JP3415472B2 - 電波式高度計 - Google Patents

電波式高度計

Info

Publication number
JP3415472B2
JP3415472B2 JP09556299A JP9556299A JP3415472B2 JP 3415472 B2 JP3415472 B2 JP 3415472B2 JP 09556299 A JP09556299 A JP 09556299A JP 9556299 A JP9556299 A JP 9556299A JP 3415472 B2 JP3415472 B2 JP 3415472B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
wave
altitude
beat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09556299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000292529A (ja
Inventor
和夫 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Denshikiki Co Ltd
Original Assignee
Yokogawa Denshikiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Denshikiki Co Ltd filed Critical Yokogawa Denshikiki Co Ltd
Priority to JP09556299A priority Critical patent/JP3415472B2/ja
Publication of JP2000292529A publication Critical patent/JP2000292529A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3415472B2 publication Critical patent/JP3415472B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータのよう
な高速降下物体の低高度領域の高度を正確に電波を用い
て測定する電波式高度計に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の電波式高度計のセンサ方式の一種
であるドップラ方式は、地表へ送信した送信波と、この
地表からの反射波とのドップラ周波数の振幅を検出し、
この振幅の強度に基づき降下物体と地表との距離(高
度)を検出する方式である。 【0003】また、他の電波式距離計のセンサ方式の一
種であるFM−CW(周波数変調−連続波信号)方式
は、地表へ送信した送信波と、この地表からの反射波と
のビート波の波数を計測し、このビート波の波数の基づ
き降下物体と地表との距離を検出する方式である。 【0004】さらに、他の電波式距離計のセンサ方式の
一種であるパルスレーダ方式は、地表へ放射した送信パ
ルスと、この地表からの反射パルスとの立ち上がりを比
較することで送信パルスと反射パルスとの位相差を検出
し、この位相差に基づき降下物体と地表との距離を検出
する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ドップ
ラ方式は、地表の反射面の状態、すなわち地表の表面に
おける反射率、地表の形状によりドップラ周波数の振幅
が変わってしまうため、前述の如く振幅に基づき求めた
降下物体と地表との距離に誤差が生じるという問題があ
る。 【0006】また、FM−CW方式は、降下物体と地表
との間に相対速度が発生するため、ドップラ効果により
図5に示すドップラ周波数が発生し、このドップラ周波
数fd分の周波数誤差(ドップラシフト)が生じる。す
なわち、実際の距離(高度)は、送信波STの周波数と
反射波SR’の周波数の差の絶対値となるが、ドップラ
シフトによって反射波SR’の周波数は送信波SRの周
波数に図のように平行移動する。このため、送信波ST
の上昇時はドップラシフト分だけ負の周波数誤差が発生
し、逆に下降時は正の周波数誤差が発生する。 【0007】このため、FM−CW方式は、このドップ
ラ周波数fd分の周波数誤差を取り除くための演算処理
が必要となり、装置規模が大きくなり、かつ処理速度が
低下するという問題がある。図5は、送信波ST波の周
波数及び測定される反射波SRの周波数と、時間関係と
を示したタイミングチャートである。 【0008】さらに、FM−CW方式は、波数に基づき
距離を測定するため、低高度領域における高度を測定す
る場合、ビート波の波数が少なくなり誤差が大きくなる
という欠点がある。また、FM−CW方式は、上述の欠
点を改善するため、ビート周波数を高くしてビート波の
波数を増加させ、誤差を小さくしようとすると、被変調
波の変調幅を広げる必要があるが、被変調波の変調幅を
