JP2013188671A - 高せん断加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部帰還型スクリューの先端部と加熱筒の内奥部との間隙を容易に調整できる。
【解決手段】高せん断加工装置1は、加熱筒5内に回転可能に配設されると共に内部に帰還穴を連通する内部帰還型スクリュー6を有する。内部帰還型スクリュー6と加熱筒5の間の周方向に外周クリアランス17を設け、先端部に先端クリアランス19を設ける。スピンドル7の先端部に内部帰還型スクリュー6を支持するチャッキング部31を設けた。内部帰還型スクリュー6の基端側の軸部33にリング状の調整スペーサ36を嵌挿させ、チャッキング部31の嵌合孔32に軸部33を嵌合させて、嵌合孔32の段部32aと軸部33を連結する基部6cとの間に調整スペーサ36を挟持させる。調整スペーサ36の挿脱によって先端クリアランス19の間隙S2を調整する。
【選択図】図2

Description

本発明は、高分子材料等の各種材料を高せん断加工することによって、高分子材料等の各種材料を微細レベルに分散・混合するための高せん断加工装置に関する。
従来、静置場では相互に溶け合わない(非相溶性)ブレンド系の材料において、相溶化剤等の余分な添加物を加えることなく、例えば数十ナノメーターサイズの分散相を有する高分子ブレンド押出し物を製造するための高せん断加工機が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1や特許文献2に記載された高せん断加工機は、内部帰還型の高せん断スクリューである内部帰還型スクリューを回転可能に収容した加熱筒を有している。内部帰還型スクリューは螺旋状のスクリュー羽根を有する外周面と先端面から基部側に延びて外周面に開口する帰還穴が形成され、加熱筒は略有底円筒状に形成されている。
そして、内部帰還型スクリューの外周面と加熱筒内周面との間の外周クリアランス内に2〜5gの溶融状態の高分子微量材料を供給して、内部帰還型スクリューを例えば500〜5000min−1の回転数で高速回転させて数秒間混練する。
混練に際して、溶融した高分子材料は外周クリアランス内を前進して内部帰還型スクリュー先端面と加熱筒の底面である内奧面との間の先端クリアランスらこのスクリューの内空部を通って後方に帰還して外周クリアランスに戻されて循環移動させられることでせん断され、ナノ分散化されて耐熱性、機械的特性、寸法安定性等に優れた高分子ブレンド押出し物を製造するようにしている。
ところで、溶融状態の高分子材料は内部帰還型スクリューのスクリュー羽根の間の溝面に保持されて前進させられるが、内部帰還型スクリューの外周面と加熱筒の内周面との間隔が比較的大きい場合に、一部の高分子材料が高速回転する内部帰還型スクリューのスクリュー羽根を乗り越えて後退してしまう、いわゆるバックフローが生じることがある。
そのため、特許文献2に記載された高せん断加工機では、内部帰還型スクリューの外周面と加熱筒の内周面との間隔を小さく設定することで、バックフローを防止して高せん断部の樹脂圧を上昇させてせん断力を大きくするように制御されている。また、高せん断加工機では、内部帰還型スクリュー外周面と加熱筒内周面との間隔を全周にほぼ均一にすることで安定した高せん断加工を可能にしている。
ところで、高せん断加工機を用いて高せん断加工を行う場合、内部帰還型スクリューの外周面と加熱筒の内周面との外周クリアランスと、内部帰還型スクリュー先端面及び加熱筒内奥面の先端クリアランスとが、高せん断加工時の分散・混合能力に大きく影響を与えることが本発明者らの研究によって判明した。
そのため、投入する材料の種類や用途、せん断加工の目的等に応じて最適な外周クリアランスと先端クリアランスになるように内部帰還型スクリューと加熱筒の形状と大きさを調整する必要があった。
特開2005−313608号公報 国際公開第2010/089997号
しかしながら、上述した従来の高せん断加工機においては、高せん断加工の途中で異なる外周クリアランスや先端クリアランスに調整しようとする場合、運転加工中に外周クリアランスや先端クリアランスやギャップを調整したり変更したりすることができなかった。そのため、その都度、高せん断加工機を停止させて、加熱筒を分解して内部帰還型スクリューの溝径や全長の異なるものに交換して再組み立てして、外周クリアランスと先端クリアランスを設定し直さなければならず、煩雑で手間がかかるという不具合があった。
