JP2013193859A - 用紙搬送機構およびプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】単純な構成で印画紙を安定して搬送する。
【解決手段】用紙搬送機構100は、印画紙4の搬送の際にグリップローラー1に印画紙4を押し付ける、回転自在なピンチローラー2と、印画紙4の搬送の際に、グリップローラー1の長手方向の中心部を押圧する回転自在な押さえ機構3とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、印画紙等の用紙を搬送するための用紙搬送機構およびプリンタに関する。
複数色パネルを持つインクシートを用いる熱転写型のカラープリンタでは、以下の処理によりカラーの印画物を得る。具体的には、熱転写型のカラープリンタは、印画紙を、印画機構部分であるサーマルヘッドとプラテンローラーにてインクシートと共に挟み込む。そして、熱転写型のカラープリンタは、印画紙に圧力と熱を加えて印画する動作と、同一箇所を別の色のインクで重ね印画するために印画紙を一旦元の位置に戻す動作(スイングバックと呼ぶ)とを繰り返す。これにより、カラーの印画物を得る。
このとき、印画紙を搬送するために一般的に使用されている部材はグリップローラーである。印画紙はピンチローラーによりグリップローラーに押し付けられ、グリップローラーの回転に応じて、正方向または逆方向に搬送される。
前述のように、印刷を行うには印画動作とスイングバック動作を繰り返すが、このときの印画動作中のサーマルヘッド上の印画紙の位置は、複数色パネルのインクシートでの印画時毎に完全に一致する必要がある。つまり、一色目のインクシートで印画する際に行った紙送り量は、その後のスイングバック動作で戻す紙送り量と一致する必要がある。
このことにより、全く同じ箇所から二色目の印画を行うことができ、正確に重ね印画を行うことができる。三色目以降も同様である。この際、もし各色の印画の際、印画開始位置がずれてしまったならば、その分だけ印画の模様がずれ、重ね印画した後の模様は意図したものとは異なり、色がずれたものとなる。
このときの紙送りの駆動源は精密に制御されたモーターで行うのが一般的である。このモーターは印画時には一定速度で回転し、一色のインクシート分の印画長さに相当する回転数分回転すると、停止し、その回転数分だけ逆回転し、スイングバック動作を行う。モーターからグリップローラーへは、歯車やベルトなどで駆動力が伝えられ、モーターの回転速度、回転数は確実にグリップローラーに伝達される。
グリップローラーは印画紙に接する表面に微小な突起を多数持ち、印画紙をピンチローラーによりこの突起に押し付けることにより、印画紙背面に突起を食い込ませ、印画紙とグリップローラーとを一体化させる。これにより精密な紙送りを実現する。
特許文献1,2には、印画紙(シート)を搬送するための技術が開示されている。以下においては、特許文献1に開示されている技術を従来技術Aともいう。また、以下においては、特許文献2に開示されている技術を従来技術Bともいう。
特開平7−061067号公報 特開平7−061075号公報
従来技術Aは、ピンチローラー等のベアリングでの保持方法に関するものである。従来技術Aでは、グリップローラーの各シートグリップ部に対応してベアリングおよびベアリングホルダーにてピンチローラーを保持する構成が開示されている。
この構成により、グリップローラーへの圧着荷重を受ける部材はその荷重により変形することが抑えられ、精度よくグリップローラー、ピンチローラーの位置決めを行うことができ、安定した印画品質が得られる。しかし、従来技術Aの構成では、多数のベアリングおよびベアリングホルダーが必要となり、経済的ではない。
従来技術Bは、ピンチローラーのグリップローラーへの圧着力の調整機構に関するものである。従来技術Bでは、ローラーの両端に構成されるばねにより圧着力を調整可能としている。そのため、グリップローラーの突起部を印画紙に食い込ませるための荷重が調整可能であり、そのことにより印画紙の搬送力が安定し、よい印画品質が得られる。しかし、従来技術Bでは、複数個のピンチローラーを使用しているので個々を調整するのには手間がかかり、構成も経済的ではない。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、単純な構成で印画紙を安定して搬送することを可能とした用紙搬送機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る用紙搬送機構は、印画紙が搬送される経路の途中に配置される。前記用紙搬送機構は、回転自在なグリップローラーと、前記印画紙の搬送の際に前記グリップローラーに前記印画紙を押し付ける、回転自在なピンチローラーと、前記印画紙の搬送の際に、前記グリップローラーまたは前記ピンチローラーの長手方向の中心部を押圧する回転自在な押さえ機構と、を備える。
