JP2013172822A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】吊り干乾燥の構造部分が邪魔にならず、洗濯物の乾燥皺を抑え、短時間で乾燥できる洗濯乾燥機を提供することである。
【解決手段】洗濯乾燥機1は、上方に開口した開口部を有している外箱10と、外箱10の内側に設けられ、開口部を介して洗濯物が入れられる脱水槽30と、外箱10に、ヒンジ機構によって上下に回動可能となるように取り付けられており、該回動によって開口部を開閉する蓋部15と、蓋部15の内側に設けられ、蓋部15に沿った収納状態と蓋部15から突出した使用状態とを取り、使用状態で乾燥対象物を支持し、使用状態で蓋部15を開閉した場合に他の部材に接触しない複数の支持部18、19と、を備え、脱水槽30に入れられた洗濯物を洗濯する洗濯動作、および、支持部18、19から脱水槽30内に向けて吊り下げられた乾燥対象物を乾燥させる吊り干乾燥動作を行う構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、衣類などの洗濯や乾燥に用いられる洗濯乾燥機に関する。
従来、衣類などの洗濯や乾燥に用いられる洗濯乾燥機が広く利用されている。多くの洗濯乾燥機は、上方に開口した開口部を有する外筐部と、外筐部の内側に設けられ、開口部を介して洗濯物が出し入れされる槽部(例えば脱水槽)と、外筐部にヒンジ機構によって上下に回動可能となるように取り付けられており、該回動によって開口部を開閉する蓋部と、を備えた構成となっている。
これにより洗濯乾燥機は、蓋部を開けて洗濯物の出し入れ等が可能であるとともに、蓋部を閉じて内部を閉空間とすることが可能である。また洗濯乾燥機は、槽部内に供給された水を攪拌翼(パルセータ)を用いて撹拌することによって洗濯動作を行い、槽部内に温風を供給することによって乾燥動作を行う。
また洗濯乾燥機としては、内部にハンガー等を用いて衣類を吊り下げておき、この衣類を乾燥させること(吊り干乾燥)が可能なものも提案されている。吊り干乾燥によれば、槽部の底に積まれている衣類を乾燥させるような場合に比べて、一般的に乾燥効率が良く、また、皺等が付き難いため、好ましい状態での仕上がりが期待される。
例えば特許文献1には、洗濯槽を備えその上方に開口部を有する洗濯機本体と、開口部を覆うように設けられ出し入れ口を有する蓋体と、洗濯槽内に熱風を供給する熱風供給装置と、蓋体の出し入れ口にこれを開閉すべく枢設された開閉蓋と、蓋体の下面部にその出し入れ口と対応するように設けられたハンガーとを具備した洗濯機が開示されている。
また特許文献2には、内槽の上面開口の内側周縁部に内方へ突出した弧状又は環状のフランジと、内槽の上面開口を直径方向に横切ってフランジの対向部に両端部が載置されるハンガーを備え、乾燥モードではオゾン発生装置にて生成したオゾンが空気循環用送風機の運転にて内槽内へ供給され、ハンガーに掛けた洗濯物の除菌・消臭を行う乾燥機能付き洗濯機が開示されている。
特開平1−249097号公報 特開2011−24990号公報
しかしながら、特許文献1ではハンガーの4本の吊下げ部にそれぞれ乾燥対象物を吊り下げる構成になっており、また、特許文献2ではハンガーの両端を内槽の上面開口部分に載せて固定する構成になっているため、どちらも乾燥対象物を折り畳んで吊り下げることになる。そのため、乾燥対象物の内側が外側よりも乾きにくく、乾燥に時間がかかるという問題がある。
また、特許文献1及び2では洗濯時にはハンガーを取り外し、乾燥時にハンガーを取り付けなければならないため手間がかかる。また、特許文献2では取り外したハンガーの置き場所に困ったり、ハンガーを紛失したりするおそれもある。
