JP2012239585A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

洗濯乾燥機 Download PDF

Info

Publication number
JP2012239585A
JP2012239585A JP2011111333A JP2011111333A JP2012239585A JP 2012239585 A JP2012239585 A JP 2012239585A JP 2011111333 A JP2011111333 A JP 2011111333A JP 2011111333 A JP2011111333 A JP 2011111333A JP 2012239585 A JP2012239585 A JP 2012239585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washing
drying
drying machine
tank
fall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011111333A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiro Nakabayashi
邦博 中林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2011111333A priority Critical patent/JP2012239585A/ja
Publication of JP2012239585A publication Critical patent/JP2012239585A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】吊り干乾燥が可能であるとともに、吊り下げられた乾燥対象物の落下を検出することが可能となる洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】上方に開口している槽部と、前記槽部の内側底部に設けられ、回転することによって該槽部内の流体を攪拌する攪拌翼と、を備え、前記槽部に入れられた洗濯物を洗濯する洗濯動作、および、前記槽部の上方から吊り下げられた乾燥対象物を乾燥させる吊り干乾燥動作を行う洗濯乾燥機であって、前記攪拌翼の回転に対する抵抗に基づいて、前記吊り下げられた乾燥対象物の前記槽部内への落下を検出する、落下検出部を備えた洗濯乾燥機とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、衣類などの洗濯や乾燥に用いられる洗濯乾燥機に関する。
従来、衣類などの洗濯や乾燥に用いられる洗濯乾燥機が広く利用されている。一般的に洗濯乾燥機は、槽部(例えば脱水槽)内に供給された水を攪拌翼(パルセータ)を用いて撹拌することによって洗濯動作を行い、槽部内に温風を供給することによって乾燥動作を行う。
また洗濯乾燥機としては、槽部の上方からハンガー等を用いて吊り下げられた衣類の乾燥(吊り干乾燥)が可能なものも提案されている。吊り干乾燥によれば、槽部の底に積まれている衣類を乾燥させるような場合に比べて、一般的に乾燥効率が良く、また、しわ等が付き難く、好ましい状態での仕上がりが期待される。
なお特許文献1には、洗濯水を注水する前の乾布状態のままで攪拌翼を回転させ、攪拌翼が停止に至る慣性回転中に攪拌翼に加わる衣類の抵抗を検知することにより、衣類の量を検知し、その衣類の量に応じた洗剤量を表示するものが開示されている。
特開平5−123485号公報 特開平1−249097号公報 特開2011−24990号公報
しかし吊り干乾燥が行われているときには、吊り下げられている衣類がハンガー等から外れ、落下してしまうおそれがある。特に温風が供給されている状況では、吊り下げられている衣類は、比較的落下しやすくなっていると考えられる。
衣類が落下した場合、そのままでは吊り干乾燥が正常に行われないため、何らかの対処が必要となる。例えば、吊り干乾燥が引き続き正常に行われるようにするためには、ユーザ等によって、落ちた衣類が再度吊り下げられる必要がある。
このような事情に鑑み、吊り干乾燥が可能である洗濯乾燥機においては、例えば衣類の落下をユーザに報知することが出来るように、衣類の落下を検出するようになっていることが望ましい。なお特許文献1に開示されているものは、適切な洗剤量を把握するために、洗濯水を注水する前の乾布状態の衣類の量を検知するものであり、衣類の落下を検出することとは関係が無い。
