JP2013169708A - インクジェットプリンター - Google Patents

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Abstract

【課題】コロナ放電によって活性化される領域を画像に応じて制御する。
【解決手段】インクジェットプリンター1は、媒体Mに向けてインクを吐出する複数のノズル71aが形成された印刷ヘッド71と、前記媒体を前記複数のノズルの直下で支持するプラテン73と、前記媒体に向けてコロナを放出する放電部と、前記放電部から放出されるコロナの領域を主走査方向に動かす放電領域駆動機構と、前記放電部と対向する対向電極53と、前記放電部と前記対向電極との間から前記印刷ヘッドと前記プラテンとの間に前記媒体を搬送する搬送部と、画像データに基づいて前記印刷ヘッドと前記搬送部とを制御することにより、前記媒体に着弾した前記インクからなる画像を形成する制御部4を備える。
【選択図】図1

Description

本発明はインクジェットプリンターに関する。
従来、コロナ放電によって活性化されたプラスチックフィルムにインクジェットプリンターを用いて印刷すると、プラスチックフィルムへのインクの定着が促進されることが知られている。また従来、コロナ放電によって活性化されたプラスチックフィルムの表面には塵埃が付着しやすいことが知られている。特許文献1には、外周面に凹部を有する円柱状の電極を回転させることにより、電極から放出されるコロナの領域を限定可能なコロナ放電処理装置が開示されている。
特開平10−296856号公報
しかし、特許文献1に記載されているコロナ放電処理装置は、活性化領域のパターンに応じた電極が必要になる。したがって、インクジェットプリンターによってプラスチックフィルムに印刷する場合、画像毎に電極を取り替えてコロナ放電処理を実施されたプラスチックフィルムを入手することになり、即時性が無く、高コストである。
本発明は、コロナ放電によって活性化される領域を画像に応じて制御するインクジェットプリンターを提供することを目的の1つとする。
(1)上記目的を達成するためのインクジェットプリンターは、媒体に向けてインクを吐出する複数のノズルが形成された印刷ヘッドと、前記媒体を前記複数のノズルの直下で支持するプラテンと、前記媒体に向けてコロナを放出する放電部と、前記放電部から放出されるコロナの領域を主走査方向に動かす放電領域駆動機構と、前記放電部と対向する対向電極と、前記放電部と前記対向電極との間から前記印刷ヘッドと前記プラテンとの間に前記媒体を搬送する搬送部と、画像データに基づいて前記印刷ヘッドと前記搬送部とを制御することにより、前記媒体に着弾した前記インクからなる画像を形成する制御部と、を備え、前記制御部は、前記インクからなる画像が形成される領域を含む活性化領域を前記画像データに基づいて設定し、前記活性化領域に基づいて前記搬送部、前記放電部および前記放電領域駆動機構を制御することにより、前記活性化領域をコロナによって活性化する。
本発明によると、インクからなる画像が形成される領域を含む活性化領域が画像データに基づいて設定され、設定された活性化領域に応じて放出されるコロナの領域が主走査方向に動かされるとともに媒体が印刷ヘッドの直下に搬送されるため、コロナ放電によって活性化される領域を画像に応じて制御しながら印刷を実行することができる。なお、本明細書において、画像データは、二値化、分版、インターレース処理等が施された印刷データを含む概念である。
(2)上記目的を達成するためのインクジェットプリンターにおいて、前記放電部は、前記主走査方向に平行な回転軸を備え、前記放電領域駆動機構は、前記回転軸を回転させることにより、前記放電部から放出されるコロナの領域を前記主走査方向に動かしてもよい。この構成を採用し、主走査方向に平行な回転軸まわりに放電部を回転させることによって放電部から放出されるコロナの領域を主走査方向に動かすと、主走査方向と平行に放電部を並進させる場合に比べて、コロナの領域を主走査方向に動かす機構を簡素化することができる。
(3)上記目的を達成するためのインクジェットプリンターにおいて、前記放電部は、前記回転軸を中心軸とし前記回転軸とともに回転する円筒状の外周面を有する電極と、前記電極と前記対向電極の間に位置する誘電体とを備え、前記電極の外周面は凸部を有してもよい。この構成を採用すると、誘電体によってコロナの放出を安定して制御することが可能になる。また、電極の外周面の凸部と誘電体との距離は、電極の外周面の凸部を除く部分と誘電体との距離よりも長くなるため、放電部から放出されるコロナの領域を電極の凸部と対応する領域に限定できる。したがって、このような電極を回転させることによって、放電部から放出されるコロナの領域を主走査方向に動かすことができる。
(4)上記目的を達成するためのインクジェットプリンターにおいて、前記放電部は、前記回転軸を中心軸とし前記回転軸とともに回転する円筒状の外周面を有する中空の誘電体と、前記誘電体に挿入された電極とを備え、前記誘電体の外周面は凸部を有してもよい。この構成を採用すると、誘電体によってコロナの放出を安定して制御することが可能になる。また、誘電体の外周面の凸部と対向電極との距離は、誘電体の外周面の凸部を除く部分と対向電極との距離よりも長くなるため、放電部から放出されるコロナの領域を電極の凸部と対応する領域に限定できる。したがって、このような誘電体を回転させることによって、放電部から放出されるコロナの領域を主走査方向に動かすことができる。
(5)上記目的を達成するためのインクジェットプリンターにおいて、前記放電領域駆動機構は、前記放電部を前記主走査方向に移動させることにより、前記放電部から放出されるコロナの領域を前記主走査方向に動かしてもよい。この構成を採用すると、放電部から放出されるコロナの領域の幅と位置を自由に制御することができる。
図1Aは本発明の実施形態にかかるブロック図。図1Bは本発明の実施形態にかかる断面図。図1Cは本発明の実施形態にかかる模式図。 本発明の実施形態にかかる平面図。 本発明の実施形態にかかる断面図。 本発明の実施形態にかかる平面図。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら以下の順に説明する。尚、各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
1.全体の概要
図1は、本発明の一実施例としてのプリンター1を示している。プリンター1は、プラスチックフィルムからなる媒体Mに画像を形成するシリアル型インクジェットプリンターである。プリンター1は、印刷ヘッド71と、媒体Mに向けてコロナを放出する放電部と、放電部から放出されるコロナの領域を主走査方向に動かす放電領域駆動機構と、放電部と対向する対向電極53と、媒体Mを副走査方向に搬送する搬送部と、画像データに基づいて印刷ヘッド71、搬送部、放電部および放電領域駆動機構を制御する制御部と、を備える。制御部は、インクからなる画像が形成される領域を含む活性化領域を画像データに基づいて設定し、活性化領域に基づいて搬送部、放電部および放電領域駆動機構を制御することにより、活性化領域をコロナによって活性化する。さらに制御部4は、画像データに基づいて印刷ヘッド71および搬送部を制御することにより、活性化された媒体Mの活性化領域内にインクからなる画像を形成する。このため、プラスチックフィルムからなる媒体Mにインクを定着させて画像を形成できるとともに、コロナによって活性化される領域を画像が形成される領域に応じて限定することができる。
2.プリンターの構成
印刷ヘッド71は、主走査方向に往復移動可能に支持されている。印刷ヘッド71は、図示しないプーリー、無端ベルト、電動モーター、駆動回路等からなる印刷ヘッド牽引部8によって主走査方向に牽引される。印刷ヘッド71には、複数のノズル71aが形成されている。それぞれのノズル71aに設けられた圧電素子を印刷ヘッド駆動部7が駆動することにより、プラテン73に支持された媒体Mに向けて各ノズル71aからインクが吐出される。
プラテン73は複数のノズル71aの直下に設けられている。プラテン73の主走査方向の長さは印刷ヘッド71の主走査方向の移動範囲に対応している。
放電部は印刷ヘッド71よりも媒体Mの搬送方向の後方(上流側)に設けられている。放電部は電極51と誘電体52と放電駆動部5とを備えている。誘電体52はセラミックからなり中心軸が主走査方向と平行な円筒形である。電極51は、誘電体52に挿入され、誘電体52の内周面によって回転可能に支持されている。電極51は、導電材料からなり、主走査方向に平行な回転軸51aと、中心軸を回転軸51aに有し回転軸51aとともに回転する円筒状の外周面を有する。電極51の外周面には円筒形の凸部51bが形成されている。凸部51bの外周面は、切り開いて平坦に引き延ばすと台形になる形態である。この台形の下底の長さはW1、上底の長さはW2である。すなわち、凸部51bの主走査方向の最大幅はW1であり、凸部51bの主走査方向の最小幅はW2である。凸部51bの端面は、電極51の中心軸に対して垂直な線分が電極51の中心軸方向に移動しながら電極51の中心軸周りに回転した軌跡に相当する。電極51の凸部51bの外径と誘電体52の内径との差は約0.01mmである。放電駆動部5は、電極51に交流電圧を印加することにより誘電体52からコロナを放出させる回路である。図1において黒く塗りつぶした領域Aは、コロナが放出される領域を示している。図示するようにコロナは誘電体52と対向電極53とが近接している領域に発生する。また、コロナが発生する領域は、誘電体52が電極51に近接している領域に限定される。コロナが放出される領域Aの主走査方向の幅Wは、電極51の回転に伴って変化し、最大で凸部51bの主走査方向の最大幅W1となり、最小で凸部51bの主走査方向の最小幅W2となる。
放電領域駆動機構は、電極回転機構62と、放電キャリッジ牽引機構61と、電極回転機構62および放電キャリッジ牽引機構61を駆動する放電領域駆動部6と、を備えている。電極回転機構62は、電極51の回転軸51aとともに回転する無端ベルトおよびプーリーと、プーリーを回転させる図示しない電動モーターとを備えている。放電キャリッジ牽引機構61は、図1Cに示すように、電極51と誘電体52と電極回転機構62とを搭載する放電キャリッジ65と、プーリー64と、プーリー64とともに回転することにより放電キャリッジ65を主走査方向に牽引する無端ベルト63と、プーリー64を回転させる図示しないモーターとを備えている。放電領域駆動部6は、電極回転機構62の電動モーターと放電キャリッジ牽引機構61の電動モーターを駆動する回路である。
対向電極53は、接地電位に接続された導電材料からなり、中心軸が主走査方向と平行な円柱形である。対向電極53の主走査方向の長さは、誘電体52の主走査方向の長さより長く、印刷ヘッド71の主走査方向の移動範囲に対応している。対向電極53と誘電体52の距離は約1mmである。
搬送部は、中継ローラー93、送出ローラー92、引出ローラー91、搬送機構駆動部9等を備えている。中継ローラー93、送出ローラー92、引出ローラー91は、この順に媒体Mの搬送方向に並んでいる。中継ローラー93は、回転することにより媒体Mを誘電体52と対向電極53との間に送り出す。送出ローラー92は、回転することにより媒体Mを誘電体52と対向電極53との間から引き出すとともに媒体Mを印刷ヘッド71とプラテン73の間に送り出す。引出ローラー91は、回転することにより媒体Mを印刷ヘッド71とプラテン73の間から引き出す。搬送機構駆動部9は、中継ローラー93、送出ローラー92および引出ローラー91を回転させる電動モーターとその駆動回路とを備えている。
制御部4は、ROM、RAM、CPU等を備えるコンピューターである。制御部4はROMから読み出した印刷制御プログラムをCPUで実行することによって、媒体Mの一部を活性化し、媒体Mの活性化された領域にインクを着弾させて画像を形成する。ここで媒体Mの活性化される領域を活性化領域といい、インクからなる画像が形成される領域を印刷領域というものとする。以下、制御部4が印刷制御プログラムを実行することによって制御されるプリンター1の作動を詳細に説明する。
3.プリンターの作動
はじめに制御部4は画像データを取得し、画像データに基づいて活性化領域を設定する。活性化領域はインクによって画像が形成される領域を含むようにできるだけ狭く設定される。また、活性化領域の設定や放電領域駆動部6の制御が複雑化しないように、活性化領域はある程度単純な図形であることが好ましい。例えば図2に示すように媒体Mに製造番号、品名、原材料、製造年月日、製造者、販売者を示す文字列が印刷されるとする。互いに近接して配列された品名、原材料、製造年月日、製造者、販売者を示す文字列に対しては、幅の異なる複数の矩形領域が合成された閉じた領域S2を活性化領域として設定すればよい。また品名、原材料、製造年月日、製造者、販売者からかなり離れて配列された製造番号を示す文字列に対しては、領域S2から切り離されて閉じた矩形の領域Sを活性化領域として設定すればよい。このように活性化領域を設定するにあたっては、画像データに基づいて生成される印刷ヘッド71の移動制御情報を利用することが可能である。
活性化領域を設定すると、プリンター1は、インクを媒体Mに吐出する前に注目バンド毎に媒体Mの活性化領域をコロナ放電によって活性化する。ここでいう注目バンドとは、媒体Mが特定の副走査方向の位置で静止している状態でコロナによって活性化される領域である。
まず搬送機構駆動部9は、中継ローラー93を回転させることにより媒体Mの活性化領域の注目バンドを誘電体52と対向電極53の間に送り出す。
活性化領域の注目バンドが誘電体52と対向電極53の間に移動するまでに、放電領域駆動部6は活性化領域の注目バンドの主走査方向の長さと、対向電極53と最も近い領域における凸部51bの主走査方向の長さとが等しくなるように電極51を回転させる。また、放電領域駆動部6は、活性化領域の注目バンドの主走査方向の位置と、対向電極53と最も近い領域における凸部51bの主走査方向の位置とが等しくなるように放電キャリッジ65を主走査方向に移動させる。
活性化領域の注目バンドが誘電体52と対向電極53の間に移動し、活性化領域の注目バンドの主走査方向の長さと位置に応じて電極51の角度と主走査方向の位置とが調整されると、放電駆動部5は電極51に交流電圧を印加して誘電体52と対向電極53の間にコロナを発生させる。その結果、後にインクによって画像が形成される活性化領域の注目バンドに限定して媒体Mがコロナ放電によって活性化される。
このような注目バンド毎の活性化処理を、注目バンドを順次設定しながら繰り返すことにより、媒体Mに設定された活性化領域の全体がコロナ放電によって活性化される。
搬送機構駆動部9は、送出ローラー92を回転させることにより、コロナ放電によって活性化された媒体Mの活性化領域を印刷ヘッド71とプラテン73の間に送り出す。
媒体Mの活性化領域の注目バンドが印刷ヘッド71とプラテン73の間に移動すると、印刷ヘッド牽引部8が印刷領域の注目バンドに応じて印刷ヘッド71を主走査方向に移動させながら、印刷ヘッド駆動部7が印刷ヘッド71の画像データに対応するノズル71aからインクを吐出させる。ここでいう注目バンドとは、媒体Mが特定の副走査方向の位置で静止している状態で印刷ヘッド71を主走査方向に移動させながら全てのノズル71aからインクを吐出することにより画像を形成できる領域である。
このような注目バンド毎の画像形成処理を、注目バンドを順次設定しながら繰り返すことにより、画像データに応じた画像の全体が媒体Mの活性化領域に定着したインクによって形成される。なお、注目バンド毎の活性化処理と、注目バンド毎の画像形成処理とを同期させてもよいし、同期させなくとも良い。すなわち、同一の媒体Mに対して活性化処理と画像形成処理とを同時的に実施することも可能であるし、1の媒体Mに対する活性化処理が全て終了してから当該媒体Mに対する画像形成処理を実施してもよい。
以上説明したように、インクからなる画像が形成される領域を含む活性化領域が画像データに基づいて設定され、設定された活性化領域に応じて放出されるコロナの領域が主走査方向に動かされるとともに媒体が印刷ヘッド71の直下に搬送されるため、コロナ放電によって活性化される領域を画像に応じて制御しながら印刷を実行することができる。そして、主走査方向に平行な回転軸まわりに電極51を回転させることによって誘電体52から放出されるコロナの領域を主走査方向に動かすため、主走査方向と平行に平板状の電極を並進させる場合に比べて、コロナの領域を主走査方向に伸縮させる機構を簡素化することができる。そして、電極51と対向電極53との間に誘電体52を設け、誘電体52からコロナを放出させるため、電極からコロナを放出する場合に比べて、コロナの放出を安定して制御することが可能である。また、電極51の外周面の凸部51bと誘電体52との距離は、電極51の外周面の凸部51bを除く部分と誘電体52との距離よりも長くなるため、誘電体52から放出されるコロナの領域を電極51の凸部51bと対応する領域に限定できる。したがって、電極51を回転させることによって、誘電体52から放出されるコロナの領域を主走査方向に動かすことができる。さらに、放電領域駆動部6および放電キャリッジ牽引機構61は、電極51および誘電体52を主走査方向に移動させることにより、誘電体52から放出されるコロナの領域の位置を自由に制御することができる。そして、電極51を回転させることによりコロナの領域の幅を制御できるため、凸部51bの最大幅までの注目バンドに対しては電極51および誘電体52を主走査方向に移動させることなく注目バンドを活性化することができる。したがって、活性化領域全体をコロナにより活性化するのに要する時間を短縮することができる。
4.他の実施形態
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、放電部が放出するコロナの領域の主走査方向の長さを制御するために、凸部を設けた電極を回転させる代わりに、凸部を設けた誘電体を回転させてもよい。図3に示す放電部において、電極56は外周面に凸部のない円柱形であり、主走査方向と平行に、かつ回転不能に支持されている。誘電体55の円孔55cに挿入された電極56によって誘電体55は回転可能に支持されている。そして誘電体55の外周面には凸部55aが形成されている。このような構成では、誘電体55の凸部55aと対向電極53とが対向する領域にコロナが放出される領域Aが限定され、誘電体55の回転軸55bを回転させることによってコロナが放出される領域Aの幅を制御することができる。
