JP2013193522A - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1モータの回転軸をロックするときに車両効率が大きく低下するのを抑制する。
【解決手段】トータル車両効率変化分αtotalが値0より大きいときには(S190)、第1モータの回転軸がロックされると共に第1モータ用のインバータがゲート遮断され、ロック時回転数Ne2と許容トルク範囲Rtechのうちトータル車両効率変化分αtotalが最大またはその近傍となるトルクTe2とからなる第2運転ポイントP2でエンジンが運転され、バッテリの入出力制限の範囲内で要求トルクが駆動軸に出力されるよう制御する(S140〜S160,S240〜S260)。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関し、詳しくは、エンジンと、第1モータと、第1モータを駆動する第1インバータと、第1モータの回転軸をロック可能なロック機構と、車軸に連結された駆動軸とエンジンの出力軸と第1モータの回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、駆動軸に回転軸が接続された第2モータと、第2モータを駆動する第2インバータと、第1インバータおよび第2インバータを介して第1モータおよび第2モータと電力のやりとりが可能なバッテリと、を備えるハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、エンジンと、第1モータジェネレータと、第1モータジェネレータの回転軸をロックするロック機構と、車軸に連結された駆動軸とエンジンの出力軸と第1モータジェネレータの回転軸とにリングギヤとキャリアとサンギヤとが接続された動力分割機構と、駆動軸に回転軸が接続された第2モータジェネレータと、第1モータジェネレータおよび第2モータジェネレータと電力をやりとりするバッテリと、を備え、アクセル開度に応じた目標駆動トルクと駆動軸の回転数とからなる運転動作点に応じて、ロック機構によって第1モータジェネレータの回転軸をロックしない無段変速比モードとロック機構によって第1モータジェネレータの回転軸をロックする固定変速比モードとの切替処理を行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド自動車では、上述の切替処理を行なった後には次の切替処理を所定時間禁止することにより、変速比モードの切替ビジーの発生を低減している。
特開2010−254131号公報
こうしたハイブリッド自動車では、一般に、無段変速比モードのときには、エンジンを効率よく運転させるための燃費動作ライン上の燃費用運転ポイントでエンジンを運転することにより、エンジンを効率よく運転しながら走行することができる。しかしながら、固定変速比モードのときには、第1モータジェネレータの回転数が値0となるため、エンジンから出力すべき要求パワーをエンジンから出力しようとすると、燃費動作ラインから大きく外れた運転ポイントでエンジンを運転することになり、エンジンの運転効率ひいては車両効率が大きく低下する場合がある。したがって、車両効率の向上の観点から考えると、エンジンの運転効率の低下をより抑制するのが好ましい。
本発明のハイブリッド自動車は、第1モータの回転軸をロックするときに車両効率が大きく低下するのを抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、
エンジンと、第1モータと、前記第1モータを駆動する第1インバータと、前記第1モータの回転軸をロック可能なロック機構と、車軸に連結された駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記第1モータの回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、前記駆動軸に回転軸が接続された第2モータと、前記第2モータを駆動する第2インバータと、前記第1,第2インバータを介して前記第1,第2モータと電力のやりとりが可能なバッテリと、前記ロック機構による前記第1モータの回転軸のロックが要求されているロック要求時でないときには、前記第1モータの回転軸がロックされず、前記エンジンから出力すべき要求パワーと前記エンジンを効率よく運転するための燃費動作ラインとに応じた第1運転ポイントで前記エンジンが運転されて前記駆動軸に要求トルクが出力されるよう前記エンジンと前記第1,第2インバータと前記ロック機構とを制御する第1制御を実行する制御手段と、をハイブリッド自動車において、
前記制御手段は、前記ロック要求時には、前記第1モータの回転軸がロックされると共に前記第1インバータがゲート遮断され、前記駆動軸の回転数と前記プラネタリギヤのギヤ比とに応じた前記エンジンの回転数であるロック時回転数と、前記エンジンが前記ロック時回転数で回転するときに前記バッテリの充放電電力が許容入出力電力範囲内となる前記エンジンのトルク範囲のうち車両効率が最適近傍となるよう設定されたトルクであるロック時トルクと、からなる第2運転ポイントで前記エンジンが運転されて前記駆動軸に要求トルクが出力されるよう制御する第2制御を実行する手段である、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド自動車では、ロック機構による第1モータの回転軸のロックが要求されているロック要求時でないときには、第1モータの回転軸がロックされず、エンジンから出力すべき要求パワーとエンジンを効率よく運転するための燃費動作ラインとに応じた第1運転ポイントでエンジンが運転されて駆動軸に要求トルクが出力されるようエンジンと第1,第2インバータとロック機構とを制御する第1制御を実行し、ロック要求時には、第1モータの回転軸がロックされると共に第1インバータがゲート遮断され、駆動軸の回転数とプラネタリギヤのギヤ比とに応じたエンジンの回転数であるロック時回転数と、エンジンがロック時回転数で回転するときにバッテリの充放電電力が許容入出力電力範囲内となるエンジンのトルク範囲のうち車両効率が最適近傍となるよう設定されたトルクであるロック時トルクと、からなる第2運転ポイントでエンジンが運転されて駆動軸に要求トルクが出力されるよう制御する第2制御を実行する。これにより、ロック時回転数と要求パワーとに応じた運転ポイントでエンジンを運転するものに比して、ロック時に車両効率が大きく低下するのを抑制することができる。
