JP5211286B1 - 繰出容器の開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐衝撃性の向上、蓋の開閉時の安定、多様な形状・デザインに対応出来る成形しやすく組み立てやすいなどの繰出容器開閉装置の開発。
【解決手段】外筒及び内筒から構成された把持体と、回転体と一体に回転する環状はすば歯車又は逆ラセン筒などを含んで構成される繰出容器開閉装置で、把持体を把持し、回転体を順回転方向に回転した時に蓋が開放されつつ被繰出物が繰り出され、逆回転により被繰出物が繰戻され、同時に蓋が閉塞する繰出容器開閉装置で、耐衝撃性が向上し、蓋の開閉時の移動が安定したなどの特徴を有する繰出容器開閉装置である。
【効果】繰出容器開閉装置の耐衝撃性の向上や形状・デザインの多様化などの課題が解決し、種々の繰出容器開閉措置に応用できる効果がある。
【選択図】 図8

Description

本願発明は、繰出容器開閉装置に関するものであり、さらに詳しくは、口紅、リップクリーム、アイシャドウ等の棒状化粧料、しん(芯)状化粧料、紅筆、フェイスブラシ等の化粧用具、事務用品のスティックタイプ糊などに適用され、使用時に蓋の取り外しを必要としない簡便性と携帯性に優れた繰出容器開閉装置に関する。
繰出容器は、口紅容器やスティックタイプ糊容器に代表されるような手を汚さずに被繰出物(口紅、スティック糊等)を繰り出したり繰り戻したりする機能を有する容器である。
繰出容器は、基本的には、(1)上部ラセンタイプ、(2)下部ラセンタイプ、(3)ねじ棒タイプ(流し込みタイプ)の3タイプに分類される。
これら3タイプの繰出容器の基本構造については、図2に図解した。
この他,繰り出し式ペンシル容器がある。繰り出し式ペンシル容器は、ラセン機構を内蔵し、しん(芯)状化粧料を繰出すことができる細身容器をいう。このタイプには化粧料収納部を取り替えられるカートリッジ式もある。このタイプの繰出容器は、図3に図解した。
これら3タイプの繰出容器及び繰り出し式ペンシル容器については、後述する非特許文献1(包装の辞典(編集:日本包装学会、発行:朝倉書店、発行日:2001年6月20日、368〜370頁、ISBNコード 4-254-20106-0 C 3550))、及び、非特許文献2(第41回全日本包装技術研究会〜研究事例発表資料((社)日本包装技術協会、発行日:2003年11月20日、217頁))において詳細に解説されている。
なお、非特許文献1において記載されている『ねじ棒タイプ』の技術的な概念は、非特許文献2において記載されている『流し込みタイプ』と等価である。
本願発明の技術的理解を支援すべく、段落番号[0003]において、非特許文献1(包装の事典、368〜370頁)における技術解説に関する記載を引用する。
『viii) 繰り出し式容器
容器の一部を回転させることにより、化粧料を繰り出したり繰り戻したりすることができる容器を、繰り出し式容器といい、直接肌などに化粧料を塗布できる簡便性と携帯性を有する(図5.10.9)。
容器形態は大きく3タイプに分けられる。

1) 上部らせんタイプ:このタイプは砲弾形状の口紅などの化粧料を収納した中皿を、外側に配置したらせん状の溝が設けてある部品に沿って回転により繰り出していく方式である。
主に使用される材質としてはアルミニウム、真鍮などの金属やアクリロニトリル・スチレン樹脂(AS)、ポリスチレン(PS)などのプラスチックである。
中皿は化粧料の抜けや折れ、耐内容物性などを考慮して選定され、材質はASやポリプチレンテレフタレート(PBT)などが多く使用されている。
化粧料の充填方式としては、あらかじめ口紅形状の金属製の金型に充填し形成したものを底付き中皿に挿入する場合と、口紅形状をした中空の樹脂部品を底に穴を設けた中皿の口元に嵌合させ、容器底穴より溶融した化粧料を直接流し込み、冷却してから樹脂部品を取り外して口紅形状を形成する場合がある。

2) 下部らせんタイプ:中皿の下部にねじやらせん部品を配置した繰り出し方式である。
この方式は細身口紅やスティックファンデーション、ヘアスティック、デオドラントスティックなどに使用される。
特徴としてはらせんを中皿の下に配置しているので、より容器を細くすることができたり、化粧料形状を丸以外、例えば楕円などにできる点である。
使用される材質は上部らせんタイプと同様である。
化粧料の充填は容器口元か容器底部から溶融した化粧料を直接充填し、冷却固化する方法で行われる。
このタイプの容器には、キャップ内部に気密パッキンなどを設け、揮発性のある化粧料を収納できるものもある。

3) ねじ棒タイプ:化粧料の中心にねじ棒があるタイプである。
この方式は容器口元から直接化粧料を充填固化させ、中心のねじ棒を回転することで固化した化粧料が繰り出されるものである。
構造が非常に簡単で低コストであることから、リップクリームなどに使用される。
容器材質としてはポリプロピレン(PP)が主に使用される。

ix)繰り出し式ペンシル容器
ラセン機構を内蔵し、しん(芯)状化粧料を繰り出すことができる細身の容器をいう。このタイプには化粧料収納部を取り替えられるカートリッジ式もある。(図5.10.10)
使用される化粧料は主にアイライナー、アイブロー、リップペンシルなどで、2〜4mmφのしん径が多く、楕円のものもある。しんは樹脂や金属製の、パイプ状または3〜4本の爪状の部品(しんチャック)に固定される。容器後部の繰り出し機構を使いしんを繰り出して使用する。
カートリッジ式の場合は、しん収納部分(カートリッジ)のみを後部の繰り出し機構部(ホルダー)から取り外すことができるようになっている。また、容器本体後部にチップやブラシなどの用具(アプリケーター)を取り付けたものもある。
使用される材質は樹脂ではアクリロニトリル・スチレン樹脂(AS)やアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、金属ではアルミニウム、真鍮などがあり、内部には金属スプリングやプラスチックなどの精密な小型部品が多く、エンジニアリングプラスチックであるポリオキシメチレン(POM)なども使用される。』
本出願の特許請求の範囲、明細書、及び、図面において使用する『繰出容器』、『繰り出す』、『繰り戻す』、『上部ラセンタイプ(上部らせんタイプ)』、『下部ラセンタイプ(下部らせんタイプ)』、『ねじ棒タイプ』、『流し込みタイプ』、『繰り出し式ペンシル容器』なる技術用語は、非特許文献1、及び、非特許文献2において記載されている解説、定義、例示から、直接的かつ一義的に導き出すことができる事項とする。
上記の如くこれらの繰出容器は、口紅、ファウンデーション、しん(芯)状化粧料などの化粧品、スティックタイプ糊などの事務用品に既に汎用されている。
従来の技術における一般的な繰出容器(以下、本願の明細書において「従来技術における一般的な繰出容器」という。)の問題点は、下記の通りである。
〔従来技術における一般的な繰出容器の問題点〕
・ 繰出容器の使用時には蓋の脱着という煩雑な作業を伴うことである。
2)使用時に外した蓋を紛失してしまうことがある。
3)蓋脱着時に、実質的に商品価値を有する高価な内容物(口紅、化粧料、糊等)を
蓋のエッジで傷を付けたり、欠損させてしまうことがある。
上記した従来技術における一般的な繰出容器の問題点1)〜3)において列挙した問題点を解消すべく、従来の技術について、当業者らは、繰出容器の蓋を自動的に開閉する技術を開発してきた。
このような代表的な具体例として、特許文献1に示した「繰出容器開閉装置」を挙げることができる。
〔特許第4521590号(特許文献1)〕
特許第4521590号「繰出容器開閉装置」(特許文献)に係る発明(以下、本願の明細書において「直近先行技術に係る繰出容器開閉装置」という。)は、繰出容器(A)、回転駆動機構(B)、往復駆動機構(C)及び、開閉駆動機構(D)を含んで構成される繰出容器開閉装置で、装置全体の機能として、前記回転体(R)を把持体(H)に対して順回転方向に回転させたときには、蓋が開放されつつ被繰出物が繰出され、逆回転方向に回転させたときには、蓋が閉止されつつ被繰出物が繰り戻される機能を有するものであることを特徴とする繰出容器開閉装置である。
〔直近先行技術に係る繰出容器開閉装置における利点〕
〔利点1〕
自動開閉繰出容器である。使用時の繰出容器を繰出す・繰戻す操作で、
(1)蓋を自動開閉できる。
(2)使用時に防蓋紛失効果を発揮する。
(3)蓋脱着時に商品を傷つけない、利点がある。
〔利点2〕
基本構造は、従来から使用されてきた各種の繰出容器を基本構造に使用する。
このため、部品・金型・繰出容器・口紅成型など既存・生産設備の使用できる。
部品や生産設備などを新たに作る必要がないため「省資源・省エネルギー効果」が得られる。
〔利点3〕
既存の繰出容器の組立設備や棒状化粧料などの生産設備を使用できるため、これまでの「生産性を確保」できる。
〔利点4〕
消費者にとっては、長年使い慣れて来た繰出容器と同じ操作で使用できるので使用時に違和感がない。
〔利点5〕
長年の繰出容器の生産・使用実績により品質が安定する。
〔利点6〕
繰出容器開閉装置を繰返し使用することにより、「廃棄物の削減」に寄与する。
同時に、これらの生産過程で発生する「廃棄物の発生の削減効果」が実現できる。
など多くの利点がある。
〔直近先行技術に係る繰出容器開閉装置における問題点1〕
直近先行技術に係る繰出容器開閉装置における第1の問題点としては、蓋について下記がある。
1)把持体(2)の「摺動可能嵌合凹部(22)」と「蓋(6)又は蓋(8)の摺動可能嵌合
凸部(64)又は(84)」の嵌合により、蓋は隙間(S1)の中を移動する。
併し、薄い蓋に設けた凹部の影響で凹凸部の嵌合が浅い。このため使用時の落下などによる強い衝撃により、嵌合が外れ、蓋の移動に支障がでる問題点があった。
2)把持体(2)が一体構造のため蓋が安定して移動するための隙間(S1)や支えなどの正確な設定がし難いと言う問題点があった。
〔直近先行技術に係る繰出容器開閉装置における問題点2〕
直近先行技術に係る繰出容器開閉装置における第2の問題点としては、
繰出容器の断面の直径が小さい容器、特に、繰り出し式ペンシル容器などは「金型設計や成型が難しい問題点」があった。
把持体(2)を構成する内筒(2c)の内側には、凸状の回止部材(23)や抜止め(25)が設けられている。
把持体(2)を成型後に金型から引き出すには、通常、金型の中心に空間を作り、凸状の部分が成型物を引出す際に支障がないところまで金型を空間のある内側に寄せてから成型物を取り出す必要がある。(通称:寄せ型)
直径が大きい場合この方法でも成型できるが、直径の小さい容器、特に、繰り出し式ペンシル容器などは、「金型作製や成型は難しい問題点」があった。
〔直近先行技術に係る繰出容器開閉装置における問題点3〕
直近先行技術に係る繰出容器開閉装置における第3の問題点としては、繰出容器開閉装置の部品の「組立が難しく繰出容器開閉装置の蓋開閉操作に悪い影響を与える問題点」があった。
環状はすば歯車(7)又は逆ラセン筒(9)の 外径は、これらを挿入する把持体(2)の内側の凸状の抜止め(25)の内径より大きいため、環状はすば歯車(7)又は逆ラセン筒(9)の弾性を利用して組込まれるが、組込作業が難しい。
特に、繰出式ペンシル容器などの環状はすば歯車(7)又は逆ラセン筒(9)は、直径が小さいため、挿入に必要な弾性が少なく硬いため、組込が難しい問題があった。
特に、直径の小さい繰出容器開閉装置は、直径が小さいため弾性が少なく把持体(2)の内側の凸状の抜止め(25)より外径が大きい環状はすば歯車(7)又は逆ラセン筒(9)を挿入する組込時には強く押し込むことが必要である。
組立時に強く押し込む時に、直径の小さな細い繰出容器開閉装置は、環状はすば歯車(7)の「はすば」や逆ラセン筒(9)の「逆ラセン」などを傷め、蓋(6)のラック側はすば(63)や蓋(8)の案内突起(83)などと嵌合して蓋を開閉する繰出容器開閉装置の蓋開閉操作に悪い影響を与えるという問題点があった。
〔直近先行技術に係る繰出容器開閉装置における問題点4〕
直近先行技術に係る繰出容器開閉装置における問題点4としては、蓋は可撓性のある軟らかいものに限定され、剛性の板状蓋の使用が出来ない問題点が挙げられる。
このため「容器の形状・デザインなどが制約」されると言う問題点があった。
また、先願の把持体(2)は、一体構造のため、繰出容器開閉装置の繰出容器と嵌合するため基本構造になる内側の内筒(2c)は、円形に限定されるため把持体(2)の形状は円形又は円形に近い形状に制約される問題点があった。
嗜好性の高い化粧料容器は、多様な容器の形状・デザインが必要とされるため、容器形状・デザインの多様化は重要な問題点であった。
特許第4521590号 (特開平01−062103号公報(特許第2541579号)) 特許第4521590号
包装の辞典(編集:日本包装学会、発行:朝倉書店、発行日:2001年6月20日) 368〜370頁 第41回全日本包装技術研究会−研究事例発表資料−(発行:(社)日本包装技術協会、発行日:2003年11月20日) 217頁
本願発明が解決しようとする課題は、従来技術における一般的な繰出容器の利点及び直近先行技術に係る繰出容器開閉装置の利点を活かしつつ、直近先行技術における問題点を解決することである。
本願発明に係る繰出容器開閉装置が解決しようとする課題を以下に列挙する。
〔本願発明が解決しようとする課題1〕
繰出容器開閉装置の使用時の落下などに対する強い耐衝撃性や安定した蓋の機能を実現するために、上記の直近先行技術に係る繰出容器開閉装置における問題点1は、解決すべき課題(「蓋の耐衝撃性の向上と使用時の安定した蓋の機能を実現した繰出容器開閉装置」として特に重要であった。
〔本願発明が解決しようとする課題2〕
上記の直近先行技術に係る繰出容器開閉装置における問題点2は、解決すべき課題(「繰出容器開閉装置の直径の大小に関わらず成型し易い繰出容器開閉装置」)として特に重要であった。
〔本願発明が解決しようとする課題3〕
上記の直近先行技術に係る繰出容器開閉装置における問題点3は、解決すべき課題(「繰出容器開閉装置の直径の大小に関わらず組み立て易く蓋開閉操作が安定する繰出容器開閉装置」)として特に重要であった。
〔本願発明が解決しようとする課題4〕
上記の直近先行技術に係る繰出容器開閉装置における問題点4は、解決すべき課題(「軟らかい蓋はもちろん剛性を有する板状蓋も使用できる繰出容器開閉装置」)として特に重要であった。
〔本願発明が解決しようとする課題5〕
上記の直近先行技術に係る繰出容器開閉装置における問題点4の「形状やデザインの多様化」は、解決すべき課題(「形状やデザインが多様化できる繰出容器開閉装置」として特に重要であった。
〔本願発明が解決しようとする課題6〕
上記の直近先行技術に係る繰出容器開閉装置における第6の課題は、上記の課題を解決するために部品数が少し増える。このため、解決すべき課題として「生産性の効率化、省部品化ができる設計の繰出容器開閉装置」)として特に重要で課題であった。

