JP2013183114A - 太陽電池の製造方法、製造装置及び太陽電池 - Google Patents

太陽電池の製造方法、製造装置及び太陽電池 Download PDF

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Abstract

【課題】デポアップ方式のCVD法で、基板を保持する部材により発生する反射防止膜の欠損による外観不良及び特性の低下を抑制した太陽電池を供給する。
【解決手段】シリコン基板の受光面に、シリコン基板の受光面を下面にして反射防止膜を形成する反射防止膜形成工程と、反射防止膜上の所定の位置に電極を形成する電極形成工程とを含む太陽電池の製造方法であって、反射防止膜形成工程は、電極を形成する位置でシリコン基板を支えることにより、上記課題を解決する。
【選択図】図6

Description

本発明は、太陽電池の製造方法、製造装置、及び太陽電池に関するものである。
太陽光エネルギーを直接電気エネルギーに変換する太陽電池は、近年、特に地球環境問題の観点から、次世代のエネルギー源としての期待が急速に高まっている。太陽電池としては、化合物半導体または有機材料を用いたものなど様々な種類があるが、現在、主流となっているのは、単結晶又は多結晶の半導体シリコンを基板に用いた太陽電池である。
通常、シリコン基板を用いた太陽電池の受光面となる面には受光率の向上及び受光面の保護を目的として反射防止膜が形成されている。
反射防止膜の形成方法として、例えばプラズマCVD装置によってシリコン窒化膜やシリコン酸化膜を成膜する方法、または他の手法でチタン酸化膜を成膜する方法が多く用いられている。
その中で、従来からのプラズマCVD装置による成膜方法として、特許文献1ではデポダウン方式のCVD法が開示されている。
図13は、特許文献1におけるデポダウン方式のCVD装置の概略図である。特許文献1におけるデポダウン方式のCVD成膜装置500は、真空室501内の基板502が、アース電位のアノード電極503の上に乗せられている。そして、基板502の上方に、RFまたはVHF電力を供給し、矢印で示すようにガスを噴出しながらプラズマを発生させるシャワーカソード504が配置されている。
しかし、デポダウン方式のCVD法で成膜する場合、副生成物である粉(以下、パーティクルという)が発生し、これが基板上に付着し製品不良の原因となるという問題が生じていた。
この問題を解決するため、特許文献1及び特許文献2では、成膜処理する基板をCVD装置の処理室内に成膜面を下向きに載置して膜を形成する、デポアップ方式のCVD法を採用することにより、基板の成膜面に対するパーティクルの付着を回避する方法が示されている。
図14は、特許文献1におけるデポアップ方式のCVD装置の概略図である。図14(a)に示す、特許文献1におけるデポアップ方式のプラズマCVD装置510は、成膜室である真空槽511の下部に反応ガスと真空プラズマを発生させるためのカソード512が配設され、カソード512の上面には、1個または複数の円柱状の誘電体支持部材513と、マスク514とが配置されている。図14(b)に示すように、各誘電体支持部材513は、マスク514のマスク開口514aを囲むフレーム部514bに当接され、マスク514を介して基板515を支持する。そして、有機ELパネルのマスク成膜の際は、誘電体支持部材513で支持されたマスク514の上に基板515を置き、真空槽511内に反応ガスを供給するとともにカソード512にVHF周波数帯の電力を供給して真空プラズマを発生させることにより行われる。
また、図15は、特許文献2におけるデポアップ方式のCVD装置の概略図である。図15(a)に示す、特許文献2におけるデポアップ方式のCVD装置520は、RF電源521に接続されプラズマを励起すべく対向配置された一対の対向電極522aと522bとの間に、図15(b)に示す4枚の基板523をトレイ524に被着面が底面となるようにして各開口部524aに収納し、一方の面のみを均熱板525によって覆蓋したものをヒーター526によって加熱された対向電極522bの対向面の下に配置する。そして、基板523の被着面を下方に向ける方法として、トレイ524には、図15(c)示す各開口部524aの四隅に落下防止片524bが設けられている。そして、太陽電池の光活性層を形成する際は、対向電極522aの対向面に多数穿たれた吐出孔527からシラン(SiH)等の反応ガスをプラズマ領域に均一に吐出することによって、トレイ524の底面に露出した基板523の他方の面にアモルファスシリコン系の光活性層が被着形成される。
