JP2013238735A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】送風ファンの個体差によるシートのカール量の不均一を防止し、また、送風ファンの実装面積、騒音を低減し、さらに複雑な制御を不要にした画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナー像が熱定着されたシートPを冷却する冷却部40を備えた画像形成装置1において、冷却部40は、熱定着後のシートPの裏面側における、シートPの搬送方向に交差する方向の一方の端部P1と他方の端部P2に対応する位置に向けて配置された2つの吐出口44a,45aを有するダクト41と、ダクトの2つの吐出口44a,45aからエアーを吐出してシートPの端部P1,P2にエアーを吹き付ける送風ファン42とを備える。
【選択図】図3
【解決手段】トナー像が熱定着されたシートPを冷却する冷却部40を備えた画像形成装置1において、冷却部40は、熱定着後のシートPの裏面側における、シートPの搬送方向に交差する方向の一方の端部P1と他方の端部P2に対応する位置に向けて配置された2つの吐出口44a,45aを有するダクト41と、ダクトの2つの吐出口44a,45aからエアーを吐出してシートPの端部P1,P2にエアーを吹き付ける送風ファン42とを備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、画像が熱定着された後のシートにエアーを吹き付けて、カールの発生を抑制するようにした画像形成装置に関する。
画像形成装置において、シート(用紙)の表面にトナー像(画像)を熱定着した後に、シートにエアーを吹き付けて、シートのカールを抑制する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このものは、定着装置のシート搬送方向下流のシート搬送路に沿った異なる位置に複数のエアー吹き付け部を設けている。各エアー吹き付け部は、それぞれ送風ファンとダクトとによって構成されている。
複数の送風ファンは、画像形成条件に基づいて、制御部によって駆動状態が制御されている。ここで、画像形成条件として、シートの種類(紙質、サイズ、厚さなど)、画像の種類(カラー画像、白黒画像、文字画像、イメージ画像など)、画像の濃度、画像形成内の環境(温度、湿度など)、シートの含水率、画像形成モードなどがあげられている。
しかしながら、従来技術によると、シートのカールを抑制するために、複数の送風ファンを使用するので、送風ファンの個体差に起因して風量差が生じることがあった。このため、冷却差が発生して、シートのカール量が不均一になるという問題があった。
また、複数の送風ファンが使用されているため、送風ファンの実装面積が増大し、騒音が増すという問題もあった。
さらに、複数の送風ファンを種々の画像形成条件に応じて制御するために、制御が複雑になるという問題もあった。
そこで、本発明は、送風ファンの個体差によるシートのカール量の不均一を防止し、また、送風ファンの実装面積、騒音を低減し、さらに、複雑な制御を不要にした画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、シートの表面に画像を形成する画像形成部と、前記シートの表面側に対応する加熱部材と裏面側に対応する加圧部材とにより前記シートを挟持搬送しつつ前記画像を熱定着する定着部と、熱定着後の前記シートを冷却する冷却部と、冷却後の前記シートを排出口から排出するシート排出部とを画像形成装置本体内に備えた画像形成装置において、前記冷却部は、前記熱定着後の前記シートの前記裏面側における、前記シートの搬送方向に交差する方向である通紙幅方向の一方の端部と他方の端部に対応する位置に向けて配置された2つの吐出口を有するダクトと、前記ダクトを介して2つの前記吐出口からエアーを吐出して前記シートの前記一方の端部と前記他方の端部とにエアーを吹き付ける送風ファンと、を備える、ことを特徴としている。
本発明の画像形成装置によれば、熱定着後のシートの、搬送方向に交差する方向の一方の端部と他方の端部とを1つの送風ファンによってダクトを介してエアーを吹き付けて冷却することができる。このため、送風ファンを複数使用する場合と比較して、送風ファンの個体差によるシートのカール量の不均一を防止し、また、送風ファンの実装面積、騒音を低減し、さらに、複雑な制御を不要とすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、数値は、参考数値であって、本発明を限定する数値ではない。
<第1実施形態>
図1,図2を参照して、本発明を適用した第1実施形態に係る画像形成装置1について説明する。これらの図のうち、図1は、画像形成装置1の画像形成装置本体2の内部の構成を前側から見た図である。ここで、前側とは、操作パネル(不図示)のある操作側をいい、ユーザが画像形成装置1を使用する際に画像形成装置1に向かって立つ側をいう。また、図2は、図1中のX−X線矢視図である。なお、図1中の右上、及び図2中の右下に示す矢印は説明の便宜上、記載したものであり、矢印で示す前後左右上下の方向が画像形成装置1や後述する冷却部40の前後左右上下の方向に対応している。
図1,図2を参照して、本発明を適用した第1実施形態に係る画像形成装置1について説明する。これらの図のうち、図1は、画像形成装置1の画像形成装置本体2の内部の構成を前側から見た図である。ここで、前側とは、操作パネル(不図示)のある操作側をいい、ユーザが画像形成装置1を使用する際に画像形成装置1に向かって立つ側をいう。また、図2は、図1中のX−X線矢視図である。なお、図1中の右上、及び図2中の右下に示す矢印は説明の便宜上、記載したものであり、矢印で示す前後左右上下の方向が画像形成装置1や後述する冷却部40の前後左右上下の方向に対応している。
図1を参照して、画像形成装置1について説明する。
図1では、画像形成装置1の一例として、いわゆる胴内排紙方式のレーザビームプリンタを示している。
画像形成装置1は、略直方体状の画像形成装置本体(本体フレーム)2を備えており、画像形成装置本体2の左側面には、この左側面の大部分を覆う開閉自在な開閉扉3が取り付けられている。なお、後述する冷却部40は、この開閉扉3の内側上部に配設されている。
画像形成装置1において、シートPは、下側から供給されて、左側を上に向かって搬送されつつ表面にトナー像(画像)が形成され、その後、右側に向けて排出されるようになっている。つまり、下側がシート搬送方向(以下単に「搬送方向」という。)に沿っての上流側、上側が下流側となる。
ここで、図1,図2を参照して、シートPについて説明する。
シートPは、長方形状に形成されていて、表面Ps、裏面Pbを有している。また、搬送時、排出時に下流側に位置する側が先端部Pf、上流側に位置する側が後端部Prとなり、これらの間が中間部Pmとなっている。また、搬送方向(図2中の矢印K方向)に向かって交差する方向の幅が通紙幅Pwであり、画像形成装置1を基準として通紙幅方向に沿っての前側(手前側)の端部が一方の端部P1、後側(奥側)の端部が他方の端部P2となる。そして、通紙幅方向に沿っての一方の端部P1と他方の端部P2との間が中央部P3となる。図2の排出トレイ24(後述)上に示すシートPは、凹状にカールした状態を示している。つまり、先端部Pfと後端部Prに対して中間部Pmが下がった状態のカールが凹状のカールであり、この逆方向のカールが凸状のカールということになる。なお、以下の説明においては、シートPについての各符号は、適宜省略する。
画像形成装置1の説明に戻る。
画像形成装置本体2の内側(画像形成装置本体内)には、下側から略順に、シートPの表面Psにトナー像を形成する画像形成部4、トナー像を熱定着する定着部5が設けられている。さらに、画像形成装置本体2の内側には、熱定着後のシートPを冷却する冷却部40、冷却後のシートPを排出するシート排出部6を備えている。
画像形成部4には、給紙カセット11からシートPが供給される。
給紙カセット11は、複数枚のシートP、例えば、一般的なコピー用紙が積層状態で収納されている。シートPとしては、通紙幅Pwが297mmとなるA4サイズ(210mm×297mm)の横通しのものや、A3サイズ(297mm×420mm)の縦通しのものが一般的によく使用される。
給紙カセット11は、画像形成装置本体2の下部に交換容易に装着されており、サイズや向きの異なるシートPが収納された複数のものを準備しておくことで、シートPのシートサイズを簡単に変更することができる。画像形成装置本体2側には、カセットセンサScが配設されている。一方、給紙カセット11側には、給紙カセット11ごとに異なる被検知部(不図示)が設けられている。画像形成装置1は、カセットセンサScが被検知部を読み取ることにより、現在装着されている給紙カセット11のシートPのサイズ、向きが分かるようになっている。
給紙カセット11内のシートPは、ピックアップローラ12の回転により、1枚だけ分離されて下流側に給送される。給送されたシートPは、停止中のレジストローラ13,14のニップ部に当接され、斜行が矯正されて一旦停止される。このシートPは、後述の感光ドラム15上のトナー像が定着ニップ部に到達するタイミングに合わせて、レジストローラ13,14が回転されることにより、画像形成部4に給送される。
