JP2013176934A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャッピング状態が継続される期間中に定期的に行われるメンテナンス動作において、吐出口内の液体の濃度を所定範囲に維持する。
【解決手段】プリンタのコントローラは、記録指令を受信していない期間中に、キャップ機構をキャッピング状態に維持すると共に、吐出口内の液体の状態を回復又は維持するためのメンテナンス動作を定期的に行う。メンテナンス動作は加湿動作と液体排出動作とから選択される。キャッピング状態が継続される期間中に行われる複数回のメンテナンス動作には、加湿動作の後に液体排出動作を行うというパターンが含まれる。
【選択図】図12

Description

本発明は、インク等の液体を吐出する液体吐出装置に関する。
特許文献1には、インクジェット記録装置において、ノズルとキャップとで形成される閉空間にミストを供給するという、吐出口内の液体の状態を回復又は維持するためのメンテナンスに係る技術が開示されている。特許文献1では、閉空間にミストを一定時間だけ供給することが提案されている。
特開2008−207514号公報(図1、段落0024)
ところで、液体吐出装置では、吐出空間(閉空間)をキャップ機構で閉鎖した状態(キャッピング状態)が継続される期間中に、吐出口内の液体の状態を回復又は維持するためのメンテナンス動作を定期的に行うことが考えられる。この場合において、各回のメンテナンス動作で特許文献2のような加湿動作のみを行うと、吐出口内の液体の濃度が必要以上に低くなってしまい、吐出口内の液体の濃度を所定範囲に維持することが困難になり得る。
本発明の目的は、キャッピング状態が継続される期間中に定期的に行われるメンテナンス動作において、吐出口内の液体の濃度を所定範囲に維持することができる、液体吐出装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の観点によると、液体を吐出させるための複数の吐出口が形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記吐出面と対向する吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して閉鎖するキャッピング状態と前記吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して開放するアンキャッピング状態とを取り得るキャップ機構と、前記液体吐出ヘッド内の液体を前記複数の吐出口から排出させるための排出手段と、前記キャップ機構が前記キャッピング状態にあるときに前記吐出空間と連通すると共に前記吐出空間に流入する空気が流れる流入路と、前記キャップ機構が前記キャッピング状態にあるときに前記吐出空間と連通すると共に前記吐出空間から流出する空気が流れる流出路と、前記流入路を流れる空気を加湿する加湿機構と、前記流入路内の空気を前記吐出空間に移動させる送風機構と、前記液体吐出ヘッド、前記キャップ機構、前記排出手段、及び前記送風機構を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記複数の吐出口から液体を吐出することにより記録媒体に画像を形成させるための指令を受信していない期間中に、前記キャップ機構を前記キャッピング状態に維持すると共に、前記複数の吐出口内の液体の状態を回復又は維持するためのメンテナンス動作を定期的に行い、前記メンテナンス動作は、前記キャップ機構を前記キャッピング状態に維持しつつ前記加湿機構により加湿された空気を前記送風機構により前記吐出空間に移動させる加湿動作と、前記排出手段により前記複数の吐出口から液体を排出させる液体排出動作とから選択されるものであり、前記キャッピング状態が継続される期間中に行われる複数回の前記メンテナンス動作に、前記加湿動作の後に前記液体排出動作を行うというパターンが含まれることを特徴とする、液体吐出装置が提供される。
上記構成によれば、キャッピング状態が継続される期間中に行われる複数回のメンテナンス動作において、加湿動作ばかりではなく、液体排出動作を行うことで、吐出口内の液体の濃度を所定範囲に維持することができる。
前記制御手段は、前記液体排出動作を行う回の前記メンテナンス動作において、前記液体排出動作の後に前記加湿動作を行ってよい。この構成によれば、次回のメンテナンス動作までの時間間隔を長くすることができる。
本発明の液体吐出装置は、前記キャップ機構の内面と当接しつつ前記キャップ機構に対して相対的に移動することにより前記キャップ機構内の液体を除去するワイパをさらに備え、前記制御手段は、前記液体排出動作を行う回の前記メンテナンス動作において、前記液体排出動作の後、前記キャップ機構内の液体が除去されるように前記ワイパを制御してよい。キャップ機構内に液体が付着した状態でキャップ機構をキャップ状態にすると、当該液体の存在によって吐出空間の湿度が低下し、吐出口内の液体の濃度が必要以上に高くなり得る。上記構成によれば、このような現象を抑制することができる。
前記制御手段は、前記液体排出動作を行う回の前記メンテナンス動作において、前記液体排出動作の後、前記送風機構の駆動モードを、通常モードから前記通常モードの動作よりも電力消費が抑制される省電力モードに切り換えてよい。この構成によれば、省電力化を実現することができる。
前記加湿機構が、加湿液を貯留する貯留部を含み、本発明の液体吐出装置は、前記貯留部に供給される加湿液を収容すると共に前記貯留部内の空間に連通した加湿液収容部を有するカートリッジと、前記加湿液収容部内の加湿液の残量を検知する残量検知手段と、前記キャッピング状態が継続される期間中に行われる複数回の前記メンテナンス動作に係る互いに異なる複数の動作パターンを記憶する記憶手段と、をさらに備え、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記複数の動作パターンから1の動作パターンを選択し、当該動作パターンにしたがって前記メンテナンス動作を行い、前記制御手段は、前記残量検知手段が検知した前記加湿液の残量が所定量未満の場合、前記記憶手段に記憶されている前記複数の動作パターンから現在用いている動作パターンよりも前記加湿動作の回数が少なく且つ前記液体排出動作の回数が多い動作パターンを選択し、当該動作パターンにしたがってその後の前記メンテナンス動作を行ってよい。この構成によれば、加湿液収容部内の加湿液の残量が少なくなった場合に加湿動作の回数を少なくすることで、加湿液収容部内の加湿液の減少を抑制し、カートリッジ交換時期を延ばすことができる。
前記カートリッジが、前記液体吐出ヘッドに供給される液体を収容すると共に前記液体吐出ヘッドに連通した液体収容部をさらに有してよい。一般に、液体吐出ヘッドから吐出される液体の方が加湿液よりも消費速度が大きく、液体収容部の方が加湿液収容部よりも先に空になり易い。そこで、上記のように加湿液収容部内の加湿液の残量が少なくなった場合に加湿動作の回数を少なくし且つ液体排出動作の回数を多くすることで、加湿液収容部内の加湿液の減少を抑制しつつ、液体収容部内の液体を積極的に使用することができる。これにより、各収容部の空になる時期を近づけることができ、これら収容部が共に略空になった状態でカートリッジを交換することができる。したがって、カートリッジ交換時に一方の収容部に多量の液体又は加湿液が残っているという不経済な事態を抑制することができる。