本発明は、このような実情に鑑みて、高せん断加工に際し、内部帰還型スクリューや加熱筒を交換したり分解したりしなくても、内部帰還型スクリューの先端部と加熱筒の内奥底面とのクリアランスを調整できるようにした高せん断加工装置を提供することを目的とする。
本発明に係る高せん断加工装置は、せん断応力を付与しつつ混練することで可塑化された材料を分散及び混合するための高せん断加工装置において、内部に材料を供給する加熱筒と、加熱筒内に回転可能に配設されていて内部に帰還穴を連通させた内部帰還型スクリューと、加熱筒及び内部帰還型スクリューの間の周方向と端部方向に形成されたクリアランスと、内部帰還型スクリュー及び加熱筒のいずれかの固定位置を調整することによって内部帰還型スクリュー及び前記加熱筒の端部方向のクリアランスの間隙の大きさを調整する間隙調整手段とを設けたことを特徴とする。
本発明による高せん断加工装置によれば、加熱筒から内部帰還型スクリューとの間のクリアランスに供給された可塑化材料等の材料は、内部帰還型スクリューの回転によるせん断力でせん断加工されて、クリアランスと内部帰還型スクリューの帰還穴とを循環して分散及び混合されるが、せん断加工に先立って間隙調整手段によって内部帰還型スクリューと加熱筒の端部方向のクリアランスの間隙の大きさを調整しておくことで、端部方向のクリアランスの大きさを予め調整して、材料の種類や得るべき特性等に応じてせん断応力を調整することができる。
また、内部帰還型スクリューを回転させるスピンドルには内部帰還型スクリューを連結するチャッキング部が設けられ、間隙調整手段は、内部帰還型スクリューとチャッキング部との間に着脱可能な調整スペーサであることが好ましい。
間隙調整手段として、内部帰還型スクリューとチャッキング部との間に装着可能な調整スペーサによって、加熱筒に対する内部帰還型スクリューの相対的な進退位置を調整して設定することができ、これによって端部方向のクリアランスの大きさを予め調整できる。
また、加熱筒を支持すると共に移動可能なスライド部材と、スライド部材の位置決めを行う位置決め部材とが設けられ、間隙調整手段は、スライド部材と位置決め部材との間に着脱可能な調整スペーサであることが好ましい。
本発明による高せん断加工装置によれば、位置決め部材とスライド部材との距離を設定し、その間に調整スペーサを装着することでスライド部材の位置決めを行うことによって、内部帰還型スクリューの先端部と加熱筒の内奧面とのクリアランスを設定できて、内部帰還型スクリューの回転による材料のせん断応力を調整できる。
また、加熱筒には材料を供給するための射出ノズルが設けられており、加熱筒の移動に応じて射出ノズルを移動可能としてもよい。
内部帰還型スクリューに対する加熱筒の位置を移動させることに応じて、射出ノズルも同一距離移動させることで、材料を確実に加熱筒内に供給できる。
また、調整スペーサは一対の半円リング状のスペーサまたは略U字型スペーサであってもよい。
半円リング状のスペーサまたは略U字型スペーサを装着することで、内部帰還型スクリュー及び加熱筒のいずれかの固定位置を調整することができて、内部帰還型スクリュー及び加熱筒の端部方向のクリアランスの間隙の大きさを調整できる。
また、内部帰還型スクリューの後端側に設けた軸部に対して調整スペーサとして半円リング状のスペーサまたは略U字型スペーサを嵌合させることで、内部帰還型スクリュー及び加熱筒の端部方向のクリアランスの大きさを設定できる。また、位置決めストッパーと加熱筒を支持するスライド部材との間に位置する軸部に対して調整スペーサとして半円リング状のスペーサまたは略U字型スペーサを嵌合させることで、内部帰還型スクリュー及び加熱筒の端部方向のクリアランスの大きさを設定できる。
本発明による高せん断加工装置によれば、高せん断能力に影響を与える内部帰還型スクリューの先端部と加熱筒の内奥部との間隙について材料の分散・混合に最適なクリアランス量の調整を内部帰還型スクリューの交換をしないで行えるようになった。そのため、材料の分散・混合に最適なクリアランス量を容易に調整できる。
本発明の第一の実施形態による高せん断加工装置の概略構成を示す断面図である。 図1に示す高せん断加工装置における内部帰還型スクリューの先端部の間隙を調整した構成を示す要部断面図である。 図1に示す高せん断加工装置における内部帰還型スクリューの先端部の間隙を調整した構成を示す要部断面図である。 図1に示す高せん断加工装置における内部帰還型スクリューの先端部の間隙を調整した構成を示す要部断面図である。 第一の実施形態の変形例による高せん断加工装置の内部帰還型スクリュー先端部の間隙を調整する構成を示す要部断面図である。 第二の実施形態による高せん断加工装置の内部帰還型スクリュー先端部の間隙を調整する構成を示す要部断面図であり、(a)は調整スペーサを設けない構成を示す図、(b)は調整スペーサを設けた構成を示す図、(c)は同図(b)の調整スペーサ部分の拡大図である。