本発明は上述した問題に鑑み、吊り干乾燥が可能であるとともに、吊り下げられた乾燥対象物の落下を検出することが可能となる洗濯乾燥機の提供を目的とする。
上記目的を達成するため本発明に係る洗濯乾燥機は、上方に開口している槽部と、前記槽部の内側底部に設けられ、回転することによって該槽部内の流体を攪拌する攪拌翼と、を備え、前記槽部に入れられた洗濯物を洗濯する洗濯動作、および、前記槽部の上方から吊り下げられた乾燥対象物を乾燥させる吊り干乾燥動作を行う洗濯乾燥機であって、前記攪拌翼の回転に対する抵抗に基づいて、前記吊り下げられた乾燥対象物の前記槽部内への落下を検出する、落下検出部を備えた構成とする。
本構成によれば、吊り干乾燥が可能であるとともに、吊り下げられた乾燥対象物の落下を検出することが可能となる。なお乾燥対象物の落下の検出は、攪拌翼の機構を利用して行われる。そのため、従来の攪拌翼を備えた洗濯乾燥機をベースにして(例えば仕様変更により)本構成を実現させるにあたっては、必要な部品等の追加(専用の検出手段等の追加など)によるコストアップを、極力抑えることが可能となる。
また、前記吊り干乾燥動作の実行中において、停止に至る慣性回転が少なくとも一回行われるようにしつつ、前記攪拌翼を回転させるようにした上記構成の洗濯乾燥機において、前記落下検出部は、前記抵抗として、前記慣性回転中に前記攪拌翼に加わる抵抗を検出し、前記抵抗が予め設定されている閾値を超えたときに、前記落下を検出する構成としてもよい。
また上記構成において、前記落下が検出されたことをユーザに報知する報知部を備えた構成としてもよい。本構成によれば、乾燥対象物が落下したことをユーザに気付かせることが可能となる。
また上記構成としてより具体的には、前記報知部は、所定のアラーム音を鳴らすとともに、所定のアラーム表示を行うことにより、前記落下が検出されたことをユーザに報知する構成としてもよい。
また上記構成としてより具体的には、前記報知部は、前記落下が検出された後、前記吊り干乾燥動作の一時停止および再スタートの指示がなされるまで、前記アラーム表示を継続させる構成としてもよい。
また上記構成において、内側に前記槽部を有し上側に開口部を有している外筐部を備え、該開口部を通じて、該槽部内に洗濯物が入れられるようにした上記構成の洗濯乾燥機において、前記開口部を開閉する蓋部を備え、前記蓋部には、前記乾燥対象物を吊り下げたハンガーが掛けられる、フックが設けられている構成としてもよい。本構成によれば、槽部の上方から乾燥対象物を吊り下げることが容易となる。
上述した通り、本発明に係る洗濯乾燥機によれば、吊り干乾燥が可能であるとともに、吊り下げられた乾燥対象物の落下を検出することが可能となる。なお乾燥対象物の落下の検出は、攪拌翼の機構を利用して行われる。そのため、従来の攪拌翼を備えた洗濯乾燥機をベースにして(例えば仕様変更により)本構成を実現させるにあたっては、必要な部品等の追加(専用の検出手段等の追加など)によるコストアップを、極力抑えることが可能となる。
本発明の実施形態に係る洗濯乾燥機の前方斜め上視点で示す外観図である。 本発明の実施形態に係る洗濯乾燥機の側方視点で示す外観図である。 本発明の実施形態に係る洗濯乾燥機の側方視点で示す断面図である。 本発明の実施形態に係る洗濯乾燥機の概略化した断面図である。 フックにハンガーを掛けた状態を示す説明図である。 フックにハンガーを掛けた状態を示す別の説明図である。 本発明の実施形態に係る洗濯乾燥機の制御体系に関するブロック図である。 本発明の実施形態に係る吊り干乾燥動作に関するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳述する。図1は、本発明の実施形態に係る洗濯乾燥機1を前方斜め上視点で示す外観図であり、図2は、洗濯乾燥機1を側方視点で示す外観図である。また図3は、洗濯乾燥機1を側方視点で示す断面図である。なお図1および図2は、蓋部15が開かれた状態を表しており、図3は、蓋部15が閉じられており、かつ、一つのフック15bにハンガー2が掛けられている状態を表している。また図3の左上の部分は、破線で囲まれた領域の拡大図を表している。
また図4は、洗濯乾燥機1の主な構造を理解容易とするため、上面板11より下側の部分について、側方視点による洗濯乾燥機1の概略化した断面図を示したものである。図2から図4の各々に示した洗濯乾燥機1は、左側が前面、右側が背面である。
