付ける方法である。
この方法は、ローラ251がリングフレーム262とウェーハ261との間で露出するバックグラインド用テープ271の粘着面上を通過している間は、ウェーハ261を支持するウェーハ支持テーブル221を下げてバックグラインド用テープ271とダイシング用テープ272との距離を十分にとって粘着面同士の接触を回避し、ローラ251がウェーハ261の上に差し掛かると、リングフレーム262の上面とウェーハ261の上面とが同一面となるよう、ウェーハ261を支持するウェーハ支持テーブル221を再度上げ、ダイシング用テープ272がウェーハ261に貼着するようにする。
この方法によれば、複数のリングフレームを用意する必要はないものの、ローラ251がリングフレーム262とウェーハ261とを押圧する一つのストロークの中で、ウェーハ支持テーブル221を上下に移動してウェーハ261の上下位置を正確に制御する、すなわちローラ251の運動とウェーハ支持テーブル221の運動とを同期させる必要があるという問題がある。また、ウェーハの温度管理をするためにウェーハ支持テーブル221にヒーターを設けている場合、ヒーターの熱のためにバックグラインド用テープ271が膨張し、バックグラインド用テープ271に弛みや皺が生じる場合がある。バックグラインド用テープ271に弛みや皺が生じたまま、リングフレーム262の上面とウェーハ261の上面とが同一面となるようウェーハ支持テーブル221を位置させる、すなわちバックグラインド用テープ271とダイシング用テープ272とを近接させると、テープの粘着面同士が接触するおそれが生じるという問題がある。なおこの問題は、バックグラインド用テープ271とダイシング用テープ272との間だけに限らず、ダイシング用テープとブレーキング用テープとの間など、ウェーハに貼着するテープを貼り替える際に生じる問題である。
特開2007−173770号公報 特開2011−29434号公報
本発明が解決しようとする課題は、複数のリングフレームや複雑な制御を必要とすることなく、テープの粘着面同士の接触を回避しつつ、リングフレームとウェーハとにテープを確実に貼り付けて一体保持することができる、テープ貼付装置およびテープ貼付方法を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、ウェーハと前記ウェーハより板厚が厚いリングフレームとが第一テープに貼り付けられて一体保持されており、前記ウェーハおよび前記リングフレームの、前記第一テープが貼着する第一面と反対側の第二面に、第二テープを貼り付けるテープ貼付装置であって、前記ウェーハを支持するウェーハ支持テーブルと、前記リングフレームを支持するリングフレーム支持テーブルと、前記ウェーハの第二面および前記リングフレームの第二面に粘着面が向くよう前記第二テープを配置するテープ配置手段と、前記ウェーハの第二面が、前記リングフレームの第二面と同一面となるか、または前記リングフレームの第二面から突出するよう、前記リングフレーム支持テーブルに対し前記ウェーハ支持テーブルを相対的に移動させる移動手段と、前記ウェーハの第二面が前記リングフレームの第二面から突出した状態で、前記第二テープの粘着面を前記ウェーハの第二面および前記リングフレームの第二面両方に密着させて押圧する押圧手段とを備えることを特徴とするテープ貼付装置である。
請求項1に記載の発明によれば、テープの粘着面同士を接触させることなく、第二テープをウェーハおよびリングフレームに確実に貼り付けて一体保持することが可能な、テープ貼付装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、前記移動手段が、前記ウェーハの第二面が前記リングフレームの第二面と同一面となるよう、前記リングフレーム支持テーブルに対し前記ウェーハ支持テーブルを相対的に移動させ、前記押圧手段が、前記第二テープを前記ウェーハおよび前記リングフレームに向けて押圧しながら転動するローラを有することを特徴とする請求項1に記載のテープ貼付装置である。
請求項2に記載の発明によれば、ローラの転動によって、リングフレームおよびウェーハの第二面に第二テープを確実に密着させて貼り付けることが可能な、テープ貼付装置を提供することができる。
請求項3に記載の発明は、前記移動手段が、前記ウェーハの第二面が前記リングフレームの第二面から突出するよう、前記リングフレーム支持テーブルに対し前記ウェーハ支持テーブルを相対的に移動させ、前記押圧手段が、前記第二テープを前記ウェーハおよび前記リングフレームに向けて押圧しながら転動する、弾性体から構成されたローラを有する
ことを特徴とする請求項1に記載のテープ貼付装置である。
請求項3に記載の発明によれば、弾性体のローラの転動によって、段差があるリングフレームおよびウェーハの第二面に、第二テープを確実に密着させて貼り付けることが可能な、テープ貼付装置を提供することができる。
請求項4に記載の発明は、前記ローラが押圧により径方向に変形可能な量が、前記リングフレームの第二面から前記ウェーハの第二面が突出する量より大きいことを特徴とする請求項3に記載のテープ貼付装置である。