前記加湿機構が、加湿液を貯留する貯留部を含み、本発明の液体吐出装置は、前記貯留部に供給される加湿液を収容すると共に前記貯留部内の空間に連通した加湿液収容部を有するカートリッジと、前記加湿液収容部内の加湿液の残量を検知する残量検知手段と、前記貯留部内の温度及び湿度の少なくともいずれかを検知するセンサと、をさらに備え、前記制御手段は、前記残量検知手段が検知した前記加湿液の残量がゼロの場合、その後の前記メンテナンス動作において前記センサによる検知結果に基づいて決定された回数だけ前記加湿動作を行い、当該回数だけ前記加湿動作が行われた後の前記メンテナンス動作において前記加湿動作を行わずに前記液体排出動作を行ってよい。この構成によれば、加湿液収容部内の加湿液の残量がゼロになった場合でも、貯留部内の加湿液を用いて加湿動作を行うことができる。ここで、貯留部内の加湿液の消費速度は貯留部内の温度や湿度に依存することから、当該温度や湿度に基づいて、貯留部内の加湿液を用いて行う加湿動作の回数を決定する。そして、決定された回数だけ加湿動作を行った後は、加湿動作を行わず、液体排出動作のみを行う。このように、上記構成によれば、加湿液の残量に応じて適切なメンテナンス動作を行うことができる。
前記加湿機構が、加湿液を貯留する貯留部を含み、本発明の液体吐出装置は、前記貯留部に供給される加湿液を収容すると共に前記貯留部内の空間に連通した加湿液収容部を有するカートリッジと、前記加湿液収容部内の加湿液の残量を検知する残量検知手段と、をさらに備え、前記制御手段は、前記残量検知手段が検知した前記加湿液の残量がゼロの場合、その後の前記メンテナンス動作において前記加湿動作を行わずに前記液体排出動作を行ってよい。この構成によれば、比較的簡単な構成で、加湿液の残量に応じて適切なメンテナンス動作を行うことができる。
本発明によると、キャッピング状態が継続される期間中に行われる複数回のメンテナンス動作において、加湿動作ばかりではなく、液体排出動作を行うことで、吐出口内の液体の濃度を所定範囲に維持することができる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェット式プリンタを示す外観斜視図である。 プリンタの内部を示す概略側面図である。 ロック機構を示す正面図であり、(a)はロック機構による上筐体の移動規制がなされている状態、(b)はロック機構による上筐体の移動規制が解除された状態を示す。 ヘッドの流路ユニット及びアクチュエータユニットを示す平面図である。 図4の一点鎖線で囲まれた領域Vを示す拡大図である。 図5のVI−VI線に沿った部分断面図である。 キャップ機構及び支持機構の動作を説明するための説明図である。 (a)はパージ、(b),(c)はワイピングを説明するための説明図である。 加湿動作を説明するための説明図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 コントローラが実行する制御を示すフロー図である。 コントローラのROMに記憶されている動作パターンテーブルを示す説明図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1及び図2を参照し、本発明の第1実施形態に係るインクジェット式プリンタ1の全体構成について説明する。
プリンタ1は、共に直方体形状で且つサイズが略等しい上筐体1a及び下筐体1bを有する。上筐体1aは下面が開口し、下筐体1bは上面が開口している。上筐体1aが下筐体1b上に重なり、互いの開口面を封止することで、プリンタ1内部の空間が画定される(図2参照)。
上筐体1aの天板上部には、排紙部31が設けられている。筐体1a,1bにより画定される空間には、給紙ユニット1cから排紙部31に向けて、図2に示す太矢印に沿って、用紙Pが搬送される搬送経路が形成されている。
上筐体1aは、その下端の一辺であるヒンジ部1hを中心として、下筐体1bに対して回動可能である。当該回動によって、上筐体1aは、下筐体1bに近接した近接位置(図2)と、近接位置のときよりも下筐体1bから離隔した離隔位置(図1)とを取り得る。上筐体1aは、水平面に対して所定角度(例えば略29°)まで開くことができ且つこれ以上開かないようにストッパ等で規制される。上筐体1aが離隔位置にあるとき、搬送経路の一部が露出され、上筐体1aと下筐体1bとの間にユーザの作業空間が確保される。ユーザは、当該作業空間を利用して、ヘッド10a,10bの汚れ除去、ジャム処理(搬送経路における用紙Pの詰まりを解消する作業)等を手動で行うことができる。
上筐体1aの正面(図1の紙面左手前側の面)には、カートリッジ2及びロック機構70が設けられている。カートリッジ2は、前処理液を収容する前処理液収容部2a、ブラックインクを収容するインク収容部2b、加湿液を収容する加湿液収容部2c、及び、これら3つの収容部2a〜2cを収容する筐体2xを含む(図9参照)。前処理液は、インク中の顔料色素を凝集させることにより、インクの滲みや裏抜けを防止する機能、インクの発色性や速乾性を向上させる機能等を有する液体である。前処理液は、カチオン系高分子やマグネシウム塩等の多価金属塩を含有してよい。加湿液は、純水、防腐剤を添加した水等であってよい。前処理液収容部2a、インク収容部2b、及び加湿液収容部2cはそれぞれ、チューブ等を介して、ヘッド10a、ヘッド10b、及びタンク51と連通している。各収容部2a〜2c内の液体は、コントローラ1pによる制御の下、適時、ポンプ2Pa,2Pb,2Pc(図10参照)の駆動により、ヘッド10a,10b及びタンク51のそれぞれに供給される。ロック機構70は、近接位置にある上筐体1aの移動を規制する。下筐体1bの正面には、上筐体1aの正面を覆う開閉可能な蓋1dが設けられている。蓋1dを開放することによってロック機構70が露出される。ロック機構70の詳細については後述する。
上筐体1aは、ヘッド10a,10b、コントローラ1p、搬送ユニット20の一部(図2参照)等を保持している。下筐体1bは、対向部材42、搬送ユニット20の残りの一部、給紙ユニット1c、ヘッド10a,10b毎に設けられたワイパユニット36(図8参照)、加湿ユニット50のタンク51(図9参照)等を保持している。
ヘッド10a,10bは、互いに同じ構造であり、主走査方向(図2の紙面に垂直な方向)に長尺な略直方体形状を有するラインヘッドである。記録(画像形成)に際して、ヘッド10a,10bの下面(吐出面10x)からそれぞれ前処理液及びブラックインク(以下、これらを「液体」と総称する場合がある。)が吐出される。ヘッド10a,10bは、副走査方向(主走査方向及び鉛直方向と直交する方向)に所定ピッチで並び、ホルダ3を介して上筐体1aに支持されている。ホルダ3はさらに、ヘッド10a,10b毎に設けられた環状部材41を支持している。環状部材41は、平面視で吐出面10xの外周を囲む環状に形成された部材である。
対向部材42は、各ヘッド10a,10bの鉛直方向下方(以下、「鉛直方向下方」を単に「下方」と称す。)に設けられている。対向部材42は、環状部材41よりも一回り大きい矩形状の板であり、ガラスや金属(例えばSUS)等の、水分を吸収しない又は吸収し難い材料から構成されている。環状部材41及び対向部材42が、キャップ機構40を構成する。キャップ機構40の詳細については後述する。
搬送ユニット20は、支持機構5、ローラ対22,23,24,25,26,27、ガイド29a,29b,29c,29d,29e、及び、中間ローラ21を有する。
搬送ユニット20の構成要素のうち、中間ローラ21、ローラ対24の上側ローラ24a、ローラ対26,27、及び、ガイド29d,29eは、上筐体1aに保持されている。支持機構5、ローラ対22,23,25、ローラ対24の下側ローラ24b、及び、ガイド29a,29b,29cは、下筐体1bに保持されている。