本願発明は、「使用時の衝撃に強い蓋で安定した機能」「繰出容器開閉装置の大小に関わらず成型し易い、又、組み立て易く品質が安定する」「軟らかい蓋はもちろん剛性を有する板状蓋の使用が出来る」「省部品数、省生産工程数」のなどの繰出容器開閉装置を実現し、使用性、品質、生産性効率化、デザインの多様化などの向上を実現することを課題とするものである。
本願発明は、従来から使われている繰出容器や直近先行技術に係る繰出容器開閉措置の利点を生かしつつ、直近先行技術などの解決すべき課題を改善した繰出容器開閉装置を実現することを目的とするものである。
本願に係る発明は、「特許請求の範囲」に記載した「請求項1」乃至「請求項7」に記載した事項により特定される。
本発明に係る繰出容器開閉装置は、
(1)
外筒(2b)及びその内側の内筒(2c)から構成された把持体(2)と、
この把持体の内筒の内側に前記内筒に同軸的に配置され外面に繰出容器のラセンとは逆向きの歯車側はすば(71)が形成された環状はすば歯車(7)と、
前記環状はすば歯車(7)の内側に設置され被繰出物(18)を収納した繰出容器(A)と、
回転体(5)の順回転により前記繰出容器内の被繰出物を前記外筒から繰り出し、前記回転体の逆回転により前記被繰出物を外筒内に繰り戻す回転駆動機構(B)と、
前記外筒における前記被繰出物の出入りのための開口部(21)を開閉可能の可撓性を有する舌部(61)及び前記舌部に連結された蓋ラック(62)を備えた蓋(6)と、
を備え、
前記内筒には、その長手方向の少なくとも一部が切りかかれて長手方向に延びるガイド孔(26)が形成されており、
前記蓋ラック(62)には、前記ガイド孔(26)内に配置され前記環状はすば歯車(7)の歯車側はすば(71)に噛み合うラック側はすば(63)が設けられており、
前記環状はすば歯車(7)は前記回転体(5)により回転駆動され、
前記回転体(5)の順回転により前記回転駆動機構(B)が前記被繰出物を前記外筒から繰り出すときに、同時に、前記歯車側はすば(71)と噛み合うラック側はすば(63)が、前記ガイド孔(26)にガイドされて、前記外筒の開口部(21)から遠ざかる方向に移動し、前記ラック側はすば(63)が設けられた蓋ラック(62)に連結された蓋(6)が前記外筒の開口部(21)を開放する方向に移動し、前記可撓性を有する舌部(61)が変形しつつ前記内筒(2c)のガイド孔(26)が形成された側の部分と前記外筒(2b)との間の隙間(S2)に収納されて、前記外筒の開口部(21)を開放し、
前記回転体(5)の逆回転により前記回転駆動機構(B)が前記被繰出物を前記外筒内に繰り戻すときに、同時に、前記歯車側はすば(71)と噛み合うラック側はすば(63)が、前記ガイド孔(26)にガイドされて、前記外筒の開口部(21)に近づく方向に移動し、前記ラック側はすば(63)が設けられた蓋ラック(62)に連結された蓋(6)が前記外筒の開口部(21)を閉塞する方向に移動し、前記可撓性を有する舌部(61)が変形しつつ前記隙間(S2)から引き出されて、前記外筒の開口部(21)を閉塞し、
装置全体の機能として、
前記回転体(5)を把持体(2)に対して順回転方向に回転させたときには、蓋(6)が開口部(21)を開放しつつ被繰出物(18)が連動して繰り出され、
前記回転体(5)を把持体(2)に対して逆回転方向に回転させたときには、蓋(6)が開口部(21)を閉塞しつつ被繰出物(18)が連動して繰り戻される機能を有するものであることを特徴とする。
本発明に係る繰出容器開閉装置は、
(2)
外筒(2b)及びその内側の内筒(2c)から構成された把持体(2)と、
この把持体の内筒の内側に前記内筒に同軸的に配置され外面に繰出容器のラセンとは逆向きのラセン状の逆ラセン溝(91)が形成された逆ラセン筒(9)と、
前記逆ラセン筒(9)の内側に設置され被繰出物(18)を収納した繰出容器(A)と、
回転体(5)の順回転により前記繰出容器内の被繰出物を前記外筒から繰り出し、前記回転体の逆回転により前記被繰出物を外筒内に繰り戻す回転駆動機構(B)と、
前記外筒における前記被繰出物の出入りのための開口部(21)を開閉可能の可撓性を有する舌部(81)及び前記舌部に連結された柱部(82)を備えた蓋(8)と、
を備え、
前記内筒には、その長手方向の少なくとも一部が切りかかれて長手方向に延びるガイド孔(26)が形成されており、
前記柱部(82)には、前記ガイド孔(26)内に配置され前記逆ラセン筒(9)の逆ラセン溝(91)に係合して逆ラセン溝(91)に沿って移動する案内突起(83)が設けられており、
前記逆ラセン筒(9)は前記回転体(5)により回転駆動され、
前記回転体(5)の順回転により前記回転駆動機構(B)が前記被繰出物を前記外筒から繰り出すときに、同時に、前記逆ラセン溝(91)と係合する案内突起(83)が、前記ガイド孔(26)にガイドされて、前記外筒の開口部(21)から遠ざかる方向に移動し、前記案内突起(83)が設けられた柱部(82)に連結された蓋(8)が前記外筒の開口部(21)を開放する方向に移動し、前記可撓性を有する舌部(81)が変形しつつ前記内筒(2c)のガイド孔(26)が形成された側の部分と前記外筒(2b)との間の隙間(S2)に収納されて、前記外筒の開口部(21)を開放し、
前記回転体(5)の逆回転により前記回転駆動機構(B)が前記被繰出物を前記外筒内に繰り戻すときに、同時に、前記逆ラセン溝(91)と係合する案内突起(83)が、前記ガイド孔(26)にガイドされて、前記外筒の開口部(21)に近づく方向に移動し、前記案内突起(83)が設けられた柱部(82)に連結された蓋(8)が前記外筒の開口部(21)を閉塞する方向に移動し、前記可撓性を有する舌部(81)が変形しつつ前記隙間(S2)から引き出されて、前記外筒の開口部(21)を閉塞し、
装置全体の機能として、
前記回転体(5)を把持体(2)に対して順回転方向に回転させたときには、蓋(8)が開口部(21)を開放しつつ被繰出物(18)が連動して繰り出され、
前記回転体(5)を把持体(2)に対して逆回転方向に回転させたときには、蓋(8)が開口部(21)を閉塞しつつ被繰出物(18)が連動して繰り戻される機能を有するものであることを特徴とする。
本発明に係る繰出容器開閉装置は、
(3)
外筒(2b)及びその内側の内筒(2c)から構成された把持体(2)と、
この把持体の内筒の内側に前記内筒に同軸的に配置され外面に繰出容器のラセンとは逆向きの歯車側はすば(71)が形成された環状はすば歯車(7)と、
前記環状はすば歯車(7)の内側に設置され被繰出物(18)を収納した繰出容器(A)と、
回転体(5)の順回転により前記繰出容器内の被繰出物を前記外筒から繰り出し、前記回転体の逆回転により前記被繰出物を外筒内に繰り戻す回転駆動機構(B)と、
前記外筒における前記被繰出物の出入りのための開口部(21)を開閉可能の剛性を有する板状蓋部(111)及び前記板状蓋部に屈曲可能に連結された蓋ラック(112)を備えた蓋(11)と、
を備え、
前記内筒には、その長手方向の少なくとも一部が切りかかれて長手方向に延びるガイド孔(26)が形成されており、
前記蓋ラック(112)には、前記ガイド孔(26)内に配置され前記環状はすば歯車(7)の歯車側はすば(71)に噛み合うラック側はすば(113)が設けられており、
前記環状はすば歯車(7)は前記回転体(5)により回転駆動され、
前記回転体(5)の順回転により前記回転駆動機構(B)が前記被繰出物を前記外筒から繰り出すときに、同時に、前記歯車側はすば(71)と噛み合うラック側はすば(113)が、前記ガイド孔(26)にガイドされて、前記外筒の開口部(21)から遠ざかる方向に移動し、前記ラック側はすば(113)が設けられた蓋ラック(112)に連結された蓋(6)が前記外筒の開口部(21)を開放する方向に移動し、前記剛性の板状蓋部(111)が前記蓋ラック(112)に対して屈曲しつつ前記内筒(2c)のガイド孔(26)が形成された側の部分と前記外筒(2b)との間の隙間(S2)に収納されて、前記外筒の開口部(21)を開放し、
前記回転体(5)の逆回転により前記回転駆動機構(B)が前記被繰出物を前記外筒内に繰り戻すときに、同時に、前記歯車側はすば(71)と噛み合うラック側はすば(113)が、前記ガイド孔(26)にガイドされて、前記外筒の開口部(21)に近づく方向に移動し、前記ラック側はすば(113)が設けられた蓋ラック(112)に連結された蓋(11)が前記外筒の開口部(21)を閉塞する方向に移動し、前記剛性の板状蓋部(111)が前記蓋ラック(112)に対して屈曲しつつ前記隙間(S2)から引き出されて、前記外筒の開口部(21)を閉塞し、
装置全体の機能として、
前記回転体(5)を把持体(2)に対して順回転方向に回転させたときには、蓋(11)が開口部(21)を開放しつつ被繰出物(18)が連動して繰り出され、
前記回転体(5)を把持体(2)に対して逆回転方向に回転させたときには、蓋(11)が開口部(21)を閉塞しつつ被繰出物(18)が連動して繰り戻される機能を有するものであることを特徴とする。
本発明に係る繰出容器開閉装置は、
(4)
外筒(2b)及びその内側の内筒(2c)から構成された把持体(2)と、
この把持体の内筒の内側に前記内筒に同軸的に配置され外面に繰出容器のラセンとは逆向きのラセン状の逆ラセン溝(91)が形成された逆ラセン筒(9)と、
前記逆ラセン筒(9)の内側に設置され被繰出物(18)を収納した繰出容器(A)と、
回転体(5)の順回転により前記繰出容器内の被繰出物を前記外筒から繰り出し、前記回転体の逆回転により前記被繰出物を外筒内に繰り戻す回転駆動機構(B)と、
前記外筒における前記被繰出物の出入りのための開口部(21)を開閉可能の剛性を有する板状蓋部(101)及び前記板状蓋部に屈曲可能に連結された柱部(102)を備えた蓋(10)と、
を備え、
前記内筒には、その長手方向の少なくとも一部が切りかかれて長手方向に延びるガイド孔(26)が形成されており、
前記柱部(102)には、前記ガイド孔(26)内に配置され前記逆ラセン筒(9)の逆ラセン溝(91)に係合して逆ラセン溝(91)に沿って移動する案内突起(103)が設けられており、
前記逆ラセン筒(9)は前記回転体(5)により回転駆動され、
前記回転体(5)の順回転により前記回転駆動機構(B)が前記被繰出物を前記外筒から繰り出すときに、同時に、前記逆ラセン溝(91)と係合する案内突起(103)が、前記ガイド孔(26)にガイドされて、前記外筒の開口部(21)から遠ざかる方向に移動し、前記案内突起(103)が設けられた柱部(102)に連結された蓋(10)が前記外筒の開口部(21)を開放する方向に移動し、前記剛性の板状蓋部(101)が前記柱部(102)に対して屈曲しつつ前記内筒(2c)のガイド孔(26)が形成された側の部分と前記外筒(2b)との間の隙間(S2)に収納されて、前記外筒の開口部(21)を開放し、
前記回転体(5)の逆回転により前記回転駆動機構(B)が前記被繰出物を前記外筒内に繰り戻すときに、同時に、前記逆ラセン溝(91)と係合する案内突起(103)が、前記ガイド孔(26)にガイドされて、前記外筒の開口部(21)に近づく方向に移動し、前記案内突起(103)が設けられた柱部(102)に連結された蓋(10)が前記外筒の開口部(21)を閉塞する方向に移動し、前記剛性の板状蓋部(101)が前記柱部(102)に対して屈曲しつつ前記隙間(S2)から引き出されて、前記外筒の開口部(21)を閉塞し、
装置全体の機能として、
前記回転体(5)を把持体(2)に対して順回転方向に回転させたときには、蓋(10)が開口部(21)を開放しつつ被繰出物(18)が連動して繰り出され、
前記回転体(5)を把持体(2)に対して逆回転方向に回転させたときには、蓋(10)が開口部(21)を閉塞しつつ被繰出物(18)が連動して繰り戻される機能を有するものであることを特徴とする。
本願発明によれば、従来の繰出容器を基本機構とし、中味の口紅などの化粧料や化粧用具などを繰出すために、繰出容器、又は、繰出容器開閉装置に組み込むために一部を必要により修正した、あるいは、加飾部品など不要な部品を外した繰出容器を用いて繰出容器開閉装置を作ることができる。
この結果、従来の繰出容器の利点、直近先行技術の係る繰出容器開閉装置の効果、下記本願発明の効果など多くの効果を活かした繰出容器開閉装置が出来る。
本発明による効果を以下に列挙する。
〔本願発明による効果(1)〕
本願発明による第一の効果は、「使用時の落下などによる強い衝撃にも耐える、蓋開閉時の直線状の移動が安定し使いやすい」という効果を実現できたことである。
〔本願発明による効果(2)〕
本願発明による効果(2)は、繰出容器開閉装置の「直径の大小に関わらず成型し易い」ことを実現したことである。
〔本願発明による効果(3)〕
本願発明による効果(3)は、繰出容器開閉装置の「直径の大小に関わらず組み立てやすく蓋開閉操作が安定」することを実現したことである。
〔本願発明による効果(4)〕
本願発明による効果(4)は、「柔らかい可撓性のある蓋はもちろん剛性を有する板状蓋」にも応用できることを実現したことである。
〔本願発明による効果(5)〕
本願発明による効果(5)は、剛性を有する板状蓋を使用できるようになった結果、繰出容器開閉装置の「デザイン・形状の多様化」を実現した。
これに加えて、直近先行技術に繰出容器開閉装置とは違って把持体(2)を外筒(2b)と内筒(2c)に分けた。
繰出容器開閉装置の機能を維持するために「円形にする必要がある内筒(2c)」と「形状に制約が無い外筒(2b)」は、繰出容器の「基本機構を円形の内筒(2c)」で維持し、「形状に制約が少ない外筒」で繰出容器開閉装置に必要な形状のデザイン・形状にすることが出来る。
このため本願発明の繰出容器開閉装置は、多様なデザイン・形状を必要とする化粧品用繰出容器開閉装置の「デザイン・形状が多様化」が実現した。
〔本願発明による効果(6)〕
本願発明による効果(6)は、「省部品化・省工程数化・生産効率の向上」が実現した。
本願発明では、部品は少し増えたが、必要な場合、二つ部品を一体化し、省部品化・省工程数化を実現した。
本願発明の前記の効果に加え、従来容器や直近先行技術に係る繰出容器開閉装置の利点を活かした繰出容器開閉装置を実現した。
従来容器や直近先行技術を活かした主な特徴を加えて述べると次の通りである。
1)使用時の繰出容器を繰出す・繰戻す操作で、
・蓋を自動開閉できる。
・使用時の防蓋紛失効果がある。
・蓋脱着時に商品を傷つけない。
2)種々の繰出容器に広く応用できる汎用性がある。
3)使い慣れた従来の繰出容器が基本機構で、使用時に違和感が無く使いやすい。
安全で使いやすいユニバーサルデザインである。
4)既存の金型や生産設備を応用できる。
このため、新たな生産設備が必要が少ない、新たな設備費が少ない。従来の生産性を
確保できる。
5)基本機構が従来容器のため、設計業務を短縮出来る。また、設計時間や人手が少な
い。
6)蓋が確実に閉まるので、携帯中にホコリが入り容器の繰出機構に故障を生じることが
ない。中味の被繰出物を汚すことがない。など
<<<基本構造に応用する従来繰出容器の説明図>>>
繰出容器の基本構造と基本機能 繰出容器の基本構造(従来容器) 繰出容器の基本構造(従来容器)<<<請求項1 環状はすば歯車型繰出容器開閉装置の説明図>>> 繰出容器開閉装置の基本構造(本願発明) 繰出容器開閉装置の基本構造(本願発明) 把持体(H)の構成を示す断面図(図7と図8のイ−イ線とロ−ロ線の断面図) 本願発明の上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置の開閉時の各部品の動きを示す図 本願発明の上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置の各部品の動きを示す断面図(図7の下部の拡大図) 繰出容器開閉装置の各部品における符号 把持体(外筒と内筒)と回転体の嵌合を示す断面図 上部ラセンタイプ繰出容器の部品とその組立工程と被繰出物を中皿に載置する工程図 上部ラセンタイプ繰出容器の部品とその組立工程と被繰出物を中皿に載置する工程図 把持体(H)と回転体(R)を示す斜視図 [組立工程1−1]回転体への繰出容器の組立(斜視図) [組立工程1−2]把持体(外筒と内筒)と蓋及び環状はすば歯車の組立(断面図) [組立工程1−3]環状はすば歯車使用の繰出容器開閉装置の組立(斜視図)<<<請求項2 逆ラセン筒型繰出容器開閉装置の説明図>>> 繰出容器開閉装置の基本構造(本願発明) 繰出容器開閉装置の基本構造(本願発明) 把持体(H)の構成を示す断面図(図20と図21のハ−ハ線とニ−ニ線の断面図) 本願発明の上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置の開閉時の各部品の動きを示す断面図 本願発明の上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置の開閉時の各部品の動きを示す断面図(図20の下部の拡大図) 繰出容器開閉装置の各部品における符号 [組立工程2−1]回転体への繰出容器の組立(斜視図) [組立工程2−2]把持体(外筒と内筒)と蓋及び逆ラセン筒の組立(断面図) [組立工程2−3]逆ラセン筒使用の繰出容器開閉装置の組立(斜視図) 逆ラセン筒の回転体との嵌合を示す斜視図 蓋の案内突起の摺動可能な嵌合を示す斜視図 <<<請求項3 環状はすば歯車型繰出容器開閉装置の説明図(剛性の板状蓋の応用)>>> 繰出容器開閉装置の基本構造(剛性の板状蓋の応用)(環状はすば歯車使用) 繰出容器開閉装置の基本構造(剛性の板状蓋の応用)(環状はすば歯車使用) 把持体(H)の構成を示す断面図(剛性の板状蓋の応用)( 図31のトート線及びチーチ線の断面図) 本願発明の上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置の開閉時の各部品の動きを示す断面図(剛性の板状蓋の応用)(環状はすば歯車使用) 繰出容器開閉装置の各部品における符号(剛性の板状蓋の応用)(断面図) 〔組立工程3−1〕回転体への繰出容器の組立(斜視図) 〔組立工程3−2〕把持体と蓋及び環状はすば歯車の組立 (剛性の板状蓋応用)(断面図) 〔組立工程3−3〕環状はすば歯車使用の繰出容器開閉装置の組立 (剛性の板状蓋の応用)(斜視図) <<<請求項4 逆ラセン筒型繰出容器開閉装置の説明図(剛性の板状蓋の応用)>>> 繰出容器開閉装置 の基本構造(剛性の板状蓋の応用)(逆ラセン筒使用) 繰出容器開閉装置 の基本構造(剛性の板状蓋の応用)(逆ラセン筒使用) 把持体(H)の構成を示す断面図(剛性の板状蓋の応用)( 図39のホーホ線及びヘーヘ線の断面図) 本願発明の上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置の各部品の動きを示す図(剛性の板状蓋の応用) (逆ラセン筒使用) 繰出容器開閉装置の各部品における符号(剛性の板状蓋の応用)(断面図) 〔組立工程4−1〕回転体への繰出容器の組立(斜視図) 〔組立工程4−2〕把持体と蓋及び逆ラセン筒の組立(剛性の板状蓋の応用)(断面図) 〔組立工程4−3〕逆ラセン筒使用の繰出容器開閉装置の組立(剛性の板状蓋の 応用)(斜視図) 逆ラセン筒の回転体との嵌合を示す斜視図 蓋の案内突起の摺動可能な嵌合を示す斜視図(剛性の板状蓋の応用)(逆ラセン筒使用) <<<請求項5〜6 「逆ラセン筒」又は「環状はすば歯車」と「回転体」との一体成型>>> 〔組立工程5−1〕逆ラセン筒と回転体との一体成型及び繰出容器との嵌合(斜視図) 〔組立工程5−2〕把持体(外筒と内筒)と逆ラセン筒用蓋の組立(断面図) 〔組立工程5−3〕逆ラセン筒又は環状はすば歯車と回転体(5)の一体成型品の組立 <<<本願と先願(特許4521590号との比較対照)>>> 本願と先願(特許4521590)との比較対照〜その1(開閉時の蓋の移動の安定) 本願と先願(特許第4521590号)との比較対照〜その2把持体の「成型し易さ」の比較(環状はすば歯車の例) 本願と先願(特許第4521590号)との比較対照〜その3把持体の「成型し易さ」の比較(逆ラセン筒の例) 本願と先願(特許第4521590号)との比較対照〜その4「組立易さ・品質の安定効果」の比較(環状はすば歯車の例) 本願と先願(特許第4521590号)との比較対照〜その5 「組立易さ・品質の安定効果」の比較(逆ラセン筒の例)
〔本願発明の繰出容器の基本機構と基本機能図〕
本願発明に係る最良の形態を図1〜48及び本願と先願(特許4521590号)との比較対象を図49〜53に示した。
図1〜3で本願発明に基本構造に応用する従来繰出容器などの説明をする。
図1は、本願発明に用いる「繰出容器の基本構造と基本機構」である。
図1の左図は、本願発明に用いる繰出容器の基本構造と基本機能〜1(繰出時)を示す図で、被繰出物(1c(18))の順回転方向に繰出時の図である。
図1の右図は、本願発明に用いる繰出容器の基本構造と基本機能〜2(繰戻時)を示す図で、被繰出物(1c(18))を逆回転方向に繰戻時を示す図である。
本願発明において用いる繰出容器は、図1に示す如く本体(1a)を片手で把持し、もう一方の回転部(1b)を順又は逆回転方向に回転し、被繰出物(1c(18))を繰出す、又は、繰戻すことが出来る繰出容器であれば本願発明に応用できる。
〔繰出容器の基本構造(従来容器)〕
図2は、本願発明に用いる繰出容器の基本構造(従来容器)を示す図である。
前述(段落番号0003)の如く、図2(1)の上部ラセンタイプ繰出容器は、砲弾形状の口紅などの化粧料を収納した中皿を、中皿の外側に配置したラセン溝に沿って回転により繰出し、又は、繰戻すタイプである。
図2(2)の下部ラセンタイプ繰出容器は、中皿の下部にねじやラセン部品を配置したタイプである。
図2(3)のねじ棒タイプ繰出容器は、中皿の中心にねじ棒があるタイプである。
〔繰出容器の基本構造(従来容器)〕
図3は、本願発明に用いる「繰り出し式ペンシル容器」である。
図3のカートリッジタイプの「繰り出し式ペンシル容器」(以下、繰出式ペンシル容器と記す)は、ラセン機構を内蔵し、しん(芯)状化粧料を繰出し、又は、繰戻すことができる細身の繰出容器である。
図3に示す如く、しん収納部分(カートリッジ)を繰出機構部(ホルダー)から取り外すことができるものもある。使用時には他の繰出容器と同様にカートリッジ(中筒)を把持し、ホルダー(回転部)を回転して、しん(芯)状化粧料を繰り出す、または、繰り戻すことができる。
通常、繰出容器は、口紅、ステックファンデイションなどの棒状化粧料、しん(芯)状化粧料の繰出容器、事務用品のスティックタイプ糊容器などに使用される。
繰出容器の中皿に化粧用具を装着して使用されることあるが、上部ラセンタイプ繰出容器は、馬毛など毛状のものを用いた化粧用具には使用が適さないため実用例は少ない。
下部ラセンタイプ繰出容器はフエイスブラシなど化粧用具にも応用されている。
ねじ棒タイプ繰出容器は、図2に示す如く容器の中皿の中心に回転棒があるため化粧用具には使用されている例はあまりない。
〔環状はすば歯車を用いた繰出容器開閉装置の説明図〕
図4〜16で本願発明の請求項1に係る「繰出容器とは逆向きのはすばが形成された環状はすば歯車型繰出容器開閉装置について述べる。
〔繰出容器開閉装置の基本構造(本願発明)〕
図4は、本願発明の繰出容器開閉装置の基本構造を示す図で、繰出容器(A)、回転駆動機構(B)、往復駆動機構(C)、開閉駆動機構(D)、把持体(H)、回転体(R)を示す斜視図である。
繰出容器(A)は、上部ラセンタイプ,下部ラセンタイプ、ねじ棒タイプ、繰出式ペンシル容器などを用いる。
回転駆動機構(B),往復駆動機構(C)、開閉駆動機構(D)、把持体(H)、回転体(R)は、これらの繰出容器や繰出容器開閉装置の形状、デザイン、サイズ、太さ、種類、用途、蓋の種類などによりこれに合わせ必要により修正されることがあるが基本的な構造は同じである。
〔繰出容器開閉装置の基本構造(本願発明)〕
図5は、本願発明の繰出容器開閉装置を上部ラセンタイプ繰出容器に応用した基本構造を示す図で、上部ラセンタイプ繰出容器(A)、回転駆動機構(B),往復駆動機構(C)、開閉駆動機構(D)、把持体(H)、回転体(R)の構成を示す斜視図である。
〔把持体(H)の構成を示す断面図〕(図7と図8のイ−イ線とローロ線の断面図)
図6は、本願発明の把持体(H)の構成を示す断面図である。
図6の左図は、図7と図8のイ−イ線の断面図で、把持体(2)を構成する外筒(2b)と内筒(2c)の嵌合体、繰出容器の中筒(13)、回止部材(23)、中筒支え(27)及び隙間(S2)の構成を示す断面図である。
把持体(H)は、把持体(2)を構成する外筒(2b)と内筒(2c)との嵌合体の間に隙間(S2)を保持しつつ回止部材(23)により繰出容器の中筒(13)を内筒(2c)の回止部材(23)で固定して構成される。
図7と図8に示す如く把持体(2)を構成する内筒(2c)内側に設けた回止部材(23)は、中筒(13)の上端部を固定しており、把持体(2)を把持し、回転体(5)を回転した時、中筒(13)が同じ方向に回転しないように把持体(2)と中筒(13)が一体になるように固定されている。
〔隙間(S2)〕
隙間(S2)は、繰出容器開閉装置(100)の回転操作による蓋(6)の長手方向に直線状の移動に必要な隙間(S2)を確保していることを示している。
〔回止部材〕
中筒(13)を固定する回止部材(23)は、この例に限定されない。本願発明に適したものであれば、何れの方法でも良い。
回止部材(23)は、必要により、別部品として把持体(2)の天面内側に挿入して用いることも出来る。
〔図6の右図〕
図6の右図は、図7と図8のロ−ロ線の断面図で、「把持体(2)を構成する外筒(2b)と内筒(2c)の嵌合体」「繰出容器の中筒(13)」「環状はすば歯車(7)」「ガイド孔(26)」及び「隙間(S2)」などの構成を示す断面図である。
「把持体(2)を構成している外筒(2b)と内筒(2c)の嵌合体」と繰出容器の「中筒(13)」との間には、環状はすば歯車(7)が回転可能に組み込まれていることを示している。
環状はすば歯車(7)は、回転体(5)と一体に回転するように嵌合されており、回転体(5)を繰出し(順回転方向)、又は、繰戻す(逆回転方向)回転に伴って回転体(5)と同じ方向に回転する。
〔ガイド孔(26)と内筒支え(27)〕
内筒支え(27)は、基本的には内筒(2c)を所定の位置に固定するために用いる。
内筒支え(27)は、蓋の線状の移動の際、ガイド枠として用いることもできる。
図6〜10などに図示されている如く、内筒(2c)の側面にその長手方向の少なくとも一部が切りかかれて長手方向に延びるガイド孔(26)が形成されており、蓋が開口部(21)に遠ざかる又は近づく方向に直線状に移動するようにガイドする。
図6に示す如く、内筒(2c)における前記ガイド孔(26)を挟む周方向の少なくとも二つの位置に、外筒(2b)と内筒(2c)との間に隙間(S2)設けるための内筒支え(27)が設置されている。
図6に示す如く、蓋(6)が移動する際は、蓋(6)の舌部(61)の両端は、内筒支え(27)のガイド枠に案内され安定して移動することが出来る
通常、ガイド孔(26)による蓋の移動は安定しているため、蓋(6)の舌部(61)両端の内筒支え(27)による案内は必ずしも必要ない。
内筒支え(27)は、繰出容器開閉装置や蓋(6)の形状など必要により、内筒支え(27)による蓋(6)の舌部(61)の安定した移動が必要な場合に蓋の舌部の両端のガイド枠として用いる。
図6と図19では、内筒支え(27)は、内筒(2c)と一体となっているが、この例に限定されない。繰出容器開閉装置の形状やデザインなど必要により外筒(2b)と一体なったものでもよい。本願発明に応用できれば何れでも良い。
〔図6の蓋の図〕
図6には、図7と図8のイーイ線とローロ線の断面図の位置とは異なるが、蓋(6)の通過時の位置を示すため蓋(6)の通過時の断面図を記入した。
〔上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置の開閉時の各部品の動きを示す図〕
図7〜8は、本願発明の環状はすば歯車を用いた繰出容器開閉装置を順及び逆回転方向に開閉時の各部品の動きを示す図で、蓋(6)、被繰出物(18)、ラックの繰出距離(y)などの動きを示す図である。
図7の上図は、把持体(2)を外した斜視図で、蓋(6)と環状はすば歯車(7)の開閉時の動きを示した図である。
図7の上下の左図は、繰出容器開閉装置(100)の蓋(6)が上昇し、開口部(21)を閉じている全閉状態を示す。
図7の上下の中央図は、繰出容器開閉装置(100)の順回転方向への回転によりガイド孔(26)に沿って長手方向に開口部(21)から遠ざかる方向に直線状に移動した蓋(6)の中間状態を示し、可撓性のある蓋(6)は、外筒(2b)と内筒(2c)を嵌合した把持体(2)の壁体(24)により折り曲げられている状態と、移動に伴う蓋(6)の蓋ラック(62)のラック繰出距離(y)を示している。
図7の上下の右図は、繰出容器開閉装置(100)を順回転方向への回転により蓋(6)が開口部(21)より遠ざかる長手方向に移動した全開の状態を示している。
蓋(6)は、外筒(2b)と内筒(2c)を嵌合した把持体(2)の隙間(S2)に収納されている蓋(6)の全開状態と、
回転体(5)の順回転により回転駆動機構(B)が被繰出物(18)を外筒(2b)の開口部(21)から繰出すと同時に、歯車側はすば(71)と噛み合うラック側はすば(63)が、ガイド孔(26)にガイドされて、前記ラック側はすば(63)が設けられた蓋ラック(62)に連結された蓋(6)が外筒(2b)の開口部(21)より遠ざかる方向に移動し、
可撓性を有する舌部(61)が変形しつつ隙間(S2)に収納されて、外筒(2b)の開口部(21)を開放し、移動した蓋(6)の蓋ラック(62)のラック繰出距離(y)を示している。
繰出容器開閉装置(100)のデザインや形状など必要により別部品として把持体(2)に壁体(24)を組込むことも出来る。
〔本願発明の上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置の各部品の動きを示す断面図(図7の下部の拡大図)〕
図8は、図7の下部の拡大図である。
図8と図7の下部の左図は、同じ状態の上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置の断面図で、蓋(6)によって繰出容器開閉装置(100)の把持体(2)の開口部(21)が全閉し、繰出容器開閉装置内に口紅を収納している全閉状態を示している。
図8と図7の下部の中央図は、中間状態を示し、回転体(5)を把持体(2)に対して順回転方向に回転させたときに連動している環状はすば歯車(7)が順回転方向に回転し、繰出容器のラセンとは逆向きの歯車側はすば(71)と噛み合っているラック側はすば(63)が蓋(6)を開口部(21)から遠ざかる方向に移動し、把持体(2)の外筒(2b)の開口部(21)が中間状態に開いている状態を示している。
同時にラック側はすば(63)と逆向きのラセンを持つ上部ラセンタイプ繰出容器(1)
の回転部(12b(1b))は、回転体(5)と一体に回転するように嵌合しいる。
後述の図11〜12で述べる如く、収納された中皿(19)に載置された口紅(18’)は、ガイド筒(12)の回転部(12b)の順回転方向の回転によりガイド孔(12a)により中皿(19)の中皿突起(19a)が上部ラセンタイプ繰出容器内のラセン溝(13d)に沿って案内され、中間状態に繰り上げられている状態を示している。
図7〜8には、移動に伴う蓋(6)の蓋ラック(62)のラック繰出距離(y)を示している。
図8と図7の下部右図は、全開の状態を示し、回転体(5)を把持体(2)に対して順回転方向に回転させたときに連動している環状はすば歯車(7)が順回転方向に回転する。
繰出容器のラセンとは逆向きの歯車側はすば(71)を備えている環状はすば歯車(7)の歯車側はすば(71)と噛み合っている蓋(6)のラック側はすば(63)は、蓋(6)を開口部(21)より遠ざかる方向に移動し、把持体(2)の開口部(21)が全開して、口紅(18’)が繰り上げられている状態と、移動に伴う蓋(6)の蓋ラック(62)のラック繰出距離(y)を示している。
図7と図8は、蓋閉止方向の逆回転方向に回転すると口紅(18’)は収納され、同時に蓋(6)は上昇し、開口部(21)を閉じることを示している。
〔繰出容器開閉装置の各部品における符号〕
図9は、図4〜8で説明した本願発明の「環状はすば歯車」を用いた繰出容器開閉装置の各部品の断面図における符号である。
〔把持体(外筒+内筒)と回転体の嵌合を示す断面図〕
図10は、把持体(2)(外筒(2b)と内筒(2c)を嵌合体)と回転体(5)の嵌合を示す図である。
繰出容器開閉装置(100)は、把持体(H)を構成する「把持体(2)と中筒(13)」と回転体(R)を構成する「回転体(5)が一体になって回転する回転部(1b)と環状はすば歯車(7)」を固定して構成される。
被繰出物(18)を繰出容器開閉装置(100)から繰出す又は繰戻し、同時に蓋を開閉するときには、把持体(H)を把持し、回転体(R)を順回転方向、又は、逆回転方向に回転する。
このために、把持体(2)と回転体(5)は、片方を固定した時に回転可能に嵌合し、しかも使用中に把持体(2)と回転体(5)との嵌合が、はずれないことが必要である。
図10に示す如く、把持体(2)には外側回転可能嵌合部(把持体(2)側)(2a)を設け,更に、回転体(5)には外側回転可能嵌合部(回転体(5)側)(5a)設け、これらを嵌合した外側回転可能嵌合部((5c)F2)により回転可能に嵌合する。
回転可能な嵌合は、この例に限定されない。
周知の方法で本願発明に応用できるものであれば何れでもよい。
〔上部ラセンタイプ繰出容器の部品とその組立工程と被繰出物を中皿に載置する工程図〕
図11と図12は、上部ラセンタイプ繰出容器(1)の部品とその組立工程と被繰出物(18)を中皿(19)に載置する工程を示す図である。
図11に示す如く、中皿(19)の中皿突起(19a)を回転部(12b)を設けたガイド筒(12)のガイド孔(12a)に貫通すように組み込む。
次に、中皿(19)を組み込んだガイド筒(12)と中筒(13)とを嵌合する。同時に中筒(13)のラセン溝(13d)に中皿突起(19a)を組込む。
図12に示す如く、図11で述べた中皿(19)をガイド筒(12)に組み込み、更に中皿突起(19a)を中筒(13)のガイド溝(13d)に組み込み、内側回転可能嵌合凸部(13a)によりガイド筒(12)と中筒(13)が抜けないよう図12に示すように内側回転可能嵌合凹部(13b)に嵌合し、内側回転可能嵌合部(13c(F1))を形成する。この嵌合により中筒(13)を把持し、ガイド筒(12)の回転部(12b)を回転するとスムースに回転可能に嵌合する。これにより上部ラセンタイプ繰出容器(1)ができる。
この上部ラセンタイプ繰出容器(1)には、あらかじめ成型した口紅(18’)を中皿(19)に挿入し載置する場合と、口紅形状をした中空の樹脂部品に底穴(15)を設けた中皿(19)の口元に嵌合し、容器底穴(15)より熔融した口紅などの化粧料を直接流し込み、冷却し、固まった口紅から中空の樹脂部品を外し、成形した口紅を載置する。
図11、図12により上部ラセンタイプ繰出容器の繰出機構について説明する。
中筒(13)を片手で把持し、もう一方の片手で回転部(12b)を回転すると中皿(19)の中皿突起(19a)は、回転部(12b)と一体になっているガイド筒(12)のガイド孔(12a)に案内され、中筒(13)の内側のラセン溝(13d)により中皿(19)がガイド孔(12a)に沿って線状に移動し、中皿(19)に載置した口紅などの化粧料やその他の被繰出物(18)が繰出容器から出没する。
〔把持体(H)と回転体(R)を示す斜視図〕
図13は,把持体(H)と回転体(R)を示す斜視図である。
把持体(H)は、「把持体(2)を構成する外筒(2b)と内筒(2c)との間に隙間(S2)を保持しつつ繰出容器の中筒(13)を内筒(2c)の回止部材(23)で固定して構成される。
〔回転体(R)について〕
図13〜14などに示す如く、前記回転体(R)は、回転体(5)と繰出容器の回転部(1b)とが一体となって回転するように固定して構成され、
「回転体(5)の連結筒(54)」と「環状はすば歯車(7)の連結部(72)」との連結により、回転体(5)と繰出容器(A)の回転部(1b)と環状はすば歯車(7)は一体として固定するものであって、
繰出容器開閉装置を開閉する際に繰出容器の回転部(1b)を順回転方向、又は、逆回転方向に回転する機能を有するものである。
把持体(H)を把持し、回転体(R)を回転すると蓋が開閉し、同時に蓋とは逆の方向に被繰出物(18)が出入りし、繰出容器開閉装置は自動開閉する。
回転体(R)を構成する回転体(5)の構造は、一定の構造や形状に限定されない。
例えば、特許文献2(特開平01−062103号(特許第2541579号公報))や特許文献3(特許第4521590)の中に開示・記載されているように、回転体(R)を構成する回転体(5)は、繰出容器の種類、デザイン、形状、容器メーカーの設備・知的財産・技術、化粧品メーカ―の生産技術・生産設備などによって多くの種類がある。
回転部(1b(12b))に相当する上部ラセンタイプ繰出容器の回転部(1b(12b)
の袴筒、また、繰出式ペンシル容器のホルダーなどは、長い回転部((1b(12b)(回転体(5))に相当)に直接、繰出容器とは逆向きの歯車側はすば(71)や逆ラセンを設け繰出容器開閉装置の構造を設計することもできる。
〔環状はすば歯車を用いた繰出容器開閉装置の組立工程の説明〕
図14〜図16は、環状はすば歯車(7)を用いた上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置の組立工程を示す図である。
組立工程の順序は、これらの図に限定されない。繰出容器の種類、繰出容器開閉装置の生産数、口紅などの化粧料メーカーの納品形態への要望、繰出容器メーカーや化粧料メーカーの生産設備や作業工程、製品の販売方法など必要により変更できる。
〔〔組立工程I−1〕回転体への繰出容器の組立(斜視図)〕
図14[組立工程1−1]は、回転体(5)への繰出容器(1)の嵌合を示す組立工程の斜視図で、繰出容器(1)は上部ラセンタイプ繰出容器である。
上部ラセンタイプ繰出容器は、回転体(5)の連結凹部(52)に挿入され、繰出容器底止め(55)により一定の位置に挿入される。同時に圧接部(53)により繰出容器(1)の回転部(1b(12b))は圧接され、これにより繰出容器の回転部(1b(12b))と回転体(5)は一体となり同じ方向に回転する。
回転体(5)は、後(図46〜48)で述べる如く、回転体(5)と環状はすば歯車(7)又は逆ラセン筒(9)を一体に成型したものがある。これらの場合は、図14や図23などの組立工程は一部が省略される。
[圧接部]
「圧接部(53)」は、図14や後述の図23などに示す例に限定されない。
繰出容器と回転体(5)との圧接や繋合方法は、多くの種類がある。
本願発明に適したものであれば、何れの方法も応用できる。
〔〔組立工程1−2〕把持体と蓋及び環状はすば歯車の組立(断面図)〕
図15[組立工程1−2]は、把持体(2)と蓋(6)と環状はすば歯車(7)の組立工程を示す断面図である。
図15の左図は、把持体(2)を構成する内筒(2c)の分割された内筒左側(2cL)と内筒右側(2cR)に、環状はすば歯車(7)を組込む工程を示す図である。
図15の中央の上図は、把持体(2)を構成する分割された内筒(2c)に環状はすば歯車(7)を組込んだ図である。
図15の中央下図は、蓋(6)である。
図15の右上図は、把持体(2)を構成する外筒(2b)である。
外筒(2b)の内側は、凹凸がなく平坦で内筒(2c)の組込も容易にできることを示している。
図15の右下図は、把持体(2)の内筒(2c)の内側に、環状はすば歯車(7)を組込み、更に、蓋(6)組み込んだ図である。
環状はすば歯車(7)は、把持体(2)の内筒(2c)の回止部材(23)と抜止め(25)の間に回転可能に、また、回転して使用する時に抜けないように嵌めこまれる。
同時に蓋(6)のラック側はすば(63)は、ガイド孔(26)を貫通して環状はすば歯車(7)の歯車側はすば(71)に組み込まれる。
図15の右端図は、外筒(2b)に図15の右下図に示す「内筒(2c)を構成する内筒左側(2cL)と内筒右側(2cR)」と「環状はすば歯車(7)」と蓋(6)の組立体を挿入した組立体である。
この組立工程により蓋(6)は、把持体(2)(外筒(2b)と内筒(2c)の嵌合体)の隙間(S2)に長手方向に直線状に摺動可能に、又、環状はすば歯車(7)は、回転可能に内筒(2c)の内側に組み込まれている。
〔〔組立工程1−3〕環状はすば歯車使用の繰出容器開閉装置の組立(斜視図)〕
図16〔組立工程1−3〕は、環状はすば歯車を使用した繰出容器開閉装置の組立工程を示す斜視図である。
図16に示す如く、「把持体(2)(外筒(2b)と内筒(2c)の嵌合体)と蓋(6)との環状はすば歯車(7)の組立体」と「繰出容器(1)及び回転体(5)との組立体」の連結による環状はすば歯車(7)使用の繰出容器開閉装置の組立工程を示す斜視図である。
先の図14〔組立工程1−1〕の工程で組み立てた「繰出容器(1)及び回転体(5)との組立体」の突起(51)を設けた連結筒(54)を、図15[組立工程1−2]に示す「把持体(2)(外筒(2b)と内筒(2c)の嵌合体)と「蓋(6)」及び環状はすば歯車(7)との組立体」の環状はすば歯車(7)の連結部(72)に挿入する。
連結部(72)は、突起(51)により圧接されて連結し、固定され、回転体(5)と環状はすば歯車(7)が一体となって同じ方向に回転するように連結する。
この連結により環状はすば歯車(7)応用の繰出容器開閉装置の基本構造が構成され繰出容器開閉装置(100)が機能する。
〔連結筒(54)と連結部(72)又は連結部(92)について〕
図16で述べた連結筒(54)と、環状はすば歯車(7)の連結部(72)又は後述の逆ラセン筒(9)の連結部(92)との連結は、通常の口紅などの繰出容器と蓋との嵌合と同様な嵌合方法により嵌合される。繰出容器は、軽く回すだけで回転するようにできており、通常この嵌合で使用できる。併し、嵌合が弱い場合、使用中の回転により嵌合部が空回りすることがある。また、嵌合部が上下方向に抜けることを防ぐために種々の方法がある。
回転の際の空回りを防ぐための嵌合する方法として例をあげると、
1) 突起(51)と連結部(72)又は(92)の内径寸法を調整し嵌合を強めにす
る。
2) 連結部(72)又は(92)の内面に容器の長さ方向の縦方向にローレットを設
け、突起(51)との回転方向の摩擦強度を向上し、空回りを防ぐ。

