JP2013194143A - ポリプロピレン樹脂組成物からなる成形体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ガラス繊維、無機化合物、および臭素系難燃剤を含有するポリプロピレン樹脂組成物からなる成形体であり、当該成形体のMD方向とTD方向の線膨張係数の比(MD/TD)が0.72以下であることを特徴とする成形体。
【選択図】 図1
Description
4mm厚の板状に成形した成形体をJIS K 7197に準拠して測定を行った。なお、測定範囲は20〜40℃で、昇温条件は2℃/minとする。また、本試験においてはサンプル成形時の延伸方向をMD方向(Machine Direction)、MD方向と直交する方向をTD方向(Transverse Direction)と規定し、サンプルの各方向に対して測定を実施した。
本発明において、切削性は加工達成率という指標で評価する。切削加工での加工品の概略図は図1に示すとおりであり、(A)は平面図、(B)は断面図である。矢印の方向に刃を動かして切削する。具体的には、板状成形体を切断し、80mm×80mm×10mmの試験片とした。当該試験片を、FNS(株)製マシニングセンターBM532Kを用いて、以下の条件で、80mm長さに切削(「1行」とする)毎に0.6mmずつ横、即ち行と直角方向、にずらして、切刃を交換せずに9行切削加工を行った。切削加工した行間に残る0.6mm厚の突起部分(以下、リブとする)に割れや欠けが発生せずに加工達成できるかを評価し、加工達成できたリブ数をカウントして総リブ数の8で割り、加工達成率を算出した。
使用工具切刃:φ6超硬エンドミル
(3)曲げ弾性率
4mm厚の板状に成形した成形体をJIS K 7203に準拠して測定を行った。
1mm厚の板状に成形した成形体をUL−94燃焼試験に準拠して実施し、難燃性の評価を行った。
(成形体の作成)
下記表1に示す所定量のポリプロピレン樹脂(日本ポリプロ社製、商品名 ノバテックPP EA9)、ガラス繊維(日東紡社製)、無機化合物であるマイカ(レプコ社製、平均粒径27μm)、および臭素系難燃剤(鈴裕化学社製、多ベンゼン環臭素系化合物/三酸化アンチモン混合品)酸化防止剤(チバ・ジャパン社製、リン/フェノール系酸化防止剤)を混合し、西村工機(株)製NS−200J(W)型ロール成形機を用い、180℃で添加剤が均一分散するまで溶融混練し、0.7mm厚のシートを得た。得られたシートを用いて(株)神藤金属工業所製ASFA−70型単動1サイクル自動成形機により190℃、15分間、50Kg/cm2で加熱加圧プレスし、所定の厚さの板状成形体を得た。得られた樹脂成形体について、上記物性および切削加工性を評価し、その結果を下記表2に示した。
ポリプロピレン樹脂を組成の異なるグレード(日本ポリプロ社製、商品名 ノバテックPP EC9)に変更したこと以外は実施例1と同様にして、板状成形体を得た。得られた樹脂成形体について、実施例1と同様に上記物性および切削加工性を評価し、その結果を下記表2に示した。
ガラス繊維を表面処理剤の異なるグレードに変更したこと以外は実施例1と同様にして、板状成形体を得た。得られた樹脂成形体について、実施例1と同様に上記物性および切削加工性を評価し、その結果を下記表2に示した。
無機化合物であるマイカをタルク(日本タルク社製、平均粒径5μm)に変更したこと以外は実施例1と同様にして、板状成形体を得た。得られた樹脂成形体について、実施例1と同様に上記物性および切削加工性を評価し、その結果を下記表2に示した。
ガラス繊維を除いたこと以外は実施例1と同様にして、板状成形体を得た。得られた樹脂成形体について、実施例1と同様に上記物性および切削加工性を評価し、その結果を下記表2に示した。
無機化合物であるマイカを除いたこと以外は実施例1と同様にして、板状成形体を得た。得られた樹脂成形体について、実施例1と同様に上記物性および切削加工性を評価し、その結果を下記表2に示した。
臭素系難燃剤を除いたこと以外は実施例1と同様にして、板状成形体を得た。得られた樹脂成形体について、実施例1と同様に上記物性および切削加工性を評価し、その結果を下記表2に示した。
PET100重量部に繊維強化剤としてガラス繊維、粒状無機化合物としてマイカおよび日本板硝子(株)製顆粒状ガラスフレークと難燃剤として臭素化ポリスチレンを所定の配合比で配合調整し、2軸押出機を用いて溶融混練し、ストランド状に押出してペレットを得た。得られたペレットをTダイを用いた押出シート成形装置にて、厚み1.0mmのシートに成形した。これらの押出成形シートを20段の多段プレス機にて所定枚数重ね、圧力40kg/cm2で常温〜180℃まで昇温速度5℃/分で昇温し、15分保持後速やかに冷却して積層板を得た。得られた樹脂成形体について、実施例1と同様に上記切削加工性を評価し、その結果を下記表2に示した。
Claims (5)
- ガラス繊維、無機化合物、および臭素系難燃剤を含有するポリプロピレン樹脂組成物からなる成形体であり、当該成形体のMD方向とTD方向の線膨張係数の比(MD/TD)が0.72以下であることを特徴とする成形体。
- 板状成形体である請求項1に記載の成形体。
- 曲げ弾性率(JIS K 7203に準拠)が5000MPa以上である請求項1または2に記載の成形体。
- ポリプロピレン樹脂がホモポリマーである請求項1〜3のいずれかに記載の成形体。
- 切削加工における加工達成率が80%以上である請求項1〜4のいずれかに記載の成形体。
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