以下、本発明の第一実施形態による高せん断加工装置について、図1乃至図4に基づいて説明する。
図1に示す本発明の第一実施形態による高せん断加工装置1は、例えば高分子材料を溶融状態にして高せん断応力を与えつつ混練することで、樹脂の内部構造をナノレベル等の微細レベルまで分散して混合するものである。
高せん断加工装置1で使用される高分子材料として、例えば非相溶性ポリマーブレンド系、ポリマー/フィラー系、ポリマーブレンド/フィラー系の樹脂材料等のブレンド材料が挙げられる。非相溶性ポリマーブレンド系として、例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)とポリアミド11(PA11)の組み合わせや、ポリカーボネート(PC)とポリメチルメタクリレート(PMMA)の組み合わせがある。ポリマー/フィラー系としては、例えばポリ乳酸とカーボンナノチューブ(CNT)の組み合わせがあり、ポリマーブレンド/フィラー系として、例えばPVDFとポリアミド6とCNTとの組み合わせなどがある。
なお、本発明では高分子系材料として高分子ブレンド材料に限定されることなく、他のブレンド材料や、ブレンドしない単一の分子材料等を高せん断してナノ分散化することもできる。
本実施形態による高せん断加工装置1は、例えばペレット形状をなす固体状の高分子ブレンド系の樹脂(以下、「固体状樹脂」という)を上述した特許文献2に記載されたように可塑化ユニット(図示せず)に投入して可塑化し、可塑化された溶融樹脂を可塑化ユニットの射出ノズル2によって注入口3から加熱筒5内に注入して溶融樹脂をナノ分散化させるようにしている。
図1に示す高せん断加工装置1は、本実施形態による高せん断加工装置の基本構成を説明するためのものであり、加熱筒5内に内部帰還型スクリュー6が回転加工に挿入されて概略構成されている。
本実施形態による高せん断加工装置1は、以下の説明では、内部帰還型スクリュー6の中心軸線O方向でこのスクリュー6による送り方向前方を「前方」、「前端」、「先端」とし、その反対側を「後方」、「後端」、「基端」として統一して用いる。
高せん断加工装置1は、略水平方向に配設された有底の略中空円筒形状の加熱筒5と、この加熱筒5内に挿通された状態で中心軸線O回りに回転可能な略円柱形状の内部帰還型スクリュー6と、この内部帰還型スクリュー6の基端部6b側に連結されたスピンドル7と、このスピンドル7を介して内部帰還型スクリュー6を回転させるための例えばサーボモータからなる駆動モータ8と、スピンドル7をベアリング10を介して回転可能に支持する軸受11とを有している。
次に高せん断加工装置1の加熱筒5について説明する。
加熱筒5は、例えば長手方向を略水平方向に向けた状態で保持され、外周面がヒーター12によって覆われている。ヒーター12を温度制御することで加熱筒5は温度調節可能となっている。加熱筒5の肉厚の先端部5aには例えば中心軸線Oと略同軸状に高せん断された溶融樹脂を排出するための排出口14が設けられている。
また、加熱筒5に設けられる注入口3には内部帰還スクリュー6を回転可能に収容する内空部の高せん断領域Kに連通する注入路3aが形成されており、注入路3aの外周側注入口3に上述した射出ノズル2の射出口が係合して連通する構成となっている。また、注入路3aには溶融樹脂の充填量を調整するための注入バルブ16が注入手段として設けられている。
また、加熱筒5の先端部5aに形成した排出口14は例えば回転軸線Oと略同軸に形成されて外部に連通され、排出口14の高せん断領域Kに連通する排出路14aには排出バルブ18が設けられている。そして、注入バルブ16は予め設定された時間等に応じて溶融樹脂の注入量を制御することが可能な自動開閉式とされ、本実施形態では排出バルブ18の開閉動作に連動しているものとする。
次に、内部帰還型スクリュー6について説明する。
内部帰還型スクリュー6は、加熱筒5内に略同軸に挿通された状態で回転可能に設けられ、その基端部6bが駆動モータ8の回転軸に連結されたスピンドル7と同軸に連結され、駆動モータ8の回転力が伝達されている。内部帰還型スクリュー6は駆動モータ8により、例えば100〜5000min−1の回転数で高速回転させられて溶融樹脂を混練しつつ高せん断することができる。
