JP2013175951A - 画素駆動装置及び画素駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画素の電荷保持部に発生する暗電流を抑制することで画質の劣化を抑制し、かつ信号電荷の飽和電荷量を増大することで、固体撮像素子のダイナミックレンジを確保する画素駆動装置及び画素駆動方法を提供する。
【解決手段】光電変換素子を有する単位画素を駆動する画素駆動装置であって、単位画素は、光電変換素子で生成した光電子を振り分ける複数の光電子振分部を備え、光電子振分部は、生成した光電子を転送するための第1転送部と、第1転送部が転送した光電子を一時的に保持する光電子保持部とを有し、受光期間は複数あり、複数の光電子振分部の第1転送部及び光電子保持部のゲートにゲート駆動信号電圧を印加して、受光期間毎に、光電変換素子で生成した光電子を、各光電子保持部に振り分けて転送することで、各光電子保持部に複数回の受光期間で生成した光電子を加算保持させるとともに、光電子保持部のゲート−基板間電圧を徐々に上昇させていく。
【選択図】図11

Description

本発明は、光電変換素子と、該光電変換素子が変換した光電子を保持する光電子保持部とを有する単位画素を駆動する画素駆動装置及び画素駆動方法であって、光電子保持部に発生する暗電流を抑制する画素駆動装置及び画素駆動方法に関する。
固体撮像素子において、CMOSイメージセンサやCCDイメージセンサでは、あらかじめ、光電変換部の不要キャリアを吐き出す機構があり、一時的に光電変換部のキャリアを空乏化することで、光電変換部にポテンシャルの井戸を形成し、入射光の光電変換により生成、取得した電荷のみを保持する。しかし、取得電荷を保持している状態は、長い時間で見れば熱平衡状態に至るまでの過渡的な状態(非熱平衡状態)である。そのため長時間に亙って取得電荷を保持し続けることはできない。半導体結晶中は、熱的な励起により発生する電子正孔対があり、入射光がなくても電子正孔対が寄与して暗電流が流れる。この暗電流により、長時間放置すると熱平衡状態に至り、取得した電荷信号を失う。
固体撮像素子は、画像データの取得し出力することを目的とするために、例えば、1/60秒等の短時間で電荷信号を出力する。このような短時間では電荷信号を保持することが可能である。しかし、暗電流の寄与は皆無にはならないので、画質を左右する重要な要素のひとつである。暗電流の寄与を減らすためには、光電変換で取得した電荷をできるだけ短時間で読み出す工夫が必要である。
一方、全画素の電荷信号を全画素同時に読み出すことは、全画素それぞれに対して占有の回路や配線を必要とするため、2次元の半導体表面に回路や配線パターンを集積する固体撮像素子では、コスト的な観点で現実的でない。そのため固体撮像素子においては、読出し用回路や配線を時分割で共有し、画素単位もしくは画素行単位で逐次読み出し、アナログ−デジタル変換する手法が用いられる。
固体撮像素子において、画素行単位毎に異なるタイミングで露光を行い、露光終了と同時に読み出すローリングシャッタ方式では、露光終了から読み出すまでの電荷信号保持時間を全画素で均一とすることが可能であり、画素間の暗電流の違いが画質へ影響することが少なくなる。しかしながら、行毎に露光タイミングが異なるため、移動物体に対して図形歪みの問題が発生する。そのため露光タイミングの同時性を問題にする場合には使用することができない。
露光タイミングの同時性を得るためには、グローバルシャッタ方式を用いる必要がある。しかし、グローバルシャッタ方式を用いる場合、露光終了から読み出すまでの電荷信号保持期間が画素毎に異なってしまうため、画素間の暗電流の違いが問題となりやすい。下記特許文献1では、暗電流成分を別途読み出す構成を用意し、読み出した値に基づき暗電流を補償することで、暗電流による画質劣化を抑制する仕組みが記載されている。
特表2010−502139号公報
上記特許文献1に記載の技術では、暗電流を検知し、後処理で補償することはできるが、暗電流自体を抑制することはできないので、画素が受光期間に蓄積可能な最大の信号電荷量(飽和電荷量)が暗電流の影響で減少する問題は回避できない。また暗電流を読み出す仕組みが別途必要であり、かつ該当画素の暗電流成分を直接読み出すことはできないので、補償誤差が発生する。
そこで本発明は、係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、画素の電荷保持部に発生する暗電流を抑制することで画質の劣化を抑制し、かつ信号電荷の飽和電荷量を増大することで、固体撮像素子のダイナミックレンジを確保する画素駆動装置及び画素駆動方法を提供することを目的とする。
本発明は、受光期間中の入射光量に応じた光電子を取得するための光電変換素子を有する単位画素を駆動する画素駆動装置であって、前記単位画素は、前記光電変換素子で生成した光電子を振り分ける複数の光電子振分部を備え、前記光電子振分部は、前記光電変換素子で生成した光電子を転送するための第1転送部と、前記第1転送部が転送した光電子を一時的に保持する光電子保持部とを有し、前記受光期間は複数あり、前記複数の光電子振分部の前記第1転送部及び前記光電子保持部のゲートにゲート駆動信号電圧を印加して、前記受光期間毎に、前記光電変換素子で生成した光電子を、各前記光電子保持部に振り分けて転送することで、各前記光電子保持部に複数回の前記受光期間で生成した光電子を加算保持させるとともに、各前記光電子保持部に印加する前記ゲート駆動信号電圧を制御し、前記光電子保持部のゲート−基板間電圧を徐々に上昇させていくことを特徴とする。
