JP6420036B2 - 外装材 - Google Patents

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Description

本発明は建築、構築物の外装を形成する外装材に関するものである。
一般に、金属製板材をロール成形、プレス成形等して加工し、芯材として合成樹脂発泡体を形成し、上下端部に雄型連結部と雌型連結部を形成したパネルは数多く上市されている。(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開昭55−098554号公報 特開昭61−126262号公報 実開昭61−152634号公報
特許文献1〜3によれば、固定部が金属製板材一枚のみのために、固定部最奥部が耐風圧試験時における支点となり、耐風圧試験の性能に影響を与えることがあった。
本発明はこのような欠点を解決するために、垂直平面状の化粧面と、該化粧面の上下端部に雄雌連結構造を形成した表面材と裏面材間に、断熱材を充填して一体に形成すると共に、上端の雌型連結部の固定面裏面に金属製薄板よりなる固定面補強材を連続状に形成し、該固定補強材には幅方向に直交するように波状を形成すると共に、幅を固定面の幅よりも断熱材側へ突出するように形成した外装材を提供するものである。
本発明に係る外装材によれば、(1)固定面の根元部分の固定面角部分からの耐風圧性能試験時の変形を大きく防止出来、耐風圧性能が大幅に向上する。(2)耐火性を向上できる。(3)表面材の曲げ強度の弱点を補強し、強度を向上できる。(3)等の特徴、効果がある。
本発明に係る外装材の代表例を示す断面図である。 本発明に係る外装材の金属製表面材を示す断面図である。 本発明に係る外装材の裏面材を示す断面図である。 本発明に係る外装材の固定面補強材を示す斜視図である。 本発明に係る外装材に固定面補強材を形成した状態を示す断面図である。 本発明に係る外装材の部分拡大断面図である。 本発明に係る外装材の部分拡大断面図である。 本発明に係る外装材の施工状態を示す断面図である。 本発明に係る外装材の製造方法を示す説明図である。 従来の外装材を示す断面図である。 本発明に係る外装材のその他の実施例を示す断面図である。 本発明に係る外装材のその他の実施例を示す断面図である。
以下に図面を用いて、本発明に係る外装材の一実施例について詳細に説明する。すなわち、外装材Aは図1に示すように、表面材1と裏面材3で例えば合成樹脂発泡体からなる断熱材4を、サンドイッチした外装材Aであり、図2は金属製表面材1a、図3は裏面材3、図4は固定面補強材25、図5は固定面補強材25を形成した状態を示す断面図、図6は雄型連結部5の拡大断面図、図7は雌型連結部6の拡大断面図、図8は施工状態を示す断面図である。なお、図8において、αは躯体、βは固定具である。
外装材Aの全体形状の一例としては図1に示すように、長尺で金属製の薄板からなる金属製表面材1aよりなる表面材1と裏面材3間に断熱材4をサンドイッチし、幅方向の下端に形成した雄型連結部5、上端に形成した雌型連結部6とから長尺状に形成し、化粧面7の下端には側壁8、上端には側壁9を形成したものである。また、化粧面部2は化粧面7に少なくとも一個の凹部7aを形成することにより複数個の凸部7bを形成し、凹部7aと凸部7bにより凹凸部7cを形成したものである。垂直平面状の化粧面7より形成したものである。勿論、凹凸部7cを形成しない化粧面部2でも良いものである。
さらに詳説すると、金属製表面材1aの下端部に形成した雄型連結部5は、図2に示すように化粧面7下端を屋内側に屈曲した側壁8と、側壁8の先端を上方へ突出した上面10と、上面10の先端を屋内側へ屈曲した折り返し片12aと、折り返し片12aの先端を下方に屈曲した係合片11と、係合片11の先端を屋内側へ屈曲し先端を上方に折り返したカシメ片11aと、上面10と係合片11とからなる係合溝12とから形成したものである。
金属製表面材1aの上端部に形成した雌型連結部6は、図2に示すように化粧面7の上端を屋内側に屈曲した側壁9と、側壁9の先端を上方に屈曲した目地底面13と、目地底面13の先端を屋内側へ屈曲した折り返し片15aと、折り返し片15aの先端を下方に垂下した下面14とからなる嵌合片15と、下面14の先端を上方に屈曲して突出した固定面16と、下面14と固定面16とから形成した嵌合溝17とから形成した長尺状板材である。なお、Pは防水性強化のために形成したパッキンである。
金属製表面材1aの素材としては、金属薄板、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッチ鋼板(制振鋼板等)、等からなるものである。
裏面材3は、図3に示すように、垂直平面状の裏面19と、裏面19の下端を屋外側へ突出した突出片20と、突出片20の先端を屋外側下方へ傾斜して突出した傾斜片21と、傾斜片21の先端を下方へ垂下した載置片22と、裏面19の上端を屋外側へ屈曲して突出したガイド片23と、ガイド片23の先端を屋内側へ折り返した舌片24とから長尺状に形成したものである。
裏面材3は後記する断熱材4の裏面を覆って、断熱材4が外部へ露出するのを防止すると共に、表面材1と一体化して外装材Aの強度向上、防火性の向上、耐火性の向上、施工性の向上、等を図るために形成されたものである。