特開2007−291442号公報 特開平2−84778号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、マスクにより基板を覆うことから、マスクと接する基板上の領域には薄膜が形成されず、また、特許文献2の方法においても、基板が落下防止片上に載置されることから、落下防止片と接する基板四隅には薄膜が形成されない。よって、これらの方法でシリコン基板の受光面に反射防止膜を形成すると、受光面に反射防止膜の欠損部が発生し、それにより太陽電池の外観を損ねるばかりでなく、変換効率が低下するという問題が生じる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、デポアップ方式のCVD法で、基板を保持する部材により発生する反射防止膜の欠損部の露出を無くすことにより、外観不良及び特性の低下を抑えた太陽電池を供給することにある。
本発明の太陽電池の製造方法は、シリコン基板の受光面に、シリコン基板の受光面を下面にして反射防止膜を形成する反射防止膜形成工程と、反射防止膜上の所定の位置に電極を形成する電極形成工程と、を含む太陽電池の製造方法であって、反射防止膜形成工程においては、電極を形成する位置でシリコン基板を支えることを特徴とする。
ここで、本発明の太陽電池の製造方法においては、反射防止膜がCVD法によって形成されることが好ましい。
また、本発明の太陽電池の製造方法においては、CVD法がプラズマCVD法であることが好ましい。
また、本発明の太陽電池の製造方法においては、電極は、受光面メイン電極であることが好ましい。
また、本発明の太陽電池の製造方法においては、受光面メイン電極は、反射防止膜を焼成貫通する成分を含まないことが好ましい。
また、本発明の太陽電池の製造装置においては、シリコン基板の受光面に、シリコン基板の受光面を下面にして反射防止膜を形成する反射防止膜形成手段と、反射防止膜上の所定の位置に電極を形成する電極形成手段と、を含む太陽電池の製造装置であって、反射防止膜形成手段は、電極を形成する位置でシリコン基板を支えることを特徴とする。
ここで、本発明の太陽電池の製造装置においては、反射防止膜形成手段は、CVD法であることが好ましい。
また、本発明の太陽電池の製造装置においては、CVD法は、プラズマCVD法であることが好ましい。
また、本発明の太陽電池においては、シリコン基板と、シリコン基板の受光面側に形成された受光面拡散層と、受光面拡散層上に形成された反射防止膜と、反射防止膜上に形成された受光面メイン電極及び受光面サブ電極と、シリコン基板の受光面とは反対側の裏面側に形成された裏面電極と、を有する太陽電池であって、反射防止膜の厚さは、受光面メイン電極の下の一部領域で、他の領域よりも薄いことを特徴とする。
ここで、本発明の太陽電池においては、反射防止膜は、シリコン窒化膜、またはシリコン酸化膜であることが好ましい。
本発明の太陽電池の製造方法及び製造装置を用いることで、パーティクルの発生を抑え、かつ反射防止膜の欠損部の露出を無くすことが出来るため、外観不良及び特性の低下を抑制した太陽電池を供給することが出来る。
本発明の実施形態に係る太陽電池の製造プロセスを示すフロー図である。 本発明の実施形態に係る太陽電池の平面図であり太陽電池の受光面を示す。 本発明の実施形態に係る太陽電池の平面図であり太陽電池の裏面を示す。 本発明の実施形態に係るデポアップ方式のCVD装置の概略図である。 本発明の実施形態に係るデポアップ方式のCVD装置の上部電極部の上面図である。 本発明の実施形態に係るデポアップ方式のCVD法により反射防止膜を形成した太陽電池の平面図である。 本発明の実施形態に係るデポアップ方式のCVD法により反射防止膜を形成した太陽電池の線A−A´における断面図である。 比較例1のデポダウン方式のCVD装置の概略図である。 比較例1のデポダウン方式のCVD法により反射防止膜を形成した太陽電池の平面図である。 比較例2のデポアップ方式のCVD装置の概略図である。 比較例2のデポアップ方式のCVD装置の上部電極部の上面図である。 比較例2のデポアップ方式のCVD法により反射防止膜を形成した太陽電池の平面図である。 特許文献1におけるデポダウン方式のCVD装置の概略図である。 特許文献1におけるデポアップ方式のCVD装置の概略図である。 特許文献2におけるデポアップ方式のCVD装置の概略図である。
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図面や以下の記述中で示す内容は例示であって、本発明の範囲は、図面や以下の記述中で示すものに限定されない。
図1(a)〜(g)は、本発明の実施形態に係る太陽電池の製造プロセスを示すフロー図である。