請求項4に記載の発明によれば、弾性体のローラを一方向に転動することによって、第二テープを、段差があるリングフレームおよびウェーハの第二面に、同時に貼り付けることが可能な、テープ貼付装置を提供することができる。
請求項5に記載の発明は、ウェーハと前記ウェーハより板厚が厚いリングフレームとが第一テープに貼り付けられて一体保持されており、前記ウェーハおよび前記リングフレームの、前記第一テープが貼着する第一面と反対側の第二面に、第二テープを貼り付けるテープ貼付方法であって、前記ウェーハの第二面および前記リングフレームの第二面に粘着面が向くよう前記第二テープを配置するテープ配置工程と、前記ウェーハの第二面が前記リングフレームの第二面から突出するよう、前記リングフレームに対し前記ウェーハを相対的に移動させる移動工程と、前記ウェーハの第二面が、前記リングフレームの第二面と同一面となるか、または前記リングフレームの第二面から突出した状態で、前記第二テープの粘着面を前記ウェーハの第二面および前記リングフレームの第二面両方に密着させて押圧する押圧工程とを備えることを特徴とするテープ貼付方法である。
請求項5に記載の発明によれば、テープの粘着面同士を接触させることなく、第二テープをウェーハおよびリングフレームに確実に貼り付けて一体保持することが可能な、テープ貼付方法を提供することができる。
請求項6に記載の発明は、前記押圧工程が、ローラが前記第二テープを前記ウェーハおよび前記リングフレームに向けて押圧しながら転動する工程からなることを特徴とする請求項5に記載のテープ貼付方法である。
請求項6に記載の発明によれば、ローラの転動によって、リングフレームおよびウェーハの第二面に第二テープを確実に密着させて貼り付けることが可能な、テープ貼付方法を提供することができる。
本発明によれば、複数のリングフレームや複雑な制御を必要とすることなく、テープの粘着面同士の接触を回避しつつ、リングフレームとウェーハとにテープを確実に貼り付けて一体保持することができる、テープ貼付装置およびテープ貼付方法を提供することができる。
バックグラインド用テープに貼り付けられて一体保持されたウェーハおよびリングフレームを示す斜視図である。 バックグラインド用テープに貼り付けられて一体保持されたウェーハおよびリングフレームを示す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。 本発明の第一実施形態に係るテープ貼付装置を用いてテープを貼り付ける方法の各工程を、図2(b)に係る断面図を用いて説明する説明図であり、(a)はバックグラインド用テープに貼り付けられて一体保持されたウェーハおよびリングフレームをテープ貼付装置にセットした状態、(b)は、ウェーハおよびリングフレームに対向して帯状に延びるダイシング用テープを配置するとともに、ウェーハの第二面がリングフレームの第二面と同一面となるようリングフレーム支持テーブルに対しウェーハ支持テーブルを相対的に移動させている状態、(c)はダイシング用テープがウェーハおよびリングフレームに接触した状態、(d)は、ダイシング用テープの粘着面をウェーハの第二面およびリングフレームの第二面両方に密着させ、ローラで押圧している状態、(e)はリングフレーム上でダイシング用テープが円形に切断された状態を示す。 本発明の第二実施形態に係るテープ貼付装置を用いてテープを貼り付ける方法の各工程を、図2(b)に係る断面図を用いて説明する説明図であり、(a)はバックグラインド用テープに貼り付けられて一体保持されたウェーハおよびリングフレームをテープ貼付装置にセットした状態、(b)は、ウェーハおよびリングフレームに対向して帯状に延びるダイシング用テープを配置するとともに、ウェーハの第二面がリングフレームの第二面から突出するようリングフレーム支持テーブルに対しウェーハ支持テーブルを相対的に移動させている状態、(c)はダイシング用テープがウェーハおよびリングフレームに接触した状態、(d)は、ダイシング用テープの粘着面をウェーハの第二面およびリングフレームの第二面両方に密着させて押圧した後の状態、(e)はリングフレーム上でダイシング用テープが円形に切断された状態を示す。 本発明の第二実施形態に係るテープ貼付方法のうち、押圧工程を詳細に説明する説明図であり、(a)はローラがリングフレーム上を押圧している状態、(b)はローラがリングフレームとウェーハとの間の範囲を押圧している状態、(c)はローラがウェーハ上を押圧している状態を示す。 図5に示す押圧工程において、ローラがウェーハ上を押圧している状態を詳細に説明する説明図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)におけるB−B断面図である。 従来のテープ貼付方法のうち、特許文献1に記載のテープ貼付方法を説明するための説明図である。 従来のテープ貼付方法のうち、特許文献2に記載のテープ貼付方法を説明するための説明図である。
次に、本発明の実施形態について図面に基づき説明する。なお、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な実施形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
