JP2013192802A - カートリッジ式棒状化粧料収容容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外部材3に、蓋体が全閉している位置の袴体と外胴とを仮保持するための仮保持手段を設ける。
【選択図】 図2
Description
そこで外部材を互いに相対回動する袴体と外胴とで構成し、棒状化粧料を使用する場合には、袴体に対して外胴を一方向に回転させることで蓋体が開放すると共に棒状化粧料が上昇して開口部から突出し、棒状化粧料を収容する場合には、袴体に対して外胴を逆方向に回転させることで棒状化粧料が下降して開口部に没入すると共に蓋体が閉鎖するように構成し、これによって蓋体を指で閉鎖する必要がないようにしたものが知られている(特許文献2参照)。
このようなカートリッジ式としたものを、袴体に対して外胴を正逆回転させることで蓋体の開閉と棒状化粧料の昇降とがなされる前記特許文献2のものに採用することが提唱されるが、このものでは、蓋体の開閉と棒状化粧料の昇降のタイミングとを合わせるため、蓋体の開閉位置と棒状化粧料の昇降位置との位置合せを確実にした状態で化粧料収容部材を外部材に組込む必要がある。
ところで前記特許文献2のものは、蓋体は、袴体に対して外胴を相対回転することにより外胴に対して昇降して開口部の開閉をするように構成されているが、化粧料収容部材を外部材に組込む際に、袴体と外胴とが何らかの理由によって相対回動して互いに位置ズレしてしまうことがあり、このように位置ズレした状態で化粧料収容部材を外筒体に組込むと、無理嵌め状態になって容器が損傷する惧れがあるだけでなく、組み込み後、袴体と外胴とを相対回転させたときに回転位置のタイミングがずれているため、正常な蓋体の開閉作動や棒状化粧料の昇降作動が損なわれてしまうという問題があり、ここに本発明が解決せんとする課題がある。
請求項2の発明は、化粧料収容部材は、内周面に収容部材側螺旋溝が形成された収容部材側螺旋筒と、該収容部材側螺旋筒に摺動自在に内嵌し、縦孔が形成された身筒と、縦孔を貫通して収容部材側螺旋溝に係合する係合突起が形成され、収容部材側螺旋筒と身筒との相対回動によって身筒内を上下移動する中皿体とを備えて構成され、中皿体と収容部材側螺旋筒とのあいだには、中皿体が収容部材側螺旋溝の最下端位置に移動した状態を仮保持する第二の仮保持手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載のカートリッジ式棒状化粧料収容容器である。
請求項3の発明は、螺旋手段は、袴体と一体回動し、外周面に外部材側螺旋溝が形成された外部材側螺旋筒と、外胴と一体回動し、蓋体突起案内孔が形成された中枠との相対回動によって、蓋体の開閉昇降を行うものであり、仮保持手段は、該外部材側螺旋溝の上端部に形成される係止部と、蓋体に形成されて該外部材側螺旋溝を摺動自在に移動する係合部との係合であることを特徴とする請求項1または2記載のカートリッジ式棒状化粧料収容容器である。
請求項4の発明は、係止部は、外部材側螺旋溝の上端部に形成される凸条であるとともに、係合部は、該外部材側螺旋溝との摺動面に形成される凸部であって、該凸部が凸条を乗り越えることによって係合することを特徴とする請求項3記載のカートリッジ式棒状化粧料収容容器である。
請求項5の発明は、係止部は、外部材側螺旋溝の上端部に形成される凹部であるとともに、係合部は、該外部材側螺旋溝上端部との当接面に形成される凸部であって、凸部が凹部に無理嵌めされることによって係合することを特徴とする請求項3記載のカートリッジ式棒状化粧料収容容器である。
請求項6の発明は、外部材に設けられる仮保持手段は、蓋体を案内する蓋体案内路に形成される係止部と、蓋体に形成される係合部との係合であることを特徴とする請求項1または2記載のカートリッジ式棒状化粧料収容容器である。
請求項2の発明とすることで、カートリッジ式の棒状化粧料収容容器における化粧料収容部材の外部材への装着を簡単でありながらより確実におこなうことが出来る。
請求項3、4、5、6の発明とすることで、簡単な構造でありながら、化粧料収容部材の外部材への装着を確実に行うことが出来る。
