JP2013164514A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013164514A
JP2013164514A JP2012027677A JP2012027677A JP2013164514A JP 2013164514 A JP2013164514 A JP 2013164514A JP 2012027677 A JP2012027677 A JP 2012027677A JP 2012027677 A JP2012027677 A JP 2012027677A JP 2013164514 A JP2013164514 A JP 2013164514A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
image
amount
image forming
adjusting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012027677A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013164514A5 (ja
Inventor
Onori Yoshino
大典 吉野
Yoshihiro Inaba
義弘 稲葉
Akira Imai
彰 今井
Takako Kobayashi
孝子 小林
Koji Horiba
幸治 堀場
Takahiro Ishizuka
孝宏 石塚
Masahiro Oki
正啓 大木
Ryosaku Igarashi
良作 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2012027677A priority Critical patent/JP2013164514A/ja
Publication of JP2013164514A publication Critical patent/JP2013164514A/ja
Publication of JP2013164514A5 publication Critical patent/JP2013164514A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Developers In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】定着画像における折り曲げ箇所での剥がれの発生の抑制。
【解決手段】静電潜像保持体107の表面に形成された静電潜像を画像形成用液体現像剤により現像して画像形成用トナー像を形成する画像形成用トナー現像装置101C,M,Y,Kと、画像信号演算装置301に入力された画像信号から、画像形成用トナー現像装置101C,M,Y,Kによって静電潜像保持体107の表面に現像される画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量を算出する画像形成用トナー単位面積載り量算出装置301と、画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が第一のトナー量以下となる領域に対し、該領域における画像形成用トナーと載り量調整用トナーとの総載り量が第一のトナー量を超えるよう、載り量調整用液体現像剤により現像して載り量調整用トナー像を形成する載り量調整用トナー現像装置101Tと、を有する画像形成装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置および画像形成方法に関する。
従来、現像剤としてキャリア液中にトナーが分散された液体現像剤を用いた電子写真方式の画像形成装置、画像形成方法が用いられている。
例えば、少なくとも一次的に画像を保持し得る転写媒体上に、画像情報に基づく画像を形成する画像形成方法において、前記転写媒体上に画像情報に基づく画像を形成する工程と、前記画像情報に基づく画像が形成される転写媒体上の範囲と重複する範囲に単色の下地画像を形成する工程と、を有する画像形成方法が開示されている(例えば特許文献1参照)。
また、有色トナーの他に透明トナーを用い、透明トナーの現像量を転写材の表面粗さ、例えば十点平均表面粗さに基づいて変化させる画像形成方法が開示されている(例えば特許文献2参照)。
また、4台の現像装置にそれぞれサイアン,マゼンタ,イエロー,透明のトナーを収容し、各現像装置によって像保持体上にトナー像を形成し、画像処理装置によって、カラー画像の隣接する画素間で、画素毎の合計現像トナー量の差を演算し、この差が定められた値以上となるときに、現像トナー量の多い画素周辺に透明トナー像を形成する画像形成方法が開示されている(例えば特許文献3参照)。
また、画像情報に基づいて像保持体上に色トナー像を形成する現像手段、該色トナー像を転写材に転写する転写手段、および該転写材に転写された色トナー画像を加熱定着して画像を形成する定着手段を具備し、色トナー像に対応して、透明トナー像を前記色トナー像上に重ね合せる透明トナー像形成手段と、該透明トナー像の前記色トナー像との重ね合せ度合いを可変制御する透明トナー像形成制御手段とを更に備える画像形成装置が開示されている(例えば特許文献4参照)。
また、通常の画像形成用トナーで画像が形成された記録材全体に、光沢度調整用の透明トナーを収納した現像カートリッジによってトナー像を形成し、記録材に転写し、定着する画像形成方法が開示されている(例えば特許文献5参照)。
また、有色トナーとキャリアとを備える第1の現像剤で静電像を現像する第1の現像手段と、透明トナーとキャリアとを備える第2の現像剤で静電像を現像する第2の現像手段と、有色トナーとキャリアとを備える第1の補給現像剤を第1の現像手段に補給する第1の補給手段と、透明トナーとキャリアとを備える第2の補給現像剤を第2の現像手段に補給する第2の補給手段と、を有し、有色トナーにより形成されたトナー像と透明トナーにより形成されたトナー像とを重ね合わせ、該重ね合わせたトナー像の高さを揃える画像形成装置が開示されている(例えば特許文献6参照)。
また、透明トナー層を、シート折り部に、画像面と合わせたトナー層の厚さが等しくなるよう形成する画像形成方法が開示されている(例えば特許文献7参照)。
特開平09−236965号公報 特開平11−007174号公報 特開2001−083760号公報 特開2002−082508号公報 特開2005−275250号公報 特開2007−199209号公報 特開2010−048892号公報
本発明の課題は、折り曲げ箇所での剥がれの発生が抑制された定着画像を形成し得る画像形成装置を提供することにある。
上記目的は、以下の発明により達成される。
請求項1に係る発明は、
静電潜像保持体と、
前記静電潜像保持体の表面を帯電する帯電装置と、
入力された画像信号に応じて、前記静電潜像保持体の表面に静電潜像を形成するため情報信号を演算する画像信号演算装置と、
前記情報信号に応じて前記静電潜像保持体の表面に静電潜像を形成する潜像形成装置と、
熱可塑性エラストマーおよび着色剤を少なくとも含有する画像形成用トナーがキャリア液中に分散された画像形成用液体現像剤を貯留し且つ前記静電潜像保持体の表面に形成された静電潜像を前記画像形成用液体現像剤により現像して画像形成用トナー像を形成する画像形成用トナー現像装置と、
前記画像信号演算装置に入力された前記画像信号から、前記画像形成用トナー現像装置によって前記静電潜像保持体の表面に現像される前記画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量を算出する画像形成用トナー単位面積載り量算出装置と、
熱可塑性エラストマーを少なくとも含有する載り量調整用トナーがキャリア液中に分散された載り量調整用液体現像剤を貯留し、且つ前記画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が第一のトナー量以下となる領域に対し、該領域における前記画像形成用トナーと前記載り量調整用トナーとの総載り量が前記第一のトナー量を超えるよう、前記載り量調整用液体現像剤により現像して載り量調整用トナー像を形成する載り量調整用トナー現像装置と、
前記静電潜像保持体の表面に形成された前記画像形成用トナー像および前記載り量調整用トナー像を記録媒体に転写する転写装置と、