まず、テープを貼り付ける対象である、一体保持されたウェーハおよびリングフレームについて、図1,2を用いて説明する。図1は、バックグラインド用テープに貼り付けられて一体保持されたウェーハおよびリングフレームを示す斜視図である。また、図2は、バックグラインド用テープに貼り付けられて一体保持されたウェーハおよびリングフレームを示す図であって、(a)が平面図、(b)が断面図である。
図1,2に示す通り、リングフレーム62は板状で環状に形成されており、リングフレーム62の中央にウェーハ61が配置されている。そしてその状態で、ウェーハ61およびリングフレーム62それぞれの第一面61a,62aにバックグラインド用テープ71の粘着面71aが貼着していることにより、一体保持されている。本実施形態に係るテープ貼付装置は、ウェーハ61およびリングフレーム62それぞれの第二面61b,62bに、バックグラインド用テープ71とは別の、ダイシング用テープを貼り付ける装置である。
(第一実施形態に係るテープ貼付装置)
次に、第一実施形態に係るテープ貼付装置について、図3を用いて説明する。まず、図3(a)に示すように、テープ貼付装置1は主たる構成要素として、ウェーハ支持テーブル21と、その外側に配置されたリングフレーム支持テーブル22とを備える。ウェーハ支持テーブル21はウェーハ61を支持する載置面21aを有し、この載置面21aの上に、バックグラインド用テープ71を介してウェーハ61の第一面61aが載置される。なお、バックグラインド中にウェーハ61が動くことのないよう確実に支持するため、載置面21aで吸引することにより、載置面21aに当接するものが吸着されるよう構成されている。またウェーハ支持テーブル21は、ウェーハ61の温度管理を行うため、図示しないヒーターを内蔵しており、雰囲気温度等に応じて適宜ヒーターを制御するよう構成されている。
リングフレーム支持テーブル22はリングフレーム62を支持する載置面22aを有し、この載置面22aの上に、バックグラインド用テープ71を介してリングフレーム62の第一面62aが載置される。図示しない押付手段がリングフレーム62を載置面22aに向けて押さえ付けることにより、リングフレーム62がリングフレーム支持テーブル22に支持される。このとき押付手段は、他の要素と干渉しない箇所において、リングフレーム62を押え付けるよう構成されている。
さらにテープ貼付装置1は、図示しないテープ配置手段を備える。テープ配置手段は、図3(b)に示すように、ウェーハ61の第二面61bおよびリングフレーム62の第二面62bに対向して、帯状に延びるダイシング用テープ72を配置する。このときテープ配置手段は、長手方向に沿ってダイシング用テープ72にテンションを加え、その粘着面72aがウェーハ61およびリングフレーム62に向くよう配置する。なお、テープ配置手段は、ロール状に巻かれたダイシング用テープ72の表裏をローラで挟み、このローラの回転を制御することで長手方向に沿ってテンションを与えるよう構成するなど、公知の手段により構成することができる。
また、テープ貼付装置1は、図示しない移動手段を備える。移動手段は、図3(b)に示すように、ウェーハ61の第二面61bがリングフレーム62の第二面62bと同一面となるよう、リングフレーム支持テーブル22に対しウェーハ支持テーブル21を相対的に移動させる。図3(b)に図示する状態では、移動手段は、ウェーハ支持テーブル21をリングフレーム支持テーブル22に対して相対的に上方に移動させている。なお移動手段は、ウェーハ支持テーブル21の底部にカムやボールスクリュージャッキを設けるなどして、公知の手段により構成することができる。その際、マイクロメータを併用することによって、移動量を精密に制御することも可能である。
さらにテープ貼付装置1は、押圧手段を備える。押圧手段は、図3(d)に示すように、ウェーハ61の第二面61bがリングフレーム62の第二面62bと同一面となった状態で、ダイシング用テープ72の粘着面72aをウェーハ61の第二面61bおよびリングフレーム62の第二面62b両方に密着させるよう、押圧する。
なお、本実施形態では、図3(d)に示すように、押圧手段はローラ51を備えている。ローラ51は、ダイシング用テープ72をウェーハ61およびリングフレーム62に向けて押圧しながら、ダイシング用テープ72の長手方向に沿って転動するよう構成されている。ローラ51は、他の要素と干渉しないように、ダイシング用テープ72,ウェーハ61およびリングフレーム62に対して接離可能に構成されている。なお本実施形態におけるローラ51は、ウェーハ61およびリングフレーム62に向けて押しつける押圧荷重が一定となるよう、レギュレータにより制御されている。
(第一実施形態に係るテープ貼付方法)
