JP6437834B2 - 分波器 - Google Patents

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Description

本発明は、送信用および受信用の弾性表面波素子を配線基板上に搭載した分波器に関する。
通過周波数帯域が異なる送信用および受信用の弾性表面波素子を配線基板上に搭載した分波器が知られている。このような装置としては、例えば、特許文献1に開示されているものがある。
特開2005−341227号公報
しかしながら、通過周波数帯域が異なる弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave
)素子が、例えば、IDT電極を有する送信用フィルタを含む送信用弾性表面波素子およびIDT電極を有する受信用フィルタを含む弾性表面波素子である場合には、送信用弾性表面波素子および受信用弾性表面波素子が配線基板上に近接して配置されているため、また、送信用弾性表面波素子および受信用弾性表面波素子では、送信信号入力端子からアンテナ端子を経由して受信信号出力端子に至る経路において、特に、IDT電極が容量的に結合して伝送路となることで、アイソレーション特性が低下しやすくなるという問題点があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、アイソレーション特性を向上させた分波器を提供することにある。
本発明の一実施形態に係る分波器は、配線基板と、該配線基板に搭載された、前記配線基板に対向する面に第1の共通端子と送信信号入力端子とを有し、前記第1の共通端子と前記送信信号入力端子との間に配置された送信フィルタを含む送信用弾性表面波素子と、前記配線基板に前記送信用弾性表面波素子に並置して搭載された、前記配線基板に対向する面に前記第1の共通端子に電気的に接続された第2の共通端子と受信信号出力端子とを有し、前記第2の共通端子と前記受信信号出力端子との間に配置された受信フィルタを含む受信用弾性表面波素子とを備えており、前記配線基板は、前記送信用弾性表面波素子および前記受信用弾性表面波素子に対向する面に、グランドとなる複数の第1の配線パターンを有する第1の配線基板と、平面透視して前記受信フィルタに対して配置された、該第1の配線基板を貫通する貫通導体で前記第1の配線パターンに電気的に接続された配線インダクタ調整用のグランド配線パターンおよび該グランド配線パターンに接続されたグランドとなる第2の配線パターンを有する第2の配線基板を含み、前記第2の配線パターンは、平面透視して前記送信用弾性表面波素子の外周縁に沿って配置された第1の部分と該第1の部分の前記第2の共通端子側の端部から前記配線基板の外周に向かって延びる第2の部分とを有するL字形状であり、前記グランド配線パターンは、平面透視して前記第2の配線パターンと前記受信信号出力端子との間に位置するとともに、前記第1の配線基板を貫通する前記貫通導体が配置される導体配置部と該導体配置部から前記第2の配線パターンに延びる線状の接続部とを有し、該接続部が前記第2の配線パターンの前記第2の部分の前記配線基板の外周側に位置する端部に接続され、前記受信用弾性表面波素子は、前記受信信号出力端子の周辺に配置されたグランドパターンを有しており、該グランドパタ
ーンは、一方の端部が前記受信信号出力端子側において前記受信フィルタの一部と容量結合するように配置され、他方の端部が前記第1の配線パターンに電気的に接続されていることを特徴とするものである。また、本発明の一実施形態に係る分波器は、配線基板と、該配線基板に搭載された、前記配線基板に対向する面に第1の共通端子と送信信号入力端子とを有し、前記第1の共通端子と前記送信信号入力端子との間に配置された送信フィルタを含む送信用弾性表面波素子と、前記配線基板に前記送信用弾性表面波素子に並置して搭載された、前記配線基板に対向する面に前記第1の共通端子に電気的に接続された第2の共通端子と受信信号出力端子とを有し、前記第2の共通端子と前記受信信号出力端子との間に配置された受信フィルタを含む受信用弾性表面波素子とを備えており、前記配線基板は、前記送信用弾性表面波素子および前記受信用弾性表面波素子に対向する面に、グランドとなる複数の第1の配線パターンを有する第1の配線基板と、平面透視して前記受信フィルタに対して配置された、該第1の配線基板を貫通する貫通導体で前記第1の配線パターンに電気的に接続された配線インダクタ調整用のグランド配線パターンおよび該グランド配線パターンに接続されたグランドとなる第2の配線パターンを有する第2の配線基板を含み、前記第2の配線パターンは、平面透視して前記送信用弾性表面波素子の外周縁に沿って配置された第1の部分と該第1の部分の前記第2の共通端子側の端部から前記配線基板の外周に向かって延びる第2の部分とを有するL字形状であり、前記グランド配線パターンは、平面透視して前記第2の配線パターンと前記受信信号出力端子との間に位置するとともに、前記第1の配線基板を貫通する前記貫通導体が配置される導体配置部と該導体配置部から前記第2の配線パターンに延びる線状の接続部とを有し、該接続部が前記第2の配線パターンの前記第2の部分の前記配線基板の外周側に位置する端部に接続され、前記受信用弾性表面波素子は、前記受信信号出力端子の周辺に配置されたグランドパターンを有し、前記受信フィルタは、前記受信信号出力端子側にSAW共振子が位置し、該SAW共振子がIDT電極と該IDT電極を挟んで左右に所定間隔を介して配置された反射器とを有しており、前記グランドパターンは、一方の端部が前記反射器の一方に電気的に接続され、他方の端部が前記第1の配線パターンに電気的に接続されていることを特徴とするものである。
本発明の分波器によれば、受信信号出力端子の周辺に受信フィルタの一部と容量結合するようにグランドパターンを形成するとともにグランドパターンを接地配線に電気的に接続させて、伝送特性の減衰極周波数を低周波数領域に位置させることによって、アイソレーション特性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る分波器を説明するための模式的なブロック図である。 (a)は、本発明の実施の形態に係る分波器を説明するための断面図であり、(b)は、本発明の実施の形態に係る分波器に使用される配線基板を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態1に係る分波器の弾性用表面波素子に形成されたグランドパターン等を含むフィルタパターンを分波器の上方側から透視して示す透視図である。 本発明の実施の形態1に係る分波器に使用される配線基板の配線パターンと貫通導体の配置とを分波器の上方側から透視して示す透視図である。 (a)および(b)は、本発明の実施の形態1に係る分波器に使用される配線基板の配線パターンと貫通導体の配置とを分波器の上方側から透視して示す図である。 本発明の実施の形態1に係る分波器に使用される配線基板の配線パターンと貫通導体の配置とを分波器の上方側から透視して示す透視図である。 本発明の実施の形態1および実施の形態2に係るグランド配線パターンの効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係る分波器に使用される配線基板の配線パターンと貫通導体の配置とを分波器の上方側から透視して示す透視図である。 本発明の実施の形態2に係る分波器のアイソレーション波形を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る分波器の弾性用表面波素子に形成されたグランドパターンを含むフィルタパターンを分波器の上方側から透視して示す透視図である。 本発明の実施の形態1に係る分波器の弾性用表面波素子に形成された他の例のグランドパターンを含むフィルタパターンを分波器の上方側から透視して示す透視図である。
