JP2013166493A - レーシングカート用タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】排水性及び操縦安定性を両立させたレーシングカート用タイヤを提供する。
【解決手段】複数の交差する主溝12,22で囲まれた複数のブロック状の陸部13,23をトレッド部に有するレーシングカート用タイヤ10,20は、陸部13,23が主溝12,22から立ち上がる複数の側壁15,25を有し、トレッド部は、幅方向中心において周方向に延びる赤道CLを有し、少なくとも赤道CLに近接する陸部13,23は、側壁15C,25Cと隣接する複数の主溝12,22との間に画定される面取り部16,26をさらに備え、面取り部16,26は、側壁15C,25Cから隣接する主溝12,22に向けて、主溝12,22に対する高さが漸減すると共に、タイヤ周方向の長さが漸減する。
【選択図】図3

Description

本発明は、レーシングカート用タイヤに関し、特に、排水性及び操縦安定性を両立させたタイヤに関する。
従来、レーシングカート等の競技用ウェットタイヤは、路面に水量が多いウェット条件での操縦安定性を重視し、独立したブロックを配列したタイプのトレッドパターンを採用してきた。例えば、特許文献1は、トレッド周方向に延びる周方向溝と、幅方向に延びる第1及び第2の溝とによって画定されたブロックパターンを有する空気入りタイヤを開示している。また、特許文献2は、周方向に連続する広幅主溝の代わりに複数の釣鐘状広幅主溝によって画定されたブロックパターンを有する空気入りタイヤを開示している。
特開平5−338415号公報 特開2006−82375号公報
操縦安定性を向上させるためには、ブロック面積比率の高いトレッドパターンを形成し、ブロック剛性を高める必要がある。そこで、トレッド接地面のネガティブ率、すなわち、ブロック間に形成された溝の面積比率を小さくすることが、ブロックの面積比率を高め、操縦安定性を向上させる基本的な手法となる。だが、ネガティブ率の低いパターンは、一般に排水性が低いため、水量が多いウェット路面での使用に不向きである。逆に、ブロックを小さくしてネガティブ率を高めると、路面の水量が減少してドライ条件に移行した場合に、ブロック剛性が不足し、操縦安定性が低下する。そこで、排水性を維持しつつ、操縦安定性の向上を図ることが、レーシングカート用タイヤにおける課題とされてきた。
本発明は、ウェット路面での限界走行時において、排水性を維持しつつ、操縦安定性の高いトレッドパターンを有するレーシングカート用のタイヤの提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、次のような特徴を有する。まず、本発明の第1の特徴は、複数の交差する主溝(主溝12,22)で囲まれた複数のブロック状の陸部(陸部13,23)をトレッド部に有するレーシングカート用タイヤであって、前記陸部は、前記主溝から立ち上がる複数の側壁(側壁15,25)を有し、前記トレッド部は、幅方向中心において周方向に延びる赤道(赤道CL)を有し、少なくとも前記赤道に近接する前記陸部は、少なくとも1つの前記側壁と隣接する複数の前記主溝との間に画定される面取り部(16,26)を備え、前記面取り部は、前記側壁から隣接する前記主溝に向けて、前記主溝に対する高さが漸減すると共に、タイヤ周方向の長さが漸減することを要旨とする。
かかる特徴によれば、複数の溝で囲まれた領域全体をブロック状の陸部でカバーする代わりに、一部を面取り部で置換するため、トレッド接地幅におけるネガティブ率を高めることなく、排水性を維持することができる。その結果、ウェット路面での限界走行時において、トレッド部の赤道における排水性を維持しつつ、ブロック剛性を高めることが可能となる。そのため、ウェット路面での限界走行時において操縦安定性及び排水性の両立を図ることができる。
