JP2013192052A - 水晶デバイス及びその製造方法。 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ベース板の中心からの等しい距離に、キャスタレーションが形成される水晶デバイス及び水晶デバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】水晶デバイスの製造方法は、耐蝕膜(151)を形成する耐蝕膜形成工程と、耐蝕膜上にフォトレジスト(152)を形成して露光する露光工程と、耐蝕膜をエッチングする耐蝕膜エッチング工程(S215)と、貫通孔(172)をウェットエッチングするウェットエッチング工程(S216)と、を備える。貫通孔の+X軸側の断面は、第1面側の第1斜面と第2面側の第2斜面と第1斜面と第2斜面とが交差する第1頂部を有する。−X軸側の断面は、第1面側の第3斜面と、第2面側の第4斜面と、第3斜面と第4斜面とを結ぶ第2頂部とを有し、ベース板のX軸方向の中心から第1頂部まで及び第2頂部までの距離とが同じになるように、露光工程では第1面及び第2面を露光する。
【選択図】図8

Description

本発明は、水晶基板をウェットエッチングして形成される水晶振動片と、水晶基板をウェットエッチングして形成されるベース板とを有する水晶デバイス及びその水晶デバイスの製造方法に関する。
表面実装用の水晶デバイスは一度に大量に製造できることが好ましい。特許文献1に示された水晶デバイスは、水晶振動片が複数形成された水晶ウエハを、水晶ウエハと同じ形状でガラス材料からなるリッドウエハ及びベースウエハで挟みこんで製造される。また、特許文献1の水晶デバイスの製造方法では、リッドウエハ及びベースウエハに貫通孔を形成することで、水晶デバイスの四隅(キャスタレーション)に、水晶振動片の励振電極と外部端子とを電気的に接続する側面配線が形成される。ウエハ単位で製造された水晶デバイスは個別にダイシングされて完成に至る。
特開2006−148758号公報
しかし、水晶ウエハとガラス材料とからなるリッドウエハ又はベースウエハとは熱膨張率が異なるため、熱変動が大きい環境では水晶デバイスを使用することができない。一方、リッドウエハ又はベースウエハを水晶材料にすると、リッドウエハ及びベースウエハに形成される貫通孔は、水晶の異方性により軸方向によりウェットエッチング速度が異なり、貫通孔の大きさが軸方向で異なってしまう。これでは、水晶デバイスの中心から同じ距離の位置にキャスタレーションを形成できない。また、貫通孔の大きさが軸方向で異なるため、接合したウエハから個々の水晶デバイスをダイシングする際に、キャスタレーションに形成された側面配線が削り取られてしまうことがある。
そこで、本発明は、水晶材料を使ったベースウエハを使用した場合でも、ベース板の中心からの等しい距離に、キャスタレーションが形成される水晶デバイス及び水晶デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
第1観点の水晶デバイスの製造方法は、複数の矩形状のベース板とそのベース板のX軸方向に少なくとも1対の貫通孔が形成されたATカットのベースウエハを使って、水晶振動片とベース板とを有する水晶デバイスを製造する製造方法であり、ベースウエハの第1面とその第1面の反対側の第2面とに耐蝕膜を形成する耐蝕膜形成工程と、耐蝕膜上にフォトレジストを形成し貫通孔に対応する位置の第1面及び第2面のフォトレジストを露光する露光工程と、第1面及び第2面の貫通孔に対応する耐蝕膜をエッチングする耐蝕膜エッチング工程と、耐蝕膜エッチング工程後に第1面及び第2面から一対の貫通孔をウェットエッチングするウェットエッチング工程と、を備える。ウェットエッチングによって形成される第1面と第2面とを結ぶ貫通孔の+X軸側の断面は、第1面から断面中央側に形成された第1斜面と第2面から断面中央側に形成された第2斜面と第1斜面と第2斜面とが交差する第1頂部を有する。−X軸側の断面は、第1面から断面中央側に形成された第3斜面と、第2面から断面中央側に形成された第4斜面と、第3斜面と第4斜面とを結ぶ第2頂部とを有し、ベース板のX軸方向の中心から第1頂部までの距離と、ベース板のX軸方向の中心から第2頂部までの距離とが同じになるように、露光工程では貫通孔に対応する位置の第1面及び第2面を露光する。
第2観点の水晶デバイスの製造方法は、第1観点において、ベース板のX軸方向の中心から+X軸側の貫通孔までの距離が、第1面が第2面よりも短くなるように、露光工程はフォトレジストを露光する。
第3観点の水晶デバイスの製造方法は、第1観点において、第1面においてベース板の中心から+X軸側の貫通孔までの距離とベース板の中心から−X軸側の貫通孔までの距離とが同じく、且つ、第2面においてベース板の中心から+X軸側の貫通孔までの距離がベース板の中心から−X軸側の貫通孔までの距離よりも短くなるように、露光工程ではフォトレジストを露光する。
第4観点の水晶デバイスの製造方法は、第1観点において、第1面においてベース板の中心から+X軸側の貫通孔までの距離がベース板の中心から−X軸側の貫通孔までの距離よりも短く、且つ、第2面においてベース板の中心から+X軸側の貫通孔までの距離がベース板の中心から−X軸側の貫通孔までの距離よりも短くなるように、露光工程ではフォトレジストを露光する。
第5観点の水晶デバイスの製造方法は、第1観点から第4観点において、水晶振動片が矩形状のATカット水晶片であり、該ATカット水晶片のX軸方向に少なくとも1対の貫通孔が形成された水晶振動片ウエハとベースウエハとを接合する接合工程を備える。また、水晶デバイスの製造方法は、水晶振動片ウエハの第1面とその第1面の反対側の第2面とに耐蝕膜を形成する耐蝕膜形成工程と、耐蝕膜上にフォトレジストを形成し貫通孔に対応する位置の第1面及び第2面のフォトレジストを露光する露光工程と、第1面及び第2面の貫通孔に対応する耐蝕膜をエッチングする耐蝕膜エッチング工程と、耐蝕膜エッチング工程後に第1面及び第2面から一対の貫通孔をウェットエッチングするウェットエッチング工程と、を備える。ウェットエッチングによって形成される第1面と第2面とを結ぶ貫通孔の+X軸側の断面は、第1面から断面中央側に形成された第1斜面と、第2面から断面中央側に形成された第2斜面と、第1斜面と第2斜面とが交差する第1頂部とを有する。また、−X軸側の断面は、第1面から断面中央側に形成された第3斜面と、第2面から断面中央側に形成された第4斜面と、第3斜面と第4斜面とを結ぶ第2頂部を有する。さらに、ATカット水晶片の中心から第1頂部までの距離と、ATカット水晶片の中心から第2頂部までの距離とが同じになるように、露光工程では、貫通孔に対応する位置の第1面及び第2面を露光する。
第6観点の水晶デバイスの製造方法は、第5観点において、接合された水晶振動片ウエハとベースウエハとを、第1頂部と第2頂部との中間を通るようにダイシングするダイシング工程をさらに備える。
第7観点の水晶デバイスは、励振電極及び該励振電極から引き出された引出電極を有するATカットの水晶振動片と、水晶振動片を支持し矩形状で且つATカットの水晶ベース板とを備える水晶デバイスである。ベース板は、第1面と第1面の反対側の第2面とを有し、且つ一対の短辺が±X軸方向に配置され、短辺にはそれぞれ中心側に凹んだキャスタレーションを有する。キャスタレーションの+X軸側の断面は、第1面から断面中央側に形成された第1斜面と、第2面から断面中央側に形成された第2斜面と、第1斜面と第2斜面とが交差する第1頂部とを有する。−X軸側の断面は、第1面から断面中央側に形成された第3斜面と、第2面から断面中央側に形成された第4斜面と、第3斜面と第4斜面とを結ぶ第2頂部とを有する。また、ベース板の中心から第1頂部までの距離と、ベース板のX軸方向の中心から第2頂部までの距離とが同じである。
第8観点の水晶デバイスは、第7観点において、ベース板の第1面には、第1面から凹んだ底面と、底面から伸びた側壁と、を有する凹部を有し、凹部の+X軸側の側壁から第1頂部までの距離と凹部の−X軸側の側壁から第2頂部までの距離とが同じである。
第9観点の水晶デバイスは、第7観点及び第8観点において、ベース板の第1面には水晶振動片の引出電極と接続する接続電極が形成され、ベース板の第2面には水晶デバイスを実装する実装端子が形成され、ベース板のキャスタレーションには接続電極と実装端子とを接続する側面電極が形成され、第1斜面と第3斜面とには封止材が形成される。
第10観点の水晶デバイスは、第7観点から第9観点において、ATカット水晶片が、第1面と第1面の反対側の第2面とを有する矩形状の枠体を含み、且つ枠体の一対の短辺が±X軸方向に配置され、短辺にはそれぞれ中心側に凹んだキャスタレーションを有する。ATカット水晶片のキャスタレーションの+X軸側の断面は、第1面から断面中央側に形成された第1斜面と、第2面から断面中央側に形成された第2斜面と、第1斜面と第2斜面とが交差する第1頂部とを有する。−X軸側の断面は、第1面から断面中央側に形成された第3斜面と、第2面から断面中央側に形成された第4斜面と、第3斜面と第4斜面とを結ぶ第2頂部とを有する。また、ATカット水晶片のX軸方向の中心から第1頂部までの距離と、ベース板のX軸方向の中心から第2頂部までの距離とが同じである。
