JP5386671B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、2種類の始動口と、始動口に遊技球が入球したことに起因して行われる抽選の結果を報知する各始動口に対応した2種類の図柄を備え、片方の抽選結果を優先して報知するパチンコ遊技機に関するものである。
従来、パチンコ遊技機は、遊技盤面上に普通図柄抽選を行うための普通図柄始動手段(普通図柄作動ゲート)、普通図柄抽選の抽選結果を報知する普通図柄表示装置、普通図柄抽選が当たった際に開放される所定入賞口、該所定入賞口内に設けられ特別図柄抽選を行うための特別図柄始動手段(特別図柄始動口)、特別図柄抽選の抽選結果を報知する特別図柄表示装置、特別図柄抽選が当たったことで開放される大入賞口を備えた構成であり、一般に特別図柄抽選が当たったことで開始される遊技を大当り遊技と称しており、所定の大当りの終了後には特別図柄抽選の抽選確率が高く設定された高確率遊技状態(普通図柄抽選の抽選確率も高くなる機種もある)、普通図柄抽選が当たったことによる特別図柄始動口の開放時間が延長された開放延長状態、特別図柄、普通図柄の変動時間が短縮される時間短縮状態(時短状態)になる。なお、高確率遊技状態になっているときには開放延長状態、時間短縮状態にもなっている構成が多い。
また、大当り遊技の種類は、大当り遊技が終了したあとに高確率遊技状態、開放延長状態、時間短縮状態になる、通称、確変大当り。大当り遊技が終了したあと開放延長状態、時間短縮状態となる、通称、通常大当り。大当り遊技終了後に高確率遊技状態、開放延長状態、時間短縮状態になるが大入賞口の開放回数が少ない(例えば2回)うえ、その開放時間も短い通称、突確大当りなど複数種類の大当りが存在し、その大当りの種類は特別図柄で報知されている。一方、普通図柄の抽選での当りは2種類であり、通常遊技中に普通図柄抽選で当れば例えば0.5秒間、開放延長遊技中に普通図柄抽選で当れば例えば4秒間、特別図柄始動口が開放される構成になっている。
また、最近では、特許文献1である特開2008−018000号公報に記載されているような、常時入球率が変化しない第1特別図柄始動口、普通図柄抽選で当った際に開放される第2特別図柄始動口を備え、第1特別図柄始動口に遊技球が入球したことに起因して行われる抽選(第1特別図柄抽選)の抽選結果は第1特別図柄で報知し、第2特別図柄始動口に遊技球が入球したことに起因して行われる抽選(第2特別図柄抽選)の抽選結果は第2特別図柄で報知する構成であり、上記した確変大当りが発生する確率を、第1特別図柄抽選よりも第2特別図柄抽選のほうが高くし、上記突確大当りが発生する確率を、第2特別図柄抽選よりも第1特別図柄抽選のほうが高く設定し、どちらかの特別図柄が変動中には他方の特別図柄は変動しないようにし、第1特別図柄始動口に遊技球が入球した際に抽出した乱数値、第2特別図柄始動口に遊技球が入球した乱数値が共に1個以上記憶されていた場合には第1特別図柄の変動(抽選)よりも第2特別図柄の変動(抽選)を優先して行なうように設定されたパチンコ遊技機が主流を占めている。
上記の構成にすることで、通常遊技状態では、上記確変大当りよりも、殆ど出球が得られない上記突確大当りが発生する確率が高く(通常遊技状態では第2特別図柄始動口よりも第1特別図柄始動口に多くの遊技球が入球するため)、開放延長状態(高確率遊技状態)では殆ど出球が得られない上記突確大当りよりも上記確変大当りが発生する確率が高くなる(開放延長状態では第1特別図柄始動口よりも第2特別図柄始動口に遊技球が多く入球するため)。よって、通常遊技状態中には多くの賞球を得られることは出来ないが、一旦、高確率遊技状態(開放延長状態)になると多くの賞球を得られることができ、遊技店と遊技者の利益バランスを取りつつ、メリハリのある面白いパチンコ遊技機になる。
また、従来のパチンコ遊技機では、普通図柄が当りを示す図柄で確定表示されてから特別図柄始動口が開放されるまでの時間が遊技状態に関係なく常に一定であるので平凡で面白みに欠けるという課題があり、その課題を解決するために特許文献2である特開2003−290512号公報には、普通図柄又は/及び特別図柄の保留手段に未だ図柄の変動に供せずに記憶されている情報の数が所定数以上保留されていること、又は、保留手段にこれ以上図柄変動に関する情報を記憶できない状態で、更に始動手段が遊技球を検出した状態になっていることに基づいて、普通図柄が当たった場合に発生する普通利益状態が作動する迄の待機時間が変更される構成が開示されている(段落0083)。
また、従来のパチンコ遊技機では、特別図柄の保留記憶数が上限に達すると遊技者は無駄球を減らすために特別図柄の保留記憶数が上限よりも少なくなるまで遊技球の発射を停止してしまい、パチンコ遊技機の稼働率が低下するという課題があり、その課題を解決するために特許文献3である特開2004−344560号公報には、特別図柄の保留記憶数が増大するにつれて、特別始動領域へ遊技球が通過し難くなるような条件内容に変更するようにした構成が開示されている。
特開2008−018000号公報 特開2003−290512号公報 特開2004−344560号公報
上記したように従来のパチンコ遊技機は遊技店と遊技者の利益バランスをとりつつ、メリハリのある面白いパチンコ遊技機にするために、通常遊技状態では殆ど出球が得られない上記突確大当りの発生確率が高い第1特別図柄抽選を多く行わせ、高確率遊技状態(開放延長状態)では、上記確変大当りの発生確率が高い第2特別図柄抽選を多く行わせている。しかし、上記したように高確率遊技状態(開放延長状態)では、特別図柄の変動時間が短くなる時間短縮状態であるため、普通図柄抽選に当り、第2特別図柄始動口が開放される前に第2特別図柄始動口に入球した際に抽出された乱数値の記憶が無くなってしまい、高確率遊技状態にも係わらず第1特別図柄抽選が行われてしまうことが度々起こってしまっていた。つまり、通常遊技状態では多くの賞球は得られないようにし高確率遊技状態では多くの賞球を得られるようにして遊技店と遊技者の利益バランスを取りつつ、メリハリのある面白いパチンコ遊技機にしたにも係わらず、高確率遊技状態中も多くの賞球を得られなくなり、遊技者が不利益を被ることが度々起こってしまっていた。
なお、特許文献2である特開2003−290512号公報に開示された発明の構成では上記した課題は解決出来ない。
例えば、特許文献2の発明の構成を適用して特別図柄の保留記憶数が4個以下なら待機時間は1秒、保留記憶数5個以上なら待機時間は120秒となるように構成した場合において、現在が高確率遊技状態であり、第1特別図柄の保留記憶数が2個で第2特別図柄の保留記憶数が1個であった場合では、特別図柄の保留記憶数は3個であり、4個以下なので待機時間は短い1秒が選択され、直ぐに第2特別図柄始動口は開放され、記憶されていた第2特別図柄始動口に入球した際に抽出した乱数値についての抽選結果が報知される前に開放されている第2特別図柄始動口に遊技球が入球されるので(第2特別図柄始動口に入球した際に抽出する乱数値が記憶されるので)、記憶されていた第1特別図柄始動口に入球した際に抽出した乱数値の抽選が行われる可能性は低くなるが、第1特別図柄の保留記憶数が4個で第2特別図柄の保留記憶数が1個であった場合には、特別図柄の保留記憶数は5個となり、5個以上なので待機時間は長い120秒が選択されることになり、記憶されていた第2特別図柄始動口に入球した際に抽出した乱数値の抽選結果が報知されても第2特別図柄始動口が開放せずに記憶されていた第1特別図柄始動口に入球した際に抽出した乱数値の抽選が行われる可能性が極めて高くなってしまう。
同様に特許文献3である特開2004−344560号公報に開示された発明の構成でも上記した課題は解決出来ない。
例えば、特許文献3の発明の構成を適用して特別図柄の保留記憶数が8個なら第2特別図柄始動口の開放時間を1秒、特別図柄の保留記憶数が7個なら開放時間を1.5秒、特別図柄の保留記憶数が6個なら開放時間を2秒、特別図柄の保留記憶数が5個なら開放時間を2.5秒、特別図柄の保留記憶数が4個なら開放時間を3秒、特別図柄の保留記憶数が3個なら開放時間を3.5秒、特別図柄の保留記憶数が2個なら開放時間を4秒、特別図柄の保留記憶数が1個なら開放時間を4.5秒、特別図柄の保留記憶数が0個なら開放時間を5秒となる構成にした場合において、現在が高確率遊技状態であり、第1特別図柄の保留記憶数が2個で第2特別図柄の保留記憶数が1個であった場合には、特別図柄の保留記憶数は3個であり、比較的長く第2特別図柄始動口が開放されるので、第2特別図柄始動口に多く遊技球が入球し、記憶されていた第1特別図柄始動口に入球した際に抽出した乱数値の抽選が行われる可能性は低くなるが、第1特別図柄の保留記憶数が4個で第2特別図柄の保留記憶数が1個であった場合には、特別図柄の保留記憶数は5個となり、第2特別図柄始動口の開放時間は短く、開放されても第2特別図柄始動口に遊技球が入球されず、記憶されている第1特別図柄始動口に入球した際に抽出した乱数値の抽選が行われる可能性が極めて高くなってしまう。
本願発明は上記の問題に鑑み、開放延長機能作動時に、状況に応じた可変入賞装置の開放動作を実施し、遊技者に不利な大当り遊技が発生する確率が高い特別図柄の抽選の実施を極力防止するとともに、遊技者にストレスを与えず効率的に保留記憶を行うことが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。
請求項1記載の弾球遊技機は、
遊技領域に第1始動口と、可変入賞装置からなる第2始動口と、第3始動口を設け、
前記第1始動口への遊技球の入球に基づいて第1開始条件が成立した時に可変表示を開始し、遊技者に有利な特別遊技状態1を実行するか否かの導出結果を示す第1特別図柄と、
前記第2始動口への遊技球の入球に基づいて第2開始条件が成立した時に可変表示を開始し、前記特別遊技状態1よりも遊技者に有利となる割合が高い特別遊技状態2を実行するか否かの導出結果を示す第2特別図柄と、
前記第3始動口への遊技球の入球に基づいて第3開始条件が成立した時に可変表示を開始し、前記可変入賞装置を作動させるか否かの導出結果を示す普通図柄と、
所定の上限値までの前記第1開始条件が成立していない前記第1始動口への遊技球の入球数を特定可能な第1保留記憶データとして記憶する第1保留記憶手段と、
所定の上限値までの前記第2開始条件が成立していない前記第2始動口への遊技球の入球数を特定可能な第2保留記憶データとして記憶する第2保留記憶手段と、
所定の上限値までの前記第3開始条件が成立していない前記第3始動口への遊技球の入球数を特定可能な普通図柄保留記憶データとして記憶する普通図柄保留記憶手段と、
前記第2保留記憶手段に前記第2保留記憶データの記憶が有れば、前記第1保留記憶手段に前記第1保留記憶データの記憶が有るか否かに拘らず、前記第2特別図柄の可変表示を前記第1特別図柄の可変表示に優先して実行する可変表示実行手段と、を備え、
前記特別遊技状態1又は前記特別遊技状態2の終了後に前記可変入賞装置が作動した時の開放時間が通常遊技状態に比べて長く設定された開放延長状態となる弾球遊技機において、
前記開放延長状態での前記可変入賞装置の作動には、該可変入賞装置の1回の作動契機における開放回数は異なるが開放時間の合計を一定とする複数の開放パターンがあり、該複数の開放パターンの中から1つの開放パターンを選択する開放パターン選択手段を設け、
該開放パターン選択手段は、前記普通図柄が前記可変入賞装置を作動させることとなる導出結果を示した時点で前記第2保留記憶手段に前記第2保留記憶データが記憶されていない場合は、最も開放回数が少ない開放パターンを選択し、前記時点で前記第2保留記憶手段に上限値まで前記第2保留記憶データが記憶されている場合は、最も開放回数が多い開放パターンを選択する
ことを特徴とする弾球遊技機である。
可変入賞装置は、遊技球が入球可能となる入口の大きさが開閉又は拡縮する構成であればよく、所謂普通電動役物としてもよい。また、未作動時には遊技球が入球不可能な構成としてもよい。
第1開始条件は、第1特別図柄が可変表示中でなく、第1保留記憶データの記憶数が0でないこととしてもよい。同様に第2開始条件は、第2特別図柄が可変表示中でなく、第2保留記憶データの記憶数が0でないこととしてもよい。同様に第3開始条件は、普通図柄が可変表示中でなく、普通図柄保留記憶データの記憶数が0でないこととしてもよい。
特別遊技状態1と特別遊技状態2は、それぞれ大当り遊技状態1と大当り遊技状態2としてもよく、特別遊技状態1よりも有利となる割合が高い特別遊技状態2とは、特別遊技状態1と特別遊技状態2には、大入賞口の開放回数(ラウンド回数)の違い、大入賞口の開放時間の違い、大当り遊技(特別遊技)終了後に変化する遊技状態(高確率遊技状態、時間短縮状態(時短状態)、開放延長状態、通常遊技状態)の違い、及びこれらの組み合わせなどによって区別される複数種類の特別遊技(大当り遊技)があり、第2特別図柄の導出結果が特別遊技状態2となる結果を示した場合の方が、第1特別図柄の導出結果が特別遊技状態1となる結果を示した場合よりも、多くの利益(遊技球)を獲得する確率が高いように大当り遊技が選択される設定となっていることとしてもよく、例えば、大入賞口の開放時間が長い、大入賞口の開放回数が多い、高確率状態となる割合が高い、時短状態の継続回数が多い等に設定されていることとしてもよいし、特別遊技状態終了後の遊技状態(高確率状態、時短状態)も考慮した総獲得出球数が多くなる設定であることとしてもよい。
開放延長状態とは、可変入賞装置の作動が通常遊技状態よりも単位時間あたりに多くの遊技球が入球する状態であればよく、可変入賞装置の開放時間が通常遊技状態に比べて長く設定されたとは、1回の作動契機における可変入賞装置の作動時間(開放時間)が増加する状態であり、1回の作動契機で複数回の開放を行い、複数回の開放時間の合計(開放間の閉鎖時間は含まない)が通常遊技状態に比べ長いものであってもよい。また、開放延長状態では、各図柄の可変表示時間が短縮されることにより、一定時間内に可変表示する回数を増加させる時短状態と合わせて作動するのが好ましい。
1回の作動契機(普通図柄が当り図柄を1回表示)において、開放回数は異なるが開放時間の合計を一定とする複数の開放パターンとは、開放回数が異なる開放パターンが選択された場合でも、可変入賞装置が開放する時間の合計が毎回同一になればよく、例えば1回の作動契機における開放時間の合計が6秒に設定された場合、開放回数が1回であれば6秒間の開放を1回行い、開放回数が2回であれば3秒の開放を2回行い、開放回数が3回であれば2秒の開放を3回行う、といった構成となる。従って、開放回数が多くなれば1回の開放時間が短くなり、開放回数が少なくなれば1回の開放時間が長くなる。尚、1回の作動契機による作動が終了することとなる所定時間が経過する以前に可変入賞装置への遊技球の入球数が規定数に達すると、1回の作動契機における作動(閉鎖時間を含めた一連の開放動作)を終了する。
可変入賞装置を開放させることとなる導出結果を示した時点とは、普通図柄が可変表示を経て当り図柄で停止する時点であり、可変入賞装置の作動開始の契機となる時点である。
開放パターン選択手段は、第2保留記憶手段に第2保留記憶データが無い場合、最も開放回数の少ない開放パターンを選択するが、必ず最も少ない開放パターンを選択しても良いし、他のパターンを選択する場合があってもよい。同様に開放パターン選択手段は、第2保留記憶手段に第2保留記憶データが上限値まで記憶されている場合、最も開放回数の多い開放パターンを選択するが、必ず最も多い開放パターンを選択しても良いし、他のパターンを選択する場合があってもよい。また、最も開放回数の少ない開放パターンと最も開放回数の多い開放パターン以外の開放パターンも、第2保留記憶データの数に応じて選択される構成としても良い。
請求項2記載の弾球遊技機は、
前記最も開放回数が多い開放パターンの開放間の閉鎖時間は、前記第2特別図柄の最短の可変表示時間よりも長い時間となる
ことを特徴とする 請求項1記載の弾球遊技機である。
開放パターンの開放間の閉鎖時間とは、1回の作動契機で複数回の可変入賞装置の開放を行う開放パターンが行われる場合の、開放動作間の閉鎖時間であり所謂開放間インターバルとしても良い。また、作動契機成立時から1回目の開放を行うまでの閉鎖時間(開始インターバル)を含んでもよい。
複数回の開放を行う開放パターンであっても、最後の開放(3回の開放を行う開放パターンであれば3回目)が終了する以前に規定個数となる遊技球が入球すると、その時点で可変入賞装置の作動(1回の作動契機成立による)は終了する。第2特別図柄の最短の可変表示時間とは、開放延長状態において第2保留記憶データが上限値でハズレの場合に選択される割合の高い可変表示時間であり、ハズレの場合のほとんどが選択することとなる可変表示時間としてもよい。
