JPH07154201A - 弾性表面波フィルタ - Google Patents

弾性表面波フィルタ

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JPH07154201A
JPH07154201A JP29957393A JP29957393A JPH07154201A JP H07154201 A JPH07154201 A JP H07154201A JP 29957393 A JP29957393 A JP 29957393A JP 29957393 A JP29957393 A JP 29957393A JP H07154201 A JPH07154201 A JP H07154201A
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JP
Japan
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surface acoustic
acoustic wave
wave filter
ground electrode
electrode pattern
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JP29957393A
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Keiji Onishi
慶治 大西
Kazuo Eda
和生 江田
Yutaka Taguchi
豊 田口
Shunichi Seki
関  俊一
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/46Filters
    • H03H9/64Filters using surface acoustic waves
    • H03H9/6489Compensation of undesirable effects
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/46Filters
    • H03H9/64Filters using surface acoustic waves
    • H03H9/6423Means for obtaining a particular transfer characteristic
    • H03H9/6433Coupled resonator filters

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾性表面波共振子を多段接続することにより
構成した弾性表面波フィルタにおいて、充分な帯域外減
衰量を確保する。 【構成】 圧電体基板1上に複数個の弾性表面波共振子
2、3を形成し、前記弾性表面波共振子2、3を縦続接
続することにより弾性表面波フィルタを構成し、かつ前
記弾性表面波フィルタの入出力電極パッド4、5と信号
ライン7、8とが近接した弾性表面波フィルタにおい
て、前記入出力電極パッド4、5と前記信号ライン7、
8との間に接地電極パターン9を配した構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体通信機器等に利
用される弾性表面波フィルタ、特に、高帯域外減衰量を
有する弾性表面波フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信の発展にともない、各種移動
体通信機器の送受信の段間フィルタやアンテナフィルタ
などとして使用される弾性表面波フィルタの電気的特性
や小型軽量化などに対する要求がますます厳しくなって
きている。特に、帯域外減衰量に対する要求は厳しく、
受信用フィルタでは送信帯域において、また送信用フィ
ルタでは受信帯域において40〜60dBの減衰量が要
求されるようになってきた。このように、高帯域外減衰
量を有する弾性表面波フィルタを実現することにより、
従来2個以上のフィルタを用いて構成していた移動体通
信機器の受信部または送信部回路を、1個の弾性表面波
フィルタで実現することが可能であり、機器の小型化、
低コスト化が可能となる。
【0003】以下に、従来の弾性表面波フィルタについ
て説明する。図7および図8は、従来の弾性表面波フィ
ルタの概略を示す上面図である。図7および図8におい
て、1は圧電体基板、2は直列腕弾性表面波共振子、3
は並列腕弾性表面波共振子、4は入力電極パッド、5は
出力電極パッド、6は接地電極パッド、7は直列腕信号
ライン、8は並列腕信号ラインである。
【0004】従来の弾性表面波フィルタでは、タンタル