前記単位画素は、受光期間以外で前記光電変換素子が生成した光電子を排出する光電子排出部を備え、前記光電子振分部は、前記光電子保持部が保持した光電子を転送する第2転送部と、前記第2転送部により転送された光電子に応じた画素出力電圧信号を出力するための電荷検出部とを有し、前記電荷検出部には、該電荷検出部の電位を基準電位にリセットするためのリセット用トランジスタが接続され、前記光電子排出部のゲートにゲート駆動信号電圧を印加することで、前記受光期間以外の期間に前記光電変換素子で生成した光電子を排出し、前記第2転送部が前記光電子保持部に保持している光電子を前記電荷検出部に転送する前に、リセット用トランジスタのゲートにリセット信号を印加して、前記電荷検出部の電位を基準電位にリセットする。
前記光電変換素子は、半導体基板に光が入射可能なMOS構造(フォトゲート方式)により形成し、前記第1転送部、前記光電子保持部、及び前記第2転送部は、前記半導体基板に光が入射し光電変換しないように遮光したMOS構造により形成する。
本発明は、受光期間中の入射光量に応じた光電子を取得するための光電変換素子を有する単位画素を駆動する画素駆動方法であって、前記単位画素は、前記光電変換素子で生成した光電子を振り分ける複数の光電子振分部を備え、前記光電子振分部は、前記光電変換素子で生成した光電子を転送するための第1転送部と、前記第1転送部が転送した光電子を一時的に保持する光電子保持部とを有し、前記受光期間は複数あり、前記複数の光電子振分部の前記第1転送部及び前記光電子保持部のゲートにゲート駆動信号電圧を印加して、前記受光期間毎に、前記光電変換素子で生成した光電子を、各前記光電子保持部に振り分けて転送していくことで、各前記光電子保持部に複数回の前記受光期間で生成した光電子を加算保持させるとともに、各前記光電子保持部に印加する前記ゲート駆動信号電圧を制御し、前記光電子保持部のゲート−基板間電圧を複数の受光期間の合計である画像確定時間の時間経過とともに徐々に上昇させていくことを特徴とする。
本願発明によれば、複数の光電子振分部の第1転送部及び光電子保持部のゲートにゲート駆動信号電圧を印加して、受光期間毎に光電変換素子で生成した光電子を、各光電子保持部に振り分けて転送することで、各光電子保持部に複数回の受光期間で生成した光電子を加算保持させるとともに、光電子保持部のゲート−基板間電圧を徐々に上昇させていくので、画像確定時間内での光電子保持部のゲートの下の基板に形成される空乏層幅を小さくすることでき、暗電流の発生を抑制することができる。
実施の形態にかかる固体撮像装置を有する測距システムの概略構成を示す図である。 図1の固体撮像装置の構成を示す図である。 図2に示す固体撮像装置を構成する単位画素の一部を示す一部平面図である。 図3のIV−IV線矢視断面構成図である。 TOF法によって、測距対象までの距離を求める手法の説明図である。 単位画素の受光期間を示すタイムチャートである。 光電子の転送時において、光電変換素子、光電子振分部、及び光電子排出部に供給される基本的な各種ゲート駆動信号電圧のタイミングチャートを示す図である。 図8Aは、図7のタイミングa時における光電変換素子、光電子振分部、光電子排出部、及びリセット用トランジスタのポテンシャル図、図8Bは、図7のタイミングb時における光電変換素子、光電子振分部、光電子排出部、及びリセット用トランジスタのポテンシャル図、図8Cは、図7のタイミングc時における光電変換素子、光電子振分部、光電子排出部、及びリセット用トランジスタのポテンシャル図、図8Dは、図7のタイミングd時における光電変換素子、光電子振分部、光電子排出部、及びリセット用トランジスタのポテンシャル図である。 図9Aは、図7のタイミングe時のおける光電変換素子、光電子振分部、光電子排出部、及びリセット用トランジスタのポテンシャル図、図9Bは、図7のタイミングf時のおける光電変換素子、光電子振分部、光電子排出部、及びリセット用トランジスタのポテンシャル図、図9Cは、図7のタイミングg時のおける光電変換素子、光電子振分部、光電子排出部、及びリセット用トランジスタのポテンシャル図、図9Dは、図7のタイミングh時のおける光電変換素子、光電子振分部、光電子排出部、及びリセット用トランジスタのポテンシャル図である。 単位画素の回路構成の一例を示す図である。 暗電流の発生を抑制するために保持ゲートに印加するゲート駆動信号電圧のタイミングチャートを示す図である。 変形例1における、暗電流の発生を抑制するために保持ゲートに印加するゲート駆動信号電圧のタイミングチャートを示す図である。
本発明に係る画素駆動方法、及び、該画素駆動方法を実現する画素駆動装置について、好適な実施の形態を掲げて添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1は、実施の形態にかかる測距システム10の概略構成を示す図である。図1に示すように、測距システム10は、投光装置12、撮像部14、及び距離演算部16を備える。
投光装置12は、測距対象Wに対してパルス光Lpを照射するものであり、投光装置12は、パルス光Lpを出力する発光部(光源)24を有する。発光部24は、コンデンサと発光素子を有し、コンデンサが保持した電荷をスイッチを介して発光素子に供給することで光を発光する。
この測距システム10では、投光装置12から照射したパルス光Lpが測距対象Wで反射し、撮像部14に入射する。なお、説明の便宜のため、投光装置12から測距対象Wまでのパルス光Lpの強度を投光強度Leと、測距対象Wから撮像部14までのパルス光Lpの強度を反射光強度Lrと呼ぶ。