請求項3記載の弾球遊技機は、
前記開放延長状態において前記可変入賞装置が所定時間の開放を複数回行う開放パターンを実施中、最終の開放を行う以前の開放中に前記第2保留記憶データの数が上限値に達すると前記可変入賞装置を閉鎖し、前記第2保留記憶手段に新たな前記第2保留記憶データの記憶が可能になるまで閉鎖を継続した後、前記開放パターンの次回の開放を実施する
ことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機である。
最終の開放を行う以前の開放中とは、複数の開放を行う開放パターンにおいて、次回の開放が予定されている開放中であり、例えば、3回の開放を行う開放パターンの場合なら、1回目と2回目の開放中がそれに該当するものである。
新たな前記第2保留記憶データの記憶が可能になるまでとは、第2保留記憶データが上限値まで記憶された状態において、新たな第2開始条件が成立し、第2保留記憶手段に記憶された第2保留記憶データに基づく第2特別図柄の可変表示が開始することによって、第2保留記憶手段に記憶された第2保留記憶データの数が上限値マイナス1の数になるまでの期間となり、新たな第2開始条件は、可変表示中の第2特別図柄の可変表示が終了することによって成立するため、第2保留記憶データの数が上限値となった時点での第2特別図柄の可変表示が終了するまでの期間と等しくなる。
尚、可変入賞装置が未作動時には遊技球が入球不可能な構成の場合、開放間の閉鎖時に第2保留記憶データが上限値となることはない。
開放パターンの次回の開放とは、1回の作動(開放)契機で可変入賞装置が実施する一連の開放動作と閉鎖動作の繰り返し作動において、第2保留記憶データの数が上限値に達したことによって開放動作を終了させた開放(最終の開放ではない)の、次に行われる開放である。複数回の開放を行う場合であっても、最後の開放が終了する以前に規定個数となる遊技球が入球すると、その時点で可変入賞装置の作動(1回の作動契機成立による)は終了する。
請求項4記載の弾球遊技機は、
前記開放延長状態において前記可変入賞装置が所定時間の開放を複数回行う開放パターンを実施中、最終の開放を行う以前の開放中に前記第2保留記憶データの数が上限値に達すると前記可変入賞装置を閉鎖し、該閉鎖することとなった開放の開始時から該閉鎖までの時間を前記所定時間より減算し、該減算の結果となる時間を前記開放パターンの次回の開放の前記所定時間に加算して前記可変入賞装置の次回の開放時間を延長する
ことを特徴とする請求項3記載の弾球遊技機である。
複数回の開放を行う開放パターンにおいて、最終の開放以前の開放動作中に第2保留記憶データの数が上限値になると、上限値となった時点で開放動作を終了し(規定数入賞による終了ではない)、該終了までの開放時間が1回の開放の規定時間に満たない場合、規定時間までの残りの時間を次の開放動作の開放時間にプラスする構成である。
この構成は、第2保留記憶データの数が上限値に達したことによって、可変入賞装置の開放動作を所定時間よりも早く閉鎖した分、本来開放するはずだった残りの時間を、実施中の開放パターンの次の開放に持ち越し、該次の開放の所定時間を延長する構成となる。例えば、2秒の開放動作を3回行う開放パターンを実施中に、1回目が開放した1秒後に第2保留記憶データの数が上限値に達すると、その時点で可変入賞装置の開放を終了し、2回目の開放時間を、元の所定時間である2秒に前回(1回目)の開放の残り時間である1秒を足して3秒とする構成となる。
請求項1記載の弾球遊技機によれば、開放延長状態において普通図柄が可変表示後当りを表示した時に第2保留記憶データの記憶がなければ、最も開放回数の少ない開放を実施するが、この最も開放回数の少ない開放は開放時間の合計を一定とする場合は1回の開放時間が最も長い開放となり、開放時間が長いため第2保留記憶データの記憶が無い状況において1回の開放中に数多くの第2保留記憶データを記憶する(1回の開放中に多くの遊技球が1回の可変入賞装置に入球する)ことが可能となる。これは、開放開始から早い段階で第2保留記憶データの記憶が溜まりやすい(数多く記憶し易い)開放パターンの実施といえる。また、同じタイミングで第2保留記憶データが上限値まで記憶されている場合は、最も開放回数が多い開放パターンを選択するが、この最も開放回数の多い開放は言い換えれば1回の開放時間が最も短い開放となり、開放時間の短さより1回の開放で多くの第2保留記憶データの記憶が行われ難い開放パターンの実施といえる。
従って、上記構成とすることで、開放延長状態中に第2保留記憶データの記憶数が無くなり(0個になり)第1特別図柄が変動を開始する可能性が高くなっても、可変入賞装置が作動すると該作動の開始から早い段階で第2保留記憶データが数多く記憶され第1特別図柄の変動開始(第1特別図柄の抽選の実施)を極力抑止することが可能となる。また、第2保留記憶データが上限値の状態で可変入賞装置が開放回数の最も多い開放パターンの作動を開始した場合でも、2回目以降の開放時には第2保留記憶データの記憶が可能な状態となる可能性が極めて高くなるため、無意味(第2保留記憶データの記憶数が上限値であるため、開放して遊技球が入球しても第2保留記憶データとして記憶されない)な
可変入賞装置の開放を極力押さえることで遊技者のストレスの原因を排除し、可変入賞装置の作動(開放)と新たな第2保留記憶データの記憶を効率的に行うことが可能となる。これは開放延長状態において遊技者が本来(優先して)受けるべき有利な特典(第2特別図柄での大当り)を更に優先して享受し、不利益を受ける事を防ぐとともに遊技者がストレスを受けることを防ぐ効果がある。
請求項2記載の弾球遊技機によれば、開放延長状態での最も開放回数が多い可変入賞装置の開放パターンの開放間の閉鎖時間は、第2保留データが上限値の時に第2特別図柄のハズレ変動として最も多く選択される最短変動時間よりも長いため、開放間の閉鎖期間を経て次の開放を行う時点では新たな第2保留記憶データの記憶が可能な状態となっている。従って、効率的に第2保留記憶データを記憶することが可能となり、更に遊技者が有利な特典を優先して享受し、不利益を被る事を防ぐ効果がある。また、第2保留記憶データの記憶が不可能な状態にも拘らず、可変入賞装置が開放するといったあまり意味の無い状態を極力発生させずに済むため、更に遊技者にストレスや不信感を与えない効果を増す。
請求項3記載の弾球遊技機によれば、開放延長状態では第2保留記憶データの数が上限値となるか否かの状況に合わせて可変入賞装置が実施中の開放パターンの内容が変化する構成であり、開放時間が短縮され開放間インターバルが延長される。この構成により無駄な開放(遊技球が入球しても第2保留記憶の数が増えない)の発生が極力抑えられるとともに、可変入賞装置開放時には必ず遊技者が遊技球の入球を望む状態(第2保留記憶データを記憶可能な状態)となるためメリハリのある遊技進行が可能となる。
請求項4記載の弾球遊技機によれば、開放延長状態では第2保留記憶データの数が上限値となるか否かの状況に合わせて可変入賞装置が実施中の開放パターンの開放時間が変化するため、新たな保留記憶が可能となった場合に作動する可変入賞装置の開放時に容易に遊技球を入球させることが可能となり、開放延長状態において遊技者が本来受けるべき有利な特典を更に優先して享受し、不利益を受ける事を防ぐ効果がある。更に、規定入賞数又は開放動作の規定時間に達していないにも拘らず開放が終了してしまっても、本来開放すべき時間が時下の開放にプラスされるため遊技者に不利益を与えない。
パチンコ機50の正面図である。 遊技盤1の正面図である。 パチンコ機50の裏面図である。 パチンコ機50の電気的構成を示すブロック図である。 主制御装置80が実行するメイン処理のフローチャートである。 主制御装置80が実行する始動入賞確認処理のフローチャートである。 主制御装置80が実行する特図当否判定処理のフローチャート(1)である。 主制御装置80が実行する特図当否判定処理のフローチャート(2)である。 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート(1)である。 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート(2)である。 主制御装置80が実行する特別遊技処理のフローチャート(3)である。 実施例のパチンコ機50における各種乱数の説明図である。 実施例の普通図柄、特別図柄の一覧表である。 第1特別図柄の大当り図柄と対応する擬似図柄及び大当り遊技の種類を表した図である。 第2特別図柄の大当り図柄と対応する擬似図柄及び大当り遊技の種類を表した図である。 主制御装置80が実行するゲート通過確認処理のフローチャートである。 主制御装置80が実行する普図当否判定処理のフローチャート(1)である。 主制御装置80が実行する普図当否判定処理のフローチャート(2)である。 主制御装置80が実行する普図当り遊技処理のフローチャートである。 実施例のパチンコ機50における第2特別図柄始動口14の開放パターンの種類を表す図である。 実施例のパチンコ機50における第2特別図柄始動口14の各開放パターンの動作を表す図である。 実施例のパチンコ機50における普通図柄、特別図柄の変動パターンの一覧表である。 第2特別図柄の保留記憶数が0個及び4個のときの遊技状態を表すタイミングチャートである。 第2特別図柄の保留記憶数が0個及び4個のときの遊技状態を表すタイミングチャートである。 第2特別図柄の保留記憶数によって変化する開放間インターバルを表すタイミングチャートである。 第2特別図柄の保留記憶数によって変化する開放時間を表すタイミングチャートである。
以下に本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々の形態を採り得ることができ、各実施例に記載された内容の相違部分を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
図1に示すように、弾球遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。
外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。
また、内枠70にはヒンジ53とは異なる別のヒンジ54(図示省略)も設けられており、該ヒンジ54の他方側には前枠52が取り付けられており、前枠52は内枠70に対して開閉可能な構成になっている。
前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右及び外枠51の下側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられているほか、パチンコ機50の異常状態を報知する球切れ表示LED36、下皿満杯表示LED37、異常状態報知LED38が設けられている。
前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
また、下皿63には、球抜きレバー68が設けられており、該球抜きレバー68を操作することで下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(通称ドル箱)に移すことが出来る。
下皿63の左側には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられており、遊技者が所定期間中に、該演出ボタン67を操作することで後述する演出図柄表示装置6に表示される内容が変化したり、スピーカ66より出力される遊技音が変化する。
また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
また、発射ハンドル64の上方には、シリンダ錠69が設けられており、該シリンダ錠69に所定の鍵を挿入し、該鍵を、時計回りに回転させることで内枠70が開放され、反時計回りに回転させることで前枠52が開放される。
図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。この遊技領域3には多数の遊技釘4が打ち付けられている。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり疑似図柄を表示する。)の画面6aを臨ませる窓5a等を備えている。
センターケース5の左には普通図柄作動ゲート19(本願発明の第3始動口に該当)が配置されている。
センターケース5の下方には、第1特別図柄始動口13(本願発明の第1始動口に該当)と第2特別図柄始動口14(本願発明の第2始動口に該当)とがユニット化された複合入賞装置15が配置されている。
第1特別図柄始動口13は、いわゆるチャッカーであり、常時入球可能である。
第2特別図柄始動口14は電動チューリップであり、周知の電動チューリップと同様に開閉変化するが、上方に第1特別図柄始動口13があるために図示の閉鎖状態では遊技球を入球させることができない。しかし、遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過するとに起因して普通図柄抽選(普図当否判定)が行われ、普通図柄抽選(普図当否判定)で当り、センターケースの左上部に設けられた普通図柄表示装置7に当りを示す普通図柄が確定表示されると第2特別図柄始動口14は開放されて入球容易になる(普図当り遊技が行われる)。
普通図柄表示装置7は7セグメントLEDで形成されており、普通図柄表示装置7の右側には4個のLEDからなる普通図柄保留記憶表示装置8が設けられている。この普通図柄保留記憶表示装置8は、遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過した際に抽出した乱数の値が記憶されている数を示すものであり、普通図柄が変動中に遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過すると、通過した際に抽出された乱数の値について抽選ができないので(普通図柄が既に変動しているため)抽出された乱数の値は一旦保留記憶される。そして本実施例ではその記憶が最大4個まで行われる構成になっている。
遊技球が第1特別図柄始動口13又は第2特別図柄始動口14に入球すると複数種類の乱数値を抽出し、抽出した乱数値の一つである大当り判定用乱数(当否乱数)の値によって抽選(特別図柄抽選、特図当否判定)が行われる。特別図柄抽選(特図当否判定)で当り、遊技領域3の下方左側に設けられた第1特別図柄表示装置9又は遊技領域3の下方右側に設けられた第2特別図柄表示装置11に当りを示す特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)が確定表示されると複合入賞装置15の下方に設けられたアタッカー式の大入賞口16が所定回数開放され遊技者に有利な状態である大当り遊技(特別遊技)が開始される。
なお、大入賞口16は大当り遊技中又は小当り遊技中にしか開放されず、通常遊技状態では大入賞口16に遊技球が入球不可能になっている。
また、遊技球が第1特別図柄始動口13に入球したことに起因して行なわれる特別図柄抽選(特図当否判定)の判定結果は第1特別図柄表示装置9に第1特別図柄を用いて報知され、遊技球が第2特別図柄始動口14に入球したことに起因して行なわれる特別図柄抽選(特図当否判定)の判定結果は第2特別図柄表示装置11に第2特別図柄を用いて報知される。第1特別図柄、第2特別図柄での報知方法は、変動表示が所定時間行われ、その後、決定されていた確定図柄を確定表示することで行われる。なお、第1特別図柄が変動中の間は新たに第1特別図柄は変動を開始しないことは当然ながら、第1特別図柄が変動中には第2特別図柄も変動しない。同じように第2特別図柄が変動中の間は新たに第2特別図柄は変動を開始しないことは当然ながら、第2特別図柄が変動中には第1特別図柄も変動しない構成になっている。また、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)が変動中には、特別図柄の擬似演出を行う擬似図柄が演出図柄表示装置6にて表示される構成になっているが、擬似図柄は1種類であり、第1特別図柄でも第2特別図柄でも同じ擬似図柄が表示される構成になっている。しかし、これに限るわけではなく第1特別図柄専用の擬似図柄、第2特別図柄専用の擬似図柄を設けた構成にしてもよい。