3) 多角形の応用、即ち、連結部(72)又は連結部(92)と連結筒(54)を容器 の長さ方向に対して横方向の断面を同じ多角形にし、嵌合する。同時に突起(51) の凸部は、連結部(72)又は(92)の内部に設けた凹部に嵌めこまれ、上下方向の 抜け防止強度を向上する。
〔市販製品例〕
販売;オルビス株式会社、製品名;リップニュアンスゴールドパール容器(No.8229)、購入日;2000年秋

4)スプライン又はセレーションの応用(非特許文献3)
機械設計の「筒状のはめあい部分」の回転や動力を確実に伝達するために、スプラインやセレーションを応用する。
即ち、筒部(把持体(2)側)に凹部を設け、回転軸(回転体(5)側)に嵌合する凸部を設ける嵌合する方法(非特許文献3参照)など多くの方法がある。
従って、連結筒(54)と連結部(72)又は連結部(92)の嵌合方法は、図16や図25などの方法に限定されない。本願発明の目的に適した連結方法であれば何れでも良い。
「機械要素」基礎のきそ、著者:門田和雄、発行所:日刊工業新聞社、初版発行日:2006年4月27日、76〜78頁、ISBN 4−526−05655−3 C3053
[突起51について]
図14、図16、図23、図25などに示す如く、「回転体(5)の嵌合筒(54)に設けられている突起(51)」は、回転体(5)の嵌合筒(54)の周に1〜数ケ所に設けられている突起であって、嵌合筒(54)に突起(51)を備えた回転体(5)を環状はすば歯車(7)の内側の連結部(72)又は逆ラセン筒の内側の連結部(92)に挿入し、突起(51)で連結部(72)又は連結部(92)を圧接し、回転体(5)と環状はすば歯車(7)を固定し、連結され連結筒(54)と連結部(72)又は(92)が一体となって回転する。
連結部を固定し連結する方法は、方法に限定されない。本願発明に適した方法であれば何れでも応用できる。
〔繰出容器とは逆向きの逆ラセン溝の逆ラセン筒を用いた繰出容器開閉装置〕
図17〜27で本願発明の請求項2に係る「繰出容器とは逆向きの逆ラセン溝が形成された逆ラセン筒を用いた繰出容器開閉装置」について述べる。
前述の図(図4〜16)の繰出容器開閉装置に用いた環状はすば歯車(7)を逆ラセン筒(9)に替え、該逆ラセン筒(9)に合わせて蓋(6)を逆ラセン筒用の蓋(8)に替えた例について述べる。
〔繰出容器開閉装置の基本構造(本願発明〕〕
図17は、本願発明の基本構造を示す図で、繰出容器とは逆向きの逆ラセン状の逆ラセン溝が形成された逆ラセン筒(9)(以下、本願明細書において「逆ラセン筒(9)」という。」)を用いた繰出容器開閉装置(100)の基本構造を示す。
前述の図4〜16に示した本願発明の繰出容器開閉装置を構成する蓋(6)と環状はすば歯車(7)を逆ラセン筒(9)に替え、更に、逆ラセン筒(9)に合わせた構造の「蓋(8)」を用いた繰出容器開閉装置の構成構造を示す図で、繰出容器(A)、回転駆動機構(B),往復駆動機構(C)、開閉駆動機構(D)、把持体(H)、回転体(R)を示す斜視図である。
繰出容器(A)は、上部ラセンタイプ、下部ラセンタイプ、ねじ棒タイプ、繰出式ペンシル容器などを用いる。
繰出容器(A)は、開閉装置に組み込むために不必要な部品などを除去し、また、必要により一部修正して用いる。
回転駆動機構(B),往復駆動機構(C)、開閉駆動機構(D)、把持体(H)、回転体(R)は、繰出容器の形状・デザイン・サイズ・太さ・繰出容器の種類、蓋の種類、用途などにより、これらに合わせ一部修正されることがあるが基本的な構造は同じである。
〔繰出容器開閉装置の基本構造(本願発明)〕
図18は、本願発明の「逆ラセン筒(9)」を用いた上部らせんタイプ繰出容器開閉装置の基本構造を示す図で、「逆ラセン筒(9)」に合わせて蓋(8)を用いた繰出容器開閉装置の構成を示す斜視図である。
繰出容器(A)は、上部ラセンタイプ繰出容器(A)、回転駆動機構(B),往復駆動機構(C)、開閉駆動機構(D)、把持体(H)、回転体(R)の構成を示す斜視図である。
〔把持体(H)の構成を示す断面図(図20と図21のハーハ線とニーニ線の断面図〕 図19は、本願発明の把持体(H)の構成を示す断面図である。
図19の左図は、「図20と図21」のハーハ線の断面図で、把持体(2)を構成する外筒(2b)と内筒(2c)の嵌合体、中筒(13)、回止部材(23),中筒支え(27)及び隙間(S2)の構成を示す断面図である。
把持体(H)は、把持体(2)を構成する外筒(2b)と内筒(2c)の嵌合体の間に隙間(S2)を保持しつつ回止部材(23)により繰出容器の中筒(13)を内筒(2c)の回止部材(23)で固定して構成される。
図20と図21に示す如く把持体(2)を構成する内筒(2c)内側に設けた回止部材(23)は、中筒(13)の上端部を固定しており、把持体(2)を把持し、回転体(5)を回転した時、中筒(13)が同じ方向に回転しないように把持体(2)と中筒(13)が一体になるように固定されている。
〔隙間(S2)〕
隙間(S2)は、繰出容器開閉装置(100)の回転操作により蓋(8)の長手方向に直線状の移動に必要な隙間(S2)を確保していることを示している。
〔回止部材〕
中筒(13)を固定する回止部材(23)はこの例に限定されない。本願発明に適したものであれば、何れの方法でも良い。
回止部材(23)は、必要により、別部品として把持体(2)の天面内側に挿入して用いることも出来る。
〔図19の右図〕
図19の右図は、図20と図21のニ−ニ線の断面図で、「把持体(2)を構成する外筒(2b)と内筒(2c)の嵌合体」「繰出容器の中筒(13)」「逆ラセン筒(9)」「「ガイド孔(26)」及び「隙間(S2)」などの構成を示す断面図である。
「把持体(2)を構成している外筒(2b)と内筒(2c)の嵌合体」と繰出容器の「中筒(13)」との間には、逆ラセン筒(9)が回転可能に組み込まれていることを示している。
逆ラセン筒(9)は、回転体(5)と一体に回転するように嵌合されており、回転体(5)を繰出し(順回転方向)、又は、繰戻す(逆回転方向)回転に伴って回転体(5)と同じ方向に回転する。
〔ガイド孔(26)と内筒支え(27)〕
図19〜25などに図示されている如く、内筒(2c)の側面にその長手方向の少なくとも一部が切りかかれて長手方向に延びるガイド孔(26)が形成されており、蓋が開口部(21)に遠ざかる又は近づく方向に直線状に移動するようにガイドする。
図19に示す如く、内筒(2c)における前記ガイド孔(26)を挟む周方向の少なくとも二つの位置に、外筒(2b)と内筒(2c)との間に隙間(S2)を設けるための内筒支え(27)が設置されている。
蓋(8)が移動する際は、蓋(8)の舌部(81)の両端は、内筒支え(27)に案内され安定して移動する事が出来る。
通常、ガイド孔(26)による蓋の移動は安定しているため、蓋(8)の舌部(81)両端を内筒支え(27)による支えは必ずしも必要ない。
内筒支え(27)は、繰出容器開閉装置や蓋(8)の形状など必要により内筒支え(27)による蓋(8)の舌部(81)の安定した移動が必要な場合に用いる。
図19では、内筒支え(27)は、内筒(2c)と一体となっているが、この例に限定されない。繰出容器開閉装置の形状やデザインなど必要により外筒(2b)と一体なったものでもよい。本願発明に応用できれば何れでも良い。
〔図19の蓋の図〕
図19には、図20と図21のハーハ線とニーニ線の断面図の位置とは異なるが、蓋(8)の通過時の位置を示すために、蓋(8)の通過時の断面図を記入した。
〔本願発明の上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置の開閉時の各部品の動きを示す図〕
図20は、本願発明の逆ラセン筒(9)を用いた上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置の開閉時の各部品の動きを示す図で、順及び逆転方向に開閉時の蓋(8)、被繰出物(18)、蓋繰出距離(z)など各部品の動きを示したものである。
図20の上図は、把持体(2)を外した斜視図で、蓋(8)と逆ラセン筒(9)の開閉時の動きを示した図である。
図20の上下の左図は、繰出容器開閉装置(100)の蓋(8)が上昇し、開口部(21)を閉じている全閉状態を示す。
図20の上下の中央図は、繰出容器開閉装置(100)の順回転方向への回転により長手方向に直線状に移動した蓋(8)の中間状態を示し、可撓性のある蓋(8)は、外筒(2b)と内筒(2c)を嵌合した把持体(2)の壁体(24)により折り曲げられている状態と、移動に伴う蓋(8)の柱部(82)の蓋繰出距離(z)を示している。
図20の上下の右図は、繰出容器開閉装置(100)を順回転方向への回転による蓋(8)が開口部より遠ざかる方向に移動した全開状態を示している。
蓋(8)は、外筒(2b)と内筒(2c)を嵌合した把持体(2)の内側の隙間(S2)に収納されている蓋(8)の全開状態と、
回転体(5)の順回転により回転駆動機構(B)が被繰出物(18)を外筒(2b)から繰出すと同時に、逆ラセン筒(9)の逆ラセン溝(91)と蓋(8)の案内突起(83)が、ガイド孔(26)及び内筒支え(27)にガイドされて、外筒(2b)の開口部(21)から遠ざかる方向に移動し、
前記案内突起(83)が設けられた柱部(82)に連結された蓋(8)が外筒(2b)の開口部(21)より遠ざかる長手方向に移動し、可撓性を有する舌部(81)が変形しつつ隙間(S2)に収納されて、外筒(2b)の開口部(21)を開放し、移動した蓋(8)の柱部(82)の蓋繰出距離(z)を示している。
壁体(24)は、繰出容器開閉装置(100)のデザインや形状など必要により別部品として把持体(2)に壁体(24)を組込むことも出来る。
〔本願発明の上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置の各部品の動きを示す断面図
(図20の下部の拡大図)〕
図21は、本願発明の上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置の各部品の動きを示す断面図で、図20の下部の拡大図である
図20の下左図と図21の左図は同じで、全閉状態を示している。
蓋(8)によって繰出容器開閉装置(100)の把持体(2)の開口部(21)が全閉し、繰出容器開閉装置内に口紅(18’)を収納している全閉状態を示している。
図20の下の中央図と図21の中央図は同じで、中間状態を示している。
回転体(5)を把持体(2)に対して順回転方向に繰出したときに、連動している逆ラセン筒(9)が順回転方向に回転し、逆ラセン筒(9)の逆ラセン溝(91)と嵌合している蓋(8)の案内突起(83)が、ガイド孔(26)により案内されて、蓋(8)は、開口部(21)より遠ざかる長手方向の蓋開放方向に移動し、開口部(21)が中間状態に開いている状態である。
図20と図21の中央図は、繰出容器開閉装置(100)の順回転方向への回転により内側を長手方向に直線状に移動した蓋(8)の中間状態を示しており、可撓性のある蓋(8)は、外筒(2b)と内筒(2c)を嵌合した把持体(2)の壁体(24)により折り曲げられている状態と、移動に伴う蓋(8)の蓋繰出距離(z)を示している。
図20の下右図と図21の右図は同じで、蓋全開状態を示している。
回転体(5)を把持体(2)に対して順回転方向に回転させたときに連動している逆ラセン筒(9)が順回転方向に回転し、逆ラセン筒(9)と嵌合している蓋(8)の案内突起(83)により繰出容器とは逆向きのラセンを備えた逆ラセン筒(9)の逆ラセン溝(91)に案内され、蓋(8)の案内突起(83)はガイド孔(26)に沿って開口部(21)より遠ざかる長手方向に直線状に移動し、把持体(2)の開口部(21)が全開の状態を示している。
同時に、口紅(18’)が、逆ラセン(9)とは逆向きのラセンを備えた繰出容器(1)により繰り上げられている状態を示している。
〔逆ラセン溝(91)〕
図20〜21に示す逆ラセン溝(91)について説明する。
逆ラセン筒(9)の外側に設けた逆ラセン溝(91)は、逆ラセン溝開始点(91a)、逆ラセン溝中間点(91b)、逆ラセン溝終点(91c)の溝を少なくとも一条形成すると蓋(8)の開閉速度を変えることが出来る。
蓋(8)は、蓋を開く際は、早く開き、蓋を容器内に収納後は、容器内をゆっくり動くことが望まれるので、逆ラセン溝(91)の傾斜を変化させ、蓋(8)の位置により動きを調整することが出来る。
図20〜21には、 逆ラセン筒(9)の外周面に形成した逆ラセン溝(91)を示している。
図20〜21において、逆ラセン溝開始点(91a)、逆ラセン溝中間点(91b)、逆ラセン溝終点(91c)が形成されている。
逆ラセン溝開始点(91a)〜逆ラセン溝中間点(91b)間は、急傾斜に溝が形成され、また、逆ラセン溝中間点(91b)〜逆ラセン溝終点(91c)の間は緩やかな溝の角度になっている。
逆ラセン溝開始点(91a)〜逆ラセン溝中間点(91b)間を長手方向に移動する蓋(8)は、ラセン溝(91)に嵌合した案内突起(83)にガイドされ、急速に線状に移動する。これに伴い蓋(8)の舌部(81)が早く線状に移動して開口部(21)を速やかに開閉する。
逆ラセン溝開始点(91a)には、例えば、水平部、又は、凹部などを形成し、蓋(8)を閉じたとき不用意に動くことがないように配慮することも出来る。繰出容器のラセンが不用意に動かない方法はこの例に限定しない。本発明に適した方法であれば何れでも良い。
逆ラセン溝中間点(91b)〜逆ラセン溝終点(91c)間ではラセン溝(91)は、緩やかな角度に設定されており、蓋(8)は容器内をゆっくり線状に移動する。
〔逆ラセン筒の効果〕
このように急傾斜と緩やかな逆ラセン溝(91)を逆ラセン筒(9)に形成することによって、蓋(8)の線状の移動距離が短くなるため 繰出容器全体の長さを必要により短くできる。
逆ラセン筒(9)の逆ラセン溝(91)は、通常の繰出容器と同じように全て一定の傾斜角度の逆ラセン溝を用いることが出来ることはもちろんである。
蓋の移動を早くするための逆ラセン溝開始点(91a)〜逆ラセン溝中間点(91b)間のラセン溝の角度は、繰出容器の種類、長さ、太さ、デザイン、形状、また、蓋の移動の速さの必要度、操作時の使いやすさなどにより、個々の繰出容器毎に決め、設定する。
〔繰出容器開閉装置の各部品における符号〕
図22は、図17〜21で説明した本願発明の「逆ラセン筒」を用いた繰出容器開閉装置の各部品の断面図とその符号である。
〔逆ラセン筒を用いた繰出容器開閉装置の組立工程の説明〕
図23〜図25は、逆ラセン筒(9)用いた上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置の基本的な各部品の組立工程を示す図である。蓋(6)と環状はすば歯車(7)に替えて蓋(8)と逆ラセン筒(9)を用いている点を除くと、前述の図14〜16の組立工程と殆ど同じである。
組立工程の順序は、これらの図に限定されない。繰出容器開閉装置の生産数、口紅などの化粧料メーカーの納品形態への要望、繰出容器メーカーや化粧料メーカーの生産設備や作業工程、製品の販売方法など必要により変更できる。
〔[組立工程2−1]回転体への繰出容器の組立(斜視図)〕
図23[組立工程2−1]は、回転体(5)と繰出容器(1)との組立工程を示す斜視図で、繰出容器(1)は上部ラセンタイプ繰出容器である。
図23の〔組立工程2−1〕は、前述の図14[組立工程1−1]と同じである。
上部ラセンタイプ繰出容器は、回転体(5)の連結凹部(52)に挿入され、繰出容器底止め(55)により一定の位置に挿入される。同時に圧接部(53)により繰出容器の回転部(1b(12b))は圧接し、固定され、これにより繰出容器の回転部(1b(12b))と回転体(5)は一体となり同じ方向に回転する。
繰出容器の回転体(5)への固定方法は、この方法に限定されない。本発明に適したものであれば何れでも良い。
〔回転体〕
回転体(5)は、後述の「図46〜48」の如く回転体(5)と逆ラセン筒(9)を一体に成型したものがある。これらの場合は、図14や図23などの組立工程の一部が省略される。
[圧接部]
圧接部(53)による繰出容器と回転体(5)の圧接による繋合方法は、図14や図23などに示す例に限定されない。
繰出容器と回転体(5)との圧接や繋合方法は、多くの種類がある。
本願発明に適したものであれば、何れの方法も応用できる。
〔「組立工程2−2」把持体と蓋と逆ラセン筒の組立(断面図)〕
図24[組立工程2−2]は、把持体(2)(外筒(2b)と内筒(2c)の嵌合体)と蓋(8)と逆ラセン筒(9)の組立工程を示す断面図で、蓋(8)と逆ラセン筒(9)を除くと蓋(6)と環状はすば歯車(7)とを用いた前述の図15〔組立工程1−2〕と同じである。
図24の左図は、把持体(2)を構成する内筒(2c)の分割された内筒左側(2cL)と内筒右側(2cR)に、逆ラセン筒(9)を組込む工程を示す図である。
図24の中央上図は、把持体(2)を構成する内筒(2c)の内筒左側(2cL)と内筒右側(2cR)に逆ラセン筒(9)を回転可能に組込んだ図である。
図24の中央下図は、蓋(8)の図である。
図24の右上図は、把持体(2)を構成する外筒(2b)で、外筒(2b)の内側は、凹凸がなく平坦で内筒(2c)の組込も容易にできることを示している。
図24の右下図は、内筒左側(2cL)と内筒右側(2cR)に逆ラセン筒が回転可能に組み込まれ、これらの組立体に蓋(8)の案内突起(83)がガイド孔(26)を通して逆ラセン筒(9)の逆ラセン溝(91)に組み込まれている。
図24の右端図は、内筒左側(2cL)と内筒右側(2cR)に逆ラセン筒(9)を組込み、この組込体に更に蓋(8)を組み込んだ組込体を、外筒(2b)の内側に組み込んだ図である。
図24の右図端に示すように逆ラセン筒(9)は、把持体(2)の内筒(2c)の内側の回止部材(23)と抜止め(25)の間に回転可能に、また、使用中に抜けることが無いように嵌めこまれる。
蓋(8)の案内突起(83)は、ガイド孔(26)を通して逆ラセン筒(9)の逆ラセン溝(91)に組み込まれる。
この組立工程により、把持体(2)の内筒右側(2cL)と内筒左側(2cR)で構成される内筒(2c)の内側に逆ラセン筒(9)は回転可能に組み込まれ、同時に蓋(8)の案内突起(83)は、内筒(2c)のガイド孔(26)に組み込まれ、逆ラセン筒(9)の回転に伴って蓋(8)は長手方向に直線状に開閉方向に移動する。
〔〔組立工程2−3〕逆ラセン筒使用の繰出容器開閉装置の組立(斜視図)〕
図25は、逆ラセン筒(9)を応用した繰出容器開閉装置の組立工程を示す斜視図である。
図25に示す如く、「把持体(2)(外筒(2b)と内筒(2c)の嵌合体)と蓋(8)との逆ラセン筒(9)の組立体」と「繰出容器(1)及び回転体(5)との組立体」の連結による逆ラセン筒(9)使用の繰出容器開閉装置の組立工程を示す斜視図である。
図25の左図は、図24〔組立工程2−2〕と同じで、把持体(2)を構成する外筒(2b)と内筒(2c)、蓋(8)、逆ラセン筒(9)を組立てる部品の構成と組立の例を示している。
図25の中央上図は、「把持体(2)と蓋(8)と逆ラセン筒(9)」を組み立てた「往復駆動機構の一部(C‘)」を示している。
図25の中央下図は、図23〔組立工程2−1〕と同じで、「口紅(18‘)を繰出容器(1)に載置した「繰出式口紅(A’)」」と「回転体(5)の回転駆動機構の一部(B‘)」の組立部品の構成と組立工程を表している。
図25の右図は、繰出式口紅(A‘)を回転駆動機構の一部(B’)に装着し、更に、往復駆動機構の一部(C‘)に装着して繰出容器開閉装置(100)の構造を構成している図である。
図25は、図16〔組立工程1−3〕と殆ど同じで、環状はすば歯車(7)と蓋(6)に替え、逆ラセン筒(9)と蓋(8)を用いている。従って、逆ラセン筒(9)を用いた場合も図16と同様に組み立てることにより繰出容器開閉装置(100)の構造を構成する。
図23[組立工程2−1]で組立てた「繰出容器(1)と回転体(5)の組立体」の回転体(5)の連結筒(54)は、図24[組立工程2−2]で組立てた「把持体(2)と蓋(8)と逆らせん筒(9)の組立体の往復駆動機構の一部(C’)」の連結部(92)に挿入し、嵌合され、回転体(5)と逆ラセン筒(9)が一体となって回転するように連結する。
この工程による嵌合によって繰出容器開閉装置の構造が構成される。
〔連結筒(54)と連結部(92)について〕
先(段落番号(0062))に述べた蓋(6)と環状はすば歯車(7)が蓋(8)と逆ラセン筒(9)に替えられている点を除くと同じである。
〔逆ラセン筒の回転体との嵌合を示す斜視図〕
図26は、逆ラセン筒(9)と回転体(5)との嵌合を示す斜視図である。
図26は、把持体(2)を外した斜視図で、左図は「繰出容器(1)と回転体(5)の組立体」と「逆ラセン筒(9)」の組立工程を示している。
図26の右図に示す如く、逆ラセン筒(9)の連結部(92)は、「繰出容器(1)と回転体(5)の組立体」の連結筒(54)により連結され、突起(51)の圧接効果により固定され、一体となって回転するように組立てる。