以下、本発明の実施形態に係る分波器について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明で用いられる図は模式的なものであり、図面上の寸法比率等は現実のものとは必ずしも一致していない。なお、分波器10は、いずれの方向を上方もしくは下方としてもよいが、説明の便宜上、直交座標系XYZを定義するとともに、Z方向の正側を上方として、上面もしくは下面の語を用いるものとする。
また、実施形態等の説明において、既に説明した構成と同一若しくは類似する構成については、同一の符号を付して説明を省略することがある。
<実施の形態1>
以下、本発明の実施形態に係る分波器について、図1乃至図6を参照しながら以下に説明する。
実施形態に係る分波器10は、図1乃至図6に示すような構成を有しており、例えば、概ね直方体状に形成されており、配線基板1と、送信用弾性表面波素子2と、受信用弾性表面波素子3とを備えている。
分波器10は、図1に示すように、送信フィルタ2cを含む送信用弾性表面波素子2が送信フィルタとして機能しており、また、受信フィルタ3cを含む受信用弾性表面波素子3が受信フィルタとして機能している。具体的には、送信用弾性表面波素子2は、送信フィルタ2cが送信信号入力端子2aと第1の共通端子2b(アンテナ端子)との間に形成されており、それらが電気的に接続されている。また、受信用弾性表面波素子3は、受信フィルタ3cが受信信号出力端子3aと第2の共通端子3b(アンテナ端子)との間に形
成されており、それらが電気的に接続されている。送信フィルタ2cの通過周波数帯域は、受信フィルタ3cの通過周波数帯域とは異なっている。なお、第1の共通端子2bおよび第2の共通端子3bは、アンテナ端子であり、配線基板1に設けられた共通の配線パターン1ba3を介して互いに電気的に接続されており、アンテナ(図示せず)に電気的に接続される。
分波器10は、送信フィルタ2cが送信信号入力端子2aから入力された送信信号のうち、周波数が送信フィルタ2cの通過帯域内の信号を通過させるとともに、周波数が通過帯域外の信号を抑制する。また、送信フィルタ2cで通過した送信信号は、第1の共通端子(アンテナ端子)に電気的に接続されたアンテナ(図示せず)から外部に送信される。
また、分波器10は、受信フィルタ3cがアンテナ(図示せず)で受信して第2の共通端子(アンテナ端子)から入力された受信信号のうち、周波数が受信フィルタ3cの通過帯域内の信号を通過させるとともに、周波数が通過帯域外の信号を抑制する。また、受信フィルタ3cで通過した受信信号は、受信信号出力端子3aを介して、例えば、IC(集積回路)等の電子部品に入力される。
このように、送信フィルタ2cと受信フィルタ3cとは、異なる通過周波数帯域を有しており、例えば、受信フィルタ3cの通過周波数帯域は、送信フィルタ2cの通過周波数帯域よりも大きい。すなわち、分波器10は、異なる周波数を通過させるフィルタ特性を有しており、送信信号および受信信号の異なる周波数の信号を分波するアンテナ分波器として携帯電話端末等に用いることができる。
また、送信信号は、周波数が、例えば、1920(MHz)〜1980(MHz)の高周波数信号であり、受信信号は、周波数が、例えば、2110(MHz)〜2170(MHz)の高周波信号である。
分波器10は、図2に示すように、送信用弾性表面波素子2および受信用弾性表面波素子3が配線基板1に対向するように配置されており、配線基板1の上面に搭載されて、バンプ5を介して配線基板1の上面の配線パターン1aaに電気的に接続されている。なお、送信用弾性表面波素子2および受信用弾性表面波素子3は、配線基板1の上面との間に空間が形成されるようにバンプ5を介して配線基板1の上面に搭載されて、配線基板1に電気的に接続されている。また、バンプ5は、例えば、Sn−Ag系、Sn−Cu系またはSn-Bi系等のはんだ材料からなる。
このように、配線基板1は、送信用弾性表面波素子2および受信用弾性表面波素子3に対向するように配置されており、上下方向において送信信号入力配線、受信信号出力配線および接地配線が設けられている。配線基板1は、図2に示すように、第1の配線基板1aと第2の配線基板1bとからなる2層の配線基板で構成されている。なお、分波器10は、図2に示すように、2層からなる配線基板1で構成されているが、配線基板1の層数は2層に限定されるものではない。
第1の配線基板1aは、図2(b)に示すように、上面に配線パターン1aaが形成されており、また、内部には配線パターン1aaに電気的に接続されるとともに、上下面を貫通する貫通導体1acが形成されている。
また、第2の配線基板1bは、上面に配線パターン1baが形成されており、また、下面に配線パターン1bbが形成されている。配線パターン1baは、貫通導体1acと電気的に接続されている。また、第2の配線基板1bは、内部に配線パターン1baおよび配線パターン1bbに電気的に接続されるとともに、上下面を貫通する貫通導体1bcが
形成されている。
また、送信信号入力配線は、配線基板1の上下方向において、配線パターン1bb、貫通導体1bc、配線パターン1ba、貫通導体1acおよび配線パターン1aaで構成されており、第1の配線基板1aの配線パターン1aaが送信信号入力端子2aに電気的に接続されている。受信信号出力配線は、同様に、配線パターン1bb、貫通導体1bc、配線パターン1ba、貫通導体1acおよび配線パターン1aaで構成されており、第1の配線基板1aの配線パターン1aaが受信信号出力端子3aに電気的に接続されている。また、同様に、接地配線は、配線パターン1bb、貫通導体1bc、配線パターン1ba、貫通導体1acおよび配線パターン1aaで構成されている。
このように、配線基板1は、図2に示すように、第1の配線基板1aと第2の配線基板1bとからなり、第1の配線基板1aを上下方向に貫通する貫通導体1acと、貫通導体1acの上面に形成された配線パターン1aaと、貫通導体1acの下面に形成された配線パターン1baと、第2の配線基板1bを上下方向に貫通する貫通導体1bcと、貫通導体1bcの下面に形成された配線パターン1bbとで構成されている。なお、配線パターン1aa、配線パターン1baおよび配線パターン1bbの一例については、後述する。
配線基板1は、図4乃至図6に示すように、例えば、概ね薄型の直方体状に形成されている。配線基板1は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体またはガラスセラミック焼結体等のセラミック材料が用いられる。あるいは、配線基板1は、例えば、ポリイミド樹脂、シアネート樹脂、エポキシ樹脂またはポリフェニレンエーテル樹脂等の有機樹脂材料が用いられる。また、セラミックまたはガラス等の無機材料をエポキシ樹脂等の有機樹脂材料に混合させてなる複合材料を用いることもできる。また、配線基板1は、1辺の長さが、例えば、0.5(mm)〜2.5(mm)である。
