JP2013174273A - 電磁クラッチ - Google Patents

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    • F16D2027/008Details relating to the magnetic circuit, or to the shape of the clutch parts to achieve a certain magnetic path

Abstract

【課題】アーマチュアをアーマチュア板の積層構造とすることにより、電磁コイルの励磁によるロータのアーマチュアに対する吸引力を向上させた電磁クラッチを提供する。
【解決手段】電磁クラッチは、電磁コイル16が内蔵されたロータ1と、ロータ1に対向して配置され、電磁コイル16の磁力によりロータ1に吸着されるアーマチュア2とを備える。電磁コイル16の励磁により、ロータ1とアーマチュア2との非接触時には、ロータ1から第1アーマチュア板21,中間層22,第2アーマチュア板23,中間層22,第1アーマチュア板21を経てロータ1へと戻る磁気回路Mが形成され、ロータ1とアーマチュア2との接触時には、ロータ1から第1アーマチュア板21,ロータ1の隣り合ったスリット14間の部分13a,第1アーマチュア板21を経てロータ1へと戻る磁気回路Mが形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機等に使用される電磁クラッチに関し、詳しくは、アーマチュアをアーマチュア板の積層構造とすることにより、電磁コイルの励磁によるロータのアーマチュアに対する吸引力を向上させた電磁クラッチに関する。
従来の電磁クラッチとして、電磁コイルの励磁によるロータのアーマチュアに対する吸着力を向上させるために、アーマチュアに複数本のスリットを形成し、アーマチュアの吸着時に形成される磁気回路がロータとアーマチュアとの間を複数回往復するように構成したものがあった(例えば特許文献1参照)。
特開平8−284976号公報
しかし、前記従来の電磁クラッチにおいて、電磁コイルの励磁によるアーマチュアの吸引時(すなわち、ロータとアーマチュアとが吸着する前の離間している時)に形成される磁気回路は、アーマチュアに形成された前記スリットの間を通らなければならなかった。スリットがある磁気回路は、スリットがない磁気回路に比べて磁気抵抗が大きくなるため、電磁コイルの励磁によるロータのアーマチュアに対する吸引力が低下する。
そこで、このような問題点に対処し、本発明が解決しようとする課題は、電磁コイルの励磁によるロータのアーマチュアに対する吸引力が向上した電磁クラッチを提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明による電磁クラッチは、電磁コイルが内蔵されたロータと、前記ロータに対向して配置され、前記電磁コイルの磁力により前記ロータに吸着されるアーマチュアと、を備えた電磁クラッチであって、前記ロータは、前記アーマチュアとの接触面に同心円状の複数のスリットを備え、前記アーマチュアは、前記ロータの隣り合ったスリット間の接触面と対向する同心円状の1本又は複数のスリットを備えた第1アーマチュア板と、前記第1アーマチュア板の背面側に設けられた第2アーマチュア板と、前記第1アーマチュア板と前記第2アーマチュア板との間に設けられ、第1アーマチュア板と第2アーマチュア板よりも透磁率が低い中間層とを備え、前記電磁コイルの励磁により、前記ロータと前記アーマチュアとの非接触時には、前記ロータから第1アーマチュア板,中間層,第2アーマチュア板,中間層,第1アーマチュア板を経てロータへと戻る磁気回路が形成され、前記ロータと前記アーマチュアとの接触時には、前記ロータから第1アーマチュア板,ロータの隣り合ったスリット間の部分,第1アーマチュア板を経てロータへと戻る磁気回路が形成されるものである。
本発明による電磁クラッチによれば、ロータから第1アーマチュア板,中間層,第2アーマチュア板,中間層,第1アーマチュア板を経てロータへと戻る磁気回路が形成される。この磁気回路は、磁気抵抗の大きい第1アーマチュア板のスリットを通らずに、磁気抵抗の小さい第2アーマチュア板を通るため、磁路M全体としての磁気抵抗が小さくなる。したがって、本発明による電磁クラッチは、電磁コイルの励磁によるロータのアーマチュアに対する吸引力を向上させることができる。
