JP2013194396A - 振動プレート - Google Patents

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Masamichi Tanaka
正道 田中
Takahisa Hasebe
貴尚 長谷部
Jun Hiwatari
純 飛渡
Kazuya Suzuki
一也 鈴木
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Abstract

【課題】振動機本体内に散水タンクを収めた場合でも散水タンク廻りの清掃性を向上することができる振動プレートを提供する。
【解決手段】地盤を締め固めるためのベースプレート2と、該ベースプレート2上に配設され、底床部7a及び左右の側壁部7bを有する原動機フレーム7と、該原動機フレーム7に載置された原動機と、前記原動機フレーム7の後端から延びる操作ポールと、前記原動機と前記操作ポールとの間に配設された散水タンク16とを備え、前記原動機フレーム7の後側における前記底床部7aには上面が後方に向けて下がる傾斜面29が形成され、前記散水タンク16は、前記原動機フレーム7に取付けられ、前記傾斜面29及び底床部7aの少なくとも一部の上方にて傾斜面29及び底床部7aに対して間隔27を存して配設されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、散水タンクを備えた振動プレートに関する。
散水タンクを備えた振動プレートが特許文献1に記載されている。散水タンクに貯蔵された水は、アスファルトの冷却や防塵のために用いられる。特許文献1の散水タンクは、底板たるベースプレートとその上に配された原動機とを有する振動機本体と、この振動機本体の運転操作をするための操作ポールとの間に配設されている。
実開平5−47008号公報
しかしながら、前後進する振動プレートの場合、溝の底を転圧することがある。この場合、特許文献1のような位置に散水タンクがあると、左右から土砂が落下して散水タンクを損傷させるおそれがある。また特許文献1のように振動機本体の外側に散水タンクがあると、散水タンクの容量が大きくなるにつれて前後のバランスが崩れるおそれがある。一方で、振動機本体の原動機を載置するためのベースプレートには使用中に土砂が舞い上がって堆積するため、この土砂の清掃性を向上することも必要である。
本発明は、上記従来技術を考慮したものであり、振動機本体内に散水タンクを収めた場合でも散水タンク廻りの清掃性を向上することができる振動プレートを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明では、地盤を締め固めるためのベースプレートと、該ベースプレート上に配設され、底床部及び左右の側壁部を有する原動機フレームと、該原動機フレームに載置された原動機と、前記原動機フレームの後端から延びる操作ポールと、前記原動機と前記操作ポールとの間に配設される散水タンクとを備え、前記原動機フレームの後側における前記底床部には上面が後方に向けて下がる傾斜面が形成され、前記散水タンクは、前記傾斜面及び前記底床部の少なくとも一部の上方にて、前記傾斜面及び前記底床部に対して間隔を存して配設するように前記原動機フレームに取付けられていることを特徴とする振動プレートを提供する。
好ましくは、前記原動機フレームの上方には保護カバーが配設されていて、該保護カバーは、前記散水タンク及び前記原動機の上方を覆っている。
好ましくは、前記側壁部は内側に突出して形成された台座を有し、前記散水タンクは前記台座に対してブラケット及び防振ゴムを介して載置されている。
好ましくは、前記台座は前記底床部から連続して前記側壁部に沿って延び、前記台座の前側の側面は前記原動機フレームの中心側後方に向けて延びている。
好ましくは、前記散水タンクに注水するための給水管が前記保護カバーで覆われた領域外まで延びている。
好ましくは、前記防振ゴムを載置すべき部位の台座における表面は、前記原動機を載置すべき部位の底床部における表面と平行に形成されている。
好ましくは、前記ブラケットは、前記散水タンクを載置するための底片と、該底片と連続し、前記側壁部の内面に対してそれぞれ間隔を存して形成された左右の側片と、該左右の側片にそれぞれ連続し、前記防振ゴム上に載置された左右の耳片とを有し、前記散水タンクは樹脂製であり、且つバンドにて前記底片に対して固定されている。
好ましくは、前記散水タンクは金属製であり、前記ブラケットは前記散水タンクに溶接されている。
