JP2013163641A - 水素生成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水素生成装置は、複数の水素ガス分離ユニットと、各水素ガス分離ユニットごとの作動状態を検出する状態検出手段と、状態検出手段で検出された検出結果のうち少なくとも一つの検出結果に基づいて、各水素ガス分離ユニットごとの劣化状態を判定する劣化判定手段と、劣化判定手段によって判定した劣化状態に基づいて、各水素ガス分離ユニットごとの再生を行う再生処理手段と、要求水素ガス生成量を満たすように、各水素ガス分離ユニットを独立して作動させる作動制御手段とを備える。
【選択図】図8
Description
代表的な水素透過膜はPd系合金膜からなるものである。Pdは、高価な貴金属であるため、それに代わるものとして他の金属、例えばV系やNb系の水素透過膜の研究も盛んに行われている。
また、燃料電池に限らず、水素を必要とする部位に水素を供給するために、各種の水素分離体の開発が求められている。
従って、燃料源は水素ガスよりも液体であることが望ましく、液体燃料から水素ガスを取り出すことができる水素生成装置が必要になる。
一方、水素透過膜を利用すると、シフト反応部、CO除去部が不要となり、小型化が可能であると共に、改質反応場から水素ガスを引き抜くことにより、水素生成反応の平衡を生成側にシフトさせて水素生成量を平衡反応に比べて大幅に増やすことができる。
さらに、反応温度を低下させることや、生成物の選択性を換えることも期待される。
水素生成装置Aの水素ガス分離ユニットBの入口側には、燃料ガス等の水素含有ガスを供給する水素含有ガス供給系1と、分離ユニットBに再生ガスを供給する再生ガス供給系2と、これらのガスの流通を切り換える切換弁V1と、切り換えられたガスを供給するガス導入パイプ3とを備えている。
この切換弁V3を切り換えることにより、分離ユニットBで生成された高純度の水素ガスを再生ガスとして分離ユニットBに供給し、又は、再生ガスと共に水素ガスを分離ユニットBに供給可能な構成となっている。
状態検出装置Cで検出される「作動状態」とは、作動履歴、水素ガス量、水素透過係数等が含まれる。「作動状態」には、水素透過膜を透過する前の水素含有ガスの圧力や、水素透過膜を透過した後の水素ガスの圧力等が含まれていてもよい。
これらの作動状態の情報は、作動履歴として記憶部(図示略)に記憶されると共に、状態検出装置Cから劣化判定装置Dに送出される。
「作動履歴」とは、例えば温度、作動時間、分離ユニットBで処理したガス量(累積水素ガス量)等である。ここで、温度とは、水素分離体の温度等を含む。
分離ユニットBの作動状態を検出するセンサとしては、例えば温度センサ、流量センサ、タイマー、圧力センサ、ガス中の未改質の燃料濃度を検出する濃度センサ等が挙げられる。
分離ユニットBが劣化する原因としては、さまざまな原因が考えられるが、原因の一つとしては、水素含有ガス中に含まれている一酸化炭素(CO)、水蒸気(H2O)、燃料(HC)の水素透過膜への吸着、被毒等が考えられる。
また、水素透過膜としてPd系合金膜を使用した場合は、Pd表面の酸化によって、水素の透過量が減少することも劣化の原因と考えられる。
本例の水素生成装置Aにおいて、劣化状態の判定については後で詳細に説明するが、例えば水素透過量(水素ガス量)が減少した場合は、劣化と判定することができる。この判定結果が、再生処理装置Eに送出される。
酸化処理は、酸素含有ガスを分離ユニットBに供給することによって行う。
酸化還元処理は、酸素含有ガスを分離ユニットBに供給した後、水素含有ガスを分離ユニットBに供給することによって行う。
酸化含有ガスとしては、空気等を使用することができる。
また、酸化処理温度は、分離ユニットBに設けられた水素透過膜の種類によって異なるが、水素透過膜の耐熱温度を超えない温度で酸化処理を行うことが好ましい。
水素透過膜のうち、Pd系合金膜の耐熱温度は、400〜600℃程度である。