第11観点の水晶デバイスは、第7観点から第9観点において、ベース板の第1面が水晶振動片を密封するリッド板に封止材を介して接合される環状の接合領域を有し、キャスタレーションにX軸方向に接しないベース板の+X軸側の接合領域とベース板の−X軸側の接合領域とのX軸方向の幅が互いに等しく、キャスタレーションにX軸方向に接するベース板の+X軸側の接合領域とベース板の−X軸側の接合領域とのX軸方向の幅が互いに等しい。
第12観点の水晶デバイスは、第10観点において、ベース板の第1面が枠体に封止材を介して接合される環状の接合領域を有し、ベース板のキャスタレーションとX軸方向に接しない領域において、ベース板の+X軸側の接合領域とベース板の−X軸側の接合領域とのX軸方向の幅が互いに等しく、ベース板の前記キャスタレーションとX軸方向に接する領域において、ベース板の+X軸側の接合領域と−X軸側の接合領域とのX軸方向の幅が互いに等しい。
本発明の水晶デバイス及び水晶デバイスの製造方法によれば、水晶材料を使ったベースウエハを使用した場合でも、ベース板の中心からの等しい距離に、キャスタレーションを形成できる。
水晶デバイス100の分解斜視図である。 図1のA−A断面図である。 (a)は、ベース板120の+Y’軸側の面の平面図である。 (b)は、ベース板120の−Y’軸側の面の平面図である。 (a)は、電極が形成されていないベース板120の平面図である。 (b)は、図4(a)のB−B断面図である。 水晶デバイス100の製造方法が示されたフローチャートである。 (a)は、ベースウエハW120の+Y’軸側の面の平面図である。 (b)は、ベースウエハW120の−Y’軸側の面の平面図である。 ベースウエハW120の製造方法が示されたフローチャートである。 ベースウエハW120の製造方法が示されたフローチャートである。 リッドウエハW110の+Y’軸側の面の平面図である。 (a)は、水晶振動片130が載置されたベースウエハW120の部分断面図である。 (b)は、水晶振動片130、ベースウエハW120、及びリッドウエハW110の部分断面図である。 (a)は、ベース板120aの断面図である。 (b)は、ベース板120bの断面図である。 水晶デバイス200aの分解斜視図である。 図12のE―E断面図である。 (a)は、水晶振動片230aの+Y’軸側の面の平面図である。 (b)は、水晶振動片230aの−Y’軸側の面の平面図である。 (c)は、水晶振動片230aの断面図である。 (a)は、ベース板220aの+Y’軸側の面の平面図である。 (b)は、ベース板220aの−Y’軸側の面の平面図である。 (c)は、ベース板220aの断面図である。 水晶ウエハW230の平面図である。 水晶ウエハW230の製造方法が示されたフローチャートである。 水晶ウエハW230の製造方法が示されたフローチャートである。 (a)は、ベースウエハW220の+Y’軸側の面の平面図である。 (b)は、ベースウエハW220の−Y’軸側の面の平面図である。 (a)は、水晶ウエハW230が載置されたベースウエハW220の部分断面図である。 (b)は、水晶ウエハW230、ベースウエハW220、及びリッドウエハW110の部分断面図である。 水晶デバイス300の分解斜視図である。 (a)は、図21のH−H断面図である。 (b)は、水晶デバイス300の−Y’軸側の面の平面図である。 (a)は、ベース板320の+Y’軸側の面の平面図である。 (b)は、ベース板320の断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の範囲は以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
(第1実施形態)
<水晶デバイス100の構成>
図1は、水晶デバイス100の分解斜視図である。水晶デバイス100は、リッド板110と、ベース板120と、水晶振動片130と、により構成されている。水晶振動片130及びベース板120には例えばATカットの水晶片が用いられる。ATカットの水晶片は、主面(YZ面)が結晶軸(XYZ)のY軸に対して、X軸を中心としてZ軸からY軸方向に35度15分傾斜されている。以下の説明では、ATカットの水晶片の軸方向を基準とし、傾斜された新たな軸をY’軸及びZ’軸として用いる。すなわち、水晶デバイス100においては水晶デバイス100の長辺方向をX軸方向、水晶デバイス100の高さ方向をY’軸方向、X及びY’軸方向に垂直な方向をZ’軸方向として説明する。
水晶振動片130は、所定の振動数で振動し矩形形状に形成される振動部134と、振動部134の+Y’軸側及び−Y’軸側の面に形成された励振電極131と、各励振電極131から−X軸側に引き出された引出電極132と、を有している。振動部134の+Y’軸側の面に形成されている励振電極131から引き出される引出電極132は、励振電極131から−X軸側に引き出され、さらに振動部134の+Z’軸側の側面を介して振動部134の−Y’軸側の面にまで引き出されている。振動部134の−Y’軸側の面に形成されている励振電極131から引き出される引出電極132は、励振電極131から−X軸側に引き出され、振動部134の−X軸側の−Z’軸側の角にまで形成されている。
ベース板120は、基材となるATカットの水晶片の表面に電極が形成される。ベース板120には、+Y’軸側の面の周囲に封止材142(図2参照)を介してリッド板110に接合される接合面122が形成されている。また、ベース板120の+Y’軸側の面の中央には、接合面122から−Y’軸方向に凹んだ凹部121が形成されている。凹部121には一対の接続電極123が形成されており、各接続電極123は導電性接着剤141(図2参照)を介して水晶振動片130の引出電極132に電気的に接続される。ベース板120の−Y’軸側の面には、水晶デバイス100をプリント基板等へ実装するための実装端子が形成されている。ベース板120では、実装端子は外部電極等に電気的に接続されて水晶デバイス100に電圧を印加するための端子であるホット端子124a(図2及び図3(b)参照)とアース端子124b(図2及び図3(b)参照)とにより構成されている。ベース板120の+X軸側の側面の+Z’軸側及び−Z’軸側にはベース板120の内側に凹んだキャスタレーション126aが形成されており、ベース板120の−X軸側の側面の+Z’軸側及び−Z’軸側にはベース板120の内側に凹んだキャスタレーション126bが形成されている。キャスタレーション126a及びキャスタレーション126bの側面には、それぞれ側面電極125が形成されている。ホット端子124aは側面電極125を介して接続電極123に電気的に接続されている。
リッド板110は、−Y’軸側の面に+Y’軸方向に凹んだ凹部111が形成されている。また、凹部111を囲むように接合面112が形成されている。接合面112は封止材142(図2参照)を介してベース板120の接合面122に接合される。
図2は、図1のA−A断面図である。ベース板120の接合面122とリッド板110の接合面112とが封止材142を介して接合されることにより、水晶デバイス100内には密閉されたキャビティ101が形成される。水晶振動片130はキャビティ101内に配置されており、引出電極132が導電性接着剤141を介してベース板120の接続電極123に電気的に接続されている。また、ホット端子124aは側面電極125を介して接続電極123に電気的に接続されている。そのため、励振電極131はホット端子124aに電気的に接続される。
ベース板120の+X軸側に形成されているキャスタレーション126aの側面は、ベース板120の+Y’軸側の面に接続される第1斜面127aと、ベース板120の−Y’軸側の面に接続される第2斜面127bとにより形成され、第1斜面127aと第2斜面127bとは第1頂部128aにより交差している。また、ベース板120の−X軸側に形成されているキャスタレーション126bの側面は、ベース板120の+Y’軸側の面に接続される第3斜面127cと、ベース板120の−Y’軸側の面に接続される第4斜面127dとにより形成され、第3斜面127cと第4斜面127dとは第2頂部128bにより交差している。第1頂部128aは第1斜面127a及び第2斜面127bよりもベース板120の+X軸側に形成され、第2頂部128bは第3斜面127c及び第4斜面127dよりもベース板120の−X軸側に形成されている。水晶デバイス100のベース板120においては、図2に示されるように第1斜面127a及び第3斜面127cにも封止材142が形成される。そのためベース板120は、第1斜面127a、第3斜面127c及び接合面122においてリッド板110の接合面112に接合される。
