JP5843410B1 - 繰出容器 - Google Patents

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Abstract

従来の繰出容器開閉装置の課題として、部品の単純化、部品数の削減、組立工数の減少などによる生産性と品質向上及び製品への応用・用途などの制約があるものがあった。これらの課題の解消が重要であった。【解決手段】部品構造の単純構造化、部品数の低減、これに伴う組立工程数の減少により生産性・品質の向上及び繰出容器の併用などによって製品への応用が制約されることの無い、使いやすい、安全な繰出容器を実現した。【効果】従来の課題が解決し、種々の繰出容器、棒状化粧品、化粧用具、事務用品などに広く応用できるなどの効果が有る。【選択図】図3

Description

本願発明は、出容器開閉装置に関するものであり、さらに詳しくは、口紅、リップクリーム、アイシャドウ等の棒状化粧料及びフエイスブラシ等の化粧用具の出容器、文房具や筆記用具、印鑑などに適用され、使用時に蓋の取り外しを必要としない簡便性と携帯性に優れた上部ラセンタイプ出容器応用した出容器に関する。
繰出容器は、口紅容器やアイシャドウ容器に代表されるような手を汚さずに被繰出物(口紅など棒状化粧料、スティック糊等)を繰り出したり、繰り戻したりする機能を有する容器である。
繰出容器は、基本的には、(1)上部ラセンタイプ、(2)下部ラセンタイプ、(3)ねじ棒タイプ(流し込みタイプ)の3タイプに分類される。
これら3タイプの繰出容器の基本構造については、図1に図解した。
この他,繰り出し式ペンシル容器がある。繰り出し式ペンシル容器は、ラセン機構を内蔵し、しん(芯)状化粧料を繰出すことができる細身容器をいう。このタイプには化粧料収納部を取り替えられるカートリッジ式もある。このタイプの繰出容器は、図2に図解した。
これら3タイプの繰出容器及び繰り出し式ペンシル容器については、後述する非特許文献1(包装の辞典(編集:日本包装学会、発行:朝倉書店、発行日:2001年6月20日、368〜370頁、ISBNコード 4-254-20106-0 C 3550))、及び、非特許文献2(第41回全日本包装技術研究会〜研究事例発表資料((社)日本包装技術協会、発行日:2003年11月20日、217頁))において詳細に解説されている。
なお、非特許文献1において記載されている『ねじ棒タイプ』の技術的な概念は、非特許文献2において記載されている『流し込みタイプ』と等価である。
本願発明の技術的理解を支援すべく、段落番号0003において、非特許文献1(包装の事典、368〜370頁)における技術解説に関する記載を引用する。
『viii) 繰り出し式容器
容器の一部を回転させることにより、化粧料を繰り出したり繰り戻したりすることができる容器を、繰り出し式容器といい、直接肌などに化粧料を塗布できる簡便性と携帯性を有する。
容器形態は大きく3タイプに分けられる。

1) 上部らせんタイプ:このタイプは砲弾形状の口紅などの化粧料を収納した中皿を、外側に配置したらせん状の溝が設けてある部品に沿って回転により繰り出していく方式である。
主に使用される材質としてはアルミニウム、真鍮などの金属やアクリロニトリル・スチレン樹脂(AS)、ポリスチレン(PS)などのプラスチックである。
中皿は化粧料の抜けや折れ、耐内容物性などを考慮して選定され、材質はASやポリプチレンテレフタレート(PBT)などが多く使用されている。
化粧料の充填方式としては、あらかじめ口紅形状の金属製の金型に充填し形成したものを底付き中皿に挿入する場合と、口紅形状をした中空の樹脂部品を底に穴を設けた中皿の口元に嵌合させ、容器底穴より溶融した化粧料を直接流し込み、冷却してから樹脂部品を取り外して口紅形状を形成する場合がある。

2) 下部らせんタイプ:中皿の下部にねじやらせん部品を配置した繰り出し方式である。
この方式は細身口紅やスティックファンデェイション、ヘアスティック、デオドラントスティックなどに使用される。
特徴としてはらせんを中皿の下に配置しているので、より容器を細くすることができたり、化粧料形状を丸以外、例えば楕円などにできる点である。
使用される材質は上部らせんタイプと同様である。
化粧料の充填は容器口元か容器底部から溶融した化粧料を直接充填し、冷却固化する方法で行われる。
このタイプの容器には、キャップ内部に気密パッキンなどを設け、揮発性のある化粧料を収納できるものもある。

3) ねじ棒タイプ:化粧料の中心にねじ棒があるタイプである。
この方式は容器口元から直接化粧料を充填固化させ、中心のねじ棒を回転することで固化した化粧料が繰り出されるものである。
構造が非常に簡単で低コストであることから、リップクリームなどに使用される。
容器材質としてはポリプロピレン(PP)が主に使用される。

ix)繰り出し式ペンシル容器
ラセン機構を内蔵し、しん(芯)状化粧料を繰り出すことができる細身の容器をいう。このタイプには化粧料収納部を取り替えられるカートリッジ式もある。(図5.10.10)
使用される化粧料は主にアイライナー、アイブロー、リップペンシルなどで、2〜4mmφのしん径が多く、楕円のものもある。しんは樹脂や金属製の、パイプ状または3〜4本の爪状の部品(しんチャック)に固定される。容器後部の繰り出し機構を使い、芯を繰り出して使用する。
カートリッジ式の場合は、しん(芯)収納部分(カートリッジ)のみを後部の繰り出し機構部(ホルダー)から取り外すことができるようになっている。また、容器本体後部にチップやブラシなどの用具(アプリケーター)を取り付けたものもある。
使用される材質は樹脂ではアクリロニトリル・スチレン樹脂(AS)やアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、金属ではアルミニウム、真鍮などがあり、内部には金属スプリングやプラスチックなどの精密な小型部品が多く、エンジニアリングプラスチックであるポリオキシメチレン(POM)なども使用される。』
本出願の特許請求の範囲、明細書、及び、図面において使用する『繰出容器』、『繰り出す』、『繰り戻す』、『上部ラセンタイプ(上部らせんタイプ)』、『下部ラセンタイプ(下部らせんタイプ)』、『ねじ棒タイプ』、『流し込みタイプ』、『繰り出し式ペンシル容器』なる技術用語は、非特許文献1、及び、非特許文献2において記載されている解説、定義、例示から、直接的かつ一義的に導き出すことができる事項とする。
上記の如くこれらの繰出容器は、口紅、ファウンデーション、しん(芯)状化粧料などの化粧品、ステェックタイプ糊などの事務用品に既に汎用されている。
従来の技術における一般的な繰出容器(以下、本願の明細書において「従来技術における一般的な繰出容器」又は、「従来技術」という。)の利点及び問題点は、下記の通りである。
〔従来技術における一般的な繰出容器の利点〕
1)回転して繰出す・繰戻す出容器は、現在も消費者に支持により圧倒的に広く使用されており、消費者は出容器を長年使い慣れている。
2)現在も広く使われている結果、出容器の部品の金型、出容器の組立などの生産設備があり、必要により直ぐに対応できる生産体制が整っている。
3)口紅などの棒状化粧料の成形設備が揃っており、必要により直ぐに対応できる生産体制が整っている。
4)長年使用されてきた結果、出容器は品質が安定しており、機構に関するトラブルがない。
〔従来技術における一般的な繰出容器の問題点〕
1)繰出容器の使用時には、蓋の脱着という煩雑な作業を伴うことである。
2)使用時に外した蓋を紛失してしまうことがある。
3)蓋脱着時に、実質的に商品価値を有する高価な内容物(口紅、化粧料、糊等)を
蓋のエッジで傷を付けたり、欠損させてしまうことがある。
という問題点があった
上記した従来技術における一般的な繰出容器の利点を生かし、問題点1)〜3)において列挙した問題点を解消すべく、当業者らは、繰出容器の蓋を自動的に開閉する技術を開発してきた。
このような代表的な具体例として、特許文献1に示した「繰出容器開閉装置」を挙げることができる。
〔特許5211286号(特許文献1)〕
特許第5211286号「繰出容器開閉装置」(特許文献1)に係る発明(以下、本願の明細書において「直近先行技術」に係る繰出容器開閉装置」又は「先願」という。)は、先行技術に係る出容器開閉装置の解決すべき課題、耐衝撃性の向上、蓋の開閉時の安定、多様な形状・デザインに対応出来る成形しやすく、組み立てやすい出容器などを解決した繰出容器開閉装置を開発したものである。
解決手段として、外筒及び内筒から構成された把持体と、回転体と一体に回転する環状はすば歯車又は、逆ラセン筒などを含んで構成される繰出容器開閉装置で、把持体を把持し、回転体を順回転方向に回転した時に、蓋が開放されつつ被繰出物が繰り出され、逆回転により被繰出物が繰戻され、同時に蓋が開閉する繰出容器開閉装置で、多様な形状・デザインに対応できる、耐衝撃性が向上し、蓋の開閉時の移動が安定したなどの特徴を有する繰出容器開閉装置が開示されている。
これらの従来技術、先行技術、直近先行技術に係る繰出容器開閉装置の利点を活かした繰出容器開閉装置を実現してきた。
特許第5211286号
包装の辞典(編集:日本包装学会、発行:朝倉書店、発行日:2001年6月20日) 368〜370頁 第41回全日本包装技術研究会−研究事例発表資料−(発行:(社)日本包装技術協会、発行日:2003年11月20日) 217頁
本願発明が解決しようとする課題は、従来技術における一般的な繰出容器の利点及び直近先行技術に係る繰出容器開閉装置の利点を活かしつつ、直近先行技術に係る出容器開閉装置における問題点を解決することである。

