JP2013187243A - 逆阻止型半導体装置の製造方法 - Google Patents

逆阻止型半導体装置の製造方法 Download PDF

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【課題】マスク酸化膜の厚さを薄くしても、マスク酸化膜の機能を充分に保持して、分離領域以外の領域への望まれないボロンドーピングが起きない逆阻止型半導体装置の製造方法の提供。
【解決手段】p型分離領域31aを、厚さ0.8μm以下の酸化膜15bマスクに用いてボロンのイオン注入し、ボロンガラス15cを除去した後、ドライブ熱拡散により形成する工程を有する逆阻止型半導体装置の製造方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電力変換装置などにスイッチングデバイスとして使用される逆阻止型半導体装置の製造方法、特には逆阻止型絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以降、逆阻止IGBTと称す)の製造方法に関する。
近年、半導体素子を用い、AC(交流)/AC変換や、AC/DC(直流)変換、DC/AC変換などを行うための電力変換回路では、電解コンデンサや直流リアクトルなどで構成される直流平滑回路を不要にできる直接リンク形変換回路として、マトリクスコンバータが知られている。このマトリクスコンバータは交流電圧下で使用されるため、マトリクスコンバータを構成する複数のスイッチングデバイスには、順、逆方向に電流制御可能な双方向スイッチングデバイスを必要とする。
最近、回路の小型化、軽量化、高効率化、高速応答化および低コスト化等の観点から、前記双方向スイッチングデバイスを、図4の等価回路図に示すように2個の逆阻止IGBTを逆並列接続の構成としたものが着目されている。このような逆並列接続を逆阻止IGBTで構成すると、逆耐圧用のダイオードが不要となるメリットがある。通常のIGBTを使用する従来の電力変換回路では逆耐圧を不必要としていたので、逆耐圧が順耐圧に比べて低く耐圧信頼性も低い性能のIGBTで充分であったことに対して、この逆阻止IGBTとは、逆耐圧を順耐圧と同程度の耐圧にすると共に耐圧信頼性も高めた特性を有するデバイスを言う。
図3は、そのような逆阻止IGBTを示す断面模式図であり、下記特許文献1に記載されている。この逆阻止IGBTは、中央に活性領域110があり、この活性領域110を取り巻く外周側に、耐圧構造領域120を挟んで、その外側にp型分離領域31を有する。活性領域110は、n型ドリフト領域1、p型ベース領域2、n型のエミッタ領域3、ゲート絶縁膜4、ゲート電極5、層間絶縁膜6、エミッタ電極9およびp型コレクタ領域10、コレクタ電極11などを備える縦型のIGBTの主電流の経路となる領域である。前記分離領域31は、半導体基板の表面から裏面側のp型コレクタ領域10に接する深さに形成されるp型の領域である。このp型分離領域31によって、逆耐圧接合であるp型コレクタ領域10とn型ドリフト領域1の間のpn接合面の終端部がチップ化の際の切断面となるチップ側端面12に露出せず、絶縁膜で保護された耐圧構造部120の表面13に露出するので、耐圧信頼性が高くなる。
p型分離領域31を有する逆阻止IGBTの従来の製造方法を説明する。このp型分離領域31は、600Vクラス逆耐圧を設計する場合、例えば、図5に示すように、厚さ500μmで比抵抗100ΩcmのFZ−n型シリコン基板101の表面に、1.6〜2.0μmの初期酸化膜15を形成し、後工程で形成される前記活性領域110や耐圧構造領域120を取り囲むパターンで、幅100μmのp型分離拡散用の開口部16を選択的にエッチングして形成する(a)。
つぎに、表面にボロンソース17を塗布して熱処理する(b)ことで、ボロンのデポジションを行い、シリコン基板の表層に浅く、長時間の熱拡散でもボロンが枯渇しないような高濃度のボロンがドープされたボロンデポジション領域18を形成する(c)、(d)。