内部帰還型スクリュー6は略円柱状に形成され、その外周面には螺旋状にスクリュー羽根20が突出して形成されていて、内部帰還型スクリュー6が高速回転することで高せん断領域Kの溶融樹脂をスクリュー羽根20で高速せん断しつつスクリュー羽根20間の溝面21に保持して前方に移送するようになっている。
加熱筒5の内周面と内部帰還型スクリュー6の外周面との間の略円筒状をなす空間は外周クリアランス17であり、射出ノズル2から射出された溶融樹脂を注入路3aを通して加熱筒5内の外周クリアランス17に流入させることができる。
そして、スクリュー羽根20の間の溝面21がスクリュー6の中心軸線Oに平行となる構成、すなわち外周クリアランス17における加熱筒5の内周面と内部帰還型スクリュー6の外周面のスクリュー羽根20(または溝面21)との間の隙間が中心軸線O方向にわたって略一定の間隔S1となっている。内部帰還型スクリュー6の先端面6aと加熱筒5の内奧部5cとの隙間は先端クリアランス19(ギャップ)とされ、略一定幅の間隙S2を有している。
そのため、高せん断領域Kは外周クリアランス17と先端クリアランス19、即ち間隙S1と間隙S2とで形成されている。
内部帰還型スクリュー6の内部には、その回転中心である中心軸線Oに沿って先端面6aの流入口23aから後方に向かって帰還穴23が穿孔されており、そして帰還穴23は溶融樹脂の注入路3aよりも後側また略同一位置において中心軸線O上から径方向外側にそれぞれ延びて外周面の吐出口23bで外周クリアランス17に連通している。即ち、帰還穴23は内部帰還型スクリュー6の中心軸線O上を流入口23aから後方に延びて吐出口23b近傍の位置で滑らかに湾曲して中心軸線Oから外れて外周面に向けて略径方向外側に延びて各吐出口23bに連通する流路を形成している。
これにより、帰還穴23は流入口23aと吐出口23bとで高せん断領域Kに連通している。
この帰還穴23において、流入口23aが高せん断中に帰還穴23内を流れる溶融樹脂の上流側となり、吐出口23bが下流側となる。つまり、高せん断領域Kの外周クリアランス17に注入された溶融樹脂は、内部帰還型スクリュー6の回転とともに溝面21に沿って先端側に送られ、先端面6aと加熱筒5の内奧面5cとの先端クリアランス19において流入口23aより帰還穴23に流入して後方へ流れて吐出口23bより外周クリアランス17へ吐出され、再び内部帰還型スクリュー6の回転とともに先端側へ送られる循環がなされる。
また、注入口3に形成される注入路3aの位置は、内部帰還型スクリュー6の後端寄りに設けられている帰還穴23の吐出口23bよりも先端側または略同一の位置となっている。
そのため、内部帰還型スクリュー6は加熱筒5との間で、混練に必要な溶融樹脂の循環がスムーズとなり、高せん断効率を高めることができる。
また、内部帰還型スクリュー6の基端部6bは、スクリュー羽根20が形成されていない外周クリアランス17の範囲外の位置に設けられていて、スクリュー羽根20より大径に形成された円柱状領域を有する。この基端部6bは加熱筒5の内面に対して液密に摺動可能となっている。
また、加熱筒5の周面及び先端部5aには適宜な位置に図示しない温度センサーが設けられており、高せん断時の加熱筒5の周面及び先端部5aの温度が図示しない制御手段に入力されて管理され、ヒーター12で温度調整できるようになっている。
さらに、加熱筒5の周面及び先端部5a内には図示しない冷却流路が埋設されていて、高せん断領域K内の溶融樹脂の温度調整を行うようになっている。
また、図1おいて、加熱筒5は、その中心軸線O方向の先端部5aが加熱筒第一サポート部27によって支持され、基端部5bが加熱筒第二サポート部28によって支持されている。加熱筒5を前後の加熱筒第一及び第二サポート部27、28によって基板26上に支持することで、ヒーター12による熱やせん断加工熱等が加熱筒5から基板26を通して外部へ放熱されることを防止する。
また、スピンドル7を回転可能に支持する軸受11はスピンドルブロック29によって基板26上に支持されている。
そして、スピンドル7と内部帰還型スクリュー6の連結部には、スピンドル7に内部帰還型スクリュー6を連結するためのチャッキング部31が設けられている。
このチャッキング部31について図2の断面図により説明する。
スピンドル7の先端に設けられたチャッキング部31は、中心軸線Oに沿って嵌合孔32が形成されている。この嵌合孔32内には内部帰還型スクリュー6の基端部6bの後方に設けた拡径された基部6cが形成され、この基部6cの後方には嵌合孔32に嵌合可能な小径の軸部33が延びている。そして、チャッキング部31には、例えばスクロールチャックやインデペンデントチャック等のメカニカルなチャック34が設けられ、チャッキング部31の嵌合孔32に嵌合された軸部33をチャック34で締め込むことで内部帰還型スクリュー6をスピンドル7と同軸に固定できる。
