JP2013195237A - レーダ装置およびその測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】送信信号をデジタルPLLで生成するFM−CWレーダ装置を提供すること。
【解決手段】一定の周波数ステップで周波数が段階的に増加及び減少する送信信号をレーダ波に変換して送出するレーダ波送出部と、前記レーダ波の反射波を受信して受信信号を生成する受信部と、前記送信信号の周波数が段階的に増加する第1の区間において前記送信信号と前記受信信号との第1の周波数差を複数検出し前記送信信号の周波数が段階的に減少する第2の区間において前記送信信号と前記受信信号の第2の周波数差を複数検出する周波数差検出部と、複数の前記第1の周波数差のうち複数の前記第2の周波数差のいずれかとの差分が基準値以内にある第3の周波数差および複数の前記第2の周波数差のうち前記第3の周波数差との差分が前記基準値以内にある第4の周波数差のいずれか一方または双方に基づいて前記反射物の相対速度を算出する算出部とを有すること。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーダ装置およびその測定方法に関する。
障害物を検出するレーダには、複数の種類がある。その中で、FM−CW(Frequency-Modulated Continuous Wave)レーダは、障害物までの距離と相対速度を同時に測定する優れた装置である。
特開2009−522575号公報
FM−CWレーダは、三角波でFM変調(Frequecncy modulation)された送信信号をアンテナに供給して、レーダ波を生成する。FM−CWレーダの送信信号は、アナログPLL(Phase-locked loop)により生成される。
ところで、電子機器は、デジタル回路化(特に、CMOSデバイスによるデジタル化)により、低消費電力化されるとともに高機能化される。したがって、FM−CWレーダにも、デジタル回路化が期待される。
しかし、デジタル回路化されたPLL(以下、デジタルPLLと呼ぶ)では、出力信号の周波数は段階的に変化する。したがって、デジタルPLLは、三角波でFM変調された送信信号は生成しない。このためFM−CWレーダには、アナログPLLを単にデジタルPLLで置き換えるだけでは、ターゲットの距離や速度は測定できないという問題がある。
尚、アナログPLLの一部をデジタル回路で置き換えたものも、デジタルPLLと呼ばれることがある。このようなPLLは、三角波でFM変調された送信信号を生成するが、FM−CWレーダを十分に低消費電力化および高機能化することはない。
上記の問題を解決するために、本装置の一観点によれば、一定の周波数ステップで周波数が段階的に増加及び減少する送信信号をレーダ波に変換して送出するレーダ波送出部と、前記レーダ波の反射波を受信して受信信号を生成する受信部と、前記送信信号の周波数が段階的に増加する第1の区間において前記送信信号と前記受信信号との第1の周波数差を複数検出し前記送信信号の周波数が段階的に減少する第2の区間において前記送信信号と前記受信信号の第2の周波数差を複数検出する周波数差検出部と、複数の前記第1の周波数差のうち複数の前記第2の周波数差のいずれかとの差分が基準値以内にある第3の周波数差および複数の前記第2の周波数差のうち前記第3の周波数差との差分が前記基準値以内にある第4の周波数差のいずれか一方または双方に基づいて前記反射物の相対速度を算出する算出部とを有するレーダ装置が提供される。
本装置によれば、出力信号の周波数が段階的に変化するデジタルPLLにより送信信号が生成されるFM−CWレーダが提供される。
実施の形態1のレーダ装置のブロック図である。 レーダ装置の各ブロックの一例を示す図である。 各ブロック間の信号の流れを説明する図である。 実施の形態1のレーダ装置の動作を説明するフローチャートである。 AD−PLLが生成する送信信号の周波数を説明する図である。 送信信号と受信信号の周波数差を検出する工程のフローチャートである。 反射物(ターゲット)の相対速度を算出する工程のフローチャートである。 ドップラー周波数が周波数ステップより大きい場合の、送信信号の周波数と受信信号の周波数の関係を説明する図である。 実施の形態2のレーダ装置の動作を説明するフローチャートである。 送信信号の周波数と受信信号の周波数の関係を説明する図である。 実施の形態3のレーダ装置の動作を説明するフローチャートである。 実施の形態3のレーダ装置の動作を説明するフローチャートである。 距離を算出する工程を説明するフローチャートである。 レーダ装置とターゲットの間の距離の算出方法を説明する図である。 各周波数差間の関係を示す表である。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。尚、図面が異なっても対応する部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
(実施の形態1)
(1)構造
図1は、実施の形態1のレーダ装置2のブロック図である。
図1に示すように、レーダ装置2は、レーダ波送出部4と、受信部6と、周波数差検出部8と、算出部10とを有する。
