JP2013182012A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】グリッド電圧を調整する回路と現像電圧を調整する回路が直列接続されている構成において、グリッド電圧と現像電圧を安定し易くする。
【解決手段】ワイヤ53に印加する帯電電圧を生成する帯電電圧生成回路200と、前記帯電電圧の生成後、グリッド電極55に発生するグリッド電圧を調整するグリッド電圧調整回路250と、前記帯電電圧の生成後、前記現像器に発生する現像電圧を調整する現像電圧調整回路270とを備え、前記現像電圧調整回路270は、前記グリッド電圧を分圧することにより現像電圧を発生させる構成であり、前記両調整回路250、270のうち、後に制御を開始する側の調整回路の応答速度が、先に制御を開始する側の調整回路の応答速度より遅い設定である。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
下記特許文献1には、チャージ電圧からグリッド電圧や現像電圧を作り出すことにより、電源トランスを削減した技術が開示されている。
特開平9−244481公報
グリッド電圧を調整する回路と現像電圧を調整する回路が直列接続されている場合、一方の回路で出力を調整すると、影響がもう一方の回路に及び、電圧が不安定になる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、グリッド電圧を調整する回路と現像電圧を調整する回路が直列接続されている構成において、グリッド電圧と現像電圧を安定し易くする。
本明細書によって開示される画像形成装置は、感光体と、ワイヤとグリッド電極を有し、前記感光体を帯電する帯電器と、前記感光体に現像剤を供給する現像器と、前記ワイヤに印加する帯電電圧を生成する帯電電圧生成回路と、前記帯電電圧の生成後、前記グリッド電極に発生するグリッド電圧を調整するグリッド電圧調整回路と、前記帯電電圧の生成後、前記現像器に発生する現像電圧を調整する現像電圧調整回路と、を備え、前記現像電圧調整回路は、前記グリッド電極とグランド間にて、前記グリッド電圧調整回路と直列接続され、前記グリッド電圧を分圧することにより、現像電圧を発生させる構成であり、前記現像電圧調整回路と前記グリッド電圧調整回路のうち、後に制御を開始する側の調整回路の応答速度が、先に制御を開始する側の調整回路の応答速度より遅い設定である。
本画像形成装置では、後に制御を開始する側の調整回路の応答速度を遅くする。そのため、先に制御を開始する側の調整回路が、後に制御を開始する調整回路側の電圧変動を吸収し易くなる。よって、調整回路の出力電圧、すなわちグリッド電圧や現像電圧が安定し易くなる。
上記画像形成装置では、以下とすることが好ましい。
・前記現像電圧調整回路による現像電圧の制御開始タイミングを、前記グリッド電圧調整回路によるグリッド電圧の制御開始タイミングより遅くする。現像器は感光体に圧接された状態で使用されることから、感光体と現像器の電位差が小さいと、露光前の感光体に現像剤が付着する恐れがある。現像剤の付着を防止するには、感光体と現像器の電圧が目標値に安定するまで、現像器を感光体から離間させる離間機構等が必要となる。本構成では、グリッド電圧を先に制御し、現像電圧を後に制御するので、グリッド電圧が現像電圧より先に上昇する。そのため、感光体と現像器の電位差を保つことが可能となり、露光前の感光体に現像剤が付着することを抑制できる。よって、離間機構を廃止できる。
・前記制御装置は、グリッド電圧が所定の許容範囲内に収まる安定状態になった後に、前記現像電圧調整回路による現像電圧の制御を開始する。このようにすれば、感光体が所定レベルに帯電した後、現像電圧が目標値に向かって制御されるので、感光体と現像器の電位差を確実に保つことが可能となる。そのため、感光体に対する現像剤の付着を、より確実に防止できる。
・前記制御装置は、グリッド電圧が安定したときの前記感光体における前記帯電器との対向部が、前記感光体の回転に伴って前記現像器との対向位置を通過してから、前記現像電圧調整回路による現像電圧の制御を開始する。このようにすれば、感光体のうち所定レベルに帯電した対向部が、現像器との対向位置を通過後、現像電圧が目標値に向かって制御されるので、感光体と現像器の電位差を確実に保つことが可能となる。そのため、感光体に対する現像剤の付着を、より確実に防止できる。
本発明によれば、グリッド電圧を調整する回路と現像電圧を調整する回路が直列接続されている構成において、グリッド電圧と現像電圧が安定し易くする。
本発明の実施形態1に係るプリンタの内部構成を表す概略断面図 ブラックのプロセスユニット周辺のプリンタの内部構成を示す概略断面図 帯電器の構造を模式的に示した図 プリンタの電気的構成を示すブロック図 高圧電源装置の電気的構成を示す回路図 現像電圧調整回路、グリッド電圧調整回路の回路図 グリッド電圧の応答を示す図 印刷処理の流れを示すフローチャート図 実施形態2に係る高圧電源装置の電気的構成を示す回路図 グリッド電流の制御手順を示すフローチャート図 実施形態3に係る、感光ドラム、帯電器、現像ローラの配置示す図 印刷処理の流れを示すフローチャート図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図8によって説明する。
