JP2013189846A - サンドイッチパネルの接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】負の風荷重がかかった場合でも、凹凸嵌合による接続が外れにくいサンドイッチパネルの接続構造を提案すること。
【解決手段】本発明のサンドイッチパネルの接続構造では、2枚の金属板1,2の間に芯材3を介装したサンドイッチパネルSの一方の端部に複数の嵌合凸部5をパネル厚み方向に所定の間隔をおいて設けている。サンドイッチパネルSの他方の端部には複数の嵌合凹部6をパネル厚み方向に所定の間隔をおいて設けている。この嵌合凸部5と嵌合凹部6との嵌合により、隣接する2枚のサンドイッチパネルSを接続している。そして、複数の前記嵌合凸部5のうち最も屋外側に位置する前記嵌合凸部5の屋外側面に、この嵌合凸部5が屋外側に倒れることを防止するための補強片9を取り付けている。
【選択図】図3
【解決手段】本発明のサンドイッチパネルの接続構造では、2枚の金属板1,2の間に芯材3を介装したサンドイッチパネルSの一方の端部に複数の嵌合凸部5をパネル厚み方向に所定の間隔をおいて設けている。サンドイッチパネルSの他方の端部には複数の嵌合凹部6をパネル厚み方向に所定の間隔をおいて設けている。この嵌合凸部5と嵌合凹部6との嵌合により、隣接する2枚のサンドイッチパネルSを接続している。そして、複数の前記嵌合凸部5のうち最も屋外側に位置する前記嵌合凸部5の屋外側面に、この嵌合凸部5が屋外側に倒れることを防止するための補強片9を取り付けている。
【選択図】図3
Description
本発明は、外壁等の壁を形成する際に用いられるサンドイッチパネルの接続構造に関する。
従来より、隣接する2枚のサンドイッチパネルを凹凸嵌合によって接続する接続構造が、提案されている。
例えば、上下に隣接する2枚のサンドイッチパネルを凹凸嵌合によって接続する接続構造が開示されている特許文献1では、サンドイッチパネルPは、図5(a)に示すように、二枚の金属板1,2の間に芯材3を介装することによって形成されている。サンドイッチパネルPの上端部には2つの嵌合凸部5がパネル厚み方向に所定の間隔をおいて設けられており、サンドイッチパネルPの下端部には2つの嵌合凹部6がパネル厚み方向に所定の間隔をおいて設けられている。
上下に隣接する2枚のサンドイッチパネルP1,P2は、この2つの嵌合凸部5と2つの嵌合凹部6とをそれぞれ嵌合させることで接続される。
しかし、上述のように凹凸嵌合によって接続したサンドイッチパネルP1,P2では、負の風荷重がかかった場合に、図5(b)に示すように、上側のサンドイッチパネルP1の下端部が屋外側上方へと移動する方向に力がかかることがある。
この際、上側のサンドイッチパネルP1の嵌合凹部6の屋内側の側壁63が、下側のサンドイッチパネルP2の嵌合凸部5を屋外側に押し倒しながら乗り越えて、2枚のサンドイッチパネルP1,P2の凹凸嵌合による接続が外れてしまうおそれがある。
そこで、上記事情を鑑みて、本発明は、負の風荷重がかかった場合でも、凹凸嵌合による接続が外れにくいサンドイッチパネルの接続構造を提案することを課題とする。
上記課題を解決するための本発明は、2枚の金属板の間に芯材を介装したサンドイッチパネルの一方の端部に複数の嵌合凸部をパネル厚み方向に所定の間隔をおいて設けると共に、他方の端部に複数の嵌合凹部をパネル厚み方向に所定の間隔をおいて設け、隣接する2枚のサンドイッチパネルを前記嵌合凸部と前記嵌合凹部との嵌合により接続するサンドイッチパネルの接続構造において、複数の前記嵌合凸部のうち最も屋外側に位置する前記嵌合凸部の屋外側面に、この嵌合凸部が屋外側に倒れることを防止するための補強片を取り付けることを特徴とする。
また、前記補強片は、サンドイッチパネルを下地材に対して固定する固定具が挿通されて前記屋外側面に取り付けられることが好ましい。