本発明によれば、用紙搬送機構は、前記印画紙の搬送の際に前記グリップローラーに印画紙を押し付ける、回転自在なピンチローラーと、印画紙の搬送の際に、グリップローラーまたはピンチローラーの長手方向の中心部を押圧する回転自在な押さえ機構と、を備える。
これにより、押さえ機構が、印画紙の搬送の際に、グリップローラーまたはピンチローラーの長手方向の中心部を押圧する。そのため、印画紙を安定して搬送することができる。
また、用紙搬送機構は、従来のように、多数のベアリング、または、複数個のピンチローラーを用いるのではなく、グリップローラー、ピンチローラー、押さえ機構を用いる単純な構成である。
したがって、用紙搬送機構は、単純な構成(すなわち、低コストな構成)で印画紙を安定して搬送することができる。
実施の形態1に係る用紙搬送機構の構成を示す斜視図である。 実施の形態1に係る用紙搬送機構の側面図である。 印画紙を搬送している用紙搬送機構の斜視図である。 印画紙の搬送の際に、グリップローラーとピンチローラーとにより印画紙を挟み込んだ状態を示す模式図である。 グリップローラーにおける1つの搬送用突起が、印画紙の裏面に食い込む様子を断面で示す模式図である。 図4の状態に、押さえ機構を配置した状態を示す模式図である。 押さえ機構によるグリップローラーへの押し付け力を増加させた状態を示す模式図である。 実施の形態1の変形例に係る用紙搬送機構の構成を示す斜視図である。 実施の形態1の変形例に係る用紙搬送機構の側面図である。 用紙搬送機構を含むプリンタを示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明を省略する場合がある。
なお、実施の形態において例示される各構成要素の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるものであり、本発明はそれらの例示に限定されるものではない。また、各図における各構成要素の寸法は、実際の寸法と異なる場合がある。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係る用紙搬送機構100の構成を示す斜視図である。用紙搬送機構100は、図示しないプリンタの筐体の内部に設けられる。当該プリンタは、例えば、サーマルヘッドにより印画紙に画像を印刷する熱転写プリンタである。印画紙とは、画像を印刷するための紙である。
用紙搬送機構100は、プリンタの筐体内において、印画紙が搬送される経路の途中に配置される。
図2は、実施の形態1に係る用紙搬送機構100の側面図である。
図1および図2を参照して、用紙搬送機構100は、グリップローラー1と、ピンチローラー2と、押さえ機構3とを備える。
グリップローラー1の形状は、長尺状である。グリップローラー1は、当該グリップローラー1が回転自在なように、当該グリップローラー1の両端を、図示しない保持機構により保持される。すなわち、グリップローラー1は、回転自在に設けられる。
また、グリップローラー1には、図示しないモーターからの駆動力が伝達される。なお、筐体、グリップローラー1の保持機構、モーターおよびモーターからの駆動機構は図示していない。
グリップローラー1は、突起配列部1a,1bを有する。突起配列部1a,1bの各々には、微小な突起が全周にわたって配列されている。以下においては、突起配列部1a,1bの各々に設けられる突起を、搬送用突起ともいう。
突起配列部1a,1bの各々は、グリップローラー1の外側の表面を覆うように、円周状に設けられる。
ピンチローラー2の形状は、長尺状である。ピンチローラー2は、当該ピンチローラー2が回転自在なように、当該ピンチローラー2の両端を、図示しない保持機構により保持される。すなわち、ピンチローラー2は、回転自在に設けられる。
ピンチローラー2は、図示しない圧着機構により、グリップローラー1と印画紙を挟んで圧着する。また、ピンチローラー2は、図示しない離反機構により、圧着された印画紙を離反することが可能である。
押さえ機構3は、印画紙の搬送の際に、前記グリップローラー1の長手方向の中心部を押圧する。押さえ機構3は、グリップローラー1の長手方向の中心部を押圧する回転自在な回転機構を含む。具体的には、押さえ機構3の先端部には、ベアリング3aが回転自在に設けられる。ベアリング3aは、印画紙の搬送の際に、グリップローラー1の長手方向の中心部を押圧する回転機構である。