第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置11は2個の7セグメントLEDで形成されており、第1特別図柄表示装置9の左側には、4個のLEDからなる第1特別図柄保留記憶表示装置10が設置され、第2特別図柄表示装置11の右側には、4個のLEDからなる第2特別図柄保留記憶表示装置12が設置されている。この第1特別図柄保留記憶表示装置10は、遊技球が第1特別図柄始動口13に入球した際に抽出された乱数の値が記憶されている数を示すものであり、第2特別図柄保留記憶表示装置12は遊技球が第2特別図柄始動口14に入球した際に抽出された乱数の値が記憶されている数を示すものであり、どちらかの特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)が変動中に第1特別図柄始動口13又は第2特別図柄始動口14に入球すると、入球した際に抽出された乱数の値について抽選ができないので(第1特別図柄又は第2特別図柄が既に変動しているため)、抽出された乱数の値が一旦保留記憶される。当然に、第1特別図柄始動口13に遊技球が入球すれば第1特別図柄の保留記憶として記憶され、第2特別図柄始動口14に遊技球が入球すれば第2特別図柄の保留記憶として記憶される。本実施例では第1特別図柄、第2特別図柄で各々最大で4個ずつ保留記憶される構成になっている。
また、本実施例では、特別図柄の保留記憶されている値のうち最も古い値から先に抽選を行い、その結果を特別図柄の変動を行ってから報知する構成にしているが、第1特別図柄の保留記憶と第2特別図柄の保留記憶が存在していた場合には、その記憶された値のうち、第2特別図柄の保留記憶よりも第1特別図柄の保留記憶のほうが先に記憶されたものであった場合(古い記憶であった場合)でも第2特別図柄の保留記憶されている値を優先して抽選する構成になっている(本願発明における可変表示実行手段による構成)。なお、上述したように、第2特別図柄の保留記憶が無い場合には第1特別図柄の保留記憶のうち最も古い記憶より抽選していき、第2特別図柄の保留記憶についても第2特別図柄の保留記憶のうち最も古い記憶より抽選していく構成になっている。
なお、上記のような構成(第2特別図柄の優先変動の構成、第2特別図柄の優先抽選の構成)にした理由は後述する。
複合入賞装置15の左側には左袖入賞口31が、右側には右袖入賞口33がガイドレール2bに沿うように設けられ、左袖入賞口31の下方には左落し入賞口32が、右袖入賞口33の下方には右落し入賞口34がガイドレール2bに沿うように設けられている。なお、この左袖入賞口31、左落し入賞口32、右袖入賞口33、右落し入賞口34は、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
大入賞口16の下方には、アウト口17が設けられており、発射された遊技球が遊技領域3に配置された各入賞口に入球しなかった場合には、このアウト口17に入り遊技球はパチンコ機50の裏側に回収される。
また、第2特別図柄表示装置11の右側には状態報知装置18が設けられている。
なお、詳細は後述するが状態報知装置18はLEDからなり、主制御装置80が制御する構成になっている。
また、遊技球が、第1特別図柄始動口13に入球すると3個、第2特別図柄始動口14に入球すると4個、左袖入賞口31、左落し入賞口32、右袖入賞口33、右落し入賞口34に入球すると10個、大入賞口16に入球すると15個の遊技球が賞球として払い出されるように設定されている。
図3に示すように、パチンコ機50の裏側は、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、遊技球流下通路が形成されており上方(上流)から、球タンク71、タンクレール72、シュートユニット74、払出ユニット75が設けられており、払出ユニット75の中には払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球が入賞すれば球タンク71からタンクレール72、シュートユニット74を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出装置73により払出球流下通路76を通り上皿55に払い出される。また、本実施例では上述の賞球を払い出す払出装置73により貸出ボタン57を操作した際に払い出される貸球も払い出す構成になっている。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、音声・ランプ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、音声・ランプ統合制御装置83がサブ制御装置に該当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、音声・ランプ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図3では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。
また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用((枠側(前枠52、内枠70、外枠51))から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
このパチンコ機50の電気的構成は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、音声・ランプ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84、電源基板85にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1特別図柄始動口13に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ13a、第2特別図柄始動口14に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ14a、普通図柄作動ゲート19に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ19a、大入賞口16に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ16a、左袖入賞口31に入球した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ31a、左落し入賞口32に入球した遊技球を検出する左落し入賞口スイッチ32a、右袖入賞口33に入球した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ33a、右落し入賞口34に入球した遊技球を検出する右落し入賞口スイッチ34a等の検出信号が入力される。
また、払出装置73から払出された遊技球を検出する払出球検出スイッチ21(払出球検出手段)も主制御装置80に接続されている。なお、払出球検出スイッチ21は払出制御装置81にも接続されており、払出球検出スイッチ21の検出信号が主制御装置80、払出制御装置81に入力され、主制御装置80と払出制御装置81により賞球の計数が行われる。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及び音声・ランプ統合制御装置83に出力する。
また主制御装置80は、図柄中継基板20を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置11及び普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留記憶表示装置10、第2特別図柄保留記憶表示装置12及び普通図柄保留記憶表示装置8の点灯、状態報知装置18の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド16bを制御することで大入賞口16の開閉を制御し、普通役物ソレノイド14bを制御することで第2特別図柄始動口14の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されるほか、図柄変動や大当たり等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ73aを可動させて賞球を払い出させる。
なお、払出制御装置81は扉開放スイッチ、オーバーフロースイッチ22、シュート球切れスイッチ74a、bからの信号が入力され、オーバーフロースイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及びシュート球切れスイッチA、B(74a、74b)によりシュートユニット74(シュートユニット74の球誘導路及び払出ユニット75の球誘導路)に待機している遊技球が所定個数無いことを示す信号が入力されると払出モータ73aを停止させ、遊技球の払出動作を停止させる。なお、オーバーフロースイッチ22、シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)とも、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ73aの駆動を再開させる。
また、払出制御装置81は遊技球等貸出装置接続端子24を介してプリペイドカードユニット56と交信することで払出モータ73aを作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出球検出スイッチ21(払出球検出手段)に検出され、検出信号は主制御装置80、払出制御装置81に入力される。なお、遊技球等貸出装置接続端子24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための貸出しボタン57、精算を要求するための精算ボタン58、残高表示器59が接続されている。
つまり、本実施例では、入賞口に遊技球が入球した際に払い出される遊技球(賞球)も貸出しボタン57を押したことに起因して払い出される遊技球(貸球)も同じ払出装置73から払い出され、払い出された遊技球も同じ払出球検出スイッチ21により検出される構成になっている。しかし、このような構成に限定するわけではなく、各々異なる払出装置により払い出される構成にしてもよいし、払い出された遊技球を各々異なる払出球検出手段により検出される構成にしてもよい。
また、払出制御装置81は、エラーナンバー表示装置40、エラー解除スイッチ41が実装されているほか、球切れ表示LED36、下皿満杯表示LED37、異常状態報知LED38の点灯、点滅の制御も行う。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠70、前枠52)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に発射させる。
なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止スイッチ信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
音声・ランプ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LEDや各種ランプを制御する。
また、音声・ランプ統合制御装置83には、演出ボタン67が接続されており、遊技者が演出ボタン67を操作した際には、その信号が音声・ランプ統合制御装置83に入力される。
音声・ランプ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、音声・ランプ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものと音声・ランプ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、疑似図柄等の演出画像を画面6aに表示させる。
次に発射された遊技球が遊技盤1面上に設けられた各入賞口(13、14、16、31、32、33、34)の何れかに入球し、遊技球(賞球)が払い出されるまでの流れを説明する。遊技盤1面上に設けられた各入賞口(13、14、16、31、32、33、34)には上記したように各々スイッチ(13a、14a、16a、31a、32a、33a、34a)が設けられているととものに、各々入球した際に払い出される遊技球数(賞球数)が設定されている。スイッチ13a、14a、16a、31a、32a、33a、34a)は、主制御装置80に接続されており、発射された遊技球が入賞口に入球すると、その信号が主制御装置80に入力される。主制御装置80はその信号が入力されると、その信号により設定された賞球数(払い出すべき遊技球数)を一旦、主制御装置80に設けられた未払い記憶領域に記憶する(未払い記憶領域に未払い数(未だ払い出されていない遊技球の数)が残っていた場合には、その残っている未払い数に新たに加わった未払い数(新たな入球での払い出すべき遊技球数)分を未払い記憶領域に加算する。)。
主制御装置80は未払い記憶領域に記憶された未払い数が存在していた場合、その未払い数が15個以下ならば(例えば5個)、その未払い数(例えば5個)分の遊技球を払いださせる信号(払出制御コマンド)を払出制御装置81に送信する。なお、未払い記憶領域に記憶されている未払い数が16個以上であれば(例えば35個)、15個分の遊技球を払い出させる信号(払出制御コマンド)を払出制御装置81に送信する。その信号によって遊技球が15個払い出し終えると再び主制御装置80は15個分の遊技球を払い出させる払出制御コマンドを払出制御装置81に送信する(35−15=20 未だ20個未払い数が残っているので)。そして、その信号によって遊技球が15個払い出し終えると今度は、主制御装置80は5個分(20−15=5)の遊技球を払い出させる払出制御コマンドを払出制御装置81に送信する。
払出制御コマンドを受信した払出制御装置81は主制御装置80と同様に払出制御装置81に設けられた未払い記憶領域に払出制御コマンドで指示された払い出すべき遊技球数を未払い数として記憶する。
払出制御装置81に設けられた未払い記憶領域に未払い数が存在していると払出制御装置81は未払い数分の遊技球を払い出すように払出装置73(払出モータ73a)を制御する。払出装置73(払出モータ73a)により払い出された遊技球(賞球)は、払出球検出スイッチ21に検出される。払出球検出スイッチ21は上述したように主制御装置80、払出制御装置81に接続されており、遊技球を払出球検出スイッチ21が検出する毎に主制御装置80と払出制御装置81に検出信号が入力される。主制御装置80及び払出制御装置81は検出信号が入力される毎に各々に設けられた未払い記憶領域に記憶されている未払い数を減算していく。
このように本実施例では主制御装置80、払出制御装置81の2つの制御装置により賞球の払い出しを管理しているので正確な払い出しが可能になっている。また、主制御装置80、払出制御装置81はパチンコ機50の電源が落ちた場合でもバックアップされる構成になっているので、主制御装置80、払出制御装置81の未払い領域に記憶された未払い数が消えて、遊技者に不利益を与えることはない。
また、上述したように貸球も払出装置73(払出モータ73a)によって払い出され、払い出された遊技球は払出球検出スイッチ21により検出される構成なので、賞球の払い出しと同様に制御され(球貸し専用の未払い領域が主制御装置80、払出制御装置81に設けられている)、確実に貸球の払い出し制御が行われる。
なお、払出装置73から払い出された遊技球の数は外部接続端子78を介してホールコンピュータに送られる。
しかし、このような構成に限定するわけではなく、例えば主制御装置81は未払い記憶領域に35個の未払い数が記憶されていた場合、払出制御装置81に15個分の遊技球を払い出させる信号(払出制御コマンド)を2回、5個分の遊技球を払い出させる信号を1回を続けて払出制御装置81に送信する構成にしてもよい。つまり、実際に払い出されるのを待たずに払出制御コマンドを送信する構成。その場合、払出制御装置81の未払い記憶領域に未払い数が溜まっていくが、払出制御装置81は1回の払い出し(最大15個も払い出し)が終わったことを確認してから、残っている未払い数分(15個以内)の遊技球の払い出しを行う構成が望ましい。
また、主制御装置80のみに未払い記憶領域を設け、払出制御装置81は未払い記憶領域を設けない構成でもよいし、逆に払出制御装置81のみ未払い記憶領域を設け、主制御装置81は未払い記憶領域を設けない構成にしてもよい。