1.プリンタの全体構成
図1は、本実施形態のプリンタ1(本発明の「画像形成装置」の一例)の内部構成を表す概略断面図である。以下の説明では、各構成要素について、色毎に区別する場合は各部の符号にB(ブラック)、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),の添え字を付し、区別しない場合は添え字を省略する。
プリンタ1は、給紙部3、画像形成部5、搬送機構7、定着部9、ベルトクリーニング機構20および高圧電源装置100を含む構成である。給紙部3は、プリンタ1の最下部に設けられており、シート(用紙、OHPシートなど)15を収容するトレイ17と、ピックアップローラ19とを備える。トレイ17に収容されたシート15は、ピックアップローラ19により1枚ずつ取り出され、搬送ローラ11,レジストレーションローラ12を介して搬送機構7に送られる。
搬送機構7は、シート15を搬送するものであり、プリンタ1内において給紙部3の上側に設置されている。搬送機構7は、駆動ローラ31、従動ローラ32、およびベルト34を含み、ベルト34は、駆動ローラ31と従動ローラ32との間に架け渡されている。駆動ローラ31が回動すると、ベルト34は、感光ドラム41B、41Y、41M、41Cと対向する側の表面が、図1中の右方向から左方向へ移動する。これにより、レジストレーションローラ12から送られてきたシート15が、画像形成部5下へと搬送される。
また、ベルト34には、4つの感光ドラム41B、41Y、41M、41Cに対応して、4つの転写ローラ33B、33Y、33M、33Cが設けられている。各転写ローラ33は、ベルト34を間に挟みつつ各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cに対して向かい合う位置に配置されている。
画像形成部5は4個のプロセスユニット40B、40Y、40M、40Cおよび4個の露光装置49B、49Y、49M、49Cを含む。各プロセスユニット40B、40Y、40M、40Cは、シート15の搬送方向(図1の左右方向)に一列状に配置されている。
各プロセスユニット40は同一構造であり、各色の感光ドラム(本発明の「感光体」の一例)41B、41Y、41M、41C、現像剤である各色のトナー(例えば正帯電性の非磁性1成分トナー)を収容するトナーケース43、現像ローラ(本発明の「現像器」の一例)45及び帯電器50B、50Y、50M、50Cを含む構造となっている。
各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cは、例えばアルミニウム製の基材上に、正帯電性の感光層が形成されたものであり、アルミニウム製の基材がプリンタ1のグラウンドに接地されている。
現像ローラ45は、トナーケース43の下部にて供給ローラ46と対向配置されており、両間をトナーが通過するときに回転に伴う摩擦によりトナーを正極性に摩擦帯電させ、均一な薄層として感光ドラム41B、41Y、41M、41C上へ供給する機能を果たす。
各帯電器50B、50Y、50M、50Cは、スコロトロン型の帯電器であり、図2、図3に示すように、シールドケース51、ワイヤ53及び金属製のグリッド電極55を有する。シールドケース51は、感光ドラム41の回転軸方向に長い角筒型をしている。シールドケース51のうち、感光ドラム41との対向面は放電口52として開口している。
ワイヤ53は例えばタングステン線からなる。ワイヤ53は、シールドケース51内において回転軸方向(図3の左右方向)に張り渡されており、後述する帯電電圧生成回路200により高電圧が印加される。ワイヤ53は高電圧の印加により、シールドケース51内においてコロナ放電を生じさせる。そして、コロナ放電により生じたイオンが放電口52から感光ドラム41側に放電電流として流れることで、感光ドラム41の表面を一様に正極性に帯電させる。
そして、シールドケース51の放電口52には、スリットや透孔を有する板状のグリッド電極55が取り付けられている。このグリッド電極55に電圧を加え、その加えた電圧を制御することで、感光ドラム41の帯電電圧を制御することが可能となっている。
また、帯電器50B、50Y、50M、50Cにはワイヤクリーナ57が設けられている。ワイヤクリーナ57はワイヤ53に沿って摺動自在な構成となっている。このワイヤクリーナ57を、オペレータがワイヤ53に沿って往復させることで、ワイヤ53の汚れを落とすことが出来る。
各露光装置49B、49Y、49M、49Cは、例えば、感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの回転軸方向に沿って一列状に並んだ複数の発光素子(例えばLEDやレーザ光源)を有し、外部より入力される画像データに応じて発光することにより、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの表面に静電潜像を形成する機能を果たす。
