JP2013189172A - 鞍乗型車両の吸気構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート下に配置される吸気用エアクリーナケース(30)についてダクト長の自由度を高めることのできる鞍乗型車両の吸気構造を提供する。
【解決手段】シート下に設けた吸気用エアクリーナケース(30)の上壁(35)の一部をなす蓋部材(40)に空気の取り入れ口(41)を設けて該取り入れ口(41)に通じる上壁面に凹部(42)を形成するとともに、この凹部(42)と、凹部(42)に対向するシート(13)の底板(13b)とで取り入れ口(41)に連なる疑似ダクト状の吸気通路(43)を形成した。
【選択図】図5

Description

本発明は、鞍乗型車両の吸気構造に関するものである。
従来、鞍乗型車両の吸気構造として、例えば特許文献1に見られるような鞍乗型車両の吸気構造が知られている。同文献の符号を借りて説明すると、この鞍乗型車両の吸気構造は、前後輪(24,28)間に配置されたエンジン(7)と、このエンジン(7)の上方から後方に亘って設けられた乗員着座用のシート(14)と、このシート(14)の下方に設けられた吸気用エアクリーナケース(60)とを備え、吸気用エアクリーナケース(60)に空気を取り入れる取り入れ口を形成するダクト(72)がケースの後部から後方に向かって開口している。
特開2009−234402号公報
上述した従来の鞍乗型車両の吸気構造では、吸気用エアクリーナケース(60)に空気を取り入れる取り入れ口を形成するダクト(72)がケース(60)の後部から後方に向かって開口しているので、シート下の限られたスペースで所望のダクト長を得るのが必ずしも容易ではなかった。
本発明が解決しようとする課題は、シート下に配置される吸気用エアクリーナケースについてダクト長の自由度を高めることのできる鞍乗型車両の吸気構造を提供することである。
上記課題を解決するために本発明の鞍乗型車両の吸気構造は、
前後輪間に配置されたエンジンと、このエンジンの上方から後方に亘って設けられた乗員着座用のシートと、このシートの下方に設けられた吸気用エアクリーナケースとを備えた鞍乗型車両において、
前記吸気用エアクリーナケースの上壁の一部に空気の取り入れ口を設けて該取り入れ口に通じる上壁面に凹部を形成するとともに、この凹部と、該凹部に対向する前記シートの底板とで前記取り入れ口に連なる吸気通路を形成したことを特徴とする。
この鞍乗型車両の吸気構造によれば、吸気用エアクリーナケースの上壁の一部に空気の取り入れ口が設けられ、前記凹部とシートの底板とで前記取り入れ口に連なる吸気通路が形成される。
この吸気通路は、完全なダクトとは言えないが、吸気用エアクリーナケースの上壁面の凹部とシートの底板とによってダクトに近い吸気通路(いわば疑似ダクト)として構成することができる。
したがってこの発明によれば、ケースの後部から後方に向かってダクトを設けた従来技術に比べて、上記吸気通路(いわば疑似ダクト)を長く形成することが可能であり、それだけダクト長の自由度を高めることができる。しかも、上記疑似ダクトの上部はシートの底板によって形成されるから、その分、吸気用エアクリーナケースの容量も確保しやすくなる。結果として、吸気用エアクリーナケースの吸気性能を向上させることが可能になる。
前記取り入れ口および凹部は、前記吸気用エアクリーナケース内に設けられるエレメントを交換する際に開閉される蓋部材に形成し、かつ、この蓋部材には、前記取り入れ口の一端を覆うダクト部を形成し、該ダクト部における前記取り入れ口と対向するガイド壁の前記凹部側に向かう方向の長さを、前記取り入れ口の長さより短くした構成とすることができる。
このように構成すると、取り入れ口および凹部が蓋部材に形成されるので、取り入れ口および凹部をケース本体に形成する場合に比べて容易に形成することができる。
取り入れ口には、該取り入れ口の一端を覆うダクト部が形成されるので、このダクト部の作用で吸気効率を高めることができる。
