JP2013169692A - 成形装置及び光学素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型に残る成形品としての光学素子を簡単に離型することができ、型開き時に成形品としての光学素子が変形して特性が劣化することを防止できること。
【解決手段】第1金型41に内蔵された突き出し機構74dが型開きに際してレンズLPを第2金型42側に突き出すので、型開き時に第1金型41側に成形品MPが残ること又は強く付着することを回避でき、レンズLPが傾いて離型されることを防止してレンズLPの特性を向上させることができる。また、型開き時又は離型時に第1金型41等からレンズLPを含む成形品MPに対して加わる応力を低減して成形品MPがレンズLPの近傍で変形することを防止できる。さらに、フランジ部FLが第1金型41側で成形されるので、フランジ部FLの第1光学面OS1側にバリが形成されにくい。
【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂製の対物レンズその他の光学素子を成形するための成形装置及び光学素子の製造方法に関する。
光学素子ではないが、インサート成形品の製造方法として、可動型の所定位置にインサートフィルムを固定し、可動型と固定型とを型締めし、固定ピンの突き出し力でインサートフィルムを可動型に押し込み、キャビティに樹脂を射出するとともに固定ピンを可動型に押し込むものがあり、インサートフィルムを表面に張り付けたインサート成形品を得ることができる(特許文献1)。
また、光ピックアップ装置用の対物レンズ等を製造するための装置として、型開き後のコアの転写面上に付着した成形品の上方から吸引手段を降下させて吸引するとともに、成形品の外周下面の下方に剥がし爪を進入させ上方に移動させることで、成形品をコアから剥がし取るものも存在する(特許文献2)。
しかしながら、特許文献1の製造方法は、光学素子の製造方法に関するものではなく、型開き後に可動型に残る成形品を離型することは必ずしも容易でない。
また、特許文献2の装置の場合、型開き後に成形品を型から離型することから、型開き時に金型から成形品に加わる応力によって成形品が変形して光学素子の特性が劣化する可能性がある。
特開平8−267504号公報 特開2005−125637号公報
近年、光ピックアップ装置用の対物レンズが小型化し、精度要求が高まっているが、突起の大きなレンズ面を型開きの早い段階で離型することにより、転写精度を高めることが期待される。
本発明は、光学素子を簡単に離型することができ、型開き時に成形品としての光学素子が傾いたり変形したりして特性が劣化することを防止できる成形装置及び光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る成形装置は、光学素子の第1光学面を成形する第1金型と、光学素子の第2光学面を成形する第2金型とを有する成形装置であって、第1金型は、射出装置側に配置され、光学素子のうち、第1光学面と第2光学面とを有する光機能部の周囲に配置されるフランジ部は、第1金型側で成形され、第1金型は、型開きに際して光学素子を第2金型側に突き出すための突き出し機構を内蔵する。
上記成形装置において、第1金型は、樹脂を金型内に供給するため射出装置を接続する側であり、エジェクターのような機械駆動機構を型外に設けて第1光学面を有するコア部材の突き出しを行わせることが容易でない。また、フランジ部が第1金型側で成形されており、光学素子が第1金型に深く嵌り込むので、光学素子の第1金型からの離型が容易でない。本成形装置の場合、第1金型に内蔵された突き出し機構が型開きに際して光学素子を第2金型側に突き出すので、型開き時に第1金型側に成形品が残ること又は強く付着することを回避でき、光学素子が傾いて離型されることを防止して光学素子の特性を向上させることができる。また、型開き時又は離型時に金型から光学素子を含む成形品に対して加わる応力を低減して成形品が光学素子の近傍で変形することを防止できるので、光学素子の特性が応力変形等によって劣化することを防止できる。また、フランジ部が第1金型側で成形されるので、フランジ部の第1光学面側にバリが形成されにくく、光学素子を第1光学面側からボビンその他の部材に固定又は組み付けする際の精度を向上させることができ、バリに起因するゴミ等の発生を抑制できる。
本発明の具体的な側面又は観点では、上記成形装置において、突き出し機構によって、光学素子のうち第1光学面に対応する箇所を突き出す。この場合、型開き時に光学素子のうち第1光学面の周囲に近接する箇所の離型が可能になり成型品のうち光学素子の部分の離型が確実になるとともに、光学面の転写精度を高めることが容易になる。
本発明の別の側面では、上記第2の成形装置において、第1金型が、第1光学面を形成するための転写面を有するコア部と、コア部の周囲に配置される周辺部材とを有し、突き出し機構が、コア部を介して、光学素子のうち光機能部を突き出す。これにより、フランジ部が第1金型に埋め込まれるような状態で成形される場合であっても、光機能部の突き出しによって光機能部の確実な離型が可能になる。
