JP2013165826A - 移動型x線装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】X線発生装置の回転位置を操作者が把握することができ、それによって誤動作を防止し操作の利便性を高めることが可能な移動型X線装置を提供すること。
【解決手段】X線発生部と、X線発生部を制御する制御部及びX線発生部の電源を搭載した台車と、X線発生部を支持し、台車に対し正逆両方向に回転可能に支持された支持手段と、X線発生部と前記電源とを接続するケーブルとを備えた移動型X線装置において、支持手段の回転方向に関する方向情報を表示する表示手段と、支持手段の回転方向に応じて表示手段が表示する方向情報を変化させる表示制御手段とを備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、病院内を回診し、各回診場所で撮影を行うための移動型X線装置に関し、特にその操作の利便性を高めた移動型X線装置の構造に関する。
現在普及している移動型X線装置は、X線を発生するX線発生装置やX線制御装置などを移動台車に搭載したものであり、X線発生装置を任意の撮影位置に位置付けるために、X線発生装置を支柱に沿って上下動可能に支持する保持装置や支柱の回転機構などを備えている。X線発生装置には、外部電源或いは装置に備えられた内部電源に配線するためのケーブルがつながっている。このような移動型X線装置では、X線発生装置を支柱に沿って上下させるとともに、支柱を回転させることによって、ベッド等に寝たままの患者に対してもX線撮影を行うことができる。
しかし、このような移動型X線装置は、X線発生装置がケーブルによって電源につながれているため、支柱を回転させてX線発生装置を回転させたときにケーブルが支柱に絡まることになり、回転の量によってはケーブルが引っ張られ、ケーブル断線の原因にもなる。この問題を回避するため、近年の装置では、支柱の回転に角度制限を設けたものが主流になっている(特許文献1)。この装置では、支柱の所定の回転角度の位置にストッパ等の構造が設けられており、その角度以上は支柱を回転させないようにして、支柱へのケーブルの絡まりを防止している。
特許第4014282号公報
上記X線発生装置(支柱)の回転に角度制限を設けた装置では、X線撮影終了後にX線発生装置をもとの待機位置に戻す必要があり、それまでに回転させた方向と逆方向にX線発生装置を回転させる必要がある。ところが、X線発生装置を待機位置に戻す際に、本来の回転方向と反対の方向に回転させてしまい、回転制限位置まで回転させてから誤っていたことに気づき、再度、回転し直さなければならないことが間々ある。
本発明は、X線発生装置を支柱周りに回転させる回転機構を備えた移動型X線装置において、X線発生装置の回転位置を操作者が把握することができ、それによって誤動作を防止し操作の利便性を高めることが可能な移動型X線装置を提供することを課題とする。
本発明の移動型X線装置は、上記課題を解決するため、撮影後のX線発生装置を待機位置に戻す方向の指標を表示する表示手段を備えたことを特徴とする。
本発明の移動型X線装置は、具体的には、X線発生部と、前記X線発生部を制御する制御部及び前記X線発生部の電源を搭載した台車と、前記X線発生部を支持し、前記台車に対し正逆両方向に回転可能に支持された支持手段と、前記X線源と前記電源とを接続するケーブルとを備え、前記支持手段の回転方向に関する方向情報を表示する表示手段と、前記支持手段の回転方向に応じて前記表示手段が表示する方向情報を変化させる表示制御手段とを備える。
本発明の移動型X線装置は、X線発生部を支持する支持手段の回転方向に応じて回転方向に関する情報を表示する手段を備えたことにより、操作者は撮影後のX線発生部がどのような回転位置にあっても表示手段に表示される情報をもとに誤動作なく待機位置に戻すことができる。表示手段が表示する方向情報は、支持手段を待機位置に戻す方向を示す矢印や文字とすることができ、これにより極めて容易に操作を行うことができる。