つぎに、エッチングにより酸化膜15中に拡散して形成されたボロンガラス層15−1を除去した後、1300℃の温度の酸素雰囲気中で深さ100μm以上、例えば120μmの深さに、ボロンをドライブ拡散してp型分離領域31を形成する。このとき、酸化膜15は増膜されて酸化膜15aとなる(e)。
つぎに、前述のp型分離領域31に囲まれた内側領域のn型シリコン基板の表面側に、図3の活性領域110および耐圧構造領域120を形成するために、よく知られた通常の製法により、p型ベース領域2、n型エミッタ領域3、ゲート酸化膜4、ゲート電極5およびエミッタ電極9等の通常のプレーナゲート型IGBT(図3)に必要な領域を形成する。つぎに、裏面を削り、FZ−n型シリコン基板101の厚さを600Vの耐圧に必要な80μm程度にし、削り面にp型分離領域31を露出させる。n型シリコン基板101のまま残っている部分はn型ドリフト領域1となる。
つぎに、削った裏面に、ドーズ量1×1013cm−2のボロンをイオン注入して350℃程度で1時間程度の低温アニールを行い、活性化したボロンのピーク濃度が1×1017cm−3程度で、厚みが1μm程度の裏面のp型コレクタ領域10を形成する。このp型コレクタ領域10の表面(裏面)にコレクタ電極を公知のスパッタ法などにより形成し、各チップ単位に切断すれば、逆阻止IGBTとなる(特許文献1)。
特開2006−80269号公報(図1、0015段落〜0017段落)
しかしながら、塗布拡散による分離領域の形成工程では、前述のように、図5(b)、(c)のボロンのデポジション工程では、ボロンソースはウエハ全面に塗布される。従って、p型分離領域31の形成のための初期酸化膜15の開口部16以外の酸化膜マスク中にも熱処理によってボロンがドープされ、ボロンガラス15−1が形成される。そこで、(d)の工程では、ドライブ拡散中のボロンの酸化膜マスクのつき抜けを防止するため、ボロンガラス15−1を除去する必要がある。この際に、ボロンソース17の濃度バラツキや拡散バラツキなどを原因としてボロンガラス15−1が均一な厚さに形成されず、ボロンガラス15−1の厚みにバラツキが出易い。すなわち、ボロンガラス15−1の厚さが局部的に厚い箇所が生じることがある。または、前記開口部16以外の酸化膜15のボロンガラス15−1を除去する際のエッチングムラのため、酸化膜15に膜厚の薄い部分や酸化膜が除去されてシリコン基板が露出する部分が生じることがある。ボロンガラス層のエッチング量が少ないと、部分的にボロンガラスが残ってドライブ拡散中のボロンの酸化膜つき抜けがおこる惧れがある。
その結果、次工程のボロンのドライブ拡散工程で、特に初期にボロンのデポジション領域からのオートドーピングにより、ボロンの望ましくないドーピングが活性領域110や耐圧構造領域に生じることがある。この結果、特にボロンの塗布拡散による高温長時間を必要とするp型分離領域の形成を含む製造方法では、デバイスの特性不良が多くなり、良品率が低下するという問題が発生する。
このような問題の発生を防ぐためには、ドライブ拡散時のマスクとなる前記初期酸化膜15の厚さをさらに厚くすればよいが、マスク酸化膜の膜厚の1.5μm〜2.0μmは限界に近く、これ以上の膜厚にすることは、酸化膜形成工程の時間が極めて長くなり、容易なことではない。
本発明は、以上述べた点を考慮してなされたものであり、本発明は、マスク酸化膜の厚さを薄くしても、マスク酸化膜の機能を充分に保持して、分離領域以外の領域への望まれないボロンドーピングが起きない逆阻止型半導体装置の製造方法の提供を目的とする。
