JP2013184393A - 熱転写プリンター、インクリボン印刷情報消去方法および装置 - Google Patents

熱転写プリンター、インクリボン印刷情報消去方法および装置 Download PDF

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Takashi Henmi
隆 辺見
Hirokazu Okamoto
浩和 岡本
Yoshiyuki Honma
良幸 本間
Takashi Iihara
岳志 飯原
Hiroaki Suzuki
弘章 鈴木
Teppei Yamaoka
天平 山岡
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Abstract

【課題】 情報漏洩の危険性が極めて少なく、またトラブルを発生することなく、使用済みの熱転写インクリボンから印刷情報が読み取られることがないようにする熱転写プリンター、インクリボン印刷情報消去方法および装置を提供する。
【解決手段】 サーマルヘッドにおいて転写に使用された転写済インクリボンの搬送経路において、転写済インクリボンが通過するときに幅方向に折り重なる内径寸法の孔を有するとともに、その孔を通過するときに転写済インクリボンを加熱する孔型加熱手段を備え、転写済インクリボンが孔型加熱手段を通過することによってインクリボンに残存する印刷情報を消去する。
【選択図】 図2

Description

本発明は熱転写プリンターの技術分野に属する。特に、使用済みの熱転写インクリボンから印刷情報が読み取られることがないようにした熱転写プリンター、インクリボン印刷情報消去方法および装置に関する。
熱転写プリンターにおいては、加熱により溶融するインクまたは加熱により昇華するインクを帯状のフィルムに塗布したインクリボンを使用する。また、熱転写プリンターは、多数の画素サイズの発熱体を配列したサーマルヘッドを有する。熱転写プリンターにおいて印刷を行うときには、インクリボンのインク塗布面と被印刷物(用紙)の印刷面とを重ね合わせ密着させ、インクリボンの側からサーマルヘッドを押圧する。そして、サーマルヘッドの発熱体を通電により選択的に発熱させながら、発熱体の配列の長手方向に対して直角方向にサーマルヘッドまたはインクリボンを相対移動する。選択的に発熱した発熱体により加熱された部位におけるインクリボンのインクは被印刷物に転移(熱転写)し、加熱されなかった部位におけるインクリボンのインクは被印刷物に転移(熱転写)しない。これにより、熱転写プリンターは被印刷物に印刷パターンを形成する。
加熱により溶融するインクを塗布したインクリボンを使用する熱転写プリンターのことは、熱溶融型熱転写プリンターまたは熱溶融型プリンターと呼ばれる。また、加熱により昇華するインクを塗布したインクリボンを使用する熱転写プリンターのことは、昇華型熱転写プリンターまたは昇華型プリンターと呼ばれる。
いずれの熱転写プリンターにおいても、被印刷物にインクを熱転写した後の使用済みのインクリボンには印刷情報が反転して残る。そのため、使用済みのインクリボンから印刷情報が漏洩する危険性がある。そこで、そのような情報漏洩を防止するための提案がなされている。
たとえば、印字部と巻取り部との間の熱転写リボンのリボン搬送経路に、熱転写リボンをその搬送方向に沿って切断可能な切断部を設けるとともに、巻取り部における熱転写リボンの巻取り用芯管には、この巻取り用芯管を複数の小構成単位部分に分離可能な分離用スリットを形成し、分離用スリットは、巻取り用芯管の円周方向に延びて、この巻取り用芯管を複数の細幅円管部分に分離可能な円周方向スリットとする提案がある(特許文献1)。しかしながら、スリットしただけでは依然プリンタ内に情報は存在するため情報漏洩の危険性は残存する。また、スリットされ熱転写リボン片を隣り合わせることで情報の復元も容易である。
