JP2013167869A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートのシート搬送方向の先端部が湾曲することにより発生し得るシートの巻き付きジャムを防止可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】トナー像を形成し、形成したトナー像をシートSに転写する画像形成部3と、画像形成部3でトナー像が転写されたシートSを加熱して、シートSにトナー像を定着させる定着対42と、定着対42のシート搬送方向下流側のシート搬送路に配置され、シート搬送路を通過するシートSのシート搬送方向と直交するシート幅方向に相対的な温度差を付与し、通過するシートSをシート幅方向の少なくとも1箇所で湾曲させる冷却ファン41及び第1送風ダクト45cと、を備えた画像形成装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、シートに転写されたトナー画像を加熱定着する定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機、プリンタ等の画像形成装置には、電子写真方式が広く用いられている。電子写真方式の画像形成装置は、像担持体上に形成した静電潜像をトナーで現像して可視画像化(トナー像化)し、これをシートに転写した後、熱及び圧力により定着させる。そのため、電子写真方式の画像形成装置は、加熱及び加圧することでシートに未定着のトナー画像を定着させる定着装置を備えている。
定着装置は、一般に、加熱部としての定着ローラまたは定着フィルムと、加熱部に圧接する加圧ローラとを備えており、加熱部と加圧ローラとのニップでシートを挟持して搬送することで、シートに転写した未定着のトナー画像を加熱及び加圧する。そのため、シートが加熱部と加圧ローラとのニップを通過すると、加熱によりシートの一方側の表面(加熱される側の表面)の水分が蒸発し、シート搬送方向の両端部(先端部及び後端部)が湾曲(カール)する場合がある。
シートの湾曲は、シート中の水分量に加え、シートの材質や繊維方向等の因子にも起因するが、通常、加熱による水分の蒸発により水分量が低下した表面が縮み、相対的に縮み量の大きい側にシートは湾曲する。そして、シート搬送方向における両端部が湾曲すると、シートを搬送する搬送ローラにシートが巻き付く巻き付きジャムを発生させるおそれが生じ、この巻き付きジャムは、搬送ローラに巻き付いたシートを除去することが容易ではないので、好ましくない。
これに対しては、定着装置のシート搬送方向下流側に搬送されてきたシートを冷却する冷却手段を設けて、シートのシート搬送方向における両端部の湾曲を低減させた画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。
実開昭62−146149号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置は、冷却手段によりシートを全体的に冷却することで水分の蒸発を低減させ、ある程度のシート搬送方向の両端部の湾曲は防止できるものの、相対的な縮み量の差により生じ得るシート搬送方向の両端部の湾曲は押えきれないため、巻き付きジャムが発生するおそれがある。
そこで、本発明は、シートのシート搬送方向における先端部が湾曲することにより発生し得るシートの巻き付きジャムを防止可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、画像形成装置において、トナー像を形成し、形成したトナー像をシートに転写する画像形成手段と、前記画像形成手段でトナー像が転写されたシートを加熱して、シートにトナー像を定着させる定着手段と、前記定着手段のシート搬送方向下流側のシート搬送路に配置され、シート搬送路を通過するシートのシート搬送方向と直交するシート幅方向に相対的な温度差を付与し、通過するシートを前記シート幅方向の少なくとも1箇所で湾曲させる温度差付与手段と、を備えた、ことを特徴とする。
本発明によれば、搬送されるシートのシート幅方向に相対的な温度差を付与することでシート搬送方向と平行な少なくとも1箇所を湾曲させることで、シートの巻き付きジャムの発生を防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る複写機の全体構造を模式的に示す断面図である。 第1実施形態に係る定着部の定着ユニットを一方側から見た示す斜視図である。 図2に示す定着ユニットの断面を模式的に示す断面図である。 シートのカール状態を説明するための斜視図である。 第2実施形態に係る定着部の定着ユニットの断面を模式的に示す断面図である。 第2実施形態に係る定着ユニットの第1搬送ローラを示す斜視図である。 第2実施形態に係る定着ユニットを通過するシートの冷却状態を示す断面図である。 空間を設けることによる熱伝達率の違いを示す図である。 第3実施形態に係る定着部の定着ユニットを一方側から見た示す斜視図である。 図9を援用して示す第3実施形態に係る定着ユニットのK−K矢視断面図である。 第4実施形態に係る複写機の全体構造を模式的に示す断面図である。 第4実施形態に係る定着部の定着ユニットを他方側から見た示す斜視図である。 図12に示す定着ユニットの断面を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態に係る画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれら複合機器等、トナー像を形成する電子写真方式の画像形成装置である。以下においては、画像形成装置として電子写真方式の複写機(以下、単に「複写機」という)を用いて説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る複写機1について、図1から図4を参照しながら説明する。