JP5948957B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インク等の液体を吐出する液体吐出装置に関する。
特許文献1には、液体吐出装置において、液体吐出ヘッドの吐出面と対向する吐出空間をキャップで外部空間から隔離した状態で吐出空間を加湿する技術が開示されている。特許文献1では、吐出空間内の空気を貯留部(タンク54)に送り、貯留部内に気泡を発生させつつ加湿を行った上で、加湿後の空気を吐出空間に戻している。
特開2011−207091号公報(図5)
特許文献1では、貯留部(タンク54)内に気泡を発生させつつ加湿を行うことから、貯留部内に気泡と共に加湿液の飛沫が生じ、当該飛沫が流出路(チューブ57の流路)に入り得る。すると、流出路を介して吐出空間に侵入した飛沫が吐出面に付着して吐出口内の液体の粘度が低下し、吐出口に形成された液体のメニスカスが壊れてしまうことがある。
本発明の目的は、貯留部内における気泡や加湿液の飛沫の発生を抑制することができる、液体吐出装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の観点によると、液体を吐出させるための複数の吐出口が形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記吐出面と対向する吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して閉鎖するキャッピング状態と前記吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して開放するアンキャッピング状態とを取り得るキャップ機構と、加湿液を貯留する貯留部と、前記キャップ機構が前記キャッピング状態にあるときに前記貯留部内の空間と前記吐出空間とを連通させると共に前記吐出空間から前記貯留部内の空間に流入する空気が流れる流入路と、前記キャップ機構が前記キャッピング状態にあるときに前記貯留部内の空間と前記吐出空間とを連通させると共に前記貯留部内の空間から前記吐出空間に流出する空気が流れる流出路と、前記流出路内の空気を前記吐出空間に移動させる送風機構と、前記液体吐出ヘッド、前記キャップ機構、及び前記送風機構を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記吐出空間を加湿する場合に、前記キャップ機構を前記キャッピング状態に維持しつつ前記送風機構を駆動させ、前記流入路における前記貯留部内の空間に開口する流入口、及び、前記流出路における前記貯留部内の空間に開口する流出口が、前記貯留部内の空間に貯留された前記加湿液の液面よりも鉛直方向上方に位置しており、前記流入口から前記貯留部内の空間に流入した空気が前記貯留部内の空間に貯留された加湿液中を通過することなく前記流出口から前記流出路に流出されることを特徴とする、液体吐出装置が提供される。
上記構成によれば、流入口及び流出口が共に貯留部内の空間に貯留された加湿液の液面よりも鉛直方向上方に位置しているため、貯留部内における気泡や加湿液の飛沫の発生を抑制することができ、ひいてはメニスカスの破壊を抑制することができる。
本発明の液体吐出装置は、前記流入口から前記貯留部内の空間に流入した空気を前記加湿液の液面上に沿って前記流出口に向かう方向に案内する案内部をさらに備え、前記案内部は、前記流入口と前記流出口との間において、前記加湿液の液面よりも鉛直方向上方に配置されてよい。この構成によれば、案内部を設けたことで、加湿液の液面に沿った空気の流れが形成される。貯留部内では加湿液の液面付近が比較的高湿度であり、加湿液に接しているので加湿液の自然蒸発による加湿がされ易い。当該高湿度の部分に空気を案内することで、加湿を効率よく行うことができる。
前記案内部が、前記流入口から前記流出口に向かう方向の成分と鉛直方向下向きの成分とを含む方向に傾斜した傾斜面を鉛直方向下方の端部に有する、整流部材を含んでよい。この構成によれば、傾斜面によって、流入口から貯留部内の空間に流入した空気をスムーズに、加湿液の液面付近且つ流出口に向けて案内することができる。
前記整流部材によって画定される前記流入口から前記貯留部内の空間に流入した空気の流路が、前記傾斜面において絞られてよい。この構成によれば、傾斜面において空気の流速が上昇することから、加湿液の液面付近に向けて空気をよりスムーズに案内することができる。
前記案内部が、鉛直方向に延在すると共に前記貯留部内の空間を複数に仕切る、仕切部材を含んでよい。この構成によれば、仕切部材によって、貯留部内の空間を、流入口が配置された空間、流出口が配置された空間、大気口が配置された空間等に仕切りつつ、加湿液の液面付近に空気を案内することができる。
前記仕切部材が、前記貯留部を構成する一対の側壁のそれぞれに固定されてよい。この構成によれば、仕切部材によって貯留部の強度向上が実現される。
前記制御手段は、前記送風機構による空気の流れを反転させ、前記吐出空間から前記貯留部内の空間に流入する空気が前記流出路を流れ且つ前記貯留部内の空間から前記吐出空間に流出する空気が前記流入路を流れるように、前記送風機構を制御可能であり、前記貯留部内の空間における空気の流路が、前記空気の流れを反転させた場合と反転させない場合とで、互いに対応する形状を有してよい。この構成によれば、空気の流れを反転させることで、吐出空間を均一に加湿することができる。そして、このように空気の流れを反転させた場合にも、案内部等が存在することで、加湿液の液面に沿った空気の流れが形成され、効率よく加湿を行うことができる。
本発明の液体吐出装置は、前記貯留部内の空間と大気とを連通させる大気連通路をさらに備え、前記大気連通路における前記貯留部内の空間に開口する大気口が、前記流入口と前記流出口との間に配置されてよい。この構成によれば、装置移動のとき等に貯留部が傾倒した場合でも、大気口に加湿液が流入し難い。
鉛直方向に関して、前記大気口と前記加湿液の液面との間に、前記流入口から前記貯留部内の空間に流入した空気を前記加湿液の液面上に沿って前記流出口に向かう方向に案内する案内部が介在してよい。この構成によれば、案内部の介在により、大気口への加湿液の流入をより確実に抑制することができる。
本発明の液体吐出装置は、前記貯留部内の空間と大気とを連通させる大気連通路と、前記流入路、前記流出路、及び前記大気連通路のそれぞれを開閉する複数のバルブと、をさらに備え、前記制御手段は、前記キャップ機構が前記アンキャッピング状態にあるとき、前記流入路、前記流出路、及び前記大気連通路のそれぞれが閉鎖されるように前記複数のバルブを制御してよい。この構成によれば、貯留部内で蒸発した加湿が貯留部外に漏れることにより貯留部内の加湿液が減少することを防止することができる。
本発明の液体吐出装置は、前記貯留部内の空間と大気とを連通させる大気連通路と、前記流入路、前記流出路、及び前記大気連通路のそれぞれを開閉する複数のバルブと、をさらに備え、前記制御手段は、前記キャップ機構が前記キャッピング状態で前記送風機構が駆動されていないとき、前記流入路、前記流出路、及び前記大気連通路のそれぞれが開放されるように前記複数のバルブを制御してよい。この構成によれば、吐出空間の圧力を大気圧に維持することができる。そのため、吐出空間の圧力変動に伴うメニスカスの破壊や吐出口からの液漏れを抑制することができる。
本発明の液体吐出装置は、前記貯留部内の空間と大気とを連通させる大気連通路と、前記流入路、前記流出路、及び前記大気連通路のそれぞれを開閉する複数のバルブと、をさらに備え、前記制御手段は、前記キャップ機構が前記キャッピング状態で前記送風機構が駆動されているとき、前記流入路、前記流出路、及び前記大気連通路のそれぞれが開放されるように前記複数のバルブを制御してよい。この構成によれば、吐出空間の圧力を大気圧に維持することができる。そのため、吐出空間の圧力変動に伴うメニスカスの破壊や吐出口からの液漏れを抑制することができる。
