JP2013172464A - 電源回路 - Google Patents

電源回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2013172464A
JP2013172464A JP2012032670A JP2012032670A JP2013172464A JP 2013172464 A JP2013172464 A JP 2013172464A JP 2012032670 A JP2012032670 A JP 2012032670A JP 2012032670 A JP2012032670 A JP 2012032670A JP 2013172464 A JP2013172464 A JP 2013172464A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
capacitor
turned
resistor
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012032670A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6035769B2 (ja
Inventor
Takumi Oe
巧 大江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP2012032670A priority Critical patent/JP6035769B2/ja
Publication of JP2013172464A publication Critical patent/JP2013172464A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6035769B2 publication Critical patent/JP6035769B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】小規模な回路で、時定数の選定を容易に行い、電源のオン/オフに速やかに適応して突入電流を防止することを可能にする。
【解決手段】電源V1にコンデンサC1及び抵抗器R11が並列接続され、電源V1のオン時の電流を抵抗器R11に流して突入電流を防止する。電源V1オン時にSW電源制御IC11から出力されるパルス信号を、抵抗器R11に並列接続されたトランジスタQ10のゲート端子に、並列接続された抵抗器R10及びダイオードD10とコンデンサC10とを介して印加する。遅延回路及びコンデンサC10による時定数を、SW電源制御IC11の動作周波数の周期よりも長く、且つ電源V1の周波数の周期よりも短い時間に設定して構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源装置等の電子装置において電源投入時の突入電流を防止する、電源回路に関する。
従来、電子装置において電源投入時の突入電流を防止する回路として図6に示す電源回路としてのスイッチング電源回路がある。このスイッチング電源回路は、電源V1が投入されると、抵抗器R11及びブリッジ型のダイオード回路D1を介してコンデンサC1の充電電流として大容量の突入電流が流れる。これは、電源投入前はコンデンサC1に電荷がチャージされておらず空のゼロ状態なので、電源V1が投入されると、そのゼロ状態から急激に電荷がチャージされ、これにより電流が制限なく流れるためである。
その突入電流の最大値を抑える目的で抵抗器R11が設けられている。電源投入時は、トライアックTC1がオフ状態なので、電流が抵抗器R11に流れて突入電流が防止されるようになっている。その抵抗器R11を介して流れる電流に応じて、コンデンサC1の電圧が上昇し、この上昇に応じて抵抗器R1を介してコンデンサC2に充電が進むと、SW(switching)電源制御IC(Integrated Circuit)11が起動する。
この起動によりSW電源制御IC11の出力端子OutからSW電源制御を行うためのパルス電圧が出力され、このパルス電圧が抵抗器R2を介してMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)によるトランジスタQ1のゲート端子に供給される。この供給によりトランジスタQ1がSW動作を開始し、トランスT1に電圧が誘起される。この誘起電圧によりトランスT1の2次側の巻き線に接続された負荷12に電圧が印加される。また、トランスT1の誘起電圧は、ダイオードD5を介してコンデンサC5に充電される。この充電電圧は、抵抗器R5を介してトライアックTC1のゲート端子に供給され、これによりトライアックTC1がオンとなる。