前記記録媒体上の前記画像形成用トナー像および前記載り量調整用トナー像を定着する定着装置と、
を有する画像形成装置である。
請求項2に係る発明は、
前記載り量調整用トナーの着色剤の含有量は、前記画像形成用トナーにおける着色剤の含有量の10質量%以下である請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項3に係る発明は、
前記載り量調整用トナー現像装置は、前記画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が、前記第一のトナー量よりも少ない第二のトナー量以下となる領域に対しては、前記載り量調整用トナー像を形成しない請求項1または請求項2に記載の画像形成装置である。
請求項4に係る発明は、
前記静電潜像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
入力された画像信号に応じて、前記静電潜像保持体の表面に静電潜像を形成するため情報信号を演算する画像信号演算工程と、
前記情報信号に応じて前記静電潜像保持体の表面に静電潜像を形成する潜像形成工程と、
前記静電潜像保持体の表面に形成された静電潜像を、熱可塑性エラストマーおよび着色剤を少なくとも含有する画像形成用トナーがキャリア液中に分散された画像形成用液体現像剤により現像して画像形成用トナー像を形成する画像形成用トナー現像工程と、
前記画像信号演算部に入力された前記画像信号から、前記画像形成用トナー現像工程にて前記静電潜像保持体の表面に現像される前記画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量を算出する画像形成用トナー単位面積載り量算出工程と、
前記画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が第一のトナー量以下となる領域を、熱可塑性エラストマーを少なくとも含有する載り量調整用トナーがキャリア液中に分散された載り量調整用液体現像剤により現像して、前記領域における前記画像形成用トナーと前記載り量調整用トナーとの総載り量が前記第一のトナー量を超えるよう、載り量調整用トナー像を形成する載り量調整用トナー現像工程と、
前記静電潜像保持体の表面に形成された前記画像形成用トナー像および前記載り量調整用トナー像を記録媒体に転写する転写工程と、
前記記録媒体上の前記画像形成用トナー像および前記載り量調整用トナー像を定着する定着工程と、
を有する画像形成方法である。
請求項5に係る発明は、
前記載り量調整用トナーの着色剤の含有量は、前記画像形成用トナーにおける着色剤の含有量の10質量%以下である請求項4に記載の画像形成方法である。
請求項6に係る発明は、
前記載り量調整用トナー現像工程は、前記画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が、前記第一のトナー量よりも少ない第二のトナー量以下となる領域に対しては、前記載り量調整用トナー像を形成しない請求項4または請求項5に記載の画像形成方法である。
請求項1,2に係る発明によれば、画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が第一のトナー量以下となる領域に対し、該領域における画像形成用トナーと載り量調整用トナーとの総載り量が第一のトナー量を超えるよう、載り量調整用液体現像剤により現像して載り量調整用トナー像を形成する載り量調整用トナー現像装置を有さない場合に比べ、折り曲げ箇所での剥がれの発生が抑制された定着画像を形成し得る画像形成装置が提供される。
請求項3に係る発明によれば、画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が第一のトナー量よりも少ない第二のトナー量以下となる領域に対して載り量調整用トナー像を形成しない載り量調整用トナー現像装置を有さない場合に比べ、載り量調整用液体現像剤の使用量を抑制し得る画像形成装置が提供される。
請求項4,5に係る発明によれば、画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が第一のトナー量以下となる領域に対し、該領域における画像形成用トナーと載り量調整用トナーとの総載り量が第一のトナー量を超えるよう、載り量調整用液体現像剤により現像して載り量調整用トナー像を形成する載り量調整用トナー現像工程を有さない場合に比べ、折り曲げ箇所での剥がれの発生が抑制された定着画像を形成し得る画像形成方法が提供される。
請求項6に係る発明によれば、載り量調整用トナー現像工程において、画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が第一のトナー量よりも少ない第二のトナー量以下となる領域に対して載り量調整用トナー像を形成する場合に比べ、載り量調整用液体現像剤の使用量を抑制し得る画像形成方法が提供される。
本実施形態の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<画像形成装置および画像形成方法>
本実施形態に係る画像形成装置は、静電潜像保持体と、前記静電潜像保持体の表面を帯電する帯電装置と、入力された画像信号に応じて、前記静電潜像保持体の表面に静電潜像を形成するため情報信号を演算する画像信号演算装置と、前記情報信号に応じて前記静電潜像保持体の表面に静電潜像を形成する潜像形成装置と、熱可塑性エラストマーおよび着色剤を少なくとも含有する画像形成用トナーがキャリア液中に分散された画像形成用液体現像剤を貯留し且つ前記静電潜像保持体の表面に形成された静電潜像を前記画像形成用液体現像剤により現像して画像形成用トナー像を形成する画像形成用トナー現像装置と、前記画像信号演算装置に入力された前記画像信号から、前記画像形成用トナー現像装置によって前記静電潜像保持体の表面に現像される前記画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量を算出する画像形成用トナー単位面積載り量算出装置と、熱可塑性エラストマーを少なくとも含有する載り量調整用トナーがキャリア液中に分散された載り量調整用液体現像剤を貯留し、且つ前記画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が第一のトナー量以下となる領域に対し、該領域における前記画像形成用トナーと前記載り量調整用トナーとの総載り量が前記第一のトナー量を超えるよう、前記載り量調整用液体現像剤により現像して載り量調整用トナー像を形成する載り量調整用トナー現像装置と、前記静電潜像保持体の表面に形成された前記画像形成用トナー像および前記載り量調整用トナー像を記録媒体に転写する転写装置と、前記記録媒体上の前記画像形成用トナー像および前記載り量調整用トナー像を定着する定着装置と、を有する。
また本実施形態に係る画像形成方法は、前記静電潜像保持体の表面を帯電する帯電工程と、入力された画像信号に応じて、前記静電潜像保持体の表面に静電潜像を形成するため情報信号を演算する画像信号演算工程と、前記情報信号に応じて前記静電潜像保持体の表面に静電潜像を形成する潜像形成工程と、前記静電潜像保持体の表面に形成された静電潜像を、熱可塑性エラストマーおよび着色剤を少なくとも含有する画像形成用トナーがキャリア液中に分散された画像形成用液体現像剤により現像して画像形成用トナー像を形成する画像形成用トナー現像工程と、前記画像信号演算部に入力された前記画像信号から、前記画像形成用トナー現像工程にて前記静電潜像保持体の表面に現像される前記画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量を算出する画像形成用トナー単位面積載り量算出工程と、前記画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が第一のトナー量以下となる領域を、熱可塑性エラストマーを少なくとも含有する載り量調整用トナーがキャリア液中に分散された載り量調整用液体現像剤により現像して、前記領域における前記画像形成用トナーと前記載り量調整用トナーとの総載り量が前記第一のトナー量を超えるよう、載り量調整用トナー像を形成する載り量調整用トナー現像工程と、前記静電潜像保持体の表面に形成された前記画像形成用トナー像および前記載り量調整用トナー像を記録媒体に転写する転写工程と、前記記録媒体上の前記画像形成用トナー像および前記載り量調整用トナー像を定着する定着工程と、を有する。
−第一のトナー量の決定方法−
本実施形態において、前記「第一のトナー量」は、例えば以下の方法により決定することが好ましい。
まず、第一のトナー量を決定しようとする画像形成装置によって、用紙(王子製紙製、OKトップコート+127gsm)の印字領域の全面に、単位面積当たりのトナー載り量(TMA)を固定したベタ画像を形成する。尚、画像形成の際の条件、例えば液体現像剤の組成、定着の際の加熱温度、加圧圧力等は、画像形成装置の設定に従う。
また、単位面積当たりのトナー載り量(TMA)を段階的に減少させて、上記の方法により複数枚のベタ画像を形成する。
この画像を形成した各用紙を、画像を内側にして用紙の長手方向中央から二つ折りにして折り曲げ、折り曲げた部分を軽く拭きとった後の画像の破壊(剥がれ)具合を観察し、「折り曲げ線上における当初形成された画像部の総長さ(A)に対する、折り曲げ線上において剥がれが生じた部分の総長さ(B)の比率(B/A)」を算出する。
折り曲げ線上において剥がれが発生し前記比率(B/A)が70%である画像における単位面積当たりのトナー載り量(TMA)を「第一のトナー量」と決定することが好ましい。
但し、形成された画像における折り曲げ箇所での耐剥がれ性は、求められる画像品質に応じて異なるものである。よって、より耐剥がれ性に優れ品質の高い画像が求められる場合においては、前記比率(B/A)が30%となる画像における単位面積当たりのトナー載り量(TMA)を「第一のトナー量」と決定することがより好ましい。
尚、前記「第一のトナー量」は、液体現像剤の組成(特に熱可塑性エラストマーの種類や添加量)、トナー粒径、定着の際の加熱温度、加圧圧力等の影響により変化する。
−単位面積−
本実施形態では、画像信号演算装置に入力された画像信号から、静電潜像保持体の表面に現像される画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量を算出する。
例えば、この単位面積を「4mm」に設定した場合であれば、これから画像を形成しようとする用紙等の記録媒体の印字領域全面を2mm×2mm四方の面積(単位面積)ごとに分割し、分割された全ての単位面積ごとに現像される画像形成用トナーの載り量を、画像形成用トナー単位面積載り量算出装置により算出する。そして、算出された画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が第一のトナー量以下となる領域には、画像形成用トナーと載り量調整用トナーとの総載り量が第一のトナー量を超えるよう、載り量調整用トナー現像装置によって載り量調整用トナーを現像する。
尚、この単位面積は任意に設定してよく、例えば形成された画像における折り曲げ箇所での剥がれが目視により認識し得る大きさとなる範囲(例えば1mm以上100mm以下)にて設定することが好ましい。
−作用−
定着画像を有する記録媒体を折り曲げた箇所で生じる剥がれに対する耐性(耐折り曲げ性)の向上の観点で、熱可塑性エラストマーを含むトナーを含有する液体現像剤を用いることがある。但し、熱可塑性エラストマーを含むトナーを含有する液体現像剤を用いた場合であっても、折り曲げ箇所で剥れが生じることがあった。
この耐折り曲げ性は、単位面積当たりのトナー載り量(TMA)に依存しているものと考えられ、即ち定着画像においてトナー載り量(TMA)が大きい領域ほど折り曲げた際の剥がれは生じづらく、一方トナー載り量(TMA)が小さい領域ほど折り曲げた際の剥がれが生じやすいことが見出された。これは、トナー載り量(TMA)が小さい領域では個々のトナー粒子の周囲に存在する他のトナー粒子の量が少なくなるためにトナー粒子同士の結合性が弱くなり、熱可塑性エラストマーを含有していてもその弾性が発揮しにくくなるためと推察される。
これに対し本実施形態では、画像信号演算装置に入力された画像信号から、画像形成用トナー現像装置によって静電潜像保持体の表面に現像される画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量を算出し、該画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が第一のトナー量以下となる領域には、熱可塑性エラストマーを少なくとも含有する載り量調整用トナーを有する載り量調整用液体現像剤によって追加的に現像を行い、画像形成用トナーと載り量調整用トナーとの総載り量が第一のトナー量を超えるよう載り量調整用トナー像を形成する。これにより、記録媒体の画像形成領域全面に渡って単位面積あたりの全トナーの載り量が第一のトナー量を超えることとなり、個々のトナー粒子の周囲に存在する他のトナー粒子の量が維持され、トナー粒子同士の結合性が保たれるものと推察される。その結果、トナー粒子中に含有される熱可塑性エラストマーの弾性が効果的に発揮され、定着画像の折り曲げ箇所での剥がれの発生が抑制され、つまり耐折り曲げ性が向上するものと推察される。
−第二のトナー量−
尚、本実施形態では、画像形成用トナー単位面積載り量算出装置(画像形成用トナー単位面積載り量算出工程)で算出される画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が前記第一のトナー量よりも少ない第二のトナー量以下となる領域に対しては、載り量調整用トナー現像装置(載り量調整用トナー現像工程)において、載り量調整用トナー像を形成しない態様としてもよい。
定着画像において特に画像濃度が薄い領域ほど、たとえ画像を折り曲げた際に剥がれが発生したとしても目視ではその剥れが認識しづらくなり、つまり画像欠陥として認識されにくくなる。そのため、上記折り曲げ箇所での剥がれが画像欠陥として認識しづらい程に画像濃度が薄い領域では、実使用上そもそも折り曲げ箇所での剥がれを抑制する必要がないことがある。よって、上記折り曲げ箇所での剥がれが画像欠陥として認識しづらい程に画像濃度が薄い領域、即ち画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が第二のトナー量以下となる領域では載り量調整用トナー像を形成しない態様としてもよい。
画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が第二のトナー量以下となる領域に対して載り量調整用トナー像の形成を行わない設定とすることで、載り量調整用液体現像剤の使用量が抑制され、トナーのランコストを低くし得る。
尚、折り曲げ箇所での剥がれが画像欠陥として認識しづらい程に画像濃度が薄い領域としては、例えばテキストのみが印字された白地部を多く含む領域等が挙げられる。
尚、前記「第二のトナー量」は、例えば以下の方法により決定することが好ましい。
まず、第二のトナー量を決定しようとする画像形成装置によって、用紙(王子製紙製、OKトップコート+127gsm)の印字領域の全面に、単位面積当たりのトナー載り量(TMA)を固定したベタ画像を形成する。尚、画像形成の際の条件、例えば液体現像剤の組成、定着の際の加熱温度、加圧圧力等は、画像形成装置の設定に従う。また、単位面積当たりのトナー載り量(TMA)を段階的に減少させて、上記の方法により複数枚のベタ画像を形成する。
このベタ画像部と前記用紙との色差(ΔE)を算出し、該色差(ΔE)が30となる画像における単位面積当たりのトナー載り量(TMA)を「第二のトナー量」と決定することが好ましい。
用紙との色差(ΔE)が上記範囲となる画像では、画像濃度が薄いために、たとえ画像を折り曲げた際に剥がれが発生したとしても目視ではその剥れが認識しづらく、つまり画像欠陥として認識されにくい。
但し、形成された画像における折り曲げ箇所での耐剥がれ性は、求められる画像品質に応じて異なるものである。よって、より耐剥がれ性に優れ、即ち剥がれが画像欠陥として認識される度合いをより向上させてより品質の高い画像を求める場合には、前記色差(ΔE)が10となる画像における単位面積当たりのトナー載り量(TMA)を「第二のトナー量」と決定することがより好ましい。
尚、上記色差(ΔE)の測定は、以下の方法により行われる。
エックスライト株式会社製の分光濃度系X−Rite939でL*,a*,b*を測定し、用紙と画像部との色差ΔEを以下の式(1)で算出する。
ΔE=((L1−L0)+(a1−a0)+(b1−b0)0.5 式(1)
〔式(1)中、L1,a1,b1は画像部の色域測定結果を、L0,a0,b0は用紙の色域測定結果を表す。〕
以下、本実施形態に係る画像形成装置および画像形成方法の構成について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図であり、タンデム方式の画像形成装置を示す図である。
図1に示す画像形成装置は、ホストコンピュータ300、画像信号演算装置兼画像形成用トナー単位面積載り量算出装置301、シアン現像ユニット101−C、マゼンタ現像ユニット101−M、イエロー現像ユニット101−Y、黒現像ユニット101−K、載り量調整用トナー現像ユニット101−Tを有する。各現像ユニットは、現像剤タンク102、現像剤供給ロール103、供給量規制手段104、現像ロール(現像装置)105、現像ロールクリーナ106、感光体(静電潜像保持体)107、帯電装置108、露光装置(潜像形成装置)109、一次転写装置110、および感光体クリーナ111を有する。また、5つの各現像ユニットの感光体107それぞれに接するよう中間転写体125が設けられ、更に中間転写体125に転写されたトナー像を用紙(記録媒体)127に転写する二次転写装置124、126が設けられる。用紙127の進行方向の二次転写装置124、126よりも下流側には定着ユニット(定着装置)131が設けられ、更に定着ユニット131の下流側には搬送ロール135が設けられる。
尚、液体現像剤112として、シアン現像ユニット101−C、マゼンタ現像ユニット101−M、イエロー現像ユニット101−Yおよび黒現像ユニット101−Kにおいては画像形成用液体現像剤が、載り量調整用トナー現像ユニット101−Tにおいては載り量調製用液体現像剤が用いられる。
液体現像剤112は、図示しない現像剤循環手段により現像剤タンク102中において定められた量が維持され、現像剤供給ロール103によって現像剤タンク102から現像ロール105まで搬送される。現像剤供給ロール103は、表面を帯電させ静電的な力で現像剤を付着させる方式や、ロールに溝や凹みを設けて液体をくみ出すように搬送する方式等があり、供給量規制手段104によって搬送量を定められた値になるよう規制する。
感光体107は、表面が定められた帯電バイアス量になるよう帯電装置108で帯電され、ホストコンピュータ300から送られた画像信号を画像信号演算装置兼画像形成用トナー単位面積載り量算出装置301で処理した情報信号に伴い露光装置109からの光ビームにより表面に静電潜像が形成される。現像ロール105上の液体現像剤は、静電潜像に従い感光体107に転移してトナー像が形成され、不要な現像剤は、現像ロールクリーナ106と図示しない現像剤循環手段によって現像剤タンク102に戻される。
感光体107上に形成されたトナー像は、一次転写装置110によって中間転写体125に転写される。尚、中間転写体125は、駆動ロール121と支持ロール122、123、二次転写装置124によって支持され、駆動ロール121は図示しない駆動モータと動力伝達機構によって矢印方向に中間転写体125を駆動し、さらに図示しないバネ機構によって定められた張力を中間転写体125に与える。一次転写装置110は、静電力、圧力によってシアントナー・マゼンタトナー・イエロートナー・黒トナー・載り量調整用トナーのトナー像を順次中間転写体125に転写していく。各色の一次転写装置110では設定電位に差をつけてもよい。感光体107上に残った液体現像剤は感光体クリーナ111で除去される。
中間転写体125に転写された5種のトナー像は、二次転写装置124、126によって用紙(記録媒体)127に転写され、さらに定着ユニット131にて定着される。定着ユニット131は、ヒートロール132、プレッシャーロール133のロール対と各ロール内部に設けたヒータ134を備える。ヒートロール132、プレッシャーロール133は、金属ロールに弾性ゴム層、およびトナー離型のための離型層を形成し、定められた圧力とニップ幅が得られるように図示しない加圧機構によって用紙127を挟み込んでいる。
定着ユニット131の下流には搬送ロール135が設けてあり、搬送ロール135の位置で用紙127はロールに巻きつくよう経路をたどって図示しない排出部まで搬送される。
尚、上記画像形成装置では、これから画像を形成しようとする用紙(記録媒体)127の印字領域全面を単位面積ごとに分割し、分割された全ての単位面積ごとに、画像信号演算装置兼画像形成用トナー単位面積載り量算出装置301によって、現像される画像形成用トナーの載り量を算出する。そして、算出された画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が第一のトナー量以下となる領域には、画像形成用トナー(つまりシアントナー・マゼンタトナー・イエロートナーおよび黒トナー)と載り量調整用トナーとの総載り量が第一のトナー量を超えるよう、載り量調整用トナー現像ユニット101−Tによって載り量調整用トナーを現像する。
また、画像信号演算装置兼画像形成用トナー単位面積載り量算出装置301で算出される画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が前記第一のトナー量よりも少ない第二のトナー量以下となる領域に対しては、載り量調整用トナー現像ユニット101−Tにおいて、載り量調整用トナー像を形成しない態様としてもよい。
ついで、本実施形態に係る画像形成方法および画像形成装置に用いられる画像形成用液体現像剤および載り量調整用液体現像剤について説明する。
〔画像形成用液体現像剤〕
画像形成用液体現像剤は、熱可塑性エラストマーおよび着色剤を少なくとも含有するトナーがキャリア液中に分散されてなる。尚、さらに熱可塑性エラストマー以外の結着樹脂、ワックス、電荷制御剤、シリカ粉末、金属酸化物など他の添加剤を含有していてもよい。これら添加剤は、結着樹脂に混練するなどして内添してもよいし、粒子としてトナーを得たのち混合処理を施すなどして外添してもよい。なお、通常、着色剤を含むが、透明のトナーとする場合は、着色剤を含まなくてもよい。
〔トナー粒子〕
−熱可塑性エラストマー−
本実施形態のトナー粒子に含まれる熱可塑性エラストマーは、例えば、常温(25℃)においてゴムの性質を有し、高温において熱可塑性プラスチックと同じく軟化する性質を有するものが挙げられる。該熱可塑性エラストマーとしては、例えば、ポリメタクリル酸メチル−ポリアクリル酸nブチル−ポリメタクリル酸メチルブロック共重合体、ポリメタクリル酸メチル−ポリメタクリル酸ドデシル−ポリメタクリル酸メチルブロック共重合体、ポリメタクリル酸メチル−ポリメタクリル酸2エチルヘキシル−ポリメタクリル酸メチルブロック共重合体、ポリメタクリル酸メチル−ポリメタクリル酸ラウリル−ポリメタクリル酸メチルブロック共重合体等が挙げられる。
また、スチレン系の熱可塑性エラストマーとして、例えば、ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン、ポリスチレン−ポリブタジエン/ブチレン−ポリスチレン、ポリスチレン−ポリエチレン/ブチレン−ポリスチレン、ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレン、ポリスチレン−水添ポリブタジエン−ポリスチレン、ポリスチレン−水添ポリイソプレン−ポリスチレン、ポリスチレン−水添ポリ(イソプレン/ブタジエン)−ポリスチレン等が挙げられる。
上記熱可塑性エラストマー樹脂の重量平均分子量としては、例えば、3万以上30万以下の範囲が挙げられる。
トナー粒子における熱可塑性エラストマーの含有率は、全結着樹脂中で10質量%以上であることが望ましく、15質量%以上であることがより望ましい。一方50質量%以下であることがより望ましく、30質量%以下であることがより望ましい。
−結着樹脂−
本実施形態のトナー粒子に含まれる結着樹脂としては、まずアクリル系熱可塑性樹脂が挙げられる。該アクリル系熱可塑性樹脂としては、メタクリル酸エステル単量体の重合体やアクリル酸エステル単量体の重合体を構成単位として含有するビニル系共重合体が挙げられる。以下、「(メタ)アクリル」とはアクリルまたはメタクリルのいずれかまたは両方であることを意味する。
上記(メタ)アクリル酸エステル系単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ステアリル等の(メタ)アクリル酸のアルキルエステルの他、アクリル酸2−クロルエチル、(メタ)アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸グリシジル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、ビスグリシジルメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、メタクリロキシエチルホスフェートなどが挙げられる。中でも、メタクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル等が望ましく用いられる。
上記(メタ)アクリル酸エステル系単量体以外に、その他のビニル系単量体として、アクリル酸、メタクリル酸、α−エチルアクリル酸、クロトン酸等のアクリル酸およびそのα−またはβ−アルキル誘導体;フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸、等の不飽和ジカルボン酸およびそのモノエステル誘導体またはジエステル誘導体;コハク酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステル、(メタ)アクリロニトリル、アクリルアミド等が使用されてもよい。
また、スチレン系単量体との共重合体を使用してもよく、樹脂全体の10質量%以内で使用することが望ましい。
上記ビニル系重合体の重量平均分子量(Mw)は、1万以上50万以下が望ましい。また、分子量分布(Mw/Mn)は2以上20以下が望ましい。
トナー粒子に含まれる上記以外の結着樹脂としては、公知の結着樹脂が挙げられる。例えば、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン等が挙げられる。
トナー粒子における熱可塑性エラストマー以外の結着樹脂の含有率は、全結着樹脂中で50質量%以上90質量%以下であることが望ましい。
−着色剤−
着色剤としては、公知の顔料または染料が用いられる。具体的には、以下に示すイエロー、マゼンタ、シアン、黒の各顔料が用いられる。
イエローの顔料としては、縮合アゾ化合物、イソインドリノン化合物、アントラキノン化合物、アゾ金属錯化合物、メチン化合物、アリルアミド化合物に代表される化合物が用いられる。
マゼンタの顔料としては、縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アントラキノン、キナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合物、ペリレン化合物が用いられる。
シアンの顔料としては、銅フタロシアニン化合物およびその誘導体、アントラキノン化合物、塩基染料レーキ化合物等が利用される。
黒の顔料としては、カーボンブラック、アニリンブラック、アセチレンブラック、鉄黒等が用いられる。
ワックスとしては、特に制限はなく、例えば、カルナバワックス、木蝋、米糠蝋等の植物性ワックス;蜜ワックス、昆虫ワックス、鯨ワックス、羊毛ワックスなどの動物性ワックス;モンタンワックス、オゾケライトなどの鉱物性ワックス、エステルを側鎖に有するフィッシャートロプシュワックス(FTワックス)、特殊脂肪酸エステル、多価アルコールエステル等の合成脂肪酸固体エステルワックス;パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、ポリテトラフルオロエチレンワックス、ポリアミドワックス、およびシリコーン化合物等の合成ワックス;などが挙げられる。ワックスは1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
電荷制御剤としては、特に制限はなく、従来公知の電荷制御剤が使用される。例えば、ニグロシン染料、脂肪酸変性ニグロシン染料、カルボキシル基含有脂肪酸変性ニグロシン染料、四級アンモニウム塩、アミン系化合物、アミド系化合物、イミド系化合物、有機金属化合物等の正帯電性電荷制御剤;オキシカルボン酸の金属錯体、アゾ化合物の金属錯体、金属錯塩染料やサリチル酸誘導体等の負帯電性電荷制御剤;などが挙げられる。電荷制御剤は1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
金属酸化物としては、特に制限はなく、例えば、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム等が挙げられる。金属酸化物は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
なお、アクリル系熱可塑性エラストマーとアクリル系熱可塑性樹脂以外の成分は、50質量%以下であることが望ましい。
−トナー粒子の製造方法−
本実施形態のトナー粒子を製造する方法は特に限定されず、例えば、粉砕トナー、液中乳化乾燥トナー、もしくは重合トナーの製造方法で製造したトナーをキャリア液中で微粉砕して得られる。
例えば、熱可塑性エラストマーを含む結着樹脂、着色剤、必要に応じて、他の添加剤をヘンシェルミキサー等の混合装置に投入して混合し、この混合物を二軸押出機、バンバリーミキサー、ロールミル、ニーダー等で溶融混練した後、ドラムフレーカー等で冷却し、ハンマーミル等の粉砕機で粗粉砕し、さらにジェットミル等の粉砕機で微粉砕した後、風力分級機等を用いて分級することにより、粉砕トナーが得られる。
また、熱可塑性エラストマーを含む結着樹脂、着色剤、必要に応じて、他の添加剤を酢酸エチル等の溶剤に溶解し、炭酸カルシウムのごとき分散安定剤が添加された水中に乳化/懸濁し、溶剤を除去した後、分散安定剤を除去して得られた粒子を濾過・乾燥することによって液中乳化乾燥トナーが得られる。
また、結着樹脂を形成する重合性単量体、着色剤、重合開始剤(例えば、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、イソプロピルパーオキシカーボネート、クメンハイドロパーオキサイド、2,4−ジクロリルベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド等)および他の添加剤などを含有する組成物を水相中に攪拌下で加えて造粒し、重合反応後、粒子を濾過・乾燥することによって重合トナーが得られる。
トナーを得る際の各材料(熱可塑性エラストマーを含む結着樹脂、着色剤、その他の添加剤など)の配合割合は、要求される耐折り曲げ特性、耐引っ掻き特性、低温定着性、色などを考慮して設定すればよい。得られたトナーは、ボールミル、ビーズミル、高圧湿式微粒化装置等の公知の粉砕装置を用いて、キャリアオイル中で微粉砕することにより本実施形態の画像形成用液体現像剤用トナー粒子が得られる。
トナー粒子の体積平均粒径D50vは、0.5μm以上5.0μm以下であることが望ましい。トナー粒子の体積平均粒径D50vは、0.8μm以上4.0μm以下であることがより望ましく、1.0μm以上3.0μm以下であることが更に望ましい。
トナー粒子の体積平均粒径D50v、数平均粒度分布指標(GSDp)、体積平均粒度分布指標(GSDv)等は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置、例えば、LA920(堀場製作所社製)を用いて測定される。粒度分布を基にして分割された粒度範囲(チャネル)に対して体積、数をそれぞれ小径側から累積分布を描き、累積16%となる粒子径を体積D16v、数D16p、累積50%となる粒子径を体積D50v、数D50p、累積84%となる粒子径を体積D84v、数D84pと定義する。これらを用いて、体積平均粒度分布指標(GSDv)は(D84v/D16v)1/2、数平均粒度分布指標(GSDp)は(D84p/D16p)1/2として算出される。
[キャリア液]
キャリア液は、トナー粒子を分散させるための絶縁性の液体であり、特に制限はないが、例えば、パラフィンオイル等の脂肪族系炭化水素溶媒(市販品では、松村石油社製モレスコホワイトMT−30P、モレスコホワイトP40、モレスコホワイトP70、エクソン化学社製アイソパーL、アイソパーMなど)、ナフテン系オイル等の炭化水素系溶媒(市販品では、エクソン化学社製 エクソールD80、エクソールD110、エクソールD130、日本石油化学社製 ナフテゾールL、ナフテゾールM、ナフテゾールH、Newナフテゾール160、Newナフテゾール200、Newナフテゾール220、NewナフテゾールMS−20Pなど)が挙げられ、それらの中に、トルエン等の芳香族化合物を含有させてもよい。
尚、キャリア液の引火点としては50℃以上180℃以下であることが好ましく、更には70℃以上140℃以下であることがより好ましい。
上記引火点は、JIS K 2265−4(2007年)により測定される。
本実施形態の画像形成用液体現像剤に含まれるキャリア液は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。キャリア液を2種以上の混合系として用いる場合は、例えば、パラフィン系溶剤と植物油との混合系や、シリコーン系溶剤と植物油との混合系が挙げられ、パラフィン系溶剤と植物油との混合系であることが望ましい。
キャリア液は、各種副資材、例えば、分散剤、乳化剤、界面活性剤、安定化剤、湿潤剤、増粘剤、起泡剤、消泡剤、凝固剤、ゲル化剤、沈降防止剤、帯電制御剤、帯電防止剤、老化防止剤、軟化剤、可塑剤、充填剤、付香剤、粘着防止剤、離型剤等を含んでいてもよい。
〔載り量調整用液体現像剤〕
載り量調整用液体現像剤は、熱可塑性エラストマーを少なくとも含有するトナーがキャリア液中に分散されてなる。尚、載り量調整用液体現像剤に含まれる載り量調整用トナーは着色剤を含有しない、いわゆる透明トナーであることが好ましく、また着色剤を含有する場合であってもその含有量が、前記画像形成用トナーにおける着色剤の含有量の10質量%以下であることが好ましい。更には5質量%以下であることが好ましい。
載り量調整用液体現像剤の組成や物性等は、前記画像形成用液体現像剤においてトナーに用いられる着色剤を含有させないかまたは含有させる場合であっても上記の範囲に提言することが好ましいこと以外、前記画像形成用液体現像剤と同じである。よって、ここでは詳細な説明は省略する。
[液体現像剤の製造方法]
画像形成用液体現像剤および載り量調整用液体現像剤は、既述のトナー粒子とキャリア液とを、例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ビーズミル等の分散機を用いて混合し、粉砕して、トナー粒子をキャリア液中に分散することにより得られる。
なお、トナー粒子のキャリア液中への分散は分散機に限られず、ミキサーのごとく、特殊な攪拌羽根を高速で回転させ分散してもよいし、ホモジナイザーとして知られるローター・ステーターの剪断力で分散してもよいし、超音波によって分散してもよい。
キャリア液中のトナー粒子の濃度は、0.5質量%以上40質量%以下の範囲とすることが望ましく、1質量%以上30質量%以下の範囲とすることがより望ましい。
その後、得られた分散液を、例えば孔径100μmの膜フィルターを用いて濾過し、ゴミおよび粗大粒子を除去してもよい。
以下、実施例を挙げてさらに具体的に説明するが、下記の実施例は、本発明を制限するものではない。尚、以下において「部」は特に断りのない限り質量基準である。
<画像形成用液体現像剤の作製>
・シアン液体現像剤
スチレンアクリル樹脂(藤倉化成(株)製FSR−051、重量平均分子量38万)60部に、シアン顔料C.I.ピグメントブルー15:3を40部加え、加圧ニーダーで混練した。この混練物を粗粉砕して、シアン顔料マスターバッチを作製した。
次に以下の組成の混合物をバンバリミキサーで混練した。
・上記シアン顔料マスターバッチ :25部
・スチレンアクリル樹脂 :57部
(藤倉化成(株)製FSR−053、重量平均分子量32万、酸価10)
・スチレン系熱可塑性エラストマー :18部
(旭化成社製品:「SOE−L605」、
スチレン−ブタジエンブロック共重合体の水素添加品)
以上の混練物をジェットミルで粉砕し、分級して平均粒径16μmのシアントナー粒子(スチレン系熱可塑性エラストマーの固形分濃度20質量%)を得た。このシアントナー粒子15部に、難揮発性のパラフィンオイル(松村石油(株)製モレスコホワイトP40、引火点:130℃)85部の混合物をボールミルで微粉砕して平均粒径2.5μmのシアン液体現像剤を得た。
・マゼンタ液体現像剤
また、前記シアン顔料マスターバッチのシアン顔料に換えて、マゼンタ顔料C.I.ピグメントレッド122を同量用いた以外は、前記シアン液体現像剤の作製方法と同様にして、平均粒径2.6μmのマゼンタ液体現像剤(スチレン系熱可塑性エラストマーの固形分濃度20質量%)を得た。
・イエロー液体現像剤
また、前記シアン顔料マスターバッチのシアン顔料に換えて、イエロー顔料C.I.ピグメントイエロー185を同量用いた以外は、前記シアン液体現像剤の作製方法と同様にして、平均粒径2.4μmのマゼンタ液体現像剤(スチレン系熱可塑性エラストマーの固形分濃度20質量%)を得た。
・黒液体現像剤
また、前記シアン顔料マスターバッチのシアン顔料に換えて、黒顔料カーボンブラックを同量用いた以外は、前記シアン液体現像剤の作製方法と同様にして、平均粒径2.6μmのマゼンタ液体現像剤(スチレン系熱可塑性エラストマーの固形分濃度20質量%)を得た。
<載り量調整用液体現像剤の作製>
・透明液体現像剤
以下の組成の混合物をバンバリミキサーで混練した。
・スチレンアクリル樹脂 :15部
(藤倉化成(株)製FSR−051、重量平均分子量38万)
・スチレンアクリル樹脂 :65部
(藤倉化成(株)製FSR−053、重量平均分子量32万、酸価10)
・スチレン系熱可塑性エラストマー :20部
(旭化成社製品:「SOE−L605」、
スチレン−ブタジエンブロック共重合体の水素添加品)
以上の混練物をジェットミルで粉砕し、分級して平均粒径16μmの透明トナー粒子(スチレン系熱可塑性エラストマーの固形分濃度20質量%)を得た。この透明トナー粒子15部に、難揮発性のパラフィンオイル(松村石油(株)製モレスコホワイトP40、引火点:130℃)85部の混合物をボールミルで微粉砕して平均粒径2.3μmの透明液体現像剤を得た。
[比較例1]
<定着画像の作製、耐折り曲げ強度の評価>
まず、画像形成装置として富士ゼロックス株式会社製の商品名:DocuCentreC6550Iを準備し、前記現像剤を現像し得るよう改造を施した。該画像形成装置の定着装置では、温度160℃、定着時間40msの加熱条件、および圧力0.3MPaの加圧条件にて定着が行われる。
上記画像形成装置を用い、上記シアン,マゼンタ,イエロー,および黒の4色の液体現像剤を用いて、用紙(王子製紙製、OKトップコート+127gsm)の印字領域の全面に、単位面積当たりのトナー載り量(TMA)が「0.2g/m、0.4g/m、0.6g/m、0.8g/m、1g/m」となるC,M,Y,Kの単色ベタ画像をそれぞれ形成した。
また、MおよびYの二次色(R)、CおよびYの二次色(G)、CおよびMの二次色(B)、C,MおよびYの三次色(PB:プロセスブラック)のベタ画像についても、各トナーの単位面積当たりのトナー載り量(TMA)が「0.2g/m、0.4g/m、0.6g/m、0.8g/m、1g/m」となるベタ画像をそれぞれ形成した。
尚、比較例1では透明液体現像剤5による現像は行わない。
画像を形成した各用紙を、画像を内側にして用紙の長手方向中央から二つ折りにして折り曲げ、折り曲げた部分を軽く拭きとった後の画像の破壊(剥がれ)具合を観察し、「折り曲げ線上における当初形成された画像部の総長さ(A)に対する、折り曲げ線上において剥がれが生じた部分の総長さ(B)の比率(B/A)」を算出した。評価基準は以下の通りである。
○ :軽微で不連続な画像の剥がれがある(B/Aは70%未満)
○−:よく見ると不連続な剥がれがあるが、画像が薄いため軽微に見える
△ :不連続な剥がれがある(B/Aは70%以上)
× :折り曲げ線の全領域にわたって連続した剥がれがある(B/Aは100%)
このときの耐折り曲げ強度の評価結果を下記表1乃至表3に示す。
全トナーの総量(合計TMA)が2.0g/m以上の画像では、軽微で不連続な画像の剥がれがあっても耐折り曲げ強度は○評価で、比率(B/A)は70%未満であった。
合計TMAが1.2g/m以上2.0g/m未満の範囲では不連続な剥がれが見られ、耐折り曲げ強度は△評価で、比率(B/A)は70%以上であった。
