JP2013188040A - 電動パワーステアリング装置用モータ及びこれを用いた電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置用モータ及びこれを用いた電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】モータ周りの径方向寸法を小型化し得る電動パワーステアリング装置用モータ等を提供する。
【解決手段】筒状に積層された複数のステータコア51及びこれに巻回されるステータコイル52からなるステータ34とロータ35とを、軸方向一端側に隔壁41を有するほぼ有底筒状に形成された第1ハウジング31と、当該第1ハウジング31の他端側開口を閉塞するように設けられる軸受保持部材37とによって画成されるステータ収容部43b内に収容すると共に、軸受保持部材37を、前記各ステータコア51の外周部に穿設したステータ側凹部50を挿通するように配置した長尺ボルト80によって第1ハウジング31に固定するようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば自動車等の電動パワーステアリング装置に搭載され、当該装置において操舵アシストトルクの発生に供する電動パワーステアリング装置用モータ等に関する。
従来の電動パワーステアリング装置用モータとしては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
この電動モータは、ロータ及びステータ等のモータ要素、並びにこのモータ要素からの駆動力伝達に供する回転軸の一端側を支持する第1軸受が第1ハウジングに収容されると共に、前記回転軸の他端側を支持する第2軸受や、前記回転軸の回転角を検出するレゾルバ等が第2ハウジングに収容され、これら両ハウジングが当該各ハウジングの対向部に設けられるフランジ部を介してねじ止め固定されることによって構成されている。
特開2008−054465号公報
しかしながら、前記従来の電動パワーステアリング装置用モータでは、前記両ハウジングの結合部であるフランジ部がモータ要素の径方向外側に突出した構成となっているため、モータ要素の外径を拡大しようとすると、当該モータが必要以上に大型化してしまい、所望とするモータ要素の拡径化が図れないという問題があった。
本発明は、かかる技術的課題に鑑みて案出されたものであり、モータ周りの径方向寸法を小型化し得る電動パワーステアリング装置用モータ等を提供するものである。
本願発明は、とりわけ、ほぼ筒状に形成されたハウジングと当該ハウジングの一端側開口を閉塞するカバー部材とによって画成される空間部内にステータコア、ステータコイル及びロータを収容すると共に、前記カバー部材を、前記ステータコアの外周部に穿設されたステータ側凹部を挿通するボルトを介して前記ハウジングに固定したことを特徴としている。
本願発明によれば、カバー部材を固定するボルトをステータコアの外周部に食い込ませる構成としたことから、当該ボルトがハウジングの径方向外側へと張り出してしまう不都合を抑制することができ、装置(モータ)の径方向寸法の小型化に供される。
しかも、本願発明の場合には、上述のようにボルトをステータコアの外周部に食い込ませるようにしたことで、当該ボルトによってハウジングとステータコアの大きな相対回転を規制することが可能となる。これにより、ハウジングに保持固定されるレゾルバ等の回転角センサとステータコアの大きな相対回転が抑制されることとなって、ロータ回転角の著しい誤検出に基づいたモータの大きな誤作動を回避することにも供される。
本発明に係る電動パワーステアリング装置の構成を表した概略図である。 図1に示すモータユニットの具体的な構成を表した縦断面図である。 図2に示すモータユニット単体を表した部分拡大断面図である。 図3のA−A線断面図である。
以下、本発明に係る電動パワーステアリング装置用モータ等の実施形態を図面に基づいて詳述する。なお、以下に示す実施形態では、この電動パワーステアリング装置用モータ等を、従来と同様に、自動車の操舵装置に適用したものを示している。