広げる範囲がアンテナの帯域幅で制限を受けるという欠
点がある。 【0009】さらに、パルスレーダ方式は、位相差がパ
ルス幅よりも小さくなる場合、すなわち低高度領域にお
ける高度の測定となると送信波と反射波とのパルスが重
なり、送信波と反射波とのパルスの立ち上がりを比較す
ることができずに測定不能となるという欠点がある。 【0010】本発明は、このような背景の下になされた
もので、送信波と反射波との周波数差から求められるビ
ート信号の周波数に基づき、低高度領域の高度の精度の
高い測定が行える電波式高度計を提供することを目的と
する。 【0011】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、所定の変調信号によって周波数変調されると共に降
下物から地表に対して送信される送信波と、該送信波が
地表に反射して受信された反射波との周波数差からビー
ト信号を検出し、このビート信号のビート周波数に基づ
いて降下物の高度を測定する電波式高度計において、降
下物が所定の高度となったことを検出すると、前記ビー
ト信号の一部分を前記変調信号に同期して順次取り出し
て積分することによってドップラ波形信号を生成し、こ
のドップラ波形信号の波数をカウントし、このカウント
値と前記ドップラ波形信号の波長との乗算によって得ら
れる距離を前記所定の高度から減算することによって降
下物の高度を演算することを特徴とする。 【0012】 【0013】 【0014】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態
による電波式高度計の構成を示すブロック図である。こ
の図に示す電波式高度計1において、2は図2(a)に
示す被変調信号SHを出力するVCO(電圧制御型発振
器)であり、VCOドライバ3の発生する変調繰り返し
周波数波形に基づき被変調波の発信周波数ftが制御さ
れる。例えば、被変調信号SHの発信周波数ftの中心
周波数は2.4GHzであり、被変調信号SHの発信周
波数ftの変調幅は80MHzである。 【0015】図2は、図1に示す電波式高度計の動作に
おける各部の波形を示したタイミングチャートである。
すなわち、図2は、以下で説明する被変調信号SH、ビ
ート信号SYおよびドップラ波形信号SDの関係を示す
タイミングチャートである。被変調信号SHに関して
は、横軸が時間軸であり、縦軸が周波数を示している。
他の信号については、横軸が時間軸であり、縦軸が信号
強度を示している。 【0016】VCOドライバ3は、変調繰り返し周波数
波形を、周波数f3、例えば周波数「f3=100KH
z」の三角波信号SCにより出力する。4はアイソレー
タであり、VCO・2の発振する被変調信号SHをカプ
ラ5へ出力し、アイソレータに逆方向に進む反射信号を
遮断する。カプラ5は、アイソレータ4から入力される
被変調信号SHを分配し、サーキュレータ6とミキサ7
へ被変調信号SHを出力する。 【0017】サーキュレータ6は、入力される被変調信
号SHをアンテナ8へ出力する。アンテナ8は、例えば
複数の素子アンテナから構成されたパッチアレーアンテ
ナで、サーキュレータ6から入力される被変調信号SH
を電波に変換し、変換結果として送信波STを空間に放
射する。また、アンテナ8は、送信波STが地表Eで反
射した反射波SRを入力して電気信号に変換し、変換結
果として反射信号PHをサーキュレータ6へ出力する。
また、サーキュレータ6は、入力される反射信号PHを
ミキサ7へ出力する。 【0018】ミキサ7は、カプラ5から入力される被変
調信号SHの周波数ftと、反射信号PHの周波数frと
をミキシングして、ミキシング結果として図2(e)に
示すビート信号SYをアンプ9へ出力する。ここで、上
記ビート信号SYの周波数は、被変調信号SHの周波数
ftと、反射信号PHの周波数frとの周波数差であるビ
ート周波数fbである。 【0019】アンプ9は、ビート信号SYを所定の強度
に増幅して、増幅結果をビート信号SZを位相検出回路
10及びドップラ検出回路11へ出力する。位相検出回
路10は、内部で設定されている所定の高度に対応した
周波数fpと、入力されるビート信号SZの周波数fbと
を比較する。また、位相検出回路10は、周波数fpと
周波数fbとの位相差に対応した図3(b)に示す比較
信号SPをコンパレータ12へ出力する。図3(a)及
び図3(b)は、ビート信号SZの周波数と比較信号S
Pの電圧値との関係を示しており、ビート信号SZの周
波数fbが周波数fpを通過したときに、比較信号SPが
出力される関係を示す。 【0020】さらに、位相検出回路10は、位相比較器
10a、VCO10b及びローパスフィルタ10cで構
成されている。VCO10bは、所定の高度で得られる
ビート信号SZのビート周波数fbと同じ値の周波数fp
で発振し、発振信号SSを出力している。また、位相比
較器10aは、イクスクルーシブオア回路から構成さ
れ、入力されるビート信号SZの位相と、VCO10b