本発明は、吊り干乾燥の構造部分が邪魔にならず、洗濯物の乾燥皺を抑え、短時間で乾燥できる洗濯乾燥機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の洗濯乾燥機は、上方に開口した開口部を有している外筐部と、前記外筐部の内側に設けられ、前記開口部を介して洗濯物が入れられる槽部と、前記外筐部に、ヒンジ機構によって上下に回動可能となるように取り付けられており、該回動によって前記開口部を開閉する蓋部と、前記蓋部の内側に設けられ、前記蓋部に沿った収納状態と前記蓋部から突出した使用状態とを取り、該使用状態で乾燥対象物を支持し、該使用状態で前記蓋部を開閉した場合に他の部材に接触しない複数の支持部と、を備え、前記槽部に入れられた洗濯物を洗濯する洗濯動作、および、前記支持部から前記槽部内に向けて吊り下げられた乾燥対象物を乾燥させる吊り干乾燥動作を行う構成とする。
この構成によれば、複数の支持部で乾燥対象物を支持して吊り干し乾燥動作を行うことができる。
上記の洗濯乾燥機において、前記支持部は、例えば、前記蓋部に、ヒンジ機構によって回動可能となるように取り付けられており、該回動によって前記収納状態と前記使用状態とを取り得るようにしてもよい。
また上記の洗濯乾燥機において、前記蓋部を閉じた状態で、複数の前記支持部は、前記槽部の中心より前方と後方に位置することが望ましい。これにより、衣類が槽内に触れにくく、且つ十分な乾燥スペースを確保することができる。例えば、前記前方と後方にそれぞれ一対の前記支持部が位置することが望ましい。
また上記の洗濯乾燥機において、前記後方に位置する一対の支持部の間隔が、前記前方に位置する一対の支持部の間隔より大きいことが望ましい。これにより、衣類が槽内に触れにくく、且つ十分な乾燥スペースを確保することができる。
また上記の洗濯乾燥機において、前記後方に位置する支持部の長さが、前記前方に位置する支持部の長さより長いことが望ましい。これにより、様々な長さの乾燥対象物を槽底に触れさせずに支持できる。
また上記の洗濯乾燥機において、前記後方に位置する支持部の長さが可変であることが望ましい。これにより、よりコンパクトな収納状態とすることができる。例えば、前記支持部を構成する重なった棒状部材がヒンジ機構によって長さが可変となるようにすることができる。
また上記の洗濯乾燥機において、前記支持部は、乾燥対象物を挟持して支持する挟持部を有することで、衣類の脱着が容易となる。
また上記の洗濯乾燥機において、前記吊り干乾燥動作は、通常乾燥モードと、該通常乾燥モードより強風とした高速乾燥モードとを有することが望ましい。高速乾燥モードによれば、より短時間で乾燥でき、より乾燥皺も抑制できる。
本発明によると、蓋部の内側に、収納状態と使用状態とを取り、該使用状態で乾燥対象物を支持し、使用状態で蓋部を開閉した場合に他の部材に接触しない複数の支持部を設けることにより、収納状態及び蓋部の開閉時に支持部が邪魔にならず、洗濯物の乾燥皺を抑え、短時間で乾燥させることができる。
本発明の一実施形態の洗濯乾燥機の右側断面図である。 蓋部の内側の正面図である。 図2の左側面図である。 図3において支持部を使用状態にした図である。 挟持部の左側面図である。 支持部への衣類の吊り下げ方の一例を示す図である。 支持部への衣類の吊り下げ方の一例を示す図である。 支持部への衣類の吊り下げ方の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳述する。図1は、本発明の一実施形態の洗濯乾燥機の主な構造を理解容易とするため、蓋部15と上面板11より下側の部分とについて概略化した洗濯乾燥機の右側断面図を示したものである。なお、図1は、蓋部15が開かれた状態、中間の状態、閉じられた状態を表している。
洗濯乾燥機の全体的な構成等について説明する。洗濯乾燥機1は全自動型であり、直方体形状の外箱10を備えている。外箱10は、略直方体に成形され、その上側は開放されている。外箱10の上側の開放部は上面板11で覆われている。
上面板11の前部には、洗濯乾燥機の操作を受け付ける操作部(操作ボタン等)が設けられている。上面板11の背面側にはバックパネル14が装着される。