その後、電源V1がオフすると、コンデンサC1の充電電圧が低下して行き、SW電源制御IC11への入力電圧Vccがオフ電圧となるので、トランジスタQ1がオフとなる。このオフ時点からコンデンサC5の放電が始まり、この放電電圧がトライアックTC1のゲート閾値電圧を下回ると、トライアックTC1はオフとなる。
このトライアックTC1に代え、図7に示すように、サイリスタSC1を用いても良い。このサイリスタSC1を用いたスイッチング電源回路も上記と同様の動作を行う。この種の従来技術として特許文献1に記載の突入電流低減回路がある。
特開2009−268244号公報
しかしながら、上述した図6及び図7に示したスイッチング電源回路によればトランスT1にトライアックTC1又はサイリスタSC1のゲート駆動用の別巻線が必要であり、その分、トランスT1のピン数が増え、回路全体の規模が増大するという問題がある。
また、コンデンサC5の放電時間が、コンデンサC5と抵抗器R5との時定数で決まるので、その時定数の選定が悪いと、電源V1がオフとなった後に短時間でオンとなる場合に、当該オフ時に生じるコンデンサC5の放電が、当該オンとなった時点でも終了せずに継続し、このためトライアックTC1がオンのままとなる状態がある。このオン状態のままで電源V1がオンとなるので、電源V1からの電流がトライアックTC1を介して回路内に流れる。この場合、突入電流が回路内に流れるという問題が生じる。
このように突入電流が流れると、電源V1の直後に介在する図示せぬスイッチが溶着したり、ダイオード回路D1のダイオードが損傷したりする。更に、突入電流によって急激に電荷容量の大きなコンデンサC1に電荷がチャージされるので、電源V1の電圧が一時的に低下し、電源V1の経路に繋がっている図示せぬ電気又は電子機器が誤動作する。
また、スイッチング電源回路においては、電源V1の投入時の突入電流が低下した後に、トライアックTC1又はサイリスタSC1をオンとして電源V1からの電流をトライアックTC1又はサイリスタSC1を介して回路内に導き、電源V1のオフ時には速やかにトライアックTC1又はサイリスタSC1をオフとしなければならない。しかし、コンデンサC5と抵抗器R5による時定数によっては、上述したように、電源V1のオフ時に生じるコンデンサC5の放電が、その後、電源V1がオンとなった時点でも終了せずに継続する場合がある。
このように、トライアックTC1又はサイリスタSC1をオンとする条件と、電源V1のオフ時にトライアックTC1又はサイリスタSC1を速やかにオフとする条件とが相反するために、コンデンサC5と抵抗器R5による時定数の選定が困難な問題がある。
本発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、小規模な回路で、時定数の選定を容易に行い、電源のオン/オフに速やかに適応して突入電流を防止することができる、電源回路を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために本発明は、オン/オフされる電源に接続されたコンデンサ及び抵抗器と、前記電源のオン時に充電される前記コンデンサの充電電圧の印加により所定の動作周波数で動作を行いパルス信号を出力する制御部と、当該制御部からのパルス信号によりスイッチング動作を行うスイッチング素子と、当該スイッチング素子のスイッチング動作に応じて1次側の巻き線に供給される前記電源の電力を2次側の巻き線に伝達するトランスとを有し、前記電源オン時の電流を前記抵抗器に流して突入電流を防止する電源回路において、前記抵抗器に並列接続され、制御端子への電圧印加によりオン状態となる第2スイッチング素子と、前記第2スイッチング素子の制御端子と、前記制御部のパルス信号の出力端子との間に接続され、当該パルス信号の遅延を行う遅延回路及び第2コンデンサとを備え、前記遅延回路及び第2コンデンサによる時定数を、前記制御部の動作周波数の周期よりも長く、且つ前記電源の周波数の周期よりも短い時間に設定したことを特徴とする。
この構成によれば、制御部から出力されるパルス信号が遅延回路を介して第2コンデンサに充電され、この充電電圧が第2スイッチング素子の制御端子に供給される。この際、第2コンデンサの充電電圧は、パルス信号が出ていない時に遅延回路によって放電されるが、この放電時間は、遅延回路及び第2コンデンサによる時定数で決定される。本発明では、その時定数が、制御部の動作周波数の周期(例えば20μs)よりも大幅に長く、且つ電源の周波数(例えば商用周波数50Hz)の周期20msよりも短い時間(例えば2ms)に設定されているので、電源のオフ時には、電源の商用周波数50Hzの周期20msよりも短い時間2msで第2コンデンサが放電を終え、第2スイッチング素子をオフとすることができる。これによって、電源が次にオンとなる最短の時間までには第2スイッチング素子を確実にオフとすることができる。
