JP2013184376A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】所定サイズのリボンで所定サイズ以下の印画を複数枚実行する場合、2画像目以降の書き出し位置での所望濃度からのズレ量を低減するために、ヘッド温度により余白領域の打ち方を制御する印刷装置を提供する。
【解決手段】複数色の昇華性染料のインク部分と熱溶融性の保護部材との組が繰り返し配置されたインクリボン315を用いて記録媒体に画像を記録する熱転写印刷装置であって、サーマルヘッド227の温度を検出するためのサーマルヘッド温度検出部と、画像の階調値を検出するための階調値検出部と、サーマルヘッド227への通電を制御する通電制御部とを備え、所定サイズのインクリボン315で記録媒体313−2に対して所定サイズ以下で複数枚印画する場合、前記サーマルヘッド温度検出部で検出された温度と前記階調値検出部で検出された階調値により前記通電制御部で余白領域の通電方法を制御する。
【選択図】図3
【解決手段】複数色の昇華性染料のインク部分と熱溶融性の保護部材との組が繰り返し配置されたインクリボン315を用いて記録媒体に画像を記録する熱転写印刷装置であって、サーマルヘッド227の温度を検出するためのサーマルヘッド温度検出部と、画像の階調値を検出するための階調値検出部と、サーマルヘッド227への通電を制御する通電制御部とを備え、所定サイズのインクリボン315で記録媒体313−2に対して所定サイズ以下で複数枚印画する場合、前記サーマルヘッド温度検出部で検出された温度と前記階調値検出部で検出された階調値により前記通電制御部で余白領域の通電方法を制御する。
【選択図】図3
Description
本発明は、印刷システム、印刷装置、制御方法及びそのプログラムに関し、特に所定サイズのインクリボンで所定サイズ以下の印画を複数枚実行する場合、2画像目以降の書き出し位置での濃度変動を低減することを目的に行われるヘッド通電制御可能な印刷装置からなる印刷システム、該プリントシステムを構成する印刷装置、該プリントシステムまたは印刷装置に適用される制御方法を実行するための制御プログラムに関するものである。
近年、入力側としてのデジタルカメラやデジタルビデオカメラ、またはスキャナなどの画像を扱う入力機器の進歩に伴い、プリント手段としてサーマルプリンタ装置も注目されている。
サーマルプリンタには、サーマルヘッドで感熱記録紙を加熱して直接発色させる感熱記録方式と、記録紙に重ねたインクリボンをサーマルヘッドにより加熱して、インクを記録紙に転写して記録を行う熱転写記録方式とがある。
また、熱転写記録方式としては、ヘッドの熱でインクを溶かして転写させる熱溶融転写方式と、インクを気化させて転写させる昇華型転写方式とに大別される。
サーマルヘッドは、セラミック製の基板上に多数の発熱素子(抵抗体)がライン上に形成されており、これら素子に通電する電力により発熱量を制御することが可能である。
昇華型転写方式は、発熱量を制御してインクに加える熱量を調節することで、転写するインクの量を調整することが可能であり、溶融型転写式に比べて階調表現の点で優れている。
昨今、サーマルヘッドの性能や用紙材料の性能も向上したために、仕上がり品位で銀塩写真にも見劣りしない画像プリントを得る事が可能になっており、近年のデジタルカメラの進歩に歩調を合わせるように特に自然画像用のプリンタとして注目されている。
このようなプリンタでロール紙を用いた場合、所定サイズのリボンで所定サイズ以下の印画を複数枚実行することが可能となる。例えば、2LサイズでLサイズ2枚を印画することがそれに該当する。
その際、印画領域の間には用紙を切断する都合上余白領域が発生する。従来余白部分ではヘッド通電が行われなくヘッドが冷めるため、次画像印画時にヘッドが暖まっておらず書き出し位置での濃度が所望の濃度より低くなる。
例えば、印画開始時の濃度不足を無くすために特許文献1ではサーマルヘッドの異なる温度において発熱素子に複数回の通電を行うに際しサーマルヘッドの温度が設定温度に近づくにつれて発熱素子に印加するパルス幅を小さくして、サーマルヘッドの予備加熱における設定温度に近づくと、上昇温度を抑えるように小刻みにサーマルヘッドの発熱素子を加熱することにより、サーマルヘッドの設定温度を越えた上昇温度を小さくできるようにした発明、いわゆるプリヒートに関する技術が開示されている。
また、特許文献2ではサーマルヘッドとこのサーマルヘッドを発熱駆動するサーマルヘッド駆動手段とカットされた記録媒体を搬送する搬送手段と上記サーマルヘッド駆動手段及び搬送手段を制御する制御手段とを備えた画像形成装置において、上記搬送手段が記録媒体の搬送を開始した後記録媒体がサーマルヘッドに到達するまで上記サーマルヘッド駆動手段がサーマルヘッドを余熱するよう上記制御手段が制御することを特徴にした発明が開示されている。