図1〜図4は本発明の第1実施形態を示しており、本発明に係る電動パワーステアリング装置は、図1に示すように、その一端側がステアリングホイール1と一体回転可能に連係される入力軸2と、その一端側が図外のトーションバーを介し入力軸2の他端側に相対回転可能に連結され、その他端側がラック・ピニオン機構4を介し転舵輪5L,5Rに連係される出力軸3と、入力軸2の外周側に配置され、この入力軸2と出力軸3の相対回転変位量に基づいて操舵入力トルクを検出するトルクセンサ6と、このトルクセンサ6及び図外の車速センサ等の検出結果に基づき運転者の操舵トルクに応じた操舵アシストトルクを出力軸3に付与するモータユニット10と、から主として構成されている。
前記ラック・ピニオン機構4は、出力軸3の一端部の外周に形成された図外のピニオン歯と当該出力軸3の一端部にほぼ直交するように配置されるラック軸7の軸方向所定範囲に形成される図外のラック歯とが噛合してなるもので、出力軸3の回転方向に応じてラック軸7が軸方向へ移動するようになっている。そして、ラック軸7の各端部はそれぞれタイロッド8,8及びナックルアーム9,9を介して転舵輪5R,5Lに連係されており、ラック軸7が軸方向へと移動して各タイロッド8,8を介して各ナックルアーム9,9が引っ張られることで、転舵輪5R,5Lの向きが変更されるようになっている。
前記モータユニット10は、図2に示すように、前記操舵アシストトルクを発生させる電動モータ12と、この電動モータ12の回転数を減速して出力軸3へと伝達する減速機11と、前記操舵入力トルクや車両速度等に応じて電動モータ12を駆動制御するECU13と、後述のモータ回転軸36の回転位置を検出することによってECU13のモータ制御に供するレゾルバ14と、を備えていて、電動モータ12の一端側に減速機11が、他端側にECU13がそれぞれ配置され、電動モータ12とECU13との間に回転角センサであるレゾルバ14が配置されている。
前記減速機11は、出力軸3を収容する筐体と共通化されたギヤハウジング20の内部に収容されるウォーム歯車によって構成され、このウォーム歯車は、その一端部がモータ回転軸36の一端部に所定の軸継手15を介して接続され、その軸方向のほぼ中間部に歯部21aを有するウォームシャフト21と、出力軸3の外周に固定され、その外周部に前記歯部21aに噛合する図外の歯部を有するウォームホイール22(図1参照)と、から構成されている。
ここで、前記ウォームシャフト21は、ギヤハウジング20の内部においてモータ回転軸36の軸線上に貫通形成されたシャフト収容部23内に収容され、その一端部がシャフト収容部23の一端側に拡径形成された大径部23a内に収容保持される第1ギヤ用軸受GB1により軸支されると共に、その他端部がシャフト収容部23の他端部に収容保持される第2ギヤ用軸受GB2によって軸支されている。一方、前記ウォームホイール22は、ギヤハウジング20の内部においてシャフト収容部23と直交し、かつ、所定範囲がシャフト収容部23に臨むように形成されるホイール収容部24(図1参照)内に収容されている。
前記電動モータ12は、いわゆる3相交流式の表面磁石型同期モータであり、図2、図3に示すように、ECU13と共通の筐体を構成するハウジング30のうち、ギヤハウジング20の一端開口部に接続される後述の第1ハウジング31の内周面に固定されたほぼ円筒状のステータ34と、このステータ34の内周側に微小隙間を隔てて配置されたほぼ円筒状のロータ35と、このロータ35の内周に一体回転可能に固定され、前記第1ハウジング31とこれに係合固定される軸受保持部材37とに保持固定される第1モータ用軸受MB1及び第2モータ用軸受MB2により軸支される回転軸であるモータ回転軸36と、を備えている。