この組立体が、使用中に容易に上下方向に抜けないように連結強度を強固にする必要があれば、先の図10に示す様に、把持体(2)と回転体(5)を回転可能に嵌合し、使用中に上下方向に容易に抜けないようにすることもできる。
上下方向の抜け防止方法は、この例に限定されない。
先(段落番号:(0062))に述べたように連結筒と連結部の連結方法は、種々の方法がある。連結方法は、本願発明に適したものであれば何れでも良い。
〔蓋の案内突起の摺動可能な嵌合を示す斜視図〕
図27は、蓋(8)の案内突起の(83)の逆ラセン筒(9)の逆ラセン溝(91)への摺動可能な嵌合を示す斜視図である。
図27は、把持体(2)を外した図で、図26に述べた「繰出容器(1)と回転体(5)と逆ラセン筒(9)との組立体」に蓋(8)を嵌合した図である。
蓋(8)の案内突起(83)が逆ラセン筒(9)の逆ラセン溝(91)に摺動可能に嵌め込まれた状態を示している。
図28〜35で、本願発明の請求項3に係る「環状はすば歯車」を用いた繰出容器開閉装置(剛性の板状蓋の応用)について述べる。
本願発明は、把持体(2)を外筒(2b)と内筒(2c)に分割により、蓋の硬軟に合わせ把持体(2)を構成する外筒(2b)と内筒(2c)のそれぞれの長さ、嵌合位置、外筒の開口部(21)と内筒(2c)の内筒上端(2cu)との距離、蓋案内溝(27)の設定などを適切に調整できる。
本願発明の工夫により繰出容器開閉装置は、可撓性のある軟らかい蓋はもちろん剛性の板状の蓋にも応用できる。
〔繰出容器開閉装置の基本構造(本願発明)(剛性の板状蓋の応用)(環状はすば歯車使用)〕
図28は、本願発明の「剛性の板状蓋を応用した環状はすば歯車を使用の繰出容器開閉装置の基本構造」を示す図である。
図28は、「四角で剛性の板状蓋部(111)とラック側はすば(113)などを備えた 剛性の板状蓋(11)」と「把持体(2)を構成する四角な外筒(2b)と円形の内筒(2c)」を用いた繰出容器開閉装置の基本構造を示す図で、繰出容器(A)、回転駆動機構(B),往復駆動機構(C)、開閉駆動機構(D)、把持体(H)、回転体(R)を示す斜視図である。
繰出容器(A)は、上部ラセンタイプ、下部ラセンタイプ、ねじ棒タイプ、繰出式ペンシル容器などを用いる。
繰出容器(A)は、開閉装置に組み込むために不必要な部品などを除去し、また、必要により一部修正して用いる。
回転駆動機構(B),往復駆動機構(C)、開閉駆動機構(D)、把持体(H)、回転体(R)は、これらの繰出容器の形状、デザイン、サイズ、太さ、繰出容器の種類、蓋の硬軟、用途などにより、これらに合わせ一部修正されることがあるが基本的な構造は、図4〜16に述べた本発明の環状はすば歯車型繰出容器開閉装置と同じである。
〔繰出容器開閉装置の基本構造(本願発明)(剛性の板状蓋の応用)(環状はすば歯車使用)〕
図29は、本願発明の「四角で剛性の板状蓋」を用いた四角な上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置に応用の構成を示す図で、上部ラセンタイプ繰出容器(A)、回転駆動機構(B),往復駆動機構(C)、開閉駆動機構(D)、把持体(H)、回転体(R)の構成を示す斜視図である。
蓋は四角で剛性の板状蓋(11)を用い、前記蓋に合わせた「四角な外筒(2b)と円形の内筒(2c)で構成される把持体(2)」と「環状はすば歯車(7)」などを四角な上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置に応用した基本構造を示す図である。
〔把持体(H)の構成を示す断面図(剛性の板状蓋の応用)(図31のトート線及びチ−チ線の断面図)〕
図30は、本願発明の「四角な剛性の板状蓋」と「環状はすば歯車」を用いた「四角な上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置」などの構成を示す図である。
図30の左図は、図31のトート線の断面図で、把持体(2)を構成する四角な外筒(2b)と円形の内筒(2c)の嵌合体、繰出容器(1)の中筒(13)、回止部材(23)及び隙間(S2)の構成を示す断面図である。
把持体(H)は、把持体(2)を構成する四角な外筒(2b)と円形の内筒(2c)との間に隙間(S2)を保持しつつ繰出容器(1)の中筒(13)の上端を内筒(2c)の回止部材(23)で固定して構成される。
把持体(2)を把持し、回転体(5)を回転した時、繰出容器(1)の中筒(13)が同じ方向に回転しないように把持体(H)を構成する把持体(2)と繰出容器(1)の中筒(13)が一体になるように固定している。
回止部材(23)による中筒(13)の固定方法は、この例に限定されない。本願発明の繰出容器開閉装置の構成に適したものであれば、何れの方法でも良い。
回止部材(23)は、別部品として把持体(2)の天面内側に挿入して用いることも出来る。
隙間(S2)は、繰出容器開閉装置(100)の回転操作による環状はすば歯車(7)用の四角な剛性の板状蓋(11)が長手方向に直線状の移動に必要な隙間(S2)を把持体(2)に確保していることを示している。
〔図30の蓋の図〕
図30には、図31のトート線とチーチ線の断面図の位置とは異なるが、蓋の通過時の位置を示すため蓋の断面図を記入した。
環状はすば歯車(7)は、繰出容器(1)の中筒(13)との間に回転可能な隙間を確保している。
〔リーリ線〕
図30のリーリ線は、内筒(2c)の長手方向の断面を表す。
分割された円形の内筒(2c)の内筒左側(2cL)と内筒右側(2cR)は、合せ目(28)で合わされ四角な筒状の外筒(2b)に挿入され固定されている。
〔図30の右図〕
図30の右図は、図31のチーチ線の断面図である。
図30の右図のガイド孔(26)は、内筒(2c)の合せ目(28)で、側面に長手方向に線状に設けられている。
内筒支え(27)は、四角な外筒(2b)側に設けられ、内筒(2c)を固定している。
内筒(2c)には、その長手方向の少なくとも一部が引きかかれて長手方向に延びるガイド孔(26)が形成されている。
蓋 ラック(112)に設けたラック側はすば(113)は、ガイド孔(26)内に配置され、環状はすば歯車(7)の歯車側(71)に噛み合うラック側はすば(113)が設けられている。
ガイド孔(26)の内筒(2c)の位置・分割の位置・分割時の形状などは、個々の繰出容器開閉装置の形状・デザイン・太さ・組立易さ、成型など必要により決められる。
〔本願発明の上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置の各部品の動きを示す断面図(剛性の板状蓋の応用)(環状はすば歯車使用)〕
図31は、本願発明の環状はすば歯車を用い「四角な剛性の板状蓋」に応用した上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置の開閉時の各部品の動きを示す図で、順及び逆転方向に開閉時の環状はすば歯車(7)を用いた四角な剛性の板状蓋(11)、被繰出物(18)など各部品の動きを示した断面図である。
図31の左図は、繰出容器開閉装置(100)の環状はすば歯車用の四角な剛性の板状蓋(11)が上昇し、開口部(21)を閉じている全閉状態を示す。
図31の中央図は、中間状態を示している。
繰出容器開閉装置(100)を順回転方向に繰出したとき、把持体(2)を構成する四角な外筒(2b)の内側には蓋案内溝(29)が設けられ、前記蓋案内溝(29)に環状はすば歯車用の四角な剛性の板状蓋(11)の両端に設けられた蓋案突起(114)が摺動可能に嵌合しており、蓋案内溝(29)に沿って線状に移動した四角な剛性の板状蓋(11)の中間状態を示している。
同時にラック側はすば(113)と逆向きのラセンを持つ上部ラセンタイプ繰出容器(1)の回転部(12b(1b))は、回転体(5)と一体に回転するように嵌合しいる。
先の図11〜12で述べた如く、収納された中皿(19)に載置された口紅(18’)は、ガイド筒(12)の回転部(12b)の順回転方向の回転によりガイド孔(12a)により中皿(19)の中皿突起(19a)が上部ラセンタイプ繰出容器内のラセン溝(13d)に沿って案内され、中間状態に繰り上げられている状態を示している。
図31の右図は、全開状態を示している。
繰出容器開閉装置(100)を順回転方向に回転した時、把持体(2)を片手で把持し、回転体(5)を順回転方向に繰出すと、把持体(2)を構成する四角な外筒(2b)の内側に設けられた蓋案内溝(29)に蓋(11)の両端に設けられた蓋案内突起(114)が摺動可能に嵌合しており、蓋(11)は蓋案内溝(29)に案内され、開口部(21)より遠ざかる方向に直線状に移動し、隙間(S2)に収納された蓋(11)の全開の状態を示している。
同時に、被繰出物(18)の口紅(18‘)が環状はすば歯車とは逆向きのラセンを備えた繰出容器(1)により繰り上げられている状態を示している。
環状はすば歯車用の四角で剛性の蓋(11)は、移動時に中味などに触れないように蓋の移動時の位置や蓋案内溝(29)が適切に設定されているため、繰出容器開閉装置の蓋が中味に触れることはない。
このように本願発明の繰出容器開閉装置の基本機構を応用して、四角で剛性の板状蓋(11)とこれに対応して把持体(2)の外筒(2b)を四角にし、更に、蓋を案内する蓋案内溝(2)により四角で剛性の板状蓋(11)により四角な繰出容器開閉装置を設計することが出来る。
蓋や繰出容器開閉装置の形状は、この例に限定されない。
本願発明の繰出容器開閉装置の基本構造を応用し、蓋や把持体の設計により多様なデザイン・形状などが出来る。
蓋の形状に合わせて、把持体(2)の外筒(2b)の形状、蓋の案内突起の位置、蓋案内突起の有無、蓋案内溝(29)の有無、蓋案内溝(29)のラインなどは個々の繰出容器開閉装置毎に設定することが出来る。
図31は、蓋閉止方向の逆回転方向に回転すると口紅(18’)は収納され、同時に蓋(11)は上昇し、開口部(21)を閉じることを示している。
〔繰出容器開閉装置の各部品における符号(剛性の板状蓋の応用)(断面図)〕
図32は、図28〜35で説明の本願発明の「環状はすば歯車」を用いた四角な剛性の板状蓋(11)応用の繰出容器開閉装置の各部品における符号(断面図)である。
〔[組立工程3−1]回転体への繰出容器の組立(斜視図)〕
図33[組立工程3−1]は、回転体(5)と繰出容器(1)との組立工程を示す斜視図で、繰出容器(1)は上部ラセンタイプ繰出容器である。
図33の〔組立工程3−1〕は、前述の図14[組立工程1−1]と同じである。
上部ラセンタイプ繰出容器は、回転体(5)の連結凹部(52)に挿入され、繰出容器底止め(55)により一定の位置に挿入される。同時に圧接部(53)により繰出容器の回転部(1b(12b))を圧接し、固定され、これにより繰出容器の回転部(1b(12b))と回転体(5)は一体となり同じ方向に回転する。
繰出容器の回転体(5)への固定方法は、この方法に限定されない。先(図14、図23)で述べた如く、種々の方法がある。本発明に適したものであれば何れでも良い。
〔〔組立工程3−2〕把持体と蓋及び環状はすば歯車の組立(断面図)〕(剛性の板状蓋の応用)〕
図34は、四角な把持体(2)と四角な剛性の板状蓋(11)と環状はすば歯車(7)の組立工程を示す断面図で、四角な剛性の板状蓋(11)、四角な把持体(2)を除くと環状はすば歯車(7)と蓋(6)を用いた図15〔組立工程1−2〕と殆ど同じである。
図34の左図は、把持体(2)を分割した内筒(2c)の内筒左側(2cL)と内筒右側(2cR)の間に環状はすば歯車(7)を組込む工程を示す図である。
図34の中央上図は、把持体(2)の内筒(2c)に蓋(11)と環状はすば歯車(7)を組込んだ図である。内筒左側(2cL)と内筒右側(2cR)の間に環状はすば歯車(7)が回転可能に組み込まれている。
環状はすば歯車(7)は、把持体(2)の内筒(2c)の内側の回止部材(23)と抜止め(25)の間に使用時に抜けないように、また、回転可能に嵌めこまれる。
図34の中央下図は平板状の四角で剛性の板状蓋(11)の図である。
図34の右上図は、把持体(2)を構成する四角な外筒(2b)である。外筒(2b)の内側は、凹凸部が無く平坦で、図34の右下図に示す環状はすば歯車(7)、内筒(2c)、蓋(11)の組込体を容易に組込める形状に設計されている。
図34の右下図は、内筒左側(2cL)と内筒右側(2cR)の回止部材(23)と抜止め(25)の間に環状はすば歯車(7)が回転して使用時などで抜けないように回転可能に組み込まれている。
次にこれらの嵌合体に蓋(11)が組み込まれている。
更に、これらの嵌合体は右上図の四角な外筒(2b)に挿入される。
図34の右端図は、「把持体(2)を構成する外筒(2b)と内筒左側(2cL)と内筒右側(2cR)で構成されている内筒(2c)」、「環状はすば歯車(7)」、「蓋(11)」の組立体を示す断面図である。
これらの組立工程により、把持体(2)の内側に環状はすば歯車(7)は回転可能に組み込まれる。
同時に蓋(11)のラック側はすば(113)は、把持体(2)の内筒(2c)のガイド孔(26)を貫通して環状はすば歯車(7)の歯車側はすば(71)に組みこまれる。
これらの工程により組込まれた蓋(11)は、蓋開閉時の環状はすば歯車(7)の回転に伴ってガイド孔(26)に沿って長手方向に直線状に移動し、蓋を開閉する。
〔組立工程3−3〕環状はすば歯車使用の繰出容器開閉装置の組立(斜視図)
(剛性の板状蓋の応用)〕
図35は、環状はすば歯車(7)使用の四角で剛性の板状蓋の繰出容器開閉装置の組立工程を示す斜視図である。
図35の左図は、図34〔組立工程3−2〕と同じで「内筒(2c)を構成する内筒左側(2cL)と内筒右側(2cR)」、「環状はすば歯車(7)」、「四角で剛性の板状蓋(11)」、「把持体(2)を構成する四角な外筒(2b)」を組立てる部品の構成と組立順を示している。
図35の中央上図は、「把持体(2)、環状はすば歯車(7)、蓋(11)」を組み立てた「往復駆動機構の一部(C‘)」を示している。
図35の中央下図は、図33〔組立工程3−1〕と同じで、「被繰出物(18)の口紅(18‘)を繰出容器(1)に載置した「繰出式口紅(A’)」」と「回転体(5)の回転駆動機構の一部(B‘)」の組立部品の構成と組立工程を表している。
図35の右図は、繰出式口紅(A‘)を回転駆動機構の一部(B’)に装着し、更に、往復駆動機構の一部(C‘)に装着して繰出容器開閉装置(100)の構造を構成している図である。
〔繰出容器開閉装置の基本構造〕(剛性の板状蓋の応用)(逆ラセン筒使用)〕
本願発明の請求項4に係る逆ラセン筒を用いた繰出容器開閉装置(四角で剛性の板状蓋の応用)について図36〜45で述べる。
〔繰出容器開閉装置の基本構造(四角な剛性の板状蓋の応用)(逆ラセン筒使用)〕
図36は、本願発明の逆ラセン筒(9)を用いた繰出容器開閉装置(100)の基本構造を示す図で、逆ラセン筒(9)に合わせ「四角で剛性の板状蓋(10)」と「把持体(2)を構成する四角な外筒(2b)と円形の内筒(2c)」を用いた繰出容器開閉装置の構成を示す図である。
前述の図36に示した本願発明の繰出容器開閉装置を構成する逆ラセン筒(9)に合わせた構造の「四角で剛性の板状蓋(10)」を用いた繰出容器開閉装置の構成を示す図で、繰出容器(A)、回転駆動機構(B),往復駆動機構(C)、開閉駆動機構(D)、把持体(H)、回転体(R)を示す斜視図である。
繰出容器(A)は、上部ラセンタイプ、下部ラセンタイプ、ねじ棒タイプ、繰出式ペンシル容器などを用いる。
繰出容器(A)は、開閉装置に組み込むために不必要な部品などを除去し、また、必要により一部修正して用いる。
回転駆動機構(B),往復駆動機構(C)、開閉駆動機構(D)、把持体(H)、回転体(R)は、これらの繰出容器の形状・デザイン・サイズ・太さ・繰出容器の種類、蓋の種類、用途などにより、これらに合わせ一部修正されることがあるが基本的な構造は同じである。
〔繰出容器開閉装置の基本構造(剛性の板状蓋の応用)(逆ラセン筒使用)〕
図37は、本願発明の「逆ラセン筒(9)」を用いた上部らせんタイプ繰出容器開閉装置の構成を示す図で、「逆ラセン筒(9)」と四角な外筒(2b)に合わせて四角で剛性の板状蓋(10)を用いた繰出容器開閉装置の構成を示す斜視図である。
繰出容器(A)は、上部ラセンタイプ繰出容器、回転駆動機構(B),往復駆動機構(C)、開閉駆動機構(D)、把持体(H)、回転体(R)の構成を示す斜視図である。
〔把持体(H)の構成を示す断面図(図39のホーホ線とヘーヘ線の断面図)〕
図38は、本願発明の把持体(H)の構成を示す断面図である。
図38の左図は、図39のホーホ線の断面図で、把持体(2)を構成する四角な外筒(2b)と円形の内筒(2c)の嵌合体、繰出容器(1)の中筒(13)、回止部材(23)及び隙間(S2)の構成を示す断面図である。
把持体(H)は、把持体(2)を構成する四角な外筒(2b)と円形の内筒(2c)との間に隙間(S2)を保持しつつ繰出容器(1)の中筒(13)の上端を内筒(2c)の回止部材(23)で固定して構成される。
把持体(2)を把持し、回転体(5)を回転した時、繰出容器(1)の中筒(13)が同じ方向に回転しないように把持体(H)を構成する把持体(2)と繰出容器(1)の中筒(13)が一体になるように固定している。
〔図38の蓋の図〕
図38の蓋の位置は、図39のホーホ線とヘーヘ線の断面図の位置とは異なるが、蓋の通過時の位置を示すため図39に蓋の断面図を記入した。
〔回止部材〕
図38に示す如く把持体(2)を構成する内筒(2c)の内側に設けた回止部材(23)は、中筒(13)の中筒上端を固定しており、把持体(2)を把持し、回転体(5)を回転した時、中筒(13)が同じ方向に回転しないように把持体(2)と中筒(13)が一体になるように固定されている。
回止部材(23)による中筒(13)の固定方法は、この例に限定されない。本願発明に適したものであれば、何れの方法でも良い。
回止部材(23)は、必要があれば別部品として把持体(2)の天面内側に挿入して用いることも出来る。
〔隙間(S2)〕
隙間(S2)は、繰出容器開閉装置(100)の回転操作による蓋(10)の直線状の移動に必要な隙間(S2)を確保していることを示している。
〔内筒支え〕
内筒支え(27)の位置は、可撓性の蓋を用いた図6と図19と剛性の板状蓋を用いた図30と図38の位置は異なる。
図6と図19に示す可撓性のある蓋を用いた場合は、内筒支え(27)は内筒(2c)側に、また、剛性の板状蓋の場合は、内筒支え(27)は内筒(2c)と一体になって内筒(2c)を所定の位置に固定して支えており、蓋の舌部の通過時に蓋をガイドする枠としても用いられている
図30と図38に示す四角で剛性の板状蓋を用いた場合は、内筒支え(27)は外筒(2b)側と一体となって円形の内筒(2c)を所定の位置に固定して支えている。
このように内筒支え(27)は、容器の形状などにより蓋の舌部などのガイド枠としては用いない事もある。
〔蓋案内溝〕
蓋(10)の剛性の板状蓋部(101)の移動の際には、蓋(10)の蓋案内突起(104)は蓋案内溝(29)により溝に沿ってガイドされ移動する。
〔図38の右図〕
図38の右図は、図39のヘ−ヘ線の断面図で、把持体(2)を構成する四角で剛性の外筒(2b)と円形の内筒(2c)の嵌合体、中筒(13)、逆ラセン筒(9)、内筒支え(27)及び隙間(S2)の構成を示す断面図である。
内筒支え(27)は、内筒(2c)の支えのために外筒(2b)に設けられている。
把持体(2)は、隙間(S2)を確保しており、繰出容器開閉装置(100)の回転操作による蓋(10)の線状の移動に必要な隙間(S2)を確保していることを示している。
〔ガイド孔〕
ガイド孔(26)は、前述(図6、段落番号0040)の環状はすば歯車(7)に応用の項で説明した。
ガイド孔(26)は、逆ラセン筒(9)に応用した場合も同じである。図19,24,25などに図示されているように内筒(2c)の側面に設け、蓋(8)を長手方向に延びたガイド孔(26)に沿って直線状に移動するように案内する。
これらの図は、ガイド孔(26)を内筒(2c)の側面に設け、円形の筒状の内筒(2c)は中心を2つに分割した図になっているが、この例に限定されない。繰出容器開閉装置の形状・デザイン・繰出容器の太さ・組立易さなどにより必要に応じて個々の繰出容器開閉装置に応じて用いる。ガイド孔(26)は、外筒(2b)と中筒(2c)を嵌合した把持体(2)、中筒(13)、逆ラセン筒(9)を組み合わせた構造が本願発明の繰出容器開閉装置の構造や機能を維持しているものであればいずれでも良い。
〔本発明を上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置の各部品の動きを示す図 (剛性の板状蓋の応用) (逆ラセン筒使用)〕
図39は、本願発明の「逆ラセン筒(9)用の剛性の板状蓋(10)」を「四角な上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置」に応用した開閉時の各部品の動きを示す図である。