次に、第一実施形態に係るテープ貼付方法の手順を、図3に基づき説明する。まず、図3(a)に示すように、バックグラインド用テープ71に貼り付けられて一体保持されたウェーハ61およびリングフレーム62を、テープ貼付装置1にセットする。具体的には、ウェーハ61およびリングフレーム62それぞれの第二面61b,62bを上に向けて、ウェーハ61の第一面61aを、バックグラインド用テープ71を介して、ウェーハ支持テーブル21の載置面21aに載置するとともに、リングフレーム62の第一面62aを、バックグラインド用テープ71を介して、リングフレーム支持テーブル22の載置面22aに載置する。そして、ウェーハ支持テーブル21の載置面21aを吸引することで、バックグラインド用テープ71を介してウェーハ61が載置面21aに吸着する。また、図示しない押付手段がリングフレーム62を載置面22aに向けて押さえ付けることにより、リングフレーム62がリングフレーム支持テーブル22に支持される。
なお、この時点では、ウェーハ支持テーブル21の載置面21aと、リングフレーム支持テーブル22の載置面22aとは同一平面上に位置している。そして、バックグラインドは既に終了しているため、ウェーハ61の厚さはリングフレーム62の厚さより薄くなっている。また、バックグラインド用テープ71の厚さは一定である。そのため、テープ貼付装置1にセットされた状態では、ウェーハ61の第一面61aはリングフレーム62の第一面62aと同一面でありつつ、ウェーハ61の第二面61bはリングフレーム62の第二面62bより陥没している。
次に、図3(b)に示すように、図示しないテープ配置手段により、ウェーハ61の第二面61bおよびリングフレーム62の第二面62bに対向して、帯状に延びるダイシング用テープ72を配置する。このときテープ配置手段は、長手方向に沿ってダイシング用テープ72にテンションを加え、その粘着面72aがウェーハ61およびリングフレーム62に向くよう配置する。
そして、図示しない移動手段により、ウェーハ61の第二面61bがリングフレーム62の第二面62bと同一面となるよう、リングフレーム支持テーブル22に対しウェーハ支持テーブル21を相対的に移動させる。本実施形態においては、ウェーハ支持テーブル21を上方に移動させている。
このとき、ウェーハ61がリングフレーム62に対して相対的に上方に移動することにより、ウェーハ61の第一面61aがリングフレーム62の第一面62aより上方に移動するので、バックグラインド用テープ71のうちウェーハ61とリングフレーム62との間の領域において、テンションが作用することになる。そのため、もしもウェーハ支持テーブル21に内蔵されたヒーターの熱によりバックグラインド用テープ71が膨張し、ウェーハ61とリングフレーム62との間の領域において弛みや皺が生じていたとしても、このテンションにより弛みや皺が伸びることになる。
なお、ダイシング用テープ72を図3(b)に示す位置に配置するより前に、ウェーハ支持テーブル21を図3(b)に示す位置に移動させることも勿論可能であり、これらの順序は特に限定されない。
次に、図3(c)に示すように、ダイシング用テープ72をウェーハ61およびリングフレーム62に接触させる。これには、テープ配置手段を動かしてダイシング用テープ72をウェーハ61およびリングフレーム62に近付けてもよく、またウェーハ支持テーブル21およびリングフレーム支持テーブル22を、これらの位置関係を保ったまま動かして、ダイシング用テープ72に近付けてもよい。
なお、テープ配置手段が、ダイシング用テープ72の表裏をローラで挟むよう構成されている場合は、これらのローラおよびダイシング用テープ72を、併せて一体的に平行移動させることで、テープ配置手段が移動することになる。
次に、図3(d)に示すように、ダイシング用テープ72の粘着面72aをウェーハ61の第二面61bおよびリングフレーム62の第二面62b両方に密着させて、押圧する。この押圧工程はローラ51を用いて行われる。すなわち、ウェーハ61およびリングフレーム62両方に密着したダイシング用テープ72の上を、ローラ51が、左から右に向けて、押圧を維持しながら転動する。
この工程により、図3(d)に示すように、ダイシング用テープ72の粘着面72aがウェーハ61の第二面61bおよびリングフレーム62の第二面62b両方に密着し、ダイシング用テープ72がウェーハ61およびリングフレーム62に貼り付けられることになる。そしてこの工程の間、バックグラインド用テープ71の粘着面71aとダイシング用テープ72の粘着面72aとは離れており、また弛みや皺が伸ばされているため、これらが接触することはない。
なお、本実施形態では、図3(c)に示すように、ウェーハ61とダイシング用テープ72とを一旦接触させてからその後押圧するよう構成されているが、ウェーハ61とダイシング用テープ72とが離間した状態から、ローラ51をダイシング用テープ72から押しつけて、ダイシング用テープ72をウェーハ61およびリングフレーム62に貼り付けるように構成することも、勿論可能である。
次に、ダイシング用テープ72がウェーハ61およびリングフレーム62に貼り付けられた後の工程について説明する。ダイシング用テープ72が貼り付けられた後、ダイシング用テープ72はリングフレーム62上で円形にくりぬくように切断される(図3(e)参照)。そして、円形にくりぬかれた帯状のテープは回収される。第一面61a,62aおよび第二面61b,62bにそれぞれバックグラインド用テープ71およびダイシング用テープ72が貼りつけられたウェーハ61およびリングフレーム62は、次の工程であるダイシング工程に供されるが、この際にはバックグラインド用テープ71を剥離する。これにより、ダイシング用テープ72に貼り付けられリングフレーム62に一体的に支持されたウェーハ61の第一面61aが露出するため、ここからダイシングが可能となる。