そして、チャッキング部31の嵌合孔32の先端開口部には嵌合孔32と同軸に拡径された段部32aが形成されている。この段部32aは例えば内部帰還型スクリュー6の基部6cと略同径とされている。軸部33には段部32aと同一外径のリング状の調整スペーサ36が挿通可能とされている。
この調整スペーサ36は例えば標準厚さAmmの標準スペーサ36Aと、標準厚さAmmより大きい(または小さい)厚さBmmの追加スペーサ36Bとを有している。標準スペーサ36Aは一対の略半円弧状のハーフリング部36a、36aからなり、追加スペーサ36Bは一対の略半円弧状のハーフリング部36b、36bからなっている。
図2に示す内部帰還型スクリュー6の後端の軸部33に例えば標準スペーサ36A、追加スペーサ36Bを挿通させて、スピンドル7の嵌合孔32に軸部33を嵌合させることで、各スペーサ36A、36Bが段部32aに嵌合された状態で、チャック34で締め込み可能とされている。そして、標準スペーサ36Aや追加スペーサ36Bを選択的に着脱して内部帰還型スクリュー6の軸部33をスピンドル7の嵌合孔32に嵌合させてチャック34で締め込み固定することで、内部帰還型スクリュー6の先端面6aと加熱筒5の内奧部5cとの先端クリアランス19の間隙S2の大きさを調整できるようにしている。
例えば、図3に示すように、標準スペーサ36Aのみを軸部33に挿通させてチャッキング部31の段部32aと基部6cとで挟持させることで、先端クリアランス19の間隙S2を標準のammとすることができる。また、図2に示すように、標準スペーサ36Aと追加スペーサ36Bを軸部33に挿通させてチャッキング部31の段部32aと基部6cとで挟持させることで、先端クリアランス19を最小の大きさ(a−B)mmとすることができる。
図4に示すように、標準スペーサ36Aと追加スペーサ36Bのいずれをも軸部33に挿通させることなく、チャッキング部31の段部32aに基部6cを嵌合させることで、先端クリアランス19を最大の大きさ(a+A)mmとすることができる。
本実施形態による高せん断加工装置1は上述の構成を備えており、次に先端クリアランス19の調整方法と、高分子材料である高分子ブレンド系の樹脂についての高せん断方法を説明する。
なお、高分子ブレンド系の樹脂として、例えば非相溶性ポリマーブレンド系、ポリマー/フィラー系、ポリマーブレンド/フィラー系の固体状樹脂材料等を用いるものとするが、他の高分子材料を用いてもよい。
高せん断装置1の駆動に先立って、先端クリアランス19の間隙S2の大きさを設定する。まず、チャッキング部31のチャック34を緩めて内部帰還型スクリュー6の軸部33を嵌合孔32から若干引き出して、例えば標準スペーサ36Aと追加スペーサ36Bを選択し、チャッキング部31の外側でハーフスペーサ36a,36a、36b、36bを軸部33の両側から嵌め込む。そして、内部帰還型スクリュー6の軸部33を嵌合孔32に押し込むことで、標準スペーサ36Aと追加スペーサ36Bを嵌合孔32の段部32aに嵌合させて基部6cとの間に挟持させる。次に、チャック34を締め込んで内部帰還型スクリュー6を固定する。
これによって、図2に示すように、内部帰還型スクリュー6の先端面6aと加熱筒5の内奧部5cとの間の先端クリアランス19の間隙S2を最小の(a−B)mmに設定する。
次に、図2に示す高せん断加工装置1において、例えば高分子材料を図示しない可塑化ユニットで可塑化させ、溶融された樹脂を射出ノズル2から注入口3を通して加熱筒5内に注入する。
高せん断加工装置1では、加熱筒5内の内部帰還型スクリュー6を例えば300min−1以下の低速回転で回転させて、加熱筒6内の高せん断領域Kに溶融樹脂を注入することで、加熱筒5内の外周クリアランス17及び予め設定された先端クリアランス19、そして帰還穴23内が溶融樹脂で次第に満たされる。
そして、溶融樹脂の注入を完了させると、注入バルブ16を閉じる。
注入バルブ16を閉じた段階で、高せん断加工装置1で高せん断加工が行われる。高せん断加工装置1では、加熱筒5内の内部帰還型スクリュー6を高速回転させる。高速回転数は投入される樹脂材料によって決定される。本実施形態では、上述した低速回転より高速回転である例えば100〜5000min−1で回転させ、高せん断領域K及び帰還穴23中の溶融樹脂に対して所定の設定時間だけ高せん断を行う。
