JP2013184379A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、ペーパクラフト台紙画像のりしろ部に微細な凹凸形状を形成させて、糊材を塗布して接着することにより、はがれにくいペーパクラフト台紙画像を印刷することを可能にした印刷装置を提供することである。
【解決手段】 上記目的を達成するために、本発明における昇華型印刷装置は、読み込んだ画像からのりしろ部を抽出する、のりしろ部抽出手段と、前記抽出したのりしろ部に高濃度印刷設定する、のりしろ部印刷色設定手段と、上記抽出したのりしろ部以外をオーバーコート印刷する部分として選択する、オーバーコート選択手段と、を有して、のりしろ部に高濃度印刷を行い微細な凹凸形状を発生させて、オーバーコートの転写を行わないことにより、前記のりしろ部表面の凹凸形状を保持することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、昇華型印刷装置に関し、特に、ペーパクラフト用台紙の印刷に関するものである。
ペーパクラフトとは、シート状の台紙から所望の形状に切り抜き、張り合わせ、切り目差し込み等の工作により立体的な模型を作製するものである。
近年、インターネットの発達に伴い、このようなペーパクラフト用の画像がWeb上に掲載されていることが多くなってきた。上記画像を家庭のコンピュータにダウンロードし、プリンタでカラー印刷して台紙を作製することが行われている。
一方、家庭用プリンタとして、熱転写方式印刷装置が普及している。
熱転写記録方式としては、ヘッドの熱でインクを溶かして転写させる熱溶融転写方式と、インクを気化させて転写させる昇華型転写方式とに大別される。以下、熱溶融転写方式のインクを、熱溶融インクと記す。以下、昇華型転写方式のインクを昇華インクと記す。
昇華インク(イエロー色、マゼンタ色、シアン色)を印刷する場合、ヘッドの発熱体に電圧を印加する回数の制御を行い、1画素の濃度を変化させることで、滑らかで階調性豊かな画像を表現することができる。フルカラー印刷を行う場合、イエロー色、マゼンタ色、シアン色の3色の昇華性染料層が配置されたインクリボンを用いて、順番に印刷することにより、フルカラー印刷を実現する。
昇華インクと熱溶融インクを印刷する場合、上記昇華インクの各色印刷後に、透明な熱転写可能なインク材料を転写して、オーバーコート層を形成する。これは、色あせ防止、表面平坦化による光沢感向上などの効果のためである。上記、両方式のインクを同一のインクリボン上に配置した場合、印刷順番の一例として、まず、昇華インク(イエロー、マゼンタ、シアン)を印刷し、次に熱溶融インク(オーバーコート)を印刷する。一般に、熱溶融転写方式と昇華型転写方式を兼ね備えた印刷装置を、昇華型印刷装置と呼んでいる。以下、熱溶融転写方式と昇華型転写方式を兼ね備えた印刷装置を昇華型印刷装置と記す。
オーバーコート層を転写した場合、記憶紙表面が平滑化されることにより、光沢感が向上する。しかし、ペーパクラフト画像における、のりしろ部の表面は、微細な凹凸形状が連続して存在する、ざらざらした状態であることが望まれていた。のりしろ部は、組み立て時に糊材を塗布し主に記憶紙裏面と貼りつけるためである。微細な凹凸形状が存在した方が、凹部に糊材が侵入し、接着性が向上するからである。このように、ペーパクラフト台紙を印刷する場合には、のりしろ部には平滑化を防止する必要がある。つまり、通常印刷処理とは異なった処理、例えばオーバーコート印刷をしないなどの特別な処理を行う必要がある。
インクジェット方式印刷装置においては、のりしろ部や、貼り合せ部の予備吐出インク量を制限することで、接着性を向上し、加工精度を上げる技術として、特許文献1がある。
プラスチックシートをのりしろ面でつなぎ合わせる接着加工において、のりしろ面にプラスチックシート用罫線刃を用いて、溝を刻む罫線加工を施して接着剤を塗布し接着することを特徴とするプラスチックシートケースの接着加工の技術として、特許文献2がある。しかしながら、この技術を、昇華型印刷装置に応用して、のりしろ部を刀で溝を刻む加工する工程を印刷装置内で構成することは、印刷装置が複雑化し、コスト高を招く。
特開2006-103279号公報 特許第3382308号明細書
