JP2013193489A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】除湿のための風路切替手段を小型化した車両用空調装置を提供する。
【解決手段】除湿手段16の、除湿風路19を通過する空気の通風部分と再生風路21を通過する空気の通風部分とを、所定の時間毎に交互に入れ替える第三の風路切替手段22を備え、第三の風路切替手段22は、除湿風路19または再生風路21を開閉する風路遮蔽板26を備え、風路遮蔽板26は回転軸を有し自身の回転によって風路を開閉するものであり、風路遮蔽板26は除湿手段16の上流側および下流側のそれぞれ少なくとも1枚以上配し、風路遮蔽板26の回転軸を通風方向に対して並行な方向としたものであって、回転軸27が第三の風路切替手段22の通風方向に対して並行な方向となるため、風路を開状態としたときでも風路遮蔽板26が必要とする空間は閉状態と同じであり、風路切替手段をより小型化でき、その分車両空調装置の本体容積を小型化できるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、車室内を暖房可能にする車両用空調装置に関するものである。
従来、ガソリン車の暖房ではエンジンの廃熱を利用したものが主流であり、暖房時の課題である窓等の曇りを防止する空調装置が考案され、吸湿作用を有する除湿手段を用いた除湿ユニットを備え、この空調ユニットを通過する空気の少なくとも一部を除湿ユニットに通して除湿させるものがある。(例えば、特許文献1参照)。
図6は特許文献1の空調装置の全体の構成を概略的に示している。図6に示すように、車両のエンジンルームには空調ユニット101が配置されている。この空調ユニット101内は、外気導入口102または内気導入口103から取り入れた空気を冷却器104で冷却あるいは加熱器105 で加熱し、車内吹出口106から吹出すものであり、この空調装置には空調装置から分岐した空気を除湿する除湿ユニット107 が備えられている。
除湿ユニット107は、除湿手段108を有する除湿容器109と、空調ユニット101の冷却器104の後段から分岐した空気を除湿容器109に連通させる案内風路110と、除湿した空気を車内吹出口106の前段に合流させる合流風路111と、除湿手段16を再生する再生ヒータ112と、除湿手段108を再生したときに生じる水蒸気を車外に排出するための排出風路113から構成されている。また、案内風路110と除湿容器109との間と、除湿容器109と合流風路111との間には、案内風路110および合流風路111を開閉する風路切替手段114が設けられている。この風路切替手段114については詳細に記載されていないが、図6では通風方向に対して直交する方向に回転軸を有する遮蔽板を有するものとなっている。
この構成において、窓ガラスの防曇のために車内の除湿を行うときには、風路切替手段114を開状態とし空調ユニット101から一部の空気を分岐させて除湿ユニット107に流し、除湿ユニット107の除湿手段108にて除湿を行い、除湿された空気を再度空調ユニット101を通過する空気と合流させて車内吹出口106より車内に吹出させる。また、除湿を行わないときには、風路切替手段114を閉状態として空気の流れを遮断し、除湿ユニット107に空調ユニット101から空気を分岐して流さないようになっており、除湿手段108を再生するときには、風路切替手段114を閉状態としたまま再生ヒータ112に通電させて除湿手段108を加熱し、生じた水蒸気を排出風路113から排出するようになっている。
特開平8−67136号公報
このような車両用除湿装置では、風路切替手段の必要容積を考えると、遮蔽板の大きさとして風路を閉状態としたときに風路を遮蔽するため面積が必要であり、また、開状態としたときに通風方向に対して直交するように回転させる構成であるため、通風方向に対してこの面積分の空間が必要となるので、風路切替手段が占める容積が大きくなり空調装置本体の寸法が大きくなってしまうという課題があった。