上面板11の中央部には、洗濯乾燥機1内に洗濯物を投入するための出入口(開口部)11aが設けられている。出入口11aは、バックパネル14の前端部に設けたヒンジ部15aで枢支される蓋部15によって開閉される。ヒンジ部15aは、洗濯乾燥機1の前後方向の中心より後側の位置に設けられている。
蓋部15の周縁にはパッキン(不図示)が設けられ、蓋部15の全閉状態では、出入口11aと蓋部15との間が密封される。なお蓋部15の前側には、全閉時に上面板11の前側上部に引っ掛けて蓋部15を係止(ラッチ)することが可能な、爪(不図示)が設けられている。爪が上面板11に引っ掛かっている状態では、蓋部15は、上向きの力が加わっても開かないようになっている。
蓋部15は、ヒンジ部15aの軸を中心にして、上下方向(前後方向と見ることも出来る)に回動可能となっている。なお以下の説明では、蓋部15の回動方向の位置を、水平面を基準(0°)とした角度(開く方向を正とし、以下では「蓋部15の角度」と称することがある)で表す。蓋部15は、0°よりやや小さい位置(全閉の位置)Cから、90°よりやや大きい位置(全開の位置)Aまでの範囲内で、回動可能となっている。
これによりユーザは、蓋部15を上方向へ回動させて蓋部15を開き、下方向へ回動させて蓋部15を閉じることが可能である。蓋部15が開かれている状態(換言すれば、出入口11aが開かれている状態)では、ユーザは、脱水槽30に洗濯物などを投入したり、脱水槽30から洗濯物などを取り出したりすることができる。
また蓋部15における出入口11aに対向する面(内側の面)には、衣類(乾燥対象物)2、3を掛けるための4つの支持部18、18、19、19が設けられている。支持部18、19の詳細については後述する。これによりユーザは、蓋部15を開けた状態で、衣類2、3を支持部18、19に取り付けたり、外したりすることが可能である。したがって、吊り干乾燥させる際の作業性が良い。
この状態から、ユーザによって蓋部15が閉じられる(換言すれば、出入口11aが閉じられる)ことにより、脱水槽30内において衣類を吊り下げた状態とすることが可能である。後述する通り洗濯乾燥機1は、支持部18、19に吊り下げられた衣類2、3に対し、吊り干乾燥を行うことが可能となっている。
また上面板11における出入口11aに臨む部分であって、かつ、ヒンジ部15aの近傍である部分(洗濯乾燥機1の前後方向の中心より後側の位置)には、保持機構(不図示)が設けられている。保持機構は、必要に応じて、棒状の可動部を蓋部15に向けて突出させることが可能であり、蓋部15に支持することにより、蓋部15を開いた中間の状態(例えば45°)Bに保持するための機構である。
そして、蓋部15が中間の状態Bで、ユーザは、乾燥対象物である衣類2、3を支持部18、19に取り付けることができる。このとき、蓋部15を手などで支えておかなくても、蓋部15はほぼ45°の位置に保持されるため、ユーザにとって、支持部18、19に衣類2、3を取り付ける作業は容易となっている。すなわち、吊り干乾燥させる際の作業性が良い。
外箱10の内部には、洗濯槽を兼ねる脱水槽30と、脱水槽30を収容する水槽20が収容される。脱水槽30は、洗剤を溶かした水またはすすぎ用の水(以下これらを総称して「洗濯水」という)を溜める。水槽20及び脱水槽30は、ともに上方に向けて開口した有底筒状のカップの形状を呈しており、各々軸線を垂直にして水槽20を外側、脱水槽30を内側とする形で同心的に配置される。
水槽20は、サスペンション部材21によって吊り下げられる。サスペンション部材21は、水槽20の外面下部と外箱10の内面コーナー部とを連結する形で計4箇所に配備され、水槽20を水平面内で揺動できるように支持している。
脱水槽30は上方にテーパ状に広がる周壁を有し、この周壁にはその最上部に環状に配置した複数個の脱水孔31を除いて、液体を通すための開口部はない。即ち、脱水槽30はいわゆる「孔なし」タイプに形成される。脱水槽30の上部開口部の縁には、洗濯物の脱水のため脱水槽30を高速回転させたときに振動を抑制する働きをする、環状のバランサ32が装着される。脱水槽30の内部底面には、槽内で洗濯水の流動を生じさせるためのパルセータ33が配置される。