本願発明に係る使用時に蓋の取り外しを必要としない簡便性と携帯性に優れた上部ラセンタイプ出容器を応用した出容器が、解決しようとする課題を以下に列挙する。
本願発明の課題は、
1、繰出容器の部品の単純化や部品数の削減などによる製品組み立て工程数の減少・単純化・簡略化・などによる生産性・品質向上・コスト低減を実現した出容器を提供する。
2、被出物が一定の方向に繰出・繰戻すことが出来る繰出容器を提供する。
3、口紅など棒状化粧料の中味の硬度が低く柔らかい、中味の直径が細く折れやすい製品などに制約されることがない、使い易い出容器を提供する。
本願発明は、従来から使われている出容器、直近先行技術に係る繰出容器開閉装置の利点を生かしつつ、製品化する過程で見出した解決すべき課題を改善した繰出容器を実現することを目的とするものである。
本願に係る発明は、「特許請求の範囲」に記載した「請求項1」乃至「請求項5」に記載した事項により特定される。
本発明に係る出容器は、
(1)回転体の上端に把持体を回転自在に連係し、
該把持体内にて回転体から、内側に中皿用ラセン溝93と外側に前記中皿用ラセン溝93の逆向きの蓋用ラセン溝91を有し前記把持体よりやや短い逆ラセン筒を嵌合起立させ、
該逆ラセン筒内に長手方向にガイド孔12aを有するガイド筒を回転自在に内装すると共に、
前記把持体内上部の突起23と前記ガイド筒上端の前記ガイド孔12aの末端に設けられた、嵌合隙間部12c及び嵌合凹部12dとが嵌合固定し、
該ガイド筒内に被繰出物を起立させた中皿を昇降自在に内装し、
該中皿の外周に中皿突起19aを突設して、
該中皿突起19aをガイド筒のガイド孔12aを貫通して逆ラセン筒内の中皿用ラセン溝93へ摺動自在に係合させ、
把持体の頂壁に開口した開口部21を開閉する板状の舌部と蓋台座を有する蓋8を上下可動に設け、
該蓋8には前記蓋台座の内面に蓋突起85を設けて、該蓋突起85を逆ラセン筒外周の蓋用ラセン溝91へ摺動自在に係合させ、
前記把持体の周壁内面に蓋台座摺動溝24を形成したことを特徴とする繰出容器。
本発明に係る出容器は、
(2)前記蓋8は、
可撓性の板状の舌部を有し
前記把持体は、
前記把持体の頂壁内面部に、前記可撓性の舌部の外周の少なくとも一部が摺動自在に挿入され、前記蓋台座摺動溝24に続く蓋案内溝22を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の繰出容器。
本発明に係る出容器は、
(3)前記蓋8は、
剛性の板状の舌部と、前記剛性の板状の舌部の側面に突起部82bを有し、
前記把持体は、
前記把持体の頂壁内面部に、前記突起部82bが摺動自在に挿入される蓋案内溝
28を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の繰出容器。
本発明に係る出容器は、
(4)前記被繰出物は、
上部ラセンタイプ繰出容器、下部ラセンタイプ繰出容器、ねじ棒タイプ繰出容器、または、繰出式ペンシル容器であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の繰出容器。
本発明に係る出容器は、
(5) 前記被繰出物は、
化粧用具、筆記用具、文房具、または、印鑑であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の繰出容器。
である。
本願発明によれば、上部ラセンタイプ出容器を基本機構とし、中味の口紅などの棒状化粧料、化粧用具などを繰出・繰戻これまでと同じ操作により蓋が自動開閉する出容器を作ることが出来る。
この結果、従来容器の利点を活かし、加えて、本願発明の効果により、多くの利便性のなどある出容器ができる。
本発明による効果を以下に列挙する。
〔本願発明による効果〕
本願発明の第1の効果は、「出容器の部品の単純化や減少、これに伴う工程の単純化・減少などによる生産性、品質向上、コスト低減」などの効果を実現できたことである。
本願発明の第2の効果は、「被出物を一定方向に繰出す・繰戻すことが出来る」という出容器を実現できたことである。
本願発明の第3の効果は、「棒状化粧料など被出物の硬度が低く柔らかい、又は、直径が細く折れやすいなどにより、制約されることがない、使い易い」出容器を実現できたことである。
本願発明の第4の効果は、構造の単純化による品質や生産性の向上、化粧品容器らしい出容器ができるという効果を実現したことである。
このため本願発明の出容器は、棒状化粧料、化粧用具はもちろん、各種の出容器の併用、筆記用具、印鑑などへの広い用途が実現した。
本願発明の出容器により、使用毎に蓋を脱着する必要が無く、安全で、使い易い、生産しやすいなどを実現した。
〔本願発明の繰出容器の主な特徴〕
1)部品構造の単純化、組立工程の簡略化、部品削減の効果により生産性・品質が向上した。組立工程など生産工程の簡略化、金型・部品などの削減によるコスト削減が可能になった。
2)被出物を回転することなく一定の方向に繰出すことが出来る。
このため、設計作業が効率化した。
開閉時の複雑な動きをする蓋と中味など被出物の間の距離設計が容易になった。
一定の方向に繰出すことが好ましい化粧品・出容器・化粧用具や筆記用具、印鑑、
事務用などへの応用が可能になった。
3)本願発明の出容器と従来容器の併用により、用途が広くなった。
先願では、被出物の口紅など硬度が低く柔らかい、又は、直径が細く折れやすい製品などに応用が制約されるものがあった。
このような場合、本願発明の出容器と従来の出容器を併用することによって、制約されることなく、必要により従来の出容器も応用できる。
4)利便性:
棒状化粧料の特徴に合わせて使い分けていた用途毎に出容器を、本願発明の出容器の中皿に嵌合して用いることが出来る。このため、本願発明の出容器との各種の繰出容器を併用することにより「使用する毎に蓋の脱着が不用」「使用時の防蓋紛失効果がある」「蓋脱着時に製品を傷つけない」などの特徴を生かして用いることが出来る。
5)ユニバーサルデザイン
長年、使い慣れた従来の上部ラセンタイプ出容器が基本構造で、使用時に違和感が無く、使いやすい、使い方の説明が必要ない。
使用時に蓋を外す必要が無いため幼児の誤飲を防止できるなど、安全対策になる。
6)省資源への配慮
本願発明の出容器の中皿に嵌合して、繰返し使用できる詰替容器が出来る。
などの特徴がある。
<<<本願発明に応用する従来容器の説明図>>>
繰出容器の基本構造(従来容器) 繰出容器の基本構造(従来容器)<<<本願発明の繰出容器の説明図(可撓性の板状の舌部蓋の応用)>>> 本願発明の繰出容器の基本構造 (可撓性の板状の舌部蓋の応用(その1)) 本願発明の繰出容器の各部品の動きを示す説明図 (可撓性の板状の舌部蓋の応用(その2)) 本願発明の出容器の把持体Hの構成を示す断面図(図4のハ−ハ線とニ−ニ線の断面図)(可撓性の板状の舌部蓋の応用(その3)) 本願発明の繰出容器の回転体への組立部品の符号(斜視図及び断面図) (可撓性の板状の舌部蓋の応用(その4)) 本願発明の繰出容器の把持体への組立部品の符号 (斜視図及び断面図) (可撓性の板状の舌部蓋の応用(その5)) 本願発明の出容器の把持体と回転体の回転可能嵌合を示す断面図 (可撓性の板状の舌部蓋の応用(その6)) 本願発明の出容器の把持体Hと回転体Rを示す斜視図 (可撓性の板状の舌部蓋の応用(その7)) 本願発明の出容器の組立工程1;回転体への各部品の組立(斜視図) (可撓性の板状の舌部の応用(その8)) 本願発明の出容器の組立工程2;把持体への各部品の組立 (断面図及び斜視図) (可撓性の板状の舌部蓋の応用(その9)) 本願発明の出容器の組立工程3;組立工程1と組立工程2の組立体の組立(斜視図) (可撓性の板状の舌部蓋の応用(その10))<<<本願発明の繰出容器の説明図 (剛性の板状の蓋の応用)>>> 出容器の基本構造(本願発明) (剛性の板状の舌部蓋の応用(その1)) 本願発明の繰出容器の各部品の動きを示す説明図(剛性の板状の舌部蓋の応用(その2)) 本願発明の出容器の把持体Hの構成を示す断面図、図14のホーホ線とヘーヘ線の断面図 (剛性の板状の舌部蓋の応用(その3)) 本願発明の出容器の組立工程4;把持体への部品組立と各部品の符号(斜視図及び断面図) (剛性の板状の舌部蓋の応用(その4)) 本願発明の出容器の組立工程5;組立工程1と組立工程4の組立 (斜視図) (剛性の板状の舌部蓋の応用(その5))<<<本願発明の繰出容器と下部ラセンタイプ繰出容器の併用(可撓性の板状の舌部蓋の応用例)>>> 本願発明の出容器と下部ラセンタイプ出容器の併用(その1) 各部品の動きを示す説明図 (可撓性の板状の舌部蓋の応用例) 本願発明の出容器と下部ラセンタイプ出容器の併用(その2) 把持体Hの構成を示す断面図(可撓性の板状の舌部蓋の応用例) 本願発明の出容器と下部ラセンタイプ出容器の併用(その3) 各部品の符号(斜視図,断面図及び上面図) 本願発明の出容器と下部ラセンタイプ出容器の併用(その4) 組立工程6;回転体への各部品の組立(斜視図) 本願発明の出容器と下部ラセンタイプ出容器の併用(その5) 組立工程7;組立工程2及び組立工程6の組立体の組立(斜視図)<<<先願(特許第5211286号)と本願の比較対照の説明図>>> 先願(特許第5211286号)と本願の比較対照(その1) 把持体と回転体へ組立部品低減 先願(特許第5211286号)と本願の比較対照(その2) 回転体の回転角度と砲弾型口紅側面形状の変化の差異の説明図
本願発明に係る従来容器の図を図1〜2、最良の形態を図3〜22及び先願(特許第5211286号)と本願の比較対照の説明図を図23〜24に示した。
〔図1:出容器の基本構造(出容器)〕
図1は、本願発明に用いる繰出容器の基本構造(従来容器)を示す図である。
図1の(1)の上部ラセンタイプ繰出容器は、砲弾形状の口紅などの化粧料を収納した中皿を、中皿の外側に配置したラセン溝に沿って袴筒の回転により繰出し、又は、繰戻すタイプである。
図1の(2)の下部ラセンタイプ繰出容器は、中皿の下部にねじやラセン部品を配置したタイプである。
図1の(3)のねじ棒タイプ繰出容器は、中皿の中心にねじ棒があるタイプである。
〔図2;繰出容器の基本構造(従来容器)〕
図2は、「繰り出し式ペンシル容器」である。
図2のカートリッジタイプの「繰り出し式ペンシル容器」(以下、繰出式ペンシル容器と記す)は、ラセン機構を内蔵し、しん(芯)状化粧料を繰出し、又は、繰戻すことができる細身の繰出容器である。
図2に示す如く、しん(芯)収納部分(カートリッジ)を繰出機構部(ホルダー)から取り外すことができるものもある。使用時には他の繰出容器と同様にカートリッジ(中筒)を把持し、ホルダー(回転部)を回転して、しん(芯)状化粧料を繰出す、または、繰戻すことができる。
通常、繰出容器は、口紅、ステックファンデイションなどの棒状化粧料、しん(芯)状化粧料の繰出容器、事務用品のステックタイプ糊容器などに使用される。
繰出容器の中皿に化粧用具を装着して使用されることあるが、上部ラセンタイプ繰出容器は、馬毛など毛状のものを用いた化粧用具には使用が適さないため実用例は少ない。
下部ラセンタイプ繰出容器はフエイスブラシなど化粧用具にも応用されている。
ねじ棒タイプ繰出容器は、図1に示す如く、容器の中皿の中心に回転棒があるため、化粧用具には使用されている例はあまりない。
〔図3;本願発明の繰出容器の基本構造 (可撓性の板状の舌部蓋の応用(その1)〕
図3は、本願発明の出容器の可撓性板状の舌部蓋の応用の基本構造で、本願発明の出容器は、上部ラセンタイプ繰出容器の構造を応用したものである。
本願発明の上部ラセンタイプ繰出容器A、回転駆動機構B,往復駆動機構C、開閉駆動機構D、把持体H、回転体Rの構成を示す斜視図である。
本願発明の上部ラセンタイプ出容器A、回転駆動機構B、往復駆動機構C、開閉駆動機構D、把持体H、回転体Rは、上部ラセンタイプ出容器の形状・デザイン・サイズ・太さや、応用する出容器の種類、蓋の硬軟、蓋の種類、用途などにより、これらに合わせて一部修正されることはあるが、基本的な構造は同じである。
本願発明の出容器の中皿19に載置して用いる被出物18は、棒状化粧料、ファンデイション、フエイスブラシ、紅筆など中皿に載置して使用できる化粧料、化粧用具、各種の出容器、ステェックタイプの糊、筆記用具、印鑑などの事務用品、出容器、その他、本願発明の出容器に応用できるものであれば何れでもよい。
〔図4:本願発明の繰出容器の各部品の動きを示す説明図〕
(可撓性の板状の舌部蓋の応用(その2)〕
図4は、本願発明の繰出容器の開閉時の各部品の動きを示す説明図で、順及び逆転方向に回転体5を回転した時の開閉時の蓋8、被繰出物18(口紅18’)、蓋繰出距離zなど各部品の動きを示したものである。
図4の左図は、蓋8の全閉状態を示す図である。
本願発明の繰出容器100の回転体5を把持体2に対して、逆回転方向に回転した時、可撓性の板状の舌部蓋8の舌部81aが上昇し、把持体2の開口部21を全閉し、本願発明の出容器内に口紅18’を収納している全閉状態を示している。可撓性の板状の舌部蓋が、全開から全閉状態の移動に伴う蓋出距離zを示している。
図4の中央図は、蓋8の中間状態を示す図である。
本願発明の繰出容器100の回転体5を把持体2に対して、順回転方向に回転した時に、開口部21より遠ざかる長手方向に直線状に移動した蓋8の中間状態を示している。可撓性の板状の舌部蓋8は、蓋台座摺動溝24と蓋案内溝22により折り曲げられている状態と、全閉から中間状態の移動に伴う蓋8の蓋繰出距離zを示している。
図4の右図は、8の全開状態を示す図である。
回転体5を把持体2に対して順回転方向に回転させたときに、連動している逆ラセン筒9が順回転方向に回転し、蓋8は逆ラセン筒9の逆ラセン溝91に案内され、開口部21より遠ざかる長手方向に直線状に移動した蓋8が、全開状態を示している。
同時に、蓋8用の逆ラセン溝91とは逆向きのラセン溝を備えた逆ラセン溝93に嵌合している中皿突起19aは、ガイド筒のガイド孔12aに沿って、中皿19に載置された口紅18’が回転することなく繰り上げられている全開状態を示している。