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、風路切替手段を小型化して本体容積を小さくできる車両用空調装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、外気を導入する外気導入口から車内に空調風を吹き出す空調吹出口にかけての車外吸気風路と、この車外吸気風路内に、外気導入口側から順に、車内に吹出す上流側の空気流を切替える第一の風路切替手段、外気導入口から空調吹出口に向かう空気流を発生させる送風手段、車内に吹出す空気を冷却する冷却手段、車内に吹出す空気を加熱する加熱手段、車内に吹出す下流側の空気流を切替える第二の風路切替手段を備え、内気を導入する内気導入口から前記第一の風路切替手段へ接続される車内吸気風路と、内気導入口と第一の風路切替手段の間から分岐して第一の風路切替手段へと接続される除湿風路と、第二の風路切替手段から分岐され、送風手段が吹出す空気の少なくとも一部を再生吹出口に連通させる再生風路と、除湿風路内の第一の風路切替手段の上流側に除湿部、再生風路内に再生部を有する除湿手段と、を備えたものであって、除湿手段の、除湿風路を通過する空気の通風部分と再生風路を通過する空気の通風部分とを、所定の時間毎に交互に入れ替える第三の風路切替手段を備え、第三の風路切替手段は、除湿風路または再生風路を開閉する風路遮蔽板を備え、風路遮蔽板は回転軸を有し自身の回転によって風路を開閉するものであり、風路遮蔽板は除湿手段の上流側および下流側のそれぞれ少なくとも1枚以上配し、風路遮蔽板の回転軸を通風方向に対して並行な方向としたものである。
本発明によれば、風路切替の動作を行う際の風路遮蔽板の回動方向が回動の回転軸が第三の風路切替手段の通風方向に対して並行な方向となるため、風路を開状態としたときでも風路遮蔽板が必要とする空間は閉状態と同じであり風路遮蔽板の面積にはよらないので、風路切替手段をより小型化でき、その分車両空調装置の本体容積を小型化できるものである。
本発明の実施の形態における車両用空調装置の風路構成図 同除湿システムの構成を示す概略斜視図 (a)同風路遮蔽板の構成を示す概略斜視図、(b)同第三の風路切替手段の構成を示す概略斜視図 同第三の風路切替手段の駆動手段部分を示す概略断面図 (a)同2枚の風路遮蔽板のなす角度が0度の状態を示す概略斜視図、(b)同2枚の風路遮蔽板のなす角度が90度の状態を示す概略斜視図、(c)同2枚の風路遮蔽板のなす角度が180度の状態を示す概略斜視図、(d)同2枚の風路遮蔽板のなす角度が270度の状態を示す概略斜視図 従来の車両空調装置の構成を示す概略断面図
本発明の請求項1記載の車両空調装置は、外気を導入する外気導入口から車内に空調風を吹き出す空調吹出口にかけての車外吸気風路と、この車外吸気風路内に、外気導入口側から順に、車内に吹出す上流側の空気流を切替える第一の風路切替手段、外気導入口から空調吹出口に向かう空気流を発生させる送風手段、車内に吹出す空気を冷却する冷却手段、車内に吹出す空気を加熱する加熱手段、車内に吹出す下流側の空気流を切替える第二の風路切替手段を備え、内気を導入する内気導入口から前記第一の風路切替手段へ接続される車内吸気風路と、内気導入口と第一の風路切替手段の間から分岐して第一の風路切替手段へと接続される除湿風路と、第二の風路切替手段から分岐され、送風手段が吹出す空気の少なくとも一部を再生吹出口に連通させる再生風路と、除湿風路内の第一の風路切替手段の上流側に除湿部、再生風路内に再生部を有する除湿手段と、を備えたものであって、除湿手段の、除湿風路を通過する空気の通風部分と再生風路を通過する空気の通風部分とを、所定の時間毎に交互に入れ替える第三の風路切替手段を備え、第三の風路切替手段は、除湿風路または再生風路を開閉する風路遮蔽板を備え、風路遮蔽板は回転軸を有し自身の回転によって風路を開閉するものであり、風路遮蔽板は除湿手段の上流側および下流側のそれぞれ少なくとも1枚以上配し、風路遮蔽板の回転軸を通風方向に対して並行な方向としたものである。
これにより、風路切替の動作を行う際の風路遮蔽板の回動方向が回動の回転軸が第三の風路切替手段の通風方向に対して並行な方向となるため、風路を開状態としたときでも風路遮蔽板が必要とする空間は閉状態と同じであり風路遮蔽板の面積にはよらないので、風路切替手段をより小型化でき、その分車両空調装置の本体容積を小型化できるものである。
また、第三の風路切替手段は、2枚以上の風路遮蔽板を備え、除湿風路および再生風路を全て遮蔽する全閉状態を経由して風路の開閉がなされる構成としてもよい。
これにより、風路切替時に高湿空気が流れる再生風路の除湿手段出口と低湿空気が流れ空調吹出口へと連通される除湿風路の除湿手段出口との連通を防ぐことができ、圧力差により再生風路内の高湿空気が逆流して空調吹出口から吹出され窓の曇りが誘発されるのを抑制することができるものである。
また、風路遮蔽板は、略扇形形状に形成された遮蔽部が回転軸を対称として180度反対側に対になるように形成され、第三の風路切替手段は除湿手段の上流側および下流側にそれぞれ2枚ずつの風路遮蔽板を備え、風路遮蔽板が互いに逆回転して全閉状態を形成し、全閉状態を介して風路の開閉がなされるものとしてもよい。