図3(a)は、ベース板120の+Y’軸側の面の平面図である。ベース板120には+Y’軸側の面の中央に凹部121が形成され、その周りを取り囲むように接合面122が形成されている。また、ベース板120の+X軸側の側面の+Z’軸側及び−Z’軸側にはキャスタレーション126aが形成されており、−X軸側の側面の+Z’軸側及び−Z’軸側にはキャスタレーション126bが形成されている。凹部121には一対の接続電極123が形成されており、キャスタレーション126a及びキャスタレーション126bには側面電極125が形成されている。一対の接続電極123は、+X軸側の−Z’軸側に形成されているキャスタレーション126a及び−X軸側の+Z’軸側に形成されているキャスタレーション126bの側面電極125に電気的に接続されている。
図3(b)は、ベース板120の−Y’軸側の面の平面図である。ベース板120の−Y’軸側の面には、実装端子として一対のホット端子124a及び一対のアース端子124bが形成されている。ホット端子124aはベース板120の−Y’軸側の面の+X軸側の−Z’軸側及び−X軸側の+Z’軸側に形成され、それぞれ側面電極125に電気的に接続されている。また、アース端子124bはベース板120の+X軸側の+Z’軸側及び−X軸側の−Z’軸側に形成されている。図3(b)に示されているベース板120ではアース端子124bと側面電極125とは電気的に接続されていないが、アース端子124bと側面電極125とは電気的に接続されていても良い。
図4(a)は、電極が形成されていないベース板120の平面図である。ベース板120の凹部121は、側壁と底面121cとにより形成されている。また、ベース板120では、凹部121の+X軸側及び−X軸側の接合面122のX軸方向の幅はそれぞれ幅SAに形成されている。さらに、ベース板120の+Y’軸側の面におけるキャスタレーション126aのX軸方向の幅は幅KBに形成され、第1頂部128aにおけるキャスタレーション126aのX軸方向の幅は幅KA1に形成され、ベース板120の+Y’軸側の面におけるキャスタレーション126bのX軸方向の幅は幅KCに形成され、第2頂部128bにおけるキャスタレーション126bのX軸方向の幅は幅KA2に形成されている。また、凹部121の+X軸側の側壁121aと第1頂部128aとの幅は幅KD1に形成され、凹部121の−X軸側の側壁121bと第2頂部128bとの幅は幅KD2に形成されている。幅KD1及び幅KD2は、実際に封止材142が塗布される領域である接合領域のキャスタレーション126aの−X軸側及びキャスタレーション126bの+X軸側の幅となる。ベース板120では、幅KA1と幅KA2とが等しく、幅KD1と幅KD2とが等しい。
図4(b)は、図4(a)のB−B断面図である。キャスタレーション126a及びキャスタレーション126bは、−Y’軸側の面におけるX軸方向の幅が幅KCに形成されている。キャスタレーション126a及びキャスタレーション126bでは、第1頂部128a及び第2頂部128bにおいてX軸方向の幅が最も狭くなっている。また、ベース板120のX軸方向の中心173と第1頂部128aとの距離KE1と、中心173と第2頂部128bとの距離KE2とは等しくなるように形成されている。
<水晶デバイス100の製造方法>
図5は、水晶デバイス100の製造方法が示されたフローチャートである。以下、図5のフローチャートに従って、水晶デバイス100の製造方法について説明する。
ステップS101では、複数の水晶振動片130が用意される。ステップS101は、水晶振動片を用意する工程である。ステップS101では、まず水晶材により形成された水晶ウエハに複数の水晶振動片130の外形がエッチング等により形成される。さらに各水晶振動片130にスパッタ又は真空蒸着等により励振電極131及び引出電極132が形成される。複数の水晶振動片130は、水晶振動片130が水晶ウエハから折り取られることにより用意される。
ステップS201では、ベースウエハW120が用意される。ステップS201はベースウエハを用意する工程である。ベースウエハW120には複数のベース板120が形成される。ベースウエハW120はATカットの水晶材料を基材としており、ベースウエハW120にはエッチングにより凹部121及びベースウエハW120が切断された後にキャスタレーション126a又はキャスタレーション126bとなる貫通孔172(図6(a)及び図6(b)参照)が形成される。また、ベースウエハW120には接続電極123、側面電極125、ホット端子124a、及びアース端子124bが形成される。
図6(a)は、ベースウエハW120の+Y’軸側の面の平面図である。ベースウエハW120には複数のベース板120が形成されており、各ベース板120はX軸方向及びZ’軸方向に並んで形成されている。また、図6(a)では、互いに隣接したベース板120の境界にスクライブライン171が示されている。スクライブライン171は後述されるステップS403でウエハが切断される位置を示す線である。X軸方向に伸びるスクライブライン171上にはベースウエハW120をY’軸方向に貫通する貫通孔172が形成されている。貫通孔172は、後述されるステップS403でウエハが切断された後にキャスタレーション126a及びキャスタレーション126bとなる。また、各ベース板120の+Y’軸側の面には、凹部121及び接続電極123が形成されている。
図6(b)は、ベースウエハW120の−Y’軸側の面の平面図である。ベースウエハW120の−Y’軸側の面には、ホット端子124a及びアース端子124bが形成されている。ホット端子124aは、貫通孔172に形成される側面電極125を介して接続電極123に電気的に接続される。ベースウエハW120では、1つの貫通孔172に形成される側面電極125が1つのホット端子124aのみに電気的に接続されている。
図7及び図8は、ベースウエハW120の製造方法が示されたフローチャートである。以下に、図7及び図8を参照して図5のステップS201のベースウエハW120を用意する工程を詳細に説明する。
図7のステップS211では、ATカットの水晶材料により形成されたベースウエハが用意される。図7(a)は、ATカットの水晶材料により形成されたベースウエハW120の部分断面図である。図7(a)及び後述される図7及び図8に示される図は、図6(a)及び図6(b)のC−C断面に相当する断面の断面図である。各断面図にはスクライブライン171が示されており、スクライブライン171で挟まれた領域に1つのベース板120が形成される。ステップS211で用意されるベースウエハW120は、平板状に形成されている。
ステップS212では、耐蝕膜が形成される。図7(b)は、耐蝕膜151が形成されたベースウエハW120の部分断面図である。耐蝕膜151は、ベースウエハW120の+Y’軸側及び−Y’軸側の面に形成される。耐蝕膜151は、例えばベースウエハW120の+Y’軸側の面と−Y’軸側の面とにクロム(Cr)層(不図示)が形成され、クロム層の表面に金(Au)層(不図示)が形成されることにより形成される。ステップS212は、耐蝕膜形成工程である。
ステップS213では、フォトレジストが形成される。図7(c)は、フォトレジスト152が形成されたベースウエハW120の部分断面図である。フォトレジスト152は、ステップS212で形成された耐蝕膜151の表面に形成される。
ステップS214では、フォトレジストが露光及び現像される。図7(d)は、フォトレジストが露光され、現像されたベースウエハW120の部分断面図である。ベースウエハW120は、マスク153を介して露光され、現像されることによりフォトレジスト152が除去される。ステップS214において除去されるフォトレジスト152は、ベースウエハW120の+Y’軸側の面の貫通孔172及び凹部121が形成される領域、及びベースウエハW120の−Y’軸側の面の貫通孔172が形成される領域である。貫通孔172を形成するために除去されるフォトレジスト152は、各ベース板120の+Y’軸側の面の+X軸側におけるスクライブライン171からの幅が幅KBであり、各ベース板120の+Y’軸側の面の−X軸側、−Y’軸側の面の+X軸側及び−X軸側におけるスクライブライン171からの幅が幅KCとなっている。幅KBは幅KCの約10〜30%広い。ステップS213及びステップS214は、露光工程である。
図8のステップS215では、耐食膜がエッチングされる。図8(a)は、耐食膜151がエッチングされたベースウエハW120の部分断面図である。ステップS215では、ステップS214においてフォトレジスト152が除去されて表面が露出した耐食膜151がエッチングされて除去される。これにより、ベースウエハW120の貫通孔172及び凹部121が形成される領域の水晶材料が露出する。ステップS215は、耐食膜エッチング工程である。