のりしろ部は平滑化を防止するために、オーバーコートの転写を行わないことが望ましい。しかし、一般にペーパクラフト画像内のりしろ部は白色である。そのため、昇華インクの転写による熱ダメージを受けない。オーバーコートの転写を行わない状態でも、表面が平滑である。オーバーコートの転写を行わないだけでは、糊材を塗布した時の接着性は不十分である。
本発明の目的は、ペーパクラフト台紙画像のりしろ部に、微細な凹凸形状を形成させて、糊材を塗布して接着することにより、はがれにくいペーパクラフト台紙画像を印刷することを可能にした印刷装置を提供することである。
上記目的を達成するために、
本発明の印刷装置は、
読み込んだ画像からのりしろ部を抽出する、のりしろ部抽出手段と、
前記抽出したのりしろ部に高濃度印刷設定する、のりしろ部印刷色設定手段と、
上記抽出したのりしろ部以外をオーバーコート印刷する部分として選択する、オーバーコート選択手段と、
を有して、のりしろ部に高濃度印刷を行い微細な凹凸形状を発生させて、オーバーコートの転写を行わないことによって、前記のりしろ部表面の凹凸形状を保持することを特徴とする。
本発明によれば、ペーパクラフト台紙画像のりしろ部に、微細な凹凸形状を形成させて、糊材を塗布して接着することにより、はがれにくいペーパクラフト台紙画像を印刷することを可能である。
第1実施例のペーパクラフト用台紙を印刷するためのフローチャートである。 第1実施例の印刷装置と印刷装置に用いられるカートリッジの外観構成図である。 第1実施例の印刷装置の概略的な構成を示すブロック図である。 第1実施例のカートリッジが印刷装置に装着された状態を、印刷装置の側面から見た場合の断面図である。 第1実施例の印刷装置の印刷処理を示すフローチャートである。 ペーパクラフト画像と、組み立て図、完成図である。 印刷前と印刷後、オーバーコート転写後、のりしろ部接着時の記憶紙の断面図である。 濃度と通電回数の関係を示すグラフである。 第1実施例の印刷装置ののりしろ部抽出時に、印刷装置の表示部に表示されるUI画面である。
[実施例1]
以下に、本発明の実施の形態を図2、図3、図4、図5を用いて説明する。
図2は本実施形態にかかる印刷装置200および印刷装置200に用いられるインクカートリッジ210と、記憶紙カートリッジ209の外観構成を示す図である。
図2に示すように、印刷装置200は、その側面が開閉しインクカートリッジ210と、記憶紙カートリッジ209を矢印220方向に着脱可能(装着可能/取り出し可能)な印刷装置側のハウジング201を備え、該ハウジング201の上部には、表示部202と操作部203とが配されている。表示部202はLCD等の表示画面から構成され、画像データの表示や印刷に必要な設定データを入力するためのメニューの表示を行う。表示部202はタッチパネル構造になっている場合もある。その場合、使用者は、操作部203だけでなく表示部202を指やスタイラスペンで押すことで操作することも可能である。
操作部203は、印刷装置の電源のON/OFFを指示する電源ボタン204と、表示部202に表示された各種メニューを選択するための決定ボタン205を備える。更に、決定ボタン205の周囲には、表示部202に表示されたカーソルを所望の位置に移動させるための左右キー206と、上下キー207が配されている。
インクカートリッジ210には、インクが塗布されているインクリボンが収納されている。記憶紙カートリッジ209としては、記憶紙としてのロール紙(ローラに巻き回された帯状の記録媒体)が収納されている。また、記憶紙カートリッジ209を印刷装置200に装着する前の状態では、ロール紙は記憶紙カートリッジ209により密閉された構成となっており、ユーザがロール紙に直接触れることがない構成となっている。印刷時にはロール紙が記憶紙カートリッジ209から引き出され、インクリボンに塗布されたインクを印刷装置のサーマルヘッドによりロール紙に転写して、印刷が行われる。
熱転写方式印刷装置で一般的に使用されるインクリボンは、基材上に画像を形成するイエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色の昇華性染料層が順に配置され、最後に画像形成層を保護するためのオーバーコート層(熱溶融性の樹脂製材料クリア層)が配置されている。また、各色のインクリボンの間及びオーバーコート層との間には、インクリボンの頭出し位置検出用のマーカが配置されている(先頭のY色マーカは二重線となっている)。ただし、モノクロ画像専用などの特色系インクリボンの構成はこの限りではない。