上記のように構成されたレーザプリンタ1による一連の画像形成処理について簡単に説明すると、プリンタ1は印刷データDを受信すると(図4参照)、印刷処理を開始する。これにより、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの表面は、その回転に伴って、各帯電器50B、50Y、50M、50Cにより一様に正帯電される。そして、各露光装置49から各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cに向けてレーザ光がそれぞれ照射される。これにより、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの表面には、印刷データに応じた所定の静電潜像が形成、すなわち一様に正帯電された感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの表面のうち、レーザ光が照射された部分は電位が下がる。
次いで、現像ローラ45の回転により、現像ローラ45上に担持されかつ正帯電されているトナーが、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの表面上に形成される静電潜像に供給される。これにより、各感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの静電潜像は、可視像化され、感光ドラム41B、41Y、41M、41Cの表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
また、上記したトナー像を形成するための処理と並行して、シート15を搬送する処理が行われる。すなわち、ピックアップローラ19の回動により、トレイ17からシート15が一枚ずつ用紙搬送経路Yへと送り出される。用紙搬送経路Yに送り出されたシート15は、搬送ローラ11、ベルト34により、転写位置(感光ドラム41と転写ローラ33とが接触する点)に運ばれる。
すると、この転写位置を通るときに、各転写ローラ33に印加される転写バイアスによって、各感光ドラム41の表面上に担持された各色のトナー像(現像剤像)がシート15の表面に順次、重畳転写される。かくして、シート15上には、カラーのトナー像(現像剤像)が形成される。その後、ベルト34の後方に設けられた定着部9を通過するときに、転写されたトナー像(現像剤像)は熱定着され、シート15は排紙トレイ60上に排紙される。
2.高圧電源装置100の構成
高圧電源装置100は、図5に示すように、帯電電圧生成回路200、グリッド電圧調整回路250B、250Y、250M、250C(総称して250)、現像電圧調整回路270B、270Y、270M、270C(総称して270)、及び制御装置110を備えている。尚、以下の説明において各チャンネルCHとは、各帯電器50B、50Y、50M、50Cを指すものとし、この例では帯電器50BをCH1、帯電器50YをCH2、帯電器50MをCH3、帯電器50CをCH4とする。
帯電電圧生成回路200は、DC24Vの入力電圧から6kV〜8kV程度の高電圧を生成して、各帯電器50に印加する機能を果たすものである。本実施形態では、帯電電圧生成回路200に自励式のフライバックコンバータ(RCC)を用いており、帯電電圧生成回路200は、PWM信号平滑回路210と、トランス201と、トランス201の二次側に設けられた平滑回路203と、トランス201の一次側に設けられたトランジスタTr1とを備えてなる。
PWM信号平滑回路210は、抵抗とコンデンサから構成された積分回路である。PWM信号平滑回路210は、制御装置110のPWMポートP0から出力されるPWM信号S0を平滑し、平滑した信号を、ドライブ用トランジスタTr2を介してトランジスタTr1のベースに出力するものである。ドライブ用トランジスタTr2は、いわゆるエミッタフォロアタイプであり、ベースに入力した信号をエミッタ側から出力する構成となっている。
トランジスタTr1は、トランス201をスイッチングするものであり、エミッタをグランドに接続し、コレクタをトランス201の一次側の巻き線に接続している。そして、ベースには、トランス201の一次コイルの副巻線(帰還コイル)205、ドライブ用トランジスタTr2を介してPWM信号平滑回路210が接続されている。
帯電電圧生成回路200の出力ラインLoには、各チャンネルCH1〜CH4の帯電器50B、50Y、50M、50Cのワイヤ53が共通接続されている。これにより、帯電電圧生成回路200の出力電圧Voが各チャンネルの帯電器50B、50Y、50M、50Cのワイヤ53に印加される構成となっている。
グリッド電圧調整回路250は可変抵抗回路から構成され、各チャンネルCH1〜CH4ごとに設けられている。同様、現像電圧調整回路270は可変抵抗回路から構成され、各チャンネルCH1〜CH4ごとに設けられている。
各チャンネルCHのグリッド電圧調整回路250と現像電圧調整回路270は、グリッド電極55とグランド間にて、直列接続されている。具体的には、現像電圧調整回路270が下段側(グランド側)に設けられ、グリッド電圧調整回路250が上段側(グリッド電極55側)に設けられている。そして、グリッド電圧調整回路250と現像電圧調整回路270の共通接続点から出力ラインが引き出されており、各出力ラインの先に現像ローラ45がそれぞれ接続されている。