本発明によると、流入口及び流出口が共に貯留部内の空間に貯留された加湿液の液面よりも鉛直方向上方に位置しているため、貯留部内における気泡や加湿液の飛沫の発生を抑制することができ、ひいてはメニスカスの破壊を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェット式プリンタを示す外観斜視図である。 プリンタの内部を示す概略側面図である。 ロック機構を示す正面図であり、(a)はロック機構による上筐体の移動規制がなされている状態、(b)はロック機構による上筐体の移動規制が解除された状態を示す。 ヘッドの流路ユニット及びアクチュエータユニットを示す平面図である。 図4の一点鎖線で囲まれた領域Vを示す拡大図である。 図5のVI−VI線に沿った部分断面図である。 キャップ機構及び支持機構の動作を説明するための説明図である。 (a)はパージ、(b),(c)はワイピングを説明するための説明図である。 加湿動作を説明するための説明図である。 (a)は、加湿ユニットに含まれるタンクの斜視図である。(b)は、タンクの概略側面図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 (a)は、本発明の第2実施形態に係るインクジェット式プリンタにおける、加湿ユニットに含まれるタンクの概略側面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1及び図2を参照し、本発明の第1実施形態に係るインクジェット式プリンタ1の全体構成について説明する。
プリンタ1は、共に直方体形状で且つサイズが略等しい上筐体1a及び下筐体1bを有する。上筐体1aは下面が開口し、下筐体1bは上面が開口している。上筐体1aが下筐体1b上に重なり、互いの開口面を封止することで、プリンタ1内部の空間が画定される(図2参照)。
上筐体1aの天板上部には、排紙部31が設けられている。筐体1a,1bにより画定される空間には、給紙ユニット1cから排紙部31に向けて、図2に示す太矢印に沿って、用紙Pが搬送される搬送経路が形成されている。
上筐体1aは、その下端の一辺であるヒンジ部1hを中心として、下筐体1bに対して回動可能である。当該回動によって、上筐体1aは、下筐体1bに近接した近接位置(図2)と、近接位置のときよりも下筐体1bから離隔した離隔位置(図1)とを取り得る。上筐体1aは、水平面に対して所定角度(例えば略29°)まで開くことができ且つこれ以上開かないようにストッパ等で規制される。上筐体1aが離隔位置にあるとき、搬送経路の一部が露出され、上筐体1aと下筐体1bとの間にユーザの作業空間が確保される。ユーザは、当該作業空間を利用して、ヘッド10a,10bの汚れ除去、ジャム処理(搬送経路における用紙Pの詰まりを解消する作業)等を手動で行うことができる。
上筐体1aの正面(図1の紙面左手前側の面)には、カートリッジ2及びロック機構70が設けられている。カートリッジ2は、前処理液を収容する前処理液収容部、ブラックインクを収容するインク収容部、加湿液を収容する加湿液収容部、及び、これら3つの収容部を収容する筐体を含む。前処理液は、インク中の顔料色素を凝集させることにより、インクの滲みや裏抜けを防止する機能、インクの発色性や速乾性を向上させる機能等を有する液体である。前処理液は、カチオン系高分子やマグネシウム塩等の多価金属塩を含有してよい。加湿液は、純水、防腐剤を添加した水等であってよい。前処理液収容部、インク収容部、及び加湿液収容部はそれぞれ、チューブ等を介して、ヘッド10a、ヘッド10b、及びタンク51(図9参照)と連通している。各収容部内の液体は、コントローラ1pによる制御の下、適時、ポンプ2Pa,2Pb,2Pc(図11参照)の駆動により、ヘッド10a,10b及びタンク51のそれぞれに供給される。ロック機構70は、近接位置にある上筐体1aの移動を規制する。下筐体1bの正面には、上筐体1aの正面を覆う開閉可能な蓋1dが設けられている。蓋1dを開放することによってロック機構70が露出される。ロック機構70の詳細については後述する。
上筐体1aは、ヘッド10a,10b、コントローラ1p、搬送ユニット20の一部(図2参照)等を保持している。下筐体1bは、対向部材42、搬送ユニット20の残りの一部、給紙ユニット1c、ヘッド10a,10b毎に設けられたワイパユニット36(図8参照)、加湿ユニット50のタンク51(図9参照)等を保持している。
ヘッド10a,10bは、互いに同じ構造であり、主走査方向(図2の紙面に垂直な方向)に長尺な略直方体形状を有するラインヘッドである。記録(画像形成)に際して、ヘッド10a,10bの下面(吐出面10x)からそれぞれ前処理液及びブラックインク(以下、これらを「液体」と総称する場合がある。)が吐出される。ヘッド10a,10bは、副走査方向(主走査方向及び鉛直方向と直交する方向)に所定ピッチで並び、ホルダ3を介して上筐体1aに支持されている。ホルダ3はさらに、ヘッド10a,10b毎に設けられた環状部材41を支持している。環状部材41は、平面視で吐出面10xの外周を囲む環状に形成された部材である。
対向部材42は、各ヘッド10a,10bの鉛直方向下方(以下、「鉛直方向下方」を単に「下方」と称す。)に設けられている。対向部材42は、環状部材41よりも一回り大きい矩形状の板であり、ガラスや金属(例えばSUS)等の、水分を吸収しない又は吸収し難い材料から構成されている。環状部材41及び対向部材42が、キャップ機構40を構成する。キャップ機構40の詳細については後述する。
搬送ユニット20は、支持機構5、ローラ対22,23,24,25,26,27、ガイド29a,29b,29c,29d,29e、及び、中間ローラ21を有する。
搬送ユニット20の構成要素のうち、中間ローラ21、ローラ対24の上側ローラ24a、ローラ対26,27、及び、ガイド29d,29eは、上筐体1aに保持されている。支持機構5、ローラ対22,23,25、ローラ対24の下側ローラ24b、及び、ガイド29a,29b,29cは、下筐体1bに保持されている。
支持機構5は、各ヘッド10a,10bの下方に設けられている。支持機構5は、2つのプラテン6a,6bから構成されている。プラテン6a,6bは、軸7a,7bを中心としてそれぞれ回動可能である。プラテン6a,6bは、コントローラ1pによる制御の下、プラテン回動モータ5M(図11参照)の駆動により回動し、支持面形成位置(図1)と開放位置(図7(b))とを取り得る。支持面形成位置では、プラテン6a,6bの先端同士が突き合わされ、これらプラテン6a,6bによって、吐出面10xと対向する位置において用紙Pを支持する支持面5aが形成されている。支持面5aは、全体として平面状である。開放位置では、プラテン6a,6bが下方に垂れ下がっている。プラテン6a,6bは、記録時は支持面形成位置、メンテナンス時は開放位置に配置される。
メンテナンスとは、吐出口14a内の液体の状態を回復又は維持するための動作であり、キャッピング、ワイピング、液体排出動作(フラッシング及びパージを含む。)、加湿動作等をいう。これら各動作は、コントローラ1pが記録指令を受信していない期間中、ユーザが指示した場合等に、行われる。これら各動作の詳細については後述する。
ローラ対22〜27は、給紙ユニット1cから排紙部31に向かう搬送経路を形成するよう、搬送方向上流側からこの順で配置されている。ローラ対23〜25の下側ローラ23b,24b,25b、及び、各ローラ対26,27の一方のローラは、搬送モータ20M(図11参照)に接続されており、コントローラ1pによる制御の下、搬送モータ20Mの駆動により回転する駆動ローラである。ローラ対23〜25の上側ローラ23a,24a,25a、及び、各ローラ対26,27の他方のローラは、従動ローラである。
ガイド29a〜29eは、搬送経路を形成するよう、搬送方向上流側からこの順で、給紙ユニット1cとローラ対22との間、各ローラ対間等に、配置されている。各ガイド29a〜29eは、互いに面方向に離隔配置された一対の板からなる。
中間ローラ21は、ヘッド10aとローラ対24との間の、搬送経路に対して上側の位置に配置されている。
給紙ユニット1cは、給紙トレイ1c1及び給紙ローラ1c2を有する。このうち給紙トレイ1c1が下筐体1bに対して副走査方向に着脱可能である。給紙トレイ1c1は、上面が開口した箱であり、複数種類のサイズの用紙Pを収容可能である。給紙ローラ1c2は、コントローラ1pによる制御の下、給紙モータ1cM(図11参照)の駆動により回転し、給紙トレイ1c1内で最も鉛直方向上方(以下、「鉛直方向上方」を単に「上方」と称す。)にある用紙Pを送り出す。