例えば水素透過膜がPd系合金膜である場合は、Pd表面に吸着したCO等によって、Pd表面に酸化物(PdO)が形成されて、劣化する。劣化した水素透過膜に空気等の酸素含有ガスを供給し、再生(酸化)処理することにより、Pd表面のPdOがPdO2まで酸化される。さらにこのPdO2が水素によってPdに還元されることにより、水素透過膜が再生すると推測される。
還元処理は、酸化後の分離ユニットBに水素含有ガス、又は、分離ユニットBで生成された高純度の水素ガスを再び分離ユニットBに送給することによって行うことができる。
還元処理時間も、可能な限り短時間で行うことが好ましい。
また、還元処理温度は、例えば水素透過膜がPd系合金膜である場合は、300〜600℃程度である。
なお、一度の酸化処理で水素透過性能の再生が難しい場合は、複数回再生処理を繰り返すことが好ましい。
(1)劣化判定装置Dは、作動履歴により、500℃以上で、100時間以上、分離ユニットBが連続作動している場合は、分離ユニットBが劣化していると判定する。
(2)劣化判定装置Dは、水素透過膜を透過した水素ガス量が、基準となる水素ガス量よりも3割以上低下した場合は、分離ユニットBが劣化していると判定する(水素ガス量の低下率が3割以上)。
(3)劣化判定装置Dは、水素透過係数が、基準となる水素透過係数よりも3割以上低下した場合は、分離ユニットBが劣化していると判定する(水素透過係数の低下率が3割以上)。
また、劣化判定基準は、上記(1)〜(3)に示す例に限らず、適宜設定できる。例えば水素透過係数が、基準となる水素透過係数よりも1割以上低下した場合は、分離ユニットB(水素分離体)が劣化していると判定してもよい。
なお、酸化処理装置Eは、例えば酸化処理を行う場合は空気、還元処理を行う場合は水素ガス、酸化還元処理を行う場合は、まずは酸化処理を行うために空気を供給し、その後還元処理を行うために水素ガスを分離ユニットBに供給する。
水素ガスを供給する場合、再生処理装置Eは、切換駆動信号を切換弁V1〜V3に送出し、分離ユニットBで生成された高純度の水素ガスを循環系7を通じて再び分離ユニットBに供給するように、V1〜V3を開駆動する。
具体的には、再生処理装置Eから切換駆動信号を切換弁V1に送出し、水素含有ガス供給系1から水素含有ガスを分離ユニットBに供給するように、切換弁V1を開駆動する。
劣化判定装置Dは、水素ガス量の検出結果に基づいて、再生が終了しているか否かを判定する。具体的には、劣化判定装置Dは、水素ガス量が基準値まで回復しているか否かを判定する。
再生処理装置Eは、劣化判定装置Dで判定された結果に基づいて、分離ユニットBへの水素含有ガスの供給を停止する。
分離ユニットBには、厚さ15μmのPd−Ag合金から成る水素透過膜を有する水素分離体を設けた。
この分離ユニットBの温度を500℃に設定し、燃料を改質して得られた水素含有ガスを供給した。
本例において、分離ユニットBには、水素含有ガスとして、燃料を改質して得たガスを供給した。この水素含有ガス中には、水素(H2)の他に、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、水蒸気(H2O)、未改質の燃料(HC)等を含む。
水素透過係数が基準値から1割低下した時点で、図2の再生処理手順に従って、空気を分離ユニットBに供給し、500℃で2分間の酸化処理を行った。その結果、水素透過係数は、初期の基準値まで回復した。
その後、再び時間の経過と共に、水素透過係数の低下が認められたため、水素透過係数が基準値から3割低下した時点で、再び空気を分離ユニットBに供給し、500℃で3分間の酸化処理を行った。その結果、水素透過係数は、初期の基準値まで回復した。
図4は、水素生成装置Aに用いる分離ユニットBの好ましい一参考形態を示し、分離ユニットBの内部構成を概略的に示す断面図である。
なお、図4には、改質部、透過部を設けた分離ユニットBの構成を示したが、本例に限らず、分離ユニットBは、少なくとも水素透過膜を有する水素分離体を設けたものであればよい。
改質触媒12は、導入された燃料ガス(水素含有ガス)を改質するものであり、改質に必要な熱量が加熱部11から伝達される。
