JP2013169966A - 乗用型芝刈り車両及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】大幅なコストの上昇を招くことなく、制御装置の故障等において作業者が自力で車両を移動させることが可能な乗用型芝刈り車両及びその制御方法を提供する。
【解決手段】乗用型芝刈り車両1は、駆動輪である前輪11a,11bを駆動するACモータドライバ32と、操舵輪である後輪12を駆動する電動シリンダドライバ33と、ペダル(後進アクセルペダル17又は前進アクセルペダル18)の操作量に応じてACモータドライバ32における駆動量を制御するとともに、ステアリングホイール16の操作量に応じて電動シリンダドライバ33における駆動量を制御する制御装置34と、制御装置34の異常を検出した場合に、制御装置34と電動シリンダドライバ33との接続を、ペダル(後進アクセルペダル17又は前進アクセルペダル18)と電動シリンダドライバ33との接続に切り替える切替部35を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、作業者が乗車して運転しながら芝の刈り取りを行うことが可能な乗用型芝刈り車両及びその制御方法に関する。
乗用型芝刈り車両は、車輪が取り付けられた車体と、車体に設けられた昇降可能な芝刈りユニット(リール)とを備えており、作業者が車両に乗車して運転しながら芝の刈り取りを行うことが可能である。このため、乗用型芝刈り車両は、作業者が車両の後側から操作する手押し式(ウォークビハインド式)芝刈り車両よりも、例えばゴルフ場におけるグリーンや競技場等の広範な領域の芝を刈り取るのに適している。
従来の乗用型芝刈り車両は、エンジン等の内燃機関を動力発生源等として備えており、内燃機関で発生する動力を用いて車輪や油圧シリンダ(芝刈りユニットを昇降させる油圧シリンダ)を駆動するものが多かった。しかしながら、近年では、温室効果ガスの一種である二酸化炭素(CO)の排出量を低減すべく、モータの動力を用いて走行や芝刈りユニットの駆動(昇降含む)を行うハイブリッド式或いは電動式の乗用型芝刈り車両の研究・開発が盛んに行われている。
以下の特許文献1には、ハンドルと操舵機構との間が機械的に分離され、両者間が電気的制御手段により連結された分離型ステアリング装置を備える産業用車両において、操舵不能になった場合にタイヤスタックによるものなのか、電気系統の異常によるものかを判定可能にした技術が開示されている。また、以下の特許文献2には、コントローラの冗長度を必要以上に上げることなく、システム全体でエラーをバックアップする技術が開示されている。
特開2001−30934号公報 特開2006−51922号公報
ところで、航空機や自動車等は安全性が極めて重要視されるため、航空機においてはエンジンの制御を司るECU(Engine Control Unit)が多重化されることが多く、自動車においてはECUが故障したときに他機能コントローラがECUのバックアップ制御を行う構成にされることがある。かかる構成にされることにより、ECUに故障が発生した場合でも航行や走行を継続することが可能である。
これに対し、乗用型芝刈り車両は、ゴルフ場におけるグリーンや競技場等の広範な領域の芝の刈り取りを行うものであり、航空機や自動車のような高度な安全性は求められない。また、乗用型芝刈り車両は、開発を行う上で、コストの低減が極めて重要な項目とされている。このため、乗用型芝刈り車両において、ECUを多重化することは現実的ではない。このため、乗用型芝刈り車両においてECUの故障等が発生してしまうと、ステアリング操作、ペダル操作等の各種の操作が全くできなくなり、走行を継続することが不可能になる。
走行が不可能になった場合には、作業者がサービスマンを呼び出してその場所で乗用型芝刈り車両の修理をしてもらうか、或いは、乗用型芝刈り車両をレッカー車で修理工場まで運搬する必要があり極めて不便であるという問題が生ずる。また、仮に道路を走行している最中に走行が不可能になった場合には、自動車の往来を阻害する可能性があるという問題がある。ECU(制御装置)の故障等が発生した場合であっても、作業者が乗用型芝刈り車両を自力で移動させることが可能であれば、以上の問題は解消することができると考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、大幅なコストの上昇を招くことなく、制御装置の故障等において作業者が自力で車両を移動させることが可能な乗用型芝刈り車両及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の乗用型芝刈り車両は、駆動輪(11a、11b)を駆動する第1駆動装置(32)と、操舵輪(12)を駆動する第2駆動装置(33)と、ペダル(17、18)の操作量に応じて前記第1駆動装置における駆動量を制御するとともに、ステアリング(16)の操作量に応じて前記第2駆動装置における駆動量を制御する制御装置(34)とを備える乗用型芝刈り車両(1)において、前記制御装置の異常を検出した場合に、前記制御装置と前記第2駆動装置との接続を、前記ペダルと前記第2駆動装置との接続に切り替える切替装置(35〜38)を備えることを特徴としている。
また、本発明の乗用型芝刈り車両は、前記制御装置が、内部状態を診断して定期的にウォッチドックパルス信号(S30)を出力するウォッチドック回路(34a)を備えており、前記切替装置は、前記ウォッチドックパルス信号の出力が停止した場合に、前記制御装置の異常を検出することを特徴としている。
また、本発明の乗用型芝刈り車両は、前記ペダルが、前進用ペダル(18)と後進用ペダル(17)とを備えており、前記第2駆動装置は、前記切替装置によって切り替えが行われた場合に、前記前進用ペダル及び前記後進用ペダルの何れか一方の操作により前記操作輪を第1駆動方向に駆動し、前記前進用ペダル及び前記後進用ペダルの何れか他方の操作により前記操作輪を第1駆動方向とは反対の第2駆動方向に駆動することを特徴としている。
また、本発明の乗用型芝刈り車両は、切替装置が、前記第2駆動装置と前記制御装置又は前記ペダルとの間の切り替えを行う第1スイッチ(38)と、前記前記ペダルと前記制御装置又は前記第1スイッチとの間の切り替えを行う第2スイッチ(36、37)とを備えることを特徴としている。
本発明の乗用型芝刈り車両の制御方法は、駆動輪(11a、11b)を駆動する第1駆動装置(32)と、操舵輪(12)を駆動する第2駆動装置(33)と、ペダル(17、18)の操作量に応じて前記第1駆動装置における駆動量を制御するとともに、ステアリング(16)の操作量に応じて前記第2駆動装置における駆動量を制御する制御装置(34)とを備える乗用型芝刈り車両(1)の制御方法であって、前記制御装置の異常の有無を検出する第1ステップと、前記第1ステップで前記制御装置の異常が検出された場合に、前記制御装置と前記第2駆動装置との接続を、前記ペダルと前記第2駆動装置との接続に切り替える第2ステップとを有することを特徴としている。
本発明によれば、制御装置の異常が検出された場合に、制御装置と第2駆動装置との接続を、ペダルと第2駆動装置との接続に切り替えるようにしたため、大幅なコストの上昇を招くことなく、制御装置の故障等において作業者が自力で車両を移動させることが可能であるという効果がある。
本発明の一実施形態による乗用型芝刈り車両の外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による乗用型芝刈り車両の制御系統の要部構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による乗用型芝刈り車両及びその制御方法について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による乗用型芝刈り車両の外観を示す斜視図である。図1に示す通り、本実施形態の乗用型芝刈り車両1は、フレーム10に支持される2つの前輪11a,11b(駆動輪)及び1つの後輪12(操舵輪)と、2つの前側芝刈りユニット13a,13b及び1つの後側芝刈りユニット14とを備えており、前輪11a,11b及び後輪12によって走行しつつ、走行経路に沿って前側芝刈りユニット13a,13b及び後側芝刈りユニット14により芝の刈り取りを行う。