コントローラ1pは、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)に加え、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory:不揮発性RAMを含む)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )、I/F(Interface)、I/O(Input/Output Port)、時間を計測する内蔵タイマ等を有する。ROMには、CPUが実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。RAMには、プログラム実行時に必要なデータ(画像データ等)が一時的に記憶される。ASICでは、画像データの書き換え、並び替え等(例えば、信号処理や画像処理)が行われる。I/Fは、外部装置とのデータ送受信を行う。I/Oは、各種センサの検出信号の入力/出力を行う。なお、ASICを含まず、CPUが実行するプログラム等により画像データの書き換え、並び替え等が処理されてもよい。
コントローラ1pは、外部装置(プリンタ1に接続されたPC等)から供給された記録指令に基づいて、用紙Pに画像が記録されるよう、記録に係わる準備動作、用紙Pの供給・搬送・排出動作、用紙Pの搬送に同期した液体吐出動作等を制御する。給紙ユニット1cから送り出された用紙Pは、ローラ対22〜27に挟持されつつ、ガイド29a〜29eの板間を通って、搬送方向に搬送される。用紙Pが支持面5a上に支持されつつヘッド10a,10bの真下を順次通過する際に、コントローラ1pの制御により各ヘッド10a,10bが駆動し、各吐出面10xの吐出口14a(図6参照)から用紙Pの表面に向けて液体が吐出されることで、用紙P上に画像が形成される。吐出口14aからの液体吐出動作は、用紙Pの先端を検出する用紙センサ32からの検出信号に基づいて行われる。用紙Pは、その後上方に搬送され、上筐体1a上部に形成された開口30から排紙部31に排出される。
次いで、図3を参照し、ロック機構70の詳細について説明する。
ロック機構70は、円柱状の回転部材71、2つの連動部材73a,73b、2つの揺動部材74a,74b、2つのバネ76a,76b、及び、2つの固定部材75a,75bを含む。連動部材73a,73bの長手方向一端はそれぞれ回転部材71の周面に連結されている。揺動部材74a,74bにはそれぞれ、回転部材71aから離れる方向に開口する凹部74c,74dが形成されている。固定部材75a,75bには、凹部74c,74dのそれぞれに挿入可能な軸部材75c,75dが設けられている。揺動部材74a,74bの揺動軸は上筐体1aに固定されている。バネ76a,76bは、回転部材71aに近い側の一端がそれぞれ上筐体1aに固定されている。固定部材75a,75bは、下筐体1bにそれぞれ固定されている。
回転部材71の正面には、棒状のツマミ72が固定されている。ツマミ72は、回転部材71と一体に回転する。バネ76a,76bはそれぞれ揺動部材74a,74bの上端を回転部材71に近づく方向に付勢している。これにより、外力が付加されない状況において、ロック機構70の各部は、図3(a)に示すようにツマミ72が鉛直方向に延在した状態で、静止している。このとき、凹部74c,74dは軸部材75c,75dにそれぞれ係合している。この係合によって、近接位置にある上筐体1aが離隔位置に向かって回動しないように、上筐体1aの移動が規制されている。ユーザがバネ76a,76bの付勢力に抗してツマミ72を時計回りに回転させると、図3(b)に示すように、凹部74c,74dが軸部材75c,75dから外れる。これにより、上筐体1aの移動規制が解除される。上筐体1aが離隔位置から近接位置に戻されると、凹部74c,74dと軸部材75c,75dとの係合が復帰される。これにより、再びロック機構70によって上筐体1aの移動が規制される。
次いで、図4〜図6を参照し、ヘッド10a,10bの構成について詳細に説明する。
各ヘッド10a,10bは、上下に積層されたリザーバユニット及び流路ユニット12、流路ユニット12の上面12xに固定された8つのアクチュエータユニット17、各アクチュエータユニット17に接合されたFPC(平型柔軟基板)19等を有する。リザーバユニットには、カートリッジ2の対応する収容部から供給された液体を一時的に貯留するリザーバを含む流路が形成されている。流路ユニット12には、上面12xの開口12yから下面(吐出面10x)の各吐出口14aに至る流路が形成されている。アクチュエータユニット17は、吐出口14a毎の圧電型アクチュエータを有する。
リザーバユニットの下面には凹凸が形成されている。凸部は、流路ユニット12の上面12xにおけるアクチュエータユニット17が配置されていない領域(図4に示す開口12yを含む二点鎖線で囲まれた領域)に接着されている。凸部の先端面は、リザーバに接続し且つ流路ユニット12の各開口12yと対向する開口を有する。これにより、上記各開口を介して、リザーバ及び個別流路14が連通している。凹部は、流路ユニット12の上面12x、アクチュエータユニット17の表面、及びFPC19の表面と、若干の隙間を介して対向している。
流路ユニット12は、略同一サイズの矩形状の9枚の金属プレート12a,12b,12c,12d,12e,12f,12g,12h,12i(図6参照)を互いに積層し接着することにより形成された積層体である。流路ユニット12の流路は、開口12yを一端に有するマニホールド流路13、マニホールド流路13から分岐した副マニホールド流路13a、及び、副マニホールド流路13aの出口から圧力室16を介して吐出口14aに至る個別流路14を含む。個別流路14は、吐出口14a毎に形成されており、流路抵抗調整用の絞りであるアパーチャ15を含む。上面12xにおける各アクチュエータユニット17の接着領域には、圧力室16を露出させる略菱形形状の開口がマトリクス状に配置されている。下面(吐出面10x)における各アクチュエータユニット17の接着領域と対向する領域には、圧力室16と同様の配置パターンで、吐出口14aがマトリクス状に配置されている。
なお、図5では、アクチュエータユニット17の下側にあって点線で示すべき圧力室16及びアパーチャ15を実線で示している。
アクチュエータユニット17は、それぞれ台形の平面形状を有し、流路ユニット12の上面12xにおいて2列の千鳥状に配置されている。各アクチュエータユニット17は、当該アクチュエータユニット17の接着領域に形成された多数の圧力室16の開口を覆っている。図示は省略するが、アクチュエータユニット17は、圧電層、振動板、共通電極、及び個別電極から構成されている。上記各部材のうち、圧電層、振動板、及び共通電極は、アクチュエータユニット17の外形を画定するサイズの台形形状を有する。個別電極は、圧力室16毎に設けられており、圧電層の上面において各圧力室16と対向して配置されている。振動板は、共通電極と流路ユニット12との間に配置されている。アクチュエータユニット17の各個別電極に対応する部分が圧電型アクチュエータとして機能する。各アクチュエータは、FPC19を介した電圧の印加によって独立して変形可能であり、対応する圧力室16の容積を変化させ、圧力室16内の液体にエネルギーを付与する。これにより、吐出口14aから液体が吐出される。
FPC19は、アクチュエータユニット17の各電極に対応する配線を有し、その途中部にドライバICが実装されている。FPC19は、一端がアクチュエータユニット17、他端がヘッド10a,10bの制御基板に固定されている。制御基板は、コントローラ1pから入力された信号を調整し、当該調整した信号をFPC19の配線を介してドライバICに出力する。ドライバICは、制御基板から入力された信号を駆動信号に変換し、当該駆動信号をFPC19の配線を介してアクチュエータユニット17の各電極に伝達する。