ステップS216では、水晶材料がウェットエッチングされる。図8(b)は、水晶材料がエッチングされたベースウエハW120の部分断面図である。ステップS216では、水晶材料がウェットエッチングされることにより、ベースウエハW120に貫通孔172及び凹部121が形成される。ベースウエハW120は基材にATカットの水晶材料が用いられているため、結晶の異方性により貫通孔172は側面の中央部付近が貫通孔172の内側に狭くなるように形成される。ステップS216はウェットエッチング工程である。
ステップS217では、耐蝕膜及びフォトレジストが除去される。図8(c)は、耐蝕膜151及びフォトレジスト152が除去されたベースウエハW120の部分断面図である。貫通孔172において、スクライブライン171からベース板120の側面までの−X軸方向及び+X軸方向の幅はそれぞれ幅KA1及び幅KA2であり、幅KA1と幅KA2とは等しい。
ステップS218では、ベースウエハW120に電極が形成される。図8(d)は、電極が形成されたベースウエハW120の部分断面図である。ステップS218では、ベースウエハW120にクロム層を形成し、クロム層の表面に金層を形成することにより、接続電極123、ホット端子124a、アース端子124b、及び側面電極125をベースウエハW120に形成する。
図5に戻って、ステップS301では、リッドウエハW110が用意される。リッドウエハW110には、複数のリッド板110が形成される。各リッド板110の−Y’軸側の面には凹部111が形成される。
図9は、リッドウエハW110の+Y’軸側の面の平面図である。リッドウエハW110には複数のリッド板110が形成され、各リッド板110の−Y’軸側の面には凹部111及び接合面112が形成される。図9では、隣接する各リッド板110の間が二点鎖線で示されており、この二点鎖線はスクライブライン171となる。
ステップS401では、ベースウエハW120に水晶振動片130が載置される。水晶振動片130は、ベースウエハW120の各凹部121に導電性接着剤141により載置される。
図10(a)は、水晶振動片130が載置されたベースウエハW120の部分断面図である。図10(a)には、図6(a)及び図6(b)のC−C断面を含む断面図が示されている。水晶振動片130の引出電極132と接続電極123とを導電性接着剤141を介して電気的に接続することにより、水晶振動片130がベースウエハW120の凹部121に載置される。これにより、励振電極131とベースウエハW120の−Y’軸側の面に形成されるホット端子124aとが電気的に接続される。
ステップS402では、ベースウエハW120とリッドウエハW110とが接合される。ベースウエハW120とリッドウエハW110とは、ベースウエハW120の接合面122、第1斜面127a、及び第2斜面127cとリッドウエハW110の接合面112とが封止材142を挟んで互いに向かい合うように接合される。
図10(b)は、水晶振動片130、ベースウエハW120、及びリッドウエハW110の部分断面図である。図10(b)では、図6(a)と図6(b)とのC−C断面、及び図9のD−D断面を含む断面図が示されている。ベースウエハW120とリッドウエハW110とは、接合面122、第1斜面127a、及び第2斜面127cと接合面112とが互いに封止材142を介して接合される。リッドウエハW110とベースウエハW120とが封止材142を介して接合されることにより、密封されたキャビティ101が形成される。キャビティ101には、水晶振動片130が載置される。
ステップS403では、ベースウエハW120及びリッドウエハW110が切断される。ベースウエハW120及びリッドウエハW110は、スクライブライン171でダイシングブレード(不図示)により切断(ダイシング)することにより個々の水晶デバイス100が形成される。ステップS403は、ダイシング工程である。図10(b)に示されるように、貫通孔172におけるスクライブライン171は、スクライブライン171の+X軸側の側面電極125とは幅KA2だけ離れており、スクライブライン171の−X軸側の側面電極125とは幅KA1だけ離れている。水晶デバイス100では幅KA1と幅KA2とが等しくなるように形成されているため、スクライブライン171が側面電極125から最も離れ、ダイシングブレードにより側面電極125が削られることがない。
ATカットの水晶材料はウェットエッチングに対して異方性を持つため、ベース板に形成されるキャスタレーションがベース板の+X軸側とX軸側とで形状及び寸法が変わる。例えば、図4(b)において幅KA1と幅KA2とが異なる場合がある。このような場合、キャスタレーションの側面に形成される側面電極がダイシング工程において削られてしまう場合があった。また、封止材の接合領域がベース板の+X軸側と−X軸側とで異なる場足には、ベース板の+X軸側と−X軸側とで封止材の接合強度が変わることにより、接合強度の弱い側においてキャビティの封止が解けやすい。
水晶デバイス100では、幅KA1と幅KA2とが等しく形成されるため、側面電極125がダイシング工程において削られることが防がれている。また、幅KD1と幅KD2とが等しく形成されることによりベース板120の+X軸側と−X軸側の接合領域の幅が等しくなり、キャビティ101の+X軸側及び−X軸側の封止材142の接合強度が等しくなってキャビティ101の密封が解かれることが防がれている。
<ベース板120の変形例>
図11(a)は、ベース板120aの断面図である。ベース板120aはベース板120の変形例であり、図11(a)にはベース板120aの図4(b)のベース板120の断面に相当する断面図が示されている。ベース板120aは、+X軸側のキャスタレーション126aの−Y’軸側の面のX軸方向の幅が幅KB2に形成されており、+Y’軸側の面のX軸方向の幅が幅KCに形成されている。ベース板120aでは、幅KB2の大きさを調節することにより幅KA1と幅KA2とが等しくなるように形成されている。ベース板120aにおいてもベース板120と同様に、幅KD1と幅KD2とが等しい。
図11(b)は、ベース板120bの断面図である。ベース板120bはベース板120の変形例であり、図11(b)にはベース板120bの図4(b)のベース板120の断面に相当する断面図が示されている。ベース板120bは、+X軸側のキャスタレーション126aの+Y’軸側及び−Y’軸側の面のX軸方向の幅が幅KB3に形成されている。ベース板120bでは、幅KB3の大きさを調節することにより幅KA1と幅KA2とが等しくなるように形成されている。また、ベース板120bにおいてもベース板120と同様に、幅KD1と幅KD2とが等しい。
(第2実施形態)
水晶振動片には、振動部の周囲を囲むように枠体が形成された水晶振動片を用いてもよい。以下に枠体を有する水晶振動片が用いられた水晶デバイス200aについて説明する。また、以下の説明において、第1実施形態と同じ部分に関しては同一の符号を付してその説明を省略する。
<水晶デバイス200aの構成>
図12は、水晶デバイス200aの分解斜視図である。水晶デバイス200aは、リッド板110と、ベース板220aと、水晶振動片230aと、により構成されている。水晶デバイス200aでは、第1実施形態と同様に、水晶振動片230aにATカットの水晶振動片が用いられている。
水晶振動片230aは、所定の振動数で振動し、矩形形状に形成される振動部234と、振動部234の周囲を囲むように形成されている枠体235と、振動部234と枠体235とを連結する連結部236と、を有している。振動部234と枠体235との間には水晶振動片230aをY’軸方向に貫通する貫通溝237が形成されており、振動部234と枠体235とは直接接触していない。枠体235の+X軸側の−Z’軸側にはキャスタレーション238aが形成され、−X軸側の+Z’軸側にはキャスタレーション238bが形成されている。また、振動部234と枠体235とは、振動部234の−X軸側の+Z’軸側及び−Z’軸側に連結されている連結部236により連結されている。振動部234の+Y’軸側の面及び−Y’軸側の面には励振電極231が形成されており、各励振電極231からはそれぞれ引出電極232が枠体235にまで引き出されている。振動部234の+Y’軸側の面に形成されている励振電極231から引き出される引出電極232は、+Z’軸側の連結部236及び−X軸側のキャスタレーション238bを介して枠体235の−Y’軸側の面の−X軸側の+Z’軸側に引き出されている。振動部234の−Y’軸側の面に形成されている励振電極231から引き出される引出電極232は、−Z’軸側の連結部236を介して枠体235の−X軸側に引き出され、さらに枠体235の+X軸側のキャスタレーション238a及びその周囲にまで引き出されている。