また、各現像電圧調整回路270と制御装置110との間は、信号線で接続されていて、制御装置110から各現像電圧調整回路270に制御信号(後述するPWM信号)S2が出力される構成となっている。現像電圧調整回路270は、制御信号S2の入力に応答して、抵抗値を可変させることで、各現像ローラ45に印加する現像電圧Vdを調整する機能を果たす。
また、同様、各チャンネルCHのグリッド電圧調整回路250と制御装置110との間は、信号線で接続されていて、制御装置110から各グリッド電圧調整回路250に制御信号(後述するPWM信号)S1が出力される構成となっている。各グリッド電圧調整回路250は、制御信号S1の入力に応答して、抵抗値を可変させることで、各グリッド電極55のグリッド電圧Vgを調整する機能を果たす。
2−1.現像電圧調整回路270の説明
次に現像電圧調整回路270の具体的な構成を説明する。尚、図6には、1番目のチャンネルCH1の現像電圧調整回路270Bのみ示しているが、他チャンネルCH2〜CH4の現像電圧調整回路270Y、270M、270Cも構成は共通している。
現像電圧調整回路270は、PWM信号平滑回路271と、アンプA2と、トランジスタQ2と、電圧検出回路277とを備えてなる。PWM信号平滑回路271は、抵抗とコンデンサから構成された積分回路であり、制御装置110のPWMポートP2から出力されるPWM信号S2を平滑して、アンプA2の負極性側の入力端子に出力するものである。尚、PWM信号S2は、現像電圧Vdの目標値を設定する制御信号であり、目標値に応じたPWM値を持つ。
電圧検出回路277は、現像電圧Vdを検出する機能を担うものであり、現像ローラ45とグランド間に設けられている。電圧検出回路277は、直列接続された2つの検出抵抗RA、RBから構成されており、検出抵抗RA、RBの中間接続点がアンプA2の正極性側の入力端子に接続されている。
アンプA2は2入力の差、すなわち電圧検出回路277の検出値と現像電圧Vdの目標値の差を増幅して、トランジスタQ2に出力するものである。トランジスタQ2は、NPNトランジスタであり、エミッタをグランドし接続し、コレクタを、グリッド電圧調整回路250側のトランジスタQ1のエミッタに接続している。そして、トランジスタQ2のベースは、抵抗とコンデンサからなる平滑回路275を介して、アンプA2の出力端子に接続されている。
トランジスタQ2は、ベース電流の大きさによってコレクタ抵抗が変化し、可変抵抗として機能する。すなわち、ベース電流を大きくすることで抵抗値が下がり、反対にベース電流を小さくすることで、抵抗値が上がる。尚、コレクタ抵抗とは、コレクタ−エミッタ間電圧をコレクタ電流で割った抵抗値である。
上記の現像電圧調整回路270によれば、現像電圧Vdが目標電圧より高い場合には、アンプA2の出力がプラスになり、トランジスタQ2のベース電流が増加傾向となる。そのため、トランジスタQ2のコレクタ抵抗が小さくなり、現像電圧Vdが目標値に近づく。また、反対に、現像電圧Vdが目標電圧より低い場合には、アンプA2の出力がマイナスになり、トランジスタQ2のベース電流が減少傾向となる。そのため、トランジスタQ2のコレクタ抵抗が大きくなり、現像電圧Vdが目標値に近づく。以上のことから、現像電圧Vdを目標電圧に調整できる。
2−2.グリッド電圧調整回路250の説明
次にグリッド電圧調整回路250の具体的な構成を説明する。尚、図6には、1番目のチャンネルCH1のグリッド電圧調整回路250Bのみ示しているが、他チャンネルCH2〜CH4のグリッド電圧調整回路250Y、250M、250Cも構成は共通している。
グリッド電圧調整回路250の構成は、PWM信号平滑回路251と、アンプA1と、フォトカプラ253と、トランジスタQ1と、電圧検出回路257とを備えてなる。PWM信号平滑回路251は、抵抗とコンデンサから構成された積分回路であり、制御装置110のPWMポートP1から出力されるPWM信号S1を平滑して、アンプA1の正極性側の入力端子に出力するものである。尚、PWM信号S1は、グリッド電圧Vgの目標値を設定する制御信号であり、目標値に応じたPWM値を持つ。
電圧検出回路277は、グリッド電圧Vgを検出する機能を担うものであり、グリッド電極55とグランド間に設けられている。電圧検出回路277Bは、直列接続された2つの検出抵抗RC、RDから構成されており、検出抵抗RC、RDの中間接続点がアンプA1の負極性側の入力端子に接続されている。
アンプA1は2入力の差、すなわち電圧検出回路257の検出値と現像電圧Vdの目標値の差を増幅して、トランジスタQ1の入力段に設けられたフォトカプラ253に出力する。トランジスタQ1は、NPNトランジスタであり、エミッタをトランジスタQ2のコレクタに接続し、コレクタをグリッド電極55に接続している。そして、トランジスタQ1のベースは、フォトカプラ253、平滑回路255を介して、アンプA1の出力端子に接続されている。
トランジスタQ1は、トランジスタQ2と同様、ベース電流の大きさによってコレクタ抵抗が変化し、可変抵抗として機能する。すなわち、ベース電流を大くすることで抵抗値が下がり、反対にベース電流を小さくすることで、抵抗値が上がる。