なお、改質に必要な熱量は、改質ガス通路α1を流通するガスから伝達されるようにしてもよい。また、図示を省略したが加熱触媒を設けて、加熱触媒の反応熱を改質触媒に伝達するようにしてもよい。
本例において、状態検出装置Cで検出される「作動履歴」に含まれる温度としては、水素分離体10の温度の他に、加熱部11の温度、改質触媒12の温度等を含む。
本例の水素生成装置は、図4に示すように、分離ユニットB1が改質部を備えているので、水素含有ガスとして、分離ユニットB1に燃料ガスを供給する。
上記(2)水素ガス量が低下している場合は、水素分離体(水素透過膜)が劣化しているだけではなく、改質部における改質反応の進行も抑制されていると推測される。
分離ユニットにおいて、改質ガス通路α1を流通するガス中の水素が、水素分離体(水素透過膜)10を通じて、透過部α2側に引き抜かれることにより、改質部における改質反応の平衡は、改質が進む側にずれて、水素生成反応が促進する。
そのため、水素ガス量の低下は、透過側α2側に引き抜かれる水素が低下することを示すため、改質部における改質反応も平衡状態となり、水素生成反応が抑制される。
[改質触媒の劣化判定基準]
(4)分離ユニットBの出口側温度が10℃以上、上昇した場合は、分離ユニットBが劣化していると判定する。
分離ユニットBの改質部(改質触媒12)における水素生成反応は、吸熱反応であるので、触媒が劣化すると吸熱反応が進行しにくくなり、分離ユニットBの出口側の温度が上昇する。そのため、改質部の出口側温度が上昇している場合(本例においては基準として10℃以上)は、改質部(改質触媒12)が劣化していると判定することができる。
また、改質部において副反応、例えばメタン生成反応が進行すると、この副反応が発熱反応であるため、分離ユニットBの出口側の温度は上昇する。そのため、分離ユニットBの出口側の温度が上昇している場合は、改質部(改質触媒12)が劣化していると判定することができる。
なお、劣化の基準となる数値は10℃に限らず、例えば出口側温度が5℃上昇した場合に劣化と判定してもよい。
上記のように改質部が劣化すると、水素生成反応(吸熱反応)が抑制され、副反応(発熱反応)が進行するため、出口側の温度が高くなり、その結果、入口側の温度と出口側の温度との差が減少する。そのため、出入口側の温度差の減少により、改質部(改質触媒12)が劣化していると判定することができる。
上記のように改質部が劣化すると、特に出口側の温度が上昇するため、加熱部からの供給熱量が少なくなる。そのため、加熱部からの供給熱量の減少からも改質部(改質触媒12)の劣化を判定することができる。
劣化判定装置Dは、水素ガス量の検出結果に基づいて、再生が終了しているか否かを判定する。具体的には、劣化判定装置Dは、水素ガス量が基準値まで回復しているか否かを判定する。
分離ユニットBで生成された水素ガス量が基準値まで回復していない場合は、劣化判定装置Dは、水素透過膜が回復していないと判定して、この判定結果を再生処理装置Eに送出する。この判定結果に基づき、再生処理装置Eは、ステップS2〜S7の再生処理を繰り返す。
再生処理装置Eは、劣化判定装置Dで判定された再生不能の状態に基づいて、分離ユニットBへの燃料ガスの供給を停止する。
これらの劣化のうち、炭素析出及び被毒成分の吸着による劣化の場合は、酸化処理により改質触媒の再生が可能である。
一方、触媒活性金属の酸化による劣化の場合は、還元処理により改質触媒の再生が可能である。
従って、分離ユニットBを酸化還元処理することにより、改質触媒の再生と、水素透過膜の再生の両方を行うことができる。
本例において、分離ユニットBの劣化が、水素分離体(水素透過膜)10の劣化であるのか、改質部(改質触媒12)の劣化であるのかを特定して、水素分離体10又は改質部13に適した再生処理を可能としている。
分離ユニットBの劣化が判定された場合には、次に、水素分離体(水素透過膜)の劣化であるか、改質部(改質触媒)の劣化であるかを特定した後、水素透過膜又は改質触媒の再生に適した再生処理を行う。