そして、このダクト部における前記取り入れ口と対向するガイド壁の前記凹部側に向かう方向の長さは、前記取り入れ口の長さより短く構成されているので、このようなダクト部を有する蓋部材は、上下の割型によって形することが可能である。
すなわち、このような構成によれば、吸気効率を高めることができると同時に、前記取り入れ口および凹部を容易に形成することが可能になる。
前記シートの底板には、前記凹部と対向して上方へ凹むシート側凹部を形成することができる。
このように構成すると、吸気通路の横断面積の大きさの自由度が高まると同時に、シートの底板の剛性が高められる。結果として、乗り心地を高めつつ軽量化を図ることが可能になる。
前記取り入れ口は、車両前後方向において、前記吸気用エアクリーナケースの端部に設け、前記シート側凹部はシートの長手方向に沿って前後方向に形成した構成とすることができる。
このように構成すると、疑似ダクトをより長く形成して吸気効率を高めることが可能になると同時に、シートの剛性も高めることができる。
前記シートは該シートの左右において前後方向に延びるフレームの上方に支持され、前記吸気通路の左右の側壁が、前記フレームにて形成される構成とすることができる。
このように構成すると、フレームを有効利用して長い疑似ダクトを形成することができ、車両の軽量化も図ることができる。
本発明に係る鞍乗型車両の吸気構造の実施の形態を適用した鞍乗型車両の一例である自動二輪車の側面図。 同自動二輪車の車体フレームの側面図。 図1の部分拡大図。 図1におけるサイドカバーを取り外した状態の部分拡大図。 吸気用エアクリーナケースの斜視図。 図4における部分省略6−6断面図。 吸気用エアクリーナケース正面図。 図7における8−8断面およびN−N断面を示す図。 蓋部材の平面、P−P断面、および側面を示す図。 ケース本体30bと蓋部材40との係合構造の説明図。 シートの側断面および各部断面を示す図。 シートの底面図。 サイドカバーおよび開口を斜め後方下方から見た斜視図。 図3における部分省略14−14断面図。 上カバーの平面図。 上カバーの側面および各部断面を示す図。 下カバーの平面図。
以下、本発明に係る鞍乗型車両の吸気構造の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、同一部分ないし相当する部分には、同一の符号を付してある。
図1に示す鞍乗型車両10は自動二輪車であり、前後輪11f、11r間に配置されたエンジン12と、このエンジン12の上方から後方にわたって設けられた乗員Mの着座用のシート13と、このシート13の下方で前後輪11f、11r間に設けられた乗員Mの足載せ用のステップ14と、エンジン12の後方で前記シート13の下方に設けられた吸気用エアクリーナケース30と、シート13の下方において吸気用エアクリーナケース(以下単にクリーナケースとも言う)30の側面を覆うサイドカバー15と、これら各部品(前後輪11f、11r、エンジン12、シート13、ステップ14、吸気用エアクリーナケース30、サイドカバー15)が取り付けられる車体フレーム20とを備えている。
図2に示すように、車体フレーム20は、メインフレーム21と、このメインフレーム21の後部に連結されたリアフレーム22とを備えている。
メインフレーム21は、ヘッドパイプ21hと、このヘッドパイプ21hから後方へ延びるメインパイプ21mと、このメインパイプ21mの後部から斜め後方下方へ延びるピボットプレート21pと、前記ヘッドパイプ21hから斜め後方下方へ延びるダウンパイプ21dと、このダウンパイプ21d下端と前記ピボットプレート21pとを連結するロアパイプ21bと、エンジン取付部21eとを備えている。
図1,図2に示すように、ヘッドパイプ21hに操舵装置22が取り付けられ、その一対のフロントフォーク22fの下端に前輪11fが回転可能に取り付けられる。エンジン取付部21eにエンジン12が取り付けられる。ピボットプレート21pにピボット軸23pでスイングアーム23が揺動可能に取り付けられ、その後端に後輪11rが回転可能に取り付けられる。後輪11rはエンジン12により、ドライブチェーン11dを介して駆動される。ピボットプレート21pには、左右一対のステップ14が固定される。メインパイプ21mには、シート13の前部において燃料タンク16が取り付けられる。