本発明におけるトレッド部の接地幅とは、前輪・後輪用リムに装着された状態で、内圧が100kPaに充填され、前輪荷重であれば250N−780N、後輪荷重であれば490N−1080Nが負荷された際にトレッド部の地面に接地する幅方向の長さを示す。測定に使用したリムは、前輪用は4.5−5インチ、リア用は7.0−5インチであり、国際自動車連盟であるFIA内にあるレーシングカートの統括団体であるCIKが公認するリムなどがある。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記面取り部は、幅方向断面の少なくとも一部が円弧状に形成されていることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記面取り部は、その最大幅が前記陸部の幅の15%〜70%の範囲にあることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記トレッド部の接地幅におけるネガティブ率が、30%〜80%の範囲にあることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第4の特徴に係り、前記面取り部が、前記陸部の幅方向外側に配置されることを要旨とする。なお、かかる特徴を有するタイヤは、レーシングカート用のフロントタイヤに適している。
本発明の第6の特徴は、本発明の第5の特徴に係り、前記主溝が、周方向において交互に配置される複数の第1の主溝及び複数の第2の主溝を含み、前記第1及び第2の主溝は、前記赤道に対して異なる角度で傾斜し、前記面取り部が、前記側壁と、交差する前記第1及び第2の主溝との間に画定され、周方向において整列することを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第4の特徴に係り、前記面取り部が、前記陸部の幅方向内側に配置されることを要旨とする。なお、かかる特徴を有するタイヤは、レーシングカート用のリアタイヤに適している。
本発明の第8の特徴は、本発明の第7の特徴に係り、前記主溝が、前記赤道に沿って波状に延びる第1の主溝と、前記第1の主溝から幅方向外側に延びる第2の主溝とを含み、前記面取り部が、前記側壁と、交差する前記第1及び第2の主溝とによって画定され、周方向において整列することを要旨とする。
本発明の第9の特徴は、本発明の第1〜第8の特徴のいずれか1つに係り、前記陸部が、前記赤道を中心とした方向性パターンを形成することを要旨とする。
本発明のレーシングカート用タイヤよれば、ウェット路面での限界走行時において、排水性を維持しつつ、高い操縦安定性を発揮するという効果を奏する。
図1は、従来例によるフロントタイヤのトレッドパターンを示す部分平面図である。 図2は、従来例によるリアタイヤのトレッドパターンを示す部分平面図である。 図3は、本発明の一実施形態に係るタイヤのトレッドパターンを示す部分平面図である。 図4は、本発明の一実施形態に係るタイヤのトレッドパターンを示す部分平面図である。 図5は、図3が示す陸部及び面取り部のX−X’に沿った部分断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意されたい。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率の異なる部分が含まれることは勿論である。
図1は、従来例によるタイヤ1Aのトレッドパターンを示す。タイヤ1Aのトレッド部は、タイヤ赤道CLを中心として左右両側へ釣鐘状に展開する釣鐘状広幅主溝2、トレッド部センター領域に形成されたセンター陸部3、ショルダー領域に形成されたショルダー陸部4を含む。複数の釣鐘状広幅主溝2は、周方向に隣接しており、第1の副溝gr1によって接続される。また、センター陸部3に幅方向サイプ5、ショルダー陸部4に第2の副溝gr2を設け、釣鐘状広幅主溝2と第2の副溝gr2との間に幅方向サイプ6をさらに設けることにより、排水性を確保している。タイヤ1Aは、レーシングカート用のフロントタイヤに特に適している。
図2は、従来例によるタイヤ1Bのトレッドパターンを示す。図1と同じ符号は、同じ部分又は部品を示す。タイヤ1Bは、周方向に延びる広幅主溝7をタイヤ赤道CL上に有する点で、図1のタイヤ1Aと異なる。タイヤ1Bは、レーシングカート用のリアタイヤに特に適している。
図3は、本発明の第1の実施形態に係るタイヤ10のトレッドパターンを示す。複数のブロック状の陸部13が、複数の交差する主溝12に囲まれることによって形成されている。陸部13は、上面14と、主溝12から立ち上がる複数の側壁15とを有する。
図1に示すタイヤ1Aの釣鐘状広幅主溝2が、赤道CLを中心として左右対称に展開するのに対し、図3が示すタイヤ20の主溝12は、赤道CL付近における形状は釣鐘状又はV字状であるものの、中心軸が赤道CLに対して傾斜し、頂点が赤道CLから幅方向にオフセットする。主溝12は、中心軸が赤道CLに対して概ね同じ角度で傾斜し、頂点が赤道CLから幅方向に概ね同じ距離だけオフセットした複数の第1の主溝12aを含む。また、主溝12は、中心軸が赤道CLに対して概ね同じ角度で傾斜し、頂点が赤道CLから幅方向にオフセットした複数の第2の主溝12bをさらに含む。第1の主溝12aと第2の主溝12bとは、周方向において交互に配置されている。第1の主溝12aの中心軸は、第2の主溝12bの中心軸とは異なる角度で、赤道CLに対して傾斜する。第1の主溝12aの頂点は、赤道CLに対して第2の主溝12bと反対側にオフセットする。各主溝12の頂点は、隣接する主溝12と接する。各主溝12の一端はトレッド部の幅方向端部まで延び、他端は隣接する主溝12と交差して終端する。このように、第1の主溝12a及び第2の主溝12bは、赤道CLを中心とした方向性パターンを形成する。これにより、複数の主溝12同士が接続し、赤道CL付近の排水性を確保する。
陸部13は、隣接する第1の主溝12aと第2の主溝12bとによって囲まれた領域に形成される。陸部13は、タイヤ周方向に延びる側壁15Cを少なくとも1つ含む。側壁15Cと、交差する第1の主溝12aと第2の主溝12bとの間に、面取り部16が画定される。図5は、図3が示す陸部13及び面取り部16のX−X’に沿った幅方向断面図である。面取り部16の主溝12に対する高さは、側壁15Cから主溝12に向けて漸減する。また、面取り部16の周方向長さは、側壁15Cから主溝12に近づくにつれて漸減する。これにより、面取り部16は、陸部13と複数の主溝12との間を連続的に接続する面を形成する。なお、連続的に接続する面とは、勾配が急激に変化する部分を含まない面であることを意味し、平面、曲面、又はこれらの組み合わせであってもよい。
タイヤ10のトレッド部は、赤道CL付近に陸部13と隣接する面取り部16を備えることにより、溝12の面積を拡大することなく、排水ルートを確保する。そのため、路面の水量が変化しても操縦安定性への影響を受けにくい。また、横力が加わって陸部13が変形した場合でも、面取り部16が陸部13の端部のめくれ上がりを抑制する。そのため、陸部13で溝間の領域全体をカバーしなくても、操縦安定性が確保される。好ましくは、面取り部16は、幅方向断面の少なくとも一部が円弧状に形成されている。さらに好ましくは、面取り部16は、陸部13の上面14と接する上端部分が、円弧状に形成されている。
面取り部16の最大幅は、陸部13の幅の15%〜70%の範囲にあることが好ましい。面取り部16の最大幅が陸部13の幅の15%未満であると、赤道CL付近におけるネガティブ率が上昇し、ブロック剛性が低下する。また、面取り部16の最大幅が陸部13の幅の70%を超えると、ネガティブ率が低下し、排水性が低下する。
タイヤ10において、トレッド部の接地幅におけるネガティブ率は、好ましくは30%〜80%の範囲にあり、さらに好ましくは、30〜55%の範囲にある。赤道CL付近のネガティブ率は、好ましくは45%未満である。
タイヤ10においては、好ましくは、トレッド部の接地幅は90mmである。タイヤ10は、特に、レーシングカート用のフロントタイヤに適している。
陸部13は、好ましくは、主溝12の釣鐘状又はV字状の部分と、隣接する主溝12との間に形成される。面取り部16は、好ましくは、陸部13の幅方向外側に配置され、さらに好ましくは、周方向に整列する。
次に、本発明の第2の実施形態に係るタイヤについて説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係るタイヤ20のトレッド部を示す部分平面図である。複数のブロック状の陸部23が、複数の交差する主溝22に囲まれることによって形成されている。陸部23は、上面24と、主溝22から立ち上がる複数の側壁25とを有する。
