JP2013188383A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2013188383A
JP2013188383A JP2012057591A JP2012057591A JP2013188383A JP 2013188383 A JP2013188383 A JP 2013188383A JP 2012057591 A JP2012057591 A JP 2012057591A JP 2012057591 A JP2012057591 A JP 2012057591A JP 2013188383 A JP2013188383 A JP 2013188383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
random number
threshold
divided
numerical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012057591A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Hashimoto
貴晶 橋本
Kengo Kondo
憲吾 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sansei R&D Co Ltd
Original Assignee
Sansei R&D Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sansei R&D Co Ltd filed Critical Sansei R&D Co Ltd
Priority to JP2012057591A priority Critical patent/JP2013188383A/ja
Publication of JP2013188383A publication Critical patent/JP2013188383A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】演出態様を決定する際における照合回数を低減することができる遊技機を提供すること。
【解決手段】演出用乱数値取得手段によって取得された演出用乱数値が、数値範囲に対応する少なくとも一つの閾値未満であるか閾値以上であるかを判断した上で、演出用乱数値が閾値未満である場合には、演出用乱数値が当該閾値未満の数値で構成される複数の分割数値範囲のうちのいずれに属するかを判定する一方、演出用乱数値が閾値以上である場合には、演出用乱数値が当該閾値以上の数値で構成される複数の分割数値範囲のうちのいずれに属するかを判定するように構成された演出態様決定手段を有する遊技機1とする。
【選択図】図28

Description

本発明は、乱数によって演出態様を決定する構成を備えた遊技機に関する。
下記特許文献1に記載されるように、乱数によって演出態様を決定する遊技機が公知である。特許文献1に記載の遊技機では、パターン決定手段が、抽選値(取得された乱数値)と参照値を所定の順序で比較することにより、その乱数値に対応する演出態様を実行することを決定する。
特開2007−233267号公報
しかし、特許文献1に記載の遊技機では、演出態様を決定する処理は、抽選値と参照値を順番に照合していくことになるため、取得された乱数値によっては照合回数が増えて制御装置にかかる負荷が大きくなってしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、演出態様を決定する際における照合回数を低減することができる遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、所定の数値範囲内で乱数を生成する乱数源から演出用乱数値を取得する演出用乱数値取得手段と、予め設定された複数の演出態様のそれぞれに、前記乱数源の数値範囲を分割してなる連続する分割数値範囲が対応づけられた少なくとも一つの演出用テーブルと、前記演出用乱数値取得手段によって取得された演出用乱数値が、前記演出用テーブルにおけるどの分割数値範囲に属するか判定し、その分割数値範囲に対応づけられた演出態様を実行することを決定する演出態様決定手段と、を備え、前記演出態様決定手段は、前記演出用乱数値取得手段によって取得された前記演出用乱数値が、前記数値範囲に対応する少なくとも一つの閾値未満であるか閾値以上であるかを判断した上で、前記演出用乱数値が前記閾値未満である場合には、前記演出用乱数値が当該閾値未満の数値で構成される複数の分割数値範囲のうちのいずれに属するかを判定する一方、前記演出用乱数値が前記閾値以上である場合には、前記演出用乱数値が当該閾値以上の数値で構成される複数の分割数値範囲のうちのいずれに属するかを判定するように構成されているところに特徴を有する。
また、請求項2に記載の発明は、前記演出態様決定手段は、前記演出用乱数値取得手段によって取得された前記演出用乱数値を、二以上の前記閾値と比較する場合に、当該取得された演出用乱数値が各閾値未満であるか閾値以上であるかを判断した上で、前記演出用乱数値が前記複数の閾値のうちの最も小さい閾値未満である場合には、前記演出用乱数値が当該閾値未満の数値で構成される複数の分割数値範囲のうちのいずれに属するかを判定し、前記演出用乱数値が前記複数の閾値のうちのある閾値以上かつある閾値の次に大きい閾値未満である場合には、前記演出用乱数値が当該ある閾値以上かつある閾値の次に大きい閾値未満の数値で構成される複数の分割数値範囲のうちのいずれに属するかを判定し、前記演出用乱数値が前記複数の閾値のうちの最も大きい閾値以上である場合には、前記演出用乱数値が当該閾値以上の数値で構成される複数の分割数値範囲のうちのいずれに属するかを判定するように構成されているところに特徴を有する。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の遊技機において、前記閾値未満の数値で構成される複数の分割数値範囲にそれぞれ対応づけられた複数の演出態様の数と、前記閾値以上の数値で構成される複数の分割数値範囲にそれぞれ対応づけられた複数の演出態様の数とが略同一となるように前記閾値が設定されているところに特徴を有する。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遊技機において、前記閾値は、ある分割数値範囲の最小値であるところに特徴を有する。
請求項1に記載の発明によれば、取得された演出用乱数値が閾値未満であるか閾値以上であるかを判断した上で、その閾値未満の数値またはその閾値以上の数値で構成される分割数値範囲のうちのいずれに属するかを判定するものであるから、演出態様を決定する際における演出用乱数値と分割数値範囲を照らし合わせる照合回数(最大の照合回数)が、従来のように全分割数値範囲と照合する可能性のある場合よりも相対的に少なくなる。よって、制御装置にかかる負荷を低減することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、二つ以上の閾値が設定されていることで、演出態様を決定する際における演出用乱数値と分割数値範囲を照らし合わせる照合回数(最大の照合回数)が、従来のように全分割数値範囲と照合する可能性のある場合よりもさらに少なくなる。よって、制御装置にかかる負荷を低減することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、演出用乱数値が閾値未満であった場合の最大の照合回数と、演出用乱数値が閾値以上であった場合の最大の照合回数が略等しくなる(端的に言えば、閾値を境にして分割数値範囲の数が略均等となるように閾値が設定される)。つまり、照合回数が少なくなるため、制御装置にかかる負荷をより低減することが可能となる。
また、請求項4に記載のように、ある分割数値範囲の最小値をそのまま閾値として設定することが可能である。