撮像部14は、レンズ26と、固体撮像装置28とを有する。レンズ26を透過した反射光強度Lr及び周辺環境光の強度(以下、環境光強度)Lsを、固体撮像装置28で受光する。固体撮像装置28は、投光装置12が投光するパルス光Lp及び周辺環境光に対して感度を有し、投光タイミングに同期したグローバル電子シャッタ方式で光を受光する。距離演算部16は、固体撮像装置28が受光期間Pで取得した光電子数の情報に基づいて測距対象Wまでの距離Zを算出する。固体撮像装置28は投光装置12を制御する。なお、距離演算部16は、撮像部14内に設けられていてもよいし、固体撮像装置28に設けられていてもよい。
図2は、固体撮像装置28の構成を示す図である。固体撮像装置28は、2次元の半導体表面に行列状に単位画素30を配置した画素アレイ32と、タイミング制御部33と、画素駆動回路34と、画素ゲートDA部36と、サンプルホールド回路38と、水平選択回路40と、A/D変換器42とを有する。
タイミング制御部33は、単位画素30の各受光期間P(=電子シャッタ方式による露光期間)に同期して、所定の周期で繰り返しパルス光Lpを投光するように投光装置12を制御する。
画素駆動回路34は、ゲート駆動信号電圧により画素アレイ32の各単位画素30を駆動し、各単位画素30はゲート駆動信号電圧に基づき光電子の生成、転送、保持及び排出等を行う。画素ゲート電圧DA部36はゲート駆動信号電圧を生成し、画素駆動回路34を介して、画素アレイ32に任意のゲート駆動信号電圧を入力する。また画素駆動回路34は、画素出力電圧信号を出力する単位画素30の行を選択し、選択された単位画素30は画素出力電圧信号をサンプルホールド回路38に出力し、サンプルホールド回路38は一時的に画素出力電圧信号を保持する。水平選択回路40は、サンプルホールド回路38に保持された画素1行分の画素出力電圧信号を時分割により逐次選択し、AD変換器42に出力する。また距離演算部16はA/D変換器42の出力に基づき各単位画素30の距離情報を演算し測距出力値を出力する。
図3は、図2に示す固体撮像装置28を構成する単位画素30の一部を示す一部平面図である。図4は、図3のIV−IV線矢視断面構成図である。なお、光電子振分部106b、106c、106dの構成は、光電子振分部106aと同一であり、光電子排出部108bの構成は、光電子排出部108aの構成と同一であるので、光電子振分部106b、106c、106d及び光電子排出部108bの断面構成図は省略する。
単位画素30は、p型半導体基板102上に形成された光電変換素子104と、4つの光電子振分部106a、106b、106c、106d(総称して、光電子振分部106と呼ぶ場合もある)と、2つの光電子排出部108a、108b(以下、総称して、光電子排出部108と呼ぶ場合もある)とを有する。光電変換素子104は、p型半導体基板102上に絶縁体(図示略)を介して形成された電極(以下、フォトゲートと呼ぶ)110を有する(図4参照)。光電変換素子104は、光を検知して、光電子を生成する。画素駆動回路34は、光電変換素子104を駆動するゲート駆動信号電圧Saをフォトゲート110に印加する。なお、光電変換素子104は、p型半導体基板102に光が入射可能なMOS(Metal Oxide Semiconductor)構造により形成する。
各光電子振分部106は、第1転送部112、光電子保持部114、第2転送部116、及び電荷検出部118をそれぞれ有する。第1転送部112は、光電変換素子104で生成した光電子を振り分けて光電子保持部114に転送するためのものであり、p型半導体基板102上に絶縁体(図示略)を介して形成された電極(以下、第1転送ゲートと呼ぶ)120を有する(図4参照)。画素駆動回路34は、第1転送ゲート120に第1転送部112を駆動するゲート駆動信号電圧Sbを印加する。なお、第1転送部112、光電子保持部114、及び第2転送部116は、p型半導体基板102に光が入射し光電変換しないように遮光したMOS構造により形成する。
光電子保持部114は、光電変換素子104に対して第1転送部112を挟んで配置され、光電変換素子104が発生した光電子を一時的に保持するものであり、p型半導体基板102上に絶縁体(図示略)を介して形成された電極(以下、保持ゲートと呼ぶ)122を有する(図4参照)。画素駆動回路34は、保持ゲート122に、光電子保持部114を駆動するゲート駆動信号電圧Scを印加する。
第2転送部116は、第1転送部112に対して、光電子保持部114を挟んで配置し、光電子保持部114で加算保持された光電子を転送するものであり、p型半導体基板102上に絶縁体(図示略)を介して形成された電極(以下、第2転送ゲートと呼ぶ)124を有する(図4参照)。画素駆動回路34は、第2転送ゲート124に、第2転送部116を駆動するゲート駆動信号電圧Sdを印加する。
電荷検出部(FD:Floating Diffusion)118は、光電子保持部114に対して第2転送部116を挟んで配置し、光電子保持部114から転送される光電子を一時的に保持するものであり、p型半導体基板102上にn型不純物をドープして形成されたN型拡散層である。
計4個の光電子振分部106は、図3に示すように、半導体平面上に矩形に配置した光電変換素子104の長辺に平行でかつ光電変換素子104の中心を通る線に対して線対称に2個並べて配置している。