まず、第1実施形態に係る複写機1の全体構造について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る複写機1の全体構造を模式的に示す断面図である。なお、以下においては、ユーザが複写機1に対して各種入力/設定を行う不図示の操作パネルに臨む手前側を複写機1の「正面側」といい、奥側を「背面側」という。つまり、図1は、正面側から見た複写機1の内部構成を示した断面図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る複写機1は、シートSを給送するシート給送部2と、シートSに画像を形成する画像形成手段としての画像形成部3と、シートSに画像を定着させる定着部4と、画像が定着されたシートSを排出する排出部5と、原稿の画像を読み取り可能な画像読取部6と、制御部7と、を備えている。
シート給送部2は、複写機1の下方に設けられており、シートSを積載する積載トレイ21と、積載トレイ21に積載されたシートSをピックアップするピックアップローラ22と、ピックアップされたシートSを分離給送する分離給送部23と、を備えている。なお、本実施形態においては、シート給送部2は、複写機1の側方からシートSを手差し給送可能な手差し給送部24を備えている。手差し給送部24は、シートSを積載する手差しトレイ25と、手差しトレイ25に積載されたシートSを分離給送する分離給送部26と、を備えている。
画像形成部3は、シート給送部2の上方に設けられており、トナー像が形成される感光体ドラム31と、感光体ドラム31の表面を一様に帯電する帯電ローラ32と、レーザ光を照射して感光体ドラム31に静電潜像を形成するレーザ照射装置33と、感光体ドラム31上の静電潜像をトナー像として可視化する現像装置34と、感光体ドラム31に当接して転写ニップNを形成する転写ローラ35と、を備えている。
定着部4は、画像形成部3のシート搬送方向下流側(以下、単に「下流側」という)のシート搬送路に設けられており、定着ユニット40と、冷却ファン41と、を備えている。なお、定着部4については、後に詳しく説明する。
排出部5は、定着部4の下流側に設けられており、シートSを装置本体の内部から排出する排出ローラ対51と、排出されたシートSを積載する排出トレイ52と、を備えている。画像読取部6は、複写機1の上方に設けられており、原稿を載置する原稿載置部61と、原稿載置部61に載置された原稿の画像情報を読み取る読取スキャナ62と、を備えている。
次に、上述のように構成された第1実施形態に係る複写機1の制御部7による画像形成ジョブについて説明する。画像形成ジョブが開始されると、不図示のパソコン又は読取スキャナ62から送信された原稿等の画像情報(画像情報信号)に応じて、レーザ照射装置33が感光体ドラム31の表面にレーザ光を照射する。これにより、帯電ローラ32によって所定の極性電位に一様に帯電されている感光体ドラム31の表面が露光され、感光体ドラム31の表面に静電潜像が形成される。感光体ドラム31に形成された静電潜像を現像装置34が現像し、トナー像として可視化される。
上述のトナー像の形成動作に並行して、シート給送部2から1枚ずつ分離給送されたシートSは、搬送ローラ対10により搬送ローラ対10の下流側のシート搬送路に設けられたレジストローラ対11に搬送され、レジストローラ対11で斜行が補正される。斜行が補正されたシートSは、その後、所定のタイミングで転写ニップNに搬送され、可視化されたトナー像が転写ローラ35によってシートSに転写される。
トナー像が転写されたシートSは、転写ニップNから定着部4に搬送され、定着ユニット40で熱及び圧力を受けることでトナーが溶融され、画像として定着される。その後、画像が定着されたシートSは、排出ローラ対51によって排出トレイ52に排出され、画像形成ジョブが終了する。
次に、第1実施形態に係る複写機1の定着部4について、図1に加え、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、第1実施形態に係る複写機1の定着ユニット40を示す斜視図である。図3は、図2に示す定着ユニット40の断面を模式的に示す断面図である。
図1に示すように、定着部4は、定着ユニット40と、温度差付与手段を構成する冷却ファン41と、を備えている。図2及び図3に示すように、定着ユニット40は、シートSに転写された未定着のトナー像を定着させる定着手段としての定着対42と、定着対42の下流側に設けられた第1搬送ローラ対43と、第1搬送ローラ対43の下流側に設けられた第2搬送ローラ対44と、定着対42、第1搬送ローラ対43及び第2搬送ローラ対44を回転自在に支持するユニットケース45と、を備えている。
定着対42は、トナー像が形成された画像形成面側からシートSを加熱する加熱部46と、加熱部46とでシートSを挟持して加圧する加圧ローラ47と、を備えている。加熱部46は、発熱体46aと、発熱体46aの周囲に配設される無端状フィルム46bと、を備えている。加圧ローラ47は、不図示の駆動モータにより回転駆動するように構成されている。加圧ローラ47は、加熱部46とでシートSを挟持して搬送可能に無端状フィルム46bに対して圧接配置されている。
第1搬送ローラ対43は、シート搬送方向Aと直交する方向に対して加熱部46側に配設された第1搬送アルミローラ43aと、加圧ローラ47側に配設された第1搬送ゴムローラ43bと、を備えている。第1搬送アルミローラ43aは、アルミ棒材の外周にフッ素樹脂のフィルムを巻いて形成されている。第1搬送ゴムローラ43bは、シリコンゴムにより形成されており、不図示の駆動モータにより回転駆動するように構成されている。なお、第1搬送ゴムローラ43bの周速は、ローラ対間でシートSが弛まないように設定されており、本実施形態においては、無端状フィルム46bの周速に対して103%となるように設定されている。