水素ガスを供給する場合、再生処理装置Eは、分離ユニットBで生成された高純度の水素ガスを、循環系を通じて分離ユニットBに供給するようにしてもよい。
純水素で測定した水素透過係数は、一酸化炭素等の共存ガスの影響を受けない。そのため、純水素で測定した水素透過係数の検出結果に基づいて、劣化を判定すれば、分離ユニットBの劣化が、水素分離体(水素透過膜)の劣化であるか、水素分離体以外の改質部(改質触媒)の劣化であるかを特定することができる。
純水素で測定した水素透過係数が低下している場合には、水素分離体(水素透過膜)が劣化していると判定し、ステップS105に進む。
純水素で測定した水素透過係数が低下していない場合には、水素分離体(水素透過膜)以外の改質部(改質触媒)が劣化していると判定し、ステップS108に進む。
なお、再生処理装置Eは、例えば改質部(改質触媒)の酸化処理を行う場合は空気、還元処理を行う場合は水素ガス、酸化還元処理を行う場合は、まずは酸化処理を行うために空気を供給し、その後還元処理を行うために水素ガスを分離ユニットBに供給する。
水素ガスを供給する場合、再生処理装置Eは、切換駆動信号を切換弁に送出し、分離ユニットで生成された高純度の水素ガスを循環系を通じて再び分離ユニットに供給するようにしてもよい。
なお、再生処理は、水素生成装置に用いる触媒の種類、触媒の劣化の状態、分離ユニットの構成(触媒と水素透過膜が一体化されているか、又は、触媒と水素透過膜が別体となっているか)等に応じて、処理方法や供給するガスの種類が異なる。そのため、触媒や水素透過膜にダメージを与えない処理方法、供給ガス等を適宜選択して、再生処理することが望ましい。
劣化判定装置Dは、水素ガス量の検出結果に基づいて、再生が終了しているか否かを判定する。具体的には、劣化判定装置Dは、水素ガス量が基準値まで回復しているか否かを判定する。
分離ユニットBで生成された水素ガス量が基準値まで回復していない場合は、劣化判定装置Dは、水素透過膜が回復していないと判定して、この判定結果を再生処理装置Eに送出する。この判定結果に基づき、再生処理装置Eは、ステップS102〜S112の再生処理を繰り返す。
図7は、本発明の水素生成装置Aに、複数の分離ユニットB1〜B6を用いた場合の例を示し、分離ユニットB1〜B6の構成を概略的に示す斜視図である。
図7に示すように、水素生成装置Aは、複数の分離ユニットB1〜B6を備えたものであってもよい。
複数の分離ユニットB1〜B6は、交換可能となるように、換言すると、着脱可能となるように並列配置された構成を有している。なお、複数の分離ユニットを設ける場合は、本例に限らず、複数の分離ユニットを直列配置した構成としてもよい。
また、分離ユニットの数は、限定されるものではなく、要求される水素ガス生成量に応じて、分離ユニットの数を増減することができる。
図8に示すように、本発明の第三の実施形態に係る水素生成装置Aは、並列に配置した複数の分離ユニットB1〜B3を備えている。
この各ガス導入パイプ41〜43には、各ガス分離ユニットB1〜B3を独立して作動させるために、ガスの供給又は停止を操作する開閉弁V7〜V9を備えている。
この切換弁V16を切り換えることにより、分離ユニットB1〜B3で生成された高純度の水素ガスを再生ガスとして分離ユニットBに供給し、又は、再生ガスと共に水素ガスを分離ユニットBに供給可能な構成となっている。
具体的には、作動制御装置Fは、劣化状態が確認されていない分離ユニットへ供給する燃料ガス量を増量して、一定の水素ガス生成量が維持されるように分離ユニットB1〜B3を作動させる。
作動制御装置Fは、劣化状態が確認された一部の分離ユニットへの燃料ガスの供給を停止する。
再生処理装置Eは、劣化判定装置Dで判定された劣化状態に基づいて、劣化状態が確認された一部の分離ユニットにパージガスを供給し、ラインパージを行った後、再生ガスを供給し、分離ユニットの再生処理を行う。
本例において、水素生成装置Aは、要求水素ガス量に応じて、7つの分離ユニットB1〜B7を備えている。
また、「起動回数」とは、改質温度まで分離ユニットの温度が上昇した後、通常の運転条件下で分離ユニットが稼働される起動状態をいう。