ベース板220aには、+Y’軸側の面の周囲に封止材142(図13参照)を介して枠体235の−Y’軸側の面に接合される接合面122が形成されており、ベース板220の+Y’軸側の面の中央には接合面122から−Y’軸方向に凹んだ凹部121が形成されている。ベース板220aの+X軸側の側面の−Z’軸側にはベース板220aの内側に凹んだキャスタレーション226aが形成されており、ベース板220aの−X軸側の側面の+Z’軸側にはベース板220aの内側に凹んだキャスタレーション226bが形成されている。キャスタレーション226a及びキャスタレーション226bの側面には側面電極225が形成されている。また、接合面122のキャスタレーション226a及びキャスタレーション226bの周囲には接続電極223が形成され、接続電極223は水晶振動片230aの引出電極232及び側面電極225に電気的に接続される。さらに、ベース板220aの−Y’軸側の面には一対の実装端子224a(図13参照)が形成されており、各実装端子224aはそれぞれキャスタレーション226a又はキャスタレーション226bに形成される側面電極225に電気的に接続される。
図13は、図12のE−E断面図である。水晶デバイス200aは、リッド板110の接合面112と枠体235の+Y’軸側の面とが封止材142を介して接合され、ベース板220aの接合面122と枠体235の−Y’軸側の面とが封止材142を介して接合される。水晶振動片230aとベース板220aとの接合では、水晶振動片230aのキャスタレーション238aとベース板220aのキャスタレーション226aとがY’軸方向に重ねられ、水晶振動片230aのキャスタレーション238bとベース板220aのキャスタレーション226bとがY’軸方向に重ねられている。また、水晶振動片230aとベース板220aとの接合時に、引出電極232と接続電極223とが電気的に接合される。これにより、励振電極231は実装端子224aに電気的に接続される。
水晶振動片230aの+X軸側に形成されているキャスタレーション238aの側面は、水晶振動片230aの枠体235の+Y’軸側の面に接続される第1斜面239aと、水晶振動片230aの枠体235の−Y’軸側の面に接続される第2斜面239bとにより形成され、第1斜面239aと第2斜面239bとは第1頂部240aにより交差している。また、水晶振動片230aの−X軸側に形成されているキャスタレーション238bの側面は、水晶振動片230aの枠体235の+Y’軸側の面に接続される第3斜面239cと、水晶振動片230aの枠体235の−Y’軸側の面に接続される第4斜面239dとにより形成され、第3斜面239cと第4斜面239dとは第2頂部240bにより交差している。第1頂部240aは第1斜面239a及び第2斜面239bよりも水晶振動片230aの+X軸側に形成され、第2頂部240bは第3斜面239c及び第4斜面239dよりも水晶振動片230aの−X軸側に形成されている。
水晶振動片230aでは、枠体235の+Y’軸側では第1斜面239a及び第3斜面239cを含んだ領域に封止材142が形成される。また、枠体235の−Y’軸側の面では、引出電極232と接続電極225とが接続されるため、接続電極225に直接接続される引出電極232には封止材142が形成されていない。
ベース板220aの+X軸側に形成されているキャスタレーション226aの側面は、ベース板220aの接合面112に接続される第1斜面227aと、ベース板220aの−Y’軸側の面に接続される第2斜面227bとにより形成され、第1斜面227aと第2斜面227bとは第1頂部228aにより交差している。また、ベース板220aの−X軸側に形成されているキャスタレーション226bの側面は、ベース板220aの接合面112に接続される第3斜面227cと、ベース板220aの−Y’軸側の面に接続される第4斜面227dとにより形成され、第3斜面227cと第4斜面227dとは第2頂部228bにより交差している。第1頂部228aは第1斜面227a及び第2斜面227bよりもベース板220aの+X軸側に形成され、第2頂部228bは第3斜面227c及び第4斜面227dよりもベース板220aの−X軸側に形成されている。
図14(a)は、水晶振動片230aの+Y’軸側の面の平面図である。振動部234の+Y’軸側の面に形成されている励振電極231からは、連結部236を通り枠体235の−X軸側に形成されているキャスタレーション238bに引出電極232が引き出されている。枠体235の−X軸側に形成されているキャスタレーション238bの+Y’軸側の面のX軸方向の幅は幅KC2に形成されている。また、キャスタレーション238bの第2頂部240bにおけるX軸方向の幅は幅KA4に形成されている。振動部234の−X軸側の枠体235のX軸方向の幅は幅SAに形成されており、キャスタレーション238bの+X軸側の接合領域の幅は幅SA1に形成される。
枠体235の+X軸側に形成されているキャスタレーション238aの+Y’軸側の面のX軸方向の幅は幅KB4に形成されている。また、キャスタレーション238aの第1頂部240aにおけるX軸方向の幅は幅KA3に形成されている。また、枠体235のX軸方向の幅は幅SAに形成されており、キャスタレーション238aの−X軸側の接合領域の幅は幅SA1に形成される。
図14(b)は、水晶振動片230aの−Y’軸側の面の平面図である。振動部234の−Y’軸側に形成されている励振電極231からは、−Z’軸側の連結部236を通り、枠体235に引き出され、さらに枠体235の+X軸側に形成されているキャスタレーション238aの周囲にまで引出電極232が引き出されている。
枠体235の+X軸側に形成されているキャスタレーション238aの−Y’軸側の面のX軸方向の幅は幅KC2に形成されており、キャスタレーション238aの周囲に形成される引出電極232を除いた部分の枠体235のX軸方向の幅は幅SA2に形成されている。また、枠体235の−X軸側に形成されているキャスタレーション238bの−Y’軸側の面のX軸方向の幅は幅KC2に形成されており、キャスタレーション238bの周囲に形成される引出電極232を除いた部分の枠体235のX軸方向の幅は幅SA2に形成されている。これらの幅SA2の領域は、枠体235が封止材142を介してベース板220aに接合される接合領域である。
図14(c)は、水晶振動片230aの断面図である。図14(c)では、図14(a)及び図14(b)のE−E断面図が示されている。水晶振動片230aの枠体235の+Y’軸側の面では、幅SA1の領域に封止材142が形成され、枠体235の−Y’軸側の面では幅SA2の領域に封止材142が形成される。封止材142が形成される領域は、水晶振動片230aの+X軸側と−X軸側とで等しくなるように形成されている。また、水晶振動片230aでは、幅KA3と幅KA4とが等しくなるように形成されている。
図15(a)は、ベース板220aの+Y’軸側の面の平面図である。ベース板220aでは、接合面122における凹部121の+X軸側及び−X軸側のX軸方向の幅は、それぞれ幅SAに形成されている。キャスタレーション226aの−X軸側及びキャスタレーション226bの+X軸側における接続電極223を除いた接合面122のX軸方向の幅はそれぞれ幅SA2に形成されている。この幅SA2の領域は、水晶振動片230aの枠体235の−Y’軸側の面に封止材142を介して接合される接合領域である。また、キャスタレーション226aの第1頂部228aにおけるX軸方向の幅は幅KA1に形成されており、キャスタレーション226bの第2頂部228bにおけるX軸方向の幅は幅KA2に形成されている。ベース板220aにおいては、幅KA1と幅KA2とが等しくなるように形成されている。
図15(b)は、ベース板220aの−Y’軸側の面の平面図である。ベース板220aの−Y’軸側の面には一対の実装端子224aが形成されている。各実装端子224aはそれぞれキャスタレーション226a又はキャスタレーション226bに形成されている側面電極225に電気的に接続されている。また、キャスタレーション226aの−Y’軸側の面のX軸方向の幅が幅KB2に形成され、キャスタレーション226bの−Y’軸側の面のX軸方向の幅が幅KCに形成される。
図15(c)は、ベース板220aの断面図である。ベース板220aでは、キャスタレーション226aの−Y’軸側の面のX軸方向の幅KB2を幅KCの約10〜30%広く形成することにより幅KA1と幅KA2とが等しくなるように形成されている。
<水晶デバイス200aの製造方法>
水晶デバイス200aは、図5に示されたフローチャートに従って製造することができる。以下、図5のフローチャートを参照しながら水晶デバイス200aの製造方法について説明する。
ステップS101では、水晶ウエハが用意される。ステップS101では、複数の水晶振動片230a及び水晶振動片230bが形成された水晶ウエハW230が用意される。