第2搬送ローラ対44は、シート搬送方向Aと直交する方向に対して加熱部46側に配設された第2搬送アルミローラ44aと、加圧ローラ47側に配設された第2搬送ゴムローラ44bと、を備えている。第2搬送アルミローラ44aは、アルミ中空管材の外周にフッ素樹脂のフィルムを巻いて形成されている。第2搬送ゴムローラ44bは、シリコンゴムにより形成されており、不図示の駆動モータにより回転駆動するように構成されている。なお、第2搬送ゴムローラ44bの周速は、ローラ対間でシートSが弛まないように設定されており、本実施形態においては、無端状フィルム46bの周速に対して105%となるように設定されている。
ユニットケース45は、第1搬送ローラ対43と第2搬送ローラ対44との間に設けられた第1搬送ガイド45aと、第2搬送ローラ対44の下流側で湾曲状に設けられた湾曲矯正手段を構成する第2搬送ガイド45bと、第1搬送ローラ対43に向けて送風可能な温度差付与手段を構成する複数の第1送風ダクト45cと、第2搬送ローラ対44に向けて送風可能な複数の第2送風ダクト45dと、を備えている。
第1搬送ガイド45aは、第1搬送ローラ対43により搬送されるシートSを第2搬送ローラ対44に案内すると共に、第1送風ダクト45cから流入された空気を第2搬送ローラ対44に向けて案内する。第2搬送ガイド45bは湾曲形状に形成されており、シートSが第2搬送ローラ対44によって搬送される際に、シートSの湾曲(カール)を矯正可能な搬送路を構成している。
複数の第1送風ダクト45cは、冷却ファン41と対向配置されており、冷却ファン41からの送風を定着ユニット40の内部に送風させて、第1搬送ローラ対43により搬送されるシート(通過するシート)を冷却する。また、複数の第1送風ダクト45cは、複写機1が搬送可能な最大シートサイズの幅方向の80%以下(例えば、シート幅の1/3〜2/3)の幅T(図2参照)でシート幅方向における略中央部に設けられており、本実施形態においては、200mmの幅で定着ユニット40の略中央部に設けられている。これにより、シートSの中央部のみが冷却され、両端部との相対的な温度差が付与されることになる。複数の第2送風ダクト45dは、冷却ファン41と対向配置されており、冷却ファン41からの送風を定着ユニット40の内部に流通させて、第2搬送ローラ対44により搬送されるシート(通過するシート)を冷却する。第1送風ダクト45c及び第2送風ダクト45dから送り込まれた空気は、風路排出口45e(図3参照)を介して定着ユニット40の外部に排出される。
図1に示すように、冷却ファン41は、定着ユニット40の第1送風ダクト45c及び第2送風ダクト45dと対向配置されており、装置本体に設けられた不図示のルーバー(空気流入口)を介して装置本体の外部の空気を装置本体の内部に流入させる。また、冷却ファン41は、制御部7により回転数が制御されることで風量が制御可能になっている。
次に、第1実施形態に係る複写機1の制御部7に制御される定着部4によるシートSの冷却ジョブについて説明する。トナー像が転写されたシートSが転写ニップNから定着部4に搬送されると、未定着のトナー像が定着対42により熱及び圧力を受けることで溶融され、画像として定着される。
このとき、シートSは、加熱部46の発熱体46aの発熱により加熱部46と接触する面の温度が上昇し、シートSの温度は、シートSに含有される水分が蒸発する温度まで上昇する。水分が蒸発する温度までシートSの温度が上昇すると、水分の蒸発により加熱部46に接触する面が縮み、カール(湾曲)を開始する。
次に、シートSが定着対42を通過すると、シートSは第1搬送ローラ対43に挟持され、搬送される。ここで、第1搬送ローラ対43は、定着ユニット40の略中央部に設けられた複数の第1送風ダクト45cを介して冷却ファン41により送風されている。つまり、第1搬送ローラ対43は、シートSを搬送するシート搬送路の略中央部に向かって冷却ファン41により送風されている。そのため、図4に示すように、第1搬送ローラ対43により搬送されるシートSは、シート幅方向における略中央部lが冷却ファン41の送風により冷却される。そして、冷却された略中央部lは、温度が低下することで水分の蒸発が抑えられ、面の縮み(紙の繊維収縮)が収まる。なお、冷却ファン41の駆動のタイミングは、例えば、シートSの先端が定着対42を通過した時点で駆動させてもよく、予め駆動させた状態にしておいてもよい。また、シートSが定着対42を所定量(例えば、半分)通過すると、冷却ファン41の風量を低下させる構成であってもよい。
一方、シートSのシート幅方向の両端部lは、冷却ファン41による冷却がないため、温度の低下が遅く、水分の蒸発が継続される。そのため、シートSには、図4に示す矢印方向(紙の繊維が収縮する方向)の縮みが生じ、シート幅方向の両端が湾曲するカールを発生させようとする力が生じる。これにより、シートSの先端の湾曲が抑制され、シート幅方向の両端(搬送方向と平行な両端)が湾曲するトイカールとなる。その結果、例えば、下流側に位置するローラ対(例えば、第2搬送ローラ対)に挟持搬送される際においても、ローラ対に巻き付く巻き付きジャムの発生を防止可能となる。