図39の左図は、逆ラセン筒用の四角な繰出容器開閉装置(100)の剛性の板状蓋(10)が上昇し、開口部(21)を閉じている全閉状態を示す。
図39の中央図は、中間状態を示している。
繰出容器開閉装置(100)を順回転方向に繰出したとき、把持体(2)を構成する外筒(2b)の内側には蓋案内溝(29)が設けられ、前記蓋案内溝(29)には逆ラセン筒用の四角で剛性の板状蓋(10)の両端に設けられた蓋案突起(104)が摺動可能に嵌合しており、剛性の板状蓋(10)は蓋案内溝(29)に沿って蓋は、蓋開放方向に直線状に移動した剛性の板状蓋(10)と、被繰出物(18)の中間状態を示している。
図39の右図は、繰出容器開閉装置(100)の四角で剛性の板状蓋(10)の全開の状態を示している。
把持体(2)を片手で把持し、回転体(5)を順回転方向に繰出すと把持体(2)を構成する外筒(2b)の内側に設けられた蓋案内溝(29)は、剛性の板状蓋(10)の両端に設けられた蓋案内突起(104)が摺動可能に嵌合しており、剛性の板状蓋(10)は蓋案内溝(29)に沿って線状に移動し、隙間(S2)に収納された剛性の板状蓋(10)の全開状態を示している。
同時に、逆ラセン筒(9)とは逆向きのラセンを備えた繰出容器(1)のラセンにより中皿に載置した被繰出物(18)が繰り上げられている状態を示している。
逆ラセン筒用の四角で剛性の板状蓋(10)は、移動時に中味に触れないように蓋の移動時の位置、蓋案内溝(29)の形状などが適切に設定されているため、繰出容器開閉装置の蓋が中味に触れることはない。
〔繰出容器開閉装置の各部品における符号(剛性の板状蓋の応用)(断面図)〕
図40は、図36〜45で説明の本願発明の「逆ラセン筒」を用いた四角で剛性の板状蓋(10)の繰出容器開閉装置の各部品における符号(断面図)である。
〔[組立工程4−1]回転体への繰出容器の組立(斜視図)〕
図41[組立工程4−1]は、回転体(5)と繰出容器(1)との組立工程を示す斜視図で、繰出容器(1)は上部ラセンタイプ繰出容器である。
図41の〔組立工程4−1〕は、前述の図14[組立工程1−1]と同じである。
上部ラセンタイプ繰出容器は、回転体(5)の連結凹部(52)に挿入され、繰出容器底止め(55)により一定の位置に挿入される。同時に圧接部(53)により繰出容器の回転部(1b(12b))を圧接し、固定され、これにより繰出容器の回転部(1b(12b))と回転体(5)は一体となり同じ方向に回転する。 繰出容器の回転体への固定方法は、この方法に限定されない。
本発明に適したものであれば何れでも良い。
〔〔組立工程4−2〕把持体と蓋及び逆ラセン筒の組立(断面図)〕(剛性の板状蓋の応用)〕
図42は、四角な把持体(2)(四角な外筒(2b)と円形筒状の内筒(2c)の嵌合体)と四角で剛性の板状蓋(10)と逆ラセン筒(9)の組立工程を示す断面図で、四角な剛性の板状蓋(10)と四角な把持体(2)を除くと逆ラセン筒(9)と蓋(8)を用いた図24〔組立工程2−2〕と同じである。
図42の左図は、把持体(2)を分割した内筒(2c)の内筒左側(2cL)と内筒右側(2cR)の間に逆ラセン筒(9)を組込む工程を示す図である。
図42の中央上図は、把持体(2)の分割された内筒(2c)に逆ラセン筒(9)を組込んだ図である。内筒左側(2cL)と内筒右側(2cR)の間に逆ラセン筒(9)が回転可能に組み込まれている。
逆ラセン筒(9)は、把持体(2)の内筒(2c)の内側の凸状の回止部材(23)と抜止め(25)の間に使用時の回転操作により抜け落ちることが無いように、回転可能に嵌めこまれる。
図42の中央下図は、四角で剛性の板状蓋(10)の図である。
図42の右上図は、把持体(2)を構成する四角な外筒(2b)である。内筒(2b)の内側は、回止部材(23)や抜止め(25)が無いため凹凸がなく平坦で部品の組み込みが容易になっている。
図42の右下図は、内筒左側(2cL)と内筒右側(2cR)の回止部材(23)と抜止め(25)の間に逆ラセン筒(9)が回転可能で使用中に抜け落ちることが無いよう組み込まれている。
次にこれらの嵌合体に蓋(10)が組み込まれる。
更に、これらの嵌合体は、四角な外筒(2b)に挿入される。
図42の右端は、把持体(2)を構成する四角な「外筒(2b)」、「内筒左側(2cL)と内筒右側(2cR)で構成されている内筒(2c)」、「逆ラセン筒(9)」、「蓋(10)」の組立体を示す断面図である。
これらの組立工程により、把持体(2)の内側に逆ラセン筒(9)は回転可能で使用中に抜け落ちることが無いように組み込まれる。
同時に蓋(10)の案内突起(103)は、把持体(2)の内筒(2c)のガイド孔(26)を貫通して逆ラセン溝(91)に組みこまれる。
内筒には、長手方向に少なくとも1部が切りかかれて長手方向に延びるガイド孔(26)が形成されており、前記ガイド孔(26)内に配置され前記逆ラセン筒(9)の逆ラセン溝(91)に嵌合して逆ラセン溝(91)に沿って移動する蓋(10)の案内突起(103)が組み込まれている。
蓋(10)の蓋案内突起(104)は、蓋案内溝(29)に組み込まれ、蓋案内溝(29)に沿って剛性の板状の蓋(10)を案内する。
これらの工程により組込まれた剛性の板状の蓋(10)は、逆ラセン筒(9)の回転に伴って長手方向に開口部(21)より遠ざかる又は近づく方向に直線状に移動し、開閉する。
〔組立工程4−3〕逆ラセン筒使用の繰出容器開閉装置の組立(斜視図)(剛性の板状蓋の応用)〕
図43は、逆ラセン筒(9)使用の四角で硬い蓋の繰出容器開閉装置の組立工程を示す斜視図である。
図43の左図は、「把持体を構成する内筒(2c)を分割した内筒左側(2cL)と内筒右側(2cR)」、「逆ラセン筒(9)」、「四角で剛性の板状の蓋(10)」、「把持体(2)を構成する四角な外筒(2b)」を組立てる部品の構成と組立工程を示している。
図43の中央上図は、外筒(2b)と内筒(2c)で構成される把持体(2)、逆ラセン筒(9)、蓋(10)を組み立てた「往復駆動機構の一部(C‘)」を示している。
図43の中央下図は、「被繰出物(18)の口紅(18‘)を繰出容器(1)に載置した「繰出式口紅(A’)」」と「回転体(5)の回転駆動機構の一部(B‘)」の組立部品の構成と組立工程を表している。
図43の右図は、繰出式口紅(A‘)を回転駆動機構の一部(B’)に装着し、更に、往復駆動機構の一部(C‘)に装着して繰出容器開閉装置(100)の構造を構成している図である。
〔逆ラセン筒の回転体(5)との嵌合を示す斜視図(剛性の板状蓋の応用)〕
図44は、「逆ラセン筒(9)」と「繰出容器(1)を挿入した回転体(5)」との嵌合を示す斜視図である。
図44の左図は「繰出容器(1)と回転体(5)の組立体」と「逆ラセン筒(9)」の組立工程を示している。
図44の右図に示す如く、逆ラセン筒(9)の連結部(92)は、「繰出容器(1)と回転体(5)の組立体」の連結筒(54)に連結され、突起(51)の圧接効果により固定され、一体となって回転するように組立てられている。
この組立体が、使用中に容易に上下方向に抜けないように連結強度を強固にする必要があれば、図10に示す様に、把持体(2)と回転体(5)を回転可能に嵌合し、外側回転可能嵌合部(5c(F2))を設け、使用中に上下方向に容易に抜けないようにすることもできる。
上下方向のぬけ防止は、この例に限定されない。
前述(段落番号:0062)の連結筒(54)と連結部(72)又は連結筒(92)について述べたように連結方法は、種々の方法がある。連結方法は、本願発明に適したものであれば何れでもよい。
〔蓋の案内突起の摺動可能な嵌合を示す斜視図(剛性の板状蓋の応用)〕
図45は、「剛性の板状蓋(10)の案内突起(103)」の「逆ラセン筒(9)の逆ラセン溝(91)」への摺動可能な嵌合を示す斜視図である。
図45は、把持体(2)を外した図で、図44の「繰出容器(1)と回転体(5)と逆ラセン筒(9)との組立体」に「蓋(10)」を嵌合した図である。蓋(10)の案内突起(103))が、逆ラセン体(9)の逆ラセン溝(91)に摺動可能に嵌め込まれた状態を示している。
蓋(10)の位置は、蓋(10)の全閉時や全開時の繰出容器(1)の被繰出物(18)の位置や蓋案内溝の形状などにより蓋と中味に触れないようにするなど適切に設計される。
〔上部ラセンタイプ繰出容器以外の繰出容器についての説明〕
以上、上部ラセンタイプ繰出容器を例に本願発明の繰出容器開閉容器について述べた。 上部ラセンタイプ繰出容器以外の繰出容器について説明する。
1)ねじ棒タイプ繰出容器は、上部ラセンタイプ繰出容器開閉装置をそのまま応用でき
る。
2)下部ラセンタイプ繰出容器も本願発明の基本構造とおなじであるが、該下部ラセンタ イプ繰出容器のラセン部分が中皿の下部にあるため、下部ラセン部の回転部(袴筒)(12b(1b))を直接回転体(5)として用いることが多い。
即ち、回転部に回転体(5)が、直接組み込まれ、一体構造になっていることが多い。
必要があれば、下部ラセンタイプ繰出容器の回転部に図14や図23などに示す筒状の 回転体(5)を嵌合して用いることもできることは、勿論である。
3)繰出式ペンシル容器に応用する場合も他の繰出容器と同じである。
図3や先〔背景技術(0002)〕に記述した如く、繰出式ペンシル容器は、細身のペ ンシル状の中味を繰出す、又は、繰戻す時は、カートリッジ(中筒)を把持し、ホル ダー(回転部)を回転して他の繰出容器と同様に使用する。
このため、繰出式ペンシル容器を繰出容器開閉装置に用いる場合も、上部ラセンタイプ 繰出容器や下部ラセンタイプ繰出容器開閉装置の場合と同じである。
図3の把持体を構成するカートリッジ(中筒)及び回転体(5)を構成するホルダー(回転部)の寸法に合わせ、図15(環状はすば歯車式)に示す如く「把持体(2)(外筒(2b)と内筒(2c)の嵌合体)」と「蓋(6)及び環状はすば歯車(7)」又は、図24(逆ラセン筒式)に示す如く「把持体(2)(外筒(2b)と内筒(2c)の嵌合体)」と「蓋(8)と逆ラセン筒(9)」の組立体を作り、把持体(2)に、これらの組立体を先の図14〜16の組立工程1−1〜組立工程1―3又は図23〜25の組立工程2−1〜組立工程2−3に示した如く組み込む。
図3に示す如くホルダー(回転部)の先端部(連結筒(54))には、突起(51)を設け、環状はすば歯車(7)の連結部(72)又は逆ラセン筒(9)の連結部(92)に挿入し連結し、連結筒(54)と環状はすば歯車(7)又は逆ラセン筒(9)が一体になって回転するように固定する。
図15に示す如く「把持体(2)に蓋(6)と共に組み込んだ環状はすば歯車(7)の連結部(72)の組立体」、又は、図24に示す如く「把持体(2)に蓋(8)と共に組み込んだ逆ラセン筒(9)の連結部(92)の組立体」とホルダー(回転部)の先端部(連結筒(54))の突起(51)と連結し、繰出容器開閉装置の構造を構成する。
尚、嵌合筒(54)に該当するホルダー(回転部)の先端部の突起(51)と連結部(72)又は(92)の連結方法は、この例に限定されない。
先(段落番号:0062)に述べた如く多くの連結方法がある。本願発明に適した方法であれば何れでもよい。
繰出式ペンシル容器は、その構造からホルダー(回転部)は、回転体(5)と一体になって回転部(1b(12b))を構成していることが多い。従って、図14〔組立工程1−1〕、図23〔組立工程2−1〕などの工程は、不必要な場合が多い。
このように本願発明は、種々の繰出容器に応用して繰出容器開閉装置を作ることができる。
〔回転体(5)への歯車側はすば(71)又は逆ラセン溝(91)の設定 〕
図2に示した下部ラセンタイプ繰出容器袴筒や、図3に示した繰出式ペンシル容器におけるホールダーは、回転部が長いため、直接、回転体(5)として用いることができる。
これらの回転体(5)に直接、歯車側はすば(71)、又は逆ラセン溝(91)を設け、蓋(6)のラック側はすば(63)や蓋(8)の案内突起(83)などと嵌合して繰出容器開閉装置に用いることもできる。
本願発明の請求項5〜6に係る「逆ラセン筒」又は「環状はすば歯車」と「回転体(5)」との一体成型の繰出容器開閉装置について図46〜48で述べる。
〔逆ラセン筒と回転体との一体成型及び繰出容器との嵌合(斜視図)〕
図46〜48は、逆ラセン筒(9)又は環状はすば歯車(7)と、回転体(5)を一体成型した部品に繰出容器(1)を組み込んだ「省部品化」「省組立工程数化」を実現し
た事例を示す図である。
蓋は、「可撓性のある軟らかい蓋」又は「剛性の板状蓋」の何れも応用できるが、ここ
では、柔らかい可撓性のある蓋を用いた場合について述べる。
〔組立工程5−1〕〔逆ラセン筒と回転体との一体成型及び繰出容器との嵌合(可撓性のある蓋への応用)(斜視図)〕
図46の左図は、逆ラセン筒(9)と回転体(5)を一体成型し、部品数と組込工程数の削減の工程図である。
図46の中央図は、「逆ラセン筒(9)と回転体(5)の一体成型品」に「繰出容器(1)」を嵌合を示す工程図である。
図46の右図は、逆ラセン筒(9)と回転体(5)の一体成型品に繰出容器を嵌合済の工程図である。
〔組立工程5−2〕〔把持体と逆ラセン筒用蓋の組立(断面図)〕
図47の左図は、内筒(2c)を構成する内筒左側(2cL)と内筒右側(2cR)に蓋(8)をセットする組立工程を示す。
図47の中央図は、内筒(2)を構成する内筒左側(2cL)と内筒右側(2cR)を組立後、蓋(8)をセットし、外筒(2b)の内側に挿入する組立工程を示す。
外筒(2b)の内面は、凹凸が無く平坦で「内筒(2c)と蓋(8)の組立体」を容易に組立てることが出来る。
図47の右図は、把持体(2)を構成する内筒(2c)の内筒左側(2cL)と内筒右側(2cR)を組立後に、蓋(8)セットし、更に、外筒(2b)の凹凸の無い平坦な内側に挿入し、把持体(2)を構成する外筒(2b)と内筒(2c)組み込んだ図である。
蓋(8)は、把持体(2)の隙間(S2)に組み込まれていること示す。
〔組立工程5−3〕〔逆ラセン筒又は環状はすば歯車と回転体の一体成型品の組立〕
図48の左下図は、図46で述べた「逆ラセン筒(9)と回転体(5)の一体成型品に繰出容器(1)を嵌合した組立体(G)」である。
図48の左上図は、図47で述べた「内筒(2c)に蓋(8)セットし、外筒(2b)の内側に挿入した把持体(2)の組立体(J)」である。
図48の中央図は、組立体(G)と組立体(J)を組立てた組立体の繰出容器開閉装置を示す。
〔組立体(G):図48の左下図の組立体〕
逆ラセン筒(9)と回転体(5)との一体成型品に繰出容器(1)を組み込んだ組立体
〔組立体(J):図48の左上図の組立体〕
把持体(2)を構成する外筒(2b)と内筒(2c)の組立体に蓋(8)を組み込んだ
組立体。
これらの組立体は、開閉時には先に述べた図20〜21の組立体の繰出容器開閉装置の各部品と同様な動きをする。
〔組立体の各部品の動きの説明〕
図48の中央図の繰出容器開閉装置の機能を説明する。
把持体(2)を構成する外筒(2b)と内筒(2c)の嵌合体の間に隙間(S2)を保持しつつ回止部材(23)により繰出容器(1)の中筒(13)の上端を固定して把持体(H)を構成している。
把持体(2)を構成する内筒(2c)の内側に設けた回止部材(23)は、中筒(13)の上端部を固定しており、把持体(2)を把持し、回転体(5)を回転した時、中筒(13)が同じ方向に回転しないよう把持体(2)と中筒(13)が一体になるように固定している。
回転体(5)は、逆ラセン筒(9)と一体成型されており、回転体(5)を順又は逆回転すると回転体と同じ方向に回転する。
図48の中央図に示す繰出容器開閉装置の部品の動きは、逆ラセン筒(9)と可撓性のある軟らかい蓋を用いた繰出容器開閉装置を説明した図20〜21などと同じ動きをする。これらの動きは、図20〜21の説明で詳しく説明されているので省略する。
図48が、図20〜21と異なるところは、次の通りである。
1)「回転体(5)」と「逆ラセン筒(9)」とは一体成型されているため、内筒(2 c)の内側には抜止め(25)は必要ない。
従って、図47〜48には、抜止め(25)は記入されていない。
2) 図48の左上図に示す如く、把持体(2)を構成する外筒(2b)と内筒(2 c)の隙間(S2)には、蓋(8)が組み込むことができる。
3) 図48の左下図に示した「逆ラセン筒(9)と回転体(5)を一体成型し、繰出容器を組み込んだ組込体」は、図47の右端図や図48の左上図に示した「把持体外側モジュール(2)の外筒(2b)と内筒(2c)の間の隙間(S2)に蓋(8)を組み込んだ嵌合体」に直接組み込むことが出来る。
4)把持体(2)と隙間(S2)に蓋を組み込んだ組立体」に、「回転体と環状はすば歯車又は逆ラセン筒」の一体成型品の組立は、図10で述べた回転可能な嵌合を用いる。
5) 図46の右端図に示されているように、「一体成型した逆ラセン筒(9)と回転体
(5)」に「繰出容器(1)」を組み込む時に、挿入し易く、また、取り外す時に繰
出容器を外し易い長さになるように設計する。
〔環状はすば歯車と回転体の一体成型品への応用〕
図48の右図は、環状はすば歯車(7)と回転体(5)の一体成型品の組立図である。
この図の構成は、図48の「逆ラセン筒(9)と蓋(逆ラセン筒用)(8)」を「環状はすば歯車(7)と蓋(環状はすば歯車用)(6)」に替えたもので、繰出容器開閉装置の構造や開閉時の各部品の動きや操作方法は、前記の図6〜8などの説明と同じである。
これらの部品の動きは、図6〜8などで詳しく説明されているので省略する。
図48の右図が、図6〜8などと異なるところは、前(図48、段落番号(0119))に述べた1)〜5)のと同じである。及び、環状はすば歯車とは異なる逆ラセン筒と関連の異なる部品の符合である。
一体成型品の効果についてまとめると、
環状はすば歯車又は逆ラセン筒と回転体を「一体成型」し、把持体(2)を外筒(2b)と内筒(2c)に分割して「蓋を隙間(S2)に組み込む」工夫をすることにより、部品数・工程数の削減が実現した。
〔一体成型品の四角な剛性の板状蓋への応用〕
「環状はすば歯車」及び「逆ラセン筒」と「回転体」との一体成型品は剛性の板状蓋へ
の応用ができる。
図28〜35で述べた剛性の板状蓋を用いた環状はすば歯車型繰出容器開閉装置にも同様に図46〜48の一体成型品について述べた方法を用いることができる。
更に、図36〜45の一体成型品について述べた剛性の板状蓋を用いた逆ラセン筒型繰
出容器開閉装置にも同様に図46〜48の方法を用いることが出来る。
これらの使用時の繰出容器開閉装置の部品の動きは、図28〜35及び図36〜45で詳しく説明されているので省略する。
図28〜35及び図36〜45と異なるところは、図48(段落番号0119)の1)〜5)で述べたことと同じである。
〔効果〕
本願発明の効果として、把持体(2)を外筒(2b)と内筒(2c)に分割し、組立により隙間(S2)を設け、蓋を隙間(S2)に組み込むことができるようになった。
この結果、「環状はすば歯車又は逆ラセン筒」と「回転体」の一体成型品に繰出容器を挿入後に、「把持体(2)を構成する外筒(2b)と内筒(2c)の嵌合体の隙間(S2)に蓋(10)又は蓋(11)を組み込んだを組立体」を直接、組み込むことができるようになった。この効果として省部品数・省組立工程数が実現した。
〔本願と先願(特許第4521590号)との比較対照〕
本願発明と先願(特許第4521590号)との比較対照について図49〜53などで説明する。
本願発明は、先願の課題を解消するために工夫をすることにより次の効果を得た。
これらを本願発明と先願とを比較対照して効果を述べると次の通りである。
1)蓋の耐衝撃性が著しく向上した。
・ガイド孔(26)により蓋の耐衝撃性が著しく向上した。
2)蓋の開閉時の移動の安定化
・繰出容器開閉装置の形状などにより応用は限定されるが,内筒支え(27)による蓋 の舌部のガイド枠への応用により開閉時の蓋の直線状の移動が安定した。
3)多様なデザインが可能になった。
・軟らかい蓋はもちろん硬い材質の蓋にも応用できるため繰出容器開閉装置の形状・ デザインが多様化した。
・把持体(2)を構成する「外筒(2b)」と「内筒(2c)」との分割により、外 筒(2b)の形状の多様化が可能になり、繰出容器開閉装置の形状・デザインが多 様化した。
4)省部品・省組込工程数が実現、蓋の移動も安定
・把持体を外筒(2b)と内筒(2c)に分割し、隙間(S2)を設け、蓋を組み込む んだ組立体を用いることにより、「環状はすば歯車」又は「逆ラセン筒」と「回転 体(5)」との2部品の一体化により省部品数・省工程数が可能になった。
・蓋の移動に必要な隙間(S2)の設計が明確になり、又、内筒(2c)の内筒上端 (2cu)の全面による下からの支えにより蓋の移動が安定した。
5)成型が容易で、組立易く、品質が安定
把持体(2)を構成する内筒(2c)を必要により分割することにより、成型や組 み立てが困難であった直径が小さい繰出容器開閉装置に次の波及効果を得た。
・繰出容器開閉装置の大小に関係なく成型が容易になった。
・繰出容器開閉装置の大小に関係なく組立易く品質が安定する。