こうした本発明のハイブリッド自動車において、前記制御手段は、前記第2制御を実行する方が前記第1制御を実行するより車両効率が高くなるときに、前記ロック要求時として前記第2制御を実行する手段である、ものとすることもできる。
また、本発明のハイブリッド自動車において、前記制御手段は、前記ロック要求時において、前記第1モータの回転軸がロックされると共に前記第1,第2インバータが共にゲート遮断され、前記ロック時回転数と、前記要求トルクと前記プラネタリギヤのギヤ比とに応じた前記エンジンのトルクである第2ロック時トルクとからなる第3運転ポイントで前記エンジンが運転されて前記駆動軸に要求トルクが出力されるよう制御する第3制御を実行する方が前記第2制御を実行するより車両効率が高くなるときには、前記第3制御を実行する手段である、ものとすることもできる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のHVECU70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 燃費動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子とを示す説明図である。 第1運転ポイントP1と第2運転ポイントP2(実施例)と第2運転ポイントP2ref(比較例)との関係の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力するエンジン22と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して複数のピニオンギヤ33を連結したキャリア34が接続されると共に駆動輪63a,63bにデファレンシャルギヤ62とギヤ機構60とを介して連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aにリングギヤ32が接続されたプラネタリギヤ30と、例えば周知の同期発電電動機として構成されてプラネタリギヤ30のサンギヤ31に回転子が接続されたモータMG1と、モータMG1の回転軸31aに接続されたブレーキB1と、例えば周知の同期発電電動機として構成されて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに減速ギヤ35を介して回転子が接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するためのインバータ41,42と、インバータ41,42を制御することによってモータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40と、例えばリチウムイオン二次電池として構成されてインバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、例えばリチウムイオン二次電池として構成されてインバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52と、車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという)70と、を備える。
ブレーキB1は、モータMG1の回転軸31aを機械的に固定可能に構成されている。なお、このブレーキB1は、モータMG1の回転軸を固定可能なものであれば、機械的に固定するものに限られず、例えば、電磁的にロックするもの(例えばモータなど)などを用いるものとしてもよい。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサからのクランクポジションθcrやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサからの冷却水温Tw,燃焼室内に取り付けられた圧力センサからの筒内圧力Pin,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブや排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサからのカムポジションθca,スロットルバルブのポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサからのスロットルポジションTP,吸気管に取り付けられたエアフローメータからの吸入空気量Qa,同じく吸気管に取り付けられた温度センサからの吸気温Ta,排気系に取り付けられた空燃比センサからの空燃比AF,同じく排気系に取り付けられた酸素センサからの酸素信号O2などが入力ポートを介して入力されており、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁への駆動信号やスロットルバルブのポジションを調節するスロットルモータへの駆動信号,イグナイタと一体化されたイグニッションコイルへの制御信号,吸気バルブの開閉タイミングの変更可能な可変バルブタイミング機構への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、エンジンECU24は、HVECU70と通信しており、HVECU70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、エンジンECU24は、クランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力ポートを介して入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、モータECU40は、HVECU70と通信しており、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転角速度ωm1,ωm2や回転数Nm1,Nm2も演算している。