図1に示す乗用型芝刈り車両1は、モータで発生する動力を用いて走行を行うとともに、モータで発生する動力を用いて芝の刈り取りを行う電動式の乗用型芝刈り車両である。尚、乗用型芝刈り車両1が備える前側芝刈りユニット13a,13b及び後側芝刈りユニット14の各々には、刈り取られた芝(刈芝)を収容するバケットが取り付けられるが、図1ではバケットが取り外されている状態を図示している。
フレーム10の略中央上部には、作業者が着席するシート15が配設されている。このシート15の前方上部にはステアリングホイール16(ステアリング)が設けられており、前方下部には後進アクセルペダル17(ペダル、後進用ペダル)、前進アクセルペダル18(ペダル、前進用ペダル)、及びブレーキペダル19が設けられている。シート15に着席した作業者によってステアリングホイール16が操作されることで乗用型芝刈り車両1の進行方向が定められ、後進アクセルペダル17、前進アクセルペダル18、及びブレーキペダル19が操作されることにより、乗用型芝刈り車両1の後進、前進、停止、及び走行速度が定められる。
前輪11a,11bは、フレーム10の右側前方下部及び左側前方下部にそれぞれ配設されており、モータ41(図1では図示省略、図2参照)で発生する動力によって駆動される駆動輪であり、車両の左右方向に沿う回転軸の周りで回転可能にフレーム10に支持されている。後輪12は、フレーム10の中央後方下部に配設されており、ステアリングホイール16の回転量に応じて左右方向に揺動可能に構成されて操舵輪として機能する。後輪12の左右方向への揺動に合わせて後輪12の回転軸も揺動するため、ステアリングホイール16を回転させることにより乗用型芝刈り車両1の進行方向が変更される。
前側芝刈りユニット13a,13bは、前輪11a,11bの各々の前方において昇降可能に支持されており、下降して前輪11a,11bの前方で地面に接している状態で芝の刈り取りを行う。これら前側芝刈りユニット13a,13bの各々は、前側ローラ21、電動リール22(回転刃)、不図示の後側ローラ、及びモータ24を備える。前側ローラ21及び不図示の後側ローラは、下降した状態にある前側芝刈りユニット13a,13bを地面上に支持するために設けられている。
電動リール22は、芝を刈るための螺旋状の刃が側面に複数形成された略円柱形状の部材であって、回転軸が車両の左右方向に設定されており、モータ24によって駆動される。この電動リール22は、前側ローラ21と不図示の後側ローラとの間に配設され、刈り取った後の芝の高さの分だけ前側ローラ21及び不図示の後側ローラよりも上方に配置されている。尚、前側ローラ21及び不図示の後側ローラに対する電動リール22の高さ位置は、例えば数mm〜十数mm程度の範囲で微調整が可能である。
フレーム10の前部には、中央部から右方向に延びる支持アーム25aと、中央部から左方向に延びる支持アーム25bとが設けられている。支持アーム25aは、その右端部において車両の前後方向における回転軸の周りで前側芝刈りユニット13aを揺動可能に支持しており、支持アーム25bは、その左端部において車両の前後方向における回転軸の周りで前側芝刈りユニット13bを揺動可能に支持している。このため、車両の左右方向に地面が傾斜していても、その傾斜に合わせて前側芝刈りユニット13a,13bを傾斜させることができる。
支持アーム25a,25bには、電動アクチュエータとしての電動シリンダ26a,26bが取り付けられている。電動シリンダ26aが伸縮すると支持アーム25aの右端部が上下方向に移動し、これにより前側芝刈りユニット13aが昇降する。同様に、電動シリンダ26bが伸縮すると支持アーム25bの左端部が上下方向に移動し、これにより前側芝刈りユニット13bが昇降する。つまり、支持アーム25a,25b及び電動シリンダ26a,26bは、前側芝刈りユニット13a,13bを昇降させる昇降機構をなす。尚、図1では、前側芝刈りユニット13aが上昇しており、前側芝刈りユニット13bが下降している状態を図示している。