支持機構5は、各ヘッド10a,10bの下方に設けられている。支持機構5は、2つのプラテン6a,6bから構成されている。プラテン6a,6bは、軸7a,7bを中心としてそれぞれ回動可能である。プラテン6a,6bは、コントローラ1pによる制御の下、プラテン回動モータ5M(図10参照)の駆動により回動し、支持面形成位置(図1)と開放位置(図7(b))とを取り得る。支持面形成位置では、プラテン6a,6bの先端同士が突き合わされ、これらプラテン6a,6bによって、吐出面10xと対向する位置において用紙Pを支持する支持面5aが形成されている。支持面5aは、全体として平面状である。開放位置では、プラテン6a,6bが下方に垂れ下がっている。プラテン6a,6bは、記録時は支持面形成位置、キャッピング、ワイピング、液体排出動作(フラッシング及びパージを含む。)、及び加湿動作が行われる時は開放位置に配置される。キャッピング、ワイピング、液体排出動作、及び加湿動作は、コントローラ1pが記録指令を受信していない期間中に行われる。これら各動作の詳細については後述する。
ローラ対22〜27は、給紙ユニット1cから排紙部31に向かう搬送経路を形成するよう、搬送方向上流側からこの順で配置されている。ローラ対23〜25の下側ローラ23b,24b,25b、及び、各ローラ対26,27の一方のローラは、搬送モータ20M(図10参照)に接続されており、コントローラ1pによる制御の下、搬送モータ20Mの駆動により回転する駆動ローラである。ローラ対23〜25の上側ローラ23a,24a,25a、及び、各ローラ対26,27の他方のローラは、従動ローラである。
ガイド29a〜29eは、搬送経路を形成するよう、搬送方向上流側からこの順で、給紙ユニット1cとローラ対22との間、各ローラ対間等に、配置されている。各ガイド29a〜29eは、互いに面方向に離隔配置された一対の板からなる。
中間ローラ21は、ヘッド10aとローラ対24との間の、搬送経路に対して上側の位置に配置されている。
給紙ユニット1cは、給紙トレイ1c1及び給紙ローラ1c2を有する。このうち給紙トレイ1c1が下筐体1bに対して副走査方向に着脱可能である。給紙トレイ1c1は、上面が開口した箱であり、複数種類のサイズの用紙Pを収容可能である。給紙ローラ1c2は、コントローラ1pによる制御の下、給紙モータ1cM(図10参照)の駆動により回転し、給紙トレイ1c1内で最も鉛直方向上方(以下、「鉛直方向上方」を単に「上方」と称す。)にある用紙Pを送り出す。
コントローラ1pは、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)に加え、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory:不揮発性RAMを含む)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )、I/F(Interface)、I/O(Input/Output Port)、時間を計測する内蔵タイマ等を有する。ROMには、CPUが実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。RAMには、プログラム実行時に必要なデータ(画像データ等)が一時的に記憶される。ASICでは、画像データの書き換え、並び替え等(例えば、信号処理や画像処理)が行われる。I/Fは、外部装置とのデータ送受信を行う。I/Oは、各種センサの検出信号の入力/出力を行う。なお、ASICを含まず、CPUが実行するプログラム等により画像データの書き換え、並び替え等が処理されてもよい。
コントローラ1pは、外部装置(プリンタ1に接続されたPC等)から供給された記録指令に基づいて、用紙Pに画像が記録されるよう、記録に係わる準備動作、用紙Pの供給・搬送・排出動作、用紙Pの搬送に同期した液体吐出動作等を制御する。給紙ユニット1cから送り出された用紙Pは、ローラ対22〜27に挟持されつつ、ガイド29a〜29eの板間を通って、搬送方向に搬送される。用紙Pが支持面5a上に支持されつつヘッド10a,10bの真下を順次通過する際に、コントローラ1pの制御により各ヘッド10a,10bが駆動し、各吐出面10xの吐出口14a(図6参照)から用紙Pの表面に向けて液体が吐出されることで、用紙P上に画像が形成される。吐出口14aからの液体吐出動作は、用紙Pの先端を検出する用紙センサ32からの検出信号に基づいて行われる。用紙Pは、その後上方に搬送され、上筐体1a上部に形成された開口30から排紙部31に排出される。
次いで、図3を参照し、ロック機構70の詳細について説明する。
ロック機構70は、円柱状の回転部材71、2つの連動部材73a,73b、2つの揺動部材74a,74b、2つのバネ76a,76b、及び、2つの固定部材75a,75bを含む。連動部材73a,73bの長手方向一端はそれぞれ回転部材71の周面に連結されている。揺動部材74a,74bにはそれぞれ、回転部材71aから離れる方向に開口する凹部74c,74dが形成されている。固定部材75a,75bには、凹部74c,74dのそれぞれに挿入可能な軸部材75c,75dが設けられている。揺動部材74a,74bの揺動軸は上筐体1aに固定されている。バネ76a,76bは、回転部材71aに近い側の一端がそれぞれ上筐体1aに固定されている。固定部材75a,75bは、下筐体1bにそれぞれ固定されている。
回転部材71の正面には、棒状のツマミ72が固定されている。ツマミ72は、回転部材71と一体に回転する。バネ76a,76bはそれぞれ揺動部材74a,74bの上端を回転部材71に近づく方向に付勢している。これにより、外力が付加されない状況において、ロック機構70の各部は、図3(a)に示すようにツマミ72が鉛直方向に延在した状態で、静止している。このとき、凹部74c,74dは軸部材75c,75dにそれぞれ係合している。この係合によって、近接位置にある上筐体1aが離隔位置に向かって回動しないように、上筐体1aの移動が規制されている。ユーザがバネ76a,76bの付勢力に抗してツマミ72を時計回りに回転させると、図3(b)に示すように、凹部74c,74dが軸部材75c,75dから外れる。これにより、上筐体1aの移動規制が解除される。上筐体1aが離隔位置から近接位置に戻されると、凹部74c,74dと軸部材75c,75dとの係合が復帰される。これにより、再びロック機構70によって上筐体1aの移動が規制される。
次いで、図4〜図6を参照し、ヘッド10a,10bの構成について詳細に説明する。
各ヘッド10a,10bは、上下に積層されたリザーバユニット及び流路ユニット12、流路ユニット12の上面12xに固定された8つのアクチュエータユニット17、各アクチュエータユニット17に接合されたFPC(平型柔軟基板)19等を有する。リザーバユニットには、対応する収容部2a,2bから供給された液体を一時的に貯留するリザーバを含む流路が形成されている。流路ユニット12には、上面12xの開口12yから下面(吐出面10x)の各吐出口14aに至る流路が形成されている。アクチュエータユニット17は、吐出口14a毎の圧電型アクチュエータを有する。
リザーバユニットの下面には凹凸が形成されている。凸部は、流路ユニット12の上面12xにおけるアクチュエータユニット17が配置されていない領域(図4に示す開口12yを含む二点鎖線で囲まれた領域)に接着されている。凸部の先端面は、リザーバに接続し且つ流路ユニット12の各開口12yと対向する開口を有する。これにより、上記各開口を介して、リザーバ及び個別流路14が連通している。凹部は、流路ユニット12の上面12x、アクチュエータユニット17の表面、及びFPC19の表面と、若干の隙間を介して対向している。