裏面材3は金属薄板、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッチ鋼板(制振鋼板等)、等からなるものである。
固定面補強材25は、図1、図5〜図8に示すように、金属製表面材1aの固定面16、折り返し面18と裏面材3の裏面19、ガイド片23、舌片24に囲まれた間隙に連続状に形成されるものである。
この固定面補強材25の素材としては、金属薄板、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッチ鋼板(制振鋼板等)、等からなるものである。
固定面補強材25は、外装材Aの耐風圧性能を向上させるために形成したものであり、固定面16の裏面に断熱材4と裏面材3によって囲まれた空隙に形成されることにより、図10に示すように従来の外装材Aが耐風圧試験において屋内側からの負圧Fを受けた場合に、固定された固定面16Aが固定面角Y部分を支点にして変形が集中するものであった。
固定面補強材25は図1に示すように、幅Wの分だけ嵌合溝17の最奥面よりも断熱材4側に突出して形成するものであり、突出して形成することにより図10に示すように耐風圧性能試験時の負圧による固定面角Y部分からの変形を、固定面補強材25の先端部分にずらすことにより抑制し、耐風圧性能を向上するものである。また、図11、図12は固定面補強材25と外装材Aのその他の実施例を示す断面図である。
固定面補強材25は図4に示すように、波状に成形することにより固定面16の幅方向の変形を抑制すると共に、固定面16を補強することにより、固定部の耐風圧性能時の破壊防止にも役立つものである。
固定面補強材25その素材としては、硬質の基材で有り、金属薄板、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッチ鋼板(制振鋼板等)から形成したものである。
断熱材4は、表面材1と裏面材3間に合成樹脂発泡体の原液を充填し、発泡・硬化させて形成したものであり、断熱材、防火材、耐火材、嵩上げ材、表面材1と裏面材3の接着剤、等として機能するものである。
断熱材4は例えばポリウレタンフォーム、ポリイソシアヌレートフォーム、フェノールフォーム、塩化ビニルフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォーム、ユリアフォーム等、の合成樹脂発泡体からなるものであり、特に耐火性を必要とする場合にはレゾール型フェノールの原液と、硬化剤、発泡剤を混合し、表面材1、もしくは裏面材3の裏面側に吐出させ、加熱して反応・発泡・硬化させて形成したものである。また、断熱材4中には各種難燃材として軽量骨材(パーライト粒、ガラスビーズ、石膏スラグ、タルク石、シラスバルーン、水酸化アルミニウム等)、繊維状物(グラスウール、ロックウール、カーボン繊維、グラファイト等)を混在させ、耐火性、防火性を向上させることもできる。勿論、断熱材4としてロックウール、グラスウール、セラミックウール等の無機材を使用しても良いものである。
外装材A同士は、係合片11が嵌合溝17へ、係合溝12には嵌合片15が挿入されることにより、図7に示すように連結されるものである。
そこで、本発明に係る外装材Aの製造方法について図9(a)〜(e)を用いて説明する。まず、図9(a)に示すように、金属製表面材1aの裏面を上に向けた長尺状連続成形体を準備する。
次に、図9(b)に示すように固定面16上に、図4に示すような固定面補強材25を連続状で形成する。その後、図9(c)に示すように金属製表面材1aの裏面上に吐出機Tよりポリイソシアヌレートフォーム樹脂発泡体の原液よりなる液状断熱材4aを吐出し、図9(d)に示すように液状断熱材4aを覆うように両端部が成形された裏面材3を形成し、図9(e)に示すようにカシメ片11aにより裏面材3の端部を固定し、加熱・硬化させ、最後に所定長さ、例えば3636mm等に切断して製造することにより、外装材Aを連続的に製造するものである。なお、吐出機Tは図のように左右に移動させて液状断熱材4aを吐出する方法、あるいは複数個の吐出機Tを設けて液状断熱材4aを吐出する方法により断熱材4を隙間なく充填するものである。
α 躯体
β 固定具
A 外装材
F 負圧
K 空間
P パッキン
Y 固定面角
T 吐出機
1 表面材
1a 金属製表面材
2 化粧部
2a 接着剤
3 裏面材
4 断熱材
4a 液状断熱材
5 雄型連結部
6 雌型連結部
7 化粧面
7a 凹部
7b 凸部
7c 凹凸部
8 側壁
9 側壁
10 上面
11 係合片
11a カシメ片
12 係合溝
12a 折り返し片
13 目地底面
14 下面
15 嵌合片
15a 折り返し片
16 固定面
16A 固定面
17 嵌合溝
18 折り返し面
19 裏面
20 突出片
21 傾斜片
22 載置片
23 ガイド片
24 舌片
25 固定面補強材

Claims (1)

  1. 垂直平面状の化粧面と、該化粧面の上下端部に雄雌連結構造を形成した表面材と裏面材間に、断熱材を充填して一体に形成すると共に、上端の雌型連結部の固定面裏面に金属製薄板よりなる固定面補強材を連続状に形成し、該固定補強材には幅方向に直交するように波状を形成すると共に、幅を固定面の幅よりも断熱材側へ突出するように形成してことを特徴とする外装材。
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