第1搬送ローラ対43を通過したシートSは、第2搬送ローラ対44により搬送されながら更に冷却され、冷却されながら湾曲形状の第2搬送ガイド45bを通過することで湾曲が矯正される。これにより、シートSは、例えば、下流側に位置するローラ対等に搬送される場合においても、ローラ対に巻き付く巻き付きジャム等の発生が防止される。シートSが第2搬送ローラ対44を通過する(定着ユニット40から排出される)と、定着部4によるシートSの冷却ジョブは終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る複写機1は、冷却ファン41及び第1送風ダクト45cにより、定着対42により加熱されたシートSのシート幅方向における略中央部を早期に冷却可能に構成されている。そのため、シートSのシート幅方向における略中央部と両端部との間に相対的な温度差を早期に付与することが可能になる。これにより、加熱によるシート搬送方向の先端部の湾曲を防止して、早期にシートSをシート幅方向に湾曲するトイカールにすることができる。その結果、先端部が湾曲することにより生じ得るシートが搬送ローラ対に巻き付く巻き付きジャム等の発生を防止することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る複写機1Aについて、図1を援用すると共に、図5から図8を参照しながら説明する。図5は、第2実施形態に係る定着部4Aの定着ユニット40Aの断面を模式的に示す断面図である。図6は、第2実施形態に係る定着ユニット40Aの第1搬送ローラ143bを示す斜視図である。図7は、第2実施形態に係る定着ユニット40Aを通過するシートSの冷却状態を示す断面図である。図8は、空間を設けることによる熱伝達率の違いを示す図である。
第2実施形態に係る複写機1Aは、定着部の定着ユニットを構成する第1搬送ローラ対、第2搬送ローラ対及びユニットケースが第1実施形態と相違する。そのため、第2実施形態においては、第1実施形態と相違する点、即ち、第1搬送ローラ対、第2搬送ローラ対及びユニットケースを中心に説明し、第1実施形態に係る複写機1と同様の構成のものについては、同じ符号を付してその説明を省略する。
図1に示すように、複写機1Aは、シート給送部2と、画像形成部3と、シートSに画像を定着させる定着部4Aと、排出部5と、画像読取部6と、制御部7と、を備えている。定着部4Aは、画像形成部3の下流側のシート搬送路に設けられており、定着ユニット40Aと、冷却ファン41と、を備えている。
図5に示すように、定着ユニット40Aは、定着対42と、定着対42の下流側に設けられた第1搬送ローラ対143と、第1搬送ローラ対143の下流側に設けられた第2搬送ローラ対144と、定着対42、第1搬送ローラ対143及び第2搬送ローラ対144を回転自在に支持するユニットケース45Aと、を備えている。
第1搬送ローラ対143は、シート搬送方向Aと直交する方向に対して加熱部46側に配設された第1搬送コロローラ143aと、加圧ローラ47側に配設された第1搬送ローラ143bと、を備えている。第1搬送コロローラ143aは、フッ素樹脂により形成されている。第1搬送ローラ143bは、図6に示すように、熱伝導率の高い熱吸収部としてのアルミ部143cと、アルミ部143cよりも摩擦係数の高いシリコンゴム部143dとを備えており、アルミ部143cで搬送するシートSの熱を吸収しながらシリコンゴム部143dで搬送する。本実施形態においては、アルミ部143cは、シート幅方向の中央部に設けられており、シリコンゴム部143dは、アルミ部143cの両端部に設けられている。また、アルミ部143cは、複写機1が搬送可能な最大シートサイズの幅方向の80%以下の幅に形成されており、本実施形態においては、100mmの幅に形成されている。また、第1搬送ローラ143bは、不図示の駆動モータにより回転駆動するように構成されており、第1搬送ローラ143bの周速は、ローラ対間でシートSが弛まないように無端状フィルム46bの周速に対して103%となるように設定されている。
第2搬送ローラ対144は、第1搬送ローラ対143と外径が異なる以外は同じ構成であるため、上述の説明を援用するものとしてここではその説明を省略する。なお、第2搬送ローラ対144の第1搬送ローラ144bの周速は、ローラ対間でシートSが弛まないように無端状フィルム46bの周速に対して105%となるように設定されている。
ユニットケース45Aは、第1搬送ローラ対143と第2搬送ローラ対144との間に設けられた第1搬送ガイド145aと、第1搬送ローラ対143に向けて送風可能な温度差付与手段を構成する複数の第1送風ダクト145cと、第1送風ダクト145cから送り込まれた空気を排出可能な風路排出口145eと、を備えている。
第1搬送ガイド145aは、第1搬送ローラ対143により搬送されるシートSを第2搬送ローラ対144に案内すると共に、第1送風ダクト145cから流入された空気を第2搬送ローラ144bに向けて案内する。第1送風ダクト145c及び風路排出口145eは、第1送風ダクト145cから送り込まれた空気が風路排出口145eから排出されることで、第1搬送ローラ143bのアルミ部143c及び第2搬送ローラ144bのアルミ部(図示せず)の表面にあたる風路を構成している。
次に、第2実施形態に係る複写機1Aの制御部7に制御される定着部4AによるシートSの冷却ジョブについて、図7及び図8を参照しながら説明する。図7は、第2実施形態に係る定着ユニット40Aを通過するシートSの冷却状態を示す断面図である。図8は、空間を設けることによる熱伝達率の違いを示す図である。
トナー像が転写されたシートSが転写ニップNから定着部4Aに搬送されると、未定着のトナー像が定着対42により熱及び圧力を受けることで溶融され、画像として定着される。このとき、シートSは、加熱部46の発熱体46aの発熱により加熱部46と接触する面の温度が上昇し、シートSの温度は、シートSに含有される水分が蒸発する温度まで上昇する。水分が蒸発する温度までシートSの温度が上昇すると、水分の蒸発により加熱部46に接触する面が縮み、カール(湾曲)を開始する。