流路ユニット12は、略同一サイズの矩形状の9枚の金属プレート12a,12b,12c,12d,12e,12f,12g,12h,12i(図6参照)を互いに積層し接着することにより形成された積層体である。流路ユニット12の流路は、開口12yを一端に有するマニホールド流路13、マニホールド流路13から分岐した副マニホールド流路13a、及び、副マニホールド流路13aの出口から圧力室16を介して吐出口14aに至る個別流路14を含む。個別流路14は、吐出口14a毎に形成されており、流路抵抗調整用の絞りであるアパーチャ15を含む。上面12xにおける各アクチュエータユニット17の接着領域には、圧力室16を露出させる略菱形形状の開口がマトリクス状に配置されている。下面(吐出面10x)における各アクチュエータユニット17の接着領域と対向する領域には、圧力室16と同様の配置パターンで、吐出口14aがマトリクス状に配置されている。
なお、図5では、アクチュエータユニット17の下側にあって点線で示すべき圧力室16及びアパーチャ15を実線で示している。
アクチュエータユニット17は、それぞれ台形の平面形状を有し、流路ユニット12の上面12xにおいて2列の千鳥状に配置されている。各アクチュエータユニット17は、当該アクチュエータユニット17の接着領域に形成された多数の圧力室16の開口を覆っている。図示は省略するが、アクチュエータユニット17は、圧電層、振動板、共通電極、及び個別電極から構成されている。上記各部材のうち、圧電層、振動板、及び共通電極は、アクチュエータユニット17の外形を画定するサイズの台形形状を有する。個別電極は、圧力室16毎に設けられており、圧電層の上面において各圧力室16と対向して配置されている。振動板は、共通電極と流路ユニット12との間に配置されている。アクチュエータユニット17の各個別電極に対応する部分が圧電型アクチュエータとして機能する。各アクチュエータは、FPC19を介した電圧の印加によって独立して変形可能であり、対応する圧力室16の容積を変化させ、圧力室16内の液体にエネルギーを付与する。これにより、吐出口14aから液体が吐出される。
FPC19は、アクチュエータユニット17の各電極に対応する配線を有し、その途中部にドライバICが実装されている。FPC19は、一端がアクチュエータユニット17、他端がヘッド10a,10bの制御基板に固定されている。制御基板は、コントローラ1pから入力された信号を調整し、当該調整した信号をFPC19の配線を介してドライバICに出力する。ドライバICは、制御基板から入力された信号を駆動信号に変換し、当該駆動信号をFPC19の配線を介してアクチュエータユニット17の各電極に伝達する。
次いで、図7〜図9を参照し、キャップ機構40の構成、加湿ユニット50の構成、ワイパユニット36の構成、キャッピング、ワイピング、液体排出動作、及び加湿動作の各動作等について説明する。
環状部材41は、複数のギア43(図9参照)と接続されており、コントローラ1pによる制御の下、環状部材昇降モータ41M(図10参照)の駆動に伴いギア43が回転することにより、昇降する。
対向部材42は、対向部材昇降モータ42M(図10参照)と接続されており、コントローラ1pによる制御の下、対向部材昇降モータ42Mの駆動により、昇降する。対向部材42は、第1位置、第2位置、第3位置、及び第4位置のいずれかに配置される(図7参照)。第1位置が最も上方にあり、第2位置が二番目に上方にあり、第3位置が三番目に上方にあり、第4位置が最も下方にある。
対向部材42は、キャッピング又はフラッシングが行われるとき第1位置に配置され、対向面(対向部材42の表面であり、プラテン6a,6bが開放位置にあるときに吐出面10xと対向する面)42aのワイピングが行われるとき第2位置に配置され、吐出面10xのワイピング又はパージが行われるとき第3位置に配置され、記録時又は待機時は第4位置に配置される。対向部材42が第1位置に配置されているときの対向面42aと吐出面10xとの離隔距離は、記録時の支持面5aと吐出面10xとの離隔距離に等しい。
キャップ機構40は、対応するヘッド10a,10bの吐出面10xと対向する吐出空間V1を吐出空間V1の周囲の空間V2に対して閉鎖するキャッピング状態(図7(b)及び図9参照)と、対応するヘッド10a,10bの吐出空間V1を吐出空間V1の周囲の空間V2に対して開放するアンキャッピング状態(図2及び図7(a)参照)とを取り得る。キャッピングとは、キャップ機構40をキャッピング状態に保持することをいう。コントローラ1pは、キャップ機構40をキャッピング状態にする場合、図7(b)に示すように、支持機構5を開放位置に且つ対向部材42を第1位置に配置した状態で、環状部材41を下降させる。これにより、環状部材41の先端41aが対向面42aに当接することによって、対向面42aと吐出面10xとの間に、閉鎖された吐出空間V1が形成される。キャッピングにより、吐出空間V1の乾燥が防止され、吐出口14a内の液体の増粘が抑制される。
フラッシングは、記録データ(画像データ)とは異なるフラッシングデータに基づいてアクチュエータユニット17を駆動させることにより、吐出口14aから液体を排出させる動作をいう。パージは、ポンプ2Pa,2Pb(図10参照)の駆動によってヘッド10a,10bに液体を送り込み、ヘッド10a,10b内の液体に圧力を付与することにより、吐出口14aから液体を排出させる動作をいう。フラッシング及びパージは、吐出口14aから所定時間以上液体が吐出されなかった場合(当該所定時間はフラッシングとパージとで異なってよい。)や、後述するメンテナンス動作として行われる。フラッシングやパージにより、吐出口14a内の増粘した液体や異物(粉塵、気泡等)混じりの液体が排出され、吐出性能が回復する。
コントローラ1pは、フラッシングを行う場合、支持機構5を開放位置に且つ対向部材42を第1位置に配置し、環状部材41の先端41aが吐出面10xと同じ高さ又は吐出面10xよりも上方にある状態で、ヘッド10a,10bのアクチュエータユニット17を駆動させる。コントローラ1pは、パージを行う場合、支持機構5を開放位置に且つ対向部材42を第3位置に配置し、環状部材41の先端41aが吐出面10xと同じ高さ又は吐出面10xよりも上方にある状態で、ポンプ2Pa,2Pbを駆動させる。フラッシングやパージにより排出された液体は、対向面42a上に受容される。
ワイピングは、ワイパを対象物と当接させつつ当該対象物に対して相対的に移動させることにより対象物上の異物を除去する動作をいう。ワイピングは、ワイパユニット36(図8参照)を用いて行われ、吐出面10xのワイピングと、対向面42aのワイピングとがある。例えば、吐出面10xのワイピングは、パージ完了後に行われ、対向面42aのワイピングは、パージ完了後の吐出面10xのワイピングの後、及び、フラッシング完了後に行われる。
ワイパユニット36は、2つのワイパ36a,36b、及び、ワイパ36a,36bを支持する基部36cを含む。ワイパ36a,36bは、共に弾性体(ゴム等)からなる板状の部材であり、基部36cの上面及び下面から上方及び下方にそれぞれ突出している。副走査方向に関して、ワイパ36aは吐出面10xの長さより若干長く、ワイパ36bは、対向面42aの長さより若干長い。基部36cは、ワイパ駆動モータ36M(図10参照)と接続されており、コントローラ1pによる制御の下、ワイパ駆動モータ36Mの駆動により、ガイド孔36gに沿って主走査方向に往復動可能である。図8におけるヘッド10a,10bの左方(図8(a)で基部36cが配置されている位置)が、基部36cのホームポジションである。