従って、従来回路のように、電源のオフ時に生じる第2コンデンサの放電が、電源がオンとなった時点でも終了せずに継続し、このためスイッチング素子がオンのままとなって、電源からの電流がスイッチング素子を介して回路内に突入電流が流れるといったことを防止することが出来る。
また、上記の時定数を、制御部の動作周波数の周期と、電源の周波数の周期とから決定することができるので、時定数を容易に選定することが出来る。
また、従来回路のように、スイッチング素子のオン/オフを制御するためにトランスに別巻線を巻きつけて制御電圧を得るといった構造が不要となるので、その分、突入電流防止回路の規模を縮小することが出来る。
本発明において、前記遅延回路は、抵抗器とダイオードとを並列接続して形成され、前記ダイオードはアノードが前記制御部のパルス信号の出力端子に接続され、カソードが前記第2コンデンサに接続されていることを特徴とする。
この構成によれば、遅延回路を単純な部品である抵抗器及びダイオードで構成することができるので、第2コンデンサと抵抗器による時定数を上述した所定の時定数に容易に設定することが可能となる。
本発明において、前記第2スイッチング素子は、電界効果トランジスタであることを特徴とする。
この構成によれば、第2スイッチング素子を小型で構成することができ、更に低電圧で駆動させることが可能となる。
本発明において、前記第2コンデンサと、前記第2スイッチング素子の制御端子との間にフォトカプラを接続し、前記第2コンデンサの充電電圧の有無に応じて前記フォトカプラをオン又はオフとして前記第2スイッチング素子をオン又はオフとすることを特徴とする。
この構成によれば、第2スイッチング素子を含む電源側の回路部分と、制御部の回路部分とのアースレベルが異なる場合でも、フォトカプラにより、それら回路部分を絶縁して、第2スイッチング素子を適正にオン/オフすることができる。
本発明において、前記第2スイッチング素子は、トライアック又はサイリスタであることを特徴とする。
この構成によれば、第2スイッチング素子を汎用性の能動素子にて構成することができる。
本発明において、前記遅延回路は、前記制御部の内部に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、遅延回路を制御部を形成するIC等の集積回路内に構成することができるので、突入電流防止回路全体の小型化を図ることができる。
本発明によれば、小規模な回路で、時定数の選定を容易に行い、電源のオン/オフに速やかに適応して突入電流を防止することができる突入電流防止回路を提供することができる。
本実施形態に係るスイッチング電源回路の構成を示す回路図である。 本実施形態のスイッチング電源回路における、(a)SW電源制御IC出力パルス電圧波形を示す図、(b)電源に抵抗器と共に並列接続されたトランジスタのゲート電圧波形を示す図である。 本実施形態の変形例1に係るスイッチング電源回路の構成を示す回路図である。 本実施形態の変形例2に係るスイッチング電源回路の構成を示す回路図である。 本実施形態の変形例3に係るスイッチング電源回路の構成を示す回路図である。 従来のスイッチング電源回路の構成を示す回路図である。 従来のスイッチング電源回路の他の構成を示す回路図である。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための実施の形態(以下、単に本実施形態という)について詳細に説明する。
(実施形態の構成)
図1は、本実施形態に係るスイッチング電源回路の構成を示す回路図である。本実施形態に係るスイッチング電源回路は、図示せぬスイッチによりオン又はオフとなってオン時に交流電圧を供給する電源V1と、この電源V1からの電圧を整流するように複数のダイオードをブリッジ型に組み合わせたダイオード回路D1と、コンデンサC1と、抵抗器R11と、MOSFETによるトランジスタQ10と、抵抗器R12と、コンデンサC10と、抵抗器R10及びダイオードD10と、SW電源制御IC11と、抵抗器R5と、MOSFETによるトランジスタQ1と、抵抗器R1,R4と、コンデンサC4,C2と、ダイオードD4,D2と、トランスT11とを備え、このトランスT11の2次側の巻き線端子5及び6に、ダイオードD3及びコンデンサC3を介して負荷12が接続されて構成されている。
これら構成要素は、電源V1の正極及び負極間にダイオード回路D1の入力側が接続され、ダイオード回路D1の出力間にコンデンサC1及び抵抗器R11が接続されている。抵抗器R11の両端にはトランジスタQ11のソース端子及びドレイン端子が接続され、トランジスタQ12のゲート端子とダイオード回路D1の一方の出力側との間には抵抗器R12及びコンデンサC10が接続されている。コンデンサC10の一端と、SW電源制御IC11の出力端子Outとの間には抵抗器R10及びダイオードD10が並列接続されている。