また、巻取側スプールに巻取られたインクリボンを溶着させる溶着手段と、スプールの回転を検出する検出手段とを設け、スプールが所定角度回転する毎に巻取側スプールが収納されたケースに形成された開口から上記溶着手段をケース内に挿入して巻取側スプールに巻取られたインクリボンの溶着を行う提案がある(特許文献2)。しかしながら、通常、熱転写後のインクリボンにおいてはインク残存面積が転写面積よりも大きい。そのため、溶着は基材フィルムと基材フィルムの間ではなくインクと基材フィルムの間で行われる部分が多くなる。同一材料で無い限り、溶着強度を高めることは非常に困難であり、その結果、巻き解くことが容易であり、情報漏洩の危険性は残存する。
また、熱転写後のインクリボンについて、インク塗布面側の異なる箇所を互いに圧接、加熱し、インクの抜けた部分に他方インクリボンからインクを埋め、印刷情報を消す提案がある(特許文献3)。しかしながら、圧接部分において対向するインクリボンのインクがお互いに溶融または昇華した後に凝固することから、リボン同士が接着してしまい、熱転写プリンターの内部でインクリボンが絡まり、以後、正常に印刷することができなくなるというトラブル発生の恐れがある。
特開2007−1155 特開平5−330181 特開平3−213384
本発明は上記の問題を解決するために成されたものである。その目的は、情報漏洩の危険性が極めて少なく、またトラブルを発生することなく、使用済みの熱転写インクリボンから印刷情報が読み取られることがないようにした熱転写プリンター、インクリボン印刷情報消去方法および装置を提供することにある。
本発明の請求項1に係る熱転写プリンターは、印刷用のサーマルヘッドで選択的に加熱した箇所におけるインクリボンのインクを被印刷物に転写して印刷が行われる方式の熱転写プリンターであって、前記サーマルヘッドにおいて転写に使用された転写済インクリボンの搬送経路において、前記転写済インクリボンが通過するときに幅方向に折り重なる内径寸法の孔を有するとともに、前記孔を通過するときに前記転写済インクリボンを加熱する孔型加熱手段を備え、前記転写済インクリボンが前記孔型加熱手段を通過することによって前記インクリボンに残存する印刷情報を消去する手段を備えるようにしたものである。
また、本発明の請求項2に係る熱転写プリンターは、請求項1に係る熱転写プリンターにおいて、前記孔型加熱手段による前記転写済インクリボンの加熱は、前記転写済インクリボンの基材を溶着する加熱であるようにしたものである。
また、本発明の請求項3に係る熱転写プリンターは、請求項1に係る熱転写プリンターにおいて、前記孔型加熱手段による前記転写済インクリボンの加熱は、前記転写済インクリボンに残存するインクを熱転写する加熱であるようにしたものである。
また、本発明の請求項4に係るインクリボン印刷情報消去方法は、印刷用のサーマルヘッドで選択的に加熱した箇所におけるインクリボンのインクを被印刷物に転写して印刷が行われる方式の熱転写プリンターにおけるインクリボン印刷情報消去方法であって、前記サーマルヘッドにおいて転写に使用された転写済インクリボンの搬送経路において、前記転写済インクリボンが通過するときに幅方向に折り重なる内径寸法の孔を有するとともに、前記孔を通過するときに前記転写済インクリボンを加熱する孔型加熱手段を備え、前記転写済インクリボンが前記孔型加熱手段を通過することによって前記インクリボンに残存する印刷情報を消去するようにしたものである。
また、本発明の請求項5に係るインクリボン印刷情報消去装置は、印刷用のサーマルヘッドで選択的に加熱した箇所におけるインクリボンのインクを被印刷物に転写して印刷が行われる方式の熱転写プリンターにおけるインクリボン印刷情報消去装置であって、前記サーマルヘッドにおいて転写に使用された転写済インクリボンの搬送経路において、前記転写済インクリボンが通過するときに幅方向に折り重なる内径寸法の孔を有するとともに、前記孔を通過するときに前記転写済インクリボンを加熱する孔型加熱手段を備え、前記転写済インクリボンが前記孔型加熱手段を通過することによって前記インクリボンに残存する印刷情報を消去する手段を備えるようにしたものである。