最初に、単結晶または多結晶のp型導電性を有するシリコンインゴットを公知のワイヤソーなどを用い、厚さ約150μm程度のウエハ状にスライスしシリコン基板1を作製する。
次に、図1(a)に示す通り、シリコン基板1の受光面となる一表面に、光閉じ込めを目的とした微小なピラミッド形状の凹凸であるテクスチャ2を形成する。このテクスチャの形成には、酸などを用いることができる。
次に、図1(b)に示す通り、シリコン基板1の受光面に、n型導電体となるドーパントを拡散し、受光面拡散層3を形成する。受光面拡散層3は、たとえばシリコン基板1を石英チューブ炉に入れ、オキシ塩化リン(POCl)を流し、800℃〜1000℃の温度で5分間〜30分間の熱処理を行なうことで形成できる。
次に、図1(c)に示す通り、シリコン基板1の受光面にシリコン窒化物の膜である反射防止膜4を形成する。反射防止膜4は太陽電池表面のパッシベーション膜としても機能する。反射防止膜4の形成には、デポアップ方式のプラズマCVD法を用いる。この時、プラズマCVDの成膜チャンバ内でシリコン基板1を保持する部材として4本以上のピン状の部材(以降、保持ピンと称す)を用い、これらの保持ピンの位置がシリコン基板1の受光面側電極形成領域内に来るよう配置する。
次に、図1(d)に示す通り、シリコン基板1の裏面に銀ペースト5とアルミペースト6をスクリーン印刷法で印刷し乾燥する。
次に、図1(e)に示す通り、シリコン基板1の受光面に銀ペースト7aをスクリーン印刷法で印刷し乾燥する。銀ペースト7aは、この後の焼成で受光面のサブ電極となるもので、銀ペースト7aには、ガラスフリットを含んでいる。ガラスフリットは、反射防止膜上に形成された銀ペーストを焼成した際に、反射防止膜4を焼成貫通する成分である。
次に、図1(f)に示す通り、シリコン基板1の受光面に銀ペースト7bをスクリーン印刷法で印刷し乾燥する。銀ペースト7bは、この後の焼成で受光面のメイン電極となるもので、銀ペースト7bには、反射防止膜4を焼成貫通する成分を含有しない。
最後に、図1(g)に示す通り、シリコン基板1を750℃〜950℃の温度で焼成する。本焼成により、銀ペースト7aは、含有するガラスフリットの作用により反射防止膜4を焼成貫通し、受光面拡散層3と接続して受光面サブ電極8aを形成し、銀ペースト7bは受光面メイン電極8bを形成する。また、本焼成により、裏面アルミペースト6のアルミがシリコン基板1に拡散し、BSF(Back Surface Field)層11を形成するとともに、裏面銀電極9および裏面アルミ電極10が形成される。
図2、図3は、上記の製造工程により製造した太陽電池100を示す。図2は受光面側平面図、図3は裏面側平面図である。ここで、図2に示す通り、シリコン基板1の外縁部と受光面メイン電極8bの中心との距離をP1とする。
次に、前記図1(c)で示した処理を実施例として、以下詳細に説明する。
図4及び図5は、本発明の実施形態に係るデポアップ方式のCVD装置の概略図である。図4に示すように、本発明の実施形態に係るデポアップ方式のCVD装置20は、成膜チャンバ21と、成膜チャンバ21の内部に設置された上部電極22及び下部電極23と、成膜チャンバ21内のガスを出し入れするための吸気口24及び排気口25で構成される。また、上部電極22には、上部電極開口部26、保持ピン27及び位置合わせピン28が設けられている。
保持ピン27は、シリコン基板1が上部電極開口部26上に載置されるように、上部電極開口部26の対向する2辺に沿って、それぞれに2本ずつの計4本配置されている。
位置合わせピン28は、シリコン基板1を保持ピン27上に載置した際、シリコン基板1の外縁部側面が各位置合わせピン28に接触するように、上部電極開口部26の各角を挟むように2本ずつ、計8本配置されている。これにより、シリコン基板1は保持ピン27の上に位置ズレすることなく載置される。
ここで、4本の保持ピン27うちの1本を保持ピン27aとする。さらに、上部電極開口部26の4辺のうち保持ピン27aが近接する辺と直交する2辺に沿って設けられた、4本の位置合わせピン28のうち、保持ピン27aに一番近い位置にあるピンを、位置合わせピン28aとする。このとき、保持ピン27aの中心と、位置合わせピン28aの上部電極開口部26側の外縁部との水平方向の距離が、図2で示す太陽電池100におけるシリコン基板1の外縁部と受光面メイン電極8bの中心との距離P1と同じになるように配置する。他の3本のシリコン基板保持ピン27b〜27dと、それに対応する位置合わせピン28b〜28dも、同様の関係になるように配置されている。