SW電源制御IC11の入力電圧Vccの印加端子と、ダイオード回路D1の他方の出力側との間には抵抗器R1が接続され、その印加端子及びダイオード回路D1の一方の出力側と、トランスT11の2次側の巻き線端子3及び4との間には、ダイオードD2及びコンデンサC2が接続されている。SW電源制御IC11の出力端子Outには、抵抗器R5を介してトランジスタQ1のゲート端子が接続され、トランジスタQ1のソース端子及びドレイン端子は、ダイオードD4、コンデンサC4及び抵抗器R4を介して、ダイオード回路D1の両方の出力間に接続されている。また、トランジスタQ1のドレイン端子は、トランスT11の1次側の一方の巻き線端子2に接続され、他方の巻き線端子1はダイオード回路D1の他方の出力側に接続されている。
更に、トランスT11の2次側の負荷12への出力電圧Voutは、SW電源制御IC11にフィードバックされている。また、破線21で囲む抵抗器R11,R12及びトランジスタQ10を備える部分は、突入電流防止部である。破線22で囲むコンデンサC10、抵抗器R10及びダイオードD10を備える部分は、時定数回路部である。
(実施形態の動作)
以下、図1に示す本実施形態に係るスイッチング電源回路の動作について、詳細に説明する。なお、電源V1は、AC(交流)100Vの電圧を出力する周波数50Hzの商用電源に接続されているとする。
電源V1がオンになると、AC100Vがダイオード回路D1で整流され、コンデンサC1及び抵抗器R11の順に電流が流れ、これによってコンデンサC1が充電される。この充電によりコンデンサC1の電圧は、AC100Vのピーク値である約141Vまで上昇する。
この際、コンデンサC1の電圧が上昇するにつれて抵抗器R1を介して、抵抗器R1とコンデンサC2で決まる時定数(例えば500ms)に応じて、コンデンサC2へも充電が開始される。この充電電圧がSW電源制御IC11への入力電圧Vccとして印加されるが、この印加電圧がSW電源制御IC11の起動電圧(例えば15V)に達すると、SW電源制御IC11は所定の動作周波数で動作を開始する。この動作によりSW電源制御IC11の出力端子Outから所定のパルス電圧が出力され、抵抗器R5を介してトランジスタQ1のゲート端子に印加される。
これによりトランジスタQ1は、所定のSW周波数(例えば50KHz)でオン/オフ動作を繰り返し、このSW動作によりトランスT11の端子1から端子2にコンデンサC1の電流が流れてトランスT11の2次側の巻き線端子5及び6に、巻線の巻き数に応じた電圧が誘起されて発生する。
この2次側に発生した電圧により、ダイオードD3がオンしてコンデンサC3に電圧が充電され、出力電圧Voutとして負荷12へ出力される。これと同時にトランスT11の2次側の巻き線端子3及び4にも巻線の巻き数に応じて電圧が誘起されて発生し、これによりダイオードD2がオンしてコンデンサC2に電圧が充電される。この充電電圧がSW電源制御IC11への入力電圧Vccとして供給され、SW電源制御IC11がSW動作を継続する。
このSW電源制御IC11の動作周波数は50KHz(周期20μs)なので、出力端子Outから図2(a)に示すように、例えば15Vと一定レベルのパルス電圧波形の信号が出力される。このパルス信号は、時刻t1で立ち上がり時刻t2で立ち下がって形成され、この立ち上がり立下りが時刻t3,t4においても同様に行われる。この際、2つのパルス信号の時刻t1とt4との間の時間は20μsであり、更に時刻t4から1ms後の時刻t5に立ち上がって時刻t6,t7,t8で、時刻t1〜t4間と同様にパルス信号が発生する。この動作は、電源V1のオン状態において以降同様に繰り返される。
そのパルス信号は、ダイオードD10を介してコンデンサC10に供給され、これによりコンデンサC10に電圧が充電される。この充電電圧がトランジスタQ10のゲート端子に供給され、トランジスタQ10がオン動作する。この際、トランジスタQ10は、MOSFETであるためゲートインピーダンスが高く、このためコンデンサC10の電位は低下しない。
そこで、コンデンサC10を放電させるために、コンデンサC10に抵抗器R10が接続されており、SW電源制御IC11の出力端子Outからドライブ信号であるパルス信号が出ていない時に、その抵抗器R10によってコンデンサC10の電荷を放電するようになっている。この放電時間を決めるコンデンサC10と抵抗器R10の時定数は、SW電源制御IC11の動作周波数の周期20μsよりも大幅に長く、且つ電源V1の商用周波数50Hzの周期20msよりも短い時間に設定されている。例えば周期20msの1/10である2msの時間に設定されている。