本発明が適用される移動型X線装置の全体概要を示す斜視図 図1のX線装置の上面図 第一実施形態の回転機構部を示す斜視図 図3の回転機構部の回転制限機構を示す上面図 図3の回転機構部の回転方向の表示機構を示す上面図 図3の回転機構部の要部を示す図 回転制限機構の動作を説明する図 回転方向表示機構の動作を説明する図 第二実施形態の回転方向表示機構を示す上面図 第二実施形態の動作を説明する図
本発明の移動型X線装置は、X線管等のX線発生部と、X線発生部のオンオフや管電流等を制御する制御部と、X線発生部の電源と、X線発生部を支持する支持手段と、X線発生部と電源とを接続するケーブルとを備える。制御部と電源は台車に搭載されている。また支持手段は、台車に対し正逆両方向に回転可能に支持されている。本発明の移動型X線装置は、また、支持手段の回転方向に関する方向情報を表示する表示手段と、支持手段の回転方向に応じて表示手段が表示する方向情報を変化させる表示制御手段とを備える。
<第一実施形態>
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明が適用される移動型X線装置(以下、単にX線装置ともいう)の全体概要を示す斜視図、図2は図1のX線装置の上面図である。
この移動型X線装置1は、主たる構成として、X線管を含むX線発生部10、X線発生部10の駆動を制御する制御部20、制御部20を収納する筐体30、X線発生部10を支持する支持機構部40、支持機構部40を上下方向に沿ってスライド可能に支持する支柱50、制御部20を収納した筐体30や支柱50を搭載し、移動用車輪を備えた台車60、支柱50を台車60に対し回転可能に支持する回転機構部70、及びX線発生部10を電源に接続するためのケーブル80を備えている。電源は外部電源であってもよいし、内部電源であってもよく、内部電源の場合は筐体30に収納されている。なお、本明細書において、台車60が置かれる床面に対し垂直な方向を上下方向といい、台車60の車輪の軸に沿った方向を横方向、台車の移動方向を前後方向という。
X線発生部10は、X線管部11と、X線管部11のX線窓(不図示)に固定された絞り12とを備える。X線管部11は図1では横方向に長い筒状の形状を有し、その横方向両側をアーム41で軸支されて、支持機構部40に連結されている。絞り12は、X線管部11から発生されるX線を所望の撮影範囲に制限するためのもので、絞り範囲等を調整するためのダイヤル等の入力部13が備えられている。
制御部20は、X線発生部10の動作を制御するもので、X線装置の電源のオンオフ等のスイッチや撮影に必要な条件等を操作者が設定するための入力ボタン等を配置した操作パネル21が備えられている。
筐体30は、操作パネル21が形成されたトップ面31と、それに続く前後のカバー32と、2枚の側板33と、X線装置1を移動させる際に操作者が使用するハンドル34とを備える。前後のカバー32と側板33は下部が台車60に固定され、台車60と一体化されている。また側板33の上端は、台車60の端面から突出した凸部になっており、この凸部に2つの側面板33を連結するようにハンドル34が設けられている。また筐体30の、トップ面31と絞り12との間の空間や、側板33の側面や、カバー32に設けられた凹部などの空間は、FPDや撮影に必要な部材を載置したり収納するための空間に利用される。
支持機構部40は、前述したX線管部11を支持するアーム41と、アーム41の一端が連結されるスライダ42とを備える。スライダ42は、1ないし複数のリンク部材からなり、一端がアーム41に固定され、他端が支柱50に対し上下動可能に支持されている。支柱50は、台車60に軸支される円盤状の回転体71に固定され、回転体71が回転することにより、台車60に対し回転することができる。支柱50の回転は、図示しないストッパによって、X線管部11が筐体30のトップ面31上にある初期位置(図1に示す位置)から所定の回転量回転した位置まで範囲が限定されている。回転体71及びストッパを含めた回転部70の構造については後述する。