ここで、前記ハウジング30は、図2、図3に示すように、いわゆるアルミダイカストにより3分割に構成されたものであって、その一端部がギヤハウジング20の一端開口部に接続固定され、内部に電動モータ12とECU13の一方側(主として後述のバスバー63)とを収容するほぼ円筒状の第1ハウジング31と、ほぼ円筒状に構成されたその一端側が第1ハウジング31の他端側に接続固定され、ほぼ角筒状に構成されたその他端側の内部にECU13の他方側(主として後述のPCB64)を収容する第2ハウジング32と、この第2ハウジング32の他端側開口部を閉塞する蓋状の第3ハウジング33と、から構成されている。
前記第1ハウジング31は、図2、図3に示すように、一端側が端壁41によって閉塞されると共に、他端側が開口するような円筒状に構成されたものであって、前記端壁41の中心部内側には円筒状を成す第1軸受保持部41aが突設され、この第1軸受保持部41aの内周部に、モータ回転軸36の一端側の軸支に供する第1モータ用軸受MB1が収容保持されている。そして、前記第1軸受保持部41aの端壁の中心部には、モータ回転軸36の一端部が挿通する軸挿通部41bが貫通形成され、該軸挿通部41bを介してモータ回転軸36の一端側がシャフト収容部23内へと臨むことでウォームシャフト21と連結されるようになっている。
また、前記第1ハウジング31における端壁41の外周域には、その所定の周方向位置に、ギヤハウジング20との固定に供する複数の取付部31aがそれぞれ径方向外側へと突設され、該各取付部31aを介してギヤハウジング20と第1ハウジング31とが複数のボルト81により締結されるようになっている。加えて、当該第1ハウジング31では、後述するコイル収容部41aの外周域であってその周壁42における端壁41との接続部が内方へ僅かに突出するように構成されてなる段部44の端面には、軸受保持部材37等の固定に供する所定の長尺ボルト80が螺着する雌ねじ穴44aが周方向に3箇所ほぼ等間隔に設けられている。
なお、前記両ハウジング20,31の固定に際して、端壁41の外側部には、ギヤハウジング20の一端開口部に嵌合可能なほぼ円筒状を成す第1嵌合突部41aが軸方向に沿って突設されていて、この第1嵌合突部41aがギヤハウジング20の一端開口部に嵌合することによりギヤハウジング20と第1ハウジング31とが相対的に位置決められ、これによって、ウォームシャフト21とモータ回転軸36との同軸度の向上が図られている。
また、前記第1ハウジング31の一端側内部には、ステータ34及びロータ35からなるモータ要素を収容するモータ収容部43が設けられている。このモータ収容部43は、第1軸受保持部41aの外周域において環状に設けられ、ステータ34の一端側に構成されるコイル巻回部34aを収容するコイル収容部43aと、このコイル収容部43aに対して第1ハウジング21の他端側に向かって段差拡径状に設けられ、これによって構成される段部44にその一端が突き当てられるかたちでステータ34(後述するステータコア51)を収容するステータ収容部43bと、から構成され、本発明のカバー部材に相当する軸受保持部材37によって閉塞される。
ここで、前記ステータ収容部43bは、図2、図3に示すように、ステータ34の外径より若干小さく設定された内径をもってほぼ寸胴に形成されていて、当該ステータ34が圧入又は焼き嵌めによって固定されるようになっている。これによって、当該ステータ34の良好な固定強度が確保されている。また、かかるステータ収容部43bには、前記各雌ねじ穴44aに対応する所定の周方向位置に、前記各長尺ボルト80の円筒部80aにおける周方向一部を包囲するように当該ステータ収容部43bの内周面を径方向外側へ凹状に窪ませてなるハウジング側凹部45(図4参照)が、軸方向に沿って連続して設けられている。これによって、前記各長尺ボルト80の一部が、上記各ハウジング側凹部45へと食い込むかたちで周壁42とステータ34との径方向間を挿通し、前記各雌ねじ穴44aに螺着されるようになっている。