上述の特許文献に開示された従来技術で印画領域の間に余白領域が存在するような印刷を実行する際、プリヒート時と印画時のヘッド通電方式を同一の通電方式で行っていた。
そのため、ヘッドの温度上昇の観点からはプリヒート時と印画時で最適化されておらず、単位時間あたりの熱効率が低く、効率的にヘッド温度を上昇出来ないという課題があった。
2分割交互通電は隣り合う発熱体を交互に通電するので一括通電に置き換えると発熱オンしている期間、すなわちDutyは50%に相当する。一括通電でDutyを50%以上にすると発熱体への休止期間が短く取れるのでヘッドの温度上昇は分割通電方式より早く効率的になる。
サーマルヘッドを用いた家庭向け製品、例えば小型写真プリンタなどは装置の小型化、コストダウンを実現するために、サーマルヘッド上の全発熱体素子を分割して流せる分だけの量を確保するように設計しているのが一般的である。
しかし、余白領域は印画するわけではないのでヘッド電圧を低く設定するで一括通通電が可能となり、先に述べたようにヘッド温度を効率的に上昇させることが出来る。
そこで、本発明の目的は所定サイズのリボンで所定サイズ以下の印画を複数枚実行する場合、2画像目以降の書き出し位置での所望濃度からのズレ量を低減するために、所定サイズのリボンで所定サイズ以下の印画を複数枚印画することを可能にした印刷装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、複数色の昇華性染料のインク部分と熱溶融性の保護部材との組が繰り返し配置されたインクリボンを用いて記録媒体に画像を記録する熱転写印刷装置であって、サーマルヘッドの温度を検出するためのサーマルヘッド温度検出部と、画像の階調値を検出するための階調値検出部と、サーマルヘッドへの通電を制御する通電制御部とを備え、所定サイズのインクリボンで記録媒体に対して所定サイズ以下で複数枚印画する場合、前記サーマルヘッド温度検出部で検出された温度と前記階調値検出部で検出された階調値により前記通電制御部で余白領域の通電方法を制御することを特徴とする熱転写型印刷装置を提供する。
本発明によれば、余白領域の通電方法をヘッド温度に基づいて制御することにより、2枚目以降の書き出し位置での所望濃度からのズレ量を低減することができる印刷装置を提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下の説明において、「印刷」とは、ユーザからの印刷指示に基づいて印画を行い、ロール紙を所定サイズに切断し排紙するまでの一連の全体動作を指すものとする。また、「印画」とは、印刷動作のうち、ロール紙に対してインクリボンに塗布されたインクを熱転写することにより画像をロール紙に記録する動作を指すものとする。
[実施例1]
以下、図1〜7を参照して、本発明の第1の実施例による、印刷システムの概要について説明する。
以下、図1〜7を参照して、本発明の第1の実施例による、印刷システムの概要について説明する。
図1は、本実施形態にかかる印刷装置100および該印刷装置100に用いられるカートリッジ110の外観構成を示す図である。
図1に示すように、印刷装置100は、その側面が開閉しカートリッジ110を矢印120方向に着脱可能(装着可能/取り出し可能)ハウジング101を備え、該ハウジング101の上部には、表示部102と操作部103とが配されている。
表示部102はLCD等の表示画面から構成され、印刷される画像データを表示したり、印刷に必要な設定データを入力するためのメニューを表示したりする。
操作部103は、印刷装置の電源のON/OFFを指示する電源スイッチ104と、表示部102に表示された各種メニューを選択するための選択スイッチと印刷実行するためのスイッチを兼ねたスイッチ105とを備える。
更に、スイッチ105の周囲には、表示部102に表示されたカーソルを所望の位置に移動させるための左右キー106と、上下キー107とが配されている。
カートリッジ110には、インクが塗布されているインクリボンと、印画紙としてのロール紙(ローラに巻き回された帯状の記録媒体)とが収納されている。
カートリッジ110には、インクが塗布されているインクリボンと、印画紙としてのロール紙(ローラに巻き回された帯状の記録媒体)とが収納されている。
また、カートリッジ110を印刷装置100に装着する前の状態では、ロール紙はハウジング111により密閉された構成となっており、ユーザがロール紙に直接触れることがない構成となっている。
印刷時にはロール紙がカートリッジ110から引き出され、インクリボンに塗布されたインクを印刷装置のサーマルヘッドによりロール紙に転写して、印画が行われる。