本発明のサンドイッチパネルの接続構造は、負の風荷重がかかった場合でも、凹凸嵌合による接続が外れにくい。
本発明を添付図面に示す参考例及び実施形態に基づいて説明する。第一参考例のサンドイッチパネルSは、外壁パネルなどの建材として用いられる。
第一参考例のサンドイッチパネルSは、図1に示すように、二枚の金属板1,2の間に芯材3を介在させ、この二枚の金属板1,2で芯材3を挟持することによって形成されている。二枚の金属板1,2はそれぞれ、接着剤を介して芯材3に取り付けられる。サンドイッチパネルSは、一方の端部に複数の嵌合凸部5をパネル厚み方向に所定の間隔をおいて設けると共に他方の端部に複数の嵌合凹部6をパネル厚み方向に所定の間隔をおいて設けたものである。この嵌合凸部5と嵌合凹部6とを嵌合させることで隣接する2枚のサンドイッチパネルSは接続される。サンドイッチパネルSは、胴縁等の下地材100に固定されて、外壁等の壁を形成する。なお、サンドイッチパネルSは、嵌合凸部5と嵌合凹部6とを上下の端部に備えるものであってもよいし、あるいは、左右の端部に備えるものであってもよい。以下においては、嵌合凸部5を上端部に備え、嵌合凹部6を下端部に備えるサンドイッチパネルSを一例として説明する。そして、図1に示す状態を基準とし、下地材100に対してサンドイッチパネルSが配置される側を屋外側とし、その逆側を屋内側とし、上下方向をサンドイッチパネルSの幅方向とし、この幅方向に直交する方向をサンドイッチパネルSの長さ方向として説明を行う。
金属板1,2は、厚みが0.25〜1.6mm程度の薄板材である。金属板1,2としては、例えば、Al、Fe、Cu、ステンレス鋼等の各種金属板、アルミニウム−亜鉛合金メッキ鋼板、カラー鋼板、ホーロー鋼板、フッ素樹脂塗装鋼板、クラッド鋼板、サンドイッチ鋼板等の一種をプレス成形、押出成形、ロール成形等によって成形したものである。
サンドイッチパネルSの屋外側の金属板1(以下「屋外側金属板1」という)は、図1に示すように、長さ方向の略全長に亘って一定の断面形状を有するものである。屋外側金属板1は、平板状の化粧面部10と、化粧面部10の下端部に連設された折り返しスカート部11と、折り返しスカート部11に連設された屋外側端縁部12と、化粧面部10の上端部に連設された凹段部13と、凹段部13の上端部に連設された屋外側折り返し部14と、屋外側折り返し部14に連設された補強部19とを備えている。凹段部13と屋外側折り返し部14は化粧面部10よりも屋内側に凹んでおり、凹段部13と屋外側折り返し部14の屋外側の空間は、折り返しスカート部11が収納される収納部16となっている。また、凹段部13の上部には、さらに屋内側へ凹んだ第二凹段部17が形成されており、この第二凹段部17の屋外側の空間は、ビスや釘等の固定具4の頭部40が収納される頭部収納凹部18となっている。
屋外側折り返し部14は、第二凹段部17の上端部から上方に向けて突出し、その先端を屋内側に折り曲げ、その先端を下方に向けて突出させた、折り返し形状のものである。この屋外側折り返し部14の屋内側面52の下部には、屋外側に凹んだ被係止用凹部8が形成されている。この屋外側折り返し部14の第二凹段部17と連続していない側の端部から、補強部19が屋内側に略水平に突出している。
折り返しスカート部11は、化粧面部10の下端から下方に向けて突出し、その先端を屋内側に折り曲げ、その先端を上方に向けて突出させた、上下方向に細長い断面略U字状のものである。この折り返しスカート部11には、屋内側に略水平に突出する略水平部70を介して屋外側端縁部12が連設されている。屋外側端縁部12は、屋内側ほど下方に位置するように傾斜させた傾斜部73と、傾斜部73の下端から屋外側に突出し、その先端を下側に折り曲げ、その先端を屋内側に向けて突出させた突出部71と、を備えている。つまり、屋外側端縁部12の下端部には、屋外側に突出する突出部71からなる係止用凸部7が形成されている。なお、この屋外側端縁部12の略水平部70と連続していない側の端縁は、屋内側に略水平に突出する補強部15となっている。