なお、本実施形態は、バックグラインド工程からダイシング工程に移行するに際して、バックグラインド用テープ71からダイシング用テープ72に貼り替える方法として、バックグランド用テープ71が貼り付けられたウェーハ61およびリングフレーム62に、ダイシング用テープ72を貼り付ける形態となっている。しかし、本発明に係るテープ貼付装置およびテープ貼付方法は、テープの種類がこれらに限定されるわけではない。すなわち、例えばバックグラインド工程の後ブレーキング工程に移行する場合があるが、そのときウェーハおよびリングフレームのうち、バックグラインド用テープが貼り付けられた面の反対の面に、ブレーキング用テープを貼り付ける。本発明に係るテープ貼付装置およびテープ貼付方法は、このような場合にももちろん適用される。すなわち、ウェーハ61およびリングフレーム62の第一面61a,62aに貼り付けられるテープを第一テープ、第二面61b,62bに貼り付けられるテープを第二テープと読み替えることができ、その場合第一テープとしてバッググラインド用テープ71を用い、第二テープとしてダイシング用テープ72やブレーキング用テープ、その他任意のテープを用いることが可能である。
(第二実施形態に係るテープ貼付装置)
次に、第二実施形態に係るテープ貼付装置について、図4,5を用いて説明する。なお、第一実施形態と同一の要素については、同一の符号を付して説明する。まず、図4(a)に示すように、テープ貼付装置1は主たる構成要素として、ウェーハ支持テーブル21と、その外側に配置されたリングフレーム支持テーブル22とを備える。ウェーハ支持テーブル21はウェーハ61を支持する載置面21aを有し、この載置面21aの上に、バックグラインド用テープ71を介してウェーハ61の第一面61aが載置される。なお、バックグラインド中にウェーハ61が動くことのないよう確実に支持するため、載置面21aで吸引することにより、載置面21aに当接するものが吸着されるよう構成されている。またウェーハ支持テーブル21は、ウェーハ61の温度管理を行うため、図示しないヒーターを内蔵しており、雰囲気温度等に応じて適宜ヒーターを制御するよう構成されている。
リングフレーム支持テーブル22はリングフレーム62を支持する載置面22aを有し、この載置面22aの上に、バックグラインド用テープ71を介してリングフレーム62の第一面62aが載置される。図示しない押付手段がリングフレーム62を載置面22aに向けて押さえ付けることにより、リングフレーム62がリングフレーム支持テーブル22に支持される。このとき押付手段は、他の要素と干渉しない箇所において、リングフレーム62を押え付けるよう構成されている。
さらにテープ貼付装置1は、図示しないテープ配置手段を備える。テープ配置手段は、図4(b)に示すように、ウェーハ61の第二面61bおよびリングフレーム62の第二面62bに対向して、帯状に延びるダイシング用テープ72を配置する。このときテープ配置手段は、長手方向に沿ってダイシング用テープ72にテンションを加え、その粘着面72aがウェーハ61およびリングフレーム62に向くよう配置する。なお、テープ配置手段は、ロール状に巻かれたダイシング用テープ72の表裏をローラで挟み、このローラの回転を制御することで長手方向に沿ってテンションを与えるよう構成するなど、公知の手段により構成することができる。
また、テープ貼付装置1は、図示しない移動手段を備える。移動手段は、図4(b)に示すように、ウェーハ61の第二面61bがリングフレーム62の第二面62bから突出するよう、リングフレーム支持テーブル22に対しウェーハ支持テーブル21を相対的に移動させる。図4(b)に図示する状態では、移動手段は、ウェーハ支持テーブル21をリングフレーム支持テーブル22に対して相対的に上方に移動させている。なお移動手段は、ウェーハ支持テーブル21の底部にカムやボールスクリュージャッキを設けるなどして、公知の手段により構成することができる。その際、マイクロメータを併用することによって、移動量を精密に制御することも可能である。
さらにテープ貼付装置1は、押圧手段を備える。押圧手段は、図4(d)に示すように、ウェーハ61の第二面61bがリングフレーム62の第二面62bから突出した状態で、ダイシング用テープ72の粘着面72aをウェーハ61の第二面61bおよびリングフレーム62の第二面62b両方に密着させるよう、押圧する。
なお、本実施形態では、図5に示すように、押圧手段はローラ51を備えている。ローラ51は、ダイシング用テープ72をウェーハ61およびリングフレーム62に向けて押圧しながら、ダイシング用テープ72の長手方向に沿って転動するよう構成されている。ローラ51は、他の要素と干渉しないように、ダイシング用テープ72,ウェーハ61およびリングフレーム62に対して接離可能に構成されている。ローラ51は弾性体で構成されており、押圧によりウェーハ61およびリングフレーム62に当接する部分が、作用する圧縮応力に応じて径方向にへこむよう構成されている。ローラ51に用いる弾性体の硬度は適宜設定できる。なお本実施形態におけるローラ51は、ウェーハ61およびリングフレーム62に向けて押しつける押圧荷重が一定となるよう、レギュレータにより制御されている。
