JP2012162682A - インク組成物、インクセット、熱転写媒体の製造方法、熱転写媒体、画像形成方法および記録物 - Google Patents

インク組成物、インクセット、熱転写媒体の製造方法、熱転写媒体、画像形成方法および記録物 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた画像転写性を有する熱転写媒体を製造可能なインク組成物およびインクセット、優れた画像転写性を有する熱転写媒体、このような熱転写媒体を容易に製造可能な熱転写媒体の製造方法、このような熱転写媒体を用いた画像形成方法、また、このような熱転写媒体を用いて画像を記録した記録物を提供すること。
【解決手段】本発明のインク組成物は、離型シートと、画像層と、接着層とを有する積層体で構成された熱転写媒体の前記画像層を形成するのに用いるインク組成物であって、親水性官能基を表面に有する顔料粒子と、水とを含むことを特徴とする。親水性官能基は、前記顔料粒子表面に化学的に直接結合していることが好ましい。また、親水性官能基は、カルボキシル基および/または水酸基であることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、インク組成物、インクセット、熱転写媒体の製造方法、熱転写媒体、画像形成方法および記録物に関する。
従来から、紙やプラスチックフィルム等のシート上に熱的に転写可能な画像層を設けた構成を有する熱転写シート(熱転写媒体)が知られている。熱転写シートにより文字、記号等の画像層は、シルクスクリーン印刷、グラビア印刷あるいはオフセット印刷等でシート上に形成されるのが一般的である。熱転写シートは、画像層を記録媒体(被転写媒体)に熱転写することで、記録媒体に画像を記録することができる。
ところで、このような画像層を形成する方法として、インクジェット方式によりインクをシートに吐出して画像を形成し、熱転写シートを製造する試みが行われている。インクジェット方式を用いることで、種々の画像に対応した熱転写シートを容易に製造することができる。
しかしながら、従来の方法に用いられているインクでは、樹脂成分を多く含んでいるため、画像層とシートとの密着性が高くなってしまい、画像層の剥離性が低下するといった問題があった。このため、記録媒体へ画像が十分に転写されないといった問題があった。
特開2000−168250号公報
本発明の目的は、優れた画像転写性を有する熱転写媒体を製造可能なインク組成物およびインクセット、優れた画像転写性を有する熱転写媒体、このような熱転写媒体を容易に製造可能な熱転写媒体の製造方法、このような熱転写媒体を用いた画像形成方法、また、このような熱転写媒体を用いて画像を記録した記録物を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のインク組成物は、離型シートに対して、画像層と、接着層とが順に構成された熱転写媒体の前記画像層を形成するのに用いるインク組成物であって、
インクジェット法により吐出され、親水性官能基を表面に有する顔料粒子と、水とを含むことを特徴とする。
これにより、優れた画像転写性を有する熱転写媒体を製造可能なインク組成物を提供することができる。
本発明のインク組成物では、前記親水性官能基は、スルホン酸基、カルボキシル基、水酸基であることが好ましい。
これにより、インク組成物中の顔料粒子の分散安定性をより高いものとすることができるとともに、形成する画像層の離型シートからの剥離性を特に優れたものとすることができる。
本発明のインク組成物では、前記顔料粒子の平均粒径は、50nm以上300nm以下であることが好ましい。
これにより、インク組成物中の顔料粒子の分散安定性をより高いものとすることができるとともに、形成する画像層の離型シートからの剥離性を特に優れたものとすることができる。
本発明のインク組成物では、前記離型シートは、空隙層を有するシートであることが好ましい。
このような空隙層を有するシートであっても、形成する画像層の剥離性を高いものとすることができる。
本発明のインクセットは、本発明のインク組成物と、
前記画像層を形成するのに用いられる光輝性顔料が分散した光輝性インクであって、前記インク組成物によって形成された画像に対してインクジェット法により吐出される光輝性インクと、を有することを特徴とする。
これにより、優れた画像転写性を有し、光輝性の高い画像を形成できる熱転写媒体を製造可能なインクセットを提供することができる。
本発明の熱転写媒体の製造方法は、本発明のインク組成物を、インクジェット法により、離型シートに対して、画像層を形成する画像層形成工程と、
前記離型シートの前記画像層を形成した側に、接着性を有する化合物を含む材料を付与し、接着層を形成する接着層形成工程と、を有することを特徴とする。
これにより、優れた画像転写性を有する熱転写媒体を製造可能な熱転写媒体の製造方法を提供することができる。
本発明の熱転写媒体は、本発明の熱転写媒体の製造方法により、製造され、
前記離型シートと、前記画像層と、前記接着層とを有する積層体で構成されたことを特徴とする。