これら支持機構部40の構造により、アーム41に固定されたX線管部11は、それに固定されたしぼり12とともに、支柱50に対し上下方向に移動でき、また、初期位置から任意の角度回転させた状態(例えば、図2に実線或いは点線で示す位置)で、アーム41とスライダ(リンク部材)との連結角度或いはリンク部材同士の連結角度を変化させることにより、支柱50からの距離及びしぼり12の向きを自由に変化させることができる。
台車60には、取付方向が固定された固定車輪61と、進行方向が可変である自在車輪62とが取り付けられていると共に、X線管部11に高電圧を供給する電源(図示せず)が搭載されている。電源とX線管部11とを接続するケーブル80は、上述したX線管部11の回転方向や上下方向の移動を許容する程度のたるみを持たせて、支柱50やスライダ42の外側に露出させて配置されている。
次に支柱50の回転機構部70の構造をさらに図3ないし図6を参照して説明する。図3は、回転機構部70を示す斜視図である。図4は回転体71の回転制限機構を示す上面図で、図5は回転方向の表示機構を示す上面図であり、各機構をわかりやすくするために、図4では表示機構部分を点線で示し、図5では回転制限機構部分を省略している。図6は回転機構部の要部を示す図である。
回転機構部70は、図3に示すように、支柱50が固定される回転体71と、円筒状のベアリング部72aを備えた回転体支持部72と、回転支持部72に固定され、回転体71の回転を所定の回転範囲内に制限するストッパ731、732と、回転支持部72に軸支された回転表示部74と、回転体71の上面に固定され、回転表示部74を回転させる一対のギア片751、752とを備えている。
台車60の上面には、回転体71の一部と回転表示部74の外形に対応する開口が形成されており、回転体71の一部と回転表示部74が、装置の外側から見えるようになっている。その他の構造は、台車60の上面で覆われている。
回転支持部72は、図示する実施形態では四角形の板部材の中央に円形の開口が設けられ、この開口に円周に円筒部(ベアリング部72a)が接続された形状を有し、円筒部の内面でベアリングによって支柱50の回転軸を支持している。板部材は、台車60にねじ等で固定されている。
回転体71は円盤状の形状で、中央に形成された穴を支柱50の回転軸51が貫通し、支柱50と一体的に回転する。支柱50に支持されたX線管部11が筐体30の上面パネル31真上にある位置が回転体71の待機位置或いは初期位置であり、回転体71はこの待機位置から時計方向(正方向)及び反時計方向(逆方向)の両方向に回転可能である。
回転体71の下面の周縁近傍には、図4に示すように、ストッパ731、732と係合することによって回転体71の回転を阻止する当たり止め(ボルト)77が設けられている。この実施形態では、回転体71の回転範囲は、360度より小さい角度、例えば両方向に325度ずつであり、両方向の回転に対応して、正方向用及び逆方向用のストッパ731、732が、それぞれ2か所に設けられている。回転範囲が325度の場合、ストッパ731、732の位置は、待機位置における回転体71の中心と回転表示部74の中心とを結ぶ直線Lに対し±35度の角度を持つ直線上に設けられる。
正方向用及び逆方向用のストッパ731、732は、同様の構造を持つので、以下、両者を総括したストッパ73として、図4を参照して、その構造を説明する。ストッパ73は、略直方体形状の固定部材73aと、固定部材73aに対し揺動可能に固定されたカム73bとからなる。カム73bの揺動面(揺動方向が属する面)は、回転体71の回転面と平行である。
固定部材73aは、回転体支持部72にネジ等により固定されている。また固定部材73aには、カム73bの揺動を許容する略三角形の切欠け73cが形成されており、この切欠け73cにカム73aが収納されている。カム73aは、図4の上面図に示すように、上から見たときに四角形の一辺(正面という)の中央をくり抜いた形状(73d)を有し、正面に隣接する二つの側面のうち一方の側面が、固定部材73aの切欠け73cの一方の内壁面に当接した状態では、他方の側面側がボルト77の回転軌跡を遮る位置にある。またカム73bの二つの側面の他方が切欠け73cの他方の内壁面に当接した状態では、一方の側面がボルト77の回転軌跡を遮る位置にある。このようなストッパ73の構造により、正方向及び逆方向について、回転範囲を制限し且つ回転範囲内での自由回転を可能にすることができる。