電荷検出部118は、図4に示すように、電荷検出部118の電位を基準電位にリセットするリセット用トランジスタ126を接続する。リセット用トランジスタ126は電荷検出部118とリセット電圧ノードVrefの間に接続し、ゲート127は、画素駆動回路34からリセット信号Rが印加される。リセット信号Rが“High”でリセット用トランジスタ126がオンとなり、電荷検出部118の電荷は排出され、電荷検出部118の電位は基準電位にリセットされる。
また、電荷検出部118には、電荷検出部118の電荷に応じた電圧信号(画素出力電圧信号)を出力するための画素アンプトランジスタ130が接続される。画素アンプトランジスタ130と垂直信号線132の間には、選択用トランジスタ134が配置され、画素出力電圧信号を垂直信号線132に出力するかを選択する。
第3転送部140は、光電変換素子104で生成した光電子を電源電圧に接続された光電子排出用N型拡散層142に転送するためのものであり、p型半導体基板102上に絶縁体(図示略)を介して形成された電極(第3転送ゲート)144を有する(図4参照)。
第3転送ゲート144のゲート駆動信号電圧Seに“High”を印加すると、第3転送ゲート144がオンとなり、光電変換素子104で生成した光電子は、第3転送部140を介して光電子排出用N型拡散層142に排出される。図4に示すように、2つの光電子排出部108は、光電変換素子104の短辺に平行でかつ中心を通る線に対して線対称的に1個ずつ配置する。
次に、図5を用いて、TOF(タイム・オブ・フライト)法によって、測距対象Wまでの距離Zを求める手法の一例について説明する。単位画素30は、受光期間P中に単位画素に入射した光に応じた光電子の電荷量に基づいて画素出力電圧を出力する。受光期間Pは、第1受光期間P1、第2受光期間P2、第3受光期間P3、及び第4受光期間P4とを有する。第3受光期間P3及び第4受光期間P4は、測距可能範囲の測距対象Wに反射して戻ってくる反射光の反射光強度Lrが入射しないタイミングの一定時間(Tsense)であり、環境光強度Lsのみに応じた光電子を取得する期間である。第1受光期間P1は、測距可能範囲の測距対象Wに反射して戻ってくる反射光の反射光強度Lrが必ず入射しているタイミングの一定時間(Tsense)であり、反射光強度Lr及び環境光強度Lsに応じた光電子を取得する期間である。第2受光期間P2は、投光装置12が投光を完了するのと同時のタイミングからの一定時間(Tsense)であり、測距可能範囲の測距対象Wに反射して戻ってくる反射光の反射光強度Lrが投光装置12から測距対象Wまでの距離と測距対象Wから撮像部までの距離とを光が往復する時間でかつ前記一定時間よりも短い時間の反射光の反射光強度Lrと、前記一定時間で常時入射している周辺環境光の環境光強度Lsに応じた光電子を取得する期間である。
各単位画素30の光電変換素子104は、受光期間P中に入射した光に応じて光電子を生成し、各単位画素30が有する複数の光電子保持部114は、受光期間Pで生成した光電子を取り込んで保持する。第3受光期間P3に光電変換素子104で生成した光電子数をQcとし、第4受光期間P4に光電変換素子104で生成した光電子数をQdとする。また、第1受光期間P1に光電変換素子104で生成した光電子数をQaとし、第2受光期間P2に光電変換素子104で生成した光電子数をQbとする。
したがって、Qb−Qd∝Lr×Tdelay’Qa−Qc∝Lr×Tsense’の関係式が成り立つ。Tdelayは、投光した光が測距対象Wに反射して戻ってくるまでの往復時間である。
上述した式から、
Tdelay=Tsense×(Qb−Qd)/(Qa−Qc)・・(1)
の関係式が導き出せ、測距対象Wまでの距離Zは、
Z=c×Tdelay/2=(c×Tsense/2)×(Qb−Qd)/(Qa−Qc)・・(2)
の関係式によって求めることができる。なお、cは光速を示す。
なお、測距対象Wまでの距離Zを求めるTOF法は、上述した矩形波(パルス波)以外にも正弦波を用いる手法などがあり、上述した式とは異なる式によって投光から受光までの光の遅延時間から測距対象Wまでの距離Zを求めてもよい。
図6は、単位画素30の受光期間Pを示すタイムチャートである。固体撮像素子のタイミング制御部33は、受光期間Pを複数回繰り返す画像確定期間の間、単位画素30の各受光期間P(=電子シャッタ方式による露光期間)に同期して、所定の周期で繰り返し投光強度Leを投光するように投光装置12を制御する。
投光強度Leの1回の投光タイミングと4つの受光期間P(P1〜P4)を1サイクルとし、画像確定期間の間このサイクルが所定回数(例えば、1000回)繰り返すことで、光電変換で得られる光電子を加算しセンサ感度をえる。第1受光期間P1で生成した光電子は、光電子振分部106aの光電子保持部114で加算保持し、第2受光期間P2で生成した光電子は、光電子振分部106bの光電子保持部114で加算保持し、第3受光期間P3で生成した光電子は、光電子振分部106cの光電子保持部114で加算保持し、第4受光期間P4で生成した光電子は、光電子振分部106dの光電子保持部114で加算保持する。
そして、画像確定期間の終了後、各光電子振分部106の光電子保持部114が保持している光電子数に応じて、画素は画素出力電圧信号を出力する。ここで、画像確定期間終了後の光電子振分部106aの光電子保持部114が保持している光電子数をQaとし、光電子振分部106bの光電子保持部114が保持している光電子数をQbとし、光電子振分部106cの光電子保持部114が保持している光電子数をQcとし、光電子振分部106dの光電子保持部114が保持している光電子数をQdとする。
