JP2013187680A - 静磁波素子および静磁波装置 - Google Patents

静磁波素子および静磁波装置 Download PDF

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雅久 下園
Tetsuya Kishino
哲也 岸野
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Abstract

【課題】 共振特性に優れた静磁波素子および静磁波装置を提供する。
【解決手段】静磁波素子1は、支持基板3の主面上に配置された磁性膜2と、支持基板3の主面上に磁性膜2の一部または全部を間に位置させて互いに対向するように配置された第1バスバー6および第2バスバー7と、第1バスバー6と第2バスバー7とを接続している1−2接続配線10と、第1バスバー6を覆って配置された第1絶縁膜14と、第2バスバー7を覆って配置された第2絶縁膜15と、第1絶縁膜上に配置された第3バスバー8と、第2絶縁膜上に配置された第4バスバー9と、第3バスバー8と第4バスバー9とを接続している3−4接続配線11と、を備えている。さらに、第1バスバー6と第4バスバー9とを接続している1−4電極指21と、1−4電極指21と互いに隣接し合うように配置された、第2バスバー7と第3バスバー8とを接続している2−3電極指22とを備える構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フィルタを構成する共振子などに使用される静磁波素子および静磁波装置に関するものである。
従来より携帯電話をはじめとする無線通信機器などには、特定の周波数帯域の電気信号の取り出しなどを行うデバイスとして弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)を
利用したものが広く使用されている。
SAWデバイスは、圧電基板上にIDT(InterDigital Transducer)電極を形成した
構造をなしている。
近年、無線通信機器などではより高周波の電気信号を利用するようになってきており、例えば、2.5GHz以上の周波数帯域を利用するようなものも考えられている。それに伴い携帯電話に使用されるフィルタなどにも高周波化に対応したものが求められる。
しかしながら、SAWを利用したデバイスにおいて、2.5GHzを超えるような高周波に対応させようとすると、IDT電極を構成する電極指間の間隔を非常に狭くしなければならず、歩留まり良くSAWデバイスを製造することが困難となってくる。また、電極指自体が小さくなることによって電気抵抗が増大し、例えば、フィルタの挿入損失などの要求特性を満たすことが困難となってくる。
一方、SAWを利用したものでなく磁性膜中を伝搬する静磁波を利用したデバイスが従来から知られている。静磁波を利用したデバイスは、支持基板と支持基板の主面に形成された磁性膜と、磁性膜上に形成された励振電極とから構成されている(例えば、特許文献1の図7参照)。
かかる静磁波を利用したデバイスは、静磁波の伝搬速度がSAWよりも速いため、SAWを利用したデバイスよりも高周波化に対応しやすい。
特開平7−220923号公報
しかしながら従来の静磁波を利用したデバイスにおいては、フィルタを構成するための共振子として使用する観点からの十分な考察がなされておらず、いずれも十分な共振特性が得られるものとはいいがたい。
したがって十分な共振特性が得られる静磁波素子および静磁波装置が提供されることが望まれる。
本発明の一態様としての静磁波素子は、支持基板と、該支持基板の主面上に配置された磁性膜と、前記支持基板の主面上に前記磁性膜の一部または全部を間に位置させて互いに対向するように配置された第1バスバーおよび第2バスバーと、前記支持基板の主面上に
配置された、前記第1バスバーと前記第2バスバーとを電気的に接続している1−2接続配線と、前記第1バスバーを覆って配置された第1絶縁膜と、前記第2バスバーを覆って配置された第2絶縁膜と、前記第1絶縁膜上に前記第1バスバーに並べて配置された第3バスバーと、前記第2絶縁膜上に前記第2バスバーに並べて配置された第4バスバーと、前記支持基板の主面上に配置された、前記第3バスバーと前記第4バスバーとを電気的に接続している3−4接続配線と、前記第1バスバーおよび前記第2バスバーが対向し合う方向に沿って前記磁性膜の主面上を通って配置された、前記第1バスバーと前記第4バスバーとを電気的に接続している少なくとも1つの1−4電極指と、前記第1バスバーおよび前記第2バスバーが対向し合う方向に沿って前記磁性膜の主面上を通って前記1−4電極指と互いに隣接し合うように配置された、前記第2バスバーと前記第3バスバーとを電気的に接続している少なくとも1つの2−3電極指とを備えたものである。