さらに、前記第1ハウジング31の他端側内部には、ECU13の一方側に配置される後述のバスバー63を収容するバスバー収容部46がステータ収容部43bに対して段差拡径状に設けられ、これによって構成される段部47に嵌合する軸受保持部材37を介して前記バスバー63が保持固定される。また、このバスバー収容部46は、モータ収容部43に対して軸受保持部材37を介して隔成され、この軸受保持部材37の外側面に重合するかたちで、前記バスバー63が当該バスバー収容部46内に収容配置されることとなる。そして、当該第1ハウジング31の他端側外周部(前記バスバー収容部46の外周域)にも、前記一端側と同様、第2ハウジング32との連結に供する複数の取付部31b(本願発明の大径部に相当)が径方向外側へ突設され、該各取付部31bを介して第1ハウジング31と第2ハウジング32とが複数のボルト82によって締結されるようになっている。
ここで、前記軸受保持部材37は、特に図3に示すように、その中心部内側に、円筒状を成す第2軸受保持部37aが突設されていて、当該第2軸受保持部37aの内周部には、モータ回転軸36の他端側の軸支に供する第2モータ用軸受MB2が収容保持される。その際、当該軸受保持部材37は、その内側部外周縁を凹状に窪ませてなる段差状凹部38を前記段部47へと嵌合させる、いわゆる印籠嵌合をもって第1ハウジング31に固定されるようになっている。具体的には、前記段差状凹部38が、段部47の端面47aに当接する端面部38aと、段部47の側面47bに当接する側面部38bと、から構成され、前記側面部38bが段部47の側面47bに密接することで、第1ハウジング31に対する軸受保持部材37の径方向の位置決めが可能となっている。換言すれば、上述ように軸受保持部材37をいわゆる印籠嵌合もって固定するようにしたことにより、当該軸受保持部材37を第1ハウジング31に対して良好な径方向位置精度をもって固定することができる結果、第1ハウジング31に収容保持される第1モータ用軸受MB1と、当該軸受保持部材37に収容保持される第2モータ用軸受MB2と、の同軸度の向上が図られている。
また、この軸受保持部材37は、前記各ハウジング側凹部45に対応する周方向位置にボルト挿通孔37bが貫通形成されていて、これら各ボルト挿通孔37bに挿通される前記各長尺ボルト80が前記各雌ねじ穴44aに螺着されることによって第1ハウジング31に締結される構成となっている。このように、当該軸受保持部材37を、同一のハウジング(第1ハウジング31)に設けられる前記段部47と前記各雌ねじ穴44aを介して固定することにより、この軸受保持部材37と第2ハウジング31を良好な軸方向寸法精度をもって組み付けることが可能となっている。なお、前記各長尺ボルト80は、前記各雌ねじ穴44aと螺合する軸方向範囲にのみ雄ねじ部80bが形成され、残余の軸方向範囲はいわゆる円筒部80aとして構成されている。
前記第2ハウジング32は、一端側が端壁48により閉塞され、かつ、他端側が開口するようなほぼ角筒状に構成されたものであり(図1参照)、その内部には、ECU13の他方側に配置される後述のPCB64を収容する基板収容部49が構成されている。ここで、前記端壁48には、後述の各レゾルバ出力端子75に対応する周方向位置に、これら各レゾルバ出力端子75を基板収容部49内へと臨ませて当該各レゾルバ出力端子75と前記PCB64との接続に供するレゾルバ端子貫通孔48cが貫通形成されている。
また、前記端壁48の外側部には、バスバー収容部46に嵌合可能な円筒状を成す第2嵌合突部48aが突設されると共に、該第2嵌合突部48aの内周側には、レゾルバ14の一部を成す後述のレゾルバロータ71を保持するレゾルバ保持部48bがバスバー収容部46内へ臨むように突設されている。さらに、当該第2ハウジング32の外周部には、基板収容部49の外周域であって前記各取付部31bと対向する周方向位置に、当該各取付部31bに対応した第1ハウジング31との連結に供する複数の取付部32a(本願発明の大径部に相当)がそれぞれ外方へ突出形成されている。
前記第3ハウジング33は、その内側部に段差縮径状に突設された第3嵌合突部33aが第2ハウジング32の他端側開口部に嵌挿されると共に、その外周部に突設された複数の取付部33bを介して第2ハウジング32にボルト83によって締結される。