本発明の一実施形態にかかる遊技機の正面図である。 図1に示した遊技機の裏側を示す図である。 図1に示した遊技機の制御ブロック図である。 主制御基板が行うメイン処理(主制御メイン処理)のフローチャートである。 割り込み処理のフローチャートである。 入賞検出処理のフローチャートである。 普通動作処理のフローチャートである。 特別動作処理のフローチャートである。 特別図柄待機処理のフローチャートである。 特別図柄大当たり判定処理のフローチャートである。 特別図柄選択処理のフローチャートである。 特別図柄変動態様選択処理のフローチャートである。 特別図柄乱数シフト処理のフローチャートである。 変動中処理のフローチャートである。 特別図柄確定処理のフローチャートである。 特別電動役物処理のフローチャートである。 保留球数処理のフローチャートである。 サブ制御基板が行うメイン処理(サブ制御メイン処理)のフローチャートである。 受信割り込み処理のフローチャートである。 2msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 10msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 メインコマンド解析処理のフローチャートである。 演出態様抽選処理のフローチャートである。 演出用テーブル選択処理のフローチャートである。 乱数値取得処理のフローチャートである。 判定範囲設定のフローチャートである。 判定処理のフローチャートである。 複数の演出態様のそれぞれに分割数値範囲が対応づけられた演出テーブル(演出テーブル1〜6)であり、第四分割数値範囲の最小値が閾値(一つの閾値)として設定されたものである。 複数の演出態様のそれぞれに分割数値範囲が対応づけられた演出テーブル(演出テーブル1〜6)であり、第三分割数値範囲および第五分割数値範囲の最小値が閾値(二つの閾値)として設定されたものである。 図28に示した演出テーブルにおける分割数値範囲を比較値に置き換えたテーブルである。
(遊技機の全体構成)
以下、本発明にかかる実施形態について図1〜図3を参照して詳細に説明する。まず、遊技機1の全体構成について簡単に説明する。図1に示されるように、遊技機1は、所定の奥行きを有する額縁形状の機枠10を備える。この機枠10には前面枠12が取り付けられている。前面枠12は、その左側縁が機枠10に回動自在に支持され、前側に開閉可能である。また、前面枠12には、ガラス枠14が取り付けられている。ガラス枠14は、その左側縁が前面枠12に回動自在に支持され、前側に開閉可能である。
ガラス枠14の中央の開口部にはガラス板またはプラスチック板等の透明な板が設けられており、遊技者はこの透明な板を通して前側から遊技盤26を視認できる。また、ガラス枠14の下部には、払い出された遊技球を発射装置に送るまで貯めておく上皿ユニット16が設けられている。上皿ユニット16には、貯留されている遊技球を下皿ユニット20に流下させる上皿スイッチや、貸し出し可能な貸し球を払い出す球貸しスイッチ等が設けられている。また、ガラス枠14の上部左右両側には、スピーカ18が設けられている。
前面枠12の下部には、払い出された遊技球が上皿ユニット16に入りきらない場合等に遊技球を貯めることができる下皿ユニット20や、遊技球を発射操作するためのタッチスイッチを備える発射ハンドル22等が設けられている。下皿ユニット20の左側には、遊技者が押し下げ操作を行うことができる操作ボタン24が設けられている。
遊技盤26は、ほぼ正方形の合板により成形されており、前面枠12に着脱可能に取り付けられている。この遊技盤26には、発射装置から発射された遊技球をガイドする金属製の薄板からなる帯状のガイドレール28が略円弧形状となるように設けられており、このガイドレール28によって遊技領域の外郭の一部が形成されている。
遊技盤26の遊技領域には、表示装置30、始動入賞口32、普通図柄変動開始用ゲート33、大入賞口34、アウト口36などが設けられている。始動入賞口32の両側には開閉部材32a,32bが設けられており、かかる開閉部材32a,32bが開放状態となると遊技球が始動入賞口32に入賞しやすくなる。表示装置30は、例えば液晶表示装置が用いられ、表示装置30の表示画面(表示部)において特別図柄や普通図柄等が表示される。かかる表示装置30の表示画面は、遊技盤26に形成された開口を通じて視認可能である。
また、遊技盤26の遊技領域には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての図示しない遊技釘が複数設けられている。遊技領域を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
図2に示すように、遊技機1の背面側には、センターベースユニット38に主制御基板40、サブ制御基板42、演出制御基板44、サブドライブ基板46等の各種制御基板や、発射装置、球タンク、レール等が設けられている。サブ制御基板42は、どのような主制御基板40が行った大当たり抽選結果等に基づき、どのような演出を行うか決定する基板である。演出制御基板44は、サブ制御基板42が決定した演出を表示装置30やスピーカ18を用いて実行する基板である。
このような遊技機1では、発射ハンドル22の操作により、発射装置から遊技領域に遊技球を発射し、遊技領域を流下する遊技球が、始動入賞口32や大入賞口34等の入賞口に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
1)主制御基板が行う制御処理
主制御基板40が行う制御処理について説明する。主制御基板40は、ROMに記憶されている制御用プログラムに従いマイクロコンピュータのCPUにより制御処理を行う。図4は主制御基板40が行うメイン処理のフローチャートである。
メイン処理では、まずデバイスの初期設定(S10)が行われる。デバイスの初期設定(S10)では、スタックの設定、割り込み時間の設定、CPUの設定、SIO、PIO、CTCの設定等が行われる。
次に、割り込み禁止処理(S20)、主要乱数更新処理(S30)、割り込み許可処理(S40)が行われ、その後に再び割り込み禁止処理(S20)に戻るループ処理が行われ、このループ処理の間に割り込み処理(S100)が行われる。
割り込み禁止処理(S20)では、4msecごとに割り込み処理(S100)が入ってきても、割り込み許可となるまで、割り込みを禁止する。次の主要乱数更新処理(S30)では、種々の乱数が主要乱数更新処理(S30)ごとに1加算され、各乱数の設定上限値に至ると次に最小値に戻って再び加算が行われる。更新された乱数は主制御基板40のRAMに記憶される。割り込み許可処理(S40)では、4msecごとに入ってくる割り込み処理(S100)に対して許可をする。
割り込み処理(S100)では、図5に示すように、出力処理(S110)、入力処理(S120)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S130)、入賞検出処理(S140)、普通動作処理(S150)、特別動作処理(S160)、保留球数処理(S170)、その他の処理(S180)が行われる。
出力処理(S110)では、各処理で設定された出力用のコマンド(制御信号)や取得された数値データ等が各制御基板に送信される。入力処理(S120)では、遊技機1に取り付けられている各種センサ(スイッチ)が検知した場合の信号入力が行われる。普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S130)では、メイン処理におけるループ処理内で行われている普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S30)と同様の処理が行われる。
入賞検出処理(S140)では、図6に示すように、始動入賞口32への入賞が検出されたか判断され(S140−1)、入賞が検出されていない場合には普通図柄変動開始用ゲート33への遊技球通過が検出されたか判断される(S140−2)。ゲート33への遊技球通過が検出されていない場合には、この入賞検出処理(S140)が終了する。一方、ゲート33への遊技球通過が検出された場合には、普通図柄変動保留球数が4以上か判断され(S140−3)、4以上の場合にはこの入賞検出処理(S140)が終了する。一方、普通図柄変動保留球数が4未満であれば普通図柄変動保留球数に1加算されると共に(S140−4)、普通図柄乱数値が取得され、取得した普通図柄乱数値(小当たり乱数値)が主制御基板40のRAMにおける対応する領域(アドレス)に記憶され(S140−5)、この入賞検出処理(S140)が終了する。上記S140−1で始動入賞口32への入賞が検出されたと判断されると、特別図柄変動保留球数が4以上か判断され(S140−6)、4以上の場合にはこの入賞検出処理(S140)が終了する。一方、特別図柄変動保留球数が4未満であれば、特別図柄変動保留球数に1加算され(S140−7)、大当たり乱数値、リーチ乱数値、変動態様乱数値等が取得されて主制御基板40のRAM(保留記憶手段)の対応する領域(アドレス)に記憶され(S140−8)、この入賞検出処理(S140)が終了する。
