JP2013173289A - 光輝性画像の記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録媒体に対して光輝性の良好な画像を、正確かつ容易に形成することができる光輝性画像の記録方法を提供すること。
【解決手段】本発明に係る記録方法は、光輝性画像が記録される記録部位および光輝性画像が記録されない非記録部位を被記録面に有する記録媒体に、光輝性画像を記録する記録方法であって、前記非記録部位に、樹脂を含有するマスキング組成物を付着させる工程と、前記記録部位にインクジェット法により接着性組成物を付着させる工程と、前記記録媒体に、光輝性膜が形成されたシートを、前記記録媒体の前記被記録面と、前記シートの前記光輝性膜が形成された面とを対向させて接触させる工程と、前記接着性組成物を加熱する工程と、前記記録媒体および前記シートを剥離する工程と、を含む。
【選択図】図4
【解決手段】本発明に係る記録方法は、光輝性画像が記録される記録部位および光輝性画像が記録されない非記録部位を被記録面に有する記録媒体に、光輝性画像を記録する記録方法であって、前記非記録部位に、樹脂を含有するマスキング組成物を付着させる工程と、前記記録部位にインクジェット法により接着性組成物を付着させる工程と、前記記録媒体に、光輝性膜が形成されたシートを、前記記録媒体の前記被記録面と、前記シートの前記光輝性膜が形成された面とを対向させて接触させる工程と、前記接着性組成物を加熱する工程と、前記記録媒体および前記シートを剥離する工程と、を含む。
【選択図】図4
Description
本発明は、光輝性画像の記録方法に関する。
近年、記録面に光輝性を有する画像が形成された記録物の需要が高まっている。光輝性を有する画像を形成する方法としては、従来は、例えば、平坦性の高い記録面を有する記録媒体を準備して、これに金属箔を押しつけて記録する箔押し記録法、記録面が平滑なプラスチックフィルムに対して金属等を真空蒸着する方法、および、記録媒体に光輝性顔料インキを塗布する方法等が知られている。また、記録媒体に金属箔を転写して画像を形成する方法としては、例えば、特許文献1に、感圧性接着剤を利用して被記録媒体に箔の画像を形成する方法が開示されている。
フィルム等にあらかじめ平滑な表面を有するように形成された光輝性の蒸着膜を、記録媒体に転写して光輝性の画像を得る方法は、他の方法に比較して、転写された像の光輝性が優れるため有望である。この方法は記録媒体に接着剤を付着させ、該接着剤と蒸着膜とを接触させてフィルムから記録媒体へと蒸着膜を転写させる工程を含んでいる。
しかしながら、記録媒体の被転写面が樹脂を含む材料によってコーティングされている場合など、記録媒体の種類によっては、転写工程において所望の領域以外の領域にも蒸着膜が転写されてしまうという不具合を生じる場合があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様にかかる目的の一つは、記録媒体に対して光輝性の良好な画像を、正確かつ容易に形成することができる光輝性画像の記録方法を提供することにある。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
[適用例1]光輝性画像が記録される記録部位および光輝性画像が記録されない非記録部位を被記録面に有する記録媒体に、光輝性画像を記録する記録方法であって、前記非記録部位に、樹脂を含有するマスキング組成物を付着させる工程と、前記記録部位にインクジェット法により接着性組成物を付着させる工程と、前記記録媒体に、光輝性膜が形成されたシートを、前記記録媒体の前記被記録面と、前記シートの前記光輝性膜が形成された面とを対向させて接触させる工程と、前記接着性組成物を加熱する工程と、前記記録媒体および前記シートを剥離する工程と、を含む、記録方法。
本適用例の記録方法によれば、記録媒体の記録部位に正確に光輝性膜を転写することができるとともに、記録媒体の非記録部位に光輝性膜が転写されることを抑制することができる。これにより、記録媒体に対して光輝性の良好な画像を正確かつ容易に形成することができる。
[適用例2]適用例1において、前記接着性組成物は、接着性化合物を含み、前記接着性化合物は、−10℃以上70℃以下のガラス転移温度を有してもよい。
本適用例の記録方法によれば、より実用的な転写温度で、記録媒体の記録部位に光輝性膜を転写することができるとともに、記録媒体の非記録部位に光輝性膜が転写されることを抑制することができる。
[適用例3]適用例1または適用例2において、前記マスキング組成物は、3質量%以上の前記樹脂を含有してもよい。
本適用例の記録方法によれば、マスキング組成物をインクジェット法で付着させる場合に、樹脂が非記録部位の表面を覆いやすく、よりマスキング効果を高めることができ、記録媒体の記録部位に光輝性膜を転写することができるとともに、記録媒体の非記録部位に光輝性膜が転写されることを抑制することができる。
[適用例4]適用例3において、前記樹脂のガラス転移温度は、70℃以上であってもよい。
本適用例の記録方法によれば、樹脂のガラス転移温度が、接着性化合物のガラス転移温度よりも高くなりやすいので、よりマスキング効果を高めることができ、記録媒体の記録部位により正確に光輝性膜を転写することができるとともに、記録媒体の非記録部位に光輝性膜が転写されることをさらに抑制することができる。
[適用例5]適用例3または適用例4において、前記樹脂は、アクリル系、ウレタン系およびポリエステル系の少なくとも一種であり、かつ、前記マスキング組成物にエマルションとして含有されてもよい。
本適用例の記録方法によれば、よりマスキング効果を高めることができ、記録媒体の記録部位により正確に光輝性膜を転写することができるとともに、記録媒体の非記録部位に光輝性膜が転写されることをさらに抑制することができる。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれか1例において、前記記録媒体の前記被記録面はコート層であり、前記コート層は、70℃以下のガラス転移温度を有する物質を含有してもよい。
本適用例の記録方法によれば、記録媒体の記録部位に光輝性膜を転写することができるとともに、記録媒体の非記録部位に光輝性膜が転写されることを抑制することができるという効果がより顕著となる。
[適用例7]適用例1ないし適用例6のいずれか1例において、前記接着性組成物を付着させる工程と、前記記録媒体と前記シートを接触させる工程との間に、乾燥工程をさらに含んでもよく、前記乾燥工程では、前記記録媒体に付着された前記接着性組成物の40%以上95%以下の質量を減少させてもよい。
本適用例の記録方法によれば、記録媒体の記録部位に光輝性膜をさらに確実に転写させることができる。
[適用例8]適用例1ないし適用例7のいずれか1例において、前記マスキング組成物は、色材を実質的に含有せず、インクジェット法により前記非記録部位に付着されてもよい。
本適用例の記録方法によれば、マスキング組成物の消費量を低減することができる。
以下に本発明のいくつかの実施形態について説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の例を説明するものである。本発明は、以下の実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形形態も含む。なお以下の実施形態で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.構成および用語等の説明
1.1.光輝性画像
本実施形態の記録方法で記録される光輝性画像は光輝性を有する。光輝性は、例えば、画像の鏡面光沢度(日本工業規格(JIS)Z8741を参照。)によって評価することができる。
1.1.光輝性画像
本実施形態の記録方法で記録される光輝性画像は光輝性を有する。光輝性は、例えば、画像の鏡面光沢度(日本工業規格(JIS)Z8741を参照。)によって評価することができる。
1.2.インクジェット法
インクジェット法とは、インクジェット記録方式による記録方法を指し、例えば、ノズルとノズルの前方に置いた加速電極の間に強電界を印加し、ノズルからインクを液滴状で連続的に噴射させ、インク滴が偏向電極間を飛翔する間に印刷情報信号を偏光電極に与えて記録する方式またはインク滴を偏向することなく印刷情報信号に対応して噴射させる方式(静電吸引方式)、小型ポンプでインク液に圧力を加え、ノズルを水晶振動子等で機械的に振動させることにより、強制的にインク滴を噴射させる方式、インク液に圧電素子で圧力と印刷情報信号を同時に加え、インク滴を噴射・記録させる方式(ピエゾ方式)、インク液を印刷情報信号にしたがって微小電極で加熱発泡させ、インク滴を噴射・記録させる方式(サーマルジェット方式)等の記録方法を指す。