水槽20の下面には、駆動ユニット40が取り付けられる。駆動ユニット40はモータ41及びクラッチ・ブレーキ機構43を有している。クラッチ・ブレーキ機構43は、モータ41にベルト42で連結され、脱水軸44及びパルセータ軸45が上方に突出する。クラッチ・ブレーキ機構43は電磁力で動作し、脱水軸44及びパルセータ軸45の一方を、択一的にモータ41に連結する。また、クラッチ・ブレーキ機構43は電磁力によって脱水軸44の回転にブレーキを掛けるとともに、ブレーキを解除する。
脱水軸44とパルセータ軸45は二重軸構造となっており、脱水軸44が外側に配されてパルセータ軸45が内側に配される。脱水軸44は、水槽20を貫通して脱水槽30に連結され、脱水槽30を軸支する。パルセータ軸45は、水槽20及び脱水槽30を貫通してパルセータ33に連結され、パルセータ33を軸支する。脱水軸44と水槽20との間、及び脱水軸44とパルセータ軸45との間には、各々水もれを防ぐためのシール部材が配置される。
上面板11の下側には、側面が蛇腹状である略筒形状の連結部品17が固定されている。連結部品17によって、脱水槽30の回転等による水槽20の振動が吸収されるように、上面板11と水槽カバー20aとが連結されている。
また、上面板11及び連結部品17により、出入口11aの周囲と水槽20の上面との間を遮蔽する遮蔽部が構成される。遮蔽部によって水槽20と出入口11aとの間に密封空間が形成される。これにより、水槽20の上面を開閉する内蓋を必要とせず、蓋部15を閉じて洗濯及び乾燥を行うことができる。
外箱10の後部の上面板11上には、乾燥ユニットが設置されている。乾燥ユニットは、送風機やヒータなどを備えており、吊り干乾燥動作の実行時に、脱水槽30の内周壁に沿って温風を吹き出す(脱水層30内に温風を供給する)機能を有している。
また上面板11における後側の部分には、給水口が設けられている。給水口は給水弁を介して市水に接続される。このように給水口及び給水弁は、脱水槽30に給水する給水部を構成する。なお給水口は、埃などの異物が内部に入らないように配慮されている。
水槽20の底部には、水槽20及び脱水槽30内の水を外箱10の外部に排水する、排水ホース60が取付けられている。脱水槽30には、排水孔62が同一円周上に4箇所設けられ、各排水孔62と排水ホース60との間は、排水ダクト61により連結される。排水ダクト61内には、排水弁63が設けられる。排水弁63を開くと、排水ダクト61及び排水ホース60を介して、脱水槽30内の水が排水される。また、脱水時に脱水槽30の上部から流出した水は、水槽20の周壁と脱水槽30の周壁との間を通って、排水ホース60から排水される。
また洗濯乾燥機1は、蓋部15の開閉状態を検知する蓋開閉センサ、脱水槽30の水位を検知する水位センサ、脱水槽30の内部の温度を検知する温度センサ、および脱水槽30の内部の湿度を検知する湿度センサといった、各種のセンサが備えられている。
また洗濯乾燥機1には、ユーザの操作や各種センサの検出情報などに応じ、洗濯乾燥機1が適切に動作するように各部を制御する、制御装置が備えられている。当該制御装置は、例えば外箱10の背面上部に配されており、モータ41や乾燥ユニットなどを制御するようになっている。
上記構成の洗濯乾燥機1においては、出入口11aから脱水槽30に洗濯物が入れられ、蓋部15が閉じられる。ユーザによって洗濯条件が選択され、洗濯の開始が指示されると、蓋開閉センサにより蓋部15が閉じたことを検知して、洗濯工程の動作が実行される。
洗濯工程では、排水弁63を閉じて給水弁が開かれ、給水口から脱水槽30に給水する。脱水槽30に所定量の水が溜まると、水位センサの検知によって給水弁が閉じられる。次に、クラッチ・ブレーキ機構43により、パルセータ軸45をモータ41に連結してモータ41を駆動する。これにより、パルセータ33が回転し、脱水槽30の中の水を攪拌して洗濯動作が行われる。