この設定により、電源V1のオフ時には、電源V1の商用周波数50Hzの周期20msよりも短い時間2msでコンデンサC10が放電を終え、これによりトランジスタQ10をオフとすることができる。従って、電源V1が次にオンとなる最短の時間までにはトランジスタQ10が確実にオフとなる。
また、トランジスタQ10のゲート端子にパルス信号が印加された後、次のパルス信号の印加までにコンデンサC10の充電電圧が放電されるが、この放電には2msかかるので、パルス信号間の時間2μsよりも十分に長く、図2(b)に示すように、ゲート電圧が閾値th1の電圧5Vを下回ることはない。従って、トランジスタQ10は、電源V1がオンしている間は、オン状態となっている。
(実施形態の効果)
以上説明のように本実施形態に係る電源回路としてのスイッチング電源回路は、オン/オフされる電源V1に接続されたコンデンサC1及び抵抗器R11と、電源V1のオン時に充電されるコンデンサC1の充電電圧の印加により所定の動作周波数で動作を行いパルス信号を出力する制御部としてのSW電源制御IC11と、当該SW電源制御IC11からのパルス信号によりスイッチング動作を行うスイッチング素子としてのトランジスタQ1と、当該トランジスタQ1のスイッチング動作に応じて1次側の巻き線1,2に供給される電源V1の電力を2次側の巻き線3,4又は5,6に伝達するトランスT11とを有し、電源V1のオン時の電流を抵抗器R11に流して突入電流を防止するものである。
本実施形態の特徴は、抵抗器R11に並列接続され、制御端子としてのゲート端子への電圧印加によりオン状態となる第2スイッチング素子としてのトランジスタQ10と、トランジスタQ10のゲート端子と、SW電源制御IC11のパルス信号の出力端子Outとの間に接続され、当該パルス信号の遅延を行う遅延回路及び第2コンデンサとしてのコンデンサC10とを備え、遅延回路及びコンデンサC10による時定数を、SW電源制御IC11の動作周波数の周期よりも長く、且つ電源V1の周波数の周期よりも短い時間に設定して構成したことにある。
この構成によれば、SW電源制御IC11から出力されるパルス信号が遅延回路を介してコンデンサC10に充電され、この充電電圧がトランジスタQ10の制御端子に供給される。この際、コンデンサC10の充電電圧は、パルス信号が出ていない時に遅延回路によって放電されるが、この放電時間は、遅延回路及びコンデンサC10による時定数で決定される。本実施形態では、その時定数が、制御部の動作周波数の周期(例えば20μs)よりも大幅に長く、且つ電源V1の周波数(例えば商用周波数50Hz)の周期20msよりも短い時間(例えば2ms)に設定されているので、電源V1のオフ時には、電源V1の商用周波数50Hzの周期20msよりも短い時間2msでコンデンサC10が放電を終え、トランジスタQ10をオフとすることができる。これによって、電源V1が次にオンとなる最短の時間までにはトランジスタQ10を確実にオフとすることができる。
従って、従来のスイッチング電源回路のように、電源V1のオフ時に生じるコンデンサC10の放電が、電源V1がオンとなった時点でも終了せずに継続し、このためスイッチング素子がオンのままとなって、電源V1からの電流がスイッチング素子としてのトライアックTC1又はサイリスタSC1を介して回路内に突入電流が流れるといったことを防止することが出来る。
また、上記の時定数を、SW電源制御IC11の動作周波数の周期と、電源V1の周波数の周期とから決定することができるので、時定数を容易に選定することが出来る。
また、従来回路のように、スイッチング素子としてのトライアックTC1又はサイリスタSC1のオン/オフを制御するためにトランスT1に別巻線を巻きつけて制御電圧を得るといった構造が不要となるので、その分、スイッチング電源回路の規模を縮小することが出来る。
また、遅延回路が、抵抗器R10とダイオードD10とを並列接続して形成され、ダイオードD10はアノードがSW電源制御IC11のパルス信号の出力端子Outに接続され、カソードがコンデンサC10に接続されている構成となっている。
この構成によれば、遅延回路を単純な部品である抵抗器R10及びダイオードD10で構成することができるので、コンデンサC10と抵抗器R10による時定数を上述した所定の時定数に容易に設定することが可能となる。
また、トランジスタQ10は、電界効果トランジスタ(FET)である。これによって、第2スイッチング素子を小型で構成することができ、更に低電圧で駆動させることが可能となる。
なお、電源V1は、本実施形態では交流電源としたが、直流電源であってもよい。
(実施形態の変形例1)