これにより、優れた画像転写性を有する熱転写媒体を提供することができる。
本発明の画像形成方法は、本発明の熱転写媒体の前記接着層と記録媒体とを対向するように配置し、前記画像層と前記記録媒体とを前記接着層を介して接着する接着工程と、
前記離型シートと前記画像層とを剥離して、前記画像層を前記記録媒体へ転写する転写工程と、を有することを特徴とする。
これにより、発色性に優れた画像を形成することができる。
本発明の記録物は、本発明の画像形成方法によって形成され、
前記記録媒体と、前記接着層と、前記画像層とを有することを特徴とする。
これにより、発色性に優れた画像を備えた記録物を提供することができる。
本発明の熱転写媒体の一例を示す断面図である。 インクジェット装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の熱転写媒体の製造方法の一例を示す模式図である。 本発明の画像形成方法の一例を示す模式図である。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
《熱転写媒体》
まず、本発明のインク組成物の説明に先立ち、本発明のインク組成物を用いて形成される熱転写媒体の好適な実施形態について説明する。
図1は、本発明の熱転写媒体の一例を示す断面図である。
図1に示すように、熱転写媒体100は、離型シート11と、画像層12と、接着層13とを順に積層した積層体で構成されている。
離型シート11は、画像層12、接着層13を支持する機能を有し、画像形成の際には除去されるものである。
離型シート11の材質としては、特に限定されないが、例えば、各種の紙、布、フィルム、シート等が挙げられる。
離型シート11としては、普通紙、インク受理層等を有する専用紙等の紙のほか、例えば、インクが付与される表面を含む領域が、各種プラスチック、セラミックス、ガラス、金属や、これらの複合材料で構成された基材等が挙げられる。離型シート11には離形性を有する離型層が形成されていても、されていなくても良い。離型シート11として、インク受理層を有するシートを用いる場合には、その専用紙は空隙層を有するシートであることが好ましい。「空隙層」とは、層を構成する成分のうち、樹脂の割合が3割未満であり、無機粒子で主に構成され、無機粒子間または無機粒子に設けられた孔の空隙に液体が浸透するよう構成された層のことをいう。このような空隙層を有するシートを用いた場合、離型性を有する離型層の形成が不要である。空隙層を有するシートの場合、発色性の優れた画像を形成することが可能であるが、このような空隙層を有するシートに従来のインクを用いて画像を形成した場合、画像層12の剥離性の低下が顕著となるといった問題があった。しかしながら、本発明のインク組成物を用いることにより、画像層12の剥離性を優れたものとすることができる。
なお、無機粒子としては例えば、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、カオリンの他に、タルクなどの精製した天然鉱物顔料、炭酸カルシウムと他の親水性有機化合物との複合合成顔料、サチンホワイト、リトポン、二酸化チタン、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、有機顔料などが挙げられる。
画像層12は、離型シート11上に形成された層であり、後述するようなインク組成物の分散媒の少なくとも一部を蒸発させることにより形成される層である。画像層12は、離型シート11の全面に形成されてもよいし、離型シート11の一部に形成されてもよい。画像層12は、熱転写媒体100から転写先の記録媒体へ転写されたときに、転写先の記録媒体上における画像となる。
インク組成物については、後に詳述する。
接着層13は、少なくとも画像層12に対して形成され、画像層12を熱転写媒体100から転写先の記録媒体へ転写されたときに、画像層12と記録媒体とを接着する機能を有している。なお、接着層13は、画像層12上以外の領域に対して形成されてもよい。
接着層13の厚みは、特に限定されないが、例えば0.2μm以上10μm以下とすることができる。接着層13の厚みは、画像層12の転写先である記録媒体の性質に応じて適宜設定することができる。例えば、転写先の記録媒体の表面の凹凸が大きい場合には、その凹凸の影響が画像層12の表面(転写前に離型シート11に接していた面)に生じないように接着層13の厚みを適宜設定することができる。また、転写先の記録媒体が浸透性を有する場合には、その浸透性を考慮した厚みとすることができる。
接着層13は、接着性を有する。ここで、接着性とは、画像層12と転写先の記録媒体とを、接着する性質のことをいう。本発明において、接着性は、接着層13に、温度(熱)の刺激が印加されたときに発現するものである。
接着層13が有する接着性の程度は、離型シート11と保護層との間の接着力(密着力)よりも、接着層13を介した画像層12と転写先の記録媒体との間の接着力(密着力)のほうが大きければ十分である。なお、保護層を設けていない場合は、離型シート11と画像層12との間の接着力(密着力)よりも、接着層13を介した画像層12と転写先の記録媒体との間の接着力(密着力)のほうが大きければ十分である。なお、画像は画像層12を構成する光輝性顔料の全てが転写される必要は無く、部分的に転写されるような接着力を有する接着層13を形成しても良い。