これにより、2枚の風路遮蔽板のなす角によって全閉状態を経由しながら除湿手段の除湿風路を通過する空気の通風部分と再生風路を通過する空気の通風部分の切替が行われるため、一方向に回転させるだけで全閉状態を経由しつつ除湿風路と再生風路と切り替えることができ、両方向に回転できるモータではなく、一方向のみに回転できるモータでよいので、モータをより小さくでき、風路切替手段を小型化することができるものである。
また、第三の風路切替手段は風路遮蔽板を回転させる駆動手段を備え、風路遮蔽板は、駆動手段から風路遮蔽板の外周部に駆動力を受けて回転する構成としてもよい。
これにより、駆動のために要する駆動手段の回転トルクが小さくてすみ、より小型のモータでよくなるので、風路切替手段を小型化することができ、本体容積を小さくできるものである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、車両用空調装置は空調システムおよび除湿システムによって構成されている。先ず、本発明の空調システムについて、図1を参照しながら説明する。
空調システムは、車両空調装置の本体の内部に、送風路として、車外から外気を導入する外気導入口1から車内に空調風を吹き出す空調吹出口2にかけての車外吸気風路3と、車内から内気を導入する内気導入口4から空調吹出口2にかけての車内吸気風路5が設けられている。車外吸気風路3と車内吸気風路5は第一の風路切替手段6から空調吹出口2にかけて同一風路となっている。ここでは、この同一部分を代表して車外吸気風路3と呼ぶ。
車外吸気風路3内には、外気導入口1側から順に、車内に吹出す上流側の空気を切替える第一の風路切替手段6、外気導入口1から空調吹出口2に向かう空気流を発生させる送風手段7、車内に吹出す空気を冷却する冷却手段8、車内に吹出す空気を加熱する加熱手段9、車内に吹出す下流側の空気流を切替える第二の風路切替手段10が配置され、冷却手段8と加熱手段9の間には加熱手段9を通過させる風量を調整して温度を調整する温度調整手段11を配置している。
内気導入口4には車内の空気温度および湿度を検知する内気温湿度検知手段としての内気温湿度センサ12、車外の空気温度および湿度を検知する外気温湿度検知手段としての外気温湿度センサ13が設けられている。
冷却手段8は、通過する空気を冷却して車室内を冷房するものであり、例えば、冷房用のヒートポンプサイクルによって構成されるものである。
ヒートポンプサイクルは、圧縮機、車外熱交換器、絞り弁、車内熱交換器から構成され、冷媒が圧縮機、車外熱交換器、絞り弁、車内熱交換器、圧縮機の順に流れることで、車内熱交換器中での冷媒の気化熱によって通過する空気を冷却して車室内の冷房を行うものである。
加熱手段9はエンジンや電力機器を冷却する循環冷却水との熱交換によって空気を加熱する加熱用熱交換器、もしくは、PTCヒータ等の電気ヒータ、もしくはその両方によって構成されており、通過する空気を加熱して車室内を暖房するものである。
温度調整手段11はダンパ機構によって加熱手段9を通過させる風量を調整して温度調整を行うものであり、冷却手段8と加熱手段9の間に配置されている。
次いで、本発明の除湿システムについて図1および図2を参照しながら説明する。
図1に示すように除湿システムは、車両空調装置の本体内部に備えられた、内気を除湿するための、後述する除湿部14と再生部15を有する除湿手段16と、内気導入口4から導入される内気と外気導入口1から導入される外気とを熱交換させる予冷熱交換器17と、車外吸気風路3の外気導入口1と第一の風路切替手段6の間から分岐して第一の風路切替手段6へと接続される予冷風路18と、車内吸気風路5の内気導入口4と第一の風路切替手段6の間から分岐して第一の風路切替手段6へと接続される除湿風路19と、第二の風路切替手段10から内気を車外へ排出する内気排出口20にかけての再生風路21と、後述する第三の風路切替手段22とによって構成されている。
また、除湿手段16は、ゼオライト等の無機系吸湿材料や吸水性ポリマーなどの有機系吸湿材料を担持させた基材を通風可能に複数枚積層したものであり、例えば、コルゲート状に形成して通風路を形成した基材に吸湿材料を担持させ、それを複数枚積層してなるものである。そして、図2に示すように、この除湿手段16は風路仕切板23によって上下2つの風路に区分された除湿ケース24の中に、その積層方向に対して上半分が上側の風路の中、下半分が下側の風路の中となるように2つの風路をまたぐように配され、一方が吸湿材料への吸湿によって通過する空気を除湿する除湿部14として、他方が吸湿材料からの通過する空気への放湿によって吸湿材料を再生する再生部15として作用するものである。