普通動作処理(S150)では、図7に示すように、まず始動入賞口32の両側に設けられた開閉部材32a,32b(図1参照)が開放中か確認される(S150−1)。開閉部材32a,32bが閉鎖中(狭小開放状態)であれば、普通図柄変動保留球数が0かどうか確認され(S150−2)、0であればこの普通動作処理(S150)が終了する。一方、普通図柄変動保留球数が0でない場合には、入賞検出処理(S140)の普通図柄乱数取得処理(S140−5)で取得されて主制御基板40のRAMに記憶されている普通図柄乱数値(小当たり乱数値)が読み出され(S150−3)、現在高確率状態(確率変動状態)かどうか確認される(S150−4)。高確率状態ではなく低確率状態の場合、取得普通図柄乱数値が予め設定されている低確率状態時の小当たり成立数値と対比されて両者が一致するか確認され、一致する場合には低確率状態での小当たりとなり、一致しない場合には外れと判断される(S150−5)。外れの場合には、この普通動作処理(S150)が終了し、一方、小当たりの場合には、開閉部材32a,32bを開放時間1秒、開放回数1回で開放する開閉部材開放処理が行われ(S150−6)、その後にこの普通動作処理(S150)が終了する。それに対して、S150−4で高確率状態と判断されると、取得普通図柄乱数値が予め設定されている高確率状態時の小当たり成立数値(低確率状態よりも数が多い。すなわち当選確率が高く設定されている)と対比されて両者が一致するか確認され、一致する場合には高確率状態での小当たりとなり、一致しない場合には外れと判断される(S150−7)。外れの場合には、この普通動作処理(S150)が終了し、一方、小当たりの場合には、開閉部材32a,32bを開放時間2秒、開放回数3回で開放する開閉部材開放処理2が行われ(S150−8)、その後にこの普通動作処理(S150)が終了する。
また、S150−1で開閉部材32a,32bが開放中と判断されると、開閉部材32a,32bの開放時間が経過(終了)したか確認され(S150−9)、開閉部材32a,32bの開放時間が経過していない場合には、この普通動作処理(S150)が終了し、一方、開閉部材32a,32bの開放時間が経過した場合には、開閉部材32a,32bを閉鎖する(狭小開放状態とする)処理が行われ(S150−10)、その後にこの普通動作処理(S150)が終了する。
特別動作処理(S160)では、図8に示すように、特別動作ステータスが1〜4の何れであるか判断される(S160−1〜S160−3)。特別動作ステータスが1の場合には特別図柄待機処理(S160−4)が行われ、特別動作ステータスが2の場合には変動中処理(S160−5)が行われ、特別動作ステータスが3の場合には特別図柄確定処理(S160−6)が行われ、特別動作ステータスが4の場合には特別電動役物処理(S160−7)が行われる。
特別動作ステータスが1の場合に行われる特別図柄待機処理(S160−4)では、図9に示すように、特別図柄変動保留球数が0か否か判断され(S160−4−1)、特別図柄変動保留球数が0の場合には表示部11が特別図柄の変動中ではない待機画面(待ち受け画面)中か否か判断され(S160−4−2)、待機画面(待ち受け画面)中であれば、この特別図柄待機処理(S160−4)が終了する。一方、待機画面(待ち受け画面)中ではない場合には、表示部11を待機画面(待ち受け画面)にするための待機画面設定処理(S160−4−3)が行われて表示部11が待機画面にセットされ(S160−4−4)、その後にこの特別図柄待機処理(S160−4)が終了する。
それに対してS160−4−1で特別図柄変動保留球数が0ではないと判断された場合には、図10に示す特別図柄大当たり判定処理(S160−4−5)が行われる。特別図柄大当たり判定処理(S160−4−5)では、まず入賞検出処理(S140)の特別図柄関係乱数値取得処理(S140−8)で取得された、主制御基板40のRAM(保留記憶手段)に記憶されている大当たり乱数値のうち、一番目の大当たり乱数値が読み出され(S160−4−5−1)、現在高確率状態(確率変動状態)か確認される(S160−4−5−2)。高確率状態ではない低確率状態の場合、取得された大当たり乱数値が予め設定されている低確率状態時の大当たり成立数値と対比されて両者が一致するか確認され、一致する場合には低確率状態での大当たりとなり、一致しない場合には外れと判断される(S160−4−5−3)。外れの場合には、この特別図柄大当たり判定処理(S160−4−5)が終了し、一方、大当たりの場合には、大当たりフラグがONにセットされ(S160−4−5−4)、この特別図柄大当たり判定処理(S160−4−5)が終了する。それに対して、S160−4−5−2で高確率状態と判断されると、取得された大当たり乱数値が予め設定されている高確率状態時の大当たり成立数値(低確率状態よりも数が多い。すなわち当選確率が高く設定されている)と対比されて両者が一致するか確認され、一致する場合には高確率状態での大当たりとなり、一致しない場合には外れと判断される(S160−4−5−5)。外れの場合には、この特別図柄大当たり判定処理(S160−4−5)が終了し、一方、大当たりの場合には、大当たりフラグがONにセットされ(S160−4−5−4)、この特別図柄大当たり判定処理(S160−4−5)が終了する。
特別図柄大当たり判定処理(S160−4−5)の次に特別図柄選択処理(S160−4−6)が行われる。特別図柄選択処理(S160−4−6)では、表示部11で停止表示する特別図柄が決定される。まず、特別図柄選択処理(S160−4−6)では、図11に示すように、大当たりフラグがONか判断され(S160−4−6−1)、大当たりフラグがON、すなわち大当たりの場合には当該大当たりの種類に応じた特別図柄の組み合わせが停止する図柄としてセットされる(S160−4−6−2)。一方、大当たりフラグがONではない、すなわち外れの場合には、左・中・右図柄乱数用カウンタによって左・中・右図柄乱数値(以下、左図柄乱数値を特別図柄データ1、中図柄乱数値を特別図柄データ2・右図柄乱数値を特別図柄データ3と称する)を取得し(S160−4−6−3)、特別図柄データ1と特別図柄データ2と特別図柄データ3の乱数値が全て一致しているか判断され(S160−4−6−4)、一致している場合にはリーチ乱数値がリーチ成立数値と一致しているか判断される(S160−4−6−5)。リーチ乱数値が予め設定されているリーチ成立数値と一致している場合にはリーチ有りとなり、特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に1加算した乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされる(S160−4−6−6)。一方、リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致していない場合にはリーチ無しとなり、特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数値に1加算した乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされる(S160−4−6−7)。
上記S160−4−6−4で特別図柄データ1と2と3の乱数値が一致していないと判断された場合には、特別図柄データ1と3の乱数値が一致しているか判断される(S160−4−6−8)。特別図柄データ1と3の乱数値が一致している場合には、リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致しているか判断される(S160−4−6−9)。リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致している場合にはリーチ有りとなり、特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされる(S160−4−6−10)。一方、リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致していない場合にはリーチ無しとなり、特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数値に1加算した乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされる(S160−4−6−7)。つまり、リーチを成立させないよう、停止左特別図柄と停止右特別図柄が異なる図柄となるように加算操作がなされる。