図4は、蓋閉止方向の逆回転方向に回転すると口紅18‘は収納され、同時に蓋8は上昇し開口部21を閉じることを示している。
〔逆ラセン溝91〕
図4と図6に示す逆ラセン溝91について説明する。
逆ラセン筒9の外側に設けた逆ラセン溝91は、逆ラセン溝開始点91a、逆ラセン溝中間点91b、逆ラセン溝終点91cの溝を少なくとも一条形成すると蓋8の開閉速度を変えることが出来る。
蓋8は、蓋を開く際は早く開き、蓋を容器内に収納後は、容器内をゆっくり動くことが望まれる。逆ラセン溝91の傾斜を変化させ、蓋8の位置により動きを調整することが出来る。
逆ラセン溝開始点91aには、例えば、水平部、又は、凹部などを形成し、蓋8を閉じたとき不用意に動くことがないように配慮することも出来る。
本願発明の繰出容器100に用いる逆ラセン筒9などにより蓋8が不用意に動かない方法は、この例に限定されない。本発明に適した方法であれば何れでも良い。
逆ラセン溝中間点91b〜逆ラセン溝終点91c間ではラセン溝91は、緩やかな角度に設定されており、蓋8は容器内をゆっくり線状に移動する。
〔逆ラセン筒の効果〕
このように急傾斜と緩やかな逆ラセン溝91を、逆ラセン筒9に形成することによって、蓋8の線状の移動距離が短くなるため 繰出容器の全体の長さを必要により短くできる。
逆ラセン筒9の逆ラセン溝91は、通常の繰出容器と同じように全て一定の傾斜角度の逆ラセン溝を用いることが出来ることはもちろんである。
蓋の移動を早くするための逆ラセン溝開始点91aから逆ラセン溝中間点91b間のラセン溝の角度は、繰出容器の種類、長さ、太さ、デザイン、形状、また、蓋の移動の速さの必要性、使いやすさなどにより個々の繰出容器毎に決め、設定する。
〔図5:本願発明の出容器の把持体Hの構成を示す断面図
(図4のハーハ線とニーニ線の断面図) (可撓性の板状の舌部蓋の応用(その2)〕
図5は、本願発明の出容器の把持体Hの構成を示す断面図である。
図5の左図は、図4のハーハ線の断面図で、把持体2、逆ラセン筒9、ガイド筒12、被出物18、蓋8の構成を示す断面図である。
〔突起23とガイド筒12との嵌合によるラセン筒の固定〕
後の図6、7、9に示す如く、ガイド筒12の上末端の嵌合隙間部12cと嵌合凹部12dは、把持体2の内上部の突起23と嵌合して、把持体2とガイド筒12が一体になるように一定の位置に固定され、把持体Hを構成する。
後の図9に示す把持体Hを把持し、回転体Rを回転した時、ガイド筒12の内に組み込まれている中皿19が同じ方向に回転しないように、把持体Hを構成するガイド筒12と把持体2が一体になるように固定されている。
図5の右図は、図4のニ−ニ線の断面図で、把持体2、逆ラセン筒9、ガイド筒12、中皿19、蓋8により構成される。
後の図10の如く、逆ラセン筒9の連結部92は、回転体5の連結部52と圧接固定し、連結して一体に回転するように嵌合され回転体Rを構成している。
把持体2を把持し、回転体5を繰出し(順回転方向)、又は、繰戻す(逆回転方向)回転に伴って逆ラセン筒9は回転体5と同じ方向に回転する。
〔ガイド筒12と中皿19と逆ラセン筒9〕
図5の右図の如く、中皿19の中皿突起19aは、ガイド筒のガイド孔12aを貫通して逆ラセン筒9の内側逆ラセン溝93と嵌合している。
回転体5を回転すると、ガイド筒12は把持体2の内上部の突起23によって固定されており、ガイド孔12aを貫通してガイド筒12に組み込まれた中皿の中皿突起19aは、回転体Rを構成している「回転体5」と一体となって回転する「逆ラセン筒9の逆ラセン溝93」に案内され、把持体2に固定されたガイド筒のガイド孔12aに沿って、回転することなく一定方向の長手方向に移動する。
〔図6:本願発明の出容器の回転体への組立部品の符号(断面図、斜視図及び上面図)〕
可撓性の板状の舌部蓋の応用(その4)
図6は、図3〜6,図9〜12で説明の本願発明の繰出容器100の回転体5への組立部品の符号である。
中皿19は、
外周に突起19a、19aを突設している。
ガイド筒12は、
ガイド孔12aと、
該ガイド筒の上端に把持体2内上部の突起23と嵌合する嵌合隙間部12cおよび嵌合凹部12dを備えており、
ガイド孔12aの上端には中皿突起19aの上部回転止め12eと、
ガイド孔12aの下端には中皿突起12aの下部回転止め12fを備えている。
逆ラセン筒9は、
外側に蓋突起85と嵌合する逆ラセン溝91と、
外側下端に回転体5の連結部52と圧接固定し、一体となって回転する連結部92と、
内側に外側の逆ラセン筒91とは逆向きの中皿用逆ラセン溝93と、
口紅成形などに必要により設ける底穴94を備えている。
回転体5は、
把持体2の外側回転可能嵌合突起25と嵌合する外側回転可能嵌合凹部51と、
逆ラセン筒の連結部92と圧接固定し、連結する連結部52と、
圧接固定し連結する逆ラセン筒底を所定の位置に止める逆ラセン筒底止め53と、
口紅成形など必要により設ける底穴54と、
把持体2と回転体5とを回転可能に嵌合する外側回転可能嵌合部5a(回転体5側)とを備えている。
〔逆ラセン溝の展開図について〕
図6の上段の左から3番目の図は、逆ラセン筒9の内外に設けた逆ラセン溝91と逆ラセン溝93の展開図である。
図6の展開図には、逆ラセン溝93を一条描いてあるが、中皿の中皿突起19aは2つである。これら2つの逆ラセン溝93の展開図は、同じため、図には1つ図示した。
尚、逆ラセン溝91は、図6に記載の通り一条である。
出時の回転角度について〕
出容器の回転角度は1回転の360°に限定されない。本願発明の出容器に応用で出来るものであれば、いずれの回転角度でもよい。
図6には、通常の上部ラセンタイプ出容器に多い1回転の繰出す360°の展開図を描いた。上部ラセンタイプ出容器の出は、通常、1回転が多いが、形状、容器の長さ、デザインなどにより異なることがある。
〔図7:本願発明の繰出容器の把持体への組立部品の符号(斜視図及び断面図及び斜視図)
(可撓性板状の舌部蓋の応用(その5)〕
図7は、本願発明の繰出容器の把持体への組立部品の符号(可撓性の板状の舌部蓋の応用)を示す図で,図3〜5、図7〜9、図11〜12で説明する本願発明の繰出容器の把持体2への組立部品の符号である。
蓋8は、
操出・繰戻操作により把持体2の開口部を開閉する舌部81aと、
把持体2の蓋案内溝22と摺動自在に嵌合する舌部の外周82aと、
可撓性の板状の舌部81aと蓋台座84の間に設けた板状の蓋胴部83と、
板状の舌部81aを支える蓋台座84と、
逆ラセン筒の逆ラセン溝91と嵌合して蓋の開閉機能をはたす蓋突起85とを備えている。
把持体2は、
可撓性の板状の舌部81aにより開閉する開口部21と
蓋8の舌部の外周82aと摺動自在に嵌合して蓋を開閉する蓋案内溝22と、
ガイド筒12の嵌合隙間部12cと嵌合部12dと嵌合する把持体内上部の回転止めの突起23と
蓋案内溝22に続いている蓋台座摺動溝24と、
回転体5の回転可能嵌合凹部51と回転可能に嵌合する回転可能嵌合突起25と、
図10の右端図に示す組立体のガイド筒上端を挿入するガイド筒上端挿入部26と、
図10の右端図に示す組立体の逆ラセン筒9の回転可能な挿入部の逆ラセン筒上端挿入部27と、
回転体の外側回転可能嵌合部5a(回転体5側)と嵌合する外側回転可能嵌合部2a(把持体2側)とを設けている。
把持体2は、容器の形状やデザイン、蓋材質の硬軟による構造、蓋の開閉構造などにより異なる成形対応の形状・構造、組立時の生産性の効率化などのため必要により2体になることもある。
把持体2として本願発明に用いる場合には、接着、融着、嵌合などにより一体となって用いられる。この一体化された把持体2の内部構造は、本願発明の操出容器の基本構造と同じである。
〔図8;本願発明の出容器の把持体と回転体の回転可能嵌合を示す断面図
(可撓性板状の舌部蓋の応用(その6)〕
図8は、把持体2と回転体5の回転可能な嵌合を示す図である。
本願発明の繰出容器100は、把持体Hを構成する「把持体2とガイド筒12と中皿19」と、回転体Rを構成する「回転体5の連結部52と中皿19を摺動可能に収納した逆ラセン筒9の連結部92を圧接固定し」、これらを回転可能に連結して構成される。
被繰出物18を本願発明の繰出容器100から繰出す又は繰戻し、同時に蓋を開閉して用いるときには、把持体Hを把持し、回転体Rを順回転方向、又は、逆回転方向に回転する。把持体2を片手で把持し、回転体5を回転して繰出す・繰戻して使用する。
使用中に把持体2と回転体5との嵌合が、はずれないことが必要である。
図8に示す如く、把持体2には、外側回転可能嵌合部2a(把持体2側)を設け,更に、回転体5には、外側回転可能嵌合部5a(回転体5側)を設け、これらを嵌合した外側回転可能嵌合部(5c)F2により回転可能に嵌合する。回転可能嵌合部は、図8の如く、開閉時に安定して回転するために一定の幅が必要である。
回転可能な嵌合は、この例に限定されない。周知の方法で本願発明に応用できるものであれば何れでもよい。
尚、本願発明の出容器の把持体と回転体の回転可能な嵌合は、蓋の硬軟(可撓性の板状の舌部蓋と剛性の板状の舌部蓋)とは、直接関係が無い構造である。このため、蓋の硬軟に係らず、同じ回転可能な嵌方法を用いることが出来る。
〔図9:本願発明の出容器の把持体Hと回転体Rを示す斜視図〕
(可撓性の板状の舌部蓋の応用(その7)〕
図9は、本願発明の把持体Hと回転体Rを示す斜視図である。
〔把持体Hについて〕
図7、9、10に示す如く、把持体Hは、
中皿19をガイド筒12の内側に組み込み、
ガイド筒のガイド孔12aの上端の嵌合隙間部12cと嵌合凹部12dは、把持体2内上部の突起23との嵌合により固定し、
把持体2とガイド筒が一体となるように嵌合し、固定され、構成される。
〔回転体Rについて〕
図9〜12に示す如く、回転体Rは、
回転体5の連結部52と、逆ラセン筒の連結部92が圧接固定され、これらが一体となって回転するように構成される。
回転体5は、本願発明の繰出容器100を開閉する際に、把持体2を把持し、繰出容器の回転体5を順回転方向、又は、逆回転方向に回転する機能を有するものである。
把持体Hを把持し、回転体Rを順又は逆回転方向に回転すると、逆ラセン筒の外側の逆ラセン溝91に嵌合した蓋の突起部85は、逆ラセン溝91に案内されて開口部21を開閉し、同時に蓋8とは逆向の逆ラセン溝93に摺動可能に嵌合した中皿19に載置した被繰出物18が、蓋とは逆方向に出没し、本願発明の繰出容器100は、自動開閉する。
回転体Rを構成する回転体5の構造は、一定の構造や形状に限定されない。
回転体Rを構成する回転体5は、繰出容器の種類、デザイン、形状、容器メーカーの設備・知的財産・技術、化粧品メーカ―の生産技術・生産設備などによって多くの種類がある。
回転部1b(12b)に相当する上部ラセンタイプ繰出容器や下部ラセンタイプ操出容器の回転部1b(12b)の袴筒、また、繰出式ペンシル容器のホルダーなどは、長い回転部1b(12b)(回転体5に相当)に直接、繰出容器とは逆向きの逆ラセンを設け繰出容器100の構造を設計することもできる。
〔本願発明の出容器の組立工程1〜3〕
図10〜12は、本願発明の繰出容器の各部品の組立工程を示す図である。
組立工程の順序は、これらの図に限定されない。本願発明の繰出容器100の生産数、口紅などの化粧料メーカーの納品形態への要望、繰出容器メーカーや化粧料メーカーなどの生産設備や作業工程、製品の販売方法など必要により変更できる。
〔図10;本願発明の出容器の組立工程1:回転体への各部品の組立(斜視図)
(可撓性の板状の舌部蓋の応用(その8)〕
図10は、[組立工程1]を示す図で、回転体5への各部品の組立工程を示す斜視図で、繰出容器は上部ラセンタイプ繰出容器である。
図10の左側図に示す如く、
1、中皿19とガイド筒12の組立
中皿の外周に設けた中皿突起19aをガイド筒12のガイド孔12aを貫通するように摺動自在に組み込む。
2、逆ラセン筒の組立体と回転体との組立
次に、逆ラセン筒の連結部92と回転体の連結部52とを圧接固定し、逆ラセン筒9と
回転体5を圧接固定し、連結し、一体化する。
図10の中央図に示す如く、
3、「中皿19とガイド筒12の組込体」と「逆ラセン筒9と回転体5の組込体」との組立
「中皿19とガイド筒12の組立体」を「逆ラセン筒9と回転体5の組立体」に組込む。
同時に、ガイド筒のガイド孔12aを貫通して中皿の中皿突起19aを逆ラセン筒内側の逆ラセン溝93に摺動自在に嵌合する。