次いで、図7〜図9を参照し、キャップ機構40の構成、加湿ユニット50の構成、ワイパユニット36の構成、メンテナンスに係る各動作等について説明する。
環状部材41は、複数のギア43(図9参照)と接続されており、コントローラ1pによる制御の下、環状部材昇降モータ41M(図11参照)の駆動に伴いギア43が回転することにより、昇降する。
対向部材42は、対向部材昇降モータ42M(図11参照)と接続されており、コントローラ1pによる制御の下、対向部材昇降モータ42Mの駆動により、昇降する。対向部材42は、第1位置、第2位置、第3位置、及び第4位置のいずれかに配置される(図7参照)。第1位置が最も上方にあり、第2位置が二番目に上方にあり、第3位置が三番目に上方にあり、第4位置が最も下方にある。
対向部材42は、キャッピング又はフラッシングが行われるとき第1位置に配置され、対向面(対向部材42の表面であり、プラテン6a,6bが開放位置にあるときに吐出面10xと対向する面)42aのワイピングが行われるとき第2位置に配置され、吐出面10xのワイピング又はパージが行われるとき第3位置に配置され、記録時又は待機時は第4位置に配置される。対向部材42が第1位置に配置されているときの対向面42aと吐出面10xとの離隔距離は、記録時の支持面5aと吐出面10xとの離隔距離に等しい。
キャップ機構40は、対応するヘッド10a,10bの吐出面10xと対向する吐出空間V1を吐出空間V1の周囲の空間V2に対して閉鎖するキャッピング状態(図7(b)及び図9参照)と、対応するヘッド10a,10bの吐出空間V1を吐出空間V1の周囲の空間V2に対して開放するアンキャッピング状態(図2及び図7(a)参照)とを取り得る。キャッピングとは、キャップ機構40をキャッピング状態に保持することをいう。コントローラ1pは、キャップ機構40をキャッピング状態にする場合、図7(b)に示すように、支持機構5を開放位置に且つ対向部材42を第1位置に配置した状態で、環状部材41を下降させる。これにより、環状部材41の先端41aが対向面42aに当接することによって、対向面42aと吐出面10xとの間に、閉鎖された吐出空間V1が形成される。キャッピングは、記録指令が所定時間以上受信されなかった場合等に行われる。キャッピングにより、吐出空間V1の乾燥が防止され、吐出口14a内の液体の増粘が抑制される。
フラッシングは、記録データ(画像データ)とは異なるフラッシングデータに基づいてアクチュエータユニット17を駆動させることにより、吐出口14aから液体を排出させる動作をいう。パージは、ポンプ2Pa,2Pb(図11参照)の駆動によってヘッド10a,10bに液体を送り込み、ヘッド10a,10b内の液体に圧力を付与することにより、吐出口14aから液体を排出させる動作をいう。フラッシング及びパージは、吐出口14aから所定時間以上液体が吐出されなかった場合等に行われる(上記所定時間はフラッシングとパージとで異なってよい)。フラッシングやパージにより、吐出口14a内の増粘した液体や異物(粉塵、気泡等)混じりの液体が排出され、吐出性能が回復する。
コントローラ1pは、フラッシングを行う場合、支持機構5を開放位置に且つ対向部材42を第1位置に配置し、環状部材41の先端41aが吐出面10xと同じ高さ又は吐出面10xよりも上方にある状態で、ヘッド10a,10bのアクチュエータユニット17を駆動させる。コントローラ1pは、パージを行う場合、支持機構5を開放位置に且つ対向部材42を第3位置に配置し、環状部材41の先端41aが吐出面10xと同じ高さ又は吐出面10xよりも上方にある状態で、ポンプ2Pa,2Pbを駆動させる。フラッシングやパージにより排出された液体は、対向面42a上に受容される。
ワイピングは、ワイパを対象物と当接させつつ当該対象物に対して相対的に移動させることにより対象物上の異物を除去する動作をいう。ワイピングは、ワイパユニット36(図8参照)を用いて行われ、吐出面10xのワイピングと、対向面42aのワイピングとがある。例えば、吐出面10xのワイピングは、パージ完了後に行われ、対向面42aのワイピングは、パージ完了後の吐出面10xのワイピングの後、及び、フラッシング完了後に行われる。
ワイパユニット36は、2つのワイパ36a,36b、及び、ワイパ36a,36bを支持する基部36cを含む。ワイパ36a,36bは、共に弾性体(ゴム等)からなる板状の部材であり、基部36cの上面及び下面から上方及び下方にそれぞれ突出している。副走査方向に関して、ワイパ36aは吐出面10xの長さより若干長く、ワイパ36bは、対向面42aの長さより若干長い。基部36cは、ワイパ駆動モータ36M(図11参照)と接続されており、コントローラ1pによる制御の下、ワイパ駆動モータ36Mの駆動により、ガイド孔36gに沿って主走査方向に往復動可能である。図8におけるヘッド10a,10bの左方(図8(a)で基部36cが配置されている位置)が、基部36cのホームポジションである。
コントローラ1pは、吐出面10xのワイピングを行う場合、図8(b)に示すように、ヘッド昇降モータ10M(図11参照)の駆動によりホルダ3ごとヘッド10a,10bを上昇させる。そしてコントローラ1pは、支持機構5を開放位置に且つ対向部材42を第3位置に配置し、環状部材41の先端41aが吐出面10xと同じ高さ又は吐出面10xよりも上方にある状態で、ワイパ駆動モータ36Mを駆動させる。このとき、基部36cがホームポジションから図8(b)において右側に移動し、ワイパ36aの先端近傍が吐出面10xと当接しつつ吐出面10xに対して相対的に移動する。これにより、吐出面10x上の異物が除去される。コントローラ1pは、吐出面10xのワイピング後に続いて対向面42aのワイピングを行う場合、基部36cを図8(b)におけるヘッド10a,10bの右方で待機させる。
コントローラ1pは、対向面42aのワイピングを行う場合、図8(c)に示すように、ヘッド昇降モータ10M(図11参照)の駆動によりホルダ3ごとヘッド10a,10bを上昇させ、図8(b)に示す吐出面10xのワイピングのときよりも上方にヘッド10a,10bを配置する。そしてコントローラ1pは、支持機構5を開放位置に且つ対向部材42を第2位置に配置し、環状部材41の先端41aが吐出面10xと同じ高さ又は吐出面10xよりも上方にある状態で、ワイパ駆動モータ36Mを駆動させる。このとき、ワイパ36bの先端近傍が対向面42aと当接しつつ対向面42aに対して相対的に移動する。これにより、対向面42a上の異物が除去される。
コントローラ1pは、吐出面10xのワイピング後に続いて対向面42aのワイピングを行う場合、基部36cを、図8(c)に示すように左側に移動させ、ホームポジションで停止させる。当該移動の間に、対向面42aのワイピングが行われる。一方、コントローラ1pは、上記以外の場合、基部36cを、ホームポジションから図8(c)において右側に移動させ、ヘッド10a,10bの右方で停止させる。当該移動の間に、対向面42aのワイピングが行われる。そしてコントローラ1pは、対向部材42を第4位置に移動させた後、基部36cを、図8(c)において左側に移動させ、ホームポジションで停止させる。
加湿動作は、キャップ機構40をキャッピング状態に維持しつつ、加湿ユニット50の加湿ポンプ50P(図9参照)を駆動させることにより、吐出空間V1を加湿する動作をいう。加湿動作は、例えば、キャッピングが継続する期間中に定期的に行われる。加湿動作により、吐出空間V1内に加湿された空気が供給されることで、吐出口14a内の液体の増粘が抑制される。
加湿ユニット50は、加湿液を貯留するタンク51、2本のチューブ52a、2本のチューブ52c、及び加湿ポンプ50Pを含む。2本のチューブ52aはそれぞれ、タンク51とヘッド10a,10bのジョイント48とを接続すると共に、内部に流入路52afを画定している。流入路52afは、キャップ機構40がキャッピング状態にあるときに、タンク51内の空間51Vと吐出空間V1とを連通させると共に、吐出空間V1から空間51Vに流入する空気が流れる。2本のチューブ52cはそれぞれ、タンク51とヘッド10a,10bのジョイント49とを接続すると共に、内部に流出路52cfを画定している。流出路52cfは、キャップ機構40がキャッピング状態にあるときに、空間51Vと吐出空間V1とを連通させると共に、空間51Vから吐出空間V1に流出する空気が流れる。2つのジョイント48,49は、ヘッド10a,10b毎に設けられており、対応するヘッド10a,10bの主走査方向一端及び他端のそれぞれに配置されている。ジョイント48,49は、環状部材41に取り付けられていると共に、略円筒状であり、その内部空間を介して吐出空間V1と外部とを連通させる。加湿ポンプ50Pは、各チューブ52cの途中部に設けられている。