図16は、水晶ウエハW230の平面図である。水晶ウエハW230には、複数の水晶振動片230a及び水晶振動片230bが形成されている。水晶振動片230bは水晶振動片230aの鏡映対称に形成された水晶振動片であり、枠体235及びキャスタレーション238a、238bの寸法などは水晶振動片230aと同様である。水晶ウエハW230では、水晶振動片230aと水晶振動片230bとがX軸方向及びZ’軸方向に交互に形成されている。水晶デバイス200aの製造では、水晶デバイス200aと同時に、リッド板110、水晶振動片230b、及びベース板220b(図19(a)及び図19(b)参照)により構成される水晶デバイス200bも製造される。
図17及び図18は、水晶ウエハW230の製造方法が示されたフローチャートである。以下に、図17及び図18を参照して図5のステップS101の水晶ウエハを用意する工程について詳細に説明する。
図17のステップS111では、ATカットされた水晶ウエハが用意される。図17(a)は、ATカットされた水晶ウエハW230の部分断面図である。図17(a)及び後述される図17及び図18に示される図は、図16のF−F断面に相当する断面の断面図である。各断面図にはスクライブライン171が示されており、スクライブライン171で挟まれた領域に1つの水晶振動片230aが形成されている。ステップS111で用意される水晶ウエハW230は、平板状に形成されている。
ステップS112では、耐蝕膜が形成される。図17(b)は、耐蝕膜151が形成された水晶ウエハW230の部分断面図である。耐蝕膜151は、水晶ウエハW230の+Y’軸側及び−Y’軸側の面に形成される。耐蝕膜151は、例えば水晶ウエハW230の+Y’軸側の面と−Y’軸側の面とにクロム(Cr)層(不図示)が形成され、クロム層の表面に金(Au)層(不図示)が形成されることにより形成される。ステップS112は、耐蝕膜形成工程である。
ステップS113では、フォトレジストが形成される。図17(c)は、フォトレジスト152が形成された水晶ウエハW230の部分断面図である。フォトレジスト152は、ステップS112で形成された耐蝕膜151の表面に形成される。
ステップS114では、フォトレジストが露光及び現像される。図17(d)は、フォトレジスト152が露光され、現像された水晶ウエハW230の部分断面図である。水晶ウエハW230は、マスク154を介して露光され、現像されることによりフォトレジスト152が除去される。ステップS214において除去されるフォトレジスト152は、水晶ウエハW230の+Y’軸側の面の貫通孔172及び貫通溝237が形成される領域、及び水晶ウエハW230の−Y’軸側の面の貫通孔172及び貫通溝237が形成される領域である。貫通孔172を形成するために除去されるフォトレジスト152は、各水晶振動片230a及び水晶振動片230bの+Y’軸側の面の+X軸側におけるスクライブライン171からの幅が幅KB4となり、各水晶振動片230a及び水晶振動片230bの+Y’軸側の面の−X軸側、−Y’軸側の面の+X軸側及び−X軸側におけるスクライブライン171からの幅が幅KC2となるように除去される。ステップS113及びステップS114は、露光工程である。
図18のステップS115では、耐食膜151がエッチングされる。図18(a)は、耐食膜151がエッチングされた水晶ウエハW230の部分断面図である。ステップS115では、ステップS114において除去されて表面が露出された耐食膜151がエッチングされて除去される。これにより、水晶ウエハW230の貫通孔172及び貫通溝237が形成される領域の水晶材料が露出される。ステップS115は、耐食膜エッチング工程である。
ステップS116では、水晶材料がウェットエッチングされる。図18(b)は、水晶材料がウェットエッチングされた水晶ウエハW230の部分断面図である。ステップS116では、水晶材料がウェットエッチングされることにより、水晶ウエハW230に貫通孔172及び貫通溝237が形成される。水晶ウエハW230はATカットの水晶材料により形成されているため、結晶の異方性により貫通孔172が側面の中央部付近で貫通孔172の内側に狭くなるように形成される。ステップS116はウェットエッチング工程である。
ステップS117では、耐蝕膜151及びフォトレジスト152が除去される。図18(c)は、耐蝕膜151及びフォトレジスト152が除去された水晶ウエハW230の部分断面図である。図18(c)に示されるように、貫通孔172において、スクライブライン171からベース板220aの側面までの−X軸方向及び+X軸方向の幅はそれぞれ幅KA3及び幅KA4になる。幅KA3及び幅KA4は互いに等しい。
ステップS118では、水晶ウエハW230に電極が形成される。図18(d)は、電極が形成された水晶ウエハW230の部分断面図である。ステップS118では、水晶ウエハW230にクロム層を形成し、クロム層の表面に金層を形成することにより、励振電極231及び引出電極232を水晶ウエハW230に形成する。
図5に戻って、ステップS201では、ベースウエハが用意される。ステップS201では、複数のベース板230a及びベース板230bが形成されているベースウエハW220が用意される。
図19(a)は、ベースウエハW220の+Y’軸側の面の平面図である。ベースウエハW220には、複数のベース板220a及びベース板220bが形成されている。ベース板220bは、ベース板220aの鏡映対称となるように形成されている。ベースウエハW220ではベース板220a及びベース板220bがX軸方向及びZ’軸方向に交互に形成されている。また、接合面122の貫通孔172の周囲には接続電極223が形成されている。
図19(b)は、ベースウエハW220の−Y’軸側の面の平面図である。ベース板220aには一対の実装端子224aが形成され、ベース板220bには一対の実装端子224bが形成されている。ベースウエハW220では、1つの貫通孔172に対して実装端子224a及び実装端子224bが電気的に接続されている。
図5に戻って、ステップS301では、リッドウエハW110が用意される。ステップS301では、複数のリッド板110が形成されているリッドウエハW110が用意される。
ステップS401では、ベースウエハW220に水晶ウエハW230が載置される。ステップS401では、ベースウエハW220に水晶ウエハW230を重ね合せることによりベースウエハW220に水晶ウエハW230を載置させる。
図20(a)は、水晶ウエハW230が載置されたベースウエハW220の部分断面図である。図20(a)には、図16のF−F断面、図19(a)及び図19(b)のG−G断面を含む断面図が示されている。水晶ウエハ230の引出電極132と接続電極123とが電気的に接続され、封止材142により水晶ウエハW230とベースウエハW220とが接合される。これにより、励振電極131とベースウエハW220の−Y’軸側の面に形成される実装端子224aとが電気的に接続される。
ステップS402では、水晶ウエハW230とリッドウエハW110とが接合される。水晶ウエハW230とリッドウエハW110とは、水晶ウエハW230の枠体の+Y’軸側の面又はリッドウエハW110の接合面112に封止材142が塗布された後に、水晶ウエハW230の枠体とリッドウエハW110の接合面112とが封止材142を挟んで互いに向かい合うように接合される。
図20(b)は、水晶ウエハW230、ベースウエハW220、及びリッドウエハW110の部分断面図である。図20(b)では、図16のF−F断面、図19(a)及び図19(b)のG−G断面を含む断面図が示されている。水晶ウエハW230とリッドウエハW110とは枠体235の+Y’軸側の面及び接合面122において互いに封止材142を介して接合される。封止材142は、水晶ウエハW230においては、接合面122のみではなく第1斜面239a及び第3斜面239cにも塗布される。リッドウエハW110と水晶ウエハW230とが封止材142を介して接合されることにより、密封されたキャビティ201が形成される。キャビティ201には、振動部234が載置される。
ステップS403では、水晶ウエハW230、ベースウエハW220及びリッドウエハW110が切断される。水晶ウエハW230、ベースウエハW220及びリッドウエハW110のスクライブライン171で切断(ダイシング)することにより個々の水晶デバイス200a及び水晶デバイス200bが形成される。ステップS403は、ダイシング工程である。
水晶デバイス200aでは、キャビティ201の+X軸側及び−X軸側の接合領域のX軸方向の幅が等しく形成されているため、キャビティ201の密封が解かれることが防がれている。また、幅KA1と幅KA2とが等しく、幅KA3と幅KA4とが等しく形成されるため、側面電極225及び引出電極232がダイシング工程において削られることが防がれている。
(第3実施形態)