また、第三の風路切替手段22は、図3(a)に示すように、略扇形形状に形成された遮蔽部25が回転軸27を対称として180度反対側に対になるように形成され除湿風路19または再生風路21を開閉する風路遮蔽板26と、図3(b)に示すように、風路遮蔽板26を回転させる駆動手段29とが、風路遮蔽板26に設けられた回転軸27が同一軸上となるよう2枚1組として組み合わされ、この2枚1組の風路遮蔽板26が、駆動手段29とともに風路遮蔽板ケース28に組付けられ、この風路遮蔽板ケース28が、図2に示すように除湿手段16に対する送風方向の上流側および下流側にそれぞれ1組ずつ備えられ、一方は除湿風路19と再生風路21、他方は除湿ケース24と接続されている。
この第三の風路切替手段22は、図2に示すように風路遮蔽板26の回転軸27が除湿手段16の通風方向に対して並行な方向となるように配置されている。また、風路遮蔽板26の外周部には、図4に示すように、それぞれ回転軸27の軸方向に向けて歯車部30が形成されており、風路遮蔽板26 は、この歯車部30が互いに向き合うように2枚1組として組み合わされている。また、駆動手段29は、モータ31と駆動歯車32から構成され、その駆動歯車32が2枚1組の風路遮蔽板26の歯車部30とそれぞれかみ合うように配置されている。これら2組の第三の風路切替手段22は車両空調装置に備えられた図示しない制御手段によって作動するものである。
ここで、詳細説明のために第三の風路切替手段22を通過する風路を図3(b)に示すように定義する。図3(b)に示すように、除湿手段16を通過し実線矢符で示す風路を風路A33とし、破線矢符で示す風路を風路B34、一点鎖線矢符で示す風路を風路A’35、二点鎖線矢符で示す風路を風路B’36と定義する。また、風路A33および風路A’35を除湿風路19として作用する風路とし、風路B34および風路B’36を再生風路21として作用する風路と定義する。風路A33と風路B34は、除湿ケース24内部にて除湿手段16と第三の風路切替手段22の間では互いに連通しており、これらの風路を流れる空気は除湿手段16の同じ部位を通過し、また、風路A’35と風路B’36も同様に連通しており、これらの風路を流れる空気は除湿手段16の同じ部位を通過する。ただし、除湿手段16の風路A33および風路B34が通過する部位と、風路A’35および風路B’36が通過する部位とは風路仕切板23によって仕切られており、これらの部位を通過する空気が互いに混合されないようになっている。
このように構成することで、風路切替の動作を行う際の風路遮蔽板26の回動方向が回動の回転軸が第三の風路切替手段22の通風方向に対して並行な方向となるため、風路切替手段が小型化でき、その分車両空調装置の本体容積を小型化できるものである。
具体的には、従来例にあるような風路遮蔽板26の回動の回転軸が風路切替手段の通風方向に対して垂直な方向である場合には、風路を開状態とするためには風路遮蔽板の回動直径分の空間が風路内に必要であり、風路切替手段は開状態に合わせた容積を必要とするものだが、本発明に示すように回転軸が通風方向に対して並行な方向であれば、風路を開状態としたときでも風路遮蔽板26が占める空間は閉状態と同じ容積であるから、風路切替手段を小型化することができ、よって車両空調装置の本体容積を小型化できるものである。
また、風路の開閉は全ての風路が閉状態となる全閉状態を経由して行われるので、風路切替時に高湿空気が流れる再生風路21の除湿手段16出口と低湿空気が流れ空調吹出口2へと連通される除湿風路19の除湿手段16出口との連通を防ぐことができ、圧力差により再生風路21内の高湿空気が逆流して空調吹出口2から吹出され窓の曇りが誘発されるのを抑制することができるものである。
また、風路遮蔽板26は、略扇形形状に形成された遮蔽部が回転軸を対称として180度反対側に対になるように形成され、第三の風路切替手段22は除湿手段の上流側および下流側にそれぞれ2枚ずつの風路遮蔽板を備え、風路遮蔽板26が互いに逆回転して全閉状態を形成する構成としたので、2枚の風路遮蔽板26のなす角によって全閉状態を経由しながら除湿手段16の除湿風路を通過する空気の通風部分と再生風路を通過する空気の通風部分の切替が行われるため、一方向に回転させるだけで全閉状態を経由しつつ除湿風路と再生風路と切り替えることができるので、両方向に回転できるモータではなく、一方向のみに回転できるモータでよいので、モータをより小さくでき、風路切替手段を小型化することができるものである。