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧Vbやバッテリ50の出力端子に接続された電力ラインに取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流Ib,バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりHVECU70に送信する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために、電流センサにより検出された充放電電流Ibの積算値に基づいてそのときのバッテリ50から放電可能な電力の容量の全容量に対する割合である蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の蓄電割合SOCに基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
HVECU70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に、処理プログラムを記憶するROM74やデータを一時的に記憶するRAM76,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号やシフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。HVECU70からは、ブレーキB1への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。HVECU70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を計算し、この要求トルクTr*に対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2との運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてがプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや、要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部がプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード,エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作について説明する。図2は、実施例のHVECU70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎に繰り返し実行される。なお、以下の説明では、ブレーキB1によってモータMG1の回転軸31aをロックせず且つインバータ41,42をゲート遮断しないときを非ロック時と称し、ブレーキB1によってモータMG1の回転軸をロックし且つインバータ41,42のうちインバータ41だけをゲート遮断する(インバータ41の全てのスイッチング素子をオフとする)ときを第1ロックパターン時と称し、ブレーキB1によってモータMG1の回転軸をロックし且つインバータ41,42を共にゲート遮断する(インバータ41,42の全てのスイッチング素子をオフとする)ときを第2ロックパターン時と称することがある。
駆動制御ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2などのデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG2の回転数Nm2は、回転位置検出センサ44により検出されたモータMG2のロータの回転位置θm2に基づいて演算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定し、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じて走行に要求される走行用パワーPdrv*を計算し、バッテリ50の蓄電割合SOCに基づいて得られるバッテリ50の充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を走行用パワーPdrv*から減じて車両に要求されるパワー(エンジン22から出力すべきパワー)としての要求パワーPe*を計算する(ステップS110)。ここで、要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとして図示しないROMに記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。また、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じること(Nr=k・V)によって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除すること(Nr=Nm2/Gr)によって求めたりすることができる。
続いて、要求パワーPe*に基づいて、非ロック時(モータMG1の回転軸をロックせず且つインバータ41,42をゲート遮断しないとき)のエンジン22の運転ポイントとしての第1運転ポイントP1の回転数Ne1およびトルクTe1を設定する(ステップS120)。ここで、第1運転ポイントP1の回転数Ne1およびトルクTe1の設定は、エンジン22を効率よく運転するためのエンジン22の回転数とトルクとの関係としての燃費動作ラインと、要求パワーPe*と、に基づいて行なうものとした。図3は、燃費動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子とを示す説明図である。回転数Ne1およびトルクTe1は、図示するように、燃費動作ラインと要求パワーPe*(Ne1・Te1)が一定の曲線との交点として求めることができる。