が発振する発振信号SSの位相とを比較する。 【0021】ローパスフィルタ10cは、位相比較器1
0aから入力される、ビート信号SZ位相と発振信号S
Sとの比較結果の信号から高周波成分を取り除いて、結
果として比較信号SPをコンパレータ12へ出力する。 【0022】コンパレータ12は、入力される比較信号
SPの電圧値VSCと、リファレンスとしての所定の電圧
値VR(図3参照)とを比較して、例えば「VSC>VR」
であれば検出信号SKをフリップフロップ13へ出力す
る。このとき、検出信号SKは、例えば「L→H→L」
のパルスとして、フリップフロップ13及び高度演算回
路17へ出力される。 【0023】フリップフロップ13は、起動時には出力
信号SQが「L」であるが、検出信号SKが入力される
と、検出信号SKの「H→L」(立ち下がり時)に同期
して、出力信号SQを「H」として出力する。 【0024】また、VCOドライバ3は、三角波信号S
Cの周期を示す図2(b)に示す基本波形信号STDを
ドップラ検出回路11へ出力する。ドップラ検出回路1
1は、VCOドライバ3から入力される基本波形信号S
TDと、アンプ9から入力されるビート信号SZとに基
づき、VCOドライバからのドップラ周波数fdの図2
(f)に示すドップラ波形信号SDを出力する。 【0025】このドップラ検出回路11の構成を、図2
及び図4を用いて詳細に説明する。図4は、ドップラ検
出回路11の構成を示すブロック図である。この図にお
いて、100はワンショットマルチバイブレータであ
り、時刻t10における基本波形信号STDの立ち上がり
に同期して、パルス幅T1(時刻t10から時刻t11の
間)のタイミング信号ST1(図2(c))をワンショ
ットマルチバイブレータ101へ出力する。 【0026】ワンショットマルチバイブレータ101
は、入力されるタイミング信号ST1の時刻t11におけ
る立ち下がりに同期して、パルス幅T2のタイミング信
号ST2(図2(d))をアナログスイッチ102へ出
力する。アナログスイッチ102は、入力されるタイミ
ング信号ST2のパルス幅T2(時刻t11から時刻t12
の間)の時間の間ゲートを開く。また、アナログスイッ
チ102は、ゲートの開くT2の時間の間、入力される
ビート信号SZを積分回路103へ出力する。 【0027】積分回路103は、アナログスイッチ10
2が時刻t14から時刻t15の間でもゲートを開くので、
時間T3の間入力されるビート信号SZを積分し、積分
結果としてドップラ波形信号SDをコンパレータ14へ
出力する。すなわち、アンテナ8(図1)と地表Eとの
相対距離が変化すると、ビート信号SZの位相は、アン
テナ8(図1)と地表Eとの相対速度に比例した変化量
を有する。 【0028】時間T1毎のビート信号SZの位相の変化
量は、ドップラ波形信号SDに相当する。従って、ドッ
プラ波形信号SDは、時間T1毎のビート信号SZの位
相を抽出することにより得られる。このとき、パルス幅
T2は、位相の変化を検出するため、ビート信号SZの
周期に比較して充分短くする。 【0029】図1に戻り、コンパレータ14は、入力さ
れるドップラ波形信号SDの電圧値VSDと、リファレン
スとしての所定の電圧値VS(図2(f)参照)とを比
較して、例えば「VSD>VS」であれば検出信号SRを
アンド回路15へ出力する。このとき、検出信号SR
は、例えば「L→H→L」のパルスとして、コンパレー
タ14から出力される。 【0030】アンド回路15は、フリップフロップ13
の出力信号SQが「H」の場合に、コンパレータ14か
らの検出信号SRをカウンタ16へ出力する。カウンタ
16は、入力される検出信号SRのパルス数を積算し、
積算結果を積算信号SAとして高度演算回路17へ出力
する。 【0031】高度演算回路17は、コンパレータ12か
ら検出信号SKが入力された時点において、予め設定さ
れている高度データDHを出力する。また、高度演算回
路17は、カウンタ16から入力される積算信号SAに
基づき距離データDKを求める。 【0032】ここで、ドップラ波形信号SDの波長「λ
0」は、以下に示す式で求める。 λ0=c/2F0 上述の式において、cは光速度「3×108(m)」で
あり、F0は送信波STの送信周波数である。例えば、
「F0=2.4(GHz)」とすると、波長「λ0」は、
「62.4(mm)」となる。 【0033】予め設定された高度データDHが5(m)
であるとすると、地表Eまでのドップラ波形信号SDの
波数「DM」は、以下の式で計算される。 DM=5000(mm)/62.4(mm) 従って、波数「DM」は「80」となる。 【0034】この結果、高度演算回路17は、この波数
「80」から、入力される積算信号SAを差し引き、6
2.4(mm)を乗算することで、5(m)から地表E
までの距離を62.4(mm)単位において計測するこ
とが可能となる。 【0035】次に、図1および図2を参照し、上記一実
施形態の動作の説明を行う。例えば、送信波STの送信
周波数の中心周波数は2.4GHzであり、被変調信号
SHの発信周波数ftの変調幅は80MHzであり、三