画像形成部4において、シートPは、その表面Psにトナー像を形成(転写)される。
画像形成部4には、感光ドラム15、露光装置としてのレーザユニット16、現像装置17、転写ローラ18等が配設されている。感光ドラム15は矢印方向に回転駆動される。感光ドラム15は、その表面が均一に帯電される。感光ドラム15の表面は、画像読取ユニット25からの画像情報に基づくレーザ光Lの照射を受けて、照射部分の電荷が除去され静電潜像が形成される。ここで、画像読取ユニット25は、画像形成装置本体2の上部に配設されていて、原稿Gの画像情報を読み取って、上述のレーザユニット16に送信するようになっている。
レーザユニット16によって感光ドラム15表面に形成された静電潜像は、現像装置17によってトナーが付着されてトナー像として現像される。トナー像は、感光ドラム15の回転によって、感光ドラム15と転写ローラ18との間に形成される転写ニップ部に担持搬送される。このタイミングに合わせて、上述のレジストローラ13,14が回転されて、シートPが転写ニップ部に供給され、転写ローラ18により、シートPの表面Psにトナー像が転写されて、定着部5に搬送される。
定着部5には、加熱部材としての定着ローラ20aと、これに圧接された加圧部材としての加圧ローラ20bとが配設されていて、両者間には定着ニップ部が形成されている。
定着ローラ20aはシートPの表面側に対応し、また、加圧ローラ20bはシートPの裏面側に対応する位置に配置されている。画像形成部4で表面Psにトナー像が転写されたシートPは、定着ニップ部にて挟持搬送されつつ、加熱・加圧されて、表面Psにトナー像が定着される。
定着ローラ20aはシートPの表面側に対応し、また、加圧ローラ20bはシートPの裏面側に対応する位置に配置されている。画像形成部4で表面Psにトナー像が転写されたシートPは、定着ニップ部にて挟持搬送されつつ、加熱・加圧されて、表面Psにトナー像が定着される。
熱定着後のシートPは、冷却部40によって冷却される。なお、冷却部40については後に詳述する。
シート排出部6には、排出パス21、排出口22、排出ローラ23、排出トレイ24等が配設されている。トナー像定着後のシートPは、排出パス21に沿って搬送されつつ、後述する冷却部40によって裏面Pb側からエアーを吹き付けられ、排出ローラ23によって排出口22から排出トレイ24上に排出される。
なお、シートPは、表面Psにトナー像が形成された後、裏面Pbにもトナー像が形成される場合には、表面Psにトナー像が定着された後、排出トレイ24上に排出される前に、再給送パス26に導かれる。再給送パス26は、排出口22近傍から左斜め下方に延びて定着部5、画像形成部4の背面側(左側)を下降し、右側に延びて右方にUターンしてレジストローラ13,14に至る。シートPは、再給送パス26を通って、再度、画像形成部4に供給される。そして、シートPは、表面Psのときと同様に、裏面Pbにもトナー像が転写され、定着された後、排出トレイ24上に排出される。
以上説明した画像形成装置1において、シートPは、定着部5において熱定着された後、排出トレイ24上に排出された際、カールが発生することがある。このときに、カールの向き(凹状、凸状)、カール量(カールの程度)等は、シートPの種類や厚さ、含水量、雰囲気の温度・湿度、熱定着時の定着温度等によって変化する。
本実施形態においては、以下に説明するような簡単な構成の冷却部40によって、凹状、凸状のいずれのカールに対しても、そのカール量を低減することができる。
ここで、まず、図1を参照して、冷却部40の概略を説明する。
冷却部40は、定着部5の左斜め上方に配設されていて、右方に位置する排出パス21、排出口22に向けてエアーを吐出する。これにより、ここを通過するトナー像の熱定着後のシートPの裏面Pbにエアーを吹き付けて、排出トレイ24に排出される前のシートPを冷却している。
つづいて、図1,図2を参照して、冷却部40について詳述する。
図1,図2に示すように、冷却部40は、ダクト41と送風ファン42とを備えて構成されている。
図2に示すように、ダクト41は、集合管43と、この集合管43から2つに分かれる前側の分岐管44と、後側の分岐管45(以下適宜「前後の分岐管44,45」という。)とによって構成されている。
集合管43は、画像形成装置本体2の外部からエアーを給気するための給気口43aを有しいている。給気口43aは、画像形成装置本体2の開閉扉3の上部に設けられている。
前後の分岐管44,45は、前後方向に対して交差し集合管43の前後方向の中心を通る仮想平面Hに対して、面対称となるように構成されている。
前側の分岐管44は、集合管43から分かれて、右斜め前方に向かって延びており、先端には吐出口44aを有している。一方、後側の分岐管45は、集合管43から分かれて右斜め後方に向かって延びており、先端には吐出口45aを有している。これら吐出口44a,45aは、左右方向に対して略垂直な平面状となっている。つまり、吐出口44a,45aは、画像形成装置1を基準として、真っ直ぐ右を向いて向きに配置されている。
ここで、前後の吐出口44a,45aの、画像形成装置1を基準とした前後方向、及び上下方向の位置について説明する。
図2に示すように、前後方向位置については、前側の吐出口44aは、トナー像の熱定着後に排出パス21を通過して排出口22から排出されるシートPの一方の端部P1に向けて配置されている。また、後側の吐出口45aは、同様のシートPの他方の端部P2にくけた配置されている。
このときのシートPとしては、例えば、通紙幅Pwが最大となるシートPや、使用頻度が高いA4横通しのシートPやA3縦通しのシートPを対象としている。また、一方の端部P1、他方の端部P2の幅については、通紙幅Pwの1/6〜1/3程度に設定するとよい。例えば、通紙幅の1/3を採用した場合には、一方の端部P1の幅=他方の端部P2の幅=中央部P3の幅、となる。
つづいて、図1を参照して、前後の吐出口44a,45aの上下方向の位置について説明する。
前後の吐出口44a,45aは、シート排出部6の排出口22、排出パス21のうちの排出口22近傍に位置する部分に向けて配置されている。排出パス21は、定着ローラ20a,加圧ローラ20bと排出口22との間に配設されていて、熱定着後のシートPの表面Ps側(表面側)をガイドする表面ガイド板と裏面Pb側(裏面側)をガイドする裏面ガイド板とによって構成されている。このうち表面ガイド板は、コーナーC(図1)を境として上流側に位置する傾斜角が急な(例えば、45度以上)の急傾斜ガイド21aと、下流側に位置する傾斜角が緩い(例えば、45度未満)の緩傾斜ガイド21bとによって構成されている。緩傾斜ガイド21bは、コーナーCから右斜め上方に向かって緩く傾斜していて、最下流部は、排出口22の下端縁21cとなっている。前後の吐出口44a,45aは、上下方向の位置関係について、この排出口22の下端縁21cと、緩傾斜ガイド21bのうちの少なくとも下流側に位置する部分に向けられている。
上述構成のダクト41に対して、送風ファン42は、図2に示すように、集合管43の内側に嵌め込むようにして取り付けられている。送風ファン42は、画像形成装置本体2の外部から給気口43aを介してエアーaを給気し、これを前側の分岐管44内を通過させるエアーa1と、後側の分岐管45内を通過させるエアーa2に分岐して、それぞれ吐出口44a,45aから吐出させるものである。
上述のダクト41と送風ファン42とを備えた冷却部40全体は、図1に示すように、再給送パス26の上端近傍で、かつ再給送パス26よりも開閉扉3側に配置されていて、開閉扉3に取り付けられている。
ここで、開閉扉3は、図2に示すように、奥側の上下方向に延びる後端3aが、画像形成装置本体2によって揺動可能に支持されている。つまり、開閉扉3は、後端3a近傍を上下方向に延びる揺動中心Cを基準として、前端3b側が矢印方向に開閉可能となっている。開閉扉3の開放時には、前端3b側が大きく開口し、上述の再給送パス26全体が露出されるようになっている。このため、再給送パス26でジャム(シート詰まり)が発生した際に、開閉扉3を開放することにより、この開閉扉3とともに、冷却部40が搬送パス33から退避するので、冷却部40がジャム処理の邪魔になることはない。
上述の冷却部40における送風ファン42のオンオフは、手動により、または制御により自動で行うことができる。送風ファン42のオンオフのタイミングとしては、例えば、
(1)ユーザが操作パネル(不図示)によって送風ファン駆動ボタン(不図示)をオンした場合に、回転駆動され、オフした場合に駆動が停止される。
(2)画像形成装置1のメインスイッチ(不図示)のオンオフに連動して、送風ファン42がオンオフされる。
(3)メインスイッチがオンされてかつ画像形成開始ボタン(不図示)がオンされた後、シートPが排出トレイ24に排出されるまでの間、送風ファン42がオンされる。
等がある。
(1)ユーザが操作パネル(不図示)によって送風ファン駆動ボタン(不図示)をオンした場合に、回転駆動され、オフした場合に駆動が停止される。
(2)画像形成装置1のメインスイッチ(不図示)のオンオフに連動して、送風ファン42がオンオフされる。
(3)メインスイッチがオンされてかつ画像形成開始ボタン(不図示)がオンされた後、シートPが排出トレイ24に排出されるまでの間、送風ファン42がオンされる。