接着層13は、接着性を有する化合物を含む材料で構成されている。
このような接着性を有する化合物としては、アクリル系、ウレタン系、塩化ビニル系、酢酸ビニル系、などの接着剤に汎用されるモノマー、オリゴマーや、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂やポリビニルアルコール樹脂等のビニル系樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリビニルピロリドン系樹脂等の樹脂類を例示できる。この場合、必要に応じて重合開始剤、反応助剤、充填剤等の添加物が含有されてもよい。また、接着性を有する化合物の例としては、ポリオレフィン類、ポリアミド類、およびその変性体などの熱可塑性樹脂を挙げることができる。この場合、必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、充填剤等の添加物が含有されてもよい。また、接着性を有する化合物としては、ロジン、糊化デンプン、ニカワ、各種の糖類等の天然樹脂またはその変性体などの粘着性を有する物質を例示することができる。
《インク組成物》
次に、本発明のインク組成物について説明する。
本発明のインク組成物は、上述したような熱転写媒体の画像層を形成するのに用いるインク組成物であって、色材としての顔料粒子と、水とを含んでいる。
インク組成物としては、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタ、ダークイエロー、レッド、グリーン、ブルー、オレンジ、バイオレット等のインク、ブラックインク、ライトブラックインク等が挙げられる。
ところで、画像層の形成に用いられてきた従来のインクには、顔料を分散する目的で樹脂成分が含まれており、この樹脂成分によって、画像層と離型シートとの密着性が高くなってしまい、画像層の離型シートからの剥離性が低下するといった問題があった。このため、記録媒体へ画像が十分に転写されないといった問題があった。
これに対して、本発明のインク組成物では、顔料粒子として、表面に親水性官能基を有するものを用いることで、離型シートと画像層との密着性を低下させ、画像層の離型シートからの剥離性を向上させることができる。その結果、記録媒体への画像の転写性を特に優れたものとすることができる。
顔料粒子表面に存在する親水性官能基としては、親水性を有する官能基であれば特に限定されないが、スルホン酸基、カルボキシル基、水酸基から選択される少なくとも一種であるのが好ましく、一層好ましくはカルボキシル基、水酸基である。これにより、インク組成物中の顔料粒子の分散安定性をより高いものとすることができるとともに、形成する画像層12の離型シート11からの剥離性を特に優れたものとすることができる。
また、このような親水性官能基は、親水性官能基を有する化合物が電気的に顔料粒子に付着することにより、顔料粒子表面に存在するものであってもよいし、顔料粒子表面に化学的に直接結合しているものであってもよいが、顔料粒子表面に化学的に直接結合しているものであるのが好ましい。化学的に直接結合している場合、顔料粒子表面から水溶性官能基が脱離しづらいため、インク組成物中の顔料粒子の分散安定性をより高いものとすることができる。また、形成する画像層12の離型シート11からの剥離性を特に優れたものとすることができる。
本実施形態に使用可能な顔料(顔料粒子)としては、特に制限されないが、各種公知の顔料が挙げられる。
イエロー有機顔料としては、C.I.ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、7、10、11、12、13、14、16、17、24、34、35、37、53、55、65、73、74、75、81、83、93、94、95、97、98、99、108、109、110、113、114、117、120、124、128、129、133、138、139、147、151、153、154、167、172、180等が挙げられる。
マゼンタ有機顔料としては、C.I.ピグメントレッド1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、14、15、16、17、18、19、21、22、23、30、31、32、37、38、40、41、42、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、88、112、114、122、123、144、146、149、150、166、168、170、171、175、176、177、178、179、184、185、187、202、209、219、224、245、またはC.I.ピグメントバイオレット19、23、32、33、36、38、43、50等が挙げられる。