[洗濯乾燥機の全体的な構成等について]
以下、図1〜図4などを参照しながら、洗濯乾燥機の全体的な構成等について説明する。洗濯乾燥機1は全自動型であり、直方体形状の外箱10を備えている。外箱10は、略直方体に成形され、その上側は開放されている。外箱10の上側の開放部は上面板11で覆われている。
上面板11の前部には、洗濯乾燥機の操作を受付ける操作部(操作ボタン等)71が設けられている。上面板11の背面側にはバックパネル14が装着される。
上面板11の中央部には、洗濯乾燥機1内に洗濯物を投入するための出入口(開口部)11aが開設されている。出入口11aは、バックパネル14の前端部に設けたヒンジ部15aで枢支される蓋部15によって開閉される。ヒンジ部15aは、洗濯乾燥機1の前後方向の中心より後側の位置に設けられている。
蓋部15の周縁にはパッキン(不図示)が設けられ、蓋部15の全閉時には、出入口11aと蓋部15との間が密封される。なお蓋部15の前側には、全閉時に上面板11の前側上部に引っ掛けて蓋部15を係止(ラッチ)することが可能な、爪15cが設けられている。爪15cが上面板11に引っ掛かっている状態では、蓋部15は、上向きの力が加わっても開かないようになっている。
図2に示すように蓋部15は、ヒンジ部15aの軸を中心にして、上下方向(前後方向と見ることも出来る)に回動可能となっている。蓋部15は、全閉の位置から全開の位置までの範囲内で、回動可能となっている。
これによりユーザは、蓋部15を上方向へ回動させて蓋部15を開き、下方向へ回動させて蓋部15を閉じることが可能である。蓋部15が開かれている状態(換言すれば、出入口11aが開かれている状態)では、ユーザは、脱水槽30に洗濯物などを投入したり、脱水槽30から洗濯物などを取り出したりすることができる。
また蓋部15における出入口11aに対向する面(下側の面)には、ハンガー2を掛けるためのフック15bが設けられている。これによりユーザは、図5(前方斜め上視点の図)および図6(側方視点の図)に示すように、蓋部15を開けた状態で、衣類(乾燥対象物)を取り付けたハンガー2をフック15bに掛けることが可能である。なお図5および図6では、衣類の表示については省略している。
この状態から、ユーザによって蓋部15が閉じられる(換言すれば、出入口11aが閉じられる)ことにより、脱水槽30内において衣類を吊り下げた状態とすることが可能である。なお図3(特に左上の部分)に示すように、フック15bは左右方向を軸とする円筒形状の部分を有している。そしてハンガー2は鉤形状の部分を有しており、この鉤形状の部分がフック15bの円筒形状の部分に、前後方向へ回転自在に掛けられるようになっている。
これによりフック15bに掛けられたハンガー2は、蓋部15の位置が変動しても、重力の作用によって常に下向き(衣類を自然に吊り下げる向き)となる。後述する通り洗濯乾燥機1は、ハンガー2を用いて吊り下げられた衣類に対し、吊り干乾燥を行うことが可能となっている。
外箱10の内部には、洗濯槽を兼ねる脱水槽30と、脱水槽30を収容する水槽20が収容される。脱水槽30は、洗剤を溶かした水またはすすぎ用の水(以下これらを総称して「洗濯水」という)を溜める。水槽20及び脱水槽30は、ともに上方に向けて開口した有底筒状のカップの形状を呈しており、各々軸線を垂直にして水槽20を外側、脱水槽30を内側とする形で同心的に配置される。
水槽20は、サスペンション部材21によって吊り下げられる。サスペンション部材21は、水槽20の外面下部と外箱10の内面コーナー部とを連結する形で計4箇所に配備され、水槽20を水平面内で揺動できるように支持している。
脱水槽30は上方にテーパ状に広がる周壁を有し、この周壁にはその最上部に環状に配置した複数個の脱水孔31を除いて、液体を通すための開口部はない。即ち、脱水槽30はいわゆる「孔なし」タイプに形成される。脱水槽30の上部開口部の縁には、洗濯物の脱水のため脱水槽30を高速回転させたときに振動を抑制する働きをする、環状のバランサ32が装着される。脱水槽30の内部底面には、槽内で洗濯水の流動を生じさせるためのパルセータ33が配置される。