角波信号SCの周波数は100KHzであるとする。ま
た、VCO10bの発信周波数fpは、上述の条件にお
いて5(m)の地表Eからの高度で得られるビート信号
SYのビート周波数fbと等しい値で設定されていると
する。上述の条件におけるビート周波数fbは、533
KHzとなる。 【0036】すなわち、ビート信号SYのビート周波数
fbは、以下の式により求められる。 fb=4・r・f3・Δf/c ここで、rは地表Eからの高度であり、5(m)であ
る。f3は三角波信号SCの周波数であり、100KH
zである。Δfは発信周波数ftの変調幅であり、80
MHzである。cは光速度である。 【0037】VCO・2は、VCOドライバ3から入力
される100KHzの三角波信号SCにより、図2
(a)に示す2.4GHzを中心周波数として2.36G
Hzから2.44GHzまでの変調幅を有する被変調信
号SHを生成する。そして、VCO・2は、アイソレー
タ4を介して被変調信号SHをカプラ5へ出力する。こ
れにより、カプラ5は、入力される被変調信号SHをサ
ーキュレータ6とミキサ7とに分岐する。 【0038】そして、サーキュレータ6に入った被変調
信号SHは、アンテナ8で電波に変換して、変換結果と
して送信波STを地表Eに向けて空間に放射する。この
結果、反射波SRは、送信波STが地表Eに到達し、送
信波STが地表Eにおいて反射されることによりアンテ
ナ8へ入射される。そして、アンテナ8は、入射される
反射波SRを電気信号に変換し、変換結果として反射信
号PHをミキサ7へ出力する。 【0039】次に、ミキサ7は、入力される反射信号P
Hと、カプラ5により分岐されて入力される被変調信号
SHとのミキシングを行い、ミキシング結果としてビー
ト周波数fbのビート信号SYをアンプ9へ出力する。
そして、アンプ9は、入力されるビート信号SYを増幅
して、増幅結果としてビート信号SZを位相検出回路1
0及びドップラ検出回路11へ出力する。 【0040】次に、位相検出回路10は、入力されるビ
ート信号SZの位相と、VCO10bから入力される発
振信号SSの位相との比較を行い、比較結果の比較信号
SPをコンパレータ12へ出力する。そして、ビート信
号SZの位相と発振信号SSの位相との一致が検出され
るまで、位相検出回路10は上述の比較操作を繰り返
す。 【0041】例えば、電波式高度計1が地表Eから5
(m)の位置に落下してきたとすると、ビート信号SZ
の位相と発振信号SSの位相とが一致し、コンパレータ
12は、検出信号SKをフリップフロップ13へ出力す
る。同時に、コンパレータ12は、高度演算回路17へ
検出信号SKを出力する。これにより、高度演算回路1
7は、電波式高度計1が地表Eから5(m)の位置に落
下してきたことを検知する。 【0042】そして、フリップフロップ13は、入力さ
れる検出信号SKの「H→L」の立ち下がりに同期し
て、出力信号SQを「L→H」とする。これにより、ア
ンド回路13の一方の端子には、「H」の出力信号SQ
が入力される。 【0043】そして、ドップラ検出回路11は、入力さ
れるビート信号SZに基づきドップラ波形信号SDを生
成し、生成されたドップラ波形信号SDをコンパレータ
14へ出力する。これにより、コンパレータ14は、入
力されるドップラ波形信号SDの電圧値VDSと、リファ
レンス電圧VSとの比較を行う。そして、コンパレータ
14は、リファレンス電圧値VSより高い電圧値を有す
るドップラ周波数SDから検出信号SRを生成し、この
検出信号SRをアンド回路15の他方の端子へ出力す
る。 【0044】この結果、アンド回路15は、一方の端子
にフリップフロップ13から出力信号SQが「H」で入
力された時点から、他方の端子から入力される検出信号
SRをパルスとしてカウンタ16へ出力する。すなわ
ち、フリップフロップ13は、電波式高度計1が地表E
から5(m)の位置になった時点から、検出信号SRの
積算を開始する。そして、カウンタ16は、入力される
検出信号SRのパルス数を積算し、積算結果として積算
信号SAを高度演算回路17へ出力する。 【0045】また、高度演算回路17は、コンパレータ
12から入力される検出信号SKの立ち下がりにより、
5(m)の位置になったことを確認する。これにより、
高度演算回路17は、5(m)の位置から地表Eまでの
ドップラ波形信号SDの波数「DM」の演算を行う。 【0046】これにより、高度演算回路17は、求めら
れた波数「DM」、例えば5(m)地点とすると波数
「80」から積算信号SAを差し引き、ドップラ波形信
号SDの波長62.4(mm)を乗算することで、地表
Eからの電波式高度計1の高度を62.4(mm)単位
で測定する。そして、高度演算回路17は、この演算さ
れた高度のデータを外部回路へ出力する。 【0047】以上説明したように、上述した一実施形態
の電波式高度計1によれば、前述した条件において、三
角波SCの周波数を100KHzとしたため、ビート信
号SZのビート周波数fbは533KHzとなり、ドッ
プラ波形信号SDのドップラ周波数fdの4.8KHzに