配線パターン1aa、配線パターン1baおよび配線パターン1bbは、例えば、銅、銀またはタングステン等の金属材料で形成されている。また、貫通導体1acおよび貫通導体1bcは、同様に、例えば、銅、銀またはタングステン等の金属材料で形成されている。
配線基板1は、一般的な配線基板の製造方法と同様の製造方法を用いて製造することができる。配線基板1の製造方法の一例を以下に示す。配線基板1は、第1の配線基板1aと第2の配線基板1bとからなる2層で構成されており、例えば、第1の配線基板1aと第2の配線基板1bとを積層して製造することができる。
配線基板1は、まず、第2の配線基板1bが下面に周知の印刷法またはフォトリソグラフィー法等を用いて配線パターン1bbが形成される。そして、この第2の配線基板1bは、上面からレーザー加工、ドリル加工または金型加工等を用いて第2の配線基板1bを貫通する貫通孔が配線パターン1bb上に形成される。次に、第2の配線基板1bは、上面に銅等の金属材料を設けた後に、周知の印刷法またはフォトリソグラフィー法等を用いて、貫通孔に貫通導体1bcが形成されるとともに上面に配線パターン1baが形成される。そして、第2の配線基板1bの上面に第1の配線基板1aを積層して、上述の製造工程を経ることによって、2層からなる配線基板1が得られる。
また、分波器10は、図2に示すように、封止樹脂層6が送信用弾性表面波素子2および受信用弾性表面波素子3の上面(配線基板1の上面と対向する主面とは反対側の主面)を覆うとともに、送信用弾性表面波素子2および受信用弾性表面波素子3の側面を覆うよ
うに設けられている。すなわち、封止樹脂層6は、送信用弾性表面波素子2の送信フィルタ2cおよび受信用弾性表面波素子3の受信フィルタ3cが形成された主面を除いた領域を覆うように設けられている。
また、封止樹脂層6の厚みは、例えば、0.2(mm)〜0.8(mm)であり、封止樹脂層6は、例えば、エポキシ樹脂等の樹脂材料からなる。分波器10は、厚みが、例えば、0.3(mm)〜1.5(mm)であり、また、1辺の長さが、例えば、0.5(mm)〜2.5(mm)である。なお、分波器10の厚みおよび1辺の長さは適宜な厚みお
よび長さとすることができる。
ここで、送信用弾性表面波素子2および受信用弾性表面波素子3についてそれぞれ説明する。
送信用弾性表面波素子2および受信用弾性表面波素子3は、例えば、タンタル酸リチウム単結晶またはニオブ酸リチウム単結晶等の圧電性を有する単結晶の基板により構成されている。送信用弾性表面波素子2は、下面に送信信号入力端子2a、第1の共通端子2b、送信フィルタ2c(IDT電極および反射器を含む)、配線パターンおよび接地電極等が形成されており、受信用弾性表面波素子3は、下面に受信信号出力端子3a、第2の共通端子3b、受信フィルタ3c(IDT電極および反射器を含む)、配線パターン、接地電極およびグランドパターン4等が形成されている。
図3は、分波器10の封止樹脂層6側から送信用弾性表面波素子2および受信用弾性表面波素子3を平面透視した透視図である。すなわち、図3は、分波器10の上方から透視した状態で、送信用弾性表面波素子2の下面の送信フィルタ2cおよび受信用弾性表面波素子3の下面の受信フィルタ3c等の配置状態を示している。このように、送信フィルタ2cが送信用弾性表面波素子2の下面(配線基板1の上面と対向する主面)に形成されており、受信フィルタ3cが受信用弾性表面波素子3の下面(配線基板1の上面と対向する主面)に形成されている。
送信用弾性表面波素子2は、図3に示すように、送信信号入力端子2a、第1の共通端子2b、送信フィルタ2cおよび配線パターンが形成されている。また、受信用弾性表面波素子3は、図3に示すように、受信信号出力端子3a、第2の共通端子3b、受信フィルタ3c、グランドパターン4および配線パターンが形成されている。このように、図3では、これらの配置状態を分波器10の上方からの透視図として示している。
送信用弾性表面波素子2は、図3に示すように、送信フィルタ2cが送信信号入力端子2aと第1の共通端子2bとの間に形成されている。
送信フィルタ2cは、図3に示すように、周知のIDT(Inter Digital transducer)電極2dと2つの反射器2eとからなるSAW共振子を複数個有しており、送信用弾性表面波素子2では、5つのSAW共振子が接続されて送信フィルタ2cを構成している場合を例示している。反射器2eは、IDT電極2dを挟んで左右に所定間隔を介して配置されており、IDT電極2dを両側から挟み込んでいる。また、各SAW共振子は、図3に示すように、配線パターンを介して電気的に接続されている。
また、図3では、送信用弾性表面波素子2にバンプ5の形成位置を示しており、このバンプ5を介して送信用弾性表面波素子2と配線基板1とが電気的に接続されることになる。
また、IDT電極2dは、図3に示すように、互いに噛み合うように(複数の電極指が
互いに交互するように)配置された1対の櫛歯電極を有している。IDT電極2dの各櫛
歯電極は、バスバーと、バスバーからバスバーの長手方向に直交する方向に延びる複数の電極指とを有している。複数の電極指のピッチは概ね一定である。実際には、IDT電極2dは、これより多くの電極指を有するように設けられていてもよい。
反射器2eは、図3に示すように、IDT電極2dを両側から挟むように設けられており、1対のバスバーと、1対のバスバー間において延びる複数の電極指とを有している。この複数の電極指のピッチは概ね一定であるとともに、IDT電極2dの複数の電極指のピッチと概ね同一である。
図3に示すように、SAW共振素子のIDT電極2dの一方の櫛歯電極のバスバーに入力された電気信号は、SAW(弾性表面波)に変換されて、複数の電極指に直交する方向に伝搬する。そして、このSAW(弾性表面波)は、再度電気信号に変換されてIDT電極2dの他方の櫛歯電極のバスバーから出力される。このSAW共振素子のバスバーから出力された電気信号は、同様に、他のSAW共振素子のIDT電極2dの一方の櫛歯電極のバスバーに入力されて、他方の櫛歯電極のバスバーから出力される。このように、送信用弾性表面波素子2は、各々のSAW共振素子に電気信号が入出力されることになる。
このような過程において、電気信号は、通過帯域外の周波数成分が減衰される。通過帯域は、複数の電極指のピッチを概ね半波長とするSAW(弾性表面波)の周波数帯に相当する。なお、送信フィルタ2cは、所望される特性に応じて各IDT電極2dの電極指のピッチ等の設計が最適化される。例えば、IDT電極2dの電極指のピッチを狭くすると通過周波数帯域が高くなる。
一方、受信用弾性表面波素子3は、受信フィルタ3cが受信信号出力端子3aと第2の共通端子3bとの間に形成されている。
受信フィルタ3cは、図3に示すように、IDT(Inter Digital transducer)電極3dと2つの反射器3eとからなるSAW共振子と、IDT電極3fおよび2つのIDT電極3gと反射器3hからなるSAW素子を有している。受信用弾性表面波素子3では、2つのSAW共振子の間に1つのSAW素子が接続されて受信フィルタ3cを構成している場合を例示している。
また、SAW共振子のIDT電極3dは、図3に示すように、互いに噛み合うように(