酸リチウムやニオブ酸リチウムなどの圧電体基板1上に
複数個の直列腕弾性表面波共振子2および並列腕弾性表
面波共振子3を梯子型に縦続接続し弾性表面波フィルタ
を構成し、直列腕信号ライン7の延長上に入力電極パッ
ド4および出力電極パッド5を配していた。前記従来の
構成では、チップサイズの制約や、挿入損失や帯域内V
SWR等の電気的特性に対する要求による電極設計上の
制約から、弾性表面波共振子の縦続接続段数に限界があ
り、その帯域外減衰量は30dB程度が限界であった。
【0005】また、前記従来の弾性表面波フィルタと同
一のチップサイズで、弾性表面波共振子の縦続接続段数
を多くして、大きい帯域外減衰量を確保しようとした場
合には、図8に示すように、直列腕および並列腕弾性表
面波共振子2、3、や入力電極パッド4および出力電極
パッド5、直列腕および並列腕信号ライン7、8等が互
いに隣接した構成となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、弾性表
面波共振子や入力電極パッド、出力電極パッド、信号ラ
インが互いに隣接した構成では、前記入力電極パッドあ
るいは前記出力電極パッドから前記線号ラインへ、ある
いは直列腕信号ラインから並列腕信号ラインへ等の直達
波のレベルが無視できなくなり、弾性表面波共振子を多
段接続したにもかかわらず、帯域外減衰量を充分確保で
きないという問題があった。
【0007】本発明は、前記従来の問題点を解決するも
のであり、前記直達波のレベルを軽減し、充分な帯域外
減衰量を確保することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の弾性表面波フィルタは、圧電体基板上に複
数個の弾性表面波共振子を形成し、前記弾性表面波共振
子を縦続接続することにより弾性表面波フィルタを構成
し、かつ前記弾性表面波フィルタの入力電極パッドある
いは出力電極パッドと、信号ラインとが近接した弾性表
面波フィルタにおいて、前記入力電極パッドあるいは前
記出力電極パッドと、前記信号ラインとの間に接地電極
パターンを配した構成を有している。
【0009】
【作用】前記弾性表面波フィルタの構成により、入力電
極パッドあるいは出力電極パッドと信号ライン間での直
達波のレベルを軽減し、弾性表面波共振子の多段縦続接
続に見合う充分な帯域外減衰量を確保することができる
とともに、高減衰弾性表面波フィルタの実現により移動
体通信機器等の部品点数を削減し、機器の小型化、低コ
スト化をも可能とする。
【0010】また、従来の弾性表面波フィルタの構成に
おいても、入出力電極パッドを信号ラインや弾性表面波
共振子に近接して配置することができるので、チップサ
イズの小型化を図ることも可能である。
【0011】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例に
ついて、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、
本発明の第1の実施例における弾性表面波フィルタの構
成の概略を示す上面図である。図1において、1は圧電
体基板、2は直列腕弾性表面波共振子、3は並列腕弾性
表面波共振子、4は入力電極パッド、5は出力電極パッ
ド、6は接地電極パッド、7は直列腕信号ライン、8は
並列腕信号ライン、9は接地電極パターンである。
【0012】本実施例では、圧電体基板1として36゜
YカットX伝搬のタンタル酸リチウムを用い、2個の直
列腕共振子2と1個の並列腕共振子3とをT型に縦続接
続したものを基本単位として、T型3段の弾性表面波フ
ィルタを形成した。入力電極パッド4および出力電極パ
ッド5と信号ライン7、8の間には、シールド電極とし
て接地電極パターン9が形成されており、接地電極パッ
ド6と同様にボンディングワイヤによりパッケージに形
成された接地端子と接続した。本実施例では、電極材料
としてアルミニウム薄膜を用いた。本実施例による弾性
表面波フィルタの周波数特性を図2(a)に、従来の構
成によるT型3段の弾性表面波フィルタの周波数特性を
図2(b)に示す。本実施例による弾性表面波フィルタ
は、中心周波数が872.5MHzの携帯電話用の受信
用フィルタであり、高周波数側帯域外(送信帯域)での
減衰量は60dBを確保しており、本実施例で用いたセ
ラミックパッケージ(3.8mm×3.8mm×1.5
mm)のアイソレーションのほぼ限界まで抑圧すること
が可能であった。従来の構成の弾性表面波フィルタの場
合では、高周波数側のストップバンドにおける減衰量は
本実施例の場合とほぼ同等であるが、周波数が高くなる
につれて減衰量が小さくなっており、要求特性を満たす
ことができなかった。このように、40〜60dB程度