比較して充分大きくなる。 【0048】これにより、送信波STに対する反射波S
Rのドップラシフトの効果は、無視できる程度に減少す
る。すなわち、電波式高度計1は、5(m)の高度の測
定において、測定される高度のドップラ効果による誤差
を0.9%とすることができる。この結果、電波式高度
計1は、前述した条件において、5(m)の高度の測定
時に±20(cm)の誤差で測定が可能である。 【0049】また、電波式高度計1は、カウンタ16に
よるドップラ波形信号SDの波数の積算値である積算信
号SAを、コンパレータ12の検出信号SKと併用する
ことで、高度演算回路17がドップラ波形信号SDの波
長単位毎に地表からの高度を演算することができる。 【0050】さらに、電波式高度計1は、地表Eからの
高度の測定において、三角波SCの周波数を増加させる
ことにより、ビート信号SZのビート周波数fbを増加
でき、測定される高度のドップラ効果による誤差をさら
に減少させることができる。 【0051】また、上述の説明において、予め設定する
高度として、地表Eからの高度を5(m)として説明し
たが、電波式高度計1は、VCO10bの発信周波数f
pを変更することにより、検出信号SKを出力する高度
を任意に設定できる。 【0052】以上、本発明の一実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、図1に
示す一実施形態において、位相検出回路10及びコンパ
レータ12を複数設けて、それぞれの位相検出回路10
に例えば、5(m)、4(m)、3(m)、・・・等の高
度に対応した周波数fpを設定しておき、降下物体が対
応する高度ななった場合に検出信号SKを出力させるよ
うにすることも可能である。 【0053】 【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、所定の
変調信号によって周波数変調されると共に降下物から地
表に対して送信される送信波と、該送信波が地表に反射
して受信された反射波との周波数差からビート信号を検
出し、このビート信号のビート周波数に基づいて降下物
の高度を測定する電波式高度計において、降下物が所定
の高度となったことを検出すると、前記ビート信号の一
部分を前記変調信号に同期して順次取り出して積分する
ことによってドップラ波形信号を生成し、このドップラ
波形信号の波数をカウントし、このカウント値と前記ド
ップラ波形信号の波長との乗算によって得られる距離を
前記所定の高度から減算することによって降下物の高度
を演算するため、降下物の降下速度により発生するドッ
プラ周波数に対して前記ビート周波数を充分高くするこ
とにより、ドップラ周波数の影響を減少させることがで
き、高度の測定における測定誤差を減少させることが可
能となる効果がある。 【0054】 【0055】
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施形態による電波式高度計の構
成を示すブロック図である。 【図2】 図1に示す電波式高度計の動作を説明する各
部における信号のタイミングチャートを示す図である。 【図3】 図1に示す位相検出回路10の動作を説明す
る比較信号SPのタイミングチャートを示す図である。 【図4】 図1に示すドップラ検出回路11の構成を示
すブロック図である。 【図5】 放射波の周波数及び測定される反射波の周波
数と、時間関係とを示したタイミングチャートである。 【符号の説明】 1 電波式高度計 2 VC
O 3 VCOドライバ 4 アイ
ソレータ 5 カプラ 6 サー
キュレータ 7 ミキサ 8 アン
テナ 9 アンプ 10 位相
検出回路 10a 位相比較器 10b V
CO 10c ローパスフィルタ 11 ド
ップラ検出回路 12、14 コンパレータ 13 フ
リップフロップ 15 アンド回路 16 カ
ウンタ 17 高度演算回路 E 地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 所定の変調信号によって周波数変調され
    ると共に降下物から地表に対して送信される送信波と、
    該送信波が地表に反射して受信された反射波との周波数
    差からビート信号を検出し、このビート信号のビート周
    波数に基づいて降下物の高度を測定する電波式高度計に
    おいて、降下物が所定の高度となったことを検出すると、前記ビ
    ート信号の一部分を前記変調信号に同期して順次取り出
    して積分することによってドップラ波形信号を生成し、
    このドップラ波形信号の波数をカウントし、このカウン
    ト値と前記ドップラ波形信号の波長との乗算によって得
    られる距離を前記所定の高度から減算することによって
    降下物の高度を演算する ことを特徴とする電波式高度
    計。