本発明によれば、印刷直後に印刷情報を消去するため情報漏洩の危険性が極めて少なく、また、印刷情報消去のために通常の熱転写プリンタに追加する機構は、ヒーターのみであるため装置のコストダウンでき、メンテナンス性が向上し、トラブルを発生することがなくなる熱転写プリンター、インクリボン印刷情報消去方法および装置が提供される。
本発明の熱転写プリンター、インクリボン印刷情報消去方法および装置における構成の一例を示すブロック図である。 本発明の熱転写プリンター、インクリボン印刷情報消去方法および装置における構成の一例を示す説明図である。 本発明の熱転写プリンター、インクリボン印刷情報消去方法および装置における動作の一例を示すフロー図である。
次に、本発明の実施の形態について図を参照しながら説明する。本発明の熱転写プリンター、インクリボン印刷情報消去方法および装置における構成の一例をブロック図として図1に、説明図として図2に示す。図1、図2において、1は印刷制御部、2は操作部、3はインクリボン供給部、4はインクリボン回収部、5は被印刷物供給手段、6は被印刷物排出手段、7は印刷用サーマルヘッド、8は孔型加熱手段、9は圧胴(加圧ローラ)、aとbはガイドローラである。また、印刷制御部1において、10は処理部、20は記憶部である。また、処理部10において、11は印刷処理手段、12は加熱制御手段、13は搬送制御手段である。また、記憶部20において、21は印刷データ、22は加熱制御プログラム、23は搬送制御プログラムである。また、101はインクリボン巻取体、102はインクリボン、103は転写済インクリボン、104は紐状インクリボン、105は紐状インクリボン巻取体、106は被印刷物である。
印刷制御部1は熱転写プリンターにおける主要なデータ処理を行う。たとえば、印刷データを入力して保存し、保存した印刷データ21を印刷用サーマルヘッド7で利用可能な形式のデータに変換して印刷するときのデータ処理、転写済インクリボン103に残存するインクによって現れる印刷情報を孔型加熱手段で消去するときの加熱を制御する処理、インクリボンと被印刷物を給紙、印刷、回収のため搬送するときの搬送機構を制御する処理、等のデータ処理を行う。印刷制御部1は、マイクロコンピュータ、等のデータ処理装置におけるハードウェアとソフトウェアによって実現することができる。
処理部10は印刷制御部1においてデータ処理を行う部分である。たとえば、CPU(Central Processing Unit)、OS(Operating System)、アプリケーションソフト、等によって構成される。
記憶部20はOS(図示せず)、搬送制御プログラム23を含むアプリケーションソフト(図示せず)等とともに、データ処理において必要なデータを記憶する部分である。たとえば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク、等によって構成される。記憶部20そのものも、OS、アプリケーションソフト、等によって動作する。
操作部2は熱転写プリンターを利用者が直接的に操作するときに使用する操作パネル、ディスプレイ、等のユーザインタフェースとともに、パーソナルコンピュータ等の外部装置を通じて熱転写プリンターを操作するときのインタフェースを有する。
インクリボン供給手段3は巻取体(またはそのカセット)として熱転写プリンターにセットされているインクリボン、すなわちインクリボン巻取体101を巻き解いて、印刷用サーマルヘッド7、等から成る印刷部へ供給する供給手段である。インクリボン供給手段3は、すくなくとも一方のローラが搬送のために回転駆動され、インクリボン巻取体101から巻き解かれたインクリボン102を挟持して搬送する一対のローラから成るニップローラすなわちインフィードローラ(図示せず)、その回転駆動を行うモータとそのコントローラ(図示せず)、正常なインクリボン巻取体101の回転を保持するための巻取体支持軸の制動機構または逆回転機構(図示せず)、等を有する。