これらの本願発明と先願を比較対照した効果について述べる。
〔本願と先願(特許第4521590号)との比較対照〜その1〕
図49で、本願と先願の耐衝撃性の向上と蓋の線状の移動の安定について比較して説明する。
〔本願の効果〕
1)ガイド孔(26)により蓋の耐衝撃性が著しく向上した。
2)隙間(S2)や繰出容器開閉装置の形状などにより応用は形状により限定されるが、 内筒支え(27)による蓋の舌部のガイド枠への応用により蓋開閉時の直線状の移動 が安定した。
〔先願〕
図49は、本願と先願(特許第4521590号)の把持体の構成を示す断面図である。
図49の上左図(図は、一部改変)は、先願の把持体(H)の構成を示す断面図の図9と図25である。
〔先願の問題点1:蓋の機能が耐衝撃性に弱い〕
把持体(2)に設けた摺動可能嵌合凹部(22)と蓋(6)又は蓋(8)の摺動可能嵌合凸部(64)又は(84)の凹凸部の嵌合により、隙間(S1)に沿って直線状に移動する。
図49の如く、把持体(2)は形状から肉厚を薄く設計する必要があるため厚みが薄い。このため、把持体(2)の内側に凹嵌合部を設けた摺動可能嵌合凹部(22)は、浅くなる。
繰出容器開閉装置の使用時の落下などの強い衝撃によりで把持体と蓋の摺動可能嵌合凹凸部は、外れ易く蓋の移動に支障を生じることがある問題点がある。
〔先願の問題点2:開閉時の蓋の安定した移動が劣る〕
図49の上下の左図の如く、把持体(2)は一体構造で、先願の隙間(S1)は、「一体構造の把持体(2))と「繰出容器の中筒(13)」と間で構成されている。
蓋の移動に必要な隙間(S1)は、繰出容器開閉装置を全て組立後に形成される構造であった。このため蓋移動のための隙間(S2)が設計上、確実に設定することが難しいという問題点があった。
〔本願の効果〕
1)ガイド孔(26)による耐衝撃性の向上
本願の図49の上右図の如く、蓋は、繰出容器開閉装置の使用中の落下などの強い衝撃 にも耐える強い構造になった。
即ち、ガイド孔(26)は、蓋の案内突起(83)などを両側から挟み込んで案内する ため繰出容器開閉装置の使用中の落下などによる強い衝撃を受けても外れて蓋の機能を 失うことはない構造となった。
2)ガイド孔(26)による蓋の安定移動効果
本願の図49の右上図の如く、蓋(8)の案内突起(83)、蓋(10)の案内突起(103)、蓋(6)のラック側はすば(63)、蓋(11)のラック側はすば(113)などは、内筒(2c)の側面に設けたガイド孔(26)によって両側から挟み 込んでガイドされ、蓋は直線線状に安定して移動する。
3)内筒支え(27)の効果
蓋がガイド孔(26)に沿って長手方向に直線状に移動の際、図49に示す如く馬蹄形 の把持体(2)は、必要により舌部の両端が内筒支え(27)によりガイドされ、蓋は 線状に安定して移動するように設計することができる。
併し、図30、図38のように四角な形状の繰出容器等は、その形状から内筒支え(27)は必要としない場合がある。
このように繰出容器開閉装置の形状などによるが必要により、内筒支え(27)を蓋の ガイド枠として用いることが出来る。ガイド孔(26)と内筒支え(27)の併用によ り確実に蓋を安定して移動することができる。
4)隙間(S2)と中筒上端(2cu)による効果
図49の上下の右図に示す如く、把持体(2)を構成する外筒(2b)と内筒(2c) の嵌合による2体構造で隙間(S2)が確実に設計され確保している。
又、中筒(2c)の内筒上端(2cu)の全体で蓋を支える事が出来るため、蓋の下から の支えが確実になり、開閉時の移動時の蓋の線状の移動が安定した。