上記のグリッド電圧調整回路250によれば、グリッド電圧Vgが目標電圧より高い場合には、アンプA1の出力がマイナスとなる。これにより、フォトカプラ253に流れる電流が減少し、トランジスタQ1のベース電流が増加傾向となる。そのため、トランジスタQ1のコレクタ抵抗値が小さくなり、グリッド電圧Vgが目標値に近づく。また、反対に、グリッド電圧Vgが目標電圧より低い場合には、アンプA1の出力がプラスになる。これにより、フォトカプラ253に流れる電流が増加し、トランジスタQ1のベース電流が減少傾向となる。そのため、トランジスタQ1のコレクタ抵抗値が大きくなり、グリッド電圧Vgが目標値に近づく。以上のことから、グリッド電圧Vgを目標電圧に調整できる。
尚、グリッド電圧調整回路250において、アンプA1とトランジスタQ1との間にフォトカプラ253を設けているのは、グリッド電圧調整回路250は現像電圧調整回路270に対して直列接続(別の言い方をすれば、縦段接続)されていて、回路の基準電圧が現像電圧分高いからである。
制御装置110は、PWM信号S0のPWM値によって帯電電圧生成回路200を制御する機能、各現像電圧調整回路270B、270Y、270M、270C・を介して各現像ローラ45Y、45M、45Cに印加する現像電圧Vdを制御する機能、各グリッド電圧調整回路250B、250Y、250M、250Cを介して各グリッド電極に印加されるグリッド電圧Vgを制御する機能を果たすものであり、9つのPWMポートP0〜P9を備える。
制御装置110はCPUを内蔵して構成すること、特定用途向け集積回路(ASIC)により構成することが可能である。制御装置110は、不揮発性の記憶部(図略)を内蔵しており、そこに、上記した各回路を制御するための各種データを記憶させている。
3.現像電圧調整回路270とグリッド電圧調整回路250の制御開始タイミングと応答速度
上記のようにグリッド電圧調整回路250と現像電圧調整回路270が直列接続され、
グリッド電圧Vgを分圧することにより現像電圧Vdを発生させる構成の場合、一方の調整回路250、270で出力を調整すると、影響がもう一方の調整回路250、270に及び、電圧が不安定になる。
そこで、本実施形態では、両調整回路250、270の制御開始タイミングに時間差を設けてグリッド電圧調整回路250を先に制御開始し、現像電圧調整回路270を後に制御開始すると共に、後に制御を開始する側の現像電圧調整回路270の応答速度を、先に制御を開始するグリッド電圧調整回路250の応答速度より遅く設定する。具体的には、現像電圧調整回路270側のPWM信号平滑回路271の時定数T(一例として、2ms)を、グリッド電圧調整回路250側のPWM信号平滑回路251の時定数T(一例として0.2ms)に比べて大きく設定している。尚、この場合、時定数Tは「C×R」である。また、時定数Tの比は、概ね5〜10倍程度が好ましい。
調整回路250、270の制御開始タイミングに時間差を設けるようにしておけば、少なくとも2つの調整回路間で制御を同時に開始する場合に比べて、2つの調整回路間における制御の干渉を抑えることが可能となる。また、後に制御を開始する側の調整回路の応答速度を遅くするので、先に制御を開始する側の調整回路が、後に制御を開始する調整回路側の電圧変動を吸収し易くなる。よって、調整回路250、270の出力電圧、すなわちグリッド電圧や現像電圧が安定し易くなる。
また、現像電圧Vdの制御開始タイミングを、グリッド電圧Vgの制御開始タイミングより遅く設定することにより、次の効果が得られる。
現像ローラ45は感光ドラム41に圧接された状態で使用されることから、感光ドラム41と現像ローラ45の電位差が小さいと、露光前の感光ドラム41に現像剤であるトナーが付着する恐れがある。現像剤であるトナーの付着を防止するには、感光ドラム41と現像ローラ45の電圧が目標値に安定するまで、現像ローラ45を感光ドラム41から離間させる離間機構等が必要となる。本構成では、グリッド電圧を先に制御し、現像電圧を後に制御するので、グリッド電圧が現像電圧より先に上昇する。そのため、感光ドラム41と現像ローラ45の電位差を保つことが可能となり、露光前の感光ドラム41に現像剤であるトナーが付着することを抑制できる。よって、離間機構を廃止できる。
また、本実施形態では、グリッド電圧Vgの安定後に、現像電圧調整回路270による現像電圧Vdの制御を開始する。このようにすれば、感光ドラム41が所定レベルに帯電した後、現像電圧Vdが目標値に向かって制御される(言い換えれば、目標値に向かって上昇する)ので、感光ドラム41と現像ローラ45の電位差を確実に保つことが可能となる。そのため、感光ドラム41に対する現像剤の付着をより確実に防止できる。
尚、グリッド電圧Vgが安定するとは「応答が所定の許容範囲E(一例として目標値±5%)に収まること」を意味する(図7参照)。本実施形態では、グリッド電圧Vgの制御を開始してから安定するまでの整定時間Tsが50msであることから、グリッド電圧調整回路250にPWM信号S1を出力してグリッド電圧Vgの調整を開始してから「50ms」ウエイトし、その後、現像電圧調整回路270にPWM信号S2を出力して現像電圧Vdの調整を行う。
尚、グリッド電圧Vgが安定するまでの整定時間Tsは、グリッド電圧調整回路250の回路定数から求めることが可能であり、その数値を用いている。尚、整定時間Tsは、回路定数から求めた数値以外にも、例えば、実験回路による実測値を用いることが可能である。
4.印刷処理