本発明の一態様としての静磁波素子は、支持基板と、該支持基板の主面上に配置された磁性膜と、前記支持基板の主面上に前記磁性膜の一部または全部を間に位置させて互いに対向するように配置された第1バスバーおよび第2バスバーと、前記支持基板の主面上に配置された、前記第1バスバーと前記第4バスバーとを電気的に接続している1−4接続配線と、前記第1バスバーを覆って配置された第1絶縁膜と、前記第2バスバーを覆って配置された第2絶縁膜と、前記第1絶縁膜上に前記第1バスバーに並べて配置された第3バスバーと、前記第2絶縁膜上に前記第2バスバーに並べて配置された第4バスバーと、前記支持基板の主面上に配置された、前記第2バスバーと前記第3バスバーとを電気的に接続している2−3接続配線と、前記第1バスバーおよび前記第2バスバーが対向し合う方向に沿って前記磁性膜の主面上を通って配置された、前記第1バスバーと前記第2バスバーとを電気的に接続している少なくとも1つの1−2電極指と、前記第1バスバーおよび前記第2バスバーが対向し合う方向に沿って前記磁性膜の主面上を通って前記1−2電極指と互いに隣接し合うように配置された、前記第3バスバーと前記第4バスバーとを電気的に接続している少なくとも1つの3−4電極指とを備えたものである。
本発明の一態様としての静磁波装置は、静磁波素子と、該静磁波素子が実装された実装基板とを備えたものである。
上記の構成からなる静磁波素子および静磁波装置によれば、共振子を構成する複数の電極指において、隣接する電極指に流れる電流の向きを互い違いにすることができるため、共振周波数と反共振周波数との周波数差を大きくすることができる。これにより、上記の構成からなる共振子を用いてフィルタを構成した場合には、広帯域かつ挿入損失の小さいフィルタとすることができる。
本発明の第1の実施形態に係る静磁波素子の平面図である。 図1の各一点鎖線における断面図である。 比較例の静磁波素子の平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る静磁波素子の製造方法を示す図であり、(a)は平面図、(b)〜(d)はそれぞれ図4(a)のB−B’線、C−C’線、D−D’線における断面図である。 図4に続く本発明の第1の実施形態に係る静磁波素子の製造方法を示す図であり、(a)は平面図、(b)〜(d)はそれぞれ図5(a)のB−B’線、C−C’線、D−D’線における断面図である。 図5に続く本発明の第1の実施形態に係る静磁波素子の製造方法を示す図であり、(a)は平面図、(b)〜(d)はそれぞれ図6(a)のB−B’線、C−C’線、D−D’線における断面図である。 図6に続く本発明の第1の実施形態に係る静磁波素子の製造方法を示す図であり、(a)は平面図、(b)〜(d)はそれぞれ図7(a)のB−B’線、C−C’線、D−D’線における断面図である。 図7に続く本発明の第1の実施形態に係る静磁波素子の製造方法を示す図であり、(a)は平面図、(b)〜(d)はそれぞれ図8(a)のB−B’線、C−C’線、D−D’線における断面図である。 図8に続く本発明の第1の実施形態に係る静磁波素子の製造方法を示す図であり、(a)は平面図、(b)〜(d)はそれぞれ図9(a)のB−B’線、C−C’線、D−D’線における断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る静磁波装置の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る静磁波素子の平面図である。 図11の各一点鎖線における断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る静磁波素子および静磁波装置について図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いられる図は模式的なものであり、図面上の寸法比率などは現実のものとは必ずしも一致していない。
第2の実施形態以降において、既に説明された実施形態と共通または類似する構成については、既に説明された実施形態と共通の符号を用い、図示や説明を省略することがある。
<第1の実施形態>
(静磁波素子の構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る静磁波素子1の平面図である。図2は図1の各一点鎖線における断面図であり、(a)は図1のIIa−IIa’線における断面図、(b)はIIb−IIb’線における断面図、(c)はIIc−IIc’線における断面図、(d)はIId−IId’線における断面図、(e)はIIe−IIe’線における断面図である。
静磁波素子1は、支持基板3と、支持基板3の主面上に設けられた磁性膜2と、支持基板3の主面および磁性膜2の主面に設けられた励振電極16とを有している。励振電極16は、第1バスバー6、第2バスバー7、第3バスバー8、第4バスバー9、1−2接続配線10、3−4接続配線11、複数の1−4電極指12、複数の2−3電極指とから主に構成されている。これらの磁性膜2と励振電極16とによって共振子が構成されている。
支持基板3の主面には、実際には共振子に高周波信号を入出力するためのパッドや共振子とパッドとを接続する配線などが形成されているが図示を省略している。また、図1では支持基板3の主面に1つの共振子が設けられている例を示しているが、実際には同じ構成からなる複数の共振子を設け、それらの共振子同士を接続することによって、例えばラダー型フィルタを構成している。フィルタの通過周波数帯域は、例えば、2.5GHz〜6GHzである。
支持基板3は、例えば、シリコンなどの半導体材料、ガドリウム−ガリウム−ガーネット(GGG)などの磁性材料、ガラスなどの絶縁材料からなる。支持基板3は、例えば、直方体状に形成されている。支持基板3の大きさは適宜に設定されてよいが、例えば、厚さ(z方向の寸法)は0.2mm〜0.5mmであり、1辺の長さ(x方向またはy方向の寸法)は0.5mm〜3mmである。