サンドイッチパネルSの屋内側の金属板2(以下「屋内側金属板2」という)は、長さ方向の略全長に亘って一定の断面形状を有するものである。屋内側金属板2は、図1に示すように、平板部20と、平板部20の上端部に連設された屋内側第一折り返し部21と、平板部20の下端部に連設された屋内側第二折り返し部22と、屋内側第二折り返し部22に連設された屋内側端縁部23とを備えている。屋内側第一折り返し部21は平板部20よりも屋外側に凹んでおり、屋内側第一折り返し部21の屋内側の空間は屋内側第二折り返し部22が収納される収納部24となっている。屋内側端縁部23は、屋内側第二折り返し部22の屋外側上端縁から屋外側に略水平に略水平部72が突出し、その先端が下方に向けて突出し、その先端から屋外側に略水平に補強部25が突出してなる。屋内側第一折り返し部21は、平板部20の上端から屋外側に略水平に突出し、その先端から上方に向けて突出し、その先端を屋外側に折り曲げ、その先端を下方に向けて突出させ、その先端から屋外側に略水平に補強部26を突出した、断面略U字状のものである。屋内側第二折り返し部22及び屋内側端縁部23は、屋外側端縁部12と略同じ上下長さで形成されている。また、屋内側第一折り返し部21は、屋外側折り返し部14と略同じ上下長さで形成されている。
芯材3としては、ロックウールやグラスウールやセラミックファイバーなどの無機繊維体及びウレタンフォームやフェノールフォームなどの樹脂発泡体等を例示することができる。特に、芯材3は断熱性能と共に耐火性能をも有するロックウールやグラスウールやフェノールフォームを用いるのが好ましい。また、芯材3は角材のようなブロック状に形成することができると共に芯材3は密度が通常20〜400kg/m3のものを用いることができるが、120〜200kg/m3のものを用いるのが好ましい。
芯材3のうち、屋外側端縁部12と屋内側端縁部23の間に配置される端部芯材30と、第二凹段部17とその屋内側の屋内側金属板2との間に配置される端部芯材30としては、硬質であり、且つ耐火性を有する石膏ボードや珪酸カルシウム等の無機質材料が好適に用いられる。なお、端部芯材30は、上述した芯材3と同じものであってもよい。
そして、第一参考例のサンドイッチパネルSを形成するにあたっては、屋外側金属板1の両端の略水平部(補強部15,19)と屋内側金属板2の両端の略水平部(補強部25,26)とを略同じ高さに位置合わせするようにして屋外側金属板1と屋内側金属板2とを対向配置する。次いで、第二凹段部17の下端と折り返しスカート部11の上端との間に芯材3を介装させるとともに、第二凹段部17の上端から下端の間と屋外側端縁部12の上端から下端の間に端部芯材30を介装させる。屋外側金属板1と屋内側金属板2とを芯材3と端部芯材30とに接着することによって、屋外側金属板1と屋内側金属板2の間に芯材3と端部芯材30とを充填したサンドイッチパネルSが形成される。
以上のようにして形成されるサンドイッチパネルSの上端部には、屋外側折り返し部14からなる嵌合凸部5(以下、この嵌合凸部5を「屋外側嵌合凸部50」という)と、屋内側第一折り返し部21からなる嵌合凸部5(以下、この嵌合凸部5を「屋内側嵌合凸部51」という)とを備える。屋外側嵌合凸部50と屋内側嵌合凸部51とは、パネル厚み方向に所定の間隔を置いて配置されている。そして、サンドイッチパネルSの下端部には、折り返しスカート部11を屋外側の側壁62とし、屋外側端縁部12を屋内側の側壁63とする嵌合凹部6(以下、この嵌合凹部6を「屋外側嵌合凹部60」という)と、屋内側端縁部23を屋外側の側壁62とし、屋内側第二折り返し部22を屋内側の側壁63とする嵌合凹部6(以下、この嵌合凹部6を「屋内側嵌合凹部61」)という)を備える。