上記S160−4−6−8で特別図柄データ1と3の乱数値が一致していない、すなわち特別図柄データ1,2,3が全て異なると判断された場合には、リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致しているか判断される(S160−4−6−11)。リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致している場合にはリーチ有りとなり、特別図柄データ1と特別図柄データ3の値が特別図柄データ1あるいは特別図柄データ3の乱数値に割り当てられている特別図柄と同一になるように停止左特別図柄と停止右特別図柄がセットされると共に、その同一にした特別図柄データ1或いは特別図柄データ3の乱数値に1加算した乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄にセットされる(S160−4−6−12)。一方、リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致していない場合にはリーチ無しとなり、特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされる(S160−4−6−10)。
続いて、特別図柄変動態様選択処理(S160−4−7)が行われる。特別図柄変動態様選択処理(S160−4−7)では、図12に示すように、遊技状態が低確率状態中か高確率状態中か確認される(S160−4−7−1)。低確率状態中の場合には大当たりフラグがON(当否判定結果が大当たりか)か確認され(S160−4−7−2)、大当たりフラグがONの場合には、主制御基板40のRAM(保留記憶手段)において読み出し順序が一番目に記憶されている変動態様乱数値がロードされ、予め設定されている低確率状態中の当たりテーブルにおける変動態様乱数値と一致する変動態様が選択される(ここで選択された変動態様を変動態様Aとする)(S160−4−7−3)。一方、上記S160−4−7−2において大当たりフラグがONではない(当否判定結果が外れである)と判断された場合には、主制御基板40のRAM(保留記憶手段)における一番目のリーチ乱数値がロードされて予め設定されているリーチ成立数値と対比され、両者が一致する場合にはリーチ有りとされ、一致しない場合にはリーチ無しとされる(S160−4−7−4)。リーチ有りの場合には、主制御基板40のRAM(保留記憶手段)における一番目の変動態様乱数値がロードされ、予め設定されている低確率状態中のリーチ外れテーブルにおける変動態様乱数値と一致する変動態様が選択される(ここで選択された変動態様を変動態様Cとする)(S160−4−7−5)。また、S160−4−7−4でリーチ無しと判断された場合、主制御基板40のRAM(保留記憶手段)における一番目の変動態様乱数値がロードされ、予め設定されている低確率状態中の外れテーブルにおける変動態様乱数値と一致する変動態様が選択される(ここで選択された変動態様を変動態様Dとする)(S160−4−7−6)。
一方、S160−4−7−1で高確率状態中と判断された場合、大当たりフラグがON(当否判定結果が大当たりか)か確認され(S160−4−7−7)、大当たりフラグがONの場合には、主制御基板40のRAM(保留記憶手段)における一番目の変動態様乱数値がロードされ、予め設定されている高確率状態中の当たりテーブルにおける変動態様乱数値と一致する変動態様が選択される(ここで選択された変動態様を変動態様Bとする)(S160−4−7−8)。一方、上記S160−4−7−7において大当たりフラグがONではない(当否判定結果が外れである)と判断された場合には、主制御基板40のRAM(保留記憶手段)における一番目のリーチ乱数値がロードされてリーチ成立数値と対比され、両者が一致する場合にはリーチ有りとされ、一致しない場合にはリーチ無しとなる(S160−4−7−9)。リーチ有りの場合には、主制御基板40のRAM(保留記憶手段)における一番目の変動態様乱数値がロードされ、予め設定されている高確率状態中のリーチ外れテーブルにおける変動態様乱数値と一致する変動態様が選択される(ここで選択された変動態様を変動態様Eとする)(S160−4−7−10)。また、S160−4−7−9でリーチ無しと判断された場合、主制御基板40のRAM(保留記憶手段)における一番目の変動態様乱数値がロードされ、予め設定されている高確率状態中の外れテーブルにおける変動態様乱数値と一致する変動態様が選択される(ここで選択された変動態様を変動態様Fとする)(S160−4−7−11)。変動態様の選択後、選択した変動コマンドを送信バッファに格納し(S160−4−7−12)、その他必要な処理(S160−4−7−13)が行われた後、この特別図柄変動態様選択処理(S160−4−7)が終了する。なお、ここで選択された変動コマンドはサブ制御基板42へ送信される。
特別図柄変動態様選択処理(S160−4−7)に次いで特別図柄乱数シフト処理(S160−4−8)が行われる。特別図柄乱数シフト処理(S160−4−8)では、主制御基板40のRAMにおける特別図柄変動保留球数のデータ記憶領域において、ロード(読み出し)順位一位のアドレスの記憶領域に記憶されていた特別図柄主要乱数値(大当たり乱数値、リーチ乱数値、変動態様乱数値)等のデータが、先の処理でロードされて空席となることに起因して、ロード順位が二位以降のアドレスに記憶されている特別図柄主要乱数値(大当たり乱数値、リーチ乱数値、変動態様乱数値)等のデータについて、ロード順位を一つずつ繰り上げるアドレスのシフトが行われる。具体的には、図13に示すように、まず当否判定手段の判定結果に基づく特別図柄(識別情報)の変動表示が行われることにより、主制御基板40のRAMに記憶されていた特別図柄変動保留球数から1減算(例えば保留球数2のものは1にされ、3のものは2にされる等)され(S160−4−8−1)、次に各保留に対応するデータが各保留から1減算した保留のRAMアドレスにシフトされ(S160−4−8−2)、続いて最下位(ロード順位が最後、本実施例では4個目)の保留に対応するRAMアドレスに0がセットされる(S160−4−8−3)。
特別図柄乱数シフト処理(S160−4−8)に次いで、特別図柄変動開始設定処理(S160−4−9)が行われる。特別図柄変動開始設定処理(S160−4−9)では、特別図柄の変動開始に必要なコマンドの準備などの設定が行われる。特別図柄変動開始設定処理(S160−4−9)の次に、特別動作ステータスが2に設定され(S160−4−10)、待機中が解除され(S160−4−11)、特別図柄待機処理(S160−4)が終了する。
特別動作ステータスが2の場合に行われる変動中処理(S160−5)では図14に示すように、特別動作タイマ判定処理が行われる(S160−5−1)。詳しくは、特別図柄の変動時間(変動態様の変動時間)が終了したか否か(動作タイマ=0か否か)が判断され(S160−5−2)、変動時間が終了していなければこの変動中処理(S160−5)が終了する。一方、変動時間が終了していれば変動停止コマンドがセットされる(S160−5−3)。続いて特別動作ステータスが3にセットされ(S160−5−4)、その他必要な処理(S160−5−5)が行われた後に、この変動中処理(S160−5)が終了する。
特別動作ステータスが3の場合に行われる特別図柄確定処理(S160−6)では図15に示すように、まず大当たりフラグがON(「1」)か否か、すなわち大当たりか否か判断される(S160−6−1)。大当たりフラグがON、すなわち大当たりの場合には、ラウンドカウンタがセットされ(S160−6−2)、特別動作ステータスが4にセットされた(S160−6−3)後、この特別図柄確定処理(S160−6)が終了する。ラウンドカウンタは、成立した大当たりのラウンド数に対応した値にセットされる。一方、S160−6−1で大当たりフラグがOFF、すなわち外れと判断された場合には、特別動作ステータスが1にセットされ(S160−6−4)、この特別図柄確定処理(S160−6)が終了する。
特別動作ステータスが4の場合に行われる特別電動役物処理(S160−7)では、図16に示すように、確変(高確率状態)フラグがOFFされ(S160−7−1)、大当たりのオープニングが実施されたか否か(これから大当たりが始まる旨の映像が表示部11に表示されたか否か等)が確認される(S160−7−2)。大当たりのオープニングが実施されたことが確認された後、大当たり終了フラグがON(「1」)か否か判断され(S160−7−3)、大当たり終了フラグがONではない、すなわち大当たり遊技終了ではない場合には現在大入賞口34が開放中か否か判断され(S160−7−4)、開放中ではなく閉鎖中の場合には大入賞口34の開放時間か否か判断される(S160−7−5)。大入賞口34の開放時間の場合には大入賞口34の開放処理が行われ(S160−7−6)、その後にこの特別電動役物処理(S160−7)が終了する。それに対して大入賞口34の開放時間となっていないときには、この特別電動役物処理(S160−7)が終了する。