図10の右図に示す如く、
4、回転体5の組立体
回転体5には、回転する出機構を構成する中皿19、ガイド筒12、逆ラセン筒9が組み込まれ、回転出機構を構成した「組立工程1の組立体」を構成する。
〔組立工程1の組立体の逆ラセン筒9上端からガイド筒12が出る長さ〕
図10の右図に示す組立工程1の組立体の上端には、逆ラセン筒9上端からガイド筒12が少し出ている。この出ている長さは、基本的には図10に示すとおりである。併し、本願発明の操出容器に応用する容器の大きさ、デザイン、出容器との併用になどよって、必要により異なることがある。
〔各部品の組立順序や固定方法について〕
各部品の組み込み順序や各部品の圧接固定方法などは、この方法や順序に限定されない。本発明に適したものであれば、何れの方法も応用できる。
〔回転体の形状〕
回転体外側5は、この図に限定されない。
上部ラセンタイプ出容器の形状、デザイン、蓋の形状、蓋の硬軟など必要により変更できる。本発明に適したものであれば、いずれの方法も応用できる。
[圧接や連結]
連結部52及び逆ラセン筒の連結部92による圧接固定や連結方法は、多くの種類がある。図6や図10などに示す例に限定されない。
本願発明に適したものであれば、何れの方法も応用できる。
〔図11:本願発明の出容器の組立工程2;把持体への各部品の組立〕
(断面図と斜視図)(可撓性の板状の舌部蓋の応用(その9)
図11は、把持体2への各部品の「組立工程2」を示す図(断面図及び斜視図)で,可撓性の板状の舌部蓋の応用例である。
図11の左図は、把持体2左側の断面図である。
図11の左から2番目の図は、可撓性の板状の舌部の蓋8の斜視図である。
蓋8は、把持体2左図に示す蓋案内溝22と該案内溝22に続く蓋台座摺動溝24に、蓋8の可撓性の板状の「舌部の外周82a」と蓋台座の「蓋台座左側84L」を摺動可能に組込む。
図11の左から3番目の図は、把持体2右側の断面図である。
可撓性の板状の舌部蓋の「舌部の外周82a」と「蓋台座右側84R」を把持体2右側の蓋案内蓋22と該蓋案内溝22に続く蓋台座摺動溝24にはめ込み、把持体2左側と把持体2右側を合わせ可撓性の板状の舌部蓋を把持体2内に組込後、溶着し、一体化する。
尚、左右の把持体2の一体化の方法は、接着、熔着、嵌合など周知の方法で、本願発明に適したものであれば何れでもよい。
図11の右端図は、把持体2の内部に可撓性の板状の舌部の蓋を組込んだ図で、「組立工程2」の組立体である。「把持体2左側」と「蓋8」と「把持体2右側」とを組み込み、左右の把持体2を溶着して、把持体2内に「可撓性の板状の舌部蓋8を組込んだ」組立体の斜視図である。
把持体2の外側下部には、回転体5と回転可能な嵌合をするために回転可能嵌合突起25を設けている。