コントローラ1pは、吐出面10xのワイピングを行う場合、図8(b)に示すように、ヘッド昇降モータ10M(図10参照)の駆動によりホルダ3ごとヘッド10a,10bを上昇させる。そしてコントローラ1pは、支持機構5を開放位置に且つ対向部材42を第3位置に配置し、環状部材41の先端41aが吐出面10xと同じ高さ又は吐出面10xよりも上方にある状態で、ワイパ駆動モータ36Mを駆動させる。このとき、基部36cがホームポジションから図8(b)において右側に移動し、ワイパ36aの先端近傍が吐出面10xと当接しつつ吐出面10xに対して相対的に移動する。これにより、吐出面10x上の異物が除去される。コントローラ1pは、吐出面10xのワイピング後に続いて対向面42aのワイピングを行う場合、基部36cを図8(b)におけるヘッド10a,10bの右方で待機させる。
コントローラ1pは、対向面42aのワイピングを行う場合、図8(c)に示すように、ヘッド昇降モータ10M(図10参照)の駆動によりホルダ3ごとヘッド10a,10bを上昇させ、図8(b)に示す吐出面10xのワイピングのときよりも上方にヘッド10a,10bを配置する。そしてコントローラ1pは、支持機構5を開放位置に且つ対向部材42を第2位置に配置し、環状部材41の先端41aが吐出面10xと同じ高さ又は吐出面10xよりも上方にある状態で、ワイパ駆動モータ36Mを駆動させる。このとき、ワイパ36bの先端近傍が対向面42aと当接しつつ対向面42aに対して相対的に移動する。これにより、対向面42a上の異物が除去される。
コントローラ1pは、吐出面10xのワイピング後に続いて対向面42aのワイピングを行う場合、基部36cを、図8(c)に示すように左側に移動させ、ホームポジションで停止させる。当該移動の間に、対向面42aのワイピングが行われる。一方、コントローラ1pは、上記以外の場合、基部36cを、ホームポジションから図8(c)において右側に移動させ、ヘッド10a,10bの右方で停止させる。当該移動の間に、対向面42aのワイピングが行われる。そしてコントローラ1pは、対向部材42を第4位置に移動させた後、基部36cを、図8(c)において左側に移動させ、ホームポジションで停止させる。
加湿動作は、キャップ機構40をキャッピング状態に維持しつつ、加湿ユニット50の加湿ポンプ50P(図9参照)を駆動させることにより、吐出空間V1を加湿する動作をいう。加湿動作により、吐出空間V1内に加湿された空気が供給されることで、吐出口14a内の液体の増粘が抑制される。
加湿ユニット50は、加湿液を貯留するタンク51、2本のチューブ52a、2本のチューブ52c、及び加湿ポンプ50Pを含む。2本のチューブ52aはそれぞれ、タンク51とヘッド10a,10bのジョイント48とを接続すると共に、内部に流出路52afを画定している。流出路52afは、タンク51内の空間51Vと連通しており、且つ、キャップ機構40がキャッピング状態にあるときに吐出空間V1と連通すると共に吐出空間V1から流出する空気が流れる。2本のチューブ52cはそれぞれ、タンク51とヘッド10a,10bのジョイント49とを接続すると共に、内部に流入路52cfを画定している。流入路52cfは、空間51Vと連通しており、且つ、キャップ機構40がキャッピング状態にあるときに吐出空間V1と連通すると共に吐出空間V1に流入する空気が流れる。2つのジョイント48,49は、ヘッド10a,10b毎に設けられており、対応するヘッド10a,10bの主走査方向一端及び他端のそれぞれに配置されている。ジョイント48,49は、環状部材41に取り付けられていると共に、略円筒状であり、その内部空間を介して吐出空間V1と外部とを連通させる。加湿ポンプ50Pは、各チューブ52cの途中部に設けられている。
タンク51の上面には、上方に突出した円筒状の突起51a,51b,51cが設けられている。2つの突起51aの先端にはそれぞれチューブ52aが取り付けられ、2つの突起51cの先端にはそれぞれチューブ52cが取り付けられている。突起51a,51cの基端はそれぞれ、タンク51の上壁に形成された貫通孔を介して、空間51Vに開口している。突起51bは、タンク51内において下方に突出した円筒部材51b2と接続されている。突起51b及び円筒部材51b2の内部空間は、タンク51の上壁に形成された貫通孔を介して連通しており、空間51Vと大気とを連通させる大気連通路51bfを形成している。
各チューブ52aにおける突起51aの近傍に、流出路52afを開閉するバルブ52avが設けられている。各チューブ52cにおける突起51cの近傍に、流入路52cfを開閉するバルブ52cvが設けられている。突起51bの上端近傍に、大気連通路51bfを開閉するバルブ51bvが設けられている。これらバルブ51bv,52av,52cvは、コントローラ1pの制御により開閉される。
コントローラ1pは、加湿動作を行う場合、キャップ機構40をキャッピング状態とし、バルブ51bv,52av,52cvを開放した状態で、加湿ポンプ50Pを駆動させる。すると、吐出空間V1内の空気が、ジョイント48の下面の開口48xから回収され、チューブ52a内の流出路52afを通り、空間51Vに流入する。当該流入した空気は、空間51Vに貯留された加湿液によって加湿(自然蒸発による加湿)された後、チューブ52c内の流入路52cfを通り、ジョイント49の下面の開口49xから吐出空間V1に供給される。図9において、黒塗りの矢印は加湿前の空気の流れを示し、白抜きの矢印は加湿後の空気の流れを示す。
タンク51には、加湿液の水位を検知する水位センサ58が設けられている。水位センサ58は、フロート58f、及び、フロート58fに固定された磁石58mを検知する磁気センサ(図示略)を含む。フロート58fは、タンク51の側壁に固定された軸58xを中心として揺動可能であり、内部に空気が封入されているので加湿液の液面に追随して揺動する。磁気センサは、磁石58mの位置がタンク51の最大水位を示す位置にあるか否かを検知する。コントローラ1pは、加湿動作を行う前に、水位センサ58からの検知信号に基づいて、空間51Vに貯留された加湿液が最大水位でなければ、ポンプ2Pc(図10参照)の駆動により加湿液収容部2cから空間51Vに加湿液を供給し、空間51Vに貯留された加湿液が最大水位(図9に示す液面)になるよう制御する。
タンク51の内壁面には、温湿度センサ59が設けられている。温湿度センサ59は、空間51Vの温度及び湿度を検知する。
次いで、図11及び図12を参照し、コントローラ1pが実行する制御について説明する。時間のカウントは内蔵タイマ等を用いて行なわれる。
コントローラ1pは、先ず、記録指令を受信したか否かを判断する(S1)。コントローラ1pは、記録指令を受信した場合(S1:YES)、記録動作が行われるように、各部を制御する(S2)。コントローラ1pは、記録指令を受信していない場合(S1:NO)、前回記録指令を受信した時点から第1所定時間が経過したか否かを判断する(S3)。コントローラ1pは、第1所定時間が経過していない場合(S3:NO)、処理をS1に戻す。
コントローラ1pは、第1所定時間が経過した場合(S3:YES)、キャッピング状態となるようにキャップ機構40を制御する(S4)。その後コントローラ1pは、S1と同様、記録指令を受信したか否かを判断する(S5)。コントローラ1pは、記録指令を受信した場合(S5:YES)、アンキャッピング状態となるようにキャップ機構40を制御し(S6)、その後、処理をS2に戻す。