の減衰量を前記従来の構成で実現する場合には、直達波
のレベルが無視できなくなり、弾性表面波共振子の接続
段数にみあった減衰量を確保できない。
【0013】なお、本実施例では圧電体基板1として、
36゜YカットX伝搬のタンタル酸リチウムを用いた
が、他の圧電体基板または圧電体薄膜を利用した基板の
場合でも同様の効果が得られることは明白である。
【0014】以上のように、圧電体基板上に複数個の弾
性表面波共振子を形成し、前記弾性表面波共振子を縦続
接続することにより弾性表面波フィルタを構成し、かつ
前記弾性表面波フィルタの入力電極パッドあるいは出力
電極パッドと、信号ラインとが近接した弾性表面波フィ
ルタにおいて、前記入力電極パッドあるいは前記出力電
極パッドと、前記信号ラインとの間に接地電極パターン
を配した構成により、弾性表面波共振子の縦続接続段数
にみあった充分な帯域外減衰量を確保することができ
る。
【0015】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について、図面を参照しながら詳細に説明する。図3
は、本発明の第2の実施例における弾性表面波フィルタ
の構成の概略を示す上面図である。図3において、1は
圧電体基板、2は直列腕弾性表面波共振子、3は並列腕
弾性表面波共振子、4は入力電極パッド、5は出力電極
パッド、6は接地電極パッド、7は直列腕信号ライン、
8は並列腕信号ライン、9は接地電極パターンである。
【0016】本実施例においても、第1の実施例と同
様、圧電体基板1として36゜YカットX伝搬のタンタ
ル酸リチウムを用いた。構成としては、2個の直列腕共
振子2と1個の並列腕共振子3とをT型に縦続接続した
ものを基本単位として、T型2段の弾性表面波フィルタ
を形成した。また、直列腕に連続して接続された弾性表
面波共振子2の間には、シールド電極として接地電極パ
ターン9が形成されており、接地電極パッド6と同様に
ボンディングワイヤによりパッケージに形成された接地
端子と接続した。また、本実施例においても、電極材料
としてアルミニウム薄膜を用いた。本実施例の構成によ
って、連続して直列腕に接続された弾性表面波共振子2
間での直達波のレベルを軽減することができ、従来の構
成に比べて、帯域外減衰量で1〜2dBの改善効果があ
った。
【0017】以上のように、圧電体基板上に複数個の弾
性表面波共振子を形成し、前記弾性表面波共振子を縦続
接続することにより弾性表面波フィルタを構成し、かつ
少なくとも2つ以上の弾性表面波共振子が、連続して直
列腕に接続された弾性表面波フィルタにおいて、前記連
続して直列腕に接続された弾性表面波共振子間に、接地
電極パターンを配することにより、直列共振子間の直達
波レベルを軽減し、帯域外減衰量を改善することができ
る。また前記構成により、直列腕に連続して接続された
弾性表面波共振子間の距離を小さくすることができ、チ
ップサイズの小型化にも寄与する。
【0018】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について、図面を参照しながら詳細に説明する。図4
は、本発明の第3の実施例における弾性表面波フィルタ
の構成の概略を示す上面図である。図4において、1は
圧電体基板、2は直列腕弾性表面波共振子、3は並列腕
弾性表面波共振子、4は入力電極パッド、5は出力電極
パッド、6は接地電極パッド、7は直列腕信号ライン、
8は並列腕信号ライン、9は接地電極パターンである。
【0019】本実施例では、第2の実施例と同様、圧電
体基板1として36゜YカットX伝搬のタンタル酸リチ
ウムを用い、2個の直列腕共振子2と1個の並列腕共振
子3とをT型に縦続接続したものを基本単位として、T
型2段の弾性表面波フィルタを形成した。また、並列腕
信号ライン8とそれと隣接するもう一方の並列腕信号ラ
イン8の間には、シールド電極として接地電極パターン
9が形成されており、接地電極パッド6と同様にボンデ
ィングワイヤによりパッケージに形成された接地端子と
接続した。本実施例においても、電極材料としてアルミ
ニウム薄膜を用いた。本実施例の構成によって、並列腕
信号ライン間相互での直達波のレベルを軽減することが
でき、従来の構成に比べて、帯域外減衰量を改善するこ
とが可能であった。また、本実施例では並列腕信号ライ
ン8間のみに接地電極パターンを配したが、直列腕信号
ライン7と並列腕信号ライン8間にも接地電極パターン
を配することにより、信号ライン間での直達波レベルを
軽減し、さらに信頼性の高い弾性表面波フィルタを得る
ことができる。
【0020】なお、以上はT型2段構成の弾性表面波フ
ィルタについて示したが、T型3段構成、あるいは通常