後側芝刈りユニット14は、前輪11a,11bと後輪12との間において昇降可能に支持されており、下降して後輪12の前方で地面に接している状態で芝の刈り取りを行う。この後側芝刈りユニット14は、前側芝刈りユニット13a,13bと同様に、前側ローラ21、電動リール22(回転刃)、不図示の後側ローラ、及びモータ24を備えており、電動シリンダ26a,26bと同様の電動シリンダ(電動アクチュエータ)等を備える不図示の昇降機構によって昇降される。尚、後側芝刈りユニット14も、前側芝刈りユニット13a,13bと同様に、車両の前後方向における回転軸の周りで揺動可能に支持されており、車両の左右方向における地面の傾斜に合わせて傾斜が可能である。
また、シート15の右側前方(ステアリングホイール16の右側)には、タッチパネル式の表示装置(例えば、液晶表示装置)27が設けられている。この表示装置27は、作業者の指示を入力するとともに、乗用型芝刈り車両1の現在の状態を示す情報等の各種情報を表示するものである。前側芝刈りユニット13a,13b及び後側芝刈りユニット14の昇降、及びこれらに設けられた電動リール22の始動・停止は、作業者が表示装置27を操作することによって入力される指示に応じて制御される。表示装置27に表示される情報としては、乗用型芝刈り車両1の走行速度、前側芝刈りユニット13a,13b及び後側芝刈りユニット14の各々に設けられた電動リール22の回転速度、及び芝の育成状況を示す情報等の情報である。
尚、ステアリングホイール16の下方であって、前進アクセルペダル18とブレーキペダル19との間には、乗用型芝刈り車両1の前方を照明する照明装置28が設けられている。また、シート15の後方のフレーム10上には、乗用型芝刈り車両1を動作させる電力を供給するバッテリBが設けられている。具体的に、バッテリBから供給される電力は、前輪11a,11bを駆動するモータ41(図2参照)、後輪12を揺動させる駆動力を発生する電動シリンダ44に内蔵されるモータ42(図2参照)、前側芝刈りユニット13a,13b及び後側芝刈りユニット14の各々に設けられたモータ24、及び電動シリンダ26a,26bを駆動する動力を発生するモータ(図示省略)等を駆動するために用いられる。
図2は、本発明の一実施形態による乗用型芝刈り車両の制御系統の要部構成を示すブロック図である。尚、図2においては、図1に示した構成に相当するものについては同一の符号を付してある。図2に示す通り、乗用型芝刈り車両1は、DC/DCコンバータ31、ACモータドライバ32(第1駆動装置)、電動シリンダドライバ33(第2駆動装置)、制御装置34、切替部35(切替装置)、スイッチ36,37(切替装置、第2スイッチ)、及びスイッチ38(切替装置、第1スイッチ)を備える。
尚、図2においては、前側芝刈りユニット13a,13b及び後側芝刈りユニット14の各々に設けられたモータ24の制御系統、及び、電動シリンダ26a,26bを駆動する動力を発生するモータ(図示省略)の制御系統については図示を省略している。また、図2では、電力が伝達される経路を実線で表しており、制御系統に係る信号の経路を破線で表している。
DC/DCコンバータ31は、バッテリBと各種ドライバ(ACモータドライバ32及び伝送シリンダドライバ33等)との間に設けられ、制御装置34の制御の下で、バッテリBから各種ドライバに供給される直流電力の電圧変換を行うとともに、前輪11a,11bを駆動するモータ41で発生してバッテリBに回収される回生電力の電圧変換を行う。具体的には、バッテリBの出力電圧を昇圧して各種ドライバに印加し、或いはモータ41で発生する起電力を降圧してバッテリBに印加する。
ACモータドライバ32は、バッテリBからDC/DCコンバータ31を介して供給される直流電力を用い、制御装置34の制御の下で、前輪11a,11bを駆動する動力を発生するモータ41を駆動する。尚、図2において、モータ41と前輪11a,11bとの間に設けられているブロック(符号43が付されたブロック)は、モータ41で発生する動力(回転動力)を、その回転数を減じて前輪11a,11bに伝達する減速ギア(減速器)を示している。また、ACモータドライバ32は、制御装置34の制御の下でモータ41を発電機として動作させ、モータ41で発生する回生電力を、DC/DCコンバータ31を介してバッテリBに回収させる。