複数の電極指が互いに交互するように)配置された1対の櫛歯電極を有している。IDT
電極3dの各櫛歯電極は、バスバーと、バスバーからバスバーの長手方向に直交する方向に延びる複数の電極指とを有している。複数の電極指のピッチは概ね一定である。実際には、IDT電極3dは、これより多くの電極指を有する複数対の櫛歯電極が設けられていてもよい。
SAW共振子の反射器3eは、図3に示すように、IDT電極3dを両側から挟むように設けられており、1対のバスバーと、1対のバスバー間において延びる複数の電極指とを有している。この複数の電極指のピッチは概ね一定であるとともに、IDT電極3dの複数の電極指のピッチと概ね同一である。
また、SAW素子は、図3に示すように、IDT電極3fとIDT電極3gとが弾性表面波素子の伝播方向に隣り合うように配置されている。また、反射器3hは、外側に位置するIDT電極3gに隣り合うように、すなわち、IDT電極3gを両側から挟み込むように配置されている。また、図3に示すように、2つのIDT電極3gの各々の一方の櫛歯電極は互いに相互に電気的に接続されている。また、受信用弾性表面波素子3は、SA
W素子が3つのIDT電極(1つのIDT電極3fと2つのIDT電極3g)で構成されているが、これに限らない。SAW素子は、IDT電極が5つまたは7つ、あるいは、それ以上で構成されていてもよい。
また、IDT電極3fは、図3に示すように、互いに噛み合うように(複数の電極指が
互いに交互するように)配置された1対の櫛歯電極を有している。IDT電極3fの各櫛
歯電極は、バスバーと、バスバーからバスバーの長手方向に直交する方向に延びる複数の電極指とを有している。複数の電極指のピッチは概ね一定である。実際には、IDT電極3fは、これより多くの電極指を有するように櫛歯電極が設けられていてもよい。
また、IDT電極3gは、図3に示すように、互いに噛み合うように(複数の電極指が
互いに交互するように)配置された1対の櫛歯電極を有している。IDT電極3gの各櫛
歯電極は、バスバーと、バスバーからバスバーの長手方向に直交する方向に延びる複数の電極指とを有している。複数の電極指のピッチは概ね一定である。実際には、IDT電極3gは、これより多くの電極指を有するように櫛歯電極が設けられていてもよい。
反射器3hは、図3に示すように、IDT電極3gを両側から挟むように設けられており、1対のバスバーと、1対のバスバー間において延びる複数の電極指とを有している。複数の電極指のピッチは概ね一定であるとともに、IDT電極3fおよびIDT電極3gの複数の電極指のピッチと概ね同一である。
図3に示すように、SAW共振素子のIDT電極3dの一方の櫛歯電極のバスバーに入力された電気信号は、SAW(弾性表面波)に変換されて、複数の電極指に直交する方向に伝搬する。そして、このSAW(弾性表面波)は、再度電気信号に変換されてIDT電極3dの他方の櫛歯電極のバスバーから出力される。このSAW共振素子のバスバーから出力された電気信号は、SAW素子のIDT電極3gの櫛歯電極のバスバーに入力される。
そして、SAW素子のIDT電極3gの一方の櫛歯電極のバスバーから入力された電気信号は、SAW(弾性表面波)に変換され、IDT電極3fに伝搬する。IDT電極3fにおいて、SAW(弾性表面波)は、電気信号に変換されて受信信号出力端子3a側のバスバーから出力される。出力された電気信号は、IDT電極3dの一方の櫛歯電極のバスバーに入力され、入力された電気信号は、SAW(弾性表面波)に変換されて、複数の電極指に直交する方向に伝搬する。そして、このSAW(弾性表面波)は、再度電気信号に変換されてIDT電極3dの他方の櫛歯電極のバスバーから出力され、受信信号出力端子3aに入力される。
このような過程において、電気信号は、通過帯域外の周波数成分が減衰される。通過帯域は、複数の電極指のピッチを概ね半波長とするSAW(弾性表面波)の周波数帯に相当する。なお、受信フィルタ3cは、所望される特性に応じてIDT電極3d、3f、3gの電極指のピッチ等の設計が最適化される。例えば、IDT電極3d、3f、3gの電極指のピッチを狭くすると通過周波数帯域が高くなる。
受信用弾性表面波素子3は、グランドパターン4が受信信号出力端子3aの周辺に配置される。図3では、受信用弾性表面波素子3は、グランドパターン4が受信信号出力端子3aの送信用弾性表面波素子2側に配置されており、グランドパターン4は、一方の端部が受信フィルタ3cの一部と容量結合するように受信フィルタ3cに近接して形成されており、また、他方の端部が配線基板1の接地配線に電気的に接続されている。グランドパターン4は、第2の共通端子3bから受信信号出力端子3aの信号経路において、受信信号出力端子3aに至る手前の領域で受信フィルタ3cと容量結合するように形成されてい
る。
また、グランドパターン4は、一方の端部が第2の共通端子3bから受信信号出力端子3aの信号経路に容量結合するように形成されていればよい。例えば、図11に示すように、分波器Cは、分波器10に対して受信信号出力端子3aを含む配線パターンとグランドパターン4との配置を相互に入れ換えるように形成されていてもよい。なお、この場合には、配線基板1は、各配線パターンが受信信号出力端子3aを含む配線パターンとグランドパターン4との入れ換えに合わせて配置されることになる。また、弾性表面波素子2の下面に形成されるグランドパターン4については後述する。
送信用弾性表面波素子2は、下面に、送信信号入力端子2a、第1の共通端子2b、送信フィルタ2cおよび配線パターンを、例えば、同一の材料によって同時に形成することができる。また、受信用弾性表面波素子3は、受信信号出力端子3a、第2の共通端子3b、受信フィルタ3c、配線パターンおよびグランドパターン4を、例えば、同一の材料によって同時に形成することができる。
これらは、いずれも、AlまたはAl合金(例えば、Al−Cu系またはAl−Ti系)、CuまたはCu合金(例えば、Cu−Mg系またはCu−Ti系)、AgまたはAg合金(例えば、Ag−Mg系またはAg−Ti系)等の金属材料で形成することができる。
送信フィルタ2cおよび受信フィルタ3c等の形成においては、具体的には、まず、スパッタリング法、蒸着法またはCVD(Chemical Vapor Deposition)等の薄膜形成法を
用いて、送信用弾性表面波素子2および受信用弾性表面波素子3の下面上に金属層が形成される。次に、この金属層に対して周知のフォトリソグラフィー法等を用いてパターニングを行なうことで送信フィルタ2cおよび受信フィルタ3c等形成することができる。
ここで、配線基板1の配線パターン1aa、配線パターン1ba、配線パターン1bbおよびグランド配線パターン4aに一例について説明する。
図4は、分波器10の封止樹脂層6側から第1の配線基板1aを平面透視した透視図であり、第1の配線基板1aの上面に形成されている配線パターン1aaを示すとともに、配線パターン1aaに電気的に接続される貫通導体1acを配線パターン1aaの内側に点線で示している。