本発明のさらに別の側面では、上記第1及び第2の成形装置において、突き出し機構が、コア部に固定されてコア部とともに変位する進退部材を有し、進退部材が、型開き状態で第1金型のパーティング面から突出し、型閉じに際して第2金型のパーティング面に押されて後退する当接部を有する。この場合、第1及び第2金型の開閉動作を利用して進退部材延いてはコア部を進退動作させることができ、突き出し機構を簡単で正確に動作するものとできる。
本発明のさらに別の側面では、突き出し機構が、周辺部材に対して変位する進退部材と、進退部材及び前記コア部の少なくとも一方を弾性体の付勢力又は流体圧によって駆動する駆動部とを含む。この場合、進退部材等に簡易に付勢力を与えて動作させることができる。
本発明のさらに別の側面では、第2金型が、光学素子を第1金型側に突き出す突き出し装置を内蔵する。この場合、型開き後に第2金型から光学素子を離型させることが容易となる。
本発明のさらに別の側面では、第1金型は、固定金型であり、第2金型は、可動金型である。この場合、第1金型としての固定金型が射出装置側に配置されることになる。一般には、横型の成形装置において、固定金型に射出装置が接続され樹脂を金型の型空間内に供給することになる。
本発明のさらに別の側面では、前記光学素子は、光情報記録媒体に対して情報を記録及び/又は再生するのに必要な開口数をNAとしたときに、0.75≦NA≦0.90の対物レンズである。BD用の対物レンズに代表される光ピックアップ用の高NAレンズは、極めて高い光学特性が要求されるので、離型変形等の防止によって光学面の劣化を防止することが極めて重要である。
上記目的を達成するため、本発明に係る光学素子の製造方法は、成形装置を用いた光学素子の製造方法であって、成形装置は、射出装置側に配置され光学素子の第1光学面を成形する第1金型と、光学素子の第2光学面を成形する第2金型とを有し、光学素子のうち、第1光学面と第2光学面とを有する光機能部の周囲に配置されるフランジ部を、第1金型側で成形し、型開きに際して、第1金型に内蔵された突き出し機構により、光学素子を第2金型側に突き出す。
上記光学素子の製造方法によれば、第1金型に内蔵された突き出し機構が型開きに際して光学素子を第2金型側に突き出すので、型開き時に第1金型側に成形品が残ること又は強く付着して光学素子が傾いて離型することを回避でき、型開き時又は離型時に金型から光学素子を含む成形品に対して加わる応力を低減して成形品が光学素子の近傍で変形することを防止できる。これにより、光学素子の特性を向上させることができる。また、フランジ部が第1金型側で成形されるので、フランジ部の第1光学面側にバリが形成されにくく、光学素子を第1光学面側からボビンその他の部材に固定する際の精度を向上させることができ、バリに起因するゴミ等の発生を抑制できる。
(A)は、第1実施形態に係る成形装置を説明する側方断面図であり、(B)は、第1金型の端面を説明する図である。(C)は、(B)に対応し金型の変形例を説明する図である。 (A)は、光学素子を成形するための型空間を説明する図であり、(B)は、光学素子である対物レンズの側面図である。 図1に示す成形装置を組み込んだ射出成形機を説明する概念図である。 図1に示す成形装置を用いた成形方法を説明するフローチャートである。 (A)及び(B)は、光学素子の製造工程を説明する概念図である。 (A)及び(B)は、光学素子の製造工程を説明する概念図である。 第2実施形態の成形装置等を説明する図である。 第3実施形態の成形装置等を説明する図である。 第4実施形態の成形装置等を説明する図である。 第5実施形態の成形装置等を説明する図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明に係る成形装置及び光学素子の製造方法の第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1(A)に示すように、本実施形態の成形装置10は、水平方向に延びる横型の成形装置であり、成形金型40を備え、この成形金型40は、第1金型41と第2金型42とを備える。ここで、第1金型41は、後述する樹脂供給用の射出装置16側(図面右側)に配置されて固定されている。一方、第2金型42は、射出装置16の反対側(図面左側)に配置されており、開閉駆動装置15に駆動されてAB方向に往復移動可能になっている。つまり、第1金型41は、開閉に際して固定された固定金型であり、第2金型42は、開閉に際して移動する可動金型である。第2金型42を第1金型41に向けて移動させ、両金型41,42をパーティング面PS1,PS2で型合わせして型締めすることにより、図2(A)に部分的に拡大して示すように、光学素子としてのレンズを成形するための型空間CVと、これに樹脂を供給するための流路空間FCとが形成される。なお、流路空間FCは、不図示のスプルーブッシュ等を介して射出装置16に接続可能となっている。