図3は、本実施形態の変形例1に係るスイッチング電源回路の構成を示す回路図である。変形例1に係るスイッチング電源回路が、上記図1に示したスイッチング電源回路と異なる点は、トランジスタQ10を含む電源V1側の回路部分と、SW電源制御IC11の回路部分とのアースレベルが異なる場合に、フォトカプラPC1を用いて、それら回路部分を絶縁して、トランジスタQ10をドライブするように構成したことにある。
即ち、ダイオード回路D1の一方の出力側がフォトカプラPC1の受光素子の一端に接続され、受光素子の他端が抵抗器R14を介してトランジスタQ10のゲート端子に接続され、このゲート端子が抵抗器R13を介してダイオード回路D1の他方の出力側に接続されている。また、ダイオード回路D1の一方の出力側に一端が接続された抵抗器R1の他端が、抵抗器R5を介してフォトカプラPC1の発光素子の一端に接続され、発光素子の他端がバイポーラ型のトランジスタQ2のコレクタ端子に接続されている。トランジスタQ2のエミッタ端子は、コンデンサC1及び抵抗器R11間に接続され、トランジスタQ2のベース端子が抵抗器R9を介してコンデンサC10に接続されると共に、抵抗器R12を介してコンデンサC1及び抵抗器R11間に接続されて構成されている。
このような構成において、電源V1がオンとなった際に、SW電源制御IC11の出力端子Outからパルス信号が出力され、これに応じてコンデンサC10が充電され、この充電電圧が抵抗器R9を介してトランジスタQ2のベース端子に印加されるとトランジスタQ2がオンとなり、フォトカプラPC1の発光素子が発光する。この発光光を受光素子が受光すると、この受光素子に電流が流れ、この電流が抵抗器R14を介してトランジスタQ10のゲート端子に電圧として印加され、トランジスタQ10がオンとなる。
一方、電源V1がオフすると、SW電源制御IC11のパルス信号が出力され無くなるので、コンデンサC10の充電電圧が抵抗器R10を介して上述したとおり例えば2msで放電される。これによって、トランジスタQ2がオフとなって、フォトカプラPC1の発光が停止するので、トランジスタQ10のゲート端子に印加された電圧が閾値5Vよりも低下し、トランジスタQ10がオフ状態となる。
このように、本実施形態の変形例1のスイッチング電源回路によれば、コンデンサC10と、トランジスタQ10のゲート端子との間にフォトカプラPC1を接続し、コンデンサC10の充電電圧の有無に応じてフォトカプラPC1をオン又はオフとしてトランジスタQ10をオン又はオフとするように構成した。
従って、トランジスタQ10を含む電源V1側の回路部分と、SW電源制御IC11の回路部分とのアースレベルが異なる場合でも、フォトカプラPC1により、それら回路部分を絶縁して、トランジスタQ10を適正にオン/オフすることができる。
(実施形態の変形例2)
図4は、本実施形態の変形例2に係るスイッチング電源回路の構成を示す回路図である。変形例2に係るスイッチング電源回路が、上記図1に示したスイッチング電源回路と異なる点は、トランジスタQ10に代え、トライアックTC1を用い、トライアックTC1のゲート端子を、抵抗器R13を介してコンデンサC10に接続したことにある。但し、ゲート端子の抵抗器R13を介したコンデンサC10への接続部分には、抵抗器R10及びダイオードD10のカソード端子も接続されている。
この構成においては、SW電源制御IC11から出力されるパルス信号がダイオードD10を介してコンデンサC10に供給されて充電され、この充電電圧が抵抗器R13を介してトライアックTC1の制御端子に供給され、トライアックTC1がオンとなる。また、電源V1がオフとなってパルス信号がオフすると、抵抗器R10及びコンデンサC10による時定数で決定される放電時間に応じてコンデンサC10の電荷が放電され、トライアックTC1をオフとすることができる。これによって、電源V1が次にオンとなる最短の時間までにはトライアックTC1を確実にオフとすることができる。なお、トライアックTC1に代え、サイリスタSC1を用いて構成しても良い。このような構成においは、ても、図1のスイッチング電源回路と同様な効果を得ることが出来る。更に、トライアックTC1やサイリスタSC1といった汎用性の能動素子を用いて構成することができる。
(実施形態の変形例3)
図5は、本実施形態の変形例3に係るスイッチング電源回路の構成を示す回路図である。変形例3に係るスイッチング電源回路が、上記図1に示したスイッチング電源回路と異なる点は、並列接続された抵抗器R10及びダイオードD10と同等の機能を、SW電源制御IC11の中に遅延回路11aとして設けたことにある。この構成においても、図1に示したスイッチング電源回路と同じ効果を得ることができる。更に、遅延回路11aを制御部を形成するIC等の集積回路内に構成することができるので、スイッチング電源回路全体の小型化を図ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明の技術的範囲予測は上記実施形態に記載の範囲予測には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲予測に含まれ得ることが、特許請求の範囲予測の記載から明らかである。