次に、シートSが定着対42を通過すると、シートSは第1搬送ローラ対143に挟持され、搬送される。ここで、第1搬送ローラ対143は、中央部にアルミ部143cを有する第1搬送ローラ143bを備えている。そのため、図7に示すように、第1搬送ローラ対143に挟持されたシートSは、第1搬送ローラ143bのアルミ部143cに接触した際に、熱移動(W1)する。そして、熱伝導率は、アルミ部143cの方がシリコンゴム部143dよりも高いため、シートSの温度は、アルミ部143cに接触することでシート幅方向における中央部が低くなる。同様に、第1搬送ローラ対143の下流側に位置する第2搬送ローラ対144にシートSが挟持された場合においても、第2搬送ローラ144bのアルミ部に接触することで、シートSのシート幅方向における略中央部の熱が移動(W2)する。これにより、シートSのシート幅方向における略中央部の温度が低下する。
なお、第1搬送ローラ143bのアルミ部143cに移動した熱W1は、放熱(W1´)されると共に、第1送風ダクト145cから送り込まれる冷却ファン41による送風により冷却される。同様に、第2搬送ローラ144bのアルミ部に移動した熱W2は、放熱(W2´)されると共に、第1送風ダクト145cから送り込まれる冷却ファン41による送風により冷却される。
一方、シートSのシート幅方向の両端部は、シリコンゴム部に接触することで熱伝動が少ないため、温度の低下が遅く、水分の蒸発が継続される。そのため、シートSには縮みが生じ、シート幅方向の両端が湾曲するカールを発生させようとする力が生じる。これにより、シートSの先端の湾曲が抑制され、シート幅方向の両端が湾曲するトイカールとなる。その結果、例えば、下流側に位置するローラ対に挟持搬送される際においても、ローラ対に巻き付く巻き付きジャムの発生を防止可能となる。
ここで、第1送風ダクト145cから送り込まれる空気は、図7に示す矢印C1の方向から第1搬送ローラ143bのアルミ部143cに当てられる。このとき、空気の入射位置に対して空気(流体)の剥離点より下流側の入射位置に対して約90〜180°が開放されるように空間Dが設けられている。これは、図8の実線で示す通り、既知の流体と物体との間の熱伝導率の強さを示すヌセルト数、即ち、熱伝導率が高い位置でシートSからアルミ部143cに熱移動(W1´)させるためである。なお、図8に示す実線と点線は、既知の定数レイノルズ数の違いによるヌセルト数の違いを示しており、レイノルズ数の高い方が熱伝導が高いことを示している。
また、第1搬送ローラ143bに当たった後の空気は、図7に示す矢印C2方向から第2搬送ローラ144bのアルミ部に当てられ、アルミ部の全体に伝熱された熱が拡散される前に放熱される。また、第1送風ダクト145cから送り込まれた空気が風路排出口145eから排出されるまでの風路は、第1搬送ローラ対143の近傍で狭まり、送風される空気の流速が上がるように形成されている。
以上説明したように、第2実施形態に係る複写機1Aは、シートを搬送する第1搬送ローラ対143の第1搬送ローラ143bのシート幅方向における略中央部に熱吸収部としてのアルミ部143cを設けている。そのため、定着対により加熱されたシートSの略中央部を熱伝導により冷却することができる。これにより、シートSのシート幅方向における略中央部と両端部との間に相対的な温度差を早期に付与することが可能になる。その結果、加熱によるシート搬送方向の先端部の湾曲を防止して、早期にシートSをシート幅方向に湾曲するトイカールにすることが可能になり、先端部が湾曲することにより生じ得るシートが搬送ローラ対に巻き付く巻き付きジャム等の発生を防止することができる。
また、アルミ部143cに移動された熱は、冷却ファン41により冷却されるため、アルミ部143cの熱が不要に上昇することが抑制される。更に、冷却ファン41による送風は、シートSの冷却も可能であるため、冷却効率を上昇させることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る複写機1Bについて、図1を援用すると共に、図9及び図10を参照しながら説明する。図9は、第3実施形態に係る定着部4Bの定着ユニット40Bを一方側から見た示す斜視図である。図10は、図9に示す第3実施形態に係る定着ユニット40BのK−K矢視断面図である。
第3実施形態に係る複写機1Bは、定着部の定着ユニットを構成するユニットケース及び冷却ファンの風量制御が第1実施形態と相違する。そのため、第3実施形態においては、第1実施形態と相違する点、即ち、ユニットケース及び冷却ファンの風量制御を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成のものについては、同じ符号を付してその説明を省略する。
図1に示すように、複写機1Bは、シート給送部2と、画像形成部3と、シートSに画像を定着させる定着部4Bと、排出部5と、画像読取部6と、制御部7と、を備えている。定着部4Bは、画像形成部3の下流側のシート搬送路に設けられており、定着ユニット40Bと、冷却ファン41と、を備えている。定着ユニット40Bは、定着対42と、第1搬送ローラ対43と、第2搬送ローラ対44と、定着対42、第1搬送ローラ対43及び第2搬送ローラ対44を回転自在に支持するユニットケース45Bと、を備えている。
ユニットケース45Bは、第1搬送ガイド45aと、第2搬送ガイド45bと、第1搬送ローラ対43に向けて送風可能な温度差付与手段を構成する第1送風ダクト45Bcと、複数の第2送風ダクト45dと、を備えている。