一つの画像を形成するために、Y色、M色、C色の3色の染料層及びオーバーコート層の保護層を一組として、順次用紙へと熱転写処理が成される。従ってインクリボンカートリッジ内のインクリボンには、印画可能な枚数分だけY/M/C色、オーバーコート層が、繰り返し配置されている。
212はロール紙が巻き回されたローラの回転軸であり、記憶紙カートリッジ209を印刷装置200に装着した際には、印刷装置200が有する給紙モータの回転機構と結合され、印刷装置200によって回転が制御される。213、214は、それぞれインクリボンの供給ローラと巻き取りローラの回転軸である。巻き取りローラの回転軸214は、インクカートリッジ210を印刷装置200に装着した際には、印刷装置200が有するインクリボン巻上げモータの回転機構と結合され、印刷装置200によって回転が制御される。
215は、印刷された記憶紙であり、図に示すように、印刷装置に印刷された後、印刷装置の上部用紙スタックに積載される。
図3を用いて図2に示す印刷装置200の構成について説明する。図3は印刷装置200の構成を示すブロック図である。
301は印刷装置200全体を制御するメインコントローラで、システム制御及び各種プログラムに従った演算処理を行う。メインコントローラ301で画像データに加工処理を施し、印刷処理に必要な画像データを生成する。313の画像データ入力部は、印刷装置200に具備するカードスロットに挿入されたメモリカードから画像データを読み出す。他に印刷装置200の入出力I/FであるUSB Aコネクタ端子(不図示)とデジタルカメラのUSB mini-Bコネクタ端子(不図示)をケーブルで接続し実施することが可能である。この場合は印刷装置側がホスト機器として機能し、デジタルカメラ側から印画操作を行うことが可能である。次に、印刷装置の入出力I/FであるUSB Bコネクタ端子とPC(Personal Computer)を接続することで、印刷装置側がデバイス機器として機能し、PC側から印画操作を行うことが可能である。
316はサーマルヘッドであり、主走査方向に配置された発熱体(不図示)が発熱することにより、インクリボンに塗布されたインクを昇華させ、ロール紙上に印画する。315はサーマルヘッド316に内蔵される発熱体を駆動させるヘッド駆動回路である。メインコントローラ301に接続されたドライバコントローラ314が、ビットマップ形式で記録された画像データを用いてヘッド駆動回路315を制御することで印刷が行われる。
305は駆動モータ306,307を駆動するためのロール紙搬送モータドライバである。駆動モータ306,307は回転機構を介して、後述するカール補正ローラやグリップローラ、排紙ローラ、排紙蹴りだしローラ等に結合されており、これらのローラを駆動させることによりロール紙を搬送する。
308は給紙モータドライバであり、給紙モータ309の回転を制御する。カートリッジ210が装着された状態においては、給紙モータ309でロール紙が巻き回され、ロール紙ユニットの回転軸となっている図2に示すローラ212と回転機構を介して結合、給紙モータドライバ308によりローラ212の回転駆動が制御される。
310はカッターモータドライバである。カッターモータドライバ310が、カッターユニットを構成するカッター刃及びカッター受け刃を駆動するカッターモータ311を制御することで、ロール紙の切断を行う。
303はロール紙検出センサであり、記憶紙カートリッジ209内に配されたロール紙が押し出され、先端部がカートリッジ出口から排出されたことを検出する。
304はロール紙頭出しセンサであり、サーマルヘッド316に対向して設けられるプラテンローラの後方に配され、印刷開始時に、記憶紙カートリッジ209から引き出されたロール紙の先端部がプラテンローラの後方を通過したことを検出する。
312は表示制御部であり、印刷する画像データや印刷に必要な設定データを入力するためのメニューを表示部202に表示するための制御を行う。203操作部は、使用者からのさまざまな指示を入力するための部分である。
図3のブロック図には図示されていないが、印刷装置200には、動作に必要な電力を供給するための電源回路及び各種IC、電気素子を実装した回路基板などを装置内に格納している。