図2〜図4に示すように、リアフレーム22は、シート13を支持するシート支持部22sと、このシート支持部22sを斜め下方から支える傾斜部22cとを備えている。シート支持部22sは、略水平方向に延びる左右一対のシートレール22s1(一方のみ図示)と、このシートレール22s1の後方やや上向きに延びる左右一対の後部プレート22s2とを有し、後部プレート22s2を介して傾斜部22cが固定されている。リアフレーム22は、その先端がボルトナット(図示せず)でメインフレーム21に締結固定されることでメインフレーム21に連結されている。
リアフレーム22の後部プレート22s2には、シート固定部22s3、エアクリーナケース固定部22s4、サイドカバー固定部22s5、マフラー固定部22s7が設けられている。シート固定部22s3にシート13が、エアクリーナケース固定部22s4にクリーナケース30の後部が、サイドカバー固定部22s5にサイドカバー15が、マフラー固定部22s7にマフラー17が、それぞれボルトナット(図示せず)で締結固定される。
図4〜図6に示すように、この実施の形態の鞍乗型車両の吸気構造は、吸気用エアクリーナケース30の上壁35の一部に空気の取り入れ口41を設けて該取り入れ口41に通じる上壁面に凹部42を形成するとともに、この凹部42と、該凹部42に対向するシート13の底板13bとで前記取り入れ口41に連なる吸気通路43を形成したことを特徴とする。
この鞍乗型車両の吸気構造によれば、吸気用エアクリーナケース30の上壁35の一部に空気の取り入れ口41が設けられ、前記凹部42とシート13の底板13bとで取り入れ口41に連なる吸気通路43が形成される。
この吸気通路43は、完全なダクトとは言えないが、吸気用エアクリーナケース30の上壁面の凹部42とシート13の底板13bとによってダクトに近い吸気通路(いわば疑似ダクト)として構成される。
したがってこの実施の形態によれば、クリーナケースの後部から後方に向かってダクトを設けた従来技術に比べて、上記吸気通路(以下、疑似ダクトともいう)43を長く形成することが可能であり、それだけダクト長の自由度を高めることができる。しかも、上記疑似ダクト43の上部はシート13の底板13bによって形成されるから、その分、吸気用エアクリーナケース30の容量も確保しやすくなる。結果として、吸気用エアクリーナケース30の吸気性能を向上させることが可能になる。
図5〜図8に示すように、吸気用エアクリーナケース30は、ケース本体30bと、コネクティングチューブ30cと、蓋部材40とを有している。
ケース本体30bの前板36には、図8に示すように、クリーナエレメント37を支持するエレメント支持部36bが一体に設けられている。クリーナエレメント37は、該クリーナエレメント37を支持するエレメントベース38に対して交換可能に装着され、エレメントベース38とともに、ネジ36sでエレメント支持部36bに対して着脱可能に取り付けられる。前板36は複数本(図7に示すものは4本)のビス36vでケース本体30bの前面に締結固定されている。
蓋部材40は、ケース本体30bの上壁35に設けられた上部開口35cに対し開閉可能に設けられている。
クリーナエレメント37の交換作業は、蓋部材40を開けることによって行うことができる。
ケース本体30bの一方の側面31には、側方からの空気を取り入れる側部取り入れ口32が設けられている。側部取り入れ口32は、ケース本体30bに取り付けたダクト部材32dで形成されている。
コネクティングチューブ30cは、前板36に設けられた開口36cと、スロットルボディ12s(図1参照)とを接続し、スロットルボディ12sを介してエンジン12へ向かう吸気通路34(図5)を形成する。
したがって、上記取り入れ口41および側部取り入れ口32からケース本体30b内に取り入れられた空気は、クリーナエレメント37で浄化された後、コネクティングチューブ30cおよびスロットルボディ12sを通じてエンジン12へ供給される。なお、30c1,30c2はそれぞれブリーザーチューブの接続用パイプである。