図7は、光電子の転送時において、光電変換素子104、光電子振分部106a、光電子排出部108a、及びリセット用トランジスタ126に供給される基本的な各種ゲート駆動信号電圧(リセット信号Rも含む)のタイミングチャートを示す図である。
図8Aは、図7のタイミングa時における光電変換素子104、光電子振分部106a、光電子排出部108a、及びリセット用トランジスタ126のポテンシャル図、図8Bは、図7のタイミングb時における光電変換素子104、光電子振分部106a、光電子排出部108a、及びリセット用トランジスタ126のポテンシャル図、図8Cは、図7のタイミングc時における光電変換素子104、光電子振分部106a、光電子排出部108a、及びリセット用トランジスタ126のポテンシャル図、図8Dは、図7のタイミングd時における光電変換素子104、光電子振分部106a、光電子排出部108a、及びリセット用トランジスタ126のポテンシャル図である。
図9Aは、図7のタイミングe時のおける光電変換素子104、光電子振分部106a、光電子排出部108a、及びリセット用トランジスタ126のポテンシャル図、図9Bは、図7のタイミングf時のおける光電変換素子104、光電子振分部106a、光電子排出部108a、及びリセット用トランジスタ126のポテンシャル図、図9Cは、図7のタイミングg時のおける光電変換素子104、光電子振分部106a、光電子排出部108a、及びリセット用トランジスタ126のポテンシャル図、図9Dは、図7のタイミングh時のおける光電変換素子104、光電子振分部106a、光電子排出部108a、及びリセット用トランジスタ126のポテンシャル図である。
画像確定期間において、光電変換素子104で生成した光電子を排出するタイミングaにおいては、フォトゲート110にハイのゲート駆動信号電圧Saを、光電子排出部108aの第3転送ゲート144にハイのゲート駆動信号電圧Seを、光電子振分部106aの第1転送ゲート120にローのゲート駆動信号電圧Sbを、光電子振分部106aの保持ゲート122にハイのゲート駆動信号電圧Scを、光電子振分部106aの第2転送ゲート124にハイのゲート駆動信号電圧Sdを、リセット用トランジスタ126のゲート(リセット用ゲート)127にハイのリセット信号Rをそれぞれ印加する。
これにより、タイミングa時では、図8Aに示すように、第3転送部140は、光電変換素子104が発生した光電子を光電子排出用N型拡散層142に転送するので、光電変換素子104の光電子を光電子排出用N型拡散層142に排出することができ、光電変換素子104には光電子が蓄積されない。また、タイミングa時では、図8Aに示すように、第2転送部116は、光電子保持部114が存在する電子を電荷検出部118に転送し、リセット用ゲート127にハイのリセット信号Rを印加することで、光電子保持部114及び電荷検出部118に存在する光電子を、リセット用トランジスタ126を介して排出する。電荷検出部118の電位を基準電位にすることで、光電子保持部114の電子を排出する。
その後、タイミングb時においては、保持ゲート122に印加するゲート駆動信号電圧Scをローとするので、図8Bに示すように、光電子保持部114に存在する光電子が全て電荷検出部118に転送される。このとき、リセット用ゲート127にハイのリセット信号Rを印加することで、光電子保持部114に残存している光電子を全て排出することができる。
光電子保持部114の光電子を全て排出した後のタイミングc時では、保持ゲート122に印加するゲート駆動信号電圧Scをハイとし、第2転送ゲート124に印加するゲート駆動信号電圧Sdをローとする。タイミングc時では、図8Cに示すように、フォトゲート110及び第3転送ゲート144には、ハイのゲート駆動信号電圧Sa、Seを印加し続けているので、光電変換素子104で生成した光電子は、光電子排出用N型拡散層142から排出され続ける。なお、タイミングc時においても、リセット用ゲート127にハイのリセット信号Rが印加し続けているので、電荷検出部118の電位は基準電位のままである。
光電変換素子104が発生した光電子を累積蓄積する第1受光期間P1のタイミングd時では、第3転送ゲート144に印加するゲート駆動信号電圧Seをローとし、第1転送ゲート120に印加するゲート駆動信号電圧Sbをハイとする。これにより、タイミングd時では、図8Dに示すように、第1転送部112は、光電変換素子104で生成した光電子を光電子保持部114に転送するので、第1受光期間P1のタイミングd時においては、光電子保持部114は、光電変換素子104で生成した光電子を加算保持することができる。なお、タイミングd時においても、保持ゲート122には、ハイのゲート駆動信号電圧Scを印加し続ける。
第1受光期間P1のタイミングe時では、フォトゲート110に印加するゲート駆動信号電圧Saをローにする。これにより、タイミングe時では、図9Aに示すように、光電変換素子104で生成した光電子は、全て光電子保持部114に転送される。