本発明による電磁クラッチの第1実施形態を示す分解斜視図である。 前記電磁クラッチを示す中央断面図である。 前記電磁クラッチのアーマチュア板を分解して示す平面図であり、(a)は第1アーマチュア板を示し、(b)は第2アーマチュア板を示す。 前記電磁クラッチを示す平面図である。 前記電磁クラッチに形成される磁気回路の部分を示す部分拡大断面図であり、(a)はロータとアーマチュアとの非接触時、(b)は接触時を示す。 本発明による電磁クラッチの第2実施形態を示す図2と同様の断面図である。 前記電磁クラッチに形成される磁気回路の部分を示す部分拡大断面図であり、(a)はロータとアーマチュアとの非接触時、(b)は接触時を示す。 本発明による電磁クラッチの第3実施形態を示す図2と同様の断面図である。 前記電磁クラッチに形成される磁気回路の部分を示す部分拡大断面図であり、(a)はロータとアーマチュアとの非接触時、(b)は接触時を示す。
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
この電磁クラッチは、自動車や屋内空調用の圧縮機等に使用されるダブルフラックスタイプの電磁クラッチであり、圧縮機等のハウジングに設けられている。電磁クラッチは、図1に示すように、ロータ1とアーマチュア2とを含んで構成され、ロータ1とアーマチュア2との接触により接続され、動力源からの動力を伝達して圧縮機を駆動させる。
前記ダブルフラックスとは、ロータ1とアーマチュア2とのそれぞれの接触面をスリットにより半径方向に分割することによって、ロータ1とアーマチュア2の接触時に形成される磁気回路(以下「磁路」という)が、ロータ1とアーマチュア2との間を2往復することを意味する。同様に、トリプルフラックスといった場合には、ロータ1とアーマチュア2の接触時に形成される磁路が、ロータ1とアーマチュア2との間を3往復することを意味する。
ロータ1は、中央部が開口した環状であり、エンジン等の動力源(図示省略)からの動力を伝達するプーリ12と一体に形成されている。中央部に形成された開口部11には、アーマチュア1に接続された駆動軸(図示省略)が挿入される。この駆動軸は、開口部11の壁面との間でラジアル軸受等により支持される。プーリ12は、ロータ1の外周部を形成しており、動力源とベルトにより連結されて、ロータ1を回転させる。
ロータ1の表面のうち、アーマチュア2と接触する表面(以下「接触面」という)13には、スリット14が形成されている。スリット14は、接触面13に同心円状に2本形成されており、接触面13を半径方向に3分割している。スリット14により3分割された接触面13は、スリット14と同心円上に形成された接続部15により接続されている。
ロータ1の内部には、図2に示すように、電磁コイル16が内蔵されている。電磁コイル16は、同一円周上に複数配置されており、通電により励磁され磁束を発生させる。発生した磁束は、全体の磁気抵抗が最も小さくなる磁路を形成する。磁気抵抗は、磁路における起磁力と磁束の比(起磁力/磁束)で表される。電磁コイル16が励磁されると、その磁力により、アーマチュア2がロータ1に吸引・吸着される。
アーマチュア2は、ロータ1に対向して配置されており、第1アーマチュア板21と、中間層22と、第2アーマチュア板23とを含んで構成される。アーマチュア2は、ロータ1側から、第1アーマチュア板21,中間層22,第2アーマチュア板23の順で積層して形成されている。各アーマチュア板21,23は、鉄や酸化鉄等の磁性体により形成されており、ロータ1に内蔵された電磁コイル16が励磁されると、その磁力により吸引・吸着される。
第1アーマチュア板21は、ロータ1と対向して配置されており、図3(a)に示すように、中央に円形の開口部24を有する円盤状に形成されている。第1アーマチュア板21には、1本のスリット25と、複数のリベット孔26が設けられている。スリット25は、ロータ1に形成された2本のスリット14と同一中心軸の略円形に形成されており、図2に示すように、ロータ1の接触面13のうち、ロータ1の2本のスリット14の間に挟まれた接触面13aと対向するように配置されている。すなわち、ロータ1の2本のスリット14と第1アーマチュア板21のスリット25とは、半径が異なる同心円状に形成され、第1アーマチュア板21のスリット25の半径は、ロータ1の2本のスリット14のうち小さい方のスリット14の半径より大きく、大きい方のスリット14の半径より小さく設定される。
第1アーマチュア板21のロータ1と反対側(以下「背面側」という)には、第2アーマチュア板23が設けられている。第2アーマチュア板23は、図3(b)に示すように、中央に円形の開口部27と複数のリベット孔28とを有する円盤状に形成されている。第2アーマチュア板23の開口部27と第1アーマチュア板21の開口部24とは、同一中心軸かつ略同一半径の円形に形成されている。