また、第三の風路切替手段22を動作させるために、駆動手段29によって発生した駆動力を風路遮蔽板26の外周部に備えられた駆動歯車32に受け、風路遮蔽板26が回転する構成としたため、駆動のために要する駆動手段29の回転トルクが小さくてすみ、より小型のモータでよくなるので、風路切替手段を小型化することができ、本体容積を小さくできるものである。
以上述べた構成において、その運転動作について図1および図5を参照しながら説明する。
ここで除湿暖房運転とは除湿手段16の作用によって除湿しながら暖房する運転をいう。
除湿暖房運転時の動作について、図1を参照しながら説明する。
除湿暖房運転時には、第一の風路切替手段6の動作によって、外気が外気導入口1から予冷風路18を通って第一の風路切替手段6に至る風路と、内気が内気導入口4から除湿風路19を通って第一の風路切替手段6に至る風路とが形成される。
このとき、外気導入口1から予冷風路18内に送風された外気と、内気導入口4から除湿風路19内に送風された内気とが、予冷熱交換器17の作用によって熱交換され、すなわち除湿風路19を通る内気は外気によって冷却されて相対湿度が上昇する。
予冷熱交換器17を通過して相対湿度が上昇した内気は除湿手段16の除湿部14へと送風され、除湿部14で除湿されて乾燥する。そして除湿手段16での除湿に伴い、吸湿材料の水分吸着熱を受け取って加熱されその温度が上昇する。
一方、予冷風路18内の外気は予冷熱交換器17で熱交換し、すなわち内気によって加熱され温度が上昇する。
そして除湿部14を通過して乾燥および温度上昇した内気と、予冷熱交換器17を通過して温度上昇した外気は、第一の風路切替手段6を通じて混合され、送風手段7に吸引される。
送風手段7から吐出された空気は、温度調整手段11によってその一部または全部が加熱手段9によって加熱され、所望の温度に調整されて第二の風路切替手段10へ送風される。
第二の風路切替手段10に送風された空気は、第二の風路切替手段10の動作によって、その一部が再生風路21へと分配され、その残りは空調吹出口2から車内各所、例えば窓、顔、足元へと分配される。
再生風路21へ送風された加熱空気は除湿手段16の再生部15へと送風され、再生部15において、除湿手段16の吸湿材料は再生風路21内の空気から熱を受け取って水分を空気中に放湿する。
このようにして除湿手段16の再生が行われ、除湿手段16を通過した空気は内気排出口20より車外へ吹出される。
除湿手段16による内気の除湿作用は、除湿手段16の除湿部14が吸湿できる最大吸湿容量に達してしまうとそれ以上内気を除湿することができなくなるが、ここで第三の風路切替手段22を動作させることにより、除湿手段16の除湿部14と再生部15とを所定の時間ごとに交互に入れ替えることで連続的に内気を除湿するものである。すなわち、再生によって吸湿した水分を放出し十分な吸湿容量を有している再生部15に対し、第三の風路切替手段22を動作させて再生空気ではなく内気を通風させることによって除湿部14として作用させ、同様にして除湿部14に内気ではなく再生空気を通風させることで再生部15として作用させ、所定の時間が経過したら第三の風路切替手段22を動作させてもとの風路に切り替える。これらを繰り返すことにより連続的に内気を除湿することができるものである。
さらに具体的には、第三の風路切替手段22が図5(a)の状態においては、風路A33および風路B‘36は開状態であり、風路A’35および風路B34は閉状態である。このとき、モータ31のスイッチをオンにすることによって、風路遮蔽板26がそれぞれ逆方向に回転し、それまで風路遮蔽板26の遮蔽部25が重なって静止していることで開放されていた風路A33および風路B‘36が徐々に遮蔽される。そして、図5(b)のように2枚の風路遮蔽板26が互いに90度の角をなすとすべての風路が遮蔽される。2枚の風路遮蔽板26がなす角が90度を超えると、これまで遮蔽されていた風路A’35および風路B34が徐々に開放され、図5(c)のように2枚の風路遮蔽板26がなす角が180度となった時点で、これまで遮蔽されていた風路A’35および風路B34が開状態となり、逆に、これまで開放されていた風路A33および風路B‘36が閉状態となる。このようにして風路が切り替わり、さらに、図5(d)のように2枚の風路遮蔽板がなす角が270度となると再びすべての風路が閉状態となり、なす角が360度となると図5(a)のようにもとのように風路A33および風路B’36が開状態、風路A’35および風路B34が閉状態となる。これを繰り返すことによって、除湿手段16の除湿風路19を通過する空気が通風する部分と、再生風路21を通過する空気が通風する部分とを交互に入れ替えることができる。また、これらの風路切替は、図示しない制御手段によって所定の時間ごとに駆動手段29を動作させることによって行われ、常に内気を除湿可能となるように制御される。