本発明は、前述の課題を解決するために、n型シリコン基板の一方の主面に選択形成されるp型ベース領域と、該p型ベース領域表面層に選択形成されるn型エミッタ領域と、前記n型シリコン基板の残り部分であるn型ドリフト領域と前記n型エミッタ領域とに挟まれる前記p型ベース領域の一方の主面側表面にゲート絶縁膜を介して覆うゲート電極と、前記p型ベース領域を前記n型ドリフト領域を主領域とする耐圧構造領域を介して取り囲むp型分離領域と、前記n型シリコン基板の他方の主面に露出する前記p型分離領域に連結されるp型コレクタ層とを備える逆阻止型半導体装置の製造方法において、前記p型分離領域がボロンのイオン注入とドライブ熱拡散により形成される逆阻止型半導体装置の製造方法とする。前記ボロンのイオン注入とドライブ熱拡散により形成される前記p型分離領域が、n型シリコン基板の一方の主面に、厚さ0.8μm以下の酸化膜マスクの形成工程、酸化膜マスクの分離領域用開口部形成工程、シリコン基板界面からの厚さ0.15μm〜0.25μm以上の酸化膜マスクを残す深さを基準に、ボロンを前記開口部へイオン注入する工程、ボロンガラス層をエッチングで除去して0.15μm〜0.25μm以上の厚さの酸化膜マスクを残すエッチング工程、酸化雰囲気中でのボロンの拡散深さ100μm以上のドライブ拡散工程により、リング状平面パターンの分離領域を形成し、該分離領域に囲まれた中央領域に主電流の経路となる活性領域およびpn接合の終端部を保護し、該終端部近傍での電界強度を緩和するための耐圧構造領域を形成する工程、他方の主面を研削して他方の主面側に前記分離領域の底部を露出させる工程、他方の主面にイオン注入により全面にp型コレクタ領域を形成し、前記分離領域と同導電型で連結させる工程を有することが好ましい。また、前記逆阻止型半導体装置が逆阻止IGBTであることが望ましい。
本発明によれば、マスク酸化膜の厚さを薄くしても、酸化膜マスクの機能を充分に保持して、分離領域以外の領域への望まれないボロンドーピングが起きない逆阻止型半導体装置の製造方法を提供することができる。
本発明の逆阻止型半導体装置の製造方法にかかるイオン注入によるp型分離領域の形成工程を(a)〜(e)の各プロセスステップのフローで示すプロセスフロー図である。 シリコン酸化膜とシリコン基板へのボロンのイオン注入の際のイオン注入エネルギーと飛程の関係を比較して示す関係図である。 一般的な逆阻止IGBTの断面模式図である。 本発明にかかる、マトリクスコンバータに使用される双方向スイッチングデバイスの等価回路図である。 従来の逆阻止型半導体装置の製造方法にかかる塗布拡散によるp型分離領域の形成工程を(a)〜(e)の各プロセスステップのフローで示すプロセスフロー図である。
以下、本発明の逆阻止型半導体装置の製造方法にかかる実施例について、図面を参照して詳細に説明する。本明細書および添付図面においては、nまたはpを冠記した層や領域では、それぞれ電子または正孔が多数キャリアであることを意味する。また、nやpに付す+および−は、それぞれ相対的に不純物濃度が高いまたは低いことを意味する。なお、以下の実施例の説明および添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、実施例で説明される添付図面は、見易くまたは理解し易くするために正確なスケール、寸法比で描かれていない。本発明はその要旨を超えない限り、以下に説明する実施例の記載に限定されるものではない。
本発明の逆阻止型半導体装置の製造方法について、具体的には、順逆耐圧600Vの逆阻止IGBTの製造方法について説明する。逆阻止IGBTを製造するにはp型分離領域31aを形成する必要がある。600Vクラス逆耐圧を設計する場合、例えば、図1に示すように、厚さ500μmで比抵抗100ΩcmのFZ−n型シリコン基板101の表面に、厚さ0.8μmの初期酸化膜15bを熱酸化法で形成する。この酸化膜は前記熱酸化法ではなく、CVD法により形成してもよい(a)。後工程で形成される活性領域110や耐圧構造領域120を取り囲むパターンで、p型分離領域31a用の開口部16aを選択的にエッチングして形成する。開口部16aの幅は耐圧により変わる。例えば、耐圧600Vを設計する場合は、幅100μmとする。エッチングはウェットエッチング、ドライエッチングのどちらでもよい(b)。
次に熱酸化により開口部に厚さ50nmの酸化膜(スクリーン酸化膜)を形成する。この酸化膜工程は無くてもよい。厚い酸化膜15bをマスクとしてイオン注入法により加速電圧50keV、ドーズ量を5×1015/cm−2の条件で、ボロンをシリコン基板101全面にイオン注入17aする(c)。