インクリボン回収手段4は紐状インクリボン104を回収する回収手段である。インクリボン回収手段4は紐状インクリボン104を巻き取って巻取体(またはそのカセット)を形成することで回収を行う。すなわち紐状インクリボン巻取体105として回収する。インクリボン回収手段4は紐状インクリボン巻取体105の巻取体支持軸を所定トルクで回転する回転機構、その回転駆動を行うモータとそのコントローラ(図示せず)、等を有する。その回転駆動によって、紐状インクリボン104には適正なテンションが付与される。そのテンションにより、紐状インクリボン巻取体105としての正常な回収と回収後の正常な巻取状態が保持される。
被印刷物供給手段5はこれから印刷を行う被印刷物106を印刷用サーマルヘッド7、等から成る印刷部へ供給する供給手段である。被印刷物106の形体は、たとえば、シートであり、その多数枚が積み重ねられた状態で被印刷物供給手段5にセットされている。被印刷物供給手段5は、その多数枚が積み重ねられたシートから一枚一枚のシートを分離して印刷部へ供給する。
被印刷物排出手段6は印刷済のシートである被印刷物(印刷物)をその堆積場所(図示ぜず)、たとえば取出口に排出する。
印刷用サーマルヘッド7は熱転写プリンターにおいて被印刷物106に印刷を行うときに使用するサーマルヘッドである。印刷用サーマルヘッド7は、アルミナセラミック等の基板上に電気抵抗体である微小サイズの発熱体を多数配列(通常は一次元配列)した構造を有する。発熱体のサイズが印刷したときの画素サイズとなる。印刷用サーマルヘッド7は入力したデータに基づいて、所定のタイミングでその発熱体に通電し、選択的に発熱させるドライバー回路を有する。
印刷用サーマルヘッド7において多数の発熱体は、通電により個別に選択的に発熱させることができる。熱転写プリンターにおいて印刷を行うときには、インクリボン102のインク塗布面と被印刷物106の印刷面とを重ね合わせる。さらに、印刷用サーマルヘッド7の発熱体によってインクリボン102の背面を押圧する。これにより、印刷用サーマルヘッド7とインクリボン102と被印刷物106が密着する。その状態でサーマルヘッドの発熱体を通電により選択的に発熱させながら、発熱体の配列の長手方向に対して直角方向に重ね合わされたインクリボン102と被印刷物106を相対移動する搬送を行う。印刷データに基づいて通電が行われ、選択的に発熱した発熱体により加熱された部位におけるインクリボン102のインクは被印刷物106に転移(熱転写)し、加熱されなかった部位におけるインクリボン102のインクは被印刷物106に転移(熱転写)しない。これにより、熱転写プリンターは被印刷物106に印刷パターンを形成する。
なお、基材(通常はPET(Polyethylene terephthalate)フィルムを使用する)とインクを基本構成とするインクリボンにおいて、インク塗布面とは基材側に対するインク側の面のことであり、インクが塗布されているいないに係わらずインク塗布面と呼ぶ。また、インクリボンにおいて、背面とはインク側に対する基材側の面、すなわちインク塗布面の反対側の面のことである。
孔型加熱手段8は熱転写プリンターにおいて使用済インクリボン102の印刷情報を消去するときに使用する。孔型加熱手段8は転写に使用された転写済インクリボン103の搬送経路において、転写済インクリボン103が通過するときに幅方向に折り重なる内径寸法の孔を有する。また、その孔を通過するときに転写済インクリボン103を加熱する。その孔型加熱手段8を通過すると、転写済インクリボン103は帯状(平面状)から紐状に形状変化し、紐状インクリボン104となる。