図5,図6,図9に示すように、取り入れ口41および凹部42は、エレメント37を交換する際に開閉される蓋部材40に形成されている。蓋部材40には、取り入れ口41の一端(凹部42側の部位41f以外の部位)41rを覆うダクト部44が形成されている。図9に示すように、ダクト部44における取り入れ口41と対向するガイド壁44gの前記凹部42側に向かう方向の長さL1は、取り入れ口41の長さL2より短くなっている。
このように構成すると、取り入れ口41および凹部42が蓋部材40に形成されるので、取り入れ口41および凹部42をケース本体30bに形成する場合に比べて容易に形成することができる。
取り入れ口41には、該取り入れ口41の一端を覆うダクト部44が形成されているので、このダクト部44の作用で吸気効率を高めることができる。
そして、このダクト部44における前記取り入れ口41と対向するガイド壁44gの凹部42側に向かう方向の長さL1は、取り入れ口41の長さL2より短く構成されているので、このようなダクト部44を有する蓋部材40は、上下の割型によって形することが可能である。
すなわち、このような構成によれば、吸気効率を高めることができると同時に、取り入れ口41および凹部42を容易に形成することが可能になる。
図9,図10に示すように、蓋部材40の後端には、平面視コ字状で左右一対の掛け部45が設けられている。一方、ケース本体30bの後部には、掛け部45と係脱可能な突片30b1が左右(一方のみ図示)に形成されている。
また、図9に示すように、蓋部材40の前端にはバネ掛け部46が形成されている。一方、図5等に示すように、ケース本体30bの上壁35の前部に設けられた左右一対の支持部35bに、両端部がクランク状に屈曲形成された棒バネ(線状のバネ)47が回動可能に取り付けられている。
蓋部材40は、ケース本体30bの上部開口35cを閉じるようにして掛け部45をケース本体30bの突片30b1に引っ掛け、棒バネ47を回動させて、該棒バネ47をバネ掛け部46に弾性を利用して係合させることで、ケース本体30bに対し、取り外し可能に装着される。
図6および、図11,図12に示すように、シート13の底板13bには、吸気用エアクリーナケース30側の凹部42と対向して上方へ凹むシート側凹部13cが形成されている。
このように構成すると、疑似ダクト43の横断面積の大きさの自由度が高まると同時に、シート13の底板13bの剛性が高められる。結果として、車両の乗り心地を高めつつ軽量化を図ることが可能になる。
図5および、図11,図12に示すように、取り入れ口41は、車両前後方向において、吸気用エアクリーナケース30の端部に設けられており、シート13側凹部13cはシート13の長手方向に沿って前後方向に形成されている。
このように構成すると、疑似ダクト43をより長く形成して吸気効率を高めることが可能になると同時に、シート13の剛性も高めることができる。
図5,図6,図9に示すように、取り入れ口41およびダクト部44は蓋部材40の後部に設けられており、凹部42は、蓋部材40の上面40sと、取り入れ口41およびダクト部44から一体に前方に延びる左右のリブ48sと、中央のリブ48cとで形成されている。リブ48s、48cはいずれも前方からダクト部44に向かって徐々に高さが高くなるリブであり、中央のリブ48cは、ダクト部44を左右に仕切っている(図5,図8参照)。
このように構成すると、疑似ダクト43内を前方からダクト部44へ向かって流れる空気流に対する適度な整流効果が得られ、吸気効率が高くなる。
また、ダクト部44は車両前方に向かって開口しているので、後輪11rより離れた前側からの空気が取り入れられるため、埃等の侵入を低減してエレメント37の寿命を延ばすことができる。
図4,図6に示すように、シート13は該シート13の左右において前後方向に延びるフレーム(図示のものはシート支持部22s)の上方に支持され、疑似ダクト43の左右の側壁が、フレーム(22s)にて形成されている。