次に、印刷処理の制御フローについて図8を参照して説明を行う。図4に示すように、ホストコンピュータなどの上位装置から印刷データDが出力されると、その印刷データDはインターフェースIFを通じてプリンタ1にて受信される。すると、プリンタ1の全体を制御統括する主制御部80の指令によりメインモータが通電される。これにより、各感光ドラム41が回転を開始する(S10)。
その後、主制御部80から制御装置110に対して高圧電源装置100の起動指令が与えられる。制御装置110は起動指令を受けると、まず、帯電電圧生成回路200の制御を開始する。具体的には、制御装置110のPWMポートP0から出力するPWM信号S0のPWM値を固定して、帯電電圧生成回路200を制御する(S20)。これにより、帯電電圧生成回路200を介して、各チャンネルCH1〜CH4の帯電器50B、50Y、50M、50Cに対して帯電電圧(一例として7kV)が印加される。帯電電圧の印加により、図6に示す太線の経路、すなわちグリッド電極55、トランジスタQ1、トランジスタQ2の経路でグリッド電流Igがグランドに向かって流れる。
尚、この時点では、各トランジスタQ1、Q2は、制御装置110によって、ベース電流が所定量流れる状態に制御されていて、低インピーダンス状態にコントロールされている。
そして、帯電電圧生成回路200の制御開始から一定時間が経過し、帯電電圧生成回路200の出力電圧やグリッド電流Igが概ね安定した状態になると、制御装置110は、グリッド電圧Vgの制御を開始する。具体的には、PWMポートP1から、PWM信号S1を通じてグリッド電圧Vgの目標値(一例として750V)をグリッド電圧調整回路250に出力する(S30)。これにより、グリッド電圧調整回路250によるグリッド電圧Vgのレベル調整が行われる。すなわち、グリッド電圧Vgが目標値より小さい場合には、トランジスタQ1のベース電流を小さくて、コレクタ抵抗を大きくする。一方、グリッド電圧Vgが目標値より大きい場合には、トランジスタQ1のベース電流を大きくて、コレクタ抵抗を小さくする。そのため、グリッド電極55に印加されるグリッド電圧Vgは制御開始後上昇し、目標値に次第に収束してゆく。尚、グリッド電圧Vgの制御は、各チャンネルCH1〜CH4について個々に行われる。
そして、制御装置110は、グリッド電圧Vgの制御開始時点から50msはウエイトし、50msが経過した時点で現像電圧Vdの制御を開始する(S40、S50)。
具体的には、PWMポートP2から、PWM信号S2を通じて現像電圧Vdの目標値(一例として500V)を現像電圧調整回路270に出力する。これにより、現像電圧調整回路270による現像電圧Vdのレベル調整が行われる。すなわち、現像電圧Vdが目標値より小さい場合には、トランジスタQ2のベース電流を小さくて、コレクタ抵抗を大きくする。一方、現像電圧Vdが目標値より大きい場合には、トランジスタQ2のベース電流を大きくて、コレクタ抵抗を小さくする。
そのため、現像電圧Vdは制御開始後上昇し、目標値に次第に収束してゆく。尚、現像電圧Vdの制御は、各チャンネルCH1〜CH4について個々に行われる。
その後、主制御部80による画像形成部5の制御が開始され、印刷動作が実行される。そして、印刷動作が終了すると、ベルト34や感光ドラム41のクリーニング動作が実行される(S60〜S80)。
クリーニング動作の完了後、主制御部80の指令により、高圧電源装置100を停止する処理が実行され、その後、メインモータを停止する処理が実行される(S90、S100)。以上により一連の処理は終了する。
5.効果説明
以上説明したように、本実施形態では、後に制御を開始する側の現像電圧調整回路270の応答速度を、先に制御を開始するグリッド電圧調整回路250の応答速度より遅くする。そのため、先に制御を開始する側のグリッド電圧調整回路250が、後に制御を開始する現像電圧調整回路270側の電圧変動を吸収し易くなる。よって、調整回路250、270の出力電圧、すなわちグリッド電圧Vgや現像電圧Vdが安定し易くなる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図9ないし図10によって説明する。
実施形態1では、PWM値を固定して帯電電圧生成回路200を制御する例を挙げた。実施形態2では、各チャンネルCHのグリッド電流Igをモニタして、グリッド電流Igの最小値が目標値(一例として、225μA)になるように、帯電電圧生成回路200の出力電圧を制御する。
図9は、実施形態2の高圧電源装置100の回路図であり、実施形態1の高圧電源装置100に対して、電流検出抵抗REを追加している。電流検出抵抗REは、現像電圧調整回路270のトランジスタQ2のエミッタとグランド間に設けられている。電流検出抵抗REに発生する電圧は、信号線を介して、制御装置110の入力ポートIに入力される構成となっている。
そのため、制御装置110は、入力ポートIの電圧レベルをチェックすることで、トランジスタQ2のコレクタに流れる電流Iaをモニタできる。
一方、グリッド電流Igは、トランジスタQ2のコレクタに流れる電流Iaと、検出抵抗RA、RBに流れる電流Ibと、検出抵抗RC、RDに流れる電流Icの和である。
Ig=Ia+Ib+Ic