水槽20の下面には、駆動ユニット40が取り付けられる。駆動ユニット40はモータ41及びクラッチ・ブレーキ機構43を有している。クラッチ・ブレーキ機構43は、モータ41にベルト42で連結され、脱水軸44及びパルセータ軸45が上方に突出する。クラッチ・ブレーキ機構43は電磁力で動作し、脱水軸44及びパルセータ軸45の一方を、択一的にモータ41に連結する。また、クラッチ・ブレーキ機構43は電磁力によって脱水軸44の回転にブレーキを掛けるとともに、ブレーキを解除する。
脱水軸44とパルセータ軸45は二重軸構造となっており、脱水軸44が外側に配されてパルセータ軸45が内側に配される。脱水軸44は、水槽20を貫通して脱水槽30に連結され、脱水槽30を軸支する。パルセータ軸45は、水槽20及び脱水槽30を貫通してパルセータ33に連結され、パルセータ33を軸支する。脱水軸44と水槽20との間、及び脱水軸44とパルセータ軸45との間には、各々水もれを防ぐためのシール部材が配置される。
上面板11の下側には、側面が蛇腹状である略筒形状の連結部品17が固定されている。連結部品17によって、脱水槽30の回転等による水槽20の振動が吸収されるように、上面板11と水槽カバー20aとが連結されている。
また、上面板11及び連結部品17により、出入口11aの周囲と水槽20の上面との間を遮蔽する遮蔽部が構成される。遮蔽部によって水槽20と出入口11aとの間に密封空間が形成される。これにより、水槽20の上面を開閉する内蓋を必要とせず、蓋部15を閉じて洗濯及び乾燥を行うことができる。
また上面板11における後側の部分には、給水口が設けられている。給水口は給水弁を介して市水に接続される。このように給水口及び給水弁は、脱水槽30に給水する給水部を構成する。なお給水口は、埃などの異物が内部に入らないように配慮されている。
水槽20の底部には、水槽20及び脱水槽30内の水を外箱10の外部に排水する、排水ホース60が取付けられている。脱水槽30には、排水孔62が同一円周上に4箇所設けられ、各排水孔62と排水ホース60との間は、排水ダクト61により連結される。排水ダクト61内には、排水弁63が設けられる。排水弁63を開くと、排水ダクト61及び排水ホース60を介して、脱水槽30内の水が排水される。また、脱水時に脱水槽30の上部から流出した水は、水槽20の周壁と脱水槽30の周壁との間を通って、排水ホース60から排水される。
図7は、洗濯乾燥機1の制御体系に関するブロック図である。本図に示すように洗濯乾燥機1は、蓋部15の開閉状態を検知する蓋開閉センサ73、脱水槽30の水位を検知する水位センサ74、脱水槽30の内部の温度を検知する温度センサ75、および脱水槽30の内部の湿度を検知する湿度センサ76といった、各種のセンサが備えられている。
また洗濯乾燥機1は、乾燥ユニット80を有している。乾燥ユニット80は、送風機やヒータなどを備えており、吊り干乾燥動作の実行時に、脱水槽30の内周壁に沿って温風を吹き出す(脱水層30内に温風を供給する)機能を有したものである。乾燥ユニット80は、外箱10の後側の上面板11上に設置されている。
また洗濯乾燥機1には、パルセータ33の回転に対する抵抗(例えば、パルセータ33の慣性回転中にパルセータ33に加わる抵抗)を検出する抵抗センサ77も備えられている。
抵抗センサ77の具体的な構成としては、例えば、特許文献1に開示されている布量検知センサに準じた構成(パルセータの停止時に、パルセータに加わる抵抗(布抵抗)をモータの逆起電力として、モータ駆動用コンデンサの端子電圧にて検知する構成)とすることが可能である。なおこのような容量センシング機構の基本的な構成等については、既に知られているものであるため、ここでは詳細な説明を省略する。また抵抗センサ77の構成形態はこのようなものに限られるものではなく、パルセータ33の回転に対する抵抗を検出するという趣旨に沿うものであれば、種々の形態が採用可能である。
また洗濯乾燥機1には、洗濯乾燥機1の動作状態等を表示する表示部72、LEDにより形成されたLEDランプ78、および音響装置79などが備えられている。これらは先述した操作部71と同様に、上面板11の前部に設けられている。なおLEDランプ78は、後述するアラーム表示(例えばLEDの点滅や点灯)を行うものであり、音響装置79は、後述するアラーム音(例えばブザー音やチャイム音)を鳴らすものである。
また洗濯乾燥機1には、ユーザの操作や各種センサの検出情報などに応じ、洗濯乾燥機1が適切に動作するように各部を制御する、マイコン(マイクロコンピュータ)MCが備えられている。マイコンMCは、例えば外箱10の背面上部に配されており、表示部72、モータ41、乾燥ユニット80、LEDランプ78、音響装置79、およびその他の駆動機構を制御するようになっている。