前記ステータ34は、特に図3、図4に示すように、磁性体からなる薄板をプレスによって打ち抜いてなるステータコア51を周方向において環状に並列し、かつ、軸方向に重合(積層)したものにつき、それぞれ内方に突設されたコイル巻回部51aにステータコイル52が巻回されることにより構成されたものであって、結線処理されたステータコイル52の図外の端部が所定の中継端子等を介して後述のバスバー63へと接続される。そして、前記各ステータコア51の外側部の中央位置、すなわち当該各ステータコア51の周壁42と対向する外側面の周方向中間位置には、当該外側面をそれぞれ内方に窪ませてなるステータ側凹部50が切欠形成されていて、当該各ステータ側凹部50により前記各長尺ボルト80の円筒部80aにおける周方向一部を包囲するような構成となっている。これによって、前記各長尺ボルト80の一部が、前記各ハウジング側凹部45に加えて上記各ステータ側凹部50にも食い込むように、当該両凹部45,50により画成される円筒状の空間部を介してステータ34と周壁42との径方向間を挿通し、前記各雌ねじ穴44aに螺着されるようになっている。
前記ロータ35は、磁性体により形成されたロータコア53と、このロータコア53の表面に接着剤によって固定された8個のマグネット54a〜54hと、このマグネット54a〜54hの外周に設けられたマグネットカバー55と、から構成されている。
前記ECU13は、図2に示すように、電動モータ12への通電を制御するMOS−FET(以下、単に「FET」と略す。)61及び当該FET61への電力供給に供する図外の電力供給回路を有する電源基板62からなるバスバー63と、このバスバー63に対して反減速機11側に設けられ、レゾルバ14からの出力信号に基づいて前記FET61を駆動制御する図外のマイクロコンピュータ等が搭載されたプリント回路基板であるPCB64と、から主として構成されている。
ここで、前記バスバー63(電源基板62)は、その内側部が軸受保持部材37の外側部に穿設される係合凹部37cと係合する段差凸状の係合凸部63aとして構成されていて、軸受保持部材37の前記各ボルト挿通孔37bに対応して設けられる各取付孔63bを介して前記各長尺ボルト80によって第1ハウジング31に共締め固定される。
前記レゾルバ14は、モータ回転軸36の他端側外周に一体回転可能となるように固定され、ロータ35の磁極の極対数に応じた複数の回転磁極を備えたレゾルバロータ71と、前記レゾルバ保持部47a内に圧入状態に設けられて前記レゾルバロータ71外周側に所定の径方向隙間を介して非接触状態に配置され、その複数設けられた磁極にそれぞれセンサコイル73が巻回されてなるレゾルバステータ72と、から主として構成され、結線処理された各センサコイル73の端子がレゾルバ保持部47aに隣設された端子台74を介してほぼ直線状に突設された各レゾルバ出力端子75を介してPCB64に接続されている。
以上のような構成から、本実施形態に係る前記電動モータ12(電動パワーステアリング装置)によれば、軸受保持部材37の固定する前記各長尺ボルト80を、前記各ステータ側凹部50を介してステータコア51の外周部に食い込ませる構成としたことにより、当該各長尺ボルト80が第1ハウジング31の径方向外側へと張り出してしまう不都合を抑制することができる。この結果、電動モータ12の径方向寸法の小型化、ひいてはパワーステアリング装置自体の小型化に供される。
しかも、前記各ステータ側凹部50については、前記各ステータコア51の全てに設けることで当該各ステータコア51間における磁性の変化といった不具合を招来してしまうおそれもなく、また、当該各ステータコア51のプレス成形時に併せて(同時に)形成できるため、加工工数の増大等といった不都合を招来するおそれもない。