インクジェット法とは、インクジェット記録方式による記録方法を指し、例えば、ノズルとノズルの前方に置いた加速電極の間に強電界を印加し、ノズルからインクを液滴状で連続的に噴射させ、インク滴が偏向電極間を飛翔する間に印刷情報信号を偏光電極に与えて記録する方式またはインク滴を偏向することなく印刷情報信号に対応して噴射させる方式(静電吸引方式)、小型ポンプでインク液に圧力を加え、ノズルを水晶振動子等で機械的に振動させることにより、強制的にインク滴を噴射させる方式、インク液に圧電素子で圧力と印刷情報信号を同時に加え、インク滴を噴射・記録させる方式(ピエゾ方式)、インク液を印刷情報信号にしたがって微小電極で加熱発泡させ、インク滴を噴射・記録させる方式(サーマルジェット方式)等の記録方法を指す。
本実施形態の記録方法で使用するインクジェット法は、一例として、インクジェット式記録ヘッド、本体、トレイ、ヘッド駆動機構、キャリッジなどを備えたインクジェット記録装置によって行うことができる。ここで、インクジェット式記録ヘッドは、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの少なくとも4色のインクセットを収容するインクカートリッジを備え、フルカラー印刷ができるように構成されてもよい。また、本実施形態では、これらのインクカートリッジの少なくとも1つに、後述のマスキング組成物や接着性組成物を充填し設置してもよい。また、それ以外のカートリッジには、通常のインクなどが充填されてもよい。インクジェット記録装置は、内部に専用のコントロールボード等を備えており、インクジェット式記録ヘッドのインクの吐出タイミング、ヘッド駆動機構の走査、記録媒体の移動などを制御することができる。
インクジェット法では、版を準備する等の工程が不要で、しかも比較的小規模の装置構成で所望の画像を容易に形成することができるため、マスキング組成物や接着性組成物の無駄を抑えることができる。
1.3.記録媒体
本実施形態の記録方法で用いる記録媒体は、特に限定されない。記録媒体としては、例えば、各種の紙、布、フィルム、シートなどが挙げられる。より具体的には、日本工業規格JIS−P0001に記載されている紙類、JIS−L0206に記載されている織物類、JIS−L0222に記載されている不織布類、および、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミド、ポリエーテルスルホン、ポリジアセテート、トリアセテート、ポリイミド、木材、金属、セラミックス、ガラスなどの材質のフィルム類、シート類が挙げられる。また記録媒体10としては、コート紙やアート紙等の塗工紙であってもよい。
本実施形態の記録方法で用いる記録媒体は、特に限定されない。記録媒体としては、例えば、各種の紙、布、フィルム、シートなどが挙げられる。より具体的には、日本工業規格JIS−P0001に記載されている紙類、JIS−L0206に記載されている織物類、JIS−L0222に記載されている不織布類、および、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミド、ポリエーテルスルホン、ポリジアセテート、トリアセテート、ポリイミド、木材、金属、セラミックス、ガラスなどの材質のフィルム類、シート類が挙げられる。また記録媒体10としては、コート紙やアート紙等の塗工紙であってもよい。
記録媒体の市販品としては、パールコート紙(三菱製紙株式会社製)や、オーロラコート紙(日本製紙株式会社製)、写真用紙クリスピア(セイコーエプソン株式会社製)、写真用紙<光沢>(セイコーエプソン株式会社製)、写真用紙エントリー(セイコーエプソン株式会社製)、フォト光沢紙(セイコーエプソン株式会社製)などがある。
さらに、上記例示した記録媒体は、その表面性状によって、インクを吸収するものと、インクをほとんど吸収しないかまたは全く吸収しないものと、に分類することができる。ここで記録媒体のインクの吸収性は、ブリストー(Bristow)法によって評価することができる。そして、「インク吸収性を実質的に有さない記録媒体」というときは、「ブリストー(Bristow)法において接触開始から30msec1/2までの水吸収量が10mL/m2以下である記録媒体」を指す。
このブリストー法は、短時間での液体吸収量の測定方法として最も普及している方法であり、日本紙パルプ技術協会(JAPAN TAPPI)で採用されている。試験方法の詳細は「JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法2000年版」の規格No.51「紙および板紙−液体吸収性試験方法−ブリストー法」に述べられている。
また、記録媒体の種類としては、例えば、インクを定着させることや、インクを吸収させることなどを目的として、被記録面にコーティングを施した種も例示することができる。この種の記録媒体としては、例えば、PETフィルム、ポリプロピレンフィルムなどの被記録面にコート層を有するものが挙げられ、当該コート層には、シリカ、炭酸カルシウム等の無機物質や、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂等の高分子物質が含有されるものが挙げられる。特に、記録媒体の被記録面がコート層であり、当該コート層が70℃以下のガラス転移温度(Tg)を有する物質を含有している場合には、記録媒体の記録部位に光輝性膜を転写する際に、非記録部位に光輝性膜が転写されてしまう場合があるので、本実施形態の記録方法における、記録媒体の非記録部位に光輝性膜が転写されることを抑制するという効果はより顕著となる。
記録媒体の被記録面には、光輝性画像が記録される記録部位と、光輝性画像が記録されない非記録部位とがあるものとする。記録部位および非記録部位の被記録面における形状や大きさは任意であり、また、記録部位および非記録部位は、被記録面の全体を相補的に分割しているものとする。したがって、本実施形態の記録方法によれば、記録媒体の被記録面の記録部位に光輝性画像が記録されることとなる。
1.4.光輝性膜が形成されたシート
光輝性膜が形成されたシートは、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミド、ポリエーテルスルホン、ポリジアセテート、トリアセテート、ポリイミド等の材質からなるフィルム等のプラスチックフィルム(シート)の表面に、例えば、アルミニウム、銀、金、白金、ニッケル、クロム、錫、亜鉛、インジウム、チタン、および銅からなる群より選択される1種または2種以上の合金からなる光輝性を有する膜が形成されたものを挙げることができる。
光輝性膜が形成されたシートは、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミド、ポリエーテルスルホン、ポリジアセテート、トリアセテート、ポリイミド等の材質からなるフィルム等のプラスチックフィルム(シート)の表面に、例えば、アルミニウム、銀、金、白金、ニッケル、クロム、錫、亜鉛、インジウム、チタン、および銅からなる群より選択される1種または2種以上の合金からなる光輝性を有する膜が形成されたものを挙げることができる。
このような光輝性膜が形成されたシートは、シートの表面に、蒸着、スパッタ等によって金属の膜を形成することによって得ることができる。また、このような光輝性膜が形成されたシートは、市販品を利用してもよい。さらに、光輝性膜が形成されたシートは、光輝性膜がシートから剥離しやすいように、表面(界面)処理されたものや、剥離を容易化する層を有するものであってもよい。
2.組成物
2.1.マスキング組成物
記録媒体に対して付着されるマスキング組成物は、樹脂を含有する。マスキング組成物は、色材を含有してもよい。マスキング組成物が色材を実質的に含有しない場合は、これをクリアインクと称する場合がある。マスキング組成物は、水系であっても、溶剤系(非水系)であってもよい。また、マスキング組成物は、色材を実質的に含有しないほうが好ましい。実質的に含有しないとは、例えば、後述する「2.1.2.1.色材」に記載の色材等の含有量が、0.1質量%以下、好ましくは0.01質量%以下、より好ましくは0.001質量%以下、最も好ましくは0質量%以下であることをいう。
2.1.マスキング組成物
記録媒体に対して付着されるマスキング組成物は、樹脂を含有する。マスキング組成物は、色材を含有してもよい。マスキング組成物が色材を実質的に含有しない場合は、これをクリアインクと称する場合がある。マスキング組成物は、水系であっても、溶剤系(非水系)であってもよい。また、マスキング組成物は、色材を実質的に含有しないほうが好ましい。実質的に含有しないとは、例えば、後述する「2.1.2.1.色材」に記載の色材等の含有量が、0.1質量%以下、好ましくは0.01質量%以下、より好ましくは0.001質量%以下、最も好ましくは0質量%以下であることをいう。
2.1.1.樹脂