車両の始動時に、パワーユニットの水素ガス要求量が増えると、最初に水素生成装置Aで起動された分離ユニット以外の他の分離ユニットは、使用できないような条件となる場合がある。
このような条件下において、車両の始動時に最初に水素生成装置Aで起動された分離ユニットは、要求水素ガス量を満たすために、分離ユニットの温度、改質ガスの圧力、供給燃料量をそれぞれ上昇させる等の改質触媒や水素分離体の劣化を伴う操作を一時的に行うことがある。そのため、「起動時使用回数」と「起動回数」とは分けて管理する。
「均質になるように」とは、各分離ユニットB1〜B3の寿命を平均化するように、当該作動履歴を揃えることである。
図10に示す作動履歴は、項目(パラメータ)90〜97毎に異なる重み付け、すなわち、A〜Hで示す重み係数を付与している。
これらのパラメータに各分離ユニットの劣化状態に基づいた重みを加味することで、各分離ユニットの劣化度合いの指標として数値を表すことができ、これにより、複数の分離ユニットの劣化度をほぼ均一に管理することができる。
図11に示すように、本発明の第四の実施形態に係る水素生成装置Aは、直列に配置した複数の分離ユニットB4〜B6を備えている。
なお、図11において、図8と同様の部材には、同一の符号を付した。
複数の分離ユニットB4〜B6を直列に配置した水素生成装置Aにおいても、状態検出装置C、劣化判定装置D、再生処理装置E、作動制御装置Fの作動により。複数の分離ユニットB4〜B6の一部が劣化した場合であっても、他の分離ユニットを作動させつつ、劣化した分離ユニットの再生処理をすることができる。
劣化判定装置Dは、上記(1)〜(7)に示すような判定基準から各分離ユニットの劣化状態を判定することができる。
なお、再生ガスとして、水素ガスを供給する場合、再生処理装置Eは、切換駆動信号を切換弁に送出し、分離ユニットで生成された高純度の水素ガスを循環系を通じて再び分離ユニットに供給するようにしてもよい。
劣化判定装置Dは、水素ガス量の検出結果に基づいて、劣化が確認された分離ユニットの再生が終了しているか否かを判定する。具体的には、劣化判定装置Dは、水素ガス量が基準値まで回復しているか否かを判定する。
分離ユニットBで生成された水素ガス量が基準値まで回復していない場合は、劣化判定装置Dは、劣化が確認された分離ユニットの再生が終了していないと判定して、この判定結果を再生処理装置Eに送出する。この判定結果に基づき、再生処理装置Eは、ステップS22〜S27の再生処理を繰り返す。
再生処理装置Eは、劣化判定装置Dで判定された再生不能の状態に基づいて、分離ユニットBへの燃料ガスの供給を停止する。
本例において、各分離ユニットの劣化が、水素分離体(水素透過膜)の劣化であるのか、改質部(改質触媒)の劣化であるのかを特定して、水素分離体又は改質部に適した再生処理を可能としている。
劣化判定装置Dは、上記(1)〜(7)に示すような判定基準から各分離ユニットの劣化状態を判定することができる。
水素ガスを供給する場合、再生処理装置Eは、切換駆動信号を切換弁に送出し、分離ユニットで生成された高純度の水素ガスを循環系を通じて再び分離ユニットに供給するようにしてもよい。
純水素で測定した水素透過係数は、一酸化炭素等の共存ガスの影響を受けないので、純水素で測定した水素透過係数の検出結果に基づいて、劣化を判定すれば、劣化が確認された分離ユニットは、水素分離体(水素透過膜)の劣化しているのか、水素分離体以外の改質部(改質触媒)の劣化しているのかを特定することができる。
純水素で測定した水素透過係数が低下している場合には、水素分離体(水素透過膜)が劣化していると判定し、ステップS206に進む。
純水素で測定した水素透過係数が低下していない場合には、水素分離体(水素透過膜)以外の改質部(改質触媒)が劣化していると判定し、ステップS209に進む。
劣化判定装置Dは、水素ガス量の検出結果に基づいて、劣化が確認された分離ユニットの再生が終了しているか否かを判定する。具体的には、劣化判定装置Dは、劣化が確認された分離ユニットで生成される水素ガス量が基準値まで回復しているか否かを判定する。