図4は、図2に示す印刷装置200に記憶紙カートリッジ209とインクカートリッジ210が装着された状態を、印刷装置200の側面から見た場合の断面図である。図4を用いて、印刷装置200が印刷処理を行う際に動作する各部の構成について説明する。なお、上述の説明において既出の構成については、同じ参照番号を付すこととし、ここでは説明は省略する。
図4において、401は記憶紙カートリッジ209に内包されたロール紙413が印画時に印画位置411まで引き出される場合に通過する用紙搬送路である。402は記憶紙カートリッジのロール紙413の出口である。ローラ212に巻き回されていたロール紙413は分離部材414により引き剥がされることで、カートリッジ出口402よりカートリッジ210外部に引き出され、用紙搬送路401を通過する。
403-1、403-2はカール補正ローラ及びカール補正従動ローラであり、ロール紙413のカールを矯正する。404-1、404-2はピンチローラ及びグリップローラであり、ロール紙413を介して対向する位置に配され、ロール紙413の表裏面を挟持する。当該1対のローラが正転することで(ピンチローラ404-1が紙面に向かって左回りに回転することで)、カートリッジ210から引き出されたロール紙413が、印画位置411に向かって搬送する。
なお、記憶紙カートリッジ210が印刷装置200に装着された状態では、印画位置411に対応する位置においてインクリボン415を覆っていたカートリッジ210のハウジングは取り除かれている。そして、インクリボン415がカートリッジ210外部に露出した状態となっている。
405はプラテンローラであり、印画位置411において、図3に示すサーマルヘッド316との間で、インクリボン415とロール紙413とを重畳させた状態を維持する。412はヘッド位置規定部材で昇降を行うヘッドアップダウンモータ(不図示)の制御機構に連動されている。
406は排紙ローラであり、ロール紙413を排紙方向に搬送する。407は排紙蹴りだしローラであり、凹凸部を備え、印画され切断されたロール紙413を後述の用紙スタックに蹴りだす。排紙ローラ406と排紙蹴りだしローラ407とは、ロール紙413を介して対向する位置に配され、ロール紙413の表裏面を挟持する。
408はカッターモータ311の動作をカッターユニットに伝達するギア列である。409、410はカッターユニットを構成するカッター刃とカッター受け刃であり、ロール紙413の用紙搬送路を挟んで、対向した位置に配置されている。カッター刃409とカッター受け刃410は、ギア列408により駆動され、はさみ状に上下の刃がすりあわされることにより、ロール紙413を切断する。
416は、給紙用バネであり、給紙ローラ102とロール紙ユニットの回転軸ローラ212を圧接させる。これにより、給紙ローラ102の回転と共に印刷紙が給紙方向に移動する。
以下に、画像データの印刷処理について、図5のフローチャートを使用して説明を行う。給紙モータが回転駆動することによりロール紙413が引き出され、ピンチローラ404-1及びグリップローラ404-2へと搬送される(ステップS501)。以降の用紙搬送はステッピング・モータである駆動モータ306、307により駆動制御されるグリップローラ404-2により行われる(ステップS502)。駆動モータ306、307はロール紙搬送モータドライバ314から送り出されるパルス信号のステップ数だけ回転駆動し、用紙の先端位置検出後は、オープン・ループで位置制御を行う。
グリップローラ404-2により送られてきた用紙先端をロール紙検出センサ303により検出する(ステップS503)。ロール紙413の画像の書き出し位置がサーマルヘッド316に来るまで定められたステップ数分だけ用紙搬送を実行する(ステップS504)。次にリボン巻き取りローラ回転軸214を巻き取り、Y色の頭出しを行う。インクリボン頭出し用マーカ検出センサで、Y色の頭出しマーカを検出する(ステップS505)。Y色インクリボンの頭出し終了後に、用紙搬送及びインクリボン頭出し中は待避していていたサーマルヘッド316を、ロール紙413とインクリボン415を挟み込む形でプラテンローラ405側へと圧着する。
画像データ入力部313から画像データを読出し、メインコントローラ301の処理により印刷データを生成する。生成された印刷データを、サーマルヘッド316を制御するヘッド駆動回路315へと転送し、ヘッド制御信号の通電によりサーマルヘッド316に配置された発熱体が発熱する。インクリボンが熱されることにより、接しているロール紙413へと染料が昇華・定着し、1ライン毎に印刷処理が成される。サーマルヘッド316の通電処理と同期してグリップローラ404-2が用紙送りを行う(ステップS506)。本ステップの処理で用紙の染料受容層に、イエロー(Y)色の昇華性染料層が形成される。