等がある。
ただし、(2),(3)の場合には、キャンセルボタン(不図示)を設けておき、画像形成後のシートPのカール量が少ない場合には、ユーザがこのキャンセルボタンをオンすることにより、送風ファン42の駆動を停止するようにしてもよい。この場合には、送風ファン42による騒音や消費電力を抑制することができる。
上述構成の冷却部40は以下のように動作する。
冷却部40の送風ファン42が回転すると、画像形成装置本体2の外部のエアーaが給気口43aから給気されて分岐管44,45によって2方向に分けられる。そして、一方のエアーa1は、右斜め前方に向けられた分岐管44に沿って流れ、前側の吐出口44aから突出されて、排出動作中のシートPの一方の端部P1に向けて吹き付けられる。他方のエアーa2は、右斜め後方に向けられた分岐管45に沿って流れ、後側の吐出口45aから突出されて、排出動作中のシートPの他方の端部P2に向けて吹き付けられる。これにより、熱定着後のシートPの一方の端部P1、他方の端部P2が冷却されて固くなる。
上述の冷却部40は、以下の作用・効果を奏する。
(1)送風ファン42が1つなので、複数使用する場合と比較して、構成が簡単で、実装面積を少なくすることができ、騒音を低下させることができる。また、複数の送風ファンの個体差に起因する風量差によって冷却差が生じて、カール量が不均一になることはない。
(2)複数の送風ファンを制御する場合と比較して、制御を行う場合でも制御が容易になる。
(3)1つの送風ファン42からのエアーaを、シートPの通紙幅の全体ではなく、分岐管44,45によって分岐して、それぞれの吐出口44a,45aからシートPの一方の端部P1と他方の端部P2とに集中させて吹き付ける。これにより、小型の送風ファン42を使用して、簡単な構成で効率よくシートPを冷却して、凹状及び凸状のカールを抑制することができる。
(4)送風ファン42によって、画像形成装置本体2の外部のエアーaを給気口43aから給気し、分岐管44,45、吐出口44a,45a、流路a4(図1参照)等を介して、排出口22から画像形成装置本体2の外部に排気する。このエアーの流れは、高温になりがちな定着部5の上方に形成されるので、画像形成装置本体2の内側にこもった熱をエアーの流れに乗せて有効に排出することができる。
なお、上述した胴内排紙方式の画像形成装置1にあっては、画像形成装置本体2の内部の前側よりも後側の方が、熱がこもりやすい。これに合わせて、ダクト41の後側(奥側)の分岐管45の吐出口45aの開口面積を、前側(手前側)の分岐管44の吐出口44aの開口面積よりも大きくするとよい。これにより、後側を流れるエアーの流量を多くすることができるので、後側の熱を有効に排出することができる。
(5)吐出口44a,45aが、排出パス21の緩傾斜ガイド21b及び排出口22に向けられている。このため、吐出口44a,45aから吐出されたエアーは、排出中のシートPの先端部Pfを緩傾斜ガイド21bに軽く押し付けて、緩傾斜ガイド21bから浮き上がるのを防止できる。これにより、シートPの先端部Pfが確実に排出ローラ23にかかるようにすることができる。
<第2実施形態>
図3〜図7を参照して、本発明を適用した第2実施形態に係る画像形成装置について説明する。
図3〜図7を参照して、本発明を適用した第2実施形態に係る画像形成装置について説明する。
なお、第2実施形態の画像形成装置は、上述の第1実施形態の画像形成装置1に対し、冷却部40の一部の構成が異なる冷却部40Aとなり、他の構成は同様であるので、主に異なる構成について説明し、同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図3,図4は、図2に相当する図であり、このうち、図3は、通紙幅Pwが広いシートPを冷却する場合、また、図4は、通紙幅Pwが狭いシートPを冷却する場合を説明する図である。図5は、図3中のY−Y線矢視図である。
これらの図に示すように、冷却部40Aのダクト41は、分岐管44,45の先端側に、可動部47,48を有しており、これら可動部47,48の先端に、第1実施形態の吐出口44a,45aと同様の吐出口47a,48aが設けられている。
可動部47,48は、伸縮可能な可撓性部材を筒状に構成したものであり、分岐管44,45の先端側に、取り付けられている。可動部47,48は、図3に示す第1位置(ホームポジション)M1と図4に示す第2位置M2との間を移動可能で、かつ、変形可能に構成されている。可動部47,48の移動に伴って、吐出口47a,48aは、前後方向(通紙幅Pwの方向)に移動する。図3に示すように、吐出口47a,48aは、可動部47,48が第1位置M1に配置されたときには、通紙幅Pwの広いシートPの一方の端部P1、他方の端部P2に対応する。これに対し、図4に示すように、吐出口47a,48aは、可動部47,48が第2位置M2に配置されたときには、通紙幅Pwの狭いシートPの一方の端部P1、他方の端部P2に対応するようになっている。