一方、S160−7−4で大入賞口34が開放中と判断されると、大入賞口34に10個遊技球が入賞(S160−7−7)、若しくはラウンド終了時間経過(S160−7−8)の何れかであるか否か判断され、何れでもない場合にはそのままこの特別電動役物処理(S160−7)が終了する。それに対して大入賞口34に10個遊技球が入賞、若しくはラウンド終了時間経過の何れかである場合には、大入賞口閉鎖処理(S160−7−9)とラウンドカウンタの値から1減算する処理(S160−7−10)が行われる。なお、大入賞口閉鎖処理(S160−7−9)では、大入賞口34閉鎖のコマンドが出力バッファにセットされる。続いて、ラウンドカウンタが0か否か判断され(S160−7−11)、ラウンドカウンタが0ではない場合には、そのままこの特別電動役物処理(S160−7)が終了し、それに対してラウンドカウンタが0の場合には、大当たり終了処理(S160−7−12)が行われる。その後、大当たり終了フラグがONにされ(S160−7−13)、この特別電動役物処理(S160−7)が終了する。
それに対し、上記S160−7−1で大当たり終了フラグがON(「1」)、すなわち大当たり終了と判断されると、大当たり終了フラグをOFFにセットする処理(S160−7−14)と、大当たりフラグをOFFにする処理(S160−7−15)が行われ、大当たりが確率変動大当たりか否かが確認される(S160−7−16)。確率変動大当たりの場合には、再び確率変動フラグがONにされる(S160−7−17)。その後、特別動作ステータスが1にセットされ(S160−7−18)、この特別電動役物処理(S160−7)が終了する。一方、上記S160−7−16において、確率変動大当たりでない場合には、確率変動フラグをONにすることなく(OFFにした状態のまま)、この特別電動役物処理(S160−7)が終了する。
特別動作処理(S160)の次に保留球数処理(S170)が行われる。保留球数処理(S170)では、図17に示すように現在の特別図柄、普通図柄の保留球数がロードされ(S170−1)、保留球数が特図保留コマンド、普図保留コマンドとして出力バッファにセットされる(S170−2)。この保留球数処理(S170)により、主制御基板40のRAM(保留記憶手段)の保留球数に関する記憶がサブ制御基板42へ出力されるようにセットされる。
その他の処理(S180)では、遊技に必要なその他の様々な処理が必要に応じて行われる。
2)サブ制御基板が行う制御処理
次に、上記サブ制御基板42(演出制御手段)が行う制御処理について説明する。上記サブ制御基板42が行うサブ制御メイン処理(S200)では、図18に示すように、まずCPU初期化処理が行われる(S201)。詳しくは、スタックの設定、CPUの設定、SIO、CTCの設定等が行われる。そして、電源断信号がONで、かつ、サブ制御基板42のRAMの内容が正常であるか否かの処理が行われる(S202)。電源断信号がONでない、または、RAMの内容が正常でない場合には、RAMの初期化を行う(S203)。その後、ウォッチドッグタイマカウンタ1(2ms用)ウォッチドッグタイマカウンタ2(10ms用)の初期化を行う(S204)。ウォッチドッグタイマカウンタの初期化後、割り込みを禁止した上で(S205)、各種演出や各種図柄乱数等の更新処理を行う(乱数シード更新;S206)。更新処理後、割り込みを許可して(S207)ループ処理が行われる。このループ処理では、受信割り込み処理(S300)、2msタイマ割り込み処理(S400)、および10msタイマ割り込み処理(S500)が行われる。
図19に示す受信割り込み処理(S300)は、主制御基板40からのコマンド(制御信号)を受信するための処理である。受信割り込み処理(S300)では、まず上記主制御基板40からのストローブ(STB)信号がONか確認され(S301)、ストローブ信号がON、すなわち外部INT入力部にストローブ信号が入力されると、上記主制御基板40から出力されたコマンド(制御信号)の受信およびRAMへの格納が行われる(S302)。ここで主制御基板40から受信するコマンドには、各種大当たりに対応した演出を実行するための上記変動コマンド等が含まれる。一方、ストローブ信号がONになっていなければ、その時点でこの受信割り込み処理(S300)が終了する。
図20に示す2msタイマ割り込み処理(S400)は、10msタイマ割り込み処理より優先して行われる。入力処理(S401)では、操作ボタン24の操作によるエッジデータやレベルデータ(スイッチデータ)の作成を行う。ランプデータデータ出力処理(S402)では、ランプ点灯パターンや音声パターンなどを2ms毎に作成して出力する。駆動処理(S403)では、駆動物(役物)を駆動するための制御データを作成して出力する。ウォッチドッグタイマカウンタ1初期化処理(S404)では、ウォッチドッグタイマ1を初期化する。
図21に示す10msタイマ割り込み処理(S500)では、メインコマンド解析処理(S501)として、受信割り込み処理で主制御基板40から受信したコマンド(制御信号)を解析し、コマンドに対応した処理を行う。
図22に示すようにメインコマンド解析処理(S501)では、まず主制御基板40からコマンド(制御信号)を受信したか否かが判断される(S501−1)。主制御基板40からコマンドを受信していないときには、このメインコマンド解析処理(S501)は終了する。一方、主制御基板40からコマンドを受信したときには、そのコマンドが変動コマンドか否かが判断され(S501−2)、変動コマンドでない場合には、その他のコマンド処理(客待ちコマンド等)を実施し(S501−3)、コマンド解析処理(S501)は終了する。S501−2において変動コマンドを受信したときには、そのコマンドに基づいて演出を決定する演出態様抽選処理(S501−4)(詳細を後述)を行った後、その他のコマンド処理を実施し(S501−3)、メインコマンド解析処理(S501)は終了する。
メインコマンド解析処理(S501)の後、出力するランプデータの作成を行うランプ処理(S502)、操作ボタン24が操作されたことに基づいて演出を制御するボタン処理(S503)、およびその他の処理(S504)を行った後、ウォッチドッグタイマカウンタ2を初期化し(S505)、10msタイマ割り込み処理(S500)を終了する。
以下、演出態様抽選処理(S501−4)について説明する。図23に示すように、演出態様抽選処理(S501−4)は、取得された演出用乱数値に基づいて、実行する演出(いわゆる予告等)を選択・決定する処理であり、演出用テーブル選択処理(S501−4−1)と、乱数値取得処理(S501−4−2)と、判定範囲設定処理(S501−4−3)と、判定処理(S501−4−4)と、を実行する。各処理の詳細は次の通りである。
図24に示す演出用テーブル選択処理(S501−4−1)では、まず主制御基板によって決定された上記変動態様に対応した演出用テーブルを選択する(S501−4−1−1)。本実施形態では、一つの変動態様(変動態様A〜Fのそれぞれ)に一つの演出用テーブル(演出用テーブル1〜6のいずれか)が対応づけられている。そのため、主制御基板によって決定された変動態様からそれに対応する演出用テーブルが自動的に選択される。
演出用テーブルは、図28に示すように予め設定された複数の演出態様のそれぞれに、演出決定用乱数を供給する演出決定用の乱数カウンタ(乱数源)が生成する乱数の数値範囲を分割してなる「連続する分割数値範囲」(分割された一つ一つの数値範囲のことであって、自然数が順に並んだものをいう。ただし、本実施形態では、後述するように全く数値が割り当てられていないものも「分割数値範囲」とすることがある)が対応づけられたテーブルである。本実施形態では、計六つの演出態様(第一演出態様〜第六演出態様)が設けられており、演出決定用の乱数カウンタは1〜200(自然数)の数値範囲内で乱数を生成するため、1〜200の数値範囲が六分割されてなる連続する分割数値範囲(数値が小さいものから順に第一分割数値範囲〜第六分割数値範囲とする)が各演出態様に対応づけられる。例えば、図28の演出用テーブル1の場合(以下当該例を第一実施例と称する)、第一分割数値範囲1〜10が第一演出態様に、第二分割数値範囲11〜30が第二演出態様に、第三分割数値範囲31〜60が第三演出態様に、第四分割数値範囲61〜100が第四演出態様に、第五分割数値範囲101〜145が第五演出態様に、第六分割数値範囲146〜200が第六演出態様に、それぞれ対応づけられている。
