JP2013193301A - 個人認証媒体及びこれに用いられるuv硬化インキ - Google Patents
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Abstract
【課題】個人認証媒体の基材及び画像部と、保護層との接着性を良好にする。
【解決手段】UV硬化粘着剤及びUV硬化インキを含有するインキ組成物を用い、画像層を形成するか、または画像層と接着層の間に透明インキ層を形成する。
【選択図】図1
Description
実施形態に使用可能なカード基材として代表的な構成を図1ないし図3に示す。
図6は、実施形態に使用可能な保護シートの一例を表す断面図を示す。
図8は、保護シート熱転写リボンの一例を模式的に表す断面図を示す。
保護層は少なくとも紫外線硬化した樹脂を含有した層であり、基本構成としてたとえばアクリル酸エステル系、脂環式エポキシ系、オキセタン系等の紫外線硬化型のオリゴマー・モノマーにアクリル酸エステル系であればラジカル重合開始剤、脂環式エポキシ系、オキセタン系であればトリアリールスルホニウム塩などの重合開始剤が含有され、熱転写リボンの製造工程ですでにUV照射による硬化が完了している。更に保護層の中には紫外線硬化樹脂の他に熱可塑性樹脂を含有させた方が、積層する樹脂層との濡れ性、親和性が大きくなり望ましい。保護層中の熱可塑性樹脂の含有比率は20重量%から80重量%が適当である。20重量%以下では熱転写膜の接着層との親和性が得られず、80重量%以上では保護層としての耐溶剤性、機械的強度を満足できない。
剥離層としては、溶融温度が高く(100℃以上)かつ耐溶剤性が高いことが要求される。耐溶剤性の必要な理由は熱転写リボンの製造工程上、剥離層上に溶剤を含有させた保護層を塗布乾燥するときに耐溶剤性がないと剥離層が溶解してしまうためである。これらを満足するものとして、たとえば熱可塑性のポリビニルアルコール、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、熱硬化型のポリエステル、エポキシ、フェノール、メラミン樹脂等、又は熱硬化シリコーン膜等が望ましい。
図10は、図8の保護シート転写リボンを図4に示すカード基材に接着させる様子を表す模式図である。
画像部42に使用可能なUV硬化インキとしては、オフセットインキ、スクリーンインキ、フレキソインキ、インクジェットインキは等いずれも使用可能である。UVインキは一般に2官能以上の多官能アクリル酸エステル系オリゴマー、モノマーにUV重合反応開始剤、体質顔料、着色顔料、その他添加剤を加えた構成よりなり、UV硬化により2官能以上のアクリル酸エステル系オリゴマー、モノマーが重合架橋反応を起し、3次元網目構造を形成する。
接着層としては、ポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂など、またはそれらの共重合樹脂等の熱可塑性樹脂が使用できる。実施形態では少なくともポリアクリル酸又はポリアクリル酸とポリアクリレート共重合体を含むことができる。使用可能な材料として、ポリアクリル酸又はポリアクリル酸とポリアクリル酸エステル共重合体があげられる。それ以外にもポリアクリル酸とエポキシアクリル酸エステル、及びウレタンアクリル酸エステルとの共重合体も使用できる。ポリアクリル酸又はポリアクリル酸とポリアクリル酸エステル共重合体のTgは0℃以上100℃以下が更に望ましくは10℃以上70℃以下が望ましい。0℃以下では熱転写膜の接着層自体の他材料とのブロッキング等保存性能が低下し、一方80℃以上では接着性が得られない。なお、熱転写膜の接着層にイソシアネートなどの硬化剤を含有させることでより接着性が向上させることも可能である。
構成A
(カード基材)
PET−Gコアシート(太平化学薬品製)200μm2枚、50μm1枚 を熱ラミネートにより積層し得られたコア材の両面に接着シートとしてアロンメルトPES111EEW(東亜合成製) 30μmを挟み、帝人デュポンフィルム製PET(製品名:U298W125μm)を外装PETとして熱プレス機によりラミネートし、その後JIS X 6301 ID−1のカード形状に裁断した。
コロネート2513(日本ポリウレタン) 3重量部
メチルエチルケトン 30重量部
トルエン 30重量部
(UV硬化インキ組成物)
以下の4種を混合攪拌し実質透明のUV硬化インキを作成した。
UV硬化粘着剤:日本合成化学製UV−3630ID80 ウレタンアクリレート
35重量部
反応性希釈剤:T&K TOKA製 UVDGレジューサ
11重量部
反応性開始剤:BASF製 ダロキュア1173 4.4重量部
上記UV硬化インキをカード基材上全面にUVオフセット印刷機 EP8000(シナノケンシ製)により厚さ約2μmに印刷した。
支持体として、厚さが25μmのポリエステルフィルム(東レ製 S10)を用意した。
KAYARAD・FM−400(日本化薬製) 25 重量部
UV硬化性オリゴマー9550(新中村化学製) UV硬化性オリゴマー 5 重量部
イルガキュア651 (BASF製)ラジカル重合開始剤 1.5 重量部