洗濯工程を開始して所定時間が経過すると、排水弁63を開いて脱水槽30内の水が排水され、クラッチ・ブレーキ機構43により、脱水軸44がモータ41に連結される。これにより、モータ41の駆動によって脱水槽30が高速回転して脱水動作が行われる。脱水槽30の高速回転によって洗濯物から飛散した水は、排水ダクト61及び脱水孔31から流出する。
脱水動作を開始して所定時間が経過すると、モータ41が停止され、排水弁63を閉じて給水弁が開かれる。脱水槽30に所定量の水が溜まると、水位センサの検知によって給水弁が閉じられる。次に、クラッチ・ブレーキ機構43により、パルセータ軸45をモータ41に連結してモータ41を駆動する。これにより、パルセータ33が回転し、脱水槽30の中の水を攪拌してすすぎ動作が行われる。
すすぎ動作を開始して所定時間が経過すると、上記の脱水動作が再度行われる。そして、脱水動作が所定時間行われると、洗濯工程が終了する。また洗濯乾燥機1は、ユーザによる吊り干乾燥動作の実行指示がなされたときには、吊り干乾燥動作を開始する。
吊り干乾燥動作は、温風を脱水槽30内に供給して循環させることにより、吊り下げられた衣類の乾燥(吊り干乾燥)を行う動作である。すなわち洗濯乾燥機1は、予め衣類が吊り下げられた状態にて吊り干乾燥動作を行うことにより、当該衣類の吊り干乾燥を実現させる。吊り干乾燥動作は、通常乾燥モードと、通常乾燥モードより強風とした高速乾燥モードとを有し、ユーザにより選択されるようにすることが望ましい。より強い風を衣類に当てることにより、乾燥時間を短縮できるとともに、衣類に引張力を加えて皺をさらに抑制できる。そして、衣類の皺が低減されることで、乾燥後の衣類のアイロン掛け等の処理を省略することもできる。
次に、支持部18、19について詳しく説明する。図2は、蓋部15の内側の正面図であり、図3は、その左側面図である。図4は図3において支持部18、19を使用状態にした図である。図5は、挟持部の左側面図である。
支持部18、19は、蓋部15の内側にヒンジ機構によって回動可能となるように取り付けられており、該回動によって蓋部15に沿った収納状態(図2、図3の状態)と蓋部15から突出した使用状態(図4の状態)とを取り得る。そして、支持部18、19は、使用状態で乾燥対象物を支持し、使用状態で蓋部15を開閉した場合に上面板11等の他の部材に接触しないように構成されている。よって、吊り干乾燥の構造部分である支持部18、19は、収納状態では洗濯工程の邪魔にならず、使用状態では蓋部15の開閉動作の邪魔にならない。
支持部18、18は、蓋部15を閉じた状態で水槽20の中心より前方に一対(2つ)並設されている。一対の支持部18、18は洗濯乾燥機1の前面から見て左右方向に並んでいる。これにより、衣類が槽内に触れにくく、且つ十分な乾燥スペースを確保することができる。支持部18は、蓋部15の内側に設けられたヒンジ部18aと、一端がヒンジ部18aに枢支される棒状部材18bと、棒状部材18bの一側面に設けられ衣類を挟持して支持する挟持部18cとを備えている。
一方、支持部19、19は、蓋部15を閉じた状態で水槽20の中心より後方に一対(2つ)並設されている。一対の支持部19、19は洗濯乾燥機1の前面から見て左右方向に並んでおり、その間隔は前方に位置する一対の支持部18、18の間隔より大きい。これにより、衣類が槽内に触れにくく、且つ十分な乾燥スペースを確保することができる。
また、支持部19は、蓋部15の内側に設けられた第1ヒンジ部19aと、一端が第1ヒンジ部19aに枢支される第1棒状部材19bと、第1棒状部材19bの他端に設けられた第2ヒンジ部19cと、第1棒状部材19bの対向する側面に沿って一対設けられ、それぞれの一端が第2ヒンジ部19cに枢支される第2棒状部材19dと、第2棒状部材19dの一側面に設けられ衣類を挟持して支持する挟持部19eとを備えている。支持部19は支持部18より長く形成されている。これにより、様々な長さの乾燥対象物を槽底に触れさせずに支持できる。