一方、図5に示す回転機構部において、回転体71に固定された一対のギア片751、752は、回転体71の回転に伴い回転表示部74を回転させるものであり、図6に示すように、側面にギアが形成されている。これらギア片751、752は、上記直線Lに対し線対称の位置、例えば直線Lから±15度の角度を持つ線上に固定されている。回転表示部74は、図6に示すように、側面の一部にギア溝が形成された円盤状の部材で、上面に回転方向を示す矢印が描かれている。回転表示部74側面のギア溝74aは、回転体71に固定されたギア片751、752と噛合可能であり、回転する回転体71のギア片751、752のいずれかと噛合することにより、回転表示部74を回転させる。ギア溝及びギア片75のギア長は、回転表示部74を90度回転させる長さに設定されている。これによりギア片751、752との係合による回転表示部74の回転は±90度に限定される。
次に本実施形態の移動型X線装置の動作、特に回転体(支柱)71の回転動作を、図7及び図8を参照して説明する。図7は、回転体71とストッパ73との位置関係を示す図、図8は、回転体71と回転表示部74との位置関係を示す図であり、それぞれ、中央の図は回転体71が待機位置ある状態、左側は反時計回りに回転した状態、右側は時計回りに回転した状態を示している。
まず図7を参照して回転制限機構について説明する。回転体71が回転していない待機位置(角度0)にあるときは、当たり止め(ボルト)77は、左右のストッパ731、732との中央にある。また左右のストッパ731、732は、カム73bのくり抜き部73dが形成された正面がボルト77側を向いて配置されている。回転体71が反時計まわりに回転することによってボルト77が左側のストッパ731、即ち正方向用ストッパにぶつかると、ストッパ731のカム73bが揺動することによって、ボルト77は移動を妨げられることなく、回転体71はそのままさらに回転することが可能となる。回転体71がさらに回転して−325度まで回転すると(左端図)、ボルト77は右側のストッパ732のカムにぶつかる。ストッパ732のカムは初期位置において左側面がストッパ732の切欠け内壁面に当接しているので、カムに当接したボルト77がさらに反時計方向に回転しようとする動きが止められる。
回転体71が時計回りに回転する場合には、回転体71と左右のストッパのカムの動きは、左右が逆転する以外は反時計回りの場合と同様となり、+325度のところで回転体71の回転は止められる(右端図)。
次に図8を参照して、回転体71の回転に伴う回転表示部74の動作を説明する。まず図8の中央図に示すように、回転体71が回転していない待機位置(角度0)にあるときは、回転表示部74の矢印は、直線Lと平行であって、回転体71の中心と反対側を指している。回転体71が待機位置から反時計方向に回転して、ギア片752が回転表示部74の位置に達すると(左端図)、そのギア溝がギア片752と係合し、さらなる回転体71の回転により回転表示部74が回転する。回転体71の回転継続によって回転表示部74はギア長で決まる角度即ち90度回転し、その後、ギア溝とギア片752との係合が外れると、回転表示部74の回転は停止する。この回転表示部74の回転により、その表面に描かれた矢印は、回転方向と反対方向(図中、右方向)を示し、この状態で止まる。回転体71は、図7で説明したように、ボルト77が逆方向用ストッパ732のカムに当接するまで回転が可能であり、任意の位置でX線装置を動作させて撮影を行うことができる。
操作者は、回転体71がその制限された回転範囲内でどこまで回転した場合でも、回転表示部74の矢印74bを見て、回転体71即ち支柱50とそれに固定されたX線管部11を待機位置に戻す方向を知ることができる。