こうして第1運転ポイントP1の回転数Ne1およびトルクTe1を設定すると、第1運転ポイントP1でエンジン22が運転されながらバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*が駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1,MG2のトルクTm11,Tm21を設定する(ステップS130)。モータMG1,MG2のトルクTm11,Tm21の設定は、実施例では、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で、エンジン22が回転数Ne1で回転するようにするための回転数フィードバック制御によってモータMG1のトルクTm11を設定すると共に、モータMG1をトルクTm11で駆動したときにプラネタリギヤ30を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクを要求トルクTr*から減じてモータMG2のトルクTm21を設定するものとした。以下、モータMG1の回転軸がロックされず、要求パワーPe*と燃費動作ラインとに応じた第1運転ポイントP1でエンジン22が運転され、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*がリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2(インバータ41,42)とブレーキB1とを制御する制御を第1制御と称することがある。
次に、駆動軸としてのリングギヤ軸32aの回転数Nr(=Nm2/Gr)とプラネタリギヤ30のギヤ比ρとを用いて、次式(1)により、第1ロックパターン時(モータMG1の回転軸をロックし且つインバータ41,42のうちインバータ41だけをゲート遮断するとき)や第2ロックパターン時(モータMG1の回転軸をロックし且つインバータ41,42を共にゲート遮断するとき)のエンジン22の回転数Neとしてのロック時回転数Ne2を計算する(ステップS140)。
Ne2=Nm2/((1+ρ)・Gr) (1)
続いて、要求トルクTr*とロック時回転数Ne2とバッテリ50の入出力制限Win,Woutとに基づいてエンジン22の許容トルク範囲Rtechを設定する(ステップS150)。ここで、許容トルク範囲Rtechは、エンジン22がロック時回転数Ne2で回転するときにバッテリ50の入出力電力がバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内となるエンジン22のトルク範囲であり、実施例では、要求トルクTr*とロック時回転数Ne2とバッテリ50の入出力制限Win,Woutと許容トルク範囲Rtechとの関係を予め実験や解析などによって定めてマップとしてROM74に記憶しておき、ロック時回転数Ne2とバッテリ50の入出力制限Win,Woutとが与えられると記憶したマップから対応する許容トルク範囲Rtechを導出して設定するものとした。なお、要求トルクTr*に代えて、走行用パワーPdrv*を用いるものとしてもよい。
続いて、要求トルクTr*が駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されると共に、第1制御を実行するときに対する第2制御を実行するときのトータル車両効率変化分αtotal(改善側を正、悪化側を負とする)が許容トルク範囲Rtechを考慮して最大またはその近傍となるよう、エンジン22の第2運転ポイントP2のトルクTe2を設定すると共にモータMG2のトルクTm22を設定する(ステップS160)。なお、トータル車両効率変化分αtotalが最大またはその近傍となるとは、第1ロックパターン時における車両効率が最適またはその近傍となる、ことを意味する。また、この場合のモータMG2のトルクTm22は、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で、エンジン22からプラネタリギヤ30を介してリングギヤ軸32aに出力されるトルク(Te2/(1+ρ))を要求トルクTr*から減じたトルクとなる。
ここで、第2制御は、モータMG1の回転軸がロックされると共にインバータ41がゲート遮断され、ロック時回転数Ne2およびトルクTe2からなる第2運転ポイントP2でエンジン22が運転され、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*がリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2(インバータ41,42)とブレーキB1とを制御する制御である。
また、トータル車両効率変化分αtotalは、実施例では、第1制御を実行するときに対する第2制御を実行するときの、インバータ41をゲート遮断することによるモータMG1やインバータ41の損失変化に起因する車両効率変化分α1(通常、α1>0)と、バッテリ50を充放電要求パワーPb*で充放電しない(第2運転ポイントP2に応じた電力で充放電する)ことによるモータMG2やインバータ42,バッテリ50の損失変化に起因する車両効率変化分α2(通常、α2<0)と、ブレーキB1をオンとすることによるブレーキB1の損失に起因する車両効率変化分α3(α3<0)と、インバータ41をゲート遮断することによる熱効率変化に起因する車両効率変化分α4(通常、α4>0)と、の和を用いるものとした。