第1アーマチュア板21と第1アーマチュア板23との間には、中間層22が設けられている。この中間層22は、各アーマチュア板21,23の表面に塗装された防食剤等の塗膜により形成されている。前記塗膜には、アーマチュア板21,23よりも透磁率が低い材料が選択される。これにより、中間層22の磁気抵抗は、アーマチュア板21,23の磁気抵抗より大きくなる。また、中間層22の磁気抵抗は、第1アーマチュア板21のスリット25(すなわち、スリット25内の空間)の磁気抵抗よりも小さくなるように設定される。中間層22の磁気抵抗は、塗膜の材料や厚さを変化させることにより設定される。
第2アーマチュア板23の背面側には、図2に示すように、制振板29が配置されている。この制振板29は、図4に示すように、中央部が開口した略三角形状の金属製部材であり、アーマチュア2の振動を減衰する。制振板29は、第1アーマチュア板21のリベット孔26と第2アーマチュア板23のリベット孔28とを挿通するリベット30により、第1アーマチュア板21、中間層22及び第2アーマチュア板23と連結される。
第2アーマチュア板23と制振板29との間には、リーフスプリング31が配置されている。リーフスプリング31は、アーマチュア2を制振板29に引き付ける方向(すなわち、アーマチュア2がロータ1から離れる方向)に付勢する付勢手段であり、ロータ1の電磁コイル16が励磁されていない場合、アーマチュア2はこのリーフスプリング31の付勢力により、ロータ2と離間している。したがって、電磁コイル16によるアーマチュア2の吸引・吸着は、リーフスプリング31の付勢力に抗して行われることとなる。第2アーマチュア板23と制振板29との間には、リーフスプリング31を配置する隙間を維持するために、スペーサ32が配置されている。
リーフスプリング31の外側の端部は、図3に示した第1アーマチュア板21のリベット孔26と第2アーマチュア板23のリベット孔28とを挿通するリベット30(図2参照)により、第1アーマチュア板21、中間層22及び第2アーマチュア板23と連結されている。
制振板29の背面側には、図2に示すように、カプラ33が配置されている。カプラ33は、円盤状の金属部材の中央部がロータ1側に突出した形状であり、アーマチュア2と圧縮機の駆動軸とを連結する。カプラ33の中央部に形成されたスリーブ34は、第2アーマチュア板23の開口部27と第1アーマチュア板21の開口部24とを通ってロータ1側に突出しており、その内側には圧縮機の駆動軸が連結される。このカプラ33と、制振板29と、リーフスプリング31の内側の端部とは、ボルト35により連結されている。
次に、このように構成された電磁クラッチに形成される磁路について、図5を参照して説明する。
本実施形態における電磁クラッチは、電磁コイル16が励磁されていない状態では、リーフスプリング31の付勢力により、ロータ1とアーマチュア2とが離間しており、ロータ1とアーマチュア2とは非接触である。このように、ロータ1とアーマチュア2とが非接触のとき(以下単に「非接触時」という)に、電磁コイル16が通電により励磁されると、磁路Mが形成される。
この磁路Mは、図5(a)に示すように、ロータ1から第1アーマチュア板21,中間層22,第2アーマチュア板23,中間層22,第1アーマチュア板21を経てロータ1に戻る閉回路である。中間層22の透磁率は、各アーマチュア板21,23の透磁率より低いが、中間層22の磁気抵抗は、第1アーマチュア板21のスリット21(すなわちち、スリット25内の空間)の磁気抵抗より低く設定されているため、非接触時において、磁路Mの磁気抵抗が最小となる。
磁路Mが形成されると、磁力によりアーマチュア2がロータ1に吸引され、ロータ1とアーマチュア2とが接触し、アーマチュア2はロータ1に吸着される。ロータ1とアーマチュア2との接触時(以下単に「接触時」という)には、磁路Mが形成される。
磁路Mは、図5(b)に示すように、ロータ1から第1アーマチュア板21,ロータ1の2本のスリット14の間の接触面13a,第1アーマチュア板21を経てロータ1へと戻る閉回路である。ロータ1から第1アーマチュア板21に進入した磁力線は、第1アーマチュア板21よりも透磁率の低い中間層22を通らず、ロータ1の2本のスリット14の間の接触面13aから中間層22よりも透磁率の大きいロータ1に進入する。このようにロータ1に進入した磁力線は、第1アーマチュア板21のスリット25を迂回して再び第1アーマチュア板21に進入する。第1アーマチュア板21に再度進入した磁力線は、ロータ1とアーマチュア2との接触面13から再びロータ1に進入し、磁路Mを形成する。すなわち、磁路Mは、ロータ1と第1アーマチュア板21との間を、ロータ1のスリット14及び第1アーマチュア板21のスリット25を迂回しながら2往復する。