JP09556299A 1999-04-01 1999-04-01 電波式高度計 Expired - Fee Related JP3415472B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09556299A JP3415472B2 (ja) 1999-04-01 1999-04-01 電波式高度計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09556299A JP3415472B2 (ja) 1999-04-01 1999-04-01 電波式高度計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000292529A JP2000292529A (ja) 2000-10-20
JP3415472B2 true JP3415472B2 (ja) 2003-06-09

Family

ID=14141040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09556299A Expired - Fee Related JP3415472B2 (ja) 1999-04-01 1999-04-01 電波式高度計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3415472B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7239266B2 (en) * 2004-08-26 2007-07-03 Honeywell International Inc. Radar altimeter
JP2011058836A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Alps Electric Co Ltd 無線センサ装置
JP2011242199A (ja) * 2010-05-17 2011-12-01 Japan Radio Co Ltd 測距環境模擬装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000292529A (ja) 2000-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0348900B1 (en) Delay time measuring device
EP1930743A1 (en) Distance measuring device and distance measuring method
JPH0244274A (ja) 物体検出用レーダ装置及び距離測定方法
EP0449590A2 (en) In-furnace slag level measuring apparatus
KR101092567B1 (ko) Fmcw 레이더 및 이를 이용한 이동물체의 거리속도 검출방법
JPH08189965A (ja) 車両用レーダ装置
EP3029434A1 (en) Radar level gauging
US9134406B2 (en) Method and device for measuring a change in distance
US20120095726A1 (en) System and Method for Pulse-Echo Ranging
JP3415472B2 (ja) 電波式高度計
RU2410650C2 (ru) Способ измерения уровня материала в резервуаре
JP4831810B2 (ja) 定在波レーダおよび距離測定方法
CN104111450A (zh) 一种利用双脉冲探测目标微多普勒特征的方法及系统
JP3031094B2 (ja) 周波数変調レーダ装置
RU2399888C1 (ru) Способ измерения уровня материала в резервуаре
JP4771166B2 (ja) Fm−cwレーダ装置
JPH1039009A (ja) 距離検出装置
JP5966475B2 (ja) レーダ装置およびその測定方法
JP2864159B2 (ja) 間欠fm―cwレーダ
US7046345B2 (en) Apparatus for precise distance measurement
JPH09178839A (ja) 距離検出装置
Nohmi Development of vibration-imaging radar (VirA)
JP3514419B2 (ja) Fm−cwレーダ装置およびfm−cwレーダ装置における距離・相対速度算出方法
JP2930740B2 (ja) サーボスロープ式fm−cwレーダ
Bhise et al. Implementation of FMCW RADAR using FPGA

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030218

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees