JP2013165466A - プログラマブルロジックスイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】 小さなチップ面積で誤動作の発生を防止するプログラマブルロジックスイッチを提供すること。
【解決手段】 本発明の実施形態によるプログラマブルロジックスイッチは、第1配線に接続され第1制御信号を受ける第1端子と、第2配線に接続され第1信号が入力される第2端子と、第3配線に接続され信号を出力する第3端子とを有する第1不揮発メモリと、前記第1配線に接続され前記第1制御信号を受ける第4端子と、第4配線に接続され第2信号が入力される第5端子と、前記第3配線に接続され信号を出力する第6端子とを有する第2不揮発メモリと、前記第3配線に接続された少なくとも1つのトランジスタとを有し、前記第3配線に接続されるトランジスタはいずれもゲート電極が前記第3配線に接続される。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態はプログラマブルロジックスイッチに関する。
プログラマブルロジックスイッチは、メモリに保持されたデータに応じてロジックスイッチ(例えば、トランジスタ等)のオン/オフを制御する素子である。一般的に、論理演算回路や配線回路を再構成する必要のあるFPGA(Field Programmable Gate Array)などに用いられる。
従来のFPGAに用いられるプログラマブルロジックスイッチは、SRAMなどの揮発性メモリを用いている。このため、メモリに保存されたデータは電源を切ると消えてしまう。したがって、再度電源が投入されたときには、別に設けたメモリ領域からデータを改めて読み込まなければならないという問題があった。また、一般的にSRAMは6つのトランジスタで構成されている。そのため、使用されるSRAMの数が多いFPGAではチップ面積が大きくなるという問題があった。
この問題に対して、不揮発性のフラッシュメモリを用いるプログラマブルロジックスイッチが知られている。特許文献1に記載のFPGAのメモリセルは、直列に接続された第1の不揮発メモリ素子と第2の不揮発メモリ素子を含む。第1の不揮発メモリ素子のゲートと第2の不揮発メモリ素子のゲートは、共通の配線(control voltage line)に接続されている。第1の不揮発メモリ素子と第2の不揮発メモリ素子の間の接点はメモリセルの出力ノードQとしてふるまう。各メモリセルの出力ノードQには、プログラマブルロジックのスイッチングトランジスタと、N−MOSトランジスタが接続される。メモリセルがオペレーションモードのとき、第1の不揮発メモリ素子と第2の不揮発メモリ素子のいずれか一方が消去状態、他方が書き込み状態である。第1の不揮発メモリ素子と第2の不揮発メモリ素子の一方のソースに0V、他方のソースに電源電圧(例えば3V)を印加する。これにより、第1の不揮発メモリ素子と第2の不揮発メモリ素子のどちらが書き込み状態であるかに応じて、スイッチングトランジスタがオン/オフする。
このメモリセルがプログラミングモードの場合、第1および第2の不揮発メモリ素子のゲートに第1の書き込み電圧(7V)、書き込み状態にしたい方の不揮発メモリ素子のソースに第2の書き込み電圧(4V)、他方の不揮発メモリ素子のソースに0Vが入力される。また、このときN−MOSトランジスタはONにされ、このN−MOSトランジスタを介して、ノードQには0Vが印加される。これにより書き込み状態にしたい不揮発メモリ素子のソースドレイン間には電位差が生じて、不揮発メモリ素子への書き込みが行われる。
このメモリセルが消去オペレーションモードの場合、第1および第2の不揮発メモリ素子のゲートに第1の消去電圧(−6V)、第1および第2の不揮発メモリ素子のソースに0Vが入力される。また、このときN−MOSトランジスタはONにされ、このN−MOSトランジスタを介して、ノードQには第2の消去電圧(4V)が印加される。これにより第1の不揮発メモリ素子のドレインとゲートの電位差および、第2の不揮発メモリ素子のドレインとゲートの電位差は10Vとなる。この電位差を用いて2つの不揮発メモリ素子の蓄積膜から電子を引き抜く。
しかしながら、特許文献1に記載のメモリセルでは、以下のような問題がある。第1に、このメモリセルでは、一方の不揮発メモリ素子のみに書き込むことを実現するために、N−MOSトランジスタが設けられている。そのため、チップ面積が増加し、チップのコストが増加する。第2に、このメモリセルのスイッチングトランジスタのゲートに電源電圧を与えようとしたときに、N−MOSトランジスタのドレインの接合容量も充電しなければならず、電圧の伝達に時間を要する。そのため、メモリセルの動作速度が低下する。第3に、メモリセルが消去オペレーションモードの場合に、ノードQからスイッチングトランジスタのゲートに第2の消去電圧(4V)が印加されるが、スイッチングトランジスタの基板電位は0Vであるため、スイッチングトランジスタのゲート絶縁膜は第2の消去電圧を与えても壊れないだけの十分な膜厚を有する必要がある。不揮発メモリ素子からデータを消去するために大きな第2の消去電圧を用いる場合には、スイッチングトランジスタのゲート絶縁膜の膜厚が厚くなり、スイッチングトランジスタの動作速度が低下する。第4に、メモリセルが消去オペレーションモードの場合とプログラミングモードの場合とで、N−MOSトランジスタのソースに印加する電圧が異なる。また、N−MOSトランジスタをオン状態にするためにはソースとゲートの電位差を閾値電圧(Vth)以上にしなければならないため、N−MOSトランジスタのゲートに印加する電圧の大きさも消去オペレーションモードの場合とプログラミングモードの場合とで異なる。このため、複数種類の電圧の電源が必要となる。
米国特許6002610号公報
本発明は、小さなチップ面積で誤動作の発生を防止するプログラマブルロジックスイッチを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の実施形態によるプログラマブルロジックスイッチは、第1配線に接続され第1制御信号を受ける第1端子と、第2配線に接続され第1信号が入力される第2端子と、第3配線に接続され信号を出力する第3端子とを有する第1不揮発メモリと、前記第1配線に接続され前記第1制御信号を受ける第4端子と、第4配線に接続され第2信号が入力される第5端子と、前記第3配線に接続され信号を出力する第6端子とを有する第2不揮発メモリと、前記第3配線に接続された少なくとも1つのトランジスタとを有し、前記第3配線に接続されるトランジスタはいずれもゲート電極が前記第3配線に接続されることを特徴とする。
本発明の実施形態に係るロジックスイッチのセルを示す図。 本発明の実施形態に係るロジックスイッチのセルの一例を示す図。 本発明の実施形態に係るロジックスイッチのセルの一例を示す図。 本発明の実施形態に係るロジックスイッチのセルへの書き込み動作の説明図。 本発明の実施形態に係るロジックスイッチのセルへの書き込み動作の説明図。 本発明の実施形態に係るロジックスイッチのセルへの書き込みの実験結果。 本発明の実施形態に係るロジックスイッチのセルのノードQの電位とビット線BL2に印加する電圧との関係を示す図。 本発明の実施形態に係るロジックスイッチのセルアレイの一例を示す図。 本発明の実施形態に係るロジックスイッチのセルの一例を示す図。 本発明の実施形態に係るロジックスイッチのセルの消去動作を示す図。 本発明の実施形態に係るロジックスイッチのセルの動作を示す図。 本発明の実施形態に係るロジックスイッチのメモリトランジスタの構成を示す図。 本発明の実施形態に係るロジックスイッチのメモリトランジスタの構成を示す図。 本発明の実施形態に係るロジックスイッチのセルの動作を示す図。
[第1の実施形態]
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態のプログラマブルロジックスイッチ(以下、ロジックスイッチと称する)の1つのセルを示す図である。本実施形態のロジックスイッチのセル1aは、2つの不揮発メモリM1,M2と、1つのパストランジスタPT1を有する。不揮発メモリM1,M2は、それぞれ信号電極と制御電極を有し、信号電極および制御電極に入力される信号によって、メモリの状態を切り換える。不揮発メモリM1,M2はそれぞれの一端がノードQに接続され、制御電極がともにワード線WL1に接続される。さらに、不揮発メモリM1はビット線BL1に接続され、不揮発メモリM2はビット線BL2に接続される。パストランジスタPT1のゲートはノードQに接続される。
セル1aは、ワード線WL1とビット線BL1,BL2に印加する電圧の大きさと、電圧を印加するタイミングを調整することにより、不揮発メモリM1,M2のいずれか一方に書込みを行うことができる。また、不揮発メモリM1,M2から一括してデータを消去することもできる。不揮発メモリM1,M2は、例えばフラッシュメモリトランジスタや、3端子の不揮発MEMSスイッチである。以下では、不揮発メモリM1,M2として、電荷蓄積膜を有するフラッシュメモリトランジスタを用いた場合を例にして説明する。
図2は、不揮発メモリとしてフラッシュメモリトランジスタ(以下、メモリトランジスタと称する)を用いた場合のセル1bを示す図である。セル1bは、2つのメモリトランジスタM11,M21と、1つのパストランジスタPT1を有する。
メモリトランジスタM11,M21は、電荷蓄積膜として導電性のフローティングゲートを用いたFG(Floating Gate)型トランジスタでも良いし、絶縁性のシリコン窒化物あるいはシリコン酸窒化物の膜を電荷蓄積膜として用いたMONOS(Metal-Oxide-Nitride-Oxide-Semiconductor)型トランジスタでも良い。MONOS型トランジスタを用いると、パストランジスタPT1等のロジックトランジスタとプロセスの相性が良く、FG型トランジスタを用いた場合よりも、メモリトランジスタとロジックトランジスタとを近接して配置することができる。そのため、チップの面積を小さくすることが可能である。本実施形態では、メモリトランジスタM11,M21がシリコン窒化物を電荷蓄積膜として用いたMONOS型トランジスタであるとして説明する。
図3は、セル1bの断面図の一例を示す図である。図3に示すように、メモリトランジスタM11,M21およびパストランジスタPT1は、同一のウェル10に作製され、このウェルには基板電圧を印加するための基板電極16が設けられている。メモリトランジスタM11,M21は、シリコン基板のチャネル形成箇所の上方に形成されるシリコン酸化膜(第1絶縁膜)11と、第1絶縁膜上の上方に配置されるシリコン窒化膜(電荷蓄積膜)12と、電荷蓄積膜の上方に配置されるシリコン酸化膜(第2絶縁膜)13と、第2絶縁膜の上方に配置される制御ゲート電極14とが積層されたゲート構造を有するMONOS型トランジスタである。
図2および図3に示すとおり、メモリトランジスタM11,M21のゲートは、いずれもワード線WL1に接続されている。メモリトランジスタM11のソースドレイン電極15のうち、一方はビット線BL1に接続されており、他方はメモリトランジスタM21のソースドレイン電極の一方に接続されている。メモリトランジスタM21のソースドレイン電極15の他方は、ビット線BL2に接続されている。また、メモリトランジスタM11,M21の接続ノードQは、パストランジスタPT1のゲートに接続されている。
なお、ここでは、メモリトランジスタM11,M21がP型ウェル上に形成されたN型トランジスタとして説明するが、N型ウェル上に形成されたP型トランジスタであっても良い。また、図3において、メモリトランジスタM11,M21は、素子分離17で囲まれた同一アクティブエリア(以下、AAと略す)上に形成されているが、異なるAA上に形成されていても良い。また、基板はシリコン基板として説明するが、その他の半導体であっても良い。さらに、第1絶縁膜,電荷蓄積膜,第2絶縁膜,制御ゲート電極は、膜種の異なる複数の膜の積層であっても良い。
(書き込み方法)
セル1bのメモリトランジスタM11,M21への書込み方法について図4〜図6を参照して説明する。なお、以降では、メモリトランジスタの電荷蓄積膜に電子が多く蓄積され、閾値電圧Vthが高くなった状態を書き込み状態とし、電荷蓄積膜に蓄積された電子の量が少なく、閾値電圧Vthが低くなった状態を消去状態とする。また、メモリトランジスタM11,M21の消去状態の閾値電圧は2V、書き込み状態の閾値電圧は6Vとして説明する。
本実施形態のメモリトランジスタM11,M21への書き込みは、CHE(Channel hot electron)を利用する。CHEは、極めて高いエネルギーを有している電子で、トランジスタのドレイン電圧がある量よりも大きくなり、チャネルがドレイン端でピンチオフを起こしたときに発生する。ソースドレイン間の電位差によって発生したCHEを、ゲート電圧によって電荷蓄積膜に引き込み、メモリトランジスタへの書き込みを実現する。CHEを用いた書き込み方式の場合、FN(Fowler-Nordheim)電流を用いた書き込み方式と比べて、個々の端子に印加する電圧が小さいという利点がある。
メモリトランジスタM11,M21がいずれも消去状態のときに、メモリトランジスタM21にのみデータを書き込む場合、図4(a)に示すようにワード線WL1に第1の書き込み電圧を印加し、ビット線BL2に第2の書き込み電圧を印加する。また、ビット線BL1と基板電極には接地電圧を印加する。
第1の書き込み電圧は、消去状態のメモリトランジスタM11,M21の閾値電圧Vth以上であり、FN電流によってメモリトランジスタへの書き込みがされる電圧よりも低い電圧に設定する。具体的には、FN電流によってメモリトランジスタへの書き込みが行われるには、20V程度の電圧が必要である。そのため、第1の書き込み電圧は、20Vよりも低い電圧に設定する。
第2の書き込み電圧は、シリコンとシリコン酸化膜11との間の障壁高さを超える電圧に設定する。これは、メモリトランジスタM21のドレイン端に発生したCHEがシリコン酸化膜(トンネル膜)11のエネルギー障壁を飛び越えてシリコン窒化膜(電荷蓄積膜)12に入る必要があるためである。また、第2の書き込み電圧は、メモリトランジスタM21のウェル(P型)とソースドレインの拡散層(N型)との間のpn接合が破壊されない程度の電圧に設定する。
本実施形態では、例えば第1の書き込み電圧を10Vとし、第2の書き込み電圧を4Vとする。ただし、第1の書き込み電圧と第2の書き込み電圧は、これに限らず、第1の書き込み電圧と第2の書き込み電圧とが同じ電圧である場合や、第2の書き込み電圧が第1の書き込み電圧よりも大きい場合も考えられる。
図4(b)は、第1の書き込み電圧と第2の書き込み電圧の印加のタイミングを示す図である。本実施形態では、図4(b)に示すように、ビット線BL2に第2の書き込み電圧を与える以前に、ワード線WL1に第1の書き込み電圧を与える。
このような書き込み方式により、選択的なメモリの書き込みが可能であり、書き込み電圧によるパストランジスタPT1のゲート破壊を回避することが可能である。まず、選択的なメモリの書き込みが可能である原理について説明する。
第1の書き込み電圧(例えば10V)をワード線WL1に印加すると、メモリトランジスタM11,M21は、ともにオン状態となる。第1の書き込み電圧は、FN電流による書き込みに必要な電圧よりも低い電圧である。そのため、第1の書き込み電圧が印加されただけでは、メモリトランジスタM11,M21のいずれにも書き込みは生じない。
その後、第2の書き込み電圧(例えば4V)をビット線BL2に印加する。これによって、メモリトランジスタM11とメモリトランジスタM21とで、ソースに対するゲートの電位差(以下ではドライブ電圧と称する)に差が生じる。メモリトランジスタM11のドライブ電圧は10Vであり、メモリトランジスタM21のドライブ電圧は6Vである。一般にトランジスタのチャネル抵抗はドライブ電圧が大きいほど小さくなる。すなわち、ビット線BL2に接続されたメモリトランジスタM21よりも、メモリトランジスタM11の方が低抵抗となる。
ここで、メモリトランジスタM11のチャネル抵抗をR1、メモリトランジスタM21のチャネル抵抗をR2とし、ビット線BL1,BL2に印加する電圧をそれぞれVBL1,VBL2とし、ノードQの電位をVQとすると、VQは以下の式で表される。
VQ=(R1/(R1+R2))*(VBL2−VBL1)
ここで、R1<R2であるから、VQは(VBL2−VBL1)/2よりも小さくなる。すなわち、VQはVBL2よりもVBL1に近い電位となり、メモリトランジスタM11のソースドレイン電圧よりもメモリトランジスタM21のソースドレイン電圧の方が大きくなる。
前述のように、CHEはメモリトランジスタのチャネルがドレイン端でピンチオフするときに発生する。メモリトランジスタのソースドレイン電圧を大きくしていくと、ある電圧(以下ではVDsatと称する)に達したところでピンチオフが生じ、いったんピンチオフが生じるとメモリトランジスタのドレイン電流は飽和する。
図5は、メモリトランジスタに5種類のドライブ電圧(Vdrive)与えた場合の、ソースドレイン電圧とドレイン電流の関係を示す図である。図5において、5種類のドライブ電圧の関係は、V1<V2<V3<V4<V5である。点線はチャネルがピンチオフするソースドレイン電圧(VDsat)を表したものである。一般に、ドライブ電圧が大きいほど、VDsatは大きくなる。前述のとおり、メモリトランジスタM11のドライブ電圧はメモリトランジスタM21のドライブ電圧よりも大きい。すなわち、ピンチオフに必要なソースドレイン電圧は、メモリトランジスタM11の方がメモリトランジスタM21よりも大きい。しかしながら、メモリトランジスタM11のソースドレイン電圧は、メモリトランジスタM21のソースドレイン電圧よりも小さい。このため、メモリトランジスタM21ではチャネルのピンチオフが生じて、CHEによるメモリの書き込みが行われる一方、メモリトランジスタM11ではピンチオフに必要なソースドレイン電圧が得られず、CHEによる書き込みが生じない。
図6は、図2のセル1bを有するデバイスにおいて、本実施形態の書き込み方法によってメモリトランジスタに選択的な書き込みが行われることを実験で確かめたグラフである。図6において点線は消去状態のメモリトランジスタの特性を示す。本実験では、2つのメモリトランジスタは同じ特性を有するメモリトランジスタである。そのため、2つのメモリトランジスタがどちらも消去状態の場合、2つのメモリトランジスタの特性は同一である。図6において実線は、消去状態の2つのメモリトランジスタを含むセル1bに対して、図4に示した書き込み方法を実施した場合の、2つのメモリトランジスタの特性を示す。図6に示すとおり、図4に示した書き込み方法を実施した場合、メモリトランジスタM11の閾値電圧Vthは変化せず、メモリトランジスタM21の閾値電圧Vthのみが上昇する。つまり、メモリトランジスタM21に対して選択的にデータを書き込むことができたことが示されている。
次に、書き込み電圧によるパストランジスタPT1のゲート破壊を回避することができる原理について説明する。高速なロジックスイッチを実現するためには、パストランジスタPT1のゲート絶縁膜の膜厚は数nmであることが望ましい。この場合のゲート絶縁膜の破壊耐圧は2V程度だと考えられている。従って、ノードQの電位が2V以上になると、パストランジスタPT1のゲート破壊が生じる恐れがある。
本実施形態による書き込み方法によれば、書き込み中のドライブ電圧は、メモリトランジスタM11の方がメモリトランジスタM21よりも大きい。したがって、ノードQの電位VQは、ほとんど0Vとなり、パストランジスタPT1のゲートにほとんど電圧がかからない状態で安定となる。
図7は、図2に示すセル1bのワード線WL1に10Vを印加した状態で、ビット線BL2に印加する電圧VBL2を変化させたときのノードQの電位VQの変化を示す図である。VBL2が1V以下ではグラフがほぼ直線であり、その傾きは0.5より小さい。これは、メモリトランジスタM11のチャネル抵抗R1がメモリトランジスタM21のチャネル抵抗R2よりも小さいことを意味している。VBL2を大きくすると、あるところでVQはほとんど0Vで一定となる。これは、メモリトランジスタM21でピンチオフが発生し、生じたCHEによってメモリトランジスタM21が書き込まれて、メモリトランジスタM21のチャネル抵抗R2が著しく増加したことを示している。
このように、本実施形態の書き込み方法によると、VQは0Vないしは0Vに近い電位に抑えることが可能で、パストランジスタPT1に破壊が懸念される程度の電圧(2V程度)が印加されることはない。したがってパストランジスタPT1のゲート絶縁膜の膜厚を十分薄く設計することが可能で、ロジックスイッチの高速動作が可能となる。
図4(b)に示したように、本実施形態では、ビット線BL2に第2の書き込み電圧を与える以前に、ワード線WL1に第1の書き込み電圧を与える。ワード線WL1が0Vまたは浮遊状態のときにビット線BL2に第2の書き込み電圧を与えた場合、メモリトランジスタM11のチャネル抵抗R1とメモリトランジスタM21のチャネル抵抗R2とに差が生じず、VQがパストランジスタの破壊電圧以上になってしまう可能性がある。ましてや、製造ばらつき等の影響で消去状態のメモリトランジスタM11とM21で、閾値電圧Vthに差があり、メモリトランジスタM21の閾値電圧Vthの方が小さくなった場合には、メモリトランジスタM21がメモリトランジスタM11よりも低抵抗となる。このとき、ビット線BL2に第2の書き込み電圧を与えると、VQはVBL2に近い値になり、パストランジスタPT1のゲートが破壊される恐れがある。
それに対して、先にワード線WL1に第1の書き込み電圧を与えると、ビット線BL2に電圧を与えたときには、必ずメモリトランジスタM11とM21とでドライブ電圧に差が生じる。このドライブ電圧の差は、メモリトランジスタの閾値電圧のばらつき量よりも十分大きい。そのため、ビット線BL2に第2の書き込み電圧を与えたときに、VQの電位が予期せずVBL2に近い値となることはなく、パストランジスタPT1に想定以上の電圧が印加されることはない。
本実施形態のセルをアレイ状に並べた場合、図8に示すように複数のセルが同じワード線に接続される。セルアレイにおいて、1つのセル(例えばセル11b)に書き込みを行うときに、同じワード線に接続された他のセル(例えばセル12b)への書き込みを防止するには、他のセル(セル12b)のビット線BL1とBL2の電位を等しくすれば良い。これによって、他のセル(セル12b)にはCHEが発生せず、書き込みが起こらない。
以上説明したように、本実施形態によれば、メモリトランジスタに選択的な書き込みを行う目的やパストランジスタのゲート絶縁膜の破壊防止の目的でセルに新たな素子を追加する必要が無い。また、セルに含まれる2つのメモリトランジスタは1本のワード線に接続される。このため、本実施形態によると、チップ面積は小さく、メモリトランジスタへの選択的な書き込みが可能で、メモリへの書き込みによってパストランジスタに高電圧が印加されることがないプログラマブルロジックスイッチを実現することができる。
本実施形態のセルは図9のようにノードQに複数のパストランジスタが接続されても良い。またはノードQはインバーターの入力端子に接続されても良い。いずれの場合も、これらのパストランジスタ、あるいはインバーターを構成するトランジスタは、いずれも制御ゲート電極がノードQに接続される。
なお、上述の説明では、メモリトランジスタM21への書き込み方法について述べたが、メモリトランジスタM11への書き込みも同様の方法で実現可能である。メモリトランジスタM11に書き込む場合には、ビット線BL1に第2の書き込み電圧を印加し、ビット線BL2を接地電圧にする。
また、上述の説明では、ビット線BL1と基板電極には接地電圧を与えたが、負の符号を持つ第3の書き込み電圧を与えても良い。メモリトランジスタのウェルの電位を負にすることによって、電子の注入効率を上げ、第1の書き込み電圧の値を小さくできることが期待できる。ただしこの場合は、基板電極に与えた第3の書き込み電圧によって、パストランジスタのゲート絶縁膜が破壊されないよう注意する必要がある。書き込み中のノードQの電位はほとんどVBL1と等しくなるため、BL1に与える電圧と第3の書き込み電圧の差が、パストランジスタのゲート絶縁膜の耐圧以下である必要がある。例えばBL1にも第3の書き込み電圧を与えると、パストランジスタのゲート絶縁膜に与える負荷を最小化できる。なお、ビット線BL1と基板電極に与える電圧は同じでも良いし、異なっても良い。
(消去方法)
本実施形態のメモリトランジスタからデータを消去する方法について図10を参照して説明する。メモリトランジスタを消去状態にするときには、基板電極に0Vの電圧を与えた状態で、ワード線WL1に負の消去電圧を印加する。本実施形態の消去方法にはFN電流を用いるため、消去電圧は例えば−20Vである。この消去方法によると、セルに含まれるメモリトランジスタM11,M21はいずれも消去状態になる。また、セルアレイにおいて同じワード線に接続されたメモリトランジスタは、全て消去状態になる。消去時には基板電位を0Vに設定するため、パストランジスタPT1にはダメージが与えられない。
ワード線WL1に負の消去電圧を印加した場合、メモリトランジスタのゲートとドレイン間の容量結合によって、ノードQの電位VQが負の方向に持ち上がることが想定される。しかしながら、VQが基板電位よりも低くなると、メモリトランジスタのウェル(pドープ)とドレインの拡散層(nドープ)のpn接合を介して電流が流れるから、その電流によってVQは直ちに基板電位と同じ電位に落ち着く。よって、消去電圧の容量結合によってパストランジスタPT1に高電圧が印加されることは無い。
なお、メモリトランジスタからデータを消去する方法として、基板電極に正の消去電圧(例えば20V程度)を印加し、ワード線WL1に0Vの電圧を与える方法も考えられる。しかしながら、本実施形態においては、メモリトランジスタM11,M21とパストランジスタPT1のウェルは共通であり、メモリトランジスタM11,M21に消去電圧を与えると、パストランジスタPT1にも同時に消去電圧が印加される。すると、パストランジスタPT1のソースとウェルあるいはドレインとウェルのpn接合を介して、消去電圧がパストランジスタPT1から出力されてしまう。パストランジスタPT1のソースおよびドレインは、別のロジック回路(例えばインバーターの入出力等)に接続されていることが考えられ、これらの別のロジック回路を構成するトランジスタも高速動作のために、ゲート絶縁膜の膜厚が薄い方が望ましい。このような別のロジック回路を構成するトランジスタにパストランジスタPT1から出力された高電圧な消去電圧が印加されると、ゲート絶縁膜が破壊される可能性がある。
それに対して、本実施形態による消去方法を用いれば、パストランジスタのソースやドレインの電位が高電圧になることがなく、パストランジスタに接続するロジック回路は、ゲート酸化膜の膜厚が十分薄くて高速なトランジスタを構成することが可能である。
(電荷蓄積膜の要件)
本実施形態のメモリトランジスタとして、MONOS型トランジスタを用いる場合、以下に説明するように、電荷蓄積膜の内部で注入された電荷量の偏りが少ないことが望ましい。
本実施形態の電荷蓄積膜12に用いられるシリコン窒化物(SiN)は、SiとNの含有率によって電荷のトラップ準位が異なる。SiN中のSiモル比に対するNのモル比の割合をN/Si比とすると、Si原子は不対電子を4つ持ち、N原子は不対電子を3つ持つ。そのため、SiとNの化学量論的組成比はN/Si=1.33である(以下、N/Si比が1.33のSiN膜をストイキオSiN膜と称する)。それに対して、N/Si比をストイキオSiN膜よりも小さくしたSiN膜(以下、SiリッチSiN膜と称する)は、電子のトラップ準位がストイキオSiN膜よりも浅くなり、膜中の電子が比較的動きやすくなる。
電荷蓄積膜12としてストイキオSiN膜を用いる場合、書き込みによって電荷蓄積膜12に注入された電子が膜内で局在してトラップされる。書き込み時に、CHEはメモリトランジスタのドレイン端で発生する。そのため、CHEによる書き込みによって電荷蓄積膜内に捕獲された電子は、ドレイン側に集中してトラップされ、メモリトランジスタのチャネル内のポテンシャル分布に非対称性が生じうる。
nチャネルトランジスタにおいて、ソースドレイン拡散領域のうちの電位が大きい方を「ドレイン」、電位が小さい方を「ソース」と定義すると、トランジスタのチャネル抵抗はソース側のポテンシャル障壁に大きく支配される。例えば、2つのメモリトランジスタの電荷蓄積膜に同量の電子を注入し、一方のメモリトランジスタは電荷蓄積膜中のドレイン側に電子が多く蓄積され、他方のメモリトランジスタは電荷蓄積膜中のソース側に電子が多く蓄積されたとすると、電荷蓄積膜中のソース側に電子が多く蓄積されたメモリトランジスタの方がソースのポテンシャルを強く変調することができ、閾値電圧Vthの変化が大きくなる(例えばIEEE ELECTRON DEVICE LETTERSのVol.21、pp543-545 (2000年)など)。
したがって、CHEによる書き込みによってドレイン付近の電荷蓄積膜中に電子が局在してトラップされると、ソースとドレインの電圧の印加方向によっては、閾値電圧Vthが十分変化しないことが考えられる。
閾値電圧Vthが十分変化しないと、ロジックスイッチを動作させるときに問題が生じる可能性がある。図11に示すようにセル1bの各配線に電圧を印加して、ロジックスイッチを動作させる場合を例にして説明する。なお、メモリトランジスタM11は消去状態であり、メモリトランジスタM21は書き込み状態であるとする。このとき、パストランジスタのゲートにはメモリトランジスタM11を通して0Vが印加される。この動作条件では、メモリトランジスタM21のソースドレイン拡散領域のうちの、ノードQに接続された方が「ソース」に相当し、ビット線BL2に接続された方が「ドレイン」に相当する。CHEによって注入された電子が電荷蓄積膜中のドレイン側に局在した場合、メモリトランジスタM21の閾値電圧Vthが十分に高くならない。これによって、メモリトランジスタM21において大きなチャネルリーク電流が発生し、消費電力が増加してしまう可能性がある。もしくは、ビット線BL2に印加した電圧をメモリトランジスタM21が遮断できずに、ロジックスイッチが誤動作してしまう可能性がある。
このように、メモリトランジスタの書き込みを行うときには、電子を電荷蓄積膜のソース側の膜中にも分布させることが望ましい。しかし、ストイキオSiN膜を電荷蓄積膜として用いた場合、メモリトランジスタを書き込み状態にするときに注入された電子を電荷蓄積膜のソース側にも分布させるためには、書き込み時間を長くする必要がある。
それに対して、電荷蓄積膜12をSiリッチSiN膜にした場合、SiリッチSiN膜はストイキオSiN膜と比べてトラップ準位が浅いため、電子が膜内を動きやすい。従って、書き込みによってドレイン端に注入された電子が電荷蓄積膜12中を移動し、ソース側まで広がる。そのため、図11に示すようにセル1bの各配線に電圧を印加してロジックスイッチを動作させる場合、書き込み状態であるメモリトランジスタM21の閾値電圧Vthは高く維持でき、リーク電流の低減やロジックスイッチの誤動作防止が実現できる。また、このとき、ストイキオSiN膜の電荷蓄積膜を用いる場合のように書き込み時間を長くする必要は無い。
N/Si比が小さくなるほど電荷蓄積膜中の電子は移動しやすくなる。ただし、N/Si比が0.67に達すると、平均的にSiの4つの結合手の内2つが未結合手となるか、隣接するSiと共有結合を形成する組成に相当する。この場合、共有結合が大量に存在することになり、SiN膜の絶縁性が劣化して、ゲートリーク電流が著しく増大する。従って、N/Si比は、0.67より大きく、1.33より小さいことが望ましい。なお、電荷蓄積膜の組成は、電子エネルギー損失分光法(Electron Energy-Loss Spectroscopy:EELS)で分析すれば、明らかにすることができる。
SiリッチSiN膜は、トラップ準位が浅い分、トラップされた電子が熱等によって得たエネルギーによって第1絶縁膜11を介して基板へ抜ける、または第2絶縁膜13を介して制御ゲート電極14へ抜けることが発生しやすい。これは、メモリトランジスタのデータ保持時間が短くなることを意味している。電子が制御ゲート電極14側へ抜けるよりも基板側へ抜ける割合が大きいため、メモリトランジスタのデータ保持時間を改善するためには、電荷蓄積膜12中の電子が基板側に抜けることを防ぐ必要がある。
そこで、電荷蓄積膜12のN/Si比を膜中で積層方向に変化させる。具体的には、第1絶縁膜11との境界付近の電荷蓄積膜12は、保持特性を劣化させないためにN/Si比を大きくし、第2絶縁膜13との境界付近の電荷蓄積膜12は、膜中の電荷の移動を容易にするためにN/Si比を小さくする。これによって、書き込みによる閾値電圧Vthの変化量を大きくし、なおかつ、メモリのデータ保持時間を長くすることができる。なお、ファイルメモリに用いられるメモリトランジスタの場合には、第1絶縁膜との境界付近の電荷蓄積膜のN/Si比を大きくすることは、消去時間が長くなるため許容できない。しかしながら、本実施形態のプログラマブルロジックスイッチに用いられるメモリトランジスタは、書き換え頻度がファイルメモリのメモリトランジスタと比較して圧倒的に少なく、消去時間の増大は問題とならず、第1絶縁膜11の境界付近の電荷蓄積膜12のN/Si比を大きくする利点が大きい。
なお、電荷蓄積膜としてシリコン窒化膜を用いる場合について説明したが、シリコン酸窒化膜を用いる場合であっても、Siリッチなシリコン酸窒化膜を用いることによって、電荷蓄積膜内で電子が局在することを防ぐことができる。
(ブロック膜の要件)
本実施形態のメモリトランジスタとして、MONOS型トランジスタを用いる場合、メモリトランジスタのブロック膜(第2絶縁膜13に相当する)は、電荷を通しにくい材料もしくは膜構成であることが望ましい。典型的なフラッシュメモリでの電荷蓄積膜12は、基板と電荷のやり取りを行うので、それ以外の部分(制御ゲート電極14など)との間で電荷のやり取りを行うのは望ましくない。本実施形態のように、メモリトランジスタをロジックスイッチに適用した場合、制御ゲート電極14から電荷蓄積膜12への電荷の注入あるいは放出(以下、この現象をバックトンネリングと称する)によって、問題が生じる場合がある。
例えば、電荷蓄積膜としてSiNを用い、ブロック膜としてシリコン酸化物(SiO)やSiN等のSi系材料のみを用いた場合、消去動作の際に、バックトンネリングによって制御ゲート電極から電荷蓄積膜に多少の電子が移動し、閾値電圧Vthの低下が阻害される。そのため、消去状態のメモリトランジスタの閾値電圧Vthが0V以上となる。ロジックトランジスタを動作させる時には、メモリトランジスタの制御ゲート電極に印加する電圧(読み出し電圧)を、消去状態の閾値電圧Vthよりも大きく設定しなければならない。つまり、この場合には正の読み出し電圧を制御ゲート電極に印加する必要がある。この読み出し電圧は典型的には4V程度である。
ロジックスイッチが動作するときには、常にメモリトランジスタに読み出し電圧を印加する必要がある。このように正の読み出し電圧がメモリトランジスタに常時印加されることによって、消去状態にあったメモリトランジスタに誤書き込みが生じ、ロジックスイッチが誤動作してしまう恐れがある。一般に不揮発メモリをファイルメモリとして用いるとき、保持状態において不揮発メモリに読み出し電圧が印加されることはない。しかしながら、本実施形態のように、不揮発メモリをロジックスイッチに適用した場合、不揮発メモリに常時読み出し電圧が印加された状態での長期信頼性を保証しなければならない。
そこで、メモリトランジスタに電荷を通しにくいブロック膜を用いることによって、バックトンネリングを抑え、ロジックスイッチの長期信頼性を保証する。
電荷を通しにくいブロック膜13の第1例は、真空に対する比誘電率がSiNのそれ(7.0)よりも高い絶縁性物質によって構成したブロック膜である。この絶縁性物質は、例えばアルミ酸化物やハフニウム酸化物である。ブロック膜の誘電率が大きいほど、制御ゲート電極と基板との間の静電的結合が大きくなる。したがって、ブロック膜13の物理的膜厚を大きくても制御ゲート電極を基板との間にかかる電界を大きく保つことができる。ブロック膜13の物理的膜厚を大きくすると、制御ゲート電極14と電荷蓄積膜12との間の電荷のやり取りの効率が下がるため、メモリトランジスタへの書き込みまたは消去時のバックトンネリングを防ぐことができる。
このようにバックトンネリングを防ぐことによって、メモリトランジスタの消去状態の閾値電圧Vthをマイナスの値にまで小さくすることができる。これにより、ロジックスイッチの動作時にメモリトランジスタのゲート制御電極14に印加する読み出し電圧を0Vに設定することが可能となる。すなわち、ロジックスイッチ動作中に非零の読み出し電圧が常に印加されることによるメモリトランジスタの状態変化を防ぐことができる。さらに、読み出し電圧を0Vにできるため、読み出し電圧専用の電源を設ける必要が無い。
閾値電圧は例えば以下のように求められる。トランジスタのソースドレイン間に50mVの電圧を印加し、ゲート電圧を変化させながらソースドレイン間の電流IDSを測定する。トランジスタのチャネル幅をW、チャネル長をLとしたとき、IDS*L/Wが10nAとなるゲート電圧を閾値電圧と定義する。
なお、上述のブロック膜13を用いるとともに、メモリトランジスタの制御ゲート電極14には、仕事関数が高濃度nドープポリシリコンのそれ(4.05eV)よりも大きい金属材料を用いる。例えばタンタルやタングステンや窒化チタンを用いる。制御ゲート電極14の仕事関数が大きくなるほど、制御ゲート電極14から見たブロック膜13の電子障壁が高くなるので、メモリトランジスタの消去動作中のバックトンネリングを防ぐことができる。
図12は、電荷を通しにくいブロック膜の第2例を示す図である。図12に示すメモリトランジスタのブロック膜13aは、電荷蓄積膜12の上方に設けられた絶縁膜131aと、絶縁膜131aの上方に設けられた絶縁膜132aとを含む。絶縁膜132aの上方に形成された制御ゲート電極14は、高濃度nドープポリシリコンである。制御ゲート電極14にポリシリコンを用いることで、従来のトランジスタ作製プロセスとの親和性を高め、製造コストを抑えることが可能である。
絶縁膜131aは、SiNよりも誘電率の高い絶縁性物質であり、例えばアルミ酸化物やハフニウム酸化物である。絶縁膜132aは、SiNである。絶縁膜131aに高誘電率材料を用いることで、制御ゲート電極を基板との間にかかる電界の大きさを保ちながらも絶縁膜131aの物理膜厚を厚くすることができる。そこで、絶縁膜131aを厚くして、バックトンネリングを防ぐ。また、絶縁膜131aの上方にSiNから成る絶縁膜132aを設けることによって、メモリの消去中のゲート電極端の電界を弱め、さらにバックトンネリングを抑えている。
図13は、電荷を通しにくいブロック膜の第3例を示す図である。図13に示すメモリトランジスタのブロック膜13bは、電荷蓄積膜12の上方に設けられた絶縁膜131bと、絶縁膜131bの上方に設けられた絶縁膜132bと、絶縁膜132bの上方に設けられた絶縁膜133bとを含む。絶縁膜133bの上方に設けられた制御ゲート電極は、高濃度nドープポリシリコンである。絶縁膜131bはSiOである。絶縁膜132bはSiNよりも誘電率の高い絶縁性物質であり、例えばアルミ酸化物やハフニウム酸化物である。絶縁膜133bはSiNである。さらに絶縁膜132bの膜厚は1nm以下とする。
絶縁膜131bと絶縁膜133bの間に絶縁膜132bを挿入する目的は、高誘電材料による電気双極子を絶縁膜131bと絶縁膜133bの間に発生させ、絶縁膜131bと絶縁膜132bの界面において、絶縁膜131bの障壁を高くすることである。これによって消去動作中における制御ゲート電極14から電荷蓄積膜12へのバックトンネリングが抑制される(例えば、K. Kita, “Intrinsic origin of electric dipoles formed at high-k/SiO2 interface,” IEEE International Electron Devices Meeting 2008)。また、絶縁膜132bの上方に絶縁膜133bを設けることによって、メモリトランジスタが消去動作を行うときのゲート電極端の電界を弱め、さらにバックトンネリングの効果を抑えている。
本実施形態のように絶縁膜131bと絶縁膜133bの間に絶縁膜132bを挿入する場合、絶縁膜132bの膜厚を薄くすることが可能である。このように、絶縁膜132bの膜厚を極めて薄くすることにより、Si系材料のみを使用した従来のメモリトランジスタの加工プロセスからの変更をほとんど必要としない。また、電荷蓄積膜12と高誘電材料から成る絶縁膜132bとの間にSiOから成る絶縁膜131bを設けることにより、高誘電材料が電荷蓄積膜12中に拡散することによるメモリ特性の劣化を防ぐことができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態のロジックスイッチは、セルに含まれるメモリトランジスタの一方のチャネル幅W1が他方のチャネル幅W2よりも大きい。本実施形態のセルの回路図は図2と同様である。チャネル幅W1を有するメモリトランジスタに接続されたビット線は、動作時に接地電位に接続され、チャネル幅W2を有するメモリトランジスタに接続されたビット線は、動作時に電源電位に接続される。
ここでは、ビット線BL1に接続されたメモリトランジスタM11の方がビット線BL2に接続されたメモリトランジスタM21よりもチャネル幅が大きいとして説明する。このロジックスイッチは、動作時にビット線BL1が接地電位に接続され、ビット線BL2が電源電位に接続される。
ロジックスイッチ動作中のパストランジスタの誤動作を防ぐためには、ノードQの電位が接地電位、あるいは電源電位に固定されていなければならない。例えばパストランジスタのソースあるいはドレインに入力されている信号がハイレベル(H)からローレベル(L)に、あるいはLからHに変化した場合、ソースドレインとゲートとの容量結合によって、ノードQの電位に揺らぎが生じる。
通常は、ノードQの電位に揺らぎが生じても、メモリトランジスタM11かメモリトランジスタM21のうち消去状態にあるほうを介して電流が流れることによって、ノードQの電位は接地電位あるいは電源電位に戻る。電位が戻るのに要する時間はメモリトランジスタを流れる電流量に依存するので、メモリトランジスタのチャネル幅は大きいほうが望ましい。しかしながら、チャネル幅を大きくすると、チップ面積が大きくなる。
そこで、ノードQの電位に揺らぎが生じるときのセル1bの動作状況を4つに分けて考える。なお、ここではビット線BL1に接地電圧が印加され、ビット線BL2に電源電圧が印加されているとして説明する。
図14(a)に第1の状況を示す。第1の状況は、メモリトランジスタM11が書き込み状態でメモリトランジスタM21が消去状態であり、パストランジスタPT1への入力信号がLからHに変化する場合である。パストランジスタPT1への入力信号がLからHに変化すると、ノードQの電位が上昇する方向に揺らぐ。しかし、このときパストランジスタPT1はオン状態であるから、ノードQの電位が上昇する方向に揺らいでもパストランジスタのオン・オフ状態は変化しない。
図14(b)に第2の状況を示す。第2の状況は、メモリトランジスタM11が書き込み状態でメモリトランジスタM21が消去状態であり、パストランジスタPT1への入力信号がHからLに変化する場合である。パストランジスタPT1への入力信号がHからLに変化すると、ノードQの電位が低下する方向に揺らぐ。このときパストランジスタはオン状態であるが、ノードQの電位が低下することによって、一瞬オフ状態になる可能性がある。しかしながら、このときパストランジスタPT1が通すべき信号はLである。仮にパストランジスタPT1が一瞬オフ状態になってLを通せなくなっても、信号が通らない状態はLと等価だと考えることができるため、ロジックスイッチの誤動作にはつながらない。
図14(c)に第3の状況を示す。第3の状況は、メモリトランジスタM11が消去状態でメモリトランジスタM21が書き込み状態であり、パストランジスタPT1への入力信号がLからHに変化する場合である。このとき、パストランジスタPT1はオフ状態であるが、ノードQの電位が上昇する方向に揺らいで、パストランジスタPT1が一瞬オン状態になる可能性がある。そのため、パストランジスタPT1が通すべきでないHの信号が通り、ロジックスイッチが誤動作する可能性がある。
図14(d)に第4の状況を示す。第4の状況は、メモリトランジスタM11が消去状態でメモリトランジスタM21が書き込み状態であり、パストランジスタPT1への入力信号がHからLに変化する場合である。このときパストランジスタはオフ状態であるから、ノードQの電位が低下する方向に揺らいでもパストランジスタPT1のオン・オフ状態は変化しない。
上述のとおり、ロジックスイッチの誤動作が考えられるのは、第3の状況である。第3の状況では、メモリトランジスタM11が消去状態でメモリトランジスタM21が書き込み状態である。これは、メモリトランジスタM11を介してノードQに接地電位が供給される場合に相当する。そこで、メモリトランジスタM11のチャネル幅を大きくして駆動力を高くすることで、第3の状況でノードQの電位が揺らいだときに電位が戻るのに要する時間を短くすることができる。
一方、第1,2,4の状況では、ノードQの電位が揺らいでもロジックスイッチの動作に影響しない。そのため、メモリトランジスタM21の駆動力はメモリトランジスタM11の駆動力よりも小さくても良い。そこで、W2をW1よりも小さくすることによって、チップ面積の増加を抑えながらもロジックスイッチの誤動作を防ぐことができる。
W1とW2の設計値が異なることは、リソグラフィーのマスクを設計するときのCAD(Computer Aided Design)図面を参照することによって明らかにすることができる。一般に、パターンのレイアウト後にはOPC(Optical Proximity Correction)等の補正を行うが、設計値の確認には補正前のCAD図面を比較する。
実際のデバイス製造においては、リソグラフィー装置に起因するばらつきや、レジストに起因するばらつき、ウエハに成膜された下地に起因するばらつき等の影響によって、加工後のチャネル幅にはばらつきが存在する。例えばITRS(International Technology Roadmap for Semiconductors)の2009年度版によれば、上記の全てのばらつき要因を加味した上で、パターンサイズのばらつきは、3*σ(σ:標準偏差)がサイズ平均の10%以内になるようにすべきだとしている。したがって、チップ内におけるW1の平均値、W2の平均値をそれぞれW1(ave)、W2(ave)とすると、W1(ave)とW2(ave)の差が小さいと、差がばらつきに埋もれてしまう可能性がある。しかし、W1(ave)がW2(ave)の10%以上大きければ、ロジックスイッチの誤動作を防ぐための効果が期待できる。
W1(ave)やW2(ave)の値は、製造後のチップを開封し、ゲート電極の形状を電子顕微鏡等で観察すれば明らかにすることができる。
W1とW2を異なる値にすることで、個々のメモリトランジスタに書き込みが起こっているかを確認する作業(ベリファイ)を行うことも可能となる。本実施形態では、例えば、ワード線WL1に所定のベリファイ電圧を印加し、ビット線BL1,BL2間の抵抗値を調べることで、ベリファイを行う。
メモリトランジスタM11,M21が共に消去状態のとき、ビット線BL1,BL2間の抵抗は低い。それに対して、メモリトランジスタM11,M21のいずれか一方が書き込まれてチャネル抵抗が大きく変化すると、ビット線BL1,BL2間の抵抗は、書き込まれたほうのメモリトランジスタのチャネル抵抗とほぼ等しくなる。もし、メモリトランジスタM11,M21が同一の構造であるならば、ビット線間抵抗値からどちらのメモリトランジスタに書き込まれたかを判別することはできない。本実施形態のように、W1とW2とが異なれば、書き込み状態のチャネル抵抗に差が生じるため、ビット線間抵抗値から、いずれのメモリトランジスタが書き込まれたかを判別することができる。
ベリファイのためには、全てのロジックスイッチセルにおいてW1がW2よりも大きくなければならない。デバイス製造におけるパターンサイズのばらつきは、10%以内と考えられるので、W1のばらつきとW2のばらつきの両方を考慮して、W1(ave)とW2(ave)において20%以上の差があればベリファイは可能である。
なお、ベリファイを可能とするために、W1とW2とを異なる長さにする方法の他に、メモリトランジスタM11のゲート長とメモリトランジスタM21のゲート長を異なる長さにする方法、もしくはゲート長とチャネル幅の両方を2つのメモリトランジスタで異なる長さにする方法が考えられる。しかしながら、トランジスタの閾値電圧Vthにはゲート長依存性があるため、メモリトランジスタM11とメモリトランジスタM21とでゲート長が異なると、VthやVDsatがメモリトランジスタによって異なり、どちらのメモリトランジスタに書き込むかによって書き込み電圧を変えなければならない。これは電源電圧を多く用意しなければならないことを意味し、コスト増加につながる。それに対して、本実施形態で説明したように、チャネル幅を変えることはVthやVDsatに影響を与えないため、どちらのメモリトランジスタに書き込む場合でも同じ書き込み電圧を用いることができる。
なお、本実施形態では、メモリトランジスタM11の方がメモリトランジスタM21よりもチャネル幅が大きいとして説明したが、ロジックスイッチの動作時にビット線BL2が接地電位に接続され、ビット線BL1が電源電位に接続されるならば、メモリトランジスタM21のチャネル幅をメモリトランジスタM11のチャネル幅よりも大きくする。
本実施形態の書き込み方法や消去方法は、第1の実施形態で説明した方法と同じ方法を用いることができる。また、本実施形態の電荷蓄積膜やブロック膜は、第1の実施形態と同じ要件を満たす膜を用いることができる。
以上のように、本発明のいずれかの実施形態によれば、メモリトランジスタの選択的な書き込みを行うことができ、書き込まれたメモリトランジスタの閾値電圧Vthを十分高くすることや、メモリトランジスタからデータを消去するときのバックトンネリングを防ぐことができる。すなわち、本発明のいずれかの実施形態によれば、小さなチップ面積で誤動作が起きないように書き込みや消去を行うプログラマブルロジックスイッチを実現することができる。また、本発明のいずれかの実施形態によれば、チップ面積の増大を抑えながらも、パストランジスタへの入力信号が変化したときのノードQの電位の揺らぎの影響を少なくすることができ、さらに誤動作を防止することができる。
なお、上記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更しても良い。
1a,1b,1c…セル、 M1,M2…不揮発メモリ、 PT1,PT2…パストランジスタ、 BL1,BL2…ビット線、 WL1…ワード線、 9…シリコン基板、 10…ウェル、 11…第1絶縁膜、 12…電荷蓄積膜、 13,13a…第2絶縁膜、 131a,132a,131b,132b,133b…絶縁膜、 14…制御ゲート電極、 15…ソースドレイン電極、 16…基板電極、 17…素子分離、 18…ゲート絶縁膜、 M11,M21…メモリトランジスタ

Claims (15)

  1. 第1配線に接続され第1制御信号を受ける第1端子と、第2配線に接続され第1信号が入力される第2端子と、第3配線に接続され信号を出力する第3端子とを有する第1不揮発メモリと、
    前記第1配線に接続され前記第1制御信号を受ける第4端子と、第4配線に接続され第2信号が入力される第5端子と、前記第3配線に接続され信号を出力する第6端子とを有する第2不揮発メモリと、
    前記第3配線に接続された少なくとも1つのトランジスタとを有し、
    前記第3配線に接続されるトランジスタはいずれもゲート電極が前記第3配線に接続されることを特徴とするプログラマブルロジックスイッチ。
  2. 前記第1不揮発メモリは、前記第1端子が第1ゲート電極、前記第2端子が第1ソース、前記第3端子が第1ドレインであって、前記第1ソースと前記第1ドレインとの間の領域の上方に第1絶縁膜が形成され、前記第1絶縁膜の上方に第1電荷蓄積膜が形成され、前記第1電荷蓄積膜の上方に第2絶縁膜が形成され、前記第2絶縁膜の上方に前記第1ゲート電極が形成された積層構造を有し、
    前記第2不揮発メモリは、前記第4端子が第2ゲート電極、前記第5端子が第2ソース、前記第6端子が第2ドレインであって、前記第2ソースと前記第2ドレインとの間の領域の上方に第3絶縁膜が形成され、前記第3絶縁膜の上方に第2電荷蓄積膜が形成され、前記第2電荷蓄積膜の上方に第4絶縁膜が形成され、前記第4絶縁膜の上方に第2ゲート電極が形成された積層構造を有し、
    前記第1不揮発メモリと前記第2不揮発メモリと前記トランジスタは同じウェルに形成され、
    前記ウェルに基板電圧を印加することができる基板電極をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のプログラマブルロジックスイッチ。
  3. 前記第1電荷蓄積膜および前記第2電荷蓄積膜はシリコン窒化物であることを特徴とする請求項2に記載のプログラマブルロジックスイッチ。
  4. 前記第1電荷蓄積膜と前記第2電荷蓄積膜は、膜内でのSiに対するNのモル比の平均値xが、0.67<x<1.33を満たすことを特徴とする請求項3に記載のプログラマブルロジックスイッチ。
  5. 前記第1電荷蓄積膜は、前記第1絶縁膜との界面におけるSiに対するNのモル比よりも前記第2絶縁膜との界面におけるSiに対するNのモル比が小さく、
    前記第2電荷蓄積膜は、前記第3絶縁膜との界面におけるSiに対するNのモル比よりも前記第4絶縁膜との界面におけるSiに対するNのモル比が小さいことを特徴とする請求項3または4に記載のプログラマブルロジックスイッチ。
  6. 前記第1不揮発メモリあるいは前記第2不揮発メモリが消去状態において、消去状態の閾値電圧が0Vより小さいことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載のプログラマブルロジックスイッチ。
  7. 前記第2絶縁膜と前記第4絶縁膜は、真空に対する比誘電率が7よりも大きい絶縁性材料を含むことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか一項に記載のプログラマブルロジックスイッチ。
  8. 前記第2絶縁膜と前記第4絶縁膜は、シリコン酸化物を含む膜と、前記シリコン酸化物を含む膜に接する前記絶縁性材料を含む膜とを有することを請求項7に記載のプログラマブルロジックスイッチ。
  9. 前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極は、仕事関数が4.05eVよりも大きい導電性材料によって構成されることを特徴とする請求項2乃至8のいずれか一項に記載のプログラマブルロジックスイッチ。
  10. 前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極は、nドープされたポリシリコンまたはpドープされたポリシリコンであって、
    前記第2絶縁膜は前記第1ゲート電極との界面にシリコン窒化物を含み、前記第4絶縁膜は前記第2ゲート電極との界面にシリコン窒化物を含むことを特徴とする請求項2乃至8のいずれか一項に記載のプログラマブルロジックスイッチ。
  11. 前記第1不揮発メモリと前記第2不揮発メモリの両方が消去状態のときに、前記第1不揮発メモリを書き込み状態にし、前記第2不揮発メモリを消去状態にする場合、前記第1配線に第1の書き込み電圧を印加し、前記第2配線に第2の書き込み電圧を印加し、前記第4配線に接地電圧または負の符号を持つ電圧を印加し、前記基板電極に接地電圧または負の符号を持つ電圧を印加することを特徴とする請求項2乃至10のいずれか一項に記載のプログラマブルロジックスイッチ。
  12. 前記第1の書き込み電圧は、前記第2の書き込み電圧よりも先に印加されることを特徴とする請求項11に記載のプログラマブルロジックスイッチ。
  13. 前記第1不揮発メモリと前記第2不揮発メモリを消去状態にする場合、前記第1配線に所定の消去電圧を印加し、前記基板電極に接地電圧を印加することを特徴とする請求項2乃至12のいずれか一項に記載のプログラマブルロジックスイッチ。
  14. 前記第1不揮発メモリと前記第2不揮発メモリのいずれか一方のチャネル幅は他方のチャネル幅よりも大きいことを特徴とする請求項2乃至13のいずれか一項に記載のプログラマブルロジックスイッチ。
  15. 前記第2配線と前記第4配線のうち、接続された不揮発メモリのチャネル幅が大きい一方の配線に第1の動作電圧を印加し、他方の配線に前記第1の動作電圧よりも大きい第2の動作電圧を印加して、前記トランジスタのオン、オフを制御することを特徴とする請求項14に記載のプログラマブルロジックスイッチ。
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