支持基板3の主面には、磁性膜2が形成されている。磁性膜2は、例えば、ニッケル鉄
合金(パーマロイ)、イットリウム−鉄−ガーネット(YIG)などからなる。磁性膜2の厚みは、例えば、20nm〜100nmである。磁性膜2には所定の方向に直流磁場が印加されており、これによって磁性膜2は磁化している。磁性膜2は後述するように支持基板3の主面のうち特定の領域のみに形成されている。
励振電極16は、はしご型の形状からなる電極であり、第1バスバー6、第2バスバー7、第3バスバー8および第4バスバー9と、それらのバスバーに接続された複数の1−4電極指12および2−3電極指13と、所定のバスバー同士を接続する接続配線10、11とを有している。
第1バスバー6は、図2(b)に示すように支持基板3の主面に配置されている。第1バスバー6は、例えば、平面視したときの形状がx方向に長く伸びた長方形状である。第1バスバー6の長さ(x方向の寸法)、幅(y方向の寸法)、厚み(z方向の寸法)の一例を挙げると、順に50μm〜800μm、2μm〜10μm、100nm〜500nmである。
第2バスバー7は、図2(c)に示すように支持基板3の主面に配置されている。また、第2バスバー7は図1に示すように、平面視したときに第1バスバー6に対して磁性膜2を間に挟んで第1バスバー6と対向するようにして配置されている。第2バスバー7の形状および大きさは、例えば第1バスバー6と同じである。
第3バスバー8は、図2(b)に示すように第1絶縁膜14を介して第1バスバー6と上下方向において重なるように配置されている。第3バスバー7の形状および大きさは、例えば第1バスバー6と同じである。なお、第1バスバー6と第3バスバー8とは、上下方向において重なっていない位置関係であってもよく、例えば、第1バスバー6と第3バスバー8とがy方向にずれて上下方向において重ならないように配置されていてもよい。
第4バスバー9は、図2(c)に示すように第2絶縁膜15を介して第2バスバー7と上下方向において重なるように配置されている。第4バスバー9の形状および大きさは、例えば第1バスバー6と同じである。なお、第2バスバー7と第4バスバー9とは、上下方向において重なっていない位置関係であってもよく、例えば、第2バスバー7と第4バスバー9とがy方向にずれて上下方向において重ならないように配置されていてもよい。
第1絶縁膜14は、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、酸化珪素などからなる絶縁材料であり、図1に示すように第1バスバー6の一方端部を露出させた状態で第1バスバー6のほぼ全体を覆っている。第1絶縁膜14の幅は第1バスバー6よりも大きくされており、その幅は、例えば10μm〜20μmである。第1絶縁膜14の厚みは、例えば、1μm〜8μmである。
第2絶縁膜15は、第1絶縁膜14と同様にポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、酸化珪素などからなる絶縁材料であり、図1に示すように第2バスバー7の一方端部を露出させた状態で第2バスバー7のほぼ全体を覆っている。第2絶縁膜15の幅は第2バスバー7よりも大きくされており、その幅は、例えば10μm〜20μmである。第2絶縁膜14の厚みは、例えば、1μm〜8μmである。
第1バスバー6の一方端(x方向の端)と、第2バスバー7の両端のうち第1バスバー6の一方端と同じ側に位置する一方端(x方向の端)とは、支持基板3の主面に配置された1−2接続配線10によって接続されている。これにより、第1バスバー6と第2バスバー7とが電気的に接続されることとなり、第1バスバー6と第2バスバー7とは同電位になる。
なお、図1では第1バスバー6と1−2接続配線10との接続部において境界がわかるように図示しているが、実際は第1バスバー6と1−2接続配線10とは同一材料によって一体的に形成されており、図示したような明確な境界があるわけではない。同様にして、同一材料からなる異なる部材間の接続部における境界も便宜上図示したものである。
第3バスバー8の一方端(−x方向の端)と、第4バスバー9の両端のうち第3バスバー8の一方端と同じ側に位置する一方端(−x方向の端)とは、支持基板3の主面に配置された3−4接続配線11によって接続されている。これにより、第3バスバー8と第4バスバー9とが電気的に接続されるため第3バスバー8と第4バスバー9とは同電位になる。
ここで第3バスバー8は第1絶縁膜14の上面に配置されているのに対し、3−4接続配線11は支持基板3の主面に配置されているため、第3バスバー8と3−4接続配線11は厚み方向(z方向)にみて異なる位置に存在している。そこで第3バスバー8と3−4接続配線11とを接続するために、図2(b)に示すように第3バスバー8の3−4接続配線11と接続される側の一方の端部は、第1絶縁膜14の側面に沿って3−4接続配線11に到達するように形成されている。第1絶縁膜14の側面は図示したように支持基板3の主面に対し垂直になるように形成してもよいが、支持基板3の主面に向かうにつれて第1絶縁膜14の側面が広がるように傾斜させてもよいし、側面と上面との角部が丸みを帯びるように形成するようにしてもよい。このようにして第1絶縁膜14を形成することによって、この部分において第3バスバー8に段切れ発生するのを抑制することができる。