主溝22は、赤道CL上を波状に延びる第1の主溝22aと、第1の主溝22aから延びる第2の主溝を含む。図2に示すタイヤ1Bにおける釣鐘状広幅主溝が、赤道CLを中心軸として左右に展開するのに対し、図4に示すタイヤ20における第2の主溝22bは、釣鐘状の左半分と右半分とが交互に、第1の主溝22a上で少しずつ位置をずらして配置される。第2の主溝22bは、一端が第1の主溝22aと接続し、他端が幅方向外側に延びる。このように、第1の主溝22a及び第2の主溝22bは、赤道CLを中心とした方向性パターンを形成する。これにより、複数の主溝22同士が接続し、赤道CL付近の排水性を確保する。隣接する第2の主溝22bの間に副溝又はサイプを設け、排水性をさらに高めることもできる。
陸部23は、第1の主溝22aと第2の主溝22bとの間に形成される。陸部23は、タイヤ周方向に延びる側壁25Cを少なくとも1つ含む。陸部23の側壁25Cと、隣接する複数の主溝22との間に、面取り部26が画定される。面取り部26の高さは、側壁25Cから隣接する主溝22に向けて漸減する。
面取り部26の幅方向断面は、図5に示す面取り部16のX−X’に沿った幅方向断面図と同様の形状である。面取り部26の主溝22に対する高さは、側壁25Cから主溝22に近づくにつれて漸減する。また、面取り部26の周方向長さは、側壁25Cから主溝22に近づくにつれて漸減する。これにより、面取り部26は、陸部23と複数の主溝22との間を連続的に接続する面を形成する。なお、連続的に接続する面とは、勾配が急激に変化する部分を含まない面であることを意味し、平面、曲面、又はこれらの組み合わせであってもよい。
タイヤ20は、赤道CL付近において、陸部23と隣接する面取り部26を備えることにより、第1の主溝22aを実質的に拡張する。これにより、ネガティブ率を上げることなく、排水ルートを確保する。また、横力が加わって陸部23が変形した場合でも、面取り部26が陸部23の端部のめくれ上がりを抑制する。そのため、陸部23で溝間の領域全体をカバーしなくても、操縦安定性を確保する。好ましくは、面取り部26は、幅方向断面の少なくとも一部が円弧状に形成されている。さらに好ましくは、面取り部26は、陸部23の上面24と接する上端部分が、円弧状に形成されている。
面取り部26の最大幅Wは、陸部23の幅の15%〜70%の範囲にあることが好ましい。面取り部26の最大幅が陸部23の幅の15%未満であると、相対的にネガティブ率が上昇する。そのため、トレッド部の赤道CL付近におけるブロック剛性が低下する。また、面取り部26の最大幅が陸部23の幅の70%を超えると、相対的に主溝22の面積比率が低下し、ネガティブ率も低下する。そのため、トレッド部の赤道CL付近における排水性が低下する。
タイヤ20において、トレッド部の接地幅におけるネガティブ率は、好ましくは30%〜80%の範囲にあり、さらに好ましくは、30〜50%の範囲にある。赤道CL付近のネガティブ率は、好ましくは50%未満である。
タイヤ20においては、好ましくは、トレッド部の接地幅は140mmである。タイヤ20は、特に、レーシングカート用のリアタイヤに適している。
陸部23は、好ましくは、第1の主溝22aと、隣接する2つの第2の主溝22bとの間に形成される。2つのタイヤ20の面取り部26は、好ましくは、陸部23の幅方向内側に配置される。面取り部26は、好ましくは、第1の主溝22aに沿って、整列して配置される。
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の実施例及び比較例に係るレーシングカート用タイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(1)タイヤの構成、(2)評価結果について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(1)タイヤの構成
まず、実施例及び比較例に係るレーシングカート用タイヤについて、簡単に説明する。実施例(最終パターン)に係るタイヤ20,30は、図3及び図4に示すように、赤道CL付近の陸部に面取り部を備えたブロックパターンを有する。タイヤ10をフロントタイヤ、タイヤ20をリアタイヤとして装着し、実車試験を行った。比較例1(現行パターン)に係るタイヤ1A,1Bは、図1及び図2に示すように、釣鐘状広幅主溝によって画定されたブロックパターンを有する。タイヤ1Aをフロントタイヤ、タイヤ1Bをリアタイヤとして装着し、実車試験を行った。比較例2(検討パターン)に係るタイヤは、溝の構成については実施例に係るタイヤ10,20と概ね同一であるが、面取り部を備えておらず、溝間の領域全体がブロック状の陸部によってカバーされる。タイヤのスペック及び試験条件を、表1に示す。