112はロール紙が巻き回されたローラの回転軸であり、カートリッジ110を印刷装置100に装着した際には、印刷装置100が有する給紙モータの回転機構と結合され、印刷装置100によって回転が制御される。
113、114は、それぞれインクリボンの供給ローラと巻き取りローラの回転軸である。巻き取りローラの回転軸114は、カートリッジ110を印刷装置100に装着した際には、印刷装置100が有するインクリボン巻上げモータの回転機構と結合され、印刷装置100によって回転が制御される。
図2は印刷装置100の機能構成を示すブロック図である。201は印刷装置100全体を制御するメインコントローラである。
202はメインコントローラ201に接続され、制御プログラムなどが格納されるROMであり、メインコントローラ201は、ROM202に格納された制御プログラムに従って動作する。RAM203は、メインコントローラの演算処理用のワークメモリとして用いられ、また、操作部103を介して入力された各種設定データ等も一時的に格納される。
227はサーマルヘッドであり、内蔵する発熱体が発熱することにより、インクリボンに塗布されたインクを昇華させ、ロール紙に印画する。
226はサーマルヘッド227に内蔵される発熱体(不図示)を駆動させるヘッド駆動回路である。メインコントローラ201に接続されたドライバコントローラ225が、RAM203にY/M/Cデータで記録された画像データを用いてヘッド駆動回路226を制御することで印画が行われる。
211は駆動モータ212,213を駆動するためのロール紙搬送モータドライバである。駆動モータ212,213は回転機構を介して、後述するカール取りローラやグリップローラ、排紙ローラ、排紙蹴りだしローラ等に結合されており、これらのローラを駆動させることによりロール紙を搬送する。
214は給紙モータドライバであり、給紙モータ215の回転を制御する。カートリッジ110が装着された状態においては、給紙モータ215でロール紙が巻き回され、ロール紙ユニットの回転軸となっているローラ112と回転機構を介して結合、給紙モータドライバ214によりローラ112の回転駆動が制御される。
216はインクリボン巻上げモータドライバであり、インクリボン巻上げモータ217の回転を制御する。カートリッジ110が装着された状態では、インクリボンの巻き取りローラとインクリボン巻上げモータ217とが回転機構を介して結合されるので、インクリボン巻上げモータドライバ216によりインクリボンの巻き取り、巻き上げが制御される。
218はヘッドアップダウンモータードライバである。このドライバ218がサーマルヘッド227の昇降を行うヘッドアップダウンモータ219の回転を制御することで、サーマルヘッド227を印画位置と退避位置との間で動作させる。
220はカッターモータドライバである。カッターモータドライバ220が、カッターユニットを構成するカッター刃及びカッター受け刃を駆動するカッターモータ221を制御することで、ロール紙の切断を行う。
204はリボンスピード検出センサである。リボン巻き取り時の回転速度を検出し、その回転速度からローラに巻き回されたロール紙の残量を検知する。ロール紙の残量がなくなった場合には、表示部102にはロール紙の残量が少ない旨のメッセージが表示される。
205はロール紙検出センサであり、カートリッジ110内に配されたロール紙が押し出され、先端部がカートリッジ出口から排出されたことを検出する。
ロール紙検出センサは、カートリッジ出口近傍に、ロール紙の幅方向に対向して設けられており、カートリッジ出口から排出されたロール紙の幅方向右端部と左端部とをそれぞれ検出する。該ロール紙検出センサ205の検出タイミングの差により、印刷装置100では、カートリッジ出口より押し出されたロール紙の幅方向の傾きを認識することができる。
205はロール紙頭出しセンサであり、サーマルヘッド227に対向して設けられるプラテンローラの後方に配され、印刷開始時に、カートリッジ110から引き出されたロール紙の先端部がプラテンローラの後方を通過したことを検出する。
207はリボン頭出しセンサであり、インクリボンの各色の先端部に塗布された識別帯を検出する。インクリボン巻上げモータ217によるインクリボンの巻き上げ動作は、リボン頭出しセンサ207の検出結果に基づいて制御される。
208は環境温度センサであり、印刷装置100が載置された環境の雰囲気温度を検出する。
231はヘッド温度検出センサであり、サーマルヘッドの温度を検出する。ヘッド駆動回路226によりサーマルヘッド227に投入される投入エネルギーは、環境温度センサ208とヘッド温度検出センサ231の検出結果に基づいて制御される。