第4バスバー9も第2絶縁膜15の上面に配置されているのに対し、3−4接続配線11は支持基板3の主面に配置されているため、第4バスバー9と3−4接続配線11は厚み方向にみて異なる位置に存在している。そこで第4バスバー9と3−4接続配線11とを接続するために、図2(c)に示すように第4バスバー9の3−4接続配線11と接続される側の一方の端部は、第1絶縁膜14の側面に沿って3−4接続配線11に到達するように形成されている。第2絶縁膜15についても、上述した第1絶縁膜14と同様の理由により、支持基板3の主面に向かうにつれて側面が広がるように傾斜させてもよいし、側面と上面との角部が丸みを帯びるように形成するようにしてもよい。
一方、磁性膜2の上面には、図1に示すように複数の1−4電極指12と複数の2−3電極指13とが配置されている。これらの1−4電極指12と2−3電極指13とはx方向にみたときに1−4電極指12と2−3電極指13とが1本ずつ交互に位置するように配列されている。なお、1−4電極指12と2−3電極指13とは、それぞれの±y方向における両端部が磁性膜2からはみだしており、一部は支持基板3の主面に位置している。
1−4電極指12は、図2(d)に示すように一方端(−y方向の端)が第1バスバー6に接続され、他方端(y方向の端)が第4バスバー9に接続されている。第4バスバー9と1−4電極指12との接続は、1−4電極指12の他方端部を第2絶縁膜15の側面を伝って第2絶縁膜12の上面に到達するように形成することによって行われる。
また、図1に示すように1−4電極指12のうち第4バスバー9との接続部分は、磁性膜2の主面上に位置する部分である主要部分より幅が広くなっている。これにより1−4電極指12の第2絶縁膜15の側面に沿って形成された部分において段切れが発生するのを抑制して1−4電極指12と第4バスバー9との間に接続不良が発生するのを抑制することができる。
2−3電極指13は、図2(e)に示すように一方端(y方向の端)が第2バスバー7に接続され、他方端(−y方向の端)が第3バスバー8に接続されている。第3バスバー8と2−3電極指13との接続は、2−3電極指13の他方端部を第1絶縁膜14の側面を伝って第1絶縁膜14の上面に到達するように形成することによって行なわれる。
また、図1に示すように2−3電極指13のうち第3バスバー8との接続部分は、磁性膜2の主面上に位置する部分である主要部分より幅が広くなっている。これにより2−3電極指13の第1絶縁膜14の側面に沿って形成された部分において段切れが発生するのを抑制して2−3電極指13と第3バスバー8との間に接続不良が発生するのを抑制することができる。
第1バスバー6と第4バスバー9とは電気的に接続されていないため、第1バスバー6と第4バスバー9には異なる電位が印加されることとなる。したがって第1バスバー6と第4バスバー9に接続されている1−4電極指12には、高電位のバスバー側から低電位のバスバー側に電流Iが流れることとなる。例えば、ある瞬間において第1バスバー6が第4バスバー9に対して高電位となった場合は、図1に示すように第1バスバー6と第4バスバー9に接続されている1−4電極指12には第1バスバー6から第4バスバー9に向かって電流Iが流れる。
また第2バスバー7と第3バスバー8についても第1バスバー6および第4バスバー9の関係と同様に互いに電気的に接続されていないため、第2バスバー7と第3バスバー8には異なる電位が印加されることとなる。したがって第2バスバー7と第3バスバー8に接続されている2−3電極指13には、高電位のバスバー側から低電位のバスバー側に電流Iが流れることとなる。ここで第1バスバー6と第2バスバー7とは同電位であり、第3バスバー8と第4バスバー9とは同電位のため、第1バスバー6が第3バスバー8に対し高電位の場合には、第2バスバー7が第4バスバー9に対し高電位となる。よって、ある瞬間において第1バスバー6(第2バスバー7)が第4バスバー9(第3バスバー8)に対して高電位となった場合は、図1に示すように第2バスバー7と第3バスバー8に接続されている2−3電極指13には第2バスバー7から第3バスバー8に向かって電流Iが流れる。
このようにして隣接する1−4電極指12と2−3電極指13には、互いに逆方向に同じ大きさの電流Iが流れることになる。
隣接する電極指同士において反対方向に電流が流れる場合、磁性膜2を伝搬する静磁波と電極指を流れる電流Iとの結合が最も強くなると考えられるのは、静磁波の波長をλとすると、隣接する電極指同士の中心間距離pをλ/2としたときである。そこで静磁波素子1では、1−4電極指8と2−3電極指9の中心間距離p(図2(a))をλ/2に設定している。その中心間距離dは、例えば、2.5μm〜12.5μmである。
励振電極16を上述のような構造とすることによって、共振特性、具体的には共振周波数と反共振周波数との差を大きくすることができる。この効果を図3に示す比較例の静磁波素子1’と比較しつつ説明する。