このとき、高せん断領域K内に注入された溶融樹脂は、図2に示すように、内部帰還型スクリュー6の外周面側ではこのスクリュー6の高速回転とともに外周面の主に溝面21で先端側へ送られる。そして、内部帰還型スクリュー6で高せん断された溶融樹脂は、内部帰還型スクリュー6の先端面6aで先端クリアランス19から流入口23aより帰還穴23内を後方へ流れ、遠心力で吐出口23bより内部帰還型スクリュー6の外周面に流出して外周クリアランス17に帰還し、再び先端側に送られるといった循環流動を高速で所定時間繰り返す。
これによって、溶融樹脂が混練されると共に高せん断応力が付与される。この循環により溶融樹脂はナノ分散化され、高分子材料の内部構造をナノレベルで分散及び混合できる。
次に、設定された高せん断加工時間に到達したときには、内部帰還型スクリュー6の回転速度を高速回転から中速回転に切り替える。中速回転とは上述した低速回転より大きく高速回転より小さい回転数領域であり、例えば200〜1000min−1である。そして、排出バルブ18を開けて排出路14aを開放する。
これにより、高せん断により加工された高せん断領域K内のナノ分散樹脂が内部帰還型スクリュー6の回転とともに先端側の排出路14aから排出され、排出された高分子材料の溶融樹脂を高分子ブレンド押出し物として得ることができる。
そして、予め設定した排出時間に到達し、高せん断加工装置1の加熱筒5内で製造したナノ分散樹脂が全て排出された状態に至る。なお、内部帰還型スクリュー6の高速回転と並行して、可塑化ユニットで新たな固体状樹脂が投入されて溶融されて、製造処理が完了している。
そのため、高せん断加工装置1の内部帰還型スクリュー6を中速回転から低速回転に戻して回転させつつ、可塑化ユニット内の新たな溶融樹脂を射出ノズル2から加熱筒5内に射出する。
このようにして、同様のステップを繰り返すことにより順次、固体状樹脂を高せん断して高分子材料をナノレベルで分散・混合することができる。
また、チャッキング部31に装着する調整スペーサ36を、図3に示すように、標準スペーサ36Aのみに設定すれば、先端クリアランス19の間隙S2は標準のammに設定できる。或いは図4に示すように、チャッキング部31に装着する調整スペーサ36を、図4に示すように、装着しないようにすれば、先端クリアランス19の間隙S2は最大の(a+A)mmに設定できる。
このように、先端クリアランス19の間隙S2の大きさを、標準スペーサ36A及び/または追加スペーサ36Bの挿脱によって調整することで、高せん断加工装置1のせん断応力を調整することができる。
上述のように、チャッキング部31と内部帰還型スクリュー6との間に標準スペーサ36A及び/または追加スペーサ36Bを選択的に装着することによって先端クリアランス19の間隙S2を調整することで、次のような高せん断加工を選択できる。
まず、図3に示すように、高せん断加工装置1において、チャッキング部31と内部帰還型スクリュー6との間に調整スペーサ36として標準スペーサ36Aを装着し、先端クリアランス19の間隙S2を標準のammした場合における、高せん断加工による高分子材料の分散・混合は、例えば粒径がナノレベルになる程度の標準的な高せん断加工となる。
そして、図2に示すように、高せん断加工装置1において、調整スペーサ36として標準スペーサ36Aと追加スペーサ36Bを装着した構成を採用すれば、先端クリアランス19の間隙S2は(a−B)mmとなり、標準ammより狭くなるため高せん断時の樹脂圧が上昇する。そのため、外周クリアランス17及び先端クリアランス19から帰還穴23内に送られる高分子材料に標準より高い高せん断応力が働くことになり、樹脂がより微細化され、高いレベルで分散・混合される。
他方、図4に示すように、調整スペーサ36のいずれも装着しない構成を採用すれば、先端クリアランス19の間隙S2は標準ammより広い(a+A)mmとなるため高せん断時の樹脂圧が低下する。そのため、外周クリアランス17及び先端クリアランス19から帰還穴23内に送られる高分子材料に標準より低い高せん断応力が働くことになり、分散・混合能力が低下し、比較的短時間で標準より粒径の大きいレベルに分散・混合される。
上述のように本実施形態による高せん断加工装置1によれば、スピンドル7のチャッキング部31の段部32aと内部帰還型スクリュー6の基部6cとの間に、調整スペーサ36を選択的に挿脱して先端クリアランス19の間隙S2の大きさを変更することで、溶融樹脂のせん断応力を増減調整できる。これによって、高せん断すべき材料や得るべき特性等に応じて分散・混合に最適な先端クリアランス19の間隙S2を容易に設定できてせん断効率を高めることができる。