Y色の印刷処理終了後にサーマルヘッド316を待避、グリップローラ404-2を印刷処理時とは逆方向に回転駆動させ、ロール紙413の画像第1面の書き出し位置がサーマルヘッド316の発熱体の位置に来るまでロール紙413を戻す(ステップS507)。
ステップS505と同様にリボン巻き取りローラ回転軸214を巻き取りながら、M色のインクリボンのマーカを検出、頭出しを行う(ステップS508)。Y色で形成された画像と重なるようにステップS506と同様にM色のインクリボンで印刷処理を実施する(ステップS509)。印刷処理後、ステップS507と同様に、画像の書き出し位置までロール紙413を戻す(ステップS510)。本ステップでマゼンタ(M)色の昇華性染料層が形成される。C色の印刷処理ステップS511〜S513までは、M色の印刷処理ステップS508〜S510と同様の処理を行い、ロール紙413の染料受容層に画像を形成する。本ステップでシアン(C)色の昇華性染料層が形成される。
続いてインクリボンのオーバーコート層の頭出しを行い(ステップS514)、サーマルヘッド316の発熱体の発熱により樹脂製材料クリア層(オーバーコート層)が用紙表面に透明な保護層を形成する(ステップS515)。
図6を用いて、ペーパクラフトについて説明する。図6(a)(b)(c)と、図6(f)(g)(h)は、ペーパクラフト画像、組み立て図、完成図である。図6(a)図6(f)は、ペーパクラフト用画像の例である。図6(a)は、卓上カレンダーである。図6(f)は、電車模型である。図6(a)の場合、画像を印刷して、そのまま組み立てる。図6(f)の場合は、切り取り線620の太線で切り取り組み立てる。図6(b)、図6(g)は、組み立て途中の図である。のりしろ部603に、糊材、例えばでんぷんのり、を塗布して、のりしろ部603を、記憶紙裏面のはりつけ部604に接着させる。図6(f)の電車模型の場合、のりしろ部612,613,614,615,616,617,618に、糊材を塗布して、記憶紙裏面に接着させる。図6(c)図6(h)は、完成図である。
のりしろ部は、記憶紙裏面と糊材を介した接着性が高いことが望まれる。接着性が少ないと、組み立て精度が悪化し、径時変化と共にのりしろ部とはりつけ部が剥離する可能性がある。
図7は、記憶紙の印刷後印刷前、貼りつけ時の断面図である。
図7を用いて、印刷濃度、オーバーコート印刷と、接着性との関係について説明する。
図7(a)は、印刷前の記憶紙である。701は基紙である。702は受容層であり、昇華
インクが染着して発色する。画像が白色の場合も、受容層702には、染着しないため、印刷後も図7(a)と同様の断面図となる。低濃度印刷を行った場合の記憶紙の断面図である。703はインクが染着している部分である。低濃度印刷の場合は、記憶紙表面は、平坦のままである。一方、図7(c)は、高濃度印刷を行った場合の記憶紙の断面図である。染着した部分704の上に凸状の起伏705が形成される。これは、サーマルヘッドの発熱体によって、熱ダメージを受けた部分である。サーマルヘッドの移動方向、つまり、副走査方向に凸状起伏705が形成される。図7(e)(f)(g)は、図7(a)白色印刷(b)低濃度
印刷(c)高濃度印刷した記憶紙にオーバーコート印刷を行った場合断面図である。711は、オーバーコート層である。オーバーコート層は、色あせ防止、汚れ防止の効果がある。また、図7(g)にしめすように、高濃度印刷した記憶紙にオーバーコート層転写した場合、熱ダメージにより発生した凹凸形状を平滑化する。これにより、光沢性が上がり、印刷品質が向上する効果がある。
図7(h)は、高濃度印刷後、オーバーコート層転写をした記憶紙の表面に、糊材707を塗布して、記憶紙裏面はりつけ部706に接着した断面図である。表面が平坦なため、糊材707が、一様に伸ばされて接着される。これは、高濃度印刷に限らず、白色印刷、低濃度印刷した場合も、オーバーコート層により平滑化された場合は、同様の状態になる。
一方、図7(d)は、高濃度印刷後、オーバーコート層転写しない記憶紙の表面に、糊材707を塗布して、記憶紙裏面はりつけ部706に接着した断面図である。熱ダメージにより発生した凹部に糊材が流れ込み硬化するため、結合力が強化され接着性が向上する。