209はヘッド圧検出センサであり、印画時にサーマルヘッド227が印画位置まで下降しプラテンローラとの間でインクリボンとロール紙とを押圧する際のヘッド圧を検出する。
210は印画範囲識別センサであり、カッターユニット近傍に配され、印画された範囲を識別する。
222は表示制御部であり、印刷する画像データや印刷に必要な設定データを入力するためのメニューを表示部102に表示するための制御を行う。
230はIC読み書き部であり、カートリッジ110に配されたカートリッジ情報チップ(IC)からの情報の読み取りと、該ICへの情報の書き込みを行う。
ICより読み出される情報としては、例えば、ロール紙のサイズ(幅、厚さ、長さ)、ロール紙の特性、ローラ径、インクリボンの製造情報、インクリボンの特性情報、インクリボンの巻き取りローラの径、インクリボンの供給ローラの径等が挙げられる。また、ICに書き込まれる情報としては、例えば、印刷された枚数情報、印刷ミスした枚数情報、印刷ミスの要因情報等が挙げられる。
図3は、カートリッジ110が印刷装置100に装着された状態を、印刷装置100の側面から見た場合の断面図である。図3を用いて、印刷装置100が印刷処理を行う際に動作する各部の構成について簡単に説明する。なお、上述の説明において既出の構成については、同じ参照番号を付すこととし、ここでは説明は省略する。
図3において、301はカートリッジ110に内包されたロール紙313-2が印画時に印画位置311まで引き出される場合に通過する搬送路である。302はカートリッジ出口である。ローラ313-1に巻き回されていたロール紙313-2は分離部材314により引き剥がされることで、カートリッジ出口302よりカートリッジ110外部に引き出され、搬送路301を通過する。
303-1、303-2はカール取りローラ及びカール取り従動ローラであり、ロール紙313-2の巻き癖を矯正する。304-1、304-2はグリップローラ及びピンチローラであり、ロール紙313-2を介して対向する位置に配され、ロール紙313-2の表裏面を挟持する。当該1対のローラが正転することで(グリップローラ304-1が紙面に向かって左回りに回転することで)、カートリッジ110から引き出されたロール紙313-2が、印画位置311に向かって搬送する。
なお、カートリッジ110が印刷装置100に装着された状態では、印画位置311に対応する位置においてインクリボン315を覆っていたカートリッジ110のハウジングは取り除かれている。そして、インクリボン315がカートリッジ110外部に露出した状態となっている。
305はプラテンローラであり、印画位置311において、サーマルヘッド227との間で、インクリボン315とロール紙313-2とを重畳させた状態を維持する。
306は排紙ローラであり、ロール紙313-2を排紙方向に搬送する。307は排紙蹴りだしローラであり、凹凸部を備え、印画され切断されたロール紙313-2を不図示の排紙ボックスに蹴りだす。排紙ローラ306と排紙蹴りだしローラ307とは、ロール紙313-2を介して対向する位置に配され、ロール紙313-2の表裏面を挟持する。
308はカッターモータ221の動作をカッターユニットに伝達するギア列である。309、310はカッターユニットを構成するカッター刃とカッター受け刃であり、ロール紙313-2の搬送路を挟んで、対向した位置に配置されている。カッター刃309とカッター受け刃310は、ギア列308により駆動され、はさみ状に上下の刃がすりあわされることにより、ロール紙313-2を切断する。
なお、図3では、ロール紙313-2の先端部が分離部材314により引き剥がされ、搬送路301にとどまった状態となっている。しかし、印刷装置100では、カートリッジ110を印刷装置100に装着した直後に、当該状態が実現されるわけではない。
次に図4を用いて、図1のような印刷装置100において、本実施形態の印刷フローについて説明する。図4は、印刷装置100における印刷処理の全体フローを示すフローチャートである。
図4のフローチャートでは、余白領域を印刷する際に次画像印刷までにヘッド温度を上昇させるフローの詳細を説明する。
ステップS401では、表示部102に表示された画像データの中から、操作部103を介してユーザーにより印刷対象として選択された画像データに関する情報を受け付ける。なお、印刷対象として選択可能な画像データは1つに限られず、複数であってもよい。
ステップS402では、操作部103を介して行っていた画像選択が終了したか否かを確認する。画像選択が終了していない場合にはS401に戻り画像選択を継続する。一方、画像選択が終了している場合にはS403に進む。
ステップS403では、S401で選択した画像をどのようなレイアウトで印刷するのかをユーザーが選択する。