シアン有機顔料としては、C.I.ピグメントブルー1、2、3、15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、15:34、16、18、22、25、60、65、66、C.I.バットブルー4、60等が挙げられる。
また、マゼンタ、シアンおよびイエロー以外の有機顔料としては、例えば、C.I.ピグメントグリーン7、10、C.I.ピグメントブラウン3、5、25、26、C.I.ピグメントオレンジ2、5、7、13、14、15、16、24、34、36、38、40、43、63等が挙げられる。
顔料粒子の体積基準の平均粒径は、50nm以上300nm以下であるのが好ましい。これにより、インク組成物中の顔料粒子の分散安定性をより高いものとすることができるとともに、形成する画像層の離型シートからの剥離性を特に優れたものとすることができる。
本実施形態における顔料の添加量は、1質量%以上25質量%以下程度の範囲であるのが好ましく、3質量%以上20質量%以下の範囲であるのがより好ましい。
また、顔料粒子の分散媒としての水の含有量は特に限定されないが、50質量%以上98質量%以下程度の範囲であるのが好ましく、60質量%以上96質量%以下の範囲であるのがより好ましい。
また、本発明のインク組成物には、樹脂成分が実質的に含まれていないのが好ましい。樹脂成分を実質的に含まないとは、インク組成物中に樹脂成分が1質量%以下、一層好ましくは0.5質量%以下であることをいう。
《インクセット》
次に、本発明のインクセットについて説明する。
本発明のインクセットは、上述したインク組成物と、光輝性顔料が分散した光輝性インクとを有している。
光輝性インクは、上記インク組成物とともに画像層12を形成するのに用いるインクである。このような光輝性インクは、上述したインク組成物を離型シート11に付与した後、インク組成物で形成された層の上に付与されるものである。これにより、優れた画像転写性を優れたものとすることができるとともに、形成される画像に光輝性を付与することができる。
光輝性インクに含有される光輝性顔料としては、インクジェット記録方法によって当該インクの液滴を吐出できる範囲内で、任意のものを用いることができる。光輝性顔料は、光輝性インクが樹脂インクの層の上に付着したときに、光輝性を付与する機能を有し、また、付着物に光輝性を付与することもできる。このような光輝性顔料としては、パール顔料や金属粒子があげられる。パール顔料の代表例としては、二酸化チタン被覆雲母、魚鱗箔、酸塩化ビスマス等の真珠光沢や干渉光沢を有する顔料が挙げられる。一方、金属粒子としてはアルミニウム、銀、金、白金、ニッケル、クロム、錫、亜鉛、インジウム、チタン、銅等の粒子を挙げることができ、これらの単体またはこれらの合金およびこれらの混合物から選ばれる少なくとも1種を用いることができる。
本実施形態で使用される光輝性顔料は、光沢度(光輝性)の高さの観点から、銀粒子を用いることが好ましい。以下、光輝性インクの具体例として銀インクを用いて説明する。
(1)銀粒子
上述したように、本実施形態に係る銀インクは、銀粒子を含むものである。このように、銀インクが、銀粒子を含むものであることにより、優れた金属光沢を有する画像を形成することができる。また、銀は、各種金属の中でも、白色度の高い金属であるため、他色のインクと重ね合わせることにより、金色、銅色等の様々な金属色を表現することができる。
銀粒子の平均粒径は、3nm以上100nm以下であるのが好ましく、20nm以上65nm以下であるのがより好ましい。これにより、銀インクを用いて形成される画像の光沢感(光輝性)および耐擦性を特に優れたものとすることができる。また、インクジェット方式によるインクの吐出安定性(着弾位置精度、吐出量の安定性等)を特に優れたものとすることができ、長期間にわたって所望の画質の画像をより確実に形成することができる。なお、本明細書では、「平均粒径」とは、特に断りのない限り、体積基準の平均粒径のことを指すものとする。平均粒径は、レーザー回折散乱法を測定原理とする粒度分布測定装置により測定することができる。レーザー回折式粒度分布測定装置として、例えば、動的光散乱法を測定原理とする粒度分布計(例えば、「マイクロトラックUPA」日機装株式会社製)を用いることができる。
銀インク中における銀粒子の含有率は、0.5質量%以上30質量%以下であるのが好ましく、5.0質量%以上15質量%以下であるのがより好ましい。これにより、インクのインクジェット方式による吐出安定性、インクの保存安定性を特に優れたものとすることができる。また、記録物とされたときの記録媒体上での銀粒子の密度(単位面積当たりの含有量)が低い場合から高い場合まで、広い密度の範囲で、良好な画質、耐擦性を実現することができる。
銀粒子は、いかなる方法で調製されたものであってもよく、例えば、銀イオンを含む溶液を用意し、この銀イオンを還元ずることにより、好適に形成することができる。
(2)樹脂