図2(A)に示すように、型空間CVは、第1及び第2転写面S1,S2に挟まれた本体空間CV1と、第3、第4、及び第5転写面S3,S4,S5に囲まれたフランジ空間CV2とを備える。ここで、本体空間CV1に臨む一対の対向する第1及び第2転写面S1,S2は、図2(B)に拡大して示すレンズLPのうち中央の光機能部OPの第1及び第2光学面OS1,OS2を形成するための部分である。この場合、一方の第1転写面S1は、他方の第2転写面S2よりも深く曲率が大きくなっている。一方、フランジ空間CV2を囲む第3、第4、及び第5転写面S3,S4,S5は、レンズLPのうちフランジ部FLを形成するための部分である。ここで、フランジ空間CV2に臨む一対の対向する第3及び第4転写面S3,S4は、図2(B)に拡大して示すレンズLPのうち第1及び第2フランジ面FS1,FS2を形成するための部分である。また、フランジ空間CV2に臨む第5転写面S5は、レンズLPの外周側面SSを形成するための部分である。この第5転写面S5及び第3転写面S3は、第1金型41側に、具体的には外筒部74kの先端部74mに設けた凹部74nの内側面及び底面として形成されている。つまり、後述するフランジ部FLは、殆ど第1金型41で形成されて第1金型41内に嵌り込んだ状態となる。これにより、フランジ部FLの第1フランジ面FS1側の外縁部Faにバリ等が形成されることを防止でき、レンズLPをボビンや鏡筒に固定する際に位置決め不良や固定不良が発生することを防止できる。また、かかるバリ形成の防止により、ゴミ発生を抑制することにもなる。なお、流路空間FCは、図2(B)に示す成形品MPのうちランナー部RPを形成する空間として、ランナー部分RSを有しており、このランナー部分RSは、ゲート部分GSを介して型空間CVに連通している。このゲート部分GSの空間により、成形品MPにおいてレンズLPとランナー部RPとをつなぐゲート部GPが形成される。
図2(B)に示す成形品MPのうち、本体であるレンズLPは、第1光学面OS1側の突起が大きな肉厚型の光ピックアップ用の対物レンズである。本実施形態のレンズLPは、例えば波長405nmでNA0.85のBD(Blu-ray Disc)規格に対応して光情報の読み取り又は書き込みを可能にする単玉対物レンズである。この場合、一方の第1光学面OS1は、レーザー光源側に配置されるものであり、光情報記録媒体である光ディスクOD側に配置される他方の第2光学面OS2よりも大きく突出し曲率が大きくなっている。つまり、第1光学面OS1の曲率半径の絶対値は、第2光学面OS2の曲率半径の絶対値よりも小さくなっている。さらに、第1光学面OS1の曲率半径の絶対値が極めて小さいため、レンズLPは、中心部で肉厚が極めて大きくなっている。さらに、フランジ部FLは、第1金型41内に嵌り込んだ状態となっている。このようにレンズLPが第1金型41に深く食い込むことから、離型に際してゲート部GPが折れ曲がってレンズLPが傾きやすくなる。よって、第1光学面OS1の精度を確保するには、レンズLPの第1金型41からの離型を容易にする必要があり、離型に際してレンズLPが傾いて第1光学面OS1の形状が劣化することを防止する必要がある。
なお、レンズLPの開口数については、例えばBDに関して、NA0.85に限らず、NA0.75からNA0.90までの様々な規格に対応するものとすることができる。また、レンズLPは、3規格互換タイプの単玉対物レンズとすることができる。具体的には、レンズLPは、その光学面OS1に形成した回折構造等の光学特性により、例えば波長405nmでNA0.85のBD(Blu-ray Disc)と、波長655nmでNA0.65のDVD(Digital Versatile Disc)と、波長780nmでNA0.53のCDとの3つの規格に対応した光情報の読み取り又は書き込みを可能にすることができる。この場合、レンズLPの第1の光学面OS1については、一般的に回折構造が設けられ、第1金型41の第1転写面S1にも、回折構造に対応する凹凸が設けられる。結果的に、第1光学面OS1と第1転写面S1との密着性が高まり、離型に際してレンズLPがより傾きやすくなるので、レンズLPの第1金型41からの離型を容易する必要性が高まる。
図3は、図1に示す成形装置10を組み込んだ射出成形機100を説明する図である。図示の射出成形機100は、横型の射出成形機であり、成形装置10ほかに、成形装置10に樹脂を供給するための射出装置16と、成形装置10から成形品MPを取り出す付属部分である取出し装置20と、射出成形機100を構成する各部の動作を統括的に制御する制御装置30とを備える。
本体の成形装置10は、成形金型40と、固定盤11と、可動盤12と、型締め盤13と、開閉駆動装置15とを備える。成形装置10は、固定盤11と可動盤12との間に成形金型40を構成する第1金型41と第2金型42を挟持して両金型41,42を型締めすることにより成形を可能にする。
固定盤11は、可動盤12に対向して支持フレーム14の中央に固定されており、取出し装置20をその上部に支持する。固定盤11は、第1金型41を着脱可能に支持している。固定盤11は、可動盤12よりも射出装置16側にあって、第1金型41を射出装置16側に配置する。なお、固定盤11は、タイバーを介して型締め盤13に固定されており、成形時の型締めの圧力に耐え得るようになっている。
可動盤12は、スライドガイド15aによって固定盤11に対して進退移動可能に支持されている。可動盤12は、第2金型42を着脱可能に支持している。なお、可動盤12の外側には、エジェクター45が付随している。このエジェクター45は、図1(A)に示す進退機構部68を動作させる部分であり、進退機構部68の駆動力を受ける可動ロッド65,66を進退動作させることによって、第2金型42に付着した成形品MPを離型して第1金型41側に押し出すものであり、取出し装置20による移送を可能にする。
型締め盤13は、支持フレーム14の端部に固定されている。型締め盤13は、型締めに際して、開閉駆動装置15の動力伝達部15dを介して可動盤12をその背後から支持する。
開閉駆動装置15は、スライドガイド15aと、動力伝達部15dと、アクチュエーター15eとを備える。スライドガイド15aは、可動盤12を支持して固定盤11に対する進退方向に関する滑らかな往復移動を可能にしている。動力伝達部15dは、制御装置30の制御下で動作するアクチュエーター15eからの駆動力を受けて伸縮する。これにより、型締め盤13に対して可動盤12が近接したり離間したり自在に進退移動し、結果的に、可動盤12と固定盤11とを互いに近接・離間して第1金型41と第2金型42との型閉じ(型締めを含む)及び型開きを行う。
成形装置10に付随して設けられた金型温度調節機46は、両金型41,42中に形成されているジャケット(不図示)に温度制御された熱媒体を循環させる。これにより、成形時に両金型41,42の温度を適切な温度に保つことができる。
射出装置16は、シリンダー16a、原料貯留部16b、スクリュー駆動部16c等を備える。射出装置16は、制御装置30の制御下で適当なタイミングで動作するものであり、樹脂射出ノズル16dから温度制御された状態で溶融樹脂を射出することができる。射出装置16は、第1金型41と第2金型42とを型締めした状態で、第1金型41に設けたスプルーブッシュに樹脂射出ノズル16dを接触させ、流路空間FC(図2(A)参照)に対してシリンダー16a中の溶融樹脂を所望のタイミングで供給することができる。
取出し装置20は、成形品MPを把持することができるハンド21と、ハンド21を3次元的に移動させる3次元駆動装置22とを備える。取出し装置20は、制御装置30の制御下で適当なタイミングで動作するものであり、第1金型41と第2金型42とを離間させて型開きした後に、第2金型42に残る成形品MPを把持して外部に搬出する役割を有する。
制御装置30は、開閉制御部31と、射出装置制御部32と、エジェクター制御部33と、取出し装置制御部34とを備える。開閉制御部31は、アクチュエーター15eを動作させることによって両金型41,42の型閉じや型開きを可能にする。射出装置制御部32は、スクリュー駆動部16c等を動作させることによって両金型41,42間に形成された型空間CV(図2(A)参照)中に所望の圧力で樹脂を注入させる。エジェクター制御部33は、エジェクター45を動作させることによって型開き時に第2金型42に残る成形品MPを第2金型42内から押し出させて離型を行わせる。取出し装置制御部34は、取出し装置20を動作させることによって型開き及び離型後に第2金型42に残る成形品MPを把持して射出成形機100外に搬出させる。
図1(A)に戻って、固定側の第1金型(固定金型)41は、図2(A)に示す型空間CVを固定側から形成する中心部としてのコア部74aと、コア部74aの周囲に設けられる周辺部材74bと、コア部74a及び周辺部材74b間に配置される外筒74kと、型開きに際してレンズLPを第2金型42側に突き出す突き出し機構74dと、周辺部材74b等を背後から支持する受板74cとを備える。ここで、外筒74kは、周辺部材74bに形成された貫通孔74g中に挿入されて固定されている。コア部74aは、外筒74kに形成された貫通孔74h中に挿入されて貫通孔74g中で移動可能にされている。コア部74aの端面には、第1転写面S1が形成され、外筒部74kの先端部74mには、第3及び第5転写面S3,S5が形成されている。周辺部材74bの端面74eには、図2(A)に示すランナー部分RS等となるべき凹部が形成されている。
コア部74aは、外筒74k内で軸AXの方向に沿って進退移動可能なだけでなく、後述する駆動部74jに付勢されて第2金型42が存在する先端側に付勢されている。