本実施形態のマスキング組成物は、樹脂を含有する。樹脂としては、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、ポリスチレン、スチレン−アクリルアミド共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル共重合体、等が挙げられる。また、樹脂は、マスキング組成物中に、溶液状態で含有されてもよいし、エマルション(粒子分散体)の状態で含有されてもよい。樹脂が、エマルション状態でマスキング組成物に含有されると、マスキング組成物によるマスキング効果を、さらに高めることができる場合があり、記録媒体の記録部位に、光輝性膜を転写することができるとともに、記録媒体の非記録部位に光輝性膜が転写されることをさらに抑制することができる。
本実施形態のマスキング組成物は、樹脂を含有する。樹脂としては、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、ポリスチレン、スチレン−アクリルアミド共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル共重合体、等が挙げられる。また、樹脂は、マスキング組成物中に、溶液状態で含有されてもよいし、エマルション(粒子分散体)の状態で含有されてもよい。樹脂が、エマルション状態でマスキング組成物に含有されると、マスキング組成物によるマスキング効果を、さらに高めることができる場合があり、記録媒体の記録部位に、光輝性膜を転写することができるとともに、記録媒体の非記録部位に光輝性膜が転写されることをさらに抑制することができる。
樹脂を粒子分散体として使用する場合には、樹脂の粒子の体積基準の平均粒子径は、例えば、20nm以上300nm以下であることが好ましい。このようにすれば、マスキング組成物が記録媒体に塗布されたときに、表面に樹脂の粒子が濃化した層を形成することができる場合がある。これにより、形成される画像に良好な光沢やつやを付与するという効果や、マスキング組成物の上に接着性組成物を付着させる場合には、接着性組成物の記録媒体への浸透を抑制する効果を期待できる。
マスキング組成物に含有される樹脂は、ガラス転移温度(Tg)、軟化点、および融点(Tm)の少なくとも一つにおいて、後述の接着性化合物よりも高い値を有する。また、マスキング組成物に含有される樹脂のガラス転移温度(Tg)は、光輝性膜の非記録部位への転写を抑制する観点から、後述する接着性化合物のガラス転移温度よりも高いことが好ましい。さらに、多種類の記録媒体に対応できる観点から、マスキング組成物に含有される樹脂のTgは、30℃以上が好ましく、より好ましくは70℃以上、一層好ましくは80℃以上である。
マスキング組成物における樹脂の含有量は、マスキング組成物全量に対して、1質量%以上10質量%以下とすることが好ましく、インクジェット法によって、重ね塗り等を行うことなく記録媒体の非記録部位を覆うことができる観点から、2質量%以上8質量%以下が好ましく、3質量%以上であることがさらに好ましい。
2.1.2.その他の成分
2.1.2.1.色材
マスキング組成物には、必要に応じて色材を含有させてもよい。
2.1.2.1.色材
マスキング組成物には、必要に応じて色材を含有させてもよい。
マスキング組成物に含有される色材としては、染料および顔料が挙げられ、通常のインクに使用することのできる色材を特に制限なく用いることができる。
マスキング組成物に使用可能な染料としては、直接染料、酸性染料、食用染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、建染染料、可溶性建染染料、反応分散染料、など通常インクジェット記録に使用される各種染料を使用することができる。
マスキング組成物に使用可能な顔料としては、無機顔料、有機顔料を挙げることができる。
無機顔料としては、例えば。カーボンブラックを挙げることができる。また、有機顔料としては、例えば、アゾ顔料、多環式顔料、染料キレート、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックなどを使用することができる。顔料の色としては、黒色、イエロー、マゼンダ、シアンなどが挙げられる。
本実施形態のマスキング組成物に色材を含有させる場合、色材を複数含有するものであってもよい。例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの基本4色に加えて、それぞれの色毎に同系列の濃色や淡色を併用することができる。すなわち、マゼンタに加えて淡色のライトマゼンタ、濃色のレッド、シアンに加えて淡色のライトシアン、濃色のブルー、ブラックに加えて淡色であるグレイ、ライトブラック、濃色であるマットブラックを含有させることが例示できる。
また、本実施形態のマスキング組成物には、白色の顔料を使用してもよい。マスキング組成物に使用可能な白色顔料としては、二酸化チタン、二酸化ジルコニア等の周期表第IV族の元素の酸化物が挙げられる。白色顔料としては、その他にも、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸バリウム、シリカ、アルミナ(酸化アルミニウム)、カオリン、クレー(粘土鉱物)、タルク、白土、水酸化アルミ、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム等が挙げられ、好ましくはこれらからなる群から選択される1種または2種以上の混合物であってもよい。
また、マスキング組成物に顔料を含有させる場合には、当該顔料を分散させるための顔料分散剤をさらに添加してもよい。好ましい分散剤としては、顔料分散液を調製するのに慣用されている分散剤、例えば高分子分散剤を使用することができる。このような分散剤としては、通常のインクにおいて用いられている任意の分散剤を用いることができる。マスキング組成物に顔料分散剤を含有させる場合の含有量としては、マスキング組成物中の顔料の含有量に対して、5〜200質量%、好ましくは30〜120質量%であり、分散すべき色材によって適宜選択するとよい。
また、顔料を分散媒に分散させるには、樹脂分散、自己分散、マイクロカプセル型分散などを複数の方法があるが、本実施形態のマスキング組成物では、いずれの方法によってもよい。本実施形態のマスキング組成物に顔料を含有させる際には、顔料はその体積基準の平均粒径が10nm以上500nm以下の範囲にあるものが好ましく、より好ましくは50nm以上500nm以下程度のものである。なお、顔料の体積基準の平均粒子径は、例えば、光(レーザー)散乱法、窒素吸着法などにより、粒径加積曲線を求めるなどして測定することができる。
本実施形態で使用されるマスキング組成物に色材を含有させる場合は、色材の添加量は、0.1質量%以上25質量%以下の範囲が好ましく、より好ましくは0.5質量%以上15質量%以下の範囲である。
2.1.2.2.水
本実施形態のマスキング組成物は、水を50質量%以上含む水系組成物であっても、水の含有量が50質量%未満である非水系組成物であってもよい。マスキング組成物に使用可能な水としては、例えば、イオン交換水、限外ろ過水、逆浸透水、蒸留水などの純水または超純水などである。また、水中にはイオン等が存在してもよい。特に、これらの水を紫外線照射または過酸化水素添加などにより滅菌処理した水は、カビやバクテリアの発生を長期間抑制することができ、マスキング組成物を長期に安定に保つことができるためより好ましい。
本実施形態のマスキング組成物は、水を50質量%以上含む水系組成物であっても、水の含有量が50質量%未満である非水系組成物であってもよい。マスキング組成物に使用可能な水としては、例えば、イオン交換水、限外ろ過水、逆浸透水、蒸留水などの純水または超純水などである。また、水中にはイオン等が存在してもよい。特に、これらの水を紫外線照射または過酸化水素添加などにより滅菌処理した水は、カビやバクテリアの発生を長期間抑制することができ、マスキング組成物を長期に安定に保つことができるためより好ましい。
本実施形態のマスキング組成物に水を含有させる場合には、水の含有量は、例えばマスキング組成物の全量に対して20質量%以上95質量%以下であることが好ましい。
なお、水の含有量が20質量%以上95質量%以下であるということは、水以外の成分の含有量が5質量%以上80質量%以下であることを示している。本明細書では、水以外の成分のことを固形分と称する場合があり、水の含有量が20質量%以上95質量%以下であるということは、マスキング組成物における固形分の濃度が5質量%以上80質量%以下であることを指している。
マスキング組成物をインクジェット法で記録媒体に付着させる場合には、マスキング組成物が水を含むことにより、インクジェット記録装置のノズル付近でのマスキング組成物の不本意な乾燥(分散媒の蒸発)を防止しつつ、マスキング組成物が付与される記録媒体上での乾燥を速やかに行うことができる。また、水系のマスキング組成物とすれば、環境負荷が小さいという利点もある。