また、モータ41には、モータ41の回転数を検出するエンコーダ又はレゾルバ(図示省略)が設けられており、このエンコーダ等の検出結果を示す回転数信号S1がACモータドライバ32に入力されている。ACモータドライバ32は、制御装置34との間で通信を行って、回転数信号S1で示されるモータ41の回転数、モータ41に流れている電流、及びモータ41で発生しているトルク等の情報を送信する。
電動シリンダドライバ33は、バッテリBからDC/DCコンバータ31を介して供給される直流電力を用い、制御装置34の制御の下で、後輪12を揺動させる電動シリンダ44を駆動する動力を発生するモータ42を駆動する。このモータ42には、電動シリンダ44の駆動量(即ち、後輪12の揺動角)を検出するエンコーダ(図示省略)が設けられており、このエンコーダの検出結果を示す揺動角信号S2が電動シリンダドライバ33に入力されている。電動シリンダドライバ33は、制御装置34との間で通信を行って、揺動角信号S2で示される後輪12の揺動角等の情報を送信する。
制御装置34は、乗用型芝刈り車両1を統括して制御する。具体的に、制御装置34は、入力される各種操作信号(操作角度信号S11及びペダル操作信号S21〜S23)と各種ドライバ(ACモータドライバ32及び伝送シリンダドライバ33等)から送信されてくる信号とを参照しつつ、各種ドライバによる各種モータ(モータ41,42等)の駆動量の制御を行う。また、制御装置34は、バッテリBの充電状態(SOC:State Of Charge)を監視し、DC/DCコンバータ31による電力消費量を制御するとともに、モータ41で発生する回生電力を用いたバッテリBの充電制御を行う。
尚、上記の操作角度信号S11は、ステアリングホイール16の操作角度(ステアリング角度)を示す信号であり、ステアリングホイール16の操作角度を検出するエンコーダE11から出力される。また、上記のペダル操作信号S21〜S23は、後進アクセルペダル17、前進アクセルペダル18、及びブレーキペダル19の各々の操作量(踏み込み量)を示す信号であり、後進アクセルペダル17、前進アクセルペダル18、及びブレーキペダル19の各々の操作量を検出するエンコーダE21〜E23からそれぞれ出力される。
また、この制御装置34は、内部状態を診断して定期的にウォッチドックパルス信号S30を出力するウォッチドック回路34aを備える。つまり、制御装置34が正常に動作している場合には、ウォッチドックパルス信号S30が制御装置34から定期的に出力される。これに対し、制御装置34に異常が生じた場合には、ウォッチドックパルス信号S30の出力が停止される。
切替部35は、ウォッチドックパルス信号S30を用いて制御装置34の異常の有無を検出する異常検出部を備えており、異常を検出した場合には、スイッチS36〜S38の切り替えを行う。具体的に、切替部35は、制御装置34からのウォッチドックパルス信号S30の出力が停止された場合に制御装置34の異常を検出し、異常を検出した場合には、制御装置34と電動シリンダドライバ33との接続を、後進アクセルペダル17及び前進アクセルペダル18の各々に設けられたエンコーダE21,E22と電動シリンダドライバ33の接続に切り替える。
より具体的には、切替部35は、制御装置34の異常を検出した場合に、後進アクセルペダル17に設けられたエンコーダE21の接続先を制御装置34からスイッチ38に切り替え、前進アクセルペダル18に設けられたエンコーダE22の接続先を制御装置34からスイッチ38に切り替える。更に、電動シリンダドライバ33の接続元を、制御装置34からスイッチ38に切り替える。
スイッチ36は、後進アクセルペダル17に設けられたエンコーダE21が接続される1つの入力端と、制御装置34とスイッチ38の入力端とにそれぞれ接続される2つの出力端とを備えており、切替部35の制御の下で入力端に接続する出力端を切り替える。スイッチ37は、前進アクセルペダル18に設けられたエンコーダE22が接続される1つの入力端と、制御装置34とスイッチ38の入力端とにそれぞれ接続される2つの出力端とを備えており、切替部35の制御の下で入力端に接続する出力端を切り替える。スイッチ38は、制御装置34とスイッチ36,37とがそれぞれ接続される2つの入力端と、電動シリンダドライバ33に接続される1つの出力端とを備えており、切替部35の制御の下で出力端に接続する入力端を切り替える。
次に、上記構成の乗用型芝刈り車両1で行われる制御について説明する。まず、制御装置34に異常が生じていない場合には、ウォッチドックパルス信号S30が制御装置34から定期的に出力される。ウォッチドックパルス信号S30が出力されている限りは切替部35で制御装置34の異常は検出されない。このため、切替部35によってスイッチ36〜38が制御され、後進アクセルペダル17に設けられたエンコーダE21及び前進アクセルペダル18に設けられたエンコーダE22の双方が制御装置34に接続されるとともに、制御装置34と電動シリンダドライバ33とが接続される。
以上の接続がなされている場合において、作業者がステアリングホイール16を操作すると、その操作角度がエンコーダE11で検出されて操作角度信号S11が制御装置34に入力される。すると、制御装置34は、入力された操作角度信号S11と電動シリンダドライバ33から送信されてくる信号とを参照しつつ、操作角度信号S11に応じた制御信号を出力して電動シリンダドライバ33における駆動量(電動シリンダ44の駆動量(即ち、後輪12の揺動角))を制御する。これにより、乗用型芝刈り車両1の進行方向が変更される。
また、作業者が後進アクセルペダル17又は前進アクセルペダル18を操作すると、その操作量がエンコーダE21又はエンコーダE22で操作されてペダル操作信号S21又はペダル操作信号S22が制御装置34にそれぞれ入力される。すると、制御装置34は、入力されたペダル操作信号S21,S22とACモータドライバ32から送信されてくる信号とを参照しつつ、ペダル操作信号S21,S22に応じた制御信号を出力してACモータドライバ32における駆動量(モータ41の回転数やトルク)を制御する。これにより、乗用型芝刈り車両1は後進又は前進する。
次に、制御装置34に異常が生じたとする。すると、制御装置34からのウォッチドックパルス信号S30の出力が停止され、切替部35で制御装置34の異常が検出される(第1ステップ)。すると、切替部35によってスイッチ36〜38の切り替えが行われ、後進アクセルペダル17に設けられたエンコーダE21及び前進アクセルペダル18に設けられたエンコーダE22の双方が電動シリンダドライバ33に接続される(第2ステップ)。尚、以上の切り替えによって、エンコーダE21,E22と制御装置34との間、及び、制御装置34と電動シリンダドライバ33との間は電気的に絶縁される。
エンコーダE21,E22と制御装置34との間が電気的に絶縁されることから、後進アクセルペダル17又は前進アクセルペダル18の操作量に応じた制御装置34によるモータ41の制御は行われない。このため、制御装置34に異常が生じた場合に、乗用型芝刈り車両1が走行状態にあったとすると、乗用型芝刈り車両1は走行抵抗により減速されて最終的に停止する。
また、切替部35の切り替えによって、後進アクセルペダル17に設けられたエンコーダE21及び前進アクセルペダル18に設けられたエンコーダE22の双方が電動シリンダドライバ33に接続されているため、作業者が後進アクセルペダル17又は前進アクセルペダル18を操作すれば後輪12の揺動角を変えることができる。例えば、後進アクセルペダル17を操作することによって後輪12を左回転(第1駆動方向)させ、前進アクセルペダル18を操作することによって後輪12を右回転(第2駆動方向)させることができる。尚、後輪12の回転方向は逆であっても良い。このため、例えば乗用型芝刈り車両1が停止した後で、作業者が後進アクセルペダル17又は前進アクセルペダル18を操作しつつ乗用型芝刈り車両1を前方に押すことにより、作業者が自力で作業者の意図した方向に乗用型芝刈り車両1を移動させることができる。
以上説明した通り、本実施形態では、制御装置34からのウォッチドックパルス信号S30の出力が停止された場合に、制御装置34と電動シリンダドライバ33との接続を、後進アクセルペダル17及び前進アクセルペダル18(エンコーダE21,E22)と電動シリンダドライバ33との接続に切り替えている。これにより、大幅なコストの上昇を招くことなく、制御装置34が制御した場合であっても作業者が自力で乗用型芝刈り車両1を移動いさせることが可能である。