屋外側嵌合凹部60と屋内側嵌合凹部61とは、屋外側嵌合凸部50と屋内側嵌合凸部51に対応するように、パネル厚み方向に所定の間隔を置いて配置されている。そのため、屋外側嵌合凹部60には屋外側嵌合凸部50が嵌合され、屋内側嵌合凹部61には屋内側嵌合凸部51が嵌合される。また、第一参考例では、屋外側嵌合凸部50の屋内側面52に被係止用凹部8を備え、屋外側嵌合凹部60の屋内側の側壁63の屋外側面64に係止用凸部7を備える。ここで、屋外側端縁部12と屋内側端縁部23の間に充填する端部芯材30を硬質な芯材とすることで、屋外側端縁部12の強度を向上させることができ、これにより係止用凸部7の変形を抑制できる。また、第二凹段部17の屋内側に充填する端部芯材30を硬質な芯材とすることで、この端部芯材30を土台とする屋外側折り返し部14と屋内側第一折り返し部21の強度を向上させて、嵌合の際に変形しにくくすることができる。
上記のサンドイッチパネルSを施工するにあたっては、1枚のサンドイッチパネルSを胴縁等の下地材100の屋外側面に配置し、第二凹段部17の底面から釘やビス等の固定具4を打ち込んで、下地材100にまで貫通する。ここで、サンドイッチパネルSのうち固定具4を打ち込む箇所に充填する端部芯材30を硬質な芯材とすることで、サンドイッチパネルSを下地材100に対して強固に固定することができる。次に、取り付けたサンドイッチパネルSの上側から、他のサンドイッチパネルSを近づけ、下側のサンドイッチパネルSの嵌合凸部5に上側のサンドイッチパネルSの嵌合凹部6を嵌合させる。この時、上側のサンドイッチパネルSの折り返しスカート部11は下側のサンドイッチパネルSの収納部16に位置して収納され、上側のサンドイッチパネルSの屋内側第二折り返し部22は下側のサンドイッチパネルSの収納部24に位置して収納される。以上のようにして上下に隣接するサンドイッチパネルSを凹凸嵌合により接続しながら複数枚のサンドイッチパネルSを縦横に並べて施工することで、外壁を形成できる。なお、固定具4の頭部40は、頭部収納凹部18内に納められると共にこの頭部40は収納部16に収納された折り返しスカート部11で覆われるため、屋外側から見えなくできる。また、図示は省略しているが、上側のサンドイッチパネルSの補強部15と下側のサンドイッチパネルSの補強部19の間と、上側のサンドイッチパネルSの補強部25と下側のサンドイッチパネルSの補強部26の間と、屋外側嵌合凸部50の上端面と屋外側嵌合凹部60の底面(略水平部70)との間と、屋内側嵌合凸部51の上端面と屋内側嵌合凹部61の底面(略水平部72)との間には、セラミックファイバー等の耐火材や防水パッキンが挟まれる。これにより接続部分の耐火性や水密性を高めることができる。なお、上側のサンドイッチパネルSの補強部15と下側のサンドイッチパネルSの補強部19の間と、上側のサンドイッチパネルSの補強部25と下側のサンドイッチパネルSの補強部26の間に挟まれる耐火材は、補強部15から補強部25に亘って設けられることが好ましい。
以上のようにして嵌合凸部5と嵌合凹部6との凹凸嵌合によって接続されたサンドイッチパネルSでは、屋外側嵌合凸部50の屋内側面52の被係止用凹部8と、屋外側嵌合凹部60の屋内側の側壁63の屋外側面64の係止用凸部7とが、パネル厚み方向に距離をおいて対向している。
この接続状態にあるサンドイッチパネルSでは、サンドイッチパネルSは、上端部は固定具4によって下地材100に固定されているものの、下端部は凹凸嵌合によってのみ保持されている。そのため、この接続状態にあるサンドイッチパネルSに負の風荷重が強くかかると、図2に示すように、上側のサンドイッチパネルSの下端部が、下側のサンドイッチパネルSとの嵌合位置から屋外側上方へとずれる場合がある。