比較例の静磁波素子1’は、互いに対向配置される第1バスバー6および第2バスバー7と、第1バスバー6と第2バスバー7との間に配置された磁性膜2と、磁性膜2の主面に配置されるとともに第1バスバー6と第2バスバー7とに接続された複数の電極指17とから構成されている。すなわち、比較例の静磁波素子1’は静磁波素子1と比較して、第1バスバー6の上に配置される第3バスバー8、第2バスバー7の上に配置される第4
バスバー9、第1バスバー6と第2バスバー7とを接続する1−2接続配線10、第3バスバー7と第4バスバー8とを接続する3−4接続配線11が存在しない。
このような構造からなる比較例の静磁波素子1’に高周波信号が入力されると、各電極指において電流は同じ方向に流れることとなる。すなわち、隣接する電極指同士において同じ方向に同じ大きさの電流Iが流れる。なお、図1では第1バスバー6が第2バスバー7よりも高電位になった瞬間における電流Iの向きを示している。
このように隣接する電極指において同じ方向に電流Iが流れる構造では、静磁波と電極
指を流れる電流Iとの結合が最も強くなると考えられるときの隣接する電極指間の中心間距離pはλ(λは磁性膜2を伝搬する静磁波の波長)であると考えられるが、その場合はλだけ離れた電極指の間に電極指がない分、静磁波と電流の結合が弱くなる。なお、λだけ離れた隣接する電極指の間に別の電極指を配置した場合は、共振を弱める静磁波が発生すると考えられるため静磁波と電流との結合が小さくなると予想される。
このように比較例の静磁波素子1’では、隣接する電極指の間の領域において磁性膜2を伝搬する静磁波と電極指を流れる電流Iとの結合がそれ程大きくなく、共振子の共振周波数と反共振周波数との差Δが小さくなることが予想される。差Δが小さくなると、この共振子を用いてフィルタを構成した場合に挿入損失特性が劣化するなどフィルタの電気的な特性劣化の要因となる。
これに対し、本実施形態の静磁波素子1では隣接する電極指において電流が反対方向に流れる構造となっているため、共振周波数における共振を最も大きくするようにλ/2ごとに電極指を配置することができる。よって、静磁波と電極指を流れる電流Iとの結合を大きくすることができ、共振子の共振周波数と反共振周波数との差Δを大きくすることができる。差Δが大きくなると、この共振子を用いてフィルタを構成した場合に、通過帯域が広く且つ低損失のフィルタとすることができる。
なお、図1などは模式図であることから数本の電極指を有する1対の櫛歯状電極を示しているが、実際にはこれよりも多数の電極指を有する複数対の櫛歯状電極が設けられてよい。
励振電極5は、例えば、Al、Cu、Cr、Ni、Au、Ti、Al−Cu合金などの導電性材料からなる。本実施形態の静磁波素子1においては、支持基板3の主面に位置している部分がAl−Cu合金からなり、第1絶縁膜14および第2絶縁膜15の上面に位置している部分がAlとCrの積層構造からなる。励振電極5の厚みは、例えば、100nm〜500nmである。
所定の方向に磁化された磁性膜2の主面において、所定の間隔で配置された複数の1−4電極指8および複数の2−3電極指9に電流が流れると各電極指の周りに高周波磁界が発生する。そうすると磁性膜2において、電子スピンによる磁気モーメントに歳差運動が発生し、その歳差運動を介してx方向に伝搬する静磁波が発生する。
静磁波には、表面静磁波モード(MSSW:MagnetoStatic Surface Wave)、体積前進静磁波モード(MSFVW:MagnetoStatic Forward Volume Wave)、体積後退静磁波モ
ード(MSBVW:MagnetoStatic Backward Volume Wave)の3つの基本モードが存在するが、直流磁場の方向を選択することによっていずれかのモードを選択することができる。具体的には、直流磁場の方向を磁性膜2の膜面(xy平面)に平行で、かつ静磁波の伝搬方向(x方向)に対し垂直な方向(y方向)に選ぶとMSSWの静磁波が発生する。また、直流磁場の方向を膜面に対し垂直で、かつ静磁波の伝搬方向に対しても垂直な方向(
z方向)に選ぶとMSFVWの静磁波が発生する。また、直流磁場の方向を膜面に対し平行で、かつ静磁波の伝搬方向に対しても平行な方向(x方向)に選ぶとMSBVWの静磁波が発生する。
静磁波素子1においてはMSSWを利用している。すなわち直流磁場はy方向に印加されている。直流磁場は、例えば、静磁波素子1の製造プロセスにおいて磁性膜2に対して印加される。あるいは静磁波素子1を搭載した静磁波装置に磁性膜2を挟む位置に一対の磁石を設けるようにしてもよい。
ここで支持基板3の主面のうち、第1バスバー6および第3バスバー8と第2バスバー7および第4バスバー8との間の領域および第1バスバー6と第2バスバー7との間の領領域を第1領域T1としたときに磁性膜2は、第1領域T1にのみ設けられている。第1領域T1に磁性膜2が設けられていることによって、1−4電極指8および2−3電極指9はそのほとんどが磁性膜2の上に配置されていることになる。