孔型加熱手段8は、ニクロム線、等の通電により発熱し孔の内面を昇温する発熱体と、熱電対、等の孔の温度を検出して電気量(電圧)に変換する温度センサーを有する。孔は熱伝導性の良い金属、等の材料を使用し、孔の内面は転写済インクリボン103の材料が付着して汚れないように、フッ素樹脂加工、等が施されている。
孔型加熱手段8による転写済インクリボン103の加熱は、転写済インクリボンの基材を溶着する温度(溶着温度)まで加熱する。その加熱により得られる紐状インクリボン104においては、幅方向に折り重なったインクリボンの基材が相互に溶着しているため、破壊せずに広げてもとの帯状にすることは不可能であるから印刷情報が漏洩する危険性が極めて少なくなる。また、孔型加熱手段8による転写済インクリボン103の加熱は、転写済インクリボン103に残存するインクを熱転写する温度(転写温度)まで加熱する。その加熱により得られる紐状インクリボン104においては、幅方向に折り重なったインクリボンの相互に対して、残存するインクが熱転写しているため、広げてもとの帯状にしたとしても印刷情報は消去されており印刷情報が漏洩する危険性が極めて少なくなる。前者の加熱と後者の加熱の比較では、前者の加熱は基材の材料によるが一般的に高い温度とする必要性があるが情報漏洩は不可能といってよい。また、後者の加熱は前者よりは低い温度で済ませることができ取扱いが容易でトラブルも少なくなるが情報漏洩の危険性は前者との比較の上では大きい。
印刷処理手段11は外部装置から操作部(およびIF)2を通じて印刷要求を受付け、印刷データを入力して印刷データ21として記憶部20に記憶する。印刷処理手段11は印刷データ21から印刷用サーマルヘッド7に直接出力して印刷が可能なデータを生成し、被印刷物106の搬送に同期してそのデータを印刷用サーマルヘッド7のドライバー回路に出力する。また、印刷処理手段11は被印刷物106の搬送に同期した、印刷のタイミング信号を印刷用サーマルヘッド7のドライバー回路に出力する。印刷用サーマルヘッド7のドライバー回路はそのデータに基づき、そのタイミング信号に同期して通電を行い発熱体を選択的に発熱させる。
加熱制御手段12は、孔型加熱手段8の発熱体に通電する電力を調節する電力調節器と、制御プログラム21に基いて、孔型加熱手段8の温度センサーが検出した温度が所定の温度となるように電力調節器を操作する制御部とを有する。たとえば、制御プログラム21は、熱転写プリンターの電源をONとしたとき温度を待機温度まで上昇させ、転写済インクリボン103が搬送され孔型加熱手段8を通過しているときにはさらに高い動作温度(転写温度または溶着温度)まで昇温させ、転写済インクリボン103の搬送が停止すると待機温度まで降温する、等の孔型加熱手段8の動作を制御するプログラムを含む。加熱制御手段12は、搬送手段11、等が出力するタイミング信号(状態信号)に同期した動作を行う。
搬送制御手段13は、搬送制御プログラム23に基づいて、インクリボンの搬送と被印刷物106の搬送を制御する。すなわち、インクリボン供給手段3、インクリボン回収手段4、被印刷物供給手段5、被印刷物排出手段6、等は、搬送制御手段13の制御下において搬送動作を行う。搬送制御プログラム23は、搬送制御のプログラムたとえばシーケンスプログラムのような制御プログラムとすることができる。搬送制御手段13は、外部装置から操作部(およびIF)2を通じて印刷要求を受付け、搬送制御プログラム23に基づく搬送制御を行う。搬送制御手段13は、制御の操作対象であるインクリボン供給手段3、インクリボン回収手段4、被印刷物搬送手段の動作状態と、被搬送対象であるインクリボン、被印刷物106の搬送状態を、検出器の検出信号によって検出している。搬送制御手段13は、その検出信号に基いて全体として調和のとれた搬送制御を行うとともに、印刷処理手段11、加熱制御手段12が使用する、前述した、タイミング信号を生成して出力する。