そして、第1受光期間P1終了後のタイミングf時では、フォトゲート110に印加するゲート駆動信号電圧Saをハイ、第3転送ゲート144に印加するゲート駆動信号電圧Seをハイとし、第1転送ゲート120に印加するゲート駆動信号電圧Sbをローとする。これにより、タイミングf時では、図9Bに示すように、フォトゲート110及び第3転送ゲート144には、ハイのゲート駆動信号電圧Sa、Seが印加されるので、光電変換素子104で生成した光電子は、光電子排出用N型拡散層142から排出される。また、タイミングf時においても、保持ゲート122には、ハイのゲート駆動信号電圧Scが印加され続けているので、光電子保持部114は、第1受光期間P1中に光電変換素子104が生成した光電子を保持している。
画像確定期間には、上述したように、光電子振分部106aの光電子保持部114に転送される光電子を発生するための複数の第1受光期間P1が存在し(1サイクルが複数存在し)、タイミングc〜タイミングf(図8C、図8D、図9A、図9B)に示すような動作(つまり、1サイクルの動作)を複数回(N回)繰り返す。従って、光電子振分部106aの光電子保持部114は、複数の第1受光期間P1で光電変換素子104が発生した光電子を加算して保持することになる。このことは、光電子振分部106b、106c、106dについても同様であり、光電子振分部106b、106c、106dは、複数の第2受光期間P2、第3受光期間P3、第4受光期間P4で発生した光電子を加算してそれぞれ保持する。
画像確定期間中にこの1サイクルをN回繰り返した後、画素値出力期間に遷移する。画素値出力期間のタイミングgでは、フォトゲート110にハイのゲート駆動信号電圧Saが、第3転送ゲート144にハイのゲート駆動信号電圧Seを、第1転送ゲート120にローのゲート駆動信号電圧Sbを、保持ゲート122にハイのゲート駆動信号電圧Scを、第2転送ゲート124にハイのゲート駆動信号電圧Sdを、リセット用ゲート127にハイのリセット信号Rをそれぞれ印加する。これにより、タイミングg時では、図9Cに示すように、第2転送部116は、光電子保持部114に保持した光電子を電荷検出部118に転送することができる。このときは、リセット用ゲート127にはローのリセット信号Rが印加しており、転送された光電子は失われることなく、電荷検出部118で保持される。
その後、タイミングh時では、保持ゲート122に印加するゲート駆動信号電圧Scをローにするので、図9Dに示すように、光電子保持部114に存在する光電子を全て電荷検出部118に転送する。このときも、リセット用ゲート127はローのリセット信号Rを印加するので、転送された光電子は失われることなく、電荷検出部118で保持される。なお、タイミングg時及びタイミングh時では、光電変換素子104で生成した光電子は光電子排出用N型拡散層142から排出する。
光電子保持部114が保持する光電子を全て電荷検出部118に転送する前に、選択用トランジスタ134の選択用ゲート135にハイの選択信号Ssを印加し、電荷検出部118のリセット電圧に対応する画素出力電圧信号を垂直信号線132に読み出す(黒レベルの読出し)。また、光電子保持部114が保持する光電子を全て電荷検出部118に転送した後、電荷検出部118に存在する光電子数Qaに対応する画素出力電圧信号を垂直信号線132に読み出す(信号レベルの読出し)。リセット電圧(黒レベル)とリセット電圧に光電子の電荷量に依存した電位差を加算された電圧(信号レベル)の2つを画素から読出し、サンプルホールド回路で保持し、AD変換器で差分を取ることで、リセット電圧の素子間バラツキに依存しない画素出力信号を出力することができる。
光電子振分部106b、106c、106dの光電子の転送方法に関しては、光電子振分部106aと同様であり、光電子排出部108bの光電子の排出方法に関しては、光電子排出部108aと同様であるので、説明を省略する。
単位画素30の回路構成の一例を図10に示す。光電変換素子104で生成した光電子は、転送経路146a、146b、146c、146dを介して光電子振分部106a、106b、106c、106dの電荷検出部118に転送する。転送経路146a、146b、146c、146dは、図3で示した光電子振分部106a、106b、106c、106dの第1転送部112、光電子保持部114、第2転送部116により構成する。光電子振分部106a、106b、106c、106dの電荷検出部118には、1個のリセット用トランジスタ126が接続され電荷検出部118の電荷をリセットする。また1個の画素アンプトランジスタ130のゲート131が接続され、垂直信号線132に電荷検出部118の電荷量を電圧で出力する。なお、図10では、光電子排出部108の図示を省略している。
光電子振分部106aの光電子保持部114で加算保持した光電子を画素から出力する際は、選択用トランジスタ134をオンにする。そして電荷検出部118に、光電子振分部106aの光電子保持部114で加算保持した電荷を転送する直前に、リセット用トランジスタ126をオンし、電荷検出部118を基準電位にリセットする。リセット時の電荷検出部118の電荷量を画素アンプトランジスタ130により垂直信号線132に出力する(黒レベルの出力)。その後、光電子振分部106aの光電子保持部114で保持した光電子を電荷検出部118に転送し、電荷検出部118の電荷量を画素アンプトランジスタ130によって垂直信号線132に出力する(信号レベルの出力)。同様の手順を106b〜106dで加算保持した光電子に対して繰り返すことで、1画素4振り分けの電荷量を時分割で出力する。