2.1.2.3.界面活性剤
本実施形態のマスキング組成物は、界面活性剤を含有してもよい。本実施形態のマスキング組成物に好適な界面活性剤としては、アセチレングリコール系界面活性剤およびポリシロキサン系界面活性剤の少なくとも一種が挙げられる。これらの界面活性剤が接着性組成物に配合されると、記録媒体の被記録面への濡れ性を高めることができる。
本実施形態のマスキング組成物は、界面活性剤を含有してもよい。本実施形態のマスキング組成物に好適な界面活性剤としては、アセチレングリコール系界面活性剤およびポリシロキサン系界面活性剤の少なくとも一種が挙げられる。これらの界面活性剤が接着性組成物に配合されると、記録媒体の被記録面への濡れ性を高めることができる。
アセチレングリコール系界面活性剤としては、例えば、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、2,4−ジメチル−5−ヘキシン−3−オール等が挙げられる。また、アセチレングリコール系界面活性剤は、市販品を利用することもでき、例えばオルフィンE1010、STG、Y、サーフィノール104、82、465、485、TG、DF110−D(以上、日信化学工業株式会社製)が挙げられる。ポリシロキサン系界面活性剤としては、市販品を利用することができ、例えばBYK−347、BYK−348(ビックケミー・ジャパン株式会社製)等が挙げられる。さらに、本実施形態のマスキング組成物には、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等のその他の界面活性剤を添加してもよい。
本実施形態のマスキング組成物に界面活性剤を含有させる場合には、界面活性剤の含有量は、マスキング組成物の全質量に対して、好ましくは0.01質量%以上5質量%以下であり、より好ましくは0.1質量%以上3質量%以下である。
2.1.2.4.多価アルコール
本実施形態のマスキング組成物は、多価アルコールを含有してもよい。
本実施形態のマスキング組成物は、多価アルコールを含有してもよい。
多価アルコール類としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2−若しくは1,3−プロピレングリコール、1,2−若しくは1,4−ブチレングリコール、(1,2−ブタンジオール若しくは1,4−ブタンジオール)、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキシレングリコール、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、などの炭素数が4以上8以下のアルカンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のC2−C6アルキレン単位を有するモノ、オリゴ若しくはポリアルキレングリコール類、1,2,6−ヘキサントリオール、チオグリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、などの複数の水酸基若しくはチオール基を有する化合物が挙げられる。
多価アルコールの機能の一つとしては、記録媒体の被記録面への濡れ性を高めることが挙げられる。また、例示したようなアルカンジオールは、マスキング組成物をインクジェット法に適用した場合に、マスキング組成物の乾燥を防止し、インクジェット記録ヘッド部分における目詰まりを防止する効果も有する場合がある。
本実施形態のマスキング組成物に多価アルコールを含有させる場合には、多価アルコールの含有量は、マスキング組成物の全質量に対して、好ましくは0.1質量%以上10質量%以下であり、より好ましくは1質量%以上8質量%以下である。
多価アルコールは、単独で、または組み合わせにより、複数の機能を有することができ、上述のような濡れ性を改良する機能の他の機能として、組成物の乾燥を抑制する機能が挙げられ、組成物をインクジェット式記録装置に適用した場合に、インクジェット式記録ヘッド部分におけるインクの目詰まりを防止する効果を高めることができる。さらに、多価アルコールは、一分子内の水酸基の数が、疎水性領域の大きさに対してより多い化合物であるほうが、水分を捕捉する機能が高く組成物の乾燥を抑制する効果は高くなるので、必要に応じて適宜に選択してもよい。
2.1.2.5.有機溶媒
マスキング組成物には、有機溶剤が含有されてもよい。
マスキング組成物には、有機溶剤が含有されてもよい。
有機溶剤としては、水溶性有機溶剤が挙げられる。水溶性有機溶剤であれば、マスキング組成物の特性を大きく変化させたりすることなく粘度を容易に変更させたりすることができる。有機溶剤の具体例としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、第二ブタノール、第三ブタノール等のC1−C4アルコール類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダソリジン−2−オン、1,3−ジメチルヘキサヒドロピリミド−2−オン等の複素環式ケトン類;アセトン、メチルエチルケトン、2−メチル−2−ヒドロキシペンタン−4−オン、アセトニルアセトン等のケトン類若しくはケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルカルビトール)、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル等のグリコールエーテル類(多価アルコールのC1−C4モノアルキルエーテル);γ−ブチロラクトン、リン酸トリエチル等のエステル類;フルフリルアルコール;テトラヒドロフルフリルアルコール;チオジグリコール;トリメチルグリシン;またはジメチルスルホキシド;等が挙げられる。
なお、例示した有機溶剤には、例えばトリメチロールプロパン、トリメチルグリシン等のように、常温で固体の物質も含まれている。しかし、該物質等は固体であっても水溶性を示し、さらに該物質等を含有する水溶液は水溶性有機溶剤の効果を期待して使用することができる。
さらに、上記例示した有機溶剤のうち、例えば、多価アルコール類、ケトン類、エステル類、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、チオジグリコール、およびトリメチルグリシンは、蒸気圧が純水よりも小さいか、常温で固体であって、揮発性が小さいため、保湿性が高い。そのため、これらの有機溶剤は、保湿剤としての効果が高く、マスキング組成物に配合されると、マスキング組成物からの水分の蒸発を抑制する効果を期待することができる。
なお、保湿剤としては、上記例示した有機溶剤の他に、マルチトール、ソルビトール、グルコノラクトン、マルトース等の糖類を挙げることができ、これらの糖類もマスキング組成物に好適に用いることができる。
またなお上記有機溶剤として例示した化合物、および前項において多価アルコールとして例示した化合物には、重複する化合物があるが、そのような化合物は、有機溶剤および多価アルコールの両者の機能を備えている。マスキング組成物に有機溶剤を含有させる場合、有機溶剤および多価アルコールの合計の含有量は、マスキング組成物全量に対して、1質量%以上80質量%以下とすることが好ましく、マスキング組成物の粘度、保湿性や記録媒体への浸透、にじみ等を考慮すれば、例えば2質量%以上50質量%以下であることがより好ましい。
さらに、多価アルコールのうち、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオールなどの炭素数が4ないし8の1,2−アルカンジオールは、マスキング組成物の記録媒体への浸透性を高める作用がより良好であるためより好ましい。さらにこの中でも炭素数が6ないし8の1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオールは、マスキング組成物の記録媒体への浸透性を高める作用が特に良好であるためより好ましい。有機溶剤のうち、グリコールエーテル類は、浸透促進剤としての効果が高く、マスキング組成物に配合されると記録媒体への浸透性を高めることができるとともに、マスキング組成物が色材を含有する場合には、記録媒体上で、後述する接着性組成物やその他のインク組成物と隣合った場合に、これらの間のブリードを減少させることができるので、より鮮明な画像を得ることができる場合がある。
本実施形態のマスキング組成物は、その他の成分として、水溶性ロジンなどの定着剤、安息香酸ナトリウムなどの防黴剤・防腐剤、アロハネート類などの酸化防止剤、湿潤剤、紫外線吸収剤、キレート剤、酸素吸収剤、浸透溶剤、pH調整剤、防腐剤、防かび剤、尿素系化合物、アルカノールアミン(トリエタノールアミン等)等の乾燥抑制剤、およびチオ尿素等などの添加剤を含有してもよい。これらの添加剤は、1種単独で用いることもできるし2種以上組み合わせて用いることもできる。