本願発明による工夫により上記の「ガイド孔(26)」や内筒(2cu)の効果により、また、把持体(2)の形状などによるが必要により内筒支え(27)をガイド枠として用いることができるため「蓋の開閉時の線状の移動が安定し、使用中の落下などによる強い衝撃にも耐える」という効果を実現した。
〔本願と先願(特許4521590)との比較対照〜その2 把持体(2)の「成型し易
さ」の比較〕(環状はすば歯車の例)〕
図50において、「環状はすば歯車」を用いた本願と先願の成型し易さについて比較して説明する。
〔効果〕
本願は繰出容器開閉装置の大小に関係なく成型が容易である。
〔先願〕
図50の上左図の把持体(2)の内側には、凸状の回止部材(23)や抜止め(25)が設けられている。
このような場合、把持体(2)を成型後に金型から引き出すには、通常、金型の中心部に空間を作り、凸状の部分が成型物を取出す際に支障がないところまで金型を内側に寄せてから成型物を取出す。(通称:寄せ型)
直径の大きい場合、この方法でも成型できるが、直径の小さい容器、特に、紅筆や繰出式ペンシル容器などは、金型作製や成型は難しい。
〔本願〕
図50の上右図に示す如く、把持体(2)は、外筒(2b)と内筒(2c)に分け、更に、内筒(2c)を2つに分けて成型することが出来る。
図50の右端図の外筒(2b)の内側には、凸状の回止部材(23)や抜止め(25)がないため平坦である。外筒(2b)の内側には凹凸が無いため金型構造は単純化され、成型物は取り出し易い。
図50の上右図の真中の斜視図の如く、内筒(2c)は、分割されており金型から成型物を取り出すために複雑な金型構造は必要がなく、繰出容器の大小に関係なく成型し易い。
これらの工夫により、先願に比べ本願は、「繰出容器開閉装置の大小に関係なく成型が容易で生産性も向上する」という効果を実現した。特に、直径の小さい繰出開閉装置の場合、応用すれば成型が容易である。
〔本願と先願(特許4521590)との比較対照〜その3 把持体(2)の「成型し易
さ」の比較〕(逆ラセン筒の例)〕
図51において、「逆ラセン筒」を用いた本願と先願の「成型し易さ」を比較し説明する。
〔効果〕
本願は、繰出容器開閉装置の大小に関係なく成型が容易である。
〔先願〕
先願は、図51の上左図に示す如く、把持体モジュール(2)の内側には、凸状の回止部材(23)や抜止め(25)が設けられている。
把持体(2)を成型後に金型から引き出すには、通常、金型の中心に空間を作り、凸状の部分が成型物を取出す際に支障がないところまで金型を内側に寄せてから成型物を取出す。(通称:寄せ型)
直径の大きい場合、この方法で成型できるが、直径の小さい容器、特に、紅筆や繰出式ペンシル容器などは、金型作製や成型は難しい。
〔本願〕
本願は、図51の上右図に示す如く、把持体(2)を構成する外筒(2b)と内筒(2c)は二つに分け、更に内筒(2c)を2つに分割して成型することができる。
外筒(2b)の内側には、凸状の回止部材(23)や抜止め(25)はない。このため外筒は成型時には金型から容易に取り出すことが出来る。
内筒(2c)は、図51の上右図の中央図の如く、分割されており金型から成型物を取り出すための複雑な金型構造は必要が無く、容器の大小に関係なく成型し易い。
これらの工夫により、先願に比べ本願は、「繰出容器開閉装置の大小に関係なく成型が容易で、生産性も向上する」という効果を実現した。
〔本願と先願(特許第4521590号)との比較対照〜その4(組立易く品質が安定)(環状はすば歯車の例〕
図52により「環状はすば歯車」を用いた繰出容器開閉装置の「組立易く品質の安定」について先願と本願を比較し、説明する。
〔効果〕
先願に比べ本願の繰出容器開閉装置は、組立易く品質が安定する。
〔先願〕
図52の左図の如く、先願の環状はすば歯車(7)の外径は、内筒(2c)に挿入し組立後、抜けを防ぐために挿入する把持体(2)の内側の抜止め(25)の最小内径より大きい。
このため環状はすば歯車(7)は、弾性を利用して把持体(2)に挿入し、組込後は、回転可能で使用時に抜けないように回止部材(23)と抜止め(25)の間に組込まれる。
併し、特に繰出式ペンシル容器などは、直径が小さいため、挿入時に必要な弾性が少なく、強く押しこんで組み込む必要があり、組込が難しいものがある。
直径が小さい繰出容器の場合、環状はすば歯車の弾性が少ないため、組込時に強く押し込む必要があり、把持体(2)の内側の凸状の抜止め(25)の内径より外径が大きい環状はすば歯車(7)の「はすば」などを傷つけ、繰出容器開閉装置の回転機構など品質に悪影響を与えることがある問題点があった。
〔本願〕
図52の右図に示す如く、本願は、環状はすば歯車(7)の分割された内筒(2c)への組込みは、二つに開いた状態の内筒(2c)に組み込まれ、作業も簡単で環状はすば歯車(7)を傷つける問題点はない。
次に、環状はすば歯車(7)を内側に組み込んだ内筒(2c)は、図52の右図に示す如く内側に凹凸の無い外筒(2b)に容易に組み込まれ、繰出容器開閉装置に必要な機構を把持体(2)の内部に構成する。
これらの工夫により、先願に比べ本願は、「組込易く品質が安定する」という効果を実現した。
〔本願と先願(特許第4521590号)との比較対照〜その5(逆ラセン筒の例)〕
図53により「逆ラセン筒」を用いた繰出容器開閉装置の「組立易く品質の安定」について本願と先願とを比較し、説明する。
〔効果〕
先願に比べ本願の繰出容器開閉装置は、組立易く品質が安定する。
〔先願〕
図53の左図の如く、先願の逆ラセン筒(9)の外径は、内筒(2c)の内側に挿入後、組立後の抜けを防ぐために、挿入する把持体(2)の内側の抜止め(25)の最小内径より大きい。
このため逆ラセン筒(9)の弾性を利用して把持体(2)に組込まれる。
特に、繰出式ペンシル容器などは、直径が小さいため、挿入時に必要な弾性が少なく、強く押しこむ必要があり、組込が難しいものがある。
このため組込時に把持体(2)の凸状の内側の抜止め(25)の内径より外径が大きい逆ラセン筒(9)のラセンなどを傷つけ繰出容器開閉装置の回転機能など品質に悪影響を与えることがある問題点があった。
〔本願〕
図53の右図の如く、本願の逆ラセン筒(9)の分割された内筒(2c)への組込は、分割され開いた状態の内筒(2c)に容易に組み込まれ、作業も簡単で逆ラセン筒(9)を傷つけることはない。
次に、逆ラセン筒(9)を組み込んだ内筒(2c)は、図53の右図に示す如く、内側に凹凸の無い外筒(2b)に容易に組み込まれ、繰出容器開閉装置に必要な機構を把持体(2)の内部に構成する。
これらの工夫により、先願に比べ本願は、「組み立てやすく品質が安定する」という効果を実現した。
〔本願と先願(特許第4521590)との比較対照ーその6 形状の多様化への対応〕
化粧品容器は、消費者の好みの多様化により、化粧品容器らしい多様な形状・デザインが求められる。本願発明は、多様性を必要とする化粧品の繰出容器開閉装置の種々の形状にも対応できる。
これらの例について図30、図38、図49などで説明する。
〔効果〕
本願は、先願に比べ繰出容器開閉装置の形状・デザインの多様化が実現した。
〔先願〕
先願の例として図49の上左図の断面図で説明する。
図49の上左図の横断面図は、把持体(2)は一体であることを示している。環状はすば歯車や逆ラセン筒の機能を果たすために繰出容器開閉装置の把持体の内側は、円形の構造が必要である。
この一体構造のため、繰出容器開閉装置の機能を維持するためには、円形に近い形状に制限される。
〔本願〕
本願の例として図49の上右図の断面図で説明する。
図49の上右図の断面図は、把持体(2)は、外筒(2b)と内筒(2c)の二つの部品で構成されていることを示している。
内筒(2c)は、繰出容器開閉装置の機構を維持するために円形に限定される。
外筒(2b)は、形状は制限が少ない。
このため、外筒(2c)は、デザインに合わせて形状を変える事が出来る。
この代表例として、四角で剛性を有する板状蓋の四角な繰出容器開閉装置の例を図28〜45に記載した。
このように把持体(2)は外筒(2b)と内筒(2c)に分割されており、外筒の形状は制限が少ないために本願発明の繰出容器開閉装置の形状は、四角に限定されない。
例えば、馬蹄形、多角形、楕円など通常、口紅などの繰出容器に応用される形状を用いることができる。このため多様な形状・デザインの繰出容器開閉装置にも応用できる。
このように本願発明の工夫により繰出容器開閉装置のデザイン・形状のより多様化を実現した。
〔本願と先願(特許第4521590)との比較対照ーその7 可撓性のある蓋及び剛性を有する板状蓋への対応〕
〔効果〕
本願は、可撓性のある蓋及び剛性の板状蓋への応用も可能である。
〔先願〕
先願の図10〜12、図26〜28などには、可撓性のある蓋について記述した。
〔本願〕
本願の図7〜8、図20〜21などで可撓性のある蓋を、図31、図39などで剛性の板状蓋の適用例について記述した。
このように本願は、柔らかい可撓性のある蓋はもちろん剛性の板状の蓋の繰出容器開閉装置に適用できる。
本願は、把持体(2)を外筒(2b)と内筒(2c)に分割したために蓋の硬軟に合わせ把持体の外筒(2b)や内筒(2c)長さや嵌合位置などデザインや形状に合わせそれぞれ適切に調整できる効果がある。
このように本願発明の工夫により繰出容器開閉装置の可撓性のある軟らかい蓋はもちろん剛性の板状の蓋にも応用できる効果を実現した。
このため、化粧品容器らしい多様な形状・デザインの繰出容器開閉装置を実現した。
〔本願と先願(特許第4521590)との比較対照ーその8「回転体(5)」と「環状
はすば歯車」又「逆ラセン筒」との一体化〕
〔効果〕
図46〜48に述べた如く、「環状はすば歯車(7)又は逆ラセン筒(9) 」と「回転体(5)」との2部品の一体成型による省部品化・省組立工程数化が可能になった。
〔先願〕
図49の上下左図は、先願の図である。
把持体は一体の構造である。
このため蓋は、図49の上左図などに示す如く、組立の際には把持体(2)の内側に「環状はすば歯車(7)」又は「逆ラセン筒(9)」と「蓋」と「繰出容器」を同時に組込むことが必要であった。
〔本願〕
本願は、図49の右下図に示す如く、把持体(2)を構成する外筒(2b)と中筒(2c)の嵌合による2体構造で把持体(2)の隙間(S2)が確保できる。
隙間(S2)には、外筒(2b)と内筒(2c)を組み込む時に、蓋を組み込むことができる。
この結果、図46〜48に図示した如く回転体(5)と環状はすば歯車(7)又は逆ラセン筒(9)の一体成型品に繰出容器を嵌合し、これを「把持体(2)を構成する外筒(2b)と内筒(2c)の嵌合体の隙間(S2)に蓋を組み込んだ組立体」に直接、嵌合し、繰出容器開閉装置を構成することが出来るようになった。この結果、省部品数化・省組立工程数も可能になった。
回転体(5)と環状はすば歯車(7)又は逆ラセン筒(9)などを一体成型したものの構造は、部品が異なるものがあるが、基本的な構造は同じである。
このため、繰出容器開閉装置の部品の動きは、環状はすば歯車、逆ラセン筒、可撓性のある蓋、剛性を有する板状蓋によって符合や部品の形状によって異なるが、繰出容器開閉装置の基本的な構造は同じため、部品の動きは先に述べた下記の繰出容器と同じである。
これらの繰出容器開閉装置の部品の動きの詳細は、
1)図7〜8 :環状はすば歯車型繰出容器開閉装置(可撓性のある蓋の応用例)
2)図20〜21:逆ラセン筒型繰出容器開閉装置(可撓性のある蓋の応用例)、
3)図31 :環状はすば歯車型繰出容器開閉装置(剛性の板状蓋の応用例)、
4)図39 :逆ラセン筒型繰出容器開閉装置(剛性の板状蓋の応用の例)
の図の説明の項で詳しく述べた繰出容器開閉装置の各部品と同様な動きをする。
これらの部品の動きは、これらを代表して、図46〜48、段落番号(0118)で説明されている。
〔組立体の各部品の動きの説明〕
図48が、上記の1)〜4)の繰出容器開閉装置と図20〜21などの説明と異なるところは、次の通りである。
1)「回転体(5)」と「環状はすば歯車又は逆ラセン筒(9)」とは一体成型されてい るため、内筒(2c)の内側には抜止め(25)は必要ない。
このため図47〜48には、抜止め(25)は記入されていない。
2) 図48の上図に示す如く、把持体(2)を構成する外筒(2b)と内筒(2c)の 隙間(S2)には、蓋(8)が組み込むことができる。
3)図46に示した「逆ラセン筒(9)と回転体(5)を一体成型し、繰出容器を組み込 んだ組込体」は、図47の右端図に示した「把持体(2)の外筒(2b)と内筒(2c)の間の隙間(S2)に蓋(8)を組み込んだ嵌合体」に直接組み込むことが出来る。
4)図46の右端図に示す如く「一体成型した逆ラセン筒(9)と回転体(5)」に「繰出 容器(1)」を組み込む時に、繰出容器を挿入し易く、また、取り外す時に、外し易く するために、「回転体と一体成型した逆ラセン筒の上端までの長さ」は、はめ込んだ繰 出容器を嵌め込み易く、掴み易くし、取り外し易い長さになるように配慮して設計する。
5)回転体(5)の一体成型品と把持体(2)の回転可能な嵌合は、図10や図48に示 す如く外側回転可能嵌合部(把持体(2)側)(2a))と外側回転可能嵌合部(回転体(5)側)(5a)との嵌合による外側回転可能嵌合部(5c(F2))などを用いる。
回転可能な嵌合はこの例に限定されない。
本発明に応用できるものであれば何れでもよい。
〔環状はすば歯車と回転体の一体成型品の可撓性のある蓋への応用〕
図48の右図は、環状はすば歯車(7)と回転体(5)の一体成型品の組立図である。
この図の構成は、図48の「逆ラセン筒(9)と蓋(逆ラセン筒用)(8)」を「環状はすば歯車(7)と蓋(環状はすば歯車用)(6)」に替えたもので、繰出容器開閉装置の構造や開閉時の各部品の動きや操作方法は前記の図6〜8などの説明と同じである。
これらの部品の動きは、図6〜8などで詳しく説明されているので省略する。
図48の右図が、図6〜8などと異なるところは、逆ラセン筒及びその蓋などを使用しており、異なる部品の符合であるが繰出容器開閉装置の開閉時の動きは同じである。
本願では、部品数が少し増えた。
これを補うため、省部品化・省工程数を実現する必要があった。
先願に比べ、
1)成型し易く組み立て易い生産性の向上、
2)蓋の耐衝撃性のある構造による品質の向上、
3)二つの部品の一体化による省部品化・省工程数による生産性が向上するなど総合的に多くの効果を実現した。
更に、図46〜48の説明で述べた如く、「回転体(5)」と「環状はすば歯車」又は「逆ラセン筒」の一体成型により、内筒(2c)の凸状の抜止め(25)が必要ないため、内筒(2c)の内部構造がより単純化され、内筒(2c)はより成型し易く、組立易くなった。
A 繰出容器
A’ 繰出式口紅
B 回転駆動機構
B’ 回転駆動機構の一部
C 往復駆動機構
C’ 往復駆動機構の一部
D 開閉駆動機構
H 把持体
R 回転体
F1(13c) 内側回転可能嵌合部
F2(5c) 外側回転可能嵌合部
S1 隙間1
(先願の把持体(2)と中筒(13)との間の隙間)
S2 隙間
y ラック繰出距離
z 蓋繰出距離