Figure 2013166493
(2)評価結果
上述した実施例及び比較例に係るレーシングカート用タイヤの平均ラップタイム及び走行可能距離の結果を、表2に示す。
Figure 2013166493
実施例に係るタイヤ10,20は、比較例1,2と比べて良好なラップタイムを記録した。ドライバーのフィーリング評価によると、実施例は、比較例と比べてグリップ感が良好であり、ステアリングを切った時の応答性も良好であったことから、ブレーキングポイントを奥に設定できた。また、コーナー出口でのスライドも比較例と比べて小さく、コーナリング速度が向上した。すなわち、実施例に係るタイヤは、比較例と比べて操縦安定性が高く、それが良好なラップタイムに反映されたものと考えられ、排水性の点でも遜色がなかったと考えられる。従って、比較例に係るタイヤのトレッドパターンは、排水性を維持しつつ、高い操縦安定性を有することが判明した。
さらに、実施例に係るタイヤ10,20は、比較例1,2と比べて走行可能距離も向上した。これは、陸部と面取り部との組み合わせにより、赤道CL付近の偏摩耗が軽減されて均一に摩耗するようになったことが原因と考えられる。
以上のように、本発明は、ブロック状の陸部と面取り部とを好適に組み合わせたトレッドパターンを形成することにより、排水性を維持しつつ高い操縦安定性を有するレーシングカート用のタイヤに利用することができる。
1A,1B 従来例に係るタイヤ
2 釣鐘状広幅主溝
3 センター陸部
4 ショルダー陸部
5,6 サイプ
7 周方向広幅主溝
10,20 本発明の実施形態に係るタイヤ
12,22 主溝
13,23 ブロック状の陸部
14,24 陸部上面
15,25 陸部側壁
15C,25C 側壁
16,26 面取り部

Claims (9)

  1. 複数の交差する主溝で囲まれた複数のブロック状の陸部をトレッド部に有するレーシングカート用タイヤであって、
    前記陸部は、前記主溝から立ち上がる複数の側壁を有し、
    前記トレッド部は、幅方向中心において周方向に延びる赤道を有し、
    少なくとも前記赤道に近接する前記陸部は、少なくとも1つの前記側壁と隣接する複数の前記主溝との間に画定される面取り部を備え、
    前記面取り部は、前記側壁から隣接する前記主溝に向けて、前記主溝に対する高さが漸減すると共に、タイヤ周方向の長さが漸減する、タイヤ。
  2. 前記面取り部は、幅方向断面の少なくとも一部が円弧状に形成されている、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記面取り部は、その最大幅が前記陸部の幅の15%〜70%の範囲にある、請求項1に記載のタイヤ。
  4. 前記トレッド部の接地幅におけるネガティブ率が、30%〜80%の範囲にある、請求項3に記載のタイヤ。
  5. 前記面取り部が、前記陸部の幅方向外側に配置される、請求項4に記載のタイヤ。
  6. 前記主溝が、周方向において交互に配置される複数の第1の主溝及び複数の第2の主溝を含み、
    前記第1及び第2の主溝は、前記赤道に対して異なる角度で傾斜し、
    前記面取り部が、前記側壁と、交差する前記第1及び第2の主溝との間に画定され、周方向において整列する、請求項5に記載のタイヤ。
  7. 前記面取り部が、前記陸部の幅方向内側に配置される、請求項4に記載のタイヤ。
  8. 前記主溝が、前記赤道に沿って波状に延びる第1の主溝と、前記第1の主溝から幅方向外側に延びる第2の主溝とを含み、
    前記面取り部が、前記側壁と、交差する前記第1及び第2の主溝とによって画定され、周方向において整列する、請求項7に記載のタイヤ。
  9. 前記陸部が、前記赤道を中心とした方向性パターンを形成する、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のタイヤ。
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