本実施形態による電磁クラッチは、電磁コイル16が内蔵されたロータ1と、ロータ1に対向して配置され、電磁コイル16の磁力によりロータ1に吸引・吸着されるアーマチュア2とを備える。さらに、ロータ1は、アーマチュア2との接触面13に同心円状の2本のスリット14を備え、アーマチュア2は、ロータ1の隣り合ったスリット14の間の接触面13aと対向する同心円状の1本のスリット25を備えた第1アーマチュア板21と、第1アーマチュア板21の背面側に設けられた第2アーマチュア板23と、第1アーマチュア板21と第2アーマチュア板23との間に設けられ、各アーマチュア板21,23よりも透磁率が低い中間層22とを備える。そして、この電磁クラッチにおいて、電磁コイル16の励磁により、ロータ1とアーマチュア2との非接触時には、ロータ1から第1アーマチュア板21,中間層22,第2アーマチュア板23,中間層22,第1アーマチュア板21を経てロータ1へと戻る磁路Mが形成され、ロータ1とアーマチュア2との接触時には、ロータ1から第1アーマチュア板21,ロータ1の隣り合ったスリット14の間の接触面13a,第1アーマチュア板21を経てロータ1へと戻る磁路Mが形成される。
このような構成により、非接触時に形成される磁路Mは、磁気抵抗の大きい第1アーマチュア板21のスリット25を通らずに、磁気抵抗の小さい第2アーマチュア板23を通るため、磁路M全体としての磁気抵抗が小さくなる。したがって、電磁コイル16の励磁によるロータ1のアーマチュア2に対する吸引力を向上させることができる。
また、接触時に形成される磁路Mは、ロータ1と第1アーマチュア板21との間を2往復する。したがって、電磁コイル16の励磁によるロータ1のアーマチュア2に対する吸着力を向上させることができる。
さらに、本実施形態によれば、中間層22は塗膜により形成されるため、容易に形成することができる。また、前記塗膜として、アーマチュアの表面に塗装される防食剤等を使用することができるため、新たな材料が不要となる。
次に、本発明の第2実施形態について、図6,7を参照して説明する。ここでは、第1実施形態と異なる部分について説明する。
図6に示すように、本実施形態において、第1アーマチュア板21の背面側には、第2アーマチュア板23が配置されている。各アーマチュア板21,23の間にはスペーサ35が挟みこまれており、各アーマチュア板21,23の間に所定の空気層(空間)を維持している。この空気層は、本実施形態における中間層22として機能する。
本実施形態における中間層22の透磁率は、空気の透磁率に等しいため、各アーマチュア板21,23の透磁率よりも低い。したがって、中間層22の磁気抵抗は、アーマチュア板21,23の磁気抵抗より大きくなる。また、中間層22の磁気抵抗は、第1アーマチュア板21のスリット25(すなわち、スリット25の間の空間)の磁気抵抗よりも小さくなるように設定される。中間層22の磁気抵抗は、前記中間層(空気層)22の幅を変化させることにより設定される。特に、前記中間層22の幅は、スリット25の幅よりも薄くされるのが好ましい。
本実施形態における電磁クラッチにおいて、非接触時の磁気回路Mは、図7(a)に示すように、ロータ1から第1アーマチュア板21,中間層22,第2アーマチュア板23,中間層22,第1アーマチュア板21を経てロータ1へと戻る閉回路となる。また、接触時の磁気回路Mは、図7(b)に示すように、ロータ1から第1アーマチュア板21,ロータ1の2本のスリット14の間の接触面13a,第1アーマチュア板21を経てロータへと戻る閉回路となる。
本実施形態によれば、中間層22は、各アーマチュア板21,23の間の空気層により形成される。したがって、中間層22を容易に形成することができる。また、スペーサ35の高さを変更することにより、中間層22の磁気抵抗を容易に調整することができる。
次に、本発明の第3実施形態について、図8,9を参照して説明する。ここでは、上記の実施形態と異なる部分について説明する。
図8に示すように、本実施形態における電磁クラッチは、トリプルフラックスタイプである。すなわち、ロータ1は、アーマチュア2との接触面13に同心円状の3本のスリット14を備え、第1アーマチュア板21は、3本のスリット14のうち隣り合った2本のスリット14によりそれぞれ形成された2つの接触面13a(図9(a)参照)とそれぞれ対向する同心円状の2本のスリット25を備える。