図4及び図5で示した、デポアップ方式のCVD装置20の保持ピン27上に、シリコン基板1を位置合わせピン28で位置合わせを行いつつ受光面を下にして載置する。次に、排気口25から成膜チャンバ21内の空気を抜いて成膜チャンバ21内を一旦真空にし、その後、吸気口24から反応ガスを導入する。次に、上部電極22と下部電極23との間に高周波電圧を印加することにより、シリコン基板1の受光面上に反射防止膜が形成される。反射防止膜の形成完了後、排気口25より反応ガスを排出し、その後成膜チャンバ21内を常圧に戻し、シリコン基板1を取り出すことにより、反射防止膜4の形成工程が完了する。この時、シリコン基板1と保持ピン27とが接触していたシリコン基板1上の箇所には、反射防止膜が薄くなっている部分である反射防止膜欠損部が形成されている。
図6は、本発明の実施例で製造された太陽電池200の平面図であり、図7は図6の線A−A´における断面図である。なお、図7の断面図については、受光面側に形成されているテクスチャを省略している。
図6に示す通り、本発明の実施例で製造された太陽電池200の受光面には、前記で説明した反射防止膜欠損部29が形成されているが、その上に受光面メイン電極8bが形成されているため、反射防止膜欠損部29は露出していない。よって、本発明の実施例で製造された太陽電池200は、デポダウン方式のCVD法を使用した際の欠点であるパーティクルの付着を回避しつつ、デポアップ方式のCVD法を使用した際の欠点である反射防止膜欠損部の露出を回避できるため、反射防止膜形成工程が原因の外観不良及び特性不良を低減することが出来る。
また、図7に示す通り、反射防止膜欠損部29はシリコン基板保持ピン周囲から回り込む膜形成によりある程度の膜厚の反射防止膜が形成されているが、反射防止膜欠損部29以外の領域の反射防止膜と比べると膜厚が薄くなっている。また、前記図1(f)及び(g)で説明した通り、反射防止膜欠損部29上に形成される受光面メイン電極8bは焼成時に反射防止膜4を焼成貫通しないため、反射防止膜欠損部29の反射防止膜もそのまま残ることとなる。よって、本発明の実施例で製造された太陽電池200は、シリコン基板1を支える保持ピン27に対向する領域である反射防止膜欠損部29の反射防止膜が、受光面電極に覆われない他の領域の反射防止膜に比べ薄くなっている。
(比較例1)
比較例1は、デポダウン方式のCVD法を用いて製造された太陽電池である。
図8は、比較例1で用いられるデポダウン方式のCVD法の概略図である。図8に示すデポダウン方式のCVD装置30は、成膜チャンバ31と、成膜チャンバ31の内部に設置された上部電極32と下部電極33とを含んでいる。
図8で示した成膜チャンバ31の内部の下部電極33上にシリコン基板1を受光面が上になるように載置後、排気口35から成膜チャンバ31内の空気を抜いて成膜チャンバ31内を一旦真空にし、その後、吸気口34から反応ガスを導入する。次に、下部電極33と上部電極32との間に高周波電圧を印加することにより、シリコン基板1の受光面上に反射防止膜4を形成する。反射防止膜4形成完了後、排気口35より反応ガスを排出し、その後成膜チャンバ31内を常圧に戻し、シリコン基板1を取り出す。
図9は、比較例1の製造方法で製造された太陽電池300の平面図である。比較例1で使用したデポダウン方式のCVD法では、成膜時にシリコン基板を保持するための部材を必要としないため、反射防止膜の欠損は生じないが、シリコン基板1が成膜チャンバ31内で受光面を上向きにした状態で載置されているため、成膜チャンバ31内に発生したパーティクル39がシリコン基板1上に下降し付着する。
パーティクル39の付着は数量、位置とも不規則であり、多くの場合、太陽電池300の特性に影響を与えるほどではないが、外観を損ねることとなり問題である。
(比較例2)
比較例2は、シリコン基板を保持するピンの位置を考慮しない場合のデポアップ方式のCVD法を用いて製造された太陽電池である。
図10及び図11は、比較例2で用いられるシリコン基板を保持するピンの位置を考慮しない場合のデポアップ方式のCVD装置の概略図である。図10に示すデポアップ方式のCVD装置は、成膜チャンバ41と、成膜チャンバ41の内部に設置された上部電極42及び下部電極43と、前記成膜チャンバ41内のガスを出し入れするための吸気口44及び排気口45で構成される。また、上部電極42には、上部開口部46、保持ピン47及び位置合わせピン48が設けられている。
ここで、前記実施例で用いられた図4のデポアップ方式のCVD装置20との違いは、保持ピン47が、載置されるシリコン基板1の四つの角近傍の四辺外縁部を8本で支えている点である。