レーダ波送出部4は、送信信号をレーダ波(電磁波)に変換して送出する。受信部6は、レーダ波の反射波(反射物により反射されたレーダ波)を受信して受信信号を生成する。周波数差検出部8は、送信信号と受信信号の周波数差を検出する。算出部10は、周波数差検出部8により検出される周波数差に基づいて、反射物(図示せず)の相対速度を算出する。
図2は、レーダ装置2の各ブロックの一例を示す図である。図3は、各ブロック間の信号の流れを説明する図である。
図2に示すように、送信部4は、ほとんど全体がデジタル回路化されたAD−PLL(All Digital Phase-locked loop)12と、高出力増幅器(High Power Amplifier)14と、送信アンテナ16と、信号処理回路68とを有している。
AD−PLL12は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)トランジスタにより形成された回路である。AD−PLL12には、図3に示すように、信号処理回路68によりパラメータ信号18が供給される。AD−PLL12は、このパラメータ信号18に応答して、FM変調された送信信号20を生成する。
高出力増幅器14は、送信信号20を増幅して送信アンテナ16に供給する。送信アンテナ16は、増幅された送信信号20aをレーダ波22に変換して反射物(以下、ターゲットと呼ぶ)に向かって送出する。
受信部6は、受信アンテナ24と、低雑音増幅器(Low Noise Amplifier)26とを有している。
受信アンテナ24は、反射波28を高周波信号(増幅前の受信信号)29に変換して低雑音増幅器26に供給する。低雑音増幅器26は、高周波信号29を増幅して受信信号30を生成する。受信信号30は、周波数差検出部8に供給される。周波数差検出部8は、受信信号30と送信信号20の周波数差32を検出して、算出部10に供給する。
算出部10は、信号処理回路68を有している。算出部19は、この信号処理回路68により、供給された周波数差32に基づいてターゲット(すなわち、反射物)との相対速度を算出する。
AD−PLL12は、図2に示すように、FCW(frequency command word)生成部34と、比較器36と、デジタルフィルタ38と、デジタル制御発振器(Digitally Controlled Oscillator)40とを有している。さらにAD−PLL12は、分周器42と、TDC (Time to Digital Converter)回路44と、デジタル微分器46とを有している。
図3に示すように分周器42は、デジタル制御発振器40が生成する送信信号20を分周して、TDC(Time to Digital Converter)44に供給する。TDC44は、分周された送信信号20bと基準信号(例えば、クロック)との時間差をデジタル信号48に変換して、デジタル微分器46に供給する。デジタル微分器46は、供給されたデジタル信号48に対応する時間差を微分して、送信信号20の周波数50を算出する。算出された周波数は、デジタル信号50として比較器36に供給される。以下の説明では、デジタル信号(例えば、微分器46の出力信号50)は、対応する物理量(例えば、周波数)等の名称(例えば、周波数)で呼ぶ。
FCW生成部34は、パラメータ信号18に対応する周波数コード52を比較器36に供給する。比較器36は、周波数コード52に対応する周波数と送信信号20の周波数50の周波数誤差51を検出して、デジタルフィルタ38に供給する。デジタルフィルタ38は、供給された周波数誤差51の高周波成分を除去して、デジタル制御発振器40に供給する。デジタル制御発振器40は、供給された周波数誤差51aが少なくなるように送信信号20の周波数を調整する。
周波数差検出部8は、ミキサ54と、中間周波数増幅器56と、バンドパスフィルタ58と、アナログデジタル変換機60と、高速フーリエ変換機62と、信号処理回路68とを有している。
ミキサ54は、送信信号20と受信信号30を混合してビート信号64を生成する。中間周波数増幅器56は、ビート信号64を増幅してバンドパスフィルタ58に供給する。ビート信号64には、送信信号20のFM変調の周期に対応する周波数成分や雑音等が含まれる。バンドパスフィルタ58は、増幅されたビート信号64aからこれらの不要な周波数成分を除去する。
バンドパスフィルタ58を通過したビート信号64bは、アナログデジタル変換機60に供給される。アナログデジタル変換機60は、供給されたビート信号64bをデジタル信号66に変換する。高速フーリエ変換機62は、供給されたデジタル信号66を高速フーリエ変換して、ビート信号のスペクトル32を生成する。生成されたスペクトルは、信号処理回路68に供給される。信号処理回路68は、供給されたスペクトル68からビート信号の周波数を検出する。この時検出される周波数は、受信信号30と送信信号20の周波数差32である。