しかも、先端クリアランス19の間隙S2の大きさを調整するに際し、従来のように内部帰還型スクリュー6を異なる形状や異なる長さのものに変更することなく、調整スペーサ36の選択と挿脱によって行うことができるため、形状や長さの異なる予備の内部帰還型スクリュー6を設ける必要がなく、経済的である。
以上、第一の実施形態による高せん断加工装置1について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。なお、以下の説明において、上述した実施形態と同一または同様な部材、部分には同一の符号を用いてその説明を省略する。
例えば、本実施形態による高せん断加工装置1では、高せん断加工できる材料として高分子材料の溶融樹脂を採用しているが、その性状は粉体、流体、粒子からなる材料であってもよい。また、使用対象となる材料系としては、非相溶性ポリマーブレンド系、ポリマー/フィラー系、さらにはポリマーブレンド/フィラー系の材料が挙げられるが、それ以外の材料、そして高分子材料以外の他の種類の材料であってもかまわない。
次に、図5に基づいて本発明の第二の実施形態による高せん断加工装置40について説明する。
本実施形態では、調整スペーサ36の配設すべき位置の構成が上述の第一の実施形態による高せん断加工装置1と相違し、その余の構成で一致するものとする。
図5に示す高せん断加工装置40において、チャッキング部31の嵌合孔32に段差32aは形成されていない。そのため、調整スペーサ36は内部帰還型スクリュー6の軸部33に挿通されて、チャッキング部31と軸部6cの間に挟まれて固定されている。図5に示す例では、調整スペーサ36として標準スペーサ36Aと追加スペーサ36Bが、内部帰還型スクリュー6の軸部33に挿通されてチャッキング部31と軸部6cの間に固定されている。
本第二実施形態による高せん断加工装置40によれば、調整スペーサ36は内部帰還型スクリュー6の軸部33に挿通されてチャッキング部31の外側で軸部6cとの間に挟まれて固定されているため、各ハーフスペーサ36a、36bからなる調整スペーサ36の着脱を一層容易に行うことができる。
次に本発明の第三の実施形態による高せん断加工装置50について、図6(a),(b)により説明する。本第三の実施形態においては、内部帰還型スクリュー6の進退位置を調整するための調整スペーサ36は設けられておらず、内部帰還型スクリュー6に対して加熱筒5の進退位置を調整することで先端クリアランス19の間隙S2の大きさを調整するようにしている。
本第三の実施形態による高せん断加工装置50では、内部帰還型スクリュー6はスピンドル7を支持するスピンドルブロック29によって固定状態で回転可能に支持されている。
他方、加熱筒5を支持する第一加熱筒サポート部27と第二加熱筒サポート部28はスライド部材、例えばスライドテーブル51に固定されている。基板26に位置決めストッパー52が固定されており、スライドテーブル51は位置決めストッパー52に螺合されたセットボルト53によって螺合されていて、中心軸線O方向に進退可能に保持されている。
また、スライドテーブル51の下側には基板26上にレール54が中心軸線O方向に固定されており、スライドテーブル51の下面に固定されたLMガイド55がレール54上を摺動可能とされている。そして、セットボルト53を緩めることで、スライドテーブル51及びスライドテーブル51に第一及び第二加熱筒サポート部27、28を介して支持された加熱筒5は、レール54の延在方向即ち中心軸線O方向に微小移動可能とされている。
また、位置決めストッパー52とスライドテーブル51の間にはセットボルト53の軸部が取り付けられ、所定の厚さの調整スペーサ57が選択的にセットボルト53の軸部に嵌挿可能とされている。調整スペーサ57は例えば図6(b)、(c)に示すように略U字形状とされ、適宜の厚さを有する1または複数のスペーサを用いることができる。なお、セットボルト53の軸部には雄ねじを形成しなくてもよく、軸部に続く先端側に雄ねじが形成されていればよい。
ここでは、調整スペーサ57として、第一の実施形態の調整スペーサ36と同様に、例えばCmm厚を有する第一スペーサ57A、Dmm厚を有する第二スペーサ57Bを選択的に装着可能とされている。
そして、図6(a)において、位置決めストッパー52にスライドテーブル51が当接した位置における、加熱筒5の内奧部5cと内部帰還型スクリュー6の先端面6aとの間の先端クリアランス19の間隙S2を最小の標準ammとする。