本発明によれば、散水タンクを載置するブラケットが傾斜面に対して間隔を存して配設されているため、この散水タンク(ブラケット)と傾斜面との間に生じた隙間を利用して原動機フレームの底床部に堆積した粉塵や土砂等を容易に清掃することができる。特に、原動機フレームの底床部に形成された傾斜面は振動プレートの走行とともに粉塵や土砂等を地面に落下させやすくするために設けられているので、この落下が妨げられることはない。
また、ブラケットを底片と側片と耳片とで形成すれば、少なくとも防振ゴムは側片の長さ分だけ散水タンクの下側ではなく側方に位置することになる。このため、散水タンクと原動機フレームの底床部との間に防振ゴムがあるときよりも振動の伝達を抑制できる。散水タンクの上方を保護カバーで覆う構造とすれば、落下する土砂から散水タンクを保護することができる。このとき、散水タンクに注水するための給水管のみを保護カバーで覆われる領域外まで延ばせば、給水作業がやりやすくなる。
また、台座が底床部から連続して側壁部に沿って延びている場合において、台座の前側の側面が原動機フレームの中心側後方に向けて延びているため、原動機フレーム上の粉塵等が前方向への走行とともに台座の前側の側面に沿って後方に移動しやすくなり、原動機フレーム上に粉塵等が堆積することを防止できる。
また、台座表面と底床部表面とが平行なので、原動機フレームを製造する段階で原動機を載置する部位の底床部を加工する段取りのまま、台座表面の面加工が可能となるので、製造工数の低減に寄与できる。
本発明に係る振動プレートの概略側面図である。 本発明に係る振動プレートの概略断面図である。 本発明に係る振動プレートの概略平面図である。 本発明に係る振動プレートの概略断面図である。 散水タンク近傍の概略横断面図である。 散水タンク近傍の概略縦断面図である。 別の散水タンク近傍の概略横断面図である。 散水タンク近傍の概略平面図である。 さらに別の散水タンク近傍の概略横断面図である。
本発明に係る振動プレート1は、地盤を締め固めるためのベースプレート2と、このベースプレート2上に配設された振動機本体3と、この振動機本体3から延びる操作ポール4とを備えている。ベースプレート2は、直接地盤に当接し、振動機本体3によって駆動される。具体的には、ベースプレート2には起振体5が載置されていて、この起振体5を動作することによりベースプレート2が振動する。起振体5を動作させる動力源となる原動機9は振動機本体3に取り付けられる。ベースプレート2と振動機本体3とは防振ゴム6(図2参照)を介して接続されている。具体的には、原動機9はベースプレート2上に配された原動機フレーム7に載置されている。振動機本体3の両側面はこの原動機フレーム7にて覆われている。原動機フレーム7にはさらに保護フレーム8が取付けられている。これらフレーム7、8によって原動機9及びその周辺機器は保護されている。保護フレーム8の上側には、振動プレート1を吊り上げて運搬するためにフック等を引っ掛けるための吊り環23が備わっている。
原動機9としてはエンジンや電動モータ等を利用可能であるが、主にエンジンが用いられる。これら原動機9の駆動伝達機構を覆うカバー10が振動プレート1の右側に配設されている。また、原動機9と操作ポール4との間には散水タンク16が配設されている。散水タンク16内に貯蔵された水はベースプレート2の前後側にそれぞれ延びる散水管33を介してノズル34から散水される(図4参照)。
操作ポール4は、振動機本体3に対してその根本部を支点に回動可能に取付けられている。操作ポール4の右側面には散水タンク16と散水管33との間の水の流通を制御するためのコック35を開閉するためのコックレバー19が取付けられている。コックレバー19とコック35とはワイヤ36にて接続されている。
操作ポール4の先端にはハンドル24が備わっている。このハンドル24は、振動プレート1の前進や後進、あるいは左右の旋回動作をさせるために作業者が握って操作するものである。本実施形態の振動プレート1は、ハンドル24を前に倒すと前進し、後ろに倒すと後進する。作業者がハンドル24から手を離すと前進位置となるように設計されている。操作ポール4の先端には、ハンドル24の運転操作を起振体5に伝達するための機構が配されていて、この機構は先端カバー25にて覆われている。