回転体71を図8の右図に示すように時計回りに回転させた場合も同様であり、回転体71の回転によりギア片751が回転表示部74の位置に達すると、そのギア溝がギア片751と係合し、さらなる回転体71の回転により回転表示部74が反時計まわりに回転し、矢印74bは回転体71の回転方向と反対の方向(図中、左方向)を指し示す。この矢印による表示により、操作者はX線管部11を待機位置に戻す方向を知ることができる。また撮影毎に待機位置に戻すことなく、支柱50を時計方向に回したり、その逆に回したりして使用した場合にも、回転体71は回転角度0度よりも逆方向に回転しているときは、回転表示部74の矢印74bは正方向を向き、0度よりも正方向に回転している時は矢印74bは逆方向を向いているので、待機位置へ戻す際の誤動作を避けることができる。
本実施形態によれば、支柱50とともに回転する回転体71に一対のギア片を設けると共に、このギア片によって回転し、回転体71の回転方向と反対の方向を表示する回転表示部を設けたことにより、撮影後にX線管部11を待機位置に戻す操作を容易にすることができる。
なお以上の説明では、正逆両方向の回転制御機構として、カムを備えたストッパと当たり止め(ボルト)との組合せを説明したが、回転制御機構は上記実施形態に限らず、正方向回転時には当たり止めが正方向用ストッパと干渉せず、逆方向回転時には当たり止めが逆方向用ストッパと干渉しない構造であれば採用することができる。このような構造として、例えば、回転体71の側面の2か所、例えば±35度の位置に、正方向用当たり止めと逆方向用当たり止めとを設け、これら当たり止めと対応する正方向用ストッパと逆方向用ストッパを設ける。そして、正方向用ストッパ及び当たり止めの組と逆方向用ストッパ及び当たり止めの組の上下方向の位置を異ならせる、或いは、ストッパに反対方向の当たり止めが通る高さに沿ってそれを通過させるための凹部を設ける等の構造が採用される。
第一実施形態の移動型X線装置の主な特徴は次のとおりである。
X線発生装置の回転を戻す方向の指標を表示するための表示手段は、台車(60)に対し回転可能に支持され、表面に方向情報を示すマークを備え且つ側面にギア溝が形成された円盤状部材(74)からなり、表示制御手段は、支持手段(回転体71)に備えられ、円盤状部材(74)のギア溝と噛合可能な一対のギア片(751、752)を備え、一対のギア片は、支持手段の待機位置おいて、支持手段の回転中心と円盤状部材の回転中心とを結ぶ直線の両側に位置する。一対のギア片は、円盤状部材のギア溝と噛合することによって円盤状部材を回転させて、円盤状部材に備えられたマークを変化させる。
ギア片及び円盤状部材のギア溝は、共にギア長が、円盤状部材(74)を90度回転させる長さである。支持手段は、X線発生部をX線装置の高さ方向にスライド可能に支持する支柱(50)と、支柱を回転させる回転体(71)とを含み、ギア片は回転体(71)の周縁に沿って配置されている。
表示手段が表示する方向情報は、支持手段を待機位置に戻す方向を示す矢印のマーク、戻す方向を示す文字のいずれかを含む。
支柱の正逆両方向の回転を360度未満に制限する回転制限機構(77、73)を備えている。支柱(50)と一体に回転する回転体(71)を備え、回転制限機構は、台車側に固定された一対のストッパ(731、732)と、一対のストッパにそれぞれ揺動自在に固定されたカム(73b)と、回転体(71)に固定された当たり止め部材(77)とを含み、一対のストッパのカムの一方は、回転体の正方向の回転時に当たり止め部材と当接して正方向の回転を阻止し、他方は、回転体の逆方向の回転時に当たり止め部材と当接して逆方向の回転を阻止する。
<第二実施形態>
本実施形態は、回転体71を戻す方向を表示する機構を機械的な機構ではなく、回転体71の回転量を検知するセンサ等を利用して実現したことを特徴としている。本実施形態においても、装置全体の構成は図1及び図2に示すX線装置と同様であり、回転方向表示機構以外の構成は第一実施形態と同様であり、以下、第一実施形態と異なる点を中心に説明する。図9に、本実施形態の回転機構部の上面図を示す。
本実施形態の回転機構部は、第一実施形態と同様に、X線発生部10を支持する支柱50を回転させる回転体71と、その回転を360度未満に制限するストッパ73(図3参照)とを備えている。回転体71は、回転支持部72に正逆両方向の回転が可能なようにベアリング(図示せず)によって支持されており、ストッパ73は、回転体71の待機位置(回転角度0)に対し所定の角度を持って左右に配置されている。ストッパ73による回転制限機構は第一実施形態と同様である。