次に、先端クリアランス19の間隙S2を広く設定するためには、セットボルト53を緩めてスライドテーブル51を位置決めストッパー52から離間するように微小移動させてレール54に沿ってLMガイド55を摺動させる。これにより、加熱筒5を中心軸線Oに沿って内部帰還型スクリュー6から離間する方向に移動させる。これによって、加熱筒5の内奧部5cと内部帰還型スクリュー6の先端面6aとの間の先端クリアランス19を広げる。
そして、図6(b)、(c)に示すように、所要の調整スペーサ57、例えば第一スペーサ57Aを選択して位置決めストッパー52とスライドテーブル51の間でセットボルト53の軸部に嵌挿させる。次にセットボルト53を締め込むことでスライドテーブル51が移動して位置決めストッパー52との間に第一スペーサ57Aを挟持させ、加熱筒5を位置決めする。これによって、先端クリアランス19の間隙S2は(a+C)mmに設定される。
本第三の実施形態による高せん断装置50によれば、加熱筒5を中心軸線O方向に微小移動して位置決めすることで供給口3も移動するため、射出ノズル2も同一距離移動させる必要がある。そのため、射出ノズル2を例えば加熱筒5に連動させるか、連結し、図示しない可塑化ユニットや可塑化樹脂の供給管をチューブ等の可撓性部材を介して射出ノズル2に接続すればよい。
本第三の実施形態による高せん断加工装置50によれば、加熱筒5を支持するスライドテーブル51と位置決めストッパー52との間でセットボルト53の軸部に調整スペーサ57を嵌挿させることで、加熱筒5の内奧部5cと内部帰還型スクリュー6の先端面6aとの間の先端クリアランス19の間隙S2を調整できる。しかも、上述した第一及び第二実施形態による高せん断加工装置1、40と比較して、内部帰還型スクリュー6をチャッキング部31から緩めたりする必要がないため、先端クリアランス19の間隙S2の調整が一層容易であり、位置決め精度が高い。
なお、調整スペーサ36は一対の略半円リング状とし、調整スペーサ57は略U字形状としたが、調整スペーサ36,57の形状はどのような形状でもよい。これらは間隔調整手段を構成する。
また、内部帰還型スクリュー6の先端面6aと加熱筒5の内奧部5cとの間に形成された先端クリアランス19は、中心軸線Oに沿った加熱筒5及び内部帰還型スクリュー6の間の端部方向のクリアランスである。
1,40,50 高せん断加工装置
5 加熱筒
6 内部帰還型スクリュー
7 スピンドル
17 外周クリアランス
19 先端クリアランス
27 加熱筒第一サポート部
28 加熱筒第二サポート部
29 スピンドルブロック
31 チャッキング部
32 嵌合孔
32a 段部
33 軸部
34 チャック
36、57 調整スペーサ
36A 標準スペーサ
36B 追加スペーサ
51 スライドテーブル
52 位置決めストッパー
53 セットボルト
55 LMガイド
57A 第一スペーサ
57B 第二スペーサ
K 高せん断領域
S1、S2 間隙

Claims (5)

  1. せん断応力を付与しつつ混練することで材料を分散及び混合するためのせん断加工装置において、
    内部に材料が導入される加熱筒と、
    該加熱筒内に回転可能に配設されていて内部に帰還穴を連通させた内部帰還型スクリューと、
    前記加熱筒及び前記内部帰還型スクリューの間の周方向と端部方向に形成されたクリアランスと、
    前記内部帰還型スクリュー及び前記加熱筒のいずれかの固定位置を調整することによって前記内部帰還型スクリュー及び前記加熱筒の端部方向のクリアランスの間隙の大きさを調整する間隙調整手段とを
    設けたことを特徴とする高せん断加工装置。
  2. 前記内部帰還型スクリューを回転させるスピンドルには前記内部帰還型スクリューを連結するチャッキング部が設けられ、
    前記間隙調整手段は、前記内部帰還型スクリューと前記チャッキング部との間に着脱可能な調整スペーサである請求項1に記載された高せん断加工装置。
  3. 前記加熱筒を支持すると共に移動可能なスライド部材と、該スライド部材の位置決めを行う位置決め部材とが設けられ、
    前記間隙調整手段は、前記スライド部材と位置決め部材との間に着脱可能な調整スペーサである請求項1に記載された高せん断加工装置。
  4. 前記加熱筒には材料を投入するための射出ノズルが設けられており、前記加熱筒の移動に応じて前記射出ノズルを移動可能とした請求項3に記載された高せん断加工装置。
  5. 前記調整スペーサは、一対の半円リング状のスペーサまたは略U字型スペーサである請求項2乃至4のいずれか1項に記載された高せん断加工装置。
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