そして、図3に示すような、支持部18が蓋部15の内面と略平行な収納状態から、棒状部材18bの先端付近を持って下方に略90°回動させることで、図4に示すような、棒状部材18bが蓋部15から略垂直に突出した使用状態とすることができる。棒状部材18bは、図4の状態で係止され、それより下方には回動しない機構になっている。
また、図3に示すような、支持部19が蓋部15の内面と略平行な収納状態から、第2ヒンジ部19c付近を持って第1及び第2棒状部材19b、19dを一緒に下方に略90°回動させ、続いて、第2棒状部材19dの先端付近を持って上方側に略180°回動させることで、図4に示すような、第1及び第2棒状部材19b、19dが蓋部15から略垂直に直線状に突出した使用状態とすることができる。第1及び第2棒状部材19b、19dは、図4の状態で係止され、それより下方には回動しない機構になっている。
使用状態において挟持部18c、19eは、図4に示すように蓋部15が開状態では支持部18、19の上面側に位置する。挟持部18c、19eは、例えば、図5に示すようなバネで付勢されることで衣類を挟持するクリップ(洗濯ばさみ)であり、衣類の脱着が容易となっている。また、挟持部18c、19eは、それぞれ棒状部材18b又は第1及び第2棒状部材19b、19dに沿ってスライド可能となっており、様々な長さの衣類を槽底に触れずに支持することができる。なお、挟持部以外の構造であっても、支持部に衣類を吊すことができる構造であればよい。
そして、支持部18、19を使用状態にして蓋部15を開閉した場合、図1に示すように、上面板11等の他の部材に接触しないように、それぞれの長さが設計されている。したがって、支持部18、19に衣類を吊した状態で蓋部15の開閉動作を行うことができ、使い勝手がよい。
なお、支持部は上記の形態に限定されることはなく、少なくとも、蓋部15の内側に設けられ、蓋部15に沿った収納状態と蓋部15から突出した使用状態とを取り、該使用状態で乾燥対象物を支持し、該使用状態で蓋部15を開閉した場合に他の部材に接触せず、複数備えられていればよい。
そして、蓋部15を閉じた状態で、複数の支持部は、脱水槽30の中心より前方と後方に位置することが好ましい。これにより、衣類が槽内に触れにくく、且つ十分な乾燥スペースを確保することができる。また、脱水槽30の中心より後方に位置する支持部の長さが可変であることが好ましく、上記の実施形態の他に、例えば、第1及び第2棒状部材がスライドすることで長さを可変とするような構成であってもよい。これにより、よりコンパクトな収納状態とすることができる。
図6〜図8は、支持部18、19への衣類の吊り下げ方の一例を示す図である。図6では、一対の支持部18、18に衣類2が支持されており、一対の支持部19、19に衣類3が支持されている。図6では、挟持部18c、19eの位置を変えることで、衣類2と衣類3の下端が揃えられているが、それらの上端を揃えるようにしてもよい。
図7では、4つの支持部18、19を使って衣類4が支持されている。4つの挟持部18c、19eでそれぞれ衣類4の裾を挟持して衣類4を逆さ吊りにしている。このように、衣類4を逆さ吊りで乾燥することにより、ハンガーに掛けて乾燥するときに生じる衣類4の肩部分の型崩れを回避できる。また、衣類4の前身頃を一対の支持部18、18で支持し、後身頃を一対の支持部19、19で支持することで、衣類4の前身頃と後身頃とが重ならないように筒状に保持している。このように、衣類4の生地が重ならないようにして乾燥することにより、衣類4の内側にも乾燥風を当てることができ、厚手の生地であっても短時間で乾燥させることができる。
図8では、4つの支持部18、19を使って衣類5が支持されている。衣類5は大人用の長ズボン等の長尺物である。衣類5の裾をそれぞれ支持部18、18で支持し、腰部分を一対の支持部19、19で支持することで、衣類5を折りたたむことなく、槽底に支えないようにしている。このように、衣類5の長手方向の端部をそれぞれ支持することにより、衣類5が槽底に接触して乾燥風が当たりにくくなるのを防ぎ、折りたたんで内側に乾燥風が当たらなくなることも防ぎ、均一に乾燥させることができるので、短時間で乾燥させることができる。