タンク51の上面には、上方に突出した円筒状の突起51a,51b,51cが設けられている。2つの突起51aの先端にはそれぞれチューブ52aが取り付けられ、2つの突起51cの先端にはそれぞれチューブ52cが取り付けられている。突起51a,51cの基端はそれぞれ、タンク51の上壁に形成された貫通孔を介して、空間51Vに開口している。突起51bは、タンク51内において下方に突出した円筒部材51b2と接続されている。突起51b及び円筒部材51b2の内部空間は、タンク51の上壁に形成された貫通孔を介して連通しており、空間51Vと大気とを連通させる大気連通路51bfを形成している。
各チューブ52aにおける突起51aの近傍に、流入路52afを開閉するバルブ52avが設けられている。各チューブ52cにおける突起51cの近傍に、流出路52cfを開閉するバルブ52cvが設けられている。突起51bの上端近傍に、大気連通路51bfを開閉するバルブ51bvが設けられている。これらバルブ51bv,52av,52cvは、コントローラ1pの制御により開閉される。
コントローラ1pは、加湿動作を行う場合、キャップ機構40をキャッピング状態とし、バルブ51bv,52av,52cvを開放した状態で、加湿ポンプ50Pを駆動させる。すると、吐出空間V1内の空気が、ジョイント48の下面の開口48xから回収され、チューブ52a内の流入路52afを通り、空間51Vに流入する。当該流入した空気は、空間51Vに貯留された加湿液によって加湿(自然蒸発による加湿)された後、チューブ52c内の流出路52cfを通り、ジョイント49の下面の開口49xから吐出空間V1に供給される。図9において、黒塗りの矢印は加湿前の空気の流れを示し、白抜きの矢印は加湿後の空気の流れを示す。
また、コントローラ1pは、キャップ機構40がアンキャッピング状態にあるときはバルブ51bv,52av,52cvを閉鎖し、キャップ機構40がキャッピング状態で加湿ポンプ50Pが駆動されていないときはバルブ51bv,52av,52cvを開放する。さらにコントローラ1pは、加湿ポンプ50Pによる空気の流れを反転させ、吐出空間V1から空間51Vに流入する空気が流出路52cfを流れ且つ空間51Vから吐出空間V1に流出する空気が流入路52afを流れるように、加湿ポンプ50Pを制御可能である。
タンク51には、加湿液の水位を検知する水位センサ58が設けられている。水位センサ58は、フロート58f、及び、フロート58fに固定された磁石58mを検知する磁気センサ(図示略)を含む。フロート58fは、タンク51の側壁に固定された軸58xを中心として揺動可能であり、内部に空気が封入されているので加湿液の液面に追随して揺動する。磁気センサは、磁石58mの位置がタンク51の最大水位を示す位置にあるか否かを検知する。コントローラ1pは、加湿動作を行う前に、水位センサ58からの検知信号に基づいて、空間51Vに貯留された加湿液が最大水位でなければ、ポンプ2Pc(図11参照)の駆動によりカートリッジ2の加湿液収容部から空間51Vに加湿液を供給し、空間51Vに貯留された加湿液が最大水位(図10(b)に示す液面)になるよう制御する。
次いで、図10を参照し、タンク51の構成、及び、空間51Vにおける空気の流れについて、より詳細に説明する。なお、図10では、タンク51内の構成を分かり易くするため、タンク51の一側壁を省略している。
タンク51は、略直方体形状の外径を有する筐体である。空間51Vは、整流部材55及び仕切部材56,57によって、4つの部屋51R1,51R2,51R3,51R4に区画されている。整流部材55は部屋51R1,51R2を区画し、仕切部材56は部屋51R2,51R3を区画し、仕切部材57は部屋51R3,51R4を区画している。突起51aの基端の開口(流入口)51a1は部屋51R1、円筒部材51b2の下端の開口(大気口)51b1は部屋51R2、突起51cの基端の開口(流出口)51c1は部屋51R3にそれぞれ配置されている。部屋51R1〜51R4はこの順番で主走査方向に並列している。部屋51R1は、下方に部屋51R1と略同じ大きさの凸部51pが存在するため、他の部屋51R2〜51R4に比べて小さく、部屋51R3の上半分の空間程度の大きさである。加湿液は、部屋51R2〜51R4の下部に貯留されている。流入口51a1及び流出口51c1は、加湿液の最大水位(図10(b)に示す液面)よりも上方に位置している。
整流部材55は、屈曲した板状の部材であり、鉛直部55a及び傾斜部55bを含む。鉛直部55aの上端は、タンク51の上壁に固定されており、2つの突起51aと1の突起51bとの間に配置されている。鉛直部55aは、円筒部材51b2と同様にタンク51の上壁から鉛直方向下向きに延在し、円筒部材51b2と略同じ長さを有する。傾斜部55bは、鉛直部55aの下端から、鉛直方向に対して傾斜した方向(図10(b)で左斜め下方向)であって、流入口51a1から流出口51c1に向かう方向(図10(b)で左方向)の成分と鉛直方向下向きの成分とを含む方向に、延在している。傾斜部55bは、大気口51b1を下方から覆っている。整流部材55は、下端に、流入口51a1から流出口51c1に向かう方向(図10(b)で左方向)の成分と鉛直方向下向きの成分とを含む方向に傾斜した傾斜面(傾斜部55bの下面)55bxを有する。整流部材55は、加湿液の最大水位(図10(b)に示す液面)よりも上方に配置されている。
仕切部材56,57は、平板状の部材であり、タンク51の上壁から下壁まで鉛直方向に延在している。仕切部材56,57はそれぞれ、側部に矩形状の切欠き56x,57xを有する。切欠き56x,57xは、加湿液の最大水位(図10(b)に示す液面)を含む領域に形成されている。仕切部材56の上端は、2つの突起51cと1の突起51bとの間に配置されている。仕切部材57は、主走査方向に関して仕切部材56を挟んで整流部材55とは反対側に配置されている。
整流部材55及び仕切部材56,57は、タンク51の一対の側壁に固定されている。当該一対の側壁は、図10(b)の紙面に水平な方向にそれぞれ延在し、図10(b)の紙面に垂直な方向に互いに対向している。当該一対の側壁の一方は、図10では省略されているが、薄いフィルム状であってよい。
空間51Vにおける空気の流れが、図10(b)に太矢印で示されている。各流入口51a1から空間51Vに流入した空気は、先ず、部屋51R1内において下方に移動し、さらに整流部材55の屈曲形状に沿って、部屋51R2に移動する。このとき空気は、凸部51pの角51pxと傾斜面55bxとの間の比較的狭い空間を通り、この部分において流速を上昇させつつ、図10(b)で左下方に移動する。そして空気は、部屋51R2内で加湿液の液面上に沿って移動し、仕切部材56における切欠き56xを画定する上壁と加湿液の液面との空間を通って、部屋51R3に到達する。部屋51R3に到達した空気は、その後上方に移動し、各流出口51c1から流出する。
このように、各流入口51a1から空間51Vに流入した空気は、整流部材55と、仕切部材56のうち切欠き56xよりも上方の部分とによって、加湿液の液面上に沿って流出口51c1に向かう方向に案内される。そして当該空気は、空間51Vに貯留された加湿液中を通過することなく、各流出口51c1から流出路52cfに流出される。
なお、部屋51R4は、加湿動作のとき積極的に空気が流れる空間ではなく、プリンタ1の移動のとき等にタンク51が傾倒した場合に、加湿液を受容する空間である。
以上に述べたように、本実施形態に係るプリンタ1によると、流入口51a1及び流出口51c1が共に空間51Vに貯留された加湿液の液面よりも鉛直方向上方に位置しているため、貯留部内における気泡や加湿液の飛沫の発生を抑制することができ、ひいてはメニスカスの破壊を抑制することができる。