本実施形態における電磁クラッチにおいて、非接触時の磁気回路Mは、図9(a)に示すように、ロータ1から第1アーマチュア板21,中間層22,第2アーマチュア板23,中間層22,第1アーマチュア板21を経てロータ1へと戻る閉回路となる。また、接触時の磁気回路Mは、図9(b)に示すように、ロータ1から第1アーマチュア板21,ロータ1の隣り合ったスリット14の間の接触面13aの一方,第1アーマチュア板21,ロータ1の隣り合ったスリット14の間の接触面13aの他方,第1アーマチュア板21を経てロータ1へと戻る閉回路となる。すなわち、接触時の磁路Mは、ロータ1とアーマチュア2との間を3往復する。このような構成により、電磁コイル16の励磁によるロータ1のアーマチュア2に対する吸着力が向上する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、第1アーマチュア板21,中間層22,及び第2アーマチュア板23は、それぞれが複数の板状部材を積層して構成されたものであってもよい。例えば、第2アーマチュア板23は、実施形態において説明した第2アーマチュア板23を2枚以上積み重ねて形成されてもよい。
また、ロータ1は、プーリ12と一体に形成されなくてもよい。例えば、それぞれ別々に用意されたロータ1とプーリ12とを、溶接等の方法により接合してもよい。
また、電磁クラッチは、ダブル・トリプルフラックスタイプに限られず、接触時の磁路Mが、ロータ1とアーマチュア2との間を4回以上の複数回往復するように構成されてもよい。例えば、接触時の磁路MがN回ロータ1とアーマチュア2との間を往復する場合、ロータ1のスリット14は、アーマチュア2との接触面13に同心円状にN本設けられ、アーマチュア2のスリット25は、ロータ1の隣り合ったスリット14間に形成されるN−1箇所の接触面13aと対向するように同心円状にN−1本設けられる。このような構成により、電磁コイル16の励磁によるロータ1のアーマチュア2に対する吸着力を向上させることができる。
また、中間層22は、アーマチュア板21,23より透磁率が低い軟鉄やニッケル等の材料により形成されてもよい。この場合、中間層22の磁気抵抗は、第1アーマチュア板21のスリット25(すなわち、スリット25の間の空間)の磁気抵抗よりも小さくなるように設定される。中間層22の磁気抵抗は、中間層の厚さや材質を変化させることにより調整することができる。
1…ロータ
11,24,27…開口部
12…プーリ
13,13a…接触面
14…スリット
15…接続部
16…電磁コイル
2…アーマチュア
21…第1アーマチュア板
22…中間層
23…第2アーマチュア板
25…スリット
26,28…リベット孔
29…制振板
30…リベット
31…リーフスプリング
32,35…スペーサ
33…カプラ
34…スリーブ
36…ボルト
,M…磁気回路(磁路)

Claims (3)

  1. 電磁コイルが内蔵されたロータと、
    前記ロータに対向して配置され、前記電磁コイルの磁力により前記ロータに吸着されるアーマチュアと、
    を備えた電磁クラッチであって、
    前記ロータは、前記アーマチュアとの接触面に同心円状の複数のスリットを備え、
    前記アーマチュアは、前記ロータの隣り合ったスリット間の接触面と対向する同心円状の1本又は複数のスリットを備えた第1アーマチュア板と、前記第1アーマチュア板の背面側に設けられた第2アーマチュア板と、前記第1アーマチュア板と前記第2アーマチュア板との間に設けられ、第1アーマチュア板と第2アーマチュア板よりも透磁率が低い中間層とを備え、
    前記電磁コイルの励磁により、前記ロータと前記アーマチュアとの非接触時には、前記ロータから第1アーマチュア板,中間層,第2アーマチュア板,中間層,第1アーマチュア板を経てロータへと戻る磁気回路が形成され、前記ロータと前記アーマチュアとの接触時には、前記ロータから第1アーマチュア板,ロータの隣り合ったスリット間の部分,第1アーマチュア板を経てロータへと戻る磁気回路が形成されることを特徴とする電磁クラッチ。
  2. 前記中間層は、塗膜により形成されたことを特徴とする請求項1に記載の電磁クラッチ。
  3. 前記中間層は、前記第1アーマチュア板と前記第2アーマチュア板との間の空気層により形成されることを特徴とする請求項1に記載の電磁クラッチ。
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