本発明に係る光輝性インクは、樹脂を含有していても良く、これを含有することで定着性や耐擦性が向上する。樹脂としては、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、ポリメタアクリル酸エステル、ポリエチルアクリル酸、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリブタジエン、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、クロロプレン共重合体、フッ素樹脂、フッ化ビニリデン、ポリオレフィン樹脂、セルロース、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、ポリスチレン、スチレン−アクリルアミド共重合体、ポリイソブチルアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアセタール、ポリアミド、ロジン系樹脂、ポリエチレン、ポリカーボネート、塩化ビニリデン樹脂、セルロースアセテートブチレートなどのセルロース系樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル共重合体、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン、ロジンエステル等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
(3)水
本発明にかかる光輝性インクは、水を50質量%以上含む水系インクであっても、水の含有量が50質量%未満である非水系インクであってもよい。
インク中において、水を含有させる場合には、主に銀粒子を分散させる分散媒として機能する。インクが水を含むことにより、銀粒子等の分散安定性等を優れたものとすることができ、また、後述するような液滴吐出装置のノズル付近でのインクの不本意な乾燥(分散媒の蒸発)を防止しつつ、インクが付与される離型シート上での乾燥を速やかに行うことができるため、所望の画像の高速記録を、長期間にわたって好適に行うことができる。インク中に水を含有させる場合には、その水の含有率は、特に限定されないが、20質量%以上80質量%以下であるのが好ましく、25質量%以上70質量%以下であるのがより好ましい。
(4)多価アルコール
本発明に係る光輝性インクは、多価アルコールを含有することが好ましい。多価アルコールは、本実施形態に係るインクをインクジェット式記録装置に適用した場合に、インクの乾燥を抑制し、インクジェット式記録ヘッド部分におけるインクによる目詰まりを防止することができる。
多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオグリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオールなどが挙げられる。中でも、炭素数が4〜8アルカンジオールが好ましく、炭素数が6〜8のアルカンジオールがより好ましい。これにより、記録媒体への浸透性を特に高いものとすることができる。インク中における多価アルコールの含有率は、特に限定されないが、0.1質量%以上20質量%以下であるのが好ましく、0.5質量%以上10質量%以下であるのがより好ましい。
上記の多価アルコールの中でも、インクは、1,2−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパンを含むものであるのが好ましい。これにより、インク中における銀粒子の分散安定性を特に優れたものとすることができ、インクの保存安定性を特に優れたものとすることができるとともに、インクの吐出安定性を特に優れたものとすることができる。
(5)グリコールエーテル
本発明に係る光輝性インクは、グリコールエーテルを含有することが好ましい。グリコールエーテルを含有することにより、離型シートなどの被記録面への濡れ性を高めてインクの浸透性を高めることができる。
グリコールエーテルとしては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテルなどの多価アルコールの低級アルキルエーテルを挙げることができる。この中でも、トリエチレングリコールモノブチルエーテルを用いると良好な記録品質を得ることができる。インク中におけるグリコールエーテルの含有率は、特に限定されないが、0.2質量%以上20質量%以下であるのが好ましく、0.3質量%以上10質量%以下であるのがより好ましい。
(6)界面活性剤
本発明に係る光輝性インクは、アセチレングリコール系界面活性剤またはポリシロキサン系界面活性剤を含有することが好ましい。アセチレングリコール系界面活性剤またはポリシロキサン系界面活性剤は、離型シートなどの被記録面への濡れ性を高めてインクの浸透性を高めることができる。
アセチレングリコール系界面活性剤としては、例えば、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3オール、2,4−ジメチル−5−ヘキシン−3−オールなどが挙げられる。また、アセチレングリコール系界面活性剤は、市販品を利用することもでき、例えば、オルフィンE1010、STG、Y(以上、日信化学社製)、サーフィノール104、82、465、485、TG(以上、Air Products and Chemicals Inc.製)が挙げられる。