上記構成の洗濯乾燥機1においては、出入口11aから脱水槽30に洗濯物が入れられ、蓋部15が閉じられる。ユーザによって洗濯条件が選択され、洗濯の開始が指示されると、蓋開閉センサにより蓋部15が閉じたことを検知して、洗濯工程の動作が実行される。
洗濯工程では、排水弁63を閉じて給水弁が開かれ、給水口から脱水槽30に給水する。脱水槽30に所定量の水が溜まると、水位センサの検知によって給水弁が閉じられる。次に、クラッチ・ブレーキ機構43により、パルセータ軸45をモータ41に連結してモータ41を駆動する。これにより、パルセータ33が回転し、脱水槽30の中の水を攪拌して洗濯動作が行われる。
洗濯工程を開始して所定時間が経過すると、排水弁63を開いて脱水槽30内の水が排水され、クラッチ・ブレーキ機構43により、脱水軸44がモータ41に連結される。これにより、モータ41の駆動によって脱水槽30が高速回転して脱水動作が行われる。脱水槽30の高速回転によって洗濯物から飛散した水は、排水ダクト61及び脱水孔31から流出する。
脱水動作を開始して所定時間が経過すると、モータ41が停止され、排水弁63を閉じて給水弁が開かれる。脱水槽30に所定量の水が溜まると、水位センサの検知によって給水弁が閉じられる。次に、クラッチ・ブレーキ機構43により、パルセータ軸45をモータ41に連結してモータ41を駆動する。これにより、パルセータ33が回転し、脱水槽30の中の水を攪拌してすすぎ動作が行われる。
すすぎ動作を開始して所定時間が経過すると、上記の脱水動作が再度行われる。そして、脱水動作が所定時間行われると、洗濯工程が終了する。また洗濯乾燥機1は、ユーザによる吊り干乾燥動作の実行指示がなされたときには、吊り干乾燥動作を開始する。
吊り干乾燥動作は、温風を脱水槽30内に供給して循環させることにより、吊り下げられた衣類の乾燥(吊り干乾燥)を行う動作である。すなわち洗濯乾燥機1は、予め衣類を取り付けたハンガー2がフック15bに掛けられ、蓋部15が閉じられることにより、脱水槽30内において衣類が吊り下げられた状態となる。この状態にて洗濯乾燥機1が吊り干乾燥動作を行うことにより、当該衣類の吊り干乾燥が実現される。
[吊り干乾燥動作について]
次に、洗濯乾燥機1が行う吊り干乾燥動作の内容について、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
吊り干乾燥動作の開始に伴い、マイコンMCは、乾燥ユニット80およびモータ41を制御し、脱水槽30内への温風の供給およびパルセータ33の回転駆動を開始させる(ステップS0)。これらの動作は、基本的には、吊り干乾燥動作が終了するまで継続される。(但し後述するように、落下検出動作(ステップS2)の実行時などには、一時的にパルセータ33の回転駆動は停止される。)
なお吊り干乾燥動作の実行中において、ユーザにより「一時停止」の指示(吊り干乾燥動作を一時停止させる指示)がなされたときは、マイコンMCは吊り干乾燥動作を一時停止させる。一時停止がなされている間は、温風の供給やパルセータ33の回転駆動は停止される。
これによりユーザは、例えば衣類が落下している場合、「一時停止」の指示を与えた後に蓋部15を開け、この衣類を再度吊り下げることが可能である。また一時停止がなされている間に、ユーザにより「再スタート」の指示(吊り干乾燥動作を再スタートさせる指示)がなされたときは、マイコンMCは一時停止の状態を解除させ、吊り干乾燥動作を続行させる。
吊り干乾燥動作によって、脱水槽30内へ温風が供給されることにより、脱水槽30内に吊り下げられている衣類は、徐々に乾燥していくことになる。またその際に、パルセータ33が回転することにより、脱水槽30内の空気はより十分に攪拌され、衣類の乾燥が促進される。
またマイコンMCは、吊り干乾燥動作が開始された後、乾燥終了条件が満たされたかを監視する(ステップS1)。この乾燥終了条件は、吊り干乾燥動作を終了すべきか(つまり、吊り干乾燥が既に十分になされたか)を判定するための条件として、予め設定されている条件である。乾燥終了条件は、例えば、温度センサ75或いは湿度センサ76の検出結果が所定閾値を超えたという条件や、吊り干乾燥動作の開始時からの経過時間が所定時間に達したという条件に設定され得る。