さらに、本実施形態では、上記ステータ34側のみならずハウジング30側にも前記各ハウジング側凹部45を設けることとして、前記各長尺ボルト80を、ステータコア51の外周部と併せて第1ハウジング31の内周部にも食い込ませる構成としたため、各ステータ側凹部50の作用の一部をハウジング側凹部45に負担させることができる。これにより、当該各ステータ側凹部50の深さを抑制することが可能となって、これら各ステータ側凹部50を設けたことによる電動モータ12(ステータ34)の性能低下も最小限に抑えられる。
また、上述のように、前記各ステータ側凹部50を介して前記各長尺ボルト80をステータコア51の外周部に食い込ませるようにしたことから、当該各長尺ボルト80をストッパとして利用することもでき、第1ハウジング31とステータコア51との間における大きな相対回転を規制することが可能となる。これにより、軸受保持部材37を介して第1ハウジング31に保持固定されるレゾルバ14とステータコア51との間における大きな相対回転が抑制されることとなって、その結果、ロータ35の回転角の著しい誤検出に基づいた電動モータ12の大きな誤作動を回避することにも供される。
しかも、前記各長尺ボルト80については、各雌ねじ穴44aに対応する軸方向範囲にのみ雄ねじ部80bを形成したことから、当該各雄ねじ部80bの形成されていない円筒部80aによる良好な回り止め作用を得ることができる。
本発明は、前記実施形態の構成等に限定されるものではなく、例えば前記各ステータ側凹部50と前記各ハウジング側凹部45は、必ずしも両方設けられている必要はなく、いずれか一方に設けられていれば電動モータ12の小型化という本発明の目的を達成することができる。したがって、当該両凹部45,50のうちいずれか一方を設けるか、両方設けるか(両方設ける場合にはその深さの比率)は、電動モータ12の仕様や重視する効果等に応じて任意に選択することができる。
また、前記各長尺ボルト80の使用数についても、電動モータ12の仕様等に応じて自由に変更可能である。
以下、前記各実施形態から把握される特許請求の範囲に記載した以外の技術的思想について説明する。
(a)請求項1に記載の電動パワーステアリング装置用モータにおいて、
前記ステータ側凹部と対向する前記ハウジングの内周部に、前記ボルトの周方向一部を包囲するハウジング側凹部を穿設したことを特徴とする電動パワーステアリング装置用モータ。
かかる構成とすることで、ステータ側凹部に構成されるボルト挿通部の一部をハウジング側凹部に負担させることが可能となるため、当該ステータ側凹部の深さを抑制することができ、この結果、当該ステータ側凹部を設けたことによる電動モータ(ステータ)の性能低下を最小限に抑えられる。
(b)請求項1に記載の電動パワーステアリング装置用モータにおいて、
前記ステータコアを、前記ハウジングに焼き嵌め又は圧入によって固定したことを特徴とする電動パワーステアリング装置用モータ。
かかる構成とすることで、ステータについての十分な固定強度を得ることができる。
(c)請求項1に記載の電動パワーステアリング装置用モータにおいて、
前記ボルトの前記雌ねじ穴に対応する軸方向範囲にのみ雄ねじ部を形成したことを特徴とする電動パワーステアリング装置用モータ。
かかる構成とすることで、雄ねじ部の形成されていない円筒部による良好な回り止め作用が得られる。
(d)請求項1に記載の電動パワーステアリング装置用モータにおいて、
前記カバー部材の前記当接面との対向部に、前記段部を受容する段差状凹部を設け、当該段部を前記段差状凹部に嵌合させる構成としたことを特徴とする電動パワーステアリング装置用モータ。
このように、ハウジングに対しカバー部材をいわゆる印籠嵌合によって固定するようにしたことから、当該カバー部材を、良好な径方向位置精度をもって固定することができる。
(e)請求項1に記載の電動パワーステアリング装置用モータにおいて、
前記段部と前記雌ねじ穴とを前記ハウジングにおいて一体に形成したことを特徴とする電動パワーステアリング装置用モータ。