整流部材55、及び、仕切部材56のうち切欠き56xよりも上方の部分は、流入口51a1と流出口51c1との間において、加湿液の液面よりも上方に配置されている。この構成によれば、部材55,56を設けたことで、加湿液の液面に沿った空気の流れが形成される。タンク51内では加湿液の液面付近が比較的高湿度であり、加湿液に接しているので加湿液の自然蒸発による加湿がされ易い。当該高湿度の部分に空気を案内することで、加湿を効率よく行うことができる。
整流部材55の傾斜面55bxによって、流入口51a1から空間51Vに流入した空気をスムーズに、加湿液の液面付近且つ流出口51c1に向けて案内することができる。
整流部材55によって画定される流入口51a1から空間51Vに流入した空気の流路が、傾斜面55bxにおいて絞られている。この構成によれば、傾斜面55bxにおいて空気の流速が上昇することから、加湿液の液面付近に向けて空気をよりスムーズに案内することができる。
仕切部材56によって、空間51Vを、流入口51a1が配置された空間、流出口51c1が配置された空間、大気口51b1が配置された空間等に仕切りつつ、加湿液の液面付近に空気を案内することができる。
仕切部材56はタンク51を構成する一対の側壁のそれぞれに固定されており、仕切部材56によってタンク51の強度向上が実現される。
大気口51b1が、流入口51a1と流出口51c1との間に配置されている。この構成によれば、プリンタ1の移動のとき等にタンク51が傾倒した場合でも、大気口51b1に加湿液が流入し難い。
鉛直方向に関して、大気口51b1と加湿液の液面との間に、整流部材55が介在している。この構成によれば、整流部材55の介在により、大気口51b1への加湿液の流入をより確実に抑制することができる。
コントローラ1pは、キャップ機構40がアンキャッピング状態にあるとき、流入路52af、流出路52cf、及び大気連通路51bfのそれぞれが閉鎖されるように、バルブ51bv,52av,52cvを制御する。この構成によれば、タンク51内で蒸発した加湿がタンク51外に漏れることによりタンク51内の加湿液が減少することを防止することができる。
コントローラ1pは、キャップ機構40がキャッピング状態で加湿ポンプ50Pが駆動されていないとき、流入路52af、流出路52cf、及び大気連通路51bfのそれぞれが開放されるように、バルブ51bv,52av,52cvを制御する。この構成によれば、吐出空間V1の圧力を大気圧に維持することができる。そのため、吐出空間V1の圧力変動に伴うメニスカスの破壊や吐出口14aからの液漏れを抑制することができる。
コントローラ1pは、キャップ機構40がキャッピング状態で加湿ポンプ50Pが駆動されているとき、流入路52af、流出路52cf、及び大気連通路51bfのそれぞれが開放されるように、バルブ51bv,52av,52cvを制御する。この構成によれば、吐出空間V1の圧力を大気圧に維持することができる。そのため、吐出空間V1の圧力変動に伴うメニスカスの破壊や吐出口14aからの液漏れを抑制することができる。
続いて、図12を参照し、本発明の第2実施形態に係るインクジェット式プリンタについて説明する。本実施形態のプリンタは、タンクの構成を除き、第1実施形態のプリンタ1と略同じ構成を有する。第1実施形態と同じ構成については、同じ参照番号を付す等して、説明を省略する。
本実施形態において、タンク251内の空間251Vは、2つの整流部材255,256によって、3つの部屋251R1,251R2,251R3に区画されている。部屋251R1,253Rは、それぞれ下方に部屋251R1,251R3と略同じ大きさの凸部51p,251pが存在するため、部屋251R2に比べて小さく、部屋251R2の上半分の空間程度の大きさである。加湿液は、部屋251R2の下部に貯留されている。
整流部材255,256は、第1実施形態の整流部材55と同様、屈曲した板状の部材であり、それぞれ鉛直部255a,256a及び傾斜部255b,256bを含む。鉛直部255a,256aは、第1実施形態の鉛直部55aと同様、タンク251の上壁から鉛直方向下向きに延在している。傾斜部255bは、第1実施形態の傾斜部55bと同様、流入口51a1から流出口51c1に向かう方向(図12で左方向)の成分と鉛直方向下向きの成分とを含む方向に延在している。一方、傾斜部256bは、流出口51c1から流入口51a1に向かう方向(図12で右方向)の成分と鉛直方向下向きの成分とを含む方向に延在している。
整流部材255,256は、副走査方向から見て、鉛直方向に延在するタンク51の主走査方向の中心線に関して、対称な形状を有する。また、タンク251の外壁や整流部材255,256によって形成された空間251Vにおける空気の流路は、副走査方向から見て、鉛直方向に延在するタンク51の主走査方向の中心線に関して、対称な形状を有する。
整流部材255は、下端に、流入口51a1から流出口51c1に向かう方向(図12で左方向)の成分と鉛直方向下向きの成分とを含む方向に傾斜した傾斜面(傾斜部255bの下面)255bxを有する。整流部材256は、下端に、流出口51c1から流入口51a1に向かう方向(図12で右方向)の成分と鉛直方向下向きの成分とを含む方向に傾斜した傾斜面(傾斜部256bの下面)256bxを有する。整流部材255,256は、流入口51a1と流出口51c1との間において、加湿液の最大水位(図12に示す液面)よりも上方に配置されている。
空間251Vにおける空気の流れが、図12に太矢印で示されている。各流入口51a1から空間251Vに流入した空気は、先ず、部屋251R1内において下方に移動し、さらに整流部材255の屈曲形状に沿って、部屋251R2に移動する。このとき空気は、凸部51pの角51pxと傾斜面255bxとの間の比較的狭い空間を通り、この部分において流速を上昇させつつ、図12で左下方に移動する。そして空気は、部屋251R2内で加湿液の液面上に沿って移動し、凸部251pの角251pxと傾斜面256bxとの間の比較的狭い空間を通り、この部分において流速を上昇させつつ、図12で左上方に移動し、部屋251R3に到達する。部屋251R3に到達した空気は、その後上方に移動し、各流出口51c1から流出する。
このように、各流入口51a1から空間251Vに流入した空気は、整流部材255,256によって、加湿液の液面上に沿って流出口51c1に向かう方向に案内される。そして当該空気は、空間251Vに貯留された加湿液中を通過することなく、各流出口51c1から流出路52cfに流出される。
加湿ポンプ50Pによる空気の流れが反転された場合、タンク251内の空間251Vにおける空気の流れは、図12の太矢印とは逆の方向になる。即ち、各流出口51c1から空間251Vに流入した空気は、先ず、部屋251R3内において下方に移動し、さらに整流部材256の屈曲形状に沿って、部屋251R2に移動する。このとき空気は、凸部251pの角251pxと傾斜面256bxとの間の比較的狭い空間を通り、この部分において流速を上昇させつつ、図12で右下方に移動する。そして空気は、部屋251R2内で加湿液の液面上に沿って移動し、凸部51pの角51pxと傾斜面255bxとの間の比較的狭い空間を通り、この部分において流速を上昇させつつ、図12で右上方に移動し、部屋251R1に到達する。部屋251R1に到達した空気は、その後上方に移動し、各流入口51a1から流出する。
この場合、各流出口51c1から空間251Vに流入した空気は、整流部材255,256によって、加湿液の液面上に沿って流入口51a1に向かう方向に案内される。そして当該空気は、空間251Vに貯留された加湿液中を通過することなく、各流入口51a1から流入路52afに流出される。
以上に述べたように、本実施形態のプリンタは、第1実施形態と同じ構成によって得られる効果に加え、空間251Vにおける空気の流路が当該空気の流れを反転させた場合と反転させない場合とで互いに対応する形状を有していることから、以下のような効果を奏する。即ち、空気の流れを反転させることで吐出空間V1を均一に加湿することができると共に、このように空気の流れを反転させた場合にも、整流部材255,256が存在することで、加湿液の液面に沿った空気の流れが形成され、効率よく加湿を行うことができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