このように静磁波素子1では、磁性膜2が第1領域T1にのみ形成されていることから、第1バスバー6、第2バスバー7、第3バスバー8および第4バスバー9は支持基板3の主面上の領域のうち第1領域T1以外の領域である第2領域T2に位置することになる。すなわち、第1バスバー6、第2バスバー7、第3バスバー8および第4バスバー9の下には磁性膜2が存在しない。第1バスバー6〜第4バスバー9(特に支持基板3の主面に位置している第1バスバー6および第2バスバー7)の下にも磁性膜2が形成されているとすると、その部分の磁性膜2にはMSSWとは異なるモードの静磁波が発生したり、不要な磁気共鳴が発生することが懸念される。MSSWとは異なるモードの静磁波や不要な磁気共鳴は、リップルなどの発生要因となり共振特性の劣化を招く。
これに対し、静磁波素子1によれば磁性膜2が第1領域T1にのみ形成されていることから、第1〜第4バスバーの直下領域においてMSSWとは異なるモードの静磁波の発生、あるいは不要な磁気共鳴の発生が抑制されるため共振特性の劣化を抑制することができる。よってこのような静磁波素子1を用いてフィルタを構成することによって損失を小さく抑えることができるなどフィルタの特性を向上させることができる。
また磁性膜2のx方向における端部は、複数の1−4電極指12および複数の2−3電極指13のうちx方向において端に位置する電極指の中心からλ/4だけ外側に位置している(図2(a))。すなわち、図2(a)における距離dはλ/4である。これによって磁性膜2のx方向における端において定在波が発生しやすいように静磁波の反射が起こり、静磁波素子1の共振を大きくすることができる。なお、距離dはλ/4+nλ(nは正の整数)の範囲で変更されてよい。
(静磁波素子の製造方法)
図4〜図9は、静磁波素子1の製造方法を説明する断面図である。なお、図4〜図9の各図において(a)は平面図、(b)〜(d)はそれぞれ(a)の平面図におけるB−B’線の断面図、C−C’線の断面図、D−D’線の断面図である。
静磁波素子1の製造方法に対応する図4〜図9の工程は、いわゆるウエハプロセスにおいて実現される。すなわち、分割されることによって支持基板3となる母基板を対象に、薄膜形成やフォトリソグラフィー法などが行われ、その後、ダイシングされることにより、多数個分の静磁波素子1が形成される。ただし、図4〜図9では、1つの静磁波素子1に対応する部分のみを図示する。
図4に示すように、まず、支持基板3の主面上には、磁性膜2が形成される。例えば、
支持基板3がシリコンからなり、磁性膜2がパーマロイからなる場合には、磁性膜2に対応する開口部を有するレジスト層を支持基板3の主面に形成し、その上からスパッタリング法、蒸着法などの薄膜形成方法によって、パーマロイの膜を形成する。その後、レジスト層を除去することにより磁性膜2が形成される。なお磁性膜2の形成方法はこれに限らず、メタルマスクを使用する方法、ドライエッチングを利用する方法なども可能である。
このように磁性膜2を形成した段階において、支持基板3を例えば一対の電磁石の間に配置するなどして磁性膜2の磁化を行う。このときに印加される磁場の大きさは、例えば、2Oe〜1000Oeである。
次に図5に示すように、支持基板3の主面または磁性膜2の主面に配置される第1バスバー6、第2バスバー7、1−2接続配線10、3−4接続配線11、1−4電極指12の主要部分、2−3電極指13の主要部分などが形成される。具体的には、まず、スパッタリング法、蒸着法またはCVD(Chemical Vapor Deposition)法などの薄膜形成法に
よって、支持基板3の主面および磁性膜2の主面に金属層が形成される。次に、金属層に対して、縮小投影露光機(ステッパー)とRIE(Reactive Ion Etching)装置とを用いたフォトリソグラフィー法などによりパターニングが行われる。これにより、支持基板3の主面に第1バスバー6、第2バスバー7、1−2接続配線10、3−4接続配線11などが形成され、磁性膜2の主面に1−4電極指12の主要部分、2−3電極指13の主要部分が形成される。なお、これらの電極や配線の形成と同時に信号を入出力するためのパッドや共振子同士を接続するための配線なども形成される。
次に図6に示すように、支持基板3の第1バスバー6などが形成された主面側の全面に第1、第2絶縁膜となる絶縁層17を形成する。なお図6(a)の平面図では、便宜上絶縁層17にも断面図と同じハッチングを施し、その下の第1バスバー6などを破線によって示している。絶縁層17は、例えば感光性の樹脂材料からなりスピンコート法など適宜の成膜方法によって形成される。
次に図7に示すように絶縁層17をパターニングして第1絶縁膜14および第2絶縁膜15を形成する。絶縁層17のパターニングは例えばフォトリソグラフィ法などによって行われる。
次に図8に示すようにレジスト層17を形成する。レジスト層17はネガ型、ポジ型のいずれでもよく、第3バスバー8、第4バスバー9、1−4電極指12の第4バスバーとの接続部分、2−3電極指13の第3バスバー8との接続部分などが露出するようにパターニングされている。なお、図8(a)ではレジスト層18およびレジスト層から露出している第1、第2絶縁膜14,15に便宜上断面図と同じハッチングを施している。
次に図9に示すようにレジスト層17の上面側から導体層18を成膜する。なお、図9(a)では導体層18に便宜上断面図と同じハッチングを施している。
その後、レジスト層17を剥離することによって図1、図2に示した静磁波素子1が完成する。
(静磁波装置の構成)
図10は、静磁波素子1が実装された第1実施形態に係る静磁波装置51を示す断面図である。
