JPS647117Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動二輪車等のシート下方に設けられ
たエアクリーナ装置に関するものである。

自動二輪車等において、シート下方にエアクリ
ーナケースを設け、このシート上面に吸入口をシ
ート底板と対向する如く設けたエアクリーナ装置
は知られている。（実開昭57−57259号公報参照） 以上のエアクリーナ装置は、吸入口が全面的に
開口しているので、水、泥水、泥、砂等が吸入口
からエアクリーナ内に侵入する虞れがある。

本考案は以上に鑑みなされたもので、その目的
とする処は、オフロード走行等において、水、泥
水、泥、砂等のエアクリーナへの侵入を防止する
ようにした自動二輪車等のエアクリーナ装置を提
供するにある。

次に本考案の好適一実施例を添付図面に従つて
詳述する。

第１図は自動二輪車１の側面図を示し、実施例
は前後フレーム着脱式であるため、第２図にフレ
ーム分割状態を示した。

フレーム２前端にはヘツドチユーブ３を備え、
これに前輪５を支持するフロントフオーク４を操
向自在に支持し、トツプブリツジ６上には操向用
ハンドル７を備える。前部フレーム２にはヘツド
チユーブ３上部から後下傾して後方に延出される
メインフレーム２ａ、下部から後下方に垂下され
るダウンチユーブ２ｂ、これの下端から後方に延
出されるダウンチユーブロア２ｃ、これの後端か
ら前止傾されるセンターチユーブ２ｄ等からな
り、センターチユーブ２ｄは上端をメインフレー
ム２ａ後端に接合し、ダウンチユーブロア２ｃ、
センターチユーブ２ｄは左右二本平行に設けられ
ている。

メインフレーム２ａ上には燃料タンク８を搭載
し、ダウンチユーブ２ｂ、ロア２ｃ、センターチ
ユーブ２ｄで囲まれるメインフレーム２ａの下に
はエンジン９を搭載する。前部フレーム２の後下
部にはブラケツト１０を固設し、これに後輪１３
を後端で支持するリヤフオーク１２の前端を枢支
１１し、センターチユーブ２ｄの上方でメインフ
レーム２ａの後端部には後方に上部ブラケツト１
４を突設し、これとリヤフオーク１２に設けたプ
ログレシブ機構１５との間にはリヤクツシヨンユ
ニツト１６を介装する。そしてリヤフオークブラ
ケツト１０の後上方でセンターチユーブ２ｄ後下
部には下部ブラケツト１７が設けられる。

１８は後部フレームで、後部フレーム１８は側
面略横Ｖ型をなし、略水平なシートレールを構成
するリヤステー１９と、これの後部に上端を接合
し、斜め前下方に延出するサブステー２０とから
なり、リヤステー１９とサブステー２０とは左右
対称形状のものが一対備えられ、左右のリヤステ
ー１９，１９は不図示のクロスメンバで連結さ
れ、この上にシート２１、後端部にリヤフエンダ
２２、側部にサイドカバー２３が取付支持され、
更にシート２１の下側にエアクリーナ３０が取付
支持され、第１図の如く前後のフレーム２，１８
の結合時にエンジン９側の気化器２４と連結す
る。以上の後部フレーム１８はステー１９，２０
及びこれに取り付けられた部品で第２図に示され
るが如き組着体Ａをなし、リヤステー１９の前端
を前記前部フレーム後上部の上部ブラケツト１４
に、又サブステー２０の前端部を前記前部フレー
ム後下部の下部ブラケツト１７に夫々ボルト・ナ
ツトで着脱自在に結着し、前部フレーム２と後部
フレーム１８とは第２図の如く分離することがで
きる。尚図面中２５は排気管を、又２６は後部フ
レーム１８側に設けられたマフラを示す。

エアクリーナ３０のケース３１は周壁３１ａの
上端部を開口３１ｂし、開口部３１ｂは頂壁３１
ｃ上に起立したリツプ部３１ｄで囲繞されて形成
され、かかる開口部３１ｂはシート２１の底板２
１ａ下に臨んで上向き開口され、開口部をなすリ
ツプ部３１ｄ頂部と底板２１ａとの間にはクリア
ランスが形成され、第５図の如くシート２１の底
板２１ａは左右のリヤステー１９，１９上にその
左右が載つて着脱自在に取付支持されている。ケ
ース３１は後壁３１ｅの上部に止着した逆フツク
状の取付片３２でステー１９，１９間に架設した
クロスパイプ２７に取付支持した。