押さえ機構3は、回転軸3bを回転軸として、回転自在に設けられる。図示しない押し付け力可変機構の動作により、回転軸3bが回転することにより、ベアリング3a(押さえ機構3)は、グリップローラー1へ押し付けられる。ベアリング3a(押さえ機構3)が、グリップローラー1に押し付けられる力は、可変である。すなわち、用紙搬送機構100は、押さえ機構3が、グリップローラー1の長手方向の中心部を押圧する力を可変とする。
ベアリング3aは、グリップローラー1の回転中心を軸とした場合、当該軸の中心部に配置される。具体的には、ベアリング3aは、グリップローラー1の長手方向の中心部(ほぼ中心)に配置される。また、ベアリング3aは、グリップローラー1の回転中心を軸として、ピンチローラー2に対して概略軸対称の位置に配置される。すなわち、図2に示すように、印画紙の搬送の際に、ベアリング3a(回転機構)の回転軸、グリップローラー1の回転軸およびピンチローラー2の回転軸は、この順で、ほぼ直線状に並ぶ。
なお、図1では、各部の構成を分かりやすくするために、印画紙を示していない。実際には、印画紙を挟まずにピンチローラー2がグリップローラー1に圧着されることはない。
図3は、印画紙を搬送している用紙搬送機構100の斜視図である。
ピンチローラー2は、印画紙4の搬送の際に、印画紙4の主面側(下側)から、印画紙4を、グリップローラー1へ押し付ける。言い換えれば、ピンチローラー2は、印画紙4の搬送の際にグリップローラー1に印画紙4を押し付ける。このとき、印画紙4の主面と反対側の面(裏面)には、グリップローラー1の突起配列部1a,1bのみが接する。
次に、用紙搬送機構100の動作を説明する。用紙搬送機構100の特徴である押さえ機構3の働きを説明するために、まず、押さえ機構3が存在しない場合の用紙搬送機構100の動作を説明する。
印画に先立って、ピンチローラー2がグリップローラー1から離反された状態で、印画紙4が配置される。その後、ピンチローラー2は印画紙4に圧着される。
印画およびスイングバックの際、図示しないモーターおよび駆動力の伝達機構等により回転するグリップローラー1は、ピンチローラー2により押し付けられた印画紙4を搬送する。
ピンチローラー2は回転自在に保持されている。そのため、グリップローラー1により、印画紙4が搬送されるのに伴い、ピンチローラー2は回転する(連れ周りする)。そのため、ピンチローラー2は、印画紙4の搬送を阻害しない。
図4は、印画紙4の搬送の際に、グリップローラー1とピンチローラー2とにより印画紙4を挟み込んだ状態を示す模式図である。なお、図4は、説明のために、グリップローラー1およびピンチローラー2の変形を誇張している。また、図4では、説明のために、各部材を離して示している。
図4に示される「矢印」は、荷重がかかる場所と方向を示している。矢印の長さは、荷重の大体の大きさを示している。印画紙4の搬送の際、両端が保持されているグリップローラー1およびピンチローラー2は、印画紙4を挟んで圧着する。
このとき、グリップローラー1の両端の保持部には、荷重P31、P32がかかり、ピンチローラー2の両端の保持部には荷重P41,P42がかかる。グリップローラー1と、ピンチローラー2との間には印画紙4が挟まれている。この場合、グリップローラー1は、印画紙4から荷重P11,P12を受け、ピンチローラー2は印画紙4から荷重P21,P22を受ける。
前述のように、印画紙4の主面と反対側の面(裏面)には、グリップローラー1の突起配列部1a,1bのみが接する。そのため、グリップローラー1において荷重がかかる部分は、グリップローラー1のうち、突起配列部1a,1bが設けられる部分のみである。
このとき、力の釣り合いから、荷重P31と荷重P32との和、荷重P41と荷重P42との和、荷重P11と荷重P12との和、荷重P21と荷重P22との和は、すべて等しくなる。
また、例えば、グリップローラー1については、図4の下向きの方向に、荷重P31と荷重P32との和が加わるが、上向きの方向に荷重P11と荷重P12との和が加わる。そのため、グリップローラー1に加わる全ての荷重を足すとゼロの値になる。このことは、ピンチローラー2、印画紙4についても同様である。なお、図4では、印画紙4に加わる力は図示していない。
グリップローラー1およびピンチローラー2の各々は、両端2ヶ所と、その内側でそれぞれ逆向きの力を受ける。そのため、図に示す方向に、グリップローラー1およびピンチローラー2の各々はたわむ。両端の2ヶ所の荷重を受ける部分のたわみ量はゼロであり、両端の2ヶ所の中間点のたわみ量は最大となる。