図1、2において、1はカートリッジ式の棒状化粧料容器であって、該棒状化粧料容器1は、棒状化粧料を昇降自在に支持する化粧料収容部材2と、該化粧料収容部材2を着脱自在に収容する外部材3とからなり、該化粧料収容部材2を交換可能なカートリッジ式として外部材3に着脱することで一つの外部材3に対して複数の化粧料収容部材2を交換して使用するものに構成されている。
一方、胴筒部4bは、円筒部4aよりも大径で、一部が平板面部4gとなった大径筒部4hと、該平板面部4gをあいだに挟むようにして大径筒部4hから平行状に突出する左右一対の突出面部4iと、平板面部4gとは間隙S1を存する状態で突出面部4iの両先端間を連結する連結面部4jと、底面部4kとによって有底筒状に形成されている。そして、連結面部4jの外側面には、左右方向に長い係合突起4mが突出形成されており、突出面部4iと大径筒部4hとのあいだの下端外面および連結面部4jの下端には、底面部4kと同一面状になった鍔部4n、4pが形成されているが、これら鍔部4n、4pのコーナー部にはさらに突出した突出部4q、4qが形成されており、該突出部4q、4qのあいだには、使用者が容器収容部材2を外部材3から取り出す際に爪の先端を挿入するための間隙S2が形成されるようになっている。また、平板面部4gの中心より上位置であって前記円筒部4aの下端には、縦長の係合突起4rが突出形成されており、該係合突起4rは、後述する外部材3の第二螺旋筒11に形成される凸字型切欠き孔11gに嵌合するようになっている。
身筒5の大径部5aよりも下端側は、大径部5aよりも小径の小径部5dとなっており、該大径部5aと小径部5dとのあいだに形成される段差部5eには、前記第一螺旋筒4が上端を当接させた状態で身筒5に対して回転自在に外嵌するようになっている。小径部5dの筒周部には、上下方向に長い縦孔5fが該小径部5dの上下両端に至るようにして切欠き形成され、これによって、該縦孔5fの上端は前記段差部5eに当接する位置が終端となっているが、下端は小径部5dの下端縁まで切欠かれて開口形成されている。そして、小径部5dにあって縦孔5fと径方向に対向する位置には、内周面から突出する突起5gが形成されている。
尚、第一螺旋筒4の筒周部下端に形成される水平な切欠き孔4dは、後述するように蓋体14の開閉移動に対する中皿体7の昇降移動のタイミングをずらすために形成されるものであるが、この水平部分を内径側の溝とした場合には内側の金型で型抜きすることが困難であるため、切欠き孔4dとして外金型によって型抜きすることが出来るように形成している。
そして、前記胴筒部12eの連結面部12cには径方向内外に貫通する孔12hが切欠き形成されており、該嵌合孔12hには、第一螺旋筒4に突出形成される係合突起4mが係合するようになっている。
袴体13の下端は前記円周面部13a、突出面部13b、連結面部13cの下端縁が折り返された状態となっていることで中央部が開口して下端開口部13fが形成されており、該下端開口部13fからは、第二螺旋筒11および該第二螺旋筒11を外嵌するフック12が組み込まれた状態で前記第二螺旋筒11およびフック12の筒部内周面とフック12の胴筒部12eが覗くようになっている。
蓋体突起14cは、内径方向に突出する突出面の左右両端部に前記第二螺旋筒11の凸条11fを乗り越えるための本発明の係合部である凸部14dが形成されており、これによって、図14(A)に示すように、蓋体14が蓋体案内路9gの最上端まで移動して外胴8の先端開口8fを完全に閉鎖した状態、つまり蓋体突起14cが第二螺旋溝11dの最終上端に位置したときに、凸部14dが凸条11fを乗り越えることによって蓋体突起14cの第二螺旋溝11d最終上端からの戻り移動が防止されるようになっている。
尚、外部材3に収容部材2が組み込まれている場合には、外部材3をこのような仮保持状態にしてから収容部材2を引き抜く。