ボロンは分離領域31aの開口部16aでは、50nmの酸化膜を通してその下のSiに打ち込まれる。しかし、0.8μmの厚い酸化膜マスクの領域(後に活性領域、ガードリング領域となる)では、酸化膜マスクの表面から0.25μm程度の深さまで打ち込まれ注入されるだけで、シリコン基板中にはイオン注入されることは無い。
ボロンの注入飛程は、図2に示すように、シリコン基板中、SiO(シリコン酸化膜)中でもほぼ同じ程度であるため、シリコン基板中およびSiO中にはボロンが同程度の深さに注入される。次いでウェットエッチングにより酸化膜をエッチングする。酸化膜の開口部16a上のスクリーン酸化膜は全てエッチングする。後の活性領域および耐圧構造領域上の厚い酸化膜15bは、イオン注入により形成されたボロンガラスは少なくともすべてエッチングするが、ボロンガラスを含まない0.15μm〜0.25μmの酸化膜は残るようエッチング時間を調整する。なお、ボロンがイオン注入された酸化膜は注入されていない酸化膜よりもウェットエッチングのレートが大きいため、予めボロンイオン注入部分のエッチングレートを測定して、適宜エッチング時間を決定することが望ましい。
また、塗布拡散時の酸化膜マスク中に形成されるボロンガラスに比べて、酸化膜マスクへのイオン注入によるボロンガラスは膜質および膜厚の均一性が高いため、ボロンガラスを除去してボロンガラスを含まない酸化膜だけを残すエッチングが容易にできることが分かった。
この後、ウエハをアンモニアと過酸化水素の水溶液などのRCA洗浄液で洗浄し、前記開口部16aに打ち込まれたボロンのドライブ拡散を行う。ドライブ拡散はボロンの拡散深さが100μm以上となるような温度と時間の条件とする。例えば1300℃で100時間の酸化雰囲気で熱処理する。このとき、分離領域31aに注入されたボロンの一部は表面に酸化膜がないため外方拡散する可能性があるが、活性領域は0.15μm以上の酸化膜で覆われているため、外方拡散したボロンがオートドーピングされて活性領域下のシリコン基板中に拡散することはない。また、ドライブ拡散は酸化雰囲気での熱処理であるので、ドライブ拡散と同時に成長した熱酸化膜により分離領域31a表面もキャップされるため、酸化時間とともに外方拡散は抑制できる。
つぎに、前述のp型分離領域31aに囲まれた内側領域のn型シリコン基板の表面側に、活性領域110および耐圧構造領域120を形成するために、よく知られた通常の製法により、p型ベース領域2、n型エミッタ領域3、ゲート酸化膜4、ゲート電極5およびエミッタ電極9等の通常のプレーナゲート型IGBT(図3)に必要な領域を形成する。つぎに、裏面を削り、FZ−n型シリコン基板101の厚さを600Vの耐圧に必要な80μm〜100μm程度にし、削り面にp型分離領域31aを露出させる。n型シリコン基板101のまま残っている部分はn型ドリフト領域1となる。
つぎに、削った裏面に、ドーズ量1×1013cm−2のボロンをイオン注入して350℃程度で1時間程度の低温アニールを行い、活性化したボロンのピーク濃度が1×1017cm−3程度で、厚みが1μm程度の裏面のp型コレクタ領域10を形成する。このp型コレクタ領域10の表面(裏面)にコレクタ電極を公知のスパッタ法などにより形成し、各チップ単位に切断すれば、逆阻止IGBTができる。
(比較例)
0.8μmの厚い酸化膜のない状態、例えば酸化膜をマスクとせず、レジストマスクによりボロンをイオン注入すると、イオン注入時にはレジストの阻止能で活性領域にはボロンが入らず、開口部からだけイオン注入されるので、ここまでのプロセスでは問題は生じない。しかし、次のドライブ拡散工程では、ボロンがイオン注入領域から外方拡散したときに活性領域にオートドープされて、n層の抵抗変動を引き起こし、後にデバイス特性のばらつきを生じさせる原因となる。
また、前述の実施例の説明の図1(d)のプロセスは、酸化膜15b中にイオン注入されてできたボロンガラス15cをエッチングにより除去する工程である。しかし、この工程でボロンガラス15cを含む酸化膜15bをすべて除去すると、次のドライブ拡散工程で、活性領域は酸化膜によるマスクが存在しないので、シリコン基板へのボロンのイオン注入領域である開口部16aからのボロンの外方拡散が生じる。その結果、活性領域にボロンがオートドープされて、前述のレジストマスクの場合と同様に、活性領域のn層抵抗変動を招いてしまい、デバイス特性のばらつきが生じる。