以上のケース３１内には不図示のエレメントを
内装し、前壁３１ｆに設けた連結管２８で既述の
気化器２４上流部に連結する。

ケース３１の上向きに開口された開口部３１ｂ
の前部乃至中間後部をこの上に配設した天板であ
る蓋体３３で覆う。蓋体３３は上面の蓋部３３ａ
の両側に折曲垂下した側片３３ｂ，３３ｂを備
え、側片３３ｂ，３３ｂはリツプ部３１ｄの両側
のものの内側に嵌合し、側片の前部には両外側方
向へのフランジ部３３ｃ，３３ｃを備え、フラン
ジ部をリツプ部３１ｄ上に係止し、側片３３ｂ，
３３ｂの例えば一方を長く垂下し、外方に突出す
るフツク部３４を設け、他方には外方への折曲係
止部３５を設ける。この部分を第５図で示し、係
止部３５は一側のリツプ部の下に入り込んでこの
下の頂壁で形成される一方の肩部３１ｇの下に係
合し、フツク部３４は上から押し込むことにより
側片３３ｂが内方にたわみ、他方の肩部３１ｈの
下に入り込んでこれに係合する。

これにより蓋体３３はケース３１の開口部の前
部乃至中間後部上を覆い、上方への抜脱を阻止さ
れることとなる。

蓋体３３の前端部には折曲垂下された係止片３
６が設けられ、これでリツプ部３１ｄの前端と係
合して前後方向の動きを規制し、かかる前端部に
は上方に傾斜立設した立片３７を、又蓋体３３の
後端部には上方に立設した立片３８をそれぞれ車
幅方向に設け、前部の立片３７で蓋部３３ａ上へ
の泥、水、砂等の侵入を防止し、万一蓋部３３ａ
上に泥、水、砂等が侵入した場合には後部の立片
３８でこの後の開口部へのこれらの侵入を防止す
る。蓋体の後端部には傾斜垂下したガイド片３９
を設け、ガイド片３９以降の開口部が吸入口４０
を構成することとなる。

以上で明らかな如く本考案によれば、ケース上
面の前方に天板を設けて、吸入口を後方に開口さ
せると共に、天板に前後一対の立片を車幅方向に
設けたので、前輪のハネ上げによる天板上への
泥、水等の侵入防止、更には吸入口へこれらの侵
入防止の実を挙げることができる等、自動二輪車
等のエアクリーナ装置として多大の利点を有す
る。

第７図、第８図は変更実施例で、天板である蓋
体１３３の蓋部１３３ａの両側に対称的な逆Ｌ型
の片１４１，１４１を設け、これをシート底板２
１ａの両側部と左右のリヤステー１９，１９上と
の間に挾入し、蓋体をシートで押圧固定するとと
もに、前端部に係止片１３６を垂下し、これをケ
ース３１のリツプ部３１ｄ前端に係合させ、前後
動を規制するようにしものである。

尚実施例は蓋体側に係止部、係合部を設けた
が、これをケース側に設けても良く、又類似構造
を採用する自動三輪車等にも本考案を実施するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は自動二輪車の側面図、第２図は同分割
状態の図、第３図はエアクリーナの側面図、第４
図は同平面図、第５図及び第６図は第３図５−５
線及び６−６線断面図、第７図は変更実施例の平
面図、第８図は第７図８−８線断面図である。 尚図面中２１はシート、３０はエアクリーナ、
３１はケース、３３は天板である蓋体、３７は前
部の立片、３８は後部の立片、４０は吸入口であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シート下方にエアクリーナケースを設け、該エ
   アクリーナケースの上面に開口する吸入口を備
   え、該吸入口上にシート底板を臨ませた自動二輪
   車等のエアクリーナ装置において、前記エアクリ
   ーナケース上面の前方に蓋体その他の天板を設
   け、前記吸入口を前記エアクリーナケース上面の
   後方に開口させると共に、前記天板に前後一対の
   立片を車幅方向に設けたことを特徴とする自動二
   輪車等のエアクリーナ装置。