第1送風ダクト45Bcは、冷却ファン41と対向配置されており、冷却ファン41からの送風を定着ユニット40Bの内部に送風させて、第1搬送ローラ対43により搬送されるシート(通過するシート)を冷却する。また、第1送風ダクト45Bcは、複写機1Bが搬送可能な最大シートサイズの幅方向の80%以下(例えば、シート幅の1/3〜2/3)の幅T(図9参照)でシート幅方向における略中央部に設けられており、本実施形態においては、200mmの幅で定着ユニット40の略中央部に設けられている。これにより、シートSの略中央部のみが冷却され、両端部との相対的な温度差が付与されることになる。
更に、第1送風ダクト45Bcは、図10に示すように、略中央部に形成される中央ダクト45fと、中央ダクト45fの両側に設けられる両側ダクト45g,45gと、により構成されている。中央ダクト45fは、冷却ファン41から送られる風が直線的に通過するように形成されている。両側ダクト45g,45gは、ダクトの途中でダクト同士の間を狭くする突起部45hを備えており、突起部45hは、ダクト同士の間を狭くすることで、ダクト間を通過する風の量を減らす。
冷却ファン41は、制御部7により回転数を制御されることで風量が制御可能になっている。本実施形態においては、冷却ファン41の回転数を全速と半速とに切り換え可能になっており、これにより、冷却ファンの41の風量が切り換えられる。なお、本実施形態においては、制御部7は、冷却ファン41の風量を2段階で切換え可能に構成したが、2段階以上に切り換え可能にしてもよい。また、風量は、段階的でなく、徐々に風量を増加可能な連続的な切り換えであってもよい。
次に、制御部7による冷却ファン41の風量制御について説明する。第3実施形態に係る複写機1Bの制御部7は、シートSのサイズやシートSの通過位置(配置)に応じて冷却ファン41による風量を変更する。以下、A4横サイズの場合と、幅方向の長さが短いA5縦サイズの場合を用いて説明する。なお、以下においては、冷却ファン41を予め駆動させた状態を用いて説明するが、シートSの先端が定着対42を通過した時点で冷却ファン41を駆動し、第2搬送ローラ対44を通過すると停止させる構成であってもよい。
まず、A4横サイズのシートSが定着対42を通過する際の冷却ファン41の風量制御について説明する。A4横サイズのシートSの先端が定着対42を通過したことを不図示の検知センサが検知すると、冷却ファン41の回転数を全速にしてシートSを冷却する。このとき、中央ダクト45fにおいては、風量が損失することなく風がダクト間を通過して、シートSを冷却する。一方、両側ダクト45g,45gにおいては、突起部45hにより風量が損失するものの、冷却ファン41が全速で回転しているため、ある程度の風がダクト間を通過してシートSを冷却する。これにより、シートSの略中央部が冷却される。
次に、シートSの搬送方向における略中央部が定着対42を通過(シートが半分通過)したことを不図示の検知センサが検知すると、冷却ファン41の回転数を半速にする。このとき、中央ダクト45fにおいては、全速の場合と同様に、風量が損失することなく風がダクト間を通過してシートSを冷却する。一方、両側ダクト45g,45gにおいては、突起部45hにより風量が損失するため、極めて微量の風のみでシートSを冷却する。
このように、A4横サイズのシートSの場合、シートSの搬送方向略中央部が定着対42を通過すると、冷却ファン41を全速から半速に切り換える。これは、一般に、シートSが定着対42を通過する際には、紙間での熱の蓄積があるため、シートSの先端側は熱量が十分に確保できている。そのため、シートSに与えられる熱量も先端側が多くなり、先端側は、カールの発生量が大きくなり易い。一方、シートSの後端側は、熱の蓄積が少なく、シートSに与えられる熱量も先端側よりも少なくなるため、カールの発生量が小さくなり易い。そのため、シートSの先端側では多くの熱量を除去する必要があるが、シートSの後端側では先端側程多くの熱量を除去する必要がなくなる。これにより、上述のように冷却ファンを制御すると、カールの増加を効果的に防止することが可能になる。また、カールの発生量が小さくなり易いシートSの後端側で除熱することで、更にカールが増加することを防止することが可能になる。
次に、A5縦サイズのシートSが定着対42を通過する際の冷却ファン41の風量制御について説明する。A5縦サイズのシートSの先端が定着対42を通過したことを不図示の検知センサが検知すると、冷却ファン41の回転数を半速にしてシートSを冷却する。このとき、中央ダクト45fにおいては、風量が損失することなく風がダクト間を通過してシートSを冷却する。一方、両側ダクト45g,45gにおいては、突起部45hにより風量が損失するため、極めて微量の風のみでシートSを冷却することになり、冷却効率は中央ダクト45fよりも低下する。これにより、中央ダクト45fとの間でシートSに温度差を付与することができる。
このように、A5縦サイズのシートSの場合、冷却ファン41を半速にしてシートSを冷却する。これは、A5縦サイズのシートSのように、幅方向の長さが短いシートSの場合、中央ダクト45f及び両側ダクト45g,45gの投影領域の全域において除熱してしまうと、除熱幅に対して非除熱幅が非常に小さくなる。そのため、シートSの幅方向で十分に温度差を付与できない場合が生じる。一方、上述のように冷却ファン41を制御すると、中央ダクト45fからの風でシートSが冷却されるため、A5縦サイズのシートSのように幅方向の長さの短いシートに対して好適に略中央部を冷却できるようになる。これにより、好適に温度差を付与可能になり、カールの発生を防止することができる。