ポリシロキサン系界面活性剤としては、市販品を利用することができ、例えば、BYK−347、BYK−348(ビックケミー・ジャパン社製)などが挙げられる。
さらに、本発明に係るインクは、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤などのその他の界面活性剤を含有することもできる。
光輝性インク中における上記界面活性剤の含有率は、特に限定されないが、0.01質量%以上5.0質量%以下であるのが好ましく、0.1質量%以上0.5質量%以下であるのがより好ましい。
(7)その他の成分
本発明に係る光輝性インクは、上記以外の成分(その他の成分)を含むものであってもよい。このような成分としては、例えば、pH調整剤、浸透剤、有機バインダー、尿素系化合物、アルカノールアミン(トリエタノールアミン等)等の乾燥抑制剤、チオ尿素等が挙げられる。
《インクジェット装置》
次に、インクジェット装置(液滴吐出装置)の好適な実施形態について説明する。
図2は、本実施形態に係るインクジェット装置の概略構成を示す斜視図である。
図2に示すように、記録装置としてのインクジェット式プリンタ1(以下、プリンタ1という)は、フレーム2を有している。フレーム2には、プラテン3が設けられ、プラテン3上には、媒体送りモーター4の駆動により媒体Pが給送されるようになっている。また、フレーム2には、プラテン3の長手方向と平行に、棒状のガイド部材5が設けられている。
ガイド部材5には、キャリッジ6がガイド部材5の軸線方向に往復移動可能に支持されている。キャリッジ6は、フレーム2内に設けられたタイミングベルト7を介して、キャリッジモーター8に連結されている。そして、キャリッジ6は、キャリッジモーター8の駆動により、ガイド部材5に沿って往復移動されるようになっている。
キャリッジ6には、ヘッド9が設けられるとともに、ヘッド9に液体としてのインクを供給するためのインクカートリッジ10が着脱可能に配置されている。インクカートリッジ10内のインクは、ヘッド9に備えられた図示しない圧電素子の駆動により、インクカートリッジ10からヘッド9へと供給され、ヘッド9のノズル形成面に形成された複数のノズルから、プラテン3上に給送された媒体Pに対して吐出されるようになっている。これにより画像(画像層)を形成することが可能となる。
吐出方法としては、サーマルジェット(バブルジェット(「バブルジェット」は登録商標))方式でもよい。また、従来公知の方法はいずれも使用できる。
《熱転写媒体の製造方法》
次に、上述したようなインク組成物を用いた熱転写媒体の製造方法について、詳細に説明する。
図3は、本発明の熱転写媒体の製造方法の一例を示す模式図である。
本実施形態の熱転写媒体の製造方法は、離型シート11を準備する離型シート準備工程と、離型シート11にインクジェット法により、上述したインク組成物を付与し、画像層12を形成する画像層形成工程と、形成した画像層12を乾燥させる乾燥工程と、画像層12に、接着性を有する化合物を含む材料を付与し、接着層13を形成する接着層形成工程と、を有している。
以下、各工程について詳細に説明する。
まず、図3(a)に示すように、離型シート11を用意する(離型シート準備工程)。
離型シート11としては、上述したようなものを用意する。
次に、図3(b)に示すように、離型シート11に、上述したようなインクジェット装置を用いて、上述したようなインク組成物を付与し、画像層12を形成する(画像層形成工程)。
次に、形成した画像層12を乾燥する(乾燥工程)。
乾燥工程では、形成直後の画像層12中に含まれる水の少なくとも一部を除去する。
次に、図3(c)に示すように、画像層12上に、接着性を有する化合物を含む材料を付与し、接着層13を形成する(接着層形成工程)。これにより、熱転写媒体100(本発明の熱転写媒体)を得ることができる。なお、乾燥工程は設けることが好ましいが、必ずしも設ける必要は無い。
接着性を有する化合物を含む材料を付与する方法としては、特に限定されず、インクジェット法、ディップ法(刷毛、スキージ等による塗布を含む)、バーコート法、孔版印刷法(スクリーン印刷法)、凸版印刷法および凹版印刷法などが挙げられる。これらの方法のうち、インクジェット法は、版を準備する等の工程が不要で、しかも画像層12上に選択的に付与することができるため、接着性を有する化合物を含む材料の無駄を抑えることができる点でより好ましい。
なお、接着性を有する化合物を含む材料を付与した後、必要に応じて、接着層13を乾燥する乾燥工程を設けてもよい。
《画像形成方法》
次に、上述したような熱転写媒体100を用いた画像形成方法について説明する。
図4は、本発明の画像形成方法の一例を示す模式図である。
まず、図4(a)に示すように、記録媒体15を用意し、当該記録媒体15と、熱転写媒体100の接着層13とを対向するように配置し、画像層12と記録媒体15とを接着層13を介して接着する(接着工程)。