(第二実施形態に係るテープ貼付方法)
次に、第二実施形態に係るテープ貼付方法の手順を、図4および図5に基づき説明する。まず、図4(a)に示すように、バックグラインド用テープ71に貼り付けられて一体保持されたウェーハ61およびリングフレーム62を、テープ貼付装置1にセットする。具体的には、ウェーハ61およびリングフレーム62それぞれの第二面61b,62bを上に向けて、ウェーハ61の第一面61aを、バックグラインド用テープ71を介して、ウェーハ支持テーブル21の載置面21aに載置するとともに、リングフレーム62の第一面62aを、バックグラインド用テープ71を介して、リングフレーム支持テーブル22の載置面22aに載置する。そして、ウェーハ支持テーブル21の載置面21aを吸引することで、バックグラインド用テープ71を介してウェーハ61が載置面21aに吸着する。また、図示しない押付手段がリングフレーム62を載置面22aに向けて押さえ付けることにより、リングフレーム62がリングフレーム支持テーブル22に支持される。
なお、この時点では、ウェーハ支持テーブル21の載置面21aと、リングフレーム支持テーブル22の載置面22aとは同一平面上に位置している。そして、バックグラインドは既に終了しているため、ウェーハ61の厚さはリングフレーム62の厚さより薄くなっている。また、バックグラインド用テープ71の厚さは一定である。そのため、テープ貼付装置1にセットされた状態では、ウェーハ61の第一面61aはリングフレーム62の第一面62aと同一面でありつつ、ウェーハ61の第二面61bはリングフレーム62の第二面62bより陥没している。
次に、図4(b)に示すように、図示しないテープ配置手段により、ウェーハ61の第二面61bおよびリングフレーム62の第二面62bに対向して、帯状に延びるダイシング用テープ72を配置する。このときテープ配置手段は、長手方向に沿ってダイシング用テープ72にテンションを加え、その粘着面72aがウェーハ61およびリングフレーム62に向くよう配置する。
そして、図示しない移動手段により、ウェーハ61の第二面61bがリングフレーム62の第二面62bから突出するよう、リングフレーム支持テーブル22に対しウェーハ支持テーブル21を相対的に移動させる。本実施形態においては、図4(b)に示すように、ウェーハ61の第二面61bがリングフレーム62の第二面62bから、ウェーハ61の厚さ分突出するよう、ウェーハ支持テーブル21を上方に移動させている。ウェーハ支持テーブル21移動後のウェーハ61の第一面61aは、リングフレーム62の第二面62bと同一面上に位置することになるので、ウェーハ支持テーブル21の上方への移動量はリングフレーム62の厚さ分となる。
このとき、ウェーハ61がリングフレーム62に対して相対的に上方に移動することにより、ウェーハ61の第一面61aがリングフレーム62の第一面62aより上方に移動するので、バックグラインド用テープ71のうちウェーハ61とリングフレーム62との間の領域において、テンションが作用することになる。そのため、もしもウェーハ支持テーブル21に内蔵されたヒーターの熱によりバックグラインド用テープ71が膨張し、ウェーハ61とリングフレーム62との間の領域において弛みや皺が生じていたとしても、このテンションにより弛みや皺が伸びることになる。
ウェーハ61の第二面61bをリングフレーム62の第二面62bからどれだけ突出させるかは、バックグラインド用テープ71に加えるべきテンションに応じて、適宜設定することができる。すなわち、バックグラインド用テープ71の厚さや膨張係数、ウェーハ支持テーブル21の熱量および雰囲気の温度などに応じて、適宜設定することができる。
なお、ダイシング用テープ72を図4(b)に示す位置に配置するより前に、ウェーハ支持テーブル21を図4(b)に示す位置に移動させることも勿論可能であり、これらの順序は特に限定されない。
次に、図4(c)に示すように、ダイシング用テープ72をウェーハ61およびリングフレーム62に接触させる。これには、テープ配置手段を動かしてダイシング用テープ72をウェーハ61およびリングフレーム62に近付けてもよく、またウェーハ支持テーブル21およびリングフレーム支持テーブル22を、これらの位置関係を保ったまま動かして、ダイシング用テープ72に近付けてもよい。
ダイシング用テープ72の粘着面72aには、まずウェーハ61の第二面61bが接触した後、リングフレーム62の第二面62bが接触する。そのため、リングフレーム62の第二面62bがダイシング用テープ72の粘着面72aに接触する時点では、ダイシング用テープ72にテンションが作用していることになる。そして、ダイシング用テープ72の粘着面72aは接触すると貼着するため、ウェーハ61とリングフレーム62との間で、ダイシング用テープ72に若干のテンションが作用した状態で、維持される。