図5のように、IC読み書き部230で取得した用紙・リボンサイズを元に、所定サイズ1枚に1選択画像を1枚ずつ印刷するか、もしくは所定サイズ1枚に複数の選択画像を印刷するかをユーザーが選択する。
ステップS404では、印刷釦が押されたか否かを確認する。印刷釦が押されたらS405に進みロール紙の搬送動作を開始する。
図6を用いサーマルヘッドの通電方式を説明する。1画素の濃度は1画素で発熱抵抗体をONした回数によって決定し、これを階調数という。図6では、1画素の最大階調 8階調 で 4階調(1/2の濃度)記録時のサーマルヘッド発熱体の発熱状態を表した図である。
図6(a)は「一括通電」と呼ばれる通電方法であり、サーマルヘッド発熱体の偶数・奇数番目の発熱体をDuty比75%で同時に通電して4階調分通電を繰り返す。
(b)は「2分割交互通電」と呼ばれる通電方法であり、サーマルヘッド発熱体の偶数・奇数番目の発熱体を交互にDuty比50%通電して4階調分通電を繰り返す。
(c)は「4分割通電」と呼ばれる通電方法であり、サーマルヘッド発熱体を4つおきにDuty比25%通電して4階調分通電を繰り返す。
図7は等しい電力で一括駆動Duty75%と2分割交互通電でヘッドを駆動した時の温度変化概略を表した図である。2分割交互通電は隣り合う発熱体を交互に通電するので一括駆動に置き換えると発熱オンしている期間、すなわちDutyは50%に相当する。一括駆動でDutyを50%以上にすると発熱体への休止期間が短く取れるのでヘッドの温度上昇は分割通電方式より早く効率的になる。
ステップS406では、S403で選択したレイアウトを確認する。所定サイズ1枚に1選択画像を1枚ずつ印刷する場合には、ステップS407に進んで選択画像の印画処理が実行される。この際、ドライバコントローラー225はヘッド駆動回路226に対してサーマルヘッドが2分割通電方式で通電できるように制御し電力を供給する。
印画処理が終了後、ステップS408で印刷済みの用紙をカットして排紙する。
ステップS409では、S401で選択された画像が全て印刷されたかを確認する。全て印刷されていない場合にはS406に戻り印画処理、並びに排紙処理を再実行する。全て印刷されている場合は用紙を初期位置に戻して全ての処理を終了する。
次に、ステップS406で所定サイズ1枚に複数の選択画像を印刷する場合について説明する。ここでは、2Lサイズのリボン1枚でLサイズを2枚印刷する方法を説明する。S406でレイアウトを確認時、2画像目の1ライン目の最大階調を取得してRAM203で値を保持しておく。
ステップS411では、1枚目に選択した画像の印画を実行する。ドライバコントローラー225はサーマルヘッドが2分割通電方式で通電できるように制御し電力を供給する。
ステップS412ではサーマルヘッドの温度を確認する。図8は次画像1ライン目最大階調値とその範囲の階調数を印画するために満たしていなければならないヘッド温度との関係を表している。
本実施例では、次画像1ライン目の印画データの最大階調数を50階調ずつ区切っているがこれに限定されるものではない。
S406でRAMに展開しておいた2画像目の1ライン目の最大階調を読み出し、ROM202に図8のような形式で記録されてある最大階調値とヘッド温度の関係から余白領域の通電方法を決定する。
例えば図9の(a)のように、次画像1ライン目最大階調値25で1画像目印画終了時のヘッド温度がa℃より大きい場合、ヘッドを温める必要は無い。
ドライバコントローラー225はサーマルヘッドが2分割通電方式で通電できるように制御し電力を供給して余白データを印画する。
一方、図9の(b)のように、次画像1ライン目最大階調値165で1画像目印画終了時のヘッド温度がd℃より小さい場合、ヘッドを温める必要がある。
このときステップS413でーマルヘッドの駆動方式を変更し、ドライバコントローラー225はヘッド駆動回路226に対してサーマルヘッドが一括(連続)連続通電方式で通電できるように制御し電力を供給して、S414で余白データを印画する。
尚、余白データはROMに記憶されている余白用印画データをヘッド駆動回路226に転送して印画を行う。本実施形態では余白用印画データは1種類であるが、ヘッド温度・メモリ容量に応じて何種類か保持しておく形態でもよい。
余白データを印画後、ステップS415で2枚目のイエローを印画する。この際、ドライバコントローラー225はサーマルヘッドが分割通電方式で通電できるように制御し電力を供給する。
ステップS416では、オーバーコート層まで印画が終了したか確認する。終了していない場合にはステップS411に戻り、用紙をバックフィードして次の色、この場合マゼンタ色を印画する。
オーバーコート層まで印画が終了している場合には、ステップS417に進み印画済みの用紙をカットして排紙する。