次に、主制御装置80が、メインルーチンとして行う各処理に従って、パチンコ機50の動作を説明する。
図5に記すフローチャートは、主制御装置80のマイコンにより実行されるメイン処理を表したものであり、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される処理である。本実施形態では、S10〜S24までの各処理は割り込み処理において1回だけ実行される処理であって「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS25、S26の処理を「残余処理」と称する。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
正常割り込みでないと判断されると(S10:NO)、前記メモリの所定領域に所定値を書き込む、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み、即ち初期設定が為され(S11)、残余処理に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:YES)、図12に記載した様々な乱数についての更新処理が行なわれる。
まず初期値乱数1の更新処理が実行される(S12)。この処理は、初期値乱数1の値について、この処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数1の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「3966」のときには次回の処理で初期値である「0」に戻り、「0」〜「3966」までの3967個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S12の処理後には、初期値乱数2の更新処理が実行される(S13)。この処理はS12の処理と同様に初期値乱数2の値について、実行毎に+1するインクリメント処理である。違いは、初期値乱数1の最大値が「3966」であるのに対して初期値乱数2の最大値が「997」であるということである。よって、この処理を実行する前の初期値乱数2の乱数値が最大値である「997」のときは次回の処理で初期値である「0」に戻る。
なお、詳細は後述するが初期値乱数1は大当り判定(特別図柄の抽選)に使用するものであり、初期値乱数2は当り判定(普通図柄の抽選)に使用するものである。
S13に続く大当り判定用乱数の更新処理(S14)は、初期値乱数1、初期値乱数2の更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であるが、最大値である「3966」に至ると次回の処理では、そのときの前記初期値乱数1の値を初期値(以下、「更新初期値」という。)とし、更に割り込み毎に+1する処理を続行して更新初期値より「1」少ない値(以下、「更新最大値」という。)に至れば次回の処理では、更にそのときの初期値乱数1の値を初期値とし「0」〜「3966」までの3967個の整数値を繰り返し作成する。
即ち、割り込み処理毎に+1し、乱数を構成する要素を「0」〜「3966」までの整数値とすることは前記初期値乱数1と何等変わることはないが、今回の更新最大値に至れば次回の割り込み処理ではそのときの更新初期値を初期値とし更新最大値に至るまで割り込み毎に+1し、更に次回の更新初期値を初期値とする構成である。これにより、大当り判定用乱数は、乱数を構成する要素を「0」〜「3966」までの3967個の整数値とし、割り込み処理毎に+1するが、更新最大値に至れば、次回の割り込み処理ではそのときの初期値乱数1により決定される値に変更されるので、当否乱数の値を予測不可能にすることができる。また、更新初期値と更新最大値とにより決定される乱数の構成要素は従来の当否乱数と同じ「0」〜「3966」の3967個の整数値と何等変わることがないので乱数を構成する要素の出現率を均一にしている。
なお、図12に記載するように通常確率状態時の当選することとなる値の数は10で、値は「775」〜「777」、「1775」〜「1777」、「2774」〜「2777」であり、高確率状態時の当選することとなる値の数は100で、値は「775」〜「777」、「1314」〜「1333」、「1758」〜「1777」、「2758」〜「2777」、「3314」〜「3333」である。
S14に続く当り判定用乱数の更新処理(S15)は、初期値乱数1、初期値乱数2の更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であるが、最大値である「996」に至ると次回の処理では、そのときの前記初期値乱数2の値を初期値(以下、「更新初期値」という。)とし、更に割り込み毎に+1する処理を続行して更新初期値より「1」少ない値(以下、「更新最大値」という。)に至れば次回の処理では、更にそのときの初期値乱数2の値を初期値とし「0」〜「996」までの997個の整数値を繰り返し作成する。
即ち、割り込み処理毎に+1し、乱数を構成する要素を「0」〜「996」までの整数値とすることは前記初期値乱数2と何等変わることはないが、今回の更新最大値に至れば次回の割り込み処理ではそのときの更新初期値を初期値とし更新最大値に至るまで割り込み毎に+1し、更に次回の更新初期値を初期値とする構成である。これにより、当り判定用乱数は、乱数を構成する要素を「0」〜「996」までの997個の整数値とし、割り込み処理毎に+1するが、更新最大値に至れば、次回の割り込み処理ではそのときの初期値乱数1により決定される値に変更されるので、当否乱数の値を予測不可能にすることができる。また、更新初期値と更新最大値とにより決定される乱数の構成要素は従来の当否乱数と同じ「0」〜「996」の997個の整数値と何等変わることがないので乱数を構成する要素の出現率を均一にしている。
なお、図12に記載するように通常確率状態時の当選することとなる値の数は10で、値は「31」〜「40」であり、高確率状態時の当選することとなる値の数は966で、値は「31」〜「996」である。
大当り図柄決定用乱数の更新処理(S16)は「0」〜「19」の20個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初期値である「0」に戻る構成になっており、この20個の乱数値により図13(b)に示す20種類の大当り図柄より1つの大当り図柄が決定される。
図13(b)に示すように、第1特別図柄、第2特別図柄共に同じ大当り図柄を使用する構成になっている。また、大当り図柄決定用乱数値と大当り図柄の関係は図13(c)に示すとおりである。
図14は第1特別図柄が大当りを示す図柄で確定表示された場合の大当り遊技の内容を示し、図15は第2特別図柄が大当りを示す図柄で確定表示された場合の大当り遊技の内容を示している。図14と図15を見比べると分かるように、同じ大当り図柄であっても第1特別図柄と第2特別図柄とでは大当り遊技の内容が異なっているものが存在している。異なっているのは、大当り図柄が「EP」、「FH」、「HP」、「PE」のときであり、種類は同じ確変大当り(図中は確変と記載)であるがラウンド数が第1特別図柄は2ラウンドであり第2特別図柄は15ラウンドになっている。なお、確変大当りとは、大当り遊技終了後に特別図柄抽選の抽選確率が高く設定された高確率遊技状態になる大当りを言い、図14、図15に記載された通常とは通常大当りのことであり、通常大当りとは、大当り遊技終了後も特別図柄抽選の抽選確率が低い遊技状態(通常遊技状態)のまま、あるいは抽選確率が高い高確率遊技状態から大当り遊技終了後、特別図柄抽選が低い遊技状態(通常遊技状態)に戻る大当りを言う。なお、ラウンドとは、大当り遊技中に大入賞口16が開放される回数のことであり、当然、開放回数(ラウンド数)が少ないほうが大当り遊技中に得られる賞球数が少なくなる。
なお、本実施例では確変大当りのうち、ラウンド数が2ラウンドである大当りを突確大当りと称する。
つまり、第1特別図柄始動口13に入球したことに起因して行われる大当り抽選(特別図柄抽選(特図当否判定))で大当りと判断される確率と第2特別図柄始動口14に入球したことに起因して行われる大当り抽選(特別図柄抽選(特図当否判定))で大当りと判断される確率は通常遊技状態では1/396.7、高確率遊技状態では1/ 39.67で同じであるが、大当りした際に行われる大当り遊技の内容が第1特別図柄始動口13に入球して大当りになった場合よりも第2特別図柄始動口14に入球して大当りになった場合のほうが、大当り遊技中に多く賞球が得られる大当りになる確率が高くなっている。なお、確変大当り(突確大当りも含む)になる確率は第1特別図柄始動口13に入球して抽選が行われた場合と第2特別図柄始動口14に入球して抽選が行われた場合とで変化はない(同じ確率である)。なお、このような構成(第1特別図柄と第2特別図柄で大当り中に得られる賞球の数が異なる大当り遊技が選択される確率を変えている構成)にしている理由は後述する。
なお、「EP」、「FH」、「HP」、「PE」以外の大当り図柄は第1特別図柄でも第2特別図柄でも同じ大当りの種類(確変又は通常)で同じラウンド数になっている。
特別図柄の大当り図柄と擬似図柄の大当り図柄の関係も図14、図15に記載するように「EP」、「FH」、「HP」、「PE」以外の特別図柄の大当り図柄と擬似図柄の大当り図柄の関係は第1特別図柄、第2特別図柄問わず一定になっている。
なお、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の大当り図柄は図13(b)(c)、図14、図15に記載するように2つの異なるアルファベットにより構成されているほか、図2に記載されているように遊技領域3の隅に小さく表示されることより特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)を見てもどのような大当りなのか判断し辛いので遊技者は通常、擬似図柄を見て遊技することになる。
図5に戻り小当り図柄決定用乱数の更新処理(S17)は「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1されて最大値を超えると初期値である「0」に戻る。なお、図13(b)に記載するように小当りを示す図柄は「EE」、「FF」の2種類であり、小当り図柄決定用乱数によって、どちらの小当りを示す図柄を選択するか決定する。
なお、小当りを示す図柄は、第1特別図柄、第2特別図柄とも同じになっている。
また、図13(b)に記載するようにハズレを示す特別図柄も第1特別図柄、第2特別図柄で同じになっており、ハズレを示す図柄は「−−」の1種類になっているので外れ図柄を決定するための乱数は備えていない。
また、図13(a)に記載するように普通図柄の当り図柄(「L」)もハズレ図柄(「−」)も共に1種類しか存在しないので当り図柄又はハズレ図柄を決定するための乱数は備えていない。
リーチ判定用乱数の更新処理(S18)は「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初期値である「0」に戻る。なお、通常確率状態時で変動時間短縮機能未作動時に当選する値の数は21で、値は「0」〜「20」であり、通常確率状態時で変動時間短縮機能作動時に当選する値の数は5で、値は「0」〜「4」であり、高確率状態時に当選する値の数は6で、値は「0」〜「5」である。
変動パターン決定用乱数の更新処理(S19)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初期値である「0」に戻る。
なお、大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は第1特別図柄始動口13又は第2特別図柄始動口14に遊技球が入球することで抽出され、当り判定用乱数は普通図柄作動ゲート19を遊技球が通過することで抽出される。
続く入賞確認処理(S20)では、遊技領域3に設けられた各入賞口(13、14、16、31、32、33、34)へ遊技球が入球したか否か及び普通図柄作動ゲート19を遊技球が通過したか否かを確認する処理である。
なお、第1特別図柄始動口13、第2特別図柄始動口14への遊技球の入球の確認については、後述する始動入賞確認処理で説明するほか、普通図柄作動ゲート19への遊技球の通過の確認についてはゲート通過確認処理で説明する。
続いては、大当りか否かを判定する条件成立判定手段としての特図当否判定処理(S21)、普通図柄抽選が当りか否かを判定する普図当否判定処理(S22)行う。この特図当否判定処理、普図当否判定処理についても詳しくは後述する。この特図当否判定処理(S21)、普図当否判定処理(S22)が終了すると続いて画像出力処理等の各出力処理(S23)が実行される。
各出力処理(S23)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81、発射制御装置84、音声・ランプ統合制御装置83、大入賞口ソレノイド16b等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S20)により遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータを音声・ランプ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
続く不正監視処理(S24)は、普通入賞口(左袖入賞口31、左落し入賞口32、右袖入賞口33、右落し入賞口34)に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。つまり、異常判断手段は、主制御装置80に設けている。
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数1の更新処理(S25)、初期値乱数2の更新処理(S26)から構成されるが、各々前述したS12、S13の処理と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで、時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S24までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行(特別遊技の実行)するか否か、特別図柄(第1又は第2)の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図5に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数1、初期値乱数2の更新される(加算される)値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数1が大当り判定用乱数と、初期値乱数2が当り判定用乱数と同期する可能性はなくなる。尚、本実施形態においては、大当り判定用乱数の更新は初期値乱数1の値により変更され、当り判定用乱数は初期値乱数2の値により変更される構成なので同期の虞は全くない。
次に図6にて主制御装置80が行う始動入賞確認処理の説明を行なう。
この始動入賞確認処理では、図6のS30に記載されているように第1特別図柄始動口13、第2特別図柄始動口14の両方の特別図柄始動口についての遊技球の入球を確認する。S30では、主制御装置80が第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14aの検出信号に基づいて、第1特別図柄始動口13、第2特別図柄始動口14に遊技球が入球したか否かを判断する。
S30で肯定判断ならば、検出信号が入力された側(第1特別図柄又は第2特別図柄)の保留記憶数について、記憶可能数まで既に記憶されているか否かを確認する(S31)。つまり、第1始動口スイッチ13aからの検出信号であれば、第1特別図柄の保留記憶数を確認し、第2始動口スイッチ14aからの検出信号であれば第2特別図柄の保留記憶数を確認する。尚、本実施例での記憶可能数は4個であり、この値が本願発明における上限値に該当する。
検出信号が入力された側(第1特別図柄又は第2特別図柄)の保留記憶数が満杯でなければ(S31:NO)、遊技球が入球した際に(第1始動口スイッチ13a又は第2始動口スイッチ14aが遊技球を検出した際に)抽出した複数の前記した乱数値(大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数)を検出信号が入力された側(第1特別図柄又は第2特別図柄)の保留記憶として記憶する(S32)。