図10及び図11で示したデポアップ方式のCVD装置40の保持ピン47上に、シリコン基板1を位置合わせピン48で位置合わせを行いつつ受光面を下にして載置する。次に、排気口45から成膜チャンバ41内の空気を抜いて成膜チャンバ41内を一旦真空にし、その後、吸気口44から反応ガスを導入する。次に、上部電極42と下部電極43との間に高周波電圧を印加することにより、シリコン基板1の受光面上に反射防止膜が形成される。反射防止膜の形成完了後、排気口45より反応ガスを排出し、その後成膜チャンバ41内を常圧に戻し、シリコン基板1を取り出す。
図12は、比較例2の製造方法で製造された太陽電池400の平面図である。
保持ピン47は、反射防止膜4成膜後の欠損がなるべく目立たないよう考慮してシリコン基板1の四辺のシリコン基板外縁部に対向する位置に2個ずつ配置されている。しかし、太陽電池受光面のメイン電極との位置関係までは考慮されていないため、出来上がり後の太陽電池400の受光面には、反射防止膜形成時に形成された反射防止膜欠損部49が露出している。この反射防止膜欠損部49は保持ピン周囲からの膜形成により、ある程度の膜厚の反射防止膜が形成されているが、反射防止膜欠損部49以外の領域の反射防止膜と比べると膜厚が薄くなっている。そのため、外観を損ねるばかりか、特性の低下を招く。
実施例、比較例1及び比較例2の条件で製造した、各1000枚の太陽電池のパーティクルによる外観不良発生率及び太陽電池変換効率の平均値を表1に示す。
表1に示す通り、比較例1及び比較例2ではパーティクル付着による外観不良率または太陽電池の変換効率のいずれか一方が悪化するのに対し、実施例はパーティクル付着による外観不良率、太陽電池の変換効率共に悪化しないことが判った。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることはもちろんである。
1:シリコン基板、2:テクスチャ、3:受光面拡散層、4:反射防止膜、5:裏面銀ペースト、6:裏面アルミペースト、7a及び7b:受光面銀ペースト、8a:受光面サブ電極、8b:受光面メイン電極、9:裏面銀電極、10:裏面アルミ電極、11:BSF(Back Surface Field)層、20,30及び40:CVD装置、21及び31及び41:成膜チャンバ、22,32及び42:上部電極、23,33及び43:下部電極、24,34及び44:吸気口、25,35及び45:排気口、26及び46:上部電極開口部、27及び47:保持ピン、28及び48:位置合わせピン、29及び49:反射防止膜欠損部、39:パーティクル、100,200,300及び400:太陽電池

Claims (10)

  1. シリコン基板の受光面に、シリコン基板の受光面を下面にして反射防止膜を形成する反射防止膜形成工程と、
    前記反射防止膜上の所定の位置に電極を形成する電極形成工程と、
    を含む太陽電池の製造方法であって、
    前記反射防止膜形成工程においては、前記電極を形成する位置でシリコン基板を支える太陽電池の製造方法。
  2. 前記反射防止膜は、CVD法によって形成される請求項1に記載の太陽電池の製造方法。
  3. 前記CVD法は、プラズマCVD法である請求項2に記載の太陽電池の製造方法。
  4. 前記電極は、受光面メイン電極である請求項1から3のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。
  5. 前記受光面メイン電極は、前記反射防止膜を焼成貫通する成分を含まない請求項4に記載の太陽電池の製造方法。
  6. シリコン基板の受光面に、シリコン基板の受光面を下面にして反射防止膜を形成する反射防止膜形成手段と、
    前記反射防止膜上の所定の位置に電極を形成する電極形成手段と、
    を含む太陽電池の製造装置であって、
    前記反射防止膜形成手段は、前記電極を形成する位置でシリコン基板を支える太陽電池の製造装置。
  7. 前記反射防止膜形成手段は、CVD法である請求項6に記載の製造装置。
  8. 前記CVD法は、プラズマCVD法である請求項7に記載の製造装置。
  9. シリコン基板と、
    前記シリコン基板の受光面側に形成された受光面拡散層と、
    前記受光面拡散層上に形成された反射防止膜と、
    前記反射防止膜上に形成された受光面メイン電極及び受光面サブ電極と、
    前記シリコン基板の受光面とは反対側の裏面側に形成された裏面電極と、
    を有する太陽電池であって、
    前記反射防止膜の厚さは、前記受光面メイン電極の下の一部領域で、他の領域よりも薄い太陽電池。
  10. 前記反射防止膜は、シリコン窒化膜、またはシリコン酸化膜である請求項9に記載の太陽電池。
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