の梯子型接続のフィルタの場合についても同様の効果が
得られることは言うまでもない。
【0021】以上のように、圧電体基板上に複数個の弾
性表面波共振子を形成し、前記弾性表面波共振子を縦続
接続することにより構成した弾性表面波フィルタにおい
て、直列腕信号ラインと、並列腕信号ラインとの間に、
あるいは並列腕信号ラインと、それと近接した並列腕信
号ラインとの間に、接地電極パターンを配することによ
り、直列腕または並列腕信号ライン間相互での直達波レ
ベルを軽減し、帯域外減衰量を改善することができる。
また前記構成により、直列腕および並列腕信号ラインの
距離を縮小することができ、チップサイズの小型化にも
寄与する。
【0022】(実施例4)以下、本発明の第4の実施例
について、図面を参照しながら詳細に説明する。図5
は、本発明の第4の実施例における弾性表面波フィルタ
の構成の概略を示す上面図である。図5において、1は
圧電体基板、2は直列腕弾性表面波共振子、3は並列腕
弾性表面波共振子、4は入力電極パッド、5は出力電極
パッド、6は接地電極パッド、7は直列腕信号ライン、
8は並列腕信号ライン、9は接地電極パターンである。
【0023】本実施例では、第1の実施例と同様、圧電
体基板1として36゜YカットX伝搬のタンタル酸リチ
ウムを用い、2個の直列腕共振子2と1個の並列腕共振
子3とをT型に縦続接続したものを基本単位として、T
型3段の弾性表面波フィルタを形成した。また、直列腕
弾性表面波共振子2と、並列腕弾性表面波共振子3が、
弾性表面波の伝搬方向、すなわち本実施例における圧電
体基板のX軸方向と平行に隣あって配置された箇所に、
シールド電極として接地電極パターン9が形成されてお
り、接地電極パッド6と同様にボンディングワイヤによ
りパッケージに形成された接地端子と接続した。本実施
例においても、電極材料としてアルミニウム薄膜を用い
た。本実施例の構成によって、直列腕弾性表面波共振子
2と、並列腕弾性表面波共振子3の相互での直達波のレ
ベルを軽減するとともに、弾性表面波の不要な結合を防
止することができ、従来の構成に比べて、帯域外減衰量
を改善し、不要スプリアスを除去することが可能であ
る。本実施例の弾性表面波フィルタでは、弾性表面波共
振子にすべて反射器を有した構成をとなっているが、部
分的に反射器を有さない共振子を設けた場合には、前記
構成はスプリアス除去の面で特に有効である。また、前
記構成によれば、直列腕弾性表面波共振子および並列腕
弾性表面波共振子間の距離を縮小することができ、チッ
プサイズの小型化にも寄与する。
【0024】以上のように、圧電体基板上に複数個の弾
性表面波共振子を形成し、前記弾性表面波共振子を縦続
接続することにより弾性表面波フィルタを構成し、かつ
少なくとも1組以上の直列腕に接続された弾性表面波共
振子と、並列腕に接続された弾性表面波共振子とが、そ
れぞれの弾性表面波の伝搬方向と平行に、隣あって配置
された弾性表面波フィルタにおいて、前記直列腕に接続
された弾性表面波共振子と、前記並列腕に接続された弾
性表面波共振子との間に、接地電極パターンを配するこ
とにより、直列腕弾性表面波共振子と並列腕弾性表面波
共振子の相互での直達波レベルを軽減し、帯域外減衰量
を改善するとともに不要スプリアスを軽減することがで
きる。
【0025】(実施例5)以下、本発明の第5の実施例
について詳細に説明する。本実施例では、第1の実施例
で示した弾性表面波フィルタの接地電極パターン9を、
弾性表面波共振子2、3等を構成する導電性膜よりも、
膜厚を厚く形成した構成となっている。具体的な製法と
しては、まず弾性表面波共振子2、3等を形成するのに
適当な膜厚(本実施例では約4300Å)のアルミニウ
ム膜をスパッタ法により成膜する。通常のフォトリソグ
ラフィー手法により前記弾性表面波共振子や接地電極パ
ターン等を形成する。次に、接地電極パターンのみのマ
スクを用いてリフトオフ手法により、さらに約4000
Åの接地電極パターンを形成した。このようにして、弾
性表面波共振子を形成する導電性膜の約2倍の厚さを有
する接地電極パターンを得た。前記構成により、接地電
極パターンのシート抵抗を小さくするとともにシールド
効果を高めることができる。また、接地電極パターンの
面積を縮小することが可能となるので、チップサイズの
小型化にも寄与する。
【0026】以上のように、接地電極パターンの膜厚
が、弾性表面波共振子を形成している導電性膜の膜厚よ
りも厚くすることにより、直達波レベルの軽減効果を高
め、帯域外減衰量を充分確保することができる。
【0027】なお、接地電極パターンの製法として、特
に本実施例で示した前記製法による必要はない。
【0028】(実施例6)以下、本発明の第6の実施例