S32の処理後は先読み演出判定処理を行なう(S33)。この先読み演出判定処理(S33)とは、第1特別図柄始動口13又は第2特別図柄始動口14に遊技球が入球したことにより保留記憶された値(大当り判定用乱数の値)について、その保留記憶された値(大当り判定用乱数)の抽選結果を報知する前に(その保留記憶されたものの抽選結果を報知するための特別図柄が変動を開始する前に)、その保留記憶されたもの(保留記憶されている乱数値の抽選結果)に対して遊技者に期待を持たせる演出を行うことが可能か否かを判定する処理である。なお、このS32の処理では保留記憶された大当り判定用の乱数値が予め定められた大当りと判定される値(通常確率状態時では上記した10個の値、高確率遊技状態時では上記した100個の値)と一致しているか否かも確認される。
S33の処理後、そのS33の判定結果について先読み演出が可能であったか否か判断する(S34)。S33(34)の判断基準は図6の下表に示す通りである。詳しく説明すると、現在が通常確率遊技状態であり、開放延長機能が作動中であった場合、つまり時間短縮状態であった場合において、遊技球が第1特別図柄始動口13に入球し、入球した際に抽出した乱数値が記憶された場合には、その保留記憶については、先読み演出を行わないと判断される(可能ではないと判断される)。また、現在が高確率状態であり、開放延長機能が作動中であった場合に遊技球が第1特別図柄始動口13に入球し、入球した際に抽出した乱数値が記憶された場合には、その保留記憶については、先読み演出を行わないと判断される(可能ではないと判断される)。なお、図6の下表に高確率状態時で開放延長機能が未作動の場合も記載されているが、本実施例では高確率状態で開放延長機能が作動していない(未作動)状態は存在しない。また、現在が条件装置作動中であった場合、つまり、大当り遊技状態中において、遊技球が第1特別図柄始動口13に入球し、入球した際に抽出した乱数値が記憶された場合には、その保留記憶については、先読み演出を行わないと判断される(可能ではないと判断される)。つまり、上記以外の状態(どちらの特別図柄始動口に入球したかも含め)以外では、先読み演出が可能であると判断される。
なお、図6の下表に記した判定基準は、本実施例の構成が上記したように第1特別図柄よりも第2特別図柄のほうが優先して抽選が行われる構成(優先して変動が行われる構成)であるので設定された判定基準である。また、図6の下表はあくまでも最低限の判定基準であるため、本実施例では保留記憶された大当り判定用の乱数値とは無関係に演出可能か否かが判断されている構成になっているが、この判定基準(図6の下表)に加え、保留記憶された大当り判定用乱数値、大当り図柄決定用乱数値、リーチ判定用乱数値、変動パターン決定用乱数値によっても先読み演出可能か否かを判断する構成にしてもよい。つまり、上記判定基準(図6の下表)に加え、記憶された大当り判定用乱数値が大当りとなる値であった場合や、記憶されたリーチ判定用乱数値がリーチとなる値であった場合や、既に記憶されているものに対して既に先読み演出が可能であると判断されたか否かも判定基準に加える構成でもよい。
先読み演出可能と判断された場合(S34:YES)、つまり、図6の下表の丸が付いている状態と一致した場合には、主制御装置80は音声・ランプ統合制御装置83(演出図柄制御装置82でも可)に先読み演出が可能であることを示す信号(先読み演出許可信号)を送信する。なお、先読み許可信号には、S32の処理で確認した、記憶された大当り判定用乱数値が大当りとなる値であったか否かの結果を示す内容も含まれている。
先読み演出許可信号を受信した音声・ランプ統合制御装置83(演出図柄制御装置82)は、確認した大当り判定用乱数値の確認結果(大当りになる値か否か)、現在の保留記憶数、現在、先読み演出を実行しているか否かなどを確認して先読み演出を行うか否か決定する。つまり、主制御装置80が先読み演出が可能であると判断しても必ず先読み演出が行われるわけではなく、主制御装置80はあくまでも先読み演出が可能か否かだけを判断し、サブ制御装置(音声・ランプ統合制御装置83又は演出図柄制御装置82)が実際に先読み演出を行うか否かを判断する構成である。
なお、S33の処理で記憶された大当り判定用乱数値だけを確認するのではなく、記憶された大当り図柄決定用乱数値、変動パターン決定用乱数値、リーチ判定用乱数値も確認する構成にするとともにその内容を含んだ先読み演出許可信号をサブ制御装置(音声・ランプ統合制御装置83又は演出図柄制御装置82)に送信し、サブ制御装置(音声・ランプ統合制御装置83又は演出図柄制御装置82)は、上記した複数の乱数値の内容が含まれた先読み演出許可信号をもとに先読み演出を行うか否か決定するようにしてもよい。
また、主制御装置80は図6の下表に記載された判定基準などにより先読み演出が可能か否かを判断するのではなく、どのような状態でも常にサブ制御装置(音声・ランプ統合制御装置83又は演出図柄制御装置82)に先読み演出許可信号を送信し、サブ制御装置(音声・ランプ統合制御装置83又は演出図柄制御装置82)が図6下表に記載された判定基準をもとに先読み演出が可能か否かの判断も含めて実際に先読み演出を行うか否かを決定する構成にしてもよい。
S35の処理後及びS34の判断で否定判断がなされた場合には、保留記憶した側(第1特別図柄又は第2特別図柄)の特別図柄保留記憶表示装置(10又は12)の点灯数を1増加させると共に音声・ランプ統合制御装置83を経由して演出図柄制御装置82に現在の保留記憶数を送信する(S36)。なお、保留記憶してない側(第1特別図柄又は第2特別図柄)の現在の保留記憶数は送信しない。現在の保留記憶数を示す信号を受信した演出図柄表示装置82は演出図柄表示装置6に現在の保留記憶数を示す擬似保留数表示を行う。
なお、このS36で送信する現在の保留記憶数を指示する信号とS35で送信する先読み演出許可信号を一つにし、1度に先読み演出が可能であるか否かの情報と現在の保留記憶数の情報を送信する構成にしてもよい。
S36の処理後はリターンに抜ける。 なお、先読み演出とは、特に限定するわけではないが、期待を持たせたい特別図柄の変動表示が行われる前(先読み演出が可能と判断された保留記憶の抽選結果が表示される前)の複数回前の変動表示から上記期待を持たせたい変動まで連続して同じような演出(遊技領域3に設けられた可能役物の演出、演出図柄表示装置6による画像表示の演出、発光体を用いた演出)を行う俗に言う連続予告や、期待を持たせたい保留記憶の表示(先読み演出が可能と判断された保留記憶の演出図柄表示装置6で表示する擬似保留表示)を通常の保留表示とは異なる表示で行う俗に言う保留表示予告などが考えられる。
次に主制御装置80が行う特図当否判定処理を図7にて説明する。
図7に示す特図当否判定処理では、主制御装置80はまず条件装置が作動中か否か大当りフラグに基づいて判断する(S40)。この大当りフラグとは、特別図柄の抽選で当選した場合(取得した大当り判定用乱数の値が予め定められた所定の値と一致していた場合)に立つフラグである。
条件装置が作動中でなければ(S40:NO)、特別図柄が変動中であるか(S41)、確定図柄の表示中であるか(S42)の判断が行われる。S41の判断及びS42の判断は、第1特別図柄、第2特別図柄の両方について判断される。つまり、第1特別図柄、第2特別図柄のいずれかでも変動中あるいは確定表示であれば、このS41の判断、S42の判断では肯定判断が行われる。これは、本実施例の構成が片方の特別図柄が変動中であった場合にはもう一方の特別図柄は変動しないようにしている構成であるためである。
S41、S42の両方の判断で否定判断がなされると、次の処理では、第2特別図柄の保留記憶が存在するか否か(記憶されているか否か)の判断が行われ(S43)、第2特別図柄の保留記憶が存在していなければ(S43:NO)、次は第1特別図柄の保留記憶が存在するか否か(記憶されているか否か)の判断が行われる(S44)。
S43の判断が肯定判断であった場合には、第2特別図柄の保留として記憶されている、第2特別図柄始動口14に遊技球が入球した際に抽出した乱数値(大当り判定用乱数の値)の中で最も古いものについて、S44の判断が肯定判断であった場合には、第1特別図柄の保留として記憶されている、第1特別図柄始動口13に遊技球が入球した際に抽出した乱数値(大当り判定用乱数の値)の中で最も古いものについて大当り抽選が行われる。
実際の制御としては、まず、確変フラグが立っているか否か(現在が高確率遊技状態か否か)の判断が行われ(S45)、高確率遊技状態でなかったなら、つまり通常確率遊技状態であったなら(S45:NO)、前述した10個の当り値が設定されている通常確率判定用テーブルにて抽選を行い(10個の当り値と記憶されている大当り判定用乱数の値のうち最も古い値が一致しているか否かの抽選)(S46)、高確率遊技状態であったなら(S45:YES)、前述した100個の当り値が設定されている高確率判定用テーブルにて抽選を行い(100個の当り値と記憶されている大当り判定用乱数の値のうち最も古い値が一致しているか否かの抽選)(S47)が行われる。なお、S46、S47の処理では、記憶されている大当り判定用乱数値が大当りとなる値でなかった場合には、該記憶されている大当り判定用乱数値が小当りになる値か否かの抽選が行われる(小当り遊技を行う否かの判定に利用する前述した61個の当り値が設定された小当り判定用テーブルにて大当り判定用乱数の値のうち最も古い値が一致しているか否かの抽選)。なお、この小当り判定用テーブルは一つしかなく、通常確率遊技状態でも高確率遊技状態でも同じテーブルを使用する。つまり、小当りになる確率は常に一定になっている。
S46又はS47の判定処理で予め定められた当り値(大当り判定用の当り値)と一致していた場合には(S48:YES)、保留記憶されていた大当り図柄決定用乱数の値に基づいて大当り図柄を決定し(S49)、保留記憶されていた大当り判定用乱数、変動パターン決定用乱数の値及び現在の遊技状態(高確率遊技状態、時間短縮状態、通常状態)によって変動パターン(変動時間)を決定する(S50)。なお、上述したように本実施例では大当り図柄によって大当り遊技の内容(種類)が決まっているので、この大当り図柄の決定が大当り遊技の種類の決定になっている。
S46又はS47の判定処理で抽出されていた大当り判定用の乱数値が予め定められた当り値(大当り判定用の当り値)と一致していない場合には(S48:NO)、小当り判定用の当り値と一致していたか否かを判断し(S51)、一致していた場合には(S51:YES)、保留記憶されていた小当り図柄決定用乱数の値に基づいて小当り図柄を決定し(S52)、保留記憶されていた小当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数の値及び現在の遊技状態(高確率遊技状態、時間短縮状態、通常状態)によって変動パターン(変動時間)を決定する(S53)。S51でも否定判断がなされたらハズレ図柄を決定し(S54)、保留記憶されていたリーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数の値及び現在の遊技状態(高確率遊技状態、時間短縮状態、通常状態)によって変動パターン(変動時間)を決定する(S55)。なお、前述したようにハズレ図柄は1種類しかなく、ハズレた場合には必ずその1種類のハズレ図柄が選択される。
このように本実施例では、第1特別図柄、第2特別図柄の両方の特別図柄の保留記憶が行われていた場合には、第1特別図柄の保留記憶のほうが先に記憶されていた場合でも第2特別図柄の保留記憶について優先して抽選する構成(第2特別図柄の抽選結果を報知する変動を優先して行う構成)になっている。
このような第2特別図柄の抽選(結果)を優先して行う構成及び前述した第1特別図柄で大当りした場合に行われる大当り遊技状態よりも第2特別図柄で大当りした場合に行われる大当り遊技のほうが大当り遊技状態で得られる賞球数が多く、大当り後に高確率遊技状態になる大当り遊技が発生する確率を高くした構成を組み合わせた構成にしていることで、通常遊技状態では、あまり多くの賞球を得ることが出来ないが、一旦、高確率遊技状態になると多くの賞球が得られる構成、つまり、遊技店と遊技者の利益バランスが保ったまま、メリハリがある面白いパチンコ遊技機になっている。
S50、S53、S55の処理に続いては、上述の抽選結果を示すデータ(大当り遊技の種類、小当りの有り無し、ハズレの種類(リーチの有り無し)、変動時間など)を含んだ変動開始コマンド(表示制御コマンド)を音声・ランプ統合制御装置83(演出図柄制御装置82)に出力するとともに抽選したほうの特別図柄(第1又は第2)をその特別図柄に対応する特別図柄表示装置(第1又は第2)にて変動表示させ(S56)、特別遊技処理に移行する。
従って、音声・ランプ統合制御装置83(演出図柄制御装置82)は変動開始コマンド(表示制御コマンド)により、大当り図柄(大当り遊技の種類)、ハズレ図柄、リーチの有無、変動時間を把握することが出来る。
変動開始コマンド(表示制御コマンド)を受信した音声・ランプ統合制御装置83は特別図柄(第1、第2)の確定図柄(当り図柄、ハズレ図柄)、変動時間に応じて擬似図柄の種類、変動演出の種類を決定し、該決定結果を演出図柄制御装置82に送信し、演出図柄制御装置82は音声・ランプ統合制御装置83の決定に従って演出図柄表示装置6にて擬似図柄の変動表示を行わせる。なお、音声・ランプ統合制御装置83による擬似図柄の決定は、特別図柄(第1、第2)が大当りを示す図柄であった場合には、図14、図15に記載しているように大当り図柄(特別図柄)に対応した擬似図柄(大当り図柄)を選択するようになっており、特別図柄(第1、第2)がハズレを示す図柄であった場合には、ランダムに擬似図柄を選択する構成になっている(なお、ランダムと言っても、リーチになる変動であった場合には同じ種類の擬似図柄を2個選択するようになっているほか、同じ種類の擬似図柄を3個選択しないように制御されている)。また、図示は省略しているが、小当りを示す図柄であった場合にも大当り図柄を示す図柄であった場合と同様に小当り図柄(特別図柄)に対応した擬似図柄(小当り図柄)を選択するようになっている。また、音声・ランプ統合制御装置83による変動演出の決定は、主制御装置80から送られてきた変動時間と同じ演出時間である複数の演出表示(演出パターン)の中より1つの演出表示(演出パターン)を選択する構成になっている。なお、本実施例では音声・ランプ統合制御装置83が擬似図柄及び変動演出を決定する構成になっているが音声・ランプ統合制御装置83ではなく同じサブ制御装置である演出図柄制御装置82にて擬似図柄及び変動演出を決定する構成にしてもよい。
主制御装置80の処理に戻り、図7のS41の判定で肯定判断がなされた場合、つまり、第1特別図柄又は第2特別図柄が変動中であった場合には、図8(a)に示すように図柄変動時間(S50又はS53又はS55の変動パターンに基づく)を経過したか否かを判断する(S57)。肯定判断であれば(S57:YES)、図柄停止コマンドを音声・ランプ統合制御装置83に出力し、特別図柄表示装置(第1又は第2)を制御してS49又はS52又はS54にて決定した確定図柄を確定表示させる(S58)。図柄停止コマンドを受信した音声・ランプ統合制御装置83は演出図柄制御装置82に予め決めておいた擬似図柄にて確定表示させる命令を出力し、演出図柄制御装置82は、その信号により演出図柄表示装置6を制御して擬似図柄を確定表示させる。これにより、特別図柄(第1又は第2)と擬似図柄の変動の開始と終了が同じタイミングになる(同期する)。
S58の処理後は、確定表示させた特別図柄(第1又は第2)が大当りを示すものであるか否かを判断し(S59)、大当りを示すものであった場合には(S59:YES)、確定図柄の表示設定処理(確定図柄で表示させておく時間の設定)を行い(S60)、条件装置の作動を開始させる(大当りフラグを立てる)(S61)。
S61の処理後は確変フラグが立っているか否か(現在が高確率遊技状態であるか否か)を判定し(S62)、確変フラグが立っていたなら(S62:YES)、確変フラグと時短フラグ(時間短縮状態にする(しておく)ためのフラグ)を落す(S63)。S62で否定判断がなされた場合には時短フラグが立っているか否かを判断し(S64)、時短フラグが立っていた場合には(S64:YES)、時短フラグを落す(S65)。S63の処理、S64の否定判定(S64:NO)、S65の処理後は特別遊技処理に移行する。なお、本実施例では高確率遊技状態であれば必ず時間短縮状態になっている構成であるため、S62の判定で肯定判断がなされた場合には確変フラグと時短フラグの両方を落す構成になっている。また、本実施例では時短フラグが立つことで開放延長機能(第2特別図柄始動口14の開放時間を長くするための機能)も作動する構成になっているほか時短フラグが落ちる(停止する)と開放延長機能も終了する(未作動になる)。よって、S63及びS65の処理で開放延長機能も終了される。