ステップS418では、S401で選択された画像が全て印刷されたかを確認する。全て印刷されていない場合にはS406に戻り印画処理、並びに排紙処理を再実行する。全て印刷されている場合は用紙を初期位置に戻して全ての処理を終了する。
以上説明した様に、本実施例では余白領域の通電方法をヘッド温度と次印画1ライン目の最大階調値に基づいて制御することにより、2枚目以降の書き出し位置での濃度低下を最小限に抑えることが可能となる。
[実施例2]
以下図10〜11を参照して、本発明の第2の実施例について説明する。基本的な構成は第1の実施形態と同じであるため、ユーザーが印刷釦を押した後の制御方法を中心に説明する。
以下図10〜11を参照して、本発明の第2の実施例について説明する。基本的な構成は第1の実施形態と同じであるため、ユーザーが印刷釦を押した後の制御方法を中心に説明する。
図9は、印刷装置100における印刷処理の全体フローを示すフローチャートである。図9のフローチャートでは、余白領域を印刷する際に次枚印刷までに駆動方式の分割数を変更することによりヘッド温度を減少させるフローの詳細を説明する。
ステップS406では、S403で選択したレイアウトを確認する。所定サイズ1枚に1選択画像を1枚ずつ印刷する場合には、ステップS407に進んで選択画像の印画処理が実行される。この際、ドライバコントローラー225はヘッド駆動回路226に対してサーマルヘッドが分割通電方式で通電できるように制御し電力を供給する。印画処理が終了後、ステップS408で印刷済みの用紙をカットして排紙する。
ステップS409では、S401で選択された画像が全て印刷されたかを確認する。全て印刷されていない場合にはS406に戻り印画処理、並びに排紙処理を再実行する。全て印刷されている場合は用紙を初期位置に戻して全ての処理を終了する。
次に、ステップS406で所定サイズ1枚に複数の選択画像を印刷する場合について説明する。ここでは、2Lサイズのリボン1枚でLサイズを2枚印刷する方法を説明する。S406でレイアウトを確認時、2画像目の1ライン目の最大階調を取得してRAM203で値を保持しておく。
ステップS411では、1枚目に選択した画像の印画を実行する。ドライバコントローラー225はサーマルヘッドが2分割通電方式で通電できるように制御し電力を供給する。
ステップS412ではサーマルヘッドの温度を確認する。S406でRAMに展開しておいた2画像目の1ライン目の最大階調を読み出し、ROM202に図8のような形式で記録されてある最大階調値とヘッド温度の関係から余白領域の通電方法を決定する。サーマルヘッドの温度が各階調範囲の規定値より大きい場合、ステップS420に進む。
S420では、ヘッド温度の上昇分が次印刷までに駆動方式の分割数を変えて制御しなければならないかを判断する。本実施例では、ヘッド温度が次の範囲の規定値以上になっているか否かによって分割数を変えることにより制御している。
例えば図11の(a)のように、次画像1ライン目最大階調値25で1画像目印画終了時のヘッド温度がb℃より大きい、すなわちヘッド温度が次の範囲の規定値以上になっている場合はヘッドを冷まさなければならない。
ドライバコントローラー225はサーマルヘッドが2分割通電方式より小さい分割数、本実施例では4分割通電方式で通電できるように制御し電力を供給して余白データを印画する。
一方、図9の(b)のように、次画像1ライン目最大階調値165で1画像目印画終了時のヘッド温度がd℃より小さい場合、ヘッドを温める必要があるのでステップS413でーマルヘッドの駆動方式を変更し、ドライバコントローラー225はヘッド駆動回路226に対してサーマルヘッドが一括(連続)連続通電方式で通電できるように制御し電力を供給して、S414で余白データを印画する。
余白データを印画後、ステップS415で2枚目のイエローを印画する。この際、ドライバコントローラー225はヘッド駆動回路226に対してサーマルヘッドが2分割通電方式で通電できるように制御し電力を供給する。
ステップS416では、オーバーコート層まで印画が終了したか確認する。終了していない場合にはステップS411に戻り、用紙をバックフィードして次の色、この場合マゼンタ色を印画する。
一方、オーバーコート層まで印画が終了している場合には、ステップS417に進み印画済みの用紙をカットして排紙する。
ステップS418では、S401で選択された画像が全て印刷されたかを確認する。全て印刷されていない場合にはS406に戻り印画処理、並びに排紙処理を再実行する。全て印刷されている場合は用紙を初期位置に戻して全ての処理を終了する。
[その他の実施形態]
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給するよう構成することによっても達成されることはいうまでもない。