コントローラ1pは、記録指令を受信していない場合(S5:NO)、前回記録指令を受信した時点から第2所定時間(>第1所定時間)が経過したか否かを判断する(S7)。第2所定時間は、例えば24時間等に設定可能であり、また、直前に行われたメンテナンス動作の内容に応じて変更してよい。コントローラ1pは、第2所定時間が経過していない場合(S7:NO)、処理をS5に戻す。コントローラ1pは、第2所定時間が経過した場合(S7:YES)、メンテナンス動作を行い(S8)、その後、処理をS5に戻す。
S4でキャッピングが行われた後、記録指令が受信されないまま時間が経過し、S8でメンテナンス動作が行われるまでの間、キャップ機構40はキャッピング状態に維持される。メンテナンス動作は、吐出口14a内の液体の状態を回復又は維持するための動作であり、キャッピング状態が継続される期間中に定期的に行われる。メンテナンス動作は、加湿動作と液体排出動作(フラッシング又はパージ)とから選択される。液体排出動作においてフラッシング及びパージのいずれを行うかは、排出すべき液体の量に応じて決定してよい。
コントローラ1pのROMには、動作パターンテーブルが記憶されている(図12参照)。当該テーブルには、複数回のメンテナンス動作に係る互いに異なる複数の動作パターンが記憶されている。図12のテーブルでは、4回のメンテナンス動作に係る互いに異なる3つの動作パターン(動作パターンA、動作パターンB、及び動作パターンC)が記憶されている。コントローラ1pは、ROMに記憶されている複数の動作パターンから1の動作パターンを選択し、当該動作パターンにしたがってメンテナンス動作を行う。動作パターンAが選択された場合、その後のメンテナンス動作において、1〜3回目の各回のメンテナンス動作では加湿動作、4回目のメンテナンス動作では液体排出動作が行われる。動作パターンBが選択された場合、その後のメンテナンス動作において、1回目のメンテナンス動作では加湿動作、2回目のメンテナンス動作では液体排出動作、3回目のメンテナンス動作では加湿動作、4回目のメンテナンス動作では液体排出動作が行われる。動作パターンCが選択された場合、その後のメンテナンス動作において、1回目のメンテナンス動作では加湿動作、2〜4回目の各回のメンテナンス動作では液体排出動作が行われる。動作パターンA〜Cのいずれも、加湿動作の後に液体排出動作を行うというパターンを含む。
なお、1の動作パターンに係る4回のメンテナンス動作の途中で記録指令が受信されてキャップ機構40がアンキャッピング状態となった場合は、次にメンテナンス動作が行われるときに再度動作パターンが選択される。
加湿動作を行う回のメンテナンス動作において、コントローラ1pは、加湿ポンプ50Pを所定時間駆動させることにより加湿動作を行った後、加湿ポンプ50Pの駆動モードを通常モードから省電力モードに切り換える。
液体排出動作を行う回のメンテナンス動作において、コントローラ1pは、液体排出動作が行われるように各部を制御(即ち、フラッシングの場合はアクチュエータユニット17、パージの場合はポンプ2Pa,2Pbを制御)する。そしてコントローラ1pは、フラッシング後は対向面42aのワイピング、パージ後は吐出面10xのワイピング及び対向面42aのワイピングが行われるように、ワイパ駆動モータ36M等を制御する。コントローラ1pは、ワイピング終了後、加湿ポンプ50Pを所定時間駆動させることにより加湿動作を行い、加湿動作終了後、加湿ポンプ50Pの駆動モードを通常モードから省電力モードに切り換える。
省電力モードは、通常モードの動作よりも電力消費が抑制されるモードである。加湿ポンプ50Pの駆動モードを通常モードから省電力モードに切り換える場合、コントローラ1pは、加湿ポンプ50Pの制御基板の電源を切り、待機電流をなくす。加湿ポンプ50Pの駆動モードは、通常モードから省電力モードに切り換えられた後、次回の加湿動作まで省電力モードに維持され、次回の加湿動作において加湿ポンプ50Pが駆動される前に、省電力モードから通常モードに切り換えられる。加湿ポンプ50Pの駆動モードを省電力モードから通常モードに切り換える場合、コントローラ1pは、加湿ポンプ50Pの制御基板の電源を入れる。
ここで、動作パターンの選択手法について説明する。
コントローラ1pは、新品のカートリッジ2が上筐体1aに装着された後に最初に行われるメンテナンス動作では、動作パターンAを選択する。そして、動作パターンAに係る4回のメンテナンス動作が終了した後に次にメンテナンス動作が行われるとき、又は、動作パターンAに係る4回のメンテナンス動作の途中で記録指令が受信されてから次にメンテナンス動作が行われるとき、コントローラ1pは、加湿液収容部2c内の加湿液の残量に基づいて、新たに動作パターンを選択する。コントローラ1pは、加湿液収容部2c内の加湿液の残量が所定量未満の場合、動作パターンA〜Cから現在用いている動作パターンよりも加湿動作の回数が少なく且つ液体排出動作の回数が多い動作パターンを選択する。
コントローラ1pは、ポンプ2Pcの駆動回数に基づいて、加湿液収容部2c内の加湿液の残量を算出する。具体的には、ポンプ2Pcの1回の駆動により加湿液収容部2cからタンク51に供給される加湿液の量が既知であること、及び、新品のカートリッジ2における加湿液収容部2c内の加湿液収容量が既知であることから、新品のカートリッジ2が上筐体1aに装着された後のポンプ2Pcの駆動回数に基づいて、加湿液収容部2c内の加湿液の残量を算出することができる。
以上に述べたように、本実施形態に係るプリンタ1によると、キャッピング状態が継続される期間中に行われる複数回のメンテナンス動作に、加湿動作の後に液体排出動作を行うというパターンが含まれる(図12の各動作パターンA〜C参照)。このように、キャッピング状態が継続される期間中に行われる複数回のメンテナンス動作において、加湿動作ばかりではなく、液体排出動作を行うことで、吐出口14a内の液体の濃度を所定範囲に維持することができる。
コントローラ1pは、液体排出動作を行う回のメンテナンス動作において、液体排出動作の後に加湿動作を行う。この構成によれば、次回のメンテナンス動作までの時間間隔を長くすることができる。
コントローラ1pは、液体排出動作を行う回のメンテナンス動作において、液体排出動作の後、キャップ機構40内の液体が除去されるようにワイパ36bを制御する。キャップ機構40内に液体が付着した状態でキャップ機構40をキャップ状態にすると、当該液体の存在によって吐出空間V1の湿度が低下し、吐出口14a内の液体の濃度が必要以上に高くなり得る。上記構成によれば、このような現象を抑制することができる。
コントローラ1pは、液体排出動作を行う回のメンテナンス動作において、液体排出動作の後、加湿ポンプ50Pの駆動モードを通常モードから省電力モードに切り換える。この構成によれば、省電力化を実現することができる。
コントローラ1pは、ROMに記憶されている動作パターンA〜Cから1の動作パターンを選択し、当該動作パターンにしたがってメンテナンス動作を行う。そしてコントローラ1pは、加湿液収容部2c内の加湿液の残量が所定量未満の場合、ROMに記憶されている動作パターンA〜Cから現在用いている動作パターンよりも加湿動作の回数が少なく且つ液体排出動作の回数が多い動作パターンを選択し、当該動作パターンにしたがってその後のメンテナンス動作を行う。この構成によれば、加湿液収容部2c内の加湿液の残量が少なくなった場合に加湿動作の回数を少なくすることで、加湿液収容部2c内の加湿液の減少を抑制し、カートリッジ2の交換時期を延ばすことができる。