本実施形態では、回転体71の周縁近傍に開口78が形成されるとともに、この開口78を検知する一対のセンサ791、792が回転支持部72に固定されている。開口78は、回転体71の待機位置において、その中心を通り台車の前後方向に平行な直線Lの上に位置し、センサ79(791、792)は、この直線Lに対し所定角度を持つ位置、例えば±15度の位置に設置されている。センサ79は、本実施形態では光センサが用いられ、センサ79の位置を開口78が通過したとき開口を通して外光を光センサが検出し、開口78の通過を検知するようになっている。
一方、回転体71の近傍であって操作者が確認しやすい場所には、回転方向表示部740が設けられている。回転方向表示部740は、例えば、左方向を示すランプ741と右方向を示すランプ742とを備え、いずれか一方が点灯することにより回転方向を表示するようになっている。表示部740のランプの切り替えは、以下、詳述するようにセンサ79からの信号によって行われる。
上記構成における本実施形態の回転方向表示機能について、図10を参照して説明する。回転体71が、図9に示す待機位置から反時計回りに回転し、その開口78がセンサ791を通過すると、センサ791からの信号が回転方向表示部740に送られ、これにより右方向を示すランプ742が点灯する。開口78の位置がセンサ791より反時計回りに進んだ位置にある間、ランプ742の点灯が継続する。回転体71が時計回りに回転して開口78がセンサ791を通過すると、その信号が回転方向表示部740に送られ、ランプ742は消灯する。即ち、開口78の奇数回目の通過ではランプ742は点灯し、偶数回目の通過ではランプ742は消灯する。
同様に、回転体71が、図9に示す待機位置から時計回りに回転し、その開口78がセンサ792を通過すると、センサ792からの信号が回転方向表示部740に送られ、これにより左方向を示すランプ741が点灯する。ランプ741も、開口78の奇数回目の通過で点灯し、偶数回目の通過で消灯する。従って、開口78がほぼ待機位置に戻った状態では二つのランプ741、742は消灯しているが正方向或いは逆方向に回転した状態では、その回転方向と逆方向のランプが点灯した状態になる。操作者は、このランプの点灯状態を確認することで、撮影後のX線管部11を待機位置に戻す方向を容易に知ることができる。
なお以上、第二実施形態として、センサを用いた回転方向表示機能を備えたX線装置を説明したが、センサとしては、開口と光センサとの組合せのみならず、他の光学的センサや磁気的センサ、マイクロスイッチなどを採用することも可能である。またセンサによって表示を切り替える表示部についても、矢印の表示に代えて或いはそれに加えて「右」「左」等の文字による表示を行ってもよい。表示部の位置も、X線装置の操作パネルに設けることも可能である。さらに音で報知する手段を追加することも可能である。
本実施形態によれば、第一実施形態と同様の効果が得られるとともに、センサからの信号によって電気的な表示手段を制御しているので、表示手段の設置位置に自由度があり、操作者が見やすい任意の位置や複数の位置に回転情報(X線管部を戻す方向など)を表示させることができる。
第二実施形態の移動型X線装置の主な特徴は次のとおりである。
表示制御手段は、支持手段の回転を検知する第一及び第二の検知手段(791、792)を備え、第一及び第二の検知手段が検知した回転方向に応じて、表示手段(740)の表示を切り替える。
その他、第一実施形態の移動型X線装置と共通する特徴を備えることができる。具体的には、表示手段が表示する方向情報は、支持手段を待機位置に戻す方向を示す矢印のマーク、戻す方向を示す文字のいずれかを含むこと、また支柱の正逆両方向の回転を360度未満に制限する回転制限機構を備えること、などである。
本発明によれば、操作性の向上した移動型X線装置が提供される。これにより病院におけるX線撮影の利便性を向上することができる。