また図1(d)工程で、ボロンガラスの除去を全くせずにそのままドライブ拡散処理すると酸化膜中に注入されたボロンイオンが酸化膜をつきぬけ、活性領域に侵入することでオートドープと同じ事態となり、やはり特性ばらつきが生じる問題が発生する。
従来は、厚い酸化膜(1.5μm〜2μm)を形成しパターニングにより開口部を窓開けした後に、ボロンソースを塗布し、拡散源としていた。プレデポジション工程でシリコン基板中にボロンを少し拡散させ、その後、ボロンソースを除去した後、ドライブ拡散処理をしている。しかし、ボロンソース除去時にボロンガラスだけを除去し、ボロンガラスを含まない酸化膜のみ残すようにエッチングすることが極めて難しい。その結果、活性領域に外方拡散およびオートドーピングの悪影響が生じ、デバイス特性のばらつきが生じる。
本発明の逆阻止型半導体装置の製造方法によれば、酸化膜マスクでイオン注入して、酸化膜中に残ったボロンイオンを酸化膜除去工程で同時に除去することで、イオン注入領域からの外方拡散による活性領域へのオートドーピングを防ぎ、イオン注入されたボロンの酸化膜突き抜けも起こらず、所望領域にのみ確実にボロンを深く拡散させることが可能となる。その結果、デバイスの特性の特性不良が減少し、良品率が向上する。また、酸化膜の膜厚も塗布拡散の場合より薄い膜厚でよいので、生産性が向上するメリットも得られる。
1 n型ドリフト領域
2 p型ベース領域
3 n型エミッタ領域
4 ゲート絶縁膜
5 ゲート電極
6 層間絶縁膜
9 エミッタ電極
10 p型コレクタ領域
11 コレクタ電極
12 切断面
13 耐圧構造領域表面
15 酸化膜
15a 酸化膜
15b 酸化膜
15c ボロンガラス
15d 酸化膜
16a 開口部
31a 分離領域

Claims (3)

  1. n型シリコン基板の一方の主面に選択形成されるp型ベース領域と、該p型ベース領域表面層に選択形成されるn型エミッタ領域と、前記n型シリコン基板の残り部分であるn型ドリフト領域と前記n型エミッタ領域とに挟まれる前記p型ベース領域の一方の主面側表面にゲート絶縁膜を介して覆うゲート電極と、前記p型ベース領域を前記n型ドリフト領域を主領域とする耐圧構造領域を介して取り囲むp型分離領域と、前記n型シリコン基板の他方の主面に露出する前記p型分離領域に連結されるp型コレクタ層とを備える逆阻止型半導体装置の製造方法において、前記p型分離領域がボロンのイオン注入とドライブ熱拡散により形成されることを特徴とする逆阻止型半導体装置の製造方法。
  2. 前記ボロンのイオン注入とドライブ熱拡散により形成される前記p型分離領域が、n型シリコン基板の一方の主面に、厚さ0.8μm以下の酸化膜マスクの形成工程、酸化膜マスクの分離領域用開口部形成工程、シリコン基板界面からの厚さ0.15μm〜0.25μm以上の酸化膜マスクを残す深さを基準に、ボロンを前記開口部へイオン注入する工程、ボロンガラス層をエッチングで除去して0.15μm〜0.25μm以上の厚さの酸化膜マスクを残すエッチング工程、酸化雰囲気中でのボロンの拡散深さ100μm以上のドライブ拡散工程により、リング状平面パターンの分離領域を形成し、該分離領域に囲まれた中央領域に主電流の経路となる活性領域およびpn接合の終端部を保護し、該終端部近傍での電界強度を緩和するための耐圧構造領域を形成する工程、他方の主面を研削して他方の主面側に前記分離領域の底部を露出させる工程、他方の主面にイオン注入により全面にp型コレクタ領域を形成し、前記分離領域と同導電型で連結させる工程を有することを特徴とする請求項1記載の逆阻止型半導体装置の製造方法。
  3. 前記逆阻止型半導体装置が逆阻止IGBTであることを特徴とする請求項2記載の逆阻止型半導体装置の製造方法。
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