図8(a)(b)は、サーマルヘッド発熱体の通電回数と、濃度の関係を示したグラフである。
図8(a)801は、1画素における通電回数と濃度の対応したグラフである。通電回数が多いほど濃度が濃くなる。通電回数と濃度は、比例に近い関係になっていることが分かる。802は、凹凸形状が発生する通電回数である。この閾値より多く通電を行うと、熱ダメージにより、記憶紙表面に凹凸形状が発生する。
図8(b)803,804,805は、それぞれ、イエロー色凹凸発生閾値、マゼンタ色凹凸発生閾値、シアン色凹凸発生閾値である。各色で、凹凸形状の発生閾値が異なることが知られている。つまり、のりしろ部に対して、微小な凹凸形状を発生させるために高濃度印刷を行う場合、各色に対してこの閾値を超える濃度に設定する必要がある。
本発明の、のりしろ部を抽出、画像処理するため処理を、図1のフローチャートを用いて説明する。図9は、本発明の処理中に印刷装置の表示部に表示される、UI(User Interface)表示画面である。図6(d)(i)は、のりしろ部を画像加工した図である。図6(e)(j)は、画像化加工したオーバーコート層の画像である。図1のフローチャートと、図9のUI画像と、図6(d)(i)(e)(j)を用いて本発明のフローを説明する。
まず、印刷装置200に対して電源ボタン204を押して、記憶媒体(SDカード、CFカードなど)を挿入し、画像印刷を開始する(ステップS101)。使用者が、操作部203、表示部202を用いて、印刷する画像を選択する(ステップS102)。表示部202に、図9(a)のようなUI表示を表示して、選択した画像がペーパクラフト画像かどうかを、使用者に確認する(ステップS103)。ペーパクフと画像でない場合は、通常の印刷確認(ステップS111)へ移行する。ペーパクラフト画像の場合は、図9(b)に示すようなUI表示を用いて、のりしろ部の自動抽出、画像加工を確認する(ステップS104)。のりしろ部の自動抽出、画像加工をしない場合は、通常の印刷確認(ステップS111)へ移行する。のりしろ部の自動抽出、画像加工を行う場合は、メインコントローラ301が画像解析を行いのりしろ部の自動抽出を行う(ステップS105)。抽出されたのりしろ部を表示部202に表示し、図9(c)のようなUI表示を表示し、使用者に抽出できていないのりしろ部、つまり追加すべきのりしろ部があるかどうかを確認する(ステップS106)。追加のりしろ部がない場合は、のりしろ部最適色選択工程(ステップS109)へ移行する。追加のりしろ部がある場合は、使用者が追加のりしろ部を追加する。
例えば、図9(d)に示すように、表示部202がタッチパネルの場合、タッチパネル用のスタイラスペン901を用いて、画像上ののりしろ部902を囲むように選択する(ステップS107)。追加が終了したか場合、のりしろ部にどの色を配色するかを選択する(ステップS109)。例えば、近傍の表面の色に一番近い色を配色することによって、はりつけ部がずれて、目視できるようになっても、見栄え品質を維持することが可能である。選択した色を、抽出されたのりしろ部に配色し、画像加工を行う(ステップS110)。例えば、図6(d)と図6(i)が、加工された画像である。
図6(d)カレンダーの場合、のりしろ部603が配色され、623のように高濃度に配色される。図6(i)の電車模型の場合、のりしろ部612,613,614,615,616,617,618が、622,623,624,625,626,627,628のように高濃度に配色される。この時、近傍の表面の色が赤の場合、マゼンタ色が選択配色される。同時に、のりしろ部にオーバーコート層が形成されないように、のりしろ部を除外するようにオーバーコート画像も加工する。図6(e)図6(j)が、加工されたオーバーコート画像である。斜線部がオーバーコート層を転写する部分であり、のりしろ部はオーバーコート層を削除する。
使用者に対して、印刷するかどうかを確認する(ステップS111)。印刷する場合、印刷工程(ステップS112)へ移行する。しない場合は終了する(ステップS113)。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給するよう構成することによっても達成されることはいうまでもない。この場合、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することにより、上記機能が実現されることとなる。なお、この場合、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される場合に限られない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。つまり、プログラムコードがメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって実現される場合も含まれる。