可動部47,48が第1位置M1にあるか、第2位置M2にあるかは、位置センサ88,89によって検知される。
移動機構80は、ダクトモータ81と、その出力軸に固定されたウォームギヤ82と、これに噛合するウォームホイール83と、これの前側及び後側に形成されたねじ部84,85とを有している。これらねじ部84とねじ部85とは、逆ねじとなっている。さらに、可動部47,48の下部には、ねじ部84,85に噛合するナット部86,87が固定されている。
図6に、可動部47,48を移動させるための制御ブロック図を示す。
カセットセンサScは、画像形成装置本体2に給紙カセット11が装着された際に、給紙カセット11に収納されているシートPのサイズ及び向きを検知するものである。
制御装置(システムコントロール基板)91は、カセットセンサScからの信号に基づいて、操作パネル(不図示)にシートPのサイズ及び向きを表示させるとともに、これの情報を、制御装置(メインコントロール基板)92に送信する。
位置センサ88は、ダクト41Aの可動部47,48が第1位置M1に配置されていることを検知するものであり、位置センサ89は、ダクト41Aの可動部47,48が第2位置M2に配置されていることを検知するものである。
制御装置92は、可動部47,48についての位置センサ88,89からの情報に基づいて、ダクトモータ81の回転方向、オンオフを制御するものである。
図3に示す、可動部47,48が第1位置M1にある状態(位置センサ88によって検知された状態)からダクトモータ81が例えば正転する。この回転により、ウォームギヤ82、ウォームホイール83、ねじ部84,85が一方向に回転して、ナット部86,87と一体の可動部47,48が第1位置M1から図4に示す第2位置M2に移動して、位置センサ89によって検知される。
これとは逆に、可動部47,48が第2位置M2にある状態(位置センサ89によって検知された状態)からダクトモータ81が例えば逆転する。この回転により、ウォームギヤ82、ウォームホイール83、ねじ部84,85が他方向に回転して、ナット部86,87と一体の可動部47,48が第2位置M2から図3に示す第1位置M1に移動して、位置センサ88によって検知される。
図7にシートPの通紙幅Pwに応じて吐出口47a,48aを移動させる際のシーケンスを示す。
ユーザは、シートPを選択し(ステップS1。以下単にS1のように記載する。)、そのシートPが収納された給紙カセット11(図1参照)を画像形成装置本体2に装着する。これにより、画像形成装置本体2のカセットセンサSc(図6参照)により、給紙カセット11を介してシートサイズ及び向きが検知される(S2)。ダクト41Aの分岐管44,45の先端の可動部47,48の位置が、位置センサ88,89(図6参照)によって検知され、吐出口47a,48aがシートサイズと一致するか否かが判断される(S3)。一致した場合(S3のYES)には、通常動作、すなわち、吐出口47a,48aからエアーを吐出して、シートPの一方の端部P1、他方の端部P2に吹き付ける(S4)。
一方、ステップS3において、ダクト先端の可動部47,48の位置が、位置センサ88,89によって検知され、シートサイズと不一致の場合(S3のNO)には、ダクトモータ81を所定の回転方向に回転させる(S5)。これにより、ダクト先端の可動部47,48が移動して、吐出口47a,48aがシートサイズと一致する(S6)。その後、通常動作を行う(S4)。
本実施形態によれば、上述の第1実施形態の作用・効果に加え、さらに、次のような作用・効果がある。通紙幅の異なるシートPに対しても、その一方の端部P1と他方の端部P2に対して、好適にエアーを吹き付けて冷却させることができ、シートPの凹状及び凸状のカールを抑制することができる。
1…画像形成装置、2…画像形成装置本体、4…画像形成部、5…定着部、6…シート排出部、20a…定着ローラ(加熱部材)、20b…加圧ローラ(加圧部材)、22…排出口、40,40A…冷却部、41,41A…ダクト、42…送風ファン、44,45…分岐管、44a,45a…吐出口、47,48…可動部、47a,48a…吐出口、80…移動機構、P…シート、P1…一方の端部、P2…他方の端部、Pw…通紙幅。
Claims (5)