劣化が確認された分離ユニットで生成された水素ガス量が基準値まで回復していない場合は、劣化判定装置Dは、劣化が確認された分離ユニットの再生処理が終了していないと判定して、この判定結果を再生処理装置Eに送出する。この判定結果に基づき、再生処理装置Eは、ステップS202〜S213の再生処理を繰り返す。
また、複数の水素ガス分離ユニットを備えた水素生成装置は、複数の水素ガス分離ユニットの一つが劣化した場合であっても、この水素ガス分離ユニットを再生処理すると共に、他の水素ガス分離ユニットを独立して作動させるようにしている。そのため、上記水素生成装置は、装置の稼働を停止することなく、必要な水素ガス量をパワーソースに送給することができ、水素生成装置全体の延命させられる。上記水素生成装置は、内燃機関、排気装置、燃料電池等を搭載した車両に好適に用いることができる。
B 水素ガス分離ユニット(分離ユニット)
B1〜B7 水素ガス分離ユニット(分離ユニット)
C 状態検出装置
E 再生処理装置
F 作動制御装置
V1〜V3 切換弁
V4〜V6 切換弁
V7〜V12 開閉弁
V13〜V16 切換弁
α1 改質部(改質ガス通路)
α2 透過部
1 水素含有ガス供給系
2 再生ガス供給系
3 ガス導入パイプ
4 ガス導出パイプ
5 水素ガス導出系
6 ガス導出系
7 循環系
10 水素分離体
10a 水素透過膜
10b 支持体
11 加熱部
12 改質触媒
20 ガス供給系
30 再生ガス供給系
41〜43 ガス導入パイプ
51〜53 ガス導出パイプ
60 水素ガス導出系
70 循環系
80 ガス導出系
90〜97 項目(パラメータ)
100 車両
Claims (3)
- 水素透過膜を有する水素分離体を設けた複数の水素ガス分離ユニットと、
上記各水素ガス分離ユニットごとの作動状態を検出する状態検出手段と、
上記状態検出手段で検出された検出結果のうち少なくとも一つの検出結果に基づいて、上記各水素ガス分離ユニットごとの劣化状態を判定する劣化判定手段と、
上記劣化判定手段によって判定した劣化状態に基づいて、上記各水素ガス分離ユニットごとの再生を行う再生処理手段と、
上記各水素ガス分離ユニットを独立して作動させる作動制御手段と、
を備え、
上記再生処理手段が、複数の水素ガス分離ユニットのうち一部の水素ガス分離ユニットの再生処理を行い、
上記作動制御手段は、一部の水素ガス分離ユニットの再生処理時において、要求水素ガス生成量を満たすように、再生処理されていない他の水素ガス分離ユニットに供給する燃料ガスを増量して、上記水素ガス分離ユニットを作動させる
ことを特徴とする水素生成装置。 - 上記再生処理手段は、水素ガス分離ユニットに再生ガスを供給して、酸化処理又は酸化還元処理する手段であり、
上記再生ガスは、水素ガス分離ユニットで分離抽出された水素ガスを含み、
上記水素ガス分離ユニットは、燃料ガスを改質する改質触媒と、この改質触媒を加熱する加熱部とを有する改質部と、上記水素分離体で分離抽出された水素ガスが流通する透過部とを有し、
上記状態検出手段で検出される上記水素ガス分離ユニットの状態は、温度、作動時間、累積水素ガス流量を含む作動履歴と、水素分離体で分離抽出された水素ガス流量と、水素透過係数と、水素ガス分離ユニットの出入側温度と、未改質の燃料ガス温度を含み、
上記劣化判定手段は、上記作動履歴、水素ガス流量の低下率、水素透過係数の低下率、水素ガス分離ユニットの出口側温度の上昇値、水素ガス分離ユニットの出入口側温度の差の減少値、及び未改質の燃料ガス濃度の少なくとも1つに基づいて、劣化の状態を判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の水素生成装置。 - 上記作動制御手段は、水素ガス分離ユニット相互の作動履歴が均質となるように、それら各水素ガス分離ユニットを作動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の水素生成装置。
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