従って、グリップローラー1の突起配列部1a,1bは印画紙4に食い込む。また、グリップローラー1およびピンチローラー2の各々がたわみ、内側に行くに従い、お互いの距離が離れる。そのため、食い込む量は、突起配列部1a,1bの両方とも、内側より外側が多く、内側になるに従って少なくなる。
前述のように印画は、印画紙4が、図示しないプラテンローラーによりサーマルヘッドへ圧着されることによって行われる。このとき、印画紙4を搬送するためには、サーマルヘッドへの圧着力による負荷以上の搬送力を印画紙4に与える必要がある。
そのため、グリップローラー1の突起配列部1a,1bの突起を印画紙4に十分に食い込ませることが必要である。以下においては、突起配列部1a,1bの各々に設けられる突起を、搬送用突起ともいう。
グリップローラー1の搬送用突起が、印画紙4に十分食い込んでいない場合、印画紙4の搬送力はサーマルヘッドへの圧着による印画紙4の負荷に負けてしまい、印画紙4を正確に搬送できなくなることがある。印画紙4を正確に搬送できない場合、重ね印画が正確に行われなくなり、印画の不良となる。
図5は、グリップローラー1における1つの搬送用突起が、印画紙4の裏面に食い込む様子を断面で示す模式図である。図5では、一例として、突起配列部1aに設けられる1つの搬送用突起を示す。
Xは、搬送用突起が印画紙4に食い込む深さを示す。図5(a),(b),(c)の各々は、異なるXの状態を示す図である。
印画紙4がグリップローラー1に押し付けられると、搬送用突起が印画紙4内部へと食い込む。押し付け力を強くしていくと、搬送用突起が印画紙4に食い込む深さは増える。なお、押し付け力と食い込む深さの関係は一次関数の関係ではなく、押し付け力をさらに強くしても食い込む深さはあまり大きくはならない。さらに、突起配列部1aに設けられる全ての搬送用突起が印画紙4に食い込むと、押し付け力をいくら上げていっても、それ以上食い込む深さは変わらない。
グリップローラー1の突起配列部1a,1bの各々の搬送用突起を印画紙4に食い込ませるためには、グリップローラー1の突起配列部1a,1bを印画紙4に強く押し付ける必要がある。そのために、グリップローラー1の両端に大きな荷重をかけたとしても前述のようにグリップローラー1はたわむ。
したがって、突起配列部1a,1bの各々の全ての搬送用突起がうまく印画紙4に食い込むわけではなく、突起配列部1a,1bの各々の内側に近くなるに従い、搬送用突起の食い込む深さは浅くなる。つまり、ある荷重をかけて、ある搬送力を得ていた場合、それ以上の搬送力を得るために荷重を上げたとしても、荷重を上げた割合ほど、印画紙4の搬送力は上がらない。
ここで、押さえ機構3を図1で説明した位置に配置した場合について説明する。
図6は、図4の状態に、押さえ機構3を配置した状態を示す模式図である。図6では、説明のために、グリップローラー1およびピンチローラー2の変形を誇張している。また、図6では、説明のために、各部材を離して示している。
なお、図6では、図の簡略化のために、押さえ機構3は示していない。その代わり、グリップローラー1のうち、押さえ機構3が接触する部分(接触部)に加わる力を現す矢印を示している。押さえ機構3は、前述したように、印画紙4の搬送の際に、グリップローラー1の長手方向の中心部を押圧する。なお、押さえ機構3がグリップローラー1の長手方向の中心部を押圧する方向は、ピンチローラー2が印画紙4を押し付ける方向と反対の方向である。
押さえ機構3により、グリップローラー1は、荷重P51を受ける。これにより、グリップローラー1は、荷重P51を受けていない場合より、たわみが軽減される。このとき、グリップローラー1には、押さえ機構3のベアリング3aが当接している。ベアリング3aは回転自在に設けられるため、ベアリング3aの当接により、グリップローラー1の回転は阻害されない。
なお、前述のように、グリップローラー1に加わる荷重の総和はゼロになる。そのため、ピンチローラー2のグリップローラー1への押し付け力、すなわち荷重P41と荷重P42との和は、グリップローラー1の保持力の和(荷重P31,P32,P51の和)と等しい。つまり、押さえ機構3を用いると、グリップローラー1の両端の保持部に加わる負荷が減ることになる。
上記のように、押さえ機構3を用いると、グリップローラー1のたわみ具合が変化する。そのため、グリップローラー1から印画紙4を介して、ピンチローラー2に加わる荷重の分布は多少変化する。しかし、ピンチローラー2に加わる荷重41と荷重P42との和には影響がない。したがって、ピンチローラー2のたわみ量には大きな変化は無い。