なお、テープ配置手段が、ダイシング用テープ72の表裏をローラで挟むよう構成されている場合は、これらのローラおよびダイシング用テープ72を、併せて一体的に平行移動させることで、テープ配置手段が移動することになる。
次に、図4(d)に示すように、ダイシング用テープ72の粘着面72aをウェーハ61の第二面61bおよびリングフレーム62の第二面62b両方に密着させて、押圧する。この押圧工程については、図5を用いて詳細に説明する。
まず、ローラ51を用いてダイシング用テープ72をリングフレーム62に密着させて押しつける(図5(a)参照)。次にローラ51による押圧を維持しながら、左に向けて転動させる。ダイシング用テープ72のうち押圧された領域はリングフレーム62に貼着する。
引き続きローラ51を左に向けて転動させると、リングフレーム62とウェーハ61との間の範囲にさしかかる(図5(b)参照)。この範囲では、バックグラインド用テープ71が上向きに傾斜しているが、ダイシング用テープ72も、上向きに傾斜した状態で維持されている。このときダイシング用テープ72には、前述の通り、若干のテンションが作用している。また前述の通り、バックグラインド用テープ71には弛みも皺もない。そのため、ローラ51が、リングフレーム62とウェーハ61との間の範囲において、ダイシング用テープ72を上から押圧しても、粘着面72aがバックグラインド用テープ71の粘着面71aに接触することはない。
ローラ51をさらに左に向けて転動させると、ローラ51はウェーハ61の上方に乗り、ダイシング用テープ72をウェーハ61に向けて押圧する(図5(c)参照)。この状態について、図6を用いてさらに詳細に説明する。図6(a)は、ローラがウェーハ上を押圧している状態における平面図であり、図6(b)は、図6(a)におけるB−B断面図である。
ウェーハ61の第二面61bは、リングフレーム62の第二面62bから、ウェーハ61の厚さ分突出している。そしてローラ51は弾性体からなり、かつ押圧する荷重が作用しているため、ローラ51の外周は、ウェーハ61を押圧している領域51aに関して、圧縮応力により径方向に変形する(図6(b)参照)。そして、ウェーハ61の第二面61bのリングフレーム62の第二面62bからの突出量(すなわちウェーハ61の厚さ)より、ローラ51の外周の、径方向への変形可能な量が大きければ、ウェーハ61の第二面61b上に関しては、ローラ51の領域51aがダイシング用テープ72をウェーハ61に密着させて押圧しつつ、リングフレーム62の第二面62b上に関しては、ローラ51の領域51b,51bが、ダイシング用テープ72をリングフレーム62に密着させて押圧する。すなわち、リングフレーム62の第二面62bより突出しているウェーハ61の第二面61bの上にローラ51が乗り上げる領域においても、ローラ51はダイシング用テープ72をリングフレーム62に向けて押圧するので、ダイシング用テープ72は、ローラ51の一方向への転動でリングフレーム62に貼り付けられる。なお、弾性体の硬度およびローラ51をウェーハ61およびリングフレーム62に向けて押しつける荷重は、ウェーハ61の第二面61bがリングフレーム62の第二面62bからどれだけ突出しているかに応じて、適宜設定することができる。
なお、ダイシング用テープ72とウェーハ61およびリングフレーム62との間から空気を確実に追い出すことが可能という点で、押圧手段としてローラ51が好適である。そして空気を負い出すために、図4(c)のように右から左に向けて、ローラ51を一方向に転動して押圧するのが好適である。
この工程により、図4(d)に示すように、ダイシング用テープ72の粘着面72aがウェーハ61の第二面61bおよびリングフレーム62の第二面62b両方に密着し、ダイシング用テープ72がウェーハ61およびリングフレーム62に貼り付けられることになる。そしてこの工程の間、バックグラインド用テープ71の粘着面71aとダイシング用テープ72の粘着面72aとが接触することはない。
なお、本実施形態では、図4(c)に示すように、ウェーハ61とダイシング用テープ72とを一旦接触させてからその後押圧するよう構成されているが、ウェーハ61とダイシング用テープ72とが離間した状態から、ローラ51をダイシング用テープ72から押しつけて、ダイシング用テープ72をウェーハ61およびリングフレーム62に貼り付けるように構成することも、勿論可能である。
次に、ダイシング用テープ72がウェーハ61およびリングフレーム62に貼り付けられた後の工程について説明する。ダイシング用テープ72が貼り付けられた後、ダイシング用テープ72はリングフレーム62上で円形にくりぬくように切断される(図4(e)参照)。そして、円形にくりぬかれた帯状のテープは回収される。第一面61a,62aおよび第二面61b,62bにそれぞれバックグラインド用テープ71およびダイシング用テープ72が貼りつけられたウェーハ61およびリングフレーム62は、次の工程であるダイシング工程に供されるが、この際にはバックグラインド用テープ71を剥離する。これにより、ダイシング用テープ72に貼り付けられリングフレーム62に一体的に支持されたウェーハ61の第一面61aが露出するため、ここからダイシングが可能となる。