静磁波装置51は、実装基板53と、実装基板53の実装面上に設けられたパッド55と、パッド55上に配置されたバンプ57と、バンプ57を介して実装面に実装された静
磁波素子1と、静磁波素子1を封止する樹脂層59とを有している。静磁波装置51は、静磁波素子1によって構成されるフィルタを少なくとも1つ備えたデュプレクサを構成している。
実装基板53は、例えば、セラミック基板、プリント配線板などからなり、1層板であってもよいし、2層以上の多層板であってもよい。実装基板53の内部には内部配線52が形成されている。内部配線52は、例えば、インダクタンス、キャパシタンスなどを形成している。このインダクタンスおよびキャパシタンスは、例えば、デュプレクサの整合回路を構成する。
実装基板53の下面には、外部接続端子56が設けられている。外部接続端子56と静磁波素子1とは、実装基板53の内部に形成されたビア導体54などを介して電気的に接続されている。
バンプ57は、静磁波素子1のパッドおよび実装基板53のパッド55の両方に当接している。バンプ57は、加熱によって溶融してパッド4に接着される金属によって形成されている。バンプ57は、例えば、はんだからなる。はんだは、Pb−Sn合金はんだ等の鉛を用いたはんだであってもよいし、Au−Sn合金はんだ、Au−Ge合金はんだ、Sn−Ag合金はんだ、Sn−Cu合金はんだ等の鉛フリーはんだであってもよい。
樹脂層59は、例えば、エポキシ樹脂、硬化材およびフィラーを主成分としている。樹脂層59は、静磁波素子全体を覆うようにして、静磁波素子1と実装基板53との間にも充填されている。
なお、静磁波装置51としては、例えば、実装基板53に静磁波素子1以外にもIC等が実装されることによってデュプレクサモジュールを構成してもよい。
<第2の実施形態>
図11は、第2の実施形態の静磁波素子20を示す平面図である。図12は図11の各一点鎖線における断面図であり、図12(a)はXIIa−XIIa’線における断面図、図12(b)はXIIb−XIIb’線における断面図、図12(c)はXIIc−XIIc’線における断面図、図12(d)はXIId−XIId’線における断面図、図12(e)はXIIe−XIIe’線における断面図である。
第2の実施形態に係る静磁波素子20は、第1の実施形態に係る静磁波素子1とは第1バスバー6〜第4バスバー9相互の接続対象が異なっている。第1の実施形態に係る静磁波素子1では、第1バスバー6と第2バスバー7とを接続し、第3バスバー8と第4バスバー9とを接続していたが、第2の実施形態に係る静磁波素子20では第1バスバー6と第4バスバー9とを接続し、第2バスバー7と第3バスバー8とを接続している。
具体的には、図1に示すように第1バスバー6と第4バスバー9とは1−4接続配線21を介して接続され、第2バスバー7と第3バスバー8とは2−3接続配線22を介して接続されている。よって静磁波素子20では、第1バスバー6と第4バスバー9とが同電位となり、第2バスバー7と第3バスバー8とが同電位となる。
ここで第4バスバー9は第2絶縁膜15の上面に配置されているのに対し、1−4接続配線21は支持基板3の主面に配置されているため、第4バスバー9と1−4接続配線21は厚み方向にみたときに異なる位置に配置されている。そこで第4バスバー9と1−4接続配線21とを接続するために、図12(c)に示すように、第4バスバー9の一方端を第2絶縁膜15の側面を伝って1−4接続配線21に到達するように形成している。こ
れと同様に、第3バスバー8は第1絶縁膜14の上面に配置されているのに対し、2−3接続配線22は支持基板3の主面に配置されているため、第3バスバー8と2−3接続配線22は厚み方向にみたときに異なる位置に配置されている。そこで第3バスバー8と2−3接続配線22とを接続するために、図12(b)に示すように、第3バスバー8の一方端を第1絶縁膜14の側面を伝って2−3接続配線22に到達するように形成している。
このように第2の実施形態における静磁波素子20はバスバー間の接続対象が第1の実施形態における静磁波素子1とは異なることから、電極指も静磁波素子1とは異なってくる。具体的には、静磁波素子20の複数の電極指は、一方端が第1バスバー6に接続され、他方端が第2バスバー7に接続される複数の1−2電極指23と、一方端が第3バスバー8に接続され、他方端が第4バスバー9に接続される複数の3−4電極指24とを有する。
すなわち静磁波素子20において、3−4電極指24は、図12(d)に示すように第1絶縁膜14の上面に位置する第3バスバー8と第2絶縁膜15の上面に位置する第4バスバー9とに接続されるものであり、1−2電極指23は、図12(e)に示すように支持基板3の主面に位置する第1バスバー6と支持基板3の主面に位置する第2バスバー7とに接続されるものである。なお、3−4電極指24は、一方端が第1絶縁膜14の側面を伝って第1絶縁膜14の上面に位置する第3バスバー8まで到達し、他方端が第2絶縁膜15の側面を伝って第2絶縁膜15の上面に位置する第4バスバー9まで到達している。
第2の実施形態に係る静磁波素子20の構成においても、隣接する電極指ごとに流れる電流の向きが互い違いになるようにすることができるため、共振周波数と反共振周波数との差Δを大きくすることができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