本実施の形態では、第一螺旋溝4cが筒周部下端にあって水平な切欠き孔4dとして形成されるとともに、第二螺旋溝11dが上側部分の傾斜に対して下側部分の傾斜が緩くなるように形成されていることから、外胴8と袴体13との回動では、まず蓋体突起14cが第二螺旋溝11dの上側部分の傾斜を摺動することによって、蓋体14が蓋体案内路9gを比較的急速に下降するが、該蓋体14が急速に下降しているあいだは、中皿体突起7aは、前記水平な切欠き孔4d部分を移動しているため上昇はせず、蓋体突起14cが第二螺旋溝11dの下側部分を摺動するあいだは、中皿体突起7aは第一螺旋溝4cの傾斜部分を摺動することによって、上昇を開始するようになっている。そして、該中皿体7の上昇の途中で本体筒6の上昇が停止し、その後、中皿体7だけが上昇するように構成されていることは前述したとおりである。このようにして蓋体14の開閉移動に対する中皿体7の昇降移動のタイミングをずらすことによって、蓋体14と棒状化粧料Kとの衝突を回避するための余分なスペースが不要となり、よりコンパクトな棒状化粧料容器を提供することが出来る。
尚、本実施の形態においては、平板面部4gと連結面部4jとのあいだに間隙S1を形成しており、これによって連結面部4jは平板面部4g側に撓み変形しやすくなっているため、爪先を挿入した場合に該爪先の食い込みが良くなって化粧料収容部材2を取出し易いものとなっている。
2 化粧料収容部材
3 外部材
8 外胴
11 第二螺旋体
11f 凸条
13 袴体
14 蓋体
14d 凸部
Claims (6)
- 棒状化粧料が充填保持される円筒状の化粧料収容部材が、外部材に抜き差し自在に収容されるカートリッジ式の棒状化粧料収容容器であって、
前記外部材を、
袴体と、
該袴体に対して相対回動自在に設けられ、上端に開口部が形成される外胴と、
開口部の開閉をするべく昇降自在に設けられる蓋体と、
袴体に対する外胴の相対回動に基づき蓋体の開閉昇降を行う螺旋手段と
を備えて構成するにあたり、
化粧料収容部材は、袴体の底面から抜き差し自在に収容されるものであり、
前記外部材には、化粧料収容部材が外部材から抜き取られた状態のとき、蓋体が開口部を全閉している位置の袴体と外胴とを仮保持するための仮保持手段が設けられていることを特徴とするカートリッジ式棒状化粧料収容容器。 - 化粧料収容部材は、内周面に収容部材側螺旋溝が形成された収容部材側螺旋筒と、該収容部材側螺旋筒に摺動自在に内嵌し、縦孔が形成された身筒と、縦孔をに貫通して収容部材側螺旋溝に係合する係合突起が形成され、収容部材側螺旋筒と身筒との相対回動によって身筒内を上下移動する中皿体とを備えて構成され、中皿体と収容部材側螺旋筒とのあいだには、中皿体が収容部材側螺旋溝の最下端位置に移動した状態を仮保持する第二の仮保持手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載のカートリッジ式棒状化粧料収容容器。
- 螺旋手段は、袴体と一体回動し、外周面に外部材側螺旋溝が形成された外部材側螺旋筒と、外胴と一体回動し、蓋体突起案内孔が形成された中枠との相対回動によって、蓋体の開閉昇降を行うものであり、仮保持手段は、該外部材側螺旋溝の上端部に形成される係止部と、蓋体に形成されて該外部材側螺旋溝を摺動自在に移動する係合部との係合であることを特徴とする請求項1または2記載のカートリッジ式棒状化粧料収容容器。
- 係止部は、外部材側螺旋溝の上端部に形成される凸条であるとともに、係合部は、該外部材側螺旋溝との摺動面に形成される凸部であって、該凸部が凸条を乗り越えることによって係合することを特徴とする請求項3記載のカートリッジ式棒状化粧料収容容器。
- 係止部は、外部材側螺旋溝の上端部に形成される凹部であるとともに、係合部は、該外部材側螺旋溝上端部との当接面に形成される凸部であって、凸部が凹部に無理嵌めされることによって係合することを特徴とする請求項3記載のカートリッジ式棒状化粧料収容容器。
- 外部材に設けられる仮保持手段は、蓋体を案内する蓋体案内路に形成される係止部と、蓋体に形成される係合部との係合であることを特徴とする請求項1または2記載のカートリッジ式棒状化粧料収容容器。
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