信号処理回路68は、例えばCPU(Central Processing Unit)とメモリとを有する回路である。このメモリには、CPUをレーダ波送出部4の制御部、周波数差検出部8の制御部、および算出部10として機能させるプログラムが記録されている。メモリには、CPUの演算途中のデータや演算結果も一時的に記録される。
CPUは、プログラムの命令に応答して、FCW生成部34にパラメータ信号18を供給する。パラメータ信号18は、例えば送信信号20のステップ周波数fstep、時間間隔Tstep、ステップ数、中心周波数f等のパラメータ値に対応している。またCPUは、プログラムの命令に応答して、ビート信号64のスペクトルから送信信号20と受信信号30の周波数差を検出する。さらにCPUは、プログラムの命令に応答して、検出した周波数差に基づいてレーダ装置とターゲットとの相対速度等を算出する。
図2に示すように、レーダ波送出部4、周波数差検出部8、および算出部10は、信号処理回路68を共有している。しかし、レーダ波送出部4、周波数差検出部8、および算出部10は、それぞれ独自の信号処理回路を有してもよい。
(2)動作
図4は、実施の形態1のレーダ装置2の動作を説明するフローチャートである。レーダ装置2は、例えば障害物を検出する車載レーダである。
(i)レーダ波の送出(S2)
図5は、AD−PLL12が生成する送信信号20の周波数fを説明する図である。横軸は時間である。縦軸は周波数である。
図5に示すように、送信信号の周波数fは、一定の周波数ステップfstepで段階的に増加し減少する。この時、送信信号20の周波数fは、一定の時間間隔Tstepごとに増加または減少する。
図5には、受信信号30の周波数fも示されている。受信信号30の周波数fは、図5に示すように、送信信号20の周波数fより式(1)に示す遅延時間tだけ遅れて増加または減少する。
Figure 2013195237
ここで、Rはレーダ2とターゲットの間の距離である。cは光速である。
また、受信信号30の周波数fは、図5に示すように、送信信号20の周波数fより式(2)で示されるドップラー周波数fだけ全体として高周波側または低周波側にシフトする。
Figure 2013195237
ここで、fは送信信号20の中心周波数である。Vは、レーダ装置2に対するターゲットの相対速度の絶対値である。
ターゲットがレーダ装置2に近づく場合、受信信号30の周波数fはfだけ増加する。一方、ターゲットがレーダ装置2から遠ざかる場合、受信信号30の周波数fはfだけ減少する。以下の説明では、特に断らない限り、ターゲットがレーダ装置2に近づくものとする。
中心周波数fは、例えば76〜77GHzである。周波数ステップfstep(増加または減少する前後の周波数fの差分)は、例えば約500kHzである。時間間隔Tstep(周波数fが増加または減少してから次に増加または減少するまでの時間)は、例えば約1μsである。ステップ数は、例えば約1000である。
式(1)によれば、時間間隔1μsに対応するターゲットとレーダ装置2の距離R(遅延時間tが1μsになる距離R)は、150mである。また式(2)によれば、中心周波数fが76.5GHzの場合、周波数ステップ500kHzに対応するターゲットの相対速度(ドップラー周波数が500kHzになる周波数ステップ)は、980m/sである。これらの値は、反射波の受信が可能な距離(例えば、数十m)および想定されるターゲットの相対速度V(例えば、数十m/s)より十分に大きい。
この例のように、時間間隔Tstepは、反射波の受信が可能な距離(例えば、数十m)に対応する遅延時間より十分に大きな時間(例えば、1μs)に設定される。また、周波数ステップfstepは、想定されるターゲットの相対速度(例えば、数十m/s)に対応するドップラー周波数より十分に大きな周波数(例えば、500kHz)に設定される。
時間間隔Tstepは、一定であることが好ましい。但し、上記条件が満たされれば、時間間隔Tstepは一定でなくてもよい。
同様に、送信信号20の強度も、一定であることが好ましい。但し、送信信号の強度変化によって発生するスプリアスの周波数が想定されるドップラー周波数より十分に大きな周波数であれば、送信信号の強度は変化してもよい。或いは、予めシミュレーションにより第1及び第2の周波数差に上記波長シフトが及ぼす影響を見積もっておけば、送信信号の強度変化が変化しても、相対速度を正確に導出することができる。
高出力増幅器14は、このような送信信号20を増幅して送信アンテナ16に供給する。送信アンテナ16は、増幅された送信信号20aをレーダ波22に変換して送出する。
(2)反射波の受信(S4)
レーダ波22はターゲットにより反射され、反射波28になる。受信部6は、反射波28を受信して受信信号30を生成する。受信信号30は、周波数差検出部8に供給される。
(3)周波数差の検出(S6)
図6は、送信信号20と受信信号30の周波数差を検出する工程(S6)のフローチャートである。
周波数差検出部8は、図6に示すように、送信信号20の周波数fが段階的に増加するUPスイープ区間71aにおいて送信信号20と受信信号30との複数の第1の周波数差を検出し(S22)する。さらに周波数差検出部8は、送信信号20の周波数fが段階的に減少するDOWNスイープ区間71bにおいて送信信号20と受信信号30との複数の第2の周波数差を検出する(S24)。