このように上側のサンドイッチパネルSの下端部が屋外側へとずれる場合に、第一参考例では、屋外側嵌合凹部60に設けた係止用凸部7が、屋外側嵌合凸部50に設けた被係止用凹部8に係止される。これにより、第一参考例では、上側のサンドイッチパネルSの下端部の嵌合凹部6が、下側のサンドイッチパネルSの上端部の嵌合凸部5を屋外側へと乗り越えることを抑制でき、接続状態にある2枚のサンドイッチパネルSの接続が外れてしまうことを抑制できる。なお、上述のように屋外側端縁部12と屋内側端縁部23の間に充填する端部芯材30を硬質な芯材とすることで、被嵌合凹部8に係止する際の係止用凸部7の変形を抑制できるため、被係止用凹部8に対して係止用凸部7をより確実に係止させることができる。
また、第一参考例においては、嵌合凸部5(屋外側嵌合凸部50)の屋内側面52のうち、上部ではなく下部に被係止用凹部8を設けたことで、ここに係止する係止用凸部7を下部に備えた嵌合凹部6(屋外側嵌合凹部60)が、接続状態にあるサンドイッチパネルSに負の風荷重が強くかかった場合に、上方へとずれにくい。そのため、嵌合凸部5(屋外側嵌合凸部50)の屋内側面52のうち、嵌合凹部6(屋外側嵌合凹部60)によって屋外側へ押される箇所が、上方へとずれることを抑制でき、この嵌合凸部5(屋外側嵌合凸部50)を屋外側に倒す方向にかかるモーメントが大きくなることを抑えることができる。これにより、第一参考例では嵌合凸部5(屋外側嵌合凸部50)が屋外側へと倒れにくく、接続状態にある2枚のサンドイッチパネルSの接続がより外れにくくなっている。
なお、第一参考例では、係止用凸部7と被係止用凹部8とは、嵌合凸部5と嵌合凹部6とが嵌合した嵌合位置において、サンドイッチパネルSの厚み方向にずれて上下に重ならない位置関係となるように形成されている。そのため、鉛直下向きに嵌合凹部6を嵌合凸部5に嵌め込む際や、鉛直上向きに嵌合凸部5から嵌合凹部6を引き抜く際に、係止用凸部7が嵌合凹部6に引っ掛かりにくい。これにより、第一参考例では、隣接するサンドイッチパネルSの接続や、位置調整等のための隣接するサンドイッチパネルSの接続解除を、係止用凸部7に邪魔されることなく、簡単に行うことができる。
続いて、図3に示す本発明の実施形態のサンドイッチパネルSの接続構造について説明する。本実施形態では、補強片9を備えている点でのみ第一参考例と異なる。なお、図3には、第一参考例のサンドイッチパネルSと同じ構成には同じ符号をつけている。
補強片9は、図3(a)に示すように、最も屋外側に位置する嵌合凸部5(つまりは屋外側嵌合凸部50)の屋外側面53に配置されて、この嵌合凸部5(屋外側嵌合凸部50)が屋外側に倒れることを防止する。詳しくは、補強片9は、図3(a)及び図3(b)に示すように、第二凹段部17の屋外側面(底面)に固定される固定板部90と、屋外側折り返し部14の屋外側面53に沿うように配置される抑え板部91とを備える。固定板部90と抑え板部91とは連続して一体に形成されており、固定板部90には固定具4が挿通される挿通孔92が設けられている。
補強片9は、固定具4によって固定板部90が第二凹段部17の屋外側面に固定されると、抑え板部91が屋外側折り返し部14の屋外側面53の屋外側に位置する。これにより、サンドイッチパネルSに負の風荷重がかかった際、この補強片9によって屋外側嵌合凸部50が屋外側嵌合凹部60の屋内側の側壁63に押されて屋外側へと倒れることを抑制できる。ここで、屋外側嵌合凸部50を屋外側へと倒れにくくしたことで、屋外側嵌合凸部50に備える被係止用凹部8が変形しにくく、被係止用凹部8と係止用凸部7との係止強さを確保できる。また、屋外側嵌合凸部50を屋外側へと倒れにくくしたことで、屋外側嵌合凸部50が倒れて屋外側嵌合凸部50の上下長さが短くなることを防止できるため、屋外側嵌合凹部60と屋外側嵌合凸部50との嵌合深さを確保できる。このように係止強さと嵌合深さとを確保することで、本実施形態のサンドイッチパネルSの接続構造では、負の風荷重によって、凹凸嵌合により接続したサンドイッチパネルの接続が外れてしまうことをさらに抑制することができる。