記録媒体15としては、特に限定されず、例えば、各種の紙、布、フィルム、シートなどが挙げられる。より具体的には、日本工業規格JIS−P0001に記載されている紙類、JIS−L0206に記載されている織物類、JIS−L0222に記載されている不織布類、および、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミド、ポリエーテルスルホン、ポリジアセテート、トリアセテート、ポリイミド、木材、金属、セラミックス、ガラスなどの材質のフィルム類、シート類が挙げられる。また記録媒体15としては、コート紙やアート紙等の塗工紙であってもよい。
なお、画像層12と記録媒体15との接着は、加熱により行われる。これにより、画像層12(接着層13)と記録媒体15との密着性(接着性)をより高いものとすることができる。
次に、図4(b)に示すように、離型シート11と画像層12とを剥離して、画像層12を記録媒体15へ転写する(転写工程)。これにより、画像層12と、接着層13と、記録媒体15とを備えた記録物200(本発明の記録物)を得ることができる。
以上のような画像形成方法によれば、発色性に優れた画像を備えた記録物を容易に形成することができる。
以上、本発明について、好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
次に、本発明の具体的実施例について説明する。
[1]インク組成物の調製
(1)イエローインクA
イエロー顔料(C.I.ピグメントイエロー74)100gと、アミノプロピルリン酸28gとを水720gによく混合した後、これに硝酸16.2gを滴下して70℃で攪拌した。
ここにさらに数分後、50gの水に10.7gの亜硝酸ナトリウムを溶かした溶液を加え、さらに1時間攪拌した。
得られたスラリーを濾紙(商品名:GA−100;アドバンテック東洋社製)で濾過して、さらに水で洗浄した。
得られたウェットケーキを水5kgに再分散して、逆浸透膜により電導度が2mS/cmになるまで脱塩および精製し、さらに顔料濃度が50重量%になるまで濃縮して、親水性官能基としてカルボキシル基および水酸基を表面に有する顔料粒子が分散したイエロー分散液を得た。
この分散液と、非イオン性界面活性剤(日信化学工業株式会社製オルフィン(R)E1010)と、プロピレングリコールと、1,2−ヘキサンジオールと、2−ピロリドンと、イオン交換水とを表1に示す割合で配合することにより、イエローインクAを得た。
(2)マゼンダインクA
顔料として、C.I.ピグメントレッド122を用いた以外は、上記と同様の処理をして親水性官能基としてカルボキシル基および水酸基を表面に有する顔料粒子が分散したマゼンダ分散液を得た。
この分散液と、非イオン性界面活性剤(日信化学工業株式会社製オルフィン(R)E1010)と、プロピレングリコールと、1,2−ヘキサンジオールと、2−ピロリドンと、イオン交換水とを表1に示す割合で配合することにより、マゼンダインクAを得た。
(3)シアンインクA
顔料として、C.I.ピグメントブルー15:3を用いた以外は、上記と同様の処理をして親水性官能基としてカルボキシル基および水酸基を表面に有する顔料粒子が分散したシアン分散液を得た。
この分散液と、非イオン性界面活性剤(日信化学工業株式会社製オルフィン(R)E1010)と、プロピレングリコールと、1,2−ヘキサンジオールと、2−ピロリドンと、イオン交換水とを表1に示す割合で配合することにより、シアンインクAを得た。
(4)樹脂分散のカラーインク
樹脂分散のカラーインクとして、イエローインクB(ICY37、セイコーエプソン社製)、マゼンダインクB(ICM37、セイコーエプソン社製)、シアンインクB(ICC37、セイコーエプソン社製)を用意した。
[2]光輝性インクの調製
10N−NaOH水溶液を3mL添加してアルカリ性にした水50mLに、クエン酸3ナトリウム2水和物17g、タンニン酸0.36gを溶解した。得られた溶液に対して3.87mol/L硝酸銀水溶液3mLを添加し、2時間攪拌を行い銀コロイド液を得た。
得られた銀コロイド液に対し、導電率が30μS/cm以下になるまで透析することで脱塩を行った。透析後、3000rpm、10分の条件で遠心分離を行うことで、粗大金属コロイド粒子を除去した。なお、平均粒径は20nmであった。なお、本実施例において、銀粒子の平均粒径は「マイクロトラックUPA」(日機装株式会社製)を用い、測定条件は、屈折率を0.2−3.9i、溶媒(水)の屈折率を1.333、測定粒子形状を球形、とした。
上記によって製造された銀コロイド液に、表1に示す成分を添加し、表1に示すような光輝性インクを得た。
[3]接着性を有する化合物を含む材料(接着層形成用インク)の調製
表1に示す各成分を表1に示す配合量で混合し、接着層形成用インクを得た。
なお、塩化ビニル系エマルジョンとして、日信化学工業社製の塩化ビニル系接着剤を用いた。
Figure 2012162682
[4]熱転写媒体の製造
(実施例1)
離型シートとして、空隙層を有する空隙クリアフィルム(セイコーエプソン社製、商品名「エプソンOHPシート」)を用意し、当該離型シート上に、PX−G930(セイコーエプソン社製)により、イエローインクAを50%dutyで付与し、画像層を形成した。
その後、形成した画像層を乾燥した。