図2及び図3に示すように、保護フレーム8は振動機本体3の左右両側に配され、両保護フレーム8の上側には保護カバー20が架け渡されている。したがって、振動機本体3は保護カバー20によりほぼその上側が覆われている。すなわち、上述した原動機9は保護カバー20により覆われているとともに、本発明では散水タンク16も保護カバー20により覆われている。これにより、溝を転圧している際に落下してくる土砂は保護カバー20で遮られるため、散水タンク16が破損することを防止できる。また、散水タンク16を保護カバー20で覆われる領域内に配することで、散水タンク16は振動機本体3内に収まることになり、タンク容量が大きくなっても振動プレート1全体としての重心バランスが大きく崩れることはない。
なお図2に示すように、散水タンク16に注水するための給水管21が保護カバー20で覆われた領域よりも外側まで延びていれば、散水タンク16への給水作業がやりやすくなる。散水タンク16の上部にはエア抜きのためのエア抜き管31が備わっている。
図5に示すように、原動機フレーム7は底床部7aと左右の側壁部7bとを有している。側壁部7bからは台座11が突出して形成されている。なお、生産性を考慮して、台座11は側壁部7bと一体として鋳造等により形成してもよいが、別体で製造して溶接等により取付けてもよい。台座11の頂部には防振ゴム12を介してブラケット13が載置されている。ブラケット13は底片14、側片15及び耳片26からなる。このうち、耳片26が防振ゴム12を介して台座11上に載置され、ボルト30により固定される。底片14には散水タンク16が載置される。底片14の左右からは側片15が上方に向かって延び、耳片26と連続している。なお、散水タンク16が効果プラスチック等の樹脂製の場合、ブラケット13に対してバンド36によりその位置を決められて結束されている。なお、図5で示す散水タンク16はエア抜き機能付きのタンクキャップ22を備えていて、給水もここから行われる。また、図5で示した散水タンク16は、前後の散水管33が別々に取付けられたタイプであり、それぞれの散水管33にコック35が取付けられている。
ここで、底片14と側片15はそれぞれ底床部7aと側壁部7b(台座11)に対して間隔を存するように配設されている。すなわち、底片14と底床部7aとの間には隙間27が、側片15と側壁部7b(台座11)との間には隙間28が形成されている。この隙間27、28があることにより、原動機フレーム7表面の清掃を容易なものとすることができる。特に、図6に示すように、原動機フレーム7の後側における底床部7aには上面が後方に向けて下がる傾斜面29が形成されていて、少なくともブラケット13(散水タンク16)の一部は傾斜面29の上方に位置している。このように、散水タンク16を載置するブラケット13が傾斜面29に対して間隔を存して配設されているため、この散水タンク26(ブラケット13)と傾斜面29との間に生じた隙間27を利用して原動機フレーム7の底床部7aに堆積した粉塵や土砂等を容易に清掃することができる。特に、原動機フレーム7の底床部7aに形成された傾斜面29は振動プレート1の走行とともに粉塵や土砂等を地面に落下させやすくするために後方に向けて下がるように設けられているが、この土砂の落下が散水タンク16によって妨げられることはない。また、図の例では散水タンク16の一部は底床部7aの上方にも位置し、底床部7aに対して間隔を存して配設されている。このため、底床部7aの清掃もしやすくなっている。
また、ブラケット13は側片15を有しているので、散水タンク16は上下方向における中間部分にて台座11に支持されることになる。散水タンク16を載置するブラケット13を原動機フレーム7の底床部7aではなく側壁部7bに設けられた台座11に載置することで、散水タンク16へ振動が伝達されることを抑制できる。すなわち、ブラケット13は底片14と側片15と耳片26とで形成されているので、少なくとも防振ゴム12は側片15の長さ分だけ散水タンク16の下側ではなく側方に位置することになる。このため、散水タンク16と原動機フレーム7の底床部7aとの間に防振ゴムがあるときよりも振動の伝達を抑制できる。
もちろん、図7に示すように、底床部7aに直接防振ゴム12を介して散水タンク16を設けてもよい。なお、図7の例では散水タンク16は金属製であり、したがってブラケット13は散水タンク16に直接溶接されている。また、底床部7aに直接防振ゴム12を設けたため、図7の例では台座11は不要である。散水タンク16には内容量を把握するためのレベルゲージ32を設けてもよい。また、図7の散水タンク16は前後に延びる散水管33が共用されているタイプである。金属製の散水タンク16を用いた場合でも、図9に示すように、台座11を設けてブラケット13を介して散水タンク16の側方で支持することも可能である。