サンプルホールド回路38は、単位画素30から垂直信号線132に順次出力される黒レベルと信号レベルをサンプリングし、一時保持する。信号レベルと黒レベルの差が光電子保持部114で加算保持した光電子数に相当する画素出力電圧信号であるので、AD変換器はこの差を画素出力としてデジタル信号に変換し、デジタル信号を距離演算部16に受け渡す。光電子振分部106a〜106dの光電子保持部114で加算保持した光電子数Qa、Qb、Qc、Qdに相当する画素出力電圧信号がQA、QB、QC、QDに相当する。
距離演算部16は、画素出力電圧信号QA、QB、QC、QDに基づき、測距対象Wまでの距離Zを算出する。測距対象Wまでの距離Zは、上記した関係式(2)で求めることができる。
ここで、光電子保持部114は、画素出力電圧信号としてサンプルホールド回路38に出力するまで、受光期間Pで生成した光電子を加算保持し続けなければならないので、光電子保持部114には画像確定期間で生成される全ての光電子を加算保持可能なゲート−基板間電圧を印加する必要がある。しかしながら、受光期間P毎に得られた光電子を光電子保持部114で加算保持するので、受光期間Pの繰り返し回数が比較的少ない段階では、光電子保持部114が保持する光電子数は少ない状態であり、保持する光電子数が少ないと光電子保持部114の保持ゲート122の下で形成される空乏層幅が大きくなる。空乏層で励起された電子正孔対は暗電流の発生原因となり、空乏層幅が大きいと励起される電子正孔対が多くなり暗電流の発生が増大する。しかし、保持ゲート122−基板間電圧を低くすると光電子は光電子保持部114から溢れやすくなり、画像確定期間の間で生成、保持可能な最大の光電子数が低下してしまう。
そこで、暗電流の発生を抑制させるために、画像確定期間中の光電子保持部114に印加する保持ゲート122−基板間電圧を制御する。図11は、暗電流の発生を抑制させるために、光電子振分部106aの光電子保持部114の保持ゲート122に印加するゲート駆動信号Scのタイミングチャートを示す図である。図11では、第1受光期間P1についてのみ図示しているが、第2受光期間P2〜第4受光期間P4も同様の制御を実施する。
まず、1回目の第1受光期間P1の前にあらかじめ、第1受光期間P1で生成した光電子が光電子保持部114から溢れ出さない電圧値(第1電圧値)をゲート駆動信号Scにより、光電子振分部106aの保持ゲート122に印加する。これにより、1回目の第1受光期間P1で発生する光電子を光電子保持部114は保持することができるとともに、保持ゲート122の下で形成される空乏層幅が大きくなるのを抑制することができる。その結果、暗電流の発生を抑制する。
そして、2回目の第1受光期間P1開始直前に、既に光電子保持部114が保持している光電子と、2回目の第1受光期間P1で生成した光電子とが光電子保持部114から溢れ出さない電圧値(第2電圧値)をゲート駆動信号Scにより、光電子振分部106aの保持ゲート122に印加する。第2電圧値は、第1電圧値より高い。これにより、1回目の第1受光期間P1で発生した光電子と、2回目の第1受光期間P1で発生する光電子を光電子保持部114は保持することができるとともに、保持ゲート122の下で形成される空乏層幅が大きくなるのを抑制する。その結果、暗電流の発生を抑制する。
2回目同様に、3回目の第1受光期間P1開始直前に、既に光電子保持部114が保持している光電子と、3回目の第1受光期間P1で生成する光電子とが光電子保持部114から溢れ出さない電圧値(第3電圧値)をゲート駆動信号Scに印加する。第3電圧値は、第2電圧値より高い。これにより、1回目及び2回目の第1受光期間P1で発生した光電子と、3回目の第1受光期間P1で生成した光電子を光電子保持部114は保持することができるとともに、保持ゲート122の下で形成される空乏層幅が大きくなるのを抑制する。その結果、暗電流の発生を抑制する。
このように、第1受光期間P1の繰り返し直前に、保持ゲート122に印加するゲート駆動信号Scを段階的に高くすることで、画像確定期間中に保持ゲート122の下に形成される空乏層幅を小さくし、暗電流の発生を抑制する。この第1受光期間P1毎に印加するゲート駆動信号電圧Scの電圧値は、予め実験等によって定めることができる。
実施の形態は、以下のように変形してもよい。
(変形例1)上記実施の形態では、受光期間Pの繰り返し毎に保持ゲート122に印加するゲート駆動信号Scを段階的に変更したが、保持ゲート122に印加するゲート駆動信号Scを画像確定期間の時間経過とともに滑らかに高くするようにしてもよい。
図12は、変形例1における、暗電流の発生を抑制するために光電子振分部106aの保持ゲート122に印加するゲート駆動信号電圧Scのタイミングチャートを示す図である。図12に示すように、画像確定期間の最初の(1回目)第1受光期間P1の開始前から画像確定期間の最後の(N回目)第1受光期間P1に掛けて、光電子振分部106aの保持ゲート122に印加するゲート駆動信号Scを徐々に高くしてもよい。
なお、光電子振分部106aの保持ゲート122に印加するゲート駆動信号電圧Scについてのみ説明したが、光電子振分部106b、106c、106dの保持ゲート122に印加するゲート駆動信号Scについても同様である。
本願発明は、画像確定時間(又は受光期間)中の時間経過とともに段階的に、もしくは時間経過とともに滑らかに、光電子保持部のゲート−基板間電圧を徐々に上昇させていくので、特に画像確定時間の初期の電荷保持部に保持している光電子が少ないときに、電荷保持部の空乏層がひろがり、暗電流が増大する影響を抑制することができる。これにより、特に受光光量が多い場合において、画像確定時間の全期間にわたって暗電流の影響を低減できるので、画素が受光期間に蓄積可能な最大の信号電荷量(飽和電荷量)が暗電流の影響で減少してしまう影響を低減することができる。