また、コロナを放出するために電極または誘電体に設ける凸部の形状は、凸部を切り開いて平板にしたときに、三角形になっても良いし、図4に示すように幅の異なる矩形を組み合わせた形状になっても良い。また凸部の表面が回転軸から等距離にあってもよいし、回転軸から凸部の表面までの距離を変化させることによってコロナ放電のエネルギーを制御しても良い。また凸部のない円筒状の外周面を支持する誘電体の内周面に凸部を設けても良い。
またコロナが放出される領域の幅を凸部によって制御する代わりに、例えば台形平板状の電極を誘電体または対向電極に対して並進させることによって制御しても良いし、図4に示すように幅の異なる矩形を組み合わせた輪郭を形成している平板状の電極を並進させることによって制御しても良い。また、コロナを放出する誘電体は、局所的に対向電極に近接する形状であれば、円筒形に限らず、半円筒形でも良いし、角筒形でもよいし、中空でない柱形でも良い。また誘電体と電極とを一体に回転するように構成しても良い。また、誘電体を省略しても良い。
また、印刷ヘッド、電極および誘電体を主走査方向に移動させる機構にねじの回転を用いるリニアガイド等を用いても良い。また電極および誘電体を回転させずに主走査方向に移動させることのみでコロナの領域を動かしても良い。逆に、電極および誘電体を並進させずに回転させることのみでコロナの領域を動かしても良い。
また、本発明はライン型インクジェットプリンターに適用しても良い。
1…プリンター、4…制御部、5…放電駆動部、6…放電領域駆動部、7…印刷ヘッド駆動部、8…印刷ヘッド牽引部、9…搬送機構駆動部、51…電極、51a…回転軸、51b…凸部、52…誘電体、53…対向電極、55…誘電体、55a…凸部、55b…回転軸、55c…円孔、56…電極、61…放電キャリッジ牽引機構、62…電極回転機構、63…無端ベルト、64…プーリー、65…放電キャリッジ、71…印刷ヘッド、71a…ノズル、73…プラテン、73…対向電極、91…引出ローラー、92…送出ローラー、93…中継ローラー、M…媒体、S1・S2…活性化領域

Claims (5)

  1. 媒体に向けてインクを吐出する複数のノズルが形成された印刷ヘッドと、
    前記媒体を前記複数のノズルの直下で支持するプラテンと、
    前記媒体に向けてコロナを放出する放電部と、
    前記放電部から放出されるコロナの領域を主走査方向に動かす放電領域駆動機構と、
    前記放電部と対向する対向電極と、
    前記放電部と前記対向電極との間から前記印刷ヘッドと前記プラテンとの間に前記媒体を搬送する搬送部と、
    画像データに基づいて前記印刷ヘッドと前記搬送部とを制御することにより、前記媒体に着弾した前記インクからなる画像を形成する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記インクからなる画像が形成される領域を含む活性化領域を前記画像データに基づいて設定し、前記活性化領域に基づいて前記搬送部、前記放電部および前記放電領域駆動機構を制御することにより、前記活性化領域をコロナによって活性化する、
    インクジェットプリンター。
  2. 前記放電部は、前記主走査方向に平行な回転軸を備え、
    前記放電領域駆動機構は、前記回転軸を回転させることにより、前記放電部から放出されるコロナの領域を前記主走査方向に動かす、
    請求項1に記載のインクジェットプリンター。
  3. 前記放電部は、前記回転軸を中心軸とし前記回転軸とともに回転する円筒状の外周面を有する電極と、前記電極と前記対向電極の間に位置する誘電体とを備え、
    前記電極の外周面は凸部を有する、
    請求項2に記載のインクジェットプリンター。
  4. 前記放電部は、前記回転軸を中心軸とし前記回転軸とともに回転する円筒状の外周面を有する中空の誘電体と、前記誘電体に挿入された電極とを備え、
    前記誘電体の外周面は凸部を有する、
    請求項2に記載のインクジェットプリンター。
  5. 前記放電領域駆動機構は、前記放電部を前記主走査方向に移動させることにより、前記放電部から放出されるコロナの領域を前記主走査方向に動かす、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のインクジェットプリンター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3711963A1 (en) 2019-03-22 2020-09-23 SCREEN Holdings Co., Ltd. Image forming apparatus with pretreatment unit, corresponding image forming method and program

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