このように、1つの衣類を複数の支持部で支持することにより、衣類を広げた状態で乾燥することができるため、洗濯物の乾燥皺を抑え、短時間で乾燥できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また本発明の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。
本発明は、上方に開口した開口部を開閉する蓋部を有する洗濯乾燥機に利用することができる。
1 洗濯乾燥機
2〜5 衣類
10 外箱(外筐部の一部)
11 上面板(外筐部の一部)
11a 出入口(開口部)
14 バックパネル
15 蓋部
15a ヒンジ部
17 連結部品
18、19 支持部
18a ヒンジ部
18b 棒状部材
18c、19e 挟持部
19a 第1ヒンジ部
19b 第1棒状部材
19c 第2ヒンジ部
19d 第2棒状部材
20 水槽
20a 水槽カバー
21 サスペンション部材
30 脱水槽(槽部の一部)
31 脱水孔
32 バランサ
33 パルセータ
40 駆動ユニット
41 モータ
42 ベルト
43 クラッチ・ブレーキ機構
44 脱水軸
45 パルセータ軸
60 排水ホース
61 排水ダクト
62 排水孔
63 排水弁

Claims (10)

  1. 上方に開口した開口部を有している外筐部と、
    前記外筐部の内側に設けられ、前記開口部を介して洗濯物が入れられる槽部と、
    前記外筐部に、ヒンジ機構によって上下に回動可能となるように取り付けられており、該回動によって前記開口部を開閉する蓋部と、
    前記蓋部の内側に設けられ、前記蓋部に沿った収納状態と前記蓋部から突出した使用状態とを取り、該使用状態で乾燥対象物を支持し、該使用状態で前記蓋部を開閉した場合に他の部材に接触しない複数の支持部と、を備え、
    前記槽部に入れられた洗濯物を洗濯する洗濯動作、および、前記支持部から前記槽部内に向けて吊り下げられた乾燥対象物を乾燥させる吊り干乾燥動作を行う洗濯乾燥機。
  2. 前記支持部は、前記蓋部に、ヒンジ機構によって回動可能となるように取り付けられており、該回動によって前記収納状態と前記使用状態とを取り得ることを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  3. 前記蓋部を閉じた状態で、複数の前記支持部は、前記槽部の中心より前方と後方に位置することを特徴とする請求項1又は2記載の洗濯乾燥機。
  4. 前記前方と後方にそれぞれ一対の前記支持部が位置することを特徴とする請求項3記載の洗濯乾燥機。
  5. 前記後方に位置する一対の支持部の間隔が、前記前方に位置する一対の支持部の間隔より大きいことを特徴とする請求項4記載の洗濯乾燥機。
  6. 前記後方に位置する支持部の長さが、前記前方に位置する支持部の長さより長いことを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の洗濯乾燥機。
  7. 前記後方に位置する支持部の長さが可変であることを特徴とする請求項3〜6の何れかに記載の洗濯乾燥機。
  8. 前記支持部を構成する重なった棒状部材がヒンジ機構によって長さが可変となっていることを特徴とする請求項7記載の洗濯乾燥機。
  9. 前記支持部は、乾燥対象物を挟持して支持する挟持部を有することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の洗濯乾燥機。
  10. 前記吊り干乾燥動作は、通常乾燥モードと、該通常乾燥モードより強風とした高速乾燥モードとを有することを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の洗濯乾燥機。
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