さらに、トルクTe2は、実施例では、許容トルク範囲Rtechのうちトータル車両効率変化分αtotalが最大またはその近傍となるトルクを設定するものとした。具体的には、エンジン22の運転ポイント(回転数およびトルク)とモータMG2のトルクTm22と車両効率変化分α1〜α4との関係を予め実験や解析などによって定めて記憶しておき、エンジン22の運転ポイント(第2運転ポイントP2)の回転数をロック時回転数Ne2としたときに許容トルク範囲Rtech内で車両効率変化分α1〜α4の和としてのトータル車両効率変化分αtotalが最大またはその近傍となるトルクを導出してトルクTe2に設定するものとした。なお、トータル車両効率変化分αtotalが最大またはその近傍となるトルクをトルクTe2に設定するのは、車両効率の観点ではトータル車両効率変化分αtotalが最大となるトルク(点)をトルクTe2に設定するのが好ましいが、トータル車両効率変化分αtotalが最大となるトルク(点)ではなく、トータル車両効率変化分αtotalが最大近傍となる領域として示される場合にはその領域内のトルクをトルクTe2に設定すればよいと考えられる、などの理由に基づく。
次に、要求トルクTr*とプラネタリギヤ30のギヤ比ρとを用いて、次式(2)により、第2ロックパターン時のエンジン22のトルクTe3を計算する(ステップS170)。以下、回転数Ne3およびトルクTe3からなる運転ポイントを第3運転ポイントP3と称することがある。
Te3=Tr*・(1+ρ) (2)
続いて、第1制御を実行するときに対する第3制御を実行するときのトータル車両効率変化分βtotal(改善側を正、悪化側を負とする)を計算する(ステップS180)。ここで、第3制御は、モータMG1の回転軸がロックされると共にインバータ41,42が共にゲート遮断され、ロック時回転数Ne2およびトルクTe3からなる第3運転ポイントP3でエンジン22が運転され、要求トルクTr*がリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2(インバータ41,42)とブレーキB1とを制御する制御である。また、トータル車両効率変化分βtotalは、実施例では、第1制御を実行するときに対する第3制御を実行するときの、インバータ41をゲート遮断することによるモータMG1やインバータ41の損失変化に起因する車両効率変化分β1(通常、β1>0)と、インバータ42をゲート遮断することによるモータMG2やインバータ42,バッテリ50の損失変化に起因する車両効率変化分β2(通常、β2>0)と、ブレーキB1をオンとすることによるブレーキB1の損失に起因する車両効率変化分β3(β3<0)と、インバータ41,42をゲート遮断することによる熱効率変化に起因する車両効率変化分β4(通常、β4>0)と、の和として計算するものとした。具体的には、エンジン22の運転ポイント(第3運転ポイントP3)と車両効率変化分β1〜β4との関係を予め実験や解析などによって定めて記憶しておき、エンジン22の運転ポイント(第3運転ポイントP3)が与えられられると記憶した関係から対応する車両効率変化分β1〜β4を導出して用いてトータル車両効率変化分βtotalを計算するものとした。
次に、トータル車両効率変化分αtotalを値0と比較する(ステップS190)。この処理は、第1制御を実行するときと第2制御を実行するときとのいずれの車両効率が高いかを判定する処理である。
ステップS190でトータル車両効率変化分αtotalが値0以下のときには、第1制御を実行する方が第2制御を実行するより車両効率が高いまたは両者の車両効率は同一であると判断し、エンジン22の回転数Ne1およびトルクTe1をエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*に設定すると共にモータMG1,MG2のトルクTm11,Tm21をモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*に設定すると共に(ステップS210)、設定したエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40に送信し(ステップS220)、ブレーキB1をオフとしてまたはオフの状態で保持して(ステップS230)、本ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによってエンジン22が運転されるようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行ない、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42の図示しないスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。この場合、第1運転ポイントP1でエンジン22を運転しながらバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*をリングギヤ軸32aに出力することができる。
一方、ステップS190でトータル車両効率変化分αtotalが値0より大きいときには、第2制御を実行する方が第1制御を実行するより車両効率が高いと判断し、トータル車両効率変化分αtotalとトータル車両効率変化分βtotalとを比較する(ステップS200)。この処理は、第2制御を実行するときと第3制御を実行するときとのいずれの車両効率が高いかをを判定する処理である。