次いで、選択された演出用テーブルの閾値のデータを抽出する(S501−4−1−2)。閾値は、ある分割数値範囲の最小値がそのまま設定される。第一実施例の場合には、第四演出態様に対応づけられた第四分割数値範囲61〜100の最小値である「61」がそのまま閾値として設定されている。この閾値は、閾値未満の数値で構成される複数の分割数値範囲の数と、閾値以上の数値で構成される複数の分割数値範囲の数とができるだけ等しくなるように(数が略同一となるように)設定される。
特に、閾値未満の数値で構成される複数の分割数値範囲(演出態様)の数と、閾値以上の数値で構成される複数の分割数値範囲(演出態様)の数との差が、0または1に設定されているとよい。第一実施例は六つの分割数値範囲(演出態様)に対して一つの閾値のみが設定される構成であるため、閾値未満の数値で構成される分割数値範囲が三つ、閾値以上の数値で構成される分割数値範囲も三つとなるように閾値が設定される。つまり、一つの閾値のみが設定される場合、分割数値範囲の全数が偶数であれば閾値未満の数値で構成される分割数値範囲の数と閾値以上の数値で構成される分割数値範囲の数とが等しくなるように(差が0となるように)閾値が設定され、分割数値範囲の全数が奇数であれば閾値未満の数値で構成される分割数値範囲の数と閾値以上の数値で構成される分割数値範囲の数との差が1となるように閾値が設定されるとよい。
演出用テーブル選択処理(S501−4−1)後に行われる図25に示す乱数値取得処理(S501−4−2)では、乱数カウンタによって生成される乱数源から一つの演出用乱数値を取得する(この演出用乱数値を取得する構成が本発明における演出用乱数値取得手段に相当する)(S501−4−2−1)。第一実施例では1〜200の数値範囲内から一つの数値が取得される。
乱数値取得処理(S501−4−2)後に行われる図26に示す判定範囲設定処理(S501−4−3)では、まず取得された演出用乱数値が閾値未満であるか閾値以上であるかが判別される(S501−4−3−1)。演出用乱数値が閾値未満であれば第一判定範囲が設定され(S501−4−3−2)、閾値以上であれば第二判定範囲が設定される(S501−4−3−3)。図28の演出用テーブル1の場合では、演出用乱数値が1〜60の場合には第一判定範囲が設定され、演出用乱数値が61〜200の場合には第二判定範囲が設定される。
判定範囲設定処理(S501−4−3)後に行われる図27に示す判定処理(S501−4−4)では、まず選択した演出用テーブルが当該処理に用いられるテーブルとして設定される(S501−4−4−1)。そして、判定範囲設定処理(S501−4−3)において設定された判定範囲が、第一判定範囲か否か(第一判定範囲か第二判定範囲か)が判別される(S501−4−4−2)。第一判定範囲が設定されている場合には、取得された演出用乱数値が第一判定範囲に属する分割数値範囲のうちのいずれに属するかが判定される(S501−4−4−3)。つまり、第一実施例では、第一分割数値範囲〜第三分割数値範囲のいずれに属するかが判定される。一方、第二判定範囲が設定されている場合には、取得された演出用乱数値が第二判定範囲に属する分割数値範囲のうちのいずれに属するかが判定される(S501−4−4−4)。つまり、第一実施例では、第四分割数値範囲〜第六分割数値範囲のいずれに属するかが判定される。なお、演出用乱数値がどの各分割数値範囲に属するかを照らし合わせる順番はどのような順番であってもよい。例えば、数値の小さい順(第一分割数値範囲→第二分割数値範囲→第三分割数値範囲、第四分割数値範囲→第五分割数値範囲→第六分割数値範囲)に行ってもよいし、数値の大きい順(第三分割数値範囲→第二分割数値範囲→第一分割数値範囲、第六分割数値範囲→第五分割数値範囲→第四分割数値範囲)に行ってもよいし、このような大小関係に基づく順番通りに行わなくてもよい。いずれにせよ、第一実施例では、演出用乱数値と各分割数値範囲との最大の照合回数は三回となり、全ての分割数値範囲と照らし合わせる場合の最大の照合回数である六回よりも少なくなる。
図23から図27に示した演出態様抽選処理(S501−4)は、図28に示す例のような一つの閾値が設定される場合の処理フローであるが、図29に示す例のように複数の閾値が設定された場合は次のような処理フローとなる。以下、図29の演出用テーブル1が選択された場合を第二実施例と称し、その処理フローについて説明する。
演出用テーブル選択処理では、第一実施例と同様にまず主制御基板によって決定された上記変動態様(変動態様A〜F)に対応した演出用テーブル(演出用テーブル1〜6)を選択する。
次いで、演出用テーブルの複数の閾値のデータを抽出する。各閾値は、ある分割数値範囲の最小値がそのまま設定される。第二実施例の場合には、第三演出態様に対応づけられた第三分割数値範囲31〜60の最小値である「31」、および第五演出態様に対応づけられた第五分割数値範囲101〜145の最小値である「101」がそのまま閾値(第一閾値および第二閾値)として設定される。この閾値は、最も小さい閾値未満の数値で構成される複数の分割数値範囲の数と、ある閾値以上かつそのある閾値の次に大きい閾値未満の数値で構成される分割数値範囲の数と、最も大きい閾値以上の数値で構成される複数の分割数値範囲の数とが、できるだけ等しくなるように(略同一となるように)設定される。
特に、閾値で区分けされた数値範囲に属する複数の分割数値範囲同士の差が0または1となるように設定されているとよい。第二実施例は六つの分割数値範囲(演出態様)に対して第一閾値および第二閾値という二つの閾値が設定される構成であるため、最も小さい閾値(「31」)未満の数値で構成される第一判定範囲に属する分割数値範囲が二つ、ある閾値(「31」)以上かつそのある閾値の次に大きい閾値(「101」)未満の数値で構成される第二判定範囲に属する分割数値範囲が二つ、最も大きい閾値(「101」)以上の数値で構成される第三判定範囲に属する分割数値範囲が二つとなるように各閾値が設定される。つまり、複数の閾値が設定される場合、分割数値範囲の全数が閾値で区分けされる数(閾値の数+1)で割り切れれば、区分けされた数値範囲に属する分割数値範囲の数が等しくなるように(差が0となるように)設定され、分割数値範囲の全数が閾値で区分けされる数で割り切れなければ、区分けされた数値範囲に属する分割数値範囲の数の差が最大1となるように設定されるとよい。例えば分割数値範囲の全数が8であり、二つの閾値が設定される(三つに区分けされる)のであれば、区分けされた各数値範囲に属する分割数値範囲の数が2/3/3(順不動)となるように設定されるとよい。
演出用テーブル選択処理後に行われる乱数値取得処理では、第一実施例と同様に乱数カウンタによって生成される乱数源(1〜200)から一つの演出用乱数値を取得する。
乱数値取得処理後に行われる判定範囲設定処理では、取得された演出用乱数値と各閾値との大小関係(各閾値未満であるか以上であるか)が判別される。演出用乱数値が最も小さい閾値未満であれば、第一判定範囲が設定される。演出用乱数値がある閾値以上かつある閾値の次に大きい閾値未満の数値であれば、第x(x=「ある閾値」の小さい方からの順+1)判定範囲が設定される。演出用乱数値が最も大きい閾値以上であれば、第X(X=「最も大きい閾値」の小さい方からの順(すなわち閾値の数)+1)判定範囲が設定される(つまり、複数の閾値が設定されている場合は、ある閾値から次に大きい閾値までの数値で構成された分割数値範囲が判定範囲として順に設定される)。第二実施例では、演出用乱数値が最も小さい閾値「31」未満である1〜30の場合には第一判定範囲が設定され、演出用乱数値がある閾値「31」以上かつある閾値の次に大きい閾値「101」未満の数値で構成される31〜100の場合には第二判定範囲が設定され、演出用乱数値が最も大きい閾値「101」以上である101〜200の場合には第三判定範囲が設定される。
判定範囲設定処理後に行われる判定処理では、選択した演出用テーブルが当該処理に用いられるテーブルとして設定される。そして、判定範囲設定処理において設定された判定範囲がどの判定範囲か判別された上で、取得された演出用乱数値が当該判定範囲に属する分割数値範囲のうちのいずれに属するかが判定される。つまり、第二実施例では、第一判定範囲が設定されている場合には、取得された演出用乱数値が第一分割数値範囲および第二分割数値範囲のいずれに属するかが判定される。第三判定範囲が設定されている場合には、取得された演出用乱数値が第三分割数値範囲および第四分割数値範囲のいずれに属するかが判定される。第三判定範囲が設定されている場合には、取得された演出用乱数値が第五分割数値範囲および第六分割数値範囲のいずれに属するかが判定される。つまり、第二実施例では、演出用乱数値と各分割数値範囲との最大の照合回数は二回となり、全ての分割数値範囲と照らし合わせる場合における考え得る最大の照合回数である六回よりも少なくなる。