このように構成すると、フレームを有効利用して長い疑似ダクト43を形成することができ、車両の軽量化も図ることができる。
図5等に示すように、クリーナケース30の前部には左右一対の前側取付部30f、30fが設けられ、後部には左右一対の後側取付部30r、30rが設けられている。前側取付部30fは前板36の上部に一体に設けられ、後側取付部30rはケース本体30bの後端に一体に設けられている。
クリーナケース30は、前側取付部30f、30fを、図4,図6に示すように、リアフレーム22のシート支持部22sの前部同士を連結するクロスメンバ22jに固定したクリーナケース固定部24にボルト24bで締結固定し、後側取付部30r、30rを、図4に示したエアクリーナケース固定部22s4にボルトナット(図示せず)で締結固定することによって、リアフレーム22に取り付けられる。
図11,図12に示すように、シート13の底板13bには、前側において、第1フック13f1と、第2フック13f2とがそれぞれ底板13bと一体に設けられ、後側において左右一対の取付部(取付金具)13r、13rが設けられている。
シート13は、第1フック13f1を図1に示すように燃料タンク16の上面に設けられた係合ピン(図示せず)に係合させ、第2フック13f2を図4に示すように前記クロスメンバ22jに係合させ、取付部13r、13rを、図4に示したシート固定部22s3にボルトナット(図示せず)で締結固定することによって、燃料タンク16およびリアフレーム22に取り付けられる。
図3,図13,図14に示すように、この実施の形態の鞍乗型車両の吸気構造は、前記サイドカバー15に、その外面15sから車両内側に向かう段差面15dを設け、シート13に着座しステップ14(図1)に足を載せた姿勢の乗員Mの足(ML)と側面視で重ならない位置において、段差面15dに、下方に向かって開く開口15hを設け、吸気用エアクリーナケース30の側面31に、該ケース30内に空気を取り入れる、前述した側部取り入れ口32を設けるとともに、サイドカバー15の内側において、前記開口15hから前記側部取り入れ口32に向かうエア導入路18を形成してある。
このように構成すると、サイドカバー15に設けられた開口15hから、サイドカバー15内側に形成されたエア導入路18を通じ、吸気用エアクリーナケース30の側部取り入れ口32から吸気用エアクリーナケース30内へと空気A(図14の矢印A参照)が取り入れられる。側部取り入れ口32は、サイドカバー15で覆われているとともに、開口15hは、サイドカバー15の外面15sから車両内側に向かう段差面15dに下方に向かって開くように設けられているので、開口15hへの埃等の侵入が抑制され、したがって吸気用エアクリーナケース30への埃等の侵入を低減することができる。
サイドカバー15には、その外面15sから車両内側に向かう段差面15dが設けられ、シート13に着座しステップ14に足を載せた姿勢の乗員Mの足MLと側面視で重ならない位置において、前記段差面15dに、下方に向かって開く開口15hが設けられ、サイドカバー15の内側において、開口15hから側部取り入れ口32に向かうエア導入路18が形成されているので、吸気用エアクリーナケース30の側面31に空気Aの側部取り入れ口32を設けたにもかかわらず、車両10の外観性を保ちながら空気Aの取り入れ量を確保することができる。すなわち、開口15hは、シート13に着座しステップ14に足を載せた姿勢の乗員Mの足MLと側面視で重ならない位置において、しかもサイドカバー15の外面15sから車両内側に向かう段差面15dに下方に向かって開くように設けられているので、該開口15hが乗員Mの足MLによって塞がれるという事態がほとんど生じないと同時に、外部から目視しにくい。したがって、車両の外観性を保ちながら空気Aの取り入れ量を確保することができる。また、自車および他車が跳ね上げた泥や砂も吸いにくくなる。
開口15hを設ける位置は、上述したように、シート13に着座しステップ14に足を載せた姿勢の乗員Mの足MLと側面視で重ならない位置であれば、任意であるが、望ましくは、図1に示すように、車両前後方向において、ステップ14よりも後方に設ける。