以上述べたように、本発明における車両用空調装置は上記した構成および動作を行うものであり、風路切替の動作を行う際の風路遮蔽板の回動方向が回動の回転軸が第三の風路切替手段の通風方向に対して並行な方向となるため、風路を開状態としたときでも風路遮蔽板が占める空間は閉状態と同じ容積でよいので、風路切替手段をより小型化でき、その分車両空調装置の本体容積を小型化できる効果を奏するものである。
本発明にかかる車両用空調装置は、その本体容積を小型化できるものであり、特に軽自動車や小型乗用車、電気自動車やハイブリッド車など、空調装置の搭載スペースが極めて制限される車両に搭載される車両用空調装置として大変有用である。
1 外気導入口
2 空調吹出口
3 車外吸気風路
4 内気導入口
5 車内吸気風路
6 第一の風路切替手段
7 送風手段
8 冷却手段
9 加熱手段
10 第二の風路切替手段
16 除湿手段
19 除湿風路
21 再生風路
22 第三の風路切替手段
25 遮蔽部
26 風路遮蔽板
27 回転軸
29 駆動手段

Claims (4)

  1. 外気を導入する外気導入口から車内に空調風を吹き出す空調吹出口にかけての車外吸気風路と、
    この車外吸気風路内に、前記外気導入口側から順に、
    車内に吹出す上流側の空気流を切替える第一の風路切替手段、
    前記外気導入口から前記空調吹出口に向かう空気流を発生させる送風手段、
    車内に吹出す空気を冷却する冷却手段、
    車内に吹出す空気を加熱する加熱手段、
    車内に吹出す下流側の空気流を切替える第二の風路切替手段を備え、
    内気を導入する内気導入口から前記第一の風路切替手段へ接続される車内吸気風路と、
    前記内気導入口と前記第一の風路切替手段の間から分岐して前記第一の風路切替手段へと接続される除湿風路と、
    前記第二の風路切替手段から分岐され、前記送風手段が吹出す空気の少なくとも一部を再生吹出口に連通させる再生風路と、
    前記除湿風路内の前記第一の風路切替手段の上流側に除湿部、前記再生風路内に再生部を有する除湿手段と、
    を備えたものであって、
    前記除湿手段の、
    前記除湿風路を通過する空気の通風部分と前記再生風路を通過する空気の通風部分とを、
    所定の時間毎に交互に入れ替える第三の風路切替手段を備え、
    前記第三の風路切替手段は、
    前記除湿風路または前記再生風路を開閉する風路遮蔽板を備え、
    前記風路遮蔽板は回転軸を有し自身の回転によって風路を開閉するものであり、
    前記風路遮蔽板は前記除湿手段の上流側および下流側のそれぞれ少なくとも1枚以上配し、
    前記風路遮蔽板の回転軸を通風方向に対して並行な方向としたものであること
    を特徴とする車両用空調装置。
  2. 第三の風路切替手段は、
    2枚以上の風路遮蔽板を備え、
    除湿風路および再生風路を全て遮蔽する全閉状態を経由して風路の開閉がなされるものであることを特徴とする、
    請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 風路遮蔽板は、
    略扇形形状に形成された遮蔽部が回転軸を対称として180度反対側に対になるように形成され、
    第三の風路切替手段は除湿手段の上流側および下流側にそれぞれ2枚ずつの風路遮蔽板を備え、
    前記風路遮蔽板が互いに逆回転して全閉状態を形成し、
    前記全閉状態を介して風路の開閉がなされるものであることを特徴とする、
    請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 第三の風路切替手段は風路遮蔽板を回転させる駆動手段を備え、
    前記風路遮蔽板は、
    前記駆動手段から前記風路遮蔽板の外周部に駆動力を受けて回転するものであること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用空調装置。
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