合計TMAが0.4mを超え1.2g/m未満の範囲では折り曲げ線の全領域にわたって連続した剥がれが見られ、耐折り曲げ強度は×評価で、比率(B/A)は100%であった。
尚、合計TMAが0.4g/m以下の画像では、画像濃度が薄いためによく見ると不連続な剥がれはあるが軽微に見えた。
[実施例1]
<定着画像の作製、耐折り曲げ強度の評価>
まず、比較例1で用いた画像形成装置を改造し、図1に示すごとく、透明液体現像剤による載り量調整用トナー像を形成し得る像形成ユニットを設置した。尚、該改造後の画像形成装置の定着装置での定着条件は、比較例1と同じである。
上記画像形成装置を用い、比較例1と同様にC,M,Y,Kの単色ベタ画像、二次色ベタ画像、三次色ベタ画像をそれぞれ形成した。
但し、前記比較例1を踏まえ、前記比率(B/A)が70%以上となっている画像(評価:△および×の画像)、およびよく見ると不連続な剥がれがあるが画像が薄いため軽微に見えた画像(評価:○−の画像)には、以下の通り透明液体現像剤による載り量調整用トナー像を形成した。即ち、実施例1では、トナーの総量(合計TMA)が2.0g/mより小さい場合は合計TMAが2.0g/mになるよう透明液体現像剤を現像し、また合計TMAが2.0g/m以上の場合は透明液体現像剤による現像は行わないようにした。
画像を形成した各用紙について、比較例1に記載の方法により耐折り曲げ強度の評価試験を行った。評価結果を下記表4乃至表6に示す。
いずれの画像においても全トナーの総量(合計TMA)は2.0g/m以上であり、軽微で不連続な画像の剥がれがあっても耐折り曲げ強度は○評価で、比率(B/A)は70%未満であった。
[実施例2]
<定着画像の作製、耐折り曲げ強度の評価>
実施例1で用いた画像形成装置を用い、比較例1と同様にC,M,Y,Kの単色ベタ画像、二次色ベタ画像、三次色ベタ画像をそれぞれ形成した。
但し、前記比較例1を踏まえ、前記比率(B/A)が70%以上となっている画像(評価:△および×の画像)には、以下の通り透明液体現像剤による載り量調整用トナー像を形成し、一方よく見ると不連続な剥がれがあるが画像が薄いため軽微に見えた画像(評価:○−の画像)には、透明液体現像剤による載り量調整用トナー像の形成を行わなかった。即ち、実施例2では、トナーの総量(合計TMA)が2.0g/mより小さく且つ0.4g/mより大きい場合は合計TMAが2.0g/mになるよう透明液体現像剤を現像し、また合計TMAが2.0g/m以上の場合および0.4g/m以下の場合は透明液体現像剤による現像は行わないようにした。
画像を形成した各用紙について、比較例1に記載の方法により耐折り曲げ強度の評価試験を行った。評価結果を下記表7乃至表9に示す。
全トナーの総量(合計TMA)が2.0g/m以上である場合は、軽微で不連続な画像の剥がれがあっても耐折り曲げ強度は○評価で、比率(B/A)は70%未満であった。
尚、合計TMAが0.4g/m以下の画像では、画像濃度が薄いためによく見ると不連続な剥がれはあるが軽微に見えるため実使用上は問題ないレベルであった。上記のごとく剥がれがあっても軽微に見え実使用上は問題ないレベルとなる領域に対して、透明液体現像剤による現像を行わないよう設定することで、透明液体現像剤の使用量が抑制され、トナーのランコストを低くし得る。
[実施例3]
<載り量調整用液体現像剤の作製>
・淡色液体現像剤
前述のシアン液体現像剤の作製において、シアン顔料C.I.ピグメントブルー15:3の含有量を1/10(つまり4部)に変更した以外は、前述のシアン液体現像剤の作製方法と同様にして、平均粒径2.6μmの淡色液体現像剤を得た。
<定着画像の作製、耐折り曲げ強度の評価>
実施例1において、Cの単色ベタ画像の形成に際し、用いた透明液体現像剤を前記淡色液体現像剤に変更し、実施例1と同様にしてCの単色ベタ画像を形成した。但し、淡色液体現像剤には1/10量のシアン顔料が含まれているため、シアントナーによる実質的なトナー載り量(実質TMA)を考慮して、全トナーの総量(合計TMA)を調整した。
画像を形成した各用紙について、比較例1に記載の方法により耐折り曲げ強度の評価試験を行った。評価結果を下記表10に示す。
いずれの画像においても全トナーの総量(合計TMA)は2.0g/m以上であり、軽微で不連続な画像の剥がれがあっても耐折り曲げ強度は○評価で、比率(B/A)は70%未満であった。
101−C シアン現像ユニット
101−M マゼンタ現像ユニット
101−Y イエロー現像ユニット
101−K 黒現像ユニット
101−T 載り量調整用トナー現像ユニット
102 現像剤タンク
103 現像剤供給ロール
104 供給量規制手段
105 現像ロール
106 現像ロールクリーナ
107 感光体(静電潜像保持体)
108 帯電装置
109 露光装置(潜像形成装置)
110 一次転写装置
111 感光体クリーナ
112 液体現像剤
121 駆動ロール
122 支持ロール
124,126 二次転写装置
125 中間転写体
127 用紙(記録媒体)
131 定着ユニット(定着装置)
132 ヒートロール
133 プレッシャーロール
134 ヒータ
135 搬送ロール
300 ホストコンピュータ
301 画像信号演算装置兼画像形成用トナー単位面積載り量算出装置

Claims (6)

  1. 静電潜像保持体と、
    前記静電潜像保持体の表面を帯電する帯電装置と、
    入力された画像信号に応じて、前記静電潜像保持体の表面に静電潜像を形成するため情報信号を演算する画像信号演算装置と、
    前記情報信号に応じて前記静電潜像保持体の表面に静電潜像を形成する潜像形成装置と、
    熱可塑性エラストマーおよび着色剤を少なくとも含有する画像形成用トナーがキャリア液中に分散された画像形成用液体現像剤を貯留し且つ前記静電潜像保持体の表面に形成された静電潜像を前記画像形成用液体現像剤により現像して画像形成用トナー像を形成する画像形成用トナー現像装置と、
    前記画像信号演算装置に入力された前記画像信号から、前記画像形成用トナー現像装置によって前記静電潜像保持体の表面に現像される前記画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量を算出する画像形成用トナー単位面積載り量算出装置と、
    熱可塑性エラストマーを少なくとも含有する載り量調整用トナーがキャリア液中に分散された載り量調整用液体現像剤を貯留し、且つ前記画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が第一のトナー量以下となる領域に対し、該領域における前記画像形成用トナーと前記載り量調整用トナーとの総載り量が前記第一のトナー量を超えるよう、前記載り量調整用液体現像剤により現像して載り量調整用トナー像を形成する載り量調整用トナー現像装置と、
    前記静電潜像保持体の表面に形成された前記画像形成用トナー像および前記載り量調整用トナー像を記録媒体に転写する転写装置と、
    前記記録媒体上の前記画像形成用トナー像および前記載り量調整用トナー像を定着する定着装置と、
    を有する画像形成装置。
  2. 前記載り量調整用トナーの着色剤の含有量は、前記画像形成用トナーにおける着色剤の含有量の10質量%以下である請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記載り量調整用トナー現像装置は、前記画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が、前記第一のトナー量よりも少ない第二のトナー量以下となる領域に対しては、前記載り量調整用トナー像を形成しない請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記静電潜像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
    入力された画像信号に応じて、前記静電潜像保持体の表面に静電潜像を形成するため情報信号を演算する画像信号演算工程と、
    前記情報信号に応じて前記静電潜像保持体の表面に静電潜像を形成する潜像形成工程と、
    前記静電潜像保持体の表面に形成された静電潜像を、熱可塑性エラストマーおよび着色剤を少なくとも含有する画像形成用トナーがキャリア液中に分散された画像形成用液体現像剤により現像して画像形成用トナー像を形成する画像形成用トナー現像工程と、