把持体2は、本願発明の出容器100のデザイン、形状、長手方向の断面の寸法差、成形の難易度、蓋の硬軟度、蓋の形状、生産性、金型作成の難度など、必要により分割されることもあるが、組立時には、接着・熔着・嵌合などにより一体構造になる。
〔図12;本発明の出容器の組立工程3:組立工程1及び組立工程2の組立体の組立
(斜視図)(可撓性の板状の舌部蓋の応用(その10)〕
図12は、先に述べたこれらの組立工程1と組立工程2の組立体の嵌合示す組立工程3
の斜視図である。
先の図10の組立工程1の組立体は、図3に図示す回転体5に回転駆動機構Bを持つ
部品が組込まれている。
先の図11の組立工程2の組立体は、図3に図示す把持体2に開閉駆動機構Dを持つ
蓋8が組み込まれている。
先の図10の組立工程1の組立体の「中皿19・ガイド筒12・逆ラセン筒9」が組み込まれている「回転体5」の外側回転可能嵌合部5a(回転体5側)と、
先の図8、11の右端図の如く、組立工程2の「把持体2」内に蓋8が組み込まれた「把持体2」の外側回転可能嵌合部2a(把持体2側)とを回転可能に嵌合する。
該組込と同時に、把持体2の内上部に設けたガイド筒回転止めの突起23は、前記ガイド筒12の末端の嵌合隙間部12c及び嵌合凹部12dに組み込まれる。
同時に、把持体2の内部に組み込まれた蓋の蓋突起85は、回転体外側5に組み込まれた逆ラセン筒9のラセン溝91と摺動自在に嵌合し、本願発明の操出容器を構成する。

これらの組立工程1と組立工程2の組立体を回転可能に嵌合し、組立てることにより
把持体内上部の突起23と、ガイド筒12の前記ガイド筒12aの末端に設けられた嵌合隙間部12c及び嵌合凹部12dが嵌合固定し、把持体2に組み込まれ、図3に示す往復駆動機構C,回転駆動機構B及び開閉駆動機構Dを構成する。
〔効果の説明〕
この組立工程3により、上部ラセンタイプ出容器の構造を応用した本願発明の出容器Aの構+造を構成し、従来の出容器と同じ操出操作により、使用時にいちいち蓋を脱着する必要のない出容器の構造を構成する。
〔組立工程1と組立工程2の組立体との組込について〕
ガイド筒12の上端部は、図11左図に図示する把持体2の内上端のガイド筒上端挿入
部26に組み込まれる。
同時に、逆ラセン筒9の上端は、図11左に図示する把持体2の内上端の逆ラセン筒上端挿入部27に回転自在に組み込まれる。
これらの嵌合により、把持体2とガイド筒12は、把持体内上部の突起23により一体
に固定され、把持体Hを構成する。
同時に、図8に図示の如く、把持体2の「外側回転可能嵌合部2a(把持体2側)」と回転体5の「外側回転可能嵌合部5a(回転体5側)が回転可能に嵌合する。
これらの「回転体5への組立部品(組立工程1)」と「把持体2への組立体(組立工程2)」の嵌合により、本願発明の出容器100として機能が構成される。
即ち、図9に示す把持体Hを把持し、回転体Rを回転すると、図4に図示の如く蓋8は
開閉し、同時に,蓋とは逆の方向に被繰出物18が出没し、本願発明の繰出容器100は自動開閉する。
この工程で本願発明の出容器100の組立工程は終わる。
通常、この後、被出物(18)を載置する工程が入る。
口紅など棒状化粧料の本願発明の操出容器100への載置の方法は、棒状化粧料の口紅を成形後、中皿に、挿入して組込む方法と、本願発明の出容器の底穴から熔融した口紅などを流し込んで成型する方法などがある。
〔図13;本願発明の出容器の説明;(剛性の板状の舌部蓋の応用(その1))〕
図13〜17に本願発明の出容器を剛性の板状の舌部蓋に応用した例について説明する。
図13は、本願発明の出容器の基本構造で、剛性の板状の舌部の蓋の応用例である。
先述の図3で述べた可撓性の板状の舌部の蓋と異なるところは、
1) 蓋は、剛性の板状の舌部蓋で、側面に突起部82bを備えている。
2) 把持体2内上部に、蓋案内溝28を設けている。
3) 突起部82bは、蓋案内溝28に摺動自在に嵌合し、蓋を案内することである。
図13は、本願発明の出容器の基本構造で、上部ラセンタイプ繰出容器A、回転駆動機構B,往復駆動機構C、開閉駆動機構D、把持体H、回転体Rの構成を示す斜視図である。
本願発明の上部ラセンタイプ出容器A、回転駆動機構B、往復駆動機構C、開閉駆動機構D、把持体H、回転体Rは、上部ラセンタイプ操出容器の形状・デザイン・サイズ・太さや、応用する出容器の種類、蓋の形状、用途などにより、これらに合わせて一部修正されることはあるが、基本的な構造は同じである。
〔図14:本願発明の繰出容器の各部品の動きを示す説明図
(剛性の板状の舌部蓋の応用(その2)〕
図14は、本願発明の繰出容器の開閉時の各部品の動きを示す説明図で、順及び逆転方向に回転体5を回転した時の開閉時の蓋8、被繰出物18(口紅18’)、蓋繰出距離zなど各部品の動きを示したものである。
図14の左図は、全閉状態を示す図である。
本願発明の繰出容器の回転体5を把持体2に対して、逆回転方向に回転した時、剛性の板状の舌部蓋8の舌部81bが上昇し、把持体2の開口部21を全閉し、本願発明の出容器内に口紅18’を収納している全閉状態を示している。
剛性の板状の舌部蓋が、蓋全開状態からの移動に伴う蓋出距離zを示している。
図14の中央図は、中間状態を示す図である。
本願発明の繰出容器100の回転体を把持体に対して、順回転方向に回転した時に、長手方向に開口部より遠ざかる方向に直線状に移動した蓋8の中間状態を示している。剛性の板状の舌部蓋8は、蓋案内溝28により折り曲げられている状態と、移動に伴う蓋8の蓋繰出距離zを示している。
図14の右図は、蓋8の全開状態を示す図である。
回転体5を把持体2に対して順回転方向に回転させたときに、連動している逆ラセン筒9が順回転方向に回転し、蓋8は逆ラセン筒9の逆ラセン溝91に案内され、開口部21より遠ざかる長手方向に回転することなく直線状に移動した蓋8が、全開状態を示している。
同時に、蓋8用の逆ラセン溝91とは逆向きのラセン溝を備えた逆ラセン溝93に嵌合している中皿突起19aは、ガイド筒のガイド孔12aに沿って、中皿19に載置された口紅18’が回転することなく繰り上げられている全開状態を示している。

図14は、蓋閉止方向の逆回転方向に回転すると口紅18‘は収納され、同時に蓋8は上昇し開口部21を閉じることを示している。
〔図15:本願発明の出容器の把持体Hの構成を示す断面図
(図14のホーホ線とへーへ線の断面図)剛性の板状の舌部蓋の応用(その3)〕
図15は、本願発明の出容器の把持体Hの構成を示す断面図である。
図15の左図は、「図14」のホーホ線の断面図で、把持体2、逆ラセン筒9、ガイド筒12、被操出物18、蓋8の構成を示す断面図である。
〔突起23とガイド筒12との嵌合によるガイド筒12の把持体2への固定〕
図15の左図に示す如く、把持体2の内側上部に、ガイド筒回転止めの突起23を設けている。突起23は、ガイド筒上端の嵌合隙間部12c及び嵌合凹部12dと嵌合して、ガイド筒12を一定の位置に固定している。
図9に示す把持体Hを把持し、回転体Rを回転した時、ガイド筒12の内側に組込まれている中皿19が同じ方向に回転しないように、ガイド筒12と把持体2の突起23により一体になるように固定され、把持体Hを構成する。
図15の右図は、図14のへ−へ線の断面図で、把持体2、逆ラセン筒9、ガイド筒12、中皿19、蓋8により構成される。
図10(組立工程1)に示す如く、逆ラセン筒9の連結部92は、回転体5の連結部52と圧接固定し、連結して一体に回転するように固定されており、回転体5を繰出し(順回転方向)、又は、繰戻す(逆回転方向)回転に伴って回転体5と同じ方向に回転する。
〔ガイド筒12と中皿19と逆ラセン筒9〕
図15の右図に示されている如く、ガイド筒9内に摺動自在に収納された中皿の中皿突起19aは、ガイド筒のガイド孔12aを貫通して、外側の蓋用ラセン溝91とは逆向きの内側逆ラセン溝93と嵌合している。
回転体5を回転すると、ガイド筒12は把持体2の内上部の突起23によって把持体2に固定されており、ガイド筒12に組み込まれた中皿の中皿突起19aは、逆ラセン筒の逆ラセン溝93に案内され、把持体2に固定されたガイド筒のガイド孔12aに沿って蓋8とは逆方向に回転することなく長手方向に移動する。
〔図16:本願発明の繰出容器の組立工程4;把持体への部品組立と各部品の符号
(断面図及び斜視図) (剛性の板状の舌部蓋の応用(その4)〕
図16は、本願発明の繰出容器の組立工程4で、把持体への部品組立と各部品の符号(剛性の板状の舌部蓋の応用)を示す図で,図13〜17で説明する本願発明の繰出容器(剛性の板状の舌部蓋の応用)の把持体2への組立部品の符号である。
〔図16;各部品の構造と符号の説明〕
図16に示す蓋8は、
操出・繰戻操作により把持体2の開口部を開閉する剛性の板状の舌部81bと、
把持体2の蓋案内溝28と摺動自在に嵌合する剛性の板状の舌部の側面の突起部82bと、
剛性の板状の舌部81bと蓋台座84の間に設けた蓋胴部83と、
剛性の板状の舌部蓋を支える蓋台座84と、
逆ラセン筒の逆ラセン溝91と嵌合して蓋の開閉機能をはたす蓋突起85とを備えている。
把持体2は、
剛性の板状の舌部81bにより開閉する開口部21と、
把持体内上部のガイド筒の回転止め突起23と
蓋案内溝24に続いている蓋案内溝28と、
回転体5の回転可能嵌合凹部51と回転自在に嵌合する回転可能嵌合突起25と、
ガイド筒上端を挿入するガイド筒上端挿入部26と、
回転可能な挿入部の逆ラセン筒上端挿入部27と、
剛性の板状の舌部の側面の突起部82bが摺動自在に挿入される蓋案内溝28と、
全閉時の剛性の板状の舌部の先端や外周が把持体の頂壁内部に挿入される蓋嵌合凹部29を備えている。
把持体2は、操出容器の形状やデザイン、蓋材質の硬軟による構造、蓋の開閉構造などにより異なり成形性・組立時の生産性の効率化などのため必要により2体になることもある。
把持体2として本願発明に用いる場合には、接着、融着、嵌合などにより一体となって用いられる。この一体化された把持体2の内部構造は、本願発明の出容器の把持体の構造と同じである。
〔図16の組立工程4の説明〕
図16は、組立工程4を示す図で、把持体2と剛性の板状の舌部蓋8の組立工程を示す図である。
図16の左図は、把持体2左側の断面図である。
図16の左から2〜3番目の図は、剛性の板状の舌部の蓋8の外側及び内側斜視図である。
蓋8は、図16の左図に示す把持体2の蓋案内溝28と、該案内溝28に続く蓋台座摺動溝24に、蓋8の剛性の板状の舌部の側面の「突起部82b」と「蓋台座左側84L」を摺動自在に組込む。
図16の左から4番目の図は、把持体2右側の断面図である。
剛性の板状の舌部の側面の「突起82b」と「蓋台座右側84R」を把持体2右側の蓋案内蓋28と該蓋案内溝28に続く蓋台座摺動溝24に摺動自在に組込み、把持体2左側と把持体2右側を合わせ溶着し、一体化する。
尚、左右の把持体2の一体化の方法は、接着、熔着、嵌合など周知の方法で、本願発明に適したものであれば何れでもよい。
図16の右端図は、把持体2の内部に剛性の板状の舌部の蓋8を組込んだ図で、「組立工程4」の組立体である。「把持体2左側」と「剛性の板状の舌部蓋8」と「把持体2右側」とを組込み、左右の把持体2を溶着して、把持体2内に剛性の板状の舌部蓋8を組込んだ組立体の斜視図である。
把持体2の外側下部には、回転体5と回転可能な嵌合をするために回転可能嵌合突起25を設けている。