トータル車両効率変化分αtotalがトータル車両効率変化分βtotal以上のときには、第2制御を実行する方が第3制御を実行するより車両効率が高いか両者の車両効率は同一であると判断し、エンジン22の回転数Ne2およびトルクTe2をエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*に設定すると共にモータMG2のトルクTm22をモータMG2のトルク指令Tm2*に設定すると共に(ステップS240)、設定したエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG2のトルク指令Tm2*やインバータ41のゲート遮断指令についてはモータECU40に送信し(ステップS250)、ブレーキB1をオンとしてまたはオンの状態で保持して(ステップS260)、本ルーチンを終了する。モータMG2のトルク指令Tm2*やインバータ41のゲート遮断指令を受信したモータECU40は、モータMG2がトルク指令Tm2*で駆動されるようインバータ42の図示しないスイッチング素子のスイッチング制御を行なうと共に、インバータ41の全てのスイッチング素子をオフとする。この場合、ブレーキB1によってモータMG1の回転軸をロックした状態で第2運転ポイントP2でエンジン22を運転しながらバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*をリングギヤ軸32aに出力することができる。
図4は、第1運転ポイントP1と第2運転ポイントP2(実施例)と第2運転ポイントP2ref(比較例)との関係の一例を示す説明図である。図中、「Techmax」,「Techmin」は、許容トルク範囲Rtechの上下限のトルクである。また、ロック時に第2運転ポイントP2ref(比較例)は、要求パワーPe*が一定の曲線とロック時回転数Ne2との交点であり、第1運転ポイントP1と等パワーを出力するための運転ポイントである。ロック時に第2運転ポイントP2refでエンジン22を運転すると、第1運転ポイントP1でエンジン22を運転するときと等パワーを出力することができるものの、燃費動作ラインから大きく外れた運転ポイントでエンジン22を運転することになる場合があり、この場合、エンジン22の運転効率ひいては車両効率が大きく低下すると考えられる。これに対して、実施例では、トータル車両効率変化分αtotalが許容トルク範囲Rtechのうち最大またはその近傍となるよう第2運転ポイントP2を設定し、この第2運転ポイントP2でエンジン22を運転しながら走行するから、ブレーキB1によってモータMG1の回転軸31aをロックするときに車両効率が低下するのを抑制することができる。しかも、トータル車両効率変化分αtotalが値0以下のときには上述したようにモータMG1の回転軸をロックせず、トータル車両効率変化分αtotalが値0より大きいときにモータMG1の回転軸をロックするから、モータMG1の回転軸をロックするか否かの判定をより適正に行なうことができる。
トータル車両効率変化分αtotalがトータル車両効率変化分βtotal未満のときには、第3制御を実行する方が第2制御を実行するより車両効率が高いと判断し、エンジン22の回転数Ne2およびトルクTe3をエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*に設定し(ステップS270)、設定したエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、インバータ41,42のゲート遮断指令をモータECU40に送信し(ステップS280)、ブレーキB1をオンとしてまたはオンの状態で保持して(ステップS260)、本ルーチンを終了する。インバータ41,42のゲート遮断指令を受信したモータECU40は、インバータ41,42の全てのスイッチング素子をオフとする。ブレーキB1によってモータMG1の回転軸をロックした状態で第3運転ポイントP3でエンジン22を運転しながら要求トルクTr*をリングギヤ軸32aに出力することができる。こうすれば、車両効率のより向上を図ることができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、トータル車両効率変化分αtotalが値0以下のときには、モータMG1の回転軸がロックされず、要求パワーPe*と燃費動作ラインとに応じた第1運転ポイントP1でエンジン22が運転され、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*がリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2(インバータ41,42)とブレーキB1とを制御する第1制御を実行し、トータル車両効率変化分αtotalが値0より大きいときには、モータMG1の回転軸がロックされると共にインバータ41がゲート遮断され、ロック時回転数Ne2と許容トルク範囲Rtechのうちトータル車両効率変化分αtotalが最大またはその近傍となるトルクTe2とからなる第2運転ポイントP2でエンジン22が運転され、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*がリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2(インバータ41,42)とブレーキB1とを制御する第2制御を実行するから、モータMG1の回転軸をロックするときに車両効率が大きく低下するのを抑制することができる。特に、実施例では、トータル車両効率変化分αtotalが値0より大きいときに第2制御を実行しているから、車両効率の向上を図ることができる。
しかも、実施例のハイブリッド自動車20によれば、トータル車両効率変化分αtotalが値0より大きいときにおいて、トータル車両効率変化分αtotalがトータル車両効率変化分βtotal未満のときには、モータMG1の回転軸がロックされると共にインバータ41,42が共にゲート遮断され、ロック時回転数Ne2と要求トルクTr*およびプラネタリギヤ30のギヤ比ρに応じたトルクTe3とからなる第3運転ポイントP3でエンジン22が運転され、要求トルクTr*がリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2(インバータ41,42)とブレーキB1とを制御する第3制御を実行するから、車両効率のより向上を図ることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、トータル車両効率変化分αtotalが値0より大きいときにおいて、トータル車両効率変化分αtotalがトータル車