熱転写プリンターにおけるインクリボンの搬送経路について説明する。図2に示すように、インクリボン巻取体101はインクリボン供給手段3によって支持されており、そのインクリボン巻取体101から巻き解かれたインクリボン102は、矢印→の方向に搬送される。インクリボン102はガイドローラa、等を経由して所定の角度で印刷用サーマルヘッド7の発熱体と被印刷物106に挟まれ密着する。そこで、印刷用サーマルヘッド7の発熱体が選択的に発熱し、インクリボン102のインクを被印刷物106に熱転写され、印刷が行われる。転写済インクリボン103はガイドローラbに案内されて所定の角度で印刷用サーマルヘッド7を通過し、孔型加熱手段8まで搬送される。
その搬送された箇所は、転写済インクリボン103から印刷情報を消去する箇所である。その箇所において、搬送された転写済インクリボン103は孔型加熱手段8が有する孔を通過する。孔は、その直径が転写済インクリボン103の幅よりも小さく、たとえば、十分の一以下となっている。そのため、その孔を通過することができるように、転写済インクリボン103は、搬送経路を進行するに連れて幅を縮小する。幅を縮小すると、転写済インクリボン103は皺を発生し折り重ねられる。さらに、転写済インクリボン103がその孔を通過するときには加熱が行われ、延伸したプラスチック材料である基材のシュリンク、インクの熱転写、基材の溶着、等が起きる。そのため、転写済インクリボン103は、その孔を通過した後には紐状、すなわち紐状インクリボン104となる。
なお、ガイドローラbにおいて弾性材料の周面を有するローラたとえばゴムローラによって転写済インクリボン103を押圧し、転写済インクリボン103に発生する皺の影響が印刷用サーマルヘッド7の側におよばないようにすることができる。また、ガイドローラbと孔型加熱手段8の間の搬送経路に、転写済インクリボン103が所定の形状で幅方向に折り重ねられるように、三角板、波型板、等を設けることができる。
さらに、孔型加熱手段8を通過した転写済インクリボン103は紐状インクリボン104となって搬送され、インクリボン回収手段4によって巻き取られ紐状インクリボン巻取体105を形成する。
以上、構成について説明した。次に、本発明の熱転写プリンター、インクリボン印刷情報消去方法および装置の動作について説明する。本発明の熱転写プリンター、インクリボン印刷情報消去方法および装置における動作の一例をフロー図として図3に示す。
まず、図3のステップS1(被印刷物の供給)において、熱転写プリンターの被印刷物供給手段5は、搬送制御手段13の制御下において、たとえば枚葉印刷用紙である被印刷物106の多数枚が積載された積載部位から、一枚の被印刷物106を分離し、その分離した被印刷物106を印刷用サーマルヘッド7、等から成る印刷部位へ供給する。
次に、ステップS2(インクリボン供給)において、熱転写プリンターのインクリボン供給手段3は、搬送制御手段13の制御下において、たとえば巻取体であるインクリボンであるインクリボン巻取体101を巻き解き、その巻き解いたインクリボン102を印刷用サーマルヘッド7、等から成る印刷部位へ供給する。なお、ステップ1とステップ2を行う順番は、いずれが先であっても、同時進行であってもよい。
次に、ステップS3(印刷)において、熱転写プリンターの印刷処理手段11は印刷データ21から印刷用サーマルヘッド7に直接出力して印刷が可能なデータを生成し、印刷用サーマルヘッド7のドライバー回路はそのデータに基づき、発熱体を選択的に発熱させる。それらの処理は、搬送制御手段13が被印刷物106の搬送に同期して生成するタイミング信号に基いて行われる。
次に、ステップS4(被印刷物排出)において、熱転写プリンターの搬送制御手段13は印刷済みの被印刷物106すなわち印刷物を取出口に搬送し載置する。また、搬送制御手段13は転写済みのインクリボンである転写済インクリボン103を孔型加熱手段8まで搬送する。転写済インクリボン103は孔型加熱手段8が有する孔を通過できるように、皺を発生しその幅を縮小する。