カートリッジ2は、加湿液収容部2cのみならず、前処理液収容部2a及びインク収容部2bをさらに有する。一般に、ヘッド10a,10bから吐出される液体の方が加湿液よりも消費速度が大きく、収容部2a,2bの方が加湿液収容部2cよりも先に空になり易い。そこで、上記のように加湿液収容部2c内の加湿液の残量が少なくなった場合に加湿動作の回数を少なくし且つ液体排出動作の回数を多くすることで、加湿液収容部2c内の加湿液の減少を抑制しつつ、収容部2a,2b内の液体を積極的に使用することができる。これにより、各収容部2a〜2cの空になる時期を近づけることができ、これら収容部2a〜2cが共に略空になった状態でカートリッジ2を交換することができる。したがって、カートリッジ2の交換時に収容部2a〜2cのいずれかに多量の液体又は加湿液が残っているという不経済な事態を抑制することができる。
続いて、本発明の第2及び第3実施形態に係るインクジェット式プリンタについて説明する。第2及び第3実施形態のプリンタは、それぞれ、コントローラ1pによるメンテナンス動作の選択手法を除き、第1実施形態のプリンタ1と略同じ構成を有する。第1実施形態と同じ構成については説明を省略する。
第2実施形態では、コントローラ1pのROMに動作パターンテーブルが記憶されておらず、コントローラ1pは、加湿液収容部2c内の加湿液の残量がゼロになるまで、メンテナンス動作として加湿動作を選択する。加湿液収容部2c内の加湿液の残量がゼロになった場合、コントローラ1pは、その後のメンテナンス動作において、温湿度センサ59による検知結果に基づいて決定された回数だけ加湿動作を行う。加湿動作の回数は、空間51Vの温度が高いほど、また、空間51Vの湿度が低いほど、少なく設定されてよい。コントローラ1pは、上記のように決定された回数だけ加湿動作が行われた後のメンテナンス動作において、加湿動作を行わずに液体排出動作を行う。
第2実施形態に係るプリンタによると、加湿液収容部2c内の加湿液の残量がゼロになった場合でも、タンク51内の加湿液を用いて加湿動作を行うことができる。ここで、タンク51内の加湿液の消費速度はタンク51内の温度や湿度に依存することから、当該温度や湿度に基づいて、タンク51内の加湿液を用いて行う加湿動作の回数を決定する。そして、決定された回数だけ加湿動作を行った後は、加湿動作を行わず、液体排出動作のみを行う。このように、第2実施形態によれば、加湿液の残量に応じて適切なメンテナンス動作を行うことができる。
第3実施形態では、コントローラ1pのROMに動作パターンテーブルが記憶されておらず、コントローラ1pは、加湿液収容部2c内の加湿液の残量がゼロになるまで、メンテナンス動作として加湿動作を選択する。加湿液収容部2c内の加湿液の残量がゼロになった場合、コントローラ1pは、その後のメンテナンス動作において、加湿動作を行わずに液体排出動作を行う。
第3実施形態に係るプリンタによると、比較的簡単な構成で、加湿液の残量に応じて適切なメンテナンス動作を行うことができる。
第2及び第3実施形態において、コントローラ1pは、ポンプ2Pcを一定時間駆動してもタンク51内の加湿液が最大水位に達しない場合に、加湿液収容部2c内の加湿液の残量がゼロになったと判断してよい。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
・液体吐出装置は、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等であってもよい。
・液体吐出装置の筐体は、上下に分離された2つの筐体からなることに限定されず、1の筐体からなってよい。
・液体吐出ヘッドの数は、1以上の任意の数であってよい。複数の液体吐出ヘッドが設けられている場合において、ヘッド毎に貯留部を設けてもよい。
・液体吐出ヘッドは、ブラックインクや前処理液以外の任意の液体を吐出してよい。
・液体吐出ヘッドは、ライン式に限定されず、シリアル式であってもよい。
・記録媒体は、用紙Pに限定されず、記録可能な任意の媒体であってよい。
・上述の実施形態において、環状部材41が、対向部材42ではなく、記録媒体を支持する支持部材(プラテン、搬送ベルト等)に当接することによって、吐出空間が吐出空間の周囲の空間に対して閉鎖されてもよい。また、キャップ機構は、複数の部材(上述の実施形態の環状部材41及び対向部材42等)からなることに限定されず、例えば上面に吐出面と略同じサイズの凹部を有する1の凹部材からなってもよい。
・貯留部に、加湿液を加熱するヒータを設けてもよい。
・水位センサ58を省略してもよい。この場合、最大水位の直ぐ上に排液用の開口を設け、最大水位を超えると当該開口から加湿液が排出されるようにしてもよい。
・加湿機構は、流入路を流れる空気を加湿することができる限りは、加湿液を貯留する貯留部に限定されず、その他任意の構成であってよい。例えば、加湿機構としてミスト発生装置を用い、流入路にミストを供給する構成であってもよい。また、超音波式や加熱式等の加湿方式により、流入路を流れる空気を加湿してもよい。
・流出路は、上述の実施形態のようにチューブ内に形成された比較的長い流路に限定されず、例えば上述の実施形態のジョイント48に形成された貫通孔等からなる、比較的短い流路であってもよい。
・大気連通路を省略してもよい。
・流入路、流出路、大気連通路等を開閉するバルブを省略してもよい。
・送風機構は、流入路及び流出路のいずれに設けられてもよく、また、これらの両方に設けられてもよい。
・貯留部内の温度及び湿度を検知するセンサではなく、貯留部内の温度及び湿度の少なくとも一方を検知するセンサを設けてよい。また、当該センサを省略してもよい。
・液体排出動作では、フラッシング及びパージの少なくともいずれかを行えばよく、フラッシング及びパージの両方を行ってもよい。
・パージは、上述の実施形態のような加圧パージに限定されず、吸引パージであってもよい。この場合、例えば、キャップ機構に接続された吸引ポンプを駆動させることで、吐出空間内を負圧にし、吐出口内の液体を吸引してよい。
・加湿動作を、S8のメンテナンス動作としてのみではなく、S4でキャップ機構がキャッピング状態になった後に行ってもよい。この場合、メンテナンス動作の前に加湿動作を行うことで、吐出口14a内の液体の増粘が抑制され、メンテナンス動作の時間間隔(第2所定時間)を長くすることができる。
・複数の動作パターンを記憶する記憶手段を省略してもよい。例えば、制御手段は、加湿液の残量が所定量以上の場合はメンテナンス動作として加湿動作を選択し、加湿液の残量が所定量未満の場合はメンテナンス動作として液体排出動作を選択するという、比較的単純な制御内容であってもよい。
・加湿液の残量がゼロの場合、その後のメンテナンス動作において、貯留部内の温度や湿度に基づかず、所定回数だけ加湿動作を行い、当該所定回数だけ加湿動作が行われた後のメンテナンス動作において、液体排出動作を行ってもよい。
・残量検知手段として、上述の実施形態ではポンプ2Pcを用いたが、これに限定されず、例えば加湿液収容部に設けられた残量検知用のセンサを用いてもよい。
・加湿動作を行う回のメンテナンス動作において、加湿動作の後、送風機構の駆動モードを省電力モードに切り換えなくてもよい。
・液体排出動作を行う回のメンテナンス動作において、液体排出動作の後、加湿動作を行わずに、送風機構の駆動モードを省電力モードに切り換えてよい。この場合、加湿動作による効果を得ることはできないものの、液体排出動作は加湿動作に比べて一般に所要時間が短いことから、迅速に省電力モードに切り換えることで、比較的短時間で省電力化を実現することができる。