上記のように、押さえ機構3をグリップローラー1に押し付けた場合、ピンチローラー2のたわみ量は大きな変化がないが、グリップローラー1のたわみ量は軽減する。その結果、グリップローラー1の突起配列部1a,1bの内側付近における突起配列部1a,1bからピンチローラー2までの最短距離は、押さえ機構3が無い場合に比べて、短くなる。つまり、突起配列部1a,1bの各々の各搬送用突起の印画紙4への食い込み量は多くなる。
グリップローラー1およびピンチローラー2の材料、直径、長さ、印画紙4の幅、材質、ピンチローラー2の圧着力などにより、グリップローラー1およびピンチローラー2のたわみの状態は異なる。なお、グリップローラー1およびピンチローラー2のたわみの方向は前述のとおりである。
いかなる組み合わせの状態であろうとも、押さえ機構3によるグリップローラー1への押し付け力は可変である。そのため、前述の説明に近い状態を得ることができる。また、図7のように、グリップローラー1がピンチローラー2と同じ方向にたわむまで、押さえ機構3によるグリップローラー1への押し付け力(すなわち、荷重P51)を増やしてもよい。この場合、グリップローラー1の突起配列部1a,1bは、ほぼ全域にわたってピンチローラー2により印画紙4を押し付ける。
以上説明したように、本実施の形態では、押さえ機構3が、印画紙4の搬送の際に、グリップローラー1の長手方向の中心部を押圧する。そのため、印画紙4を安定して搬送することができる。また、用紙搬送機構100は、従来のように、多数のベアリング、または、複数個のピンチローラーを用いるのではなく、グリップローラー、ピンチローラー、押さえ機構を用いる単純な構成である。したがって、用紙搬送機構100は、単純な構成(すなわち、低コストな構成)で印画紙を安定して搬送することができる。
また、グリップローラー1は、印画紙4の搬送の際に、押さえ機構3により押圧される(支持される)。そのため、具体的には、印画紙4の搬送の際における、ピンチローラー2の圧着によるたわみ量を軽減することができる。すなわち、グリップローラー1のたわみを軽減することができる。
その結果、各搬送用突起を、より確実に印画紙4の裏面に食い込ませることができる。したがって、印画紙4を搬送するための大きな用紙搬送力を得ることができる。そのため、印画紙4の搬送を効率よく確実に実施することができる。
また、印画紙4の搬送の際に、グリップローラー1を押圧する部分は、押さえ機構3のベアリング3aである。そのため、ピンチローラー2によって、印画紙4をグリップローラー1に押し付ける際、グリップローラー1の回転を阻害すること無く、グリップローラー1のたわみを軽減することができる。その結果、グリップローラー1の表面に配置された搬送用突起の印画紙への食い込みの状態を適正なものに保つことができる。そのため、効率的に印画紙4を搬送することが可能となる。
また、上記構成によれば、同じ用紙搬送力を得るためにピンチローラー2の圧着力を、押さえ機構3を用いない場合より、小さくすることができる。その結果、単純で安価な構成を選択することも可能である。
また、ピンチローラー2の圧着力を小さくすることにより、印画紙4へのピンチローラー2の圧着痕などの症状を軽減することができる。その結果、印画紙4(写真)の裏面の見栄えがよくなる。
また、1台のプリンタにおいて、複数種類の印画紙が用いられる場合、その印画紙の幅や、材質に応じて押さえ機構3の圧着力を変更してもよい。これにより、最適な、用紙搬送を選択することができる。つまり、必要な用紙紙搬送力に応じて設定されたグリップローラー1へのピンチローラー2による押し付け力の変化に対応して、最適な押し付け力が得られる。
<実施の形態1の変形例>
実施の形態1では、押さえ機構3が、グリップローラー1を押圧する構成としたが、この構成に限定されない。押さえ機構3が、ピンチローラー2を押圧する構成としてもよい。
図8は、実施の形態1の変形例に係る用紙搬送機構100Aの構成を示す斜視図である。なお、図8では、各部の構成を分かりやすくするために、印画紙を示していない。実際には、印画紙を挟まずにピンチローラー2がグリップローラー1に圧着されることはない。
図9は、実施の形態1の変形例に係る用紙搬送機構100Aの側面図である。
図8および図9を参照して、用紙搬送機構100Aは、図1の用紙搬送機構100と比較して、押さえ機構3が、グリップローラー1の代わりにピンチローラー2を押圧する点が異なる。用紙搬送機構100Aのそれ以外の構成は、用紙搬送機構100と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
以下、簡単に説明する。