さらに、マスキング組成物には、必要に応じてレベリング添加剤、マット剤、付着した際の膜物性を調整するためのポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ワックス類を含有させてもよい。
2.1.3.マスキング組成物の物性および機能
マスキング組成物は、粘度、色など、自由に設計することができ、上記の成分を適宜選択すれば、例えば従来のインクジェット用インクに樹脂を配合したものとすることもできる。マスキング組成物をインクジェット法に適用する場合、マスキング組成物の20℃における粘度は、好ましくは2〜10mPa・sであり、より好ましくは3〜5mPa・sである。マスキング組成物の20℃における粘度が前記範囲内にあると、ノズルからマスキング組成物が適量吐出され、マスキング組成物の飛行曲がりや飛散を低減することができる。マスキング組成物の粘度は、上述した成分の配合、種類、組成比を変化させることにより適宜調節できる。
マスキング組成物は、粘度、色など、自由に設計することができ、上記の成分を適宜選択すれば、例えば従来のインクジェット用インクに樹脂を配合したものとすることもできる。マスキング組成物をインクジェット法に適用する場合、マスキング組成物の20℃における粘度は、好ましくは2〜10mPa・sであり、より好ましくは3〜5mPa・sである。マスキング組成物の20℃における粘度が前記範囲内にあると、ノズルからマスキング組成物が適量吐出され、マスキング組成物の飛行曲がりや飛散を低減することができる。マスキング組成物の粘度は、上述した成分の配合、種類、組成比を変化させることにより適宜調節できる。
マスキング組成物が樹脂を含有することにより、光輝性膜が形成されたシートから、記録媒体の記録部位へ光輝性膜を転写する際に、非記録部位への光輝性膜の転写を抑制することができる。なお、マスキング組成物は、記録媒体の記録部位に付着させてもよく、その場合には、記録部位において、マスキング組成物の上に接着性化合物が付着される。
マスキング組成物が色材を含有しないクリアインクである場合は、記録媒体の非記録部位の色調を変化させることなく、上記機能を発揮することができるので好ましい。また、マスキング組成物が色材を含有する場合には、記録媒体の色調を変化させることができる。さらに、マスキング組成物の組成を調節することによって、記録媒体の表面に光沢を付与したり、表面の耐擦性を高めたりしてもよい。
2.2.接着性組成物
接着性組成物は、記録媒体の記録部位にインクジェット法により付着される。接着性組成物は、少なくとも接着性化合物を含む。
接着性組成物は、記録媒体の記録部位にインクジェット法により付着される。接着性組成物は、少なくとも接着性化合物を含む。
2.2.1.接着性化合物
接着性組成物に含有される接着性化合物としては、アクリル系、ウレタン系、塩化ビニル系、酢酸ビニル系、などの接着剤に汎用されるモノマー、オリゴマー、ポリマー、およびそれらの変性体を例示することができる。
接着性組成物に含有される接着性化合物としては、アクリル系、ウレタン系、塩化ビニル系、酢酸ビニル系、などの接着剤に汎用されるモノマー、オリゴマー、ポリマー、およびそれらの変性体を例示することができる。
接着性化合物のさらに具体的な例としては、塩化ビニル系エマルジョン(Tg=−2℃)、塩化ビニル系エマルジョン(Tg=42℃)(例えば、日信化学工業株式会社から入手可能な塩化ビニル系接着剤)、モビニール727(Tg=5℃)、モビニール718A(Tg=−6℃)、モビニール752(Tg=15℃)、モビニール7525(Tg=−16℃)、モビニール745(Tg=21℃)(例えば、日本合成化学工業株式会社から入手可能なアクリル系接着剤)、スーパーフレックス840(Tg=5℃)、スーパーフレックス500M(Tg=−39℃)(例えば、第一工業製薬株式会社から入手可能なウレタン系接着剤)などが挙げられる。
なお、接着性化合物としてエマルションを採用する場合、合成によってこれを得てもよく、例えば、乳化重合、懸濁重合等の方法により樹脂のモノマーを重合することによって得ることができる。
接着性化合物のガラス転移温度(Tg)は、本実施形態の記録方法における加熱工程において操作を容易化することができること、および装置を構成しやすいなどの点から、−10℃以上70℃以下であることが好ましく10℃以上70℃以下であることがより好ましい。接着性組成物に含有される接着性化合物は、Tg、軟化点、およびTmの少なくとも一つにおいて、マスキング組成物に含有される樹脂よりも低い値を有する。また、接着性組成物に含有される接着性化合物のTgは、マスキング組成物の樹脂のTgよりも低いことが好ましい。
接着性組成物は、加熱されることによって接着性を発揮することができる。また、接着性組成物には、反応によって接着性を発揮する化合物を採用してもよく、必要に応じて重合開始剤、反応助剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、充填剤等の添加物が含有されてもよい。接着性組成物は、上記例示した接着性化合物の2種以上を含有してもよい。
2.2.2.その他の成分
接着性組成物には、水、界面活性剤、多価アルコールおよび有機溶媒の少なくとも一種が含有されてもよい。これらの成分については、マスキング組成物の「2.1.2.2.水」、「2.1.2.3.界面活性剤」、「2.1.2.4.多価アルコール」、および「2.1.2.5.有機溶媒」の項で述べたと同様であり、同項のマスキング組成物との文言を接着性組成物と読み替えることにより詳細な説明を省略する。
接着性組成物には、水、界面活性剤、多価アルコールおよび有機溶媒の少なくとも一種が含有されてもよい。これらの成分については、マスキング組成物の「2.1.2.2.水」、「2.1.2.3.界面活性剤」、「2.1.2.4.多価アルコール」、および「2.1.2.5.有機溶媒」の項で述べたと同様であり、同項のマスキング組成物との文言を接着性組成物と読み替えることにより詳細な説明を省略する。
2.2.3.接着性組成物の物性および機能
接着性組成物は、インクジェット法により記録媒体に付着できるように調製される。接着性組成物がインクジェット法に適用できる条件は、例えば、粘度が挙げられ、接着性組成物の20℃における粘度は、好ましくは2〜10mPa・sであり、より好ましくは3〜5mPa・sである。接着性組成物の20℃における粘度が前記範囲内にあると、ノズルから接着性組成物が適量吐出され、接着性組成物の飛行曲がりや飛散を低減することができるため、本実施形態の記録方法での使用においてより好適である。
接着性組成物は、インクジェット法により記録媒体に付着できるように調製される。接着性組成物がインクジェット法に適用できる条件は、例えば、粘度が挙げられ、接着性組成物の20℃における粘度は、好ましくは2〜10mPa・sであり、より好ましくは3〜5mPa・sである。接着性組成物の20℃における粘度が前記範囲内にあると、ノズルから接着性組成物が適量吐出され、接着性組成物の飛行曲がりや飛散を低減することができるため、本実施形態の記録方法での使用においてより好適である。
接着性組成物は、接着性化合物のガラス転移温度および軟化点の少なくとも一方の温度よりも高い温度に、加熱されることにより、接着性を発揮することができる。したがって、接着性組成物に光輝性膜が接触している状態で加熱されることにより、記録媒体の記録部位に光輝性膜が接着される。
3.光輝性画像の記録方法
本実施形態に係る記録方法は、光輝性画像が記録される記録部位12および光輝性画像が記録されない非記録部位14を被記録面16に有する記録媒体10に、光輝性画像を記録する記録方法であって、非記録部位14に、樹脂を含有するマスキング組成物20を付着させる工程と、記録部位12にインクジェット法により接着性組成物30を付着させる工程と、記録媒体10に、光輝性膜42が形成されたシート40を、記録媒体10の被記録面16と、シート40の光輝性膜42が形成された面とを対向させて接触させる工程と、接着性組成物30を加熱する工程と、記録媒体10およびシート40を剥離する工程と、を含む。
本実施形態に係る記録方法は、光輝性画像が記録される記録部位12および光輝性画像が記録されない非記録部位14を被記録面16に有する記録媒体10に、光輝性画像を記録する記録方法であって、非記録部位14に、樹脂を含有するマスキング組成物20を付着させる工程と、記録部位12にインクジェット法により接着性組成物30を付着させる工程と、記録媒体10に、光輝性膜42が形成されたシート40を、記録媒体10の被記録面16と、シート40の光輝性膜42が形成された面とを対向させて接触させる工程と、接着性組成物30を加熱する工程と、記録媒体10およびシート40を剥離する工程と、を含む。