このように構成すると、開口15hが乗員Mの足MLによって塞がれるという事態がより一層生じにくくなる。
図3,図13に示すように、この実施の形態では、開口15hは下方に向けて開口しているだけでなく、斜め後方に向かって開口している。
このように構成すると、自車および他車が跳ね上げた泥や砂を一層吸いにくくなる。
主として図14に示すように、サイドカバー15は上カバー15Uと下カバー15Lとで構成し、上カバー15Uの下辺15cに前記段差面15dおよび開口15hを設ける。下カバー15Lを車両のマフラー17を覆う車両外側方への膨出部15bを有するマフラカバーとして構成し、該マフラーカバー膨出部15bの上面15b1を前記開口15hに間隔を隔てて対向させる。
このように構成すると、マフラーカバー(15L)の膨出部15bによって、開口15hがより目視しにくくなるので、車両の外観性を向上させることが可能になる。
また、エア導入路18に関し、マフラーカバー膨出部15bの上面15b1から開口15hに向かう屈曲路18cが形成されるので、その分、砂塵等の侵入をより低減させることができる。
主として図3,図4,図14に示すように、マフラーカバー(15L)の上辺15fは、吸気用エアクリーナケース30が取り付けられる車体フレーム20(この実施の形態ではリアフレーム22の傾斜部22c)の下縁22c1に沿って設けられているとともに、車体フレーム20(リアフレーム22の傾斜部22c)で、エア導入路18の一部が形成されている。
このように構成すると、車体フレームによってエア導入路18の一部が形成されるので、その分、下カバー15Lを小さくすることができる。
図4に示すように、吸気用エアクリーナケース30の側部取り入れ口32は、車体フレーム20のシート支持部22sと傾斜部22cとで形成される挟角部22d(図2参照)内に配置されている。
このように構成すると、フレーム(22c、22s)を有効に利用してエア導入路18を形成することができると同時に、フレーム(22c、22s)を埃等の防止壁としても活用することができる。
図6に示すように、側部取り入れ口32は、吸気用エアクリーナケース30の一方の側面31にのみ設けられており、図7に示すように他方の側面33側に偏倚させて、吸気用エアクリーナケース30からエンジン12へ向かう吸気通路34が設けられている。
このように構成すると、吸気用エアクリーナケース30の他方の側面33を、側部取り入れ口32から該ケース30内に流入した空気Aの反射面として作用させることができるとともに、側部取り入れ口32から吸気通路34へと向かう空気Aの流れをスムースにして吸気性能を向上させることができる。
側部取り入れ口32は、ケース本体30bに取り付けたダクト部材32dで形成されている。
なお、ダクト部材32dは、上側および前側の上カバー15Uとの隙間を、後側および下側より狭めることで、埃等の侵入をより防止する構造となっている(図6,図11参照)。
図3,図15,図16に示すように、サイドカバー15の内面には、エア導入路18を形成するリブ15rが設けられている。
このように構成すると、エア導入路18における空気Aの流れをよりスムースにすることができると同時に、サイドカバー15の強度も高めることができる。
図15,図16に示すように、上カバー15Uは、側面視(図16)で前部が上下に分かれた略Y字形のカバーであり、前部上部には、シート支持部22sへの掛け部15gと、前部サイドカバー19(図1,図3参照)との係合部15j、15jが設けられている。前部下部には、フレームの傾斜部22cへの取付部15kが設けられ、後部には、前述したリアフレーム22の後部プレート22s2におけるシート固定部22s3への取付部15mが設けられている。
上カバー15Uは、掛け部15gをシート支持部22sへ引っ掛け、係合部15j、15jを前部サイドカバー19の図示しない係合部と係合させ、取付部15kをフレームの傾斜部22cにおけるカバー固定部22c2(図2,図3参照)へボルトナット(図示せず)で締結固定し、取付部15mを後部プレート22s2におけるシート固定部22s3へシート13の取付部13rとともにボルトナット(図示せず)で締結固定することで、車体の側部へ取り付けられる。