    前記画像信号演算部に入力された前記画像信号から、前記画像形成用トナー現像工程にて前記静電潜像保持体の表面に現像される前記画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量を算出する画像形成用トナー単位面積載り量算出工程と、
    前記画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が第一のトナー量以下となる領域を、熱可塑性エラストマーを少なくとも含有する載り量調整用トナーがキャリア液中に分散された載り量調整用液体現像剤により現像して、前記領域における前記画像形成用トナーと前記載り量調整用トナーとの総載り量が前記第一のトナー量を超えるよう、載り量調整用トナー像を形成する載り量調整用トナー現像工程と、
    前記静電潜像保持体の表面に形成された前記画像形成用トナー像および前記載り量調整用トナー像を記録媒体に転写する転写工程と、
    前記記録媒体上の前記画像形成用トナー像および前記載り量調整用トナー像を定着する定着工程と、
    を有する画像形成方法。
  5. 前記載り量調整用トナーの着色剤の含有量は、前記画像形成用トナーにおける着色剤の含有量の10質量%以下である請求項4に記載の画像形成方法。
  6. 前記載り量調整用トナー現像工程は、前記画像形成用トナーの単位面積あたりの載り量が、前記第一のトナー量よりも少ない第二のトナー量以下となる領域に対しては、前記載り量調整用トナー像を形成しない請求項4または請求項5に記載の画像形成方法。
JP2012027677A 2012-02-10 2012-02-10 画像形成装置および画像形成方法 Pending JP2013164514A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012027677A JP2013164514A (ja) 2012-02-10 2012-02-10 画像形成装置および画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012027677A JP2013164514A (ja) 2012-02-10 2012-02-10 画像形成装置および画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013164514A true JP2013164514A (ja) 2013-08-22
JP2013164514A5 JP2013164514A5 (ja) 2015-05-07

Family

ID=49175891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012027677A Pending JP2013164514A (ja) 2012-02-10 2012-02-10 画像形成装置および画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013164514A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002202645A (ja) * 2000-10-30 2002-07-19 Ricoh Co Ltd カラー画像形成方法
JP2007199291A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置および画像形成装置
JP2010194979A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置および色変換装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002202645A (ja) * 2000-10-30 2002-07-19 Ricoh Co Ltd カラー画像形成方法
JP2007199291A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置および画像形成装置
JP2010194979A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置および色変換装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8673531B2 (en) Liquid developer, process cartridge, image forming apparatus, and image forming method
JP2010020024A (ja) 画像形成方法と画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2009145885A (ja) トナー、該トナーの製造方法、該トナーを利用した画像形成方法及び画像形成装置
JP5838848B2 (ja) トナー、液体現像剤、現像剤、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置および画像形成方法
KR20100089336A (ko) 전자 사진용 토너 및 그의 제조방법
US8911925B2 (en) Liquid developer, developer cartridge, process cartridge, image forming apparatus, and image forming method
US9207587B2 (en) Image forming method and image forming device
JP2006215243A (ja) トナーおよびフルカラー画像形成方法
US20060251977A1 (en) Electrophotographic developing agent and electrophotographic imaging apparatus employing the same
JP6269000B2 (ja) 液体現像剤
JP5614304B2 (ja) 液体現像剤、現像剤カートリッジ、画像形成方法、及び画像形成装置
JP3927814B2 (ja) 非磁性一成分接触現像用トナーおよび画像形成方法
JP6136805B2 (ja) 液体現像剤および画像形成方法
JP5732958B2 (ja) 液体現像剤、液体現像剤の製造方法、画像形成装置、およびプロセスカートリッジ
JP6003035B2 (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JP2013164514A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP5915236B2 (ja) 液体現像剤、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置および画像形成方法
JP5867096B2 (ja) 液体現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JPH07219274A (ja) 電子写真用カラートナー及び定着方法
JP5673184B2 (ja) 液体現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP2013186412A (ja) 液体現像剤、画像形成装置、プロセスカートリッジ、および画像形成方法
JP4877816B2 (ja) 現像剤、現像剤カートリッジ及び画像形成装置
JP5414188B2 (ja) 画像形成方法
JP2017142418A (ja) 液体現像剤、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法
JP2005283916A (ja) 静電荷像現像用トナーキットおよびフルカラー画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150123

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160712