トルエン‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 50 重量部
メチルエチルケトン‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 50 重量部
保護層上にジュリマーET510(ポリアクリル酸エステル共重合体)Tg:27.5℃をワイヤーバーを用い2μm厚に形成し乾燥し、接着層を形成した。
上記UV硬化インキ層を全面に形成したカード基材とホットメルト接着剤シートを重ね合わせ熱ラミネート装置を用い120℃の温度で貼り合せ保護層を形成し、支持体を剥離することにより図11及び図13と同様の構成を有するIDカードを形成した。
保護層上からカッターでカード基材に達する切り込みを入れセロテープ(登録商標)による5×5の碁盤目剥離試験を行なった。
20マス以上の場合を○、10〜19マスの場合を△、10マス以下の場合を×として評価した(インキ表面粘着性試験)
カード同士を重ねてその上に1.5Kgのおもりをのせ1時間放置させる。その後カード同士をはがした。
UV硬化インキ組成物中のUV硬化インキ、UV硬化粘着剤、反応性希釈剤、反応性開始剤を各々下記表1のように変更する以外は実施例1と同様にしてIDカードを形成した。
構成B
(カード基材)
カード基材は実施例1と同様に作成した。
以下の4種を混合攪拌し、UV硬化インキを作成した。
UV硬化粘着剤:日本合成化学製UV−3630ID80 ウレタンアクリレート
35重量部
反応性希釈剤:T&K TOKA製 UVDGレジューサ 11重量部
反応性開始剤:BASF製 ダロキュア1173 4.4重量部
カード基材上に、UV161墨Sで図10に示す文字・パタンの印刷をUVオフセット印刷機 EP8000(シナノケンシ製)により厚さ約2μmのべた印刷した。さらに上記の構成のUV硬化透明インキをUVオフセット印刷機 EP8000(シナノケンシ製)により厚さ約2μmに全面印刷した。
実施例1と同様にして熱転写リボンを作成した。
実施例1と同様にしてラミネートを行い、図12及び図13と同様の構成を有するIDカードを形成した。
実施例1と同様の条件で行った。
実施例1と同様の条件で行った。
UV硬化インキ組成物中のUV硬化インキ、UV硬化粘着剤、反応性希釈剤、反応性開始剤を各々下記表1及び2のように変更する以外は実施例1と同様にしてIDカードを形成した。
UV硬化インキ組成物中のUV硬化インキ、UV硬化粘着剤、反応性希釈剤、反応性開始剤を各々下記表1及び2のように変更する以外は実施例1と同様にしてIDカードを形成した。
(1) UV161墨S(T&K TOKA製)
(2)UV161メジウム S(T&K TOKA製)
(3)FDSアンカーメジウムR(東洋インキ製)
(UV硬化粘着剤)
(4)UV−3630ID80 ウレタンアクリレート(日本合成化学製)
(5)UVA−E305 アロンタック(東亜合成製)※マレイミド硬化型
(反応性希釈剤)
(6)UVDG レジューサ(T&K TOKA製)
(7)NO.2UV コンテックス(T&K TOKA製)
(8)FDSレジューサ(東洋インキ製)
(反応開始剤)
(9)ダロキュア1173(BASF製)
以上の結果から、文字及び/パタンを形成するUV硬化インキ自体にUV硬化型粘着剤を添加すること、及び、文字パタンを形成したUV硬化インキ上にUV硬化粘着剤を添加した透明のUV硬化インキを印刷することで、保護層との接着性を向上させることが出来ることがわかった。
Claims (6)
- 基材、
該基材上に設けられ、UV硬化粘着剤及びUV硬化インキを含有する画像部、
該画像部上に設けられた接着層、及び
該接着層上に設けられた保護層を具備することを特徴とする個人認証媒体。 - 基材、
該基材上に設けられた画像部、
該画像部上に設けられたUV硬化粘着剤及びUV硬化インキ層を含有する透明インキ層、
該透明インキ層上に設けられた接着層、及び
該接着層上に設けられた保護層を具備することを特徴とする個人認証媒体。 - 前記UV硬化粘着剤の含有量は、UV硬化粘着剤及びUV硬化インキの合計の重量に対し、3ないし40重量%である請求項1または2に記載の個人認証媒体。
- 個人認証媒体の画像部を形成するための、UV硬化粘着剤及びUV硬化インキを含有するインキ組成物。
- 個人認証媒体の画像部と接着層の間に透明インキ層を形成するための、UV硬化粘着剤及びUV硬化インキを含有するインキ組成物。
- 前記UV硬化粘着剤の含有量は、UV硬化粘着剤及びUV硬化インキの合計の重量に対し、3ないし40重量%である請求項4または5に記載のインキ組成物。
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JP2012061986A JP2013193301A (ja) | 2012-03-19 | 2012-03-19 | 個人認証媒体及びこれに用いられるuv硬化インキ |
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