把持体2は、必ずしも2体に分割する必要はない。
本願発明の出容器100のデザイン、形状、長手方向の断面の寸法差、成形の難易度、蓋の硬軟度、蓋の形状、生産性、金型作成の難度など、必要により分割されることもあるが、組立時には、接着・熔着・嵌合などにより一体構造になる。
〔図17:本願発明の出容器の組立工程5:組立工程1及び組立工程4の組立〕
(斜視図) 剛性の板状の舌部蓋の応用(その5))
図17は、先に述べたこれらの組立工程1と組立工程4の組立体の嵌合示す組立工程5
の斜視図である。
組立工程1の組立体には「中皿19・ガイド筒12・逆ラセン筒9」が回転体5に組み込まれている。
組立工程1の組立体は、図10、図13に図示の如く回転体5に回転駆動機構Bを持つ部品が回転体5に組込まれている。
組立工程4の組立体は、図16、図13図に示の如く、把持体2に往復駆動機構Cと開閉駆動機構Dを持つ部品の剛性の板状の舌部蓋8が組み込まれている。
これらの組立工程1と組立工程4の組立体を嵌合し、組立てることにより、把持体2内上部の突起23と、ガイド筒12aの末端に設けられた嵌合隙間部12c及び嵌合凹部12dが嵌合固定し、把持体2に組み込まれ、図13に示す回転駆動機構B、往復駆動機構Cを構成する。
同時に、把持体2の内部に組み込まれた蓋の蓋突起85は、回転体5に組み込まれた逆ラセン筒9の逆ラセン溝91と摺動自在に嵌合し、開閉駆動機構Dを構成する。
更に同時に、図8に図示の如く、把持体2の「外側回転可能嵌合部(把持体2側)2aの回転可能嵌合突起25」と回転体5の「外側回転可能嵌合部5a(回転体5側)の回転可能嵌合凹部51」が回転可能に嵌合する。
これらの組立・嵌合により本願発明の出容器の構造を構成する。