両効率変化分βtotal以上のときには、第2制御を実行し、トータル車両効率変化分αtotalがトータル車両効率変化分βtotal未満のときには、第3制御を実行するものとしたが、トータル車両効率変化分αtotalが値0より大きいときには、トータル車両効率変化分βtotalに拘わらず、第2制御を実行するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、トータル車両効率変化分αtotalと値0との比較により、第1制御を実行するか第2制御を実行するかを判定するものとしたが、他の判定手法により判定する、例えば、要求トルクTr*とリングギヤ軸32aの回転数NrとモータMG1の回転軸をロックするか否かとの予め定められた関係に要求トルクTr*とリングギヤ軸32aの回転数Nrとを適用して判定するものなどしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG1が「第1モータ」に相当し、インバータ41が「第1インバータ」に相当し、ブレーキB1が「ロック機構」に相当し、プラネタリギヤ30が「プラネタリギヤ」に相当し、モータMG2が「第2モータ」に相当し、インバータ42が「第2インバータ」に相当し、バッテリ50が「バッテリ」に相当し、トータル車両効率変化分αtotalが値0以下のときには、モータMG1の回転軸がロックされず、要求パワーPe*と燃費動作ラインとに応じた第1運転ポイントP1でエンジン22が運転され、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*がリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2(インバータ41,42)とブレーキB1とを制御する第1制御を実行し、トータル車両効率変化分αtotalが値0より大きいときには、モータMG1の回転軸がロックされると共にインバータ41がゲート遮断され、ロック時回転数Ne2および許容トルク範囲Rtechのうちトータル車両効率変化分αtotalが最大またはその近傍となるトルクTe2からなる第2運転ポイントP2でエンジン22が運転され、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*がリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2(インバータ41,42)とブレーキB1とを制御する第2制御を実行する、HVECU70とエンジンECU24とモータECU40が「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、31 サンギヤ、31a 回転軸、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、B1 ブレーキ、MG1,MG2 モータ。

Claims (3)

  1. エンジンと、第1モータと、前記第1モータを駆動する第1インバータと、前記第1モータの回転軸をロック可能なロック機構と、車軸に連結された駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記第1モータの回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、前記駆動軸に回転軸が接続された第2モータと、前記第2モータを駆動する第2インバータと、前記第1,第2インバータを介して前記第1,第2モータと電力のやりとりが可能なバッテリと、前記ロック機構による前記第1モータの回転軸のロックが要求されているロック要求時でないときには、前記第1モータの回転軸がロックされず、前記エンジンから出力すべき要求パワーと前記エンジンを効率よく運転するための燃費動作ラインとに応じた第1運転ポイントで前記エンジンが運転されて前記駆動軸に要求トルクが出力されるよう前記エンジンと前記第1,第2インバータと前記ロック機構とを制御する第1制御を実行する制御手段と、をハイブリッド自動車において、
    前記制御手段は、前記ロック要求時には、前記第1モータの回転軸がロックされると共に前記第1インバータがゲート遮断され、前記駆動軸の回転数と前記プラネタリギヤのギヤ比とに応じた前記エンジンの回転数であるロック時回転数と、前記エンジンが前記ロック時回転数で回転するときに前記バッテリの充放電電力が許容入出力電力範囲内となる前記エンジンのトルク範囲のうち車両効率が最適近傍となるよう設定されたトルクであるロック時トルクと、からなる第2運転ポイントで前記エンジンが運転されて前記駆動軸に要求トルクが出力されるよう制御する第2制御を実行する手段である、
    ハイブリッド自動車。
  2. 請求項1記載のハイブリッド自動車であって、
    前記制御手段は、前記第2制御を実行する方が前記第1制御を実行するより車両効率が高くなるときに、前記ロック要求時として前記第2制御を実行する手段である、
    ハイブリッド自動車。
  3. 請求項1または2記載のハイブリッド自動車であって、
    前記制御手段は、前記ロック要求時において、前記第1モータの回転軸がロックされると共に前記第1,第2インバータが共にゲート遮断され、前記ロック時回転数と、前記要求トルクと前記プラネタリギヤのギヤ比とに応じた前記エンジンのトルクである第2ロック時トルクとからなる第3運転ポイントで前記エンジンが運転されて前記駆動軸に要求トルクが出力されるよう制御する第3制御を実行する方が前記第2制御を実行するより車両効率が高くなるときには、前記第3制御を実行する手段である、
    ハイブリッド自動車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016097768A (ja) * 2014-11-20 2016-05-30 トヨタ自動車株式会社 車両の駆動制御装置

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