このように、カバー部材が嵌合する段部と当該カバー部材を締結するボルトが螺着する雌ねじ穴とを、同一部材からなるハウジングに一体に形成したことから、当該カバー部材とハウジングとを、良好な軸方向寸法精度をもって組み付けることができる。
1…ステアリングホイール
5L,5R…転舵輪
12…電動モータ
13…ECU
31…第1ハウジング(ハウジング)
31b…取付部(大径部)
34…ステータ
35…ロータ
36…モータ回転軸(回転軸)
37…軸受保持部材(カバー部材)
37b…ボルト挿通孔
44a…雌ねじ穴
50…ステータ側凹部
51…ステータコア
52…ステータコイル
80…長尺ボルト(ボルト)

Claims (2)

  1. 転舵輪に対し操舵トルクを付与する電動パワーステアリング装置用モータであって、
    ほぼ筒状に形成されたハウジングと、
    前記ハウジング内に回転自在に支持される回転軸と、
    前記回転軸と一体に回転するロータと、
    前記ハウジング内における前記ロータの径方向外側に設けられ、磁性材料によって形成されたステータコアと、
    前記ステータコアに巻回され、通電されることによって前記ステータコアと前記ロータとの間に磁界を形成するステータコイルと、
    前記ハウジングにおいて前記ステータコアの軸方向一端部よりも軸方向外側に設けられ、所定の段部が形成されることにより前記ステータコアを収容する部位よりも大径状に形成された大径部と、
    前記段部において前記回転軸の回転中心軸線と直角な面を構成する当接面と当接するかたちで前記ハウジングに収容配置され、所定のモータ用機器を搭載する搭載面を構成するカバー部材と、
    前記カバー部材に設けられたボルト挿通孔と、
    前記ハウジングに設けられ、前記ステータコアの軸方向他端部よりも軸方向外側に配置された雌ねじ穴と、
    前記ボルト挿通孔側から前記雌ねじ穴側に向かって挿入され、前記雌ねじ穴と螺合することによって前記カバー部材を前記ハウジングに締結するボルトと、
    前記ステータコアの外周部に穿設され、前記ボルトの周方向一部を包囲するように形成されたステータ側凹部と、
    を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置用モータ。
  2. ステアリングホイールに入力された操舵トルクに基づき駆動制御される電動モータの回転トルクをもって、転舵輪に対して操舵アシストトルクを付与する電動パワーステアリング装置であって、
    前記電動モータは、
    ほぼ筒状に形成されたハウジングと、
    前記ハウジング内に回転自在に支持される回転軸と、
    前記回転軸と一体に回転するロータと、
    前記ハウジング内における前記ロータの径方向外側に設けられ、磁性材料によって形成されたステータコアと、
    前記ステータコアに巻回され、通電されることによって前記ステータコアと前記ロータとの間に磁界を形成するステータコイルと、
    前記ハウジングにおいて前記ステータコアの軸方向一端部よりも軸方向外側に設けられ、所定の段部が形成されることにより前記ステータコアを収容する部位よりも大径状に形成された大径部と、
    前記段部において前記回転軸の回転中心軸線と直角な面を構成する当接面と当接するかたちで前記ハウジングに収容配置され、所定のモータ用機器を搭載する搭載面を構成するカバー部材と、
    前記カバー部材に設けられたボルト挿通孔と、
    前記ハウジングに設けられ、前記ステータコアの軸方向他端部よりも軸方向外側に配置された雌ねじ穴と、
    前記ボルト挿通孔側から前記雌ねじ穴側に向かって挿入され、前記雌ねじ穴と螺合することによって前記カバー部材を前記ハウジングに締結するボルトと、
    前記ステータコアの外周部に穿設され、前記ボルトの周方向一部を包囲するように形成されたステータ側凹部と、
    を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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