ここで、「Ib」は現像電圧Vdの目標値と検出抵抗RA、RBから求めることが可能であり、また、「Ic」はグリッド電圧Vgの目標値と検出抵抗RC、RDから求めることが可能である。そのため、検出した「Ia」に、演算で求めた「Ib」、「Ic」を加算することで、グリッド電流Igを算出することができる。
そして、電流検出抵抗REと入力ポートIは、各チャンネルCH1〜CH4についてそれぞれ設けられていることから、制御装置110にて、入力ポートI1〜I4の電圧レベルをモニタすることで、各チャンネルCH1〜CH4のグリッド電流Igをそれぞれ検出することが出来る。
以下、制御装置110により実行されるグリッド電流の制御フローを、図10を参照して説明する。
印刷データDの入力があると、主制御部80は、制御装置110に対して高圧電源装置100の起動指令を与えられる。すると、起動指令を受けた制御装置110は、PWM値を初期値に設定し、帯電電圧生成回路200の制御を開始する(S200)。
次に、制御装置110は、各チャンネルCH1〜CH4のグリッド電流Igを検出する処理を行う(S210)。その後、電流値が最小のチャンネルを選択する(S220)。
そして、グリッド電流が最小のチャンネルを選択すると、次に制御装置110は、選択したチャンネルのグリッド電流Igの大きさを判定する処理を行う。具体的には、S230にてグリッド電流Igの値が224μA以下であるか判定し、S240にてグリッド電流Igの値が226μA以上か判定する。
グリッド電流Igの値が224μA以下の場合には、S230でYES判定される。この場合、S250に移行し、制御装置110は、帯電電圧生成回路200に出力するPWM値を増加させる。これにより、帯電電圧生成回路200の出力電圧Vo、すなわち各帯電器50のワイヤ53に印加される帯電電圧が増加調整される。
一方、グリッド電流Igの値が226μA以上の場合には、S240でYES判定される。この場合、S260に移行し、制御装置110は、帯電電圧生成回路200に出力するPWM値を減少させる。これにより、帯電電圧生成回路200の出力電圧Vo、すなわち各帯電器50のワイヤ53に印加される帯電電圧が減少調整される。
帯電電圧の調整に続いて5msウエイトする処理が実行され、その後、高圧電源装置100を停止させるかどうか判定する処理が行われる(S270、S280)。印刷処理が終了していなければ、S280ではYES判定され、処理はS210に戻り、各チャンネルCHのグリッド電流Igを検出する処理、電流値最小のチャンネルCHを選択する処理、電流値に応じてPWM値を調整する処理が実行される。
このような処理が繰り返し実行されることで、グリッド電流Igの最小値が目標値に調整される。尚、グリッド電流Igの最小値が目標値である場合には、S230、S240ではいずれもNO判定されるので、PWM値の調整は実行されず、PWM信号SOのPWM値は保持される。
そして、グリッド電流Igの最小値が目標値に安定した状態になると、制御装置110は、実施形態1の場合と同様に、グリッド電圧調整回路250を介してグリッド電圧Vgを目標値に調整し、グリッド電圧Vgが目標値に安定した後に、現像電圧調整回路270を介して現像電圧Vdを目標値に調整する。また、実施形態1と同様、後に制御を開始する側の現像電圧調整回路270の応答速度を、先に制御を開始するグリッド電圧調整回路250の応答速度より遅くする。そのため、先に制御を開始する側のグリッド電圧調整回路250が、後に制御を開始する現像電圧調整回路270側の電圧変動を吸収し易くなる。よって、調整回路250、270の出力電圧、すなわちグリッド電圧Vgや現像電圧Vdが安定し易くなる。
また、実施形態2では、電流値が最小のグリッド電流Igを選択して目標値に制御するので、全4チャンネルのグリッド電流Igが、全て目標値以上になる。そのため、感光ドラム41への帯電量が、全4チャンネルとも適正なレベル以上になるので、画質を良好に保つことが可能となる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図11、図12によって説明する。
実施形態1では、高圧電源装置100の起動時に、グリッド電圧Vg、現像電圧Vdのうち、まず、グリッド電圧Vgの制御を開始した。そして、制御開始後、グリッド電圧Vgが安定するまでの時間(一例として「50ms」:図8のS40)はウエイトし、グリッド電圧Vgが安定してから、制御装置110によって現像電圧調整回路270による現像電圧Vdの制御を開始した。
実施形態3では、実施形態1と同様、高圧電源装置100の起動時に、グリッド電圧Vg、現像電圧Vdのうち、まず、グリッド電圧Vgの制御を開始する。そして、制御開始後、グリッド電圧Vgが安定したときの感光ドラム41における帯電器50との対向部Aが、感光ドラム41の回転に伴って現像ローラ45との対向位置Bを通過するまでの時間(一例として「500ms」:図12のS40)はウエイトし、その後、制御装置110によって現像電圧調整回路270による現像電圧Vdの制御を開始する。