第1の配線基板1aは、上面には複数の配線パターン1aaが形成されており、配線パターン1aaのうち、配線パターン1aa1は、送信信号入力端子2aに電気的に接続されるパターンであり、また、配線パターン1aa2は、受信信号出力端子3aに電気的に接続されるパターンであり、また、配線パターン1aa3は、第1の共通端子2bおよび第2の共通端子3bに電気的に接続されるパターンである。また、配線パターン1aa1、配線パターン1aa2および配線パターン1aa3以外の配線パターン1aaは、それぞれグランド(接地)となるパターンである。なお、配線パターン1aa4は、グランド(接地)となるパターンであり、グランドパターン4に電気的に接続されるパターンである。
図5(a)は、分波器10の封止樹脂層6側から第2の配線基板1bを平面透視した透視図であり、第2の配線基板1bの上面に形成されている配線パターン1baおよびグランド配線パターン4aを示すとともに、配線パターン1baに電気的に接続される貫通導体1acを配線パターン1baの内側に点線で示している。このように、図5(a)は、配線パターン1baおよびグランド配線パターン4aと第1の配線基板1aの貫通導体1
acとの位置関係を示している。
また、図5(b)は、分波器10の封止樹脂層6側から第2の配線基板1bを平面透視した透視図であり、第2の配線基板1bの上面に形成されている配線パターン1baおよびグランド配線パターン4aを示すとともに、配線パターン1baに電気的に接続される貫通導体1bcを配線パターン1baの内側に点線で示している。このように、図5(b)は、配線パターン1baおよびグランド配線パターン4aと第2の配線基板1bの貫通導体1bcとの位置関係を示している。
第2の配線基板1bは、上面には複数の配線パターン1baが形成されており、配線パターン1baのうち、配線パターン1ba1は、送信信号入力端子2aに電気的に接続されるパターンであり、また、配線パターン1ba2は、受信信号出力端子3aに電気的に接続されるパターンであり、また、配線パターン1ba3は、第1の共通端子2bおよび第2の共通端子3bに電気的に接続されるパターンである。また、配線パターン1ba1、配線パターン1ba2および配線パターン1ba3以外の配線パターン1baは、それぞれグランド(接地)となるパターンである。なお、配線パターン1ba4は、グランド(接地)となるパターンであり、グランドパターン4に電気的に接続されるパターンである。
また、第2の配線基板1bは、上面にはグランド配線パターン4aが形成されており、グランド配線パターン4aは、貫通導体1acを介して配線パターン1aa4に接続されるとともに、グランドパターン4に電気的に接続されている。グランド配線パターン4aは、配線パターン1ba4に接続されており、配線パターン1ba4は、グランド配線パターン4a、貫通導体1acおよび配線パターン1aa4を介してグランドパターン4に電気的に接続される。なお、グランド配線パターン4aは、図5に示すように、貫通導体1acが配置される導体配置部と導体配置部から配線パターン1ba4に延びる接続部と
で構成されている。グランド配線パターン4aは、接続部の一方の端が配線パターン1ba4に接続されている。
図6は、分波器10の封止樹脂層6側から第2の配線基板1bを平面透視した透視図であり、第2の配線基板1bの下面に形成されている配線パターン1bbを示すとともに、配線パターン1bbに電気的に接続される貫通導体1bcを配線パターン1bbの内側に点線で示している。このように、図6は、配線パターン1bbと第2の配線基板1bの貫通導体1bcとの位置関係を示している。
第2の配線基板1bは、下面には複数の配線パターン1bbが形成されており、配線パターン1bbのうち、配線パターン1bb1は、送信信号入力端子2aに電気的に接続されるパターンであり、また、配線パターン1bb2は、受信信号出力端子3aに電気的に接続されるパターンであり、また、配線パターン1bb3は、第1の共通端子2bおよび第2の共通端子3bに電気的に接続されるパターンである。また、配線パターン1bb1、配線パターン1bb2および配線パターン1bb3以外の配線パターン1bbは、それぞれグランド(接地)となるパターンである。なお、配線パターン1bb4および配線パターン1bb5は、グランド(接地)となるパターンであり、貫通導体1bcを介して第2の配線基板1bの上面の配線パターン1ba4に電気的に接続されている。
したがって、グランドパターン4は、配線パターン1aa4、貫通導体1ac、グランド配線パターン4a、配線パターン1ba4および貫通導体1bcを介して、第2の配線基板1bの下面の配線パターン1bb4および配線パターン1bb5に電気的に接続されている。
配線基板1は、上述の配線パターンおよび貫通導体によって、上面と下面との間に送信信号入力配線、受信信号出力配線および接地配線が設けられることになる。
配線基板1において、送信信号入力配線は、配線パターン1aa1、貫通導体1ac、配線パターン1ba1、貫通導体1bcおよび配線パターン1bb1で構成される。また、配線基板1において、受信信号出力配線は、配線パターン1aa2、貫通導体1ac、配線パターン1ba2、貫通導体1bcおよび配線パターン1bb2で構成される。また、配線基板1において、接地配線は、グランドパターン4と電気的に接続されており、配線パターン1aa4、貫通導体1ac、グランド配線パターン4a、配線パターン1ba4、貫通導体1bcおよび配線パターン1bb4で構成される。あるいは、接地配線は、配線パターン1aa4、貫通導体1ac、グランド配線パターン4a、配線パターン1ba4、貫通導体1bc、配線パターン1bb4および配線パターン1bb5で構成される。
ここで、受信用弾性表面波素子3の下面に形成されるグランドパターン4について説明する。
グランドパターン4は、図3に示すように、受信用弾性表面波素子3の下面に一方の端部が受信フィルタ3cの一部と容量結合するように受信フィルタ3cに近接して形成されている。受信フィルタ3cとグランドパターン4の一方の端部とは、受信フィルタ3cとグランドパターン4とが容量結合するように、例えば、0.1(μm)〜5(μm)の間隔を介して対向するように配置されており、容量は、例えば、0.1(pF)〜3(pF)を有している。
また、グランドパターン4は、他方の端部にバンプ5が形成されて、このバンプ5を介して第1の配線基板1aの上面の配線パターン1aaのうちの配線パターン1aa4に電気的に接続されている。そして、グランドパターン4は、貫通導体1acを介して、第2の配線基板1bの上面のグランド配線パターン4aに電気的に接続されており、グランド配線パターン4aは配線パターン1baのうちの配線パターン1ba4に接続されている。
さらに、配線パターン1ba4は、位置Aの貫通導体1bcを介して、第2の配線基板1bの下面の配線パターン1bb4に電気的に接続されるとともに、位置Bの貫通導体1bcを介して、第2の配線基板1bの下面の配線パターン1bb5に電気的に接続されている。配線パターン1aa4、グランド配線パターン4a、配線パターン1ba4、配線パターン1bb4および配線パターン1bb5は、それぞれグランド(接地)となる配線パターンであり、このように、配線基板1において、グランドパターン4は、接地配線となる複数の配線パターンに電気的に接続されている。
また、分波器10において、配線パターン1ba4は、位置Aおよび位置Bの2箇所で貫通導体1bcを介して配線パターン1bb4および配線パターン1bb5に電気的に接続されており、分波器10はグランド(接地)が強化されることになり、受信用弾性表面波素子3の減衰特性が向上する。