D1‥ダイオード回路、C1,C2,C3,C10‥コンデンサC1、R1,R4,R5,R10,R12,R13‥抵抗器、Q1,Q10‥トランジスタ、D2,D3,D4,D10‥ダイオード、T11‥トランス、11‥SW電源制御、11a‥遅延回路、12‥負荷、21‥突入電流防止部、22‥時定数回路部。

Claims (6)

  1. オン/オフされる電源に接続されたコンデンサ及び抵抗器と、前記電源のオン時に充電される前記コンデンサの充電電圧の印加により所定の動作周波数で動作を行いパルス信号を出力する制御部と、当該制御部からのパルス信号によりスイッチング動作を行うスイッチング素子と、当該スイッチング素子のスイッチング動作に応じて1次側の巻き線に供給される前記電源の電力を2次側の巻き線に伝達するトランスとを有し、前記電源オン時の電流を前記抵抗器に流して突入電流を防止する電源回路において、
    前記抵抗器に並列接続され、制御端子への電圧印加によりオン状態となる第2スイッチング素子と、
    前記第2スイッチング素子の制御端子と、前記制御部のパルス信号の出力端子との間に接続され、当該パルス信号の遅延を行う遅延回路及び第2コンデンサと
    を備え、
    前記遅延回路及び第2コンデンサによる時定数を、前記制御部の動作周波数の周期よりも長く、且つ前記電源の周波数の周期よりも短い時間に設定したことを特徴とする電源回路。
  2. 前記遅延回路は、抵抗器とダイオードとを並列接続して形成され、前記ダイオードはアノードが前記制御部のパルス信号の出力端子に接続され、カソードが前記第2コンデンサに接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
  3. 前記第2スイッチング素子は、電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電源回路。
  4. 前記第2コンデンサと、前記第2スイッチング素子の制御端子との間にフォトカプラを接続し、前記第2コンデンサの充電電圧の有無に応じて前記フォトカプラをオン又はオフとして前記第2スイッチング素子をオン又はオフとすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電源回路。
  5. 前記第2スイッチング素子は、トライアック又はサイリスタであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電源回路。
  6. 前記遅延回路は、前記制御部の内部に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電源回路。
JP2012032670A 2012-02-17 2012-02-17 電源回路 Active JP6035769B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012032670A JP6035769B2 (ja) 2012-02-17 2012-02-17 電源回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012032670A JP6035769B2 (ja) 2012-02-17 2012-02-17 電源回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013172464A true JP2013172464A (ja) 2013-09-02
JP6035769B2 JP6035769B2 (ja) 2016-11-30

Family

ID=49266096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012032670A Active JP6035769B2 (ja) 2012-02-17 2012-02-17 電源回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6035769B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6176027A (ja) * 1984-09-19 1986-04-18 日本電気株式会社 突入電流防止回路
JPS6198392U (ja) * 1984-11-30 1986-06-24
JPS622717A (ja) * 1985-06-28 1987-01-08 Hayashibara Takeshi 突入電流制限回路