図1ないし図4は、本実施形態に係る光輝性画像の記録方法の各工程の模式図である。図5および図6は、本実施形態に係る光輝性画像の記録方法の例を示すフローチャートである。
3.1.マスキング組成物を付着させる工程
本実施形態の記録方法は、記録媒体10に対して、マスキング組成物20を付着させる工程を含む(図5および図6のステップS11)。
本実施形態の記録方法は、記録媒体10に対して、マスキング組成物20を付着させる工程を含む(図5および図6のステップS11)。
図1に示すように、本工程により、記録媒体10の被記録面16の非記録部位14に、マスク層22が形成される。マスク層22の厚みは、例えば、50nm以上、5μm以下とすることができる。マスク層22の平面的な大きさ(面積)や形状は、特に限定されない。マスク層22は、記録媒体10の記録部位12に形成されてもよい。マスク層22は、記録媒体10の被記録面16の全面に形成されていてもよいし、記録媒体10の被記録面16の非記録部位14のみに形成されてもよい。さらに、後に接触される光輝性膜42が形成されたシート40に光輝性膜42が形成されていない部分がある場合には、当該部分に対応する領域にはマスク層22は形成されなくてもよい。図1〜4の例の左側の記録部位12には、マスク層22が形成されている。マスキング組成物20を付着させる工程は、図1〜4の例の左側のように記録部位12にマスク層22を形成する場合には、接着性組成物30を付着させる工程よりも先に行われる。また、図1〜4の例の右側のように記録部位12にマスク層22を形成しない場合には、マスキング組成物20を付着させる工程、および接着性組成物30を付着させる工程の順序は任意である。
マスキング組成物20を付着させる方法としては、ディップコート、スプレーコート、バーコートを利用することができる。また、マスキング組成物20は、インクジェット法によって付着されてもよい。本工程をインクジェット法により行う場合には、図示のように、記録部位12にマスク層22を形成する場合と、記録部位12にマスク層22を形成しない場合とを混在させることもできる。
マスク層22の機能の一つとしては、記録媒体10に対して、光輝性膜42が転写されにくくすることが挙げられる。このようなマスク層22の効果は、記録媒体10の被記録面16が、70℃以下のTgを有する物質を含有するコート層である場合に、より顕著となる。
3.2.接着性組成物を付着させる工程
本実施形態の光輝性画像の記録方法は、記録媒体10の記録部位12に対してインクジェット法により接着性組成物30を付着させる工程を含む(図5および図6のステップS12)。
本実施形態の光輝性画像の記録方法は、記録媒体10の記録部位12に対してインクジェット法により接着性組成物30を付着させる工程を含む(図5および図6のステップS12)。
図2に示すように、本工程により、記録媒体10の記録部位12に接着層32が形成される。記録部位12にマスク層22が形成されている場合には、記録部位12のマスク層22上に接着層32が形成される。接着層32の厚みは、例えば、50nm以上、5μm以下とすることができる。
接着層32の接着性は、接着層32が形成されたそのままの状態で発現されていてもよいし、接着層32に、例えば、温度(熱)、圧力、および放射線(光等)の少なくとも一種の刺激が印加されたときに発現されてもよい。
接着層32の機能の一つとしては、光輝性膜42が形成されたシート40から、光輝性膜42を剥がしとって、転写先である記録媒体10側へ光輝性膜42を転写させることが挙げられる。
3.3.記録媒体とシートとを接触させる工程
本実施形態の光輝性画像の記録方法は、記録媒体10に、光輝性膜42が形成されたシート40を、記録媒体10の被記録面16と、シート40の光輝性膜42が形成された面とを対向させて接触させる工程を含む(図5および図6のステップS13)。
本実施形態の光輝性画像の記録方法は、記録媒体10に、光輝性膜42が形成されたシート40を、記録媒体10の被記録面16と、シート40の光輝性膜42が形成された面とを対向させて接触させる工程を含む(図5および図6のステップS13)。
図3に示すように、本工程により、記録媒体10上に形成された接着層32と、シート40上に形成された光輝性膜42とが接触される。図示の例では光輝性膜42は、マスク層22にも接触されている。接着層32と光輝性膜42とを接触させる態様は、特に限定されず、シート40と記録媒体10とを重ね合わせ、例えばプレスやローラーによって圧着してもよい。また、接着性組成物30が圧力を受けることによって接着性を発揮する場合は、本工程において圧着する態様をとることが好ましく、その場合は、必要な圧力を印加して行うことができる。
また、本工程は、適宜な加熱手段を用いて、記録媒体10およびシート40の少なくとも一方を加熱して行ってもよい。本工程で、記録媒体10およびシート40の少なくとも一方を加熱して行う場合には、「3.4.接着性組成物を加熱する工程」を兼ねることができる。
3.4.接着性組成物を加熱する工程
本実施形態の光輝性画像の記録方法は、接着性組成物30を加熱する工程を含む(図5および図6のステップS14)。接着層32は、「3.2.接着性組成物を付着させる工程」により、接着性組成物30によって形成されている。
本実施形態の光輝性画像の記録方法は、接着性組成物30を加熱する工程を含む(図5および図6のステップS14)。接着層32は、「3.2.接着性組成物を付着させる工程」により、接着性組成物30によって形成されている。
本工程は、例えば、温風、電熱線、赤外線ヒーター、電磁加熱などの方法などにより行うことができる。さらに、本工程は、「3.3.記録媒体とシートとを接触させる工程」とタイミングを一致させて行ってもよいし、記録媒体10とシート40とを接触させる工程の後に行ってもよい。すなわち、例えば、記録媒体10とシート40とを接触させる工程で、プレスやローラーを用いる場合にプレスやローラーを加熱して、これを用いて行うことにより、本工程を行うことができる。また、記録媒体10とシート40とを接触させる工程の後に、別の加熱用の装置を用いて行ってもよい。
本工程の加熱により、接着層32(接着性組成物30)が到達する温度は、接着性組成物30が、ガラス状態とゴム状態の相転移を利用して接着性を発揮する種のものである場合には、ガラス転移点(Tg)よりも高い温度まで加熱される。また、接着性組成物30が、反応(例えば硬化反応)を利用して接着性を発揮する種のものである場合には、反応温度よりも高い温度まで加熱される。さらに、接着性組成物30が、軟化点よりも高い温度で接着性を発揮する種のものである場合には軟化点よりも高い温度まで加熱される。すなわち本工程では、接着層32は、接着性化合物のTg(ガラス転移温度)、軟化点、およびTm(融点)の少なくとも一つよりも高い温度まで加熱される。一方、本工程により、マスク層22(マスキング組成物20)が加熱されてもよい。マスク層22に含有される樹脂は、Tg、軟化点、およびTmの少なくとも一つにおいて、接着性化合物よりも高いため、マスク層22の樹脂が接着性を発揮しないように本工程の温度を設定することができる。
本工程により、記録媒体10と光輝性膜42とが接着される。なお、記録媒体10の記録部位12にマスク層22が形成されている場合には、接着層32は、マスク層22とも接着され、さらに、マスク層22は、記録媒体10に密着している。記録媒体10またはマスク層22と、光輝性膜42との間の接着力は、次の工程に備えて、少なくとも光輝性膜42およびシート40の間の接着力よりも大きくなるように設定される。
3.5.記録媒体およびシートを剥離する工程
本実施形態の光輝性画像の記録方法は、記録媒体10およびシート40を剥離する工程を含む(図5および図6のステップS15)。
本実施形態の光輝性画像の記録方法は、記録媒体10およびシート40を剥離する工程を含む(図5および図6のステップS15)。
図4に示すように、本工程により、シート40から記録媒体10側へ光輝性膜42が転写される。光輝性膜42のうち接着層32と接着された部分が転写される。剥離の態様は、例えば、光輝性膜42の厚み、光輝性膜42とシート40との接着力、接着層32と光輝性膜42との接着力、記録媒体10とシート40とを接触させる態様、および、本工程における剥離角度などを適宜に設計される。
本工程は、例えば、一般的なピーラーなどを用いて行うことができる。また、本工程は、ローラー等を適宜配置して、シート40や記録媒体10の搬送とともに適宜に行うことができる。さらに、本工程は、例えば、ユーザーが手で行ってもよい。
本工程は、「加熱工程」の後、接着層32が冷却されてから行われることが好ましい。このような場合には、例えば、加熱工程の後、冷却工程を設けることができる。冷却工程としては、例えば、冷却期間を設けることや、冷却手段(冷却ローラーなど)を用いて接着層32を冷却することが挙げられる。
3.6.乾燥工程
本実施形態の光輝性画像の記録方法は、乾燥工程を含んでもよい(図6:ステップS21)。乾燥工程は、必要に応じて行われる。