上カバー15Uの上辺には、前後方向に延びる突片15nが設けられており、この突片15nはシート13の側部内側に入り込む(図14参照)。
図17、図18に示すように、下カバー15Lは、先端部に設けられたフレームの傾斜部22cにおけるカバー固定部22c2(図2,図3参照)への取付部15pと、上辺部15fの前部に設けられた上カバー15Uとの係合部15q、15qおよび15tと、上辺部15fのやや後部に設けられた、前述したリアフレーム22の後部プレート22s2におけるサイドカバー固定部22s5への取付部15vと、ヒートガード15wとを有している。
下カバー15Lは、上辺部15fを上カバー15Uの下辺へ接合させるようにして係合部15q、15qおよび15tを上カバー15Uに係合させ、取付部15pを上カバー15Uの取付部15kとともにフレームの傾斜部22cにおけるカバー固定部22c2(図2,図3参照)へボルトナット(図示せず)で締結固定し、取付部15vをサイドカバー固定部22s5へボルトナット(図示せず)で締結固定することで、上カバー15Uの下方において車体の側部へ取り付けられる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
10:自動二輪車(鞍乗型車両)、11f:前輪、11r:後輪、12:エンジン、13:シート、13b:底板、13c:シート側凹部、30:吸気用エアクリーナケース、40:蓋部材、41:取り入れ口、42:凹部、43:吸気通路(疑似ダクト)、44:ダクト部。

Claims (5)

  1. 前後輪間に配置されたエンジン(12)と、このエンジン(12)の上方から後方に亘って設けられた乗員着座用のシート(13)と、このシート(13)の下方に設けられた吸気用エアクリーナケース(30)とを備えた鞍乗型車両において、
    前記吸気用エアクリーナケース(30)の上壁(35)の一部に空気の取り入れ口(41)を設けて該取り入れ口(41)に通じる上壁面に凹部(42)を形成するとともに、この凹部(42)と、該凹部(42)に対向する前記シート(13)の底板(13b)とで前記取り入れ口(41)に連なる吸気通路(43)を形成したことを特徴とする鞍乗型車両の吸気構造。
  2. 請求項1において、
    前記取り入れ口(41)および凹部(42)は、前記吸気用エアクリーナケース(30)内に設けられるエレメントを交換する際に開閉される蓋部材(40)に形成し、かつ、この蓋部材(40)には、前記取り入れ口(41)の一端を覆うダクト部(44)を形成し、該ダクト部(44)における前記取り入れ口(41)と対向するガイド壁(44g)の前記凹部(42)側に向かう方向の長さ(L1)を、前記取り入れ口(41)の長さ(L2)より短くしたことを特徴とする鞍乗型車両の吸気構造。
  3. 請求項1または2において、
    前記シート(13)の底板(13b)には、前記凹部(42)と対向して上方へ凹むシート側凹部(13c)を形成したことを特徴とする鞍乗型車両の吸気構造。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか一項において、
    前記取り入れ口(41)は、車両前後方向において、前記吸気用エアクリーナケース(30)の端部に設け、前記シート側凹部(13c)はシート(13)の長手方向に沿って前後方向に形成したことを特徴とする鞍乗型車両の吸気構造。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか一項において、
    前記シート(13)は該シート(13)の左右において前後方向に延びるフレーム(22s)の上方に支持され、前記吸気通路(43)の左右の側壁が、前記フレーム(22s)にて形成されることを特徴とする鞍乗型車両の吸気構造。
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