突き出し機構74dは、周辺部材74bに対して変位する進退部材74iと、進退部材74iをコア部74aに連結して支持する支持部材74pと、弾性体の付勢力を利用してコア部74aを駆動する駆動部74jとを含む。ここで、進退部材74iは、例えば軸状の部材であり、型閉じの最終段階や型開きの初期に第2金型42のパーティング面PS2に接する当接部74uを有する。駆動部74jは、コア部74aと外筒74kとの間に収納されたコイルバネ74sからなり、根元側で受板74cに支持され、先端側で後述する支持部材74pに当接している。
図1(B)に示すように、突き出し機構74dを構成する複数の進退部材74iは、コア部74a及び外筒74kの周囲に均等に配置されている。複数の進退部材74iの配置は、適宜変更することができ、例えば図1(C)に示すような配置とすることもできる。進退部材74iの個数も、4つに限らず、3つ以上で要求精度等の仕様に応じたものとすることができる。
進退部材74iは、周辺部材74bのうち外筒74kの近傍に形成された収納孔74qに収納されて収納孔74q内で軸AXの方向に進退移動可能になっている。支持部材74pは、外筒74kに設けたスロット74r内で軸AXの方向に移動可能になっている。ここで、進退部材74iは、支持部材74pを介してコア部74aに支持されており、コア部74aとともに軸AXの方向に進退する。上述のようにコア部74aは、駆動部74jのコイルバネ74sによって第2金型42が存在する先端側に付勢されており、進退部材74iも、第2金型42が存在する先端側に付勢される。進退部材74iは、両金型41,42が型開き状態となった場合に、駆動部74jからの一定以上の付勢を受けて第1金型41のパーティング面PS1から突出し、これに付随してコア部74aも適正な成形位置から突出した状態となる。また、進退部材74iは、両金型41,42が型閉じされる際に、第2金型42のパーティング面PS2に押圧されて後退し、これに付随してコア部74aを適正な成形位置まで後退させる。この結果、コア部74aの先端部72oは、型開きに際して、レンズLPの第1光学面OS1に対応する箇所、具体的にはレンズLPのうち少なくとも光機能部OPを第2金型42側に突き出す。この際、外筒74kは固定されているので、レンズLPのうちフランジ部FLが型開きに伴って初期段階で離型され、レンズLPの離型が確実になる。一方、進退部材74iの当接部74uの端面は、型閉じに際して第2金型42のパーティング面PS2に押し込まれ、型締め後に第1金型41のパーティング面PS1と一致する。進退部材74iの当接部74uの端面が第1金型41のパーティング面PS1と一致した状態では、コア部74aの先端部72oに設けた第1転写面S1がパーティング面PS1から適切な深さ位置に配置され、第2金型42に設けられている第2転写面S2との間隔が適正に調整される。
ここで、コア部64aや進退部材74iに要求される付勢力について考察する。型開きの初期において、レンズLPが第1金型41に付着する力F1は、レンズLPの第1光学面OS1がコア部74aの第1転写面S1に付着する力F11とレンズLPが外筒74kに付着する力F12とを加算したものに略等しい。一方、レンズLPが第2金型42に付着する力F2は、レンズLPがコア部64aや周辺部材64bに付着する力F21と成形品MPを係止するスプルーロックピンがレンズLPを引っ張る力F22とを加算したものに略等しい。さらに、型開きの初期に関しては、レンズLPがコア部64aに付着する力F12は無視でき、コア部64aが力F3でレンズLPの光機能部OPを第2金型42側に押す。よって、レンズLPのうちフランジ部FLを外筒74kから離型させるためには、以下の関係
F12<F21+F22+F3 … (1)
が成り立ち、
F3>F12−(F21+F22) … (2)
となる必要がある。なお、進退部材74iがレンズLPの光機能部OPを押す力F3は、型締めされた両金型41,42の型空間CV中に注入される射出装置16からの樹脂の樹脂圧に押し戻されない程度に大きく設定されている。また、力F3は、両金型41,42の型締めによって第1金型41に押し戻される程度に小さく設定されている。
可動側の第2金型(可動金型)42は、図2(A)に示す型空間CVを可動側から形成する中心部としてのコア部64aと、コア部64aの周囲に設けられる周辺部材64bと、コア部64aや周辺部材64bを背後から支持する受板64cと、成形品4のランナー部RP等を突き出して離型するための突出部材64pと、コア部64a及び突出部材64pを背後から押す可動ロッド65,66と、可動ロッド65,66を軸AX方向に進退移動させる進退機構部68とを備える。このうち、突出部材64pと、可動ロッド65,66とは、第1金型41の突き出し機構74dと同様にレンズLPの突き出しを目的とするものであり、全体として突き出し装置67を構成する。