また、S63、S65の処理を行なう理由としては本実施例ではどのような大当りであっても、大当り遊技状態中は確変フラグ、時短フラグを落す構成になっているからである。
一方、S59の判定で否定判断がなされた場合、つまり確定表示させた特別図柄(第1又は第2)が大当りを示すものでなかった場合には、確定図柄の表示設定処理(確定図柄で表示させておく時間の設定)を行い(S66)、時短フラグのみ立っているか否かを判断し(S67)、時短フラグのみ立っていれば(S67:YES)、記憶されている時短回数から−1を行い(S68)、−1を行った値が0か否かを判断し(S69)、0であった場合には(S69:YES)、時短フラグを落す(S70)(上記したように時短フラグを終了させると開放延長機能も終了する)。なお、S67の時短フラグのみ立っているか否かの判断は、確変フラグと時短フラグが立っていれば否定判断になり時短フラグのみ立っていた場合には肯定判断になる判断処理である。S70の処理後及びS67又はS69にて否定判断(S67:NO、S69:NO)がなされると、確定表示された特別図柄が小当り図柄を示すものか否かを判断し(S71)、小当りを示すものであった場合には(S71:YES)、小当り遊技作動役物の作動開始を行う処理を行ない(S72)、S72の処理後、S71の否定判定後(S71:NO)は特別遊技処理に移行する。
図7のS42の判定で肯定判断がなされた場合、つまり、第1特別図柄又は第2特別図柄が確定表示中であった場合には、図8(b)に示すようにS60又はS66で設定された確定表示時間が終了したか否かを判断し(S73)、終了した場合には(S73:YES)、確定図柄表示終了処理(S74)により特別図柄表示装置(第1又は第2)を制御して特別図柄の確定表示を終了させ、また、音声・ランプ統合制御装置83経由で演出図柄制御装置82に指示して、疑似図柄の確定表示を終了させる。
次に主制御装置80が行う特別遊技処理を図9、図10、図11を用いて説明する。
図9に記すように主制御装置80は条件装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断し(S75)、作動中でなければ(S75:NO)、小当り遊技作動役物が作動中か否かを判断する(S76)。小当り遊技作動役物が作動中であった場合には、小当り開始演出中であるか否かを判断し(S77)、開始演出中であった場合には(S77:YES)、小当りの開始演出の終了時間か否かを判断し(S78)、肯定判断がなされた場合には(S78:YES)、大入賞口16を開放する処理を行う(S79)。なお、本実施例での小当り遊技では、大入賞口16にて0.5秒間の開放が1回行われる構成になっている。S79の処理後及びS76又はS78で否定判断がなされた場合にはリターンに抜ける。
小当り開始演出中でなかった場合には(S77:NO)、小当り動作中か否かを判断し(S80)(大入賞口16が0.5秒の開放を行っているか否か判断する)、肯定判断であれば、ほぼありえないことであるが、0.5秒経過する前に大入賞口16に遊技球が規定数である10個、入賞したか否かを判断し(S81)、否定判断であれば開放してから0.5秒経過したか否かを判断する(S82)。S81又はS82の判定で肯定判断がなされた場合には大入賞口16を閉鎖する処理(S83)を行なってから、小当り終了演出を行う処理を行い(S84)、リターンに抜ける。また、S82の判定で否定判断がなされた場合もリターンに抜ける。
小当り遊技中でない場合には(S80:NO)、小当り終了演出が終了する時間か否かを判断し(S85)、終了時間であれば(S85:YES)、小当り遊技作動役物を終了させる処理を行ない(S86)、リターンに抜ける。また、S85の判定で否定判断がなされた場合にもリターンに抜ける。
一方、図9のS75にて肯定判断がなされた場合(S75:YES)、つまり、大当りフラグが立っていた場合には、図10に記載のように大入賞口16が開放中か否かを確認にし(S90)、大入賞口16が開放中でなければ(S90:NO)、大当り遊技の開始演出中であるか否かを確認する(S91)。S91の判定で大当り遊技の開始演出中であると判断された場合には(S91:YES)、大当り遊技の開始演出が終了する時間か否かを判断し(S92)、終了する時間であれば(S92:YES)、大入賞口16を開放する処理(S93)を行ってからリターンに抜け、終了する時間でなければ(S92:NO)、そのままリターンに抜ける。
S91で否定判断がなされた場合、つまり、大当り遊技の開始演出中でない場合には、インターバル中か否かの判断が行われる(S94)。なお、このインターバルとは、大入賞口16が閉じている状態から開放されるまでの時間のことである。
インターバル中であった場合には(S94:YES)、インターバルが終了する時間か否かを判別し(S95)、インターバルが終了する時間であれば(S95:YES)、大入賞口16を開放する処理(S96)を行ってからリターンに抜け、インターバルが終了する時間でなければ(S95:NO)、そのままリターンに抜ける。
S94で否定判断がなされた場合、つまり、インターバル中でない場合には、大当り遊技の終了演出中か否かを判別し(S97)、大当り遊技終了演出中でなければ(S97:NO)、大当りになった図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)を記憶し(S98)、大当り開始演出処理(S99)を行ってリターンに抜け、大当り遊技の終了演出中であった場合(S97:YES)には、そのままリターンに抜ける。
大当り開始演出処理(S99)では、主制御装置80は音声・ランプ統合制御装置83に大当り開始コマンドを送信し、大当り開始コマンドを受信した音声・ランプ統合制御83は、パチンコ機50に設けられたランプ、LEDを大当り遊技演出用に激しく発光させたり、大当り遊技用の音を発生させる。また、音声・ランプ統合制御装置83は、演出図柄制御装置82に信号を送信し、演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6にて大当り開始演出を表示させる。なお、S93、S96の大入賞口16を開放する処理でも、主制御装置80は音声・ランプ統合制御装置83に大入賞口開放コマンド(ラウンド開始コマンド)を送信し、大入賞口開放コマンド(ラウンド開始コマンド)を受信した音声・ランプ統合制御装置83は、その開始されるラウンドに応じて上記ランプ、LEDを発光させたり音声を出力させる。また、音声・ランプ統合制御装置83は演出図柄制御装置82に信号を送信し、演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6にて、その開始されるラウンドに応じた演出を行わせる。
一方、S90で肯定判断がなされた場合は、つまり、大入賞口16が開放中であった場合には、図11に記載するように大入賞口16に規定数である10個の遊技球が入球したか否かを確認し(S100)、10個未満の遊技球しか入球していなかった場合には(S100:NO)、大入賞口16の最大開放時間が経過したか否かを判別する(S101)。なお、本実施例では大入賞口16の最大開放時間は2種類存在し(小当り遊技を除く)、大入賞口16が15回開放される大当り遊技では、その1回(1ラウンド)の最大開放時間が全て28秒と設定され、大入賞口16が2回開放される大当り遊技では、その1回(1ラウンド)の最大開放時間が全て2秒と設定されている。つまり、主制御装置80は大当り遊技が開始される前に今から行われる大当り遊技の種類を把握し、その大当り遊技の種類に応じて大当り遊技の内容を設定する。
S101の判定で否定判断がなされるとリターンに抜け、S100又はS101で肯定判断がなされると大入賞口16を閉鎖する処理(S102)を行なう。S102の処理後は、S102で終了したラウンドが最終ラウンドであったか否か(2ラウンド又は15ラウンド)を判別し(S103)、最終ラウンドでなかった場合には(S103:NO)、インターバル処理(S104)を行なって、リターンに抜ける。このインターバル処理(S104)もS93、S96の大入賞口16を開放する処理と同様に、主制御装置80は音声・ランプ統合制御装置83に、音声・ランプ統合制御装置83は演出図柄制御装置82に信号を送信し、ランプ、LED、音声、演出図柄表示装置6によりインターバル用の演出を行う。
S103で肯定判断がなされた場合、つまり、終了したラウンドが最終ラウンドであった場合には、大当り遊技の終了演出処理(S99の大当り開始演出処理と同様に音声・ランプ統合制御装置83、演出図柄制御装置82に信号を送信して演出を行う。)を行い(S105)、条件装置を停止させる(S106)。S106の処理後は大当りした図柄(特別図柄)が大当り遊技終了後に高確率遊技状態になる図柄であるか否かを判別し(S107)、肯定判断であれば確変フラグと時短フラグを立てる(開放延長機能も作動する)処理を行ない(S108)、否定判断であれば時短フラグのみを立てて(開放延長機能も作動する)、時短回数カウンタの値を100にセットする。
S108又はS109の処理後は音声・ランプ統合制御装置83に大当り終了コマンドを送信し(S110)、リターンに抜ける。
次に図5のS20の入賞確認処理の一部であるゲート通過確認処理を図16にて説明する。
図16に記載するように、主制御装置80は、遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過したか否かを判別し(S150)、通過した場合には(S150:YES)、遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過した際に抽出する乱数値(当り判定用乱数値)の記憶(普通図柄の保留記憶)が満杯状態(4個記憶されている状態)か否かを判別し(S151)、満杯状態でなければ(S151:NO)、遊技球が普通図柄作動ゲート19を通過した際に抽出した当り判定用の乱数値を記憶して(S152)、リターンに抜け、S150で否定判断がなされた場合とS151で肯定判断がなされた場合もリターンに抜ける。
次に主制御装置80が行う普図当否判定処理を図17にて説明する。
図17に示す普図当否判定処理では、主制御装置80はまず普通電動役物が作動中か否かを判断し(S153)、否定判断であれば、普通図柄が変動中であるか(S154)、普通図柄が確定表示中であるか(S155)、普通図柄の保留記憶があるか(S156)の判定が行われる。
なお、普通電動役物とは普通図柄抽選(普図当否判定)で当たったことに起因して作動するものであり、普通電動役物が作動することで第2特別図柄始動口14が開放する。
S154、S155の判定で否定判断であり、S156の判定で肯定判断であった場合には、現在が高確率遊技状態か否か(確変フラグが立っているか否か)を判別し(S157)、高確率遊技状態でなければ(S157:NO)、前述した10個の当り値が設定されている通常確率判定用テーブルにて抽選を行い(10個の当り値と記憶されている当り判定用乱数の値のうちの最も古い値が一致しているか否かの抽選)(S158)、高確率遊技状態であったなら(S157:YES)、前述した966個の当り値が設定されている高確率判定用テーブルにて抽選(966個の当り値と記憶されている当り判定用乱数の値のうちの最も古い値が一致しているか否かの抽選)(S159)が行われる。
S158又はS159の判定処理で予め定められた当り値(当り判定用の当り値)と一致していた場合には(S160:YES)、当り図柄の決定(S161)、変動パターンの決定(S162)が行われ、一致しなかった場合には(S160:NO)、ハズレ図柄の決定(S163)、変動パターンの決定(S164)が行われる。なお、図13に記載するように普通図柄の当り図柄もハズレ図柄も1種類しかないので、当りであれば必ず「L」に決定され、ハズレであれば必ず「−」に決定される。また、図22に記載するように普通図柄の変動時間は2種類しかなく、この2種類は現在の遊技状態において時短フラグが立っているか否かで振り分けられる構成になっている、詳細には、現在の遊技状態(変動開始時(抽選時)の遊技状態)が、時短フラグが立っていない状態であれば普変動パターン1である5秒が必ず選択され、時短フラグ(開放延長機能作動中)が立っている状態であれば普変動パターン2である0.7秒が必ず選択される構成になっている(開放延長機能作動時に開始される普通図柄の最短変動時間は0.7秒、最長変動時間も0.7秒)。つまり、抽選結果が当りであってもハズレであっても変動時間が同じになっている。しかし、この構成に限定するわけではなく、抽選結果(当りハズレ)により変動時間を異ならせる構成にしてもよい。
S162又はS164の処理後は普通図柄を普通図柄表示装置7にて変動表示させ(S165)、普図当り遊技処理に移行する。
図17のS154の判定で肯定判断がなされた場合、つまり、普通図柄が変動中であった場合には、図18(a)に示すように図柄の変動時間(S162又はS164にて決定された変動パターン(変動時間)に基づく)が経過したか否かを判別する(S166)。肯定判断であれば(S166:YES)、S161又はS163にて決定された確定図柄を確定表示させる(S167)。
S167の処理後は、確定表示させた普通図柄が普通電動役物を作動させる図柄の組み合わせか否か、つまり、当りを示す図柄であるか否かを判断し(S168)、普通電動役物を作動させる図柄の組み合わせであった場合には(S168:YES)、確定図柄の表示設定処理(確定図柄を表示させておく時間の設定)を行う(S169)。
なお、本実施例では、普通電動役物の作動時間(開放パターン)が変化する構成であるので普通図柄が当りを示す図柄で確定表示されている時間も変化する。従って、S169の表示設定処理は、予め普通図柄を確定表示させておく時間を設定するのではなく、普通電動役物が作動中の間、確定表示させておくための処理である。
S169の処理後は現在の遊技状態において開放延長機能が作動中か否かを判定し(S170)、その判定結果に応じて第2特別図柄始動口14の開放時間を変化させる。これは、普通図柄抽選の抽選時(普通図柄の変動開始時)に第2特別図柄始動口14の開放時間(開放パターン)が決定される構成でなく、普通図柄の確定表示時に現在の遊技状態(開放延長機能が作動中か否か)を確認し、その遊技状態に応じて、第2特別図柄始動口14の開放時間を決定する構成であるからである。つまり、普通図柄抽選の抽選時(普通図柄の変動開始時)に開放延長機能が未作動であっても普通図柄の確定表示時に開放延長機能が作動中であれば、第2特別図柄始動口14の開放時間は延長される(長い開放時間が選択される)。また、逆に普通図柄抽選の抽選時(普通図柄の変動開始時)に開放延長機能が作動中であっても普通図柄の確定表示時に開放延長機能が未作動であった場合は第2特別図柄始動口14の開放時間は延長されない(短い開放時間が選択される)。
なお、普通図柄の変動時間は上述したように普通図柄抽選時(普通図柄の変動開始時)に決定され、その決定された変動時間は、変動中に遊技状態が変化しても変わらない。つまり、普通図柄抽選時(普通図柄の変動開始時)に時短フラグが立っておらず、長い変動時間が選択され、その選択された変動時間に従って変動している最中に遊技状態が変化し時短フラグが立っても変動時間が短縮されることはない。
S170の判定で現在(普通図柄の確定表示時)が開放延長機能が作動中であると判断された場合(S170:YES)には、第2特別図柄始動口14の開放パターンを選択する処理を行なう(S171)。
本実施例では図20に記載するように第2特別図柄始動口14の開放パターンは開放パターンA、開放パターンB、開放パターンC、開放パターンD、開放パターンE、開放パターンFの6種類の開放パターンが存在し、この6種類の開放パターンより1つの開放パターンが選択される。なお、開放延長機能未作動時(時短フラグが立っていないときには)必ず開放時間が短い開放パターンAが選択され、開放延長機能作動時(時短フラグが立っているときに)は開放パターンAは選択されない構成になっている。従って開放延長機能作動時には、S171の開放パターン選択処理では開放パターンBから開放パターンFまでの5種類の開放パターンから一つの開放パターンが選択される。