なお、上述した第一参考例のサンドイッチパネルSでは、屋外側嵌合凸部50に被係止用凹部8を設け、屋外側嵌合凹部60に係止用凸部7を設けていたが、係止用凸部7と被係止用凹部8とを設ける位置はこれに限らない。
すなわち、図4(a)に示す第二参考例のサンドイッチパネルSのように、屋外側嵌合凸部50ではなく屋内側嵌合凸部51に被係止用凹部8を設け、屋外側嵌合凹部60ではなく屋内側嵌合凹部61に係止用凸部7を設けるようにしてもよい。つまり、屋内側嵌合凸部51の屋内側面52に被係止用凹部8を備え、屋内側嵌合凹部61の屋内側の側壁63の屋外側面64に係止用凸部7を備えるようにしてもよい。なお、図4(a)には、第一参考例のサンドイッチパネルSと同じ構成には同じ符号をつけている。このような構成とすることによっても、凹凸嵌合により接続したサンドイッチパネルSの接続が外れてしまうことを抑制できる。また、図4(a)には図示していないが、補強片9を屋外側嵌合凸部50の屋外側面53に取り付け、接続が外れることをさらに抑制するようにしてもよい。なお、第二凹段部17の屋内側に充填する端部芯材30を硬質な芯材とすることで、この端部芯材30を土台とする屋内側第一折り返し部21の強度を向上させて、嵌合の際にこの屋内側第一折り返し部21に備える被係止用凹部8が変形することを抑制できる。
また、図4(b)に示す第三参考例のサンドイッチパネルSのように、屋外側嵌合凸部50と屋内側嵌合凸部51の両方に被係止用凹部8を設け、屋外側嵌合凹部60と屋内側嵌合凹部61の両方に係止用凸部7を設けるようにしてもよい。つまり、屋外側嵌合凸部50と屋内側嵌合凸部51の屋内側面52に被係止用凹部8を備え、屋外側嵌合凹部60と屋内側嵌合凹部61の屋内側の側壁63の屋外側面64に係止用凸部7を備えるようにしてもよい。なお、図4(b)には、第一参考例のサンドイッチパネルSと同じ構成には同じ符号をつけている。このような構成とすることで、2箇所で係止することとなり、凹凸嵌合により接続したサンドイッチパネルの接続が外れてしまうことをさらに抑制することができる。また、図4(b)には図示していないが、補強片9を屋外側嵌合凸部50の屋外側面53に取り付けて、接続が外れることをさらに抑制するようにしてもよい。なお、屋外側端縁部12と屋内側端縁部23の間に充填する端部芯材30を硬質な芯材とすることで、屋外側の被嵌合凹部8に係止する際の係止用凸部7の変形を抑制できるため、この被係止用凹部8に対して係止用凸部7をより確実に係止させることができる。また、第二凹段部17の屋内側に充填する端部芯材30を硬質な芯材とすることで、この端部芯材30を土台とする屋外側折り返し部14と屋内側第一折り返し部21の強度を向上させて、嵌合の際にこの屋外側折り返し部14と屋内側第一折り返し部21にそれぞれ備える被係止用凹部8が変形することを抑制できる。
以上まとめると、第一乃至第三参考例及び本実施形態のサンドイッチパネルの接続構造では、2枚の金属板1,2の間に芯材3を介装したサンドイッチパネルSの一方の端部に複数の嵌合凸部5をパネル厚み方向に所定の間隔をおいて設けている。このサンドイッチパネルSの他方の端部に複数の嵌合凹部6をパネル厚み方向に所定の間隔をおいて設けている。隣接する2枚のサンドイッチパネルSを嵌合凸部5と嵌合凹部6との嵌合により接続している。そして、少なくとも1つの嵌合凹部6の屋内側の側壁63の屋外側面64に係止用凸部7を設け、この嵌合凹部6に嵌合する嵌合凸部5の屋内側面52に、この嵌合凹部6が嵌合位置から屋外側にずれた際に係止用凸部7が係止される被係止用凹部8を設けている。