次に、画像層上に、PX−G930(セイコーエプソン社製)により、接着層形成用インクを50%dutyで付与し、乾燥させ、接着層を形成した。
(実施例2、3)
表2に示すインク組成物を用いた以外は、上記実施例1と同様にして熱転写媒体を製造した。
(実施例4)
離型シートとして、空隙層を有する空隙クリアフィルム(セイコーエプソン社製、商品名「エプソンOHPシート」)を用意し、当該離型シート上に、PX−G930(セイコーエプソン社製)により、イエローインクAを50%dutyで付与した後、イエローインクの層の上に光輝性インクを50%dutyで付与して画像層を形成した。
その後、形成した画像層を乾燥した。
次に、画像層上に、PX−G930(セイコーエプソン社製)により、接着層形成用インクを50%dutyで付与し、乾燥させ、接着層を形成した。
(実施例5、6)
表2に示すインク組成物を用いた以外は、上記実施例1と同様にして熱転写媒体を製造した。
(比較例1〜4)
表2に示すインク組成物を用いた以外は、上記実施例1と同様にして熱転写媒体を製造した。
また、本明細書において、「duty」とは、下式で算出される値である。
duty(%)=実印刷ドット数/(縦解像度×横解像度)×100
(式中、「実印刷ドット数」は単位面積当たりの実印刷ドット数であり、「縦解像度」および「横解像度」はそれぞれ単位面積当たりの解像度である。)
Figure 2012162682
[5]画像転写性の評価
紙メディア(スーパーファイン用紙:セイコーエプソン社製)の記録媒体を用意し、各実施例および各比較例の熱転写媒体を用いて、各記録媒体に画像の転写処理を行い、記録物を得、下記の基準に従い、画像転写性を評価した。
◎ :転写面は平滑で剥離ムラが見られない
○ :5%以下の剥離ムラが見られる。
△ :5%超20%以下の剥離ムラが見られる。
× :20%超の剥離ムラが見られる。
[6]60℃光沢度の評価
上記[5]で得られた前記各実施例および各比較例に係る記録物について、光沢度計(MINOLTA MULTI GLOSS 268)を用い、煽り角度60°での光沢度を測定し、下記基準に従い、評価した。
◎ :60°光沢値が300以上 金属光沢感強い
○ :60°光沢値が100以上299未満 金属光沢あり
× :60°光沢値が99未満 金属光沢(光の反射)なし
これらの結果を表2に合わせて示した。
表2から明らかなように、各実施例の熱転写媒体は、画像転写性に優れていた。また、実施例4〜6の熱転写媒体は、光輝性にも優れていた。これに対して、各比較例の熱転写媒体は、満足行く結果が得られなかった。
1…インクジェット式プリンタ(プリンタ) 2…フレーム 3…プラテン 4…媒体送りモーター 5…ガイド部材 6…キャリッジ 7…タイミングベルト 8…キャリッジモーター 9…ヘッド 10…インクカートリッジ P…媒体 11…離型シート 12…画像層 13…接着層 15…記録媒体 100…熱転写媒体 200…記録物

Claims (9)

  1. 離型シートに対して、画像層と、接着層とが順に構成された熱転写媒体の前記画像層を形成するのに用いるインク組成物であって、
    インクジェット法により吐出され、親水性官能基を表面に有する顔料粒子と、水とを含むことを特徴とするインク組成物。
  2. 前記親水性官能基は、スルホン酸基、カルボキシル基、水酸基である請求項1に記載のインク組成物。
  3. 前記顔料粒子の平均粒径は、50nm以上300nm以下である請求項1又は2に記載のインク組成物。
  4. 前記離型シートは、空隙層を有するシートである請求項1ないし3のいずれかに記載のインク組成物。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のインク組成物と、
    前記画像層を形成するのに用いられる光輝性顔料が分散した光輝性インクであって、前記インク組成物によって形成された画像に対してインクジェット法により吐出される光輝性インクと、を有することを特徴とするインクセット。
  6. 請求項1ないし4のいずれかに記載のインク組成物を、インクジェット法により、離型シートに対して、画像層を形成する画像層形成工程と、
    前記離型シートの前記画像層を形成した側に、接着性を有する化合物を含む材料を付与し、接着層を形成する接着層形成工程と、を有することを特徴とする熱転写媒体の製造方法。
  7. 請求項6に記載の熱転写媒体の製造方法により、製造され、
    前記離型シートと、前記画像層と、前記接着層とを有する積層体で構成されたことを特徴とする熱転写媒体。
  8. 請求項7に記載の熱転写媒体の前記接着層と記録媒体とを対向するように配置し、前記画像層と前記記録媒体とを前記接着層を介して接着する接着工程と、
    前記離型シートと前記画像層とを剥離して、前記画像層を前記記録媒体へ転写する転写工程と、を有することを特徴とする画像形成方法。
  9. 請求項8に記載の画像形成方法によって形成され、
    前記記録媒体と、前記接着層と、前記画像層とを有することを特徴とする記録物。
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