このものでは、感光ドラム41のうち所定レベルに帯電した対向部Aが現像ローラ45との対向位置Bを通過後、現像電圧Vdが目標値に向かって制御されるので、感光ドラム41と現像ローラ45の電位差を確実に保つことが可能となる。そのため、感光ドラム41に対するトナーの付着をより確実に防止できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1〜3では画像形成装置の一例としてカラープリンタを例示したが、本実施形態の技術は、帯電器50や感光ドラム41を1組しか持たないモノクロ式のプリンタに適用できる。
(2)実施形態1〜3では、グリッド電圧調整回路250を先に制御開始し、現像電圧調整回路270を後に制御開始すると共に、後に制御を開始する側の現像電圧調整回路270の応答速度を、先に制御を開始するグリッド電圧調整回路250の応答速度より遅く設定した。調整回路250、270の制御の順番は逆であってもよく、現像電圧調整回路270を先に制御開始し、グリッド電圧調整回路250を後に制御開始してもよい。尚、この場合、グリッド電圧Vgや現像電圧Vdを安定させ易くするには、後に制御を開始する側のグリッド電圧調整回路250の応答速度を、先に制御を開始する現像電圧調整回路270の応答速度より遅く設定することが好ましい。また、この場合において、露光前の感光ドラム41へのトナー付着を防止するには、高圧電源装置100が立ち上がるまでの間は、感光ドラム41から現像ローラ45を離間させ、高圧電源装置100が立ち上がってから、感光ドラム41に現像ローラ45を圧接するとよい。
(3)実施形態1〜3では、現像電圧調整回路270の応答速度を、グリッド電圧調整回路250の応答速度より遅く設定している。具体的には、現像電圧調整回路270側のPWM信号平滑回路271の時定数Tを、グリッド電圧調整回路250側のPWM信号平滑回路251の時定数Tに比べて大きく設定した。これ以外にも、トランジスタQ1、Q2の応答に差をつけることで、現像電圧調整回路270の応答速度をグリッド電圧調整回路250の応答速度より遅く設定してもよい。
(4)実施形態1〜3では、グリッド電圧Vg側を先に調整し、グリッド電圧Vgが安定した以降に現像電圧Vdを制御した。現像電圧Vdの制御開始は、グリッド電圧Vgの制御開始より少なくとも遅ければよく、必ずしもグリッド電圧Vgの安定を待って開始する必要はない。例えば、グリッド電圧Vgが安定する前であっても、グリッド電圧Vgが目標値に概ね近いレベル(一例として90%)に達した時点で開始するようにしてもよい。
(5)実施形態1〜3では、グリッド電圧調整回路250の回路定数から整定時間Tsを計算で求め、グリッド電圧Vgの制御開始から整定時間Tsが経過した以降は、グリッド電圧Vgは安定しているとみなした。グリッド電圧Vgが安定しているかどうかの判断は、グリッド電圧Vgの実測値に基づいて行うようにしてもよい。すなわち、グリッド電圧Vgを検出する回路を別途設けて、所定の許容範囲Eに、グリッド電圧Vgの実測値が収まった時に、安定と判断してもよい。
1…プリンタ
41B、41Y、41M、41C(総称して41)…感光ドラム(本発明の「感光体」の一例)
50B、50Y、50M、50C(総称して50)…スコロトロン帯電器
45B、45Y、45M、45C(総称して45)…現像ローラ(本発明の「現像器」の一例)
53…ワイヤ
55…グリッド電極
80…主制御部
100…高圧電源装置
110…制御装置
200…帯電電圧生成回路
250B、250Y、250M、250C(総称して250)…グリッド電圧調整回路
270B、270Y、270M、270C(総称して270)…現像電圧調整回路
Q1、Q2…トランジスタ

Claims (4)

  1. 感光体と、
    ワイヤとグリッド電極を有し、前記感光体を帯電する帯電器と、
    前記感光体に現像剤を供給する現像器と、
    前記ワイヤに印加する帯電電圧を生成する帯電電圧生成回路と、
    前記帯電電圧の生成後、前記グリッド電極に発生するグリッド電圧を調整するグリッド電圧調整回路と、
    前記帯電電圧の生成後、前記現像器に発生する現像電圧を調整する現像電圧調整回路と、を備え、
    前記現像電圧調整回路は、前記グリッド電極とグランド間にて、前記グリッド電圧調整回路と直列接続され、前記グリッド電圧を分圧することにより、現像電圧を発生させる構成であり、
    前記現像電圧調整回路と前記グリッド電圧調整回路のうち、後に制御を開始する側の調整回路の応答速度が、先に制御を開始する側の調整回路の応答速度より遅い設定である画像形成装置。
  2. 前記現像電圧調整回路による現像電圧の制御開始タイミングを、前記グリッド電圧調整回路によるグリッド電圧の制御開始タイミングより遅くする制御装置を備える請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御装置は、グリッド電圧が所定の許容範囲内に収まる安定状態になった後に、前記現像電圧調整回路による現像電圧の制御を開始する請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御装置は、グリッド電圧が安定したときの前記感光体における前記帯電器との対向部が、前記感光体の回転に伴って前記現像器との対向位置を通過してから、前記現像電圧調整回路による現像電圧の制御を開始する請求項3に記載の画像形成装置。
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