100 繰出容器開閉装置
1 繰出容器
1a 本体
1b(12b) 回転部
(上部ラセンタイプ繰出容器、及び、下部ラセンタイプ繰出容器
における袴筒、並びに、ねじ棒タイプ繰出容器における筒状ハ
ンドル、繰出式ペンシル容器におけるホルダーに相当する。)
1c(18) 被繰出物
12 ガイド筒
12a ガイド孔
12b(1b) 回転部
13 中筒
13a 内側回転可能嵌合凸部
13b 内側回転可能嵌合凹部
13c(F1) 内側回転可能嵌合部
13d ラセン溝
15 底孔
19 中皿
19a 中皿突起
18 被繰出物
18’ 口紅

2 把持体(2)(外筒(2b)と内筒(2c)の嵌合体)
2b 外筒
2c 内筒
2cL 内筒左側(内筒(2c)の分割部品)
2cR 内筒右側(内筒(2c)の分割部品)
2cu 内筒上端
5a 外側回転可能嵌合部(回転体(5)側)
2a 外側回転可能嵌合部(把持体(2)側)
5c(F2) 外側回転可能嵌合部
21 開口部
22 摺動可能嵌合凹部
23 回止部材
24 壁体
25 抜止め
26 ガイド孔(内筒(2c)側)
27 内筒支え(外筒(2b)又は内筒(2c)に設けた内筒の支え)
28 合せ目(内筒(2c)側)
29 蓋案内溝(剛性の板状蓋の案内溝)

5 回転体
51 突起
52 連結凹部(繰出容器挿入穴)
53 圧接部(繰出容器回転部(1b,12b)を圧接する部分)
54 連結筒
55 繰出容器底止め
5a 外側回転可能嵌合部(回転体(5)側)
2a 外側回転可能嵌合部(把持体(2)側)
5c(F2) 外側回転可能嵌合部

6 蓋(環状はすば歯車用)
61 舌部
62 蓋ラック
63 ラック側はすば
64 摺動可能嵌合凸部

7 環状はすば歯車(繰出容器とは逆向きのはすばの環状はすば歯車)
71 歯車側はすば
72 連結部

8 蓋(逆ラセン筒用)
81 舌部
82 柱部
83 案内突起
84 摺動可能嵌合凸部

9 逆ラセン筒(繰出容器とは逆向きのラセンを持つ逆ラセン筒)
91 逆ラセン溝
91a 逆ラセン溝始点
91b 逆ラセン溝中間点
91c 逆ラセン溝終点
92 連結部

10 蓋(逆ラセン筒用剛性の板状蓋)
101 板状蓋部
102 柱部
103 案内突起
104 蓋案内突起(蓋案内溝(29)と嵌合して開閉時に蓋を案内する) 105 凸部(必要な場合、蓋が把持体(2)に収納された時、板状蓋部 (101)の高さと柱部(102)の高さを同じ高さに調節する役目を持つ)

11 蓋(環状はすば歯車用剛性の板状蓋)
111 板状蓋部
112 蓋ラック
113 ラック側はすば
114 蓋案内突起(蓋案内溝(29)と嵌合して開閉時に蓋を案内する)
115 凸部
(必要な場合、蓋が把持体(2)に収納された時、板状蓋凸部(111)
の高さと柱部(112)の高さを同じ高さに調節する役目を持つ)


Claims (7)

  1. 外筒(2b)及びその内側の内筒(2c)から構成された把持体(2)と、
    この把持体の内筒の内側に前記内筒に同軸的に配置され外面に繰出容器のラセンとは逆向きの歯車側はすば(71)が形成された環状はすば歯車(7)と、
    前記環状はすば歯車(7)の内側に設置され被繰出物(18)を収納した繰出容器(A)と、
    回転体(5)の順回転により前記繰出容器内の被繰出物を前記外筒から繰り出し、前記回転体の逆回転により前記被繰出物を外筒内に繰り戻す回転駆動機構(B)と、
    前記外筒における前記被繰出物の出入りのための開口部(21)を開閉可能の可撓性を有する舌部(61)及び前記舌部に連結された蓋ラック(62)を備えた蓋(6)と、
    を備え、
    前記内筒には、その長手方向の少なくとも一部が切りかかれて長手方向に延びるガイド孔(26)が形成されており、
    前記蓋ラック(62)には、前記ガイド孔(26)内に配置され前記環状はすば歯車(7)の歯車側はすば(71)に噛み合うラック側はすば(63)が設けられており、
    前記環状はすば歯車(7)は前記回転体(5)により回転駆動され、
    前記回転体(5)の順回転により前記回転駆動機構(B)が前記被繰出物を前記外筒から繰り出すときに、同時に、前記歯車側はすば(71)と噛み合うラック側はすば(63)が、前記ガイド孔(26)にガイドされて、前記外筒の開口部(21)から遠ざかる方向に移動し、前記ラック側はすば(63)が設けられた蓋ラック(62)に連結された蓋(6)が前記外筒の開口部(21)を開放する方向に移動し、前記可撓性を有する舌部(61)が変形しつつ前記内筒(2c)のガイド孔(26)が形成された側の部分と前記外筒(2b)との間の隙間(S2)に収納されて、前記外筒の開口部(21)を開放し、
    前記回転体(5)の逆回転により前記回転駆動機構(B)が前記被繰出物を前記外筒内に繰り戻すときに、同時に、前記歯車側はすば(71)と噛み合うラック側はすば(63)が、前記ガイド孔(26)にガイドされて、前記外筒の開口部(21)に近づく方向に移動し、前記ラック側はすば(63)が設けられた蓋ラック(62)に連結された蓋(6)が前記外筒の開口部(21)を閉塞する方向に移動し、前記可撓性を有する舌部(61)が変形しつつ前記隙間(S2)から引き出されて、前記外筒の開口部(21)を閉塞し、
    装置全体の機能として、
    前記回転体(5)を把持体(2)に対して順回転方向に回転させたときには、蓋(6)が開口部(21)を開放しつつ被繰出物(18)が連動して繰り出され、
    前記回転体(5)を把持体(2)に対して逆回転方向に回転させたときには、蓋(6)が開口部(21)を閉塞しつつ被繰出物(18)が連動して繰り戻される機能を有するものであることを特徴とする繰出容器の開閉装置。
  2. 外筒(2b)及びその内側の内筒(2c)から構成された把持体(2)と、
    この把持体の内筒の内側に前記内筒に同軸的に配置され外面に繰出容器のラセンとは逆向きのラセン状の逆ラセン溝(91)が形成された逆ラセン筒(9)と、
    前記逆ラセン筒(9)の内側に設置され被繰出物(18)を収納した繰出容器(A)と、
    回転体(5)の順回転により前記繰出容器内の被繰出物を前記外筒から繰り出し、前記回転体の逆回転により前記被繰出物を外筒内に繰り戻す回転駆動機構(B)と、
    前記外筒における前記被繰出物の出入りのための開口部(21)を開閉可能の可撓性を有する舌部(81)及び前記舌部に連結された柱部(82)を備えた蓋(8)と、
    を備え、
    前記内筒には、その長手方向の少なくとも一部が切りかかれて長手方向に延びるガイド孔(26)が形成されており、
    前記柱部(82)には、前記ガイド孔(26)内に配置され前記逆ラセン筒(9)の逆ラセン溝(91)に係合して逆ラセン溝(91)に沿って移動する案内突起(83)が設けられており、
    前記逆ラセン筒(9)は前記回転体(5)により回転駆動され、
    前記回転体(5)の順回転により前記回転駆動機構(B)が前記被繰出物を前記外筒から繰り出すときに、同時に、前記逆ラセン溝(91)と係合する案内突起(83)が、前記ガイド孔(26)にガイドされて、前記外筒の開口部(21)から遠ざかる方向に移動し、前記案内突起(83)が設けられた柱部(82)に連結された蓋(8)が前記外筒の開口部(21)を開放する方向に移動し、前記可撓性を有する舌部(81)が変形しつつ前記内筒(2c)のガイド孔(26)が形成された側の部分と前記外筒(2b)との間の隙間(S2)に収納されて、前記外筒の開口部(21)を開放し、
    前記回転体(5)の逆回転により前記回転駆動機構(B)が前記被繰出物を前記外筒内に繰り戻すときに、同時に、前記逆ラセン溝(91)と係合する案内突起(83)が、前記ガイド孔(26)にガイドされて、前記外筒の開口部(21)に近づく方向に移動し、前記案内突起(83)が設けられた柱部(82)に連結された蓋(8)が前記外筒の開口部(21)を閉塞する方向に移動し、前記可撓性を有する舌部(81)が変形しつつ前記隙間(S2)から引き出されて、前記外筒の開口部(21)を閉塞し、
    装置全体の機能として、
    前記回転体(5)を把持体(2)に対して順回転方向に回転させたときには、蓋(8)が開口部(21)を開放しつつ被繰出物(18)が連動して繰り出され、
    前記回転体(5)を把持体(2)に対して逆回転方向に回転させたときには、蓋(8)が開口部(21)を閉塞しつつ被繰出物(18)が連動して繰り戻される機能を有するものであることを特徴とする繰出容器の開閉装置。
  3. 外筒(2b)及びその内側の内筒(2c)から構成された把持体(2)と、
    この把持体の内筒の内側に前記内筒に同軸的に配置され外面に繰出容器のラセンとは逆向きの歯車側はすば(71)が形成された環状はすば歯車(7)と、
    前記環状はすば歯車(7)の内側に設置され被繰出物(18)を収納した繰出容器(A)と、
    回転体(5)の順回転により前記繰出容器内の被繰出物を前記外筒から繰り出し、前記回転体の逆回転により前記被繰出物を外筒内に繰り戻す回転駆動機構(B)と、
    前記外筒における前記被繰出物の出入りのための開口部(21)を開閉可能の剛性を有する板状蓋部(111)及び前記板状蓋部に屈曲可能に連結された蓋ラック(112)を備えた蓋(11)と、
    を備え、
    前記内筒には、その長手方向の少なくとも一部が切りかかれて長手方向に延びるガイド孔(26)が形成されており、
    前記蓋ラック(112)には、前記ガイド孔(26)内に配置され前記環状はすば歯車(7)の歯車側はすば(71)に噛み合うラック側はすば(113)が設けられており、
    前記環状はすば歯車(7)は前記回転体(5)により回転駆動され、
    前記回転体(5)の順回転により前記回転駆動機構(B)が前記被繰出物を前記外筒から繰り出すときに、同時に、前記歯車側はすば(71)と噛み合うラック側はすば(113)が、前記ガイド孔(26)にガイドされて、前記外筒の開口部(21)から遠ざかる方向に移動し、前記ラック側はすば(113)が設けられた蓋ラック(112)に連結された蓋(6)が前記外筒の開口部(21)を開放する方向に移動し、前記剛性の板状蓋部(111)が前記蓋ラック(112)に対して屈曲しつつ前記内筒(2c)のガイド孔(26)が形成された側の部分と前記外筒(2b)との間の隙間(S2)に収納されて、前記外筒の開口部(21)を開放し、
    前記回転体(5)の逆回転により前記回転駆動機構(B)が前記被繰出物を前記外筒内に繰り戻すときに、同時に、前記歯車側はすば(71)と噛み合うラック側はすば(113)が、前記ガイド孔(26)にガイドされて、前記外筒の開口部(21)に近づく方向に移動し、前記ラック側はすば(113)が設けられた蓋ラック(112)に連結された蓋(11)が前記外筒の開口部(21)を閉塞する方向に移動し、前記剛性の板状蓋部(111)が前記蓋ラック(112)に対して屈曲しつつ前記隙間(S2)から引き出されて、前記外筒の開口部(21)を閉塞し、
    装置全体の機能として、
    前記回転体(5)を把持体(2)に対して順回転方向に回転させたときには、蓋(11)が開口部(21)を開放しつつ被繰出物(18)が連動して繰り出され、
    前記回転体(5)を把持体(2)に対して逆回転方向に回転させたときには、蓋(11)が開口部(21)を閉塞しつつ被繰出物(18)が連動して繰り戻される機能を有するものであることを特徴とする繰出容器の開閉装置。
  4. 外筒(2b)及びその内側の内筒(2c)から構成された把持体(2)と、
    この把持体の内筒の内側に前記内筒に同軸的に配置され外面に繰出容器のラセンとは逆向きのラセン状の逆ラセン溝(91)が形成された逆ラセン筒(9)と、
    前記逆ラセン筒(9)の内側に設置され被繰出物(18)を収納した繰出容器(A)と、
    回転体(5)の順回転により前記繰出容器内の被繰出物を前記外筒から繰り出し、前記回転体の逆回転により前記被繰出物を外筒内に繰り戻す回転駆動機構(B)と、
    前記外筒における前記被繰出物の出入りのための開口部(21)を開閉可能の剛性を有する板状蓋部(101)及び前記板状蓋部に屈曲可能に連結された柱部(102)を備えた蓋(10)と、
    を備え、
    前記内筒には、その長手方向の少なくとも一部が切りかかれて長手方向に延びるガイド孔(26)が形成されており、
    前記柱部(102)には、前記ガイド孔(26)内に配置され前記逆ラセン筒(9)の逆ラセン溝(91)に係合して逆ラセン溝(91)に沿って移動する案内突起(103)が設けられており、
    前記逆ラセン筒(9)は前記回転体(5)により回転駆動され、
    前記回転体(5)の順回転により前記回転駆動機構(B)が前記被繰出物を前記外筒から繰り出すときに、同時に、前記逆ラセン溝(91)と係合する案内突起(103)が、前記ガイド孔(26)にガイドされて、前記外筒の開口部(21)から遠ざかる方向に移動し、前記案内突起(103)が設けられた柱部(102)に連結された蓋(10)が前記外筒の開口部(21)を開放する方向に移動し、前記剛性の板状蓋部(101)が前記柱部(102)に対して屈曲しつつ前記内筒(2c)のガイド孔(26)が形成された側の部分と前記外筒(2b)との間の隙間(S2)に収納されて、前記外筒の開口部(21)を開放し、
    前記回転体(5)の逆回転により前記回転駆動機構(B)が前記被繰出物を前記外筒内に繰り戻すときに、同時に、前記逆ラセン溝(91)と係合する案内突起(103)が、前記ガイド孔(26)にガイドされて、前記外筒の開口部(21)に近づく方向に移動し、前記案内突起(103)が設けられた柱部(102)に連結された蓋(10)が前記外筒の開口部(21)を閉塞する方向に移動し、前記剛性の板状蓋部(101)が前記柱部(102)に対して屈曲しつつ前記隙間(S2)から引き出されて、前記外筒の開口部(21)を閉塞し、
    装置全体の機能として、
    前記回転体(5)を把持体(2)に対して順回転方向に回転させたときには、蓋(10)が開口部(21)を開放しつつ被繰出物(18)が連動して繰り出され、
    前記回転体(5)を把持体(2)に対して逆回転方向に回転させたときには、蓋(10)が開口部(21)を閉塞しつつ被繰出物(18)が連動して繰り戻される機能を有するものであることを特徴とする繰出容器の開閉装置。
  5. 前記回転体(5)と、前記環状はすば歯車(7)とは、一体成形されていることを特徴とする請求項1又は3に記載の繰出容器の開閉装置。
  6. 前記回転体(5)と前記逆ラセン筒(9)とは、一体成形されていることを特徴とする請求項2又は4に記載の繰出容器の開閉装置。
  7. 繰出容器(A)が、
    上部ラセンタイプ繰出容器、下部ラセンタイプ繰出容器、及び、ねじ棒タイプ繰出容器、
    繰出式ペンシル容器からなる群から選択された1種であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載した繰出容器の開閉装置。
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