・液体吐出装置は、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等であってもよい。
・液体吐出装置の筐体は、上下に分離された2つの筐体からなることに限定されず、1の筐体からなってよい。
・液体吐出ヘッドの数は、1以上の任意の数であってよい。複数の液体吐出ヘッドが設けられている場合において、ヘッド毎に貯留部を設けてもよい。
・液体吐出ヘッドは、ブラックインクや前処理液以外の任意の液体を吐出してよい。
・液体吐出ヘッドは、ライン式に限定されず、シリアル式であってもよい。
・記録媒体は、用紙Pに限定されず、記録可能な任意の媒体であってよい。
・上述の実施形態において、環状部材41が、対向部材42ではなく、記録媒体を支持する支持部材(プラテン、搬送ベルト等)に当接することによって、吐出空間が吐出空間の周囲の空間に対して閉鎖されてもよい。また、キャップ機構は、複数の部材(上述の実施形態の環状部材41及び対向部材42等)からなることに限定されず、例えば上面に吐出面と略同じサイズの凹部を有する1の凹部材からなってもよい。
・貯留部に、加湿液を加熱するヒータを設けてもよい。
・水位センサ58を省略してもよい。この場合、最大水位の直ぐ上に排液用の開口を設け、最大水位を超えると当該開口から加湿液が排出されるようにしてもよい。
・流入路、流出路、大気連通路等を開閉するバルブを省略してもよい。
・送風機構は、流入路及び流出路のいずれに設けられてもよく、また、これらの両方に設けられてもよい。
・案内部は、貯留部の外壁から構成されてもよい。例えば、第1及び第2実施形態において、部屋51R2;251R2の上半分の空間を空間51V;251Vから除外し、タンク51;251が当該除外された空間を凹部とする外壁を有してよい。この場合、第1実施形態におけるタンク51の外壁は、整流部材55と、仕切部材56のうち切欠き56xよりも上方の部分と、これら部材の隙間を埋める部分とで構成される。第2実施形態におけるタンク251の外壁は、整流部材255,256と、これら部材の隙間を埋める部分とで構成される。
・案内部は、鉛直方向に関して大気口と加湿液の液面との間に介在しなくてもよい。
・整流部材によって画定される流入口から貯留部内の空間に流入した空気の流路が、傾斜面において絞られていることには限定されない。例えば第1実施形態において、凸部51pを省略し、凸部51pが省略され部分にも加湿液を貯留してよい。この場合、傾斜面55bxにおいて流路が絞られないものの、流入口51a1から空間51Vに流入した空気は、整流部材55によって、加湿液の液面上に沿って流出口51c1に向かう方向に案内される。
・案内部として、傾斜面を有する整流部材を用いず、鉛直方向に延在する仕切部材のみを用いてもよい。
・案内部を省略してもよい。
・第1実施形態において、仕切部材57や部屋51R4を省略してもよい。
・大気口の位置は、流入口と流出口との間に限定されない。
・大気連通路を省略してもよい。
1 インクジェット式プリンタ(液体吐出装置)
1p コントローラ(制御手段)
10a,10b ヘッド(液体吐出ヘッド)
10x 吐出面
14a 吐出口
40 キャップ機構
50 加湿ユニット
50P 加湿ポンプ(送風機構)
51;251 タンク(貯留部)
52af 流入路
51a1 流入口
52cf 流出路
51c1 流出口
51bf 大気連通路
51b1 大気口
51bv,52av,52cv バルブ
55;255,256 整流部材(案内部)
55bx 傾斜面
56 仕切部材(案内部)
V1 吐出空間

Claims (10)

  1. 液体を吐出させるための複数の吐出口が形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記吐出面と対向する吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して閉鎖するキャッピング状態と前記吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して開放するアンキャッピング状態とを取り得るキャップ機構と、
    加湿液を貯留する貯留部と、
    前記キャップ機構が前記キャッピング状態にあるときに前記貯留部内の空間と前記吐出空間とを連通させると共に前記吐出空間から前記貯留部内の空間に流入する空気が流れる流入路と、
    前記キャップ機構が前記キャッピング状態にあるときに前記貯留部内の空間と前記吐出空間とを連通させると共に前記貯留部内の空間から前記吐出空間に流出する空気が流れる流出路と、
    前記流出路内の空気を前記吐出空間に移動させる送風機構と、
    前記液体吐出ヘッド、前記キャップ機構、及び前記送風機構を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記吐出空間を加湿する場合に、前記キャップ機構を前記キャッピング状態に維持しつつ前記送風機構を駆動させ、
    前記流入路における前記貯留部内の空間に開口する流入口、及び、前記流出路における前記貯留部内の空間に開口する流出口が、前記貯留部内の空間に貯留された前記加湿液の液面よりも鉛直方向上方に位置しており、前記流入口から前記貯留部内の空間に流入した空気が前記貯留部内の空間に貯留された加湿液中を通過することなく前記流出口から前記流出路に流出され
    前記流入口から前記貯留部内の空間に流入した空気を前記加湿液の液面上に沿って前記流出口に向かう方向に案内する案内部をさらに備え、
    前記案内部は、
    前記流入口と前記流出口との間において前記加湿液の液面よりも鉛直方向上方に配置されており、
    前記流入口から前記流出口に向かう方向の成分と鉛直方向下向きの成分とを含む方向に傾斜した傾斜面を鉛直方向下方の端部に有する整流部材を含むことを特徴とする、液体吐出装置。
  2. 前記整流部材によって画定される前記流入口から前記貯留部内の空間に流入した空気の流路が、前記傾斜面において絞られていることを特徴とする、請求項に記載の液体吐出装置。
  3. 前記案内部が、鉛直方向に延在すると共に前記貯留部内の空間を複数に仕切る、仕切部材を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記仕切部材が、前記貯留部を構成する一対の側壁のそれぞれに固定されていることを特徴とする、請求項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記制御手段は、前記送風機構による空気の流れを反転させ、前記吐出空間から前記貯留部内の空間に流入する空気が前記流出路を流れ且つ前記貯留部内の空間から前記吐出空間に流出する空気が前記流入路を流れるように、前記送風機構を制御可能であり、
    前記貯留部内の空間における空気の流路が、前記空気の流れを反転させた場合と反転させない場合とで、互いに対応する形状を有することを特徴とする、請求項のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  6. 液体を吐出させるための複数の吐出口が形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記吐出面と対向する吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して閉鎖するキャッピング状態と前記吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して開放するアンキャッピング状態とを取り得るキャップ機構と、
    加湿液を貯留する貯留部と、
    前記キャップ機構が前記キャッピング状態にあるときに前記貯留部内の空間と前記吐出空間とを連通させると共に前記吐出空間から前記貯留部内の空間に流入する空気が流れる流入路と、