コア部64aは、周辺部材64bに形成された貫通孔64g中に軸AX方向に沿って進退移動可能に組み込まれている。突出部材64pも、周辺部材64bに形成された貫通孔64h中に軸AX方向に沿って進退移動可能に組み込まれている。ここで、コア部64aは、バネ64sによって一定以上の力で後方に付勢されている。つまり、コア部64aは、前進する可動ロッド65に駆動されて第2金型42側に前進し、可動ロッド65の後退に伴って伸張するバネ64sに従って自動的に後退して元の位置に復帰する。また、突出部材64pは、可動ロッド66に駆動されて第2金型42側に前進し、型閉じの際に後述する第2金型42側の周辺部材74bにより外力が加わるなどした場合に後退して元の位置に復帰する。なお、周辺部材64bの端面64eには、図2(A)に示すランナー部分RS等となるべき凹部が形成されている。
図4は、図1に示す成形金型40を用いた光学素子の製造方法を概念的に説明するフローチャートである。
まず、開閉駆動装置15を動作させ、第2金型42を第1金型41に向けて相対的に前進させることで型閉じを開始させる(ステップS11)。なお、両金型41,42の表面は、成形に適する温度まで加熱されている。
開閉駆動装置15の閉動作を継続することにより、第1金型41と第2金型42とが接触する型当たり位置まで移動して型閉じが完了し、開閉駆動装置15の閉動作をさらに継続することにより、第1金型41と第2金型42とを必要な圧力で締め付ける型締めが行われる(ステップS12)。この際、第1金型41と第2金型42とが所定以上近接した段階で、進退部材74iの当接部74uが第2金型42のパーティング面PS2に接触し、第1金型41と第2金型42との型締めが完了した段階で、当接部74uは、その端面がパーティング面PS2に一致するまで後退する。つまり、進退部材74iが完全に押し込まれる(図5(A)参照)。これに伴って、コア部74aの第1転写面S1がパーティング面PS1から適切な深さ位置に配置される。
次に、不図示の射出装置を動作させて、型締めされた第1金型41と第2金型42との間の型空間CV中に、必要な圧力で溶融樹脂を注入する射出を行わせる(ステップS13)。そして、射出装置は、型空間CV中の樹脂圧を保つ。
溶融樹脂を型空間CVに導入した後は、型空間CV中の溶融樹脂が放熱によって徐々に冷却されるので、かかる冷却にともなって溶融樹脂が固化し成形が完了するのを待つ(ステップS14)。
次に、開閉駆動装置15を動作させて、第2金型42を相対的に後退させる型開きが行われる(ステップS15)。この際、第2金型42を徐々に後退させる。これにより、まず進退部材74iに押されてレンズLPが突出する。つまり、成形品MPのレンズLPの突き出しが行われる(ステップS16)。これにより、レンズLPの第1フランジ面FS1が外筒74kの第3転写面S3から離間するとともに、レンズLPの外周側面SSが外筒74kの第5転写面S5に対して位置ずれして接しない状態となる。つまり、光学素子であるレンズLPをコア部74aよりも早く外筒74kから離型させることになる。その後、第2金型42の後退を継続すると、進退部材74iが最大限まで突出する(図5(B)参照)。この際、成形品MPは、コア部74aを介して第1金型41に比較的緩く付着しているが、さらに第2金型42の後退を継続することで、レンズLPの第1光学面OS1をコア部74aの第1転写面S1から分離又は離型させ、成形品MPの離型が完了する。本実施形態の成形品MPように、レンズLPのフランジ部FLが第1金型41内にありレンズLPが第1金型41に深く食い込む場合、離型に際して変形が生じやすいが、以上の離型工程では、レンズLPをその光軸OAを第1金型41等の軸AXに平行保ち、かつ、速度制御をかけながら離型を進行させることができるので、離型によってレンズLPに形成される光学面の変形、応力歪み等を低減することができる。
第2金型42を後退させる型開きが完了した段階(図6(A)参照)で、進退機構部68を動作させ、可動ロッド65によりコア部64aを介して第2金型42に残ったレンズLPを第1金型41側に突き出すとともに、可動ロッド66によりランナー部RPを第1金型41側に突き出す(ステップS17;図6(B)参照)。この際、レンズLPは、コア部64aに軽く当接しているだけとなっている。
この状態で、取出し装置20を動作させて、図2(B)に示す成形品MPを第2金型42から離間させるとともに外部に搬出する(ステップS18)。
以上のように、第1実施形態の成形装置10又はこれを用いた光学素子の製造方法によれば、第1金型41に内蔵された突き出し機構74dが型開きに際してレンズLPを第2金型42側に突き出すので、型開き時に第1金型41側に成形品MPが残ること又は強く付着することを回避でき、レンズLPが傾いて離型されることを防止してレンズLPの特性を向上させることができる。また、型開き時又は離型時に第1金型41等からレンズLPを含む成形品MPに対して加わる応力を低減して成形品MPがレンズLPの近傍で変形することを防止できるので、レンズLPの特性が応力変形等によって劣化することを防止できる。さらに、フランジ部FLが第1金型41側で成形されるので、フランジ部FLの第1光学面OS1側にバリが形成されにくく、レンズLPを第1光学面OS1側からボビンその他の部材に固定する際の精度を向上させることができ、バリに起因するゴミ等の発生を抑制できる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態の成形装置等について説明する。なお、第2実施形態の成形装置等は、第1実施形態を変形したものであり、特に説明しない部分については、第1実施形態と同様であるものとする。