水晶振動片には、振動部の周囲を囲むように枠体が形成され、枠体にキャスタレーションが形成されていない水晶振動片を用いてもよい。以下にキャスタレーションが形成されていない枠体を有する水晶振動片が用いられた水晶デバイス300について説明する。また、以下の説明において、第1実施形態と同じ部分に関しては同一の符号を付してその説明を省略する。
<水晶デバイス300の構成>
図21は、水晶デバイス300の分解斜視図である。水晶デバイス300は、リッド板110と、ベース板320と、水晶振動片330と、により構成されている。水晶デバイス300では、第1実施形態と同様に、水晶振動片330にATカットの水晶振動片が用いられている。
水晶振動片330は、所定の振動数で振動し、矩形形状に形成される振動部334と、振動部334の周囲を囲むように形成されている枠体335と、振動部334と枠体335とを連結する連結部336と、を有している。振動部334と枠体335との間には水晶振動片330をY’軸方向に貫通する貫通溝337が形成されており、振動部334と枠体335とは直接接触していない。また、振動部334と枠体335とは、振動部334の−X軸側側面の+Z’軸側、及び振動部334の+X軸側側面の−Z’軸側に連結されている。水晶振動片330では、振動部334及び連結部336のY’軸方向の厚さが、枠体335のY’軸方向の厚さよりも薄く形成されている。振動部334の+Y’軸側の面及び−Y’軸側の面には励振電極331が形成されており、各励振電極331からはそれぞれ引出電極332が枠体335にまで引き出されている。振動部334の+Y’軸側の面に形成されている励振電極331から引き出される引出電極332は、+Z’軸側の連結部336を介して枠体335の−Y’軸側の面の−X軸側の+Z’軸側に引き出されている。振動部334の−Y’軸側の面に形成されている励振電極331から引き出される引出電極332は、−Z’軸側の連結部336を介して枠体335の+X軸側の−Z’軸側に引き出されている。
ベース板320では、+Y’軸側の面上に凹部が形成されておらず、平板状になっている。水晶デバイス300では、水晶振動片330の振動部334の厚さが枠体335よりも薄く形成されているため(図22(a)参照)、ベース板320に凹部が形成されなくても振動部334がベース板320に接触しない。また、ベース板320では+Y’軸側の面の周囲に、封止材142(図22(a)参照)を介して枠体335の−Y’軸側の面に接合される接合面322を有している。ベース板320の−Y’軸側の面には、水晶デバイス300をプリント基板等へ実装するための実装端子が形成されている。ベース板320では、実装端子は外部電極等に電気的に接続される端子であるホット端子324aとアース端子324bとにより構成されている(図22(b)参照)。また、+X軸側側面の+Z’軸側及び−Z’軸側にはキャスタレーション326aが形成されており、−X軸側側面の+Z’軸側及び−Z’軸側にはキャスタレーション326bが形成されている。ホット端子324aは、キャスタレーション326a又はキャスタレーション326bを介して水晶振動片330の引出電極332に電気的に接続される。
図22(a)は、図21のH−H断面図である。ベース板320のキャスタレーション326aは図13に示されるキャスタレーション226aと同じ形状に形成されており、第1斜面227a、第2斜面227b、及び第1頂部228aを有している。また、ベース板320のキャスタレーション326bは図13に示されるキャスタレーション226bと同じ形状に形成されており、第3斜面227c、第4斜面227d、及び第2頂部228bにより形成されている。水晶デバイス300は、リッド板110の接合面112と枠体335の+Y’軸側の面とが封止材142を介して接合され、ベース板320の接合面322、第1斜面227a、及び第3斜面227cと枠体335の−Y’軸側の面とが封止材142を介して接合される。ホット端子324aはキャスタレーション326a又は326b及び封止材142の側面を介して引出電極332に電気的に接続される。これにより、励振電極331はホット端子324aに電気的に接続される。
図22(b)は、水晶デバイス300の−Y’軸側の面の平面図である。水晶デバイス300の−Y’軸側の面であるベース板320の−Y’軸側の面には、一対のホット端子324a及び一対のアース端子324bが形成されている。ホット端子324a及びアース端子324bは、それぞれキャスタレーション326a、326bに引き出されるように形成されている。キャスタレーション326aの−Y’軸側の面のX軸方向の幅は図15(b)に示されるキャスタレーション226aと同じく幅KB2に形成され、キャスタレーション326bの−Y’軸側の面のX軸方向の幅は図15(b)に示されるキャスタレーション226bと同じく幅KCに形成されている。また、キャスタレーション326aの第1頂部228aにおけるX軸方向の幅は幅KA1に形成されており、キャスタレーション226bの第2頂部228bにおけるX軸方向の幅は幅KA2に形成されている。ベース板320においては、幅KA1と幅KA2との大きさが等しくなるように形成されている。ベース板320では、ベース板220aと同様に、キャスタレーション326aの−Y’軸側の面のX軸方向の幅KB2を幅KCの約10〜30%広く形成することにより幅KA1と幅KA2とが等しくなるように形成されている。
図23(a)は、ベース板320の+Y’軸側の面の平面図である。図22(a)に示されるように、ベース板320では、接合面322と、キャスタレーション326aの第1斜面227aと、キャスタレーション326bの第3斜面227cとが、封止材142が形成されて水晶振動片330に接合される接合領域となる。ベース板320では、接合面322の+X軸側及び−X軸側のX軸方向の幅は、それぞれ幅SAに形成されている。また、キャスタレーション326aの−X軸側の接合領域の幅、及びキャスタレーション326bの−X軸側の接合領域の幅は、幅SA3に形成される。幅SA3は、幅SAから幅KA1又は幅KA2を引いた大きさである。
図23(b)は、ベース板320の断面図である。図23(b)の断面図は、図23(a)のH−H断面を示している。ベース板320の接合領域は、ベース板320の+X軸側及び−X軸側では幅SAであり、さらにキャスタレーション326a又は326bが形成されている箇所では幅SA3である。すなわち、ベース板320の+X軸側及び−X軸側の接合領域のX軸方向の幅が等しく形成されているため接合領域の+X軸側及び−X軸側の封止材142の接合強度が等しくなる。そのため、水晶デバイス300の密封が解かれることが防がれる。
<水晶デバイス300の製造方法>
水晶デバイス300の製造方法は、基本的には図5に示されたフローチャートに従う。以下では、第1実施形態又は第2実施形態と特に異なる部分に関して説明する。
図5のステップS201では、複数のベース板320が形成されているベースウエハ(不図示)が用意される。ステップS201におけるベースウエハには電極が形成されず、各ベース板320の外形のみがエッチングにより形成される。
ステップS402とステップS403との間、すなわち、ステップS402において、ベースウエハと複数の水晶振動片330が形成されている水晶ウエハ(不図示)とが接合された後に、ベースウエハの−Y’軸側の面にスパッタ又は真空蒸着等により電極が形成される。これにより、ベースウエハにホット端子324a及びアース端子324bが形成される。電極はキャスタレーション326a及び326bにも形成されるため、図22(a)に示されるように、ホット端子324aは水晶振動片330の引出電極332に電気的に接続される。
以上、本発明の最適な実施形態について詳細に説明したが、当業者に明らかなように、本発明はその技術的範囲内において実施形態に様々な変更・変形を加えて実施することができる。
100、200a、200b、300 … 水晶デバイス
101、201 … キャビティ
110 … リッド板
111 … 凹部
112 … 接合面
120、120a、120b、220a、320 … ベース板
121 … 凹部
121a … +X軸側の側壁、 121b … −X軸側の側壁
121c … 底面
122、322 … 接合面
123、223 … 接続電極
124a、324a … ホット端子
124b、324b … アース端子
125、225 … 側面電極
126a、126b、226a、226b、238a、238b、326a、326b … キャスタレーション
127a、239a … 第1斜面
127b、239b … 第2斜面
127c、239c … 第3斜面
127d、239d … 第4斜面
128a、240a … 第1頂部
128b、240b … 第2頂部
130、230a、330 … 水晶振動片
131、231、331 … 励振電極
132、232、332 … 引出電極