    前記キャップ機構が前記キャッピング状態にあるときに前記貯留部内の空間と前記吐出空間とを連通させると共に前記貯留部内の空間から前記吐出空間に流出する空気が流れる流出路と、
    前記流出路内の空気を前記吐出空間に移動させる送風機構と、
    前記貯留部内の空間と大気とを連通させる大気連通路と、
    前記液体吐出ヘッド、前記キャップ機構、及び前記送風機構を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記吐出空間を加湿する場合に、前記キャップ機構を前記キャッピング状態に維持しつつ前記送風機構を駆動させ、
    前記流入路における前記貯留部内の空間に開口する流入口、及び、前記流出路における前記貯留部内の空間に開口する流出口が、前記貯留部内の空間に貯留された前記加湿液の液面よりも鉛直方向上方に位置しており、前記流入口から前記貯留部内の空間に流入した空気が前記貯留部内の空間に貯留された加湿液中を通過することなく前記流出口から前記流出路に流出され
    前記大気連通路における前記貯留部内の空間に開口する大気口が、前記流入口と前記流出口との間に配置されていることを特徴とする、液体吐出装置。
  7. 鉛直方向に関して、前記大気口と前記加湿液の液面との間に、前記流入口から前記貯留部内の空間に流入した空気を前記加湿液の液面上に沿って前記流出口に向かう方向に案内する案内部が介在していることを特徴とする、請求項に記載の液体吐出装置。
  8. 液体を吐出させるための複数の吐出口が形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記吐出面と対向する吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して閉鎖するキャッピング状態と前記吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して開放するアンキャッピング状態とを取り得るキャップ機構と、
    加湿液を貯留する貯留部と、
    前記キャップ機構が前記キャッピング状態にあるときに前記貯留部内の空間と前記吐出空間とを連通させると共に前記吐出空間から前記貯留部内の空間に流入する空気が流れる流入路と、
    前記キャップ機構が前記キャッピング状態にあるときに前記貯留部内の空間と前記吐出空間とを連通させると共に前記貯留部内の空間から前記吐出空間に流出する空気が流れる流出路と、
    前記流出路内の空気を前記吐出空間に移動させる送風機構と、
    前記貯留部内の空間と大気とを連通させる大気連通路と、
    前記流入路、前記流出路、及び前記大気連通路のそれぞれを開閉する複数のバルブと、
    前記液体吐出ヘッド、前記キャップ機構、前記送風機構、及び前記複数のバルブを制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記吐出空間を加湿する場合に、前記キャップ機構を前記キャッピング状態に維持しつつ前記送風機構を駆動させ、
    前記流入路における前記貯留部内の空間に開口する流入口、及び、前記流出路における前記貯留部内の空間に開口する流出口が、前記貯留部内の空間に貯留された前記加湿液の液面よりも鉛直方向上方に位置しており、前記流入口から前記貯留部内の空間に流入した空気が前記貯留部内の空間に貯留された加湿液中を通過することなく前記流出口から前記流出路に流出され
    前記制御手段は、前記キャップ機構が前記アンキャッピング状態にあるとき、前記流入路、前記流出路、及び前記大気連通路のそれぞれが閉鎖されるように前記複数のバルブを制御することを特徴とする、液体吐出装置。
  9. 液体を吐出させるための複数の吐出口が形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記吐出面と対向する吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して閉鎖するキャッピング状態と前記吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して開放するアンキャッピング状態とを取り得るキャップ機構と、
    加湿液を貯留する貯留部と、
    前記キャップ機構が前記キャッピング状態にあるときに前記貯留部内の空間と前記吐出空間とを連通させると共に前記吐出空間から前記貯留部内の空間に流入する空気が流れる流入路と、
    前記キャップ機構が前記キャッピング状態にあるときに前記貯留部内の空間と前記吐出空間とを連通させると共に前記貯留部内の空間から前記吐出空間に流出する空気が流れる流出路と、
    前記流出路内の空気を前記吐出空間に移動させる送風機構と、
    前記貯留部内の空間と大気とを連通させる大気連通路と、
    前記流入路、前記流出路、及び前記大気連通路のそれぞれを開閉する複数のバルブと、
    前記液体吐出ヘッド、前記キャップ機構、前記送風機構、及び前記複数のバルブを制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記吐出空間を加湿する場合に、前記キャップ機構を前記キャッピング状態に維持しつつ前記送風機構を駆動させ、
    前記流入路における前記貯留部内の空間に開口する流入口、及び、前記流出路における前記貯留部内の空間に開口する流出口が、前記貯留部内の空間に貯留された前記加湿液の液面よりも鉛直方向上方に位置しており、前記流入口から前記貯留部内の空間に流入した空気が前記貯留部内の空間に貯留された加湿液中を通過することなく前記流出口から前記流出路に流出され
    前記制御手段は、前記キャップ機構が前記キャッピング状態で前記送風機構が駆動されていないとき、前記流入路、前記流出路、及び前記大気連通路のそれぞれが開放されるように前記複数のバルブを制御することを特徴とする、液体吐出装置。
  10. 液体を吐出させるための複数の吐出口が形成された吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記吐出面と対向する吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して閉鎖するキャッピング状態と前記吐出空間を前記吐出空間の周囲の空間に対して開放するアンキャッピング状態とを取り得るキャップ機構と、
    加湿液を貯留する貯留部と、
    前記キャップ機構が前記キャッピング状態にあるときに前記貯留部内の空間と前記吐出空間とを連通させると共に前記吐出空間から前記貯留部内の空間に流入する空気が流れる流入路と、
    前記キャップ機構が前記キャッピング状態にあるときに前記貯留部内の空間と前記吐出空間とを連通させると共に前記貯留部内の空間から前記吐出空間に流出する空気が流れる流出路と、
    前記流出路内の空気を前記吐出空間に移動させる送風機構と、
    前記貯留部内の空間と大気とを連通させる大気連通路と、
    前記流入路、前記流出路、及び前記大気連通路のそれぞれを開閉する複数のバルブと、
    前記液体吐出ヘッド、前記キャップ機構、前記送風機構、及び前記複数のバルブを制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記吐出空間を加湿する場合に、前記キャップ機構を前記キャッピング状態に維持しつつ前記送風機構を駆動させ、
    前記流入路における前記貯留部内の空間に開口する流入口、及び、前記流出路における前記貯留部内の空間に開口する流出口が、前記貯留部内の空間に貯留された前記加湿液の液面よりも鉛直方向上方に位置しており、前記流入口から前記貯留部内の空間に流入した空気が前記貯留部内の空間に貯留された加湿液中を通過することなく前記流出口から前記流出路に流出され
    前記制御手段は、前記キャップ機構が前記キャッピング状態で前記送風機構が駆動されているとき、前記流入路、前記流出路、及び前記大気連通路のそれぞれが開放されるように前記複数のバルブを制御することを特徴とする、液体吐出装置。
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