以上、本発明の一実施形態による乗用型芝刈り車両及びその制御方法について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されず、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態で説明した乗用型芝刈り車両1は、駆動輪としての前輪11a,11bと操舵輪としての後輪12とを別々に備える構成であった。しかしながら、駆動輪と操舵輪とを兼ねる車輪(駆動操舵輪)を備える乗用型芝刈り車両にも本発明を適用することが可能である。尚、駆動操舵輪とされるのは前輪のみであっても良く、後輪のみであっても良く、或いは前輪と後輪との双方であっても良い。
また、上記実施形態では、モータで発生する動力を用いて走行を行うとともに、モータで発生する動力を用いて芝の刈り取りを行う電動式の乗用型芝刈り車両を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明は、動力発生源としてエンジン及びモータを備えており、これらの動力発生源で発生する動力を用いて走行を行うハイブリッド式の乗用型芝刈り車両にも適用することが可能である。
1 乗用型芝刈り車両
11a,11b 前輪
12 後輪
16 ステアリングホイール
17 後進アクセルペダル
18 前進アクセルペダル
32 ACモータドライバ
33 電動シリンダドライバ
34 制御装置
34a ウォッチドック回路
35 切替部
36〜38 スイッチ
S30 ウォッチドックパルス信号

Claims (5)

  1. 駆動輪を駆動する第1駆動装置と、操舵輪を駆動する第2駆動装置と、ペダルの操作量に応じて前記第1駆動装置における駆動量を制御するとともに、ステアリングの操作量に応じて前記第2駆動装置における駆動量を制御する制御装置とを備える乗用型芝刈り車両において、
    前記制御装置の異常を検出した場合に、前記制御装置と前記第2駆動装置との接続を、前記ペダルと前記第2駆動装置との接続に切り替える切替装置を備えることを特徴とする乗用型芝刈り車両。
  2. 前記制御装置は、内部状態を診断して定期的にウォッチドックパルス信号を出力するウォッチドック回路を備えており、
    前記切替装置は、前記ウォッチドックパルス信号の出力が停止した場合に、前記制御装置の異常を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載の乗用型芝刈り車両。
  3. 前記ペダルは、前進用ペダルと後進用ペダルとを備えており、
    前記第2駆動装置は、前記切替装置によって切り替えが行われた場合に、前記前進用ペダル及び前記後進用ペダルの何れか一方の操作により前記操作輪を第1駆動方向に駆動し、前記前進用ペダル及び前記後進用ペダルの何れか他方の操作により前記操作輪を第1駆動方向とは反対の第2駆動方向に駆動する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の乗用型芝刈り車両。
  4. 切替装置は、前記第2駆動装置と前記制御装置又は前記ペダルとの間の切り替えを行う第1スイッチと、
    前記前記ペダルと前記制御装置又は前記第1スイッチとの間の切り替えを行う第2スイッチと
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の乗用型芝刈り車両。
  5. 駆動輪を駆動する第1駆動装置と、操舵輪を駆動する第2駆動装置と、ペダルの操作量に応じて前記第1駆動装置における駆動量を制御するとともに、ステアリングの操作量に応じて前記第2駆動装置における駆動量を制御する制御装置とを備える乗用型芝刈り車両の制御方法であって、
    前記制御装置の異常の有無を検出する第1ステップと、
    前記第1ステップで前記制御装置の異常が検出された場合に、前記制御装置と前記第2駆動装置との接続を、前記ペダルと前記第2駆動装置との接続に切り替える第2ステップと
    を有することを特徴とする乗用型芝刈り車両の制御方法。
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