またマイコンMCは、乾燥終了条件が満たされたかを監視するとともに、落下検出動作を行うべきタイミングが到来したかについても監視する(ステップS2)。このタイミングは、例えば、吊り干乾燥動作の開始後の一定周期(具体例としては1分の間隔ごと)に設定される。
そしてマイコンMCは、乾燥終了条件が満たされている場合には(ステップS1のY)、吊り干乾燥動作を終了させる。またマイコンMCは、落下検出動作を行うべきタイミングが到来したときには(ステップS2のY)、吊り下げられた衣類の落下を検出するための、落下検出動作を実行する(ステップS3)。
より具体的には、マイコンMCはモータ41の駆動を一時的に停止させ、パルセータ33が停止に至る慣性回転を行う状態とする。またマイコンMCは、抵抗センサ77を通じてこの慣性回転中にパルセータ33に加わる抵抗を検出し、この抵抗が予め設定されている閾値S1を超えたか否かを判別する。
そしてマイコンMCは、この抵抗が閾値S1を超えたときには衣類が落下したと判断し、超えていないときには衣類は落下していないと判断する。すなわちマイコンMCは、落下検出動作を実行し、検出した抵抗が閾値S1を超えたときに、衣類の落下を検出する。
なお吊り下げられた衣類が落下していれば、この衣類は脱水槽30の内側底部に設けられているパルセータ33に被さる格好となるため、落下していない場合に比べて、パルセータ33に加わる抵抗は増大する。そのため、上述した落下検出動作によれば、衣類の落下を検出することが可能であると言える。
なお閾値S1の具体値については、例えば、衣類が落下しているときと落下していないとき(通常、ほぼ無負荷の状態)との中間的な値となるように、予め適切に設定しておけば良い。またマイコンMCは、落下検出動作の終了に伴い、一時的に停止されていたモータ41の駆動を再度開始させる。そして落下検出動作を行った結果、衣類の落下が検出されなかった場合には(ステップS4のN)、マイコンMCはステップS1の動作を繰り返す。
一方、衣類の落下が検出された場合には(ステップS4のY)、マイコンMCは、アラーム音を鳴らすように音響装置79を制御するとともに(ステップS5)、アラーム表示を行うようにLEDランプ78を制御する(ステップS6)。
アラーム表示は、ユーザに衣類の落下を報知するための表示である。またアラーム音は、ユーザに衣類の落下を報知するための音であり、例えば数秒間に亘って継続する音である。アラーム音が鳴ることにより、ユーザは、洗濯乾燥機1の前から離れていても、アラーム音の聞こえる範囲に居れば、衣類の落下に気付くこととなる。
またマイコンMCは、衣類の落下が検出された後は、アラーム表示の実行(ステップS6)が継続されるようにしつつ、ユーザによる「一時停止」および「再スタート」の指示がなされたか(ステップS7)、および、乾燥終了条件が満たされたか(ステップS8)を監視する。なおステップS8における乾燥終了条件の内容は、ステップS1の場合と同等である。マイコンMCは、乾燥終了条件が満たされている場合には(ステップS8のY)、吊り干乾燥動作を終了させる。
また衣類の落下が検出された後、吊り干乾燥動作の一時停止および再スタートの指示がなされるまで、アラーム表示は継続されるようになっている。アラーム表示の実行が継続されることにより、ユーザはこれを見たときに、衣類の落下に気付くこととなる。
なお「一時停止」および「再スタート」の指示がなされた場合には(ステップS7のY)、落下していた衣類がユーザによって再度吊り下げられ、吊り干乾燥が正常に行われる状況に戻ったと想定される。そこでこの場合には、マイコンMCは、アラーム表示が停止されるようにし、ステップS1の動作を繰り返す。これにより、衣類の落下が検出される前の通常運転の形態で、吊り干乾燥動作が続行される。
[その他]
上述したように本実施形態に係る洗濯乾燥機1は、上方に開口している脱水槽30(槽部)と、脱水槽30の内側底部に設けられ、回転することによって脱水槽30内の流体(特に、洗濯水や温風)を攪拌するパルセータ33(攪拌翼)と、を備えている。そして洗濯乾燥機1は、脱水槽30に入れられた洗濯物を洗濯する洗濯動作、および、脱水槽30の上方から吊り下げられた乾燥対象物(衣類)を乾燥させる吊り干乾燥動作を行うようになっている。