以上説明したように、本実施形態は、取得された演出用乱数値を少なくとも一つの閾値と比較した上でそれに応じて以下の1)〜3)のように場合分けし、当該演出用乱数値が属する分割数値範囲を判定するものである。
1)演出用乱数値が最も小さい閾値未満である場合には、演出用乱数値が当該閾値未満の数値で構成される複数の分割数値範囲のうちのいずれに属するかを判定する
2)演出用乱数値がある閾値以上かつある閾値の次に大きい閾値未満である場合には、演出用乱数値が当該ある閾値以上かつある閾値の次に大きい閾値未満の数値で構成される複数の分割数値範囲のうちのいずれに属するかを判定する
3)演出用乱数値が最も大きい閾値以上である場合には、演出用乱数値が当該閾値以上の数値で構成される複数の分割数値範囲のうちのいずれに属するかを判定する
一つの閾値のみが設定されている場合には、当該一つの閾値が上記1)における「最も小さい閾値」であるとともに上記3)における「最も大きい閾値」でもあるから、演出用乱数値が当該一つの閾値未満である場合には、演出用乱数値が当該一つの閾値未満の数値で構成される複数の分割数値範囲のうちのいずれに属するかを判定し、演出用乱数値が当該一つの閾値以上である場合には、演出用乱数値が当該一つの閾値以上の数値で構成される複数の分割数値範囲のうちのいずれに属するかを判定することになる。なお、一つの閾値のみが設定されている場合には、ある閾値以上かつある閾値の次に大きい閾値未満、という範囲は存在しないから、上記2)に相当するケースが発生しないことになる。
一方、例えば二つの閾値が設定されている場合には、当該二つの閾値のうちの小さい方が上記1)における「最も小さい閾値」となり、大きい方が上記3)における「最も大きい閾値」となる。また、当該二つの閾値のうちの小さい方が上記2)における「ある閾値」となり、大きい方が上記2)における「ある閾値の次に大きい閾値」となる。
また、本実施形態では、図28に示すように、複数の変動態様のそれぞれに演出用テーブルが対応づけられている。これらのテーブルのうち、演出用テーブル4や6は、第四演出態様〜第六演出態様が実行されないものである。このような場合であっても、第一演出態様〜第六演出態様の全てが実行される可能性のある演出用テーブル1、2、5に合わせて、第三演出態様(第三分割数値範囲)と第四演出態様(第四分割数値範囲)の間に閾値が位置するように(閾値=200として)設定されていてもよい。つまり、複数の演出用テーブルが一組となった演出用テーブル組において、各演出用テーブルにおける閾値の位置が同じ位置となるように設定されていてもよい。このような場合には、演出用テーブル4や6における第四分割数値範囲〜第六分割数値範囲は、まったく数値が割り当てられていないものとなるが、本実施形態はこのような数値が割り当てられていないものも「分割数値範囲」に含むものとする。
ただし、このようにある演出用テーブル組において、各演出用テーブルにおける閾値の位置が同じ位置となるように必ず設定されていなければならないわけではなく、各演出用テーブルにおける閾値の位置が異なっていてもよい。例えば、図28の演出用テーブル3は、第一演出態様〜第四演出態様が実行されるものであるから、第二演出態様(第二分割数値範囲)と第三演出態様(第三分割数値範囲)の間に閾値が位置するように設定されていてもよい。つまり、実行される可能性のある演出態様が閾値を境としてできるだけ均等に分割されるように、各演出用テーブルにおいて異なる閾値を設定してもよい。
次に、取得された演出用乱数値が複数の分割数値範囲のうちのどの分割数値範囲に属するかを判定する具体的な手法(以下、判定手順例と称する)を説明する。
本判定手順例では、図30に示した演出用テーブルを用いる。なお、この図30に示した演出用テーブルは、図28に示した演出用テーブル(第一実施例)と実体は同じである。図30に示した演出用テーブルは、図28で示した複数の分割数値範囲が比較値に置き換えられて、各演出態様と対応づけられたものである。
比較値はある分割数値範囲の最大値から、その一つ小さい分割数値範囲の最大値を差し引いた値が設定される。演出用テーブル1を例に説明すると、第一分割数値範囲に対応する第一比較値は、第一分割数値範囲1〜10の最大値10がそのまま比較値として設定される。第二分割数値範囲に対応する第二比較値は、第二分割数値範囲11〜30の最大値30から第一分割数値範囲の最大値10を差し引いた値20が設定される。第三分割数値範囲に対応する第三比較値は、第三分割数値範囲31〜60の最大値60から第二分割数値範囲の最大値30を差し引いた値30が設定される。第四分割数値範囲に対応する第四比較値は、第四分割数値範囲61〜100の最大値100から第三分割数値範囲の最大値60を差し引いた値40が設定される。第五分割数値範囲に対応する第五比較値は、第五分割数値範囲101〜145の最大値145から第四分割数値範囲の最大値100を差し引いた値45が設定される。第六分割数値範囲に対応する第六比較値は、第六分割数値範囲146〜200の最大値200から第五分割数値範囲の最大値145を差し引いた値55が設定される。
演出用テーブル1が選択された上で、演出用乱数値として45が取得された場合には、まず演出用乱数値45が閾値61未満であることが判断され、演出用乱数値が閾値61未満の数値で構成される第一分割数値範囲(第一演出態様)〜第三分割数値範囲(第三演出態様)のいずれに属するかを判定することが決定する。次いで、演出用乱数値45が第一比較値10を超えているかどうかが判断される。演出用乱数値が第一比較値を超えているため、取得された演出用乱数値が第一分割数値範囲に属するものでないことが判定される。そして、演出用乱数値から第一比較値を差し引いた値、すなわち45−10=35が第二比較値20を超えているかどうかが判断される。演出用乱数値から第一比較値を差し引いた値が第二比較値を超えているため、取得された演出用乱数値が第二分割数値範囲に属するものでないことが判定される。最後に、演出用乱数値から第一比較値を差し引いた値からさらに第二比較値を差し引いた値、すなわち35−20=15が、第三比較値30を超えているかどうかが判断される。演出用乱数値から第一比較値を差し引いた値からさらに第二比較値を差し引いた値は、第三比較値を超えていないため、取得された演出用乱数値は、第三分割数値範囲に属すると判定される。
取得された演出用乱数値が閾値61を超えるものの場合には、類似の手順で第四比較値〜第六比較値と比較され、取得された演出用乱数値が属する分割数値範囲が判定される。
例えば、演出用乱数値として140が取得された場合には、まず演出用乱数値140が閾値61以上であることが判断され、演出用乱数値が閾値61以上の数値で構成される第四分割数値範囲(第四演出態様)〜第六分割数値範囲(第六演出態様)のいずれに属するかを判定することが決定する。この場合には、比較値との大小関係を見る前に、演出用乱数値から「閾値−1」を差し引く。すなわち、140−(61−1)=80を本処理で用いる値(以下演算値と称する)とする。この演算値を算出する処理のある点が、上記演出用乱数値が閾値未満であった場合の手順と異なる。そして、演算値80が第四比較値40を超えているかどうかが判断される。演算値が第四比較値を超えているため、取得された演出用乱数値が第四分割数値範囲に属するものでないことが判定される。そして、演算値から第四比較値を差し引いた値、すなわち80−40=45が第五比較値45を超えているかどうかが判断される。演出用乱数値から第一比較値を差し引いた値が第二比較値を超えていないため、取得された演出用乱数値が第五分割数値範囲に属するものであることが判定される。
このように、本判定手順例では、取得された演出用乱数値またはこの演出用乱数値から算出された演算値を、閾値未満の分割数値範囲に対応する比較値または閾値以上の分割数値範囲に対応する比較値と比較して、当該演出用乱数値が属する分割数値範囲を判定するものである。
なお、上記判定手順は、数値の小さい方の比較値から順に(図30において実線の矢印で示す順に)大小関係を明らかにしていくものであることを説明したが、数値の大きい方の比較値から順に(図30において点線の矢印で示す順に)大小関係を明らかにしていくことにより、取得された演出用乱数値が属する分割数値範囲を判定する手順としてもよい。
また、取得された演出用乱数値が閾値未満であるか以上であるかを判断した上で、閾値未満の数値で構成される複数の分割数値範囲のいずれに属するか、または閾値以上の数値で構成される複数の分割数値範囲のいずれに属するかを判断することができる手法であれば、上記判定手順以外の手順を採用してもよい。どのような判定手順を採用したとしても、本実施形態のように閾値との大小関係を見ることによって照合対象となる分割数値範囲を減らした上で、一つ一つの分割数値範囲と照合していくものであれば、閾値が設定されていない従来の構成よりも照合する回数(最大照合回数)を確実に減らすことができるからである。