例えば、励振電極16を酸化珪素(SiOなど)、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、窒化珪素などの保護層によって被覆するようにしてもよい。このような保護層を設ければ励振電極16の腐食等が抑制される。保護層は、励振電極16を形成した後、スパッタリング法などの薄膜形成法により励振電極16を覆う薄膜を形成し、その後、一部を除去することにより形成される。
また上述した実施形態では磁性膜2を領域T1のみに形成するようにしたが、磁性膜2の態様はこれに限らず、例えば、支持基板3の主面全体にわたって形成するようにしてもよい。この場合、磁性膜2のパターニングを行う必要がない分、静磁波素子の製造に要する時間を短縮することができる。
1・・・静磁波素子
2・・・磁性膜
3・・・支持基板
6・・・第1バスバー
7・・・第2バスバー
8・・・第3バスバー
9・・・第4バスバー
10・・・1−2接続配線
11・・・3−4接続配線
12・・・1−4電極指
13・・・2−3電極指
14・・・第1絶縁膜
15・・・第2絶縁膜

Claims (4)

  1. 支持基板と、
    該支持基板の主面上に配置された磁性膜と、
    前記支持基板の主面上に前記磁性膜の一部または全部を間に位置させて互いに対向するように配置された第1バスバーおよび第2バスバーと、
    前記支持基板の主面上に配置された、前記第1バスバーと前記第2バスバーとを電気的に接続している1−2接続配線と、
    前記第1バスバーを覆って配置された第1絶縁膜と、
    前記第2バスバーを覆って配置された第2絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜上に前記第1バスバーに並べて配置された第3バスバーと、
    前記第2絶縁膜上に前記第2バスバーに並べて配置された第4バスバーと、
    前記支持基板の主面上に配置された、前記第3バスバーと前記第4バスバーとを電気的に接続している3−4接続配線と、
    前記第1バスバーおよび前記第2バスバーが対向し合う方向に沿って前記磁性膜の主面上を通って配置された、前記第1バスバーと前記第4バスバーとを電気的に接続している少なくとも1つの1−4電極指と、
    前記第1バスバーおよび前記第2バスバーが対向し合う方向に沿って前記磁性膜の主面上を通って前記1−4電極指と互いに隣接し合うように配置された、前記第2バスバーと前記第3バスバーとを電気的に接続している少なくとも1つの2−3電極指と
    を備えた静磁波素子。
  2. 支持基板と、
    該支持基板の主面上に配置された磁性膜と、
    前記支持基板の主面上に前記磁性膜の一部または全部を間に位置させて互いに対向するように配置された第1バスバーおよび第2バスバーと、
    前記支持基板の主面上に配置された、前記第1バスバーと前記第4バスバーとを電気的に接続している1−4接続配線と、
    前記第1バスバーを覆って配置された第1絶縁膜と、
    前記第2バスバーを覆って配置された第2絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜上に前記第1バスバーに並べて配置された第3バスバーと、
    前記第2絶縁膜上に前記第2バスバーに並べて配置された第4バスバーと、
    前記支持基板の主面上に配置された、前記第2バスバーと前記第3バスバーとを電気的に接続している2−3接続配線と、
    前記第1バスバーおよび前記第2バスバーが対向し合う方向に沿って前記磁性膜の主面上を通って配置された、前記第1バスバーと前記第2バスバーとを電気的に接続している少なくとも1つの1−2電極指と、
    前記第1バスバーおよび前記第2バスバーが対向し合う方向に沿って前記磁性膜の主面上を通って前記1−2電極指と互いに隣接し合うように配置された、前記第3バスバーと前記第4バスバーとを電気的に接続している少なくとも1つの3−4電極指と
    を備えた静磁波素子。
  3. 前記磁性膜が、前記支持基板の主面上のうち前記第1バスバーおよび前記第3バスバーと前記第2バスバーおよび前記第4バスバーとの間の内側領域のみに設けられている請求項1または2に記載の静磁波素子。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の静磁波素子と、
    該静磁波素子が実装された実装基板とを備えた静磁波装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU224405U1 (ru) * 2023-11-02 2024-03-21 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Саратовский национальный исследовательский государственный университет имени Н.Г. Чернышевского" Управляемая линия задержки на нутационных спиновых волнах

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