JPH05336745A (ja) * 1992-05-30 1993-12-17 Tdk Corp スイッチング電源
JPH07163142A (ja) * 1993-11-30 1995-06-23 Tec Corp スイッチング電源
JPH10143259A (ja) * 1996-11-08 1998-05-29 Nec Corp 突入電流防止回路
JP2004180403A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 Yoshikawa Rf System Kk 突入電流抑制回路

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6176027A (ja) * 1984-09-19 1986-04-18 日本電気株式会社 突入電流防止回路
JPS6198392U (ja) * 1984-11-30 1986-06-24
JPS622717A (ja) * 1985-06-28 1987-01-08 Hayashibara Takeshi 突入電流制限回路
JPH05336745A (ja) * 1992-05-30 1993-12-17 Tdk Corp スイッチング電源
JPH07163142A (ja) * 1993-11-30 1995-06-23 Tec Corp スイッチング電源
JPH10143259A (ja) * 1996-11-08 1998-05-29 Nec Corp 突入電流防止回路
JP2004180403A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 Yoshikawa Rf System Kk 突入電流抑制回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP6035769B2 (ja) 2016-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9490716B2 (en) Isolated converter with initial rising edge PWM delay
US20190074761A1 (en) Semiconductor device for power supply control and power supply device, and discharging method for x capacitor
US9929656B2 (en) Power converter using multiple controllers
JP5169135B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2016158310A (ja) 電源制御用半導体装置
JP2006280138A (ja) Dc−dcコンバータ
CN109643955B (zh) 开关电源装置及半导体装置
US20150171760A1 (en) Power Supply Control Circuit, Power Supply Device and Electronic Apparatus
JP2013078111A (ja) ドライブ回路
JP2016152738A (ja) 電源制御用半導体装置
JP5042536B2 (ja) 電源装置及びこれを備えた電気機器
JP6271175B2 (ja) Ac/dcコンバータおよびその制御回路、電源アダプタおよび電子機器
JP2015041571A (ja) Led電源装置及びled照明装置
US9025302B2 (en) Ionizer
JP4774903B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2005006477A (ja) 自励式スイッチング電源回路
JP5322572B2 (ja) 電源装置
JP6035769B2 (ja) 電源回路
JP2004015993A (ja) 無負荷時省電力電源装置
JP2017005888A (ja) スイッチング電源装置
KR102376334B1 (ko) 스위칭모드 전원공급장치
KR20150115663A (ko) 부하 검출 장치
JP6101744B2 (ja) スイッチング電源装置
TWM485439U (zh) 電源供應系統及其線性控制模組
JP2011142719A (ja) スイッチング電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6035769

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250