―第1の周波数差の検出(S22)―
上述したように、周波数差検出部8は、受信信号30と送信信号20を混合してビート信号64を生成する。周波数差検出部8は、生成されたビート信号64をアナログデジタル変換した後、FFT62により高速フーリエ変換する。
この時、FFT62は、信号処理部68により供給される制御信号(図示せず)に応答して、アナログデジタル変換されたビート信号66をUPスイープ区間71aで高速フーリエ変換して、ビート信号66のスペクトル32を生成する。積分区間は、UPスイープ区間71aである。生成されたスペクトル32は、信号処理回路68に供給される。
信号処理回路68は、供給されたスペクトル32からビート信号64の周波数を検出する。検出される周波数は、送信信号20と受信信号30の周波数差(fU1,fU2)である。
以上により、送信信号20と受信信号30の複数の第1の周波数差(fU1,fU2)が、UPスイープ区間71aにおいて検出される。
―第2の周波数差の検出(S24)―
同様に、送信信号20と受信信号30の第2の周波数差(fD1,fD2)が、DOWNスイープ区間71bにおいて検出される(S24)。FFT62の積分区間は、DOWNスイープ区間71bである。
―周波数差―
図5に示すように、UPスイープ区間71aおよびDOWNスイープ区間71bは、周波数fが一定に保たれる複数のサブ区間70a,70bに分割される。以下、UPスイープ区間71aにおけるサブ区間70aを第1のサブ区間と呼び、DOWNスイープ区間71bにおけるサブ区間70bを第2のサブ区間と呼ぶ。
第1の周波数差(fU1,fU2)の一方は、第1のサブ区間70aの前方部分における送信信号20と受信信号30の周波数差fU1である。この周波数差fU1は、図5から明らかなように、周波数ステップfstepとドップラー周波数fの差(fstep‐f)に略等しい。
第1の周波数差(fU1,fU2)のうちの他方は、第1のサブ区間70aの後方部分における送信信号20と受信信号30の周波数差fU2である。この周波数差fU2は、図5から明らかなように、ドップラー周波数fに略等しい。
第2の周波数差(fD1,fD2)のうち第2のサブ区間70bの前方部分における送信信号20と受信信号30の周波数差fD1は、図5から明らかなように、周波数ステップfstepとドップラー周波数fの和(fstep+f)に略等しい。第2の周波数差(fD1,fD2)のうち第2のサブ区間70bの後半部分における送信信号20と受信信号30の周波数差fu2は、ドップラー周波数fに略等しい。
(4)相対速度の算出(S8)
図7は、ターゲットの相対速度を算出する工程(S8)のフローチャートである。
算出部10は、第1及び第2の周波数差が供給されると、互いに略一致する周波数差を第1及び第2の周波数差から検出する(S32)。上述したように、第1及び第2の周波数差は、それぞれドップラー周波数fに略等しい周波数差(fU2, fD2)を含んでいる。
これらの周波数差(fU2, fD2)は、本来はドップラー周波数fに等しい同じ周波数として検出される。しかし測定誤差等により、これらの周波数差(fU2, fD2)は、僅かに異なる値として検出される。
そこで算出部10は、まず複数の第1の周波数差(fU1,fU2)のうち複数の第2の周波数(fD1,fD2)のいずれかとの差分が基準値以内にある周波数差fUi(以下、第3の周波数差と呼ぶ)を検出する。第3の周波数差fUiは、第1のサブ区間70aの後半部分の周波数差fU2である。
さらに算出部10は、複数の第2の周波数差(fD1,fD2)のうち第3の周波数差fUiとの差分が上記基準値以内にある周波数差fDi(以下、第4の周波数差と呼ぶ)を検出する。第4の周波数差fDiは、第2のサブ区間70bの後半部分の周波数差fD2である。
第3の周波数差fUiおよび第4の周波数差fUjの検出は、どちらを先に行ってもよい。或いは、第3の周波数差fUiおよび第4の周波数差fDiの検出は、同時に行ってもよい。第4の周波数差fUjを先に検出する場合には、算出部10は、まず複数の第2の周波数差(fD1,fD2)のうち複数の第1の周波数(fU1,fU2)のいずれかとの差分が基準値以内にある第4の周波数差fDiを検出する。算出部10は、その後、複数の第1の周波数差(fU1,fU2)のうち第4の周波数差fDiとの差分が上記基準値以内にある第3の周波数差fUiを検出する。
基準値は、例えば第1の周波数差の一方(fU1)と第2の周波数(fD1,fD2)を比較する場合には、比較元の周波数差(fU1)を所定の倍率(例えば、1/10)で縮小した周波数である。或いは、基準値は、ステップ周波数fstepを所定の倍率(例えば、1/100)で縮小した周波数であってもよい。
図15は、各周波数差間の関係を示す表である。図15には、第1及び第2の周波数差と第3及び第4の周波数差との関係が示されている。さらに図15には、第1及び第2の周波数差と後述する第5及び第6の周波数差等との関係も示されている。