図7に示すように、本実施形態の場合、外筒74kとコア部74aとの間にボールガイド74fを設けてコア部74aや進退部材74iのスムーズな進退を可能にしている。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態の成形装置等について説明する。なお、第3実施形態の成形装置等は、第1実施形態等を変形したものであり、特に説明しない部分については、第1実施形態等と同様であるものとする。
図8に示すように、突き出し機構74dは、コア部74aに連結された進退部材74iと、コア部74aを進退させるための駆動部374jとを含む。駆動部374jは、往復移動部材374vと、加圧室374wとを有する。往復移動部材374vは、コア部74aを後方から支持しており、加圧室374wは、受板74cに設けた流路74xを介して外部からガス圧又は油圧を供給する駆動源368に接続されている。
本実施形態の場合、駆動源368からのガス圧、油圧等の流体圧を調整することで、往復移動部材374v延いてはコア部74aを第2金型42側に適度な力で付勢することができ、必要なタイミングでコア部74aを定位置に後退させることができる。なお、駆動源368としては、例えばエアーシリンダー、油圧シリンダー、油圧モーター等を用いることができる。
〔第4実施形態〕
以下、第4実施形態の成形装置等について説明する。なお、第4実施形態の成形装置等は、第1実施形態等を変形したものであり、特に説明しない部分については、第1実施形態等と同様であるものとする。
図9に示すように、突き出し機構74dに付随して、突き出し機構74dと同期して動作可能な突き出しピン76aと、ピン76aを進退させるための駆動部76bとを含む。駆動部76bは、往復移動部材76vと、加圧室76wとを有する。往復移動部材76vは、ピン76aを後方から支持しており、加圧室76wは、受板74c中に設けられており、外部からガス圧又は油圧を供給する駆動源368に接続されている。
本実施形態の場合、突き出し機構74dによってコア部74aを介してレンズLPの光機能部OPを第2金型42側に突き出すことができるだけでなく、ピン76a及び駆動部76bを備える第2の突き出し機構によってレンズLPのフランジ部FLを第2金型42側に突き出すことができる。
なお、ピン76a等によってフランジ部FLを第2金型42側に突き出すタイミングは、コア部74aによる光機能部OPの突出しタイミングと完全に一致させる必要はなく、例えばコア部74aによる光機能部OPの突出しを先行させ、これに遅れてピン76a等によってフランジ部FLを突き出すこともできる。ピン76a等によってフランジ部FLを突き出すタイミングと、コア部74aによって光機能部OPを突き出すタイミングとを一致させる場合、フランジ部FLが外筒74kに残ろうとする力が強くても、フランジ部FLを外筒74kから確実に離型させることができる。一方、ピン76a等によってフランジ部FLを突き出すタイミングと、コア部74aによって光機能部OPを突き出すタイミングとを一致させない場合、タイミングの調整が容易であり、ピン76a等によってコア部74aと光機能部OPとの離型を確実に行うことができる。
〔第5実施形態〕
以下、第5実施形態の成形装置等について説明する。なお、第5実施形態の成形装置等は、第1実施形態等を変形したものであり、特に説明しない部分については、第1実施形態等と同様であるものとする。
図10に示すように、第5実施形態の成形装置510は、竪型の成形装置であり、可動型としての第1金型41と、固定型としての第2金型42とを備える。この場合、第1金型(可動金型)41は、樹脂供給用の射出装置16側(図面上側)に配置されており、開閉駆動装置15に駆動されてAB方向移動する。一方、第2金型(可動金型)42は、樹脂供給用の射出装置16の反対側(図面下側)に配置されて固定されている。両金型41,42の構造は、第1実施形態の場合と同様であるが、開閉駆動装置15、支持盤等を含む動作機構の固定側及び可動側が第1実施形態の場合と比較して反転している。なお、第1金型41は、可動金型であるが、不図示のスプルーブッシュ等を介して射出装置16に接続可能となっている。
以上、実施形態に即して本発明を説明したが本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、レンズLPが光ピックアップ用の対物レンズとしたが、同様の形状を有し中心肉厚が大きな小型のレンズについても、本実施形態と同様の手法で製造することにより、光学面の離形性を確保することができ、要求精度が高い場合に対応することができる。