・液体排出動作を行う回のメンテナンス動作において、液体排出動作の後、ワイピング、加湿動作、省電力モードへの切換え等を行わなくてもよい。
・省電力モードに切り換える場合、上述の実施形態では、送風機構の制御基板の電源を切り、待機電流をなくすようにしているが、これに限定されない。例えば、ステッピングモータを用いた構成において、送風機構に供給している電圧を切断し、保持電流をなくしてもよい。
・加湿液収容部を有するカートリッジと、液体収容部を有するカートリッジとが別個に設けられてもよい。
1 インクジェット式プリンタ(液体吐出装置)
1p コントローラ(制御手段,残量検知手段,記憶手段)
2 カートリッジ
2a 前処理液収容部(液体収容部)
2b インク収容部(液体収容部)
2c 加湿液収容部(加湿液収容部)
2Pa,2Pb ポンプ(排出手段)
2Pc ポンプ(残量検知手段)
10a,10b ヘッド(液体吐出ヘッド)
10x 吐出面
14a 吐出口
17 アクチュエータユニット(排出手段)
36b ワイパ
40 キャップ機構
50 加湿ユニット
50P 加湿ポンプ(送風機構)
51 タンク(加湿機構,貯留部)
52af 流出路
52cf 流入路
59 温湿度センサ(センサ)
V1 吐出空間

Claims (8)

  1. 液体を吐出させるための複数の吐出口が形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記吐出面と対向する吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して閉鎖するキャッピング状態と前記吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して開放するアンキャッピング状態とを取り得るキャップ機構と、
    前記液体吐出ヘッド内の液体を前記複数の吐出口から排出させるための排出手段と、
    前記キャップ機構が前記キャッピング状態にあるときに前記吐出空間と連通すると共に前記吐出空間に流入する空気が流れる流入路と、
    前記キャップ機構が前記キャッピング状態にあるときに前記吐出空間と連通すると共に前記吐出空間から流出する空気が流れる流出路と、
    前記流入路を流れる空気を加湿する加湿機構と、
    前記流入路内の空気を前記吐出空間に移動させる送風機構と、
    前記液体吐出ヘッド、前記キャップ機構、前記排出手段、及び前記送風機構を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記複数の吐出口から液体を吐出することにより記録媒体に画像を形成させるための指令を受信していない期間中に、前記キャップ機構を前記キャッピング状態に維持すると共に、前記複数の吐出口内の液体の状態を回復又は維持するためのメンテナンス動作を定期的に行い、
    前記メンテナンス動作は、前記キャップ機構を前記キャッピング状態に維持しつつ前記加湿機構により加湿された空気を前記送風機構により前記吐出空間に移動させる加湿動作と、前記排出手段により前記複数の吐出口から液体を排出させる液体排出動作とから選択されるものであり、
    前記キャッピング状態が継続される期間中に行われる複数回の前記メンテナンス動作に、前記加湿動作の後に前記液体排出動作を行うというパターンが含まれることを特徴とする、液体吐出装置。
  2. 前記制御手段は、前記液体排出動作を行う回の前記メンテナンス動作において、前記液体排出動作の後に前記加湿動作を行うことを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記キャップ機構の内面と当接しつつ前記キャップ機構に対して相対的に移動することにより前記キャップ機構内の液体を除去するワイパをさらに備え、
    前記制御手段は、前記液体排出動作を行う回の前記メンテナンス動作において、前記液体排出動作の後、前記キャップ機構内の液体が除去されるように前記ワイパを制御することを特徴とする、請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記制御手段は、前記液体排出動作を行う回の前記メンテナンス動作において、前記液体排出動作の後、前記送風機構の駆動モードを、通常モードから前記通常モードの動作よりも電力消費が抑制される省電力モードに切り換えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記加湿機構が、加湿液を貯留する貯留部を含み、
    前記貯留部に供給される加湿液を収容すると共に前記貯留部内の空間に連通した加湿液収容部を有するカートリッジと、
    前記加湿液収容部内の加湿液の残量を検知する残量検知手段と、
    前記キャッピング状態が継続される期間中に行われる複数回の前記メンテナンス動作に係る互いに異なる複数の動作パターンを記憶する記憶手段と、をさらに備え、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている前記複数の動作パターンから1の動作パターンを選択し、当該動作パターンにしたがって前記メンテナンス動作を行い、
    前記制御手段は、前記残量検知手段が検知した前記加湿液の残量が所定量未満の場合、前記記憶手段に記憶されている前記複数の動作パターンから現在用いている動作パターンよりも前記加湿動作の回数が少なく且つ前記液体排出動作の回数が多い動作パターンを選択し、当該動作パターンにしたがってその後の前記メンテナンス動作を行うことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記カートリッジが、前記液体吐出ヘッドに供給される液体を収容すると共に前記液体吐出ヘッドに連通した液体収容部をさらに有することを特徴とする、請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記加湿機構が、加湿液を貯留する貯留部を含み、
    前記貯留部に供給される加湿液を収容すると共に前記貯留部内の空間に連通した加湿液収容部を有するカートリッジと、
    前記加湿液収容部内の加湿液の残量を検知する残量検知手段と、
    前記貯留部内の温度及び湿度の少なくともいずれかを検知するセンサと、をさらに備え、
    前記制御手段は、前記残量検知手段が検知した前記加湿液の残量がゼロの場合、その後の前記メンテナンス動作において前記センサによる検知結果に基づいて決定された回数だけ前記加湿動作を行い、当該回数だけ前記加湿動作が行われた後の前記メンテナンス動作において前記加湿動作を行わずに前記液体排出動作を行うことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記加湿機構が、加湿液を貯留する貯留部を含み、
    前記貯留部に供給される加湿液を収容すると共に前記貯留部内の空間に連通した加湿液収容部を有するカートリッジと、
    前記加湿液収容部内の加湿液の残量を検知する残量検知手段と、をさらに備え、
    前記制御手段は、前記残量検知手段が検知した前記加湿液の残量がゼロの場合、その後の前記メンテナンス動作において前記加湿動作を行わずに前記液体排出動作を行うことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
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