このような構成とすることで、嵌合により接続された2枚のサンドイッチパネルSに負の風荷重がかかった際に、嵌合凹部6が嵌合位置から屋外側にずれると、嵌合凹部6に設けた係止用凸部7が嵌合凸部5に設けた被係止用凹部8に係止される。このように負の風荷重がかかった場合に嵌合凹部6が嵌合凸部5に係止されるようにしたことで、嵌合凹部6が嵌合凸部5を屋外側に乗り越えることを抑制でき、凹凸嵌合による接続が外れにくくなっている。
また、本実施形態のサンドイッチパネルの接続構造では、複数の嵌合凸部5のうち最も屋外側に位置する嵌合凸部5の屋外側面53に、この嵌合凸部5が屋外側に倒れることを防止するための補強片9を取り付けている。
このような構成とすることで、嵌合により接続された隣接する2枚のサンドイッチパネルSに負の風荷重がかかった際に、嵌合凹部6の屋内側の側壁63が最も屋外側に位置する嵌合凸部5を屋外側に押し倒そうとした場合に、補強片9によって嵌合凸部5が屋外側に倒れることを防止できる。このように最も屋外側に位置する嵌合凸部5を屋外側へと倒れにくいようにすることで、嵌合凸部5に設けた被係止用凹部8と嵌合凹部6に設けた係止用凸部7が、強く係止し合うことを促進できる。また、嵌合凹部6と嵌合凸部5との嵌合深さが浅くなることも抑制できる。このように係止強さを確保するとともに嵌合凹部6と嵌合凸部5との嵌合深さを確保することによって、本実施形態のサンドイッチパネルの接続構造では、嵌合凹部6が嵌合凸部5を屋外側へと乗り越えることをより抑制でき、凹凸嵌合による接続がさらに外れにくくできる。
なお、上述の説明では、嵌合凸部5と嵌合凹部6をそれぞれ2つずつ備えたサンドイッチパネルSについて説明したが、サンドイッチパネルSは、嵌合凸部5と嵌合凹部6とを3つずつまたはそれ以上備えていてもかまわない。
また、係止構造(係止用凸部及び被係止用凹部)は、嵌合により接続するサンドイッチパネルの嵌合凸部と嵌合凹部のうち、負の風荷重がかかった際に接触する箇所に設ければよく、嵌合凸部と嵌合凹部の形状に合わせて、係止構造を設ける箇所は多様に変更できる。
以上、本発明を添付図面に示す参考例及び実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
1 金属板(屋外側金属板)
2 金属板(屋内側金属板)
3 芯材
5 嵌合凸部
6 嵌合凹部
7 係止用凸部
8 被係止用凹部
9 補強片
52 屋内側面
53 屋外側面
63 側壁
64 屋外側面
S サンドイッチパネル
2 金属板(屋内側金属板)
3 芯材
5 嵌合凸部
6 嵌合凹部
7 係止用凸部
8 被係止用凹部
9 補強片
52 屋内側面
53 屋外側面
63 側壁
64 屋外側面
S サンドイッチパネル
Claims (2)
- 2枚の金属板の間に芯材を介装したサンドイッチパネルの一方の端部に複数の嵌合凸部をパネル厚み方向に所定の間隔をおいて設けると共に、他方の端部に複数の嵌合凹部をパネル厚み方向に所定の間隔をおいて設け、隣接する2枚のサンドイッチパネルを前記嵌合凸部と前記嵌合凹部との嵌合により接続するサンドイッチパネルの接続構造において、
複数の前記嵌合凸部のうち最も屋外側に位置する前記嵌合凸部の屋外側面に、この嵌合凸部が屋外側に倒れることを防止するための補強片を取り付けたことを特徴とするサンドイッチパネルの接続構造。 - 前記補強片は、サンドイッチパネルを下地材に対して固定する固定具が挿通されて前記屋外側面に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のサンドイッチパネルの接続構造。
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-
2013
- 2013-02-12 JP JP2013024491A patent/JP2013189846A/ja active Pending
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