について、詳細に説明する。本実施例では、第1の実施
例で示した弾性表面波フィルタの接地電極パターン9
を、弾性表面波共振子2、3等を構成する導電性膜(ア
ルミニウム薄膜)よりも、導電率が高く、比重の大きい
金属として金(約3000Å)を用いた。前記構成によ
り、シールド効果を高めるとともに、第4の実施例で示
した弾性表面波共振子間の不要な結合の阻止効果も高め
ることができる。
【0029】本実施例では、接地電極パターンとして金
電極を用いたが、パラジウム等を含む金合金や他の高導
電率を有する合金を用いても差し支えない。
【0030】以上のように、接地電極パターンを形成し
ている導電性膜の比重および導電率が、弾性表面波共振
子を形成している導電性膜の比重よりも大きく、かつ導
電率が高い材料により形成することにより、直達波レベ
ルの軽減効果を高め、帯域外減衰量を充分確保すること
ができる。
【0031】(実施例7)以下、本発明の第7の実施例
について、詳細に説明する。本実施例では、第1の実施
例で示した弾性表面波フィルタのアルミニウムからなる
接地電極パターン9上に、下地金属膜としてクロムを5
00Å、さらに金を3000Å形成し、3層からなる接
地電極パターン9を有した構成となっている。前記構成
により、接地電極パターンのシート抵抗を小さくするこ
とができ、シールド効果を高めるとともに、第4の実施
例で示した弾性表面波共振子間の不要な結合の阻止効果
も高めることができる。また、実施例6で示した場合に
比べ、接地電極パターンと基板との密着力を高めること
ができ、信頼性の高い弾性表面波フィルタを得ることが
できる。
【0032】本実施例においても、接地電極パターンの
最上層に金電極を用いたが、パラジウム等を含む金合金
や他の高導電率を有する導電性材料を用いても差し支え
ない。
【0033】以上のように、接地電極パターンを、2層
以上の異なる材料からなる導電性膜により形成すること
により、直達波レベルの軽減効果を高め、帯域外減衰量
を充分確保することができるとともに信頼性の高い弾性
表面波フィルタを得ることができる。
【0034】(実施例8)以下、本発明の第8の実施例
について、図面を参照しながら詳細に説明する。図6
は、本発明の第8の実施例における弾性表面波フィルタ
の構成の概略を示す上面図である。図6において、1は
圧電体基板、2は直列腕弾性表面波共振子、3は並列腕
弾性表面波共振子、4は入力電極パッド、5は出力電極
パッド、6は接地電極パッド、7は直列腕信号ライン、
8は並列腕信号ライン、9は接地電極パターンである。
【0035】本実施例では、圧電体基板1として36゜
YカットX伝搬のタンタル酸リチウムを用い、2個の直
列腕共振子2と1個の並列腕共振子3とをT型に縦続接
続したものを基本単位として、T型3段の弾性表面波フ
ィルタを形成した。なお、本実施例では、直列腕弾性表
面波共振子2として、反射器を有さない構成のものを用
いた。さらに、第4の実施例で示した弾性表面波フィル
タの接地電極パターン9を、弾性表面波の伝搬方向と4
5゜の角度をもたせた構成となっている。前記構成によ
り、反射器より漏れてきた弾性表面波を外部に反射する
ことができ不要スプリアスを軽減することができる。前
記構成は、本実施例のように反射器を有さない弾性表面
波共振子を用いた弾性表面波フィルタに対して、特に有
効であることは言うまでもない。また、接地電極パター
ンの膜厚を弾性表面波共振子等の膜厚よりも厚くした
り、金等の高比重、高導電率を有する導電性膜で形成し
た場合にはより一層の改善効果がみられる。
【0036】以上のように、接地電極パターンの、弾性
表面波共振子に近接した辺が、弾性表面波の伝搬方向
と、一定の角度をなすように形成することにより、不要
スプリアスを除去し特性の優れた弾性表面波フィルタを
得ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明は、圧電体基板上に
複数個の弾性表面波共振子を形成し、前記弾性表面波共
振子を縦続接続することにより弾性表面波フィルタを構
成し、かつ前記弾性表面波フィルタの入出力電極パッド
と信号ラインとが近接した弾性表面波フィルタにおい
て、前記入出力電極パッドと前記信号ラインとの間に接
地電極パターンを配した構成を有することにより、充分
な帯域外減衰量を得ることができる。また、高帯域外減
衰量を有する弾性表面波フィルタの実現により、移動体
通信機器の部品点数の削減が可能であり、機器の小型
化、低コスト化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における弾性表面波フィ
ルタの構成を示す上面図
【図2】(a)本発明の第1の実施例による弾性表面波