また、上記判定手順は、図29に示したような、複数の閾値が設定され、この複数の閾値によって数値範囲が三分割以上されたものにも適用することができる。
(本実施形態の主な効果)
以上説明した本実施形態にかかる遊技機1によれば、次のような効果が奏される。
本実施形態では、取得された演出用乱数値が閾値未満であるか閾値以上であるかを判断した上で、その閾値未満の数値またはその閾値以上の数値で構成される分割数値範囲のうちのいずれに属するかを判定するものであるから、演出態様を決定する際における演出用乱数値と分割数値範囲を照らし合わせる照合回数(最大の照合回数)が、従来のように全分割数値範囲と照合する可能性のある場合よりも相対的に少なくなる。よって、制御装置にかかる負荷を低減することが可能となる。
また、閾値で区分けされる各判定範囲に属する演出態様(分割数値範囲)の数ができるだけ均等になるように閾値を設定すれば、演出用乱数値が属した判定範囲によらず最大の照合回数が略等しくなる(上述したように、最も均等にするには、各判定範囲に属する演出態様(分割数値範囲)の数の差が0または1となるようにすればよい。図28や図29に示した場合ように六つの分割数値範囲が設定された場合には、少なくとも±3以内となるようにすればよい)。このようにすれば、照合回数がより少なくなるため、制御装置にかかる負荷をさらに低減することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
1 遊技機
42 サブ制御基板

Claims (4)

  1. 所定の数値範囲内で乱数を生成する乱数源から演出用乱数値を取得する演出用乱数値取得手段と、
    予め設定された複数の演出態様のそれぞれに、前記乱数源の数値範囲を分割してなる連続する分割数値範囲が対応づけられた少なくとも一つの演出用テーブルと、
    前記演出用乱数値取得手段によって取得された演出用乱数値が、前記演出用テーブルにおけるどの分割数値範囲に属するか判定し、当該分割数値範囲に対応づけられた演出態様を実行することを決定する演出態様決定手段と、
    を備え、
    前記演出態様決定手段は、
    前記演出用乱数値取得手段によって取得された前記演出用乱数値が、少なくとも一つの閾値未満であるか閾値以上であるかを判断した上で、
    前記演出用乱数値が前記閾値未満である場合には、前記演出用乱数値が当該閾値未満の数値で構成される複数の分割数値範囲のうちのいずれに属するかを判定する一方、
    前記演出用乱数値が前記閾値以上である場合には、前記演出用乱数値が当該閾値以上の数値で構成される複数の分割数値範囲のうちのいずれに属するかを判定するように構成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記演出態様決定手段は、
    前記演出用乱数値取得手段によって取得された前記演出用乱数値を、二以上の前記閾値と比較する場合に、当該取得された演出用乱数値が各閾値未満であるか閾値以上であるかを判断した上で、
    前記演出用乱数値が前記複数の閾値のうちの最も小さい閾値未満である場合には、前記演出用乱数値が当該閾値未満の数値で構成される複数の分割数値範囲のうちのいずれに属するかを判定し、
    前記演出用乱数値が前記複数の閾値のうちのある閾値以上かつある閾値の次に大きい閾値未満である場合には、前記演出用乱数値が当該ある閾値以上かつある閾値の次に大きい閾値未満の数値で構成される複数の分割数値範囲のうちのいずれに属するかを判定し、
    前記演出用乱数値が前記複数の閾値のうちの最も大きい閾値以上である場合には、前記演出用乱数値が当該閾値以上の数値で構成される複数の分割数値範囲のうちのいずれに属するかを判定するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記閾値未満の数値で構成される複数の分割数値範囲にそれぞれ対応づけられた複数の演出態様の数と、前記閾値以上の数値で構成される複数の分割数値範囲にそれぞれ対応づけられた複数の演出態様の数とが略同一となるように前記閾値が設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記閾値は、ある分割数値範囲の最小値であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遊技機。
JP2012057591A 2012-03-14 2012-03-14 遊技機 Pending JP2013188383A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012057591A JP2013188383A (ja) 2012-03-14 2012-03-14 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012057591A JP2013188383A (ja) 2012-03-14 2012-03-14 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013188383A true JP2013188383A (ja) 2013-09-26

Family

ID=49389282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012057591A Pending JP2013188383A (ja) 2012-03-14 2012-03-14 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013188383A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019201692A (ja) * 2018-05-21 2019-11-28 株式会社大一商会 遊技機

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003325875A (ja) * 2002-05-16 2003-11-18 Taiyo Elec Co Ltd 遊技機、変動表示方法及びプログラム
JP2011120793A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Sankyo Co Ltd 遊技機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003325875A (ja) * 2002-05-16 2003-11-18 Taiyo Elec Co Ltd 遊技機、変動表示方法及びプログラム
JP2011120793A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Sankyo Co Ltd 遊技機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019201692A (ja) * 2018-05-21 2019-11-28 株式会社大一商会 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5853229B2 (ja) 弾球遊技機
JP2013144044A (ja) 遊技機
JP5458133B2 (ja) 遊技機
JP2013128564A (ja) 遊技機
JP5386671B2 (ja) 弾球遊技機
JP2011098122A (ja) 弾球遊技機
JP2015037454A (ja) 遊技機
JP2014121539A (ja) 遊技機
JP5468656B2 (ja) 遊技機
JP5303709B2 (ja) 弾球遊技機
JP5324671B2 (ja) 遊技機
JP2013188383A (ja) 遊技機
JP5079742B2 (ja) 遊技機
JP5953555B2 (ja) 遊技機
JP5823777B2 (ja) 遊技機
JP5226114B2 (ja) 遊技機
JP2016022020A (ja) 遊技機
JP2002191831A (ja) 弾球遊技機
JP5386006B2 (ja) 遊技機
JP6335574B2 (ja) 遊技機
JP5340349B2 (ja) 遊技機
JP5691115B2 (ja) 遊技機
JP4972216B2 (ja) 遊技機
JP2013063200A (ja) 遊技機
JP6667756B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131001