次に、ステップS5(インクリボン印刷情報消去)において、熱転写プリンターの孔型加熱手段8は、加熱制御手段12の制御下において、孔を通過する転写済インクリボン103を加熱する。孔を通過した転写済インクリボン103は紐状インクリボン104となる。したがって、転写済インクリボン103に残存するインクによって表わされる印刷情報が消失する。
次に、ステップS6(インクリボン回収)において、インクリボン回収手段4は先行する紐状インクリボン104を巻き取って、紐状インクリボン巻取体104を形成する。
熱溶融型または昇華型の熱転写プリンター、等において、転写済みの熱転写インクリボンから印刷情報が読み取られることがないようにする情報漏洩防止を目的とする用途に利用可能である。
1 印刷制御部
2 操作部
3 インクリボン供給部
4 インクリボン回収部
5 被印刷物供給手段
6 被印刷物排出手段
7 印刷用サーマルヘッド
8 孔型加熱手段
9 圧胴
10 処理部
11 印刷処理手段
12 加熱制御手段
13 搬送制御手段
20 記憶部
21 印刷データ
22 加熱制御プログラム
23 搬送制御プログラム
101 インクリボン巻取体
102 インクリボン
103 転写済インクリボン
104 紐状インクリボン
105 紐状インクリボン巻取体
106 被印刷物

Claims (5)

  1. 印刷用のサーマルヘッドで選択的に加熱した箇所におけるインクリボンのインクを被印刷物に転写して印刷が行われる方式の熱転写プリンターであって、
    前記サーマルヘッドにおいて転写に使用された転写済インクリボンの搬送経路において、前記転写済インクリボンが通過するときに幅方向に折り重なる内径寸法の孔を有するとともに、前記孔を通過するときに前記転写済インクリボンを加熱する孔型加熱手段を備え、前記転写済インクリボンが前記孔型加熱手段を通過することによって前記インクリボンに残存する印刷情報を消去する手段を備えることを特徴とする熱転写プリンター。
  2. 請求項1に記載の熱転写プリンターにおいて、前記孔型加熱手段による前記転写済インクリボンの加熱は、前記転写済インクリボンの基材を溶着する加熱であることを特徴とする熱転写プリンター。
  3. 請求項1に記載の熱転写プリンターにおいて、前記孔型加熱手段による前記転写済インクリボンの加熱は、前記転写済インクリボンに残存するインクを熱転写する加熱であることを特徴とする熱転写プリンター。
  4. 印刷用のサーマルヘッドで選択的に加熱した箇所におけるインクリボンのインクを被印刷物に転写して印刷が行われる方式の熱転写プリンターにおけるインクリボン印刷情報消去方法であって、
    前記サーマルヘッドにおいて転写に使用された転写済インクリボンの搬送経路において、前記転写済インクリボンが通過するときに幅方向に折り重なる内径寸法の孔を有するとともに、前記孔を通過するときに前記転写済インクリボンを加熱する孔型加熱手段を備え、前記転写済インクリボンが前記孔型加熱手段を通過することによって前記インクリボンに残存する印刷情報を消去することを特徴とするインクリボン印刷情報消去方法。
  5. 印刷用のサーマルヘッドで選択的に加熱した箇所におけるインクリボンのインクを被印刷物に転写して印刷が行われる方式の熱転写プリンターにおけるインクリボン印刷情報消去装置であって、
    前記サーマルヘッドにおいて転写に使用された転写済インクリボンの搬送経路において、前記転写済インクリボンが通過するときに幅方向に折り重なる内径寸法の孔を有するとともに、前記孔を通過するときに前記転写済インクリボンを加熱する孔型加熱手段を備え、前記転写済インクリボンが前記孔型加熱手段を通過することによって前記インクリボンに残存する印刷情報を消去する手段を備えることを特徴とするインクリボン印刷情報消去装置。
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