本実施形態の光輝性画像の記録方法は、乾燥工程を含んでもよい(図6:ステップS21)。乾燥工程は、必要に応じて行われる。
乾燥工程は、「接着性組成物を付着させる工程(ステップS12)」と、「記録媒体とシートとを接触させる工程」との間に行われることができる。乾燥工程は、記録媒体10に付着した接着性組成物30(接着層32)の乾燥を行う工程である。乾燥工程は、例えば、温風、電熱線、赤外線ヒーター、電磁加熱などの方法などにより行うことができる。
乾燥工程では、接着性組成物30中の水や溶媒等が除去される。すなわち、乾燥工程は、記録媒体10に付着した直後(インクジェットのノズルから吐出された直後)の接着性組成物30から、水や溶媒等の成分を除去することができる。乾燥工程を行うと、接着性組成物30(接着層32)の接着性を高めることができ、転写不良を抑制することができる場合がある。
乾燥工程における乾燥の程度は、記録媒体10に付着した直後(インクジェットのノズルから吐出された直後)の接着性組成物30の質量を、例えば、10%以上99%以下減少させる程度であり、より好ましくは、40%以上95%以下減少させる程度である。
本実施形態の記録方法が、乾燥工程を含む場合、記録媒体10に対して、密着性のさらに良好な光輝性画像を形成することができる場合がある。
3.7.着色工程
本実施形態において、必要に応じて、記録媒体10およびシート40を剥離する工程の後に着色工程を含んでも良い。着色工程とは、色材を含有する着色インクを付与する工程であり、このような工程を有する事によって、転写された光輝性膜42に色彩を付与したり、非記録部位14に色彩を有した画像を形成する事が可能となる。色材については、「2.1.2.1.色材」に記載したもの好適に用いる事が出来る。
本実施形態において、必要に応じて、記録媒体10およびシート40を剥離する工程の後に着色工程を含んでも良い。着色工程とは、色材を含有する着色インクを付与する工程であり、このような工程を有する事によって、転写された光輝性膜42に色彩を付与したり、非記録部位14に色彩を有した画像を形成する事が可能となる。色材については、「2.1.2.1.色材」に記載したもの好適に用いる事が出来る。
3.8.作用効果
本実施形態の記録方法は、上述の工程を行うことにより、記録媒体に対して光輝性画像を、正確かつ容易に形成することができる。本実施形態の記録方法によれば、記録媒体の記録部位に光輝性膜を転写することができるとともに、記録媒体の非記録部位に光輝性膜が転写されることを抑制することができる。
本実施形態の記録方法は、上述の工程を行うことにより、記録媒体に対して光輝性画像を、正確かつ容易に形成することができる。本実施形態の記録方法によれば、記録媒体の記録部位に光輝性膜を転写することができるとともに、記録媒体の非記録部位に光輝性膜が転写されることを抑制することができる。
4.記録装置
以下に、上述の記録方法に好適に使用できる記録装置の一例を例示する。図7は、本実施形態に係る光輝性画像の記録方法に使用する記録装置の一例の模式図である。
以下に、上述の記録方法に好適に使用できる記録装置の一例を例示する。図7は、本実施形態に係る光輝性画像の記録方法に使用する記録装置の一例の模式図である。
本実施形態の記録装置1000は、記録媒体10を搬送する第1搬送手段510と、光輝性膜42が形成されたシート40を搬送する第2搬送手段520と、記録媒体10にマスキング組成物20を付着させる第1記録手段710と、記録媒体10に接着性組成物30を付着させる第2記録手段720と、接触手段800と、加熱手段900と、剥離手段950と、を備える。
4.1.第1搬送手段および第2搬送手段
第1搬送手段510は、記録媒体10を搬送する。第2搬送手段520は、光輝性膜42が形成されたシート40を搬送する。
第1搬送手段510は、記録媒体10を搬送する。第2搬送手段520は、光輝性膜42が形成されたシート40を搬送する。
第1搬送手段510は、例えば、ローラー512によって構成されることができる。第1搬送手段510は、複数のローラー512を有してもよい。第1搬送手段510は、図示の例では、記録媒体10の搬送される方向(図中矢印で示した。)において、第1記録手段710より上流側に設けられているが、これに限定されず、記録媒体10が搬送できる限り、設けられる位置や個数は任意である。
第2搬送手段520は、例えば、ローラー522によって構成されることができる。第2搬送手段520は、複数のローラー522を有してもよい。第2搬送手段520は、図示の例では、シート40の搬送される方向において、第2記録手段720より上流側に設けられているが、これに限定されず、記録媒体10に対して、光輝性膜42が形成されたシート40を積層できるように配置される限り、設けられる位置や個数は任意である。
第1搬送手段510および第2搬送手段520は、それぞれ、給紙ロール、給紙トレイ、排紙ロール、排紙トレイ、および各種のプラテンなどを備えてもよく、記録媒体10および光輝性膜42が形成されたシート40を積層できるように構成される。
第1搬送手段510によって搬送される記録媒体10は、第1記録手段710、および第2記録手段720によってマスキング組成物、および接着性組成物が付着される位置へ搬送される。また、第2搬送手段520によって、光輝性膜42が形成されたシート40は、接触手段800によって記録媒体10と光輝性膜42が形成されたシート40とが接触できる位置へ搬送される。
なお、図7では、記録媒体10および光輝性膜42が形成されたシート40がいずれも連続体である場合を例示しているが、記録媒体10および光輝性膜42が形成されたシート40の少なくとも一方が単票であっても、第1搬送手段510および第2搬送手段520を適宜に構成することで、上記のような記録媒体10の搬送を行うことができる。
第1記録手段710は、記録媒体10に対してマスキング組成物20を付着させる。第2記録手段720は、記録媒体10に対して接着性組成物30を付着させる。第1記録手段710および第2記録手段720は、別々のインクジェット方式の記録ヘッド712、722としてもよいし、一体的にインクジェット方式の記録ヘッド700として構成してもよい。
4.2.接触手段、加熱手段および剥離手段
接触手段800は、記録媒体10と光輝性膜42が形成されたシート40とを接触させる。接触手段800の構成としては、例えば、加圧ローラーを例示することができる。
接触手段800は、記録媒体10と光輝性膜42が形成されたシート40とを接触させる。接触手段800の構成としては、例えば、加圧ローラーを例示することができる。
加熱手段900は、記録媒体10の搬送される方向(図中矢印で示した。)において、接触手段800より下流側に設けられる。加熱手段900は、例えば加熱ローラーによって構成することができる。また、加熱機構を有する加圧手段としては、例えば、一般的なラミネーター装置の要部の構成が挙げられる。さらに、加熱手段900は、記録媒体10の搬送される方向において接触手段800と同じ位置に設けられてもよい。例えば、接触手段800に加熱機構を備えることで、当該加熱機構を加熱手段900とすることができる。
その後剥離手段950によって記録媒体10と光輝性膜42が形成されたシート40は分離される。剥離手段950は、公知の剥離手段を採用できるが、例えば傾斜をつけた土手分離、摩擦を利用したリタードローラ分離などがある。剥離手段950により、図示のように、記録媒体10上に光輝性膜42が転写され、光輝性画像が形成される。
また、記録装置1000は、第2記録手段720および接触手段800の間に、乾燥手段920を備えてもよい。
以上説明した構成の本実施形態の記録装置1000は、本実施形態の光輝性画像の記録方法に好適である。
5.実験例
以下、いくつかの実験例を示し、本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
以下、いくつかの実験例を示し、本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
5.1.組成物
記録媒体に付着させる組成物として以下の各組成物を準備した。
記録媒体に付着させる組成物として以下の各組成物を準備した。
高分子分散剤(メタクリル酸/ブチルアクリレート/スチレン/ヒドロキシエチルアクリレート=25/50/15/10の質量比で共重合したもの。重量平均分子量12,000)40部を水酸化カリウム7部、水23部およびトリエチレングリコール−モノ−n−ブチルエーテル30部の混合液に投入し、80℃で加熱および撹拌して重合反応を行い、高分子分散剤ワニスを調製した。このワニス(固形分43%)2.4kgに、イエロー顔料(ピグメントイエロー155)を3.0kg、エチレングリコール1.5kgおよび水8.1kgを配合し、混合撹拌機で撹拌しプレミキシングを行った。この顔料分散混合液を0.5mmのジルコニアビーズを85%充填した1.5リットルの有効容積を有する多ディスク型羽根車を備えた横型のビーズミルで多パス方式により分散を行った。具体的には、ビーズ周速を8m/秒、1時間に30リットルの吐出量で2パス行い、顔料分散混合液を得た。次に0.05mmのジルコニアビーズを95%充填した1.5リットルの有効容積を有する横型のアニュラー型のビーズミルで循環分散を行った。スクリーンは0.015mmのものを使用し、ビーズ周速を10m/秒で、顔料分散混合液量10kgを循環量300リットル/時で4時間分散処理を行い、イエロー顔料分散液を得た。