また更に洗濯乾燥機1は、パルセータ33の回転に対する抵抗に基づいて、吊り下げられた乾燥対象物の脱水槽30内への落下を検出する機能部(落下検出部)を備えている。より詳細には、洗濯乾燥機1は吊り干乾燥動作の実行中において、落下検出動作(パルセータ33の停止に至る慣性回転が行われる)が少なくとも一回行われるようにしつつ、パルセータ33を回転させるようにしている。そして落下検出部は、前記抵抗として、前記慣性回転中にパルセータ33に加わる抵抗を検出し、この抵抗が予め設定されている閾値を超えたときに、乾燥対象物の落下を検出するようになっている。
また洗濯乾燥機1は、乾燥対象物の落下が検出されたことを、アラーム音やアラーム表示を通じてユーザに報知するようになっている。そのため、乾燥対象物が落下したことをユーザに気付かせることが可能となっている。なお、乾燥対象物の落下が検出されたときの動作としては、その旨をユーザに報知する動作の代わりに(或いはこれに加えて)、例えば、吊り干乾燥動作を一時停止する動作といった他の動作が行われるようにしても構わない。
また洗濯乾燥機1は、内側に脱水槽30を有し上側に出入口11a(開口部)を有している外筐部(外箱10や上面板11などから成る)を備え、出入口11aを通じて脱水槽30内に洗濯物が入れられるようにしているとともに、出入口11aを開閉する蓋部15を備えている。そして蓋部15には、乾燥対象物を取り付けたハンガー2が掛けられる、フック15bが設けられている。そのため洗濯乾燥機1によれば、脱水槽30の上方から乾燥対象物を吊り下げることが容易となっている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また本発明の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。
本発明は、吊り干乾燥の可能な洗濯乾燥機などに利用することができる。
1 洗濯乾燥機
2 ハンガー
10 外箱(外筐)
11 上面板
11a 出入口(開口部)
14 バックパネル
15 蓋部
15a ヒンジ部
15b フック
17 連結部品
20 水槽
30 脱水槽(槽部)
32 バランサ
33 パルセータ
40 駆動ユニット
41 モータ
42 ベルト
43 クラッチ・ブレーキ機構
44 脱水軸
45 パルセータ軸
60 排水ホース
61 排水ダクト
62 排水孔
63 排水弁
71 操作部
72 表示部
73 蓋開閉センサ
74 水位センサ
75 温度センサ
76 湿度センサ
77 抵抗センサ
78 LEDランプ
79 音響装置
80 乾燥ユニット

Claims (6)

  1. 上方に開口している槽部と、
    前記槽部の内側底部に設けられ、回転することによって該槽部内の流体を攪拌する攪拌翼と、を備え、
    前記槽部に入れられた洗濯物を洗濯する洗濯動作、および、前記槽部の上方から吊り下げられた乾燥対象物を乾燥させる吊り干乾燥動作を行う洗濯乾燥機であって、
    前記攪拌翼の回転に対する抵抗に基づいて、前記吊り下げられた乾燥対象物の前記槽部内への落下を検出する、落下検出部を備えたことを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 前記吊り干乾燥動作の実行中において、停止に至る慣性回転が少なくとも一回行われるようにしつつ、前記攪拌翼を回転させるようにした請求項1に記載の洗濯乾燥機であって、
    前記落下検出部は、
    前記抵抗として、前記慣性回転中に前記攪拌翼に加わる抵抗を検出し、
    前記抵抗が予め設定されている閾値を超えたときに、前記落下を検出することを特徴とする洗濯乾燥機。
  3. 前記落下が検出されたことをユーザに報知する報知部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の洗濯乾燥機。
  4. 前記報知部は、
    所定のアラーム音を鳴らすとともに、所定のアラーム表示を行うことにより、前記落下が検出されたことをユーザに報知することを特徴とする請求項3に記載の洗濯乾燥機。
  5. 前記報知部は、
    前記落下が検出された後、前記吊り干乾燥動作の一時停止および再スタートの指示がなされるまで、前記アラーム表示を継続させることを特徴とする請求項4に記載の洗濯乾燥機。
  6. 内側に前記槽部を有し上側に開口部を有している外筐部を備え、該開口部を通じて、該槽部内に洗濯物が入れられるようにした請求項1から請求項5の何れかに記載の洗濯乾燥機であって、
    前記開口部を開閉する蓋部を備え、
    前記蓋部には、
    前記乾燥対象物を取り付けたハンガーが掛けられる、フックが設けられていることを特徴とする洗濯乾燥機。