また、分波器10は、配線パターン1bb4および配線パターン1bb5と配線パターン1ba4とが位置Aおよび位置Bの貫通導体1bcを介して電気的に接続されているが、貫通導体1bcの位置または配置個数は、配線基板1のそれぞれの配線パターンの配置状態を考慮して適宜設定することができる。
配線パターン1bb1と配線パターン1bb2との間の伝送経路は、複数の経路を有し
ており、配線パターン1bb1、配線基板1内の配線パターン、送信信号入力端子2a、送信フィルタ2cから第1の共通端子2bおよび第2の共通端3bを経由して、送信フィルタ3c、受信信号出力端子3a、配線基板1内の配線パターン、配線パターン1bb2に至る経路が主な伝送経路であり、他の経路が伝送波形に及ぼす影響は少ない。
したがって、図7は、配線パターン1bb1と配線パターン1bb2との間の伝送経路の伝送波形であるが、図7の伝送波形を主な伝送経路(配線パターン1bb1、配線基板1内の配線パターン、送信信号入力端子2a、送信フィルタ2cから第1の共通端子2bおよび第2の共通端3bを経由して、受信フィルタ3c、受信信号出力端子3a、配線基板1内の配線パターン、配線パターン1bb2へ至る経路)の伝送波形として用いて、配線基板1内のグランド配線パターン4aを有するグランドパターン4およびグランド配線パターン4bを有するグランドパターン4の効果を説明する。
また、図7において、破線はグランドパターン4およびグランド配線パターン4aが形成されていない場合の波形を示しており、一点鎖線はグランドパターン4およびグランド配線パターン4aが形成されている場合(実施の形態2)の波形を示している。また、図7において、Aは受信周波数帯域を示しており、Bは送信周波数帯域を示している。なお、図7において、実線はグランドパターン4およびグランド配線パターン4bが形成されている場合(後述する実施の形態2)の波形を示している。また、図7において、C1、C2およびC3はそれぞれの波形の減衰極周波数を示している。
グランドパターン4およびグランド配線パターン4aが形成されていない場合には、配線パターン1bb1、配線基板1内の配線パターン、送信信号入力端子2a、送信フィルタ2cから第1の共通端子2bおよび第2の共通端子3bを経由して、送信フィルタ3c、受信信号出力端子3a、配線基板1内の配線パターン、配線パターン1bb2へ至る伝送特性は、配線基板1の配線パターン間または弾性表面波素子2および弾性表面波素子3のIDT電極間等の容量的な結合により、図7の破線で示すように、高周波領域に減衰極周波数C3を有している。
しかしながら、分波器10は、受信用弾性表面波素子3において、図3に示すように、受信用弾性表面波素子3の下面にグランドパターン4が形成されており、グランドパターン4は、一方の端部が受信フィルタ3cの一部と容量結合するように受信フィルタ3cに近接して配置されており、他方の端部が配線基板1の接地配線に電気的に接続されている。このような構成により、分波器10は、図7の一点鎖線で示すように、減衰極周波数C2が低周波領域に移動して、減衰極周波数C3よりも低周波数領域に位置することになる。
すなわち、分波器10は、受信用弾性表面波素子3にグランドパターン4が形成されており、グランドパターン4がグランド配線パターン4aに電気的に接続されることによって、図7に示すように、伝送波形の減衰極周波数C2が受信周波数帯域Aおよび送信周波数帯域Bに近づくように低周波数領域に位置することになり、受信周波数帯域Aおよび送信周波数帯域Bでの減衰が大きくなり、受信周波数帯域Aおよび送信周波数帯域Bで伝送波形が大きな減衰を有することになる。
したがって、分波器10は、伝送波形がこのような周波数特性を有することにより、受信用弾性表面波素子3に洩れる送信信号あるいは入力された送信信号が受信フィルタ3cとグランドパターン4との容量結合を介してグランドパターン4を経由して配線基板1の接地配線に流れやすくなる。
このように、分波器10は、図7に示すように、受信周波数帯域Aにおいて減衰が大き
くなっており、受信用弾性表面波素子3に洩れた送信信号あるいは入力された送信信号が受信信号出力端子3aに流れにくく、また、グランドパターン4を経由して接地配線に流れやすくなり、受信信号出力端子3aに対する送信信号の洩れが抑制されるので、受信周波数帯域Aにおいてアイソレーション特性が向上する。したがって、分波器10は、受信信号出力端子3aに洩れる送信信号が抑制され、受信帯域においてアイソレーション特性の向上により、受信信号の感度レベルが高くなる。
同様に、分波器10は、図7に示すように、送信周波数帯域Bにおいて減衰が大きくなっており、受信用弾性表面波素子3に洩れた送信信号あるいは入力された送信信号が受信信号出力端子3aに流れにくく、グランドパターン4を経由して接地配線に流れやすくなり、受信信号出力端子3aに対する送信信号の洩れが抑制されるので、送信周波数帯域Bにおいてアイソレーション特性が向上する。
本発明は、上述の実施の形態1の分波器10に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。以下、他の実施の形態について以下に説明する。なお、他の実施の形態に係る分波器のうち、実施の形態1に係る分波器10と同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。
<実施の形態2>
以下、本発明の実施の形態2に係る分波器10Aについて図8を参照しながら以下に説明する。図8にグランド配線パターン4bの一例を示している。なお、分波器10Aは、分波器10の構成と比べて第2の配線基板1bの上面に形成されるグランド配線パターン4bのパターン形状のみが異なっている。すなわち、分波器10Aは、グランドパターン4がグランド配線パターン4bに電気的に接続されている。
図8(a)は、配線パターン1baおよびグランド配線パターン4bと第1の配線基板1aの貫通導体1acとの位置関係を示しており、図8(b)は、配線パターン1baおよびグランド配線パターン4bと第2の配線基板1bの貫通導体1bcとの位置関係を示している。グランド配線パターン4bは、貫通導体1acを介してグランドパターン4に電気的に接続されている。
グランド配線パターン4bは、図8に示すように、貫通導体1acが配置される導体配置部と導体配置部から配線パターン1ba4に延びる接続部とで構成され、接続部の一方
の端が配線パターン1ba4に接続されており、接続部が配線パターン1ba4に向かって延びるように形成されている。グランド配線パターン4bは、図8に示すように、接続部が部分的に屈曲部を有する線状のパターン形状で形成されている。また、グランド配線パターン4bは、接続部のパターン形状が線状のパターン形状に限らない。グランド配線パターン4bは、所望の減衰極周波数を有するように、接続部のパターン形状が適宜選択される。グランド配線パターン4bは、接続部の配線長がグランド配線パターン4aの接続部の配線長よりも長くなるように形成されている。
このように、グランド配線パターン4bは、貫通導体1acが配置される導体配置部から配線パターン1ba4に向かって延びており、配線パターン1ba4までの距離が長くなるように形成されている。また、グランド配線パターン4bは、接続部の配線幅が、例えば、20(μm)〜100(μm)であり、配線長が、例えば、2(mm)以下である。分波器10Aは、グランド配線パターン4bの接続部の配線幅または配線長でもって配線インダクタの値を可変できるので、伝送特性の減衰極周波数の位置を調整することができる。このように、グランド配線パターン4bは、配線インダクタの値を調整するために配線基板1内に設けることができる。