なお、本実施形態は、バックグラインド工程からダイシング工程に移行するに際して、バックグラインド用テープ71からダイシング用テープ72に貼り替える方法として、バックグランド用テープ71が貼り付けられたウェーハ61およびリングフレーム62に、ダイシング用テープ72を貼り付ける形態となっている。しかし、本発明に係るテープ貼付装置およびテープ貼付方法は、テープの種類がこれらに限定されるわけではない。すなわち、例えばバックグラインド工程の後ブレーキング工程に移行する場合があるが、そのときウェーハおよびリングフレームのうち、バックグラインド用テープが貼り付けられた面の反対の面に、ブレーキング用テープを貼り付ける。本発明に係るテープ貼付装置およびテープ貼付方法は、このような場合にももちろん適用される。すなわち、ウェーハ61およびリングフレーム62の第一面61a,62aに貼り付けられるテープを第一テープ、第二面61b,62bに貼り付けられるテープを第二テープと読み替えることができ、その場合第一テープとしてバッググラインド用テープ71を用い、第二テープとしてダイシング用テープ72やブレーキング用テープ、その他任意のテープを用いることが可能である。
1 テープ貼付装置
21 ウェーハ支持テーブル
22 リングフレーム支持テーブル
51 ローラ
61 ウェーハ
61a 第一面
61b 第二面
62 リングフレーム
62a 第一面
62b 第二面
71 バックグラインド用テープ
71a 粘着面
72 ダイシング用テープ
72a 粘着面

Claims (6)

  1. ウェーハと前記ウェーハより板厚が厚いリングフレームとが第一テープに貼り付けられて一体保持されており、前記ウェーハおよび前記リングフレームの、前記第一テープが貼着する第一面と反対側の第二面に、第二テープを貼り付けるテープ貼付装置であって、
    前記ウェーハを支持するウェーハ支持テーブルと、
    前記リングフレームを支持するリングフレーム支持テーブルと、
    前記ウェーハの第二面および前記リングフレームの第二面に粘着面が向くよう前記第二テープを配置するテープ配置手段と、
    前記ウェーハの第二面が、前記リングフレームの第二面と同一面となるか、または前記リングフレームの第二面から突出するよう、前記リングフレーム支持テーブルに対し前記ウェーハ支持テーブルを相対的に移動させる移動手段と、
    前記ウェーハの第二面が前記リングフレームの第二面から突出した状態で、前記第二テープの粘着面を前記ウェーハの第二面および前記リングフレームの第二面両方に密着させて押圧する押圧手段とを備える
    ことを特徴とするテープ貼付装置。
  2. 前記移動手段が、前記ウェーハの第二面が前記リングフレームの第二面と同一面となるよう、前記リングフレーム支持テーブルに対し前記ウェーハ支持テーブルを相対的に移動させ、
    前記押圧手段が、前記第二テープを前記ウェーハおよび前記リングフレームに向けて押圧しながら転動するローラを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のテープ貼付装置。
  3. 前記移動手段が、前記ウェーハの第二面が前記リングフレームの第二面から突出するよう、前記リングフレーム支持テーブルに対し前記ウェーハ支持テーブルを相対的に移動させ、
    前記押圧手段が、前記第二テープを前記ウェーハおよび前記リングフレームに向けて押圧しながら転動する、弾性体から構成されたローラを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のテープ貼付装置。
  4. 前記ローラが押圧により径方向に変形可能な量が、前記リングフレームの第二面から前記ウェーハの第二面が突出する量より大きい
    ことを特徴とする請求項3に記載のテープ貼付装置。
  5. ウェーハと前記ウェーハより板厚が厚いリングフレームとが第一テープに貼り付けられて一体保持されており、前記ウェーハおよび前記リングフレームの、前記第一テープが貼着する第一面と反対側の第二面に、第二テープを貼り付けるテープ貼付方法であって、
    前記ウェーハの第二面および前記リングフレームの第二面に粘着面が向くよう前記第二テープを配置するテープ配置工程と、
    前記ウェーハの第二面が前記リングフレームの第二面から突出するよう、前記リングフレームに対し前記ウェーハを相対的に移動させる移動工程と、
    前記ウェーハの第二面が、前記リングフレームの第二面と同一面となるか、または前記リングフレームの第二面から突出した状態で、前記第二テープの粘着面を前記ウェーハの第二面および前記リングフレームの第二面両方に密着させて押圧する押圧工程とを備える
    ことを特徴とするテープ貼付方法。
  6. 前記押圧工程が、ローラが前記第二テープを前記ウェーハおよび前記リングフレームに向けて押圧しながら転動する工程からなる
    ことを特徴とする請求項5に記載のテープ貼付方法。
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