JP2011111333A 2011-05-18 2011-05-18 洗濯乾燥機 Withdrawn JP2012239585A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011111333A JP2012239585A (ja) 2011-05-18 2011-05-18 洗濯乾燥機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011111333A JP2012239585A (ja) 2011-05-18 2011-05-18 洗濯乾燥機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012239585A true JP2012239585A (ja) 2012-12-10

Family

ID=47461944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011111333A Withdrawn JP2012239585A (ja) 2011-05-18 2011-05-18 洗濯乾燥機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012239585A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014233518A (ja) * 2013-06-04 2014-12-15 パナソニック株式会社 洗濯機
WO2023249312A1 (ko) * 2022-06-20 2023-12-28 엘지전자 주식회사 의류처리장치
WO2023249317A1 (ko) * 2022-06-20 2023-12-28 엘지전자 주식회사 의류처리장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014233518A (ja) * 2013-06-04 2014-12-15 パナソニック株式会社 洗濯機
WO2023249312A1 (ko) * 2022-06-20 2023-12-28 엘지전자 주식회사 의류처리장치
WO2023249317A1 (ko) * 2022-06-20 2023-12-28 엘지전자 주식회사 의류처리장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20190211493A1 (en) Laundry washing machine incorporating distance sensor
JP2012170686A (ja) ドラム式洗濯機
JP2008194090A (ja) 洗濯機
JP2007319184A (ja) ドラム式洗濯機
JP5753974B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP2013027415A (ja) 洗濯乾燥機
JP2012157417A (ja) 洗濯機
JP6663827B2 (ja) 洗濯機
JP5841957B2 (ja) 縦型洗濯乾燥機
JP2012239585A (ja) 洗濯乾燥機
JP2014151000A (ja) 洗濯機
KR20070022506A (ko) 드럼 세탁기 및 그 제어 방법
JP4726818B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP2013000239A (ja) 洗濯乾燥機
JP5819668B2 (ja) 洗濯乾燥機
JP4803610B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP2017000450A (ja) 洗濯機
JP2013027416A (ja) 洗濯乾燥機
JP2013103058A (ja) ドラム式洗濯機
JP5711055B2 (ja) 洗濯乾燥機
JP2013000244A (ja) 洗濯乾燥機
JP2013070920A (ja) ドラム式洗濯機
JP5270746B2 (ja) 洗濯機
JP5676196B2 (ja) 給水口取付部品および洗濯機
JP2012170698A (ja) ドラム式洗濯機

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140805