この図17の組立工程5により、上部ラセンタイプ出容器の構造を応用した本願発明の出容器100の構造を構成し、従来の出容器と同じ出操作により、使用時にいちいち蓋を脱着する必要のない自動開閉出容器の構造を構成する。
〔組立工程5の組立工程1と組立工程4との組立の効果などについて〕
先に述べた組立工程1(図10)と組立工程4(図17)との組立体の組立工程5は、前述の組立工程1(図10)と組立工程2(図11)の組立体の組立工程3と同じである。異なるところは、「可撓性の板状の舌部蓋」の構造」が「剛性の板状の舌部蓋」の構造に変わったこと、把持体2の「可撓性の板状の舌部蓋の構造」が「剛性の板状の舌部蓋用把持体の構造」に変わったことである。
組立工程5の内容や組立後の効果などは、先に図12の組立工程3の項で述べた内容と同じであるので詳細な記述は省略する。
〔剛性の板状の舌部蓋の効果〕
剛性の板状の舌部蓋の効果は、次の通りである。
従来の口紅容器に近い化粧品らしい外観の容器が得られる。
本願発明の出容器のこれまでにない利便性はもちろん、従来の各種の出容器の使用性や多様性を活用し、利便性・進歩性・新規性のある機能を持った出容器の構造を確立できた。
本願発明の可撓性の板状の蓋は、蓋が柔らかく、従来容器には無い新規性のある外観である。
一方、剛性の板状の蓋の出容器は、蓋の開閉が明確なこれまでに無いシャープな感じで、可撓性の板状の舌部蓋の出容器と違った化粧容器らしい外観が得られた。
次に、本願発明の出容器100の中皿に不要な飾りなどの部品を除いた詰替用の「下部ラセンタイプ出容器」を載置し、2種類の出容器を併用した応用例について述べる。
図の説明は、可撓性の板状の舌部蓋の応用例について説明する。
剛性の板状の舌部蓋に応用については、図13〜17について述べた結果と同じである。異なるところは、蓋が剛性の板状の舌部蓋であること。これに対応して把持体の構造が剛性の板状の舌部蓋の構造になることである。従って、詳細な図の説明は省略する。
図18は、「本願発明の出容器(上部ラセンタイプ出容器構造の応用品)」と「下部ラセンタイプ出容器(可撓性の板状の舌部蓋の応用)」の併用の各部品の動きを示す説明図である。
図18の左図は、「本願の発明の出容器(上部ラセンタイプ出容器構造の応用品)」の嵌合中皿3に、不要な飾りなどの部品を除いた「口紅を収納した下部ラセンタイプ出容器」を嵌合中皿3に載置した「全閉」状態の図である。
図18の中央図は、本願発明の出容器の把持体2を把持し、回転体5を順回転方向に回転し、嵌合中皿3に載置の下部ラセンタイプ出容器を操出した「全開の容器出状態」を示している図である。
嵌合中皿3に載置の繰出された下部ラセンタイプ出容器の移動距離wを示している。
本願発明の出容器から繰出された下部ラセンタイプ出容器の出距離yを示している。
図18の右図は、全開状態の本願発明の出容器100から口紅出状態を示す図である。
図18の中央図に示す如く、繰出された「口紅を収納した上部ラセンタイプ出容器」の中筒41を把持し、回転体5を回転すると、「回転体5」と「下部ラセンタイプ出容器の嵌合中皿」は嵌合中皿3により連結しており、下部ラセンタイプ出容器の出機構が機能して「下部ラセンタイプ出容器」に収納した口紅を必要な長さを繰出した「口紅出状態」を示す図である。
図18の右図には、繰出された口紅の出距離xを示している。
口紅は、従来の出容器と同様に、下部ラセンタイプ出容器から必要な長さが繰出された状態で使用できる。
〔図19:本願発明の出容器と下部ラセンタイプ出容器の併用(その2)
把持体Hの構成を示す断面図(可撓性の板状の舌部蓋の応用)〕
図19は、「本願発明の出容器」と「下部ラセンタイプ出容器」の併用の図で、把持体Hの構成を示す断面図(図18のチーチ線とリーり線の断面図)(可撓性の板状の舌部蓋の応用)である。
図19の左図は、「図18」のチーチ線の断面図で、把持体2、逆ラセン筒9、ガイド筒12、被出物の口紅18‘、蓋8、下部ラセンタイプ出容器の中筒41の構成を示す断面図である。
〔突起23とガイド筒12との嵌合によるラセン筒の固定〕
把持体Hは、図7に示す把持体2の内上部に、ガイド筒12の回転止め突起23を設け、該突起23は、ガイド筒12末端の嵌合隙間部12c及び嵌合凹部12dと嵌合して、ガイド筒12を一定の位置に固定している。
回転体Rは、図6(各部品の符号図)と図9(把持体Hと回転体R)などに示す如く、回転体5の連結部52と、逆ラセン筒の連結部92が圧接し、連結され、一体となって回転するように固定して構成される。
先述の図8〜12などに図示の如く、把持体Hと回転体Rを回転可能に嵌合し、本願発明の操出容器の構造を構成する。
把持体Hを把持し、回転体Rを回転した時、ガイド筒12の内側に組込まれている中皿19が同じ方向に回転しないように、把持体Hを構成するガイド筒12の末端の嵌合隙間部12cと嵌合凹部12dが把持体2内上部の突起23が一体に嵌合固定されている。
図19の右図は、図18のリーリ線の断面図で、把持体2、逆ラセン筒9、ガイド筒12、中皿19、蓋8、飾りなど不要な部品を取り除いた詰替え用の下部ラセンタイプ出容器の回転部43により構成されている。
図9、21に示す如く、逆ラセン筒9の連結部92は、回転体5の連結部52と圧接固定し、連結して一体に回転するように嵌合されて回転体Rを構成している。把持体2を把持し、回転体5を繰出し(順回転方向)、又は、繰戻す(逆回転方向)回転に伴って逆ラセン筒9と回転体5は、同じ方向に回転する。
〔ガイド筒12と中皿19と逆ラセン筒9〕
図19の右図などに図示されている如く、中皿19の中皿突起19aは、ガイド筒12のガイド孔12aを貫通して、外側の蓋用ラセン溝91とは逆向きの逆ラセン溝93と嵌合している。
把持体2を把持し、回転体5を回転すると、ガイド筒12は、把持体2の内上部の突起23によって固定されており、ガイド筒12に組み込まれた中皿の中皿突起19aは、固定されたガイド筒12のガイド孔12aに沿って、回転することなく蓋8とは逆方向の長手方向に移動する。
〔図20:本願発明の出容器と下部ラセンタイプ出容器の併用(その3)
各部品の符号(斜視図,断面図及び上面図)(可撓性の板状の舌部蓋の応用)〕
図20は、図18〜22で説明した本願発明の出容器と上部ラセンタイプ出容器
の併用の各部品の符号(斜視図、断面図及び上面図)である。
図20は、先の図6に図示した回転体への組立部品と殆ど同じである。
図6と図20の部品が異なるところは、嵌合中皿3と下部ラセンタイプ出容器4であ
る。
図20の嵌合中皿3は、
ガイド筒のガイド孔12aを貫通して逆ラセン筒の逆ラセン溝93と摺動自在に嵌合する突起31と下部ラセンタイプ出容器などの連結部42と圧接固定し、連結する部32と、下部ラセンタイプ出容器などの挿入時の底止め33を必要により設ける。
更に、口紅など棒状化粧料などの流し込み成形のために、必要により底穴34を設ける。
下部ラセンタイプ出容器4は、不要な飾りなどの部品を取り除いた詰替容器を用いる。
棒状化粧料など被出物を収納する中筒41を備えており、嵌合中皿3の突起32と圧接固定し、連結する連結部42を設けており、中筒41を把持し中味を繰出すための回転部43設けており、棒状化粧料など被出物を載置する中皿44を設けている。
下部ラセンタイプ出容器は、この例に限定されない。本願発明の出容器に応用できるものであれば、いずれの出容器でもよい。
〔図21;本願発明の出容器と下部ラセンタイプ出容器の併用(その4)(組立工程6)、回転体への各部品の組立(斜視図)(可撓性の板状の舌部蓋の応用)〕
図21の組立工程6は、先に述べた図10と殆ど同じ部品である。異なるところは、嵌合中皿3と該嵌合中皿に嵌合する不要な飾りや部品を取り除いた詰替え用下部ラセンタイプ出容器である。
嵌合中皿3の内部には連結32を設け、下部ラセンタイプ出容器の連結部42と圧接し、連結する。各種の出容器を用いる場合も同様に連結部42を設け、中皿の連結部32と圧接し、連結する。連結の方法はこの例に限定されない。本願発明に応用できるものであれば、何れも用いることが出来る。本願発明の出容器の嵌合中皿に、各種の出容器を挿入・嵌合するために、必要により、治具を用いることもできる。
〔図22本願発明の〔組立工程7〕;本願発明の出容器と下部ラセンタイプ出容器の
併用(その5)組立工程2及び組立工程6の組立体の組立(斜視図)
(可撓性の板状の舌部蓋の応用)〕
図22は、「図11の把持体2への各部品の組立工程2の組立体」と「図21の回転体5への組立工程6の組立体」との組立工程7である。
図示した嵌合中皿に嵌合用の出容器は、不要な飾りや部品を取り除いた詰替え用の下部ラセンタイプ出容器を用いている。
組込はこの方法に限定されない。本願発明の出容器100を全開の状態に繰出し後、開口部21から出容器を直接、嵌合中皿3に装着し、連結する事もできる。
装着する繰出容器には、必要な場合、嵌合中皿と連結しやすくするために、連結部を設け、ローレットなど設ける、連結用の治具を用いるなどの方法がある。
出物の嵌合中皿への連結方法は、これらの方法に限定されない。本願発明の出容器に応用できる方法であればいずれでもよい。
本願発明の出容器100の中皿に、口紅など棒状化粧料入りの下部ラセンタイプ出容器、又は、上部ラセンタイプ出容器など各種の出容器を装着し、使用し、使用済後、装着した被出物を嵌合中皿から取り外し、新たに詰替用の出容器を購入して、本願発明の出容器100の中皿に装着して繰返し使用することもできる。
〔図18〜22の本願発明の出容器と下部ラセンタイプ出容器の併用の効果〕
図18〜22で本願発明の出容器と下部ラセンタイプ出容器の併用(可撓性の板状の舌部蓋)について述べた。
その効果は次の通りである。
本願発明の出容器100(使用時に蓋脱着を必要としない便利な出容器)の中皿に下部ラセンタイプ出容器など各種の出容器などを載置し、使用することが出来る。
下部ラセンタイプ出容器を使用の口紅など中味によっては、柔らかく2〜3ミリ繰出して使用することが必要な製品がある。また、硬い口紅など棒状化粧料でも、直径が細い場合、口紅などを中味が折れ曲がらない程度に、少し繰出して使用することが必要な製品がある。このような製品に応用して、従来の下部ラセンタイプ出容器と同じ様に使用できる。
先願の自動開閉できる先願の出容器開閉装置は、下部ラセンタイプ出容器、出式ペンシル容器、ネジ棒タイプ出容器にも応用できるが、口紅など棒状化粧料が柔らかい、折れやすい棒状化粧料製品には応用が難しい。
下部ラセンタイプ出容器、ねじ棒式タイプ出容器、出式ペンシル容器は、このような柔らかい、折れやすい棒状化粧料に、その特徴を生かすために用いられているものがある。
自動開閉できる先願の出容器開閉装置は、柔らかい、折れやすい口紅など棒状化粧料に応用する場合は、繰出す長さが短いため、出容器開閉装置の開口部に、唇や眉など塗布部などをかなり近づけて使う必要があり使い難い、又は、使用できないためである。
本願発明の出容器によって、現在、棒状化粧料に用いられている各種の出容器(上部ラセンタイプ出容器、下部ラセンタイプ出容器、ねじ棒タイプ出容器、出式ペンシル容器など)を全ての製品に本願発明の出容器(上部ラセンタイプ出容器)を応用した自動開閉の出容器ができる。
上部ラセンタイプ出容器は、その構造から従来の出容器に収納した口紅などを全て繰出して使うこと出来る特性を活かすことが出来る。
このように先願の出容器開閉装置では、一部の棒状化粧料への応用が難しい。又は、応用出来なかった。
蓋の脱着を必要としない本願発明の出容器への応用範囲が、各種の出容器に広く応用できるようになった。
本願発明の出容器の嵌合中皿に「口紅など棒状化粧料を入り出容器を直接載置」し、使用後は、口紅載置済の詰替容器を詰替えて繰返し使用し、「資源を有効利用(環境対応)」することもできる。
〔図23〜24:本願と先願(特許第5211286)との比較対照〕〔効果の説明〕
本願発明と先願との比較対象について図23〜24で説明する。
〔図23;先願(特許第5211286号)と本願の部品の比較対照(その1)
把持体と回転体への組立部品数の低減〕
図23で、本願発明の効果の省部品数と組立工程数などの削減の実現について述べる。
図23は、先願(特許第5211286号)と本願の部品を比較対照した「部品数の削減効果」の説明図である。先願に比べて本願の部品数が削減されていることを図示している。
〔本願の効果1;部品数の低減と組立工程・生産性の効率化の実現〕
1)先願の中筒13と逆ラセン筒の一体化
図23の上段の図には、先願の出容器開閉装置に応用した上部ラセンタイプ出容器を分解し、中皿(19)、ガイド筒(12)、中筒(13)に分解して図示している。
図23の上段の左からの3つの図に示す先願の出容器開閉装置の部品の中の「中筒13」と「逆ラセン筒9」の二つの部品は、一体化されて用いられていることを図14の下図に矢印で示している。
2)先願の内筒2c(2部品)の不用化
図23の上図右に示す先願の内筒2cは、分割され2体となっている。この内筒2cの内側には、回止部材23を設け、2体になって把持体2の内側に挿入されている。
本願では、ガイド筒12の上端の嵌合隙間12cと嵌合凹部12dを把持体2の内上部の突起23により固定するため、先願の回止部材23が必要ないので内筒2cは、不要である。
尚、図23の下図の本願の欄に図示の把持体2は、一体構造になっている。把持体2は、本願の図11で説明した如く、二つの部品を貼り付け又は、嵌合することによって一体化して用いるため、一体で図示した。
これらの部品数の低減により組立工程・生産の効率化が実現した。
〔本願の効果2:部品構造の単純化、組立工程・生産性の効率化〕
3)部品構造の単純化、組立工程・生産性の効率化
〔先願のガイド筒の回転部12bの削除〕
図23の上段の左から2番目のガイド筒の回転部12bは、削除して、部品を単純化して、矢印で下段に示すごとく、回転部12bのないガイド筒に単純化している。
図23の下段は、本願を構成する部品を示す斜視図である。上図の先願の部品数より少なくなっていることを図示している。