このように、グランド配線パターン4bは、接続部の配線長が長くなるように形成されており、配線パターン1ba4に接続されている。配線パターン1ba4は、図8(b)に示すように、位置Aの貫通導体1bcを介して第2の配線基板1bの下面の配線パターン1bb4に電気的に接続されるとともに、位置Bの貫通導体1bcを介して第2の配線基板1bの下面の配線パターン1bb5に電気的に接続されている。
分波器10Aは、受信用弾性表面波素子3において、受信用弾性表面波素子3の下面にグランドパターン4が形成されており、グランドパターン4は、一方の端部が受信フィルタ3cの一部と容量結合するように受信フィルタ3cに近接して配置されており、他方の端部が貫通導体1acを介してグランド配線パターン4bに電気的に接続され、さらに配線基板1の接地配線に電気的に接続されているので、図7の実線で示すように、分波器10と同様に、減衰極周波数が低周波領域に位置することになり、受信周波数帯域Aおよび送信周波数帯域Bの減衰が大きくなる。
分波器10Aにおいて、グランドパターン4は、グランド配線パターン4bに電気的に背知族されており、グランド配線パターン4bがグランド配線パターン4aよりも接続部の長さが長くなっているので、減衰極周波数C1は、さらに低周波数領域に位置し、受信周波数帯域Aおよび送信周波数帯域Bの減衰がさらに大きくなる。すなわち、グランド配線パターン4bの接続部の配線長を長くすることにより、図7の実線で示すように、減衰極周波数C1は減衰極周波数C2よりもさらに低周波数領域に位置することになる。したがって、分波器10Aは、グランドパターン4がグランド配線パターン4bを有するとともに接地配線に電気的に接続されることになり、減衰極周波数C1が減衰極周波数C2よりもさらに低周波数領域に位置するので、アイソレーション効果がさらに向上する。
このように、分波器10Aは、グランドパターン4が受信フィルタ3cの一部と容量結合するように形成されており、グランドパターン4と受信用弾性表面波素子3の受信フィルタ3cの信号配線パターンとの間で形成される容量成分の増加と、グランドパターン4から受信用弾性表面波素子3と配線基板1と間のはんだバンプ5、配線パターン1aa4、貫通導体1ac、グランド配線パターン4bおよび貫通導体1bcで形成される誘導成分の増加によって、送信信号入力端子2aと受信信号出力端子3a間の伝送特性において、分波器10よりも減衰極周波数C1がさらに低周波領域に位置し、受信周波数帯域Aおよび送信周波数帯域Bに近づくことで、受信周波数帯域Aおよび送信周波数帯域Bのアイソレーション特性がさらに向上する。
図9に、分波器10Aのアイソレーション波形の一例を示す。アイソレーション波形は、送信信号入力端子2aから送信信号を入力して受信信号出力端子3aに漏洩した送信信号の周波数特性を示すものである。図9において、実線は実施の形態2の分波器10Aのアイソレーション波形を示しており、破線はグランドパターン4およびグランド配線パターン4bが形成されていない場合のアイソレーション波形を示している。また、図9において、Aは受信周波数帯域を示しており、Bは送信周波数帯域を示している。
また、分波器10Aは、グランドパターン4がグランド配線パターン4bを有するとともに接地配線に電気的に接続されているので、減衰極周波数C1が低周波領域に位置し、アイソレーション効果がさらに向上する。
このように、分波器10Aは、受信用弾性表面波素子3において、グランドパターン4がグランド配線パターン4bに電気的に接続されており、受信周波数帯域において減衰が大きくなっており、受信用弾性表面波素子3に洩れた送信信号あるいは入力された送信信号が受信信号出力端子3aに流れにくく、グランドパターン4を経由して配線基板1の接地配線に流れやすくなり、受信信号出力端子3aに対する送信信号の洩れが抑制されるの
で、受信周波数帯域においてアイソレーション特性がさらに向上する。
したがって、分波器10Aは、受信信号出力端子3aに洩れる送信信号が抑制され、受信帯域においてアイソレーション特性の向上により、受信信号の感度レベルがさらに高くなる。
また、同様に、分波器10Aは、送信周波数帯域において減衰が大きくなっており、受信用弾性表面波素子3に洩れた送信信号あるいは入力された送信信号が受信信号出力端子3aに流れにくく、グランドパターン4を経由して接地配線に流れやすくなり、受信信号出力端子3aに対する送信信号の洩れが抑制されるので、送信周波数帯域においてアイソレーション特性がさらに向上する。
また、グランド配線パターン4bは、貫通導体1acが配置される導体配置部と導体配置部から配線パターン1ba4に延びる接続部とからなっており、グランド配線パターン
4bが、第1および第2の共通端子2b、3b(アンテナ端子)に電気的に接続される配線パターン1ba3または送信フィルタ2cに電気的に接続される配線パターン1baと容量的に結合することを抑制するために、図8に示すように、グランド配線パターン4bの導体配置部および接続部が第2の共通端子3bまたは送信用弾性表面波素子2から離れた領域に形成されることが好ましい。
また、グランド配線パターン4bに接続された配線パターン1ba4と配線パターン1bb4とを電気的に接続する貫通導体1bcは、第1および第2の共通端子2b、3b(アンテナ端子)に電気的に接続される配線パターン1ba3または送信フィルタ2cに電気的に接続される配線パターン1baと容量的に結合することを抑制するために、図8に示すように、グランド配線パターン4bの導体配置部および接続部が第2の共通端子3bまたは送信用弾性表面波素子2から離れた領域に形成されることが好ましい。
<実施の形態3>
以下、本発明の実施の形態3に係る分波器10Bについて図面を参照しながら以下に説明する。なお、分波器10Bは、グランドパターン4Aを有しており、分波器10Aの構成と比べてグランドパターン4Aの配置構成のみが異なっている。また、分波器10Bにおいて、グランドパターン4Aは、グランド配線パターン4bが用いられているが、グランド配線パターン4aを用いてもよい。
分波器10Bは、図10に示すように、受信フィルタ3cがIDT電極3dとIDT電極3dを挟んで左右に所定間隔を介して配置された反射器3eとを有しており、グランドパターン4Aは、一方の端部が受信信号出力端子3a側のSAW共振子の一方の反射器3eに電気的に接続されており、他方の端部が配線基板1の接地配線に電気的に接続されている。このように、受信用弾性表面波素子3は、グランドパターン4Aの一方の端部が反射器3eに接続されており、反射器3eと反射器3eに隣り合うIDT電極3dとが容量結合することになる。
このように、分波器10Bは、受信用弾性表面波素子3において、受信用弾性表面波素子3の下面にグランドパターン4Aが形成されており、グランドパターン4Aは、一方の端部が反射器3eに接続されるとともに、他方の端部が配線基板1の接地配線に電気的に接続されている。このような構成によって、分波器10Bは、IDT電極3dと反射器3eとが容量結合しており、受信用弾性表面波素子3に洩れた送信信号あるいは入力された送信信号が、IDT電極3d、反射器3eおよびグランドパターン4Aを経由して接地配線に流れやすくなる。