以上説明したように、第3実施形態に係る複写機1Bは、第1送風ダクト45Bcに両側ダクト45g,45gを設け、シートSの幅方向サイズに応じて冷却ファン41の回転数を変更する。そのため、搬送するシートSのサイズが変わった場合においても、シートSの略中央部を効果的に冷却可能になる。これにより、シートSのシート幅方向における略中央部と両端部との間に相対的な温度差を付与することが可能になる。その結果、加熱によるシート搬送方向の先端部の湾曲を防止して、シートSをシート幅方向に湾曲するトイカールにすることが可能になり、先端部が湾曲することにより生じ得るシートが搬送ローラ対に巻き付く巻き付きジャム等の発生を防止することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係る複写機1Cついて、図11から図13を参照しながら説明する。図11は、第4実施形態に係る複写機1Cの全体構造を模式的に示す断面図である。図12は、第4実施形態に係る定着部4Cの定着ユニット40Cを他方側から見た斜視図である。図13は、図12に示す定着ユニット40Cの断面を模式的に示す断面図である。
第4実施形態に係る複写機1Cは、冷却ファンによるユニットケース内部への送風の態様が第1実施形態と相違する。そのため、第4実施形態においては、第1実施形態と相違する点、即ち、冷却ファンによるユニットケース内部への送風の態様を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成のものについては、同じ符号を付してその説明を省略する。
図11に示すように、複写機1Cは、シート給送部2と、画像形成部3と、シートSに画像を定着させる定着部4Cと、排出部5と、画像読取部6と、制御部7と、を備えている。定着部4Cは、画像形成部3の下流側のシート搬送路に設けられており、定着ユニット40Cと、冷却ファン41Cと、を備えている。定着ユニット40Cは、定着対42と、第1搬送ローラ対43と、第2搬送ローラ対44と、定着対42、第1搬送ローラ対43及び第2搬送ローラ対44を回転自在に支持するユニットケース45Cと、を備えている。
図12及び図13示すように、ユニットケース45Cは、開口部245cと、開口部245cを開閉するシャッタ48と、開口部245cから送風される風を第1搬送ローラ対43と第2搬送ローラ対44との間に流通させるダクト245dと、を備えている。
開口部245cは、ユニットケース45Cの幅方向の両側で、加熱部46と対向する位置に形成されている。本実施形態においては、開口部245cは、ユニットケース45Cの幅方向の両側に50mm幅で形成されている。シャッタ48は、図13における表裏方向に移動自在にユニットケース45Cの本体に支持されており、制御部7により制御される不図示の駆動モータにより駆動される。シャッタ48は、開いた状態(図13(a)参照)においては、冷却ファン41Cから送られる風をダクト245dに流通させ、閉じた状態(図13(b)参照)においては、冷却ファン41から送られる風を加熱部46の幅方向の両端に流通させる。ダクト245dは、シャッタ48が開いた状態で、開口部245cを介して冷却ファン41Cから送られる風を、第1搬送ローラ対43と第2搬送ローラ対44との間に流通させる。
冷却ファン41Cは、開口部245cと対向配置されており、開口部245cからユニットケース45Cの内部に風を送る。
次に、制御部7によるシャッタ48の開閉制御について説明する。第4実施形態に係る複写機1Cの制御部7は、シートSのサイズに応じてシャッタ48による開口部245cの開閉状態を制御する。以下、A4横サイズの場合と、幅方向の長さが短いA5縦サイズの場合とを用いて説明する。なお、以下においては、冷却ファン41Cを予め駆動させた状態を用いて説明するが、シートSの先端が定着対42を通過した時点で冷却ファン41Cを駆動し、第2搬送ローラ対44を通過すると停止させる構成であってもよい。
まず、A4横サイズのシートSが定着対42を通過する際のシャッタ48の開閉制御について説明する。A4横サイズのシートSの先端が定着対42を通過したことを不図示の検知センサが検知すると、制御部7は、シャッタ48を開く制御を行う。制御部7によりシャッタ48が開かれると、図13(a)に示すように、冷却ファン41Cから送られた風はシャッタ48にぶつかることでダクト245dに送られる。そして、ダクト245dを介して第1搬送ローラ対43と第2搬送ローラ対44との間に向かって矢印B方向に送られる。
この状態で、第1搬送ローラ対43によりシートSが搬送されると、シートSの幅方向の両端が冷却される。そのため、シートSの幅方向の略中央のみが熱によりカールし、幅方向の両端におけるカールの形成が抑制される。これにより、シートSの搬送方向の先端部でのカールの発生を抑制することができる。その結果、先端部が湾曲することにより生じ得るシートが搬送ローラ対に巻き付く巻き付きジャム等の発生を防止することができる。
次に、A5縦サイズのシートSが定着対42を通過する際のシャッタ48の開閉制御について説明する。A5縦サイズのシートSの先端が定着対42を通過したことを不図示の検知センサが検知すると、制御部7は、シャッタ48を閉じる制御を行う。制御部7によりシャッタ48が閉じられると、図13(b)に示すように、冷却ファン41Cから送られた風は加熱部46の幅方向の両端に向かって矢印C方向に送られる。そのため、加熱部46の両端における発熱体46aの周囲に配設された無端状フィルム46bが冷却される。これにより、発熱体46aの熱が搬送中のシートSに伝熱されないことで無端状フィルム46bの温度が必要以上に上昇することが、抑制される。その結果、温度上昇による無端状フィルム46bの破損を防止することができる。
以上説明したように、第4実施形態に係る複写機1Cは、ユニットケース45Cにシャッタ48を設け、搬送するシートサイズに応じてシャッタ48を開閉させて、ユニットケース45Cの内部に風を送る。そのため、例えば、A4横サイズのように幅方向に長いシートSを搬送する場合は、その両端を冷却して先端側がカールすることを防止可能となる。また、例えば、A5縦サイズのように幅方向の長さが短いシートSを搬送する場合は、加熱部46の両端で発熱体46aの熱が搬送中のシートSに伝熱されないことにより、無端状フィルム46bの温度が必要以上に上昇して破損することを防止することができる。つまり、シートSの冷却と、加熱部46の無端状フィルム46bの冷却と、を両立することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