134、234、334 … 振動部
141 … 導電性接着剤
142 … 封止材
151 … 耐蝕膜
152 … フォトレジスト
153、154 … マスク
171 … スクライブライン
172 … 貫通孔
224a、224b … 実装端子
235、335 … 枠体
236、336 … 連結部、 237、337 … 貫通溝

Claims (12)

  1. 複数の矩形状のベース板とそのベース板のX軸方向に少なくとも1対の貫通孔が形成されたATカットのベースウエハを使って、水晶振動片と前記ベース板とを有する水晶デバイスを製造する製造方法において、
    前記ベースウエハの第1面とその第1面の反対側の第2面とに耐蝕膜を形成する耐蝕膜形成工程と、
    前記耐蝕膜上にフォトレジストを形成し、前記貫通孔に対応する位置の前記第1面及び前記第2面の前記フォトレジストを露光する露光工程と、
    前記第1面及び前記第2面の前記貫通孔に対応する前記耐蝕膜をエッチングする耐蝕膜エッチング工程と、
    前記耐蝕膜エッチング工程後に、前記第1面及び第2面から前記一対の貫通孔をウェットエッチングするウェットエッチング工程と、を備え、
    前記ウェットエッチングによって形成される前記第1面と前記第2面とを結ぶ前記貫通孔の+X軸側の断面は、前記第1面から断面中央側に形成された第1斜面と前記第2面から前記断面中央側に形成された第2斜面と前記第1斜面と前記第2斜面とが交差する第1頂部を有し、−X軸側の断面は、前記第1面から断面中央側に形成された第3斜面と前記第2面から前記断面中央側に形成された第4斜面と前記第3斜面と前記第4斜面とを結ぶ第2頂部を有し、
    前記ベース板のX軸方向の中心から前記第1頂部までの距離と、前記ベース板の中心から前記第2頂部までの距離とが同じになるように、前記露光工程は、前記貫通孔に対応する位置の前記第1面及び前記第2面を露光する水晶デバイスの製造方法。
  2. 前記ベース板の中心から+X軸側の前記貫通孔までの距離が、前記第1面が前記第2面よりも短くなるように、前記露光工程は前記フォトレジストを露光する請求項1に記載の水晶デバイスの製造方法。
  3. 前記第1面において、前記ベース板の中心から+X軸側の前記貫通孔までの距離と前記ベース板の中心から−X軸側の前記貫通孔までの距離とが同じく、且つ前記第2面において、前記ベース板の中心から+X軸側の前記貫通孔までの距離が前記ベース板の中心から−X軸側の前記貫通孔までの距離よりも短くなるように、前記露光工程は前記フォトレジストを露光する請求項1に記載の水晶デバイスの製造方法。
  4. 前記第1面において、前記ベース板の中心から+X軸側の前記貫通孔までの距離が前記ベース板の中心から−X軸側の前記貫通孔までの距離よりも短く、且つ前記第2面において、前記ベース板の中心から+X軸側の前記貫通孔までの距離が前記ベース板の中心から−X軸側の前記貫通孔までの距離よりも短くなるように、前記露光工程は前記フォトレジストを露光する請求項1に記載の水晶デバイスの製造方法。
  5. 前記水晶振動片は矩形状のATカット水晶片であり、
    該ATカット水晶片のX軸方向に少なくとも1対の貫通孔が形成された水晶振動片ウエハと前記ベースウエハとを接合する接合工程と、を備え、
    前記水晶振動片ウエハの第1面とその第1面の反対側の第2面とに耐蝕膜を形成する耐蝕膜形成工程と、
    前記耐蝕膜上にフォトレジストを形成し、前記貫通孔に対応する位置の前記第1面及び前記第2面の前記フォトレジストを露光する露光工程と、
    前記第1面及び前記第2面の前記貫通孔に対応する前記耐蝕膜をエッチングする耐蝕膜エッチング工程と、
    前記耐蝕膜エッチング工程後に、前記第1面及び第2面から前記一対の貫通孔をウェットエッチングするウェットエッチング工程と、を備え、
    前記ウェットエッチングによって形成される前記第1面と前記第2面とを結ぶ前記貫通孔の+X軸側の断面は、前記第1面から断面中央側に形成された第1斜面と前記第2面から前記断面中央側に形成された第2斜面と前記第1斜面と前記第2斜面とが交差する第1頂部を有し、−X軸側の断面は、前記第1面から断面中央側に形成された第3斜面と前記第2面から前記断面中央側に形成された第4斜面と前記第3斜面と前記第4斜面とを結ぶ第2頂部を有し、
    前記ATカット水晶片の中心から前記第1頂部までの距離と、前記ATカット水晶片の中心から前記第2頂部までの距離とが同じになるように、前記露光工程は、前記貫通孔に対応する位置の前記第1面及び前記第2面を露光する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の水晶デバイスを製造する製造方法。
  6. 接合された前記水晶振動片ウエハと前記ベースウエハとを、前記第1頂部と前記第2頂部との中間を通るようにダイシングするダイシング工程をさらに備える請求項5に記載の水晶デバイスを製造する製造方法。
  7. 励振電極及び該励振電極から引き出された引出電極を有するATカットの水晶振動片と、前記水晶振動片を支持し矩形状で且つATカットの水晶ベース板とを備える水晶デバイスであって、
    前記ベース板は第1面と前記第1面の反対側の第2面とを有し、且つ一対の短辺が±X軸方向に配置され、前記短辺にはそれぞれ中心側に凹んだキャスタレーションを有し、
    前記キャスタレーションの+X軸側の断面は、前記第1面から断面中央側に形成された第1斜面と前記第2面から前記断面中央側に形成された第2斜面と前記第1斜面と前記第2斜面とが交差する第1頂部を有し、−X軸側の断面は、前記第1面から断面中央側に形成された第3斜面と前記第2面から前記断面中央側に形成された第4斜面と前記第3斜面と前記第4斜面とを結ぶ第2頂部を有し、
    前記ベース板の中心から前記第1頂部までの距離と、前記ベース板の中心から前記第2頂部までの距離とが同じである水晶デバイス。
  8. 前記ベース板の前記第1面には、前記第1面から凹んだ底面と前記底面から伸びた側壁とを有する凹部を有し、前記凹部の+X軸側の側壁から前記第1頂部までの距離と前記凹部の−X軸側の側壁から前記第2頂部までの距離とが同じである請求項7に記載の水晶デバイス。
  9. 前記ベース板の前記第1面には、前記水晶振動片の引出電極と接続する接続電極が形成され、
    前記ベース板の前記第2面には、前記水晶デバイスを実装する実装端子が形成され、
    前記ベース板のキャスタレーションには、前記接続電極と実装端子とを接続する側面電極が形成され、
    前記第1斜面と前記第3斜面とには、封止材が形成される請求項7又は請求項8に記載の水晶デバイス。
  10. 前記ATカット水晶片は、第1面と前記第1面の反対側の第2面とを有する矩形状の枠体を含み、且つ前記枠体の一対の短辺が±X軸方向に配置され、前記短辺にはそれぞれ中心側に凹んだキャスタレーションを有し、
    前記ATカット水晶片の前記キャスタレーションの+X軸側の断面は、前記第1面から断面中央側に形成された第1斜面と前記第2面から前記断面中央側に形成された第2斜面と前記第1斜面と前記第2斜面とが交差する第1頂部を有し、−X軸側の断面は、前記第1面から断面中央側に形成された第3斜面と前記第2面から前記断面中央側に形成された第4斜面と前記第3斜面と前記第4斜面とを結ぶ第2頂部を有し、
    前記ATカット水晶片のX軸方向の中心から前記第1頂部までの距離と、前記ベース板のX軸方向の中心から前記第2頂部までの距離とが同じである請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の水晶デバイス。
  11. 前記ベース板の前記第1面は、前記水晶振動片を密封するリッド板に封止材を介して接合される環状の接合領域を有し、
    前記キャスタレーションにX軸方向に接しない前記ベース板の+X軸側の前記接合領域と前記ベース板の−X軸側の前記接合領域とのX軸方向の幅が互いに等しく、
    前記キャスタレーションにX軸方向に接する前記ベース板の+X軸側の前記接合領域と前記ベース板の−X軸側の前記接合領域とのX軸方向の幅が互いに等しい請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の水晶デバイス。
  12. 前記ベース板の前記第1面は、前記枠体に封止材を介して接合される環状の接合領域を有し、
    前記ベース板の前記キャスタレーションとX軸方向に接しない領域において、前記ベース板の+X軸側の前記接合領域と−X軸側の前記接合領域とのX軸方向の幅が互いに等しく、
    前記ベース板の前記キャスタレーションとX軸方向に接する領域において、前記ベース板の+X軸側の前記接合領域と−X軸側の前記接合領域とのX軸方向の幅が互いに等しい請求項10に記載の水晶デバイス。
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