したがって、分波器10Bは、分波器10Aと同様なアイソレーション波形を有することにより、減衰極周波数が低周波領域に位置することになる。すなわち、分波器10Bは、アイソレーション波形の減衰極周波数が受信周波数帯域および送信周波数帯域に近づくように低周波数領域に位置しているので、受信周波数帯域および送信周波数帯域の減衰が大きくなり、受信周波数帯域および送信周波数帯域でアイソレーション波形が大きな減衰を有することになる。
分波器10Bは、アイソレーション波形がこのような周波数特性を有することにより、受信用弾性表面波素子3に洩れる送信信号あるいは入力された送信信号が受信フィルタ3cとグランドパターン4Aとの容量結合を介してグランドパターン4Aを経由して配線基板1の接地配線に流れやすくなる。
このように、分波器10Bは、受信周波数帯域において減衰が大きくなっており、受信用弾性表面波素子3に洩れた送信信号あるいは入力された送信信号が受信信号出力端子3aに流れにくく、グランドパターン4Aを経由して接地配線に流れやすくなり、受信信号出力端子3aに対する送信信号の洩れが抑制されるので、受信周波数帯域においてアイソレーション特性が向上する。したがって、分波器10Bは、受信信号出力端子3aに洩れる送信信号が抑制され、受信周波数帯域においてアイソレーション特性の向上により、受信信号の感度レベルが高くなる。
また、同様に、分波器10Bは、送信周波数帯域において減衰が大きくなっており、受信用弾性表面波素子3に洩れた送信信号あるいは入力された送信信号が受信信号出力端子3aに流れにくく、グランドパターン4Aを経由して接地配線に流れやすくなり、受信信号出力端子3aに対する送信信号の洩れが抑制されるので、送信周波数帯域においてアイソレーション特性が向上する。
分波器10Bは、受信信号出力端子3aのSAW共振子のIDT電極3dと反射器3eとが、容量結合するように、例えば、0.2(μm)〜1.5(μm)の間隔を介して配置されており、容量は、例えば、0.2(pF)〜1.0(pF)を有している。
本発明は、上述した実施の形態1乃至実施の形態3に特に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更および改良が可能である。
1 配線基板
1a 第1の配線基板
1b 第2の配線基板
2 送信用弾性表面波素子
2a 送信信号入力端子
2b 第1の共通端子
2c 送信フィルタ
3 受信用弾性表面波素子
3a 受信信号出力端子
3b 第2の共通端子
3c 受信フィルタ
4、4A グランドパターン
4a、4b グランド配線パターン
5 バンプ
6 封止樹脂層
10、10A、10B、10C 分波器


















Claims (2)

  1. 配線基板と、
    該配線基板に搭載された、前記配線基板に対向する面に第1の共通端子と送信信号入力端子とを有し、前記第1の共通端子と前記送信信号入力端子との間に配置された送信フィルタを含む送信用弾性表面波素子と、
    前記配線基板に前記送信用弾性表面波素子に並置して搭載された、前記配線基板に対向する面に前記第1の共通端子に電気的に接続された第2の共通端子と受信信号出力端子とを有し、前記第2の共通端子と前記受信信号出力端子との間に配置された受信フィルタを含む受信用弾性表面波素子とを備えており、
    前記配線基板は、前記送信用弾性表面波素子および前記受信用弾性表面波素子に対向する面に、グランドとなる複数の第1の配線パターンを有する第1の配線基板と、平面透視して前記受信フィルタに対して配置された、該第1の配線基板を貫通する貫通導体で前記第1の配線パターンに電気的に接続された配線インダクタ調整用のグランド配線パターンおよび該グランド配線パターンに接続されたグランドとなる第2の配線パターンを有する第2の配線基板を含み、
    前記第2の配線パターンは、平面透視して前記送信用弾性表面波素子の外周縁に沿って配置された第1の部分と該第1の部分の前記第2の共通端子側の端部から前記配線基板の外周に向かって延びる第2の部分とを有するL字形状であり、
    前記グランド配線パターンは、平面透視して前記第2の配線パターンと前記受信信号出力端子との間に位置するとともに、前記第1の配線基板を貫通する前記貫通導体が配置される導体配置部と該導体配置部から前記第2の配線パターンに延びる線状の接続部とを有し、該接続部が前記第2の配線パターンの前記第2の部分の前記配線基板の外周側に位置する端部に接続され、
    前記受信用弾性表面波素子は、前記受信信号出力端子の周辺に配置されたグランドパターンを有しており、該グランドパターンは、一方の端部が前記受信信号出力端子側において前記受信フィルタの一部と容量結合するように配置され、他方の端部が前記第1の配線パターンに電気的に接続されていることを特徴とする分波器。
  2. 配線基板と、
    該配線基板に搭載された、前記配線基板に対向する面に第1の共通端子と送信信号入力端子とを有し、前記第1の共通端子と前記送信信号入力端子との間に配置された送信フィルタを含む送信用弾性表面波素子と、
    前記配線基板に前記送信用弾性表面波素子に並置して搭載された、前記配線基板に対向する面に前記第1の共通端子に電気的に接続された第2の共通端子と受信信号出力端子とを
    有し、前記第2の共通端子と前記受信信号出力端子との間に配置された受信フィルタを含む受信用弾性表面波素子とを備えており、
    前記配線基板は、前記送信用弾性表面波素子および前記受信用弾性表面波素子に対向する面に、グランドとなる複数の第1の配線パターンを有する第1の配線基板と、平面透視して前記受信フィルタに対して配置された、該第1の配線基板を貫通する貫通導体で前記第1の配線パターンに電気的に接続された配線インダクタ調整用のグランド配線パターンおよび該グランド配線パターンに接続されたグランドとなる第2の配線パターンを有する第2の配線基板を含み、
    前記第2の配線パターンは、平面透視して前記送信用弾性表面波素子の外周縁に沿って配置された第1の部分と該第1の部分の前記第2の共通端子側の端部から前記配線基板の外周に向かって延びる第2の部分とを有するL字形状であり、
    前記グランド配線パターンは、平面透視して前記第2の配線パターンと前記受信信号出力端子との間に位置するとともに、前記第1の配線基板を貫通する前記貫通導体が配置される導体配置部と該導体配置部から前記第2の配線パターンに延びる線状の接続部とを有し、該接続部が前記第2の配線パターンの前記第2の部分の前記配線基板の外周側に位置する端部に接続され、
    前記受信用弾性表面波素子は、前記受信信号出力端子の周辺に配置されたグランドパターンを有し、前記受信フィルタは、前記受信信号出力端子側にSAW共振子が位置し、該SAW共振子がIDT電極と該IDT電極を挟んで左右に所定間隔を介して配置された反射器とを有しており、前記グランドパターンは、一方の端部が前記反射器の一方に電気的に接続され、他方の端部が前記第1の配線パターンに電気的に接続されていることを特徴とする分波器。
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