例えば、本実施形態においては、シート幅方向の一部として、シート幅方向におけるシートSの略中央部を冷却することで、シート幅方向におけるシートSの両端を湾曲させた。これはシートSの搬送基準が中央基準であるため、異なるサイズのシートを搬送しても必ず搬送路の中央を通紙されること及び送風ダクト等の構成が中央に1箇所構成することが容易であることによるが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、シート幅方向の両端部又は一端部を冷却してシートSのシート幅方向における少なくとも1箇所を湾曲させる構成であってもよい。また、シート幅方向における複数個所を冷却して、シートをシート幅方向に波状(複数個所の湾曲)にする構成であってもよい。
また、本実施形態においては、温度差付与手段として冷却ファン41によりシートに向かって送風してシートを冷却させたが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、シート幅方向の略中央部や両端部に温風を送風してシートSの両端部をシート幅方向に湾曲させる構成であってもよい。つまり、シート幅方向に温度差を付与してシートSを湾曲させる構成であればよい。また、送風する箇所についても、上述と同様に、中央部に限らず、両端部又は一端部であってもよい。
また、第3実施形態においては、第1送風ダクト45Bcに両側ダクト45gを設けて風量を損失させて、冷却範囲を変化させたが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、第1送風ダクト45cに送風領域を変更可能なシャッタを設けて、シート幅に応じた送風領域を設定してもよい。また、第1送風ダクト45cの各ダクトに対応した複数の冷却ファンを設け、複数の冷却ファンを駆動制御することで送風領域を設定する構成であってもよい。
また、第4実施形態に係る複写機1Cに用いた構成を第1実施形態に係る複写機1に適用してもよい。つまり、第1実施形態に係る複写機1のユニットケース45に開口部とシャッタを設け、開口部と対向する位置に冷却ファンを配置してもよい。第1実施形態に係る複写機1の構成に第4実施形態に係る複写機1Cの構成組み合わせることで、より効果的にシートSの冷却と、加熱部46の無端状フィルム46bの冷却と、を両立することができる。
また、第1実施形態に係る複写機1のユニットケース45に開口部とシャッタを設け、第4実施形態に係る複写機1Cに用いた冷却ファンを開口部と対向する位置に配置して、シートSの幅方向の両端の冷却に使用せずに定着装置の端部冷却専用で使用してもよい。これにより、定着装置の無端状フィルム46b側から、一方の冷却手段で小サイズシート連続通紙により昇温した無端状フィルム46b端部の冷却と、定着装置を挟んだ対向位置から、他方の冷却手段で定着対42により加熱されたシートSのシート幅方向における略中央部を冷却する構成となる。この構成により、定着装置の端部の冷却とシートSの冷却とを夫々独立した冷却手段で行うことができるので、目的とした冷却を効率よく実施することができる。また、冷却手段を対向配置できるので上下方向に配置するより自由に配置できる。
1 複写機(画像形成装置)
3 画像形成部(画像形成手段)
41 冷却ファン(温度差付与手段)
42 定着対(定着手段)
43 第1搬送ローラ対
44 第2搬送ローラ対
45 ユニットケース
45c 第1送風ダクト(温度差付与手段)
45d 第2送風ダクト(温度差付与手段)
143c アルミ部(熱吸収部)
S シート

Claims (5)

  1. トナー像を形成し、形成したトナー像をシートに転写する画像形成手段と、
    前記画像形成手段でトナー像が転写されたシートを加熱して、シートにトナー像を定着させる定着手段と、
    前記定着手段のシート搬送方向下流側のシート搬送路に配置され、シート搬送路を通過するシートのシート搬送方向と直交するシート幅方向に相対的な温度差を付与し、通過するシートを前記シート幅方向の少なくとも1箇所で湾曲させる温度差付与手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記温度差付与手段は、シート搬送路を通過するシートの前記シート幅方向の一部を冷却することでシート幅方向に相対的な温度差を生じさせる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記温度差付与手段は、送風し得る冷却ファンと、前記冷却ファンからの送風を通過するシートの前記シート幅方向の一部に送風して冷却する送風ダクトと、を有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記温度差付与手段は、通過するシートの前記シート幅方向の一部に接触して熱を吸収する熱吸収部を備えた搬送ローラを有する、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記定着手段のシート搬送方向下流側に設けられ、シートのシート搬送方向の両端の湾曲を矯正する湾曲矯正手段を備えた、
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の画像形成装置。
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