台座11は図6に示すように底床部7a(傾斜面29)から連続して側壁部7bに沿って延びていてもよいし、防振ゴム12を載置する部分のみだけ側壁部7bから突出していてもよい。前者の場合は、図8に示すように、台座11の前側の側面11aが原動機フレーム7の中心側後方に向けて延びていることが好ましい。すなわち、側壁部7bが振動プレート1の前後方向と平行な場合、側面11aと側壁部7bの前方向との間の角度θは鈍角である。これにより、原動機フレーム7上の粉塵等が、振動プレート1の前方向への走行とともに台座11の前側の側面11aに沿って後方に移動しやすくなり、原動機フレーム7上に粉塵等が堆積することを防止できる。
また、防振ゴム12を載置すべき部位の台座11における表面(台座11の頂部における面)は、原動機9を載置すべき部位の底床部7aにおける表面と平行に形成されている。このように、台座11表面と底床部7a表面とが平行なので、原動機フレーム7を製造する段階で原動機9を載置する部位の底床部7aを加工する段取りのまま、台座11表面の面加工が可能となるので、製造工数の低減に寄与できる。
1 振動プレート
2 ベースプレート
3 振動機本体
4 操作ポール
5 起振体
6 防振ゴム
7 原動機フレーム
7a 底床部
7b 側壁部
8 保護フレーム
9 原動機
10 カバー
11 台座
12 防振ゴム
13 ブラケット
14 底片
15 側片
16 散水タンク
17 防振ゴム
18 ボルト
19 コックレバー
20 保護カバー
21 給水管
22 タンクキャップ
23 吊り環
24 ハンドル
25 先端カバー
26 耳片
27 隙間
28 隙間
29 傾斜面
30 ボルト
31 エア抜き管
32 レベルゲージ
33 散水管
34 ノズル
35 コック
36 バンド

Claims (8)

  1. 地盤を締め固めるためのベースプレートと、
    該ベースプレート上に配設され、底床部及び左右の側壁部を有する原動機フレームと、
    該原動機フレームに載置された原動機と、
    前記原動機フレームの後端から延びる操作ポールと、
    前記原動機と前記操作ポールとの間に配設される散水タンクと
    を備え、
    前記原動機フレームの後側における前記底床部には上面が後方に向けて下がる傾斜面が形成され、
    前記散水タンクは、前記傾斜面及び前記底床部の少なくとも一部の上方にて、前記傾斜面及び前記底床部に対して間隔を存して配設するように前記原動機フレームに取付けられていることを特徴とする振動プレート。
  2. 前記原動機フレームの上方には保護カバーが配設されていて、
    該保護カバーは、前記散水タンク及び前記原動機の上方を覆っていることを特徴とする請求項1に記載の振動プレート。
  3. 前記側壁部は内側に突出して形成された台座を有し、
    前記散水タンクは前記台座に対してブラケット及び防振ゴムを介して載置されていることを特徴とする請求項2に記載の振動プレート。
  4. 前記台座は前記底床部から連続して前記側壁部に沿って延び、前記台座の前側の側面は前記原動機フレームの中心側後方に向けて延びていることを特徴とする請求項3に記載の振動プレート。
  5. 前記散水タンクに注水するための給水管が前記保護カバーで覆われた領域外まで延びていることを特徴とする請求項4に記載の振動プレート。
  6. 前記防振ゴムを載置すべき部位の台座における表面は、前記原動機を載置すべき部位の底床部における表面と平行に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の振動プレート。
  7. 前記ブラケットは、
    前記散水タンクを載置するための底片と、
    該底片と連続し、前記側壁部の内面に対してそれぞれ間隔を存して形成された左右の側片と、
    該左右の側片にそれぞれ連続し、前記防振ゴム上に載置された左右の耳片とを有し、
    前記散水タンクは樹脂製であり、且つバンドにて前記底片に対して固定されていることを特徴とする請求項6に記載の振動プレート。
  8. 前記散水タンクは金属製であり、前記ブラケットは前記散水タンクに溶接されていることを特徴とする請求項6に記載の振動プレート。
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