次に、算出部10は、複数の第1の周波数差(fU1,fU2)のうち第3の周波数差fUi以外の周波数差fUj(以下、第5の周波数差と呼ぶ)と、第2の周波数のうち第4の周波数差fDi以外の周波数差fDj(以下、第6の周波数差と呼ぶ)とを比較する。図15に示すように、第5の周波数差fUjは、第1のサブ区間70aの前半部分の周波数差fU1である。第6の周波数差fDjは、第2のサブ区間70bの前半部分の周波数差fD1である。
算出部10は、第5の周波数差fUjが第6の周波数差fDjより小さい場合には、符号変数sgnに−1を代入する(S36)。この場合(fUj<fDj)は、ターゲットがレーダ装置に近づいている。
ターゲットがレーダ装置に近づいている場合、図5に示すように、ドップラー効果により受信信号30の周波数fは送信信号20の周波数fより高くなる。したがって、第1のサブ区間70aの前半部分の周波数差fU1である第5の周波数差fUjは、第2のサブ区間70bの前半部分の周波数差fD1である第6の周波数差fDjより小さくなる。
一方、第5の周波数差fUjが第6の周波数差fDjより大きい場合には、算出部10は、符号変数sgnに1を代入する(S38)。この場合(fUj>fDj)は、ターゲットからレーダ装置に遠ざかっている。
ターゲットがレーダ装置から遠ざかっている場合、ドップラー効果により受信信号30の周波数fは送信信号20の周波数fより低くなる。したがって、第1のサブ区間70aの前半部分の周波数差fU1である第5の周波数差fUjは、第2のサブ区間70bの前半部分の周波数差fD1である第6の周波数差fDjより大きくなる。
尚、第5の周波数差fUjと第6の周波数差fDjが等しい場合には、sgnに1及び−1のいずれを代入してもよい。この場合、後述する相対速度の算出値は略零なので、sgnに1または−1のいずれを代入しても結果は略同じである。
次に、算出部10は、式(3)にしたがって、ドップラー周波数fを算出する(S40)。
Figure 2013195237
avg()は、平均値を算出する関数である。
すなわち、算出部10は、第3の周波数差fUi、第4の周波数差fDi、第1の絶対値(=abs(fstep-fUj))、および第2の絶対値(=abs(fstep-fDj))の平均値を算出する。尚、abs()は、絶対値を算出する関数である。
上述したように、第5の周波数差fUjは、第1のサブ区間70aの前方部分における周波数差fU1である。周波数差fU1は、周波数ステップfstepとドップラー周波数fの差(fstep‐f)に略等しい(図5参照)。したがって、第1の絶対値(=abs(fstep-fUj))は、ドップラー周波数fに略等しい。
同様に、第2の絶対値(=abs(fstep-fDj))も、ドップラー周波数fに略等しい。さらに、第3の周波数差fUiおよび第4の周波数差fDiも、ドップラー周波数fに略等しい。
したがって式(3)によれば、第3の周波数差fUi〜第2の絶対値(=abs(fstep-fDj))に含まれる誤差が平均化され、誤差の少ないドップラー周波数fが算出される。
最後に、式(4)にしたがって、ターゲットのレーダ装置2に対する相対速度vを算出する(S42)。
Figure 2013195237
cは、光速である。
符号変数sgnに関するステップS36〜S38の説明から明らかなように、ターゲットがレーダ装置から遠ざかる場合、相対速度vはプラスになる。一方、ターゲットがレーダ装置に近づく場合、相対速度vはマイナスになる。
ところで、ステップ40では第3の周波数差fUi〜第2の絶対値(=abs(fstep-fDj))の平均値が算出され、この平均値に基づいてステップS42でターゲットの相対速度vが算出される。しかし、平均値の代わりに他の統計値(中央値など)に基づいて相対速度vが算出されてもよい。
或いは、第3の周波数差fUiおよび第4の周波数差fUiのいずれか一方または双方に基づいて、相対速度vを算出してもよい。
例えば、第3の周波数差fUiまたは第4の周波数差fUiをドップラー周波数fとして、式(4)により相対速度vを算出してもよい。或いは、第3の周波数差fUiと第4の周波数差fDiの平均値をドップラー周波数fとして、相対速度vを算出してもよい。
以上のように、実施の形態1では、一定の間隔fstepで周波数fが段階的に増加および減少する送信信号20から生成されるレーダ波22の反射波28を受信する。
次に、送信信号20の周波数が増加するUPスイープ区間71a(第1の区間)において、反射波28によって生成される受信信号30と送信信号20との第1の周波数差(fU1,fU2)を複数検出する。
さらに、送信信号20の周波数が減少するDOWNスイープ区間71b(第2の区間)において、受信信号20と送信信号30との第2の周波数差(fD1,fD2)を複数検出する。
そして、少なくても第3の周波数差fUiおよび第4の周波数差fDiのいずれか一方または双方に基づいて、ターゲットとの相対速度を算出する。ここで、第3の周波数差fUiは、複数の第1の周波数差(fU1,fU2)のうち複数の第2の周波数(fD1,fD2)のいずれかとの差分が基準値以内にある周波数差である。第4の周波数差fDiは、複数の第2の周波数差(fD1,fD2)のうち第3の周波数差fUiとの差分が基準値以内にある周波数差である。
(実施の形態2)
実施の形態1では、周波数ステップfstepは想定されるドップラー周波数fより十分に大きく設定される。しかし、このように周波数ステップfstepが大きく設定されなくても、実施の形態2によれば、ターゲットの相対速度が正確に測定される。尚実施の形態2では、実施の形態1と共通する部分の説明は省略される。また特に断らない限り、ターゲットはレーダ装置2に近づいているとする。
図8は、ドップラー周波数fが周波数ステップfstepより大きい場合の送信信号20の周波数fと受信信号30の周波数fの関係を説明する図である。横軸は、時間である。縦軸は、周波数である。
図8から明らかように、第1の周波数差(fU1,fU2)のうち第1のサブ区間70aの後半部分の周波数差fU2および第2の周波数差(fD1,fD2)のうち第2のサブ区間70bの後半部分の周波数差fD2は、実施の形態1と同じく、ドップラー周波数fに略等しい。同様に、第2の周波数差(fD1,fD2)のうち第2のサブ区間70bの前半部分の周波数差fD1は、実施の形態1と同じく、ステップ周波数fstepとドップラー周波数fの和に略等しい。
しかし、第1の周波数差(fU1,fU2)のうち第1のサブ区間70aの前半部分の周波数差fU1は、実施の形態1のfU1とは異なり、f-fstepに等しい。すなわち、実施の形態2では、第5の周波数差fUjは、f-fstepである。
このため、式(3)の第1の絶対値(=abs(fstep-fUj)が、fではなく2fstep−fになる。このため、式(3)により算出される周波数は、実際のドップラー周波数と大きく異なった値になる。この様な場合にも、実施の形態2によれば、正確に相対速度を測定することができる。
実施の形態2のレーダ装置の構成は、図1〜3を参照して説明した実施の形態1のレーダ装置2と略同じである。但し、信号処理回路68のメモリに記録されているプログラムが異なる。したがって、信号処理回路68は、実施の形態1とは異なる動作を実行する。
図9は、実施の形態2のレーダ装置の動作を説明するフローチャートである。実施の形態1と同じ動作するステップには共通の番号が付されている。図10は、送信信号20の周波数と受信信号30の周波数の関係を説明する図である。横軸は、時間である。縦軸は、周波数である。尚、図9中の記号「<=」は、右辺の数値を左辺の変数nに代入することを意味する。
ステップS42,S44,S46,S48,S50から明らかなように、実施の形態2のステップ周波数fstepはfstep0を初期値とし、fstep0(例えば、10kHz)ずつ増加する変数である。信号処理回路68は、レーダ波送出部4の制御部として、これらのステップS42〜S50を実行する。
ステップS46は、実施の形態1のステップS32(図7参照)と略同じ工程である。信号処理回路68は、ステップS6で第1の周波数差(fU1,fU2)および第2の周波数差(fD1,fD2)を算出すると、互いに略一致する第3及び第4の周波数差(fUi,fDi)を第1の周波数差(fU1,fU2)および第2の周波数差(fD1,fD2)から検出する(S46)。
次に、信号処理回路68は、例えば、これらの周波数差(以下、一致周波数差と呼ぶ)の平均値とステップ周波数fstepを比較する(S48)。実施の形態1で説明したように、一致周波数の平均値は、略ドップラー周波数fに一致する。
一致周波数差(fUi,fDi)の平均値がステップ周波数fstepより大きい場合には、信号処理回路68は、ステップ周波数fstepを増加させる(S48→S50→S44)。これにより、ステップ周波数fstepは、図10に示すように、ドップラー周波数fより大きくなる。
一方、一致周波数差(fUi,fDi)の平均値がステップ周波数よりfstep以下の場合には、信号処理回路68は、算出部10として相対速度を算出する(S52)。相対速度を算出する工程は、実施の形態1のステップS8(図4参照)と略同じである。ただし、既に一致周波数差(fUi,fDi)は検出されているので、ステップS32(図7参照)は省略される。
以上の例では、一致周波数差(fUi,fDi)の平均値とステップ周波数fstepを比較している(S48)。しかし、一致周波数差(fUi,fDi)のいずれか一方とステップ周波数fstepを比較してもよい。
以上のように、レーダ波送出部4は、第3の周波数fUiおよび第4の周波数fDiのいずれか一方または双方に基づいて、送信信号20の周波数ステップfstepが反射波のドップラー周波数fより大きくなるように、送信信号20の周波数を調整する。
算出部10は、上記調整の後に検出される複数の第1の周波数差(fU1,fU2)および複数の第2の周波数差(fD1,fD2)に基づいて、ターゲットとの相対速度を算出する。
(実施の形態3)
実施の形態3では、以下に説明するように、レーダ装置2とターゲットの距離Rが測定される。尚、実施の形態1と共通する部分の説明は省略される。また特に断らない限り、ターゲットはレーダ装置に近づいているとする。
実施の形態3のレーダ装置の構成は、図1〜3を参照して説明した実施の形態1のレーダ装置2と略同じである。但し、信号処理回路68のメモリに記録されているプログラムが異なっている。
実施の形態1及び2では、第1の周波数差(fU1,fU2)および第2の周波数差(fD1,fD2)が検出される。実施の形態1及び2で説明したように、第1の周波数差(fU1,fU2)および第2の周波数差(fD1,fD2)は、ステップ周波数fstepとドップラー周波数fの差または和、或いはドップラー周波数f自体である。
したがって、第1の周波数差(fU1,fU2)および第2の周波数差(fD1,fD2)からは、ステップ周波数fstepとドップラー周波数fが導出される。
しかし、第1の周波数差(fU1,fU2)および第2の周波数差(fD1,fD2)は、レーダ装置2とターゲットの距離Rとは無関係である。したがって、第1の周波数差(fU1,fU2)および第2の周波数差(fD1,fD2)からは、レーダ装置2とターゲットの距離Rは導出されない。
図11及び12は、実施の形態3のレーダ装置の動作を説明するフローチャートである。実施の形態1及び2と同じステップには、実施の形態1及び2と共通の番号が付されている。
図11及び図12に示すように、実施の形態3では、送信信号20と受信信号30の周波数差を検出するステップS6(図9参照)の代わりに、送信信号20と受信信号30の周波数差と共にビート信号64の強度(例えば、電圧強度)が検出される(ステップS62)。さらに、実施の形態3では、このビート信号64の強度に基づいて、レーダ2とターゲットの距離Rが算出される(ステップS64)。
―周波数差およびビート信号強度の検出(S62)―
上述したように、FFT62は、ビート信号64bのスペクトルを算出する。UPスイープ区間71aのスペクトルは、2つのピークを有している。実施の形態1及び2のステップS6では、このスペクトルのピーク周波数(すなわち、ビート周波数)を、第1の周波数差(fU1,fU2)として検出する。実施の形態3では、さらに上記ピークの強度すなわちすなわちビート信号の強度を検出する。
具体的には、周波数差検出部8は、第1の周波数差(fU1,fU2)のうち第3の周波数差fUi(=fU2)以外の第5の周波数差fUj(=fU1)に対応するビート信号(以下、第1の距離ビートと呼ぶ)の強度VUjを検出する(図15参照)。また、周波数差検出部8は、第3の周波数差fUiに対応するビート信号(以下、第1の速度ビートと呼ぶ)の強度VUiを検出する。
同様に、周波数差検出部8は、第2の周波数差(fD1,fD2)のうち第4の周波数差fDi(=fD2)以外の第6の周波数差fDj(=fD1)に対応するビート信号(以下、第2の距離ビートと呼ぶ)の強度VDjを検出する。また、周波数差検出部8は、第4の周波数差fDiに対応するビート信号(以下、第2の速度ビートと呼ぶ)の強度VUiを検出する。
―距離Rの算出(ステップS64)―
図13は、距離Rを算出する工程(S64)を説明するフローチャートである。
算出部10は、ステップS62で検出された第1の距離ビートの強度VUjと第1の速度ビートVUiの第1の比(=VUj/VUi)を算出する。算出部10は、さらに第2の距離ビートの強度VDjと第2の速度ビートVDiの第2の比(=VDj/VDi)を算出する。さらに、算出部10は、第1の比(=VUj/VUi)と第2の比(=VDj/VDi)の平均値Rを算出する(S72)。
第1の比(=VUj/VUi)と第2の比(=VDj/VDi)は、本来は同じ値である。第1の比と第2の比の平均値によれば、後述する距離算出の誤差が小さくなる。
図14は、レーダ装置2とターゲットの間の距離Rの算出方法を説明する図である。横軸は時間である。縦軸は周波数である。図14には、送信信号20の周波数fおよび受信信号30の周波数fが示されている。
レーダ波が送信アンテナ16から送出されてからターゲットにより反射されて受信アンテナ24に入射するまでの時間τ(空間飛行時間)は、送信信号20に対する受信信号30の遅延時間tに略等しい。遅延時間tは、図14から明らかように、式(5)で表される。
Figure 2013195237
stepは、送信信号20の周波数が段階的に増加(又は減少)してから次に増加(又は減少)するまでの時間である。W1は、第1のサブ区間70a(または、第2のサブ区間70b)の開始から受信信号30の周波数fが増加(または減少)するまでの時間である。W2は、第1のサブ区間70a(または、第2のサブ区間70b)において受信信号30の周波数fが増加(または減少)してから第1のサブ区間70a(または、第2のサブ区間70b)が終了するまでの時間である。
ところで、第1の距離ビートは、第5の周波数差fUjに対応している。したがって、送信信号20の強度が一定ならば、第1の距離ビートの強度VUjは、W1に比例する。同様に、第1の速度ビートの強度VUiは、W2に比例する。したがって、式(5)は式(6)のように変形される。
Figure 2013195237
ここで第1の比(=VUj/VUi)の代わりに、ステップS72で算出した平均値Rを用いる。さらに、遅延時間tと空間飛行時間τが略等しいことを考慮すると、式(7)が得られる。
Figure 2013195237
この式(7)にしたがって算出部10は、レーダ波の飛行時間τを計算する(S74)。
レーダ装置とターゲットの距離Rは、式(8)で表される。
Figure 2013195237
cは、光速である。
算出部10は、式(8)にしたがって、レーダ波の飛行時間τを計算する(S76)。
以上により、ターゲットの相対速度vと共にターゲットとレーダ装置の距離Rが算出される。尚、第1の比(=VUj/VUi)と第2の比(=VDj/VDi)の平均値Rの代わりに、第1の比または第2の比を用いてもよい。
尚、実施の形態3では、送信信号20の強度は一定である。しかし、送信信号20の強度が変化する場合でも、例えばシミュレーションにより予め距離Rと第1の比(=VUj/VUi)の関係を求めておくことで、距離Rを導出することができる。
以上の例では、送信信号20の周波数は最初に増加しその後減少する。しかし、送信信号20の周波数は、最初に減少した後に増加してもよい。
また、以上の例では、送信信号20の周波数の増減は1回である。しかし、送信信号20の周波数は、例えば増減を繰り返してもよい。これにより、相対速度と距離を連続的に測定することができる。
また、以上の例は、車載レーダに適用可能なレーダ装置に関するものである。しかし、実施の形態1〜3のレーダ装置は、航空機や衛星などに適用されてもよい。その場合、送信信号の周波数はマイクロ波帯(300MHz〜30GHz)が好ましい。
2・・・レーダ装置
4・・・レーダ波送出部
6・・・受信部
8・・・周波数差検出部
10・・・算出部
12・・・AD−PLL
20・・・送信信号
30・・・受信信号
68・・・信号処理回路

Claims (5)

  1. 一定の周波数ステップで周波数が段階的に増加及び減少する送信信号をレーダ波に変換して送出するレーダ波送出部と、
    前記レーダ波の反射波を受信して受信信号を生成する受信部と、
    前記送信信号の周波数が段階的に増加する第1の区間において前記送信信号と前記受信信号との第1の周波数差を複数検出し、前記送信信号の周波数が段階的に減少する第2の区間において前記送信信号と前記受信信号の第2の周波数差を複数検出する周波数差検出部と、
    複数の前記第1の周波数差のうち複数の前記第2の周波数差のいずれかとの差分が基準値以内にある第3の周波数差、および複数の前記第2の周波数差のうち前記第3の周波数差との差分が前記基準値以内にある第4の周波数差のいずれか一方または双方に基づいて、前記反射物の相対速度を算出する算出部とを
    有するレーダ装置。
  2. 請求項1に記載のレーダ装置において、
    前記算出部は、前記第3の周波数差、前記第4の周波数差、複数の前記第1の周波数差のうち前記第3の周波数差以外の周波数差と前記周波数ステップとの差分の絶対値、および前記第2の周波数のうち前記第4の周波数差以外の周波数差と前記周波数ステップとの差分の絶対値に基づいて、前記反射物との相対速度を算出することを
    特徴とするレーダ装置。
  3. 請求項1または2に記載のレーダ装置において、
    前記レーダ波送出部は、前記第3の周波数および前記第4の周波数のいずれか一方または双方に基づいて、前記送信信号の周波数ステップが前記反射波のドップラー周波数より大きくなるように前記送信信号の周波数を調整し、
    前記算出部は、前記調整の後に検出される複数の前記第1の周波数差および複数の前記第2の周波数差とに基づいて、前記反射物との相対速度を算出することを
    特徴とするレーダ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレーダ装置において、
    前記周波数検出部は、複数の前記第1の周波数差および複数の前記第2の周波数差それぞれに対応するビート信号を生成し、
    前記算出部は、
    複数の前記第1の周波数差に対応するビート信号のうち前記第3の周波数差以外の周波数差に対応するビート信号と第3の周波数差に対応するビート信号との強度比、および複数の前記第2の周波数差に対応するビート信号のうち複数の前記第4の周波数差以外の周波数差に対応するビート信号と第4の周波数差に対応するビート信号との強度比のいずれか一方または双方に基づいて、前記反射物との距離を算出することを
    特徴とするレーダ装置。
  5. 一定の間隔で周波数が段階的に増加および減少する送信信号から生成されるレーダ波の反射波を受信し、
    前記送信信号の周波数が増加する第1の区間において、前記反射波によって生成される受信信号と前記送信信号との第1の周波数差を複数検出し、
    前記送信信号の周波数が減少する第2の区間において、前記受信信号と前記送信信号との第2の周波数差を複数検出し、
    複数の前記第1の周波数のうち複数の前記第2の周波数のいずれかとの差分が基準値以内にある第3の周波数差、および複数の前記第2の周波数のうち前記第3の周波数差との差分が前記基準値以内にある第4の周波数差のいずれか一方または双方に基づいて、前記反射物との相対速度を算出する
    測定方法。
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