上記実施形態では、進退部材74iに対する駆動力をコイルバネによって与えているが、コイルバネ以外の弾性体或いは付勢手段によって進退部材74iに動力を与えることもできる。さらに、進退部材74iを第1金型41に組み込んだモーター等からの動力で変位させることもできる。
進退部材74iは、円形断面の軸状部材に限らず、矩形断面の軸状部材その他の様々な形状とすることができ、複数の進退部材174iの数や配置も、レンズLPの仕様等に応じて適宜変更することができる。
以上の実施形態では、第1金型41側に第5転写面S5を設けており、主に第1金型41側でフランジ部FLを形成しているが、例えば第1金型41と第2金型42との双方に第5転写面S5を設けることもできる。つまり、フランジ部FLは、型開きの直前に第1金型41と第2金型42との双方に嵌った状態となる。
その他、第2金型42側にアンダーカット部を設けることで、型開き時に第2金型42に成形品MPが確実に残るようにすることができる。アンダーカット部は、ランナー部分等RP等の各所に対応して設けることができるが、レンズLPの傾きを防止する観点でレンズLPに近い位置に設けることが望ましい。
10…成形装置、 11…固定盤、 12…可動盤、 13…型締め盤、 15…開閉駆動装置、 15e…アクチュエーター、 16…射出装置、 16d…樹脂射出ノズル、 20…取出し装置、 30…制御装置、 40…成形金型、 41…第1金型、 42…第2金型、 45…エジェクター、 64a,74a…コア部、 64b,74b…周辺部材、 64c,74c…受板、 68…進退機構部、 74d…突き出し機構、 74i…進退部材、 74j…駆動部、 74s…コイルバネ、 74u…当接部、 100…射出成形機、 AX…軸、 CV…型空間、 CV1…本体空間、 CV2…フランジ空間、 FL…フランジ部、 FS1,FS2…フランジ面、 LP…レンズ、 MP…成形品、 OP…光機能部、 OS1…第1光学面、 OS2…第2光学面、 PS1,PS2…パーティング面、 S1…第1転写面、 S2…第2転写面

Claims (9)

  1. 光学素子の第1光学面を成形する第1金型と、前記光学素子の第2光学面を成形する第2金型とを有する成形装置であって、
    前記第1金型は、射出装置側に配置され、
    前記光学素子のうち、前記第1光学面と前記第2光学面とを有する光機能部の周囲に配置されるフランジ部は、前記第1金型側で成形され、
    前記第1金型は、型開きに際して前記光学素子を前記第2金型側に突き出すための突き出し機構を内蔵することを特徴とする成形装置。
  2. 前記突き出し機構によって、前記光学素子のうち前記第1光学面に対応する箇所を突き出すことを特徴とする請求項1に記載の成形装置。
  3. 前記第1金型は、前記第1光学面を形成するための転写面を有するコア部と、前記コア部の周囲に配置される周辺部材とを有し、
    前記突き出し機構は、前記コア部を介して、前記光学素子のうち前記光機能部を突き出すことを特徴とする請求項2に記載の成形装置。
  4. 前記突き出し機構は、前記コア部に固定されて当該コア部とともに変位する進退部材を有し、当該進退部材は、型開き状態で第1金型のパーティング面から突出し、型閉じに際して前記第2金型のパーティング面に押されて後退する当接部とを有することを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の成形装置。
  5. 前記突き出し機構は、前記周辺部材に対して変位する進退部材と、前記進退部材及び前記コア部の少なくとも一方を弾性体の付勢力又は流体圧によって駆動する駆動部とを含むことを特徴とする請求項1から4までのいずれか一項に記載の成形装置。
  6. 前記第2金型は、前記光学素子を前記第1金型側に突き出す突き出し装置を内蔵することを特徴とする請求項1から5までのいずれか一項に記載の成形装置。
  7. 前記第1金型は、固定金型であり、前記第2金型は、可動金型であることを特徴とする請求項1から6までのいずれか一項に記載の成形装置。
  8. 前記光学素子は、光情報記録媒体に対して情報を記録及び/又は再生するのに必要な開口数をNAとしたときに、0.75≦NA≦0.90の対物レンズであることを特徴とする請求項1から7までのいずれか一項に記載の成形装置。
  9. 成形装置を用いた光学素子の製造方法であって、
    前記成形装置は、射出装置側に配置され前記光学素子の第1光学面を成形する第1金型と、前記光学素子の第2光学面を成形する第2金型とを有し、
    前記光学素子のうち、前記第1光学面と前記第2光学面とを有する光機能部の周囲に配置されるフランジ部を、前記第1金型側で成形し、
    型開きに際して、前記第1金型に内蔵された突き出し機構により、前記光学素子を前記第2金型側に突き出すことを特徴とする光学素子の製造方法。
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