把持体2は、デザインにより四角、多角形、楕円形、馬蹄形、円形など多様な形状になる。また、蓋の硬軟、蓋デザイン、気密性の要求度などによっても種々の形状になる。また、把持体は、蓋を収納するために縦横の寸法に、少し差がある。このため、これらの成形性や出容器開閉装置の組立作業などの効率化のため一体又は2体構造になる。基本的には一体構造で出容器に用いるため、一体構造で図示した。
[図24:先願(特許第5211286号)と本願の比較対照(その2)
回転体の回転角度と砲弾形口紅側面形状の変化の差異の説明図〕
〔本願の効果3:中皿が回転することなく「一定方向に移動」する。
・口紅など被繰出物を一定方向に繰出すことが出来る。
・被出物が一定方向に繰出すことが好ましい製品に応用できる。例えば、使用の多い上部ラセンタイプ繰出容器、下部ラセンタイプ繰出容器へ応用ができる。
・蓋と被出物の位置と形状を配慮した製品を傷つけない容器設計が容易になった。
などの効果がある。
上部ラセンタイプ出容器を用いる砲弾型口紅容器の場合は、口紅が一定方向に繰出されるため、開閉時に複雑に出容器の長手方向の上下・斜め・横方向に移動する蓋と、回転しながら長手方向の上・下方向に移動する口紅との距離(空間)の設計が、容易になった 。などの効果がある。
下部ラセンタイプ出容器も使用時の形状から一定方向に繰出し使用することが好ましい ため、使い易くなった。
[図24:先願(特許第5211286号)と本願の比較対照(その2)
〔回転体の回転角度の砲弾形口紅側面形状の変化の差異の説明図〕
図24は、先願と本願の比較対照図で、[回転体の回転角度と砲弾型口紅側面形状の変化 の差異の説明図]である。
図24の左図は、「回転体の回転角度と砲弾型口紅の位置と側面の形状の変化」を示す図である。
使用時の操出・繰戻時は、回転体5の回転によって中皿19が回転する。
回転体5の回転角度により中皿19に載置された砲弾型口紅(被操出物)は、回転するため、砲弾型口紅の側面形状は、回転に伴って複雑に変化する。
同時に蓋8も位置により、出容器の長手方向の上・下・斜め・横方向に移動する。
この様に、蓋の位置と角度、口紅側面形状の変化や位置が複雑に変化する。このために被出物18の移動に必要な出容器100内の「蓋と口紅(被出物)に必要な空間」の 設計・計算が複雑で効果的な設計が難しかった。
図24の右図は、「本願の繰出・繰戻時の回転体の回転角度と砲弾型口紅の位置と側面 の形状の変化」を示す図である。
本願発明は、上部ラセンタイプ出容器は中皿が回転することなく出・繰戻されるため 、図示の如く、回転することなく口紅など被出物は、一定方向に向いて繰出すことが出来る。
〔効果〕
・口紅など被出物を一定方向に繰出すことが出来る。
・使用時に、一定方向に繰出すことが好ましい製品へ応用できる。
・砲弾型口紅や下部ラセンタイプ出容器など使用時に、一定方向に操出ことが好まし い製品への応用できる。
・本発明は、棒状化粧料や事務用品など広い分野の製品に応用できる。
・蓋と被操出物の位置を配慮した製品を傷つけない容器設計が容易になった。
などの効果がある。
このため、本願発明により上部ラセンタイプ出容器100の用途がより広くなった。
〔先願(特許第5211286号)と本願の比較対照(その3)〕
〔本願発明の出容器と下部ラセンタイプ出容器との併用による効果〕
この効果は、先の図18〜22で説明した通りである。
本願発明の出容器と従来容器の併用により、用途が広くなった。
先願では、被出物の口紅など硬度が低く柔らかい、又は、直径が細く折れやすい製品などに応用が制約されるものがあった。このような場合、本願発明の出容器と従来の出容器を併用することによって、従来容器の特徴を生かした出容器が実現した。
本願発明の出容器100を用いることにより、制約されることなく、必要により従来の出容器にも応用でき、蓋の脱着が不要で、便利で使い易いという効果を実現できた。
〔本願発明の効果のまとめ〕
本願発明は、先願の課題を解消するために工夫することにより次の効果を得た。
効果をまとめて述べると次の通りである。
1)省部品数と組立工程数などの削減の実現
部品数の削減と組立工程の単純化が実現した。
上部ラセンタイプ出容器の「中筒13のラセン」と「逆ラセン筒」を一体化した。また、先願の把持体2の回止部材23が不要になったため、先願の内筒2cが不要になった。これらの部品数減により、組立工程数減、金型数削減、生産性の向上などが実現し、コスト低減効果が実現した。
2)被出物を一定の方向で繰出すことができる。
この工夫により、出・繰戻時に中皿の回転が無く、一定方向を向いたまま被操出物を繰出及び繰戻すことが出来るようになった。この結果、出す・戻す操作時に一定の方向性のあることが好ましい製品、例えば、砲弾型口紅や下部ラセンタイプ操出容器などに応用できるようになった。
また、図24に図示の如く、先願の上部ラセンタイプ出容器の欠点であった蓋開閉時に「複雑な形状に回転しながら上下方向に移動する被出物」と「位置により上下方向・斜め・水平方向に移動する蓋」との距離の計算が容易になり、容器の設計がしやすくなった。
3)本願発明の出容器と従来容器の併用により、用途が広くなった。
先願では、被操出物の口紅など硬度が低く柔らかい、又は、直径が細く折れやすい製品などに応用が制約されるものがあった。
このような場合、本願発明の出容器と従来の出容器を併用することによって、制約されることなく、必要により従来の出容器にも応用でき、必要により蓋の脱着が不要で、便利で使い易いという従来容器の特徴を生かすことが出来る効果を実現できたということである。
4)本願発明の繰出容器は、詰替用繰出容器を繰り返し使用が可能である。(環境対応)
5)棒状化粧料はもちろん、各種の繰出容器、化粧用具、印鑑、事務用品など被出物を中皿に装着できる。(用途が広くなった)
6)把持体内に蓋を組込む構造にし、把持体と蓋の舌部との摺動自在な組込を確実にしたため、蓋開閉操作が安定した。(品質向上)
7)蓋は、柔らかい、「可撓性の板状の舌部蓋」や硬い「剛性の板状の舌部蓋」にも応用できるため、デザイン、使用性など柔軟に対応できる。(デザイン・用途などへの対応)
A 繰出容器
A’ 繰出式口紅
B 回転駆動機構
C 往復駆動機構
D 開閉駆動機構
H 把持体
R 回転体
F1(13c) 内側回転可能嵌合部
F2(5c) 外側回転可能嵌合部
v 嵌合中皿の移動距離
w 嵌合中皿に載置の出容器の移動距離
x 口紅の出距離
出容器の出距離
z 蓋繰出距離

100 本願発明の繰出容器(上部ラセンタイプ出容器応用の出容器)
1 繰出容器
1b(12b) 回転部
(上部ラセンタイプ繰出容器、及び、下部ラセンタイプ繰出容器
における袴筒、並びに、ねじ棒タイプ繰出容器における筒状ハ
ンドル、繰出式ペンシル容器におけるホルダーに相当する)

12 ガイド筒
12a ガイド孔
12b 回転部
12c 嵌合隙間部
(ガイド孔12aの上端の隙間、把持体2内上部の突起23との嵌合部)
12d 嵌合凹部
(ガイド筒12の上端の嵌合凹部、上端の隙間は繋がっている、
把持体2内上部の突起23との嵌合部)
12e 上部回転止め(中皿突起19aの上部回転止め)
12f 下部回転止め(中皿突起19aの下部回転止め)

18 被繰出物
18’ 口紅
19 中皿
19a 中皿突起

2 把持体
5a 外側回転可能嵌合部(回転体5側)
5c(F2) 外側回転可能嵌合部

21 開口部
22 蓋案内溝
23 突起(把持体内上部のガイド筒回転止め)
24 蓋台座摺動溝(蓋案内溝22に続いている)
25 回転可能嵌合突起(回転体5の回転可能嵌合凹部51との嵌合突起)
26 ガイド筒上端挿入部
27 逆ラセン筒上端挿入部(回転可能な挿入部)
28 蓋案内溝(剛性の板状の舌部の側面の突起82bが摺動自在に挿入される
蓋案内溝)
29 蓋嵌合凹部(全閉時の剛性の板状の舌部の先端や外周が把持体2の頂壁内面部に挿入される蓋嵌合凹部)

3 嵌合中皿
31 突起
32 連結部(下部ラセンタイプ出容器などの連結部と圧接固定し、連結する)
33 底止め(下部ラセンタイプ出容器などの挿入時の底止め)
34 底穴

4 下部ラセンタイプ出容器
(下部ラセンタイプ出容器の詰替容器で、不要な飾りや部品を除いたもの)
41 中筒(通常、アルミ部品)
42 連結部(嵌合中皿3の連結部32と圧接固定し、連結する。)
43 回転部(通常、プラスチック製部品)
44 中皿

5 回転体
51 回転可能嵌合凹部
(把持体2の回転可能嵌合突起25との嵌合凹部)
52 連結部(逆ラセン筒の連結部92と圧接固定し、連結する)
53 逆ラセン筒底止め
54 底穴(口紅成形など必要により設ける)
5a 外側回転可能嵌合部(回転体5側)
2a 外側回転可能嵌合部(把持体2側)
5c(F2) 外側回転可能嵌合部

8 蓋
81 舌部
81a 可撓性の板状の舌部
81b 剛性の板状の舌部
82a 可撓性の板状の舌部の外周(蓋案内溝22との摺動可能挿入部)
82b 突起部(剛性の板状の舌部の側面の突起部で、蓋案内溝28に摺動可能に挿入する)
83 蓋胴部
84 蓋台座
84L 蓋台座左側
84R 蓋台座右側
85 蓋突起(逆ラセン筒の蓋案内用の逆ラセン溝91との嵌合突起)

9 逆ラセン筒(内側に中皿用と外側に蓋用の逆向のラセンを設けた筒)
91 逆ラセン溝
(逆ラセン筒の外側の蓋用のラセン溝で、蓋突起85と嵌合する。内側の逆ラセン溝93とは逆向きのラセン溝)
91a 逆ラセン溝始点
91b 逆ラセン溝中間点
91c 逆ラセン溝終点
92 連結部(回転体5のローレットを設けた連結部52と圧接固定し、連結する連結部)
93 逆ラセン溝
(逆ラセン筒の内側の中皿用の溝で、中皿突起19aと嵌合する。外側の
逆ラセン溝91とは逆向きのラセン溝)
94 底穴(口紅成形など必要により設ける)

Claims (5)

  1. 回転体の上端に把持体を回転自在に連係し、
    該把持体内にて回転体から、内側に中皿用ラセン溝(93)と外側に前記中皿用ラセン溝の逆向きの蓋用ラセン溝(91)を有し前記把持体よりやや短い逆ラセン筒を嵌合起立させ、
    該逆ラセン筒(9)内に長手方向にガイド孔(12a)を有するガイド筒(12)を回転自在に内装すると共に、前記把持体内上部の突起(23)と前記ガイド筒上端の前記ガイド孔(12a)の末端に設けられた嵌合隙間部(12c)及び嵌合凹部(12d)とが嵌合固定し、
    該ガイド筒(12)内に被繰出物を起立させた中皿を昇降自在に内装し、
    該中皿(19)の外周に中皿突起(19a)を突設して、
    該中皿突起(19a)をガイド筒のガイド孔(12a)を貫通して逆ラセン筒(9)内の中皿用ラセン溝(93)へ摺動自在に係合させ、
    把持体の頂壁に開口した開口部(21)を開閉する板状の舌部と蓋台座を有する蓋を上下可動に設け、
    該蓋には前記蓋台座の内面に蓋突起(85)を設けて、該蓋突起(85)を逆ラセン筒(9)外周の蓋用ラセン溝(91)へ摺動自在に係合させ、
    前記把持体の周壁内面に蓋台座摺動溝(24)を形成したことを特徴とする繰出容器。
  2. 前記蓋は、
    可撓性の板状の舌部を有し
    前記把持体は、
    前記把持体の頂壁内面部に、前記可撓性の舌部の外周(82a)の少なくとも一部が摺動可能に挿入され、前記蓋台座摺動溝(24)に続く蓋案内溝(22)を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の繰出容器。
  3. 前記蓋は、
    剛性の板状の舌部と、前記剛性の板状の舌部の側面に突起部(82b)を有し、
    前記把持体は、
    前記把持体の頂壁内面部に、前記突起部(82b)が摺動可能に挿入される蓋案内溝(28)を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の繰出容器。
  4. 前記被繰出物は、上部ラセンタイプ繰出容器、下部ラセンタイプ繰出容器、ねじ棒タイプ繰出容器、または、繰出式ペンシル容器であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の繰出容器。
  5. 前記被繰出物は、棒状化粧料、化粧用具、筆記用具、または、印鑑であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の繰出容器。
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