グローバルシャッタ方式を用いる場合、受光開始から受光終了までの画像確定時間が全画素同時であるので、画像確定時間内において、全画素共通の1個のアナログ電圧を電荷保持部のゲート駆動信号電圧として印加することで、全画素一律に電荷保持部のゲート−基板電圧を徐々に上昇させ、暗電流を抑制することが可能である。これにより、TOF(タイム・オブ・フライト)法の測距センサにおいて露光タイミングの同時性を得つつ暗電流の影響を低減できる。
一方、ローリングシャッタ方式を用いる場合、受光開始から受光終了までの画像確定時間が画素毎(画素行毎)に異なるので、画素毎(画素行毎)に異なる複数のアナログ電圧を電荷保持部のゲート駆動信号電圧として印加することで、各画素毎(各画素行毎)それぞれの画像確定時間内において、電荷保持部のゲート−基板電圧を徐々に上昇させ、暗電流を抑制することが可能である。これにより、各画素行毎(画素行毎)に複数のアナログ電圧で制御することができ、画素毎(画素行毎)のバラツキが生じる場合であっても暗電流を抑制することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10…測距システム 12…投光装置
14…撮像部 16…距離演算部
28…固体撮像装置 30…単位画素
32…画素アレイ 34…画素駆動回路
102…p型半導体基板 104…光電変換素子
106、106a、106b、106c、106d…光電子振分部
108、108a、108b…光電子排出部
110…フォトゲート 112…第1転送部
114…光電子保持部 116…第2転送部
118…電荷検出部 120…第1転送ゲート
122…保持ゲート 124…第2転送ゲート
126…リセット用トランジスタ 127…リセット用ゲート
130…画素アンプトランジスタ 132…垂直信号線
134…選択用トランジスタ 140…第3転送部
142…光電子排出用N拡散層 144…第3転送ゲート
146a、146b、146c、146d…転送経路

Claims (4)

  1. 受光期間中の入射光量に応じた光電子を取得するための光電変換素子を有する単位画素を駆動する画素駆動装置であって、
    前記単位画素は、前記光電変換素子で生成した光電子を振り分ける複数の光電子振分部を備え、
    前記光電子振分部は、前記光電変換素子で生成した光電子を転送するための第1転送部と、前記第1転送部が転送した光電子を一時的に保持する光電子保持部とを有し、
    前記受光期間は複数あり、前記複数の光電子振分部の前記第1転送部及び前記光電子保持部のゲートにゲート駆動信号電圧を印加して、前記受光期間毎に、前記光電変換素子で生成した光電子を、各前記光電子保持部に振り分けて転送することで、各前記光電子保持部に複数回の前記受光期間で生成した光電子を加算保持させるとともに、各前記光電子保持部に印加する前記ゲート駆動信号電圧を制御し、前記光電子保持部のゲート−基板間電圧を徐々に上昇させていく
    ことを特徴とする画素駆動装置。
  2. 請求項1に記載の画素駆動装置であって、
    前記単位画素は、受光期間以外で前記光電変換素子が生成した光電子を排出する光電子排出部を備え、
    前記光電子振分部は、前記光電子保持部が保持した光電子を転送する第2転送部と、前記第2転送部により転送された光電子に応じた画素出力電圧信号を出力するための電荷検出部とを有し、
    前記電荷検出部には、該電荷検出部の電位を基準電位にリセットするためのリセット用トランジスタが接続され、
    前記光電子排出部のゲートにゲート駆動信号電圧を印加することで、前記受光期間以外の期間に前記光電変換素子で生成した光電子を排出し、
    前記第2転送部が前記光電子保持部に保持している光電子を前記電荷検出部に転送する前に、リセット用トランジスタのゲートにリセット信号を印加して、前記電荷検出部の電位を基準電位にリセットする
    ことを特徴とする画素駆動装置。
  3. 請求項2項に記載の画素駆動装置であって、
    前記光電変換素子は、半導体基板に光が入射可能なMOS構造により形成し、
    前記第1転送部、前記光電子保持部、及び前記第2転送部は、前記半導体基板に光が入射し光電変換しないように遮光したMOS構造により形成する
    ことを特徴とする画素駆動装置。
  4. 受光期間中の入射光量に応じた光電子を取得するための光電変換素子を有する単位画素を駆動する画素駆動方法であって、
    前記単位画素は、前記光電変換素子で生成した光電子を振り分ける複数の光電子振分部を備え、
    前記光電子振分部は、前記光電変換素子で生成した光電子を転送するための第1転送部と、前記第1転送部が転送した光電子を一時的に保持する光電子保持部とを有し、
    前記受光期間は複数あり、前記複数の光電子振分部の前記第1転送部及び前記光電子保持部のゲートにゲート駆動信号電圧を印加して、前記受光期間毎に、前記光電変換素子で生成した光電子を、各前記光電子保持部に振り分けて転送していくことで、各前記光電子保持部に複数回の前記受光期間で生成した光電子を加算保持させるとともに、各前記光電子保持部に印加する前記ゲート駆動信号電圧を制御し、前記光電子保持部のゲート−基板間電圧を複数の受光期間の合計である画像確定時間の時間経過とともに徐々に上昇させていく
    ことを特徴とする画素駆動方法。
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