この場合、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することにより、上記機能が実現されることとなる。なお、この場合、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される場合に限られない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。つまり、プログラムコードがメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって実現される場合も含まれる。
100 印刷装置
110 カートリッジ
101 ハウジング
102 表示部
103 操作部
114 リボン巻き取りローラ回転軸
110 カートリッジ
101 ハウジング
102 表示部
103 操作部
114 リボン巻き取りローラ回転軸
Claims (7)
- 複数色の昇華性染料のインク部分と熱溶融性の保護部材との組が繰り返し配置されたインクリボンを用いて記録媒体に画像を記録する熱転写印刷装置であって、サーマルヘッドの温度を検出するためのサーマルヘッド温度検出部と、画像の階調値を検出するための階調値検出部と、サーマルヘッドへの通電を制御する通電制御部とを備え、所定サイズのインクリボンで記録媒体に対して所定サイズ以下で複数枚印画する場合、前記サーマルヘッド温度検出部で検出された温度と前記階調値検出部で検出された階調値により前記通電制御部で余白領域の通電方法を制御することを特徴とする熱転写型印刷装置。
- 前記サーマルヘッドの温度が階調値により定められている規定値未満の場合、印画領域は分割通電、余白領域は一括通電で印画することを特徴とする請求項1に記載の熱転写型印刷装置。
- 前記サーマルヘッドの温度が階調値により定められている規定値以上の場合、印画領域は分割通電、余白領域は前記分割通電の分割数よりさらに小さい分割数の通電で印画することを特徴とする請求項1に記載の熱転写型印刷装置。
- 前記記録媒体はロール紙であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の熱転写型印刷装置。
- 複数色の昇華性染料のインク部分と熱溶融性の保護部材との組が繰り返し配置されたインクリボンを用いて記録媒体に画像を記録する熱転写印刷装置の制御方法であって、サーマルヘッドの温度を検出するためのサーマルヘッド温度検出工程と、画像の階調値を検出するための階調値検出工程と、サーマルヘッドへの通電を制御する通電制御工程とを備え、所定サイズのインクリボンで記録媒体に対して所定サイズ以下で複数枚印画する工程で、前記サーマルヘッド温度検出工程で検出された温度と前記階調値検出工程で検出された階調値により前記通電制御工程で余白領域の通電方法を制御することを特徴とする熱転写型印刷装置の制御方法。
- 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のプリントシステムとして動作することを特徴とするプログラム。
- 請求項6に記載されたプログラムが記録されたことを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012051080A JP2013184376A (ja) | 2012-03-08 | 2012-03-08 | 印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012051080A JP2013184376A (ja) | 2012-03-08 | 2012-03-08 | 印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013184376A true JP2013184376A (ja) | 2013-09-19 |
Family
ID=49386249
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2012051080A Pending JP2013184376A (ja) | 2012-03-08 | 2012-03-08 | 印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013184376A (ja) |
-
2012
- 2012-03-08 JP JP2012051080A patent/JP2013184376A/ja active Pending
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