S171の選択処理での5種類の開放パターンから1つの開放パターンを選択する方法は、図20に記載のように開放パターン選択手段(主制御装置80)が第2特別図柄の保留記憶数に応じて複数種類の開放パターンより一つの開放パターン選択するようになっている(図20では第2特別図柄の保留記憶数を第2特図保留記憶数と記載)。詳細には、第2特別図柄の保留記憶数が0個であれば開放パターンB(本願発明における、最も開放回数の少ない開放パターン)が選択され、第2特別図柄の保留記憶数が1個であれば開放パターンCが選択され、第2特別図柄の保留記憶数が2個であれば開放パターンDが選択され、第2特別図柄の保留記憶数が3個であれば開放パターンEが選択され、第2特別図柄の保留記憶数が4個(上限値)であれば開放パターンF(本願発明における、最も開放回数が多い開放パターン)が選択される。なお、本実施例では、第2特別図柄の保留記憶数のみで選択される構成であるので、普通図柄の保留記憶数、第1特別図柄の保留記憶数は、この選択処理には関係しない。しかし、これに限るわけではなく、第2特別図柄の保留数に加えて普通図柄の保留記憶数又は第1特別図柄の保留記憶数に応じて第2特別図柄始動口14の開放パターンを選択する構成にしてもよい。
なお、各開放パターンの開放動作は図21に記載する通りであり、開放延長機能未作動時に選択される開放パターンAは、開放時間が0.5秒(1回)に設定されており、開放パターンB、C、D、E、Fの開放パターンの開放秒数は開放パターンAよりも長い時間が設定されている。本願発明において、開放延長機能作動時に実施される開放パターン(B、C、D、E、F)の開放時間の合計は6.0秒に設定されており、開放パターンBから開放パターンFでは開放回数は異なるが、開放時間の合計((1回の開放時間)×(開放回数))は全て6.0秒と一定の時間となっている。つまり、第2特別図柄の保留記憶数が0個の場合には、6.0秒の開放を1回行う開放パターンBが選択され、第2特別図柄の保留記憶数が4個(上限値)の場合には、1.0秒の開放を6回行う開放パターンFが選択される構成となっている。この構成は、本願発明における前記第2保留記憶手段に前記第2保留記憶データが記憶されていない場合は、最も開放回数が少ない開放パターンを選択し、前記時点で前記第2保留記憶手段に上限値まで前記第2保留記憶データが記憶されている場合は、最も開放回数が多い開放パターンを選択するに該当する。なお、開放パターンBのみ開始インターバル(普通電動役物が作動してから(普通図柄が当りを示す図柄で確定表示されてから)第2特別図柄始動口14が1回目の開放を開始するまでの時間)が0.1秒と短い値に設定されている。これは、第2特別図柄の保留記憶数が0個の場合に選択される開放パターンであるため、早いタイミングでの第2特別図柄の記憶確保を目的とした時間設定であり、開始インターバルを更に短くする構成(例えば0秒)も考えられる。また、複数の開放を行う開放パターンC、D、E、Fの開放間インターバル(開放動作と開放動作の間の閉鎖時間)は、2.5秒に設定されているが、この時間は後述する第2特別図柄の保留記憶数が4個の場合のハズレ変動時間(図22参照)よりも長い値ならばこの時間に限るものでは無い。
このように設定した理由は、第1特別図柄始動口13に入球したことに起因する特別図柄抽選(第1特別図柄による抽選)で大当りした場合の大当り遊技よりも第2特別図柄始動口14に入球したことに起因する特別図柄抽選(第2特別図柄による抽選)で大当りした場合の大当り遊技のほうが、多くの賞球が得られる(大当り遊技終了後に高確率遊技状態になる等)大当り遊技が発生する確率を高く設定しておき、第1特別図柄始動口13に入球したことに起因して行なわれる特別図柄抽選(第1特別図柄の変動)よりも第2特別図柄始動口14に入球したことに起因して行われる特別図柄抽選(第2特別図柄の変動)のほうを優先して行う構成にして、第2特別図柄始動口14の開放時間が短い通常確率遊技中での大当り遊技では多くの賞球が得られ難いようにし高確率遊技状態(時短状態)(開放延長機能作動時)での大当り遊技では多くの賞球を得られやすいようにしているにも係わらず、開放延長機能時に第1特別図柄の保留記憶についての抽選が行われてしまうこと(多くの賞球を得られない大当り遊技が発生する確率が高い抽選が行われてしまうこと)を極力防止するためである。
つまり、第1特別図柄の保留記憶がある状態で第2特別図柄の保留記憶数が0個である場合、次の抽選では第1特別図柄の抽選が行われてしまう。しかし、開放パターンBが選択されれば、開放時間が長いため複数の第2特別図柄の保留記憶が確保されるとともに、開始インターバルの時間が短いため、第2特別図柄が保留されるまでの時間も短くなる。よって現在、第2特別図柄が変動中であった場合には、該第2特別図柄の変動が終了するまでに第2特別図柄の保留記憶が溜まり第1特別図柄の保留記憶についての抽選を回避することが出来る。また、現在、第2特別図柄が変動中でない場合には1回のみ第1特別図柄の保留記憶について抽選が行われるが、その後は第2特別図柄の保留記憶についての抽選が多く行われることになる。
一方、第2特別図柄の保留記憶数が上限値の4個である場合は、第2特別図柄始動口14に遊技球が入球しても賞球は得られるが入球した際に抽出される大当り判定用乱数の値は記憶されないので、第2特別図柄の保留数が4個時に第2特別図柄始動口14が開放することは、あまり意味(メリット)が無い。しかし、第2特別図柄の保留記憶数が4個の状態時に、開放間インターバルの時間が、開放延長機能作動時にける第2特別図柄の保留記憶数が4個の場合のハズレ変動時間(2.30秒、図22参照)よりも長い開放パターンが選択されるため(本願発明における、最も開放回数が多い開放パターンの開放間の閉鎖時間は、前記第2特別図柄の最短の可変表示時間よりも長い時間となるに該当)、開放間インターバル中に第2特別図柄の変動が終了し、新たな第2特別図柄の抽選(変動)が行われる(開始される)ため第2特別図柄の保留記憶数が減り、開放間インターバルが終了し次の第2特別図柄始動口14が開放された時には、第2特別図柄の保留記憶が可能な状態(保留記憶数が3個の状態)となっており、意味のない開放の発生を防止することができ、更に第2特別図柄の保留記憶数が4個(上限値)の場合に選択される開放パターンは、第2特別図柄始動口14の開放回数が最も多い(6回)ため、記憶数が1個減少すると1個補給されるという遊技者にとっては最も安心できる状態を開放パターンが終了するまで保持することが可能となる。また、開始回数が多いということは1回の開放パターン実施時における該開放パターン終了までの時間が長くなり、新たな普通図柄の抽選(変動)が行われないので普通図柄の保留記憶も多く溜まることになり、普通図柄の保留記憶が多く溜まれば、第2特別図柄始動口14が多く開放されるので第2特別図柄の保留記憶も溜まり、第1特別図柄の保留記憶についての抽選がさらに、行われなくなる。
図18の説明に戻り、S171の処理後は、S171で選択した開放パターンを設定する(S172)。S170で開放延長機能が作動していないと判断されたら(S170:NO)、上述したように第2特別図柄始動口14の開放時間が短い開放パターンAを設定する(S173)。S172、S173の処理後は普通電動役物の作動を開始させ(S174)、普図当り遊技処理に移行する。S168の判定で普通電動役物を作動させる図柄の組み合わせでなかった場合、つまりハズレ図柄が停止した場合には(S168:NO)、ハズレ図柄の確定表示時間を設定する処理(S175)を行い普図当り遊技処理に移行する。
一方、図17のS155の判定で肯定判断がなされた場合、つまり、普通図柄の確定表示中であった場合には、図18(b)に記すように確定図柄の表示時間が終了したか否かを判別し(普通電動役物が作動中は、確定図柄の表示が継続するため、普通電動役物の作動時間が終了(開放パターンが終了)したか否かを判別する)、終了時間であった場合には(S176:YES)、普通図柄の確定表示を終了させ(S177)、普図当り遊技に移行する。また、S176で否定判断がなされた場合も普図当り遊技に移行する。
次に図19を用いて普図当り遊技処理を説明する。
図19に示すように普図当り遊技処理では普通電動役物が作動中か否かを判別し(S180)、普通電動役物が作動中でなければ(S180:NO)リターンに抜け、普通電動役物が作動中であった場合には(S180:YES)、第2特別図柄始動口14に最大入賞数である6個の遊技球が入球したか否かを判別する(S181)。なお、このS181の最大入賞数は普通電動役物が作動中であった場合に限り入球数を制限するものであり、普通電動役物が非作動時であった場合には最大入賞数という制限はない。
S181で否定判断がなされた場合には、S171又はS173で設定された開放パターンに従って普通電動役物の作動時間が終了したか否かを判断し(S182)、S181又はS182にて肯定判断がなされた場合には普通電動役物の作動を終了する処理を行ない(S183)、リターンに抜ける。また、S182で否定判断がなされた場合もリターンに抜ける。
なお、普通電動役物の作動時間とは、開始インターバルの開始より第2特別図柄始動口14が閉鎖するまでの時間であり、開放を複数回行う構成であった場合は、開始インターバルの開始より第2特別図柄始動口14の最後の開放が終了するまでの時間である。
図21に記載した第2特別図柄始動口14の開放パターンでは、第2特別図柄の保留記憶数に応じた開放パターンの開放回数は、該保留記憶数の増加に応じて増加し、1回の開放の開放時間は該保留記憶数の増加に応じて減少する構成となっている。当然のことながらこの構成に限るわけではなく、第2特別図柄の保留記憶数が0個の時は、早い段階で多くの第2特別図柄の保留記憶を確保することを可能とし、第2特別図柄の保留記憶数が4個(上限値)の場合は、無駄な開放を極力抑え第2特別図柄の保留記憶数を上限値に近い状態で保持しながら変動と保留記憶を交互に繰り返す構成が望ましい。
次に普通図柄、第1特別図柄、第2特別図柄の変動時間について図22を用いて説明する。
図22(a)は普通図柄の変動時間(変動パターン)を表したものであり、図22(b)は第1特別図柄の変動時間(変動パターン)を表したものであり、図22(c)は第2特別図柄の変動時間(変動パターン)を表したものである。
上述したように普通図柄の変動時間は2種類だけしかなく、開放延長機能が未作動時の場合は当りハズレ関係なく変動時間が長い普変動パターン1が選択され、開放延長機能作動時には当りハズレ関係なく変動時間が短い普変動パターン2が選択される。よって開放延長機能作動時における普通図柄の最短時間、最長時間とも0.7秒である。しかし、これに限るわけではなく、開放延長機能作動時(時短フラグが立っているとき)の普通図柄の変動時間を複数種類設け、その中より一つ選択する構成にしてもよい。
図22(b)(c)より、本実施例では第1特別図柄の変動時間(変動パターン)と第2特別図柄の変動時間(変動パターン)が同じ構成になっているが、この構成に限るわけではなく、第1特別図柄の変動時間(変動パターン)と第2特別図柄の変動時間(変動パターン)を全く異なるものにしてもよいし、同じ変動時間(変動パターン)と異なる変動時間(変動パターン)が混合するようにしてもよい。
なお、図22(b)に示すように第1特別図柄の変動パターンのうち一番短い変動時間は第1変動パターン1の2.30秒であり、一番長い変動時間は第1変動パターン15の104.91秒である。なお、第1変動パターン1は開放延長機能作動時(時短フラグが立ってる時)、且つ、で第1特別図柄の保留記憶数が満杯の4個の状態で特別図柄抽選でハズレた場合によく選択される変動パターンである。
また、図22(c)に示すように第2特別図柄の変動パターンのうち一番短い変動時間は第2変動パターン1の2.30秒であり、一番長い変動時間は第2変動パターン15の104.91秒である。なお、第2変動パターン1は開放延長機能作動時(時短フラグが立ってる時)、且つ、第2特別図柄の保留記憶数が満杯の4個の状態で特別図柄抽選でハズレた場合によく選択される変動パターンである。従って、本願発明における、最も開放回数が多い開放パターン(F)の開放間の閉鎖時間(2.5秒)は、前記第2特別図柄の最短の可変表示時間(2.3秒)よりも長い時間となる、を成立させる値(時間)となる。
次に、開放延長機能が作動時において、第1特別図柄の保留記憶の抽選(第1特別図柄の変動)をさらに行わせないようにするために本実施例で設定している内容を説明する。
本実施例では開放延長機能作動時(時短フラグが立っている状態時)の普通図柄の(最長)変動時間(0.7秒)+第2特別図柄の保留記憶数が0個のときに選択される開放パターンBの開始インターバルの時間(0.1秒)が、第1特別図柄の最短変動時間(特1変動パターン1)(2.3秒)よりも短い時間(同じ時間でもよい)に設定されている。詳しく言えば、第1特別図柄の最短変動時間(特1変動パターン1)(2.3秒)が、開放延長機能作動時の普通図柄の(最長)変動時間(0.7秒)+第2特別図柄の保留記憶数が0個のときに選択される開放パターンBの開始インターバルの時間(0.1秒)=0.8秒の2倍以上の長さに設定してある。このように設定することで図23の左側のタイムチャートに記載するように開放延長機能作動時に第2特別図柄の保留記憶数が0個になり第1特別図柄の抽選が行われ、その抽選結果の報知である第1特別図柄の変動が既に行われている最中に普通図柄の変動が開始されても第1特別図柄の変動が停止する前に普通図柄の変動及び開始インターバル(開放パターンB)も終了し第2特別図柄始動口14が開放されるので、第1特別図柄が停止する前に第2特別図柄の保留記憶が溜まることになる。つまり、1度だけ第1特別図柄の抽選は行われてしまうが、その後は第2特別図柄の抽選が多く行われることになる。
なお、本実施例では、保留記憶の値が抽選されることで(変動開始されることで)その記憶されていた乱数値は削除(消去)されるので、保留記憶が0個になったときには、その0個になる前に記憶されていた乱数値の抽選結果を示す変動が行われている。つまり、第2特別図柄の保留記憶数が0個になったときは、この最後の第2特別図柄の変動中に普通図柄抽選が当り、開放パターンBが行われる(図23のハッチングされた部分)ので、この第2特別図柄の変動が停止する前に第2特別図柄の保留記憶が溜まり、第1特別図柄の保留記憶について抽選は行われない(上記した第1特別図柄が抽選されるケースは最悪のケースであり、通常は上記の構成により第1特別図柄の保留記憶についての抽選が行われることはない)。
次に開放延長機能作動時(時短フラグが立っている状態時)の普通図柄の(最短)変動時間(0.7秒)+第2特別図柄の保留記憶数が4個のときに選択される開放パターンFの開始インターバルの時間(2.5秒)が、第2特別図柄の最短変動時間(特2変動パターン1)(2.3秒)よりも長い時間(同じ時間でもよい)に設定されている。このように設定することで図23の右側のタイムチャートに記載するように開放延長機能作動時に第2特別図柄が変動されている状態且つ第2特別図柄の保留記憶数が4個ある場合で、第2特別図柄が変動する前に普通図柄が変動していた場合でも、第2特別図柄が変動中に普通図柄は停止してしまうが、開始インターバルが長いので第2特別図柄の変動が停止した後に開始インターバルが終了するため、第2特別図柄始動口14が開放されたときには、第2特別図柄の保留記憶数は3個になっており、第2特別図柄始動口14の開放が無駄にはならない。更に上述したように開放パターンFは開放間インターバルの時間も第2特別図柄の最短変動時間よりも長い時間が設定されているため、開放間インターバルの実施中においても同様の効果(第2特別図柄の記憶保留が可能となってから開放動作を行う)を発揮する。但し、もしも開放パターンFの作動中に遊技球が第2特別図柄始動口14に入球せず第2保留記憶数が3個未満になった場合は、第2特別図柄の変動時間が長くなるとともに次回の普通電動役物の開放契機には第2特別図柄の保留記憶の数(3個以下)に応じて1回の開放時間の長い開放パターンが選択されるため、第2保留記憶の数が0個になることは無い。
また、開始インターバルと開放間インターバルが長いということは普通電動役物の作動時間も長いということであり、普通電動役物が作動中であれば新たに普通図柄の変動は行われないので、普通図柄の保留記憶が多く溜まることになる。普通図柄の保留記憶数が多く溜まるということは第2特別図柄始動口14が多く開放されることになり、結果、第2特別図柄の抽選が多く行われ第1特別図柄の抽選は少なくなる。