その後、イエロー顔料が表1の含有量となるように添加させ、表1に記載の界面活性剤、溶剤、スチレンアクリル共重合体、およびイオン交換水を添加してマスキング組成物1およびマスキング組成物2を得た。同様の手法にて、イエロー顔料を添加せずにクリアインクを作製し、これをマスキング組成物3およびマスキング組成物4とした。なお、界面活性剤としては、日信化学工業株式会社製:サーフィノールDF110Dを用い、スチレンアクリル共重合体としては、それぞれ、ガラス転移温度(Tg)が30℃または85℃であるBASF社製:ジョンクリル734またはジョンクリル7640を使用した。
一方、モビニール727(Tg=5℃)(日本合成化学工業株式会社から入手:アクリル系接着剤)を、表1に示す配合で十分に混合し、接着性組成物を得た。
5.2.記録媒体および光輝性膜が形成されたシート
記録媒体としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET50A(リンテック社製))、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETC50(王子タック社製))、ポリプロピレン系フィルム(PPC50(王子タック社製))およびSY51M(UPM RAFLATEC社製)を用いた。光輝性膜が形成されたシートは、シリコン系の離型剤が用いられ、アルミニウムが蒸着されたものを用いた。
記録媒体としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET50A(リンテック社製))、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETC50(王子タック社製))、ポリプロピレン系フィルム(PPC50(王子タック社製))およびSY51M(UPM RAFLATEC社製)を用いた。光輝性膜が形成されたシートは、シリコン系の離型剤が用いられ、アルミニウムが蒸着されたものを用いた。
5.3.記録装置
セイコーエプソン株式会社製、形式PX−G5500、インクジェットプリンターのインクタンクに、各マスキング組成物および接着性組成物を充填し、各記録媒体に対して、マスキング組成物、接着性組成物の順にそれぞれ、45mg/inchの量で印刷を行った。このとき、接着性組成物は、テストパターンで印刷し、マスキング組成物は、テストパターン以外の部分に印刷した。そして、印刷面に対して、シートの光輝性膜が形成された面を向かい合わせて、市販のラミネーター装置に通過させた。なお、転写の際に、JOL−DIGITAL−4JOL0(日本オフィスラミネーター株式会社製)を用い、熱圧着ローラー温度を130℃、圧力を30kg/cm2、速度を20cm/秒と設定した。その後、実験者が手で剥離して光輝性画像の評価に供した。
セイコーエプソン株式会社製、形式PX−G5500、インクジェットプリンターのインクタンクに、各マスキング組成物および接着性組成物を充填し、各記録媒体に対して、マスキング組成物、接着性組成物の順にそれぞれ、45mg/inchの量で印刷を行った。このとき、接着性組成物は、テストパターンで印刷し、マスキング組成物は、テストパターン以外の部分に印刷した。そして、印刷面に対して、シートの光輝性膜が形成された面を向かい合わせて、市販のラミネーター装置に通過させた。なお、転写の際に、JOL−DIGITAL−4JOL0(日本オフィスラミネーター株式会社製)を用い、熱圧着ローラー温度を130℃、圧力を30kg/cm2、速度を20cm/秒と設定した。その後、実験者が手で剥離して光輝性画像の評価に供した。
各実験例で使用したマスキング組成物、および記録媒体を表2に示す。
5.4.画像転写性の評価
下記の基準に従い、画像転写性を評価し、評価結果を表2に記載した。
下記の基準に従い、画像転写性を評価し、評価結果を表2に記載した。
◎ :テストパターン部分のみに、光輝性膜が正確に転写された
○ :テストパターン部分の周囲にわずかに光輝性膜が転写された
× :テストパターン部分以外の部分に光輝性膜が転写された
○ :テストパターン部分の周囲にわずかに光輝性膜が転写された
× :テストパターン部分以外の部分に光輝性膜が転写された
5.5.評価結果
表2をみると、マスキング組成物を使用した場合(実験例1ないし4)に良好な結果となった。これは、マスキング組成物の接着性が、本実験条件において、接着性組成物の接着性と比較して十分に小さいためと考えられる。また、マスキング組成物がクリアインクであって、樹脂の含有量が大きい場合には、含有される樹脂(スチレンアクリル共重合体)のTgが高いほうが、より良好な結果を示した。
表2をみると、マスキング組成物を使用した場合(実験例1ないし4)に良好な結果となった。これは、マスキング組成物の接着性が、本実験条件において、接着性組成物の接着性と比較して十分に小さいためと考えられる。また、マスキング組成物がクリアインクであって、樹脂の含有量が大きい場合には、含有される樹脂(スチレンアクリル共重合体)のTgが高いほうが、より良好な結果を示した。
一方、マスキング組成物を使用しない場合(実験例5および6)には、テストパターン以外の部分にも光輝性膜が転写された。これは、使用した記録媒体の表面のコート層が、本実験条件において接着性を呈したためと考えられる。
以上のことから、本発明の記録方法によれば、広範な種類の記録媒体において、記録媒体に対して光輝性画像を正確かつ容易に形成することができることが判明した。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
10…記録媒体、12…記録部位、14…非記録部位、16…被記録面、20…マスキング組成物、22…マスク層、30…接着性組成物、32…接着層、40…シート、42…光輝性膜、510…第1搬送手段、520…第2搬送手段、512,522…ローラー、700,712,722…記録ヘッド、710…第1記録手段、720…第2記録手段、800…接触手段、900…加熱手段、920…乾燥手段、950…剥離手段、1000…記録装置
Claims (8)
- 光輝性画像が記録される記録部位および光輝性画像が記録されない非記録部位を被記録面に有する記録媒体に、光輝性画像を記録する記録方法であって、
前記非記録部位に、樹脂を含有するマスキング組成物を付着させる工程と、
前記記録部位にインクジェット法により接着性組成物を付着させる工程と、
前記記録媒体に、光輝性膜が形成されたシートを、前記記録媒体の前記被記録面と、前記シートの前記光輝性膜が形成された面とを対向させて接触させる工程と、
前記接着性組成物を加熱する工程と、
前記記録媒体および前記シートを剥離する工程と、
を含む、記録方法。 - 請求項1において、
前記接着性組成物は、接着性化合物を含み、
前記接着性化合物は、−10℃以上70℃以下のガラス転移温度を有する、記録方法。 - 請求項1または請求項2において、
前記マスキング組成物は、3質量%以上の前記樹脂を含有する、記録方法。 - 請求項3において、
前記樹脂のガラス転移温度は、70℃以上である、記録方法。 - 請求項3または請求項4において、
前記樹脂は、アクリル系、ウレタン系およびポリエステル系の少なくとも一種であり、かつ、前記マスキング組成物にエマルションとして含有される、記録方法。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、
前記記録媒体の前記被記録面はコート層であり、
前記コート層は、70℃以下のガラス転移温度を有する物質を含有する、記録方法。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、
前記接着性組成物を付着させる工程と、前記記録媒体と前記シートを接触させる工程との間に、乾燥工程をさらに含み、
前記乾燥工程では、前記記録媒体に付着された前記接着性組成物の40%以上95%以下の質量を減少させる、記録方法。 - 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、
前記マスキング組成物は、色材を実質的に含有せず、インクジェット法により前記非記録部位に付着される、記録方法。
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