200 印刷装置
201 印刷装置側ハウジング
202 表示部
203 操作部
204 電源ボタン
205 決定ボタン
206 左右キー
207 上下キー
209 記憶紙カートリッジ
210 インクカートリッジ
212 ローラ
213 リボン供給ローラ回転軸
214 リボン巻き取りローラ回転軸
215 印刷済み記憶紙
301 メインコントローラ
303 ロール紙検出センサ
304 ロール紙頭出しセンサ
305 ロール紙搬送モータドライバ
306 搬送モータ
307 搬送モータ
308 給紙モータドライバ
309 給紙モータ
310 カッターモータドライバ
311 カッターモータ
312 表示制御部
313 画像データ入力部
314 ドライバコントローラ
315 ヘッド駆動回路
316 サーマルヘッド
401 用紙搬送路
402 カートリッジ出口
403-1 カール補正ローラ
403-2 カール補正従動ローラ
404-1 ピンチローラ
404-2 グリップローラ
405 プラテンローラ
406 排紙ローラ
407 排紙蹴り出しローラ
408 ギア列
409 カッター刃
410 カッター受け刃
411 印画位置
412 ヘッド位置規定部材
413 ロール紙内包部材
414 分離部材
415 インクリボン
416 給紙圧接バネ
601 カレンダー用ペーパクラフト画像
602 のりしろ部
603 はりつけ部
611 電車模型用ペーパクラフト画像
612-618 のりしろ部
620 切り取り線
622 高濃度配色後のりしろ部
622-628 高濃度配色後のりしろ部
701 記憶紙基紙
702 記憶紙受容層
703 記憶紙受容層 低濃度染着部分
704 記憶紙受容層 高濃度染着部分
705 熱ダメージによる凸部
706 はりつけ部
707 糊材
711 オーバーコート層
801 濃度と通電回数の関係図
802 凹凸形状が発生する通電回数の閾値
803 イエロー色の凹凸形状が発生する通電回数の閾値
804 マゼンタ色の凹凸形状が発生する通電回数の閾値
805 シアン色の凹凸形状が発生する通電回数の閾値
901 スタイラスペン
902 追加するのりしろ部

Claims (5)

  1. 読み込んだ画像からのりしろ部を抽出する、のりしろ部抽出手段と、
    前記抽出したのりしろ部に高濃度印刷設定する、のりしろ部印刷色設定手段と、
    上記抽出したのりしろ部以外をオーバーコート印刷する部分として選択する、オーバーコート選択手段と、
    を有して、のりしろ部に高濃度印刷を行い微細な凹凸形状を発生させて、オーバーコートの転写を行わないことにより、前記のりしろ部表面の凹凸形状を保持することを特徴とする昇華型印刷装置。
  2. 高濃度印刷設定する場合に、イエロー色、マゼンタ色、シアン色のなかから一色を設定し、凹凸発生閾値よりも高い濃度を設定することを特徴とする請求項1に記載の昇華型印刷装置。
  3. 高濃度印刷設定する場合に、イエロー色、マゼンタ色、シアン色のなかから2色を設定し、各色を凹凸発生閾値よりも高い濃度を設定することを特徴とする請求項1に記載の昇華型印刷装置。
  4. 高濃度印刷設定する場合に、イエロー色、マゼンタ色、シアン色の全色を設定し、各色を凹凸発生閾値よりも高い濃度を設定することを特徴とする請求項1に記載の昇華型印刷装置。
  5. のりしろ部に印刷色を設定する場合に、近傍表面に近似している色を配色することを特徴とする請求項1に記載の昇華型印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018041017A (ja) * 2016-09-09 2018-03-15 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

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