次に実施例2を説明する。本実施例ではパチンコ機を構成する部品とその電気的接続は実施例1と共通であり、特別に説明のない部分については共通内容として重複する説明は割愛する。
本実施例は、実施例1の構成を基本とし、開放延長機能が作動中に普通電動役物が1回の作動契機で複数回の開放を行う開放パターンを実施中において、該開放パターンの最終の開放を行う以前の開放中に第2保留記憶データの数が上限値(4個)に達すると、その時点で開放中の普通電動役物を閉鎖し新たな第2保留記憶データの記憶が可能となるまで閉鎖を継続した後、開放パターンの次回の開放を実施する構成である。この構成は、第2保留記憶データの数に応じて開放間インターバルの時間が変化(予め設定された時間よりも延長又は短縮される場合がある)するものである。
本実施における第2特別図柄始動口14(普通電動役物)の開放動作処理は、実施例1とは異なる図24に示す普図当り遊技処理2を行うことによって、開放間インターバルの時間が変化する開放パターンを実施する。具体的には、開放延長状態で普通電動役物が開放パターンC、D、E、F(複数の開放を実施する開放パターン)の最終開放以外の開放動作を実施中に第2特別図柄の保留記憶が4個(上限値)になると、その時点で開放動作を終了し閉鎖する。閉鎖した時点から予め設定された開放間インターバル時間2.5秒が経過したか否かにかかわらず、第2特別図柄の保留記憶が3個になる時点(新たな第2特別図柄の保留記憶が可能となる時点)まで開放間の閉鎖状態を継続し、該3個になった時点で開放パターンの次の開放を実施するものである。
上記した第2特別図柄の保留記憶が4個になった時点から3個になるまでの時間が開放間インターバルの時間となるが、この時間は第2特別図柄の保留記憶が4個になった時点で実施中の第2特別図柄の変動表示が、該時点から変動表示が終了(確定表示まで終了)するまでの時間となる。またこの時間は、4個になった時点で変動中の第2特別図柄が変動を開始したタイミングと実施する変動パターンの変動時間によって異なるため、予め設定された2.5秒よりも短くなる場合もあるし長くなる場合もある。
普図当り遊技処理2を開始すると、普通電動役物が作動中(何れかの開放パターンを実施中)か否か判定する(S200)。肯定判定なら(S200:YES)、インターバルフラグが0か否か判定する(S201)。インターバルフラグは、主制御装置80にて記憶される値であり、インターバルフラグが1の時は、第2特別図柄の保留記憶数が4個(上限値)になったことで実施中の開放パターンの開閉動作が閉鎖状態にあることを、インターバルフラグが0の時は該閉鎖状態にないことを主制御装置80が判断するための値である。
S201が肯定判定なら(S201:YES)、普通電動役物からなる第2特別図柄始動口14に最大入賞数である6個の遊技球が入球したか否かを判定する(S202)。S202が否定判定なら(S202:NO)、実施中の開放パターン(S171又はS173で設定された)の最終開放中か否か判定する(S203)。S203が肯定判定なら、実施中の開放パターン(S171又はS173で設定された)の作動時間が終了したか否かを判定する(S204)。S204が肯定判定(S204:YES)、又はS202が肯定判定(S202:YES)なら、普通電動役物の作動を終了する処理を行なう(S205)。S205の処理後又はS204の否定判定(S204:N0)、S200の否定判定(S200:NO)の後、リターンに抜ける。
S203が否定判定(S203:NO)なら、第2特別図柄の保留記憶数が4個か否か判定し(S206)、肯定判定なら(S206:YES)開放動作中の普通電動役物を閉鎖する処理を行い(S207)、インターバルフラグに1をセットする処理を行う(S208)。S206が否定判定(S206:N0)又はS208の処理の後、リターンに抜ける。
S201が否定判定なら(S201:N0)、第2特別図柄の保留記憶数が4個未満か否か判定する(S209)。肯定判定であれば(S209:YES)、インターバルフラグに0をセットする処理を行い(S210)、普通電動役物の開放処理(実施中の開放パターンの次の開放動作の実施)を行う(S211)。S211の処理後又はS209が否定判定なら(S209:NO)リターンに抜ける。
以上が本実施例における普図当り遊技処理2となるが、インターバルフラグに1がセットされている期間が第2特別図柄の保留球数に応じて変化する開放間インターバルの時間となる。
次に開放延長機能が作動中の開放パターンDを例にして開放間インターバルの変化を表したタイムチャートを図25に示し動作例を説明する。開放パターンDの第2特別図柄始動口14は1回目の開放による遊技球の入球では、第2特別図柄の保留記憶が4個(上限値)に達していないため(3個)、予め定められた2.0秒の開放を実施した後1回目の開放間インターバル(a)では予め設定された2.5秒間の閉鎖を実施するが、2回目の開放中に遊技球が2個入球した時点(X)で第2特別図柄の保留記憶が4個(上限値)となり、該時点(X)で予め設定された2.0秒の開放時間に至る前に開放を終了し開放間インターバル(b)を開始する(ハッチング部は短縮された開放部)。開放間インターバル(b)は、新たな第2特別図柄の保留記憶が可能となるまで継続するが、この継続期間は、X時点で変動中の第2特別図柄(C)の変動開始時期と変動パターン(変動時間)によって変化し、予め設定された2.5秒よりも短くなる場合と、長くなる場合がある。
例に示した第2特別図柄の変動パターンC(第2特図C)は、第2特別図柄の最も短い変動時間となる変動パターンではないため、開放間インターバルbは、a(予め設定された2.5秒)よりも長い時間となっているが、最も短い変動時間が選択されていた場合、aよりも短くなる。
本実施例ではこの様に開放間インターバルが新たな第2特別図柄の保留記憶が可能となるまで延長若しくは短縮されるので、大当りの抽選遊技に関係の無い無駄な開放が発生しない構成となる。また、普通図柄が当たり確定時(普通電動役物の作動契機時)に第2特別図柄の保留記憶が4個(上限値)の場合、新たな第2特別図柄の保留記憶が可能となるまで開始インターバルを継続する構成が好適といえる。
次に実施例3を説明する。本実施例ではパチンコ機を構成する部品とその電気的接続は実施例1、2と共通であり、特別に説明のない部分については共通内容として重複する説明は割愛する。
本実施例は、実施例2の構成を基本とし、開放延長機能が作動中に普通電動役物が1回の作動契機で複数回の開放を行う開放パターンを実施中において、該開放パターンの最終の開放を行う以前の開放中に第2保留記憶データの数が上限値(4個)に達すると、その時点で開放中の普通電動役物を閉鎖し、該閉鎖した開放動作の開始時から閉鎖するまでの時間を予め設定された開放時間から減算し、新たな第2保留記憶データの記憶が可能となるまで閉鎖を継続した後、該減算の結果となる時間を予め設定された開放時間に加算した開放パターンの次回の開放を実施する構成である。この構成は、開放時間が予め設定された時間に達しなかった場合に、開放するはずだった残りの時間を次の開放(開放パターンの中の次の開放)にプラスし開放時間を延長するものである。
本実施例における第2特別図柄始動口14(普通電動役物)の開放動作処理は、実施例2の説明に用いた図24の普図当り遊技処理2と同一の処理の流れとなるが、普通電動役物の開放時間の加減算処理が追加される。図24の処理の流れでは、S206で第2特別図柄の保留記憶数が4個か否かを判定し、肯定判定ならば普通電動役物開放閉鎖処理(S207)を行ったが、この処理に付随して普通電動役物の残りの開放時間(第2特別図柄の保留記憶数が4個にならなければ継続して開放していた時間)の記憶処理が行われる。更に普通電動役物開放処理S211では記憶した残りの開放時間を開放パターン毎に異なる1回の開放の所定時間に加算する処理が行われる。
具体的には、普通電動役物の開放時間の制御は、開放パターンの1回の開放動作を開始すると該開放動作の時間を監視するタイマが0から順にプラスしていくインクリメント処理を開始し、タイマ値が所定値(例えば開放パターンDならば2.0秒)に達すると1回の開放動作を終了させる。本実施例では、1回の開放動作中に第2特別図柄の保留記憶数が4個になった時点、即ち普通電動役物が閉鎖する時点のタイマ値(開放経過時間)を開放時間の所定値から減算し、その結果値(残り時間)を記憶し、開放パターン中の次回の開放時の所定値に加算する処理を行う。
従って本実施例の普図当り遊技処理2の普通電動役物開放閉鎖処理(S207)では、閉鎖までのタイマ値を開放パターン毎に異なる1回の開放時間の所定値から減算し(本願発明の閉鎖することとなった開放の開始時から該閉鎖までの時間を前記所定時間より減算しに該当)記憶する処理が追加して行われる。
次にS211では、第2特別図柄の保留記憶数が4個未満となった(新たな保留記憶が可能となった)ことを契機に、実施中の開放パターンの次の開放を開始するが、既に図18のS172で設定されている開放パターン毎に異なる1回の開放時間(所定値)に、記憶している上記した減算値となる時間を加算し1回の開放時間を延長する処理を行う。これは本願発明の、減算の結果を前記開放パターンの次回の開放の前記所定時間に加算して前記可変入賞装置の次回の開放時間を延長するにあたる。
尚、本実施例では1回の開放時間の制御は、0から順に所定値までプラスしていくインクリメント処理のタイマを用いたが、所定値から順にデクリメント処理を行うタイマを用い、閉鎖した時点で残ったタイマ値を記憶する処理としてもよい。
次に開放延長機能が作動中の開放パターンDを例にして、開放時間の延長を表したタイムチャートを図26に示し動作例を説明する。尚、図26の前半部(左側)は図25の援用となっている。従って前半の説明は重複するが流れを理解するためにあえて記載する。
開放パターンDの第2特別図柄始動口14は1回目の開放による遊技球の入球では、第2特別図柄の保留記憶が4個(上限値)に達していないため(3個)、予め定められた2.0秒の開放(A)を実施した後1回目の開放間インターバル(a)では予め設定された2.5秒間の閉鎖を実施する。2回目の開放中に遊技球が2個入球した時点(X)で第2特別図柄の保留記憶が4個(上限値)となり、該時点(X)で予め設定された2.0秒の開放時間に至る前に開放を終了し開放間インターバル(b)を開始する(ハッチング部は短縮された開放部)。予め設定された開放時間Aは、時間Bだけ短縮されたことになる。新たな第2特別図柄の保留記憶が可能となるまで継続した開放間インターバル(b)が終了すると3回目の開放を実施するが、3回目の開放中に第2特別図柄始動口14への入球数が開放パターン実施中の規定数である6個に達しない場合、3回目の開放時間は、予め設定されたAに2回目の開放で短縮されたBの期間を加えたCの期間(A+B)となる。3回目の開放が終了すると、開放パターンDが終了し普通電動役物が変動を開始する。
例では2回目と3回目の開放時間の変化を説明したが、第2特別図柄の保留記憶数の状況によっては1回目と2回目の開放において同様の開放時間の変化が発生する。当然のことではあるが、各開放パターンの最終の開放時または1回のみ開放する開放パターンでは第2特別図柄の保留記憶数が4個になっても開放時間は短縮(その時点で開放終了)しない。
以上が実施例3の説明となるが、本実施例の構成とすることで、遊技者に有利となる第2特別図柄の保留記憶状態に応じて第2特別始動口14を効率的に作動させた場合においても、規定時間に至る前に開放動作を終了することによって遊技者に不利益を与えることになるが、本来開放されるべき時間が実施中の開放パターンの次の開放にプラスされることにより、効率的な開放動作を行いながらも遊技者に不利益を与えない構成となっている。また、保留記憶が可能となった時点で開始する開放動作は開放時間が長くなるためより確実に保留記憶を確保することが可能となる。
以上のように、本発明の弾球遊技機によれば、開放延長機能作動時に、状況に応じた可変入賞装置の開放動作を実施し、遊技者に不利な大当り遊技が発生する確率が高い特別図柄の抽選の実施を極力防止するとともに、遊技者にストレスを与えず効率的に保留記憶を行うことが可能な弾球遊技機である。従って本発明は、遊技者が享受する利益に差がある複数の特別図柄を備える弾球遊技機に適用することができる。
1 遊技盤
3 遊技領域
7 普通図柄表示装置
8 普通図柄保留記憶表示装置
9 第1特別図柄表示装置
10 第1特別図柄保留記憶表示装置
11 第2特別図柄表示装置
12 第2特別図柄保留記憶表示装置
13 第1特別図柄始動口
13a 第1始動口スイッチ
14 第2特別図柄始動口
14a 第2始動口スイッチ
16 大入賞口
19 普通図柄作動ゲート
19a 普通図柄作動スイッチ
50 パチンコ機
80 主制御装置

Claims (4)

  1. 遊技領域に第1始動口と、可変入賞装置からなる第2始動口と、第3始動口を設け、
    前記第1始動口への遊技球の入球に基づいて第1開始条件が成立した時に可変表示を開始し、遊技者に有利な特別遊技状態1を実行するか否かの導出結果を示す第1特別図柄と、
    前記第2始動口への遊技球の入球に基づいて第2開始条件が成立した時に可変表示を開始し、前記特別遊技状態1よりも遊技者に有利となる割合が高い特別遊技状態2を実行するか否かの導出結果を示す第2特別図柄と、
    前記第3始動口への遊技球の入球に基づいて第3開始条件が成立した時に可変表示を開始し、前記可変入賞装置を作動させるか否かの導出結果を示す普通図柄と、
    所定の上限値までの前記第1開始条件が成立していない前記第1始動口への遊技球の入球数を特定可能な第1保留記憶データとして記憶する第1保留記憶手段と、
    所定の上限値までの前記第2開始条件が成立していない前記第2始動口への遊技球の入球数を特定可能な第2保留記憶データとして記憶する第2保留記憶手段と、
    所定の上限値までの前記第3開始条件が成立していない前記第3始動口への遊技球の入球数を特定可能な普通図柄保留記憶データとして記憶する普通図柄保留記憶手段と、
    前記第2保留記憶手段に前記第2保留記憶データの記憶が有れば、前記第1保留記憶手段に前記第1保留記憶データの記憶が有るか否かに拘らず、前記第2特別図柄の可変表示を前記第1特別図柄の可変表示に優先して実行する可変表示実行手段と、を備え、
    前記特別遊技状態1又は前記特別遊技状態2の終了後に前記可変入賞装置が作動した時の開放時間が通常遊技状態に比べて長く設定された開放延長状態となる弾球遊技機において、
    前記開放延長状態での前記可変入賞装置の作動には、該可変入賞装置の1回の作動契機における開放回数は異なるが開放時間の合計を一定とする複数の開放パターンがあり、該複数の開放パターンの中から1つの開放パターンを選択する開放パターン選択手段を設け、
    該開放パターン選択手段は、前記普通図柄が前記可変入賞装置を作動させることとなる導出結果を示した時点で前記第2保留記憶手段に前記第2保留記憶データが記憶されていない場合は、最も開放回数が少ない開放パターンを選択し、前記時点で前記第2保留記憶手段に上限値まで前記第2保留記憶データが記憶されている場合は、最も開放回数が多い開放パターンを選択する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記最も開放回数が多い開放パターンの開放間の閉鎖時間は、前記第2特別図柄の最短の可変表示時間よりも長い時間となる
    ことを特徴とする 請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 前記開放延長状態において前記可変入賞装置が所定時間の開放を複数回行う開放パターンを実施中、最終の開放を行う以前の開放中に前記第2保留記憶データの数が上限値に達すると前記可変入賞装置を閉鎖し、前記第2保留記憶手段に新たな前記第2保留記憶データの記憶が可能になるまで閉鎖を継続した後、前記開放パターンの次回の開放を実施する
    ことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  4. 前記開放延長状態において前記可変入賞装置が所定時間の開放を複数回行う開放パターンを実施中、最終の開放を行う以前の開放中に前記第2保留記憶データの数が上限値に達すると前記可変入賞装置を閉鎖し、該閉鎖することとなった開放の開始時から該閉鎖までの時間を前記所定時間より減算し、該減算の結果となる時間を前記開放パターンの次回の開放の前記所定時間に加算して前記可変入賞装置の次回の開放時間を延長する
    ことを特徴とする請求項3記載の弾球遊技機。
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