押さえ機構3の構成は、実施の形態1の押さえ機構3と同様の構成であるので詳細な説明は繰り返さない。すなわち、押さえ機構3の先端部には、ベアリング3aが回転自在に設けられる。
以下、実施の形態1と異なる点を主に説明する。
押さえ機構3は、印画紙4の搬送の際に、ピンチローラー2の長手方向の中心部を押圧する。押さえ機構3は、ピンチローラー2の長手方向の中心部を押圧する回転自在な回転機構を含む。具体的には、押さえ機構3の先端部には、ベアリング3aが回転自在に設けられる。ベアリング3aは、印画紙の搬送の際に、ピンチローラー2の長手方向の中心部を押圧する回転機構である。
ベアリング3aは、ピンチローラー2の回転中心を軸とした場合、当該軸の中心部に配置される。具体的には、ベアリング3aは、ピンチローラー2の長手方向の中心部(ほぼ中心)に配置される。また、図9に示すように、ベアリング3aは、ピンチローラー2の回転中心を軸として、グリップローラー1に対して概略軸対称の位置に配置される。すなわち、印画紙4の搬送の際に、グリップローラー1の回転軸、ピンチローラー2の回転軸およびベアリング3a(回転機構)の回転軸は、この順で、ほぼ直線状に並ぶ。
また、実施の形態1と同様、用紙搬送機構100Aは、押さえ機構3が、ピンチローラー2の長手方向の中心部を押圧する力を可変とする。
以上説明したように、本実施の形態の変形例では、押さえ機構3が、印画紙4の搬送の際に、ピンチローラー2の長手方向の中心部を押圧する。そのため、印画紙4を安定して搬送することができる。また、用紙搬送機構100Aは、従来のように、多数のベアリング、または、複数個のピンチローラーを用いるのではなく、グリップローラー1、ピンチローラー2、押さえ機構3を用いる単純な構成である。したがって、用紙搬送機構100Aは、単純な構成(すなわち、低コストな構成)で印画紙を安定して搬送することができる。
また、本実施の形態の変形例では、上記効果以外の実施の形態1と同様な効果を奏する。
なお、プリンタは、用紙搬送機構100または用紙搬送機構100Aを含む。
図10は、用紙搬送機構100を含むプリンタ1000を示す図である。プリンタ1000は、例えば、熱転写プリンタである。
図10は、プリンタ1000は、用紙搬送機構100を含む図であるが、プリンタ1000は、用紙搬送機構100の代わりに用紙搬送機構100Aを含んでもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態、実施の形態の変形例を自由に組み合わせたり、実施の形態、実施の形態の変形例を適宜、変形、省略することが可能である。
本発明は、単純な構成で印画紙を安定して搬送することを可能とした用紙搬送機構として、利用することができる。
1 グリップローラー、1a,1b 突起配列部、2 ピンチローラー、3 押さえ機構、3a ベアリング、4 印画紙、100,100A 用紙搬送機構、1000 プリンタ。

Claims (7)

  1. 印画紙が搬送される経路の途中に配置された用紙搬送機構であって、
    回転自在なグリップローラーと、
    前記印画紙の搬送の際に前記グリップローラーに前記印画紙を押し付ける、回転自在なピンチローラーと、
    前記印画紙の搬送の際に、前記グリップローラーまたは前記ピンチローラーの長手方向の中心部を押圧する回転自在な押さえ機構と、を備える
    用紙搬送機構。
  2. 前記押さえ機構が前記中心部を押圧する方向は、前記ピンチローラーが前記印画紙を押し付ける方向と反対の方向である
    請求項1に記載の用紙搬送機構。
  3. 前記用紙搬送機構は、前記中心部を押圧する力を可変とする
    請求項1または2に記載の用紙搬送機構。
  4. 前記押さえ機構は、
    前記中心部を押圧する回転自在な回転機構を含む
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の用紙搬送機構。
  5. 前記印画紙の搬送の際に、前記回転機構の回転軸、前記グリップローラーの回転軸および前記ピンチローラーの回転軸は、この順で、ほぼ直線状に並ぶ
    請求項4に記載の用紙搬送機構。
  6. 前記印画紙の搬送の際に、前記グリップローラーの回転軸、前記ピンチローラーの回転軸および前記回転機構の回転軸は、この順で、ほぼ直線状に並ぶ
    請求項4に記載の用紙搬送機構。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の用紙搬送機構を含むプリンタ。
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