- シートの表面に画像を形成する画像形成部と、前記シートの表面側に対応する加熱部材と裏面側に対応する加圧部材とにより前記シートを挟持搬送しつつ前記画像を熱定着する定着部と、熱定着後の前記シートを冷却する冷却部と、冷却後の前記シートを排出口から排出するシート排出部とを画像形成装置本体内に備えた画像形成装置において、
前記冷却部は、
前記熱定着後の前記シートの前記裏面側における、前記シートの搬送方向に交差する方向である通紙幅方向の一方の端部と他方の端部に対応する位置に向けて配置された2つの吐出口を有するダクトと、
前記ダクトを介して2つの前記吐出口からエアーを吐出して前記シートの前記一方の端部と前記他方の端部とにエアーを吹き付ける送風ファンと、を備える、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記ダクトは、前記送風ファンからのエアーをそれぞれの前記吐出口に導く分岐管を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記送風ファンは、前記画像形成装置本体の外部からエアーを給気し、前記ダクト、前記吐出口、前記排出口を介して前記画像形成装置本体の外部に排気する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 2つの前記吐出口が、前記画像形成装置本体の操作側となる前側と前記操作側から遠い奥側とに配置され、前記奥側の前記吐出口は、前記前側の前記吐出口よりも開口面積が大きく形成されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記ダクトは、前記分岐管の先端側に前記吐出口と一体で前記吐出口を前記通紙幅方向に移動可能な可動部を有し、
前記冷却部は、前記可動部を移動させて前記吐出口を前記通紙幅方向に移動させる移動機構を有する、
ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012111696A JP2013238735A (ja) | 2012-05-15 | 2012-05-15 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012111696A JP2013238735A (ja) | 2012-05-15 | 2012-05-15 | 画像形成装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2013238735A true JP2013238735A (ja) | 2013-11-28 |
Family
ID=49763799
Family Applications (1)
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JP2012111696A Pending JP2013238735A (ja) | 2012-05-15 | 2012-05-15 | 画像形成装置 |
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JP (1) | JP2013238735A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015197626A (ja) * | 2014-04-02 | 2015-11-09 | 株式会社沖データ | 画像形成装置 |
JP2017134335A (ja) * | 2016-01-29 | 2017-08-03 | キヤノンファインテック株式会社 | 画像形成装置 |
US9946223B2 (en) | 2015-07-08 | 2018-04-17 | Ricoh Company, Ltd. | Cooling device and image forming apparatus incorporating the cooling device |
-
2012
- 2012-05-15 JP JP2012111696A patent/JP2013238735A/ja active Pending
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US9946223B2 (en) | 2015-07-08 | 2018-04-17 | Ricoh Company, Ltd. | Cooling device and image forming apparatus incorporating the cooling device |
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