1・・・移動型X線装置、10・・・X線発生部、11・・・X線管部、12・・・絞り部、20・・・制御部、21・・・操作パネル、30・・・筐体、40・・・支持機構部(支持手段)、50・・・支柱(支持手段)、60・・・台車、70・・・回転機構部、71・・・回転体、72・・・回転体支持部、73・・・ストッパ、732・・・カム、74、740・・・回転表示部(表示手段)、75・・・ギア片(表示制御手段)、78・・・開口、79・・・センサ(検出手段)、80・・・ケーブル。

Claims (9)

  1. X線発生部と、前記X線発生部を制御する制御部及び前記X線発生部の電源を搭載した台車と、前記X線発生部を支持し、前記台車に対し正逆両方向に回転可能に支持された支持手段と、前記X線発生部と前記電源とを接続するケーブルとを備えた移動型X線装置において、
    前記支持手段の回転方向に関する方向情報を表示する表示手段と、前記支持手段の回転方向に応じて前記表示手段が表示する方向情報を変化させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする移動型X線装置。
  2. 請求項1に記載の移動型X線装置であって、
    前記表示手段は、前記台車に対し回転可能に支持され、表面に方向情報を示すマークを備え且つ側面にギア溝が形成された円盤状部材からなり、
    前記表示制御手段は、前記支持手段に備えられ、前記円盤状部材のギア溝と噛合可能な一対のギア片を備え、前記一対のギア片は、前記支持手段の待機位置において、前記支持手段の回転中心と前記円盤状部材の回転中心とを結ぶ直線の両側に位置することを特徴とする移動型X線装置。
  3. 請求項2に記載の移動型X線装置であって、
    前記一対のギア片は、前記円盤状部材のギア溝と噛合することによって前記円盤状部材を回転させて、前記円盤状部材に備えられたマークを変化させることを特徴とする移動型X線装置。
  4. 請求項2又は3に記載の移動型X線装置であって、
    前記ギア片及び前記円盤状部材のギア溝は、共にギア長が、前記円盤状部材を90度回転させる長さであることを特徴とする移動型X線装置。
  5. 請求項2ないし4いずれか一項に記載の移動型X線装置であって、
    前記支持手段は、前記X線発生部をX線装置の高さ方向にスライド可能に支持する支柱と、前記支柱を回転させる回転体とを含み、前記ギア片は前記回転体の周縁に沿って配置されていることを特徴とする移動型X線装置。
  6. 請求項1に記載の移動型X線装置であって、
    前記表示制御手段は、前記支持手段の回転を検知する第一及び第二の検知手段を備え、前記第一及び第二の検知手段が検知した回転方向に応じて、前記表示手段の表示を切り替えることを特徴とする移動型X線装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の移動型X線装置であって、
    前記表示手段が表示する方向情報は、支持手段を待機位置に戻す方向を示す矢印のマーク、戻す方向を示す文字のいずれかを含むことを特徴とする移動型X線装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の移動型X線装置であって、
    前記支柱の正逆両方向の回転を360度未満に制限する回転制限機構を備えたことを特徴とする移動型X線装置。
  9. 請求項8に記載の移動型X線装置であって、
    前記支柱と一体に回転する回転体を備え、
    前記回転制限機構は、前記台車側に固定された一対のストッパと、前記一対のストッパにそれぞれ揺動自在に固定されたカムと、前記回転体に固定された当たり止め部材とを含み、
    前記一対のストッパのカムの一方は、前記回転体の正方向の回転時に前記当たり止め部材と当接して正方向の回転を阻止し、他方は、前記回転体の逆方向の回転時に前記当たり止め部材と当接して逆方向の回転を阻止することを特徴とする移動型X線装置。
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