フィルタの周波数特性図 (b)従来の構成による弾性表面波フィルタの周波数特
性図
【図3】本発明の第2の実施例における弾性表面波フィ
ルタの構成を示す上面図
【図4】本発明の第3の実施例における弾性表面波フィ
ルタの構成を示す上面図
【図5】本発明の第4の実施例における弾性表面波フィ
ルタの構成を示す上面図
【図6】本発明の第8の実施例における弾性表面波フィ
ルタの構成を示す上面図
【図7】従来の弾性表面波フィルタの第1の構成を示す
上面図
【図8】従来の弾性表面波フィルタの第2の構成を示す
上面図
【符号の説明】
1 圧電体基板 2 直列腕弾性表面波共振子 3 並列腕弾性表面波共振子 4 入力電極パッド 5 出力電極パッド 6 接地電極パッド 7 直列腕信号ライン 8 並列腕信号ライン 9 接地電極パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 俊一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電体基板上に複数個の弾性表面波共振子
    を形成し、前記弾性表面波共振子を縦続接続することに
    より弾性表面波フィルタを構成し、かつ前記弾性表面波
    フィルタの入力電極パッドあるいは出力電極パッドと、
    信号ラインとが近接した弾性表面波フィルタにおいて、
    前記入力電極パッドあるいは前記出力電極パッドと、前
    記信号ラインとの間に、接地電極パターンを配したこと
    を特徴とする弾性表面波フィルタ。
  2. 【請求項2】圧電体基板上に複数個の弾性表面波共振子
    を形成し、前記弾性表面波共振子を縦続接続することに
    より弾性表面波フィルタを構成し、かつ少なくとも2つ
    以上の弾性表面波共振子が、連続して直列腕に接続され
    た弾性表面波フィルタにおいて、前記連続して直列腕に
    接続された弾性表面波共振子間に、接地電極パターンを
    配したことを特徴とする弾性表面波フィルタ。
  3. 【請求項3】圧電体基板上に複数個の弾性表面波共振子
    を形成し、前記弾性表面波共振子を縦続接続することに
    より構成した弾性表面波フィルタにおいて、直列腕信号
    ラインと、並列腕信号ラインとの間に、あるいは並列腕
    信号ラインと、それと近接した並列腕信号ラインとの間
    に、接地電極パターンを配したことを特徴とする弾性表
    面波フィルタ。
  4. 【請求項4】圧電体基板上に複数個の弾性表面波共振子
    を形成し、前記弾性表面波共振子を縦続接続することに
    より弾性表面波フィルタを構成し、かつ少なくとも1組
    以上の直列腕に接続された弾性表面波共振子と、並列腕
    に接続された弾性表面波共振子とが、それぞれの弾性表
    面波の伝搬方向と平行に、隣あって配置された弾性表面
    波フィルタにおいて、前記直列腕に接続された弾性表面
    波共振子と、前記並列腕に接続された弾性表面波共振子
    との間に、接地電極パターンを配したことを特徴とする
    弾性表面波フィルタ。
  5. 【請求項5】接地電極パターンの膜厚が、弾性表面波共
    振子を形成している導電性膜の膜厚よりも厚いことを特
    徴とする請求項1ないし4記載の弾性表面波フィルタ。
  6. 【請求項6】接地電極パターンを形成している導電性膜
    の比重および導電率が、弾性表面波共振子を形成してい
    る導電性膜の比重よりも大きく、かつ導電率が高い材料
    により形成されたことを特徴とする請求項1ないし4記
    載の弾性表面波フィルタ。
  7. 【請求項7】弾性表面波共振子をアルミニウム合金膜、
    接地電極パターンを金合金膜により形成したことを特徴
    とする請求項6記載の弾性表面波フィルタ。
  8. 【請求項8】接地電極パターンが、2層以上の異なる材
    料からなる導電性膜により形成されたことを特徴とする
    請求項1ないし4記載の弾性表面波フィルタ。
  9. 【請求項9】第1層を弾性表面波共振子と同時に形成さ
    れたアルミニウム合金膜とし、第2層をクロムあるいは
    ニッケルを主成分とする合金膜、第3層を金合金膜とし
    たことを特徴とする請求項8記載の弾性表面波フィル
    タ。
  10. 【請求項10】接地電極パターンの、弾性表面波共振子
    に近接した辺が、弾性表面波の伝搬方向と、一定の角度
    をなすように形成されたことを特徴とする請求項3ない
    し4記載の弾性表面波フィルタ。
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